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津島神社祇園囃子CDに
宮田村町一、二、三区に300年以上伝わる津島神社の祇園囃子(ぎおんばやし)が、県の地域伝統文化伝承事業の助成を受けてCDに収録された。保存伝承に取り組む祇園囃子の会(川手友幸会長)が、将来を託す子どもたち中心の演奏で6曲を収録。100枚作成して子どもたちや関係者に配ったが、同会は「今後も地域の文化を大切に育んでいきたい」と期待を寄せる。
「あばれみこし」で有名な7月の津島神社祇園祭だが、笛や太鼓、三味線などで祭りの到来を告げる祇園囃子も欠かせない存在だ。
会員の高齢化が進む祇園囃子の会が、次代に継承しようと子ども祇園囃子を発足させたのが1982年。25周年を迎え、その記念も兼ねてCDを制作した。
「後進に伝統を正しく伝えたい」という想いが発端。10周年の1991年にもカセットテープに収録して子ども会員らに配布したが、劣化が少なく長期の保存が見込めるCD収録は悲願でもあった。
「若い人たちが受け継ごうと熱心に取り組んでくれている。我々には、しっかり教えていく責務もある。CDに収録でき本当にうれしい」と同会の加藤政義さんは話す。
同会では会員を随時募集中。今年も祭り本番に向けて今月末から本格的な練習を開始する。問い合わせは加藤さん85・2460へ。 -
駒ケ根東中が高原美術館でワークショップ
駒ケ根市の東中学校創作部(顧問島谷佳美教諭、13人)は3日、同市の駒ケ根高原美術館が開いたワークショップを受講した。同館副館長の松井君子さんがテーマに指定した「今やりたいこと」を題材に、参加した10人の生徒はそれぞれの思いを絵画に表現した。持ち時間はわずか40分とあって、生徒らは「何を描こう」と頭をひねりながらも楽しそうに制作に取り組んだ=写真。
松井副館長はゴッホやピカソなどの作品を示して詳細な説明を加えた上で、絵画制作の心構えについて「自分は絵が下手だと思っていてはいけない。その意識を捨て、心に感じたままを素直に表現するつもりで自由奔放に描いてほしい」と呼び掛けた。
同部は昨年度までの美術部とコンピューター部が統合して今年度新たに発足した。 -
熱田神社でBeautyを撮影
伊那市出身で、飯島町在住の後藤俊夫監督がメガホンを取る長編劇映画「Beauty(ビューティー)竏樗・オきもの」の撮影が5日、伊那市長谷にある国重要文化財の熱田神社であった。市内を中心に、約200人が地芝居を見る観客役で出演した。
映画は、主人公の木地師半次がシベリア抑留の過酷な戦争体験や親友の死などを経て地芝居を再興、継承していく物語。
撮影は、昭和30年代。シベリアから帰ってきた半次が親友雪夫が生きているか確認するため、見に行った地芝居のシーン。
盲目で死期が迫る雪夫の芝居に、観客役から盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
リハーサルでは、スタッフが観客役に「刀を振ったときに、威勢よくかけ声を」「おひねりは忘れずに」とアドバイス。声をかけるタイミングの難しさもあったようで、声をかけそびれてしまう場面もあった。
観客役の一人、東春近の女性(64)は、亡くなった母の着物を着て参加。「わずか数秒のシーンを撮るのにも、時間をかけて大変なこと。やっているうちに、だんだん熱が入ってきた。良い思い出になる」と話し、芝居の見せ場で大きな拍手を送っていた。 -
手づくりロボット大集合
伊那市生涯学習センターで5日、学生自主製作「手づくりロボット大集合」が初めて開かれた。中高生が製作したロボットや電車模型、国鉄時代の電車用具がそろい、子どもたちの人気を集めた。
ロボット展には、伊那東部中学校、箕輪工業高校が出展。2月の第4回南信中学生ロボットコンテストで優勝した伊那東部中は、120秒以内に21個の円筒を相手コートに送ったり、中央にあるペットボトルにかけた数を競う様子を実演した。
1対1で勝負するプチロボットは、縦180センチ、横90センチの枠内にあるパックをいかに多く自分の陣地に入れるかを競うもの。簡単に操作できるとあって、子どもと一緒になって夢中になる母親の姿があった。
また、国鉄時代に使われた日付機、250ワットのライト、合図灯など約200点が並んだ。
中信模型クラブ協力の電車模型は、鉄橋やトンネルを設けた延長20メートルの線路を電車が走った。子どもたちは駅前の「運転席」に座り、交代で運転台のハンドルを握り、大喜びだった。 -
南信さくらそう展示会
伊那谷のサクラソウ愛好家でつくる「南信さくらそう会(小林章吾会長)」は7日まで、飯島町の飯島成人大学センターで「南信さくらそう展」を開いている。引き続き、11日縲・2日まで駒ケ根文化センターで開く。
サクラソウの魅力を広め、会員の成果を披露する同展に、会員21人が丹精込めた150種類210鉢がずらり=写真。
珍しい品種では、色が濃く小輪の「異端紅」。玉咲きの「玉珊瑚」。名前が床しい「青葉の笛」は白花に緑の斑入り。花びらの切りこみが深い「鶴亀」など銘花、珍花が並んだ。小輪から中、大輪、超大輪、色も白、ピンク、紫、赤(紅)と多彩、咲き方も上向き、横向き、下向きとさまざま。
小林会長は「今年は天候不順で栽培は難しかったが、会員の努力と技術で良い作品が多数集まった。日本さくら草は洋花のような派手さはないが、品のある花色、花の形の面白さ、葉とのバランスもよい」と魅力を。 -
「Beauty-美しきもの」に十五代片岡仁左衛門さんが歌舞伎の観客役で特別出演
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の春ロケが始まり2日、大鹿村大河原の交流センターで、半次の村歌舞伎引退公演の観客シーンを6カット撮影、地元エキストラに混じって、十五代片岡仁衛門さんが村人として、特別出演し、拍手をしたり、声掛けするなど映画を盛り上げた。
片岡さんは3日の大鹿歌舞伎春公演に合わせて、初めて村に訪れた。
撮影は主人公半次が友への鎮魂の思いと、歌舞伎人生の締めくくりにと、渾身の力を振り絞って踊る「天竜恋飛沫」。食い入るように見入る観客、戦傷で不自由になった足がからみ、はかまが脱げてしまう、笑いながらも「最後まで踊れ」と励ます観客。幕が下りる:感動のラストシーン。
観客の1人を演じた片岡さんは「拍手は短めに。普通がいい、あまり芝居してはだめ」など、周りのエキストラに演技指導もしていた。
撮影終了後、後藤監督、片岡仁左衛門さん、主役の片岡孝太郎さん、片岡愛之助さんの4人を囲み記者会見。
後藤監督は「大鹿歌舞伎を絶賛した片岡十三世につながる孝太郎さん、愛之助さんに出演していただき、満足している。バックには伊那谷の紅葉、雪、グリーンと3シーズンをぜい沢に入れた」と話した。
片岡仁左衛門さんは「反戦や伝統・歴史を重んじ、心豊かな人を育てたいという思いが伝わる作品。美しい自然、温かい人情、都会では失ってしまった昔の日本の良さがここには残っている」と感想を。
半次役の孝太郎さんは「いつもは女形だが、映画の中で立役、19歳から80代まで演技でき楽しい。半次は心が美しい、本当の意味でいい男」と役柄に触れた。
愛之助さんは「村の自然に触れ、子供のころを思い出した。この映画を成功させようと、地域全体の熱い思いが伝わってくる」と述べた。 -
信州大学農学部の食と緑の科学資料館26日にオープン
信州大学農学部が地域連携の拠点に位置付ける「食と緑の科学資料館」が26日、構内の一角にオープンする。大学の教員などが個々に保管してきた貴重な動植物資料を一堂に集めて展示し、一般に公開していくほか、講習会や公開講座などを行える研修室も設置。社会教育や子どもたちの自然教育の場としても活用していくことを想定している。
同館は農学部の創立60周年記念事業として建設を進めていたものだが、資金調達が難航した結果、工事の着工が遅れ、当初予定から半年遅れでの開所となった。建物は鉄骨造平屋建で広さ約600平方メートル。展示室は3部屋あり、昆虫、動物、食料などの資料を展示する。そのほかには、農産物の直売所コーナーや地元企業などが自社の研究開発品をPRする展示スペースなども設けた。総事業費は約1億円。
オープン当日は記念講演会もあり、同学部の卒業生で現在北海道で自然教育などに取り組んでいるエコ・ネットワーク代表、小川巌さんは「エコ・ネットワーク15年の軌跡」を演題に講演する。
参加無料。午後3時半から。農学部30番講義室で。
また、15日まで同資料館の愛称も募集している。
詳細は信州大学農学部庶務係(TEL77・1302)へ。 -
山岸めぐみ門下生春のピアノ発表会
駒ケ根市のピアノ講師山岸めぐみさんが主宰する音楽教室は29日、門下生らによる発表会「第19回春の祭典」を駒ケ根市文化会館大ホールで開いた。幼稚園・保育園児から大学生、一般などの約50人が代わる代わるステージに登場し、日ごろの練習の成果を存分に発揮する見事な演奏を披露した。
出演者らは名前を紹介されてステージに登場した時には緊張気味の表情だったが、ピアノの前に座ると落ち着いた様子でそれぞれの曲の演奏に没頭。懸命に弾き終って聴衆から大きな拍手を受けるとほっとしたように微笑を浮かべていた。2台のピアノを使って親子3人で連弾するほほ笑ましい姿も見られた=写真。
客席の保護者らは出演者よりも緊張した表情でステージを見つめ、演奏にじっと耳を傾けたり、カメラを構えて晴れ姿を写真やビデオに収めたりしていた。 -
【登場】西春近北小学校校長 酒井照明さん(56)
教員生活35年目、校長職は初めてとなる。地域住民との関係を生かしながら地域全体で学校をつくることが願い。「権現山」を背にした自然環境に育まれた素直で純朴な同校の児童たちとの学校生活が始まった。
「私自身も、子どもたちも、職員も一人では生きていけない。地域のいろいろな人たちに支えられ、互いに支え合って学校をつくっていきたい」。
組織(学校)とは石垣のイメージだという。遠くから見ると一つだが、近くで見るとさまざさな石が組み合わさり、一つの石垣を作り上げていることが分かる。いろいろな人の持ち味を生かしていける教育現場にしたい竏窒ニの理念がそこにはある。
1973年、長野市の湯谷小学校で教員生活をスタート。15年間、4つの小学校で教べんを取るが中学校の美術教師を目指すため、武蔵野美術大学の通信教育を受けた。「中学校で、小学校を卒業していった児童たちはどのような生活をしているのか」との疑問が教員としての転機になったという。
反発する思春期の生徒たちに対し、始めは思うような指導ができなかった。教育方法や美術の授業のあり方などを自分に問うた。悩んだ時期があったからこそ、教育論や生きるための現在の考え方が生まれたと振り返る。
趣味は油絵を描くこと。伊那美術協会展、上伊那教職員美術展に毎年、作品を出品する。県展にも入選するほどの腕前を持つ。 -
電気機関車(ED19-1)と関連部品
箕輪町郷土博物館で一般公開6日箕輪町郷土博物館は6日、同館前庭に屋外展示している電機機関車(ED19-1)と関連部品を一般公開する。
電気機関車の外側塗装作業の終了に合わせ機関車の写真撮影、運転席への乗車、関連部品の見学を計画した。元国鉄OBの箕輪町内在住者らを中心とした機関車保存会が協力する。
機関車への乗車や写真撮影だけの場合は無料。関連部品見学は入館料大人100円、小中学生無料。時間は午前9時縲恁゚後4時。雨天でも実施。車での来館は町役場駐車場を利用する。 -
中尾歌舞伎の春季公演
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会(西村篝会長、30人)の春季定期公演が29日、文化伝承施設「中尾座」であった。県内外から約300人が詰めかけ、会員の熱演に見入った。
演目は、4年ぶりとなる「御所桜堀川夜討弁慶上使の段」。弁慶が自分の娘を刺し殺し、主君である源義経に忠誠心を見せる話。
浄瑠璃と三味線に合わせ、弁慶が娘を身代わりにしたことを悔やんで男泣きしたり、偽者と疑われないために源義経の正室「卿(きょう)の君」の守役・侍従太郎が切腹したりと迫真の演技を見せた。
見物人から、盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
旧長谷村出身者でつくる「東京長谷人会」のメンバー18人も鑑賞。
大羽繁会長(74)は「延々と築いてきた文化に触れ、感動した。さらにふるさととのきずなを深めていきたい」と話した。
中尾歌舞伎は市無形文化財指定。江戸時代からの歴史があり、一時、戦争で自然消滅したが、86年に復活。例年、春と秋に定期公演を開いている。 -
駒ケ根市保育協会総会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園の職員らでつくる市保育協会は27日、市役所南庁舎で総会を開いた=写真。06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案のほか、07年度の役員を承認した。新会長は馬場美保子さん。
07年度役員は次の皆さん。
▽会長=馬場美保子▽副会長=高坂正美、宮沢操▽会計=吉村千恵子▽監事=草深雪江、北原ヒロ子▽委員=園長全員 -
シルクミュージアム第14回特別展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第14回特別展「愛の架け橋 サンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会と日米生糸貿易」を28日から6月10日まで開いている。1939縲・0年に米国で開かれたサンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会ゆかりの和服、洋服やパンフレット、万博の様子を伝える資料写真など約70点が展示されているほか、太平洋戦争に伴って米国に設置された日系人強制収容所の実態を知ることができる貴重な写真など約60点も併せて展示されている。
展示資料の多くは万博の日本館で生糸製作の実演や説明などに当たったシルク・ガールの1人、三井静子さん(富士見町出身)の娘で米国カリフォルニア州立大教授の伊奈さつきさんが昨年6月に寄贈した。
三井さんは万博終了後、米国在住の日系2世伊奈周さんと結婚して米国で暮らしたが、ぼっ発した戦争のため夫婦とも強制収容所に収容された。収容所で生まれたさつきさんは当時両親がつづった日記などの資料をもとに02年、ドキュメンタリー映画「From A Silk Cocoon」(フロム・ア・シルク・コクーン)を制作している。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。
特別展期間中の5月13日には映画「竏茶Vルク・コクーン」の上映会と伊奈さつきさんとの対話の会が文化センターで開かれる。
問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
春の叙勲で瑞宝双光章受賞の片桐俊さん(80)
春の叙勲で上伊那郡でただ1人、飯島町七久保の片桐俊さん(80)が教育功労で瑞宝双光章を受章した。
「大変、光栄に思っている。教職に40年、退職後は飯島町教育長として2期8年間教育行政に携わった。一緒に仕事をし、共に歩んだ人たちのお陰でいただいた章。当たり前のことを当たり前にしてきただけ」と謙遜する。
七久保村(現飯島町
七久保)に生まれ、「父親の勧めや自分自身教職に憧れて」長野師範に進学。1945年10月、繰り上げ卒業し、松川町の上片桐国民学校に奉職、5年男子を受け持った。「当時の子どもたちは食べるものにも着るものにも事欠いた。お昼の弁当に新聞紙に包んだサツマイモを持って来る子ども、何も持ってこられない子どももあり、心が痛んだ」。
1949年に飯島小学校に転任し、5年生を受け持った「今もその時の教え子が同級会に招待してくれる」とうれしそう。
飯田東中学校に国語、社会科教師として着任したのは53年。全校集会の校長講話をきっかけに、生徒会が動き出し、全校を挙げて、市の支援を受け、リンゴ並木を作ったことが1番印象に残っているとか。「生徒会が今もリンゴ並木を大切に管理している。意義深い活動だった。飯田に行くたびに懐かしく思い出す」と振り返る。
常念岳を望む、安曇野の三郷中学校では、広大でゆったりとした自然の中で、伸び伸び育った生徒たちに囲まれ、穏やかな教員生活を送ったという。
児童数2千人の大規模校の上諏訪の高島小学校には4年間勤務「やる気のある若い先生方が県内各地から集まり、刺激を受け、鍛えられた」。
教頭に昇任して、松本市丸の内中学校を経て、赤穂小学校へ。「当時は2400人の大規模校で5年目に赤穂東小学校と分離した。学校を分けることの大変さを味わった」。
校内暴力が各地で表面化しつつある時期に、中川中学校に校長として着任。「グループになって暴れたり、喫煙するなど、荒れる子どもたちにいかに接し、指導するかに心を砕いた」。
定年前の5年間は伊那中へ「教職員と一緒に歩み、充実した教員生活で最後を締めくらせていただいた」と感謝する。
請われて飯島町教育長に就任したのは67歳の時。「飯島中学校の生徒指導に、校長や教頭、教諭、町とも連携して取り組んだ」。さらに頭を悩ましたのは、七久保小学校と飯島小学校の給食統合。父兄の抵抗もあり「2つのものを1つにすることの難しさを実感した」と述懐する。
最後に「飯島の子どもは素直で良い子どもたちばかり。教育は学校・家庭が依存するのでなく、それぞれが主体的な立場で連携しなくはならない」と話した。妻と2人暮らし(大口国江)。 -
駒工自走ロボット大会
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は26日、生徒が製作した光センサー搭載の自走ロボット大会「墨走White(ホワイト)」を開いた。情報技術科3年生約30人のうち予選を勝ち抜いた16人が出場し、優勝を目指してタイムを競った。
レースは1度に2人ずつが対戦するノックアウト方式。審判の合図の声でスタートを切ったロボットはジージーとモーターの音をたてながらコースの白い線に沿ってカーブやコーナーをスムーズに進んだ=写真。製作した生徒は心配そうな表情で愛機の動きをじっと見つめていたが、中には鋭角コーナーで何度もコースアウトを繰り返したり、トラブルを起こして進まなくなり、無念のリタイアとなるロボットもあった。コースの周囲に集まった同級生や1・2年生らからは「頑張れ」「あきらめるな」などと大きな声援が飛んでいた。
コースは全長約16メートルで、リノリウム製の黒いマットに幅約2センチの白いビニールテープを張り、直線や緩やかなカーブのほか、直角や鋭角のコーナーを複雑に組み合わせたもの。無駄な動きがなく、スムーズに速く走れるロボットを製作するためにそれぞれの生徒が設計などに独自の工夫を凝らしている。
ロボット製作は同科の必修課題。2月に行われた予選大会には同科の生徒全員が参加し、それぞれ2年間かけて作り上げた手製の愛機で決勝大会進出を懸けて戦いに臨んだ。 -
学社融合連絡会
諏訪、上伊那地区の教育関係者などを対象とした「学社融合連絡会」が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。生涯教育関係者や小中学校の教諭、市町村の教育委員会事務局職員など約120人が集まり、各地で取り組まれている先進的な事例を通してそれぞれで取り組める学社融合の方向性を考えた。伊那教育事務所主催。
学社融合はそれぞれの役割を担う学校教育と社会教育が学習や活動にともに取り組みながら一体となって子どもの教育に取り組んでいこうというもの。
今回は学校、保護者、地域の協力のもと、子どもたちの豊かな人間性や感性などを育むための活動をしている諏訪市四賀小学校の「しがっ子クラブ」の取り組みと、総合的学習の時間「山裾の時間」に取り組む伊那市高遠中学校がそれぞれの活動の中で取り組まれている学社融合の事例を発表。高遠中学校の淺地広久教頭は、多くの観光客が高遠町を訪れる観桜期には同校でグラウンドを駐車場として貸し出している関係から、地域の大人とともに生徒らも車の誘導や桜茶やまんじゅうでのもてなしをしていることを紹介し「桜の時期が終わると、観光に訪れた人から手紙が届くこともある。生徒たちは楽しそうに道案内をしており、活動の中では保護者や大人も子どもたちの姿から学ぶことが多いという声も多くある」と語った=写真。
その後、小グループでの情報交換会もあった。 -
【記者室】澤か沢か? 新聞の事情
記事に名前を掲載した読者からお叱りを受けた。「私の名字は宮澤だ。・ス沢・スではない」竏秩Bお気持ちはよく分かるし申し訳ないと思うのだが、うっかりミスではないのです▼新聞で使う漢字は原則として内閣が示した常用漢字表の1945字とする取り決めがあり、これに従わなければならない。使えない字は澤のほかに壽、廣、眞などがあってそれぞれ寿、広、真を使う。ほかにも日常的に使用されているにもかかわらず使えない字がここに書き切れないほどたくさんあって閉口する▼個人的にはもっと多くの漢字を使うべきだと考えている。表記が難しいから使わないことにしよう竏窒ニいうのは、先人が営々と築いてきた日本文化の衰退につながるように思えるのだ。(白鳥文男)
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箕輪町公民館「おかあさんといっしょ!リトミック教室(前期)」開講
箕輪町公民館の「おかあさんといっしょ!リトミック教室(前期)」が25日、町文化センターで開講した。未就園児の親子29組が、ピアノに合わせて歩いたり、お母さんが子どもを抱き上げるなどしてスキンシップを図りながら楽しく体を動かした。
ピアノに合わせて体を動かしたり、カスタネットや鈴を使うなどしてリズム感覚を育てる恒例の入門講座。辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんを講師に、7月までの全8回開く。
輪になったホースをハンドルに見立て、子どもがバスの運転手になって歌に合わせて速く、または遅く歩く、時には急ブレーキをかけて止まるなどして、室内を元気に動いた。
お母さんが子どもの手のひらや足の裏、お腹などをくすぐったり、高く抱き上げたり、ストンと床に下ろすなどすると、子どもたちは声を上げて笑い、大喜びしていた。 -
伊那市の東春近小4年生 りんご学習開始
伊那市の東春近小学校は24日、4年生の恒例行事「りんご体験学習」を、同市東春近田原の伊藤一路さん(79)・豊子さん(75)夫婦のりんご園で始めた。初回の作業はリンゴの摘蕾(らい)を体験。つぼみが大きな果実に成長するまでの作業を数回経験し、命の大切さを学んでいく。
リンゴの花が咲き始めた果樹園を訪れた児童62人(2クラス)は、伊藤さん夫婦から作業手順を教わり、「ふじ」「つがる」「王林」の3品種、計47本のリンゴの木の摘蕾作業に汗をかいた。
摘蕾、摘花などは一つの房に花が5つ咲く中から、真中の中心花だけを残し、周りの花を摘む。中心花に栄養分を集中させ、良いリンゴを実らせるためだ。
児童たちははじめての経験に少し手間取ったがコツをつかみ始めると、順調に作業を終わらせた。浦野幹君(9つ)は「大きなリンゴが生りそう。秋の収穫が楽しみ」と期待に胸を膨らませた。
同体験学習は、果樹栽培の様子や農家の苦労、願いに触れることが目的。今年で13年目を迎える行事で本年度は、5月の摘果作業、11月の収穫作業などを予定している。
「大きなリンゴになって」と期待を込めながら摘蕾作業に集中する児童ら -
AFS長野南信支部留学生歓迎会
高校生の留学機関であるエイ・エフ・エス(AFS)日本協会長野南信支部(半沢貴子支部長)は22日、07年春季で受け入れた4人の派遣留学生の歓迎会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。留学生とホストファミリー、支部員らが、持ち寄った料理などを味わいながら歓談した。
留学生は3月末に来日し、4月から高校生活を開始。滞在は約1年で、来年2月初旬にそれぞれの母国に帰る。今季の受け入れは、オーストラリア出身で諏訪清陵高のアラナ・ジェーピークさん(17)、カナダ出身で岡谷南高のマキシム・シェリダンさん(17)、フィリピン出身で飯田風越高のデニブ・ジョセット・スギィタンさん(16)、タイ出身で飯田女子高のティティポン・クワソムワンさん(16)。
4人は母国で日本語を勉強して来日。日本語で、「日本に来て楽しい」「学校で友達ができた」と笑顔で話した。
南信支部では今後も、ローカルオリエンテーション、クリスマス会など定期的に交流の機会を設けるという。 -
いけばな池坊全国巡回講座
いけばな池坊全国巡回講座2007の伊那支部(有賀サエ子支部長)の講座が22日、伊那市の県伊那文化会館であった。恒例の講座に会員と一般の430人が集い、実演を見て花の生け方を学んだ。
今年は「温故知新」をテーマに、家元から派遣された講師が、500数十年という池坊の伝統を踏まえて生花、立花、自由花を実演しながら講義。ユーモアを交えた楽しい講義で、途中にビデオも入れながら指導した。
「見えないものが見えるように“心を生ける”」ことを大切にし、水盤にオクラレルカ、シマフトイ、ヤマブキ、シマショウブで水辺とその奥に山の芽吹きを表現する生け方などをステージ上で実演。講師は「水盤はどこの家庭にもあるので、いろいろ工夫してもらえば楽しい」と話した。受講者は生ける様子を真剣に見てメモを取るなどし、講義終了後には講師の作品を間近で見て学んでいた。 -
部活説明会、6部活が説明
中川中学校で19日、1年生を対象にした部活説明会があった。6部がそれぞれ工夫を凝らし、強力にアピール、1年生はどんな活動をするのか、自分にはどんな部活が合うのか、真剣に説明を聞いた。
同校の部活は文化系が吹奏楽、体育系が野球、卓球、バレーボール(男女)。
トップバッターは吹奏楽部、ドラマ「グッドラック」より「Departure」を演奏し「みんなで心を合わせ、1つの曲を作り上げていくことは楽しい。音楽が好きな人は入部を」と呼び掛けた。
掛け声も勇ましく、駆け足で入場した野球部は、キャッチボールやバッティング、円陣を組んで「オー」と気合を入れ、野球の楽しさを伝えた。
1年生は今後、部活見学や仮入部を経て、正式に入部する。 -
【駒ケ根太鼓指導者 中坪兼吉さん】
約40年前、東京に住む駒ケ根出身者の会が郷土への思いを込めて市に大太鼓2張り、締太鼓3張りを寄贈してくれた。その好意を生かそうと青年会が市民に呼び掛けて発足した駒ケ根太鼓に当初からかかわってきた。
「その時まで太鼓を打ったことなんてまったくなかった。ほかの人たちもみんな似たり寄ったりだったよ」
そこで短期間に技を身につけようと著名な邦楽師杵屋佐三造氏に指導を依頼したところ快諾を得た。喜んだのもつかの間「何しろこっちは初めてなんだから竏窒ニ思っていたが、いきなり遠慮なく本格的に教えられてまいったよ。厳しいけいこを朝から夜までぶっ通しだ。しかも1週間泊まっていったからね…。もっともそのおかげで今の駒ケ根太鼓があるんだ」。
その後、駒ケ根太鼓は観光イベントに、成人式などの行事に、各地の祭りに竏窒ニ市の顔として定着。全国大会に出場して好成績を収めたり、親善大使として中国やフィンランドなどを訪れたほか、長野オリンピックや国体の開会式でも勇壮な演奏を披露してきた。
◇ ◇
地元の小・中学生の指導にも力を入れている。特に赤穂中学校に対しては、2年生を卒業までの2年間かけて指導して7年目。月2、3回の指導では昼を挟んで4時間みっちりけいこをつけ、夏休みには2日間の合宿も行う。
「最初は本当に手取り足取りだが、若いだけあって覚えも早く、半年で1、2曲は打てるようになる。まあ、きつく言うこともあるし、倒れるぐらいしごくこともしごくがね。反抗期真っ盛りだが、みんな素直だよ」
努力の総決算である文化祭での発表では40人が心を一つにして打つ。その豪壮さは素晴らしく、見詰める保護者らはこみ上げる感動で涙するという。
「みんなが泣くんだよ。うちの子があんなに打てるようになったのか竏窒チてね。実は自分も思わず涙が出るんだ。太鼓は一つの音に聞こえないといけない、心を合わせて打つ気持ちが大切だ、と教えてきたことがこうしてしっかり伝わったと思うとね。自分も子どもたちから大きなパワーをもらっていることがありがたい」
◇ ◇
太鼓はもとより、笛や神楽にも精通する。
「全部できる人は駒ケ根太鼓の中にもほとんどいない。だから誰かが習って伝承していかなければいけないと思ってね。中でも難しいのは神楽の舞だな。光前寺の霊犬早太郎の物語『早太郎神楽』ではヒヒを舞うんだが、これがまた大変なんだよ。まあ自分で思うよりも年だからね。これからは後継者を育てていきたいな」
(白鳥文男) -
全国学力検査 43年ぶり
全国学力・学習状況調査が24日、全国の小中学校であった。小学6年生と中学3年生の約230万人を対象としたテスト。文科省が市区町村教委の協力で実施し、上伊那関係では小学校36、中学校13の計49校が行った。
当時の文部省が1961縲・4年にかけて同テストを実施したが学力の競争過熱化などの問題を生じ廃止した経過がある。今回は43年ぶりの実施。03年の国際学力調査の結果で学力や学習意欲の低下傾向が指摘され「ゆとり教育」が原因との批判がきっかけとなった。
児童生徒たちは国語、算数・数学のテストと生活習慣や学習環境の調査を受ける。全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、各教委、学校ごとに教育の検証と改善を図ることを目的としている。
この日、上伊那地区では各市町村教委管内の小中学校計51校のうち49校が実施。調査のなかった伊那市内の小中学校各1校は修学旅行のため後日の調査(集計対象外)となる。調査結果は9月の公表を予定しているという。
全国学力・学習状況調査を受ける伊那市内の小学6年生ら -
中尾歌舞伎 29日に春季公演
伊那市長谷の中尾座で29日午後1時から、中尾歌舞伎保存会(西村篝会長、30人)の春季定期公演がある。演目は「御所桜堀川夜討(ごじょざくらほりかわようち)弁慶上使(じょうし)の段」で、4年ぶり。本番に向け、けいこは最終段階に入っている。
あらすじは、源義経の正室・卿(きょう)の君が平家一族、平時忠の娘であるため「卿の君の首をはねて渡せ」と頼朝が弁慶を卿の君の守役・侍従太郎の館へ向かわせる。弁慶は卿の君の身代わりを立てるが、それが自分の娘だと知る。父親と名乗りたい気持ちを抑え、殺してしまう。弁慶が忠誠心を見せる場面が見どころ。上演時間は70分。
会員は2月中旬から、けいこを開始。週2回集まって台本の読み合わせ、立ちげいこ、ステージ上での通しげいこをこなし、完成度を高めている。
平日の夜は2時間程度、役者らがそろい、浄瑠璃と三味線に合わせ、本番さながらの演技を見せる。
合併を機に、ゲスト出演する市職員細谷誌帆さん(28)は、伝統文化に触れる機会を喜びつつ「せりふが独特の節回しで、まねするのも難しい」と苦戦。「舞台を壊さないように、できる限りのことをしたい」と初舞台に臨む。
公演は入場無料。 -
信州大学農学部で派遣型高度人材育成協同プラン「長寿長野を支える機能性食品の開発人材養成」の成果発表会
南箕輪村の信州大学農学部が地元企業と連携して進めてきた派遣型高度人材育成協同プラン「長寿長野を支える機能性食品の開発人材養成」の成果発表会が20日、同学部であった。プロジェクトに参加した3人の修士課程1年生が研修内容を報告=写真。大学の中では体験できないさまざまな事柄から習得した成果を示した。
文部科学省の06年度採択事業として昨年9月からスタートした同プロジェクトは、地元企業での研修を通して技術以外の企業活動を経験させるとともに経営感覚を併せ持った広い視野の機能性食品高度技術者の育成を目指す取り組み。
本年度は、伊那市の伊那食品工業と駒ヶ根市の養命酒製造の協力を得て、3人の学生を10月から12月にかけて派遣。研修の中で企業理念の習得や商品の販売促進の企画・実践、マーケットリサーチに基づく商品企画などに取り組んだ。
養命酒製造でオリジナル製品の販売促進企画などを経験した後藤裕亮さんは、商品の内容や味、飲み方が客に対して十分伝わっていない現状を認識。オリジナルカクテルの提案や商品を説明するディスプレイの設置により、売り場全体の雰囲気を作り、販売率を上昇させた取り組みを紹介した。最後に「自分から行動して企画する力がついたと思う。ものを売ることの難しさ、売れた時の楽しさを知った」と感想を語った。
学生を受け入れた企業関係者からは「今の企業は『考えて行動する』ということを求めている。それを体得してくれ、人生の中でかけがえのないものを得たのではないかと思う」などと話していた。 -
1年生を迎える会
中川村の中川西小学校児童会は19日、体育館で「1年生を迎える会」を開き、学年毎の発表やゲームで1年生26人を楽しませ、西小の新しい仲間を歓迎した。
1年生は6年生のマーチングバンドと上級生の拍手に迎えられ、6年生と手をつないで入場。
まず、4年生は身振り手振りを交え「給食の人気メニューはハンバークと揚げパン。春はさつき給食、秋はもみじ給食と特別給食があります」と給食の楽しさ、マナーを伝えた。続いて、2年生は模擬授業で教科の説明。算数、国語、体育、最後に生活科で育てたアサガオの種をプレゼンドした。
また、5年生は寸劇仕立てで「お茶の栽培」について発表した。
上級生の学年ごとの発表の後、1年生は笑顔で自己紹介。全員で、ゲームで盛り上がり、仲良しになった。 -
チェコの大学講師、母校宮田中で特別授業
欧州中部に位置するチェコ共和国のカレル大学国際関係学部で講師を務める細田尚志さん(35)が19日、母校の宮田村宮田中学校を訪れ、1年生に特別授業を行った。高い芸術性を育む同国の豊かな風土を紹介。歴史的に近隣の大国に翻弄(ほんろう)されながらも、力強く生き抜いてきた人々の一端にふれ「(自分と違う価値観の人を)排除するのではなく、受け容れる心が大切。相手の立場を考えられる人になって」とエールを送った。
研究調査のために来日中の細田さんは、チェコ日本大使館のイレナ・ヴィシニョフスカーさん(28)と来校。一緒に教えた。
300年もの間、占領状態にあったチェコの歴史を説明。現在は自動車産業などが発展し、EU(欧州連合)加盟など政情安定していると話した。
日本と同じく四季がある豊かな環境、建築遺産も数多い首都プラハ、そこに暮らす人々の様子を写真で紹介。
世界的な芸術家、スポーツ選手などを多数輩出している・スお国柄・スにもふれた。
イレナさんの発声で、公用語のチェコ語も紹介。こんにちはを意味する「ドブリーデン」など教えた。
生徒たちは熱心に耳と目を傾け、日本との・ス違い・スを実感。
細田さんは・ス違い・スについて、生徒を取り巻く一般社会にも通じるものとして取り挙げ、異なる価値観や個性を受容できる思いやりの精神が大切と説明。「読書は色々な立場の人をイメージするトレーニングになる」ともアドバイスした。
細田さんは宮田村大久保区出身で1987年に同中卒業。5年前に外務省の専門調査員としてチェコに渡り、現在は大学講師として研究を続けている。 -
「伊那小学校は楽しいところ」
伊那市の伊那小学校(北原和俊校長、738人)で19日、同校体育館で1年生を迎える会を開いた。2縲・年生が合唱や寸劇などで持て成しに新入児童116人は元気な歌声で答えた。
学校行事や校内の遊び場などについて、上級生たちが劇などで1年生に紹介。同会を企画した児童会の田中智康児童会長は「皆の発表をよく聞いて、もっともっと伊那小のことを知って」と呼び掛けた。
1年生たちは、手厚い持て成しを笑顔で受け取った。「ふつつかな1年生ですがどうぞお願いします」などと先輩たちに呼び掛け、大きな声で感謝の気持ちを届けた。
北原校長は「入学してくるのを皆が待っていた。元気で立派な1年生たちばかりでうれしい。紹介があったことをこれから自分の体を通して体験し、遊び、勉強し、楽しい毎日を送って」と話した。
学校行事の運動会を紹介する3年生たち -
信州高遠生活学校が開始
学級、学年単位で伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家に泊り込み、普段とは違う環境の中で勉強から日常生活までを友人らとともにする「信州高遠生活学校」が16日、始まった。16日は伊那市の西春近北小学校6年生37人が同施設を訪れ、自然学習や野外炊飯などに挑戦した。
同施設が学校との連絡協力推進事業として取り組んでいるもので4年目。同施設で共同生活しながら、基本的な生活習慣や自主性などを身に付けてもらい、助け合いの精神や豊かな人間性を培うことを目的としている。
毎年地元小学校の高学年クラスへの参加呼びかけを行ってきたが、今年は例年よりも多い7校8組が参加を申し出た。
6年生は4泊5日の日程で同施設での生活に臨む西春近北小の6年生は、今回初めて同事業に参加。総合的学習の中で自然探索や暗闇体験、星の観察会など、ここでしかできない体験を多く盛り込んだ。
野外炊飯では、なたを使ってまき作りから挑戦=写真。初めて触れるなたに戸惑いつつも、けがをしないよう、仲間と協力し合いまき作りに励んでいた。 参加した学校関係者からは「普段と違う環境の中で学習に取り組むことで児童らの集中力が挙がった」「生徒一人ひとりの違う一面が見えてくるようになった」などといった声が聞かれるという。