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男女共同参画地域フォーラム県・村合同実行委員会
男女共同参画地域フォーラム県・村合同実行委員会の初顔合わせが8日、中川文化センターであった=写真。12月9日、中川村で開く男女共同参画地域ファーラムinなかがわの開催要綱を決めた。
村からは男女共同参画推進委員や各種団体代表ら約50人が、県からは男女共同参画推進県民会議、連合婦人会、県女性会議など諸団体代表ら約20人が参加した。
男女共同参画地域フォーラムinなかがわは、12月9日午後12時30分から、「男女が共に輝くために-ともに歩もう「男(ひと)」と「女(ひと)」をテーマに中川文化センターで開く。主催・村・県男女共同参画推進県民会議など。
趣旨は地域における男女共同参画社会の形成に向け、意識の向上を図るために開催。対象は中南信地区の県民、村民約300人。内容は開会行事に続き、事例発表・寸劇「地域で男女参画を」、アトラクション(陣馬太鼓、梅干元気体操)、記念講演で締めくくる。講師は向井万起男さん(慶応義塾大学医学部助教授、医学博士)、妻は宇宙飛行士の向井千秋さん。演題は「女房が宇宙を飛んだ」。
また、役員選出も行ない、実行委員長に大場靖子さん(村男女共同参画推進委員会長)、同副に矢沢勝さん(同副会長)、竹中則子さん(県共同参画をめざす会)を選んだ。
今後の日程は▽9月=チラシ、ポスター作成▽11月中=第2回実行委員会、当日係分担、仕事内容を決める▽12月8日=会場準備-など。 -
箕輪町公民館の楽しい陶芸講座(前期)作品展
箕輪町公民館の06年度楽しい陶芸講座(前期)が終了し、10日昼まで、受講生の作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。
6月1日に開講し全7回の講座で、箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんが指導した。受講生は、初参加5人を含む16人。タタラと重ねつぎの2通りで、熱心に作陶に取り組み、素焼きと本焼きを体験した。
作品はタタラで作った桶の花器、丸い形や壁掛けの花器、カップなどで、色も緑、茶、白、グレーなどさまざ。手作りの温もりが感じられる力作74点が並んでいる。 -
信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市の県伊那文化会館は、新伊那市発足記念特別展「信州高遠美術館所蔵作品展」を開いている。
同美術館所蔵品を中心に旧伊那市所蔵の軸を含む65点を展観し、新伊那市の発足を祝い、新伊那市所蔵の文化財の価値をあらためて実感してほしい-と企画した。
作品は11作家による日本画、油彩画、版画、彫刻、素描。
池上秀畝の六曲一双「鶴松図屏風」、縦260センチ、横137センチの大きな軸「渭塘奇遇」、すべて種類が異なる朝顔の素描14点、中村不折が書いた池上秀畝の画塾「伝神洞」の表札、平山郁夫の中国南部の風景「朦朧たる太鼓」、木内克の女性像やネコのテラコッタ11点と素描などがある。テラコッタは、11点もの数が並ぶことは珍しいという。
学芸員は、「コレクションのほんの一部だが、ぜひ新市の美術品を見てほしい」と話している。
20日まで。午前10時縲恁゚後5時半。月曜休館。観覧料一般500円。高校生以下無料。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。 -
民間教育研究大会が南箕輪で
第48回県民間教育研究大会が6日、南箕輪村民センターで始まった。初日は教員ら約100人が参加。記念講演、パネルディスカッションなどで、地域、学校、保護者でつくる学校教育とは何かを考えた。7日まで。県民間教育研究団体連絡協議会(新海寛委員長)の主催。
和光大学人間関係学部の梅原利夫教授が「地域とつくる学校、学びあえる学校とは」と題して講演。学力、教育基本法の改正などについて、スライドを使いながら話をした。
梅原教授は「学力とは、学習の過程で開発され獲得された能力のうち、その後の生活と学習で使いこなせるように定着した能力」と主張。「日本の子どもは、できるけど分からない」との特徴があり、「楽しく分かりやすい授業を提供する必要がある」とした。
初日はテーマ別のフリートークもあり、障害児教育、不登校と教育竏窒ネどについての意見を交わした。
7日は国語教育、生活指導、図工・美術などの11の分科会に分かれ、話し合った。 -
石ころウォッチングに親子30人余
駒ケ根市おもしろかっぱ館は5日、親子・こどもふれあい事業「石ころウオッチング」を開いた。夏休み中の親子連れなど30人余が参加し、岩石の基礎知識について説明を受けた後、駒見大橋上流の天竜川や、太田切川との合流点で河原の石を拾い、分類した。
講師は化石が専門で、鉱物にも詳しい明星高校(府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身。北村さんは参加者に「石の色によって、黒っぽい色、白っぽい色、中間色に分け、形などで大まかに分類し、種類を特定する」と説明。
この後、駒見橋上流の河川敷に移動。水の流れ、石ころの様子などを観察した後、石ころの上に1メートルの竹の棒を流れの方向に並行に置いて、棒に触れた石ころを50-百個拾い、色でグループ分けした。
子どもたちは「白っぽくて、黒い粒があるからカコウ岩かな」「緑色の石はチャートだろう」などと、興味津々の様子だった。 -
南箕輪村
ハーモニカクラブ
ポコリットみなみみのわ「楽しくが基本。少しくらい間違えても、皆で演奏すれば怖くない」。ハーモニカの好きな仲間が集まり、心安らぐ美しい音色を求めて演奏を楽しんでいる。
03年度、南箕輪村公民館の初心者ハーモニカ教室で学んだ有志が、ハーモニカを続けていこう-と、04年3月に発足させた。翌年、04年度の教室修了生の有志も参加し、現在は村内在住者を中心に16人が所属している。
初心者ハーモニカ教室は、クラブ代表の高嶋一人さんが01、02年に飯島町で開いた教室に参加したのをきっかけに、村公民館に要望して開講した。講師に、飯島町の教室で指導していた西本一郎さん=飯田市=を招いた。西本さんは、日本ハーモニカ芸術協会公認指導員師範、信州ハーモニカ同好会顧問。クラブ発足後はクラブ講師も依頼し、毎月1回の指導を受けている。
活動は毎週水曜日の夜2時間、村公民館で例会を開く。第1水曜日は講師に教わり、残りの週は習ったことを基本に皆で練習に励む。基礎を大事に、ドレミを吹くだけでなく、ベース奏法、マンドリン奏法、バイオリン奏法などさまざまな奏法の習得を目指している。
以前は月2回の例会だったが、家ではなかなか練習できないため、毎週の例会に切り替えた。会員の負担にならないように、「来れる人は来てやりましょう」という軽い呼びかけで始めたが、毎回ほぼ全員が集まるほど出席率がいい。
「ハーモニカは音色がいいんだよね。何とも言えない哀愁があって」「1曲吹けると楽しくなる」「息をしてりゃ音がするし、健康にもいい」
ハーモニカに魅了された会員は、50歳代から70歳代。夫婦も2組いる。「クラブはとってもいい雰囲気。和やかでね」。男女がおよそ半分ずつで、茶話会をしたり、忘新年会をしたりと、交流も深めている。
演奏発表の場は、村の文化祭、村社会福祉協議会のデイサービスセンターや社協まつりなど。西本ハーモニカ教室の発表会にも参加する。11教室125人が集まる発表会で、今年は9月に飯田市である。合奏2曲と2人の独奏を予定しており、今はその練習に取り組んでいる。
デイサービスセンターでの演奏は、クラブ発足の年の04年12月から続けている。クラブ活動目標の一つ、地域貢献活動の一環で、年に8月と12月の2回計画する。
今年は、「自立した村で、歌を通じて村民の心を一つにしたい」との願いを込め、61年に作られ今はほとんど歌われていない「南箕輪村民歌」のほか、「大芝高原音頭」をハーモニカ演奏用に編曲し、披露する。
クラブ名の「ポコリット」は、音楽用語の「ポーコ(少し)」と、「リタルダンド(だんだん遅く)」の略記リットを合わせた造語。あせらず、ゆっくりでもいいから吹けるようになれば-との思いで名づけた。
名前の通り、ゆったりと楽しく活動し、哀愁漂うハーモニカの音を響かせている。(村上裕子) -
いいだ人形劇フェスタin駒ケ根
駒ケ根市立図書館は5日、視聴覚室で「いいだ人形劇in駒ケ根」を開いた。恒例の「夏休みお楽しみ会」のスペシャルバージョンで、飯田市の保育士で構成した劇団「座・ころりん」「くろすけ」が出演、夏休みの1日を、人形劇とブラックシアターで和やかに過ごした。
百人余の親子が鑑賞、蛍光色の人形が幻想的な世界を作り出す「くろすけ」のブラックシアター「まっくろネリノ」でスタート。中間でアンパンマンの手遊びを楽しみ、おじいさんがおにぎりを転がすとネズミの穴にストン。穴の中から「おにぎりころり、スットントン」と楽しい歌声が聞こえてきた。歌にひかれ、おじいさんも穴の中に:。なじみの人形劇「おむすびころりん」で盛り上がった。 -
朗読劇「この子たちの夏」
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いいじま文化サロン(後藤俊夫監督)は5日夜、飯島文化館で、朗読劇「この子たちの夏-1945年ヒロシマ・ナガサキ」を地人会上演台本で自主上演した=写真。
地元の小学生から高齢者まで約30人余で創りあげた舞台を200人余が鑑賞。被爆者の悲惨さを直視し、悲痛な叫びに耳を傾け、「生きぬく強さ」に共感し、核廃絶、不戦の誓いを新たにした。
作品は被爆した母たちを中心に、多岐にわたる手記や記録、詩歌の中から構成。背景に記録映像の映像が投射され、臨場感を与えた。
舞台は61年前、1945年8月6日午前8時15分、広島から始まり、「からりと晴れた真夏の朝、お姉さんは勤労動員にいきました」「おばあ様はお墓参りにいきました」と楽しい夏休みの朝の様子から始まり「ピカリと私の前に赤鬼が立った」「一瞬にして真っ暗になった」「全身焼きただれ、血まみれの人々」「顔から背中、胸にかけて皮が剥げはじめた人」。原爆投下直後の目をおおう地獄絵。9日午前11時2分長崎と続き、子どもたちの未来と平和への願いと祈りで締めくくった。 -
南割区育成会が田原市吉胡で児童交歓、夏の思い出刻む
宮田村南割区育成会の親子52人はこのほど、1泊2日で愛知県田原市に足を運び、吉胡地区育成会と交流した。1980(昭和55)年から続く児童交歓。海水浴を楽しんだり、夕食をともにして、楽しい夏の思い出を刻んだ。
互いに小学校5、6年生の児童と保護者が参加。歓迎式に続いて、さっそく伊良湖岬で海水浴を満喫した。
南割の子どもたちにとって、普段の生活では目にする機会がない太平洋。たっぷり3時間ほど、泳いだり、砂浜で遊んだりもした。
交歓会を兼ねた夕食でも楽しく談笑。友情の輪を広げていた。
翌朝はみんな一斉に起床してラジオ体操。灯台まで散歩したり、市内観光も楽しんだ。
天候にも恵まれ、南割の子どもたちも真っ黒に日焼け。さまざまな思い出を胸に、一段と成長した姿があった。 -
村の元気を歌に、栃若さんが新曲
宮田村新田区でちゃんこ料理屋を営む元力士で歌手の栃若清光さんが、村の活性化に一役買おうと、新曲「絶唱・宮田村」を完成させた。旧知の清水靖夫村長と話しをするなかで、「若者をはじめ、みんなが希望を持つようなスケールの大きな楽曲にしたい」と自ら作詞の原案を手がける力の入れよう。CD発売の時期は未定だが、耳に残る・ス元気ソング・スに仕上がった。
天竜川や駒ケ岳など豊かな自然を散りばめながら、清新な風土を壮大に表現。アップテンポの曲調で、若くて元気な宮田村をアピールしている。
角界引退後、大阪を拠点に歌手活動していた栃若さんが、村内に移り住んで19年。10数年前つくった「新宮田音頭」は、村民に今も親しまれている。
宮田村を題材にした楽曲をつくるのは、それ以来。清水村長から「若い子を育て、もっと元気な宮田にしたい」と考えを直接聞き、構想をふくらませた。
「村長の熱意を何とか歌にして、協力したいと思った。みんなに知ってもらい、口ずさんでもらえたら」と話す。
あわせて新曲「好いたスイタの宮田村」も完成させ、以前にも楽曲を提供したことがある晶川真奈さんが歌う。 -
元気いっぱい「伊那東小の伊那まつり」
伊那まつり「市民おどり」に向けて練習してきた、伊那東小学校3年生と保護者でつくる「なのはな連」は5日夕方、校庭で、踊りの成果を披露した。約300人が集まり、・ス手作り祭り・スで盆踊りと手持ち花火を楽しんだ。
伊那まつりが中止となり、急きょ児童たちの発表の場を設けた。学年PTAの飯沢秀和会長は「中止は被災者のことを考えると仕方ない。今日は校庭で元気よく楽しもう」とした。
そろいのTシャツやバンダナなどに身を包み、手製の山車(だし)の周りに円をつくり、踊りを開始。熱気を帯びた校庭には、手足を大きく動かし、掛け声を出して、祭りを満喫する笑顔が広がった。
昨年冬から、月2、3回ずつの練習を重ねてきた児童たち。田畑小春ちゃんは「本当はいろんな人に見てもらいたかった。けど、できてよかった」とよろこんでいた。 -
先進農家実習はじまる
上伊那農業改良普及センターは4日、高校生の「先進農家体験実習」の受入式を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。高校教育における現場実習の一環で、農業経営や農家生活を通じて、農業者となるための自覚と農業に対する意欲の高揚を図る。
上伊那農業、下伊那農業、南安曇農業、須坂園芸の4校から28人が参加する。果樹、畜産、花きなど9農家で1週間、生活する。
この日は15人の生徒の受入式。石原貞治所長は「現在、農村・農業が注目されているとき。体験実習を通して、地域の農業の果たす役割を認識するとともに農業経営を考える機会としてもらいたい」と期待した。
高校生は自己紹介を兼ね、「兼業農家の専門的なことを学びたい」「進路に役立てたい」「農業の楽しさ、厳しさを体感したい」とそれぞれ抱負を述べた。 -
全国公募絵画展「信州高遠の四季展」始まる
伊那市高遠町の風景などを題材とした全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(伊那市、実行委員会など主催)が5日始まり、信州高遠美術館をはじめ町内の公共施設や商店など32カ所に入賞・入選作品350点が並び・ス街中美術館・スとなった。9月24日まで。
四季展は00年に始まり、3年に1度開催している。全国の画家や愛好家から高遠の自然や風景、行事を題材とした作品を募り、街中に飾ることで、高遠の良さを伝え、観光の誘致にもつなげている。
高遠城址公園の桜や、残雪の南アルプスを背景とした風景画などを中心に四季折々の高遠の魅力が描かれ、見応えのある作品が並ぶ。今回は404人から522点(日本画80点、洋画442点)の応募のうち、入賞76点(日本画15点、洋画61点)を含む入選作品350点(日本画56点、洋画294点)が飾られている。
オープニングセレモニーには関係者100人余が出席。実行委員会名誉会長の小坂樫男市長、会長の伊東義人高遠町地域自治区長がそれぞれあいさつし、四季展を通じた新市の芸術文化の向上に期待した。
入賞作品は同美術館、そのほかは公共施設や商店などに分散して展示。また、過去2回の入賞者の作品や、高遠中学校と高遠高校の生徒の作品も展示している。
信州高遠美術館は会期中無休。午前9時縲恁゚後5時。入館料は高校生以上500円、小中学生150円。問い合わせは、同美術館(TEL94・3666)へ。 -
みはらしファーム、ラベンダーの摘み取り自由
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は、公園内のラベンダーを無料配布している。
例年は、日帰り温泉「みはらしの湯」に提供したり、各地の観光PRイベントなどに持参する花束にしていたが、今年は十分な量が確保できたため、残りを来園者に無料配布することを決めた。
ラベンダーが残っているのは園内の道沿いで、希望者が自分でほしい分だけ摘み取れる。
また、大雨の被害にあった人たちの支援を目的とした「豪雨災害復興支援募金箱」もラベンダー横に設置した。
早速ラベンダーを摘み取った飯田市の女性は「今年はラベンダー狩りに行ったが、花がなくなっていて体験できなかったので調度よかった」と話していた。 -
飯島町の新AETが着任あいさつ
飯島町の小・中学校の新しいAET(アシスタント・イングリッシュ・ティーチャー)のライマー ジョナサン チャールズさん(22、ペンシルべニア州)は3日、飯島中学校の西村幸教諭らと役場に訪れ、高坂町長に着任あいさつした=写真。任期は7月31日から1年間、3年間まで延長できる。
ジョナサンさんは「大学で日本人の友人ができ、能や歌舞伎など日本の伝統芸能に興味を持った」と動機に触れ「子どもたちの英語力アップに努力したい」とあいさつした。
高坂町長は「飯島町の子どもは良い子ばかり、すぐになれて親しくなるよ」と歓迎した。
上背があり、がっしりした体躯のジョナサンさんに、高坂町長は「何かスポーツをしていますか」と質問。
ジョナサンさんは「空手やチアリーダーをしていた。日本でも空手ができれば」と答えた。
また「ふるさとペンシルべニアは田舎で、牛がいたり、小麦を栽培していたが、飯島町に似ている」と話すと、高坂町長は「飯島町の米はおいしい。落ち着いたら、アメリカ産の牛肉で焼肉パーティーをしよう」と誘うなど、しばらく、日本食などの話題で談笑した。 -
保育料据え置きを了承
宮田村の保育園運営懇談会(野々村利治会長)は、本年度の保育料据え置きを了承。2004年7月に平均3・9%引き上げて以来、据え置きは2年目となる。
保育料は保護者の所得によって金額が違うが、懇談会では高所得者層と低中所得者層の料金差が小さいのではと指摘も。
村住民福祉課は国の基準に沿って料金設定をしてきた経緯にふれたが「保育料のバランスについて再度見直していきたい」と説明した。
また、「近隣でも子育て支援として保育料を引き下げる自治体が出てきているが、宮田村の現在の水準は」と質問も挙がった。
同課は郡内平均よりも高い状況にあると話したが、所得の関係などが影響していると説明した。
席上、保育園長、宮田小学校教頭が園児、児童の日常生活について説明する場面もあり、親としての自覚も含め、子どもの成長を幅広い視点で検討した。 -
駒ケ根高原美術館で中学生美術ワークショップ
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は4日、中学生を対象にしたワークショップ「WORKS竏駐ュく動作は美しい」を開いた。駒ケ根市の赤穂中、東中、伊那市の伊那中から美術クラブ員ら45人が参加し「働く」をテーマにした絵画作品の制作などを行った。参加者は与えられた40分の時間内に作品を仕上げようと真剣な表情で絵筆を動かしていた=写真。
制作に先立って参加者は駒ケ根市の養命酒駒ケ根工場を見学。その後、東京都府中市美術館館長で多摩美大教授の本江邦夫さんの講義「働く人の美しさ」を聞いて作品制作のイメージを高めた。
ワークショップの2日目は9日に開かれ、山梨県の山梨県立美術館を訪ねてミレーなどの作品を鑑賞した後、作品の印象をテーマにした作品制作などに取り組む。 -
伊那税務署 中学3年生夏休み租税教室
伊那税務署で3日、中学3年生を対象とした「夏休み租税教室」があり、伊那市内4校から合計45人が参加し、租税教育用ビデオの鑑賞、署内見学などを通じて税金に理解を深めた。同税務署、市税務課の共催。
本年で17回目となる恒例の教室。次世代を担う生徒らに、税の意識と役割に関心を持ってもらい、身近なものとして捉えてもらうことを目的としている。
税務署、同税務課の関係者による講話では、税金に関するクイズを解いた。問題は、05年度の国民一人当たりの平均国税は竏窒ネど10問。「公立中学に通学する生徒一人当たり年間約93万円の税金が使われている」と、生徒たちは知り、金額の大きさに驚きの様子だった。
三浦元幸署長は冒頭で「税金は皆の生活を良くし、よりより環境を造っていくための会費のようなもの。少しでも税金について関心を持ってもらえれば」とあいさつした。 -
伊那文化会館で伊那弥生ヶ丘高校の学生が就業体験
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の生徒が3日、県伊那文化会館を訪れ、学芸員の仕事を体験した。
夏休みを利用した就業学習体験の一環。県伊那文化会館では、昨年から学生を受け入れている。
今年は、美術館関係の職業に関心のある2年生2人、3年生2人が訪問。会館の林誠学芸員から作品の扱い方や展示方法の指示を受けながら、5日に始まる「信州高遠美術館所蔵品展」の展示準備を手伝った。
就業体験に参加した3年生の野溝由衣さんは「細かいところまで細心の注意を払っていて勉強になった。楽しかった」と話していた。 -
宮田村内のプールは安全を確認
埼玉県のプールで女児が吸水口に吸いこまれて死亡する事故が発生したが、宮田村教育委員会は宮田小、中学校両校のプールに問題はなく、安全と確認。2日までに県教委に報告した。
また、村住民福祉課は、村内3つの保育園についても安全であるとした。 -
07年度県立高校入学者選抜日程
長野県教育委員会は3日、07年度県立高校入学者選抜要綱を発表した。前期・後期選抜の日程は次の通り。
◇前期選抜▽志願受付期間=07年1月29日縲・1日正午▽面接等の検査期日=07年2月5日▽合格者の発表期日=07年2月14日▽入学確約書の提出期限=07年2月20日▽入学予定者数の発表期日=07年2月20日
◇後期選抜▽募集人員の発表期日=07年2月20日▽志願受付期間=07年2月21日縲・3日正午▽志願変更受付期間=07年2月26日縲・月1日正午▽学力検査等の実施期日=07年3月7日▽入学予定者の発表期日=07年3月19日 -
きょうまで 高校生バンドフェスティバル
上伊那の高校生によるバンドフェスティバルが3日、伊那市生涯学習センターであった。高校生活最後のステージになるバンドもあり、若さが思い切りはじけた=写真。4日午後3時からもある。
NPO法人クラシックワールドなどが青少年音楽事業として企画。当初、1日のみの開催だったが、申し込みが多く、2日間に分けて応募した13組がすべて出演する。1グループの持ち時間は30分。
初日は6組がステージに立った。洋楽バンドのコピーが中心だが、それぞれ個性あふれるステージを展開。スポットライトを浴びながら歌い、高校生ら観客もリズムに乗って盛り上がった。
上伊那農業高校3年の土屋綾子実行委員長(17)は「各校からバンドが集結し、お互いの音楽を高め合うことができる」と話していた。
4日は7組のほか、一般バンド1組がゲスト出演する。
ホール内で飲食はできない。入場無料。 -
シルクミュージアム第12回特別展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第12回特別展「描かれた蚕織の世界」を3日から9月10日まで開く。下伊那郡鼎(現飯田市)出身の洋画家須山計一さんが戦後間もない1946(昭和21)年に県農業会の依頼で描いた絵本『信濃のかいこ』の原画9点と複製画3点のほか、飯田市中央農協の依頼で同市出身の画家肥後耕寿さんが描いた絵本『おかいこさま竏註フの蚕飼いのはなし』の原画10点を展示している。江戸時代の蚕糸技術書など貴重な書物の数々や養蚕浮世絵なども併せて展示。近世から現代に通じる蚕織の様子を親しみやすい絵画約100点でじっくりと見ることができる。
学芸員の宮崎久美さんは「今回の展示は絵画が中心で誰にでも分かりやすい。今も昔もほとんど変わらない養蚕の様子を小中学生にもぜひ見てほしい」と話している。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館(16・30日は開館)。入館料は一般300円、小・中学生100円。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
下島育子さん(54)
「光を通して浮び上がり、あふれるような色彩で見る人を魅了するステンドグラス。ステンドグラスではないが、ステンドグラスの雰囲気を楽しむことができる」-。
駒ケ根市北割生まれ。会社員を経て、「理容しもじま」を営む下島善三さんに嫁ぎ、家業を手伝うため、家事、育児の傍ら、通信教育で学び、理容師の免許を取得した。以来、25年間、夫と二人三脚で理容店を切り盛りした。「お客様とのコミュケーションが楽しい。ここでは本音でしゃべってくれる」。
2年前、東京で理容師の修業していた長男の和善さんが帰郷。家業を手伝ってくれるようになり、趣味の世界に没頭できるようになった。
もともと、ものづくりが好きで、仕事の傍ら、趣味で押し花やパッチワークを習っていたという。ヴォーグ社のパッチワークの本に掲載されていたグラスアートの記事に目が止まった。「5カ月でインストラクターの資格が取れる」というグラスアート甲府教室の生徒募集に「前からやりたかったステンドグラスに似ている。誰もやっていない新しいアート。しかも、短期間で資格が取れる」と飛び付いた。
1昨年10月から甲府教室に通い、5カ月後に長野県で初めての日本グラスアート協会公認のインストラクターになり、教室「手作り工房りんごの木」を開いた。
グラスアートは1枚のガラスに接着剤つきのリード線を貼って、デザインを描き、裏から日焼けしにくい特殊フイルムを貼って彩色し、フイルムの端をリード線でとめて作品を作る。ステンドグラスに比べると、手軽に短時間でき、安全に作ることができるのが特徴。
「リード線をしっかり圧着させ、フイルムに空気やゴミを入れないように貼るのがコツ。リード線でカーブを作ったり、色の調和が難しい」とか。
昨年7月、伊那市のかんてんパパで、初めて、教室の作品展を開き、3日間で千人が来場。写真立てや宝石箱、壁掛け、テッシュケースなどの小物やランプシェード、衝立などの大作を鑑賞し、グラスアートの世界に親しんだ。
しかし、グラスアートの認知度は低い。伊那市のペアーレや飯島中央公民館の講座で教えるなど、多くの人がグラスアートを手軽に楽しめるように活動の輪を広げている。
「ステンドグラスのイメージが強すぎて、とっつき難い面もあるが、体験してみると、うそみたいに簡単にできる。子供でも高齢者でも楽しめる。時には苦労して、大作を完成させた時の喜びは格別」。5人家族。
教室の申し込みは「手作り工房りんごの木(TEL83・1353)」大口国江 -
アマチュアミュージシャンライブ
飯島町の与田切公園で30日、アマチュアミュージシャンのライブ「夏のライブVol・2 in与田切公園」が開かれた。飯田市のポピュラーミュージックスクール「キューブ・ミュージック・スタジオ」(中島裕喜代表)主催。野外ステージには伊那市のブルースバンド「PAN竏谷AN」のほか、飯田市や東京の9グループが次々に登場してそれぞれ得意の演奏を披露した=写真。中には現役のプロ・ドラマー今泉正義さんが特別に加わったバンドも出演し、ファンの喝采を浴びていた。集まった観客は芝生にのんびりと座り、手拍子を打ったり体をゆすったりしてリズムを取りながら、広場に響くさまざまなジャンルの演奏を存分に楽しんでいた。
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食欲モリモリ、子どもたちが流しソーメン
夏休み中の宮田村の子どもたち約30人が1日、村の福祉交流施設なごみ家で流しソーメンやスイカ割りを楽しんだ。
長かった梅雨も明け、夏空広がる屋外に子どもたちが集合。流しソーメンは約2・5キロ用意したが、全員ぺロリとたいらげた。
「もっと流して」「まだまだ食べられる」と歓声も。
急きょ、買い足しに走る事態に。暑さにも負けない子どもたちの食欲に、大人たちは驚いていた。
スイカ割りも楽しみ、やっと到来した本格的な夏を心ゆくまで味わっていた。 -
大正琴上伊那交歓会
上伊那地区大正琴指導者会「虹彩」は30日、第26回上伊那地区交歓会を飯島町の町分化館で開いた。約60グループが出演し、それぞれ得意の演奏を披露し合った=写真。
20年継続者と80歳以上の生徒に表彰状が贈られた。
表彰されたのは次の皆さん。
▽門下生20年継続者=小原のぶえ(福澤幸子教室)伊藤のり子、北原小春(秋山志げ子教室)原喜久子(田中千代子教室)上山きよ子(那須野みさ子教室)▽門下生80歳以上=有賀多嘉子、伊藤恒子、伊藤いく江、池上しず子、春日千枝、田辺久枝(以上長井幸子教室) -
飯島小6年生がブルーベリー狩りを楽しむ
飯島町の飯島小学校6年生40人は27日、上の原のブルーベリー農園「ベリーヒル(市村茂園主)」に招かれ、ブルーベリー狩りを楽しんだ。
町の農業を調べたり、収穫体験で自然に触れようと来園した。
学校から約20分歩いて同園に到着した児童らを前に、市村さんは「裏まで真っ黒に完熟したものが甘い。いろいろな種類が植えてあるので、食べ比べて」と呼び掛けた。
児童らはデキシーやエイトブルなど中晩生種が熟す農園に散らばり、「甘い!」「大きくて、おいしい」と真っ黒に色づいた実を次々と口に運んでいた。
また、家へのお土産ももらい、笑顔で持ち帰った。 -
飯島町発足50周年記念お陣屋まつり開幕
飯島町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民総参加の祭り「第25回お陣屋まつり」は29日、広小路をメーン会場ににぎやかに行なわれた。
町発足50周年記念、最終となる祭りは、駿府、飯島を往来した当時の行列を再現した代官行列が「えいほ、えいほ」の掛け声も勇ましく本郷公民館を出立し開幕。竹やぶの道をしずしずと進み、本郷神社へ。境内では本郷地区の歴史に基き、現代風刺を効かせた歴史劇「養山塚の秘話」を上演。町内唯1の回り舞台もギシギシ鳴って、観客の拍手喝采を浴びた。
メーン会場では、高坂町長が代官に扮した代官行列、古来伝承のしし舞が奉納され、特設ステージには、龍真、鼓楽、鼓遊の3グループが次々と登場し、特徴ある響きを披露した。
お陣屋音頭に合わせ、地区や団体の踊り連が広小路に繰り出し、工夫を凝らした子どもみこしも出陣し、祭りを盛り上げた。
夕闇が迫ると、火を点した提灯みこしも広小路に練り込み、競い、煙火の打ち上げも始まり、祭のにぎわいは最高潮に達した。 -
伊那谷最大の馬宿、宮田村大田切に存在
江戸から明治にかけ伊那街道で発達した民間輸送の仲馬(ちゅうま)。研究する都筑方治さん=飯島町出身、群馬県在住=の調査で、馬15頭が一度に泊まれる伊那谷最大の馬宿(うまやど)が宮田村大田切にあったことが分かった。馬を引き連れる馬方(うまかた)の宿泊施設でもあり、太田切川を渡る物流に重要な役割を果たしたとみられる。
29日に同村公民館が開いたふるさと発見講座で発表した。
今までの研究では、辰野町小野と駒ケ根市小町屋の間で馬宿の存在が未確認。空白区間だったが、都筑さんは仲馬の移動距離などから宮田村周辺にもあるはずと調査していた。
箕輪町で見つかった古文書から、大田切の馬宿が文政6(1823)年の正月2日に、宿泊した今村、横川(ともに現辰野町)の馬方の失火により焼失したという記述を発見。
現地調査で、馬宿があったとされる家人から「正月に火事を出して財産をなくした」という言い伝えがあることを聞き、古文書に記される物的証拠が現在も同家に残っていることから確証を得た。
今までは9頭が泊まれる飯島町七久保の馬宿が伊那谷最大とされたが「川が増水すれば、仲馬は足止めを食らう。大田切周辺には他にも馬が泊まる小屋があったのではないか」と都筑さんはみる。
宿場ごとに荷物を中継する幕府公認の伝馬制度に対して、仲馬は送り主からあて先まで中継せずに責任持って引き渡す。一度に3縲・頭の馬で物資を運ぶが、長距離輸送のため馬宿は欠かせない存在だった。
宅配便をはじめ現代の流通の原点でもある仲馬だが、都筑さんは「伊那街道は中山道の脇街道で、宿場に常備していた馬が少なかったことも、仲馬の隆盛につながったのでは」と話していた。