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滞納者向けタイヤロック導入へ
税金の滞納整理対策として自動車の差し押さえに使うタイヤロック装置1台を新たに導入する宮田村は6日、装置の使用方法を学ぶ講習会を役場で開いた。村は協力して税金の滞納整理を行うことを取り決めた「協働による滞納整理に関する協定」を県と結んでいることから、県総務部税務課個人県民税対策室の収納推進員が役場を訪れ、村の税務担当者5人に装着方法などを教えた。装置はタイヤホイールを挟んで固定する仕組みで、鍵がないとはずせない=写真。村の担当者は「支払い能力があるのに払う意思がないなどの悪質滞納者の差し押さえに使っていきたい。使わずに済むのが一番だが」と話している。装置の購入のため、村は12月村議会に2万円の補正予算案を上程する。
固定資産税、住民税などの収納率の悪化に頭を悩ませている村は12月、1月を滞納整理強化月間とし、23人体制でチームを編成して滞納整理の強化に取り組んでいる。 -
子育て10か条懸垂幕掲示
駒ケ根市教育委員会は5日、市民の子育てのよりどころにしてもらおうと制定した「こまがね子育て10か条」の懸垂幕をJR駒ケ根駅前の立体駐車場壁面に登場させた=写真。幕は縦4メートル、幅90センチの大型。「アルプスに響くあいさつ心が通う」「外遊び 群れ遊び 自然に身につく がまんやルール」などの10か条が10枚の幕に1条ずつ書かれている。駅前を通る市民らはその場に足を止めて幕を見上げ、1条1条をじっくりと読んでいる。
市教委は、市民に定着するよう、しばらくの間掲示していく竏窒ニしている。 -
箕輪町議会12月定例会一般質問要旨
箕輪町議会12月定例会の一般質問は10、11日にある。質問者は14人。質問要旨は次の通り。
荻原かほり議員 (1)協働のまちづくりのための町民の活動(2)子育て支援の活性化と具体的な取り組み(3)学校教育の今日的課題と動向(4)高齢者支援に一助
下原甲子人議員 (1)07年度予算、事業の進ちょく状況と見通し(2)08年度予算編成、事業計画(3)目標管理と人事評価(4)消防施設の整備と管理
唐沢荘介議員 (1)新年度予算編成方針議員(2)新年度の子育て支援(3)箕輪祭り(4)ふるさと大使
松崎久司議員 (1)08年度予算編成(2)08年度教育予算(3)農業委員の報酬見直し(4)高齢者、障がい者にやさしいまちづくり
大槻久人議員 (1)保育計画(2)障害者福祉・教育(3)一般行政
小島常男議員 (1)08年度予算骨子(2)学校給食の民間委託(3)耐震対策(4)農地の有効利用を(5)中心市街地の活性化(6)道路改良により交通事故が多発したが現在は(7)冬季の通学路安全対策(8)自然保護と環境保全(9)過去の約束の実行
武村俊身議員 (1)08年度取り組む重点施策(2)公共施設の耐震(3)下水道を布設した個所(4)十沢線農免道路交差点(5)上の平城址(6)萱野高原
丸山善弘議員 (1)里山整備と森林税(2)広域連合の新ごみ処理施設(3)町内のごみ対策(4)代替エネルギー(5)町内の下水道工事と発注
寺平秀行議員 (1)商店街活性化とTMO(2)企業誘致と工業振興(3)若年層の行政参画(4)遊休農地活用と農業活性化(5)健康と食育(6)インフルエンザ対策(7)美しいまちづくり
平出政敏議員 (1)08年度の予算策定(2)雨水排水事業の推進(3)保育行政(4)職員の少数精鋭体制(5)町長の箕輪流グリーンツーリズムの構想(6)新図書館建設
春日巌議員 (1)一般財政予算(2)地球温暖化対策(3)学校給食(4)県・町道改良(5)農業振興策
藤田英文議員 (1)地域づくりと3万人規模の町づくり(2)グリーンツーリズム施策の活用(3)町振興策の課題(4)地球温暖化防止(5)後期高齢者医療制度
松本つぢ議員 (1)子育て支援(2)人にやさしい町づくり
向山章議員 (1)新年度予算(2)二酸化炭素などの削減(3)寄付条例制定(4)いじめの実態(5)「GDV教育」の取り組み(6)全国学力テストの結果(7)学校給食の民間委託 -
伊那市議会一般質問要旨
伊那市議会12月定例会の一般質問が11縲・3日、行われる。ごみの減量化、地域の防災対策などについて18人が質問する。
質問要旨は次の通り(質問順)。
飯島光豊議員 (1)米価下落などによる伊那市農業と農家の苦境に対する市の対応(2)東海地震などへの対応策(小・中学校の耐震補強工事の実施、緊急地震速報システムの導入など)
北原幸彦議員 (1)山岳拠点施設(山荘など)、関連施設の維持管理
中山彰博議員 (1)二酸化炭素排出量を削減する地球温暖化対策への取り組み(2)太陽光発電システムの普及と支援制度(3)天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業の広報
小平恒夫議員 (1)色覚障害者への支援対策(2)天竜川新明神橋の建設(3)棚沢川野底橋の架け替え
平岩国幸議員 (1)地球温暖化対策(2)商店街の活性化(3)過疎地域自立促進特別措置法
野々田高芳議員 (1)原油高騰時代を反映した自治体経営(2)春の高校伊那駅伝
柳川広美議員 (1)国保税・介護保険料の引き下げ(2)ごみの減量・資源化
春日晋治議員 (1)ごみ減量化に向けての市長の考え方
三沢岩視議員 (1)伊那市の国道153号線バイパス期成同盟会設置
柴満喜夫議員 (1)下水道整備事業(公共下水道の進ちょく状況など)(2)環状北線の開通(春の高校駅伝の折り返し点、市街地循環バスの見直し)
飯島尚幸議員 (1)市の財政運営(08年度の予算編成方針、有利な起債による事業展開)(2)避難所指定校の防災機能の整備(3)伊沢修二先生の顕彰(記念音楽祭に合わせた特別展の開催など)
黒河内浩議員 (1)地域協議会のあり方(2)不登校問題への対応
前田久子議員 (1)小・中学生の心身の健康管理(子どもの携帯電話、自動体外式除細動器の使用など)(2)妊婦検診公費負担
竹中則子議員 (1)市民の健康生活(生活習慣病への取り組みと結果、子どもに広がるメタボリックシンドローム)(2)子どもが明るく元気な伊那市(家庭の教育力の向上など)
新井良二議員 (1)職員配置(職員定数と職員数、臨時職員の雇用と賃金)(2)地域防災対策の強化と救助隊の結成
前沢啓子議員 (1)駅前開発ビル「いなっせ」屋上の携帯電話基地局の設置(2)伊那市土地開発公社の入札問題
飯島進議員 (1)合併により誕生した共有財産の有効活用
伊藤泰雄議員 (1)春富中学校グラウンド問題(2)農業施策の強化推進 -
08年予算編成方針
飯島町は6日役場で、係長、専門官以上の職員ら30人余が出席し、予算編成会議を開き、高坂町長は「行財政改革を確実に推進する一方で、都市再生整備計画を核とし、予算を重点配分する、選択投資型まちづくり予算」-など編成方針を示した=写真。
施策の基本に「中期総合計画実現に向けたまちづくりの実践。『飯島町ふるさとづくり計画』『飯島町集中改革プラン』を軸とした
行財政改革の推進」を掲げ、基本方針は▽住民との協働のまちづくり▽子育て支援、若者定住の促進、新規企業導入など人口増、活性化の促進▽新しい基盤整備や産業振興▽安心、安全のまちづくり▽生活の質を高め、快適環境づくり-とした。
また、留意点として▽人件費総額を前年度より削減▽物件費の削減▽需用費及び複写機の使用料は前年当初予算額の3%削減▽各種委員会等の定数の見なおし▽町単独の金品の支給は原則しない-などを挙げた。
同町の06年度経常収支比率は86・6%で、前年度より1・4%上昇、実質公債比率は16・9%に上り、財政状況は悪化の傾向。大規模事業の進ちょくに伴い、公債費負担や繰出金が増加し、一層の財政運営の硬直化が進む見込み。 -
駒ケ根市議会12月定例会開会
駒ケ根市議会12月定例会は5日開会した。会期は21日までの17日間。規約1、駒ケ根地域自立支援施設条例など条例3、07年度一般会計補正予算など補正予算5、事件1の計10議案が上程され、常任委員会に付託された。付託議案は最終日の21日に採決される。
07年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに6660万円を追加し、総額145億6360万円とするもの。市債の繰上償還5千万円などを計上している。
日程は次の通り。
▽13、14日=本会議(一般質問)▽17、18日=付託議案審査▽21日=本会議(委員長報告、質疑・討論、採決) -
南箕輪村議会12月定例会開会
学童クラブ負担金引き下げへ条例改正案提出南箕輪村議会12月定例会は5日開会し、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など11件を提出し、07年度一般会計補正予算案を即決した。
提出議案は南箕輪村むらづくり委員会条例、課設置条例、学童クラブ条例、人づくり基金条例の一部改正案、07年度一般会計など補正予算案5件、上伊那広域連合規約の変更、村道路線の認定について。
学童クラブ条例の一部改正案は、保護者負担金を改定し、新たに2人目以降の負担金月額を設ける。共働き世帯及び母子または父子家庭・生活保護世帯及び準要保護世帯に該当しない世帯が現行8千円を1人目5千円、2人目以降3千円、母子または父子家庭は現行4千円を1人目3千円、2人目以降1500円にする。一時入所1回につき800円の負担金は変わらない。クラブのさらなる利用促進を図るねらいで、08年4月1日から施行する。
一般会計補正予算案は歳入歳出に各1億1417万3千円を追加し、総額を各45億2900万7千円とする。歳入補正額の主なものは個人村民税3980万円、固定資産税2020万円、民生費と教育費の国庫補助金3671万3千円など。歳出の主なものは図書館を増築する世代間交流施設建築事業4360万5千円、南箕輪中学校防火シャッター等改修工事事業1690万円など。
陳情は▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
南箕輪村
08年1月から奨学資金援助事業開始南箕輪村は、子育て支援策として奨学資金援助事業を08年1月から始める。大学や各種学校への進学を目的とした教育ローンの利子の3%補給と保証料の全額補助をするもので、金融機関の融資制度に対する援助事業は県内でも珍しいという。
村教育委員会によると、同事業の利用条件は、申請時に一定期間村に住所を有する人、所得が400万円以内の人など。金融機関はアルプス中央信用金庫、JA上伊那、八十二銀行、長野銀行、労働金庫で、証書貸付型に限る。現在要綱を整備している。
5日に開会した村議会12月定例会に「南箕輪村人づくり基金条例」の改正案を提出。人づくり基金は中学生のカナダホームステイの財源を積み立てるため91年に設置したが、中学生の研修に加え今回の事業を行う財源にもするため条例の一部を改める。併せて、ここ数年利用のない高校生対象の奨学金制度を廃止し、財源の奨学金貸与基金は人づくり基金に繰り入れる。
村は、同事業の保証料として1人10万円の3人分で奨学資金補助金30万円、奨学金貸与基金からの繰り入れで人づくり基金積立金243万7千円の補正予算案を提出し、可決された。 -
県のホームページに団塊世代支援ページを開設
県はこのほど、団塊世代や高齢者などを対象とする「団塊世代支援ページ」を県のホームページ上に開設した=写真。
団塊世代や高齢者に、これまでに培った知識、経験を生かしながら地域の担い手として活躍してもらうことを目的として開設したもので、ホームページには働くこと、学び、暮らしなど、地域で活動するための情報を各分野ごとに掲載しているほか、地域活動に参加するためのコツ、団塊世代、高齢者世代が活用できる県内施設や市町村の支援窓口、ボランティアセンターなどを示した一覧表などもある。
そのほかにも団塊世代向けイベント情報なども掲載している。
ホームページアドレスは(http://www.pref.nagano.jp/syakai/koufuku/dankai/dankai.htm)。 -
猟友会と村が災害時や行方不明者捜索で協定
宮田村は5日、上伊那猟友会宮田支部(保科誠支部長)と行方不明者の捜索、災害時における情報収集や伝達に関して協定を結んだ。村内の地理地形に熟知し、無線も使える会員の利点を活用し緊急事態に備える。
万が一の時に会員の技能やノウハウを活かせれば、と同支部から申し出があった。
同支部には28人が所属するが、大半が無線免許を所持しており、既存の通信網が届かなかったり寸断された場合など大きな力となりそうだ。
締結調印式で保科支部長は「山間部などは携帯電話が通じないエリアも多いが、無線ならばカバーできる。地理地形にも精通しており、役に立てると思う」とあいさつ。
清水靖夫村長は「災害や高齢化など社会的に心配されることが多い。皆さんの行動力で支援してもらえたら本当にありがたい」と述べた。
村は既に、災害時の応急措置で村建設組合、災害時の避難所提供、情報収集で郵便局と協定を結んでいる。
また、宮田村以外の上伊那猟友会各支部でも協定締結に向けた動きが始まっており、先日は辰野町で結ばれている。 -
村民カード再発行は1000円に、認識向上もねらい
宮田村は住民基本台帳を活用した村民カードの再発行手数料を現行の300円から1000円に来年4月から変更しようと、10日開会の村議会12月定例会に条例の一部改正案を提出する。カードを紛失する人が多く、安易な再発行を防止するための策で「カードには大事な情報が入っており、認識を高めてもらうため」と村住民福祉課は説明する。
カードは情報を記憶するICチップが埋め込まれており原価で1000円以上するという。
同課によると、平均して月に30枚発行するが、そのうち6枚は再発行。現行の発行手数料は新規でも何回再発行しても300円と均一だが、今回の再発行分の変更は金融機関の手数料を勘案して設定している。
村議会12月定例会には、下水道料金を平均で15・13%引き上げるための条例改正案など10議案を上程。会期は14日までで、一般質問は11日午前9時から。 -
絵島の囲み屋敷 観桜期中の有料化を検討
伊那市教育委員会は行政改革の一環として、高遠町歴史博物館の展示室の一つと位置づける絵島の囲み屋敷の観桜期間中の有料化を検討している。08年度中に方向を出す。
囲み屋敷は通常、歴博に入館しなければ観覧できないが、高遠城址公園の桜まつり期間中は無料となる。
市の財政状況は厳しく、自主財源を確保するため、観桜期も有料にできないかと検討。文化財審議委員会、郷土研究会、女団連など代表者10人でつくる博物館協議会では「観光サイドの意見を聞き、慎重に対応するべき」との結論だった。
有料化の方法について、市教委は(1)歴博に入館すれば、囲み屋敷も観覧できるようにする(2)囲み屋敷のみの観覧とし、観覧料を取る竏窒フ2案が考えられるとした。
高遠町地域協議会で説明され、委員から「囲み屋敷を見たいと希望する観光客は多い。有料でも見たい人は来る」などの意見が出され「歴博と囲み屋敷を一体にして、観覧料を取る方法」が大半を占めた。また、囲み屋敷だけでは資料が乏しいため、歴博で絵島のビデオを流すなど充実させることも挙がった。
出された意見は再度、博物館協議会に諮る。
歴博は96年にオープン。観桜期間中、05年度までは高遠城址公園の入園券があれば、歴博も無料で入館できたが、06年度から400円のところ100円引きで入館できるようにした。
年間入館者数は05年度が6万3千人、06年度が2万8千人。入館者数は減っているが、入館料の収入は倍増している。
絵島は大奥の御年寄。大奥の風紀の粛正を名目に、高遠へ流された。1714年に幽閉された囲み屋敷の図面をもとに復元され、歴博に隣接する。 -
県が「アイドリング・ストップ運動」に関する街頭啓発
県は3日、「アイドリング・ストップ運動」を呼びかける街頭啓発活動をアピタ伊那店の入口で行った。
県民一人ひとりが身近なところから環境問題に取り組み、不要なアイドリングをしない生活習慣を心掛けることを目的としている。
上伊那地方事務所の職員たちは通行人に「アイドリング・ストップ運動にご協力ください」と呼びかけ、同運動を啓発するパンフレットやティッシュペーパーを配っていた。 -
箕輪町議会12月定例会開会
箕輪町議会12月定例会は4日開会した。一般会計補正予算案など11議案を提出し、土地の取得、土地の処分、上伊那広域連合規約の一部変更の3件を即決した。
提出議案は高齢者等介護予防施設設置条例制定について、町一般職の職員給与に関する条例の一部改正、07年度一般会計など補正予算案6件。一般会計補正予算案は、歳入歳出から各1億816万9千円を減額し、総額を各88億8224万7千円とする。
土地の取得は、06年7月豪雨災害で被災した北小河内地区竹の腰公園復興事業のマレットゴルフ場とふるさとふれあい館の用地で、地積は6240・87平方メートル。取得予定価格は2683万5741円。契約の相手方は漆戸正博さんほか7人。
陳情は▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
駒ケ根市中学校通学区変更へ
規模の過大に悩む赤穂中と、過小に悩む東中の生徒数の推移と対策について駒ケ根市と市教育委員会は、通学区変更の実現に向けて検討を進めたいとする考えを3日の市議会全員協議会で明らかにした。
東中の来年度入学予定者は現在40人。このままでは1学年2学級を維持することができないが、06年度から実施している、通学区外の一部希望者の入学を許可する「指定学校変更制度」により数人が入学を希望しているため、来年度も単学級となる事態は引き続き回避できる見通しだ。しかし市教委は、翌09年度の東中入学予定者は37人になると予測。同時に赤穂中ではさらに入学者が増えて320人を超え、学級数増=教室不足となる可能性がある。いずれも生徒と学校にとって望ましくない事態だが、現状の指定学校変更だけでは対応できない可能性が高いため、市教委は問題の09年度までに通学区の変更を実現させたい考えだ。
市町村合併破綻などの理由により、一時中断していた新中学校建設についての検討は今年8月に再開した。しかし財源のめどが立たないこともあり、実現はいつになるか不透明な情勢のままで、09年度に間に合わないことは明らか。通学区変更には関係住民の賛同が不可欠であることから市教委は、今後1年間かけてじっくりと調整を図っていきたいとしている。 -
民生児童委員・主任児童委員委嘱書伝達式
南箕輪村は3日、民生児童委員・主任児童委員委嘱書伝達式を村役場で開き、唐木一直村長が委嘱書を手渡した。
民生児童委員は27人で新任は13人。主任児童委員は2人で新任は1人。任期は3年。
唐木村長は、「行政の最大の仕事は福祉行政。福祉ニーズ、住民ニーズが多様化し、さまざまなケースが複雑化している。委員の皆さんのご協力をいただかなければ行政も対応できない。村民が安心して暮らせるむらづくりのため、福祉の充実が大変重要。村の福祉進展のため一役を担っていただきたい」とあいさつした。
この日、箕輪町でも委嘱書伝達式があり、民生児童委員56人(内新任30人)、主任児童委員新任3人を委嘱した。
伊那市は4日、民生児童委員151人(内新任99人)、主任児童委員16人(内新任9人)を委嘱する。 -
伊那・高遠両消防署が県防災災害航空隊との連携訓練
伊那市の伊那・高遠両消防署は28日、県防災災害航空隊との連携訓練を同市美篶スポーツ公園敷地内で行った。両消防署と同隊との連携訓練は今回が初めて。合わせて45人が参加し、県消防防災ヘリコプター「アルプス」への揚収や救助隊への引継などを訓練した。
06年には伊那・高遠両消防署で「アルプス」を9件、佐久総合病院の「ドクターヘリ」を6件、それぞれ要請している。今後さらに要請件数が増加する可能性を踏まえ、連携技術などの向上を目的としている。
揚収訓練は救助者を固定して乗せる「バーチカルストレッチャー」を空中のヘリに引き上げた。引継訓練は着地したヘリから「バーチカルストレッチャー」を降ろし、両消防署の救急隊が搬送する。引継、揚収を1セットとして、3セットの訓練をした。
その後、県消防防災航空隊による自隊訓練や、管内危険箇所への偵察飛行なども行った。
伊那消防署救助隊の山岸浩示隊長は「訓練を通じて連携が取れるのは有意義なこと」と語った。 -
中原市長が一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は1日、10年以上前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された臼を囲んだ子どもたちは中原市長が笑顔で見守る中、小さなきねを振るって代わる代わる元気にもちをついた=写真。景気良くつき上げた7升のもちはきな粉やあんこを付け、皆でおいしそうにほお張った。
中原市長は今期限りでの退任を決めているため、一日父親もこれが最後。代表の児童が花束を手渡し「長いことお世話になりました」と感謝の気持ちを伝えた。 -
駒ケ根市農集排総合しゅん工式
約20年をかけて市内8地区で進めてきた農業集落排水整備事業がすべてしゅん工したことから駒ケ根市は30日、総合しゅん工式をアイ・パルいなんで開いた。関係者約80人が出席し、完成を喜び合った。中原正純市長はあいさつで「清潔で快適で文化的な生活に欠かせない農集排のしゅん工を、共に苦労した皆さんとこうして一緒に祝うことができて感無量。これまでの取り組みに敬意と感謝を表する」と述べた=写真。しゅん工を祝うプレ・イベントとして10月に中割、南割、赤穂南部の3地区の農集排施設から処理水が放流されている上穂沢川に、赤穂南小学校の児童らがアマゴの稚魚約500匹を放流した映像が上映された。記念講演として信州大農学部食料生産科学科教授の井上直人さんの「みらいのこやし」が行われた。
市は農集排整備事業に1983年度に着手。今年、中沢の竜東中部地区を最後にすべての施設が完成し、供用を始めている。処理施設、管路、汚泥処理合計の総事業費は152億6千万円。 -
上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画の策定に向け、第1回審議会を開催
08年度から10年度を目標年度とする上伊那広域連合(小坂樫男連合長)の「上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画」の策定に向けた第1回審議会が30日、伊那市内であった。大学、市町村の各種団体代表者など23人が委員として集まり、小坂連合長から後期基本計画の諮問を受けた=写真。
同計画は上伊那における広域的なまちづくり指針となるもので、広域連合では本年度で終了となる前期計画を受け、後期計画の策定を進めてきた。同審議会は住民アンケートなどに基づき広域連合が作成した素案について審議を重ね、1月中旬の答申を目指す。
会長には信州大学農学部(南箕輪村)の唐沢豊会長を選出。
小坂連合長は「医療問題に対する住民の要望は高く、こうしたことも後期基本計画の中でクローズアップされてくると思う。上伊那は一つという考えのもと、各方面の方針を出し、できるだけ具体的な数値目標の設定できる計画にしていただきたい」と語った。
答申を受けた後期基本計画は広域連合議会に諮られ、正式決定する。 -
箕輪町除雪会議
箕輪町は29日、07年度除雪会議を町役場で開き、除雪や凍結路面対策のための除雪計画を業務委託する町内19業者に説明し、協力を求めた。
計画は、第1次体制は主要幹線道路で積雪5-10センチ以上を目安に委託業者が除雪作業を始める総延長99キロ、70路線。午前7時ころまでに除雪する優先重点路線を含む。雪害対策本部が設置された場合の第2次体制は、総延長24キロ、51路線。雪捨て場は、町営西部運動場、町スイミングプール駐車場、町営沢運動場南側、一の宮リズムグラウンド、天竜川の高水敷。
凍結防止剤は、主要幹線道路は業者が散布し、坂道や交差点など22カ所は公共施設や個人宅などに設置して住民の協力を得て散布する。
区内の生活道路や除雪路線に指定されていない「みのちゃんバス」路線は住民の協力を呼びかける。
業者からは、除雪作業に対し「公共の仕事に携わっている使命感のような部分でやらせてもらっている」という声や、燃料代が高騰している現状から今後大幅な価格の高騰があった場合の料金の検討を求める意見などがあった。 -
南箕輪村予算編成方針説明会
南箕輪村は30日、08年度予算編成方針説明会を役場で開いた。「安全で安心して暮らせる子育て・福祉・教育に優しい村づくり」と「活力と元気をはぐくむ村づくり」を目指し、第4次総合計画に基づく事業選択と、全事務事業の原点に戻った検証、徹底した歳出削減を指示した。
唐木一直村長は、「職員の英知を結集し、村民が元気で安心して暮らせる予算になるようお願いしたい。行政の役割は本当に困っている人をどう支援できるか。そういう予算付けができれば一番いい」と話した。
「任期中最後の予算編成。公約のより一層の推進を考えた」とし、主な施策にハード面は09年度建替えを計画する南原保育園の設計と駐車場の用地取得、大芝高原味工房を含めた周辺整備、学校校舎の整備、下水道整備、ソフト面では奨学金制度、学童保育料の引き下げ、中学3年生までの医療費無料化などを挙げ、「村民のためになる予算付けを」と指示した。
10年度までの各課実施計画では各年度大幅な財源不足が生じる見通しで、予算編成の留意事項として▽制度的な見直しまで立ち入った徹底した歳出の見直し▽未収金の積極的な回収▽白紙状態からの事業見直し-などを示した。 -
人事評価年明け試行へ
宮田村は来年早々、職員の資質向上を図るため人事評価(考課)制度を試行する。30日には全職員を対象に人事評価の基本的な考え方を学ぶ研修会を開き、評価基準となる能力、業績について理解を深めた。
来年1月から1カ月間試行するのを皮きりに、同4月以降も継続して制度の確立を目指す。
部署によって仕事内容なども違い、何を基準にするか難しい部分もあるが、村総務課は「評価項目の見直しも図っていきながら、最終的には人事にも反映させ、人材育成につなげたい」と説明する。
能力と業績の2つの制度で構成。規律や責任、対応、経営意識、住民志向など10数項目に及び、実際の行動や目標達成度を踏まえて所属長が3段階評価する考えだ。
説明会は経営コンサルタントを講師に迎え、全職員が評価の役割や心構えなどを学習。年明けの試行にむけて意識を高めた。 -
高坂町長が2期目の初登庁
任期満了に伴う飯島町長選挙で、無投票で再選を果たした高坂宗昭町長(65)が30日、2期目の初登庁をした。役場庁舎前で職員ら約80人の出迎えを受け、職員から贈られた花束を抱え、笑顔で入庁、防災集会室での就任式に臨んだ。
職員を代表し、山田副町長は2期目の無投票当選を祝福し「内憂外患の潮流の中、2期目に寄せる町民の期待は大きい。豊富な経験と識見で、『新しい自立のまちづくり』を旗印に、一層の活躍を。職員一丸になって、精神誠意、お仕えする覚悟」と7代目、2期目の高坂町長を歓迎した。
高坂町長は「2期目のスタートに当り、改めて、身の引き締まる思い。自立し、持続可能な協働のまちづくり、人口増、活力あるまちづくり、さらなる行政改革の推進-の3つを目標に、伊南バイバスをどう、町の活性化につなげるか、企業導入、安心して医療を受けられる組織、システムづくりなど、重要課題に取り組みたい。住民は職員に期待している。それぞれの職務には積極、果敢に、元気で明るい職場づくりを」と呼びかけた。 -
駒ケ根市教育委員会表彰
駒ケ根市教育委員会(片桐成登委員長)は27日、教育行政の振興に顕著な功績があったとして、明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)と、市勤労青少年ホーム・女性ふれあい館運営委員会の前委員長山下勉さんの1団体と1人を表彰した。片桐委員長が表彰状を手渡した=写真。
明社協は創立35周年の記念事業として9月、駒ケ根市教育基金に50万円を寄付した。山下さんは1997年から今年6月までの10年間にわたって委員として館の運営に尽力。01年からは委員長を務めた。 -
伊那市用地選定委員会、小委員会で点数評価する評価項目などを検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する第9回伊那市用地選定委員会が29日、市役所であり、小委員会による評価方法の検討を開始。前回決定した詳細評価項目のうち、点数評価を用いて比較検討する項目を決めた。
この日初会合を開いた小委員会では、上伊那広域連合が過去に用地選定をした時に用いた評価基準などを参考にしながら、前回までに決定している用地の適正を判断するための基準である45項目(前回は事務局が1項目落としていたため44項目だった)、一つひとつにつき、点数化して評価することができるかできないかを検討。用地面積、地下水の有無、住宅群との距離などの項目については点数評価していく方針を決めた一方、点数化できない項目については、別の評価方法を模索することとなった。
また、各項目の重要度については、用地選定委員全員にアンケートを実施。それぞれに45項目の優先度をつけてもらい、それをもとにして次回項目の優先度を検討することとなった。
また、広域連合事務局から広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の検討経過に関する説明があり、あらかじめ処理方式を決めない総合評価落札方式を導入する方針が示された。
用地決定の前に処理方式を決めないことについては「どの処理方式であっても環境に与える影響は極めて小さく、人の健康に害を与えるようなものはない」と説明し、理解を求めた。 -
松川インター大鹿線の滝沢トンネル安全祈願祭
主要地方道松川インター大鹿線の滝沢トンネルの安全祈願祭が29日、中川村大草桑原の現地で行われ、神事を行い、工事中の安全と工期内完成を祈った。
同トンネルは桑原藤樽2号橋を起点に、滝沢橋まで、全延長1260メートル、幅員3メートル2車線、50センチの路肩を設ける。トンネル延長は958メートル、拡幅する藤樽2号橋61メートル、滝沢橋141メートル。NATM工法、工期11年7月21日(トンネル工事)、供用開始は11年度中。総事業費22億円。
05年5月7日、落石による死亡事故発生を受け、県が調査、08年度地方道交付金工事として採択された。
中川村や松川町、大鹿村の関係者、国、県、施工業者ら約30人が出席した式で、発注者の県飯田建設事務所の北原正義所長は「05年5月の死亡事故を受け、同線の安全確保、強い地元要望を受け、着工の運びとなった」と経過に触れながらあいさつ。地元町村を代表し、大鹿村の中川豊村長は「大鹿村の生命線、国、県の配慮に感激している」と感謝した。 -
駒ケ根市協働のまちづくり基本条例提案延期へ
駒ケ根市は市議会12月定例会での成立を目指して準備を進めてきた(仮称)「駒ケ根市協働のまちづくり基本条例」の今議会への提案を見送る方針を固めた。28日開いた会見で中原正純市長が明らかにした。1月28日限りでの退任を決めている中原市長は理由について「(12月議会に)提案したいと考えていたが、まだ市民の理解度や意見が不足していると認識している。もう少し時間をかける必要がある」とした上で「市長選もある。市民の意見を聞くなどして、新市長の下で引き続き研究し、できるだけ早期に制定してほしい」と希望を述べた。
条例案は5日の議会開会に先立って3日に開かれる議会全員協議会で説明される。
協働のまちづくり基本条例制定に向けては「駒ケ根市第2次改革と創造へのまちづくり推進市民会議」が市が示した素案の検討結果について意見、提言を付記して10月に市に報告したほか、市のホームページなどを通じて市民の意見を募ってきた。 -
伊那部宿文化祭売上寄付
伊那市西町の伊那部宿町内会の根津章総代と「伊那部宿を考える会」の田中三郎会長は26日、市役所を訪れ10、11日に行った文化祭の売上の一部3万円を市に寄付した。
17年目となる同文化祭。今年は骨董市や古文書の展示などを行った。同文化祭の売上の一部は毎年、市に寄付している。
根津総代から、寄付金を受け取った小坂樫男市長は礼を述べた後、両者と伊那部宿の近況などについて歓談した。
市では寄付金を社会福祉事業に役立てていくとのこと。 -
孝行猿の家資料館 12月末に閉鎖へ
伊那市教育委員会は、長谷市野瀬にある「孝行猿の家資料館」を12月31日で閉鎖することにした。資料館は民家の一部にあり、所有者が生活を営む上で問題が生じていた。今後、長谷地区の別の場所に資料館を設ける方向で検討する。
民話「孝行猿」は、親を思う子猿の哀れな物語。明治から戦前にかけて修身の教科書に取り上げられた。85年、旧長谷村が発祥となった民家の一角に資料館を設置し、無料で公開している。
資料館と民家は別の入り口だが、生活している民家に来館者が入ってくることもあったという。
昨年、市文化財審議委員会内に小委員会を設け、資料館保存のあり方を検討。現地での保存が望ましいが、保存体制の難しさなどから、移転する余地もあるとした。10月下旬には、所有者の意向などを踏まえ、市史跡文化財から外した。
資料館には県内外から多くの人が訪れているため、市のホームページや資料館への看板設置などで閉鎖を周知。閉鎖後は見学などで敷地内に入らないよう理解を求めている。