-
【祝 権兵衛開通】各界各層の声(2)
■木曽と伊那、全体でプラスになる方向で
木曽町 田中勝已町長
開通はとてもうれしい。首都圏からの観光客誘致など、木曽にとっては大きなメリットが出てくる。高遠の桜などを見に来た人に、木曽に泊ってもらうなど、積極的な働きかけが重要だろう。一方、買い物などでは、塩尻や中津川に出ていた木曽の人が、伊那に出てくることが多くなるだろう。このことが木曽の商店街の荒廃につながるという見方をする人もあるが、木曽町としては、それを見越してさまざまな対策をしてきてた。とにかく、片方だけが良くなり、もう一方はダメになるというのではなく、木曽・伊那双方にとって全体としてプラスになるように知恵を出し合っていかなければいけないだろう。(現地セレモニーで)
■トンネルを出てからが要注意
伊那警察署 中山均署長
開通は伊那と木曽の交通事情を一変させるだろう。立派な道路なので、自己が無いように安全運転を心がけて欲しい。トンネルの中では緊張するからまだ良いが、伊那側も木曽側もトンネルを抜けてからが要注意。まっすぐなところもあって下り坂だからスピードを出しすぎると、すぐに急カーブがあったりして危険だ。特に、木曽から伊那に抜けてくると、南アルプスの眺望が素晴らしく、見とれていると危険。景色を楽しむには、車を止めるなどして、常に安全運転を心がけて欲しい。(開通祝賀会で)
■結ばれるからこそ、それぞれの個性を
長野県 田中康夫知事
伊那と木曽はそれぞれに、古く過酷な歴史の中で育んできた地域の個性がある。そういう地域がトンネルで結ばれるからこそ、それぞれはより各地域の独自性・個性を大切にして行かなければならないはずだ。交通が便利になると、その地域の本当の志や個性がないと金太郎飴のようなのっぺりとした顔の町ばかりになってしまう。だから、これからは、より地域の個性・独自性を磨き上げていく必要があるだろう。
(セレモニーで)
■親父の秘書時代から活動に関与、感慨深い
衆院議員 宮下一郎さん
地域の皆さんの念願であり、親父(宮下創平元衆院議員)から引き継いだ仕事でもあるので、開通して感慨ひとしおだ。特に平成5年に国の予算で調査費がついた時のことを印象深く覚えている。権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進期成同盟会の活発な活動があり、陳情の来られる皆さんとお会いするなどして、かかわらせていただいてきた。
そういう長年の地元を努力が実ったのが今回の開通だ。
これからは伊那谷も木曽谷も一体的にひとつの地域として、協力連携して発展できるようにして行けたらと思う。 -
権兵衛道路 5日上下で1万1千台
開通した権兵衛峠道路・姥神峠道路は5日、つながった谷を往来する車が殺到し、正午過ぎには、木曽側の国道19号合流地点手前で、姥神トンネルまでの約3キロが渋滞した。伊那側でも広域農道の中の原交差点西側で、車が数珠つなぎになった。
この状況を受け、木曽警察署は週末の混雑緩和に向け、19号合流地点の交通信号の時間調整を行う方向で検討を開始。一方、伊那警察署は、混雑したが信号1縲・回で待機車輌は通過しており、「当面様子を見る」としている。
道路を管理する県木曽建設事務所の発表によれば、5日午前7時縲・日午前7時までの交通量は伊那から木曽が5千562台、木曽から伊那が5千796台で、合計1万1千台を突破した。4日午後2時の開通から5日午前7時までは同じく2千927台、3千78台だった。
4・5日とも夜間にはスムーズに流れる状態になり、6日も雪の影響もあるとはいえ、目立つほどの交通量ではなかった。
5・6日に当初予定を大きく上回る車輌が集中したことについて、伊那建設事務所は、祝賀ムードと日曜日が重なったためと見ており、ムードが収まるのを待って交通量の調査に乗り出すとしている。 -
天竜川流域委員会第3回会上流部会
天竜川流域委員会の第3回上流部会(鈴木徳行部会長、16人)が6日、飯島町文化館であった。治水や利水、自然環境・景観、河川利用などの各項目で課題に対する対応策を協議、河川整備のポイントをまとめた。
天竜川流域委員会は、学識経験者から長期的な河川整備について意見を聞く場として、03年2月設置。上流部会(長野県内)と下流部会(静岡、愛知県内)に分かれ、現地調査を行い、前回(昨年11月)までに現状を把握し、課題を抽出。今回は各項目ごと委員らの意見、提言をまとめた対応方針(案)について意見交換した。
洪水に対する対応方針では、流下能力の向上、堤防・護岸、点検整備のほか、「戸草ダムの建設は急務」「美和ダムだけでは洪水調節容量が少ない」などダム計画への積極的な意見が出された一方では「戸草ダムは流域住民が納得できる議論を」といった慎重論もあった。
また、過去の破堤カ所、浸水想定地域の住民への周知、合わせて土地利用制限の必要なども出された。
利水面では河川流量の確保が課題になり「ダム直下の無水区間を無くすことが利用の拡大につながる」「渇水期の対応も」などのほか、利水上の危機管理の必要性も挙げた。
ほかに▽外来植物の駆除▽れき河原の維持▽河川巡視の強化▽民間協働による安全で自然豊かな河川整備の維持など、さまざまな視点から対応策が話し合われた。
今後、出された意見をもとに、上流部の河川整備のポイントをまとめ、流域委員会に報告。流域全体で対応策を協議し、具体的に河川整備計画に反映させる。 -
固定資産評価委員会
宮田村固定資産評価審査委員会(加藤瞳委員長)は3日、役場で開いた。村は固定資産税の最近数年間の状況を説明し、ほぼ横ばいで推移していると示した。
同委員会は固定資産の評価に関する住民からの苦情を審査するが、本年度も苦情などは1件もなかった。
村の固定資産税調定額は、5億6千万円から5億8千万円台の間で推移している。 -
権兵衛開通
式典・祝賀会にぎやかに権兵衛峠道路・姥神峠道路の開通を祝う式典は4日正午から伊那市民体育館であった。トンネル内現地セレモニー出席者を乗せたバスが次々と乗り付け、合計500人の参集があった。
主催は国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所、長野県、伊那建設事務所・木曽建設事務所。
国土交通省の大村哲夫中部地方整備局長は、1993年権限代行による事業化以降を振り返り、開通にこぎつけた喜びをこめて式辞。主催者あいさつとして、後藤茂之国土交通大臣政務官が「地元住民と関係各位の努力で、中央道と国道19号が一体となって機能する道路ができた」、田中康夫長野県知事が「古畑権兵衛の志を現代に引継ぎ、単なる通過道路としてでなく、特色ある地域の個性を発展させる道にしよう」竏窒ネどとそれぞれあいさつした。
大型プロジェクターの画像を使った若尾豊信飯田国道事務所長、北沢陽二郎木曽建設事務所長の工事報告では、権兵衛トンネルの軟弱な地質での苦労や、姥神峠道路の崩壊しやすい山肌にたいする苦労などが説明され、参加者は静かに聞き入った。
宮下一郎衆院議員、羽田雄一郎参院国土交通委員長、若林正俊参院議員、北澤俊美参院議員、県議会議長代理として向山公人県議会土木住宅委員長、国道361号改修促進期成同盟会会長の土野守高山市長が祝辞を述べた。
式典終了後は隣接する伊那勤労福祉センターに会場を移し、権兵衛峠・姥神峠トンネル開削促進期成同盟会と国道361号改修促進期成同盟会の主催による祝賀会があった。
伊那と木曽の樽酒4つを一斉に割る鏡割りや、伊那節・木曽節の披露など、2つの谷がつながったことを印象づけるアトラクションが用意された。 -
ざくばらんに町長と職員の職場懇談会
飯島町は初の町長と職員の職場懇談会を7日まで各課、係など職場単位で開いている。自立し持続可能なまちづくりを進めるに当り、日ごろ意見交換する機会の少ない職員と町長が直接懇談する。
2日は文化館会議室で、社会教育係、文化係8人を前に、高坂町長は「智恵と汗で意識改革を進めなくてはならない。職員と理事者は常に一枚板で連携、協力し、町政を進展させよう」と呼びかけた。
職員からは「町長は日頃『サービス低下させない』と言っているが、できるだけ、自分のことは自分でするように町民に訴え、住民サービスはばらまきでなく、メリハリをつけて」「高齢者に対しても『今まで頑張っていただいたのだから、ごゆっくり』でなく、もうひと頑張りしてという働き掛けも大事では」など、協働のまちづくりを意識した厳しい注文が出された。
このほか、「町長の考えを折りに触れ、職員にメールで配信を」「庁舎案内表示の徹底を」「職員間や、上司と部下の間で情報の共有を徹底しよう」など、有意義で建設的な意見が多く出された。
出された意見はできることから実行に移したり、検討するなど町政進展に役立てる。懇談会は今後も定期的に実施する考え。 -
合併を控え、小中学生用のリーフレット作る
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会は、3月31日の新市発足を前に、新市のすがたを紹介する小中学生用のリーフレットを作った。3日、3市町村の教育委員会を通じて小中学校に配布した。
リーフレットはA4判、8ページ。小学校3・4年生用1890部、5・6年生用2010部、中学生用2670部と3種類を用意した。
農林業・商工業などの産業や、市役所の仕事、新市のまつり、高遠城址公園などを挙げたいいところなどをカラー写真入りでまとめた。3市町村の公共施設や芸能、レクリエーションなどをイラストで示した地図もある。また、新伊那市の人口などを当てるクイズも。3市町村の教委が監修し、年齢層別にわかりやすくした。
合併協は「将来を担う子どもたちに新市発足を知ってもらいたい」と話している。 -
消防ポンプ車など2台を更新
南箕輪村は村消防団第3分団第2部(田畑)の消防ポンプ車、第4分団第1部(沢尻)の小型動力ポンプ付積載車を更新した。2日、役場駐車場で入魂式をして、無事故と無災害を祈った。
ともに15年間使用した車両の老朽化に伴う更新。従来のボンネットタイプからトラックタイプに切り替えたポンプ車(10人乗)は、落水を防ぐ自動感知装置を装備する。
積載車(6人乗)は、これまで手動だった小型ポンプの積み上げ・下ろしが電動式となり、効率性を高めた。それぞれ、周囲を照らす散光式、およそ400メートル先まであたるスポット式のライトを備える。
式には団員ら関係者約20人が出席。唐木一直村長は「安心・安全の村づくりのためには防災強化が重要」とし、防災意識の高揚を呼びかけた。
宮島忠夫団長は「車両が活躍しないことを祈るが、有事に備えて車両の性能を生かせるように訓練を積みたい」と述べた。 -
【権兵衛開通日特集1】伊那・木曽ひとつに
江戸時代、古畑権兵衛が切り開いた伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛峠が、300年余の時を経て、4日、生まれ変わる。中央アルプスに隔てられた伊那と木曽の時間、距離は大幅に短縮。生活や文化、産業で、新たな交流が生まれようとしている。
-
【権兵衛開通日特集2】おらが谷の宝物
雄大な山容 霊峰・御岳山「木曽のナァー なかのりさん 木曽のおんたけ ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」
民謡木曽節にも歌われる木曽の象徴、御岳山(3067メートル)。岐阜県境にすそ野を広げ、その姿は雄大にして威厳を感じさせる。
霊峰と呼ばれ、山岳信仰御嶽教の「おやま」として、古くから信者たちの畏敬(いけい)を集めてきた。室町時代、精進・潔斎した修験者たちは、修行の場として山に登った。江戸時代には、覚明、普寛行者が登山道を開き、一般にも親しまれる山となった。
山頂直下の湖沼群は神秘的。二ノ池は、国内では最も高い標高2905メートルにある湖。深いブルーの水をたたえる三ノ池の水深は、13・3メートルにもなる。
ふもとは薬草、薬木の宝庫。「木曽の百草」は全国に広まり愛用者は多い。
周辺には、数多くの温泉や宿泊施設、スキー場などが点在し、四季を通してさまざまな表情を見せながら、旅人を迎えている。
キャプション
開田高原末川より望む御岳山=「霊峰木曽御嶽の夜明け」小野行彦写団・渓森木曽会長撮影 -
【権兵衛開通日特集3】自然と景観を守るために
中央アルプスを突き抜ける権兵衛トンネル道路の開通は、生活の利便性と経済活動の活性化をもたらすだろう。だが同時に、交通量の増加にともなう自然環境への影響や、道路沿線への企業・店舗の進出による生活環境・景観への影響を指摘する声も多い。
開発と環境保護竏柱サ代文明が抱えてきた根深い問題が、この地でもまた問われている。
大パノラマが広がる西箕輪地区 -
2年連続、3部門で入賞
飯島町広報は県市町村広報コンクールで2年連続、広報紙、組み写真、広報映像の3部門で入賞した。
うち、広報紙「広報いいじま・未来飛行」はパキスタンのりんごで村おこしプロジェクトを特集した7月号が優秀賞に、お陣屋祭の写真グラフ(8月号)が組み写真の部で奨励賞を。広報映像の部では、国際協力会だより「ありがとう飯島町縲怩閧イプロジェクトの1年縲怐vが優秀賞に輝いた。
文書広報係の座光寺満輝さん(33)は「3部門で入賞できるとは思ってもいなかった」と驚き「親しみがあり、読んでいただける広報を目指し、取り組んできた、その結果が評価された」と喜ぶ。
「広報紙と広報映像の2つの媒体で、りんごプロジェクトという同1テーマに取り組んだことが、良かったのでは」と分析し「町民のみなさんのご協力で、毎号作らせていただいている。受賞を励みに、一層、精進したい」と話している。 -
村職員給与の労使交渉
宮田村職員の給与について1日、村理事者と同職員労働組合による労使交渉があった。人事院勧告の給与体系が大幅に見直されていることもあり、労組側は将来的な見通し、考え方も含めて提示するよう要求。村長が導入を示唆している人事評価制度については、不合理にならないよう求めた。再交渉するが日程は未定。
交渉は村長、助役と同労組執行部の間で行なわれた。
同労組の小林敏雄委員長は本紙取材に対し「給与を削るとしたら、その効果が見えなければ底無しになる。村民の皆さんも納得する行財政運営を示してほしい」と指摘し、給与に限らず将来を見通した計画の確立が必要との認識を示した。
評価制度導入については「国も制度の効果が十分ではないと示しており、検討を要する。不合理にならないよう、組合との協議などフォローできる体制が必要」と話した。 -
箕輪町特別職報酬
現報酬額の減額幅縮小の答申箕輪町特別職報酬等審議会の北沢喜恵治会長と原幸喜職務代理は2日、平沢豊満町長が諮問した06年度の特別職等の報酬について、05年度減額率を一律2%緩和する答申をした。町長は「答申を尊重したい」と答えた。
答申は、給料月額に対し町長23%(前年度25%)、助役13%(15%)、教育長13%(15%)、町議会議員3%(5%)相当額の減額。改正時期は06年4月1日。
審議会は、平沢町政3年間の徹底した行財政改革で歳出削減の努力による歳出を抑制していること、町の税収が回復のきざしを見せていること、県内同規模の町に比べ町の特別職の減額幅が突出していること-を挙げ、「町長の意志を尊重しつつ、現報酬額の減額幅を若干縮小することが現実的」との視点で答申内容を決めた。
答申に基づき減額した場合、06年度の特別職報酬の年額(期末・寒冷手当含む)と月額は町長1155万4800円(月額63万9100円)、助役1014万3500円(58万2900円)、教育長805万3千円(48万8940円)、議長500万8千円(29万8760円)、副議長399万9千円(23万8620円)、委員長383万7千円(22万8920円)、議員357万7千円(21万3400円)。
審議会委員は、北沢喜恵治会長、原幸喜職務代理、桑沢文雄さん、小川ゆかりさん、金井竹重さん、宮崎幸男さん、福田英治さん、斉藤喜久子さん、竹腰佐保さん、吉崎治郎さんの10人。 -
明るい選挙推進県大会
05年度明るい選挙推進県大会が1日、伊那市の県伊那文化会館でをあった。活動の推進状況などを確認したほか、啓発ポスターコンクールの入選者を表彰した。県選挙管理委員会など主催。
昨年9月にあった衆議院議員選挙の長野県の投票率は71・7%。前回を5・71ポイント上回り、全国7位だった。期日前投票は約25%におよび、県選挙管理委員会の松葉邦男委員長は「投票しやすい環境づくりのための諸制度が定着してきている」と振り返った。しかし、依然として投票率が低い若年層に対し、積極的な投票参加を促す必要がある竏窒ニした。
9月の衆院選で、選挙違反に伴う検挙はなかったが、警告は49件あり、個人の政治用ポスターを裏打ちしたり、法廷外宣伝物を管理者の許可なしで展示するなどしたものが多かった。全体としては、検挙・警告ともに低下した。
伊那市の唐木恵枝さんが、若い有権者を代表して大会宣言決議を読み上げ、積極的選挙参加と公平・公正な選挙の実現を訴えた。 -
4月 ファミリー・サポート・センター設立へ
伊那市は4月、ファミリー・サポート・センターを立ち上げる。地域で子育ての助け合いをする組織で、育児の援助をする協力会員を募集している。
サポート・センターは、子どもの一時預かりや送り迎えなどのサービスを有償で提供することで、安心して子育てができる環境を整えるもの。上伊那で初めての取り組み。市役所内にセンター事務局を設け、子どもを預ける依頼会員から申し込みを受け、協力会員に依頼する。
利用の対象は、市内に在住する生後3カ月縲・2歳の子どもを持つ人。一時預かりは、小学校の放課後に設ける学童クラブとは別に、曜日や時間帯に関係なく、必要なときに活用できる。宿泊はしない。利用料金は月縲恣y曜日午前7時縲恁゚後7時が700円、それ以外の時間帯・日曜日・祝日・年末年始が800円。きょうだいの場合、2人目から半額となる。
協力会員は、原則として自宅で保育できる心身健康な20歳以上。特別な資格は必要ないが、市が20日から開く相互援助活動事前講習会を受講することが条件。
受講希望者は15日までに、事務局の市役所福祉課児童係へ申し込む。
事故などに備え、会員になると同時に補償保険へ加入する。
問い合わせは、児童係(TEL78・4111内線141)へ。受け付けは月縲恚燉j日午前8時半縲恁゚後5時15分。 -
06年産米の生産目標面積若干増
伊那市水田農業推進協議会(会長=小坂樫男市長)が27日、市役所であった=写真。06年産米の生産目標面積は1787ヘクタール、生産目標数量は1万1599トンとした。
小坂会長は「(減反政策が進められてから)伊那市の農地も半分となり、減作されるなかで、生産量を確保していかねばならない。売れる米、消費者に喜ばれる米づくりのために、ブランド化を図っていかねばならないと思う」とした。
同市では06年産の当初配分数量から、地域間調整や加工用米取り組みによって、水稲生産目標面積を前年並みとなるよう調整。引き続き地域間調整を積極的に進め、可能な限り主食用米生産目標面積の確保を図っていく。
05年の生産面積は1696ヘクタール、生産数量は1万958トンだった。転作物は大豆以外の小豆などの「その他」や、ネギなどの生産量が、前年に比べて増加した。 -
【特集 権兵衛開通】木曽高速は山を越えるか?(3)
権兵衛トンネル工事が始まった直後の2000年、伊那市は、県道与地竏鋳C野線とは別に、西箕輪に市が開設した体験型農業観光施設みはらしファームに抜ける道路開設を計画していた。権兵衛トンネルを利用する観光客を、市が観光の目玉とする施設に誘うことが目的だった。
だが、この計画は経ヶ岳周辺の自然環境・生活環境の保全を主張する地元住民の反対に合い、棚に上がった。・ス幻の道・スとなったのだ。
地元住民に説明しないまま、林道「みはらし線」などと名称までつけて県に要請、長野県地域森林計画に盛り込ませるなどしたことが、住民の反発に油を注いだ。経ヶ岳山ろくには絶滅危惧種のオオタカが営巣し、ハチクマやクマタカなど貴重な猛きん類の姿も確認され、「観光客誘致よりも豊かな自然を守ろう」との気運が高まった。
この住民の動きは、その後も権兵衛開通にともなう乱開発に歯止めをかけるための、西箕輪地区の景観保護条例の締結や、自己用広告物ガイドライン制定へと引き継がれた。
では、みはらしファームへの誘客方法・誘導ルート計画は、その後どのように見直しが掛けられてきたのか?そもそもトンネル開通による観光客の増加をあてこんで西箕輪の地に作られた施設。トンネルと結ぶ道路計画を変更した以上、その位置付けにまで戻って再考するべきとの声も上がったが、そうした議論はどこまで煮詰まったのだろうか?
伊那市は06年1月の臨時議会で、県道与地辰野線以東の権兵衛道路沿いに、8億円以上をかけた「伊那市の出入り口にふさわしい地域情報発信交流施設」を建設するのが適当とする、コンサルタント会社に依頼した調査結果を報告した。そこには「観光情報の発信」という視点から「既存観光地」との関係が触れられているが、車でわずか5分の地に立つみはらしファームとの共存の方法などには言及されていない。
権兵衛開通にともなう地域振興と、自然・生活環境の保全のあり方は、今後もますます重要な意味を持つだろう。・ス幻の道・スをめぐる2000年当時の市と住民との議論は、その先駆的な位置を占めるものとなろうが、その議論の道筋は、まだ定かではない。
=毛賀沢明宏= -
高校改革プラン推進委員会(16)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が30日、南箕輪村民センターであり、諏訪、上伊那、下伊那の高校再編に関する最終報告書をまとめた。報告書は数日中に正副委員長が答申する予定で、それを受けた県教育委員会が、本年度末までに実施計画を策定する。県教委は、07年度実施を基本的には変えていないが、どの地区も統合は時間をかけて進めたいとする姿勢があり、一律07年度に実施することはできそうにない。
最終報告書は(1)岡谷東と岡谷南の統合(2)箕輪工業の全日制募集停止(3)飯田長姫飯田工業の統合竏窒フ全日制案と▽上伊那農業と箕輪工業の定時制を多部制・単位制高校に統合する▽飯田長姫と飯田工業の定時制を統合する竏窒ニする定時制案を結論とした。総合学科は、具体的校名での結論は得られなかったが、1校設置を結論とし、位置付けは県教委に委ねられた。
実施や計画策定の過程については、岡庭一雄・阿智村長が「実施は地域と相談しながら進めてほしい。地元との協議はあるのか」と質問。県教委は「学校関係者の意向など、反映できる部分は反映させる。関係者の意見を聞いたり、住民の理解を得た上で、実施していきたい」とした。
統合時期への配慮を強く求めてきた諏訪だけではなく、上伊那には、上農定時制の統合時期を見合わせてほしいとする動きがあるほか、飯田長姫と飯田工業を統合する下伊那も、それぞれの校地を維持したまま統合する“ジョイント”で当面は様子をみたいとして、校舎を1つに統合するまでには時間をかけたいとする思いが強い。県教委は、報告書に示されたことを重視して統合を進めたいとしているが、地域の声と統合方法や時期をどのように調整していくのかは、今後の課題となる。 -
上農定時制の統合は「実情を配慮して提言を尊重」
多部制・単位制が定時制の受け皿となることが分かるまで、上伊那農業定時制の統合を見合わせる内容を報告書に付記してほしい竏窒ニ、働きかけてきた上農定時制関係者にとって、今回の結論は大きな不満を残すものだった。
統合時期への配慮を求め上農定時制関係者らは22日、県教委や上伊那の委員らとの話し合いを開いた。池上委員長は「統合は時期をみてという意見は盛り込まなければと考えている」と話し合いの後にコメントしたが、今回の最終案は「多部制・単位制高校の設置は定時制の実情を配慮し、各方面からの提言を尊重するよう配慮してほしい」と付記するに留まり、直接上農定時制の統合に関する文言は盛り込まれなかった。池上委員長は、この文言の中で、関係者らの要望を汲み取ったと竏窒オたが、同様に時期の見合わせを求めていた岡谷東と岡谷南については「地域の合意形成が不足しており、魅力づくり、日程、方法などで慎重な対応をしてほしい」と盛り込まれており、不公平感が上農定時制関係者らに広がっている。
県教委は「現在上農定時に在籍する生徒は、基本的にここで卒業することを考えている」としている。しかし定時制関係者らは、多部制・単位制の方向性が見えるまでは募集も継続することを求めており「実施計画を策定するまでの間、何らかの形で打診があるため、できる限りこちらの考えを反映したものとなるよう求めていきたい」としている。 -
国道152号高遠バイパス最終の東高遠工区680メートル着手
国道152号高遠バイパスの最終工事となる東高遠工区の安全祈願祭と起工式が30日あり、県や町職員、地権者、施工業者ら50人余が出席した。
県や高遠町が進めている高遠バイパス事業は、大型車の交通対策、観桜期の渋滞緩和などを目的に、1979(昭和54)年度に着工。全長7・6キロのうち、これまでに6・9キロが完成、供用されている。
残りの東高遠工区は、町道的場公園線から国道361号の高砂橋まで高遠城址の西側を通る延長680メートル。幅員は11メートルで、車道は2車線6・5メートル、片側歩道(2・5メートル)。およそ100台を収容する観桜期用の駐車場がある町道的場公園線から約100メートル間は、両側歩道となる。事業費約8億5千万円をかけ、08年度中の完成を目指す。
また、同工区沿道の景観を考える委員会の検討結果を反映し、建設区域に予定している橋りょうのデザインは、近くの高遠大橋との調和をとるなど「周辺の自然環境に違和感を与えない」ように配慮した計画になっている。
式で伊東義人町長は「生活、産業・観光用の道路として地域住民の待ちわびた重要な路線であり、新伊那市の新たな発展と飛躍にもつながる」とし、早期完成に期待した。 -
新年度の予算査定終了
宮田村の新年度予算査定が27日で終了した。保険医療、介護給付費など社会保障関連の経費が増大しており、当初目標額を上回り一般会計予算案は本年度当初並みの32億円台で固まった模様だ。予算の硬直化が進んでおり重点配分を打ち出すことも難しい状況だが、教育も含め子育て支援関連に配慮した編成になったとみられる。予算案の発表は2月20日以降となる見通し。
査定は年明け直後に始まり、26、27日に村長査定を行なった。
昨年7月に就任した清水靖夫村長にとっては初の予算編成。
予算で重点項目を示したい所だが「どの事業も中途半端で終えることはできず、大変難しかった。基金の取り崩しもやむを得ないと指示した」と本紙の取材に答えた。
村長は全ての事業を白紙から見直す「ゼロベース」を新年度予算の方針に示し、経費をかけずに効率やサービスの向上を図る「ソフト重視」も打ち出している。 -
【特集 権兵衛開通】木曽高速は山を越えるか?(2)
権兵衛トンネル開通後の通過台数について、国土交通省飯田国道事務所は上り下り合わせて1日6000台と予測している。これは姥神トンネルから木曽町福島に抜ける道路が完全に整備された約20年後を想定したものだ。
一方、県伊那建設事務所は、05年春の時点で「開通直後は合計約2500台ぐらいでは?」との数字も示していた(加藤光彦管理計画課長=当時=)。国の予測よりもかなり少なかったのは、当時、開通後の交通量増加に危惧を表明する市町村関係者が県の整備の遅れを指摘していたことも背景にあると見られた。実際には、「空いて見なければ分からない」というのが実状だろう。
では、現状で、伊那側出口付近の交通量はどれくらいか?
04年7月に行った一斉調査(午前7時縲恁゚後7時)では、インターアクセスと広域農道が交わる大萱交差点の総通過数1万6362台。同じくアクセスと春日街道が交わる駒美で1万9091台。国道361号と春日街道への分岐になる伊那市川北の交差点で1万3576台。
道路ごとに見ると、広域農道が約8900台。春日街道が約9500台。アクセス道路が約8300台。川北交差点縲怦ノ那市街が7800台だった。
これに最大予測の6000台が増加すれば、かなりの混雑になるのは明らかだ。トンネルと北方を結ぶ通過車輌ルート(前号参照)はもちろん、伊那市街から東につながるルート整備も急務となる。
特に、伊那市駅前のスクランブル交差点は、現状でも朝夕は、信号1回で待機車輌が通過できない「渋滞」状況にあり、東につなげる迂回ルートに誘導しなければ混雑増加は必死。
伊那建は沢尻バイパスから北に向かわせ、アクセスを東に誘導しようとしているが、アクセス道路を御園から国道153号まで延ばす環状北線「御園橋」は07年度内供用開始予定で、間に合わない。07年度内にこれが開通しても、竜東に抜けるには市街地に入るしかなく、今度は国道153号の山寺、入舟の交差点で混雑は激しくなると予測される。
生活・通学道路の安全確保、道路網の整備を求める声は高まっているが、一方で、懸案の国道153号伊那バイパスを含め、「道路整備を急ぐと高遠・伊那は単なる通過点になる」と指摘する声もあり、交通網の整備が地域のあり方を左右する、重要な局面を迎えそうだ。(続く)=毛賀沢明宏= -
箕輪町水道運営審議会
箕輪町水道運営審議会は26日、町役場で開き、町が水道事業の経営変更と第5次拡張事業計画を示した。
水道事業の経営変更は▽計画給水人口を2万3400人から2万7300人に増加▽計画給水量の1日最大給水量を1万750立方メートルから1万1460立方メートルに増加-。変更理由として、12年に下水道普及率100%達成による水洗化区域の拡大、153号バイパス完成に伴う周辺地域へのレジャー産業などの進出計画で水需要の増大が推察されることなどを説明した。
第5次拡張事業計画は06縲・5年度の10年間の計画で、国の起債事業。人口増加に対応するため配水区域を見直す。主な事業は北西部地区への対応・下古田簡水統合、長田配水池の新設、古い水道管の解消、バイパスの水道管布設など。 -
「九条の会中川」発足へ
平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、村民有志による「九条の会中川」が発足する。発足式は2月28日午後7時から、片桐区民会館で開く。発足に先立て、準備会が村内に4カ所に立て看板を設置、多くの村民の理解と、会への参加を呼びかけている=写真。
看板は縦90センチ、横180センチ「平和の砦 憲法九条を守ろう」と書かれている。
「九条の会」は04年6月、大江健三郎さんや井上ひさしさんら9人が結成。「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという1点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため、ひとり一人ができるあらゆる努力を今すぐ始めることを訴えます」とアピール。
このアピールに応え、村内の憲法学習を進めるグループが発足準備会(尾上利香代表)を立ち上げ、憲法についてもっと知ろう、子どもたちに戦争の無い未来を残そうと「九条の会中川」を発足させる。
尾上さんは「子育て中のお父さん、お母さん、子どもたちの未来のために、平和について、一緒に考えましょう」と参加を呼びかけている。
詳細は尾上さん(TEL88・1021) -
【特集 権兵衛開通】木曽高速は山を越えるか?(1)
伊那市沢尻地区で、国道361号から火葬場下交差点に抜ける沢尻バイパスの建設が急ピッチで進んでいる。権兵衛トンネル開通にともなう木曽からの流入車輌に対応したものだ。だが、当初は05年度末と言われていた権兵衛道路開通が2ヵ月余り早まったため、バイパス工事の方が遅れている。
管轄する伊那建設事務所が、このバイパスを重視して来たのは、開通にともない、木曽の国道19号を通過する大型車輌が伊那に流入するとの予測のもとに、トンネルから北に向かうルートを整備するためだ。
国道19号は「木曽高速」と呼ばれ、中央道塩尻インターと中京方面に行き交う車。さらに関東北部から佐久平・和田峠を経由して木曽を通り抜ける車など特に大型の通過車輌が多い。このうち東京方面に行き交う車が、伊那インターから中央道を利用したり、さらには辰野町の平出から有賀峠を利用することになるのではないかと想定している。
伊那建が考える誘導コースは、トンネル出口から農道・中の原交差点を直進、現在工事中の沢尻バイパスを経て、火葬場下から春日街道に流すルートだ。春日街道の西には広域農道があり、これを経由した方が短距離だが、農道は県ではなく市町村の管轄で、構造的にも多量の大型車輌の通過による影響が大きいと言われており、県としては、県道である春日街道に誘導することをメインに考えてきた。
だが、地元南箕輪村などのからは「実際は農道通過が最も多くなるのでは」との懸念の声も上がっている。この声を受けて一定個所の拡幅や歩道の整備も進められてきたが、現在でも交通量の多い広域農道がどこまで、流車輌を受け入れ可能かは未知数だ。
トンネルと北方向をつなぐルートには、さらに、春日街道・広域農道が国道153号と合流する伊北インター付近の混雑、辰野町内の狭い幅員、竜東への車の誘導方法など、解決するべき課題は多い。
権兵衛トンネルの開通は、伊那と木曽に新しい時代をもたらすだろう。だが、それは同時に、木曽の住民が何10年にもわたって直面してきた大型通過車輌の交通問題を、伊那側でも共有することを求めている。(続く)
=毛賀沢明宏= -
町長と職員との職場懇談会
飯島町は2月1日から7日まで、初の町長と職員との職場懇談会を開く。
自立し持続可能なまちづくりに向け、日頃意見交換する機会の少ない職員と町長が直接懇談し、町政に生かす。
対象は課長、係長職以外の職員。懇談時間は概ね1・5時間。テーマは仕事の上で日頃感じていること、仕事を進める上での提案など、フリーに話し合う。
初日は午前10時から、議会、総務課、企画財政課、会計室、午後3時から住民税務課を予定する。 -
「九条の会中川」発足へ
平和を希求し、憲法九条を激動する世界に輝かそうと、村民有志による「九条の会中川」が発足する。発足式は2月28日午後7時から、中川文化センターで開く。発足に先立て、準備会が村内に4カ所に立て看板を設置、多くの村民の理解と、会への参加を呼びかけている=写真。
看板は縦90センチ、横180センチ「平和の砦 憲法九条を守ろう」と書かれている。
「九条の会」は04年6月、大江健三郎さんや井上ひさしさんら9人が結成。「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという1点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため、ひとり一人ができるあらゆる努力を今すぐ始めることを訴えます」とアピール。
このアピールに応え、村内の憲法学習を進めるグループが発足準備会(尾上利香代表)を立ち上げ、憲法についてもっと知ろう、子どもたちに戦争の無い未来を残そうと「九条の会中川」を発足させる。 -
【特集 権兵衛開通】15万7千人の苦闘(3)
水抜き坑着工から2年10カ月が経た03年1月。貫通まで残り数百メートルになった所で、再び中央アルプスから大量の水が噴き出した。
被害が大きかったのは木曽側。木曽側坑口から約1キロは登り勾配だが、貫通地点までの残り約470メートルは下り勾配の工事だった。噴出した大量の泥水は、流れずに溜まり、切り羽を水没させた。
「地質も大変だったが、水の量も並大抵のものではなかった」
飯田国道事務所の石原幸宏建設監督官は振り返る。
噴出する水の量は、伊那側が毎分3・6立方メートル。200リットル入りのドラム缶18本分だ。木曽側はその3倍以上の毎分11・6立法メートル。同じドラム缶58本分。
通常、このような出水量の多いトンネル工事では「拝み勾配」といって、両方の坑口から登り勾配ばかりで掘り進み、一番高いところで双方が交わるのが最適といわれる。登りばかりで掘れば、出てくる水は自然に坑口に向かって流れていくからだ。
しかし、権兵衛トンネルでは、双方の坑口の標高差と工期の関係からそうはいかず、木曽側工区では下り勾配の工事もあったのだった。これが貫通直前の切り羽の水没をもたらした。ポンプで汲み出して、現状に戻すまでに2ヵ月を要した。
崩れやすい地質と大量の出水。4度にわたる切り羽の崩落。このため工事の進捗速度は伊那側で1日平均2・1メートル、木曽側では同じく1・2メートルだった。
権兵衛トンネルの全長は4・5キロ。施工中のものを含めて、全国で23番目の長さだ。この長さのトンネルは通常3年間で貫通できるといわれ、それに5年間が費やされたことじたいに工事の難しさが示される。のべ15万7千人が汗を流し、300年前に木曽の農民権兵衛が切り拓いた峠道を、高規格道路に生まれ変らせたのだ。
03年5月31日、水抜き坑が貫通した。最後に残された岩盤を取り除いた時、伊那谷から木曽谷に向けて、風がサーっと吹き抜けたという。(終わり)=毛賀沢明宏= -
住民参加型の企業誘致に理解求める
伊那市は、市報「いな」2月号の特集で「産業立地」などを取り上げた。市報とは別刷りで、全戸へ配布する。
産業立地特集では、産業立地の必要性、企業情報の収集や誘致企業支援などの誘致活動、市内にある工場用地案内などを掲載。二ツ折りのA4判。
国・県補助金や地方交付税の削減など財政不足が予想され「自主財源の中心である市税確保が必要」とし、活気のある元気な伊那市を実現するため、産業立地に力を入れている。
市民に向け「県内外に勤めている企業役員や幹部など知人がいたら、紹介していただき、企業訪問していきたい」と住民参加型の企業誘致に理解を求める。
問い合わせは、市役所商工観光課産業立地係(TEL78・4111内線334)。
そのほか、子育て支援や高齢者保健福祉サービスをまとめた「福祉特集」、2月4日の権兵衛トンネル開通を控え、権兵衛トンネルの歴史や開通後の観光面での期待、トンネルの工事の概要などを紹介した「権兵衛トンネル開通特集」も組んだ。