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南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は27日開き、井戸水汚濁の損害賠償請求控訴事件の和解の議案や解決金450万円の一般会計補正予算など5議案を可決した。
損害賠償請求控訴事件は、不動産総合企画事業の城南物産(本社・南箕輪村神子柴、埋橋常人社長)と埋橋常人氏(70)が、村が97年に着工した神子柴自然公園建設工事により井戸水が濁ったとして村を相手に02年2月1日付で東京高等裁判所に控訴。東京高裁が今年5月末に和解勧告し、今月13日に最終の和解案をまとめた。
和解条項は、▽村が原告側に解決金として450万円の支払い義務を認める▽原告が水道管を自宅まで埋設する許可申請をした場合に村は許可事務を行い、できる範囲内で必要な協力をする-など。
一般会計補正予算は、歳入歳出予算の総額に各127万4千円を追加し、総額をそれぞれ44億7820万7千円とする。
このほかの議案は、05年度国庫補助村公共下水道事業管渠工事第1、2、6工区の請負契約の締結について。 -
新伊那市長選
伊那市役所で25日、定例記者会見が開かれた。
06年3月31日の高遠町・長谷村との合併に伴う新伊那市長選の出馬について、小坂市長は「私自身、決めかねている。いずれ意思表明をする機会があると思う」と述べた。 -
夏の交通安全やまびこ運動
夏の行楽シーズンを迎え、県内外のドライバーに交通ルールの遵守とマナーの実践を呼び掛ける「夏の交通安全やまびこ運動」初日の25日、伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は駒ケ根市北割の北原交差点付近で人波作戦を展開した。安協会員のほか駒ケ根警察署員など約60人が参加し、「交通安全運動実施中」「飲酒運転追放」「チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、道行くドライバーに安全運転をアピールした=写真。
運動のスローガンは「確かめよう 歩行者 スピード 車間距離」。運動重点は▽高齢者の交通事故防止▽シートベルトとチャイルドシート着用の徹底▽飲酒・夜間の交通事故防止窶煤B27日には県下一斉シートベルト着用状況調査が行われる。 -
夏の交通安全やまびこ運動、人波作戦
「確かめよう 歩行者 スピード 車間距離」をスローガンに夏の交通安全やまびこ運動が25日から31日までの日程で始まった。
初日、飯島町は梅戸神社で出陣式を行ったあと、町内の国道153号飯島駅入口付近で人波作戦を展開した=写真。
町や安協、安管の役員ら約80人がスローガンや交通安全標語を書いた桃太郎旗やつなげて読むと「交差点は徐行運転で」と書かれた文字プラカードを掲げて、通勤のドライバーや学校に急ぐ子どもたちに安全運転、安全歩行を呼び掛けた。
▽高齢者の事故防止▽夜間事故防止▽シートベルト、チャイルドシート着用の徹底▽飲酒交通事故防止-を運動に重点に、町内では初日の人波作戦、交通指導所開設(28日、七久保道の駅)、歩行者信号機清掃活動(30日)などを予定している。 -
宮田村清水新村長に当選証書
前村長の退任に伴う宮田村長選に無投票初当選した清水靖夫新村長は25日、当選証書付与式に出席。山田豊村選挙管理委員長から証書を受け取り「官と民の協働に期待が大きい。信頼が構築できる施策にまい進したい」とあいさつした。
24日から任期は始まっているが、実際の公務は就任式がある27日から。
式には理事者や村議会議長、副議長も出席。健康を最優先にと激励する一方で、自立の村づくりに向けて強いリーダーシップを清水新村長に求めた。
山浦正弘議長は「市町村合併の新法も今後出る。村は自立を決めたが、あらゆる可能性を探り、どの道が最良かリーダーシップを発揮して」とあいさつ。
引き続き懇談し、小林茂副議長は「住民にとって気軽に入りやすい村長室にしてみては」とアドバイスした。
清水村長が「場所も検討してみるか」と答えると、山浦議長が「戸をいつも開けておくだけでも違うはず」と返した。
リーダーシップのあり方など厳しい注文もあったが、「腹の探り合いでなく、言いたいことを言い合える、このような機会を多く持ちたい」と新村長は話していた。 -
水道使用量の検針データを消去
4830軒分の検針データを消去
伊那市は25日、7月納期分の上下水道使用水量の検針データを一部消去した、と市議会全員協議会で報告した。操作手順の誤りと見られ、4830軒に対して「おわびとお知らせ」を郵送。今後、データの管理や保管方法の改善を図る。
消去したのは荒井、川北、上牧、貝沼、下殿島など14地区の1万4893軒(事業所含む)。そのうち検針端末機のチップに1万63軒が残っていた。システム会社によると、異常はなかったという。データをMOに入れ、上伊那情報センターに持ち込んでいるが、MO1枚を繰り返し使っており、庁舎内にある水道料金情報管理コンピューターからMOに複写する際に消去したか、MOから古いデータを上書きしたかの可能性があるのではないかとみる。
7月納期は5、6月の検針分で、利用者には前月分と同じ料金を請求。使用料の差は、次回の9月分で調整する。
市水道部上水道課は、システムの見直しを含めて原因を追求するほか、バックアップ用のMOを持ち、データを確保するなどの改善策をとる。 -
アスベスト健康被害などの相談窓口開設
県は、アスベストに関する相談窓口を7月8日に開設し、平日対応しているが、23、24日も相談窓口を開設する。
2日間の窓口は、健康に関しては県庁衛生部保健予防課(TEL026・235・7151)、建材・建築物の関しては同住宅部建築管理課(TEL026・235・7334)、アスベスト検査に関しては同生活環境部地球環境課(TEL026・235・7177)となっており、午前9時縲恁゚後6時の間、相談を受け付ける。
平日は、伊那保健所保健予防課(TEL76・6837)、上伊那地方事務所建設課(TEL76・6839)、同事務所生活環境課(TEL76・6838)が、それぞれの窓口となっており、受け付け時間は午前8時半縲恁゚後5時15分。 -
第3回天竜川シンポ
「川は楽しいよ、おもしろいよ! 川の魅力を次世代に伝えよう」をテーマに国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三所長)は23日、駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館で「第3回天竜川シンポ」を開いた。約200人が参加し、小学生の体験発表や学識経験者らによるパネルディスカッションなどを通して天竜川の魅力について考えた。
伊那小学校5年智組は「カヌーづくりを通して」赤穂小学校5年3組は「川の流れが変わったよ・回れ水車」飯田市の天竜川総合学習館「かわらんべ」の子ども研究員は「水辺の楽校は自然がいっぱい秘密がいっぱい」と題した発表をそれぞれ行った。パネルディスカッションでは信州大名誉教授の森本尚武さんをコーディネーターに、伊那小教諭の北澤夏樹さん、赤穂小教諭の浦野紀子、アルプスぼうけん組楽部の今牧嗣昌さん、三上所長が「天竜川の魅力を次世代に伝えよう」のテーマで意見を交わした。 -
伊那消防署がロープ展張訓練
<br><br> 伊那消防署は21日、市内西春近白沢の犬田切川で、ロープ展張訓練を行った。職員らは、安全第一を確認しながら、正確、迅速な動作を心がけながら、有事に備えた。<br> 先日、福岡県内の消防署員が、水難救助訓練中に死亡した事例もあり、署員らはいつにも増して真剣な面持ちで訓練にあたり、技術向上を目指した。<br> 訓練は、水難事故で中州などに取り残された要救助者を救出する想定。署員14人が参加し、幅約30メートルの河川に対し、救命索発射銃を用いて対岸にロープを渡して展張し、渡河訓練や中州救助訓練をした。<br> 渡河訓練では、ロープと自身をつなぐ器具が確実につながれたことを呼称で確認し、安全を確保。するすると手馴れた動作で、素早く対岸へ渡っていった。<br> 伊那署では、今回参加していない署員を対象に、25、26日にも、同所で同訓練をする。
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指定管理者選定審査委員会
駒ケ根市は22日、指定管理者選定審査委員会の第1回会議を市役所で開いた。委嘱された委員10人のうち8人が出席し、事務局から指定管理者制度についての説明を受けたほか、互選により委員長に清水博人さん、副委員長に小出勉さんを選出した。
中原正純市長はあいさつで「民間の能力を活用し、経費節減にもなる指定管理者制度の導入に向けて準備している。初年度でもあり混乱も予想されるが、できる限りスムーズにいくよう委員の皆さんの意見を反映させていきたい」と述べた。
これまで公の施設の管理は地方公共団体などに限られていたが、地方自治法の改正により06年9月から新たに企業や法人も管理・運営ができるようになることを受けて市は指定管理者制度を06年4月に導入する。市民代表らによる審査委員会は指定管理者の選定を行う選定委員会に対し意見を述べていく。
委員は次の皆さん(任期は07年3月31日まで)。
▽指名委員=松・ス堅太朗▽団体推薦委員=田中一正、佐々木祥二、清水博人、加藤道生、坂本喜代美、小出勉、松村美奈子▽公募委員=宮澤敏幸、名倉昭彦 -
上伊那のコモンズ支援金 一般分46事業を発表
上伊那地方事務所は20日、「信州ルネッサンス革命推進事業支援金交付要綱」に基づくコモンズ支援金(一般分)の採択46事業を発表した。同支援金は地域づくりのための試みを県が支援するもので、県本庁が決める特別分とは別に、各地方事務所単位に作られる選定委員会の審査によって一般分が決められた。支援総額は約4519万円。事業区分では▽防災用備品・資材購入など「安心・安全の暮らし支援」、6件約456万円、▽伊那市浄水管理センターの木材チップ舗装など「やさしいまちづくり」、4件約1186万円、<br>▽花の名所の地図作成など「美しいまちづくり」、6件約342万円、▽有害鳥獣対策など「魅力ある観光創出」、5件約792万円、▽地元特産ネギのブランド化など「コモンズビジネス支援」、2件212万円、▽森林の境界明確化など「ゆたかな森林づくり」、3件212万円、▽住民施工による環境配慮型水路工事など「協働型のむらづくり」、12件752万円、▽老人と子供が触れ合える教室設置など「特色ある学校づくり」、5件310万円、▽文化財案内看板の設置など「その他の地域活性化」、3件約259万円。<br> 市町村別では、伊那市7件約1442万円、駒ヶ根市10件約808万円、高遠町4件約622万円、辰野町6件379万円、箕輪町5件約294万円、飯島町2件50万円、南箕輪村3件77万円、中川村3件306万円、長谷村3件277万円、宮田村3件約266万円窶狽セった。
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清水氏宮田村長選当選から一夜明けて
宮田村長選に無投票で初当選した清水靖夫氏(64)=大田切区=は喜びから一夜明けた20日朝、本紙のインタビューに答えた。自治体の貯金にあたる基金の余裕がないなど、村財政はひっ迫。村政の硬直化が進むなかで、住民の自主的な取り組みは欠かせない。改めて抱負を聞いてみた。<br> ‐短い選挙戦となったが、今の心境は<br> 村民が一体となり、民間の私に期待してくれた。責任の重大さはひしひしと感じる。<br> ‐住民が村長に期待するものとは<br> 話しを聞いてもらえるという期待感はあると思う。そんな村民の想いをひろいあげ、政策に移していきたい。<br> ‐開きが指摘される住民と村職員の意識をどのように考える<br> 机上でビジョンを描くだけでなく、外から一度行政を見直してみる。民間は不況で相当厳しいが、村の職員も危機意識を持つだけで何かが変わるように思う。人事交流や評価制度も一つの方法だ。<br> ‐住民の行政参加を進める方策は<br> みんなが寄り合うコミュニティの場を増やすことが大切。今も村の地域づくり支援事業を活用して、区を中心に活発な動きが出始めているが、そんな地域の活動を伸ばす。自立するには受益者負担という考え方が基本になる。住民と行政が議論しあえる機会をこまめに設け、協力できる環境を整備したい。<br> ‐村財政だけでなく、村内経済も厳しいが<br> 公共事業や村の物品を購入するにしても、まず村内の地元企業のことを考える。それには各企業の努力も必要。協力しながら互いにレベルアップを図る。
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協働のまちづくり講演会・シンポジウム
箕輪町の「協働のまちづくり講演会・シンポジウム」は16日、町文化センターであった。ふれあいを深め、みんなでつくる協働のまちづくりを考えようと開催。約200人が参加した。
NPO研修・情報センター代表理事の世古一穂さんが、「協働によるまちづくり」をテーマに基調講演した。
世古さんは、「人のつぶやきを形に、思いを仕組みにする組織化が必要。これが参加から協働の流れを作る考え方になる」と説明。
日本社会では、10年前に個人が参加して担うという協働の概念の必要性が出てきたことに触れ、協働を考えるキーワードに「公共」を挙げた。「皆のことを皆のためにやることが“公共”。行政がやることではない」とし、「行政と民間が非営利の公共部分を担い合う。公共の役割分担を考えていくことが協働の発想の第一歩」と話した。
パネルディスカッションでは、町振興計画審議会長やNPOの役員らをパネリストに、「どのように協働を進めていくのか」を考え合った。 -
新村長直面する課題
民間出身を強く打ち出して宮田村長に初当選した清水靖夫氏。住民と行政の接点をどのように持たせるか、・ス協働・スのむらづくりに向けた究極の課題が立ちはだかる。信頼関係構築には、役場職員の意識疎通が不可欠。形式的なものではなく、住民を巻き込みながら議論していく体制づくりも急務だ。バランス感覚とともに、判断力がリーダーとして求められる。<br> 村が協働を推し進めようと、昨年度導入した職員の地区担当制と各種事業を出張して住民に伝える出前講座。ほとんど利用機会がなく、形骸化している。<br> 形を整えただけのやり方に住民からは不満の声も多い。特に職員が地域の課題など相談に乗る地区担当制は、村民と職員の接点を持たせる発想だったが、思惑とはかけ離れた状態だ。<br> 村民と役場職員ら58人が参加して、1年間議論を繰り広げた「むらづくり協議会」。<br> 同じ村民としての視線で自立のむらづくりを話し合ったはずだが、行政寄りの対応をする一部の職員に不満も挙がった。<br> 一方で協議会は解散したが、元会員を中心にむらづくりを行っていこうと取り組みも始まっている。メンバーには若手役場職員も入っており、貴重な住民と村とのパイプ役も担っている。<br> 清水氏の村長就任に対して、村民の間には「役場が変わるのでは」という期待感がある反面、「民間感覚を叫ぶあまり、職員とのあつれきが生じないか不安」という声もある。<br> また、今回の選挙で商工会の組織力が前面に出てきたことで「商工会イコール民間ではない。一部の意見だけでなく、本当の意味で村民に目を向けてほしい」といった意見も聞く。<br> 「みんな考え方や意見は違う。それを判断し、集約するのがリーダーシップ」と話す清水氏。<br> 住民との関係をどのように保ち、発展させるか、職員との徹底的な議論は必要。形になって現れてきた住民の自主的な取り組みに、どう行政が関わり拡大させるか手腕も試される。
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新村長の横顔
新しい宮田村のリーダーとなった清水靖夫氏は、25歳で独立して一代で従業員50人の企業をおこした人物。村の商工会長も務め商工会の自立を宣言。自主財源確保のための組織改革も進め、地域を巻き込んだ活性化事業も手がけた。眼鏡をかけ、落ち着いた印象だが、今もメッキ加工の現場に立つ根っからの・ス技術屋・ス。本人と順子夫人のインタビュー、周囲の声をを交えて素顔を探る。<br> 宮田中学校卒業後、静岡県浜松市の親戚が経営していたメッキ工場に入社。4年半の修行を経て、さらに駒ケ根市の工場で技術を高めた。<br> 「当時アルミは新しい分野。カメラ部品などで需要が見込める」と踏み、妻と2人で宮田アルマイト工業を設立。様々な金属部品の表面処理加工に広がり、業績を伸ばした。<br> 今も朝4時に起床して、早朝から現場で働く。従業員や近所の人たちは、ものづくりに対する情熱とタフな体力に舌を巻く。<br> 会社では従業員の自己評価制度を導入して、給与の自己申告なども実施。「社員ひとりひとりが社長。企業はその力が活かされて成り立つ」と話す。<br> 村政にもその理念があてはまると考えている。「役場職員、村民ひとりひとりとの信頼関係。結果を形にして、喜びになれば活気づくはず」。意欲を持って取り組んだ人が報われるシステムを構築したいと語る。<br> 小原勇県議の後援会長を務め、同氏を今回の村長選に擁立しようという動きもあったが、状況判断から推進派に歯止めをかける役割も担った。周囲は「物静かな印象だが、芯の強い人」と評価する。<br> 商工会長の時に始めた中国からの企業研修生制度は順調だ。今も自分の会社に9人の女性を受け入れ、技術指導。日常は父親となり、彼女たちの生活を支える。<br> 仕事以外の趣味は、幼い2人の孫と遊ぶ時間。「前は一緒に風呂に入っていたけど、今は忙しくて」。<br> 妻・順子さん(63)<br> 神経が細かく、他人に対して良く気がつく。主人の血液型がA型で、私が0型。それが家庭では丁度いいのかもしれませんけど。<br> あんまり家では仕事のこととか話さない。家族に心配かけないようにと思っているかも。自分ひとりで責任を背負ってしまう部分は確かにありますね。<br> 朝から晩まで、いつも真っ黒になって働いている。下積み、たたきあげてきたのが今のパワーになっているんだと思います。<br> 家ではお酒を飲みません。甘党でダイエットするといっておいて、ラーメンと饅頭を一緒に食べる。意外と大食漢なんですよ。<br> 1年半前に私が病気で入院したんですけど、仕事があるのに毎日看病に来てくれた。「来なくていいよ」って言ったんですけどね。<br> 村長になることに心配はしていません。きょうの晩御飯は家で食べるのかなって考えるくらい。みんなが応援して支えてくれると信じています。
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清水氏が宮田村長初当選
前村長の退任に伴う宮田村長選は19日告示し、前村商工会長で会社役員の新人、清水靖夫氏(64)=大田切区・無所属=が無投票で初当選した。合併せず自立後初めての村長選は、今月7日に矢田義太郎前村長が死去するなど波乱含みだったが、最終的に6期連続で無投票となった。<br> 午後5時、他に立候補者がなく当選が決まると、清水氏は集まった支持者と喜びを分かちあい、矢田前村長の霊前にも報告した。<br> 「この感激を肝に命じて、村政の舵取りをしたい」と抱負。住民と行政が手をとりあう協働のむらづくりを多くの村民が求めているとして、施策に踏み込むとも語った。<br> 清水氏は前回の村長選でも噂にあがり、今回も当初から名前が浮上。会社を経営している状況などから、相次ぐラブコールも断わっていたが、村産業界の有力者や商工会幹部の説得により出馬を表明していた。<br> 小原勇県議の後援会長も務め、一時は同氏を村長選に擁立する動きにも加わったが、周囲の状況を判断して慎重な姿勢をとった。<br> 民間の風を行政に吹き込むとして、矢田村政が掲げた協働のむらづくりの継承、発展を公約。得意分野のものづくりの経験を活かし、産業振興や地域活性化にも意欲をみせる。<br> 母体の商工会や地元を中心に支持を拡大し、農業関係者へも浸透。ただ、選挙戦にならなかったことで具体的な政策が見えにくく、商工会が目立つ前哨戦に反発の声もあった。<br> 任期は投開票日を予定した24日から4年間。25日に当選証書授与式を開く。
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第16回駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会
第16回駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会が20日、駒ケ根文化会館で開かれた。市議会、警察のほか市民ら約500人が参加して事故で命を落とした犠牲者に黙とうを捧げ、「交通事故、暴力のない、安全で快適な駒ケ根市をつくります」などとする大会宣言を採択した。<br> 大会長の中原正純市長は「現在、市内の交通事故発生件数・負傷者数共に昨年を下回り、4月には交通死亡事故ゼロ500日も達成した。暴力団関連の目立った犯罪はないが、市民一人ひとりが強い決意を持ち、安心・安全のまちづくりを目指して共に進もう」とあいさつした。<br> 大会では交通、防犯に功労のあった7人に対し表彰状が贈られたほか、伊南交通安全協会駒ケ根支会による寸劇や啓発映画の上映などが行われた。<br> 大会に先立ち、駒ケ根駅北公園から文化会館まで幼稚園・保育園児を含む約600人の市民らがパレードを行った。赤穂高校吹奏学部を先頭に市民らは「交通安全」「暴力追放」などと書かれたプラカードを手にして目抜き通りを行進し、安全なまちづくりをアピールしていた。<br> 表彰された功労者は次の皆さん。<br> ▽交通功労=下平佐久一、芳賀寛運、藤澤雪男、北澤徹、小林俊文▽防犯功労=北澤恵美子、鈴木とみ子
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きたっせのオープニングイベント
伊那市山寺区の伊那北地域活性化センター(愛称・きたっせ)で17日、オープニングイベントがあり、多くの地域住民などでにぎわった。伊那市主催。<br> イベントは伊那北高校吹奏学演奏のほか、ウルトラマンガイア・ダイナショーや、地元住民による太鼓、踊りなど多彩。施設の前では、焼きそば、フランクフルト、かき氷、金魚すくいなどの出店も並んだ。<br> 同区高齢者クラブのメンバーでつくる「白山コーラス」はピアノの伴奏に合わせて童謡など8曲を披露。「夏は来ぬ」「おぼろ月夜」「みかんの花咲く丘」など意気の合ったコーラスに拍手が送られた。<br>
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きょう宮田村長選告示
前村長の退任に伴う宮田村長選はきょう19日告示、24日投開票の日程で行う。前村商工会長で会社社長の新人、清水靖夫氏(64)=大田切区、無所属=が立候補を表明。ほかに具体的な動きはなく、6期連続無投票が濃厚な情勢だ。<br> 立候補の届出受け付けは午前8時半から午後5時。事前に書類を持ち帰ったのは清水氏の一派のみとなっている。<br> 今月7日に胆のうガンのため亡くなった矢田義太郎前村長が6月に退任。清水氏は矢田村政がとった村民との対話路線を継承、発展させると官民協働のむらづくりを訴え、商工会員を中心に支持を広げている。<br> 1983(昭和58)年を最後に村長選は無投票が続いており、村内には選挙戦を望む声もあるが、他候補の擁立は具体的に至っていない。<br> 11日現在の有権者数は7168人(男3477人、女3691人)。
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平和の火リレー
広島平和公園に燃え続ける反核「平和の火」を手に、県と県内102市町村に平和行政を要請する第18回反核平和の火リレーは19日、中川村役場に到着、曽我村長や村職労の歓迎を受けた。自治体職労や社民党、社青同などでつくる県平和友好祭実行委員会主催。<br> 松川町から引き継いだ火は国道153号を沿道の人々に、スローガン「走りつづけよう、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワの心を」をアピールしながら北上、飯島町、駒ケ根市、宮田村、長谷村、高遠町を経て伊那市役所に。20日は伊那市から辰野町まで走る。上伊那の走者は約百人を見こむ。<br> 松川町走者から、引き継いだ火を先頭に、勢いよく走りこんできた一行10数人を迎えた中川村の歓迎式で、実行委員会代表は平和行政や平和教育の推進、平和憲法擁護などを盛り込んだ要請書を手渡した。<br> 曽我村長は「暴力による解決は絶対的に悪いという考えが風化する中で、核や戦争は絶対悪いと声を上げる行動は尊い」と、激励し、新しい走者、吉川裕之さんにトーチの火を移した。<br>##
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駒ケ根市国民健康保険運営協議会
駒ケ根市国民健康保険運営協議会は19日、05年度の第1回会議を市役所南庁舎で開いた。委員ら約20人が出席し、市の国保の概況や04年度決算見込み、05年度予算などについて説明を受け、意見を交わした。<br> 協議会は年2窶・回開かれる。次回は2月上旬に開催され、06年度の保険税率改正について協議する予定。<br> 協議に先立ち、互選により会長に堀千代美さん、会長代行に那須裕さんを選出した。<br> 委員は次の皆さん(任期2年)。<br> ▽公益代表=堀千代美(市社協)那須裕(県看護大)塩澤裕子(市保健補導員連合会)▽保険医・薬剤師代表=中谷均(市医師会)池上正資(市歯科医師会)高仲成人(市薬剤師会)▽被保険者代表=河合龍夫(赤穂地区区長会)宮下金壽(中沢地区区長会)松崎勝彦(東伊那区長)▽被用者保険等代表=伊藤達夫(県社会保険事務局伊那事務所)梶野真澄(県農業協同組合健康保険組合松本事務所)
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清水氏が政策発表
宮田村長選(19日告示、24日投開票)に出馬を表明している前村商工会長で会社社長の新人、清水靖夫氏(64)が15日、政策を発表した。産業振興、教育福祉の充実を重点に掲げ、民間の発想を取り入れ官民協働を進めると公約。職員の意識改革とともに、住民からの情報やアイデアを積極的に施策に活かすとして、協働のための専属的な窓口を役場に設けたいと話した。<br> 役場職員に官民協働の考えを徹底し、信頼関係を築きながら行政運営を進めると説明。民間の力の注入により、信頼性、透明性が高くなるとした。<br> 協働のための窓口については、情報の収集と交換の役割も持たせると言及。村民との連携によりアイデアの具現化を図るとした。<br> 今まで企業誘致など対応の遅れがあったとも指摘。情報を的確に拾いあげる必要性を挙げ「行政が本気になって知恵を掘り起こす」体制が不可欠とした。<br> 産業振興についても協働による連携強化を推進し、ものづくりなど具体的に着手すると説明。「特に農業による地域おこしは早期に取り組める」とした。<br> 福祉対策は、各企業の託児施設充実を例としてあげ「安心して子育てできる体制に力を入れたい」とした。<br> 長期債務などが課題の村の第3セクター宮田観光開発については、「今までの監査で十分な経営的なメスが入らなかったことは事実」と語り、投資効果も考慮した明確な状況分析により、経営判断を進めていくとした。<br>
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ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ」福澤泰江元村長
駒ケ根市の赤穂公民館は16日、ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ」と題した講演会を同公民館で開いた。第1回のテーマに取り上げたのは地方自治のパイオニアといわれる旧赤穂村の福澤泰江元村長。約20人が集まり、郷土史研究家の小松谷雄さんの話に耳を傾けた。<br> 小松さんは「現在、民衆のことを考えているのか疑問を感じるような政治家が多い。にもかかわらず世の中が安定しているのは、過去地方自治の発展に尽くした人がいたからだ」として福澤泰江の功績を挙げ「農業と若者の教育の振興に力を尽くし、私財を投じてその発展のために生涯を捧げた」とその業績を称えた。<br> 聴衆はメモを取ったり、時折うなずいたりしながらじっと話を聞いていた。<br> 福澤泰江は1871(明治4)年、赤須村に生まれ、県議会議員を経て44歳で赤穂村長に就任。県町村会長、全国町村会長などの要職を歴任するなど地方自治の神様とも呼ばれた。1937年没。
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協働について考える会
箕輪町の「協働について考える会」(竹村優委員長)は12日、県政出前講座で協働によるまちづくりを学び合った。<br> 同会は12月までに、「協働のまちづくりに関する指針」を策定するため、現状分析や課題整理、町における「協働」という概念の検討などに取り組んでいる。<br> 県市町村課まちづくり支援室の職員が、新旧住民の考え方の違い、個人主義化、世代間ギャップの拡大、住民の地域に対する帰属意識が薄れ意見集約が困難-など現状を挙げ、目指す姿として、住民が主体的に地域課題に取り組み、行政が支援していく「協働」関係の構築を示した。<br> 地域活動を成功させるため「動くことが大事。考えながら動く。とにかく実行してみることが大事」とアドバイス。「これから指針を作るが、実際に動かないといけない。この会の人がリーダーになって動き、役場はその後ろからそっとサポートし、さらにその後ろから県がサポートする。これがこれからの協働」と話した。<br>
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第23回駒ケ根高原マラソン事務所開き
9月25日に駒ケ根市で行われる第23回駒ケ根高原マラソンの準備作業が本格化するのを前に大会実行委員会は14日、駒ケ根市役所2階に事務所を開設した。竹村弘事務局長は「駒ケ根の自然の中をさわやかに気持ち良く走ってもらえるよう準備を進めたい。昨年の出場者は2693人。今年は3千人を目標にしている」と話している。<br> レースは午前10時(3キロ、男子6キロ・15キロ)と10時5分(女子6キロ・15キロ)にスタートする。招待選手として2000年シドニーオリンピックのマラソンで7位入賞を果たした山口衛里さんを招く。抽選によりホノルルマラソンへの招待・ペア宿泊券が当たるほか、駒ケ岳ロープウェイの割引券、駒ケ根高原美術館入館割引券などの全員に進呈されるなどさまざなな特典もある。<br> 出場申し込みの受け付けは8月10日まで。問い合わせは同実行委員会事務局(TEL83・2111)へ。
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安管総会(飯島)
県安全運転管理者協会上伊那支部飯島部会(飯沢文雄部会長)は8日、上伊那農協飯島支所で通常総会を開いた。04年度事業報告、決算報告の承認、05年度事業計画を決めた。
05年度事業は「交通安全 -
上伊那郡町村会長に宮下市蔵長谷村長
上伊那郡町村会は12日、役員改選を行い、新会長に宮下市蔵長谷村長を、新副会長に矢ヶ崎克彦辰野町長を選出した。
前会長は先日辞任直後に逝去した矢田義太郎前宮田村長。5月9日会長に選出されたばかりだった。
郡町村会は、国政・県政に対する町村長の意見取りまとめなどを任としてきたが、広域市町村合併に進展に伴い県内に町村の存在しない地域も生まれることを背景に、県の町村会が06年度から直接各町村長と連絡をとる運営方針に転じたことから、その任の必要性が乏しくなり、05年度末に解散することが決まっている。 -
南箕輪村と住民の裁判和解案まとまる
不動産総合企画事業の城南物産(本社・南箕輪村神子柴、埋橋常人社長)と埋橋常人氏(70)が、南箕輪村が97年に着工した神子柴自然公園建設工事により井戸水が濁ったとして村を相手に損害賠償を求めていた問題で、東京高等裁判所は13日、最終の和解案をまとめた。原告側は「これ以上長引いては仕事に支障をきたす。やむなく和解する」、唐木一直村長は「できるものなら和解したほうがいい」とし、8年に及ぶ係争が終結する。<br> 97年1月、村が公園建設に着工。原告は同年3月、井戸水が濁った-と抗議し、99年1月に地方裁判所伊那支部に提訴した。02年1月の一審判決で村が全面勝訴し、原告は同年2月に東京高裁に控訴。05年5月末、東京高裁の裁判長から和解勧告があった。<br> 和解案は、▽村が原告側に解決金として450万円の支払い義務を認める▽原告が水道管を自宅まで埋設する許可申請をした場合に村は許可事務を行い、できる範囲内で必要な協力をする-など。<br> 原告は「水道をひく費用は自分持ち。納得いかないがやむなく和解する」と話した。村長は、「裁判所は、井戸水が濁ったのは事実だが因果関係はわからないとしている。村民相手の裁判をこれ以上続けることはどうかと思う。和解勧告の受け入れが妥当と判断した」とした。村は27日の村議会に和解案と解決金450万円の補正予算案を上程する。<br>
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記者室
駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するという改革案が県教委から示されたことにより地元関係者の間からは怒りの声が噴出している。署名運動を起こそうとの動きも出てきた▼事の是非はともかく、展開が先ごろの伊南市町村合併論議に似てはいないか。一方は財政危機に軸足を置いて合併の利点を力説し、片や話が一方的で納得できないと猛烈な反対運動を展開する窶煤B合併問題では議論は最後までかみ合わないままだったが今度はそうならないことを願う▼国にも県にも市町村にも金がないことは分かるが、あえて言うなら教育だけは何をおいても優先させるべきだ。目先の金に振り回されて判断を誤ると数十年先になって手痛いしっぺ返しを食らうことになるだろう。(白鳥記者)<br>
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伊那消防組合構成市町村議会議員ソフトボール大会
伊那消防組合は13日、同組合を構成する市町村の議会議員や理事者の親ぼくを深めることを目的としたソフトボール大会を開いた。
伊那市営球場と県営球場を使って6つの市町村チームと理事者チーム一つが、トーナメント形式で対戦。全9試合が行われた結果、高遠町が優勝。準優勝が辰野町、3位が伊那市となり、試合を通して参加者たちは親ぼくを深めた。