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清水氏が宮田村長初当選
前村長の退任に伴う宮田村長選は19日告示し、前村商工会長で会社役員の新人、清水靖夫氏(64)=大田切区・無所属=が無投票で初当選した。合併せず自立後初めての村長選は、今月7日に矢田義太郎前村長が死去するなど波乱含みだったが、最終的に6期連続で無投票となった。<br> 午後5時、他に立候補者がなく当選が決まると、清水氏は集まった支持者と喜びを分かちあい、矢田前村長の霊前にも報告した。<br> 「この感激を肝に命じて、村政の舵取りをしたい」と抱負。住民と行政が手をとりあう協働のむらづくりを多くの村民が求めているとして、施策に踏み込むとも語った。<br> 清水氏は前回の村長選でも噂にあがり、今回も当初から名前が浮上。会社を経営している状況などから、相次ぐラブコールも断わっていたが、村産業界の有力者や商工会幹部の説得により出馬を表明していた。<br> 小原勇県議の後援会長も務め、一時は同氏を村長選に擁立する動きにも加わったが、周囲の状況を判断して慎重な姿勢をとった。<br> 民間の風を行政に吹き込むとして、矢田村政が掲げた協働のむらづくりの継承、発展を公約。得意分野のものづくりの経験を活かし、産業振興や地域活性化にも意欲をみせる。<br> 母体の商工会や地元を中心に支持を拡大し、農業関係者へも浸透。ただ、選挙戦にならなかったことで具体的な政策が見えにくく、商工会が目立つ前哨戦に反発の声もあった。<br> 任期は投開票日を予定した24日から4年間。25日に当選証書授与式を開く。
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第16回駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会
第16回駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会が20日、駒ケ根文化会館で開かれた。市議会、警察のほか市民ら約500人が参加して事故で命を落とした犠牲者に黙とうを捧げ、「交通事故、暴力のない、安全で快適な駒ケ根市をつくります」などとする大会宣言を採択した。<br> 大会長の中原正純市長は「現在、市内の交通事故発生件数・負傷者数共に昨年を下回り、4月には交通死亡事故ゼロ500日も達成した。暴力団関連の目立った犯罪はないが、市民一人ひとりが強い決意を持ち、安心・安全のまちづくりを目指して共に進もう」とあいさつした。<br> 大会では交通、防犯に功労のあった7人に対し表彰状が贈られたほか、伊南交通安全協会駒ケ根支会による寸劇や啓発映画の上映などが行われた。<br> 大会に先立ち、駒ケ根駅北公園から文化会館まで幼稚園・保育園児を含む約600人の市民らがパレードを行った。赤穂高校吹奏学部を先頭に市民らは「交通安全」「暴力追放」などと書かれたプラカードを手にして目抜き通りを行進し、安全なまちづくりをアピールしていた。<br> 表彰された功労者は次の皆さん。<br> ▽交通功労=下平佐久一、芳賀寛運、藤澤雪男、北澤徹、小林俊文▽防犯功労=北澤恵美子、鈴木とみ子
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きたっせのオープニングイベント
伊那市山寺区の伊那北地域活性化センター(愛称・きたっせ)で17日、オープニングイベントがあり、多くの地域住民などでにぎわった。伊那市主催。<br> イベントは伊那北高校吹奏学演奏のほか、ウルトラマンガイア・ダイナショーや、地元住民による太鼓、踊りなど多彩。施設の前では、焼きそば、フランクフルト、かき氷、金魚すくいなどの出店も並んだ。<br> 同区高齢者クラブのメンバーでつくる「白山コーラス」はピアノの伴奏に合わせて童謡など8曲を披露。「夏は来ぬ」「おぼろ月夜」「みかんの花咲く丘」など意気の合ったコーラスに拍手が送られた。<br>
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きょう宮田村長選告示
前村長の退任に伴う宮田村長選はきょう19日告示、24日投開票の日程で行う。前村商工会長で会社社長の新人、清水靖夫氏(64)=大田切区、無所属=が立候補を表明。ほかに具体的な動きはなく、6期連続無投票が濃厚な情勢だ。<br> 立候補の届出受け付けは午前8時半から午後5時。事前に書類を持ち帰ったのは清水氏の一派のみとなっている。<br> 今月7日に胆のうガンのため亡くなった矢田義太郎前村長が6月に退任。清水氏は矢田村政がとった村民との対話路線を継承、発展させると官民協働のむらづくりを訴え、商工会員を中心に支持を広げている。<br> 1983(昭和58)年を最後に村長選は無投票が続いており、村内には選挙戦を望む声もあるが、他候補の擁立は具体的に至っていない。<br> 11日現在の有権者数は7168人(男3477人、女3691人)。
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平和の火リレー
広島平和公園に燃え続ける反核「平和の火」を手に、県と県内102市町村に平和行政を要請する第18回反核平和の火リレーは19日、中川村役場に到着、曽我村長や村職労の歓迎を受けた。自治体職労や社民党、社青同などでつくる県平和友好祭実行委員会主催。<br> 松川町から引き継いだ火は国道153号を沿道の人々に、スローガン「走りつづけよう、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワの心を」をアピールしながら北上、飯島町、駒ケ根市、宮田村、長谷村、高遠町を経て伊那市役所に。20日は伊那市から辰野町まで走る。上伊那の走者は約百人を見こむ。<br> 松川町走者から、引き継いだ火を先頭に、勢いよく走りこんできた一行10数人を迎えた中川村の歓迎式で、実行委員会代表は平和行政や平和教育の推進、平和憲法擁護などを盛り込んだ要請書を手渡した。<br> 曽我村長は「暴力による解決は絶対的に悪いという考えが風化する中で、核や戦争は絶対悪いと声を上げる行動は尊い」と、激励し、新しい走者、吉川裕之さんにトーチの火を移した。<br>##
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駒ケ根市国民健康保険運営協議会
駒ケ根市国民健康保険運営協議会は19日、05年度の第1回会議を市役所南庁舎で開いた。委員ら約20人が出席し、市の国保の概況や04年度決算見込み、05年度予算などについて説明を受け、意見を交わした。<br> 協議会は年2窶・回開かれる。次回は2月上旬に開催され、06年度の保険税率改正について協議する予定。<br> 協議に先立ち、互選により会長に堀千代美さん、会長代行に那須裕さんを選出した。<br> 委員は次の皆さん(任期2年)。<br> ▽公益代表=堀千代美(市社協)那須裕(県看護大)塩澤裕子(市保健補導員連合会)▽保険医・薬剤師代表=中谷均(市医師会)池上正資(市歯科医師会)高仲成人(市薬剤師会)▽被保険者代表=河合龍夫(赤穂地区区長会)宮下金壽(中沢地区区長会)松崎勝彦(東伊那区長)▽被用者保険等代表=伊藤達夫(県社会保険事務局伊那事務所)梶野真澄(県農業協同組合健康保険組合松本事務所)
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清水氏が政策発表
宮田村長選(19日告示、24日投開票)に出馬を表明している前村商工会長で会社社長の新人、清水靖夫氏(64)が15日、政策を発表した。産業振興、教育福祉の充実を重点に掲げ、民間の発想を取り入れ官民協働を進めると公約。職員の意識改革とともに、住民からの情報やアイデアを積極的に施策に活かすとして、協働のための専属的な窓口を役場に設けたいと話した。<br> 役場職員に官民協働の考えを徹底し、信頼関係を築きながら行政運営を進めると説明。民間の力の注入により、信頼性、透明性が高くなるとした。<br> 協働のための窓口については、情報の収集と交換の役割も持たせると言及。村民との連携によりアイデアの具現化を図るとした。<br> 今まで企業誘致など対応の遅れがあったとも指摘。情報を的確に拾いあげる必要性を挙げ「行政が本気になって知恵を掘り起こす」体制が不可欠とした。<br> 産業振興についても協働による連携強化を推進し、ものづくりなど具体的に着手すると説明。「特に農業による地域おこしは早期に取り組める」とした。<br> 福祉対策は、各企業の託児施設充実を例としてあげ「安心して子育てできる体制に力を入れたい」とした。<br> 長期債務などが課題の村の第3セクター宮田観光開発については、「今までの監査で十分な経営的なメスが入らなかったことは事実」と語り、投資効果も考慮した明確な状況分析により、経営判断を進めていくとした。<br>
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ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ」福澤泰江元村長
駒ケ根市の赤穂公民館は16日、ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ」と題した講演会を同公民館で開いた。第1回のテーマに取り上げたのは地方自治のパイオニアといわれる旧赤穂村の福澤泰江元村長。約20人が集まり、郷土史研究家の小松谷雄さんの話に耳を傾けた。<br> 小松さんは「現在、民衆のことを考えているのか疑問を感じるような政治家が多い。にもかかわらず世の中が安定しているのは、過去地方自治の発展に尽くした人がいたからだ」として福澤泰江の功績を挙げ「農業と若者の教育の振興に力を尽くし、私財を投じてその発展のために生涯を捧げた」とその業績を称えた。<br> 聴衆はメモを取ったり、時折うなずいたりしながらじっと話を聞いていた。<br> 福澤泰江は1871(明治4)年、赤須村に生まれ、県議会議員を経て44歳で赤穂村長に就任。県町村会長、全国町村会長などの要職を歴任するなど地方自治の神様とも呼ばれた。1937年没。
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協働について考える会
箕輪町の「協働について考える会」(竹村優委員長)は12日、県政出前講座で協働によるまちづくりを学び合った。<br> 同会は12月までに、「協働のまちづくりに関する指針」を策定するため、現状分析や課題整理、町における「協働」という概念の検討などに取り組んでいる。<br> 県市町村課まちづくり支援室の職員が、新旧住民の考え方の違い、個人主義化、世代間ギャップの拡大、住民の地域に対する帰属意識が薄れ意見集約が困難-など現状を挙げ、目指す姿として、住民が主体的に地域課題に取り組み、行政が支援していく「協働」関係の構築を示した。<br> 地域活動を成功させるため「動くことが大事。考えながら動く。とにかく実行してみることが大事」とアドバイス。「これから指針を作るが、実際に動かないといけない。この会の人がリーダーになって動き、役場はその後ろからそっとサポートし、さらにその後ろから県がサポートする。これがこれからの協働」と話した。<br>
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第23回駒ケ根高原マラソン事務所開き
9月25日に駒ケ根市で行われる第23回駒ケ根高原マラソンの準備作業が本格化するのを前に大会実行委員会は14日、駒ケ根市役所2階に事務所を開設した。竹村弘事務局長は「駒ケ根の自然の中をさわやかに気持ち良く走ってもらえるよう準備を進めたい。昨年の出場者は2693人。今年は3千人を目標にしている」と話している。<br> レースは午前10時(3キロ、男子6キロ・15キロ)と10時5分(女子6キロ・15キロ)にスタートする。招待選手として2000年シドニーオリンピックのマラソンで7位入賞を果たした山口衛里さんを招く。抽選によりホノルルマラソンへの招待・ペア宿泊券が当たるほか、駒ケ岳ロープウェイの割引券、駒ケ根高原美術館入館割引券などの全員に進呈されるなどさまざなな特典もある。<br> 出場申し込みの受け付けは8月10日まで。問い合わせは同実行委員会事務局(TEL83・2111)へ。
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安管総会(飯島)
県安全運転管理者協会上伊那支部飯島部会(飯沢文雄部会長)は8日、上伊那農協飯島支所で通常総会を開いた。04年度事業報告、決算報告の承認、05年度事業計画を決めた。
05年度事業は「交通安全 -
上伊那郡町村会長に宮下市蔵長谷村長
上伊那郡町村会は12日、役員改選を行い、新会長に宮下市蔵長谷村長を、新副会長に矢ヶ崎克彦辰野町長を選出した。
前会長は先日辞任直後に逝去した矢田義太郎前宮田村長。5月9日会長に選出されたばかりだった。
郡町村会は、国政・県政に対する町村長の意見取りまとめなどを任としてきたが、広域市町村合併に進展に伴い県内に町村の存在しない地域も生まれることを背景に、県の町村会が06年度から直接各町村長と連絡をとる運営方針に転じたことから、その任の必要性が乏しくなり、05年度末に解散することが決まっている。 -
南箕輪村と住民の裁判和解案まとまる
不動産総合企画事業の城南物産(本社・南箕輪村神子柴、埋橋常人社長)と埋橋常人氏(70)が、南箕輪村が97年に着工した神子柴自然公園建設工事により井戸水が濁ったとして村を相手に損害賠償を求めていた問題で、東京高等裁判所は13日、最終の和解案をまとめた。原告側は「これ以上長引いては仕事に支障をきたす。やむなく和解する」、唐木一直村長は「できるものなら和解したほうがいい」とし、8年に及ぶ係争が終結する。<br> 97年1月、村が公園建設に着工。原告は同年3月、井戸水が濁った-と抗議し、99年1月に地方裁判所伊那支部に提訴した。02年1月の一審判決で村が全面勝訴し、原告は同年2月に東京高裁に控訴。05年5月末、東京高裁の裁判長から和解勧告があった。<br> 和解案は、▽村が原告側に解決金として450万円の支払い義務を認める▽原告が水道管を自宅まで埋設する許可申請をした場合に村は許可事務を行い、できる範囲内で必要な協力をする-など。<br> 原告は「水道をひく費用は自分持ち。納得いかないがやむなく和解する」と話した。村長は、「裁判所は、井戸水が濁ったのは事実だが因果関係はわからないとしている。村民相手の裁判をこれ以上続けることはどうかと思う。和解勧告の受け入れが妥当と判断した」とした。村は27日の村議会に和解案と解決金450万円の補正予算案を上程する。<br>
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記者室
駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するという改革案が県教委から示されたことにより地元関係者の間からは怒りの声が噴出している。署名運動を起こそうとの動きも出てきた▼事の是非はともかく、展開が先ごろの伊南市町村合併論議に似てはいないか。一方は財政危機に軸足を置いて合併の利点を力説し、片や話が一方的で納得できないと猛烈な反対運動を展開する窶煤B合併問題では議論は最後までかみ合わないままだったが今度はそうならないことを願う▼国にも県にも市町村にも金がないことは分かるが、あえて言うなら教育だけは何をおいても優先させるべきだ。目先の金に振り回されて判断を誤ると数十年先になって手痛いしっぺ返しを食らうことになるだろう。(白鳥記者)<br>
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伊那消防組合構成市町村議会議員ソフトボール大会
伊那消防組合は13日、同組合を構成する市町村の議会議員や理事者の親ぼくを深めることを目的としたソフトボール大会を開いた。
伊那市営球場と県営球場を使って6つの市町村チームと理事者チーム一つが、トーナメント形式で対戦。全9試合が行われた結果、高遠町が優勝。準優勝が辰野町、3位が伊那市となり、試合を通して参加者たちは親ぼくを深めた。 -
伊那東部地区を対象にシルバー技能アップ講習を実施
伊那市と市交通安全協会は8日、70歳以上の高齢者を対象とした、「シルバー技能アップ講習」を市内美篶の伊那自動車教習所で開いた。参加者らは自身の運転技術を見直し、交通安全意識を高めた。
高齢者の事故防止を目的に、同講習を毎年実施。今回は「高齢者交通安全モデル地区」に指定されている同市東部地区(日影、上の原)の高齢者が参加した。
この日は、70歳-83歳の自動車を運転する15人が集まり、坂道、車庫入れ、踏み切りなど、場内の教習コースを運転し、指導員から適切なアドバイスを受けた。
参加した男性(76)は「指導員に注意してもらったことをふまえながら、これからも安全運転を心がけたい」と話していた。
伊那署によると、今年(7日現在)、管内で発生した人身事故319件のうち、高齢者が第一当事者の事故は55件(前年同期比9件増)、高齢者が関係した事故は88件(同15件増)。
市安協は、同モデル地区を対象とした、交通安全講話やアトラクションなどの内容の区民大会を11月13日、実施する予定。 -
高遠町、長谷村へ伊那まつりをPR
<br><br><br> 伊那市の「第33回伊那まつり」(8月6、7日)をPRするため、酒井茂同市助役、中村孝夫実行委員長、林政喜実行委員会市民おどり委員長ら5人は12日、高遠町、長谷村役場をキャンペーンに訪れ、住民への参加の呼びかけなどの協力を依頼した。<br> そろいの法被(はっぴ)で高遠町役場を訪問した酒井助役らは、祭りの特徴や歴史などを伊東義人高遠町長に説明。中村実行委員長は「高遠町から、大勢の人たちが参加するよう協力を」と訴え、伊東町長は「全面的にお祭りに協力したい」と返答した。<br> 来春の3市町村合併をひかえ、市民踊りや祭りへの参加をPRするため、今年初めてPRキャンペーンを実施した。<br> 各市町村の交流を図るため、同祭りの「市民おどり」(8月6日)には、同町から30人、同村から50人の、住民と職員でつくる踊り連が参加。また、同市からは同町の「城下まつり」(23日)に50人以上でつくる踊り連が参加する。
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県が水防法改定説明会
県土木部は7日、飯田市の飯田消費生活センターで水防法などの改定に関する説明会を開いた。天竜川と木曽川の流域の建設事務所と各市町村から実務担当者、約70人が参加した。
04年に全国的に台風被害が続出したことを受け、国会が水防法などを改定、5月から公布された。特に04年の災害では、従来実効的な対策が十分でなかった中小の河川での被害が大きかったため、改定法では、主要には県が管理する中小河川などで避難に有効な情報を集約・伝達することや、それを受けた市町村が迅速に避難などの対策を立てることが重視されている。
説明会では、県土木部の村山幸男企画員が(1)大河川の洪水予報などの充実(2)浸水想定区域の調査・設定対象を中小河川にまで拡大しハザードマップを作成(3)災害時の指示伝達系統の整備やハザードマップの周知徹底をはじめ警戒避難体制の充実(4)水防団の退職報償金制度の創設などによる水災防止体制の強化-などのポイントを話した。
当面は国や圏の支援のもとに、各市町村ごとに浸水想定区域の調査とハザードマップ(災害時避難地図)の作成を進めることになる。
04年の経験にもとづいて国・県・市町村が真剣に取り組むべき課題だが、説明の途中から居眠りを始める参加者の姿が目立った。 -
県が中小企業新事業活動促進法を説明
上伊那地方事務所商工雇用課は6日、県伊那合同庁舎で中小企業新事業活動促進法説明会を開いた。上伊那の企業などから約50人が参加、中小企業の経営革新の意義と、それに対する国・県の支援策の概要などを聞いた。
従来から中小企業の経営革新に関しては(1)中小企業経営革新支援法(2)中小企業の創造的事業活動の促進に関する臨時措置法(3)新事業創出促進法-の3法があり、支援策などが定められていたが、このほどこれらが統合されて中小企業新事業活動促進法が制定された。
新法では特に、新たに事業を起こす「創業」、企業活動の合理的発展を目指す「経営革新」、他業種などとの新たな企業コラボレーションの道を開く「新連携」-などに重点をおいて様々な支援策が盛り込まれていると政府は説明している。
説明会では、県商工部ビジネス誘発課の伊藤正智氏が、「経営革新」に焦点をあてて解説。経営革新計画を作成し承認を受けることは、「支援が受けられる」ということだけでなく、自社の現状と課題を見極め、計画的かつ積極的に事業活動の取り組む良い機会になると話した。
また、県中小企業振興公社の新事業支援チームの大口昭次氏が他業種の企業などとの新しい連携が新たなビジネスチャンスを産むと考えられると説明した。 -
「北小河内ふれあいの路」がアダプトシステムに調印
信州ふるさとの道ふれあい事業で、箕輪町内の主要地方道伊那辰野停車場線など約2キロの美化活動に取り組むため8日、「北小河内ふれあいの路」(136人、藤森清治代表)が道路管理者の伊那建設事務所、支援者の箕輪町とアダプトシステムに調印した。北小河内公民館での調印式で協定書にサインし、握手を交わした。<br> アダプトシステムは地域住民団体などが道路の一定区間の「里親」としてボランティアで歩道や植樹帯などの美化活動をする。<br> 「北小河内ふれあいの路」は、5常会の沿道住民と企業を主体に構成。以前から定期的な清掃活動をしているが、町の第4次振興計画の中の地域づくり計画の一環として、区内をきれいにして人を集め、町を活性化させたい-と会を組織した。<br> 協定の対象区間は、伊那辰野線辰野町境の北小河内漆戸から宮下の信号まで延長約1・69キロと、一般県道南小河内伊那松島停車場線の伊那路橋から宮下の信号まで延長約0・46キロの合計2・15キロ。<br> 道路や側溝の清掃、除草や土の排除、ミニパークや歩道への花の管理などをする。<br> 10日午前6時から、調印後初の作業がある。今後、約2カ月おきに活動を予定する。<br> 伊那建設事務所の松下泰見所長は地域全体の取り組みに感謝し、「これが自主・自立、地域づくりの契機になれば」。平沢豊満町長は、「町の見本として推進していただき、トップランナーとして頑張ってほしい」と話した。<br> 藤森代表は、「住んでみたい北小河内区づくりをする。後退せず前進する考えで取り組む」とあいさつした。<br>
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箕輪町地域づくり懇談会始まる
箕輪町の地域づくり懇談会が5日、始まった。第4次振興計画に盛り込んだ町内15地区の区ごとの地域づくり計画を具体化し実践していくため、8月末まで地区をまわって各区役員らと懇談するもので、第1回は北小河内地区で開いた。<br> 今回の懇談会は、各地域の課題解決や地域づくり計画の施策展開などが主な内容。町は、振興計画の実施計画ローリングの参考にもしていく考え。<br> 北小河内公民館での懇談会には、町から総務課長をはじめ政策企画室職員や北小河内区を担当する支援スタッフら、区からは地域づくり特別委員会(古田敏夫委員長)の役員らが出席した。<br> 同委員会は地域づくり計画策定後、会議を重ね今回が3回目。事業計画は、住宅居住地の誘致など計画的な土地利用、県道の安全対策、生活用水の水量確保、防災組織の立ち上げ-など9項目ある。懇談で事業計画を説明し、区長は「役場の人に計画を理解してもらい100%実行できるよう協力をお願いする」と要望した。<br>
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伊那市でイラクの現状講演会
戦火にさらされ続けたイラクの現状を多くの人に知ってほしい窶狽ニ、湾岸戦争などで使用された劣化ウラン弾被害について語る「イラクの人たちは今…森住卓、西村陽子講演会」が8月20日、伊那市民会館で開かれる。
湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾によってばら撒かれた放射能原子は、広島に落とされた原爆の1万4千倍から3万6千倍に及ぶという。放射能汚染された環境は、10年以上経過する現在も、白血病や奇形児出産、ガンなどの病気をもたらしている一方、不安定な情勢が続く国内は、慢性的な医薬品不足になっており、治療を受けられないまま死んでいく人も多い。
こうした惨状を撮り続けている報道写真家、森住さんの写真は、時には目を背けたくなるほどの衝撃的なものもあり、多くの人に戦争の残酷さを訴えている。
森住さんの活動に衝撃を受けた伊那市東春近の畑春彦さんら有志が今回の講演会を企画。森住さんの活動を通して、大人から子どもまで多くの人にイラクの実情を知ってもらい、戦争について考えてほしい窶狽ニ、参加を呼びかけている。
また当日は、湾岸戦争以降、イラクの小児病院に薬を届けている「アラブの子どもとなかよくする会」を通して病気に苦しむ子どもたちの支援を続けている長野県出身の西村さんも講演する。
講演会は午後2時から伊那市民会館である。前売り券は大人千円、中高生500円。(当日は大人1500円、中高生800円)。収益は「アラブの子どもとなかよくする会」に寄付する。
現在、講演会の運営を進めてくれる実行委員や、チケット・チラシを預かってくれる店なども募集している。
問い合わせはイラク講演会実行委員会(・ス090・7252・1100)畑さんへ。 -
箕輪町防災会議
箕輪町防災会議は1日、町役場であり、現在策定中の町地域防災計画の見直し案を審議した。
町は、地域防災計画を98年に策定。その後、中越地震の発生などさまざまな状況があり、04年11月から計画の見直しをしている。
策定中の計画は、▽風水害対策編▽震災対策編▽その他事故災害対策編-に分かれ、これまでに実施した住民とのワークショップや各課から出された課題なども反映。電気施設、ガス施設、通信・放送施設の災害予防計画、電気施設や鉄道施設の応急活動なども新たに盛り込んでいる。
防災会議は平沢町長が会長を務め、上伊那地方事務所、伊那建設事務所、伊那保健所、伊那警察署、箕輪消防署などの関係者10人の委員で構成する。今後、町が示した計画案をそれぞれの立場から確認し、修正や追加などがある場合は今月中旬までに町に意見を寄せてもらい、今月末には計画を決定する予定。 -
洪水バイパストンネル試験運用開始
美和ダム土砂流入抑制長谷村美和ダムへの土砂流入を抑制するために設置された洪水バイパストンネルが5日、初めて試験運用され全長4300メートルのトンネルに水が通った。
午前11時にゲートが開けられ、まず毎秒10トン、続いて同20トン規模で水が流された。ダム下の排水口対岸に集まった国土交通省三峰川総合開発工事事務所(三峰総)の職員や関係者など約50人が見守る中、開門約20分後コンクリートを溶かしたような灰色の水が勢い良く流れ出した。午後も試験運用され、午後5時に終了した。
トンネルは、ダム上流の大規模な分派堰・貯砂ダムとセット。洪水時に美和ダムに流れ込む土砂のうち粗い土砂は貯砂ダムで止め、細かい土砂は分派堰でせき止めてバイパストンネルに迂回、ダム下に放出する。01年1月に着工、4年の歳月をかけて05年5月に完成した。総工事費は170億円。
三峰総によれば、美和ダムには三六災害や72‐73年の大出水を始め毎年大量の土砂が流入し、ダムに溜まった土砂は(堆砂)は02年までに約2000万立方メートルにも及んだ。その一部500万立方メートルはは砂利資源や盛土材として利用したが、恒久的な堆砂対策なしには美和ダムの機能維持が難しいとして、多目的ダムでは全国初の同施設の建設となった。
今後は、流入量が毎秒100トンを超える時には、この堆砂システムを運用して、ダム上流からダム下に直接水を流す予定。当面2年間は試験期間とされているが、実質的には運用開始といえる。美和ダムでの状況を見て、小渋ダムでも同様の施設建設を進めるとされており、170億円をかけたシステムの効果がどう出るか注目される。 -
伊那市体協ゴルフ部が市に寄附
伊那市体育協会ゴルフ部は5日、先日開いた、市民体育祭ゴルフ競技大会のチャリティー募金10万7千円を、同市を通じて、伊那市社会福祉協議会へ寄附した。
毎年、恒例の寄附。3日、西箕輪の伊那国際ゴルフクラブであった「第9回伊那市民体育祭ゴルフ競技大会」には市民250人が参加し、コース内に設置したチャリティーボックスで寄附を募った。
菅忠男部長ら4人は同市役所を訪れ、「恵まれない人たちの役立ててほしい」と、小坂市長に寄附金を手渡した。
同部では、来年の第10回記念大会を3市町村合併で盛大に開くことを検討している。 -
南箕輪村助役就任式
4カ月間空席になっていた南箕輪村の助役に1日、前総務課長の加藤久樹氏(56)=塩ノ井=が就任した。唐木一直村長が辞令を手渡した。
職員が集まった就任式で加藤氏は、「責任の重さ、職務の大切さを痛感している。村づくりに向け厳しいときだが、職員として立場が変わっても住民のために働く基本姿勢は変わらない。機構改革で組織が変わっても職員の意識が変わらなければうまくいかない。住民のための行政、住んでよかったと言われる村づくりに職員一丸となって進み、職責を全うしたい。ご支援をお願いする」とあいさつした。
唐木村長は、「4課の課長を歴任し、行政経験が豊富。職務内容を熟知し、性格も温厚。経験と人柄で調整を図ってもらい、村政発展のためご努力をお願いする。事務方のトップとして各プロジェクトにかかわり村政推進に努め、職員の能力アップにも努めてほしい」と歓迎した。 -
伊那市民プールが今季の営業を開始
伊那市民プールは2日、今季の営業を始めた。無料開放日のこの日は、小学生や家族連れなど832人が利用。プールは、子どもたちがビーチボールや大きな浮き輪で水遊びを楽しみ、終始はしゃぎ声であふれた。8月28日まで。
今年度の営業期間は、例年より約2週間少ない58日間(昨年度は72日間)に縮減。
入場料(1人1回)は、市の体育施設使用料値上げにより、一般については100円増しの600円に変更し、中学生以下300円、未就学児無料は変らない。回数券(12回券)は、一般6千円、中学生以下3千円。
開場時間は午前9時から午後5時(遊泳は4時45分)まで。外気温22℃以上、水温21℃以上で開場し、台風などの荒天による閉場もある。 -
山室町営住宅建設工事の安全祈願祭
高遠町山室久保の「山室町営住宅C棟・D棟」の建設工事の安全祈願祭が1日、現地であった。伊東義人高遠町長をはじめ関係者ら約20人が集まり、工事が無事に終えられることを祈った。
都会からの移住者などをターゲットに、定住や学校、保育園への児童・園児の確保を目的とした「UJIターン者優先住宅」事業で、開始01年度から今まで、町内に8棟を建設。今回の建設工事で、同事業の町営住宅建設は山室では2度目となった。
C棟、D棟はいずれも1世帯で、木造平家建て、3DK、延べ床面積93・00平方・ス。完成は両棟とも12月12日を予定している。
席上で伊東町長は「町の振興には定住対策が重要。町中心部だけに町営住宅を作るだけではなく、地域全体が活性化しなくてはいけない」とあいさつした。
UJIターン者を優先に、世帯主が45歳以上、小学生以下の子供がいる人を11月中旬から入居募集する。
また、町では今年度7月中旬に、町内小原に鉄筋コンクリート3階建ての一般町営住宅を建設予定している。 -
伊那市民プール2日から開場
伊那市民プールは2日から開場する。8月28日まで。初日は無料開放する。
開場期間は、毎年、開始と閉止の時期に利用者が少ないことから、例年より約2週間少ない58日間(昨年度は72日間)に縮減した。
入場料(1人1回)については、市の体育施設使用料値上げにより、一般は100円増しの600円に変更。中学生以下300円、未就学児無料について変更しない。回数券(12回券)は、一般6千円、中学生以下3千円。
開場時間は午前9時から午後5時(遊泳は4時45分)まで。外気温22℃以上、水温21℃以上で開場し、台風などの荒天による閉場もある。
関係者は「流水プールや、ウォータースライダーなどの設備規模は上伊那のなかで一番大きいので、今年の天候次第で利用者数は増えそう」と多くの利用を期待している。
2日午前8時30分から、安全祈願・開場式がある。
昨年度の最終利用人員は2万4800人で、最高利用人員は7月19日の1520人だった。 -
伊那地区納税貯蓄組合連合会総会
伊那地区納税貯蓄組合連合会は1日、高遠町の高遠さくらホテルで第64回総会を開いた。04年度事業を確認し、今年度事業を承認したほか、功労者表彰も行った。
長野県は、中学生を対象として募集している「税に関する作文」の応募数が他県と比べて少ないことなどから、同連合会は、租税教育の促進が必要と判断。05年度は、新たに税理士会や税務署などと協力して講師団を結成し、各学校に働きかけていきたいとしている。また、引き続き租税の自主納付体制の確立や期限内完納促進のための事業に努める。
表彰は次のみなさん。
▼伊那地区連合会会長表彰=松村洋子、渕井和子、田辺信子
##(了)