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飯島町農業委員一般選挙立候補届出事前説明会に12派
飯島町選挙管理委員会は6日、任期満了に伴う飯島町農業委員一般選挙立候補届出事前説明会を役場で開いた=写真。定数12に対し、同数の12派が出席した。
選挙委員定数が15から12に削減された農業委員選挙は18日、事前審査。26日告示、定数オーバーなら、3月2日、投開票で12人の選挙委員が決まる。 -
杉本新組合長消防署着任式
駒ケ根市長交代に伴い、1日付で新たに就任した杉本幸治伊南行政組合長は6日、消防本部・北消防署で着任式に臨んだ=写真。署員約30人を前に杉本組合長は「火災、救急での素早い行動に感謝する。私も負けないよう真剣に取り組んでいきたい。昨年庁舎が新しくなってハード面での素晴らしい拠点ができたが、今後はソフト面も充実させ、地域住民の安心、安全確保のためにさらなる尽力を期待する」と訓示した。
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南箕輪村上下水道事業運営審議会
南箕輪村は6日、上下水道事業運営審議会を村役場で開いた。07年4月に下水道事業が特別会計から企業会計に移行したことに伴い、これまで上水道事業と下水道事業でそれぞれ開いていた審議会を一本化し設置した審議会の初会合で、委員15人を委嘱し、村が上水道事業と下水道事業の概要などを説明した。
委員は各区推薦の12人と識見者3人の15人。任期は10年2月5日までの2年。会長に木下功さん、副会長に田中義人さんを選出した。
唐木一直村長は、「上水道事業は企業団の水をいただきながら順調に運営がなされている。料金は98年4月1日の料金改定から10年間据え置いている。下水道事業は11年度までに全村水洗化で進めている。北原工業団地にも下水道を引くことで認可をいただいている。計画を上回るはやさで進み、10年度に完成するのではと思う」と説明。「上下水道を一つの審議会としてお願いする。ご意見をいただきたい」とあいさつした。 -
産業立地スピードアップ図る
伊那市土地開発公社は企業誘致のため、キッツ(本社・千葉県、小林公雄社長)が所有する東春近の東原工業団地の一部4・7ヘクタールを取得した。
産業立地は重点施策の3本柱の一つ。産業立地課を設置した04年から十数社と契約し、15万平方メートルを売却している。伊那市進出を考える企業の要望に素早くこたえるため、工業用地として先行取得した。
同社伊那工場は1974年、東原工業団地に進出し、鉄鋼バルブを生産。91年、用地を追加買収したが、現在、近くの春富中学校に無償で貸し、部活動で使われている。4年前に中国へ進出し、生産能力が2縲・割増えても現工場で対応できることから、売却しても支障がないと判断した。
用地は伊那工場の北・東側。取得額は6億2900万円。
6日の工業用地売買契約調印式で、小坂市長は「工業立地を進めたい」と企業の協力に感謝。
小林社長は「土地を売却することで、資産効率が高まり、社会貢献の一助になることは幸いである」と述べた。 -
村長査定終了、新年度一般会計本年度並みの32億円台で固まる
宮田村の予算編成は村長査定を終え、2008年度の一般会計予算額は本年度当初と同じ32億円台で固まった。
県単農道、防災無線の整備などが本年度中に終わるため、普通建設事業費を中心に抑制。子育てや学校関連などが事業的にも手厚くしているという。
予算の発表は22日を予定している。 -
杉本新市長にレクチャー
駒ケ根市の杉本幸治市長は5日、市職員による業務の説明を受けた。3日間にわたって行われる説明の初日には総務部と民生部からのレクチャーが行われ、杉本市長はそれぞれの業務内容や抱えている課題などについて担当者から詳細な説明を聞いた。
新市長を前にしてやや緊張気味の職員らに対し、杉本市長は「早く顔と名前を覚えないといけないね」と笑顔で話すなど、リラックスした様子でレクチャーに臨んだ=写真。
6日には産業振興部、まちづくり推進部、伊南行政組合、7日に教育委員会からの説明がそれぞれ行われる。 -
箕輪町「メール配信システム」を改修
保育園・子育て情報のメール配信追加
5日から登録受付開始箕輪町は、現在運用中のメールマガジンや緊急情報を配信する「メール配信システム」を改修し、新たに町内9つの各保育園情報と子育て情報のメール配信サービスを追加した。5日に登録受付を開始し、保護者会理事会への説明を終えた22日以降に本格的な情報発信を始める。
メール配信システムは02年度に整備し現在、緊急メール、メールマガジン、学校向けメールの3分類18項目で運用している。
保育園用メール配信は、06年度に松島保育園保護者会が、メールによる連絡網の是非などを調査し約8割が「賛成」「おおむね賛成」という結果を得て町にシステム整備を要望。町は、有効活用が期待できる-として07年度事業で取り組んだ。
県の「地域発元気づくり支援金」の事業採択を受けて整備。保育園・子育て情報の10項目を追加し、情報発信する職員側にも保育園ごとの設定や標準のフォーマットを用意し運用しやすくした。事業費は82万8450円(うち元気づくり支援金予定額82万8千円)。
配信内容は▽連絡網としての活用(行事の決行・中止の連絡、雪かきなどの作業の連絡)▽保育園での日々の出来事など▽インフルエンザなど感染症の状況や予防の注意喚起▽災害時などの登園や帰宅のお知らせ▽子育てに関する制度、手続き方法や子育てに関する情報-。情報の作成・発信は主に各保育園と保健福祉課子育て支援係で行う。
メール配信サービスは町ホームページからだれでも登録でき、すでに利用している人は登録情報の修正で選択項目を追加し利用できる。
町総務課広報係は、「保育園などで保護者に十分説明し、多くの保護者に登録していただき、有効活用したい」と話している。
今後、運用中の学校向けメール配信についても、現在の教育委員会主体から各学校で情報発信できるよう運用を拡大し、今月中に開始する予定という。 -
伊南行政組合長に杉本駒ケ根市長
駒ケ根市長の交代に伴い、伊南行政組合は1日、新組合長に杉本幸治駒ケ根市長を選任した。任期は市長在任期間。
構成4市町村の首長らが集まって審議し、互選により決定した。組合長はこれまで中原正純前駒ケ根市長が務めていた。
杉本市長は同日付で駒ケ根市土地開発公社と同開発公社の理事長に就任した。任期はいずれも2年。 -
駒ケ根市長事務引き継ぎ式
市長交代に伴い駒ケ根市は1日、新旧市長の引き継ぎ式を市役所で行った。杉本幸治新市長と中原正純前市長が出席。原寛恒副市長の立ち会いのもとで事務引き継ぎ書に押印し、笑顔で握手を交わした。
中原前市長は「無事引き継ぎを終えて大変感慨深い。20年の間市政を担わせてもらい、市民への感謝の気持ちでいっぱい。課題は山積しているが、市政はいい流れになってきている。積極性、創造性を失わず、職員ら一丸となって頑張ってほしい」と新市長に期待を寄せた。杉本市長は「20年にわたる努力に心から感謝する。全身全霊で取り組んでいくので、これからもいろいろと指導を願いたい」とあいさつを返した。
引き継ぎを受けた杉本市長は5日から3日間にわたり、庁内各部課の担当者からそれぞれの業務内容や抱えている課題などについて詳細な説明を聞くことにしている。 -
伊那市「学校省エネ大作戦」 約31・5トンのCO2抑制
伊那市が07年度新規事業として取り組む、児童、生徒が自ら環境を守るための活動「学校省エネ大作戦」の結果について、1日、市教育委員会が発表した。07年4月縲・月の半年間の電気使用量は前年度同期比5万6978キロワットの削減。上・下水道使用量と合わせ、二酸化炭素(CO2)排出量に換算すると、同比でCO2約31・5トンの排出を抑える効果があったという。
事業は、子どもたちが省エネルギー活動に取り組み、地球温暖化防止、限りある資源の節約を進める教育環境を自らつくっていくことが目的。光熱水費の使用量が前年度同期使用量を下回った学校には、節減した使用量の段階に応じ、節減額の一部を消耗品費として還元する。
まとめによると、電気使用量が全小中学校の平均が前年度を大きく下回った。金額にすると67万6534円(小学校56万2126円、中学校11万4408円)の節減に成功した。
しかし、水道・下水道使用量については前年比309立方メートル、19万1994円の増。理由として、小学校で「プール注水後の止水確認が不確実だった」「施設の老朽化に伴う漏水」などの要因が上げられた。
実績結果は次の通り(学校還元額基準表によると、還元額は節減率15%以上15万円、15%未満10万円、10%未満5万円、5%未満縲・・1%3万円)。
【小学校】▽使用量15%以上節減=西春近北23・5%▽15%未満=手良14・6%、富県13・9%▽10%未満=新山9・1%▽5%未満縲・・1%=伊那西(3・1%
【中学校】▽使用量15%以上節減=なし▽15%未満=長谷11・6%▽10%未満=伊那8・4%、東部7・4%、西箕輪6・3%▽5%未満縲・・1%=春富4・3% -
議長の小林氏今期限りで引退、宮田村議選に不出馬表明
任期満了に伴う3月の宮田村議選に、2期で議長の小林茂氏(71)=南割区=が出馬しない方針を決め1日、伊那毎日新聞の取材に今期限りでの引退を表明した。同選挙にからみ、不出馬を明らかにした現職は3人目となった。
後援会から慰留されていた小林氏だが「年齢的なことや世代交代を考えて、最後は自分の意思を通させてもらった」と話した。
後継候補については自ら進んで擁立などは行わない考えだが「私が退くことで、新しい人が出やすくなれば」とした。
南割区では複数の新人が噂されるが、具体的な動きにはなっていない。
3月の村議選に向けては、4期の山浦正弘氏(74)=町二区=、3期の片桐敏良氏(71)=中越区=が既に不出馬の意思を表明。
人口が村内で2番目に多い南割区を地盤にした小林氏の不出馬表明により、選挙2カ月をきった現在も模様眺めだった前哨戦にも変化が出始めそうだ。 -
伊那市土地利用に関するアンケート調査結果
伊那市土地利用に関するアンケート調査結果
伊那市は昨年7縲・月に行った市の土地利用に関するアンケート調査の結果を公表した。居住地区の土地利用の問題点・課題についてやその将来像、伊那市全体の土地利用についてなど34項目を18歳以上の伊那市民に質問、489人から回答を得た。道路特定財源の一般財源化などを巡り国会が揺れる中、同アンケート中にも「これからの道路の整備についてどのように思うか」という問があった。回答は「狭い道路が多いので拡張整備が必要」が29%(小数点以下四捨五入、以下同じ)、「段差のない歩道など、安全や快適性に配慮し歩た道整備が必要」が26%など道路整備が必要との回答が大半を占め、「現状で良い」との回答は7%となった。
「伊那市全体の現在の土地利用について、どのように思うか」(2つまで選択可、回答数721)では「農地の荒廃が目立つ」が27%で最も多く、次いで「森林の荒廃が目立つ」が20%、「商店街整備の遅れが目立つ」が19%、「農地と宅地の混在が目立つ」が15%となった。
「将来の土地利用の方向性について、特に何が重要だと思うか」(2つまで選択可、回答数810)では、「森林や河川など自然を生かした土地利用を進める」が28%で最も多く、次いで「農地を保全し営農環境の整備を進める」が19%、「幹線道路の整備を積極的に進める」が13%となった。
「これからの住宅地のあり方について」では、「適切な区域に分散して、小規模な住宅地開発を計画的に進める」が32%で最も多く、次いで「既成の市街地・集落地は拡大せず、未利用地の活用や建て替えなどを進める」が24%となった。
「これからの工業地のあり方について」では、「雇用促進のため、新規の工業用地を積極的に開発する」が32%で最も多く、次いで「既存の工業用地の活用を優先し、新たな開発は抑制する」が26%となった。
「商業・業務地のあり方について」では、「身近な店舗や商店街を整備し、充実させる」が半数を上回った。
「これからの大型店のあり方について」では「現状で、特に支障はない」が28%、「大型店は飽和状態にあり、郊外への新たな出店は規制する」が27%でともに多かった。
「これからの農地のあり方について」では「現状のまま、農地として保全する」と「今の制限の範囲内で、必要に応じて開発を認める」がともに37%で多かった。
「これからの森林のあり方について」では「森林の持つ特徴を活かした、自然資源として活用する」が半数以上を占めた。
「これからの道路の整備について」では「狭い道路が多いので拡張整備が必要」が29%で最も多く、次いで「段差のない歩道など、安全や快適性に配慮し歩た道整備が必要」が26%となった。
同アンケートの調査報告は市のホームページ(http://www.inacity.jp/)、または市役所、高遠町総合支所、長谷総合支所で閲覧できる。
市では2月15日まで、調査結果を閲覧した市民から土地利用についての意見を募集している。提出方法はホームページの送信フォームを利用、または「伊那市の土地利用に関する意見提案書」に必要事項記入の上、Eメール(ssu@inacity.jp)、持参、郵送、FAX(74・1250)で伊那市総務部政策推進課計画係に届ける(電話、口頭での意見対応は不可)。
問い合わせは、伊那市役所総務部政策推進課(TEL78・4111)へ。 -
飯島町国保運営審議会
後期高齢者支援金分保険税創設に伴う改正、
飯島町国民健康保険運営協議会(内山淳司会長)は1日、役場で諮問案通り、負担水準を変えず、後期支援金分保険税創設に伴う改正を答申した=写真。
医療分は所得割0・045、資産割0・24、均等割1万4500円、平等割1万4500円。
後期高齢者支援金分所得割0・015、資産割0・07、均等割4500円、平等割4500円。
介護分は所得割0・017、資産割0・071、均等割7500円、平等割5200円。
改定時期は4月1日。
また、付帯事項として「医療費の抑制のため、一層の効果的な事業運営に努められたい」とした。
答申を受けた高坂町長は「負担水準を変えず、国保税法改正に対応する改定という諮問案通りの答申をいただいた。健全な財政運営で、経営の安定化に努力したい」と述べ、委員の労を労った。
新制度では、国保税はこれまで「医療保険分」と「介護保険分(40縲・4歳)」を合わせた額を納付していたが、4月から「後期高齢者医療支援金分」が新たに加わる。この「後期高齢者医療支援金分」はこれまでの「医療保険分」の1部が「後期高齢者医療制度」の財源の1部になる。 -
新市長を村長歓迎、ガッチリ握手交わして
駒ケ根市長選で初当選した杉本幸治市長が31日、就任あいさつのため宮田村役場を訪れた。清水靖夫村長は強く握手を交わして温かく出迎え「思いきって挑戦してください」と、新市長を激励した。
以前から知り合いでもあるという2人は、さっそく国道バイパスなど交通課題や昭和伊南総合病院の問題について意見交換。
清水村長は「病院については医師、さらに経営の問題もある。(新市長には)うんと頑張ってもらわないと」と期待を寄せ、杉本市長は「みなさんからアイデアを頂き、連携してやっていきたい」と答えた。
清水村長のはからいで、杉本市長が宮田村役場の職員を前に・ス演説・スする一幕も。
「病院も含め課題があるが、伊那谷はひとつとして取り組んでいきたい。皆さんの叱咤激励を今後も頂戴したい」と話した。 -
次回選からの議員定数は「21人」
伊那市議会の議員定数問題特別委員会(中村威夫委員長、8人)が30日開かれ、次回改選からの議員定数を現行の26人から5人減らし「21人」とする案にまとめた。「22人」「24人」とする意見も出たが、市民の意見で多かった「21人」を尊重した。2月6日、市議会全員協議会で報告する。
これまで区長や地域協議会、各種団体などとの懇談などを踏まえ、定数について討論。
人口10万人都市の飯田市が特別委員会で次回改選の定数を23人で合意していることから、7万人の伊那市で「23人以上は、住民感情から理解が得られない」とおおかたの委員が判断。
住民から「21人」以外の意見もあり、激変緩和のため、21縲・4人の中間案として「22人」を審議対象に含めた。しかし、市民に「21人」「24人」の2案を示して意見を募った経過から、最終的に2案のうち、市の行政改革大綱の職員削減計画を準用し、現議員数の20%を削減する「21人」と結論づけた。
中村委員長は「民意を尊重した結論であると思う」と話した。
市議会3月定例会で委員長報告し、最終日に議員定数を改正する議員提出議案を出す予定。
議員定数は、合併協議で「2期目以降は削減の方向で検討する」ことになっており、一昨年6月に特別委員会を設置。市民の意見を踏まえながら議員定数の削減を検討した。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会
村長が白紙諮問南箕輪村は30日、村特別職報酬等審議会を役場で開き、唐木一直村長が08年度の村議会議員の報酬額と村長および副村長の給料額の改定について白紙諮問した。
唐木村長は、「村の税収は比較的良好だが、財政状況は引き続く地方交付税及び補助金の削減に加え、原油高などの影響により法人村民税の減収が懸念され、08年度も依然厳しい財政運営を強いられると見ている。経済状況、郡下や類似団体の状況を加味してご審議いただきたい」とあいさつした。
委嘱を受けた委員は7人。会長は区長会長の加藤忠秋さん、職務代理は村商工会長の田中秀明さん。
本年度の状況は、村長、副村長、教育長は附則改正で5%引き下げ、議員の報酬月額は本則改正で約10%引き上げている。
答申期限は22日。 -
杉本市長初登庁
駒ケ根市の第6代市長に当選した杉本幸治新市長は29日、市役所に初登庁した。小雪がちらつくあいにくの門出となったが、庁舎の玄関前で花束を贈られ、出迎えた多くの職員らに笑顔で「おはようございます」とあいさつを交わした。
杉本市長は就任式で職員らに対し「地方行政を取り巻く状況は大変厳しく、また大きく変化している。行政は経済の動きに疎い傾向があるのでそこを意識しながら一体的に取り組んでほしい。市の行政も運営ではなく、経営という感覚が必要だ。これからは都市間競争で大きな差が出る時代。地域の力で新しい市をつくらないと負けてしまう。皆さんも庁舎の外に出て住民と話をし、どんどん提案をしてほしい。職員の協力がなければ一人では何もできない。私も全身全霊で取り組んでいきたい」と力強く決意を述べた。
市長室に入った杉本市長は「市長のいす」に座り「あらためて責任の重さを痛感している。昭和伊南総合病院の医師確保、市財政の健全化など、課題は多いが、急がず、一つ一つ着実に進めていきたい」と話し、緊張した表情で執務についた。 -
箕輪町が体系的な雨水排水計画策定へ
第1回策定委員会箕輪町は、浸水被害防止と良好な雨水排水を実現する「雨に強いまちづくり」に向け全町的、体系的な雨水排水計画を07、08年度の2カ年をかけて策定する。上伊那の他の自治体に先行した取り組み。町役場で28日、雨水排水計画策定委員会の初会議を開き、計画策定調査業務を委託した建設コンサルタントの日水コン長野事務所(本社・東京都新宿区)から各地域の現状と問題点、対策候補案などの説明を受けた。
町の下水道は汚水のみを処理し雨水は河川などに放流する分流式で、雨水を流し込むことができない。下水道事業に併せ雨水計画を策定しているが、今回、下水道事業の国庫補助事業分が08年度までにほぼ終了の見込みとなったことから、全町的な雨水排水対策に着手した。
策定委員会は町内15区の代表、伊那土地改良区や西部箕輪土地改良区、県や国などの関係者ら31人で構成。任期2年。委員長は西天竜土地改良区理事の日野和司さん、副委員長は中井筋管理組合長の日野源美さん。地元要望などを確認しながら策定に向け協議する。
昨年9月に基礎調査を始めた委託業者の日水コンによると、町の実態は▽天竜川沿いの平坦な市街地で浸水しやすく、鉄道横断など交通網施設が排水を阻害▽排水先河川の能力不足で雨水排水が困難▽宅地や道路整備に伴う雨水流出量の増大-などとなっている。
計画検討は、地形や河川整備状況、他事業との連携を踏まえた雨水整備手法の策定と、住民ニーズの視点に立った段階的な整備計画の立案を進める方針。
町内を5ブロックに分け、現状・問題点と対策候補案を示し、桑沢川周辺地域では、広域農道下を利用した貯留管設置や深沢川へのバイパス管設置などの対策案を挙げた。
今後は、現地調査や現況分析、地元要望確認などを進め計画を策定。09年2月までに国交省の補助申請をし、09年度から事業を開始したい考え。
平沢豊満町長は、事業規模は10年、20年とかかり、完了までの事業費は200億円から300億円との見通しを示し、「雨水被害が出ているところを先行させていただくかもしれないが、町全域が快適に暮らせるようにしたい」と話した。 -
中原市長退任
5期20年間にわたって市政を担ってきた駒ケ根市の中原正純市長は任期が切れる28日、市役所で退任式に臨んだ。中原市長は職員に対し「いよいよ終わり。未熟者でわがままな男で、皆さんには迷惑をかけたが、心の通い合いがあったことがうれしい。批判もあったが、責任を果たすために持てるものを精いっぱい出し、誠心誠意務めてきた。これからの人生の糧、励みにして新たな志を持ち、役に立つことがあったら市民の一人として全力でやりたい。新市長の下、市の進展のために誇りを持って頑張ってほしい」と別れの言葉を述べた。
退任する中原市長を見送ろうと市役所玄関前には職員や一般市民など約300人が集まり「ご苦労さまでした」「お元気で」などと声を掛け、長年の労苦を温かくねぎらった。花束を抱えた中原市長は「皆さんのおかげでこれまで務めてこられた。本当にありがとう」と答えながら笑顔で一人一人と握手。市民らの大きな拍手に送られながら、20年間通い慣れた市庁舎を後にした。 -
第3回信州大学・伊那市連携協議会
信州大学と伊那市による第3回連携協議会が28日、伊那市役所であった。信大農学部の教授、市担当部署の部課長、経済団体関係者など約30人が参加する中、現在の連携事業として取り組む30事項のうち、遊休農地の解消や地域振興などを目的として取り組むヤマブドウワインの開発、雑穀プロジェクトなど主要5事業につき、現状の問題点と今後の方向性を懇談=写真。市からは▽社会人向けのマスターコース開設の検討▽農学部の学生に市の行政運営に関わりを持ってもらえないか▽中小企業へのインターンシップ推進竏窒ネど今後取り組んでいきたい新連携事業の提案もあった。
協議会は官学連携に基づく連携事業を進める信州大学と伊那市が連携事業の進ちょく状況を確認するとともに今後のあり方について話し合うために開催しているもの。今回は、連携事業の推進には協力が不可欠である各経済団体もオブザーバーとして参加した。
そのうち、農学部が中心となって伊那市の特に農山村の観光資源の開発、観光ボランティアの育成、人材づくりを進めようという連携事業について唐沢豊農学部長は「これまでの農業は販売面からの視点に欠けていた。雑穀やヤマブドウワインなど地域産品を今後、戦略的に販売していく上でも、観光振興は有効。また、中山間地に人が入り込むきっかけにもなる」とした。
また、食害などが深刻化する有害鳥獣対策については、信大の大谷元教授は入笠山における大量捕獲おりによる捕獲などを検討している一方、予算的にも人材面でも行政サイドの協力が不可欠であることを説明。
これに対し酒井茂副市長は「市としても財政面から予算措置などを検討している」とした。 -
主要文化体育施設、シルバーセンターを指定管理者にして管理委託
宮田村は4月から、村の主要な文化体育施設の管理について駒ケ根伊南広域シルバー人材センターを指定管理者にして委託する。28日の村議会臨時会に、指定に関する議案を上程して可決。契約期間は3年で、村教育委員会は「使用料やサービスは維持でき、村の経費削減にもつながる」としている。
委託するのは新田区にある総合公園「ふれあい広場」と、その周辺にある村文化会館、宮田球場、農業者トレーニングセンター、テニス場、宮田宿本陣旧新井家住宅、さらにつつじが丘など2カ所の村営グラウンド、中越の屋内運動場、村体育センター、村武道館。
公募せずにシルバー人材センターを選定した理由について、村教委は「既に駒ケ根市の体育施設で指定管理者としての実績があり、宮田村内の施設管理についても作業委託で内情を理解しているため」と説明する。
村民会館、図書館、子ども館は村の管理運営体制を継続する。
村文化会館には常駐職員が不在となるが、利用者のサービスが損なわれないような連絡体制をとる。
施設使用料も現行を上限に設定するなど「不便がかからないようにする」としており、2月18日の公民館登録団体説明会で利用者には理解を求める。
臨時議会では起債のうち金利が6・6%を超える552万円を繰り上げ償還する今年度補正予算案も可決した。村は当初今年度中に3700万円の繰り上げ償還を計画したが、残額分は08年度に盛り込む。 -
議員報酬5%減額継続を自主的に申し入れ、村議会が村長に
宮田村議会は28日、議員報酬を新年度も村条例規定額から5%減額を継続し本年度と同額に据え置くよう、清水村長に申し入れた。
村の特別職報酬等審議会が先日、他町村の状況などを考慮に入れるなかで「村議の報酬は規定額に戻すべき」と清水村長に答申したが、村議会は「村民の感情的にも減額は継続すべき」と小林茂議長の提案で、この日の全員協議会で議論した。 減額継続を村長に求めることで意見が一致し、その後小林議長らが村長に申し入れ。村長は「理事者と相談して決めたい」と答えた。 -
太田切川左岸の護岸河床復旧、3月末までに完工
昨年5、6月の出水で護岸と河床に被害が出た宮田村の太田切川左岸の復旧着工を前に25日夜、地元大田切区の住民に対する工事内容の説明会があった。施行主体の県やJR東海は、渇水期の3月末までに完工する計画を示した。
削られた護岸のコンクリートを打設し、河床には根固めのブロックを敷設する。
また、現場付近を渡るJR飯田線太田切川橋の根固め工事も平行して同時に行う。
川は盛土して右岸に流れがいくようにして工事を進めるが、地元住民から工事後は原状に戻すよう求めるなど要望もあがった。 -
リズム時計工業の廃棄物焼却炉、改善・使用停止命令
県は28日、リズム時計工業(本社・埼玉県、大川康寛社長)に同社が箕輪町に設置している廃棄物焼却炉を、改善・使用停止するよう行政処分を下した。
同廃棄物焼却炉の排ガス中のダイオキシン類の濃度が排出基準値を超過したためで、県は同社にダイオキシン類対策特別措置法の規定により、(1)排出口から排出される排ガス中のダイオキシン濃度を排出基準以下になるよう必要な措置を講ずること(2)3月17日まで廃棄物焼却炉の使用を停止すること竏窒スじた。
県によると、リズム時計工業が同廃棄物焼却炉について民間検査機関に依頼して、排出口から排出される排ガス中のダイオキシン類の濃度測定を実施したところ、25日に測定値が19ナノグラムTEQ/ノルマン立方メートルであり、ダイオキシン類の排出基準値10ナノグラムTEQを超過していることが判明。同社は25日から同廃棄物焼却炉の使用を自主的に停止している。 -
観桜期 臨時列車「高遠さくらまつり」を運転
伊那市の高遠城址(し)公園の観桜期に合わせ、JR東日本とJR東海は24日、4月12、13、19、20日の4日間(土日)、臨時列車「快速『高遠さくらまつり』」(松本駅竏宙ノ那北駅間)を運転することを発表した。臨時列車は、「特急あずさ」から岡谷駅で乗り換える待ち時間が短いため、東京方面からの花見客にとってアクセスが便利になる。
東京方面からの誘客を期待し、伊那市が1年前から呼びかけてきたのがきっかけ。市は臨時列車の運転に伴い、今季から同列車利用者に対し、何らかのサービスを用意する考え。伊那北駅から公園までの輸送手段について、JRバス関東での受け入れも検討している。
臨時列車は一日1往復で、4日間ともに松本駅から伊那北駅は午前9時28分発、同10時50分着。伊那北駅から松本駅は午後3時57分発、同5時14分着。「特急あずさ」を利用した場合、新宿駅から伊那北駅までの所要時間は、通常、遅くても約4時間かかっていたが3時間20分程度に軽減される。
小坂樫男市長は「これを第一歩にして、今後は東京から伊那谷に入ってくる直通列車が年間を通じて走るようになってくれればありがたい」と話している。 -
07年長野県市町村広報コンクール町村の部で箕輪町、広報写真の部で飯島町、広報映像の部で駒ヶ根市が最優秀賞を受賞
県は25日、23日に開催した「07年長野県市町村広報コンクール」の入賞作品を発表した。上伊那では広報紙、町村の部で箕輪町が、広報写真の部(組写真)で飯島町が、広報映像の部で駒ヶ根市が、それぞれ最優秀賞を受賞した。
同コンクールは市町村の広報活動の向上を目的として県、県広報協会が開催したもので、広報紙の市の部、町村の部、広報写真(広報紙に掲載された写真)の1枚写真の部、組写真の部、広報映像の部の5部門で、07年1月から12月の間に発行、発表された作品を募集。審査会では、それぞれ上位3作品を選出した。
応募作品数は広報紙、市の部が13作品、町村の部が14作品、広報写真、1枚写真の部が26作品、組写真の部が12作品、広報映像の部が7作品。
最優秀賞のほかでは、町村の部で飯島町が優秀賞に入賞。また、1枚写真の部で駒ヶ根市が奨励賞を受賞している。
広報紙、広報写真のの部の入選作品は合わせて上位2点を全国広報コンクールへ推薦するほか、広報映像は上位1点を日本広報協会が主催する平成20年全国広報コンクールに推薦する。 -
伊那市の音声情報配信システム 2月1日開始
伊那市は全国で初めてとなる、ブロードバンドを活用した音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」の情報配信を2月1日から始める。点字や録音テープから日常情報を得ている視覚障害者を対象とした取り組みで、よりタイムリーに情報を提供するため、開発を進めてきた。
同システムは、新聞記事や行政の広報、福祉情報などのコンテンツの中から、利用者がほしい情報を選択し、インターネットを使って端末機(きこえるニュースボックス)に取り込む仕組み。文章情報をシステムが音声化し、配信することができるため迅速な情報提供が実現した。
機材の開発費は934万5千円(うち半分は県の補助)。05年度から民間企業、関係団体と協力し、機材の開発やコンテンツの作成などを進め、実証実験も済ませている。
端末機は1台10万5千円となるが、市の負担により1割の1万500円が本人負担となる。対象となる市内の視覚障害者は約80人で、そのうち64人が75歳以上の高齢者だという。
音声情報配信システム「きこえるニュースボックス」 -
理事者の報酬据え置きを答申
宮田村特別職報酬等審議会(唐木登会長)は24日、清水靖夫村長の諮問通り新年度の村長ら村理事者三役の給料を村条例規定額から13縲・0%減額した本年度と同額に据え置き、同じく5%減額していた村議の報酬については、本来の条例規定額に戻すよう同村長に答申した。
行財政改革の一環で理事者報酬の減額は2002年度から実施しており、村長13%、副村長、教育長各10%の減額率による措置は実施されれば5年連続。
条例通りに支給した場合と比べて約350万円の節減となる。
同審議会は23日に諮問を受け、上伊那郡下の他町村の状況や村財政、景気動向を加味したうえで内容を了承。
24日は唐木会長が役場を訪れ、答申を受けた清水村長は「健全で効果があがる村政運営につとめたい」と話した。
村は答申を尊重して理事者報酬を減額する特例条例案を3月村議会に上程する予定。
答申通りに決まった場合の月額給料は次の通り。理事者のみカッコ内は条例規定額。
【理事者】村長64万3800円(74万円)▽副村長55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)【議会】議長27万7000円▽副議長、委員長21万4千円▽議員19万2千円 -
理事者の報酬据え置きを諮問、規定額の13縲・0%減額継続へ
宮田村特別報酬審議会(唐木登会長)は23日開き、清水靖夫村長は新年度の村理事者三役の給料を村条例規定額から13縲・0%減額して本年度と同額に据え置き、同じく特例条例で5%の減額が4年間続いた村議の報酬については、本来の条例規定額に戻すよう諮問した。同審議会は了承し、24日に諮問通りに村長に答申する。
諮問内容によると、村長は13%、副村長、教育長は10%の減額。期末手当にも反映させる。
この減額率による特例措置は2004年度から継続しており、条例通りに支給した場合と比べて年間約350万円の節減となる。
また、非常勤特別職のうち社会教育指導員の報酬については、新年度に2人から1人体制に変更し勤務日数を増やすことなどを考慮して、月額13万9800円から15万円に改めるとした。
公民館長や監査委員、農業委員などその他の非常勤特別職の報酬は据え置くとした。
審議会では上伊那郡の他町村の状況も考慮に入れて、村財政の状況も加味して検討。村議報酬の減額しないことを含め、諮問内容に異論はなかった。
諮問通りに決まった場合の月額給料は次の通り。理事者のみカッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽副村長55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長27万7000円▽副議長、委員長21万4千円▽議員19万2千円 -
押手沢の砂防えん堤着工控え地元説明会
宮田村南割区の押手沢で土石流対策の新たな砂防えん堤工事が近く始まることを受け22日夜、事業実施する県は地元住民への説明会を開いた。
一昨年の7月豪雨災害の影響などで、既存のえん堤が満砂となり、スリットダムと呼ばれる新たなえん堤を設けて対策を施す。2月から本工事に着手、8月の完成を予定する。
この日は県や業者が作業日程などを説明。参加者からは作業車両が通学通勤の朝の時間帯にも重なることから、安全に配慮するよう意見もあった。