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07年度南箕輪村予算編成方針
南箕輪村は1日、07年度予算編成事務打ち合わせ会を役場で開き、唐木一直村長が予算編成方針を示した。「第4次総合計画(原案)」に基づく事業選択と「村集中改革プラン」に基づく歳出削減努力を挙げ、行政運営の経営的感覚と、本当に困っている人へのサービス提供の2面の追求により、活力あり安心して生活できる、住んでよかったと思える村の予算編成を求めた。
村が来年度実施を検討しているハード事業は▽保健センターの増築▽南箕輪小学校区域の学童クラブ室の新築▽中学校管理教科棟の耐震改築▽下水道事業の推進-など。
村長は「予算規模は今年より大きくなるが、06、05年度に事業を絞り、積み立ててきた特定目的の積立財源を当てることで影響を少なくする」と説明。ソフト事業は、村の基本計画に基づき、元気ある地域づくりのための予算編成を心がけるよう求め、「皆さんのやる気を全面に出してほしい」と話した。
編成の重点事項は▽経常的経費は引き続き賃金・旅費・需要費を中心に06年度当初予算額を下回る目標▽村税の徴収率向上▽新たな財源確保の観点で広告収入の増収を図る▽受益者負担の適正化を図るため使用料などの見直しの具体的な検討ーの4点を示した。 -
南箕輪村が「松くい虫対策募金」実施へ
森林セラピー協議会が提案南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守るため、村森林セラピー協議会(大熊恵二会長)は30日、村が方針を示している薬剤樹幹注入の処理費用にあてる「松くい虫対策募金」の実施を唐木一直村長に提案した。唐木村長は、「提案を受け止め配慮させていただく」と答えた。村は、来年1月の村報などで広報し役場などに募金箱を設置する予定。
大芝高原の松くい虫予防対策で村は、本年度から4年間かけ年間1千万円の村単独予算で500本から600本を目安に薬剤の樹幹注入をする方針。12月議会に本年度分として約1200万円の対策費の計上を予定する。
セラピー協議会は29日の会議で、アカマツを守るための募金、寄付の実施を村に提案することを決定。大熊会長が提案を申し入れた。
唐木村長は、「12月に補正予算を計上するが、大変なお金がかかるので心配もしている。大芝は村民の貴重な財産。村民皆で守っていただければ本当にありがたい」と話した。 -
ニホンジカ一斉捕獲始まる
近年増大しているニホンジカによる農林作物の被害軽減に向け、県や市町村でつくる上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は1日、伊那市高遠町の鳥獣保護区でニホンジカの一斉捕獲をした。協力を得た上伊那猟友会などの捕獲隊約150人が参加し、26頭を捕獲した。
増えすぎたニホンジカの個体数調整を図る目的で、3年目。越冬地とされる伊那市長谷(2日、1月13日)と中川村(1月27日)の鳥獣保護区でも予定する。昨年度は同様の地域で70頭を捕獲、本年度は最低200頭を目指す。
上伊那地方における昨年度のニホンジカによる農林業被害額は4800万円余で、野生鳥獣による被害額全体の約3割を占めた。南アルプスの高山植物にも食害がおよび、花畑が消滅するなど被害が深刻化し、一斉捕獲によって南アの個体数調整を図る。
県が本年度策定した第2期特定鳥獣保護管理計画では、南アでの生息数を約3万300頭と推測、適正数を1万4400頭としている。県は本年度、上伊那地方で一般狩猟含め、1240頭を捕獲する方針だ。 -
駒ケ根市3カ年実施計画発表
駒ケ根市は1日開いた市議会全員協議会で07縲・9年度の主要な事業や財政見通しを反映させた実施計画を示した。年度別歳入、歳出は07年度が113億3900万円に対し75億3200万円、08年度が112億7500万円に対し74億4千万円、09年度が112億2千万円に対し73億9500万円を見積もっている。それぞれの差額38億円余りは投資財源となる。ふるさとづくり基金、財政調整基金からの取り崩し額は3年間で7億8200万円で、09年度末の基金残高は4億百万円の見込み。
中原正純市長は「税源委譲、企業誘致などにより税収は増加するが、地方財政計画の規模抑制などにより一般財源は横ばいが見込まれる。財政運営は引き続き厳しいが、市民が誇りを持てるまちづくりに向けてあらゆる努力を傾けたい」と述べた。 -
箕輪町除雪会議
箕輪町は29日、除雪や凍結路面対策のための06年度除雪会議を町役場で開き、業務委託する町内業者計19社に除雪計画を説明し、協力を求めた。
計画では、主要幹線道路で積雪5-10センチ以上を目安に委託業者が除雪作業を始める第1時体制は、総延長99キロ、70路線。午前7時ころまでに除雪する優先重点路線も含む。雪害対策本部が設置された場合の第2次体制は、総延長24キロ、51路線。
雪捨て場は、町営西部運動場、町スイミングプール駐車場、町営沢運動場南側、一の宮リズムグラウンド、天竜川の高水敷。
永岡助役は、「町は路線も多く、町の皆さんがまだ寝ている時間の作業になるが、今年度も協力をお願いしたい」とあいさつした。
町は、12月の広報で「除雪・凍結路面対策について」のチラシを配布。自宅周辺道路と除雪路線に指定されていない「みのちゃんバス」路線の除雪、道路脇の雪だまりの除去など町民の協力を呼びかけている。 -
高齢者のための住宅は必要と方向付け
中川村役場で28日夜、高齢者地域ケア体制検討委員会(松下昌嵩会長、11人)があった。村長から諮問があった在宅福祉のあり方や共同住宅に関する検討を行い、委員会としては「高齢者のための住宅は必要」と方向づけし、12月12日、文言などを検討し、答申する考え。
この日の論議では「アンケート結果では、入居希望者がいる」「何らかの形の高齢者の居住スペース確保は必要」「現在の高齢者の住環境が良好でない人もいる」など「必要」とする意見が多かったが、中には「村は持ち家率が高く、在宅介護を充実させ、地域で支えあう体制ができれば、必ずしも必要ではない」という慎重論もあった。
同委員会は高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるために必要な、地域の助け合いの仕組みを検討するために2月に設置され、講演会など経て、10月、共同住宅に関するアンケートを実施した。この結果を分析し、前回(10月26日)に続き、共同住宅の方向性について話しあった。 -
南箕輪村道109号線工事区間通行止めの迂回協力呼びかけ
南箕輪村は、11月下旬から道路拡幅工事をしている村道109号線の迂回路について、児童・生徒が通学路として利用する迂回路は道幅が狭いため、子どもたちの安全のため登下校時間帯の車の通行を遠慮してほしい-と協力を呼びかけている。
通称「観音道」と呼ばれる田畑区の村道109号線(国道153号縲恣c畑半沢ほたるの里縲恟t日街道の路線)の一部、延長約320メートルの区間が来年3月末まで通行止めになっている。
通行止め区間は南箕輪小学校と南箕輪中学校の通学路で、児童・生徒は109号線の1本北側の道路を迂回している。迂回路の道幅が狭いため、登下校時間帯(平日の午前7時縲・時30分、午後2時30分縲・時)は、車両の通行は迂回路のさらに1本北側の道路を利用してほしい-と話している。 -
平沢豊満箕輪町長就任式
箕輪町長選挙で無投票当選した平沢豊満町長(65)は、2期目の町政運営のスタートとなる29日、約150人の職員の拍手に迎えられ初登庁した。
就任式で平沢町長は、「初心に帰り、すばらしいまちづくりにまい進したい。輝かしい歴史の1ページが築かれるよう、職員の皆さんとスクラムを組んで一歩一歩前に進めていきたい。行政責任として福祉水準はイコール・オア・ベター、一味違う箕輪の子ども育成、環境や下水道はじめ道路整備、協働をベースに町民と一丸になった知恵とズクを出した取り組みを進めたい。自治体運営は行政経営型を引き続きやりたい。職員が町民のリーダーとなって行政間競争に打つ勝てる行政を作っていく。やった人が報われる体制がさらに明確になっていく。仕事を通じて自己実現できる体制を組んでいきたい。慌ただしく忙しい4年間になると思う。全力投球でいくが、皆さんのご理解とご協力をいただきたい」とあいさつした。
桑沢昭一助役は、「よりよい町づくり目指して職員が一丸となって取り組むことは町長さんと同じ。激務なので健康に留意され、県下に誇れる町づくりのためご尽力をお願いします」と歓迎の言葉を述べた。 -
AED導入で全職員対象の救急救命法講習会
宮田村は、心肺蘇生に用いる持ち運び可能な電気ショック式医療器具AED(自動体外式除細動器)1台を村民会館に整備した。緊急時に1人でも多く対応できるようにと29日、全職員対象の救急救命法講習会を役場で開いた。
伊南消防の救急隊員の指導で、ダミー人形を使ってAEDの使用法を学習。基本となる人工呼吸や心臓マッサージとAEDを組み合わせ、心肺蘇生法を体験した。
村は万が一の事態に備えて約30万円でAEDを購入。
各地区にある自主防災組織の訓練や講習などで積極的に活用してもらい、多くの住民が救急法を習得するきっかけにもしたいと考えている。 -
地域交流センター等利活用検討委員会初会合
箕輪町が国のまちづくり交付金事業を活用して進める、箕輪消防署の建替えに伴う消防署と地域交流センターの複合施設の建設に向け、町は27日、地域交流センター等利活用検討委員会の初会合を町文化センターで開き、地域交流センターを生かした子育て支援についてワークショップ形式で意見を出し合った。
計画では、施設は現消防署エリアに建設。12月中に基本設計、07年3月までに実設計し、07年度に着工する。07-08年度事業で、消防署が新施設に移転後、現在の署を取り壊す予定。
検討委員会は、地域交流センターや地域交流広場の利活用について検討、審議する。検討の柱は▽地域交流センターを生かした子育て支援▽同センターを生かした地域防災▽周辺施設との連携による世代間交流-。会議は3回程度開く予定で、毎回1つの柱について意見を出し合い、意見で反映できるものは設計に反映する。
委員は一般と町役場からの計7人。委員長に戸田勝利さん(総務課総務係長)、副委員長に白鳥紀子さん(社会教育委員・民間子育て支援)を選出した。
桑沢助役は「地域交流センターをどう活用するか、皆さんからの意見を参考に設計に取り掛かる。いい知恵を出し合って、いいものを造っていきたい」とあいさつした。 -
新ごみ処理施設建設計画「ぼつぼつ大詰めに」
上伊那広域連合の新ごみ処理施設建設計画で、難航している用地選定について連合長の小坂樫男・伊那市長は「地元の賛成が前提であり、難しい問題」とする一方で、候補にあがっている市内複数予定地は明確にしなかったものの「ぼつぼつ大詰めにきている」と述べた。28日開いた広域連合議会一般質問で説明した。
当初の計画では、07年度の稼動を目指していたが、用地選定が遅れているため、既存施設の稼動の延長を決めている経過があるが、「地権者を含む地元の同意なくして決定できない」とし、用地選定委員会設置の考えがないことを示した。
候補の複数予定地を明らかにしないことについては「検討中のために区の強い要望によって表に出ていない」と説明した。
また、候補地の一つにあがっている伊那市美篶の伊那中央清掃センター隣接地をめぐって、区民と交わしたとする他地区への施設移転の約束を放棄した理由を求める質問に対し、「地元対策委員会の複数の委員や責任ある立場の人からの(隣接地への)申し入れを受けてのことで、約束を破棄したものではない」と否定した。
隣接地案が浮上した経緯は、清掃センター周辺の6区・1常会役員らでつくる地元対策委員会で、委員から地元での施設建設検討の提案があったのを受けて、広域連合が8月に同委員会に案を示し、各区・常会での検討を要請している。
◇ ◇
上伊那広域連合の新ごみ処理施設建設計画で用地候補の一案にあがっている伊那市美篶の伊那中央清掃センター隣接地に対し、地元の美原区有志でつくる「隣接地案の白紙撤回を実現する美原区民の会」(角憲和代表)は28日、区民700余人分の反対署名を広域連合長の小坂樫男市長あてに提出した。
区民の会は、広域連合と区の間で交わしたとする他地区への施設移転の約束を主張し「区民との約束を無視した重大な違反行為」として反対の署名活動を実施。20日から1週間かけて、18歳以上を対象に全341戸へ協力を求めたうち、275戸・704人分集まった。
会は署名の原本に結果を添えて提出。12月5日までの解答を要望した。 -
南箕輪村議会12月定例会日程
南箕輪村議会12月定例会は4日に開会し15日までの12日間開く。
提出議案は10件。村消防団員等公務災害補償条例の一部改正案、06年度一般会計などの補正予算案、県後期高齢者医療広域連合の設置、南信地域町村交通災害共済事務組合規約の一部変更、監査委員の選任。
日程は次の通り。
▽4日=本会議開会▽5縲・2日=休会▽13、14日=一般質問▽15日=本会議閉会 -
新規創業者を支援
伊那市は本年度、企業誘致の一環として、新規創業支援施設を整備する。新規産業の企業を育成し、低コストで提供する施設として空き工場を改修し、来春の開始を目指す。市としては初めての取り組み。
企業訪問する中で、起業する際、適当な物件がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があった。そのため、空き工場を有効活用し、製造業を中心に、新規創業を支援する。希望はいくつか来ているという。今後、空き工場の改修や、募集要項の検討などを進める。
場所は、東春近地区車屋の三峰川左岸。敷地面積7900平方メートル。市土地開発公社が用地取得する方向で、所有者と交渉している。
敷地内にある建物は鉄骨平屋建ての面積990平方メートル。貸し工場として、8室程度(1室50縲・0平方メートル)に仕切る予定で、共同の会議室、水道、トイレなどを整備する。改修費は5100万円で、市議会12月定例会に提案する。
27日の定例記者会見で、小坂市長は「起業を目指す人を支援するインキュベーターの拠点としたい」と話した。 -
北の城橋、大規模改修へ
橋げたの一部に損傷が見つかり、通行止めになっている宮田村中越区の北の城橋について、管理する村は27日、約3千万円かけて大規模改修する計画を村議会産業建設委員会に示した。12月議会に補正予算案を提出する考え。来年4月末までの工期を予定している。
交通量もあることから、当初は損傷部分の応急修復で、年内に一時的な交通解除をする案も検討。
しかし、「一気に全てを改修したほうが、最終的には経費も工期も軽減できる」(同課)ため、応急ではなく最初から全面的に改修することにした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、伊那市竜東地域につながる生活道路として需要が高い。
改修では橋げたを含め木製の床板を全て交換。橋を吊っているワイヤー類などは防錆対策など施す。
事業費は村単独となるため、基金を取り崩すなどして対応。本年度予算に追加計上するほか、一部は来年度予算にも及ぶ見通し。 -
駒ケ根市下水道負担金特例制度拡充
駒ケ根市は下水道事業の受益者負担金の分割払い特例制度の納付期間を現行の5年から最長10年に延長する市条例改正案を12月定例市議会に提案する。下水道の供用が市内各地で進むにつれ、周辺部の事業所など広い土地を所有する受益者増加が見込まれることから、納付金額の短期的負担を救済する狙い。24日開いた記者会見で中原正純市長が明らかにした。
改正案によると受益者負担金が600万円を超える場合、120万円を超えるごとに1年ずつ納付期間を延長する。 -
上伊那水道協会解散
上伊那地域の水道事業の発展と維持管理を目的に1954年に設立された上伊那水道協会(会長・中原正純駒ケ根市長)は24日開いた定期総会で、同日付けで解散することを決めた。理由として、地区別の水道協会は既に県内にないことや、設立後50年以上が経過して所期の目的を達成したため竏窒ニしている。繰越金69万円は給水人口割合に応じて加盟市町村に返還される。
総会に先立ち、優良水道、優良水道業務従事者の表彰が行われた=写真。
表彰されたのは次の皆さん。
▼優良水道=下古田簡易水道組合(箕輪町)▼優良水道業務従事者=三澤愛人、村松英男、北原耕平、中山滋樹、伊藤佳子(以上伊那市)沢森祥人、松尾由紀美、佐藤徳一(以上駒ケ根市)加島範久(辰野町)徳武定喜、松沢春子、松田典年(以上箕輪町)桐生公子、久保美枝(以上飯島町)原光治、高木敦、高木宣威、丸山文人(以上南箕輪村) -
07年度予算編成方針
中川村は22日、役場で、係長以上の職員ら40人余が出席し、予算編成説明会を開き、村は「実施計画に掲載された事業のみを予算計上し、経常的経費は本年度当初予算の範囲内(ゼロシーリング)で、真に必要とする予算見積もりする」-など編成方針を示した=写真。
村の財政事情について、経常収支比率78・5%と前年度比5・0ポイント下がったが、起債制限比率13・7%(同+0・9ポイント)と6年連続上昇し、実質公債比率は17・7%、07年度は18%を超える見込み。
また、07年度から新型交付税が創設されるが、村への影響は大きく、現行と比べ、大幅な減額が予想される。公債費は05年度で7億9千万円で歳出の21%を占め、除々に減少していくが、歳出全体を圧迫し、厳しい財政運営となっている-と説明。
基本的事項は▽実施計画に掲載された事業のみ実施▽年間所要額を見積もり、年間予算として編成▽施策を重点的、効率的に計上▽有効かつ適切な財源確保に努める▽行財政改革の推進▽村債の発行は過疎債を最優先とする▽経常的経費は本年度当初予算の範囲内で、真に必要な予算見積もりとする-などとした。 -
消防本部・北消防署起工式
現庁舎の老朽化に伴う伊南行政組合消防本部・北消防署の新庁舎建設工事開始を前に22日、駒ケ根市飯坂の現地で安全祈願祭が行われた。伊南4市町村の消防関係者など約60人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事を行って工事の安全と庁舎の無事完成を祈った。
駒ケ根駅前ビル・アルパで行われた起工式で中原正純組合長は「長年の懸案であり、地域の安心、安全の確保のために何としても進めなければならなかった新庁舎の建設がようやく始まる。関係者のこれまでの尽力にあらためて感謝する」とあいさつした。
新庁舎は鉄骨2階建て・述べ床面積約1630平方メートル。3990平方メートルの敷地内には訓練塔2棟も併せて建設される。総事業費は約5億3千万円。完成時期は当初計画の08年から1年前倒しした07年10月ごろとしている。 -
合併後の上下水道料金 2回調整で11年度に統一
伊那市の上水道運営審議会が22日、市役所であった。市は、合併に伴う上・下水道料金を2回の調整で、11年度から統一する考えを示した。
合併協議で、料金は当面、旧市町村のまま引き継ぎ、合併後6年目から統一することになっている。
毎年度の変更は、住民の混乱を招く可能性があるとし、08年度、11年度の2回で調整する。料金は旧伊那市を基準に設定し、旧伊那市との差額を2分の1ずつ詰める。今後の収入状況などで設定額が変わることもある。
水道料金(一般家庭の2カ月分平均)は3684縲・253円で旧伊那市が高く、下水道使用料は4600縲・486円で旧高遠町(公共・農集排)が高い。
料金体系は、07年度の市議会12月定例会までに決定する。
また、下水道事業は07年度を目標に、公営企業法を適用。▽下水道事業の経営状態が明確に把握できる▽独立採算制の徹底で、職員の意識改革が促進される竏窒ネどの効果があるとした。
審議会は受益者代表ら20人で構成され、委員長に福沢良一さんを選んだ。
市側から、上・下水道の経営状況や上下水道料金の調整などについて説明を受けた。
滞納額は上下水道で1億9600万円。5縲・1月に122件の給水を停止した。 -
飯島町国民保護協議会
飯島町は20日、飯島町国民保護協議会(会長・高坂町長、19人)を設置、武力攻撃事態などにおける国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基く飯島町国民保護計画の策定について諮問した。
国の国民保護法、事態対処法の制定を受け、町は6月定例会で町国民保護協議会条例、町国民保護対策本部及び緊急対処事態対策本部条例を制定。町防災集会室で開いた初会議で県や町、警察、消防、公共機関、医療機関など19人を委員委嘱した。
この後、国民保護法制の概要や町国民保護計画(素案)の概要について説明を受け、協議した。
町国民保護計画(素案)は総論、平素からの備えや予防、武力攻撃事態等への対処、復旧、緊急対処事態への対処の5編からなり、総論には基本理念、町の責務、基本方針のほか、対象とする事態を▽着陸上侵攻▽ゲリラ、特殊部隊による攻撃▽弾道ミサイル攻撃▽航空攻撃-とした。
平素からの備えや予防には、組織体制の整備、避難、救援及び平素からの備え、物資や資材の備蓄、整備-などを挙げた。
武力攻撃事態等の対処には▽警報、避難の指示▽避難住民の誘導▽救援▽武力攻撃災害への対処-などを盛りこんだ。
今後、12月までに委員や住民の意見を取りまとめ、県との意見調整を行なう。素案を修正し、2月、第2回協議会で協議、答申する。3月、県の承認を得て、議会に報告、公表する予定。 -
町防災会議
飯島町は20日、第1回町防災会議を防災集会室で開いた=写真。県や町、警察、消防、公共機関、医療機関などの委員20人余が出席。飯島町地域防災計画の全面改定に向けた修正素案について説明を受けた。
町地域防災計画は97年に阪神、淡路大震災を受け、1部修正されたが、最近の大規模災害や県地域防災計画の修正に対応するように抜本的に見直すもの。記載を個別、具体的にし、国、県、町、防災関係機関、事業者、住民の役割分担を明確化し、今年7月の豪雨災害の教訓なども可能な限り盛り込む。
計画修正案は風水害対策編と震災対策編、その他災害対策編に分れ、風水害対策編の災害予防計画には▽災害発生直前対策▽広域相互応援計画▽緊急輸送計画▽避難収容活動計画▽孤立防止計画-など30項目を新規に加え、災害応急対策計画には▽広域相互応援活動▽ヘリコプターの運用計画▽孤立地域対策活動▽物価安定等に関する活動-など加えた。
また、震災対策編の予防計画には▽地震に強いまちづくり▽広域相互応援計画▽避難収容活動計画-などを盛り込み、災害応急対策計画に▽上下水道施設応急活動▽土砂災害等応急活動-などを加えた。
今後、委員や住民の意見を取りまとめ、県との事前協議を行ない、来年2月の防災会議で修正案を協議、決定し、3月町議会に報告、関係機関に公表。4月以降、出前講座などを活用し、町民に説明するとともに、地域防災計画に基く応急対策活動マニュアルを作成する。 -
新市の総合的な交通体系の構築
「第1回伊那地域における新たな交通ネットワークシステム構築のための検討会」が20日、市役所であった。利用者ニーズを把握しながら、本年度中に新市の総合的な交通体系の基本方針をまとめる。
検討会は、観光客の誘致や地域振興などの観点から▽新市発足に伴う旧市町村の生活交通のあり方▽権兵衛トンネルを利用した広域的な交通ネットワーク▽地域の観光資源を生かすための公共交通のあり方竏窒ネど木曽地域を含めて検討。国土交通省の「公共交通活性化総合プログラム」を導入し、具体的な運行計画を練る。
構成員は行政機関、バス・タクシーの交通事業者、高齢者クラブ代表など利用者ら20人で、座長は信州大学教育学部教授の石沢孝さんが務める。
12月、市内2700世帯(無作為抽出)を対象に、交通行動の実態や公共交通に対するニーズなどのアンケートを取るほか、観光交通機関の現状や問題点を調査。
それらの結果を踏まえ、基本方針をまとめ、07年度に運行計画や事業収支などを検討し、必要に応じて一部試験運行する。効果を検証しながら、09年度の本格運行に向ける。
小坂市長は「交通面で1億円近い財政負担をしているが、それに見あった効果が表れていない。伊那市を中心に、どう新たなネットワークを構築するか意見をいただきたい」とあいさつ。
構成員は、合併前のまま引き継いでいる公共交通の現状や今後のスケジュールなどについて説明を受けた。 -
大芝高原松くい虫予防対策
樹幹注入実施の方針南箕輪村は17日、大芝高原の立木調査結果を村議会経済常任委員会に中間報告し、唐木一直村長が松くい虫予防対策として本年度から4年間かけて年間1千万円の予算で500本から600本を目安に薬剤の樹幹注入をする方針を示した。12月議会に本年度分として約1200万円の対策費の計上を予定する。
村は、9月議会に上程した松くい虫予防対策の大芝高原立木調査委託料190万円の補正予算の可決を受け、専門家に調査を依頼した。
中間報告によると、調査対象は大芝高原102ヘクタールにある赤松1万3297本。98・74%は問題がなく、「悪い木」「枯死木」は47本だった。松くい虫は確認されていないが、広域農道や中央高速道路があるため、伊那市まで北上してきた松くい虫が早い段階で広がる可能性があると指摘。47本の速やかな伐倒、「森林との共生を重視すべき森林」とし、区域によっては「多様な森林であることが望ましい」と樹種転換の提案もあった。
村の今後の対応は、枯死木など47本すべてを伐倒し、今年から4年間で全体の約20%の赤松に樹幹注入する。対象は樹齢80年の木、広域農道沿いや都市公園部分を集中的にする。12月議会に計上を予定する補正予算約1200万円は樹幹注入や伐倒処理費。一部区域の広葉樹への転換も検討する。
唐木村長は、「早めの対応が必要と判断した。大芝の赤松は残していきたい。無くなったら大芝高原の価値が無くなる」と話した。 -
記者室
先の大戦で中国の最前線で戦った人の話を聞いた「純粋に東洋平和のために一命を投げ出して戦った。今考えると、政府にすっかり洗脳されていた。教育は怖い、中国や韓国が日本の教科書に干渉してくる気持ちもわかる」▼話を聞いて、中国では日本について、どう教えられているのか気になり、中国の小学校の歴史教科書を読んだ。北京原人から現代まで2百ページ、全編に渡り「愛国心」がにじみ、日本についての記述は日清戦争と抗日戦争が主で16ページ、否定的な日本像が描かれ、中国の若者達の反日感情の源を知った思いでショック▼16日教育基本法が単独採決で衆院を通過したが教育は国の根幹に関わる。参院では結論を急がす、時間数でなく実質審議を深めてと願う(大口国江)
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箕輪町長選無投票再選
平沢豊満氏一夜明けて2期目への抱負任期満了に伴う箕輪町長選挙で、現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=が無投票で再選を果たした。一夜明けた15日、2期目への抱負を聞いた。
-2期目の取り組みの重点は
協働のまちづくり。21世紀型の自治体運営を実現するために、行政経営型の自治体運営を進める。地域活性化交付金は本年度は2千万円だったが、07年度は今の倍くらいに増額したい。地域づくりは地域の人が知恵とズクを出す。これを行政がバックアップする。町民への情報提供は、本当の情報開示が出来ていない。メディアの機能役割をフル活用して本来の町の実態を理解してもらう。
-産業振興、観光振興に対する考えは
産業振興は企業誘致と既存企業振興のためのバックアップをする。観光は都会の人が来て滞在していただくことを考えないといけない。農業、ながた荘やながたの湯、やすらぎの花(赤そばの里、伊那梅苑、住民が頑張っている花街道、チューリップほか)、景色などをどう結びつけるかだと思う。赤ソバは、地元の皆さんが努力してくれているが、ハード面も充実させないといけない。これは早く実現させたい。
-福祉施策は
イコール・オア・ベターで他市町村と比べ水準は低くないと思う。内容的には充実している。運動あそび、英語あそびはさらに充実させたい。医療費は今は小学3年生まで無料だが、おいおい6年生まで無料にしたい。
-町長に必要なものは
立ち位置を町民の位置に立って、バランス感覚をもって判断できるかどうか。
-無投票当選について
非常に責任は重い。それだけ信頼にこたえないといけないと思っている。
平沢氏は16日から公務に復帰。2期目初登庁は29日。役場講堂で就任式がある。 -
子育て支援、こども室の新設を重点施策に
宮田村来年度の予算編成方針、32億円目標で宮田村は15日、義務的経費を除く投資的費用などを本年度当初予算比で10%削減し、予算額も約1億円減の32億円を目標とする来年度の予算編成方針を示した。重点施策には、行政運営の効率化、地域協働の推進とともに、子育て支援の充実を掲げた。こども室の新設で、保育から義務教育終了までの窓口一元化を図る。
職員を集めた編成会議で説明。清水村長はこども室について「一元化することで、子どもの育成の中味を濃くし、透明性も図っていく」と話した。
来年度の予算編成は、持続可能な財政を確立するため、事務事業をゼロから積み上げる「ゼロベース予算」が基礎となる。
本年度導入した事務事業評価の結果に基づき、慣例にとらわれず、拡充、縮小、廃止などの見直しを行っていく。
また、基金繰り入れを見込まない編成を基本とし、積み立て金の確保に努める。村債も抑制を図り、借入総額を3億円以内とした。
旅費、備品購入費などの需要費も節減し、本年度当初の10%以上削減を目標に設定。
食糧費による慰労会、懇親会の廃止、公用車の効率運用も求めた。 -
移動志昴会in飯島町
飯島文化館で12日、県議会の「移動志昴会in飯島町(県政報告会)」があり、ゲストの板倉敏和副知事が「防災-安心安全の地域づくり」をテーマに講演し、多くの町民が聴講した。
会長の保科俶教県議や上伊那郡選出の清水洋県議ら全6議員が出席、保科会長は「村井県政がどういう方向を向いていくのか、見守り、看視するとともに、施策を提言していきたい。地域に根ざした議会活動で、情報を公開し、意見を頂き、県政の中で具現化したい」と開催趣旨に触れてあいさつ。
この後、板倉副知事が「防災、安全安心の地域づくり」をテーマに講演。この中で、板倉副知事は「東海地震はいつ発生してもおかしくない。今世紀前半での発生が懸念されており、中部圏、近畿圏などの防災対策を早急に確立していく必要がある」と気を引き締め、消防団員の減少、サラリーマン化など消防団の現況にも触れた。 引き続き、防災や県政全般について、参加者も加わり、パネルディスカッションした。 -
箕輪町長に平沢氏再選
対抗馬現れず無投票28日の任期満了に伴う箕輪町長選挙は14日告示され、2期目を目指し立候補した現職の平沢豊満氏(65)=無所属、沢=が無投票で再選を果たした。
午後6時すぎ、平沢氏が報告会の会場に姿を見せると、支持者は大きな歓声と拍手で迎えた。平沢氏は「今までの4年間の経験を生かし、さらにその上に良かったなというものを付け加え、初心に帰り新しいまちづくりのために頑張りたい。『民意を町政の表舞台に』が基本。町民の皆様が主体。これを第一にし、メディアを使って町政の実態を町民によく理解してもらい、意見交換できる新しいスタイルを作りたい。箕輪の町が本当に住んでよかった、住んでみたい町になるよう努力する覚悟」と支持者の協力に感謝し、2期目への決意を新たにした。
宮下一郎衆議院議員、小林伸陽県議、上伊那市町村長を代表し矢ヶ崎克彦町長、上嶋貞一箕輪町議会議長、木下茂人県議が祝いの言葉を送った。
平沢氏は町議会9月定例会で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」と出馬を表明。「行政経営型の自治体運営を進めフレームワークはできてきたが、中身の充実を図るためもう1期やる必要がある」とし、具体的な施策に▽町民主体のまちづくり▽イコール・オア・ベターの福祉諸施策の推進▽都市基盤の整備▽地球環境にやさしい諸施策の推進▽農・工・商・観光の調和がとれたまちづくり▽一味違う箕輪の子ども育成事業-などを掲げた。
現職の手法に疑問を示し政策論争を望んだ住民有志は、告示前日の13日まで新たな候補擁立に向け調整を続けたが擁立には至らず、「あきらめないでやろうとしたけど残念」と語った。
「今の町長の手法には納得できない」「議会軽視している」とし、「本当の民意をくんでくれる人を望む」と行政OB、県職員、町議らに接触してきたが擁立できなかった。今後は、町の発展のため独自に活動していくという。 -
南箕輪村むらづくり委員会
実践に向けた具体策検討へ南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は13日夜、村役場で開き、9月下旬に第4次総合計画の基本計画や都市計画マスタープランなどの答申を終えた委員会の今後の活動について協議し、実践に向けた具体策や提案を検討することを決めた。
07年3月まで部会ごとに、基本計画の「ずく出しプロジェクト」の中から優先順位で目標・重点対策を決定し、実践に向けて住民が参加できるような具体策と提案を検討する。
提案後の4月以降は、再度委員会で検討して決めるが、現時点では専門委員会などを設置し▽実践部隊と村の執行部をどのようにつないでいくか▽組織的な連携をどうするか▽外部評価をどうするか-などを検討する予定。 -
上伊那地域景観協議会が発足
地域の特性に合致した広域的景観育成の推進を図る上伊那地域景観協議会が14日、発足した。関係団体や行政担当者などが集まり、本年度の事業方針などを確認した。
県は4月から、景観法に基づく改正景観条例を施行。それに伴い上伊那でも、従来の上伊那地域景観推進会議を発展させ、今回の協議会を設置した。
協議会は本年度事業として▽国道361号の屋外広告物禁止地域における既存不適格広告物の除去▽本年度中に西箕輪地区を景観育成特定指定区域とするための調査、ワークショップの実施▽地域における自律的な景観育成の支援をする景観ヴァンガードの育成及び専門家の派遣竏窒ネどを進めるほか、景観講演会などを行うことも計画している。
屋外広告物禁止地域における既存不適格広告物の除去については、上限を40万円として費用の3分の1を助成する事業を新たに進めており、現在関係する8事業者と協議している。