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南箕輪村の日本画家有賀殿夫さんが絵を寄贈
南箕輪村の日本画家有賀殿夫さんが6日、南箕輪村の大芝荘に日本画2枚を寄贈した。
寄贈したのは、村から見た経ヶ岳を描いた「経ヶ岳残照」と、飛び跳ねる鯉を描いた「躍鯉」の2枚。
有賀さんは、日本美術院に所属する画家で、大芝荘に定期的に作品を貸し出している縁で今回、作品を贈ることになった。
有賀さんの作品は、村役場をはじめ村内の保育園や公民館などに飾られていて、村に10点以上寄贈している。
作品は、大芝荘の宴会場に飾られるということで、有賀さんは、「大勢の人にゆっくり見て楽しんでもらいたい」と話していた。 -
北新区で新ごみ処理施設用地に関する懇談会
新しいごみ処理施設の建設候補地である伊那市富県北新区で5日夜、地区住民と伊那市、上伊那広域連合との懇談会が開かれた。
伊那市では、関係区から年度内に環境アセスに着手する合意を得ようとしてきたが、年度内の合意形成は難しい状況となっている。
今回は北新区で5回目の懇談で、広域連合長の小坂樫男伊那市長などが北新区を訪れた。
懇談では、小坂連合長が用地選定を選定委員会にゆだねた経過を説明し、「広域連合では、用地の選定はオープンな形でいろいろな人に議論してもらうべきという結論に至った。伊那市の用地選定委員会は、反対派の人にも委員に加わってもらう中で結論を出している。今回の決め方は極めて民主的なやり方」と話した。
伊那市では、施設建設の前に行う「環境アセスメント」に着手するため、建設場所に関係している桜井区、北新区の両区から、年度内に環境アセスに着手する合意を得たい竏窒ニしてきた。
しかし、この日の懇談会では、一部の住民から用地の選定に対して疑問を示す声が出され、倉澤松男区長は「こうした人たちが納得できるまで話し合いたい。アセスについては先の話」と話した。
こうした状況の中、地元の対策委員会でも、年度内に環境アセス着手のための合意形成を図るのは難しいと考えている。 -
振り込め詐欺被害防止へ一人暮らし老人宅を訪問
振り込め詐欺被害を未然に防ごうと伊那警察署は6日、南箕輪村の民生児童委員などとともに村内の一人暮らしのお年寄りを訪問し、注意を呼びかけた。
民生児童委員と村の駐在所員などが、振り込め詐欺の注意を呼びかけるチラシなどをお年寄りに渡した。
駐在所員は、お年寄りに振り込め詐欺のいくつかの事例を説明し、「自分だけが絶対被害に遭わないと思い込まず、何かあったら身近な人に相談してほしい」と話した。
去年、伊那署管内で発生した振り込め詐欺の被害件数は11件。そのうち、南箕輪村では2件。中でも、金を貸すと話を持ちかける融資詐欺の被害が最も多かったという。
伊那署では12日までの1週間で、村内の一人暮らしのお年寄り100人を訪れる予定。 -
南箕輪村が無償福祉移送サービス実施へ
南箕輪村は、来年度から無償の福祉移送サービスを開始する。
6日の村議会臨時会で、移送用に使う乗用車の購入費250万円を含む補正予算案を可決した。
村が乗用車を購入し、社会福祉協議会に委託して実施するもので、6月頃からスタートさせる。
移送サービスの対象となるのは、交通手段がない介助を必要としない高齢者や障害者で、1キロメートルあたり10円のガソリン代を実費負担してもらうほかは利用料はかからない。
運行は、平日の午前8時30分から午後5時30分までで、通院や買い物などに利用できる。
村では、初乗り700円分を24回補助するタクシー券も併用しながら、高齢者や障害者福祉の充実を進めていきたい竏窒ニしている。 -
緊急経済対策事業を盛り込んだ補正予算案可決
伊那市議会・南箕輪村議会臨時会国の第2次補正予算の成立を受け、伊那市と南箕輪村は、緊急経済対策事業を盛り込んだ補正予算案を6日開いた議会臨時会に提出し、それぞれ可決された。
伊那市には、国から4億6200万円が地域活性化・生活対策臨時交付金として交付されることになっている。
臨時市議会には、その交付金を見込んで一般会計で4億7670万円、水道事業会計で4千万円の補正予算案が提出され、全会一致で可決された。
一般会計では、来年度事業で計画していた公共事業を一部前倒しして今年度事業として予算計上している。
富県保育園の建設費として2億3700万円、伊那北保育園の園舎改築費として1700万円、セキュリティー対策としてのパソコン、サーバー導入で4700万円などが計上されている。
また水道事業会計では、老朽化した管路の布設替え工事として4千万円が計上されている。
国の第2次補正予算では、6千億円が地方公共団体支援対策費として盛られている。
南箕輪村には、国から5171万5千円が地域活性化・生活対策臨時交付金として交付されることになっている。
村は臨時議会に、21年度事業の前倒しとして南箕輪小学校の施設改修事業費3350万円などを盛り込んだ総額4530万円の一般会計補正予算案を提出し全会一致で可決された。 -
南箕輪小2年生が豆腐づくり
南箕輪小学校2年4組の児童約30人が4日、伊那市の農業公園「みはらしファーム」にある体験施設を訪れ、豆腐作りに挑戦した。
豆腐づくりは、4組が去年の4月から取り組んでいる大豆学習の一環。
作業では、ミキサーですり潰した大豆を鍋で沸騰させ、おからと豆乳に分けた。
子どもたちは熱さに戸惑いながら、協力し合って力いっぱい豆乳を搾り出した。
その後、にがりを入れて、ゆっくりとかき混ぜながら固め、最後は豆腐の型に入れて重しをかけて待った。
しばらくして型から慎重に取り出すと、きれいな形をした豆腐が姿を現し、子どもたちからは拍手が起きた。
豆腐は、子どもたちが自宅に持ち帰った。 -
153伊那工区工事安全祈願祭
国道153号伊那バイパスの伊那市工区の安全祈願祭と起工式が5日、行われた。ルート発表から15年を経て、初めて伊那市内に工事が進んだ。
この日は、工事が行われる伊那市福島で安全祈願祭と起工式があった。
安全祈願祭には、県や関係市町村、工事関係者や地権者など90人ほどが参加し、工事の安全を祈った。
起工式の中で、国道153号伊那バイパス促進期成同盟会会長の小坂樫男伊那市長は、「ルート発表から15年経ち、ようやく伊那市の工事が始まった。伊那谷の南北を結ぶ幹線の早期完成を祈願する」とあいさつした。
国道153号伊那バイパス工事は、平成5年に箕輪町木下から伊那市青島のナイスロードまでをつなぐルートが示された。
長さ7.6キロで、総事業費は215億円。
平成9年から工事が始められ、箕輪町木下から南箕輪村の塩ノ井までの道路は利用が始まっているほか、新しい天竜橋の建設が進められている。
今回初めて、工事が伊那市内に入ることになる。
工事は、市道西田河原線を拡幅し暫定2車線の道路を作るもので、全幅員は28メートル、760メートルを延長する。
工事を行う県伊那建設事務所では、新しい天竜橋の架け替え工事にあわせ、福島の工区を完了させる予定で、平成22年10月の完了を目指す。
箕輪町木下から今年度の事業まで、約76億円の事業費が見込まれている。
伊那建設事務所では、県道伊那辰野線、通称竜東線まで延長する工事も平成23年度には完了させたい考えを示している。 -
春の高校伊那駅伝ポスター完成
3月22日に開催される春の高校伊那駅伝のポスターが完成した。
ポスターは600枚作られていて、公共施設や選手の宿泊先、中継所などに掲示する。
今年の大会は、男子コースが環状北線を活用し、高遠商店街を折り返すルートに変更になる。
女子は第25回の記念大会となるため、大会前日の開会式前に記念講和が伊那文化会館で開かれる予定。
今年の招待校は、男子は西脇工業高校や全国高校駅伝3位の埼玉栄高校など11校、女子は全国で初優勝した豊川高校など7校が出場する。
高校伊那駅伝は3月22日、伊那市陸上競技場発着で行われる。 -
長野県景観フォーラムINA
景観について考える長野県景観フォーラムINAが5日、伊那市のいなっせで開かれた。
このフォーラムは、地域住民による景観づくりを活性化しようと長野県などが開いた。
県全体のフォーラムは平成13年以来、8年ぶり。今回は、伊那市の西箕輪ふるさと景観住民協定者会が去年、県内で初めて景観育成特定地区に指定されたことから、伊那で開かれることになった。
フォーラムでは、「美しい信州の景観づくり功労賞」の表彰が行われた。
住民の自主的な景観づくり活動で、模範となる優良な取り組みを表彰するもので、西箕輪の住民協定者会をはじめ諏訪市や上田市などの5団体が受賞した。
受賞団体を代表して、西箕輪の住民協定者会が活動発表をした。
この会は、平成17年に景観住民協定を締結して県の認定を受けた。平成20年9月には県条例の景観育成特定地区に県で初めて指定され、地域住民と景観保全や広報活動などに取り組んでいる。
事務局長の山口通之さんは、「景観形成を地区づくりの一環として位置づけることが課題」と話した。
講演会も行われ、東京大学アジア生物資源環境研究センター教授の堀繁さんが良い景観について話した。
堀さんは、「景観とは目でみること。良い景観とは、見たいものが見やすいこと」と説明し、「景観で地域が評価される。よい景観を作るには、見たいものを見やすくし、見たくないものを見せないようにすること」と話していた。 -
伊那市消防団に新消防ポンプ自動車配備
伊那市消防団に新しい消防ポンプ自動車1台が5日、配備された。
消防ポンプ自動車は、市街地の荒井と西町を管轄している伊那分団第2部に配備される。
これまで使用していた車両が導入から17年以上が経過し老朽化したことから更新した。
新しい自動車は、最新式の大型真空ポンプなどを搭載していて、これまでよりも水を吸い上げる能力が高く、短い時間でより遠くまで放水できるという。費用は約1213万円。
式で小坂樫男市長は、「有事に十分活躍できるよう期待しています」とあいさつした。
伊藤仁団長は、「新しい機械に慣れ、1日でも早く全員がつつがなく活動できるよう訓練してほしい」と訓示。網野郁夫分団長は、「最新の機械を使って予防活動と新団員の確保につなげたい」と話していた。 -
信州フラワーショー2009
県下最大級の花のイベント、ウインター2009信州フラワーショーが5日から、伊那市のJA南信会館で始まった。
県内の花卉生産者の技術向上などを目的に、JA全農長野が毎年開いているもので、会場にはアルストロメリアを中心に、この時期栽培される花およそ400点が並んでいる。
審査の結果、最高賞にあたる農林水産省関東農政局長賞には、飯島町の久保田卓二さんのアルストロメリアが選ばれた。
久保田さんの花は、色や形、ボリュームなど全体的にバランスが良かったことが評価された。
JA全農長野では、「原油の高騰など厳しい状況が続いているが、素晴らしい花がたくさん集まった。ぜひ多くの人に見に来ていただきたい」と来場を呼びかけていた。
また、会場には招待を受けた伊那市内の園児たちが訪れ、関係者から説明を受けながら見学していた。
ウインター2009信州フラワーショーは6日午後1時まで。 -
「絵本の役割」 保護者が学ぶ
絵本の魅力と読み聞かせの大切さを知ってもらおうと、伊那市の西箕輪北部保育園で5日、保護者対象の講演会が開かれ、12人が絵本教育の大切さを学んだ。
講師は、伊那市の絵本読み聞かせグループのメンバー、坂本勇さんが務め、「絵本の役割」という演題で話をした。
坂本さんは、「親が絵本を読んであげることは、子どものコミュニケーション能力の発達に役立つ」として、「幼い頃から絵本を読んであげてほしい」と呼びかけた。
また、「子ども自身に読ませるのではなく親が読んであげることで、聞く力を育ててあげてほしい」と話していた。
坂本さんは、「子どもは絵本を読んでもらった愛情体験を記憶しています。同じ本でもいいので、何度も読んであげてください」と呼びかけていた。 -
伊那市を美しくする推進会議
伊那市内の河川一斉清掃などを行う伊那市を美しくする推進会議の総会が5日開かれ、去年の清掃の実績が報告された。
報告によると、去年1年間で、河川一斉清掃では、軽トラックや2t以上のトラック757台分のゴミが集まり、前年に比べ30台分増加した。
また道路、水路、公園などで行ったゴミの拾い集めでは、空き缶が約2万7千個、空きビンが約6千本、ペットボトルが1万本と、例年並みの量となった。
推進会議では、減少しない空き缶などのポイ捨てを無くしていくため、市報などを通じて啓発活動を行っていくという。
また、今年の事業についても話し合い、河川一斉清掃やアレチウリなどの一斉駆除など例年並みの事業を行うことを決めた。 -
南箕輪村福祉計画策定懇話会
南箕輪村の今後3年間の福祉計画について審議する懇話会が6日、南箕輪村役場で開かれた。
懇話会は、委嘱された村内の福祉関係団体などの16人が委員を務め、来年度から3年間の村の福祉計画について審議する。
懇話会の会長が選出され、南箕輪村区長会代表の池上忠人さんを選んだ。
会では、障がい者の生活支援や介護保険制度などについて審議する。
介護保険制度については、懇話会での審議を経て、前回3年前の見直しで介護保険料が基準額で1240円値上がりしたが、今回はごくわずかな値上げという案が示されている。
村では懇話会での審議を受け、年度内に計画を策定する。 -
伊那商工会議所 新年会
伊那商工会議所の会員交流パーティーが2日夜、伊那商工会館で開かれ、会員同士が交流を深めた。
これは、互いの情報交換や親睦を深めようと伊那商工会議所が初めて開いたもので、およそ140人が参加した。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「アメリカの金融危機、円高などで私たちの地域も深刻な事態を迎えている。地元の事業所の皆さんにはこの窮地を乗り切っていただきたい」とあいさつした。
会場には、ローメンやソースかつ丼、手作り餃子などが用意され、会員達は会話をはずませながら料理を味わっていた。
ある出席者は、「会員が集まって交流できることはすごく良い。不況だからこそみんなで力を合わせて頑張っていきたい」と話していた。
伊那商工会議所では、会員になっても交流する機会が少ないことから、今後はイベントを通じて情報交換の場を提供していくことにしている。 -
立春朝搾りの出荷作業
立春の4日、早朝に搾った日本酒「立春朝搾り」の出荷作業が、伊那市荒井区の宮島酒店で行われた。
作業は、まだ陽が昇る前、朝5時過ぎから始まった。
県内外の酒販店11件から、およそ20人が集まり、ビンにラベルを貼る作業などをした。
立春朝搾りは、全国の蔵元や酒販店でつくる日本名門酒会が、春の訪れを日本酒で祝ってもらおうと企画している。
この酒は縁起が良い酒として知られ、注文した人にはラベルに家族などの写真や無病息災を願う文字が印刷される。
使われた米は無農薬栽培の「美山錦」で酒販店も栽培から酒づくりまで関わってきた。
宮島酒店によると、今年の酒の出来は「酸味が抑えられ、スッキリした味わいに仕上がった」という。
出荷に先立ち、新酒ができたことを知らせる杉玉が吊るされた店の前で神事も行われた。
日本名門酒会によると、この日、全国34都道府県にある39の蔵元で作業が行われ、720ミリリットル分の立春朝搾り14万本が出荷されたという。
宮島酒店の出荷はおよそ4千本で、注文先には酒販店を通じて4日中に届けられたという。 -
南箕輪緊急雇用創出事業開始
南箕輪村が緊急経済対策の一環として採用した臨時職員2人が3日から、大芝高原みんなの森で作業を始めている。
臨時職員として採用されたのは、村内に住む60歳の男性2人。
南箕輪村は、不況で職を失った人や就職先が見つからない人に働く場を提供しようと、臨時職員の求人を行っている。
一般事務2人、現場軽作業員4人を募集したところ、4人の申し込みがあり採用が決まった。
みんなの森で仕事をする現場軽作業員は、枝打ちや下草刈りが主な業務。
定年退職し働き先を探していたという2人は、「まだまだ働く元気があるので家にいるわけにはいかない。職探しが難しい今、仕事があってありがたい」と話していた。
なお、一般事務2人も採用が決定しているが、現場軽作業員はまだ2人募集中で、定員になり次第締め切るという。 -
伊那西小訪問団 南大東島へ
伊那西小学校の訪問団が5日から、市民同士の交流が行われている沖縄県南大東島を訪れる。
同校で4日、南大東島訪問団を送る会が開かれた。
島を訪れるのは、4年生から6年生までの12人。
去年の秋、島の子どもたちと伊那市を訪れた南大東村教育委員会の宮城克行さんから、「伊那の子どもたちを島に招待したい」との提案があり、今回初めて子どもたちが訪問団として島を訪れることになった。
4日は、子どもたちの訪問を資金面で応援しようと発足した「西小学校児童の南大東島訪問を支援する会」の小林史麿会長が、市民にカンパを呼びかけ集めた34万円を池上眞澄校長に手渡した。
カンパは先月から24万円を目標に行われていたが、目標を上回る額が150人の市民から集まった。
子どもたちと同行する池上校長は、「皆さんの気持ちが大変ありがたい。しっかり勉強してきます」と感謝していた。
訪問団を代表して6年生の小池真理奈さんは、「多くの人との交流が楽しみ。島のいろいろなものを見てきたい」と話していた。
訪問団は5日、伊那市を出発し、3泊4日の日程で南大東小学校の児童と交流しながら、サトウキビの収穫や黒砂糖作りなどを体験する予定。 -
伊那市上新田で不審者情報
3日午後5時30分頃、伊那市上新田の路上で、後ろから来た男に抱きつかれたと、女子高校生が警察に被害を届け出た。高校生が抵抗したところ男はすぐに逃げ、ケガなどはなかった。
男の特徴は、年齢が10代後半から20代前半、身長160センチ位で中肉。黒髪で前髪を立て、ダボダボの服装をしていたという。
女子高校生が見知らぬ男に後ろから抱きつかれる事案は先月26日にも伊那市荒井で発生している。
伊那署では、防犯ブザーを持つこと、人通りの少ない場所は避け、一人で歩く場合は周囲に警戒するよう呼びかけている。 -
伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんCDデビュー
伊那市出身のソウルシンガー湯澤かよこさんが、ビクターからCDデビューした。
湯澤さんは伊那市東春近下殿島出身の23歳で、伊那北高校卒業後、黒人音楽のゴスペルを学ぶため、アメリカボストンにあるバークリー音楽大学に入学した。
ゴスペルとの出会いは高校生の時。進路に迷っていた湯沢さんは、ゴスペルの体験コースに応募し、歌にあるエネルギーや自由な表現方法に衝撃を受けたという。
留学して本格的にゴスペルを学び、天性の歌声は学内でも評判だったという。
3年前、日本に帰国してからライブなど本格的にアーティスト活動をはじめ、曲の制作も行ってきた。
湯澤さんはその迫力ある歌声が認められ、ビクターからファーストアルバム「カバーユーアップ」をリリースした。
湯澤さんは、アルバムのリリースをきっかけに国内をはじめ海外でも活動していきたい竏窒ニ話している。
アルバムはTSUTAYAなどCD販売店ほか、音楽のダウンロードサービス大手のiTunes Storeでも購入できる。 -
腰原副知事がユーエスアイを視察、県下最大の太陽光発電をはじめ徹底した環境配慮に関心寄せて
腰原愛正副知事は5日、宮田村のダンボール、金属加工業ユーエスアイ(浦野浩社長)を視察し、県下最大の太陽光発電設備をはじめ環境への配慮が散りばめられた同社工場を見学した。地球的規模の環境問題を企業として真剣にとらえ「二酸化炭素の排出量が世界で一番少ない工場」を目指す同社の取り組み。腰原副知事は「素晴らしいアイデア。我々も見習い、伝えていかなければ」と高い関心を寄せた。
同社は2006年に、太陽光発電設備と断熱効果などを組み合わせて環境に配慮した新工場を建設。さらに既存工場にも太陽光パネルを設置し、現在では500万円ほどの節電となる年間消費電力の25%を太陽光でまかなっている。
この日は、設計に関する基本的なコンセプトを自ら立案して具現化した浦野勇会長と、長矢充功総務部長が副知事を出迎え、工場を案内。太陽光という新エネルギーを採用するだけでなく、社員一人ひとりの意識にも根づく省エネも融合させた先進的な企業風土を紹介した。
施設整備だけで環境配慮が終わらないのが同社の取り組み。切削機械から発生するオイルミストを自社開発の換気システムで回収し、再利用も始めている。「色々とモデル的に取り組み実績も残されている。あとに続く企業がたくさん出てくるように県としても考えていかねば」と腰原副知事は話した。
懇談では、環境変化に伴う有害鳥獣の問題や高山植物への影響などにも話しが及んだ。浦野会長は「できるだけ節約するなどムダを省きながら問題を考え、私たちもさらに取り組んでいきたい」と語った。 -
大芝の湯で切り絵展
南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」ロビーで、田畑在住の高橋修司さんによる切り絵の作品展が開かれている。
作品は、風景や大鹿歌舞伎などを題材にした9点。
切り絵は、小刀1本で黒い紙からミリ単位の細い線を丁寧に切り抜いて、人物や植物、建物などの絵を仕上げていくという。
高橋さんは、脊髄の障害で下半身不随となり、リハビリの一環で切り絵に取り組んでいて、「小刀1本で紙を切り抜いて、光や影、すべてが表現できることが魅力」と話している。
この切り絵習作展は28日まで。 -
木曽駒ケ岳の植生復元対策検討
中央アルプス木曽駒ケ岳の周辺で荒廃が進んでいる高山植物の植生を復元する対策事業の検討会が3日、伊那市の南信森林管理署で開かれた。
これは、中部森林管理局がボランティアと共に取り組んでいるもので、この日の検討会にはボランティア団体や有識者ら約20人が出席した。
検討会では今年度の取り組みが報告された。
復元作業は、荒廃が著しく緊急性の高い場所を選んで行われた。
風雨などにより土壌が流れないようにヤシなどの繊維でできたマットを地面に敷くほか、周辺から採取した種をまくなどする。
作業は4年目で、今年度は木曽駒ケ岳に向かう9合目付近の3カ所、およそ210平方メートルの範囲で、ボランティアなど31人が参加してマットの敷設などをした。
また、平成17年度から19年度までの作業範囲で、21の調査地点のうち9地点でイワツメクサなどの植物の分布量がわずかに増加したとの結果も報告された。
来年度以降の事業については、中岳から木曽駒ケ岳までの登山道沿いを対象に、およそ210平方メートルの範囲で復元作業を行う計画で、作業では、植物が今生えている状況を参考にしたマットの敷設方法なども研究する予定。
この植生復元対策事業は、5年目となる来年度に終了するが、マットの敷設作業や調査は継続していくことを決めた。 -
無量寺で豆まき
節分の3日、箕輪町北小河内の無量寺では、恒例の福豆まきが行われた。
境内では、裃を着けた年男・年女およそ30人が豆をまいた。
無量寺では、訪れた人に向けて豆をまくため、掛け声は「福は内」だけで、「鬼は外」の掛け声は使っていない。
訪れた90人ほどの人たちは、豆やお菓子、また一緒に投げられた景品の引換券を拾っていた。
豆まきが終わると、引換券を持った人たちは、景品と交換した。
ダルマが当たった人たちは、名前などを中川弘道住職に書き入れてもらっていた。
中川住職は、「不況で辛い時期だと思う。福を呼び込み力をつけ、1年頑張ってもらいたい」と話していた。 -
常福寺で福寿草見ごろ
伊那市長谷の常福寺では、春を告げる花、福寿草が見ごろを迎えている。
常福寺では、去年の12月上旬から、日当たりの良い所から花が咲きはじめ、現在は多くの花が開いている。
この福寿草は、元々自生していたもので、ここ10年ほどは温暖化で気温が高いせいか、花の数が急に増えてきているという。
福寿草は、一般的に旧暦の正月である2月に咲く花とされていて、そのため、福寿草のほかに、「元日草」「朔日草」といっためでたい名前で呼ばれることもある。
寺の関係者は、「今年はもう見られないと思うけれど、寒いうちに花が雪を被っている姿もいい。いろいろな表情が楽しめます」と話していた。
常福寺の福寿草は、3月下旬まで楽しめるという。 -
駒工でCGの授業
コンピューターグラフィックス技術を学ぶ授業が3日、駒ヶ根市の駒ヶ根工業高校であった。
外部の専門家を招いての特別授業が行われ、工業科の1年生119人がCGについて学んだ。
これは、CG分野の技術者としての心構えや仕事の進め方について知ろうと行われた。
講師は東京のCG制作会社トランジスタスタジオ社長の宮下義成さんが務めた。
テレビCMやゲームなどを制作している宮下さんは、自ら手がけた映像を写しながらCGが完成するまでの過程を説明した。
宮下さんは、「作品を完成させる上で見せたいところをどうアピールしていくかが重要。それには絵コンテをしっかりつくることが必要」とアドバイスしていた。
ある生徒は、「今日の講義で教えてもらったことを授業の中で生かしていきたい」と話していた。 -
小学生防火ポスターコンクール審査
火災予防を呼びかける小学生防火コンクールの審査が2日、伊那公民館で行われた。
このコンクールは子どもや住民に防火意識を高めてもらおうと伊那消防組合が毎年行っている。
コンクールは、辰野町から伊那市までの4市町村の小学生4年生から6年生を対象に募集し、ポスター231点、書道80点、作文116点が集まった。
審査は、市内の小学校教諭や消防署員など5人が行い、それぞれの部門から最優秀賞1点、優秀賞20点を選んだ。
ポスターを審査したある教諭は、「去年よりもレベルが高く、色が効果的で目を引く作品が多い」と話していた。
審査の結果最優秀賞にはポスターの部で伊那東小学校6年の小澤佳奈子さん、書道の部では同じく熊谷清香さんが選ばれた。
選ばれた作品は3月1日からの火災予防週間中、伊那市役所で飾られるほか、最優秀賞の作品はポスターとして伊那防火管理協会に加盟している事業所に配られることになっている。
なお、作文の審査結果については6日に発表される予定。 -
伊那市職員改善事例発表会
伊那市職員が業務改善のアイディアを発表する「改善事例発表会」が2日、伊那市役所で開かれた。
伊那市では、業務の無駄を省き効率化を図るために各部署の情報を共有しようと、毎年この発表会を開いている。
4回目となる今年は、着眼点に優れたもの、すぐに活用出来るものなど11の事例が発表された。
このうち、情報統計課は迷惑メールフィルターを活用した事務負担の軽減、社会福祉課は高齢者や身体障害者の交通手段確保のための福祉有償運送やボランティア移送の実施などを発表した。
審査の結果、最優秀賞のベストカイゼン賞には、生涯学習課が行った伊那図書館の勤務体制の見直しが選ばれた。
伊那図書館では職務内容をカウンター業務とその他の業務に分け、それぞれ勤務時間も変更した。これにより、利用者の多い時間は職員を多く配置し、利用者の少ない時間は本の整理など館内の環境整備に集中できるようになった。
また、職員が仕事の目的を明確に持てるようになったという。
市では、日頃の業務を見直し改善することで市民サービスの向上、行政改革を進めていく考え。 -
だるま市人形飾り準備
今月11日、伊那市高遠町でだるま市が開かれる。
これに合わせ、毎年訪れる人を楽しませている人形飾りの準備が進められている。
人形飾りが始まったのは1700年頃とされていて、毎年だるま市に合わせて高遠町内の各地区で作られている。
この日は、伊那市役所職員互助会の会員10人が伊那市高遠町総合支所内で人形を作った。
互助会では去年この人形飾りの審査会で初めて最優秀賞となる金賞を受賞した。
今年は、子どもたちに人気のあるキャラクターの人形を製作している。
作業は人形を引き立てるバックと人形づくりの2班に分かれて行われている。
人形は、発泡スチロールをやすりやノコギリで削ってキャラクラーの形を作り、水性のペンキで色を塗って完成させる。
互助会では、「子どもたちに見て喜んでもらえる人形を作りたい。何が出来るか当日まで楽しみにしてほしい」と話している。
人形飾りは町内から6作品が出品され、9日に審査会が行われる。 -
まめやが立春に無農薬大豆の豆腐を販売
伊那市高遠町で豆腐作りをしている「まめや」は4日、伊那市のいたや酒店駐車場で、無農薬大豆を使った豆腐を販売した。
これは立春の日に無農薬大豆の豆腐を食べることで健康な1年を過ごしてもらおうと行われた。
販売開始の午前11時前から行列ができ、およそ120丁用意された豆腐は、またたくまに完売した。
使われた大豆は高遠町勝間の農家と提携して作ったもので、今回は1丁400円で販売した。
また50円でおからの袋詰め放題も人気を呼んでいた。
まめやの豆腐は1月に行われた長野県豆腐品評会で県豆腐商工業協同組合理事長賞を受賞するなど、その味には定評がある。
まめやでは豆腐づくりについて、「手仕事にこだわり地産地消を心がけていきたい」と話している。