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「新城藤原神社の由来と宝物」特別展
高遠城址公園にある「新城藤原神社」に関する歴史的資料を集めた特別展が、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれている。
会場には、神社の歴史に関する資料や奉納品など60点が展示されている。
新城藤原神社は、江戸時代後期、高遠城主内藤家が、子孫の繁栄を願って建てた神社が基となっている。
明治時代の廃藩置県によって城の外へ移転したが、地域住民の強い要望で再び城址公園内に建立された。
展示会では、内藤家の残した書籍や、明治時代の住民が県に神社の建立を申請した書類などが並べられている。
また、普段は神社の中にあり見ることが出来ない絵馬も展示されている。
中でも、日本画家・池上秀畝の父、池上秀花の絵馬「騎馬武者」は、武士の時代を象徴するもので見所のひとつとなっている。
この特別展は6月28日まで。 -
伊那まつり委員会、第40回記念まつりに向け、プロジェクトチーム発足へ
伊那まつり委員会は、まつり全体のあり方を検討するプロジェクトチームを、第40回の記念まつりに向け、発足する。
これは、23日に開かれた伊那まつり委員会で報告さた。
今年で37回目を迎える伊那まつりも、市民まつりとして定着してきており、昨年はのべ8万3千人が訪れた。
それと同時に、踊りの方法など、見直すべき事柄も出てきており、3年後の第40回伊那まつりまでに内容を充実させるため、プロジェクトチームを設けることにした。
プロジェクトチームには委員会のメンバーほか、一般の人にも加わる予定で、今年の伊那まつり前に立ち上げる。
また、委員会では、伊那まつり企画会議が提案した第37回伊那まつりのテーマ、キャッチフレーズを承認したほか、実行委員長に、荒井区長の御子柴貞さんを選出した。 -
地価公示竏宙ノ那市ではいなっせ付近が6・1%マイナス
国土交通省は23日、平成21年1月1日現在の地価公示価格を発表した。
県内の地価の状況は、商業地は17年連続、住宅地は12年連続下落。下落幅も拡大している。
調査は全国の約2万8227カ所で実施。県内では45市町村341地点で行われた。
エリア内の各市町村で下落幅の最も大きい地点は、次の通り。
伊那市は、荒井の「いなっせ」付近の商業地が1平方メートル当り、8万1800円から7万6800円と6・1パーセントマイナス。
箕輪町は、松島の中心市街地商店街の商業地が、1平方メートル当り、4万8500円から4万6千円と5・2パーセントマイナス。
南箕輪村は、沢尻の住宅地が、1平方メートル当り、2万2900円から2万2400円と2・2パーセントマイナスとなっている。
県全体では、商業地が17年連続下落し、前の年と比べ4・2パーセントマイナス、住宅地が、12年連続下落し、前の年と比べ、マイナス3・1パーセントとなっている。 -
南箕輪村長選に向け、現職の唐木一直氏が事務所開き
期目の再選を目指し、南箕輪村長選挙に出馬を表明している現職の唐木一直氏が21日、南箕輪村の南殿コミュニティーセンターで事務所開きをした。
この日は約300人の支持者が集まり、さらに結束を強めていくことを誓った。
後援会の有賀正会長は「この4年間はかつて経験したことのない厳しい時代だったが、唐木氏は熱意を持って続けてきた。2期目のスタートをみなさんの力で押していただきたい」と、結束を呼びかた。
また、唐木氏は「子育てに優しく、活力あふれる村づくりを進めたい。視点を住民に置き、村民のみなさんのための村政をしていきたい。いまだ相手の見えない選挙だが、多くの村民の皆さんに私の思いを訴えていきたい」と支持を求めた。
南箕輪村長選挙は来月7日(火)告示、12日(日)投開票となっている。
今のところ、立候補を表明しているのは唐木氏一人で、4年前の村長選で候補者を擁立した住民グループ「チームグリーン」は、今回は候補者の擁立を見送ることにしている。
また、共産党は、党として、候補者を立てる考えはないものの、「ほかから擁立を求める声がある」として、現在も候補者の擁立を模索していますが、これまでに候補者の特定にはいたっていない。 -
箕輪町人事異動竏注ナ小にとどめる
箕輪町は23日、4月1日付けの人事異動を内示した。必要最小限」とする小規模の異動で、異動総数は89人、昇格は6人、うち5人が課長級に昇格する。
そのうち、箕輪消防署長には、中村廣さんが昇格する。また、収納対策室長には建設水道課上下水道管理係長の百瀬喜美子さんが、産業振興課長には建設水道課建設工事係長の小島正さんが、いずれも昇格する。
総務課付・上伊那広域連合保健福祉課長には、経営企画課財政係長の安積真人さんが昇格。
また、今回「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業の推進に向け新たに保健福祉課内に「子ども未来室」を設置し、室長には保健福祉課国保医療係長の伊藤敦子さんが昇格する。
子ども未来室では、未就学の子供たちの支援を行い、10月には単独の課になる予定。
今回の人事について町では「事務事業の見直しやワークシェアリング導入で機能充実を図る事を目的に、10月に行う予定の人事異動を一部前倒した」としている。 -
洪水予報始まる
天竜川上流河川事務所と長野地方気象台は23日から、伊那市、南箕輪村、箕輪町、辰野町の区間で洪水予報を始めた。
洪水予報はこれまで、飯田市から伊那市までの天竜川沿い区間で発表されていたが、降雨や水位の過去のデータが蓄積されたことで、予測精度が向上したため、今回区間が延長されることになった。
洪水予報は危険度に応じて4つの段階に分けられ、天竜川上流河川事務所から県を通じて各市町村などから発表される。
同事務所では「洪水予報を河川増水時の避難などに役立ててもらいたい」としている。 -
信州大学農学部で卒業式
信州大学農学部の卒業式が23日、南箕輪村キャンパスであり、248人の学生が、社会へと巣立った。
この日は、食糧生産学科、森林科学科、応用生命科学科の学生、大学院生などが、袴やスーツに身を包み、各科の代表者が、小宮山淳学長から卒業証書を受け取った。
小宮山学長は「みなさんは、大学で生涯にわたり学習する基礎をみにつけた。これらの成果に誇りと自信を持ち、社会へと力強く踏み出してください」と卒業生に花向けの言葉を送った。
また、卒業生を代表して、森林科学科の和田鉄平さんが謝辞を述べ「大学では、学問の奥深さを知り、かけがえ仲間との出会う事が出来、密度の濃い時間を過ごすことができた。社会へ出ても大学での経験を生かし、新しい出会いを大切にしたい」と語った。
式の終了後は、会場の外に後輩たちが駆けつけ、花束を贈り、先輩の卒業を祝った。 -
集落ビジョン策定委員会、下殿島地区の活性化について考える
伊那市東春近下殿島地区の活性化について考える集落ビジョン策定委員会が22日夜、伊那市内で開かれた。
同委員会は、地区住民が意見を出し合いよりよい集落作りを目指そうと昨年1月から伊那市が各地で進めているもの。下殿島集落策定ビジョン委員会は昨年6月に発足した。
委員は区長や小中学校のPTAなどの団体27人で構成しこれまで9回にわたって地区の課題について検討してきた。
この日は、将来像についての16のスローガン等を検討した。
農業をしている人の6割が70歳以上の下殿島では農業坦い手確保として農業法人の設立や家庭菜園などの設置を対策としてあげている。
また、下殿島土蔵に伝わる獅子舞などの伝統文化についてはパンフレットやホームページの作成をし情報発信していきたいとしている。
田中美喜男委員長は「みんなが住んでいて良かったと思える集落を作っていきたい」と話していた。 -
春の高校伊那駅伝開かれる
男子32回、女子25回の春の高校伊那駅伝が22日、伊那市陸上競技場を発着点に行われ、男子は広島の世羅高校が、女子は兵庫の須磨学園が優勝した。
男子は正午過ぎ、雨の中、一斉に伊那市陸上競技場をスタート。6区間42.195キロをタスキでつないだ。
1区は伊那市の中心商店街を駆け抜けるコースで、いなっせ周辺では雨の中多くの人たちが声援を送った。
また2区は、今年から環状北線を通るコースに変更。
美篶青島のナイスロード沿いでは、参加校の名前の入った凧を持った区民らが、選手達に大きな声援を送った。
コース変更に伴い、延長された高遠町商店街での折り返し地点でも、多くの人達が大きな声援を送っていた。
佐久長聖は2位。4連覇はならなかった。
上伊那勢は、男子で上伊那農業が県内2位に入賞、伊那北は県内4位。
女子は伊那西が県内8位だった。
大会には県内外から男子78チーム・女子は56チーム合わせて134チームが出場した。 -
南箕輪村長選に向け、現職の唐木一直氏が事務所開き
期目の再選を目指し、南箕輪村長選挙に出馬表明している現職の唐木一直氏が21日、南箕輪村の南殿コミュニティーセンターで事務所開きをした。約300人の支持者が集まり、さらに結束を強めていくことを誓った。
後援会の有賀正会長は「この4年間はかつて経験したことのない厳しい時代だったが、唐木氏は熱意を持って続けてきた。2期目のスタートをみなさんの力で押していただきたい」と、結束を呼びかけた。
また、唐木氏は「子育てに優しく、活力あふれる村づくりを進めたい。視点を住民に置き、村民のみなさんのための村政をしていきたい。いまだ相手の見えない選挙だが、多くの村民の皆さんに私の思いを訴えていきたい」と支持を求めた。
南箕輪村長選挙は4月7日(火)告示、12日(日)投開票。
現在のところ、立候補を表明しているのは唐木氏一人で、4年前の村長選で候補者を擁立した住民グループ「チームグリーン」は、今回は候補者の擁立を見送ることにしている。
また、共産党は、党として候補者を立てる考えはないものの、「ほかから擁立を求める声がある」として、現在も候補者の擁立を模索している。
しかし、いまだに候補者の特定にはいたっていない。 -
園児がグラウンドゴルフ
伊那市の伊那西部保育園の園児たちが19日、ちょっと変わったゴルフを楽しんだ。
子どもたちが遊んでいるこのゴルフは、保育園の近くに住む唐沢幸一さんが考えた。
唐沢さんは、子どもたちに喜んでもらおうと、ゴルフの道具を手作りし保育園に寄贈した。
玉は自宅にあった軟式テニスのボールに色を塗ったもので、ベニヤ板で組み立てた箱をゴールにした。
ある園児は「転がるのが楽しい。玉が入るともっと楽しい」と話していた。 -
伊那ビデオクラブ表彰式
伊那ビデオクラブの第12回作品コンクールの表彰式が20日、伊那市のいなっせで行われた。
コンクールには、会員28人から31点の作品が寄せられ、3月8日の審査で入賞作品が決まった。
伊那市長賞には、赤羽仁さんの「青空教室」が、伊那ケーブルテレビ賞には、小山喜美子さんの「波瀾の巣立ち」が選ばれ、賞状などが手渡された。
また、1年間に放送した30作品の中からは、武田忠芳さんの「工芸家を訪ねて」が優秀賞に選ばれた。 -
硬筆毛筆四人展
手書きの文字や文章の魅力に触れてもらう「硬筆・毛筆四人展」が29日まで、伊那市立伊那図書館で開かれている。
この展示会は、上伊那や諏訪在住で、ペン字検定の1級を持つ4人が、書くことの魅力や手書き文字の持つ個性に触れてもらおうと、初めて開いた。
作品は、色紙や便せん、原稿用紙などに短歌や詩、歌の歌詞などが書かれていて、32点の作品が並んでいる。 -
信州伊那高遠の四季展応援作家展
日本画と洋画の全国公募展「信州伊那高遠の四季展」を応援する作家の展示会は22日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
この展示会は、今年行われる四季展の協賛金募金活動の一環として開催。会場では日本画や洋画、工芸品など141点を展示即売している。
出品しているのは、過去の四季展の受賞者や、伊那谷を中心とした県内の作家62人。
四季展は3年に1度の開催で、今年で4回目になる。
応援作家展は第2回展のときから行っていて、材料費などを除いた売上の7割を、作家が四季展実行委員会に寄付するという。
なお、第4回信州伊那高遠の四季展の作品募集は、信州高遠美術館ですでに始まっている。受付は4月30日まで。 -
ママチャリ耐久レース
決められた時間内に自転車で周回コースを何周走れるかを競う「ママチャリ・エコ耐久」が20日、伊那市の伊那サーキットで開かれた。
このレースは、普段行っているモータースポーツとは違ったイベントを開催しようと、伊那サーキットが企画した。
レースには県内を中心に遠くは東京から25チーム97人が参加した。
ルールは1チーム5人以内で、1周およそ1.1キロのコースを3時間45分で何周走れるかを競う。
チーム構成は友人同士や会社の仲間、家族などで、優勝を目指しスピードをあげて走る人や、のんびり走る人など思い思いにレースを楽しんでいた。
ピットでは自転車をこぐ人が交代し、仲間の声援を受けながらコースに飛び出していた。
また参加者で最年少の7歳の女の子も大人に交じって懸命にペダルをこいでいた。
伊那サーキットではママチャリ・エコ耐久を環境に優しく、仲間と楽しめるレースとして、年間4回ほどの開催を計画している。
レースの結果、伊那市から出場した男性3人組が114周で優勝し、賞品としてマウンテンバイクを受け取っていた。 -
信濃史学会が美篶小資料館見学
地域の歴史などを研究している信濃史学会の例会が20日、伊那市美篶の美篶小学校で開かれた。
会員や一般約20人が集まり、美篶小学校資料館の運営や地域の歴史などについて資料館副館長の矢島信之さんから説明を受けた。
この資料館は昭和27年に校舎として建築された木造2階建ての建物で、老朽化に伴い取り壊しが計画されたが、地元の意向で資料館として保存されている。
館内には住民から寄せられた歴史や民俗などに関するさまざまな資料が展示されている。
また地元住民による資料館専門委員会も設置され、子どもたちの勉強の場を提供するなど、地域ぐるみで運営している。
会員らは、「古い校舎を資料館として活用するという発想が良かった。建物自体が大変貴重」、「地区内の全世帯から運営費を集めたり、住民が資料を提供するなど地域が一体となって先進的な取り組みを行っている」などと感想を話していた。
ほかには課題として、建物の耐震性を心配する声も挙がっていた。 -
伊那中が難病支援チャリティーコンサート
難病に苦しむ人たちを支援しようと、伊那市の伊那中学校は21日、チャリティーコンサートをいなっせで開いた。
このコンサートは、飯田市に暮らす心臓病患者のニュースをきっかけに、難病支援のために何かしたいと計画した。
コンサートは吹奏楽部と合唱部のほか、伊那市アルプス合唱団も協力参加した。
吹奏楽部は4曲演奏し、軽快なリズムで会場を沸かせた。合唱部はアカペラを含む3曲を披露し、澄んだ歌声を響かせていた。
また、会場入り口では生徒会福祉委員会が来場者に難病支援のための寄付を呼びかけていた。
美術部の生徒たちも、手作りのペーパーウエイトなどの作品を販売した。
来場者から寄せられた寄付金と、美術部の作品を販売した売上は全額、難病のこども支援全国ネットワークに寄付されるという。 -
春高伊那駅伝開会式
22日の大会を前に、春の高校伊那駅伝の開会式が21日、伊那文化会館で行われた。
今年の大会には、男女合わせて県内外から134チームが参加する。
開会式では、去年男子の部優勝の佐久長聖高校主将の宮坂俊輔君が選手宣誓をした。
また、大会主催者を代表して小坂樫男伊那市長は、「沿道では、市民が工夫を凝らし応援します。選手の皆さんは、青春の力を十分発揮し頑張って下さい」と選手を激励した。
大会は22日、伊那市陸上競技場を発着点に行われる。
今大会から男子のコースは、環状北線を通り高遠町商店街を折り返すコースへと変更している。女子が午前10時、男子が午後0時5分スタートする。
また、いなっせでは出場高校の地元名産品が一堂に並ぶ全国味自慢物産展が開かれている。物産展は22日午後3時まで。 -
上伊那6RCがミーティング
上伊那郡内のロータリークラブが一堂に集まるインターシティミーティングが15日、伊那市高遠町の高遠さくらホテルで開かれた。
会場には上伊那郡内6クラブの会員約100人が集まった。
6クラブが持ち回りで担当していて、今年は伊那中央クラブが担当し、3市町村が合併した意味を込め伊那市高遠町の高遠さくらホテルで開催した。
この日は、各クラブが青少年育成活動の取組みについて発表した。
駒ヶ根ロータリークラブは、ネパールの貧しい子ども達への支援をする中で、学校を作るだけでなく母親に学校の大切さを知ってもらい、子ども達が学校に通える環境作りをしてきたことを発表した。
伊那ロータリークラブは、18歳から30歳を対象としたローターアクトクラブと活動をする中で、「人材育成の必要性を感じる」と発表した。
県内のロータリークラブの代表、安川英昭ガバナーは、「地域のクラブ同士が交流を深める有意義な時間になった」と話していた。 -
高遠城址公園開き4月1日に変更
桜の開花予想が早まったことを受け伊那市は、高遠城址公園の公園開きの日程を急きょ変更した。4月4日を予定していたが、1日に変更する。
長野地方気象台は18日、高遠の桜は4月2日に開花する竏窒ニ今年3回目の予想を発表した。
2回目の開花予想は4月5日を予想していて、3日早まった。
伊那市では、これを受けて当初4月4日を予定していた高遠城址公園の公園開きを早め、1日に行うとしている。 -
高校後期試験合格発表
県内の公立高校後期選抜の合格発表が19日、一斉に行われた。上伊那では、896人が合格した。
このうち伊那北高校では、午前8時30分に合格者の番号が貼られた掲示板が玄関前に運び出された。
発表を見にきた受験生らは、自分の番号を確認し、ほっとした表情を見せていた。
校庭では、在校生らが胴上げするなどして受験生の合格を祝っていた。
伊那北高校では、後期選抜の普通科204人の募集人員に対し188人受験し全員が合格、理数科は4人の定員に対し5人が受験し4人が合格した。
長野県教育委員会によると、県内の公立高校の全日制では1万1386人が受験し1万463人が合格、定時制では223人が受験し196人が合格、多部制では178人が受験し145人が合格した。
なお再募集は、伊那北高校普通科で16人、辰野高校商業科で2人、高遠高校普通科で19人などとなっている。 -
南箕輪村災害時要援護者協定
南箕輪村は、災害が発生した場合の要援護者の受け入れについて、村内外の福祉施設と協定を結んだ。
19日、協定を結ぶ10施設のうち7施設の代表者が南箕輪村を訪れ、調印式が行われた。
この協定は、避難所での生活が困難な要介護認定者や寝たきりのお年寄りなどを災害発生時に受け入れてもらえるよう村が要請した。
唐木一直村長は、「平成18年7月豪雨の際、避難勧告を出したが、要援護者の受け入れ先まで頭が回らなかった。このことを教訓に皆さんと協定を結び、スムーズな避難が出来るようにしたい」と話していた。
今回協定を結んだのは、村内や伊那市、箕輪町の老人ホームや宅幼老所、障害者支援施設など10施設。
災害発生時には、避難所での生活が困難な要援護者の中で、必要性の高い人から優先的に福祉避難所へ移送される。
移送先では、生活場所や生活物資の提供などが行われる。
受け入れ先となった施設の代表らは、「災害時に受け入れられるよう準備を整えたい」「給食施設や重度の介護を行える施設がある。出来る限り協力したい」などと話していた。
村によると、去年9月現在で村の要援護者台帳に登録している村民は約160人。
これは登録をしている人の数で、実際に援護が必要な人はもっと多いという。 -
伊那市が定額給付金の申請書発送
定額給付金の支給に向けて伊那市は19日、給付のための申請書類を各家庭に発送した。
この日、郵便局の職員が市役所を訪れ、発送書類を詰めた封筒を車に積み込んだ。封筒の数は約2万8300通。
今回発送した封筒には、申請用紙のほか、市が発行を検討しているプレミアム商品券についてのアンケートも同封している。
プレミアム商品券は、使用する時、商品券の購入金額に何パーセントか上乗せした金額で利用できる商品券。
市では現在10%上乗せした金額で使用できるプレミアム商品券の発行を考えてる。
上乗せ分の負担については、市が半分を、残る半分を、伊那商工会議所の協力商店に負担してもらえないか検討を進めている。
申請書類の最終配達は26日ごろ、23日からは申請の受付も始まる。23日から27日までは電話での問い合わせにも対応する予定。
最も早い人は来月17日に定額給付金を手にすることになる。 -
伊那市人事異動 小規模
伊那市は19日、4月1日付けの人事異動を内示した。
「必要最小限」とする小規模の異動で、異動総数は271人、昇格は35人、うち2人が部長級に昇格している。
水道部長には、総務部財政課長の原秀夫さんが昇格する。
議会事務局長には、副参事伊那市観光派遣で羽広荘支配人の高木伸治さんが昇格する。
小坂樫男市長は、「合併後旧市町村の人事交流を積極的に進めてきたことから、今回は必要最小限の人事異動とした」と話している。
今回、組織が見直され、水道部を再編するほか、高遠教育振興課、長谷教育振興課を統合する。 -
箕輪町交通少年団 入退団式
箕輪町交通少年団の入退団式が14日、松島コミュニティセンターで行われ、卒団する54人を送った。
式には、全団員173人が参加した。
あいさつで中村善男団長は、「交通少年団で学んだルールやマナーを守って、これからも事故のないよう過ごしてください」と話した。
このあと、各小学校の卒団生の代表が感想文を発表した。
箕輪中部小の藤森登生君は、「僕たちのこれまでの活動で、少しでも事故が減ってくれていたらうれしい。これからも交通安全に協力していきたい」と話した。
箕輪町交通少年団は、町内の小学5、6年生が事故防止を呼びかける手紙の配布や新成人への飲酒運転防止の呼びかけなどを行っている。
新年度は81人が入団し、4月11日から活動が始まる。 -
伊那市入札等検討委員会設置
伊那市は公共工事などの入札や契約の透明性を図るための第三者機関「伊那市入札等検討委員会」を設置した。
市によると、委員会は税理士や大学教授などの有識者4人で構成されていて、公共工事の公正な競争を確保することを目的としている。
委員会では、予定価格200万円を超えるもので委員が選んだ公共工事について審議することにしている。
また、市が発注した建設工事などに関して、入札や契約の手続きの運用状況について報告を受けるほか、一般競争入札参加資格者の設定理由や、その経緯、指名競争入札の指名理由などについて審議する。
伊那市によると、県内でこのような第三者機関を設置している自治体は大町市や箕輪町のほかは、あまり例がないという。
委員会は年3回開催し、今年7月に本格的な審議に入る。 -
定額給付金申請の受け付け始まる
南箕輪村で18日から、定額給付金の申請受け付けが始まった。村役場には多くの人が申請に訪れ、職員が対応にあたっていた。
定額給付金の指定口座への振り込みは毎月8日、18日、28日の3回で、南箕輪村では初回の振り込みが4月8日になるという。
伊那市では、19日に申請書を各家庭に発送することにしていて、受け付けは来週から、振り込みは4月中頃を予定している。
箕輪町では17日から受け付けが始まっていて、初回の振り込みは28日が土曜のため27日を予定している。
定額給付金の申請の受け付けは、それぞれの自治体の申請受付開始日から6カ月間となっていて、各市町村では早めの申請を呼びかけている。 -
工賃アップ応援宣言登録証交付
障害者福祉施設で働く人に支払われる工賃のアップに協力している自治体や団体などに18日、登録証が交付された。
伊那合同庁舎で交付式が行われ、宮坂正巳所長が、市町村や商工団体、企業など14団体に登録証を手渡した。
県は今年1月から、障害者の自立と生活の向上を図るため、福祉施設で生産される商品の値段や、障害者の仕事の対価として支払われる工賃のアップを支援する団体を募集している。
登録証は、障害者施設で作られた自主製品の販売スペースを設けるなど、販売促進に協力している団体に交付する。
これまで県で認定された団体は17団体で、そのうち上伊那は16団体、また上伊那の8市町村は今回すべて登録された。
平成19年度の県のまとめによると、1カ月100時間働いた場合支払われる工賃の平均は1万900円で、時給にすると109円となる。
県では、登録団体の協力で自主製品の販売を促進し、平成23年度には現在の工賃の約2倍となる2万2千円を目指すという。 -
上伊那地域景観育成住民協定
地域の特性を生かし、広域的景観育成の推進を図る上伊那地域景観育成住民協定地区連絡協議会が17日、設置された。
協議会は、活動状況・問題点などの情報交換を行うことにより景観育成の推進を図ろうと設置した。
この日は、上伊那管内27の協定者会代表や行政担当者が出席し、上伊那地域の景観育成住民協定の概要説明や今後の活動について確認した。
また、会では役員の選出があり、会長に駒ヶ根市の大徳原周辺地域景観形成住民協定協議会長の澤上和正さんに決まった。
委員からは▽協定者会の運営資金が乏しい▽各自治体の支援金活用による景観づくりの活動状況の情報提供が必要竏窒ネど意見や要望が出された。
今後は、意見を出し合い活動を進めていくという。
現在、上伊那地区で景観協定を結んでいるのは27地区で、県全体では48市町村159の地区となっている。 -
美篶西部園児が涅槃会法要に参加
伊那市の美篶西部保育園の園児は16日、釈迦の命日に合わせて行われる涅槃会(ねはんえ)法要に参加した。
年長園児24人が美篶下川手にある洞泉寺を訪れた。
洞泉寺では、小さなころから地域のお寺や行事に親しんでもらおうと、毎年園児たちを法要に招待している。
涅槃会法要は、2500年前インドで亡くなった釈迦の命日に合わせて行う仏教の行事。1年に1度、釈迦の亡くなったときの様子を描いた掛け軸を飾り、釈迦をしのび感謝する。
子どもたちは、絵に向かって手を合わせ、頭を下げていた。
法要が終わると、花の模様が入ったもちが全員に配られた。これを食べると1年間無病息災でいられるとされている。
高岡公彦住職は、「世のため人のために仏教を広めた釈迦のように、皆さんも頑張ってください」と園児たちに話していた。