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消火協力の親子に感謝状
2月に伊那市高遠町で発生した火事で、消火活動に協力したとして高遠町の親子に7日、感謝状が贈られた。
高遠消防署で感謝状の贈呈式が行われ、中原道彦さんと長女の優奈さん、次男の徹哉くんに感謝状が贈られた。
火事は、2月14日に高遠町勝間で発生した。
3人は少年野球の練習の帰りに近くを通りかかり、火事を発見した。
消火栓を使っての消火活動や消防署への通報、近所への報告など、消火活動に協力した。
高遠消防署の蟹沢昭二署長は、「親子の連携で被害の拡大を防いでくれたことに大変感謝している」と話した。 -
ソフトボール「アルプスイーナちゃんクラブ」卒団式
小学生のソフトボールチーム「アルプスイーナちゃんクラブ」は7日、伊那公民館で1期生となる6年生5人の卒業を祝った。
後輩達や保護者、関係者など約50人が、この春チームを巣立つ男子1人、女子4人の卒団を祝った。
卒団する5人は、「中学でもソフトボールを続けたい」「打撃や守備で上達した事が嬉しかった」とそれぞれの思い出を話した。
丸山正雄監督は、「親やチームメイトへの感謝の気持ちを忘れず、スポーツを続けて下さい」とはなむけの言葉を贈った。
また、送る会に訪れた小坂樫男伊那市長は、「北京オリンピックで金メダルを取った上野選手のようになれるよう、これからも頑張って下さい」とあいさつし、チームへ記念品を贈った。
「アルプスイーナちゃんソフトボールクラブ」は、ソフトボールのまち伊那市で、女子の底辺も拡大しようと、総合型地域スポーツクラブと協力し市体育協会ソフトボール部が去年の7月にチームを結成した。
現在は、伊那市内を中心に29人の子どもたちが所属し、毎週土曜日に練習をしている。
来年度は、練習試合などを重ね、5月に初めて大会に出場する予定。 -
花桃せん定作業
箕輪町の上古田公民館周辺で7日、地域住民が育てている花桃のせん定作業が行われた。
作業をしたのは、箕輪町の県道与地辰野線を花街道にしようと活動している「西部花街道をつくる会」。
会員約40人が、上古田出身で農業改良普及員の経験がある唐澤長嘉さんに教わり、花桃25本をせん定した。
唐澤さんによると、せん定のポイントは木の形を三角形にすることで、これにより日当りが良くなり、花がたくさん咲くという。
会員は、遠くから木を見て、さらに近くで枝を見て、形などを意識しながら枝を切っていた。
唐澤弘三会長は、「せん定をして、よりよい花を咲かせるようにしたい」と話していた。
県道与地辰野線沿いには、およそ1500本の花桃が植えられていて、花が楽しめるのは4月下旬ころからという。 -
家づくり無料勉強会
家づくりに必要な情報などを知ってもらおうと勉強会が7日、箕輪町地域交流センターで開かれた。
これは、家づくりの情報を提供し相談に応じているNPO日本良質住宅協会が無料で開いた。
上伊那では初開催で、40人余が参加した。
講師を務めた生命保険会社の井上憲一さんは、契約について、仮契約でも法的に有効になるため軽い気持ちでサインしないこと、銀行で融資を受ける場合は金利の交渉をすることなどを勧めていた。
この勉強会は、8日は伊那市の伊那商工会館で午後1時から開く予定。 -
雪割草展示会
雪が残る早春に花が咲く雪割草の展示会が7日から、伊那市の伊那市民会館で開かれている。
この展示会は、南信地域の愛好家でつくる信濃雪割草愛好会が毎年開いていて、今年で9回目。
会場には、会員が丹精込めて育てた280鉢が並んでいる。
雪割草は、キンポウゲ科の多年草で、日本の中部地方より北の高山帯に自生する植物。花の大きさは約1センチで、花びらの形や色はさまざま。
会長の新井久さんは、「花を咲かせるには4年かかるが、可憐な花を見ると喜びでいっぱいになる。多くの人に雪割草の魅力に触れてほしい」と来場を呼びかけている。
展示会は8日まで。 -
日影区で健康講座
伊那市総合型スポーツクラブのインストラクター、山岸洋子さんによる健康講座が6日夜、伊那市の日影公民館で開かれた。
日影区の文化活動の一環として開き、地区住民約60人が集まった。
講師の山岸さんは、心と身体のつながりについて説明した。
「片腕を上げ力を入れた状態で、自分は健康と思えば腕は下がらないが、自分は健康じゃないと思えば腕は下がってしまう」など、気持ちの持ち方に身体が反応することを実演を交えて説明した。
山岸さんは、「マイナスのイメージを持ってものごとをするのではなく、どうせやるならどうしたら良いかを考えて、日々を過ごしてみてください」と参加者に呼びかけていた。
ある参加者は、「気持ちや言動でこんなに変わるとは思わなかった。これからの生活の中で実践していきたい」と話していた。 -
橋爪まんぷさんが社協に寄付
伊那市在住の漫画家 橋爪まんぷさんが5日、チャリティー漫画展の収益金の一部を市社会福祉協議会に寄付した。
まんぷさんが、伊那市みはらしの湯の副支配人と共に福祉まちづくりセンターを訪れ、収益金の一部2万円を寄付した。
まんぷさんは毎年、年末から年始にかけて、みはらしの湯で干支にちなんだ作品展を開いている。
今回も、干支のカレンダーや縁起物などを書いた作品を販売し、その一部を寄付した。
この寄付は、干支の漫画展を始めてから毎年行っていて、今年で7年目。
まんぷさんは、「出来る範囲内のささやかな寄付ですが、つもり積もって何かの役にたってほしい」と話していた。 -
就職面接会
来春就職を予定している新卒者を対象にした就職面接会が6日、伊那市内で開かれた。不況を反映してか、参加企業は去年に比べ12社減となった。
参加企業は、去年の面接会より12社少ない55社で、12社のうち10社は製造業だった。
伊那職業安定協会は、来春、大学や短大、専門学校を卒業する上伊那の520人にダイレクトメールを送っていて、この日は160人が会場を訪れた。
上伊那出身の女子短大生は、「企業の採用人員が減っていて、今年は厳しいと実感する」と話していた。
一方、ある製造業の人事担当者は、「これまでは、新卒者は若干名採用してきたが、先行きが不透明で来年は1人のみ採用したい」と話していた。
また他の製造業の人事担当者は、「不景気でも新陳代謝は必要。採用人員は減ってもいい人をとるチャンスと捉えている」と話していた。
来春の就職戦線は、学生たちにとって非常に厳しい状況となっているようだ。 -
移動ジョブカフェ開催
景気悪化の影響で離職した人や、自分に合った就職先を探している若者の就業を支援する「移動ジョブカフェ」が6日、伊那合同庁舎で開かれた。
松本市と長野市にある若者向け雇用相談所「ジョブカフェ信州」が、南信地域の技術専門校や金融機関などほかの雇用関係機関と連携し開いた。
今回は、雇用悪化に伴い、若者に限らず幅広い世代の求職者を対象に企画した。
自動車部品製造業で働く箕輪町の27歳の男性は、「1月から週休3日になっていて、先が見えない。この際、経験が生かされ、興味ある仕事につきたいと思い相談に訪れた」と話していた。
また、諏訪から訪れたという別の男性は、「諏訪から上伊那に通ってでも現在の状況を打破したい」と話していて、製造業を中心とした不況の現状が浮き彫りになっている。
この移動ジョブカフェには、1日で30人を超す人が相談に訪れた。 -
上農定時制卒業式
2年後の平成22年度に廃止となる上伊那農業高校定時制で5日夜、卒業式が行われた。
今年度の卒業生11人に、三井忠人校長が卒業証書を授与した。
三井校長は、「今年度は新入生が入学することはなかったが、みなさんが中心となって引っ張ってくれた。定時制ならではの困難や悩み、喜びがあったと思う。それは心の貯えとなり、みなさんの人生を支えるものになる」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の原直子さんは、「上農定時制は2年後になくなるが、それを嘆かず、前向きに最後まで明るい定時制を築いていってほしい。本当にこの定時制には、かけがえのないものをいただいた」と答辞を述べた。
式の後、教室では最後のホームルームが行われた。
担任の宮澤英明教諭は、「君たちが作り上げてきた一番大切なものは、人とつながる力。君たちの気持ちが分かる仲間が10人はいる。そういうことを大切にして、悔いのない人生を送ってほしい」と話した。
県の高校改革プランの方針で、上農高校定時制は、現在の2年生が卒業する2年後の平成22年度をもって廃止される。 -
箕輪三日町で土砂崩落
箕輪町三日町の県道19号伊那辰野線、通称「竜東線」の一部で6日、土砂崩落が発生した。
土砂崩落が起きたのは、箕輪町三日町、竜東線の番場原公園近く。土砂は道路約10メートルにわたって流れ込んでいて、流木も混ざっている。
道路を管理する伊那建設事務所によると、土砂崩落によるけが人はいないという。
伊那建設事務所では、現場を全面通行止めにして撤去作業に当たっていて、7日朝、安全が確認でき次第通行止めを解除する予定。
土砂の流出箇所、原因については現在調査中。 -
タクシー強盗防犯訓練
タクシー強盗が起きたときの対処方法などを学ぶ訓練が6日、伊那警察署で行われた。
訓練には、上伊那のタクシー会社12社から30人が参加した。
この訓練は、全国でタクシーを狙った強盗が多発していることを受け、伊那警察署と県タクシー協会上伊那支部が初めて開いた。
訓練では、警察官扮する強盗がタクシーに乗り、逃走するまでを実際に行った。
運転手は、防犯灯をつけること、逃走する犯人にカラーボールを投げることなどを意識して訓練に臨んでいた。
伊那署によると、タクシー強盗は全国で平成17年から毎年200件近く発生していて、県内では平成18年に1件発生しているという。
単独犯が多く、7割が刃物を持っての犯行ということで、伊那署では、「命を守ることが一番大事。停車するときは、暗がりを避けたり、何かあったらすぐ逃げられるようにシートベルトをはずしておくように」などと注意を呼び掛けていた。 -
天竜川水系河川整備計画
戸草ダム建設を盛り込んだ修正案示す国土交通省天竜川上流河川事務所は5日夜、伊那市長谷の戸草ダム建設を盛り込んだ天竜川水系河川整備計画の修正案を地元に示した。
去年6月に建設見送りの計画案が示されてから9カ月。この日示された修正案は、社会情勢の変化を見ながら竏窒ニしながらも、新しいダム建設に向けて調査・検討を進めるという内容になっている。
見送り案が示されて以来、ダム建設を求めてきた地元長谷地域対策協議会の佐藤八十一会長は、今回の修正案に一定の評価を示した。
5日夜、長谷総合支所で開かれた対策協議会では、表現としては前向きになったものの、「社会情勢の変化に合わせ」などとするあいまいな表現に、委員からは、ダム建設に関して国がどの程度踏み込んで考えているのかを問う質問が相次いだ。
戸草ダム建設に向けた調査・検討を進める間の美和ダム上流域の安全対策として、今後10年間の砂防施設の整備計画も協議会に示された。
佐藤会長は、「砂防計画はあくまで砂防計画、ダム建設はまったく別の話。ごまかされない」と話している。
12日には、伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が伊那市役所で開かれることになっている。
国が今後30年間の河川整備のあり方を示す天竜川水系河川整備計画は今後、村井県知事の意見を聴いた後に策定される。 -
赤羽栄子さん押し花絵作品展
伊那市美篶の赤羽栄子さんの押し花絵展が、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれている。
赤羽さんは、押し花絵などを指導している全国組織「ふしぎな花倶楽部」のインストラクターで、市内5つの教室で指導にあたっている。
8回目となる今回は、去年の冬から始めたという水彩画や、一昨年から取り組んでいる切り絵とコラボレーションした作品も楽しめる。
新作が56点、全部で100点並んでいる。
押し花絵展は10日まで。 -
啓蟄
5日は、二十四節気の一つ「啓蟄」。大地が暖まり、冬眠していた虫が穴から出てくるころとされている。
この日の最高気温は、3月下旬並みの10.7度。暖かさにさそわれて、日本ミツバチが活発に活動していた。 -
伊那公園桜愛護会が桜の植樹
伊那市の伊那公園の管理をしている桜愛護会は1日、公園周辺への桜の移植作業をした。
伊那公園桜愛護会は、伊那市中央区の住民有志でつくる会で、園内の桜の手入れなどをしている。
この日は、公園内に仮植えしていたソメイヨシノとしだれ桜合計5本を、公園西側の斜面に移植した。
伊那公園は、市内のほかの公園に比べ外側から桜が見えにくいため、今回、外から見えやすい斜面に移植した。
愛護会では、「小さい公園だが、小さいなりにできることをして桜でいっぱいの公園にしていきたい」と話していた。 -
南箕輪小で6年生を送る会
この春小学校を卒業する6年生に感謝の気持ちを伝えようと4日、南箕輪小学校で6年生を送る会が開かれ、6年生121人が拍手で迎えられた。
送る会では、学年ごとに、歌や呼びかけ、ダンスなどの発表があった。
このうち5年生は、6年生にアンケートをとって楽しかった思い出ベスト10を発表。一つひとつの思い出を劇で再現したり、6年生にインタビューをして、1年間の出来事を振り返った。
最後に、伝統の灯を絶やさないようにとの願いを込め、各学年の代表児童のローソクに6年生が火を灯した。
6年生で前児童会長の原志門君は「今日のためにたくさん準備をしてくれて本当にうれしい。中学へ行っても皆さんのことは忘れない」と話していた。
南箕輪小学校の卒業式は、18日に行われる。 -
いなっせで消防訓練
春の全国火災予防運動に合わせ、伊那市のいなっせで5日、はしご車を使った消防訓練が行われた。
いなっせビルに入っている店舗や事務所の関係者45人が訓練をした。
訓練は、いなっせ3階南側の上伊那広域連合事務所付近から火が出たという想定で行われ、避難を告げる館内放送が流れると、参加者らは北側広場に避難した。
このあと、7階に残された2人を救助する想定で、はしご車を使った訓練があった。
伊那消防署の救助隊員が、高さおよそ30メートルの7階の窓まで救助に向かった。
隊員と救助された2人が下まで降りてくると、救助訓練は無事に終了した。
伊那消防署では、「複合的な建物でさまざまな人が出入りする場所。訓練の経験を生かし、有効な消防計画を立ててほしい」と話した。
いなっせ管理組合の松沢一男理事長は、「非常事態に備えて、それぞれの店や事務所で消火設備を確認するなど、普段から意識を高めていきたい」と話していた。 -
公衆衛生専門学校伊那校卒業式
長野県公衆衛生専門学校伊那校の卒業式が5日行われ、11人の卒業生が学び舎を巣立った。
今年卒業を迎えたのは、上伊那や飯田・下伊那地方などの11人。
山崎宗廣校長から一人ひとりに卒業証書と専門士称号が授与された。
県公衆衛生専門学校伊那校では、2年間のカリキュラムの中で、歯科衛生士になるための国家資格の取得を目指す。
山崎校長は、「みなさんはこれまでの勉強で現場の厳しさや患者の痛みを学んだ。ここでの経験を活かして歯科衛生士として活躍してください」と式辞を述べた。
卒業生を代表して、伊那市の平沢実可子さんは、「研修は大変なことも多かったが、さまざまなことを学ぶことができた。自分の目指す歯科衛生士の姿に近づけるよう、日々努力を続けていきたい」と答辞を述べた。
卒業生全員が歯科医院への就職が決まっていて、4月から歯科衛生士として働くことになっている。 -
美篶小児童 グアテマラとテレビで交流
伊那市の美篶小学校の3年2組は5日、雑穀アマランサスを通して交流している中米グアテマラの子どもたちと、テレビシステムを使って会話を楽しんだ。
世界各地の訓練所を結ぶテレビシステムを使って、グアテマラの子どもたちと対面しようと、駒ヶ根市の青年海外協力隊の訓練所に、美篶小学校の子どもたちが集まった。
日本時間の午前7時半、時差が15時間あるグアテマラは午後4時過ぎ。
子どもたちは一人ひとり自己紹介をした。
3年2組は、アマランサスの栽培に取り組んでいて、グアテマラなどの中米がアマランサスの原産地であることから交流が始まった。
去年の夏から、グアテマラで栽培の指導などをしている信州大学農学部の根本和洋助教の協力を得て、手紙のやり取りをしている。
初めての対面となったこの日、児童らは、アマランサスの取り組みについて発表したり、日本の文化を紹介していた。
グアテマラの子どもたちも、民族衣装について紹介したり、歌を披露していた。
3年2組は今年度でクラス替えとなり、アマランサスの取り組みやグアテマラとの交流は終了となる。
担任の千賀義博教諭は、「テレビを使って交流できたことは素晴らしいと思う。これが最後の交流になるが、活動の締めくくりになった」と話していた。 -
春の高校伊那駅伝
美篶青島の住民が応援準備3月22日の春の高校伊那駅伝に向け、ランナーを応援しようと伊那市美篶青島の住民らが準備を進めている。
5日は、青島区長や住民が集まり、打ち合わせなどをした。
美篶地区では毎年、ナイスロード沿いに住民が集まり、参加校の校名を書いた凧を揚げるなどして応援している。
今年は、去年より3つ増やし、18個の凧を揚げる予定。
また、今年は初めてパネルを設置し、霞堤防の四季を写した写真を展示するほか、パネルにメッセージを書き込み、選手を応援するという。
美篶青島の住民は、「春の高校伊那駅伝は、全国的にも大きな大会。市民全体で盛り上げたい」と話していた。 -
商工会議所女性会アンケート結果まとまる
伊那商工会議所の女性会が行った少子化対策子育て支援のアンケート結果がまとまった。
アンケートは去年8月、伊那商工会議所会員の1816事業所に勤める女性従業員を対象に行い、508人から回答があった。
「出産・育児で育児休暇などの休暇を取ったか、または取る予定か」との質問には、「取った、取る予定」と答えた人が42・5%、「取らない」と答えた人が57・5%だった。
「取らない」と答えた理由には、会社に迷惑がかかる、復帰後の仕事についていけるか不安などの回答があった。
「夫が育児休暇などの休暇を取ることについてどう思うか」との質問には「賛成」と答えた人が68%で半数以上となったが、女性会では実際には難しいのが現状と分析している。
子育てしながら仕事を続けるために会社に望む制度には、産休や育休、短時間勤務制度などが挙がっていた。
伊那商工会議所女性会では、「事業主の皆さんに、女性従業員の現状を知ってもらい参考にしてほしい」と話していた。
アンケート結果は、3月の会報に掲載し、会議所のホームページでも紹介するという。 -
厳しい雇用環境に学生活発、上伊那地区企業説明会に160人
2010年春卒業予定の大学生、短大生などを対象に就職に向けた上伊那地区企業説明会(伊那職業安定協会主催)が6日、伊那市内で開かれた。不況の影響を受け参加企業は昨年よりも12社少ない55社だったのに対し、学生は昨年よりも34人多い160人。雇用環境の悪化で危機感を募らせる声もあり、真剣な表情で各企業のブースを回った。同協会は4月にも合同就職面接会を開くが、「不況により厳しさを感じている学生が多く、地元、都会を問わずに間口を広げて就職活動しているのでは」とみている。
各企業の採用担当者が業務内容や採用方針などを説明。できるだけ多くの企業と接点と持とうと、数社のブースに足を運ぶ学生の姿が数多くみられた。
3社ほどから説明を聞いたという東京の大学に通う宮田村の男子学生は「都会で就職してもいつかは実家に戻らなければいけないので地元で就職したい。ただ、この地域は製造業が中心なので不況の影響もあり厳しいと感じる。職種など絞り込まないで幅広く就職活動していきたい」と話した。
地元の学校に通う辰野町の女子学生は「確かに厳しいと思うが、頑張れば道は開けるはず」と前を向いた。
参加企業の半数近くは主力の製造業でその多くも不況の影響を受けているとみられるが、伊那市の自動車部品製造会社の担当者は「昨年末から確かに生産は減っているが、優秀な技術者を確保したい。他社などの採用も厳しいと思うが、だからこそ逆に我々にとってはチャンスともいえる」と話した。 -
「移動ジョブカフェ」に離職者や若年求職者30人、先行き見えない雇用不安色濃く
不況の影響による解雇や雇い止めでやむなく離職した人や若年求職者を対象に雇用相談、職業紹介などを行う県の「移動ジョブカフェ」が6日、県伊那合同庁舎講堂で開かれた。30人が訪れ、県内の就業関係機関が個別相談に応じた。景気悪化に伴う生産調整による会社の休業にあわせて会場に足を運ぶ在職者もいるなど、先行きが見えない雇用不安を色濃くにじませた。
面接対策や就職活動に対する不安などのアドバイスから、求人紹介、職業訓練、融資制度の案内まで各機関の担当者が応じ、参加者は各ブースを訪れて個別に相談した。
自動車部品関連の製造業に在職中の箕輪町に住む20代男性は、色々な人のアドバイスを受けてみたいと参加。会社の工場ラインは年明けから金曜日も稼動せず「週休3日」の勤務体制で、先行きの見通しも立たないことから転職を真剣に考えていると話した。
「今の仕事にしがみつきながらも、新たな職場を探している。現状は今まで自分がやってきた経験も全て否定されている感じ。製造の仕事は続けたいが、次は自動車以外のものづくりに携わりたい」と語った。
移動ジョブカフェは県の緊急経済対策の一環として伊那市と佐久市の県内2会場で実施。今後も相談員の派遣業務などを通じて、就業に不安を抱えている人たちを支援していくという。 -
高遠城址公園の桜開花予想は4月5日
長野地方気象台は4日、今年の桜の開花予想日を発表した。高遠の開花予想日は、平年より8日、昨年より4日早い4月5日となっている。
気象台では、2月の気温が平年より高く、3月の気温も平年より高くなると予想されることから、「桜の開花時期も早まる」とみている。
市観光協会は「5日に開花した場合、見ごろは10日頃になりそう」と話している。
気象台による開花予想は1週間ごとに行われ、次回は11日(水)に発表される。 -
県ソフトボール協会総会
県ソフトボール協会は来年度、60周年記念事業として、北京オリンピックに出場した日本女子ソフトボール選手などを招き公式戦を開催する。
1日開いた県ソフトボール協会役員総会で決定した。
試合は、9月12・13日に伊那県営球場で行う。
日本女子ソフトボール1部リーグの公式戦で、トヨタ自動車など4チームが戦う。
参加する選手の中には、昨年の北京オリンピックで、台湾戦・オランダ戦の先発として活躍した坂井寛子投手など日本代表として出場した選手5人と、日本との決勝戦で登板したアメリカのモニカ・アボット投手などが含まれる予定。
また、11月には日本代表選手による講演会や小学生から高校生までを対象とした実技講習会も行いたい考えで、調整を進めている。
総会では、今年度好成績を収めたチームの表彰もあり、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、KOA、伊那シニア、伊那弥生ヶ丘高校男子ソフトボール部が表彰を受けた。 -
災害教訓伝承手法検討会
検討結果まとめる天竜川上流地域の災害体験や防災知識を後世に伝える手法を研究している検討会は3日までに、これまでの検討結果をまとめた。
検討会では今年度、伊那市から飯田市までのモデル地域で、実験的に研修会やイベントを行い、その手法を検討してきた。
伊那市では、伊那小学校の3年生から6年生までを対象に、総合学習や社会科の一環として、災害体験者から話を聞いたり、実際に現場を見学するなどの方法で行ってきた。
この授業から▽宿題というかたちで課題を持ち帰ることで、家庭でも考える機会が生まれる▽実際に災害の話を聞いたり、現場を見る活動がある方が伝わりやすい竏窒ネどの結果がまとまった。
また、5年生に行ったアンケートでは、「災害に対する準備」について、なんらかの準備をしていると答えた児童が、授業実施前は34%だったのに対し、実施後は約2倍の65%に増えていて、防災意識の変化があった竏窒ニしている。
天竜川上流河川事務所では、実験的に行った伝承手法を今年度末までに手引き書としてまとめ、使用した資料とともに4月以降順次ホームページで公開するという。
検討会は今後、この手引きを使用した事業のサポートを行うほか、定期的に手引きの見直しをしていく。 -
「駒ヶ根市長らが新ごみ中間処理施設の建設候補地地元区へ依頼したい」
上伊那広域連合副連合長の杉本幸治駒ヶ根市長らは新ごみ中間処理施設の候補地となっている地元に受け入れを依頼したいとする意向を持っていることがわかった。
小坂樫男伊那市長が市議会一般質問で明らかにした。
地元への依頼の意向を示しているのは上伊那広域連合で副連合長を務める杉本幸治駒ヶ根市長と、矢ケ崎克彦辰野町長の2人。
候補地の地元では、上伊那8市町村のごみを処理する施設ということから「伊那市以外の市町村からもなんらかの依頼があってもよいのではないか」という声があるという。
時期は検討中。
このほかに小坂市長は、環境アセスについて「本年度中に実施したい」と発言したことについて、「目標として述べただけで、本年度にはこだわっていない」と述べた。
また「環境アセスで支障が出ない限り、候補地の変更はありえない」と強調した。 -
伊那東保育園の園児が少林寺拳法に挑戦
心と体を鍛えようと4日、伊那市の伊那東保育園の園児が、少林寺拳法に挑戦した。
これは、保育園の保護者で少林寺拳法の指導をしている鈴木英仁さんが保育園に呼びかけて、今回初めて行われた。
鈴木さんは最初に「少林寺は勝ち負けを決めるものではない。拳法を通じて仲間をつくり、自分のことは自分でできるようになってほしい」と話した。
練習では、転んだ時に頭をぶつけないようにする受身や、不審者に腕をつかまれた時に逃げる方法を練習した。 -
後期選抜志願者数第2回発表
県教育委員会は4日、平成21年度・公立高校後期選抜の志望変更を締め切り、最終集計結果を発表した。
上伊那8校の状況は次の通り。
辰野高校は、普通科で72人の募集に対し74人が志願、倍率は1.03倍。
商業科は20人に対し18人が志願、倍率は0.9倍となっている。
上伊那農業高校はそれぞれの科で20人を募集しており、生産環境科は27人が志願。倍率は1.35倍、園芸科学科は22人が志願し、倍率は 1.1倍、生物工学科は20人が志願し、倍率は、1倍、緑地工学科は28人志願し1.4倍となっている。
高遠高校は普通科で78人の募集に対し62人が志願。倍率は0.79倍となっている。
伊那北高校は普通科204人に対し188人が志願、倍率は0.92倍。
理数科は4人に対し5人が志願、倍率は1.25倍。
伊那弥生ヶ丘高校は、169人の募集に170人が志願、倍率は1.01倍。
赤穂高校は普通科112人の募集に対し、111人が志願、倍率は0.99倍、商業科は募集40人に対し47人が志願、倍率は1.18倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し、63人が志願、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は、午前、午後、夜間の3部合わせて66人の募集で74人が志願、倍率は1.12倍。
工業I部では、20人に対し25人が志願。倍率は1.25倍となっている。
後期選抜試験は10日(火)、合格発表は19日(木)。