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駒ケ根市転退職教職員送別会
駒ケ根市と市教育委員会は21日、市内小中学校の転退職教職員の送別会を市役所南庁舎で開いた=写真。杉本幸治市長は「子どもたちが学校が楽しいと言って通っているのは先生方の努力のおかげと感謝している。それぞれの地域でのますますの活躍を祈る」と激励。教職員を代表して赤穂小学校の高野普校長は「温かく支えてもらったことに感謝する。学んだことを生かしながらこれからも頑張りたい」と礼を述べた。
駒ケ根市内小中学校の転退職教職員は次の皆さん(カッコ内は新任校)。
◇赤穂小▽校長=高野普(退職)▽教頭=唐木孝雄(辰野東小)▽養護教諭=鹿角千恵子(伊那東部中)▽教諭=堀内恵子(辰野西小)伊東美春(伊那北小)浦野紀子(箕輪北小)大野俊浩(飯田養護学校)橘佳乃子(長野市立信里小)三村直美(千曲市立治田小)吉田大輔(塩尻市立木曽楢川小)▽講師=草田美津保(退職)増田穣(退職)丸田菜美子(塩尻市立広丘小)
◇赤穂東小▽教頭=湯本英俊(松本市立旭町中)▽教諭=川村裕彦(天龍村立天龍小教頭)鈴木博道(退職再任用・赤穂東小)白崎由美子(諏訪市立湖南小)丸山元資(伊那養護学校)井上まゆみ(手良小)湯本佐保(小諸養護学校)清沢恵美(長野市立下氷鉋小)▽講師=昆孝嘉(退職)岡崎節子(退職)
◇赤穂南小▽教頭=塩野入幸隆(県教委教学指導課主任指導主事)▽教諭=安藤久美子(南箕輪小)伊藤桃子(組合専従・県教組執行委員)▽養護教諭=安富和子(喬木村立喬木第二小)▽講師=植木温子(退職)保科洋子(退職)▽非常勤講師=中村麻起子(退職)
◇中沢小▽校長=北原三千生(退職)▽教諭=杉田つね子(辰野西小)▽養護教諭=唐沢真理子(高遠中)▽就学支援=伊藤みつ子(赤穂小)
◇東伊那小▽校長=小川清美(退職)▽教諭=原ふみ子(退職)向山あゆみ(伊那東小)松崎善幸(南箕輪中)▽講師=高橋さやか(赤穂南小)
◇赤穂中▽教諭=飯島淳(退職)前田美恵子(退職再任用・赤穂中)浦野勝(長谷中)後藤衛(飯田市立高陵中)藤森了(諏訪養護学校)杉山幸代(塩尻市立塩尻西部中)鎌田真(木曽町立福島中)藤井篤徳(国立大学法人付属長野中)▽専門幹=牧田達夫(伊那東部中)▽養護助教諭=片桐美佐喜(退職)▽主事=町田典幸(川上村立川上第二小)▽講師=中村二志(退職)埋橋由佳(新規採用・長野市立湯谷小)
◇東中▽教諭=嶋崎幸子(赤穂中)島谷佳美(松本ろう学校)桂本真司(宮田中)▽講師=下平怜菜(新規採用・大町市立八坂小) -
高校後期合格発表
08年度公立高等学校後期選抜の合格発表が21日、各校であり、上伊那8校でも、少し遅れて春がやってきた受験生らが、喜びの歓声を挙げた=写真。
倍率1・16倍となった08年度新設の多部制・単位制高校「箕輪進修高校」でも、合格番号が張り出される午前8時半に校門前に受験生が集まり、自分の番号を確認。合格していることが分かると「受かってる」と声に出し、ともに苦労を重ねてきた友人らと喜びを分かち合った。
友人と合格発表に訪れた箕輪中学校の唐沢希菜子さん(15)は「多部制・単位制に変わって自分のペースで勉強ができると思い、受験した。まずは友だちをつくって学校生活を楽しみたい。あと、社会人になるための準備として、しっかり学びたい」と話し、携帯電話からその場で父親に連絡していた。
再募集する学校、学科は辰野高校が普通科5人、商業科6人、上伊那農業高校生物工学科が6人、高遠高校普通科が18人。定時制では、赤穂高校が若干名を追加募集している。
再募集の受付期間は25日まで。再募集入学予定者の発表は27日までに当該高校で発表する(定時制の追加募集は4月4日までに当該校で発表する)。 -
みのわ健康アカデミー第3期生51人卒業
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の第3期生卒業式が21日、町文化センターであった。1年間のトレーニングや健康学習に励んだ51人が卒業証書を受け、健康づくりの継続を誓った。
学長の平沢豊満町長は、「健康の大切さ、喜びを本当にわかっている3期生の皆さんの輪を広げ、自分自身も健康に、そして町の人、全国の人も健康になるようアピールしていく先達になってほしい」とあいさつし、トレーニングの各曜日の代表者に卒業証書と活動記録を授与した。皆勤の2人には記念品を贈った。
卒業生代表の伊藤大二郎さん(69)=長岡区=は、「実年、熟年と幅広い層の生徒をまとめ指導、サポートしてもらい、楽しく1年間過ごさせていただいた。アカデミーで学んだことを引き続き長く実践することが大切。このアカデミーの制度に感謝し、1年間実践できたことを誇りに卒業したい」とあいさつした。
1年間の成果は、1日の平均歩数が1万123歩。腹囲・体重の変化は平均で腹囲4・5センチ、体重2キロ減少。上体起こしや長座体前屈などの体力測定の結果も向上し、血圧も改善傾向が見られ、動脈硬化測定も血管が柔らかくなったとの結果が出た。「GO/NO-GO」課題実験による大脳の活動状況は、間違いの回数は変わらないが反応時間が速くなった。
精神面では「自信がついた」「毎日が明るくなったような気がして楽しい」などの意見があった。
アカデミー副学長でもある信州大学教育学部の寺沢宏次教授は、「仲間ができアカデミーに来ることが本当に楽しみだった」とする学生の感想を受け、「このコミュニティをどう使うかが大切。いい方向に働かせると犯罪が減り、余命が伸びる。これがいやしの原点。1年間学んだことを生かし、このコミュニティを大切に幸せに過ごしてほしい」と講評した。 -
南箕輪村人事異動内示
課長級昇格3人南箕輪村は21日、4月1日付の人事異動を内示した。課長3人の退職と収納対策課新設に伴う、新規採用2人を含む30人の中規模異動となった。
課長級は8人で、昇格は3人。会計管理者に総務課企画係長の山崎久雄さん、住民福祉課長に財務課財政係長の清水麻男さん、産業課長に総務課行政係長の原茂樹さん。
新設の収納対策課長は会計管理者の加藤直昭さんで、収納対策係長事務取り扱いも兼ねる。
係長級は9人で、昇格は統括係長昇格1人。係員は長野県、伊那市との交流派遣研修、厚生労働省への派遣研修も含め11人。
3月31日付退職は5人。県などの交流派遣職員の異動は2人。 -
宮田村議選立候補予定者が公開討論
任期満了に伴い25日に告示する宮田村議選の立候補予定者による公開討論会が21日、同村民会館であった。同日現在で出馬を表明している現職9人、新人4人が出席。「村の抱える問題点と、それに対する取り組み」「村の将来像」の2点について、それぞれの考えを語った。
村長選を通じても同村の選挙では初の公開討論会。村商工会青年部の主催で、約100人が各立候補予定者の考え方に耳を傾けた。
町二区の27歳の女性は「このような機会でないと直接、候補予定者の話を聞くことができない。13人の個性的な部分も感じられ、投票の参考になった」と感想。
また、中越区の32歳男性は「自分の地区の候補者などはビラなどで知っていたが、直接的に候補者の声を聞くことはなかった。自分の言葉で討論し、その人らしさも感じられた」と話した。 -
宮田村議選事前審査に定数1超の13派
任期満了に伴う25日告示、30日投開票の宮田村議選の立候補予定者事前審査が21日あり、現職9、新人4の計13派が出席。予想の顔ぶれで、定数12を争う様相がほぼ固まった。以前のように地元地区票のみに頼らない陣営も多く「票が読めない」と関係者からは声も聞かれる。
複数の新人は組織にも頼らず独自の選挙を展開。浸透度を含めて現職も動きを図りきれておらず、いくつかの陣営は「以前ならば告示前にある程度は票読みもできたが、今回は違う。まだ様子見の有権者も多い。これからが本番」と分析する。
村選挙管理委員会によると、事前審査を受けた13派以外に、書類を持ち帰るなどの動きはない。
2日現在の有権者数は7159人(男3466人、女3693人)。 -
村民参加のワインセミナー開講、名実ともに山ぶどうの里に
名実ともにワインの里に‐。村内農家が栽培する山ぶどう(ヤマソービニオン)を原料にワインの特産地化が進む宮田村で4月から、地域文化としてさらに定着させようと、一般村民対象の「ワインセミナー(仮称)」が通年で始まる。村公民館と村産業建設課の共催で、栽培者や醸造する本坊酒造など生産関係者も協力。年間12回の講座でワインの様々な知識を学ぶほか、ほ場での体験実習も取り入れて、地元への普及啓もうを充実させる考えだ。
気軽に関心を深めてもらい地元ワインのファン拡大を図るのが当初の目的だが、将来的にはソムリエの養成など普及活動の推進役となる人材育成も目指したい考え。
長期的な構想も視野に入れており、村産業建設課は「文化として定着させていくためには、住民に関心を高めてもらうことが最も重要に思う」と説明。
特産ワイン「紫輝」が醸造開始から10年目を迎え、村の山ぶどうの里づくり構想は新たな段階を迎える。
セミナーでは山ぶどうの栽培、収獲、仕込み体験を交え、ワインの概論、鑑賞と表現法、管理方法や料理との相性など幅広く学ぶ。
テイスティングなどもあるため成人が対象。毎月1回午後7時からを予定し、初回は4月21日。
28日から参加者の募集を開始し、20人の定員になり次第締め切る。問い合わせは村公民館85・2314へ。 -
杉山さんが詩画集「夢をかなえたいあなたへ いつかきっと必ず」を出版
宮田村中越区の杉山久美さん(31)が、湧き出る自身の想いを詩とイラストでつづった詩画集「夢をかなえたいあなたへ いつかきっと必ず」を出版した。リンゴ栽培に励む夫の栄司さん(31)を支えるかたわら、「今の私を伝えることで誰かの役に立てたら」と一念発起。日々の葛藤を抱えながらも前向きに生きる心の内面を素直に表現し、自分自身を大切にしてほしいとメッセージを発信している。
高校生の頃、悲しい、つらい、そしてうれしいことがあると、心の内面をイラストに描くようになった久美さん。その後、友人からもらうピンク色の紙片に、絵と一緒に文も綴るようになった。
今回出版した詩画集に収めた大半の詩は、昨年の6月のある日に一気に書き上げた。「その時の心の内をストレートに表現したくて。どうしても今の気持ちをまとめたかった」と作成時を振り返る。
詩の中に再三でてくる「いつかきっと必ず」。この言葉は亡くなった祖母の恵美子さんがいつも語りかけてくれた言葉だ。
夢を信じる力。結婚という転機も経て、新たな歩みを進める久美さんは詩に「今、できないあなたでもいいんです」と綴る。
「今が厳しくてもいつかできる、やりたいっていう追い求める気持ちが大事。この本を手にした人が、今のままの自分でいいんだと少しでもホッとしてくれたら」と久美さんは、自身を投影した詩画集のイラストのように静かに微笑んだ。
詩画集は1160円(税別)。問い合わせなどは杉山さん090・4667・9354まで。 -
ミャンマー産のそば粉使い 児童らそば打ち体験
南箕輪村のNPOアジア麻薬・貧困撲滅協会(理事長・氏原暉男信州大学名誉教授)は22日、伊那市駅前ビルいなっせで小学生までを対象とした「子どもそば打ち教室」を開いた。市内や同村の3家族9人が参加し、ミャンマー産の新そばを使って、そば打ちを体験した。
同協会は、ミャンマーでケシの栽培をソバに転換させるための活動を続け、現地で生産されたそばを日本に買い付けている。そば打ち教室は、子どもたちの食育と国際貢献を目的に昨年12月に続き2回目。メンバーによると、寒暖の差があるミャンマーで生産したそば粉は上質だという。
教室は会員の中でそば打ちを趣味としているメンバーが指導者となり、県内産の小麦粉とそば粉で「2・8そば」を打った。初めてのそば打ちをした女子児童の一人は「そば粉を丸く形作るのが難しかった。包丁も大きくて使いにくかったけどうまくいった」などと話していた。
会員が受講生たちにそば打ちを披露 -
沢尻の新入生を地元社協が祝福
南箕輪村の沢尻地区社会福祉協会「たんぽぽの会」は22日、沢尻公民館で来年度小学校、中学校に入学する同地区の子どもたちを招き、地区のお年寄りとともに新入生を祝った。
たんぽぽの会の恒例行事で、園児や児童18人を含め約50人が参加。会のボランティアが赤飯や豚汁などの料理を用意し、みなで会食したほか、商工会女性部によるゲームなどを行った。
春日悦男会長は「小学校、中学校に入学したら、友人をたくさんつくって。遊びや勉強が楽しくなるから」とあいさつ。新入生代表の漆沢直人君(12)は「体に気を付け、これからも沢尻の子どもたちを見守って」と感謝した。
お年寄りらと会食する沢尻の子どもたち -
『朝の学舎』この一年
対談 武田徹・馬塚丈司昨年4月にスタートした『朝の学舎』は、未来世代を担う子どもたちへのメッセージとして、天竜川水系を舞台に土や水、森などに深く関わっている皆さんと子どもたちを追いかけてきた。
天竜川河口の砂浜で産卵するアカウミガメ(絶滅危惧種)の卵にさわり、小ガメの放流を体験(昨年9月放送)、伊那谷に伝わる養蚕文化と技術を伝承する唐澤さん夫妻と西箕輪小学校の子どもたちの触れ合い(昨年10月放送)、一滴の水の中に生きる珪藻との出会い(昨年4月放送)竏窒ネど、伊那谷の子どもたちが心と体で感じたこの一年。この豊かな自然の恵みの中で、それを感じ続けることができる未来であってほしい、また、次の世代、また次の世代へとつないでいってほしい、という願いを、それぞれの番組の中で、先生役の皆さんに伝えていただいた。
今回の朝の学舎は、天竜川河口でアカウミガメや砂浜の環境を守る活動を20年以上前から続けているサンクチュアリNPOの馬塚丈司理事長をゲストに迎え、ナビゲーター武田徹とともに、21世紀を生きる子どもたちへのメッセージを改めて語り合う。 -
【伊南行政組合消防本部消防長 竹上俊隆さん】
42年間の長きにわたり、消防署員として地域住民の安全を懸命に守り続けてきたが、この3月末で定年退職する。
高校卒業後、駒ケ根市消防署(当時)に入署。
「実はどんな仕事なのかよく知らずに入ったんだよ。火消しというのはもちろん分かっていたが、それだけ。救急活動もやることさえ知らなかったね」
入って間もないころ、火の見やぐらを改良した望楼の上で深夜の見張りをしていた。真冬の寒さが身にしみる最もつらい勤務だ。
「先輩たちは仮眠中。一人きりで心細いから『何も起きなけりゃいいが』とどきどきしながら双眼鏡をのぞいていたら、突然目の前が真っ赤になったような気がした。一瞬何が何だか分からなかったが、すぐに火事だと気が付いてね。赤穂高校の方向だったからてっきり学校が燃えていると思って大慌てで先輩たちに「赤穂高校が火事だ!」と大声で知らせたんだ。ところが実際の火事場は学校のはるか向こうの吉瀬地区だった。夜の火事は近く見えるってのは本当だね。慌てちゃいかん竏窒チてことを思い知らされたよ」
救急での思い出も多い。
「出血している傷病者を搬送する時の血のにおい、あの特有の鉄分のにおいになかなか慣れなくてね。でも嫌な顔を見せてはならないし、仕事はしっかりやらなくてはならない。弱音を吐きそうになる自分を励ましながら懸命に頑張ってきた」
救急車の車内で亡くなる人も目の前でたくさん見てきた。以前、救急隊員には傷病者への医療行為は許されていなかったため「亡くなっていくのをただ見ているだけ。運ぶことしかできなくて情けなく、悔しい思いを何度もした。今は救急救命士の資格ができて、気管挿管などの救命処置もできるようになった。あの当時からすればすごい進歩だね」。
10年ほど前、中央道で十数台の車が関係する多重衝突事故があり、何人かの人が亡くなった。
「現場は200メートルにわたってつぶれた車が散乱していて、負傷者のいる所までなかなかたどり着けなくてね。まったくひどい状況だった。全職員で対応したが、機材が十分なくて歯がゆい思いをした。あれを契機にその後機材の整備が進み、署員も実際の修羅場を経験したせいで訓練も真剣味が増したよ」
◇ ◇
「寝ても覚めても常に緊張感を強いられながら、長いこと消防人生を送ってきたが、今振り返ってみればやってきてよかったと心から思う。本当にやりがいのある仕事だったからね。これからは、これまでの経験を生かせる道を探して、何か社会に貢献するようなことができればいいね」
(白鳥文男) -
天竜精機太陽光発電稼動式
産業用機械開発、製造の天竜精機(芦部喜一社長、駒ケ根市東伊那)は20日、創業50周年を記念して取り組んだ市内最大規模の太陽光発電システムの稼動式を同社で開いた。芦部社長は「環境への配慮は企業としての責任。これを契機に、より少ないエネルギーで生産活動をしていくよう、社員の意識をさらに高めていきたい」と話した=写真。
発電システムは同社の第3工場の屋根に504枚の太陽電池パネルを設置し、1時間当たりの最大発電量90キロワットを確保。年間発電量は約9万1800キロワットの見込みで、同社の使用電力量の15%、約100万円分に当たるという。発電状況は事務所内に設置したモニター画面で常時確認できるほか、今月末からはインターネットの同社ホームページ上でも公開する。 -
JICA理事長表彰祝賀会
JICA(国際協力機構)理事長表彰を昨年10月に受けたJICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所の顧問医、塩原順四郎さんの受賞祝賀会が19日夜、駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開かれた。関係者約70人が参加。花束を贈るなどして塩原さんの受賞を祝い、これまでの功績をたたえた=写真。
塩原さんは「受賞は大勢の人の支援があってこそ。協力隊員が途上国の厳しい環境の中で元気に活躍していると聞くと本当にうれしい」とあいさつした。
塩原さんが昨年夏までに訓練所で健康指導を行った協力隊候補者らは延べ7800人、接種した予防注射は6万2千本に及ぶという。
塩原さんは1930年、塩尻市生まれの77歳。信州大医学部卒業後、結核予防会結核研究所入所。海外技術協力事業団(現JICA)の結核専門医としてアフガニスタンで医療活動に従事した。米国留学を経て75年に昭和伊南総合病院外科医長、90年縲・9年は同院長を務めた。青年海外協力隊訓練所顧問医は93年から現在も務めている。ネパール交流市民の会会長、駒ケ根協力隊を育てる会理事も務める。 -
認定農業者、集落営農組織合同研修会
駒ケ根市担い手育成総合支援協議会(市営農センター)は18日、認定農業者、集落営農組織を対象にした合同研修会を駒ケ根市のJA上伊那南部グリーンセンターで開いた。農業関係者など約50人が参加し、経営改善、法人化などについて学んだ。
経営改善研修では、県担い手育成総合支援協議会専門アドバイザーの鈴木皓平さんを講師に迎え、経営計画の立て方と改善への生かし方などを聴いた=写真。鈴木さんは「決算書を作成できる知識がないと現状の分析ができない。貸借対照表と損益計算書の意味と作り方を十分理解した上で、計画的な改善に取り組んでほしい」と話した。参加者は資料に並んだ数字に頭をひねりながら、真剣な表情で講義に耳を傾けていた。
法人化研修では飯島町の農事法人「田切農産」の紫芝勉さんが同社の経営について説明した。 -
福祉を考える企業とボランティア団体交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は18日夜、市内のボランティアグループとの交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。本年度の福祉活動助成事業として、視覚障害高齢者の絵画制作を支援する「たんぽぽ工房」(矢亀陽子代表)に5万円、市内在住の外国人を支援する「地球人ネットワークin駒ケ根」(清水敏晴会長)に10万円の助成金をそれぞれ贈った=写真。2団体は活動の計画や詳しい内容などについて発表した。
約50人の参加者は4グループに分かれて分散交流会を行い、企業での障害者雇用の現状や課題などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「企業として、障害者の自立と雇用に向けて取り組み、一歩一歩前進していきたい」と述べた。 -
たかずやの里で退園式
伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」(小牧勘太郎理事長)で20日、退園式があった=写真。これまで一緒に生活してきた仲間や保護者、同施設の関係者などが、新たな旅立ちの時を迎えた子どもたちを祝福した。
今年度同施設を退園するのは6歳から18歳までの6人。退園後の進路はさまざまで、家族と暮らし、進学するケース、就職し、独立するケースなどがある。
式典では、6人の担当教諭が一人ひとりに向けて選んだ記念品を贈呈。その後、鹿野博愛施設長が「たかずやの里で生活したということは、ほかの子どもよりも多くの経験をしたということ。ここでの経験は社会に出てからきっと生きてくる。たかずやで過ごしたことを誇りにして、健康で過ごしてほしい」と6人を祝福したほか、施設に残る生徒の代表は「6人とお別れするのは寂しいけど、それぞれの道で頑張っていってください」と激励した。
多くの祝福を受け、来年度から短大に進学する生徒代表は「それぞれ進む道は違うけど、これまでのように頑張っていきたい」と語り、同施設での生活を振り返りながら涙を見せる場面もあった。
また、40年以上という長きにわたって同施設に勤め、定年後も施設長として子どもたちを支えてきた鹿野施設長が3月末でその職を降りることになり、退任式もあった。 -
第2回みなみみのわフォトグランプリ入賞作品展
南箕輪村の第2回みなみみのわフォトグランプリ入賞作品展が20日、大芝高原内の日帰り温泉施設「大芝の湯」で始まった。展示は12作品で、4月5日まで飾る。
南箕輪村らしさがあふれる写真を募り、14人から40点の応募があった。今月11日の審査会で最優秀賞「春うらゝ」(伊藤好幸さん・伊那市)をはじめ、優秀賞6点、佳作5点が決まった。
写真は村内の自然や大芝高原、落ち穂を拾う中学生、大芝高原まつり、大芝のイルミネーションなどを撮影したもの。身近な村の風景などを撮影した作品に、大芝の湯の利用者が関心を寄せている。 -
08年度箕輪町公民館正副分館長・分館主事合同会
箕輪町公民館の08年度正副分館長・分館主事合同会は19日夜、町文化センターで初会合を開いた。正副分館長会長に木下分館長の平井克則さんを選出し、08年度事業を確認した。
新年度事業は、社会体育事業が第49回町内1周駅伝大会(9月23日)、第54回町民野球大会(8月14日)、第24回ジュニアスピードスケート大会、第7回なわとび選手権大会、各種健康教室。
正副分館長・分館主事会の事業は、定例会年2回、役員会、研修会、映写技術講習会。本館事業の生涯学習フェスティバル(まなびピア箕輪2008)や町広報「みのわの実」への寄稿などにも協力する。
役員は次の皆さん。
▽正副分館長会長=平井克則木下分館長▽正副分館長副会長=飯沼忠廣沢分館長▽主事会長=日野和政(上古田)▽主事会副会長=内堀則夫(富田) -
春の高校伊那駅伝・上伊那チーム紹介(上)
春の高校伊那駅伝・県高校新人駅伝競走大会(男子31回、女子24回)」は23日、伊那市の陸上競技場を発着点とした男子6区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコースで行う。男子87校、女子54校の計141校がエントリー。上伊那地方から出場する上伊那農、伊那弥生、伊那北の男子3校、伊那西の女子1校を順次紹介する。
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【伊那西】
地元唯一の女子チームは8年連続の出場。前回はたすきをつなぐことが出来ず県内7位だった。チームは短距離選手中心となるが、「状況は去年と同じでも、今年は体力のある選手が多いので期待できる」と田中監督は健闘を誓っている。
チームの目標は、想いを込めた一本のたすきを途切れることなくつなげること。小沢部長は「地元の応援が力になる。みんなの期待にこたえられるよう頑張り、昨年のタイムを上回りたい」と意気込んでいる。
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【伊那北】
1年生が中心となるチームを2年生エース2人が引っ張る。チームとしてのまとまりは強く、個々の力も高い。松沢監督は「チャレンジャーのつもりで少しでも前を見て、一人でも多く抜いてほしい」と意気込んでいる。
前回大会は当日のアクシデントにより、5区まで走り終えて途中棄権。村上主将は「調整不足には気をつけたい。それぞれ高い潜在能力は持っているので、力を出し切ればよい勝負ができるはず。目標は県内3位」と上を見据えている。 -
かんてんぱぱホールで青野恭介写真展「花回廊伊那路」
伊那市西春近のかんてんぱぱホール内にある山岳写真家・青野恭介さん(70)=東京都=のフォトアートギャラリーで、写真展「花回廊伊那路」が開かれている。伊那谷で春から秋にかけて咲き誇るサクラやモモ、ソバなど花々を写した色彩豊かな作品50点が、訪れた人たちを魅了している=写真。
上下伊那地域で四季折々に見られる花のある風景を並べた今回の作品展は、サクラを写した作品が約半数を占める。
青野さんは「伊那路のサクラは樹種も多く、色合いもさまざま。有名、無名関係なく素晴らしいものが多く、これだけ多くのサクラが伊那路という限定された範囲に広がっている地域は全国でも珍しい」と話す。
作品は一昨年から昨年にかけて撮影した近作が中心で、駒ヶ根市馬見塚公園の池に浮かんだサクラの花びらを写した作品や、高遠城址公園の幻想的な夜桜を写した作品、南アルプス、中央アルプスと青空を背景に咲き誇るサクラをとらえた作品などが並んでいる。
また、サクラ以外にも夏の中央アルプス千畳敷カールを彩るコバイケイソウ、石仏の前でたくましく咲くオミナエシなど、美しい風景を織りなすさまざまな花の姿が並んでいる。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。5月11日まで(年中無休)。 -
「東春近ウォーキングロード」に看板設置
伊那市東春近の住民有志でつくる「よりあい東春近会議」(戸田政光代表)は20日、住民に地域の魅力を知ってもらおうと創設した「東春近ウォーキングロード」の沿線に案内看板を設置し、コースの完成を祝った。
同地区の自然や歴史などの資源を拡充するための取り組み。07年2月に企画し、同6月にコースを初下見し、秋からコースの最終決定に向けて話し合ってきた。本年3月上旬には、県の支援金事業で県産カラマツを使った案内看板60枚を手作りした。
ウォーキングロードは、河岸段丘の上、下道沿いの史跡や天竜川などの堤防道路から2つのアルプスを見ることが出来る「里コース南・北」「原コース」「川コース」の計4コースで総延長約15キロ。この日は、距離や順路、史跡名などを記した看板を関係者20人が手分けして取り付けた。
今後はコースの利用を区民らに呼び掛けていく。日常、区内をウォーキングしている人の情報を集めて、コースの拡充も考えている。
「原コース」に案内看板を設置するメンバーら -
23日、吉瀬田切大橋が供用開始、渡りぞめ式
主要地方道伊那生田飯田線(竜東線)の天竜川に架かる吉瀬田切大橋がほぼ完成し、23日、しゅん工式、渡り初めをする。供用開始は午後1時。
供用開始となるのは吉瀬竏駐c切工区(第1工区)で、駒ケ根市吉瀬を起点とした飯島町田切の町道北河原中平幹線までの840メートル。うち橋梁(りょう)部分232・5メートル、鈑桁橋88メートル、鋼ローゼ桁橋(本橋)144・5メートルからなる。橋台、橋脚各2基、幅員6メートル(橋梁11メートル)。総事業費22億円(うち架橋工事16億円)。
23日は、吉瀬区側でテープカット、銘板除幕後、吉瀬区と田切区各1組の3代親子の渡り初めをして、飯島町Aコープ生活センターで祝賀会をする。
天竜川左岸に沿った竜東線吉瀬竏酎蜻・中川村)間は幅員が狭く、落石、土砂崩落の恐れもあることから改修を計画。吉瀬竏駐c切工区は新たな橋で右岸につなげ、地域間交流の促進で魅力ある地域づくりを支援する「交流ふれあい整備事業」との位置付けで、00年に事業化された。02年度に吉瀬側の鈑桁橋が着工され、翌年、飯島側も着工した。
橋の特徴は▽景観や落雪対策により、アーチ形式を採用▽ライフリサイクルコスト低減のため耐候性鋼材無塗装使用▽床版に耐久性の高い合成床版を用いた竏窒ネど。
ほぼ完成した吉瀬田切大橋 -
ウエルネスサポーターの集い
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の卒業生(1期生・2期生約90人)による「ウエルネスサポーター」の初の全体会合となる「ウエルネスサポーターの集い」が18日、箕輪町文化センターであった。
「ウエルネスサポーター」は三日町に2月に開所した介護予防拠点施設「げんきセンター南部」で健康づくりをより推進するため、健康運動指導士の指導のもとボランティアで、一般利用者にトレーニングマシンの取り扱いや健康づくりについてアドバイスするなどサポート役として活躍。
集いでは町が新しく考案した「新げんき体操」をサポーターたちが実践。足踏みや手を上げる運動など、サポーターたちは健康運動指導士と作業療法士の指導のもと、元気に体を動かした。
体操のあとサポーターたちは日本赤十字社長野県支部の福島朝雄さんの指導のもと救命講習を受けた。
##写真(たてよこ) -
「箕輪グリーン・ツーリズム」&ブランドセミナー
箕輪町は19日、「箕輪グリーン・ツーリズム&ブランドセミナー」を町文化センターで開いた。農業経営者やまちおこしの関係者などさまざまな分野で活躍する地域住民35人が参加した。
箕輪町は08年度に「食・農・健康」をテーマにした新しいグリーンツーリズム事業の立ち上げを計画。同セミナーではそれに向けて箕輪町の西部地域の「赤そばの里」拡充構想案についての意見交換を行った。
LAU公共施設研究所の吉岡博道さんがコーディネーターとなり、まずこれまでのワークショップで出された意見をまとめて作り上げた構想を発表。
吉岡さんは「赤そばの花ひろば」および周辺の整備など「赤そばの里」の拡充を図る「赤そばの里」拡充構想図案と、北は「あんずの里」や「みのわ温泉」、南は「中曽根のエドヒガン」「伊那アルプス美術館」までの地域を西部里山交流地域(仮称)として、交流資源の創出と連携を図るとした「赤そばの里」を取り巻く交流推進構想図案を提示した。
参加者からは赤そばに対する規制についての質問や、「西部地域の荒廃農地などにトチュウの木が多く生えているから、それを杜仲茶として活用できないか」といった意見などが出た。 -
中殿島で数珠回し
伊那市東春近の中殿島公民館で20日、彼岸供養の数珠回しが行われた。中殿島の老人会や区の役員など約20人が参加した。
閻魔(えんま)王など冥土の十人の裁判官を祭る十王堂は約40年前に中殿島公民館横に移転しており、移転後は区が主体となり十王堂の彼岸供養を行ってきた。
彼岸供養のために十王堂から公民館に移した数体の仏像を前に般若心経を唱えたあと、参加者たちは直径2・5メートルほどの大きな数珠を手に持って円形に座り、「南無阿弥陀仏」と唱えながら数珠を回した。108個の玉のうち、1つだけ大きな玉が回ってくると、参加者たちは頭に玉を寄せて拝んでいた。
十王堂の彼岸供養を取りしきる堂世話人(3人)の野溝定芳さんは「昔は子どもたちが十王堂のお祭りを楽しみにしていた。これからもこの伝統行事を残していきたい」と話していた。 -
伊那西小4年生 星空観察会
伊那市の伊那西小学校4年生(中村弘幸教諭、14人)は21日夜、同小校庭で星空観察会を開いた。親子レクリエーションの一環で、伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」代表の野口輝雄さん(56)=同市西箕輪=を招き、望遠鏡で土星や火星、冬の星座などを眺めた。
理科の単元で月や星について勉強した4年生は、学習のまとめとして実際に星空を観察しようと観察会を企画。児童、保護者の計約40人が集まった。野口さんは「来年になると土星の輪を真横から見ることが出来る」など児童らに説明しながら、持参した反射望遠鏡で星空を見せた。
武田凌也君(10)は「土星の周りに、ほんとに輪っかが見えた」と星空を夢中になって観察。野口さんは「今見ている光は何千万年前のもの。だから望遠鏡は宇宙を見るタイムマシーンなんだよ」と児童たちに熱く語った。
反射望遠鏡を使って土星や火星などを眺める親子ら -
葦の会 「私のお気に入りの一枚」水彩画展
伊那市を中心とした水彩画愛好者のサークル「葦の会」(小松公明代表)の作品展「私のお気に入りの一枚」は4月4日まで、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。それぞれの個性が詰まった風景画や静物画をメンバー16人が一人1点ずつ出品している。入場無料。
同ギャラリーで10回目の展示となる今回は、会員がこれまで描いた中から自分の自信作を出展。作品は「秋の経ヶ岳」「常念岳と桜」「春をつげるパフィオ」などで、それぞれには、作者のPRしたいポイントなどを書いたメモを添えた。
葦の会は、伊那公民館水彩画教室の修了生有志が92年に発足。現代美術画家の碓井伍一さんを講師に招き、毎月2回の教室を開く。現在の会員は会社員や主婦、定年退職者ら50縲・0代の18人で、創作活動を楽しみながら友だちの輪を広げている。
小松代表は「年齢は関係なく、元気のよさが絵に表れている作品ばかり。メモ書きを見ながら、じっくりと鑑賞してもらえるとうれしい」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
「私のお気に入りの一枚」が並んだ水彩画サークル・葦の会の作品展(伊那市・中電伊那営業所ギャラリー) -
宮田中吹奏楽部コンサート、OB、OGと共演も
宮田村宮田中学校吹奏楽部は20日、定期演奏会「スプリングコンサート」を村民会館ホールで開いた。同部出身OB、OGとの初共演も盛り込み、世代を超えて心ひとつにした演奏で満員の会場を楽しませた。
今年度卒業生を含むOB、OG34人が参加。24人の現役部員と一緒に「威風堂々」など3曲を演奏した。
わずか4回と事前の合同練習も限られたが、本番の息はピッタリ。先輩後輩の垣根をこえて、晴れのステージを一緒に楽しんだ。
このほかコンサートは3部構成で現役部員が多彩な楽曲を披露。練習の成果を発揮し、約300人の聴衆を魅了した。 -
楽しい音読講座の子どもたちがデイへ
宮田村教育委員会が住民有志を講師にして開く学校週5日制対応講座のひとつ「楽しい音読 お話の世界を楽しもう」の小学生5人が20日、村社会福祉協議会デイサービスセンターを訪問。お年寄りたちを前に、物語の音読など練習してきた成果を発表した。
同講座は、朗読や読み聞かせなどでボランティア活動も展開する村内のグループ「お話宅Q便」が指導。8人の小学生が参加し、発声練習なども取り入れながら、物語の楽しさにふれてきた。
今年度の最終講座となったこの日、5年生と2年生が同センターをたずね、昨年の村文化祭で発表した2つの物語を音読。一つひとつの言葉をかみしめ、やさしく話しかける子どもたちの姿にお年寄りたちは目を細めた。
「おじいちゃん、おばあちゃんが、このお話の世界に入れるように、気持ちを込めて読みました」と5年の割田遥さん(11)。
歌や早口言葉などでもお年寄りたちと一緒に楽しみ、交流も深めた。
「楽しくやることを大切にしてきたが、上級生の子どもたちが色々考えて引っ張ってくれた。輪が広がったように思います」とお話宅Q便の赤羽房子さん。同講座は新年度も継続する予定だ。