-
里帰り出産を一部受け入れ
小坂市長は7日、伊那中央病院(伊那市)で4月から、里帰り出産が必要な人を一部引き受ける考えを明らかにした。ただ受け入れ能力がある場合で「すべて受け入れられるとは限らない」としている。
上伊那の年間の分娩(ぶんべん)件数は1600件で、内訳は伊那中央病院が千件、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)が500件、民間・助産所が100件。昭和病院が3月末で産科診療を休止することから、里帰り出産を制限しなければ対応できない状況にある。季節によって伊那中病の出産数が変動することや、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通で近くなった県立木曽病院、助産所などと連携することで、年間100人ぐらいは対応できるのではないかとした。
小坂市長は「どうしても里帰り出産しなければならない事情がある人に限り、受け入れ可能なものは引き受ける」と述べた。
対象は、嫁ぎ先で出産できる状況にない、夫が単身赴任で核家族などが考えられるが、上伊那4市町代表の実務担当者で早急に判断基準のたたき台を作る。
各市町村の窓口で申し出を受け、上伊那広域連合で調整。周辺病院などの情報を提供する。
市内の助産院は1カ所だが、年内には3カ所に増える見込みで、年間20縲・0人の出産を取り扱うことができるという。
市議会で、竹中則子議員の一般質問に答えた。 -
宮田小6年1組「どんどこ幸せ隊」がさよならコンサート
「どんどこ幸せ隊」と自ら名付け太鼓演奏に取り組んできた宮田村宮田小学校6年1組は6日、「さよならコンサート」を村民会館ホールで開いた。卒業を控えた最後の公演は、太鼓に励んだ3年間の集大成。想いつまったバチさばきで、会場に集まった家族や地域住民、学校の仲間にも幸せを届けた。
「ドン、ドン」と重厚な太鼓の音色。ひとつがふたつになり、さらにそれが全員となって広がり、子どもたちは舞うようにバチをさばいた。
宮田太鼓の北原健一さんらに指導を受け、4年生の時に始めた太鼓。村内外の各種イベントに積極的に出演するなど、太鼓は同学級の元気の源となった。
公演を終えたある女子は「間違えちゃった」と話しながらも満面の笑顔。鳴り止まない拍手に見送られ、心地良い汗を拭った。 -
宮田小「6年生を送る会」
宮田村宮田小学校は5日、「6年生を送る会」を開いた。巣立つ6年生との別れを惜しみつつ、在校生各学年が趣向を凝らして6年生にエールを送った。
歌やパフォーマンスなどで激励。5年生は「卒業おめでとうございます。6年生のがんばりで、あいさつがあふれ元気な学校になりました。ぼくたちが引き継いでいきます」と感謝した。
6年生は心をこめて縫ったぞうきんを在校生にプレゼント。リコーダーも演奏し、在校生と心を通わせた。 -
08春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2008春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会は5日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所で行った。50単組、約500人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を闘い抜く意志を固めた=写真。
集会では上伊那地区連絡会の竹内啓剛議長は「戦後、空前の好景気といわれ続けているが働く者のその実感はなく、ただ賃金の格差、組織間の格差が広がっている感がある。経営者のみこの好景気の恩恵を受けることを許してはいけない。労働者は使い捨ての部品ではない。私たちはこの格差社会から脱却するために賃金の格差是正と非正規職員の処遇改善や正規化などの実現をしなければならない。本日はそういった意味で今春闘で要求していることが満額回答であるまで、最後まで闘う意志の統一の場にしたい」とあいさつした。
このほか、▽労働分配率の反転する▽格差是正と均等待遇の実現をする▽働き方改革でワーク・ライフ・バランスを推進する竏窒ネどを集会アピール。すべての労働者に今春闘への参加と連帯を呼びかけ、最後まで戦い抜くことを宣言した。 -
旧井沢家住宅 「干支の子色紙絵展」
伊那市西町区の旧井沢家住宅(市有形文化財)を管理する「伊那部宿を考える会(田中三郎会長)」は24日まで、同住宅で今年の干支(えと)のネズミを題材とした色紙絵展を開いている。地域住民が描いた日本画を中心に、掛け軸や置き物など約30点を並べている。
展示は、「毎年、干支に関する作品展を開いていこう」と、同会役員が話し合って企画した初めての試み。作品は地元の日本画愛好者でつくるグループに出品を依頼したものが多く、サツマイモやトウモロコシ、ニンジンなどをかじる、かわいらしいネズミの姿などを描いている。
このほか、同市境南の漫画家・橋爪まんぷさんがネズミをテーマに描いた、イラスト約40点を千円で販売している。
入館料は一般200円、小中学生100円。休館日は火曜日。午前9時縲恁゚後4時。
会場に彩りを添えている「干支の子色紙絵展」 -
はら美術で篠田明子の作陶展開催
人間国宝、故・近藤悠三氏の陶技を伝承する篠田明子さん(45)=池田町=の作陶展が11日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。染め付けを中心に釉裏紅、瑠璃、白磁など、さまざまな技法で仕上げあれたつぼや花入れ、茶器、皿など約200点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
篠田さんは松本市出身。故近藤悠三氏の孫であり、その弟子であった父のもとで陶芸を学んだ。その後も自身の技を追求するため、さまざまな技法を習得。さまざまな展覧会で入選し、93年には国際陶芸ビエンナーレでも入選を果たした。
はら美術での個展は6年ぶり。今回は新作約200点をそろえた。さまざまな作品の中でも、呉須一色でつくる「染付」は篠田さんの思い入れも強く、モチーフとする野の草花の表情を、色の濃淡のみでつぶさにとらえている。
篠田さんは「形、技法とも、一人がこれだけさまざまな作品をつくることは、ほかにはないと思う。楽しんで見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
施政方針、飯島町
飯島町議会は6日、本会議を開き、冒頭、高坂町長は「子育てと活力で未来をはぐくむ健やか予算」と位置付けた08年度予算案の大綱を示した。
施策の柱は(1)住民の協働によるまちづくり
の推進(2)子育て支援・若者定住の促進(3)新しい基盤整備や新規企業導入を含む地域振興の促進(4)安心安全なまちづくり(5)継続事業の確実な推進-とした。
高坂町長は「中期総合計画(06縲・0)を具現化するために、厳しい財政状況下においても『次代を担う子どもたちの育成支援』『町の活力』を強力に推進することと、そのベースとなる財政基盤を健全に保つことを念頭に編成した」と編成方針に触れ、具体的施策に▽地域づくり委員会の事業実践に対する支援▽「農地・水・環境向上対策事業」のサポート▽JICAのりんごプロジェクトの再開▽国道153号伊南バイパスアクセス道路改良事業▽地域防災計画に基くハザードマップ作成、全戸配布▽公共下水事業関連は七久保浄化センターの稼働開始と1部供用開始▽コンポストや生ごみ処理機の購入補助▽乳幼児医療費無料化を中学3年まで拡大▽妊婦健診の公費負担の拡大▽中学1年と高校3年の麻疹・風疹の予防接種ワクチンの予算化▽中央道を横断する農業用水路の耐震対策▽企業誘致策として、円滑かつ迅速な用地確保の実現の観点から現在の農工実施計画の見直し▽商工業振興資金の融資枠拡大▽家庭相談員の「こども室」への配置▽子ども広場の全地区への拡大▽中学校パソコン教室の機器更新-などを挙げ「町長として町民の先頭に立ち、安全で住みよい町・暮らしやすい町・活力ある町づくりに全力を傾注する覚悟。職員のさらなる意識改革を実践し、常に住民と気持ちの融合を図るべく、今後の行財政運営に当りたい」と述べた。 -
「マンデー・フリー・トーク」
「10人寄れば町づくり」-。南町耕地の気の合う仲間10人で、毎月第3月曜日夜、テーマを決めて自由に話し合おうと、01年11月発足したグループ。今年2月までに76回開催、「成人式」「そば」「春の七草、秋の七草」「七五三」「津波」「靖国神社」など政治や経済、教育、生活全般など広範なテーマに取り組んできた。
次回のテーマが決まると、メンバーはインターネットで調べたり、聞き取り調査し、発表し、夜が更けるまで語り合う。
時には出前講座も依頼し、「NPО」「年金」「新エネルギー」「教育基本法」「青少年健全育成」などの学習もした。
2月のテーマは「新エネルギー」。町職員を講師に「飯島町新エネルギービジョン」を学習した。
また、メンバーは町が公募した「飯島町環境保全審議会」「飯島町男女共同参画審議会」「飯島町地域新エネルギー策定委員会」など各種審議会委員にも積極的に応募し、政策の企画に参加している。
地域貢献活動にも熱心で、親ぼくと交流の機会にと、3月9日午前9時から、南町コミュケーションセンターで、「新そば打ち体験・試食会」も計画。参加費男性千円、女性・学生(小学生以上)500円。詳細は事務局の下平憲夫さん(TEL86・2215)
同会事務局の下平さんは「会は南町耕地の団結の核にもなっている。異業種のメンバーが様々なテーマを掲げ、発展的意見も多い」。
メンバーの1人、北沢敏雄さんは「メンバーの年齢が40縲・0代までと幅広く、多種多様な職業の人たちが自由に話し合え、楽しい」。塚本則雄さんは「ひとり一人、目先の違った意見が出され、役立つことも多い。視野が広がり、勉強のきっかけにもなっている」
会長の桃沢文男さんは「毎回全員参加で楽しく話し合っている。地域にも貢献できていると思う」と話している。(大口国江) -
南箕輪村議会3月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会3月定例会の一般質問は12、13日にある。質問者は8人。質問要旨は次の通り。
原司宣議員 (1)08年度予算編成と重点方針および村政運営(2)村の活性化のため地元の高校、大学との連携(3)森林セラピーロード
久保村義輝議員 (1)食の安全、農林業と環境対策(2)道路の建設・保全と財源(3)行政姿勢
高見利夫議員 (1)地球温暖化に対応した政策(2)資源の有効活用
山口守夫議員 (1)ごみ処理対策について・広域連合関連(2)ごみ慮理対策について・村関連(3)村づくり委員
原悟郎議員 (1)産業振興と土地利用(2)村の各種計画の住民への周知
孕石勝市議員 (1)消防、防災(2)環境問題
山本昭子議員 (1)市町村合併その後(2)道路特定財源問題(3)食の安全
三沢澄子議員 (1)後期高齢者医療制度(2)医療・介護(3)地球温暖化防止の取り組み -
全戸対象のアンケート定期的に
宮田村は住民との相互の情報交換を緊密にしようと、全戸を対象にしたアンケートを毎年定期的に実施する方針を固めた。
過去にも夏まつり開催の是非や合併問題など不定期にアンケートをした例はあるが、「時節の課題も取りあげながら、必要な情報を互いに共有する機会にしたい」と村総務課は説明する。
実施時期は未定だが、年に1回程度を予定。村は必要とする情報を質問し、住民から村への要望、意見などを挙げてもらう。
新年度予算に事業費として印刷代3万2千円を計上した。
同課は「回収率があがるものにして、多くの意見がいただけるアンケートにしたい」と話す。 -
上伊那の合併 4、5年の間はないだろう
上伊那の合併について、小坂市長は6日、「他市町村から申し入れがあれば別だが、こちらから積極的に働きかけるのは市民感情からも難しい」とし、4、5年の間はそういう動きにならないだろうとの考えを示した。馬場秀則議員の市議会一般質問に答えた。
「上伊那一つという方法もあったが、伊南で合併協議が進んでいたことから、伊北での合併協議となった」と3市町村の合併経過を説明。
現在は「新市の一体感を醸成することが求められている」と話した。 -
伊那北保育園、地域のボランティアを迎えて感謝を伝える
伊那市の伊那北保育園(松・ス政恵園長)の園児140人が6日、この冬園の駐車場などを雪かきしてくれた地元のボランティア3人を迎えた感謝の気持ちを伝えた。
140人の園児が通う同園には、園内3カ所に駐車場があり、保護者会などが雪かきをしているが、手が回りきらないのが現状。そんな中、近くに住む地域住民が例年雪かきに協力してくれている。特に雪の多かった今年も、雪が降るたびに自分のうちで使っている除雪機などを使って雪かきをしてくれ、同園では、その感謝の気持ちを込めた交流会を開くことになった。
園児らは、これまで練習してきた剣玉やこま回し、歌などを披露。園を訪れた3人も、園児の様子を笑顔で見守った。
その一人、平沢正憲さん(75)は「地域の子どものために自分のできる限りのことをやろうと思ってきた。あまりに年代が違うから、戸惑いもあるけど、子どもは元気でかわいい」と話していた。
また、松・ス園長は「地域の方に助けていただいて、本当に感謝している。保育園を知ってもらうのにも良い機会なので、おりを見て交流会を続けていければ」と話していた。 -
シルバー会員が救急処置法学んで
宮田村の駒ケ根伊南シルバー人材センター宮田地区の懇談会は6日、村民会館で開いた。屋外などで受託作業する機会も多く万が一のことも考えられるため、救急処置法の講習も実施。36人の会員が心肺そせいやAEDなどの使い方を実践形式で学んだ。
近年は懇談会で交通安全の研修を取り入れてきたが、現場で役に立つ応急的な対応も学んでいこうと企画した。
伊南消防北消防署の署員を講師に、一人ひとりが体験。何かあった時の対応を頭に入れた。
懇談では2008度の事業計画案などを審議。村の主要文化体育施設の指定管理者となることを報告し、担当する会員を紹介した。 -
老福センターの入浴サービス廃止へ、惜しむ声も老朽化激しく
宮田村は3月末で、老人福祉センターの浴場を使った60歳以上対象の無料入浴サービスを廃止する。建設から約20年経過し、老朽化が激しいことが理由。村は代替案として新田区にある温泉施設「こまゆき荘」の入浴券配布も予定するが、利便性も高く、高齢者のコミュニティの場になっていただけに廃止を残念がる声は少なくない。
「気楽に風呂に入れる。歩いても来れるここだから良かった。さみしくなるね」。センターの浴場でひと風呂浴びた数人の高齢者が、持参した菓子で茶を飲みながらつぶやいた。
昭和60年のセンター開館当初から、希望者の登録制で浴場を開放。現在は週2回、30人ほどが登録している。
一方で老朽化は激しく、本年度も90万円かけて修繕。しかし、今後も湯船の漏水や水道管の不具合などで、毎年100万円以上の修繕経費が必要になる見通しとなった。
年間維持費に220万円かかっており、これ以上の多額な出費は困難として、継続を断念した。
村住民福祉課の担当者は「介護予防にもなっており、継続したいというのが私たちの本音。利用者の皆さんからは料金を払ってでも続けてという声もきくが、現状を考えると難しい」と説明する。
同課は浴場前に張り紙を出して、利用者に廃止を周知。アンケート調査も行い、村の中心地から離れたこまゆき荘への送迎も検討しながら、利用ニーズの把握を図っている。 -
西山山ろくの観光活性民間主導で
宮田村議会3月定例会一般質問は6日にあり、清水靖夫村長は住民有志で検討が進む西山山ろくの観光活性化策を民間主導で考えていることを改めて示した。資金を必要とする事業展開も想定されるが、村長は「行政として何ができるかは探っる。情報提供やアドバイスなどの面で協力したい」と話した。
研究会を設けて議論されている西山山ろくの観光だが、描いた計画を実行に移す組織体制について問われた村長は「行政主導ではなく民間の力を。役場内での専門部署などは考えていない」とした。 -
プロの分析で検討も、3セク宮田観光開発の経営改革で村長答弁
宮田村の清水靖夫村長は6日の村議会定例会一般質問で、社長を務める村の第三セクター宮田観光開発の経営改革について「プロの分析の中で考えていく必要がある」と答え、何らかの形で外部の力を活用していきたい考えを示した。
清水村長は現状の経営状況を厳しく分析し「自覚やノウハウに欠け、弱体化している。5年後、10年後を見据え、改善計画も明確にしなければ」とも述べた。
同じく一般質問で、土地開発公社の土地保有額について聞かれた公社理事長を務める小林修副村長は「簿価と時価に差はない」と答え、把握する資産価値に誤りがないことを説明。2006年度末に10億800万円だった保有額は、売却により07年度末には9億6千万円に減るとの見通しも示した。 -
伊那弥生男子ソフトボール部 全国選抜大会へ
高校ソフトボールの第26回全国男子選抜大会(21縲・4日・静岡県富士宮市)に伊那市の伊那弥生が出場する。選手たちは「安定感のある守備」を武器に前回果たせなかったベスト8を目指し、毎日の練習に励んでいる。
伊那弥生は、昨年9月末にあった県大会の代表決定戦、飯山北を7竏・の5回コールドで下し、2年連続の全国大会出場を決めた。全国の舞台は各都道府県代表45チームが参加し、4日間のトーナメントを展開。初戦は九州の雄、玉名工(熊本)と対戦する。
チームが許した失策は県大会、同11月初旬の北信越新人大会の3試合を通じて1試合に1回程度。ドロップボールやチェンジアップなどの変化球が多彩な主戦で主将の原卓を中心に守備で試合の流れをつくる。「攻撃力は劣ったが、今年は守ってコツコツと点を加えたい」と小林光二監督は語る。
原卓主将は「守備が安定しているのでミスがなければ上位も狙える。相手は関係なく、自分たちのソフトボールが出来れば」と意気込む。 -
伊那市子ども会育成会連絡協議会表彰
伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)は3日夜、同市役所で年度末総会を開き、長年にわたり青少年健全育成に尽力してきた、美篶青少年育成会(畑房男会長)と御園青少年育成会の茅原等さん(45)、三井敦司さん(38)の2人を表彰した。
美篶青少年育成会は1979(昭和54)年の設立。12地区800人で構成し、ふるさと再発見、護身術講習会など特色ある取り組みを展開する。
茅原さん、三井さんは推進委員として2001年から6年間、PTA、区、公民館事業と連携し、花いっぱい活動、魚つかみ大会などの企画を通じて青少年育成に尽力する。
連絡協議会の畑会長は「青少年が健全に育たないと日本の未来はない。長い間ありがとう」とあいさつ。
美篶青少年育成会総務部長の福岡衛さん(53)は「先輩方が築いた伝統をつなげるため、これを契機にさらなる活動を推進したい」。茅原さんは「今後も子ども会、地域の活動に頑張っていきたい」。三井さんは「活動の中で地域や人のありがたみを感じた。これからも自分なりに努力したい」と話した。
伊那市子ども会育成会連絡協議会表彰を受ける表彰者 -
昔昔亭健太郎独演会
駒ケ根市出身の落語家昔昔亭健太郎=本名・箭内(やない)広光=さんを招いての第5回東伊那寄席が4日、同市の東伊那公民館で開かれた。同公民館と東伊那区社会福祉協議会主催。健太郎さんはNHKテレビの朝の連続ドラマのタイトルにもなっている『ちりとてちん』と、婚礼の余興で大失敗する『松竹梅』の古典落語2題を披露=写真。落語の後にはかっぽれも踊るなど、芸達者なところを見せた。
集まった約100人の人たちは健太郎さんの芸に「ああおかしい」などと言いながら、涙を流して大笑いしていた。
健太郎さんはサラリーマンを経て97年に故春風亭柳昇師匠に入門。その後師匠が亡くなったことにより、昔昔亭桃太郎師匠門下に移籍した。現在二ツ目。 -
赤穂高卒業式
赤穂高校(米山明広校長)は5日、卒業証書授与式を行った。保護者、教職員、在校生らが見守る中を各クラスの代表生徒7人が壇上に進み出て米山校長から卒業証書を受け取った。卒業生代表の福沢なつ美さんは答辞で「多くの友人たちと出会えた素晴らしい3年間だった」と涙ながらに思い出を振り返った上で「これから新たな生活が始まるが、赤穂で培った精神力と行動力で乗り越えていきたい。どうかこれからも見守って」と述べた。
米山校長は「行く手には多くの困難や壁があるだろうが、悲観的にならず常に前向きに考えてほしい。誇り、気品、継続の3つの言葉をはなむけに贈りたい」と激励した。卒業生271人は保護者と在校生らの拍手に送られながら、3年間過ごした母校を静かに後にした=写真。
卒業生はほとんどが大学などに進学する。 -
伊那市の栄養教諭
駒ケ根市中沢
岩根美ゑ子さん(59)学生の時、寝坊して朝のバスに乗り遅れそうになって「朝ご飯は食べない」と、家を出ようとした。しかし母は、玄関先まで朝ご飯を持ってきてくれた。そんな記憶がある。
「そういう家庭で育ったから、自分は朝食を食べないなんてあり得ない。でも今は、朝食を食べない子や、食べてもパンとジャム、ご飯とふりかけだけっていう子も多い。今の子どもたちは、食べ物が有り余っている中にあって、自分の体を守るためには何を食べたらいいのか分からないでいる。子どもたちには、こういう環境下で自分の体をどう守るかを伝えていくことが大切だと思っています」と語る。
伊那市立東部中学校の生徒や職員、約900人分の学校給食を預かる栄養職員。また、本年度からは伊那市の「栄養教諭」として、学校、家庭、地域における食育の推進に取り組んでいる。
学校栄養職員となって38年。食育の必要性はひしひしと感じてきたが、いざやるとなると、課題は山積している。当初栄養教諭に任命された時は「本当に自分で役割を果たしていけるのだろうか」と悩んだ。
しかし「大丈夫大丈夫、私たちもやるから」と仲間の栄養士16人が声をかけてくれた。
「それで自分も『よし、やってやろう』って思いが固まった。それにすごく助けられました」と振り返る。 -
県公衆衛生専門学校伊那校で卒業式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校で5日、卒業式があった。保護者や在校生らに見守られる中、18人の卒業生が学校長の山崎宗広伊那保健所長から卒業証書と専門士称号を受け取り、2年間の思い出を振り返るとともに社会人としての一歩を踏み出すため、志を新たにした=写真。
昨年度浮上した公衆衛生専門学校の存続問題の中、本年度の卒業生は学業に励んできたが、関係者の県への働きかけの結果、伊那校は存続することとなり、喜びの中での卒業式となった。
山崎校長は「みなさんはこの2年間、医療従事者としての厳しさに直面する中、相手の思いに立って行動することを学び、人格的にも大きく成長したと思う。これからの仕事を通じて創造力と想像力、2つの力に磨きをかけ、いたわりの心を持ち、たくましく、堂々と生きていってほしい」とはなむけの言葉を送った。
また、在校生の小林亜早美さん(19)=富士見町=は「私たちにとって、先輩たちはあこがれであり、目標でした。これからの1年、少しでも先輩方に近づけるようにしたい」と語った。
さまざまな祝福のメッセージを受け卒業生の竹村慶子さん(20)=豊丘村=は「同じ目標を持つ仲間とともに、一つひとつの経験を乗り越えてこれた。これからは社会人として、今まで以上に苦しいこともあると思うが、学校での経験を思い出し、目標とする歯科衛生士に近づけるように頑張りたい」と語った。
本年度の卒業生の出身地は、上伊那11人、諏訪地域4人、下伊那1人、松本地域1人。進学する1人を除く17人の就職が内定しており、6人が上伊那地区内で就職する。国家試験の合格発表は25日。 -
西箕輪ふるさと景観マップが完成
西箕輪ふるさと景観住民協定者会(小池知志会長)はこのほど、西箕輪地区から望むことができるさまざまな景観スポットを示した「西箕輪ふるさと景観マップ」を作成した=写真。
同会では、県の「景観育成特定地区」になるべく、現在その手続きを進めている。また、地区内の景観を保護する取り組みも展開しており、マップ作りもその一環。地区全体を把握するマップを通して、農村地帯の豊かな景観を改めて見直してもらおうと考えた。
マップはA2判で四つ織り。四季折々の美しい風景写真を掲載するとともに、マップに記した24カ所の光景が、地区のどこで見られるかを記している。この事業は県の地域発元気づくり支援金の採択も受けている。
マップ作りを進めてきた山口通之さんは「まずは地区の人たちに西箕輪の景観の素晴らしさを改めて知ってもらいたい。また、外から来る人にもこの地域の良さを知ってもらえれば」と話していた。
マップは5千部発行しており、西箕輪地区に全戸配布するほか、市内の公共施設などへ配布する。 -
西箕輪ふるさと景観住民協定者会、目標達成のために再度同意書を発送し、3月下旬に県へ申請
県の「景観育成特定地区」への指定を目指す伊那市西箕輪の「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)の代議員会が4日夜、西箕輪支所であった。県への申請に必要な3分の2以上の同意書署名を集めるため、昨年11月から地区内外の地権者に署名を求めてきたが、第1次集計とする2月25日現在で、目標数までわずかに及ばなかったため、今後、提出率の悪かった区の住民に再度理解を求めるとともに区未加入者などにも署名を求め、目標をクリアし、3月下旬を目標に県に申請する。
2月25日現在、対象者となる1789人のうち、1085人から同意書を回収することができた。しかし、県への申請には対象地区内の地権者3分の2以上の賛同が必要で、人数にしてあと114人分、不足している。また、面積でも3分の2以上が要件となっており、41ヘクタール足りない。
主な要因としては、新興住宅地の多い地域での回収率が低さ、地区外居住者で、西箕輪地区に土地を保有している人が全体の約3分の1を占めていることなどがある。また、昔から同地区に住んでいる人が多い区では関心が高い一方、若い世帯、新しくこの地に移り住んできた人の多い区では関心が低いというのが現状のようだ。
しかし、目標達成までにはあとわずかなため、同協定者会ではこれまで同意書署名を求めてこなかった会社、社宅、区未加入者などにも署名を求めるほか、回収率が50パーセント未満の地区などで再度理解を求め、目標達成を目指すこととなった。
最終的な集約は今月19日を目途とする。
景観育成特定地区の指定を受けると、地域住民の意向に応じた景観育成が可能となるが、現在のところ、県内で指定を受けた地域はない。西箕輪地区の指定が実現すれば、県内初の景観育成特定地区が誕生する。 -
助産院開院に助成する方向で検討
小坂市長は5日、産婦人科医師不足に伴い、助産院開院に対して助成する方向であることを明らかにした。市議会で、助産院との連携・支援施策について中村威夫議員の一般質問に答えた。
小坂市長は、3月末の昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産科診療休止を受け、伊那中央病院で施設改修を進めている現状や、上伊那の産科医療の連携体制などを説明。伊那中病は4月、産婦人科医師が1人増え、5人体制となるが「各医療機関が役割分担し、上伊那全体で医療を守っていく必要がある」とし「産科医療の連携体制で、正常分娩は助産院でも取り扱うことができることを地域住民に広報し、協力をお願いしている」と述べた。
市内の助産院は1カ所あり、1カ所で開院準備しているという。
助成は開院に際しての施設や備品で、今後、開院する人の希望を聞いて検討する。
院内助産院の開設は「可能かどうか研究していく必要がある」とした。
また、24時間対応している伊那中病の地域救急医療センター専従医師が4月に4人から3人に減るため「救急医療を続けていくことができない切羽詰った状態」。救急医師の確保について、関係市町村長、県議を含めて県へ要請していきたいとした。
小坂市長は「公立3病院が共倒れになり、第2次、第3次医療が崩壊してしまうと危機感を持っている。3病院の病院事業をどうやっていくのか、上伊那広域連合含め、検討していく必要がある」と述べた。 -
むらづくり講演会
南箕輪村はこのほど、むらづくり講演会を村民センターで開いた。医療法人清泰会滝沢病院の吉田朋孝院長が「メンタルヘルスについて縲恊Sの健康を維持するために知っておきたいこと縲怐vをテーマに、心の問題について正しい知識を身に付け、メンタルヘルスの維持のため笑うことの大切さを話した。
メンタルヘルスは、心の健康を増進し心身ともに充実した健康な状態を目指すことで、精神科では、普通の環境で普通の人が出会うストレスとの関係で生じる問題を扱う分野であることを説明。
基本は個人レベルでのメンタルヘルス、家族内(学校、職場)でのメンタルヘルス、専門家への相談で、個人レベルでの予防法として「ストレス関連疾患をはじめとした精神疾患の知識を身に付け、自分の性格傾向を知った上で、オン(職場、ストレスの蓄積)とオフ(プライベート、ストレスの解消)とのバランスを保つことが大切」と話した。 -
上伊那北部消防連絡協議会総会
上伊那北部消防連絡協議会(会長・宮島忠夫南箕輪村消防団長)の07年度総会はこのほど、南箕輪村役場で開き、07年度事業報告や08年度役員選任、事業計画案などを了承した。
同協議会は辰野町、箕輪町、南箕輪村の3消防団で組織する。
07年度は、大芝公園での水防訓練、幹部訓練、ラッパ訓練、県ポンプ操法大会激励会、正副分団長研修などの事業をした。
08年度の会長は、箕輪町消防団の平沢久一団長。事業計画は5月の水防訓練と幹部訓練、ラッパ訓練、正副分団長研修など。08年度会長の平沢団長は、「3団が仲良く手を取り合って活動していきたい」とあいさつした。 -
施政方針、中川村
中川村の曽我村長は5日開いた村議会3月定例会で、08年度当初予算上程に当っての村政運営の基本方針を示した。「『地方再生対策費』の創設により、地方交付税は3年ぶりに増加になる。村長任期残り1年余となり、これまで進めてきた計画を完成させることを主眼に、09年度の過疎債の期限を見据え、村の将来負担をできる限り抑えるため、過疎債の活用可能な事業を積極的に織り込んだ」と編成方針に触れた。
予算総額については一般会計で31億2千万円、特別会計7会計を加えた全会計で45億8775万円を計上し、一般会計では0・1%200万円減、全会計では10%減、医療制度改革によるもの-と説明。
重点・新規事業については▽村50周年記念事業(式典、祝賀会、記念誌発行など)▽チャオ活性化事業(天竜ふれあい公園整備、ふれあい公園線改良事業)▽少子化対策・子育て支援事業(片桐保育園の耐震補強大規模改修、妊婦一般健診の公費負担拡大)▽安心・安全のむらづくり(防災行政無線設備のデジタル化、防災計画策定、緊急情報配信システムの整備)▽教育設備の充実(理兵衛堤防調査、報告書作成、学校、体育施設の整備)▽道路改良(中央清水線、中組下平線)▽産業、観光の振興、定住促進(望岳荘の整備、空家活用推進事業)-などとした。
また、公債費は6億5870万円で、前年比1477万円減。08年度末の村歳残高は39億8833万円で07年度末より1億8500万円の減少になる見込み。08年度に実質公債比率は18・9%に低下すると推計している-と説明した。 -
【記者室】「今日だけは無事故で」
箕輪町交通安全協会の総会で表彰された受賞者の代表が、免許を取得した当時に聞いた「今日だけは無事故で」という言葉の重みをだんだんに感じ、受賞を機に若い人たちに機会があれば話をしたい-と謝辞を述べた▼07年の町の交通事故発生件数は104件で前年より22件減少。死亡事故はゼロで、傷者も26人減少した。長野県全体でも07年は前年より事故件数が643件減り、死者は7人減、傷者は965人の減だった▼交通事故が減ったことは、とてもうれしい。でも、まだまだ事故はある。安全運転を意識してはいるものの無事故を自分に言い聞かせてハンドルを握っていることは少ない。今日から始めよう。「行ってきます」の後に「今日だけは無事故で」を。(村上裕子)
-
駅伝応援用たこを美篶小学生に披露
伊那市の美篶小学校に3日、美篶青島区の矢島信之さんが訪れ、23日の「春の高校伊那駅伝」応援用に作ったたこを児童たちに披露した。
美篶区長会と青島区は「春の高校駅伝を盛り上げていきたい」との思いから駅伝当日に出場校の校名の入った応援たこ15枚を大会コース沿いの青島区の田んぼで揚げる。たこは発案者の矢島さんが製作。縦90センチ横60センチでそれぞれに「高校伊那駅伝」の文字や、招待校11校、地元校3校の校名などが書かれている。また校名の隣には「1区1校応援」として、区名などが入っている。
今回、美篶小学校の児童たちに応援だこを披露したのは、児童たちに自分の住む区が応援する高校のことを勉強してもらいたいため。
矢島さんは児童たちに同駅伝やたこ揚げについて話し、「ぜひお父さんやお母さんと応援に行ってもらいたい」と呼びかけていた。
会が終わったあと、矢島さんに「どうやってこんなにきれいに字を書いたんですか」と質問する児童もいた。
春の高校伊那駅伝応援たこは7日から21日まで伊那市役所ロビーに展示される。