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上伊那広域連合2月定例会
上伊那広域連合2月定例会が22日、伊那市内であり、本年度補正予算、08年度一般会計予算を含む予算議案5件、上伊那地域ふるさと市町村圏計画後期基本計画策定のための議案1件を全会一致で可決し、先月の駒ケ根市長選で新たな市長に選ばれた杉本幸治氏を広域連合副連合長に選任する議案を合意した。
08年度上伊那広域連合一般会計予算の総額は歳入歳出とも29億8756万8千円。情報システムの効率運営などを目的として取り組んできた情報システム再構築業務にかかる整備費が08年度に集中することから、本年度予算に盛り込んだ「新システム整備費」を減額補正した後、08年度予算として新たに11億2800万円を計上。その影響で本年度当初予算総額の45・6パーセント増と、金額では約9億3千万円の増額となった。
また、上伊那広域連合が建設を予定している新ごみ中間処理施設の環境影響評価業務委託費なども本年度予算として計上してあったが、建設地を決める伊那市の用地選定委員会が慎重に審議を進めており、年度内に用地が決定しなかったため、減額補正し、改めて新年度予算に盛り直した。また、伊那市に支払う用地選定負担金として約1千万円を計上。新ごみ中間処理施設建設まで、使用延期となる2つの焼却施設の地元環境整備費として約170万円が盛り込まれた。
また、ふるさと市町村圏事業特別会計予算の総額は794万1千円で本年度当初予算の9・5パーセント増。土木振興事業特別会計予算の総額は7291万2千円で本年度当初予算総額より35・5パーセント減となっている。 -
西箕輪地区、保育園2園体制で合意、新山保育園は休園の説明を開始
懸案事項となっていた伊那市西箕輪地区の保育園統廃合問題についてこのほど、老朽化の進む大萱保育園の建て直しに伴い、同園と西箕輪北部保育園との統合を進めることで地元の合意を得た。当初は同地区にある保育園3園を1園にまとめる構想だったが、充足率の高い西箕輪南部保育園は残す方針。また、今年度園児数が6人の富県新山地区の新山保育園については、今後も定員の半分である20人以下の園児しか集まらなかった場合、09年度から休園する方針で、保護者会や地元住民に説明する中で、理解を求めていきたいとしている。
西箕輪地区では地元住民でつくる「保育園のあり方検討委員会」が同地区の保育園運営について検討を重ねてきたが、市では昨年秋から同委員会との話し合いを進め、入園率が半数ほどにとどまる西箕輪北部と地区の中心園である大萱保育園の統合を提案。一方、同地区にあるもう一つの保育園、西箕輪南部は入園率が100パーセント近いため、あえて1園に統合せず、同地区では2園体制で保育園運営をしていきたいとする方針を提案し、今月20日、同委員会の合意を得た。新保育園については、2011年4月開園を目指し、今後地元と協議しながら用地選定を進める。
また、地元住民有志などが存続を求める活動を展開してきた新山保育園については、来年度についても園児数が9人にとどまる予定で、同園の定員である40人にははるかに及ばない現状。現場の保育士も少人数保育の限界を感じているほか、運営の効率化のためにも何らかの対応が必要であり、09年度から休園する市のは方針を打ち出した。地元の区長会、保護者会に対してはすでに説明を開始しており、市では「1年かけて地元と協議を重ね、何とか秋までには目途をたてたい」としている。
地元合意が得られた場合、同園に通う園児らは転園することになる。 -
第3回伊那市保育園運営協議会
第3回伊那市保育園運営協議会が21日夜、市役所であった。美篶東部保育園と美篶中央保育園を統合し、09年4月開設となる新保育園の構想がまとまったことに伴い、その具体的内容の報告があり、この新たな園には高齢者施設を併設し、お年寄りとの交流を保育の中に取り入れていくことで異世代交流を積極的に推進していく方針であることを説明。こうした形態は市内でも初めての試みで、核家族化の進む中、市は「園児がお年寄りの知恵を学ぶとともに、お年寄りも園児らとの交流で元気をもらえるようにしたい」としている。
保育園の建て替え場所は現在の美篶中央保育園のある場所で、建て替えは同保育園の一部を残し、保育を続ける中で工事を進める。建設面積は約1300平方メートルで木造平屋建て。事業費は約3億8900万円。定員は150人を想定している。
保育園の建設に伴い、その南側にあたる「老人憩いの家」も取り壊しを行っており、この老人施設を保育園の新設に伴い、園の一角に併設する。しかし、「老人憩いの家」という名称は用いない予定で、比較的元気な高齢者に利用を求め、園の保育にも参加してもらう。また、施設内にはリハビリ施設も完備する。
また、来年度は旧伊那市、高遠町、長谷地区の保育料体系一元化のため、高遠、長谷地区の一部世帯(現在の対象は約25世帯)で保育料引き上げとなるが、県下19市最低水準の保育料は維持していく。 -
宮田村 村税に停滞感、資産運用で債務軽減へ
宮田村は22日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は総額32億9988万円で、前年度当初比0・2%(538万円)の増。ここ数年好調な伸びを示してきた村税が減少に転ずると見込む一方、借金の前倒し返済にあたる「繰り上げ償還」に基金を取り崩して8530万円を計上。大型建設事業は必要な小学校の耐震補強などに絞り込み、相談事業の充実をはじめとした子育て支援などソフト面を重視した。【10面に関連記事】
歳入は村税が前年度当初比1・2%減の13億1710万円。そのうち国の税源委譲にからんだ徴収率の悪化などで個人村民税が3・3%減、景気の不安定要素から法人村民税7・8%減と見込んだ。
前年度10%台の伸びで計上した村税の停滞感が浮き彫りになった格好だが、清水靖夫村長は「厳しいから切り詰めたではなく、現場のニーズを吸いあげ、村民の活力をいかす元気なむらづくりが予算の基本」と説明する。
預貯金にあたる財政調整(財調)基金1億700万円、減債基金からは4100万円を繰り入れて、繰り上げ償還などに対応。
基金残高は08年度末で財調が1億9600万円、減債が92万円に減るが「効果を出す資産運用で債務の軽減を図る。前向きな取り崩し」としている。
歳出の人件費は、03年度から続けた職員給与の2%削減を元に戻すが、退職職員の影響などで2・2%減の7億9千万円。
普通建設事業費は、大田切の県単農道事業などが終了し、3・5%減の2億5690万円。
前年度、平成に入ってから初めて減少に転じた公債費は5億9720万円。1・1%の増加だが繰り上げ償還分の影響によるもので、村総務課は「順調に行けば2012年度以降には公債費が4億円台を切る」と見通す。 -
宮田村08年度当初予算案、子育て支援などソフト面重視
宮田村が22日発表した08年度当初予算案では、重点の子育て支援で相談事業や妊婦検診の充実、医療費給付の拡大、小学校の耐震補強など盛り込んだ。
教育相談、心の相談は、職員の対応時間を拡充。医療費給付は小学校3年生を6年生まで拡大する。
妊婦検診は現行2回までの助成を5回に増やし、1万9230円だった上限が3万9400円に引き上がる。
商工観光関連では、一昨年の豪雨災害で営業休止中の宮田高原キャンプ場、牧場を再開。放牧牛の減少もにらみ訪れる人たちの鑑賞用として赤そば(高嶺ルビー)を試験栽培する費用も盛り込んだ。
JR宮田駅前の整備に関してコンサルタントに調査を委託する。
福祉関係では高齢者のみだった緊急宿泊支援を障害者に拡大。また、老人福祉センターの風呂が老朽化により使用を取りやめるため、利用者30人を対象に村の温泉施設「こまゆき荘」の入浴助成券を配布して代替とする。80歳以上の敬老祝い金は対象者の節目の年の交付へ変更する。
そのほか公用車の老朽化に対応して職員の個人自家用車を借り上げる制度も導入。各区の自主防災組織に炊き出し釜、投光器、発電機などを整備する。
主な事業は次の通り。カッコ内は事業費。
【子育て教育】小学校耐震補強(8920万円)▽乳幼児医療費給付(2310万円)▽妊婦検診(315万円)【商工、建設】駅前整備調査(50万円)▽北の城橋ワイヤー修繕(1690万円)▽伊勢滝避難小屋改築(200万円)▽宮田高原牧場再開(157万円)【防災】自主防災備品整備(540万円)▽北割区防火水槽新設(500万円)▽新田区防災無線子局新設(360万円) -
健康寝具フェア「京都西川健康紀行」
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て、23日から、同店2階文化ホールで健康寝具フェア「京都西川健康紀行」を開いている=写真。25日まで。
血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を展示販売している。電位、温熱の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛布団、ムートンラグなどを出品。足型を取り、体のバランスをチェックすることができる体験コーナーもある。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時まで)。 -
信大農学部の野口俊邦教授が最終講義
森林経済学などを専門とし、国有林問題、林業労働者問題など、数々のテーマで研究成果を残し、本年度で信州大学農学部を退官する野口俊邦教授(65)による最終講義が23日、同学部であった。これまでの教え子たちや森林分野の研究者などが集まる中、これまでの自身の歩みと研究を振り返り、今後の大学への期待などを語った=写真。
専門学術誌『林業経済』の編集員などを経て、野口教授が同学部に着任したのは1978年。以降、それまでタブーとされてきた国有林問題をはじめ、中小林家問題、林業労働者問題など数々の研究に取り組み、提言をしてきた。
最終講義では、自身の変遷とともにこれまでの研究について紹介。林業労働者問題については、現在の日本林業の主な担い手の平均年齢が50代となっている一方、林業専業労働者の年間収入は300万円に達していない深刻な状況にあることを現場調査から明らかにし「これが林業専業労働者の実態であり、こうした人たちは不安定就業労働者として、考えるべき。一方でこうした人たちに日本の林業を担ってもらっているという問題は、いまだ解決されないまま」と語った。 -
園児がひな人形飾りつけ
宮田村中央保育園は21日、ひな人形を遊ぎ室に飾り付け。年長園児が協力して、春を招く人形たちをひな壇にきれいに並べた。
説明書とにらめっこして、人形を正しく配置。男の子もがんばって汗を流し、女の子たちは「きれい」と喜んだ。
同保育園では3日にひなまつりを予定。人形が見守る前で元気に体を動かし、春の到来を待ちわびる。 -
友情確かめ中学校生活最後のクラスマッチ
宮田村宮田中学校3年生は21日、中学校生活最後のクラスマッチを行った。バスケットボールで戦い、培ってきた友情を確かめ合いながら心地良い汗を流した。
クラスごとに男女各3チームを構成。総当りの勝ち点制で優勝を目指した。
声をかけってパスをつなぎ、クラスの勝利のために懸命にボールを追った生徒たち。締めくくりにふさわしい好試合を繰り広げた。 -
村長が職員の意識向上に手応え
宮田村の各区で行政懇談会が開かれているが、参加者からの質問に答える形で清水靖夫村長は村職員の意識改革などにふれ「私が村長になってからの3年で庁内も変わってきたと思う」と答えた。
新田区の懇談会で話したもので、清水村長は職員提案をはじめ結果を生み出すような雰囲気が庁内に醸成されつつあると説明。
「職員が自信を持って住民と接せられるようになってきた。確かに向上していると解釈している」とも続けた。 -
南割区人権学習会
宮田村南割区の人権学習会はこのほど、同区集落センターで開いた。県女性総合センター元所長の建石教子さんを講師に、約20人の住民が男女共同参画について関心を深めた。
「男だから、女だからという意識からなかなか抜けられないが、絶えず第三者の目で見なければ何も変わらない」と建石さん。
男女の意識を形成した歴史を知ることも大切と説明し、常に意識を持って考える重要性も指摘した。 -
信大生有志 伊那小学童クラブでボランティア
信州大学農学部(南箕輪村)の学生有志が伊那市の伊那小学校学童クラブでボランティア活動をしている。学生男女5人が週2、3回のペースで学童クラブを訪れ、児童たちの遊び相手となり、一緒に相撲やボール遊び、鬼ごっこなどを楽しんでいる。
同学童クラブに在籍する児童は80人で、来年度は100人に達する見込み。指導員は現在4人で、人材確保が今後の課題となっているため、学生ボランティアの存在は大きい。指導員の一人は「学生たちが来ると子どもたちの雰囲気も変わる」と話す。
学生たちは、ボランティア活動で知り合った人の紹介で、1月末から伊那小学童クラブに通い始めた。児童たちは「おにいちゃんたちが来てくれて楽しい」と笑顔。信大農学部3年の鈴木智統さん(22)は「これからもっとボランティアの仲間を増やしたい」と話している。
信大生ボランティアと相撲を取る児童 -
もりもり上伊那 山の感謝祭開催
上伊那の林業関係者や市民団体、NPOなどが一堂に集う「もりもり上伊那 山の感謝祭」が21日、南箕輪村の信州大学農学部キャンパスであった。功労者表彰や林業関係コンクール入賞者の表彰があったほか、上伊那地域で森林づくりを実践する各団体の活動発表があり、自分たちにできる森林整備の方向性などを模索した。
森林づくりを次世代へと引き継いでいくことなどを目的として県や森林関係団体など4者が合同で開催しているもので、約200人が集まった。
実践発表では、信州大学農学部の野口俊邦教授が司会を務める中、上伊那各地で活動する8団体がその取り組みについて発表。
その一つ、伊那市を中心として森林整備などに取り組む「森だくさんの会」は、環境への理解を深めるとともに、人材育成の一環として、女性も一緒になって里山づくりに取り組んでいることを紹介。発表者の稲辺謙次郎さんは「今後の展望としては、地域の方々と一緒になって活動できる信頼されるボランティア団体となり、確かな技術を身に付けていきたい」と語った。
表彰者は次のみなさん。
【上伊那山林協会長表彰】
◇林業功労者表彰▼治山=小林元邦(飯島町)▼林道=大村博幸(伊那市)▼造林=小田切泰雄(宮田村)
【上伊那林業コンクール】
◇間伐の部▼最優秀賞=野口中坪共有林・北原林業(伊那市)▼優秀賞=杣道の会(辰野町)
◇枝打ちの部▼立石洋一(伊那市)▼優秀賞=大出財産区(箕輪町)
◇国土緑化・育樹運動ポスターの部▼最優秀賞=植木千尋(宮田小3)宮沢翼矢(高遠中1)▼優秀賞=林優奈(宮田小3)中原未帆(宮田小3)油井瞳(高遠中2)田畑正輝(高遠中1)
◇野鳥愛護ポスターの部▼最優秀賞=橋爪陽(宮田小3)原朱花(西箕輪小6)田辺悠(宮田中2)▼優秀賞=浦野咲紀(宮田小3)水上由伸(宮田小3)竹内万結(辰野東小6)中村真優(南箕輪南部小5)小野覚(宮田中1)林あかね(赤穂中3)
◇野鳥巣箱製作の部▼最優秀賞=有賀智紀(箕輪北小4)▼優秀賞=唐沢春樹(箕輪北小6)梅本諄人(箕輪北小3) -
中川村08年度当初予算案を発表
中川村は21日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は総額31億2000万円で前年当初比0・1%減。一般・特別会計・水道会計の総額は45億8775万円で、前年比10%減、医療制度改革によるもの。一般会計は01・05年度骨格予算を除けば、13年前の95年並の予算規模。「09年度末の過疎債期限を見据え、必要な事業を確実に実施する堅実予算」(曽我村長)とした。
歳入は村税が4億7675万円で前年当初比3・6%増、税制改正と税源移譲による。地方交付税は1・9%増の16億2000万円、うち普通交付税は15億6000万円を計上。内訳は通常分15億500万円、地域再生対策費5500万円。繰入金は6240万円、うち財政調整基金からは4000万円、ふるさと創生基金から2240万円とした。村債は過疎債を基本に4億582万円、4・6%減。給食センター大規模改造事業などが完了したため。
歳出の総務費は防災行政無線デジタル化(7400万円)、村50周年記念事業(931万円)などで23・7%の大幅増の5億2242万円。民生費関係では片桐保育園耐震補強工事(2910万円)などが新規に加わり5億8279万円で微増。衛生費1億6252万円は横ばい。農林水産業費は林道陣馬形線改良事業(1192万円)が加わり、7・7%増の3億3652万円、土木費は天竜川ふれあい公園、ふれあい公園線整備(5753万円)などまちづくり交付金事業などで6・9%増の4億634万円、教育費は給食センター改修工事の完了により38・5%減の2億4461万円。公債費は6億5869万円で2・2%減、公債比率は21・1%と高いが、04年度がピークで徐々に減少する。このうち、38・4%の2億5275万円は過疎債元利償還分として交付税措置される。08年度末の村債残高は39億8833万円の見込み。
一方、性質別では人件費は1・9%減の6億9810万円。物件費は5・0%増の4億179万円、扶助費は6・1%減の1億3379万円、補助費は13・5%増の3億2170万円。普通建設費は4億7485万円で2・8%の微増、公債費は2・2%減の6億5869万円。
特別会計関係では、国民健康保険が4億410万円、介護保険4億3400万円、老人医療・後期高齢者医療合計1億1160万円。公共下水道事業2億4070万円、農業集落排水事業は1億4900万円。水道事業は1億2835万円となっている(08年度の新規・拡充事業は地区版) -
中川村当初予算案の主な事業(新規・拡充事業)
中川村は21日、08年度当初予算案に合わせ、村50周年記念事業やチャオ周辺活性化事業、子育て支援策、安心安全な村づくり、教育設備の充実などを柱とする08年度の主な事業(新規・拡充事業)を発表した。
項目別の新規、拡充事業は次の通り
◇村50周年記念事業(記念式典、記念誌の発行、伝統芸能映像記録作成など)=931万円◇チャオ活性化事業(1)中央清水線改良、前沢橋歩道橋梁工事、村道「ふれあい公園線改良事業=7993万円(2)天竜川ふれあい公園整備=3203万円(3)片桐診療所建設(用地買収、設計)=1085万円
◇少子化対策・子育て支援(1)片桐保育園耐震補強大規模改修工事=2910万円(2)妊婦健診の2回を5回に拡大=196万円
◇新たな医療制度・後期高齢者医療制度への移行=6145万円
◇安心・安全のむらづくり(1)地区集会所耐震事業=73万円(2)防災計画策定事業(ハザードマップ全戸配布)=229万円(3)防災行政無線デジタル化整備=7400万円(4)緊急情報配信システムの整備=21万円(5)小型ポンプ付き積載車購入(2台)=1750万円
◇教育設備の充実(1)理兵衛堤防調査・報告書作成=240万円(2)学校社会体育館整備=2069万円
◇道路改良(1)中組下平線改良=5000万円(2)林道陣馬形線改良事業=1192万円
◇観光・産業振興=(1)農地・水・環境保全向上対策=469万円(2)野生鳥獣被害対策(駆除対策補助の拡大)=633万円(3)望岳荘の整備(渡り廊下設置、トイレ改修)=800万円(4)空き家活用推進事業(改修費補助)=150万円
◇第5次中川村総合計画の策定(10-19年までの10カ年)=320万円 -
特別職報酬等審議会
理事者や議会議員の報酬について審議する中川村特別職等報酬審議会(坂下純会長、8人)が20日夜、役場であった。曽我村長は議会議員の報酬は条例本則から3%減額の継続を諮問。同審議会は諮問通り答申した=写真。
議会議員報酬については、「村財政の厳しい状況から村長諮問が適当。また、議員からも自主的な報酬減額の申し出もあるなどを考慮し、現行と同様の減額が適当-とした。
具体的には議員報酬16万9750円(3%減額)。期間は4月1日縲・9年3月。 -
赤穂東小大縄跳び大会
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)で21日、全校大縄跳び大会の決勝戦が行われた。学年縦割り編成の「仲良し学級」9チームが3チームずつ対戦する予選を勝ち上がってきた1年3組・6年3組チームと、2年1組・4年1組チーム、3年1組・5年1組の3チームで優勝を争った。
児童らは審判の開始の合図で一斉に跳び始めた=写真。競技は5分間に何回跳べるかを競うもの。児童らは回る縄の中にタイミングを見計らって飛び込んでは次から次へとジャンプして回数を重ねた。うまく跳べた児童はつかの間緊張から解放され、友達と顔を見合わせて喜んでいた。
各チームとも全力を尽くして頑張った結果、3年1組・5年1組チームが290回で優勝を果たした。 -
駒ケ根市保健補導員活動研究会
駒ケ根市と同市保健補導員連合会(松沢惠子会長)は20日夜、保健補導員活動研究会を市文化会館で開いた。保健補導員のほか、市内各地区の区長、環境美化推進連合組合長、分館長など約140人が参加し、保健補導員活動についてグループ討議をするなどして健康づくりへの理解を深めた。参加者は「配布資料が多くてやり切れない」「区や自治会に入っていない世帯への対応が困難」「大変だが、頑張って市民の健康づくりの役に立ちたい」などの意見を交わしていた=写真。
市の担当者が08年度の生活習慣病予防健康審査の内容や日程などについて説明した。 -
交通死亡事故ゼロを目指し、交通指導所開設
伊南交通安全協会は20日「交通事故死亡ゼロを目指す日」に合わせ、飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで駒ケ根署員や役員ら約20人が参加し、交通指導所を開設。来場者に協会役員手作りのマスコットやティッシュ、ガムなど交通安全グッズを手渡し、安全運転を訴えた。
16日夜、同線の直近の信号のない交差点で高齢者がはねられ死亡事故が発生したばかりとあって、役員らは高齢者には「すぐ近くでお年寄りがひかれて亡くなった。夜の外出を極力控えて」と注意を呼び掛けていた。
「交通事故死亡ゼロを目指す日」は、交通安全に対する国民の意識の向上を図り、交通事故死者数の減少を目的に、2月20日と4月10日実施する。
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「市民の暮らしを守る駒ケ根みんなの会」が市長に申し入れ
1月の市長選で林高文氏を擁立した「市民の暮らしを守る駒ケ根みんなの会」(林奉文代表)は20日、杉本幸治市長に「当面する市政課題についての申し入れ」書を手渡し、昭和伊南総合病院の機能充実や行財政改革など4項目について要望した=写真。
林代表ら12人が市役所を訪れ、要望を政策に取り入れるよう求めたが、杉本市長は「まだまだ調査したり研究したりすることがたくさんある。一つ一つ着実にやっていきたい」と述べるにとどまった。
懇談の中で杉本市長は「市民の暮らしが厳しいのは知っている。行政もこれからは経済状況を敏感にキャッチして市政に反映していく必要がある」と述べた。 -
昭和伊南総合病院経営健全化計画
厳しい経営状況が続く駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は21日の伊南行政組合議員全員協議会で07縲・1年度の経営健全化計画を示し、今後の理解と協力を求めた。
計画では施策として▽内視鏡センター、健診センター、透析センターなどの特化分野の充実▽医師の確保▽人件費、消耗品費などの経費節減▽繰り入れ金の確保竏窒ネど26項目を挙げている。経常赤字は07年度3億8400万円、08年度2億2600万円と減少。以降は黒字に転じ、09年度は7700万円、10年度は2億2200万円、11年度は3億3600万円の黒字を見込んでいる。
健全化計画策定は20年度に行う高金利起債繰り上げ償還の実現に向けての条件とされている。償還により、5年間で約2億円の経費節減ができるという。
同病院は患者数減少による経営悪化に伴い、職員数を現在の350人から328人に22人削減する条例案を同日の本会議に提案し、可決された。施行は4月1日。 -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は21日、08年第1回定例会を開き、08年度伊南行政組合一般会計予算案、同昭和伊南総合病院事業会計予算案など5議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
08年度伊南行政組合一般会計予算は総額17億1880万円で、前年度当初比3億4510万円(16・7%)減。大幅減額は消防本部・北消防署建設事業が終了したことなどによる。医師確保対策に1200万円、消防ポンプ車購入費として3500万円をそれぞれ計上している。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として53億1830万円(前年度当初比12・9%減)、事業費用として55億2920万円(同12・5%減)をそれぞれ見込んでいる。 -
南箕輪村「ごみ・資源物の分別と減量の手引き」作成
南箕輪村が、08年4月現在版「ごみ・資源物の分別と減量の手引き」を作成した。手引きの作成は初で、分別方法の紹介に加え、ごみ減量化の時代の流れに合わせ家庭でできるごみ減量の方法も紹介している。
「各品目ごとのごみ分別表がほしい」という衛生部長会での声を受け、07年度事業で作成した。
燃やせるごみ、燃やせないごみ、缶・びん・ペットボトルなどの資源物に、08年度から回収を始める再生可能衣類を加えた分類別で、写真やイラストを入れ対象品目や出し方の注意などを掲載。資源物では、回収後にどのように処理されるか、新たにどんな物質になるかなども紹介している。
早見表は約千品目を分類ごとに色分けして掲載した。
項目「ごみを減らすために」では、ごみ減量の「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」を紹介し、それぞれ家庭で取り組める方法を掲載。電動式生ごみ処理機やコンポストの説明もある。
村では、「色覚に障害のある方に配慮したカラーユニバーサルデザインを採用し、住民の皆さんが分かりやすいように工夫した」と話している。
冊子は36ページ、A4版。7千部作った。3月中に全戸配布を予定する。 -
箕輪町消防委員会
07年度事業報告など確認箕輪町消防委員会(荻原利一会長)は20日、箕輪消防署で開き、07年度消防関係事業や07年の火災・救急出動状況の報告を受けた。長年の課題となっている可搬ポンプのあり方については、今後3年間を目途に検討する-とする町の方針を確認した。
07年度の消防施設整備事業実施状況は、耐震性貯水槽40トンの4基新設2063万2千円(うち国庫補助964万円)、町消防団第6分団1班(長岡)の小型動力ポンプ付積載車1台488万円、第1分団3班(八乙女)の詰所新築893万5千円、第3分団2班(中原)の器具置き場移動と改修工事91万5千円。消火栓や消防ポンプ用器具の整備など消防施設整備補助事業は449万円、消火栓の新設や移転取替など整備事業561万2千円。
消防団事業関係は、分団交付金1231万8600円、郡ポンプ操法大会出場交付金60万円、出動報奨金108万5600円など。
07年の火災概要は、発生件数9件で06年より5件減少した。種別は建物6件、車両1件、その他2件。原因は火遊び2件、たき火、取灰の不始末、枯れ草焼き、放火・疑い、その他が各1件、不明調査中2件。損害見積額は1144万7千円。
救急出動状況は、出動件数823件で06年より42件減少。搬送人員は783人。急病が490人で全体の約60%、交通事故99人、一般負傷118人、転院搬送66人。 -
箕輪町
小原流いけ花教室箕輪町松島コミュニティセンターの一室。春が訪れたかのような甘い香りが漂う中で、桃、アイリス、菜の花を生ける。
25年以上続く「小原流いけ花教室」。毎月第1・3木曜日の午前中、町内の13人が集まり、小原流長野伊那支部参与の春日セツ子さんに学んでいる。
公民館活動を盛んにしようとサークルの立ち上げに熱心だった当時の町公民館長の協力で、教室が生まれた。発足時から続けている会員は2、3人になってしまったが、友達で誘い合って仲間を増やし常に10人から15人が、年数回の親ぼく会も楽しみに活動。町の文化祭にも出品している。
「花の一生は人間の一生と同じ。芽が出て、伸びて花が咲く。花によっては枯れた姿もまたいい。芽の出から枯れるまでの過程が人生に似ている気がする。それを実感できるのが生け花」と春日さん。「その時々の花を見つめ、息吹を感じる。生の花を生けることは大事」という。
心がけるのは、色彩を美しく、季節感を大切にすること。毎回、春日さんが用意する花材で、たてる形、傾ける形を中心に、一人ひとりが心静かに花と向き合う。異なる花器を使い、仕上がりはそれぞれの個性が表れる。
「何年教わっても上達しなくて困る」「いつも難しいきり。生け花は奥が深いから…」
春日さんの指導を仰ぎ、わずかな花の角度や位置などを直すことでよりよい仕上がりになると、完成した形をしっかりと覚え、各自が家に帰ってもう一度生け直す。そして玄関や部屋に飾るのだという。
見本花として花屋が提供してくれる花材は、春日さんが生け、会場の松島コミュニティセンターに飾って利用者の目を楽しませている。
静かな時間が流れる教室も、けいこが終わると明るい話し声に包まれる。「とにかくきれい」「花を生けると気持ちがいい」。家に飾った花は家族の評判もいいという。
「毎回、楽しみにして来る。まとまりがあっていい」「皆さんとお会いできるのが一番いい」。仲間との交流を大切にしながら、花を見つめ、人生を見つめている。(村上裕子) -
伊那手づくり餃子愛好会 アマランサス使った新作販売
「伊那手づくり餃子愛好会」(羽生義秀会長・9店舗)は21日、地域の飲食店の活性化を目的に、栄養価の高い雑穀アマランサスを使った新作ギョーザの開発、販売について発表した。愛好会が定める「餃子の日」の22日から、加盟店5店舗で販売を始める。
愛好会は昨年春から新作ギョーザの開発を検討。健康志向の消費者ニーズ、地産地消をふまえ、地元産のアマランサスを使用するため、同穀物を生産、加工する「伊那地域アマランサス研究会」などの協力を得て、開発した。
新作ギョーザは、研究会でポップ化したアマランサスの実を餃子の皮に練り込んだもの。雑穀のモチモチとした食感、風味が特徴だ。各加盟店では餃子の具や形の大きさにこだわり、それぞれの個性を出した。
メンバーは「愛好会のギョーザは体によいものしか使っていないので安全。これからもいろいろな地元の食材を使って商品開発を進めていきたい」と話している。
新作ギョーザを販売するのは「花ぜん伊那本店」「はなきゅう」「竜門」「北から来たよ!」(以上伊那市)「花ぜん南箕輪店」(南箕輪村)の5店舗。価格は一人前290縲・60円。
アマランサスを使った新作ギョーザを販売する愛好会のメンバー -
確定申告始まる
所得税の確定申告の受け付けが18日、始まった。3月17日まで。伊那税務署では伊那市駅前ビル「いなっせ」に会場を設け、申告相談を行っている。受け付け午前9時縲恁゚後4時(土日祝日は除く)。なお期間中は伊那税務署での申告相談は行わない。
初日の18日は、受け付け開始時刻前から約20人もの申告者たちが来場。伊那税務署員に案内を受けながら手続きを進めていた。
伊那税務署は「期日の終了間際になると混み合うので、早めの申告を」と呼びかけている。
また国税庁はインターネットによる国税電子申告・納税システム『e‐Tax』(http://www.e-tax.nta.go.jp)の利用促進を図っており、本人の電子署名および電子証明書を付して所得税の確定申告をe‐Taxで行うと、最高5千円が控除される(07年度分、または08年度分、どちらか一度に限る)。登録には住基カードなどの電子証明書が必要(電子納税のみ利用の場合は不用)。
同申告相談会場でもe‐Taxサポートコーナーや初回来署型電子申告コーナー(電子証明書は不用だが、同システム使用による控除もされない)を設け、e‐Taxの利用促進を図っている。 -
県老人大学伊那学部卒業式
県老人大学伊那学部の卒業式が18日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。2年間の課程を修了した98人が卒業した。
同学部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長は「これからも自主活動を継続し、若い人と交流し、積極的に社会に参加していただきたい」と式辞を述べた。
卒業生を代表した宇治重人さんは「卒業後も学ぶ心を忘れず、老人大学伊那学部第30期生としての誇りと自覚を持って社会参加し、人生の続く限りがんばりたいと思う」とあいさつした。
県老人大学は来年度から長野県シニア大学と名前を変え新しくスタート。同伊那学部では08年度生を募集している。
知識や教養を身に付けるための教養講座や趣味や健康づくりのための技能講座、社会参加活動を実践するための実践講座など。1年時は初日の入学式を含め17日間の講座を予定(朝の会午前9時40分縲怐B授業午前10時縲恊ウ午・午後1時縲・時)。
費用は授業料など経費として3千円。また教材費、自治会費など。
入学願書を上伊那地方事務所福祉課内事務局、居住の市役所、町役場へ持参または郵送で申し込む。29日まで(定員120人)。
問い合わせは、上伊那地方事務所福祉課(TEL76・ -
新山小学生がフロアホッケー
伊那市の新山小学校の児童(52人)は18日、フロアホッケーを楽しんだ。日本フロアホッケー連盟の神田章さんと倉地昭重さんから指導を受け、パスやシュートなどを練習。最後は4チームに分かれてゲームをした。
フロアホッケーは円形のパックをスティックを使って運び、相手のゴールに入れて点数を競うスポーツ。同校は冬場、グラウンドが雪などで使用できず、体育の授業が体育館での球技に偏りがちになり、人権福祉教育の一環として年齢や性別にかかわらず誰でも楽しめるフロアホッケーを通じて、互いに尊重しあう心もはぐくもうと昨年度から体育の授業に取り入れている。
1年生から6年生まで縦割りの4チームに分かれプレーしたゲームは白熱。児童たちは「楽しい」「もっとやりたい」と夢中になっていた。
同校は日本フロアホッケー連盟から用具を2週間借り、その間に体育の授業で取り組む。 -
町三区の新人大石氏が出馬意向明らかに、宮田村議選
任期満了に伴う3月25日告示の宮田村議選に、新人で町三区の大石智之氏(25)が出馬する意向を伊那毎日新聞の取材に対して明らかにした。障害者、高齢者の福祉対策、若者の就労支援などに力を入れたいとしている。
「障害を持っているだけで就職するのが難しい。誰もが社会進出できるような取り組みを構築したい」と、障害を持つ自身の経験も活かしながら村政にあたりたいと話す。
過去に同村の合併を考える住民グループに加わって活動した経験もあり、現在はNPO法人「みやだみらい」の理事を務める。