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【インターネットショップ運営、パソコンサポート 佐々木和弘さん】
東南アジアのさまざまな雑貨やシルバー・アクセサリーなどを輸入、販売するインターネットショップ「BAGUS!」(バグース)を運営している。
「バグースはインドネシア語で・ス最高・スとか・ス素晴らしい・スなどの意味。珍しくて楽しい商品をそろえ、お客さんに安心して気軽に買い物を楽しんでもらえるサイト運営を心掛けています」
地域のさまざまな情報を集めたサイト「伊那谷てんこもり」の企画、運営も手掛けている。傍ら、ネットショップで得たノウハウを生かして通信販売サイトの制作、管理を請け負っているほか、パソコンのセッティングやトラブルの処理なども受け付けている。
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地元の高校を卒業後、一度は外に出てみようと、名古屋市のコンピューター関連企業に就職。トヨタ自動車の工場の生産設備や機械などを制御する産業用コンピューターのプログラム開発や管理に当たり、実践的な情報処理技術を身につけた。
退職後、1年半かけてタイやインドネシアなどの東南アジアや、米国、オーストラリアなどを旅行。「面白い物をたくさん見ることができた。中でも東南アジアの文化や歴史には強く心を引かれました」
その後の仕事に役立てるつもりで行ったわけではなかったが、数年後に駒ケ根に帰郷した時、インターネットサイトでのアジア雑貨販売を思いつくきっかけになった。
「インドや中国の雑貨はけっこう流通していましたが、東南アジアの物はほとんどなかった。それと、今は誰でもホームページをつくって公開するような時代になりましたが、当時はまだインターネットもあまり普及していなかったし、ましてサイトをつくれる人などは多くなかった。コンピューターの技能を生かして仕事ができることに気がついたんです」
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ショップは幅広い客層の支持を得て順調に業績を伸ばしている。最近ではオリジナル・デザインの商品も全体の半分近くを占めるまでになった。
「インターネットだからお客さんとのやり取りも電子メールなんですが、顔が見えないことによるメリットもある。例えば『この商品は良くない』とか『こういう物が欲しい』などの正直なコメントがもらえるんです。面と向かうと言いにくいようなこともね。そんな中で、商品に満足してくれたお客さんの喜びのコメントを見ると本当にうれしいですね」
「今のお勧め商品は軽くて丈夫なパラシュート地を使ったハンモックやエコバッグです。今後はお客さんの希望を取り入れてもっと商品の種類を増やし、さらに喜んでいただきたいですね」
(白鳥文男)
【BAGUS!】http://bagus.jp/
【伊那谷てんこもり】http://inadani.jp -
伊那小6年剛組 通り町商店主たちとのお別れ会
伊那市の通り町商店街の活性化を願い活動してきた伊那小学校6年剛組(大沼聡教諭・31人)は11日夜、荒井区事務所で、今まで協同してきた商店主たちとのお別れ会を開いた。児童たちは各商店を紹介した冊子を披露、店主たちの人情を題材とした自主制作の映画を上映し、集まった関係者約20人に最後のエールを送った。
商店街の活気を取り戻したいと4年生のときから、自分たちで手がけた花や風鈴、ベンチなどをアーケードに飾り付けてきた剛組。5年生から取り組み始めたパンフレット作りは、3月初旬に完成した。49店舗の案内を載せたこん身の企画は、児童一人ひとりが取材し、各店、店主の魅力を言葉と写真で伝えた。
取り組みの集大成となった映画「通り町1丁目・2丁目の青空」は、活気あふれる昭和30年代の商店街にタイムスリップした子どもたちと商店主たちの出会いを描いた内容。児童たちは映画の中で、「昔の通り町の人たちも優しかった。それが今の通り町の人たちの人情になっている」との台詞に3年間の思いを込めた。
西村幹太君は「活動で目に見えた成果はなかったが、通り町の人たちのために役立ててうれしかった」と感想。通り町商店街振興組合の竹田一麿理事長は「みんなに元気づけられ、これからも通り町を発展させることを決意した。これまで通り町を愛してくれてありがとう」と感謝した。
商店主らの協力で印刷したパンフレット千部のうち約900部は市役所や市駅前ビルなどに置く。DVDに収めた映画は市立伊那図書館に寄贈する予定だ。
完成した「通り町パンフレット」を竹田理事長に贈呈する児童たち -
理容生活衛生同業組合総会
県理容生活衛生同業組合伊南支部(下島善三支部長、50人)は10日、第36回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。組合員約40人が出席し、07年度事業・決算報告、08年度事業計画・予算案を承認したほか、勤続者の表彰などを行った。
下島支部長はあいさつで「この業界は年々厳しくなっている。取り残されないためには一生勉強。組合の講習会に積極的に参加して技能の向上を」と呼び掛けた=写真。
総会に先立って衛生講習会も行った。
表彰されたのは次の皆さん。
▼永年勤続表彰=向山節子(6年)▼永年組合員感謝状=畑口光三(12月廃業退会) -
赤穂東小6年生を送る会
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)で11日、6年生を送る会が開かれた。在校生が学年ごとに趣向を凝らした出し物を披露し、もうすぐ卒業する6年生を楽しませた。
5年生は火をともしたろうそくをひな壇に座った卒業生一人一人に手渡すキャンドル・サービスのプレゼント。6年生は手に持ったろうそくの炎の幻想的な揺らめきを言葉少なにじっと見詰めていた=写真。
各学年の児童らは6年生に向けてそれぞれ歌や詩の朗読などを披露し「今までいろいろ教えてくれたり面倒を見てくれてありがとうございました。中学へ行っても頑張ってください」などと感謝のメッセージを贈った。残り少ない小学校の思い出にと、在校生とともに楽しいひとときを過ごした。
同小をはじめ市内各小学校の卒業式は19日に一斉に行われる。 -
卒園式の繭コサージュ作り
25日の卒園式に繭を使った手作りのコサージュを着用しようと駒ケ根市の赤穂南幼稚園(熊谷美喜子園長)で12日、年長園児と保護者らが親子でコサージュ作りに取り組んだ=写真。
コサージュ製作は同市東伊那のシルクミュージアムが今年初めて発案、企画した。コサージュは花の部分に繭を使ってチューリップを表現したもので、長さ約7センチ。園児と保護者は駒ケ根シルクミュージアムの学芸員らの指導を受けながら、水色や赤、ピンクなどに着色した繭をはさみで切ったり、ボンドで接着したりした。「色と形がかわいいね」などと話しながら、楽しく作業に当たった。
卒園式用の学芸員の宮崎久美さんは「コサージュ製作を通じて、昔駒ケ根で養蚕が盛んだったことを知ってもらえたらうれしい。できれば来年以降も続けていきたい」と話している。 -
副市長人事案今議会中に提案
杉本幸治市長就任に伴って2月末日付で退職した原寛恒前副市長の後任人事が決まらないまま、現在も副市長が空席となっている事態について杉本市長は「今議会冒頭に人事案を提案できなかったことは申し訳なかった」と陳謝し「今議会中に提案するよう最善を尽くす」と述べた。
その上で「政策実現の視点に立てば、マニフェスト堅持にとらわれず、民間からの登用以外の選択肢でも市民の理解は得られると思う」として、選挙公約に掲げた民間人登用ではなく、市職員から選任する可能性もあることを示唆した。
開会中の3月定例市議会で中坪宏明議員、坂井昌平議員の一般質問に答えた。
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赤穂、東両中学校の生徒数格差問題に端を発した中学校適正配置問題で杉本市長は「東中を下平地区へ移転、新築する案を示した検討委員会の答申を尊重する。だが総額39億円に上る多額な事業費が必要であり、建設時期は明確に示せないが、建設に向け、道路整備などの環境づくりに可能な限り取り組んでいきたい」として答申通り建設する方針を示した。 -
南箕輪小1年生親子が運動あそび
南箕輪村が保育園とすくすくはうすに導入している運動あそび事業の一環で、南箕輪小学校の1年生親子を対象にした運動あそびが8、9日、同校体育館であった。学級ごとに希望する親子が各1時間、しっかり体を動かして遊んだ。
本年度、11月に開き好評だったことから第2回を計画。運動保育士の金井仁美さんが指導した。
鉄棒、跳び箱、平均台、フープを順番に使うサーキット遊びでは、親子で鉄棒にぶら下がって“ブタの丸焼き”をして互いに顔を見合わせ手を振ったり、子どもたちが逆上がりをしたり。お父さん、お母さんも跳び箱を跳んだり、平均台の上を歩くなど子どもと一緒に遊んだ。
金井さんは、小学1年生の保護者から、運動あそびをやらなくなって子どもの柔軟性が無くなった、鉄棒の逆上がりができなくなったなどの声を聞くようになったことを話し、「子どもたちは運動不足。家でもいろいろな遊びをしてあげてほしい」と話した。
参加した保護者は、「思い切り体を動かせるいい機会だった」「回数を増やしてもらえるとうれしい」などと話していた。 -
箕輪町文化センター付属劇団「歩」アトリエ公演「象」15、16日
箕輪町文化センター付属劇団「歩」は15、16日、アトリエ公演で別役実作「象」を町文化センターホールで上演する。
1962年に発表された、被爆者を題材に社会性を強く帯びた作品を今日的視点で捉える。老人と若者の2人の被爆者の両端の生き様を描く中に、出会ってしまったためにささいなことで起きる殺人事件が交差する「ありうる危うい関係性」。“関係”を永遠のテーマとする劇団「歩」が、改めて「関わりあうこと」の意味を探る。
今回の公演は、伊那谷で活動する劇団伊那舞台、劇団風の庵から、劇団黄色い三輪車からも参加。連日、文化センターで舞台けい古が続いている。
演出の飯島岱さんは、「昔、不条理と言われたことが、今は当たり前の感覚になっていることに対して、『ちょっと待てよ』という気持ちで今回の作品を選んだ。個が消されては共同体はありえない。個は外に出せ-と希望を持たせた芝居にしたい」と話している。
公演は15日午後7時縲怐A16日午後3時縲怐B開場はいずれも開演30分前。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。 -
宮田村の副村長に矢田典和総務課長
宮田村の清水靖夫村長は12日、小林修副村長の任期満了に伴う退職願の申し出を受理し、後任に村総務課長の矢田典和氏(57)=中越区=を充てる人事案を村議会定例会最終日に提出。全会一致で可決、同意した。任期は4月1日から4年間。
矢田氏は日本経済短期大学卒業。1971(昭和46)年に同村職員となり、産業課長、議会事務局長などを歴任し、06年4月から現職。
議案質疑で矢田氏を登用した理由について議員に聞かれた清水村長は「庁内の資質向上が最重要課題。課、係を横断した連携も重要となっており、内部の改革を充実させていくための適任者」と説明し、民間からの登用は考えになかったこともふれた。
矢田氏は本紙の取材に対し「職員も人員減となっており、村長が言うように・ス庁内力・スを発揮する時。自分たちの足元から実践し、協働を進めたい」と抱負を語った。 -
第2回みなみみのわフォトグランプリ審査会
南箕輪村は11日夜、第2回みなみみのわフォトグランプリの審査会を村民センターで開き、最優秀賞は伊那市の伊藤好幸さんの作品「春うらゝ」に決まった。
現代の記憶を後世に記録として語り継ぐとともに村のPRをするため、南箕輪村らしさがあふれる写真を募り、14人から40点の応募があった。
本年度は、応募写真を06年10月から08年2月までに撮影したものとして期間を長くしたことにより、新たにイルミネーションフェスティバルの作品も応募されるなど、四季折々の多彩な作品が集まった。
審査員は、村内写真店代表、南箕輪中学校教諭、上伊那農業高校教諭、村開発公社事務局長、役場産業課長の5人。最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作5点を選考した。優秀賞のヤング・パワー部門(中学生以下の応募)は今回は該当がなかった。
審査員のスタジオ結の小松豊さんは、「全体的に第1回よりいい作品が多く、クオリティが良くなった。応募者がもっと増えるといい」と話した。
表彰式は21日、村役場で開く。
結果は次の通り(敬称略)。
◆最優秀賞=「春うらゝ」伊藤好幸(伊那市)
◆優秀賞▼ネイチャーフォト部門=「赤松」清水弘康(南箕輪村)、「不夜城」耳塚雅和(南箕輪村)▼ヒューマンドキュメント部門=「ぼくたちのはじめての秋」関いずみ(南箕輪村)、「落ち穂ひろい」加藤平治(南箕輪村)▼Oshibaフェスティバル部門=「大芝高原まつり2007」林幸治(箕輪町)、「祭りのフィナーレ」大西廣文(飯島町)
◆佳作=「セラピーロード」(組み写真)南原M(南箕輪村)、「陽光」田村実(南箕輪村)、「光彩の中を」久保村由人(伊那市)、「メルヘンの森へようこそ」本名宣雄(伊那市)、「大芝のイルミネーション」向山世男(伊那市) -
高遠町板山地区の住民がタカトオコヒガンザクラの古木80本を治療
隠れた桜の名所を守ろう竏窒ニこのほど、伊那市高遠町の長藤板山集落(伊東基博総代、37戸)の住民12人が、地区内にある「タカトオコヒガンザクラ」の古木約80本のうち、テングス病にかかった樹木を治療した=写真。
“桜の名所”として毎年多くの観光客が訪れる高遠城址公園。板山地区は、高遠城址から国道152号を杖突峠方面にほどなく進んだ場所にある小さな集落で、高齢化が進んでいる。そんな板山地区だが、高遠城址公園と同じ「タカトオコヒガンザクラ」が約80本あることから、知るひとぞ知る隠れた桜の名所となっており、高遠城址公園を訪れた観光客が立ち寄ったりする光景もよく見られるという。
しかし近年は、樹齢40年を越えるタカトオコヒガンザクラが増え、幹から多数の小枝が生えてくる「テングス病」にかかり、昔のように美しく咲かなくなった古木も増えている。そこで、これらの古木を守ろうと地域住民が結束。病気にかかった古木を治療することになった。
作業は、テングス病に詳しい向山智晴さんの指導を受けながら、病気にかかった枝を切り落としたり、切り口から再び病気の菌が入り込まないよう、薬剤を塗布したりした。
作業を終えた伊東総代は「限界集落といわれる地域だが、若い人たちにも住みやすい集落になればと願っている」と話している。
同地区のタカトオコヒガンザクラは例年、4月20日ころ見ごろを迎えるという。 -
建設工事第2回合同現場パトロール
建設業労働災害防止協会伊那分会などは13日、本年度2回目となる建設工事現場パトロールを行った。同協会の会員と伊那労働基準監督署、上伊那地方事務所、各市町村などの関係者92人が参加し、上伊那地方の土木工事現場などを回り、指導した。
パトロールは毎年、12月と3月の2回で、建設工事における安全対策の推進を図る目的。参加者は各工事現場で請負業者の説明を受けながら、足場の組み方や重機の取り扱い方、掘削の方法など11項目を点検し、不備があれば指導した。
伊那市内の土木工事現場を訪れる参加者たち -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会(会長・宮坂正巳上伊那地方事務所長)が13日、伊那市の伊那合同庁舎であった。上伊那農業改良普及センター、信州大学農学部、上伊那猟友会、各市町村から委員約20人が出席。本年度の活動実績を報告、来年度の活動計画を確認した=写真。
同協議会は野生鳥獣に対する農地や林地などの保護管理を適正、効果的に実施するため、被害情報の収集や分析、市町村や地域での被害対策の検討、支援などが目的。
活動実績では、本年度初めて取り組んだ、上伊那地方の地図に獣類種別、既存対策、被害程度などを記した「被害マップ」の完成を報告。来年度の出没状況を加えながら、被害状況の推移を調べていくことを決めた。
2008年度の特定鳥獣保護管理計画(個体数調整計画)は、07年度と同規模のニホンジカ1240頭、ニホンザル200頭、ニホンカモシカ31頭。ツキノワグマは、人身事故や日中住宅地出没、農作物への強度の執着などがない個体以外は地元住民の理解を得て、学習放獣する。 -
伊那市観光計画推進協議会
昨年策定した伊那市観光基本計画に基づく「市観光実施計画」(アクションプロジェクト)への提言を求める観光計画推進協議会が13日、伊那市役所であった。商工業や観光事業関係者など10人が集まり、市観光課が作成したアクションプロジェクトの内容を検討。実施計画そのものについては評価する声も多かった一方、「ここで挙げられたものがどれだけ実施されるかが問題」「これ以上議論を重ねるより、実際に一つひとつ実施していくべき」とする声もあり、観光振興の鍵は、実施計画に盛り込まれた内容を地域住民や関係団体が主体的に取り組むかどうかにかかっていることが明確となった。
市では観光基本計画に基づき、素案を作成し、その中から実際に実現していける内容を中心に7つの基本戦略からなる実施計画を作成。計画の中で▽既存観光資源の充実▽市民参加型の観光振興▽観光インフラの整備竏窒ネどを掲げた。
参加者からは、これまでこうした計画が作られるたび、結局は実践までにいたらずに終わっていることを懸念する声や、また、観光事業者であっても実際自分たちが観光振興に取り組む意欲が薄いことを指摘する声もあり、「観光はすぐに結果がでるものではないので、時間をかけて取り組んでいく姿勢も大切」などとする意見もあった。
同協議会は今後も会議を重ね、本年度中に方向性をまとめる。 -
箕輪町で愛あいの訪問
箕輪町の重度身体障がい者訪問事業「愛あい訪問」が12日、町内であり、平沢豊満町長が昨年2月から今年1月までの間に身体障害者1級の認定を受けた町内在住者の自宅を訪れ、励ましの言葉を贈った。
町長と町民とのふれあいを目的とする事業の一つで、今年は対象者30人のうち、15人の自宅を訪問することになった。そのうち、松島区坂井南に住む浦野順司さん(78)宅では、平沢町長が「お元気そうでなによりです」と声を掛けながら、浦野さんに鉢花をプレゼント=写真。
現在家族7人とともに暮らす浦野さん。昨年までは長寿クラブ連合会の会長を務めていたが、昨年3月に腎臓を患い、透析のため1日置きに病院通いすることとなった。しかし、現在も自身の会社に毎日顔を出し、訪れる人との交流を大切にしている。
浦野さんは「最初は、こんなに元気なのでと辞退しようと思ったが、町長の訪問は励みになる。毎日毎日を大事に生きる気構えが大切」と話していた。 -
小林副村長が議会で退任あいさつ
任期満了で3月末に退任する宮田村の小林修副村長は12日の村議会3月定例会最終日で、「多くの皆さんに支えられ今日まで勤めることができた」とあいさつした。
村総務課長を経て04年に当時は助役だった現職に就任。故矢田義太郎前村長を支え、前村長が病に倒れ辞任した際は職務代理者として村政をあずかった。
清水靖夫村長就任後も副村長として補佐。この日、小林氏は激動だった4年間の任期を振り返りながら「村は自立を決めて5年。汗と努力で築いた人々の村を想う心が宮田にはある。将来をみすえ、限りない発展するよう心から願っています」と目頭を熱くした。
同村は3月末に村議選も控えており、今期限りの引退を表明する3人の議員も万感の思いで議場をあとにした。 -
園児が診療所で人形劇上演
宮田村中央保育園の年長園児が11日、近くの斎藤診療所病棟で人形劇を上演した。園外で公演するのは初めてだったが、手づくりの人形を操り元気に披露。「早く病気を治して元気になって」と入院患者らを励ました。
同診療所の庭は園児たちがたびたび散歩するお気に入りの場所。卒園も控え利用させてもらったお礼にと、人形劇を上演することにした。
園のお楽しみ会でも披露した「はなさき山」が演目。子どもたちは古靴下を再利用して手づくりした人形を使い、せりふや歌など織り交ぜながら堂々と演じた。
やさしいことを一つすると、ひとつ花が咲くお話に、患者らは熱心に鑑賞。年長園児のパッと花が咲いたような笑顔と歌声に、心和ませていた。 -
興亜エレクトロニクスが中学校で・スものづくり授業・ス
下伊那郡阿南町の中学校で、地元に本社のある興亜エレクトロニクスの社員が同社製造の抵抗器を教材に使い・スものづくり・スの楽しさを生徒らに教えている。
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美篶公民館で本の「表装」学ぶ
伊那市立伊那図書館は8日、5月にオープンする新しい美篶公民館図書室の開館準備の一環で、市民を対象とした「本の装備」講習会を公民館で開いた。同図書館職員が講師となり、地域の女性11人が新しい図書室に入る本を実際に表装し、・ス地域の図書館づくり・スに協力した。
講習は、新しく建てる図書室の開館準備を地域住民と一緒に行おうと企画した。講習は図書室に新たに入る約8千冊のうち、未表装の本の一部を使用。作業は汚れや、きずから本を守るため、ポリエチレンの粘着フィルムを表紙に張り付けた。
図書館職員の樋代千恵美さんは「本が長持ちするように気持ちを込めて行って」と呼び掛けながら指導。参加者の一人は「作業は楽しいし、新しい図書室に自分が表装した本が並ぶなんてうれしい。図書室がオープンしたら、自分が表装した本を探してみようと思う」と熱心に作業した。
本の装備講習会は15日、同公民館である。参加希望は、伊那図書館(TEL73・2222)へ。
図書館職員から本の表装の手順を学ぶ参加者 -
伊那公小学生将棋教室 集大成の総当たり戦
伊那市の伊那公民館講座「小学生将棋教室」の今年度最後の教室が8日、同公民館であった。市内と辰野町の1縲・年生45人が出席し、低学年、中学年、高学年別の総当り戦で、それぞれがこれまでの勉強の成果を試した。
閉講式で武田登公民館長は「これをきっかけに少しでも将棋を好きになってくれればうれしい」とあいさつ。指導者の一人で日本将棋連盟上伊那支部長の林朝治支さん(81)=同市中央区=は「みんなで楽しく将棋を打つことができた。これからもぜひ続けてほしい」と呼び掛けた。
高学年の部で優勝した伊那小6年の原悠一郎君は2年間、同教室を受講。「優勝できるとは思わなかったのでうれしい。教室で学校のクラスとは違う友だちと知り合えたし、将棋ができたことが楽しかった。中学へいっても将棋を続けたい」と感想を述べた。
小学生将棋教室は、児童たちの休日の時間を有効活用するため1996年から始まり13年目。本年は54人が受講し、昨年12月縲・月、月1、2回のペースで計6回の教室を開いた。
各部門の総当たり戦で上位入賞したのは次の皆さん(カッコ内は所属、学年)。
▼低学年 (1)竹中廉(手良2)(2)武田駿也(伊那東1)(3)弓田希(伊那2)▼中学年 (1)不動佳樹(伊那東4)(2)武井俊祐(辰野西4)(3)竹中創太(手良4)▼高学年 (1)原悠一郎(伊那6)(2)斉藤諒(伊那北6)(3)原千春(伊那5)
総当たり戦の表彰を受ける児童たち -
箕輪町公民館運営審議会
箕輪町公民館運営審議会(唐沢弘光会長)は7日、町文化センターで開き、生涯学習事業の07年度の報告と08年度の計画方針の説明を受け協議した。
07年度事業は、町民文化祭、成人大学、公民館学級、公民館講座、町民ゴルフ大会、還暦祝、男女共同参画推進事業など。
08年度事業計画は、テーマが「公民館は“地育力向上”の実践道場」。新たに団塊の世代に対応する支援事業として「おやじ学級(男塾)」を開催。参加者の希望を聞きながら活動する方針で、公民館活動への参加を促進し、地域社会づくりを推進する。
重点的な取り組みは、分館活動の支援、町民文化祭、わらべうた・リトミック教室・子育て学級などの乳育児・家庭教育支援、ふきはら大学などの郷土・健康・環境学習支援、そば打ちなど学習交流推進などを計画している。
柴登巳夫町公民館長は、「公民館活動は厳しいが、本館活動が活発になるよう努めたい」とあいさつした。
委員からは、新事業おやじ学級(男塾)について「ハードルを低くしだれもが参加できるようにしてほしい」などの要望があった。 -
高校入試後期選抜試験
公立高校の後期選抜試験が11日、県内であり、上伊那の公立8校でも、約900人の受験生が、それぞれの志望校で試験に臨んだ=写真。
最終的な志願者倍率が1・16倍となった来年度新設の多部制高校「箕輪進修高校」では、受付時間の午前8時40分より早めに集まった生徒たちが各中学校ごとにまとまり、緊張した面持ちで試験会場へと向かった=写真。
後期試験は国語、数学、社会、理科、英語の順で行われ、各教科とも、なるべく広い分野の基礎的な内容をもとに、問題を出題。知識、理解力、技能とともに、思考力や判断力、表現力など総合的な学力を問う内容となっている。
出題された学力試験の問題と解答は県教育委員会のホームページで確認することができる。
合格発表は21日。 -
湯めぐりスタンプラリー抽選会
上伊那圏域内の温泉施設、観光施設への誘客を図ることなどを目的とする「信州上伊那温泉街道・湯めぐりスタンプラリー10」(上伊那広域連合主催)の抽選会が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。県内外から寄せられた応募総数3891通の中から、5万円分の旅行券が当たる特賞には、三重県の川端百合子さんが選ばれた。
圏域内にある温泉施設などを結んだスタンプラリーを作成し、観光客などに挑戦してもらうことで県内外に上伊那のPRをするとともに各施設の誘客を促進することを狙いとしたもので、10年目となる今年は、木曽路からの誘客も促す目的でスタンプラリーの中に木曽地域の2施設も加えた。
応募状況は、前回の2748通を千通以上上回る3891通となり、過去最多。上伊那圏域内からの応募が1954と最も多かったほか、県外からの応募も1025通と大きな割合を占めている。
事務局では、広報などを通じて圏域内へのPRを積極的に進めたことや季節の途中で抽選を行う「季節賞」を設けたことなどが、応募が増加した要因ではないかと分析している。
小坂連合長は「応募の数が年々増加しているということで、スタンプラリーの知名度とともに上伊那の知名度も上がってきているのではないかと感じている」と語った。
温泉無料入浴券などが当たる4等300本は後日事務局が抽選する。
当選者上伊那分は次の通り。
◇1等(各施設ペア宿泊券)▼仙流荘=上島洋子(伊那市)▼国民宿舎すずらん荘=梅田明稔(伊那市)立つのパークホテル=北條裕子(伊那市)▼望岳荘=丹羽泰兜(駒ケ根市)▼宮田観光ホテル松雲閣=浦野厚子(伊那市)
◇2等(施設利用券1万円分)=明尾美子(伊那市)佐々木英美(駒ヶ根市)中林美枝(箕輪町)
◇3等(施設利用券5千円分)平沢てい、平沢恭子(以上伊那市)中村千代子(箕輪町)戸田美紗子、横山映子(以上駒ケ根市)矢島陽子(辰野町)小岩井千津子(飯島町)
◇木曽路賞(木曽特産品)=伊藤多喜男、清水涼香、白鳥はるみ、中村祥子、明尾昭吾、向山政人(以上伊那市)原口喜美子、横山岩夫、片桐優美、吉沢登(以上駒ケ根市)中林美枝(箕輪町)長田洋平、大津洋平(以上辰野町) -
たこ作り体験会
箕輪町郷土博物館は9日、「たこ作り体験会」を開いた。5組16人の親子が和紙と竹ひごでたこ作りに挑戦した。
博物館事業の「どきどき体験会」。今回はたこ作りを通じて竹を使った物作りに親しもうと開き、博物館協議会委員で趣味で竹細工をしている丸山平治さんが指導した。
材料の竹は、丸山さんがよく乾燥させたものを用意したが、すす竹を4つ割りにしてしごく行程も知ってほしいと、参加者に実演して見せた。
親子は、障子紙にトラや宝船など好きな絵や文字を書き、竹ひごをはり、糸を縛り、足をつけて作り上げると、早速外に出てたこ揚げを楽しんだ。
町内の本田豊晴さん、さおりさん家族は子ども2人と参加。卒業の記念に-という中部小6年の里佳さんは、愛らしいネズミの絵を描き「絵がよく描けた」と話し、竹の工作が好きな中部小4年の義法君は「いつもは竹を切ったり、弓矢を作る。たこはよく出来たと思う」とうれしそうに話していた。 -
リコーダーコンサート
東小3年生が2年生を招待箕輪町立箕輪東小学校の3年生31人が7日、リコーダーコンサートを音楽室で開いた。新年度からリコーダーを学ぶ2年生33人を招き、美しい音色を響かせて13曲を披露した。
3年生は、2年生の終わりからリコーダーを始め、昨年の11月からは進級カードを使って級別に曲を学んできた。せっかく吹けるようになった曲を披露しよう-とコンサートを計画し、各自が好きな曲3曲くらいを選び、曲ごとに演奏グループも作って一生懸命に練習した。
児童の司会でコンサートは進み、「いつもなんどでも」「ミッキーマウスマーチ」「小さな世界」「大きな古時計」などを次々に演奏。中にはレベルの高い曲もあったが、児童は心を込めて演奏し、難しい高音や低音もきれいな音で吹いた。
2年生は静かに演奏を聴き、「きれいだった」「楽しかった」と大きな拍手をしていた。 -
箕輪町議会一般質問から
◆グリーンツーリズムの取り組みについて複数の議員が質問した。
平沢豊満町長は、「健康グリーンツーリズムで健康を切り口にする。豊かな自然を満喫してもらい、健康、食、農業、環境教育を取り入れる。将来的には体験施設、加工施設も視野に入れているが、ステップ・バイ・ステップで実現可能なことから。08年度は東山ろくのセラピーロードに取り組む」と答えた。
◆箕輪町福与で今年1月に松くい虫被害の発生を確認したことから、被害防止の取り組みを松崎久司議員が質問した。
町長は、標高800メートル以下の枯れた松を調査した結果を説明。「95本の枯れた松のうち疑われる3本の検体調査をしたが3本とも白。今のところは福与だけで広がっていない。被害対策実施計画を立てて県と調整しながら取り組みたい」と述べた。
文化財指定などの樹木については、井内吉彦教育委員長が答弁。「対象は39本で、被害は認められない。急を要する場合は薬剤注入もやらなければいけないだろうと考えている」と述べた。
◆食育推進計画について大槻久人議員が尋ねた。
町長は、「食育は保育園や学校だけでは不十分。家庭、地域も含めて取り組まないといけない。昨年から食育推進委員会を立ち上げ、今年12月ころまでに食育推進計画を策定する。食育シンポジウムを開催し、パンフレットも作り各家庭に配る」と答えた。 -
ライオンズクラブ新会員オリエンテーション
ライオンズクラブ国際協会334竏脱地区(長野県)の1リジョン(南信地区)は10日、新会員のオリエンテーションを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。諏訪縲恃ム田地区の10クラブの新会員約20人が出席し、ライオンズクラブの起源や理念、活動などについて理解を深めた=写真。
講師はリジョン・チェアパーソンの松本光彦さん(諏訪湖ライオンズクラブ)と名誉顧問で元地区ガバナーの所沢千秀さん。松本さんは「心の中に自分なりのライオンズクラブをつくり、型にはまらない活動を心掛けていってほしい。奉仕活動を地域に理解してもらうためのアピールや、会員同士の交流も大切だ」などと話した。
ホスト役を務める駒ケ根ライオンズクラブの井口美義会長はあいさつで「新会員は大変に期待されている。勉強してクラブの未来のために活躍してほしい」と激励した。 -
赤穂中職場見学
駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)は11日、1年生を対象にした職場見学を行った。生徒は数人縲恟数人の小グループに分かれ、市内31カ所の事業所や公共機関などのうち、希望した1カ所を訪問。半日間の見学や体験を通して仕事の大変さや働くことの意義などを肌で感じ取った。
赤穂中割の市立すずらん保育園(高見洋子園長)には男女13人が訪れ、園児たちとお遊戯をしたり歌を歌ったりするなどして、保育士の仕事の一端を体験した=写真。生徒らは緊張からか、園児たちを前にしての自己紹介の声もしぼみぎみだったが、次第に園児らのパワーに押されるように声も大きく弾むようになり、笑顔で交流を楽しんだ。
中には同園を卒園したという生徒もいて「懐かしい」などと言いながら周りを見回していた。 -
日本電産技術開発センター起工式
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は11日、駒ケ根市赤穂中山原に建設する新・長野技術開発センターの起工式を現地で開いた。関係者約30人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事を行って無事完成を祈願した。小部博志副社長は「センター立地によって地域への貢献と当社の発展にさらに役立つことを祈念する」とあいさつ。杉本幸治市長は「できる限りの支援をする。ぜひ地域経済のリーダーとなってほしい」と祝辞を述べた。
用地は中央自動車道の西側に沿った3万2800平方メートル。鉄骨2階建て、地下1階の述べ床面積1万6900平方メートルの建屋を建設し、現在飯島町田切にある同センターの機能を移転・拡大する。09年3月末にしゅん工、同年5月の連休明けに稼動の見通し。従業員数は3年後に600人規模になるという。
市は用地の引渡しに当たり、樹木の伐採や土地造成、連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成する。市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。07年3月期の連結売上高は6296億6700万円。資本金658億6800万円(07年3月末現在)。 -
宮田小5、6組が学習発表会
宮田村宮田小学校特別支援学級5組、6組は7日、学習発表会を開いた。全員で取り組んだ演劇や理科の実験、大縄とびのほか、算数や詩の朗読、とび箱など、児童1人ひとりが頑張った成果を保護者らの前で披露した。
一歩づつ着実に力を伸ばした学習成果。この日の子どもたちも失敗をおそれず果敢に挑戦した。
友人の跳躍をを見て、自分も絶対に跳ぶんだと繰り返し、とび箱に挑んだ男子児童の姿も。
今年1年間、校内外で精力的に上演した演劇は、全員が自信を持って臨んだ。
「迫力があってすばらしい動きだった」「初めて鑑賞したけど、とても元気で良かった」と、会場からは感想も聞かれた。
この日は2人の6年生を送る会も兼ね、ケーキを食べながらみんなで会食。思い出も振り返りつつ、新たな門出を祝福した。