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横前秀幸さん27年振りに中川村で個展
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中川村の望岳荘ミニギャラリーで30日まで、村在住の画家、横前秀幸さん=二科会々員、美里=の個展が開かれている。
アンフォルメル美術館管理者であり、村内中学生の美術指導もする横前さんだが、村内での個展は、来村時の27年前以来。地中海、特にスペインの風景、静物など10号からSMサイズまで17点がずらり。
130年前にすかれた和紙の風合いを生かした「アンダルシアの風」「マルベージュの静物」「バルセロナの花」。オリーブ畑、白壁の家並みが続く「オリーブの丘」。静物のバックに星またたく夜の海を描いた「カダナスの海」。ドンキーホーテでも出現しそうな「ラマンチャの道」など、旅心誘われる風景画が並んだ。 -
上伊那建具協同組合青年部 修繕ボランティア
上伊那建具協同組合青年部(網野暁部長)は12日、「良い戸の日(4月10日)」のボランティア活動の一環で、南箕輪村の北部、西部両保育園の修繕作業をした。組合員15人がそれぞれの園に分かれ、老朽化したげた箱や引き戸などを、手馴れた手つきで直していった。
活動は組合への理解を深めてもらう目的で20年以上続く恒例事業。毎年、上伊那地方の各市町村を年回りで訪れている。今回は同村の順番となり、村役場から要望のあった2保育園の修繕作業を行った。
西部保育園では、壊れて使われなくなった木製滑り台や、動きにくくなったガラス戸などを修理した=写真。「あちこち修繕していただいてありがたい。滑り台が直ったことなどを早く園児たちに伝えたい」と北原和子園長。網野部長は「これをきっかけにわれわれの仕事に興味を持ってくれれば」と話した。
西部保育園の施設を修繕する組合員ら -
南箕輪村12区の08年度区長決定
南箕輪村12区の2008年度区長が決まった。11日、村役場で区長会初会合があり、区長会長に唐木達南殿区長、副会長に増沢宮雄北殿区長を選出した。
山口守夫久保区長
池上忠人中込区長
征矢保彦塩ノ井区長
増沢宮雄北殿区長
唐木達南殿区長
孕石勝市田畑区長
沖村文夫神子柴区長
唐沢四朗治沢尻区長
久保村義輝南原区長
小沢幸治大芝区長
原幸寛大泉区長
桜井和美北原区長 -
宮田小交通安全教室
宮田村宮田小学校は9、10日、交通安全教室を開いている。1、2年生は歩行、3年生以上は自転車で路上練習なども取り入れ、技術と意識を実践的に高めた。
9日は2、4、6年生が実施。6年生は自転車で学校周辺を路上実習した。
安協や駐在所の協力で、繰り返し安全確認を徹底。交差点はきちんと停止して押して歩き、正しい交通ルールを学んでいた。 -
南中造園委員会 地域に花のプランター配布
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の一環で、南箕輪村の南箕輪中学校造園委員会(中村昭彦教諭、40人)はこのほど、村内の役場や駐在所など4カ所に、花のプランターを配布した。例年取り組む地域の美化活動で、送り先からも喜ばれている。
コンクールに向け、造園委員会は昨年8月下旬、パンジーとビオラの種をプール西側の畑に貨殖。苗に育った計約2千株のうち、約200株を同11月下旬、プランター60個に植え替え、温室で丹誠込めて育ててきた。プランターは半数を3月下旬縲・月上旬、地域に配った。
また、残りのプランターや鉢植えを学校の玄関や各教室に飾り付け、花のポットを新入生171人に配布。このほか、花の苗を村公民館の庭に定植したり、村内全5保育園に送ったりした。
造園委員長の3年清水智成君(14)は「水やりや草取りなど大変だったが、地域のみなさんが喜んでくれたのでうれしかった。これからも花を育てながら学校や地域を明るくしていきたい」と感想。今後は秋のコンクールに向け、サビオラやマリーゴールドなどを育てていくという。
地域に花のプランターを配布した造園委員会のメンバー -
交通事故死ゼロを目指し 南箕輪村安協人波作戦
交通安全に対する意識を高める国民運動「交通事故死ゼロを目指す日」の活動が10日、春の交通安全運動に合わせて行われた。南箕輪村交通安全協会は雨が降りしきる中、田畑の村道沿いで人波作戦を繰り広げた。
村安協ら約10人が参加し、「シートベルト着用」などと記したのぼり旗約10本を村道両側に設置し、通行するドライバーに交通安全をPR。飯島英之協会長は「一人ひとりの自覚がないと交通事故は防止できない。まずは家庭の中から意識付けを」と話していた。
「交通事故死ゼロ竏秩vは、1968(昭和43)年以降、毎日、交通死亡事故が発生しているため、内閣府が決定した国民運動で、近年の交通事故死傷者数の減少傾向を確実なものにする狙い。本年から始まり、2月20日にも実施している。
上伊那各市町村の交通死亡事故ゼロ継続日数(9日現在)は、箕輪町574日、中川村559日、南箕輪村480日、駒ヶ根市314日、宮田村244日、伊那市116日、辰野町111日、飯島町53日。
南箕輪村田畑の村道で人波作戦を行う村安協ら -
道路特定財源の暫定税率関連法案に伴なう駒ヶ根市の対応
国会で道路特定財源の暫定税率関連法案の成立が先延ばしになっていることを受けて駒ヶ根市は10日、同市に関連する影響額とその関連事業の対応方法を市議会全員協議会で示し「今後国の動向を見ながら方向性を検討するため、指示があるまで当面は着手しないように庁内に周知した」と説明した。
市は本年度当初予算として、自動車重量譲与税、地方道路譲与税などを見込んだ約3億2990万円を計上しているが、うち約43%が道路特定財源暫定税を財源としており、廃止に伴なう影響としては約1億430万円の減収となる。
また、地方道路整備臨時交付金の交付を受けて事業に着手することとなっていた中割竏柱o塚線の区間整備事業をはじめとする6つの道路整備事業についても、臨時交付金約2億8600万円が交付されないこととなるため「全体として約4億3千万円の歳入欠陥が想定される」としている。
市としてはを国の方向性が示されるまで臨時交付金に関連する6事業の着手を先送りにする方針。
担当者は「4月以内にに国の方から内示があれば、事業への影響はないが、それより先に伸びると事業が遅れる可能性も出てくる」としている。 -
上伊那公民館連絡協議会総会
上伊那地区の公民館関係者でつくる上伊那公民館連絡協議会の総会が9日、駒ヶ根市の赤穂公民館であった。本年度の会長には、武田登伊那公民館長=写真=が再選。08年度事業などを承認した。
生涯学習推進に取り組む公民館関係職員が集まる同協議会は、年間を通じて研修や視察、懇談会などを開催し、情報交換を図りながら地域全体の生涯学習、社会活動教育の室の向上に努めている。
昨年度に続き、会長に再選した武田伊那公民館長は「超高齢化社会、子ども、青少年の問題を考える時、家庭と地域社会が本来の姿を取り戻すことが求められている。そのためにも地域交流の拠点である公民館が再認識されているのは確か。時代、地域のニーズに合った新しい公民館活動も求められているが、時代が変わっても、変わることのない住民自治活動を目指していきたい」と語った。
協議会では、地区館、分館職員が一堂に会する研修会の開催、上伊那地区で活動する社会教育関係者が集う「上伊那社会教育関係者懇談会」などの開催を通して、情報交換と連携を深めていく。 -
清水副市長の就任式
駒ヶ根市議会の採決を受け、副市長に選任された清水亀千代氏(60)の就任式が10日、市役所であった。庁舎職員に迎えられる中、清水氏は「これまでの市政に対する思いを、今度は副市長という立場を通じて果たしていきたい。市民を信じ、お互い精一杯頑張っていくことが必要。杉本市長を支え、みなさんと協力しながら日常業務を進めていきたい」と語った=写真。
午前中の臨時議会では、「副市長の外部からの登用」をマニュフェストに掲げ、選挙戦を勝ち抜いた杉本幸治市長が、市職員の退職者である清水氏を副市長に選任する人事案件を提出したことに対する強い反発や、その政治姿勢を問う声も多数あったが、結局は賛成多数で清水氏の副市長選任が採決された。
清水氏の副市長就任を報告した杉本市長は「清水さんはこの3月で退職したが、今度は特別職として働いていただき、公約として掲げたことを一つひとつ実現していきたい。市民のみなさんの安心・安全に全力で取り組み、ぜひ一丸となって市政のために取り組んでほしい」と呼びかけた。 -
民間登用ならず
駒ヶ根市副市長に元職員の清水亀千代氏が就任1ヶ月以上空席となっていた駒ヶ根市の副市長に10日、元市職員でこの3月に定年退職した清水亀千代(きちよ)氏(60)=写真=が就任した。同日開かれた市議会臨時議会で、杉本幸治市長が清水氏を副市長に選任する人事案件を提示。今年1月の選挙戦で杉本氏は「副市長は外部からの登用」をマニュフェストに掲げていただけに、議会からは批判が相い次いだが、最終的に賛成多数で可決。しかし、杉本市長の政治姿勢への不満は残す形となった。
杉本市長はまず、3月議会に副市長の人事を提案できなかったことを陳謝。その上で「経済、地域医療の問題など喫緊の課題がある今、これらに的確に対応できる人をと熟慮を重ねた。清水さんは商工観光を中心にその時々の経済情勢に応じてきた。それらの経験を持って私を支えてくれる適任者だと思う」と説明。
これに対し馬場宣子議員は「なぜ外部からの登用をと思ったのか。前政権を一新し、行財政改革を推進するためでないのか」と、元職員の登用に疑問をぶつけたほか、菅沼孝夫議員は「杉本市長の政治姿勢に疑問を持つ。説明責任を果たす気はあるのか」と言及。
これに対し、杉本市長は「時代が変わろうとしている今、行政にも民間経営の感覚が求められていると思い、民間登用を掲げた。この2カ月間、清水さんにはいろんな面からサポートを受け、さまざまな話をしてきたが、産業関係者とのつながりもあり、経営感覚もある。また、長年庁内に勤めた経験から職員を引っ張っていく能力もある。その力に期待したい」とした。マニュフェストについては「この4年間でどれだけ実現できるかが大切だと考えている。長い目で見守ってほしい」と理解を求めた。
清水氏は1966年、市役所に入庁。総務部企画財政課長、産業部長、産業振興部長、総務部長などを歴任し、この3月に退職した。
取材に対し、杉本市長は「今回の人事は当初求めていた外部とは異なるが、求める人材という部分で最終的に清水さんに決めた。マニュフェストは常に重視しなければならないと思っているが、この一部分だけを見るのではなく、4年間でどれだけ実現できたかという点で評価していただきたい」と語った。
清水氏の任期は4月10日から4年間となる。 -
「華やかによみがえる古布」展
ちりめんなどの古布に新たな命を吹き込んだ人形や押絵などの作品展「華やかによみがえる古布」が9日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。14日まで開く。
宮田村の「ギャラリー枯淡」代表の前山ひろみさん(73)が主催。前山さんは皮のアートフラワーに20年近く親しみ、3年前からはちりめんの押絵も楽しんでいる。今回の展示会は古布好きが縁で知り合った北海道、東京都、三重県の造形作家ら4人も参加し、5人それぞれの個性豊かな作品を展示した。
前山さんの作品は、麻のれん、江戸ちりめんの古布などからイメージを膨らませ、「三軒長屋のねこちゃん」「うさぎのお月見と紅葉狩り」など物語を作り、元の布の絵柄を生かしながら、美しい柄のちりめんで押絵にしている。
造形作家による擬人化したネコやウサギなどの人形、市松人形の着物、節句を題材にしたちりめん細工など多彩な作品が並ぶ。
「自分の生きがいのため、目標を持ってこれからの年齢を乗り越えていきたい」。そんな思いで開いた展示会。「古布に込められた思いを古布と会話しながら新たな命を吹き込み、よみがえらせた作品を見ていただきたい」と話している。
期間中の13日午後2時から展示会場でメモリアルコンサートもある(まえやま内科胃腸科クリニック主催)。 -
池田満寿夫の世界展
版画家、池田満寿夫の初期から最晩年までの版画作品などを紹介する「池田満寿夫の世界展」が10日、伊那市旭町のはら美術で始まった。幅広い年代の版画作品に加え陶芸、書も集めた見ごたえある展示になっている。
池田満寿夫(1934-97年)は旧満州に生まれ、終戦後に長野市に移り長野高校を卒業。57年第1回東京国際版画ビエンナーレ展入選、60年第2回同展文部大臣賞を受賞。66年に棟方志功に次いで第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ展国際版画大賞を受賞し一躍有名になる。版画家だけでなく彫刻家、陶芸家、脚本家、映画監督、芥川賞作家など多彩な顔を持ち活躍した。
今回の世界展では、初期の珍品「わたしの処女 No8」(1958年)、「水」(1965年)をはじめ米国時代、晩年、そして最後の版画作品で3点セットの「人間の全て」(1997年)までがそろう。版画は32点。陶芸8点、書5点。
はら美術では「これだけの作品が集まることはない。ぜひ見てほしい」としている。
会期は15日まで。午前11時縲恁゚後6時、入場無料。 -
エネルギー有効利用事例発表会
事業活動の中での取り組みを通して環境負荷の低減を促進しようと上伊那電気主任技術者協会(川上国男会長)は10日、第20回「やさしいエネルギー有効利用事例発表会」を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。上伊那と飯田市の11事業所に勤務する電気主任技術者らが参加し、それぞれが取り組んできた事例計17件を発表し合った=写真。
駒ケ根市のネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長)は、20年前に製造された太陽電池パネル約3300枚を販売するために1枚1枚発電性能を測定したところ、95%のパネルが使用可能だった竏窒ニする事例を発表。保存状態が良ければ、発電性能は長期間維持できることが分かった、とした上で、今後は性能劣化原因の解明と残存寿命の予測に取り組みたいと話した。
宮田村の浦野紙器(浦野勇社長)は新工場建設に際し、県内最大規模の150キロワット級の太陽光発電設備を導入した結果、消費電力量の30%をまかなうことができた事例を発表。1億円の費用をかけたが、大きな効果が上がったとした。
川上会長はあいさつで「発表会は年に1回の開催を続けて20回目を迎えた。継続は力なり。今後も30回、40回と続いていくと確信している」と述べた。 -
伊那市の女性団体訪韓へ
韓国の南原(ナムウォン)市を舞台に展開する古典的純愛物語『春香(しゅんこう)伝』にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)が同市で開かれるのに合わせ、伊那市の女性団体や文化団体の会員などでつくる民間の使節団(竹中則子団長、16人)が韓国を訪れる。
2月の韓国大統領就任式に出席した小坂樫男市長と、同席した南原市の崔中根市長が懇談した際、両市の文化団体の交流についても話が弾んだのが事の始まり。帰国した市長に話を聞いた女性団体連絡協議会の竹中則子会長らが訪韓に名乗りを上げた。
『春香伝』と伊那市には、戦時中に疎開していた作曲家の高木東六さん(伊那市名誉市民・故人)が当時、物語を題材にしたオペラ『春香』を作曲した縁もある。女団連は02年、日韓交流文化公演で上演されたオペラを横浜市で鑑賞している。竹中団長は「市長に話を聞いてぜひ行きたいと思った。祭りが楽しみ。短い訪問だが、韓国の女性団体との交流もしたい」と話している。
祭りは『春香』の劇やオペラの上演、伝統的な衣装を身にまとっての市内パレードや歌の大会などが6日間にわたって催され、韓国全土から約50万人が訪れるという。
10日には日程や注意事項などの説明会が市役所で開かれた=写真。参加者は旅行代理店の担当者の説明を聞きながら韓国に思いをはせた。
訪問は2泊3日。4月30日早朝に伊那市を出発し、同日韓国着。5月1日に南原市長を表敬訪問し、祭りを視察する。2日はソウル市内の観光などをして深夜帰着の予定。 -
ミニデイのイチゴ狩り
宮田村社会福祉協議会が各地区で開くミニデイサービスの利用者が今年も、駒ケ根市の農園「ヨッシャア駒ケ根」でイチゴ狩りを楽しんでいる。
9日は大田切区の14人が訪れ、さっそくたわわに実った真っ赤なイチゴをもぎとった。
「甘いね」「おいしいよ」と、パクリほおばるおばあちゃんたち。「次ぎはどれにしようか」と迷いながら、笑顔がこぼれた。
ミニデイのイチゴ狩りは8年前から行っているが、4年前から同農園を利用。
経営者で宮田村町三区の平塚登さんはほかの施設利用者も多数受け入れているが「毎年楽しみに来てくれている。こちらとしても本当にありがたいこと」と話していた。 -
フットサルリーグ開幕
宮田村フットサルリーグ開幕式はこのほど、中越区の屋内運動場で開いた。8年目となる今季はレベル別4リーグに34チームが参加。熱戦を展開する。
畠山育大会長は「目標にむかってがんばろう」とあいさつ。さっそく審判講習会を開いて、ルールの確認も行った。
今季は5チームが新加入。毎週火・水・木に試合を行う。
宮田村公民館は今年6月の分館対抗春季スポーツ大会にフットサルを新種目として導入。競技熱はますます高まっており、今季も熱い戦いが繰り広げられそうだ。 -
子どもの安全見守り隊4年目に
宮田村教育委員会の呼びかけで202人の住民が隊員となって活動する「子どもの安全見守り隊」の全体会が9日夜、村民会館で開かれた。登下校の児童生徒を日常的に見守って4年目を迎えるが、この日も普段の見まわりなどで気に付いた点を報告。宮田小、中学校側は「皆さんのおかげで不審事案が未然に防止されている。今後も何かあったら声をかけて」と感謝した。
2005年4月に100人で発足した同隊。散歩や買い物などを兼ねながら、さりげなく子どもたちの安全を見守る活動の輪は草の根的に広がり、この3年間で隊員は倍にまで増えた。
全体会で宮田中生徒指導担当の瀧澤敏郎教諭は「隊員の皆さんからの通報で、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と説明。
気持ちが沈んでいる子どもを励まし、立ち直らせてくれた事例もあったと報告した。
宮田小の清水閣成校長も地域に見守られている心強さにふれ、より一層の理解と協力を求めた。
席上、隊員からは通学路や公園など危険箇所の指摘も。3月に入隊したという男性は「60年ぶりに児童生徒と一緒に登下校している。宮田の子どもたちはよくあいさつができている」と話した。
新井洋一教育長は「声かけが子どもたちを守り育てる第一歩。どんどん声をかけてやってください」と呼びかけた。 -
日赤奉仕団員が救急講習
日赤奉仕団宮田村分区は9日夜、団員会議とAED(自動除細動器)も用いた救急講習会を開いた。約25人の団員が心肺そ生、人工呼吸などを実践的に学び、万が一の備えをした。
同団でAEDの講習は初めて。伊南消防の署員から指導を受けながら、一人ひとりが体験した。
「やってみると難しい」と話しがらも、繰り返し練習。有事の際に役に立つようにと熱心に講習を受けていた。
会議では本年度の事業計画、村消防団春季訓練への参加について説明。地域のために結束を図ろうと意思疎通もした。 -
環境見つめ稲作の活性化を、水田農業経営研究会が総会
農家43戸でつくる宮田村水田農業経営研究会は8日夜、通常総会をJA宮田支所で開いた。役員改選で新たな会長に小松芳美さん=大久保区=、副会長に小田切武雄さんを選任。環境にやさしい農業をさらに推進しようと、「エコファーマー」の研修会も開いた。
水田農業のあるべき姿を模索しながら、環境配慮の研究も推進する同研究会。水稲の直播栽培、減農薬コシヒカリ栽培の検討も行ってきた。
新年度はさらに担い手育成や営農組織体制への課題提起も行い、効率的で低コストの稲作を中心とした安全安心な農産物づくりに取り組む。
8月には先進事例の研修視察なども予定。会員相互の理解も図りながら研究を進める。
この日は上伊那農業改良普及センターの技師を招いて「エコファーマー」の研修会も開いた。
土づくりと、化学肥料、化学合成農薬それぞれの低減技術について理解を深めた。
新役員は次の皆さん。任期は3年。
▽会長=小松芳美(大久保区)▽副会長=小田切武雄(町一区)▽委員=小田切英雄(北割区)小林久人(南割区)浦野敬三(新田区)田中徳長(大田切区)加藤健男(中越区)▽監事=田中数雄(大田切区)小田切武人(中越区) -
片桐診療所はチャオ西側に移転新築
中川村役場で9日夜、片桐診療所移転新築検討委員会(松下昌嵩会長)があり、村は建設用地をショッピングセンター「チャオ」駐車場の西に決定した-と説明した。
片桐診療所は1973年建設、老朽化が著しく、チャオ活性化の全体計画の中で整合性を図り、チャオ側でバス停留所近くを基本に場所を選定した。
検討委員会では診療所と医師住宅、駐車場などの配置、規模、間取りなどについて意見を出し合った。
委員からは配置については「なるべく、チャオやバス停の近くに」。間取り、内容については「現状の規模を基本に、現場の医師、看護師、患者の意見を聞いて、設計に反映を」などの意見が出された。
次回は5、6月に開き、施設設計に関する基本的項目についてまとめ、本格的設計に入り、09年度中完成を目指す。 -
片桐正勝さん(68)中川村葛島
リンゴの花咲く果樹園で、伊那谷の澄み切った空気、眼下に流れる天竜川、広がる田園風景を眺めながらの青空コンサート『りんご畑deコンサート』を5月4日に計画。開催日まで1カ月を切り、春の農作業の傍ら、準備に追われている。
昨年10月、中川文化センターで開いた「出会いコンサート」で演奏したForestサックス奏者高橋宣成さんが「中川村に来れば、いつもお世話になっている片桐農園のリンゴ畑で、リンゴの花の咲くころ演奏したい」と提案。高橋さんは同園が営む農家民宿「ゆまに亀屋」の常連客。夏のどんちゃん祭りにもみこしを担ぐほどの中川村ファンでもある。話はとんとん拍子に進み、内容の詰めも進んでいる。
◇◇
会場となる片桐農園は、1・3ヘクタールにふじを中心にシナノスイート、シナノゴールド、さんさ、紅玉など10種類を栽培する。父が開園し2代目、30代に後を継いだ。果樹栽培の傍ら、26年間エノキ茸栽培もしたが、両親が病気になったため、果樹と水田にした。片桐農園はもぎ取り、個人客の贈答宅配が中心。日当たりがよく、糖度が高い片桐さんが作るリンゴは「1番うまい!」と評判とか。県外からリンゴを買いに来る顧客の「泊まる所がほしい」という要望を受け、2年前から始めたのが農家民宿「やまに亀屋」。妻のたせ子さん(65)が切り盛りしている。
母屋を開放し、春・夏を中心に営業。イノシシやシカを解体し、シシ鍋、シカ肉ステーキで提供する。春はノビルやカンゾウ、ウド、ワラビと山菜料理、五平もちが並ぶ。豆腐やコンニャク、味噌も手作り。「「ここでしか食べられる田舎料理を食べて頂いている」とか。
「民宿は人と人とのつながりが楽しい。リンゴも買ってくれる」と笑顔。ちなみに料金は1泊2食付5千円。
リンゴ畑の1番高く、最も見晴らしの良い場所で予定する「りんご畑deコンサート」は5月4日午後2時開演。出演者は高橋さんのほか、ピアノの大橋祐子さん、ヴィイオリンの飯田梨良さん、ゲストの橋枝紗知子さん。オリジナル曲、なじみの曲、一緒に歌える曲などを織り交ぜる。 チケット当日券のみ大人千円、中学生以下無料、セラードコーヒー、同園自慢のリンゴジュースのサービスもあるとか。
野外会場にはシートを敷いてあるが、必要な人はマイ座布団、マイいすを持参する。
詳細は片桐農園(TEL88・3781) -
木下長寿クラブ連合会定期総会
箕輪町木下区の高齢者たちでつくる木下長寿クラブ連合会(今岡富作夫会長・約270人)の定期総会が9日、同町の木下公民館であり、08年度の事業計画や予算などの議案を承認した。
08年度の主な事業は▽花園作業▽健康づくり講演会▽箕輪南宮神社の清掃作業▽親睦旅行竏窒ネど。
また同会にはマレットゴルフ部やコーラス部など5つの部があり、今年度もそれぞれ月1縲・回の活動を予定している。 -
中川西小の百年桜が満開で記念写真
中川村片桐の中川西小学校駐車場のエドヒガン桜が9日、満開になり、満開の桜をバックに、5年生が気賀沢校長を囲んで記念撮影をした。
樹齢百数10年、花の色は鮮やか。花数多く、重なり合って咲く様はまさに豊満。
数年前に樹勢が衰えたため、周りを囲ったり、樹木医の診断を受けるなど、保護に力を入れている。 -
第17回県下弓道大会駒ケ根大会
駒ケ根市体育協会弓道部は6日、市弓道場で第17回県下弓道大会駒ケ根大会を開いた。
61チーム、高校生123人、一般60人の合わせて183人が参加し、個人、一般の部、高校男子の部、同女子の部で鍛錬の成果を披露した。
個人の部8射、団体の部は24射で的中数を競った=写真。
また、競技に先立ち、高仲成人弓道部長が礼射「矢渡し」を行い、競技終了後、個人優勝者が納射を行った。 結果は次の通り(敬称略)
◇団体・優勝=下諏訪向陽高校C(19、津端彬・新村繁明・平林和樹)(2)豊丘(熊谷厚水・高山寿恵・松枝敏広)(3)風越高校B(平沢一平・南島諒輔・牧野俊輝)◇個人(高校男子)=平林和樹(8中、下諏訪向陽)(2)伊東信司(弥生)(3)南島諒輔(風越)◇同(高校女子)=上島由都(8中、伊那北)(2)金子麻希(岡谷南)(3)城取実央(赤穂)◇同(一般)・優勝=中村美穂(7中、伊那市)(2)松枝敏広(豊丘村)(3)杉本滋志(駒ケ根市) -
南箕輪村ゲートボール連盟 08年度定期総会
南箕輪村ゲートボール連盟は9日、同村の大芝屋内運動場で2008年度定期総会を開いた。会員約30人が出席し、08、09年度役員の選出や本年度事業計画など3議案を承認した。会長には4期7年目となる、伊藤聖人さん(79)=神子柴=を再任した。
伊藤会長が「高齢化が進み、県内の愛好者が減ってきている。わが連盟も会員増員を目指し、健康づくりと親ぼくを図りたい」とあいさつ。来賓の唐木一直村長は「会員を増やしながら、みなさんが元気に活動が発展することを祈念する」と激励した。
同連盟の会員は53人で、4年ほど前から村内の身体障害者を会に迎えるなどして、会員の増員を目指している。活動は月2回で、23日、今シーズン初となる例会を開き活動をスタートする。
大芝屋内運動場で08年度定期総会を開く村ゲートボール連盟 -
県の「景観育成特定地区」指定に向け、2年越しの活動を展開
西箕輪ふるさと景観住民協定者会の事務局長
伊那市西箕輪
山口通之さん(66)海外を見ると、フランスなんかは100年ぐらい街の景観を守ってきた歴史がある。日本はそういう点ですごく鈍感。でも、高度経済成長を経て「何でもかんでも建設すればきれいになる」という考えから「地域の歴史にあった風景が一番素晴らしいんじゃないか」ってなってきたね竏秩B
先月末、西箕輪地区全域を県の景観育成特定地区に指定するため、地権者の3分の2以上の同意書などを県に提出した「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」。その事務局長として、2年がかりで活動を引っ張ってきた。今後、順調にいけば8月下旬ころ、西箕輪は県内初の景観育成特定地区となる見込みだ。
「ここには山と畑、そこに人間の営みがある。また、意外と知られていないが、ここは先人たちがうんと苦労して水を引いてきた経過もある。西箕輪にはそういう自然や歴史、文化が織りなす日本の原風景がある」
◇ ◇
1942年生まれ。日本が高度経済成長期にあった1964年に高校の教員になり、時代の変遷とともに移り変わっていく地域の姿を見てきた。
最初に赴任したのは佐久市岩村田。地元の浅間山麓(ろく)は、観光開発のために開発が進んでいる真っ最中だった。山野やはにわかにして別荘地やスキー場へと変わり、道や店舗ができていった。地域は豊かになったかのように見えたが、開発が進む一方で「こんなはずじゃなかった」もらす地域住民の声も聞こえてきた。
「開発は悪いことじゃないけど、特にバブル崩壊後は『これまで開発に突っ走ってきたが、果たして本当それで良かったのか』という声が高まった。そんな中『地域の人が地域のことを考えるなきゃいけない』という気運も出てきた」
◇ ◇
西箕輪地区では02年、産業廃棄物の処分場建設計画が浮上したことをきっかけに景観や環境に関する議論が始まった。住民アンケートの結果、多くの住民がこの地に人一倍の愛着を持っていることが分かり、05年には西箕輪地区全体を対象とした紳士協定「西箕輪ふるさと景観住民協定」を締結。県から景観特定育成地区の話を持ちかけられたのはちょうどその時だった。
「法的拘束力をもって景観育成を図れるってことだが、3分の2以上の同意書が必要だったり、景観計画の素案を作成しなきゃだったりとやるべきことが山ほどあったから、かなりのプレッシャーだった」と振り返る。
そんな中、特区指定に向けた活動を開始。しかし、先を急ぐより、住民に理解してもらうことを最優先しようと決め、説明会やワークショップ、景観ウォーキングなど、さまざまなイベントを開催。特区指定への理解を求めるとともに、この地区の景観の素晴らしさを改めて知ってもらうための取り組みを展開した。そんな活動の結果、景観計画案の同意を得ることもでき、住民の3分の2以上の同意書も集まった。 -
駒ヶ根市第1回男女共同参画推進市民委員会
駒ヶ根市は8日、本年度1回目となる男女共同参画推進市民委員会を市役所南庁舎で開いた。中原稲雄教育長が市民代表15人に委嘱状を手渡し、委員長には湯沢章作さん(東伊那)を選出した=写真。
市民委員会は具体的な取り組みの実施を通して、男女共同参画の推進を図るため、2年任期で活動を展開している。
本年度は▽男女の固定的役割意識をなくした共同参画意識づくり▽家庭、地域、職場において互いに生き生き活動できる環境づくり竏窒ネどを重点目標とし、男女共同参画を推進のための条例制定にむけた検討を始める。また、研究集会、講座、地域学習会などの開催、市内一般企業への広報活動などを通して、男女共同参画の意識づくり、家庭と仕事の両立支援などに努める。
中原教育長は「男女共同参画もまちづくりの一環。男性、女性とも、それぞれの特性があり、それを生かしながら共同参画を進めてほしい」と語った。 -
駒ヶ根市、楽しくヘルシークッキングレシピ集作成
駒ヶ根市はこのほど、ヘルシーな料理の作り方を掲載したレシピ集「楽しくヘルシークッキング」を作成した=写真。レシピ集の作成には市が04年から19年度まで開催してきた「男性のためのヘルシークッキング教室」に通っていたOBでつくる「親交会」が協力。08年度から始まる特定保健指導や健康生活応援塾などで活用していく。
「男性のためのヘルシークッキング教室」は、男性の食生活改善などを目的として市が実施してきた事業だが、本年度からは男女問わず、生活改善を必要とする人を対象とした「健康生活応援塾」などが始まるため、ヘルシークッキング教室は昨年度で終了することになった。
それに伴ない、これまでの集大成として、同教室のOBらがレシピ集をまとめることとなった。
レシピ集には06年度に取り組んだ全10回分のレシピを写真とともに掲載。また、教室であつかった食材を別のやり方で調理した応用編も掲載している。
担当者は「基本的に旬の食材を使い、減塩などにも配慮している。初心者の男性のために始まった教室なので、簡単で作りやすいものばかり。とてもよくまとまっているので、保健指導の中で活用していきたい」と話していた。 -
上伊那に桜前線 高遠見ごろ15日前後
伊那市は9日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言した。昨年より4日遅く、例年と比べて4日早い。見ごろは15日前後から1週間ほど。
基準となる公園内の桜雲橋周辺の桜が数輪咲き始めた。日当たりのよい公園南ゲート付近は、すでに2分咲き。11日ごろから、夜間(午後6時縲・0時)のライトアップをする。混雑はないものの、開花宣言によって入園者は徐々に増えると見られ、12、13、19、20日にピークを迎えそう。
9日は、県内外から観光バスなどが入り、花見客はゆっくりと公園内を散策。花びらをカメラに収めたり、桜を見ながら弁当を食べたりして、のんびりと過ごした。
兵庫県姫路市からツアーで訪れた女性(82)は「1度、来たいと思っていた。花びらのピンクが濃く、かわいらしくてやさしい色」と話し、花見を楽しんだ。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。古いもので樹齢140年。花は濃い紅色で、ソメイヨシノよりやや小ぶりなのが特徴。コヒガンザクラ樹林は1960年、県天然記念物に指定された。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で確認できる。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
高齢者・障害者交流施設完成
南箕輪村が障害者生きがいセンター「ひまわりの家」隣りに建設していた「高齢者・障害者交流施設」が完成した。5月に開所式を予定する。
国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金を受け、既存の「ひまわりの家」南側に延床面積約134平方メートルの平屋建物を増築した。交流室、畳スペースのあるサロン、相談室、ホール、給湯室などがあり、既存建物と通路で接続している。
南箕輪村社会福祉協議会が運営を受託し、スタッフが常駐する。障害を持つ人や高齢者、その家族、友人らが自由にのんびりとお茶を飲んだり、話したりと楽しく過ごせる「いこいの場」として利用できる。
「ひまわりの家」は98年4月に建設。障害者の自立支援と介護者の負担軽減を図る目的で、現在、知的障害者らが通所し、日中活動として村内事業所から組み立て材料の提供を受けて軽作業をし、社会参加をしている。
通所者は年々増加傾向で、特に精神障害者や身体障害者の中には日中の居場所がなく地域での場所の確保が急務になっていた。