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遊びのデパート「第16回キッズ王国」開催
子どもたちに本の読み聞かせや手作り遊びを楽しんでもらおう竏窒ニ24日、「遊びのデパート・第16回キッズ王国」が伊那市の伊那公民館であった。市内7つの公民館で活動する子育て教室と伊那市立図書館の「おはなしぱれっと」が、各ブースを設置し、アイディアに富んだ遊びの広場を展開。多くの家族連れなどでにぎわった。
読書啓発やものづくりの面白さを子どもたちに知ってもらうことなどを目的として毎年開催しているもので、企画・運営には、一般ボランティアのほか、中学生ボランティアも協力している。今年は東部中、伊那中、春富中の生徒約120人が、スタッフとして協力。これまでにない、多くの協力者が集まった。
開会式では中学生ボランティアが演劇を披露。また、会場には紙のプールの広場や小麦粘土の体験ブース、手作りの魚釣りの釣堀など、さまざまなブースが並び、訪れた親子は渡されたマップを見ながら「今度はこっちに行ってみよう」「これが楽しそう」と、場内をめぐり、さまざまな遊びを楽しんでいた。 -
南箕輪村生産森林組合通常総会
南箕輪村生産森林組合(組合員約1200人、原旭一組合長)は24日、第41回通常総会を村民センターで開き、08年度事業計画を含む6議案を承認した。
08年度事業計画では、これまで手をつけてこなかった矢ノ南入で境界巡視に着手。木の生育状況なども確認する。また、蔵鹿山、御射山などといった奥地林の増強と育成を図るため、作業道の整備を進めるとともに資本整備、生産基盤整備を進める。
総会では、06年の7月豪雨で被災した同組合が管理する作業道の復旧が完了したことなどを報告。また、当期の未処理欠損金1千455万円は、次年度の欠損金として繰り越すことになった。
原組合長は「山の経営が張り合いの悪い仕事であることは依然として変わらないが、国産材需要の高まり、森林税の導入など、昨年辺りから明るい動きもある。いくらか長いトンネルから出る見通しが出てきた気がする」と語り、林業経営の今後に期待を込めた。 -
南箕輪村で災害時住民支え合いマップ作成推進セミナー開催
南箕輪村社会福祉協議会は24日、「災害時住民支え合いマップ作成推進セミナー」を村民センターで開いた。各地区の民生委員や日赤奉仕団員、一般など約150人が参加。住民流福祉総合研究所の木原孝久さんによる基調講演や現在他地区に先駆けて支え合いマップの作成を進めている北殿地区、南殿地区の関係者によるシンポジウムを開催。災害に強いまちづくりやマップ作りを進める上での課題などについて考えた=写真。
現在村では、北殿地区、南殿地区で支え合いマップの作成が進んでおり、2011年度までには村内の全地区でマップを作成することを目指している。そんな中、今回は他地区の人たちにもマップへの理解、関心を深めてもらうことを目的にセミナーを企画した。
シンポジウムでは、それぞれ異なる方法でマップづくりを進めている北殿、南殿の民生委員や自主防災組織関係者がパネリストとなり、マップの特徴や課題などを説明。
北殿地区自主防災会議の有賀柾美さんは、現在同区では組単位でマップづくりを進めていることを紹介。一方、隣を単位としてしまうと隣の組との関係が築けず、課題となっていることなどを説明し「どうやったら横のつながりや昔ながらの井戸端会議ができるようになるかが一番大事ではないかと思う」と語った。
また、新しく居住してきた人たちが多い南殿地区では、組外者も多いことから、災害時、こうした人たちとどう支援していくかが課題だったが、こうした人たちを含めた防災班づくりを進めていることを紹介。今後は、地区の住民同士につながりをいかに強めていくかが課題であることを示した。 -
上伊那出身の音高、音大在学生によるフレッシュコンサートが開催
上伊那出身の音高、音大在学生による「フレッシュコンサート」が24日、伊那市の県伊那文化会館であった。現在県内外の学校で声楽、ピアノ、ホルンを学ぶ19人が、それぞれの演奏を披露。訪れた地元の観客を魅了した=写真。
音楽を志す若手音楽家の発表の場を設けるとともに、地元の人にこうした若者たちのことを知ってもらおう竏窒ニ、演奏する学生の保護者などでつくる「若い芽を育てる会」が毎年開催しているコンサートで、今年は高校2年生から大学4年生までの学生が集まった。
出演者は、それぞれ学校で練習している曲目など一人ひとり披露。現在神奈川県の昭和音楽大学に在学し、この日ホロンを披露した小牧はるかさん(19)=伊那市東春近=は「地元でコンサート演奏するのは初めてだったけど、楽しんで演奏できて良かった。普段自分たちが学校で学んでいることを、地元の人に知ってもらえる唯一の場。今後も、機会があれば参加したい」と話していた。
また、若い芽を育てる会の井口純代会長は「伊那市は音楽が盛んな地域なので、地元の人にも若い音楽家を応援していただければ」と話していた。 -
08年度自衛隊入隊者激励会
伊那地区、飯田地区の08年度自衛隊入隊者激励会が24日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。自衛隊関係者や来賓、入隊予定者の家族ら約200人が集まる中、来年度入隊を予定している23人に、激励のメッセージや記念品などが送られた。
来年度、上伊那で入隊を予定しているのは18歳から25歳までの男女13人。また、予備自衛官補として1人が入隊を予定している。
激励会主催団体の一つ、上伊那郡市自衛隊協力会連合会の上山儀一会長は「教育、訓練を受けることは楽しいことばかりでなく、幾多の試練もあると思う。しかし、郷土の代表であることを認識し、世界の平和が保たれるよう訓練に励んで立派な自衛官となってほしい」と激励。
また、海上自衛隊一般曹候補生として入隊を予定者している小出大志さん(駒ケ根市)=写真=は「今日、みなさまからの温かな励ましを受け、私たちに対する期待と自衛隊の崇高な任務の責任の重さを感じている。訓練に耐え、一刻も早く一人前の自衛官になり、活動していきたい」と語った。 -
百射会
駒ケ根市体育協会弓道部は24日、北町の市弓道場で「第16回百射会」を開いた。市内を中心に近隣市町村から、23人が参加し、日ごろの修練の成果を披露した。
参加者は数人ずつ入れ替わりながら、4射ずつ25回、矢場に立ち、きりりと引き、28メートル先のまとを狙って矢を放った。射数が通常の5倍とあって、自己を見つめ、集中力の持続と体力の限界に挑んだ。
結果は次の通り(敬称略)
▽優勝=手塚信一郎(71中、伊那市)(2)柴穂徳(箕輪町)(3)平沢孝一(伊那市)(4)高仲成人(駒ケ根市)(5)春日貴(駒ケ根市) -
伊那養護学校高等部と上伊那農業高校吹奏楽部交流会
上伊那農業高校吹奏楽部の生徒15人は20日、伊那市西箕輪の伊那養護学校高等部を訪れ、演奏や合唱を通し同校生徒と交流した。
同校吹奏楽部の伊那養護学校高等部への訪問は今年で4年目。今年は「蕾」「どんなときも」「ルパン3世のテーマ」など4曲を披露した。最後の「負けないで」では養護学校高等部の生徒たちが演奏に合わせて歌った。
続いて「マイバラード」を両生徒が一緒になって合唱。最後に「わになって踊ろう」を全生徒が大きな輪を作って踊った。 -
後藤俊夫監督が中尾歌舞伎保存会に寄付
映画「Beauty‐うつくしいもの」の後藤俊夫監督は20日、同映画に撮影協力した中尾歌舞伎保存会(西村篝会長)に「中尾歌舞伎の振興と後継者育成に役立てて」と同映画の上映活動の収益金から66万円を寄付した。市役所で後藤監督から目録を受け取った西村会長は「有効に使わせていただきます」と礼を述べた。
後藤監督は「映画を見た人からは好評をいただいているが、若い人が見ていない。若者にどういう風に見せていくか研究中」と話した。また5月以降には中北信での同映画の上映会を予定している、とのこと。 -
高遠中学校生徒会 さくらの里に車いす3台を寄贈
伊那市の高遠中学校の生徒会が21日、高遠町の特別養護老人ホーム「さくらの里」に車いす3台を寄贈した。
生徒会を代表して同施設を訪れたのは前生徒会長の宮原里都子さん、前福祉委員正副委員長の伊藤真央さん、保科美幸さん。
同施設長の藤原久さんは「大変助かります。今後もぜひいろんな場面で交流をしていきたい」と礼を述べた。
高遠中学校が同施設へ車いすを寄贈するのは、今回が初めて。車いすの購入資金は、月2回ダンボールやアルミ缶を持ちよる常時リサイクル運動や、夏休み中に各地区を回ってアルミ缶やビール瓶などを収集したリサイクル運動での収益金が充てられた。
もともと文化祭の資金作りのために行われてきたリサイクル運動だが、今年度から4月の観桜期活動での資金が文化祭に充てられることになったため、生徒たちが話し合い、リサイクルでの収益金を普段から交流のあるさくらの里へ車いすを寄贈することとなった。
さっそく座ってみた利用者は「気持ちいい。ありがとうね」と生徒たちに感謝していた。
前生徒会長の宮原さんは「ぜひ後輩にも継続していって欲しい」と話していた。 -
第3回住民訴訟学習会
伊那市土地開発公社に伊那市が庁舎内の部屋などを無償貸与してきたことは違法であるとして小坂樫男伊那市長に対して1月22日に住民控訴を起こした伊那市民有志でつくる「公正な入札を実現させる伊那市民の会」(若林敏明代表)は21日、住民訴訟に対する学習会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。松村文夫弁護士が講師となり、同訴訟で長野地方裁判所に提出した訴状に書かれた内容や裁判のシステムなどを説明した。第1回口頭弁論は3月21日午前10時半から開かれる。
「公正な入札を実現させる伊那市民の会」は土地開発公社の測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約が不当であるとし、またこうした同公社の不当な契約を認め続けている伊那市は違法であるとして、住民監査請求を求めたが、伊那市監査委員に請求を却下された。同会は直接、土地開発公社を相手に提訴することが最高裁判例により困難と判断し、小坂市長に「土地開発公社に対する監督責任者」としての責任を問い、公社に対して貸与している部屋の明渡しを求めないことの違法確認の請求と、同公社に対し市が請求すべき庁舎内の部屋の貸与代、光熱費、派遣職員の給与など877万1943円の損害賠償を求める訴状を長野地裁に提出した。
学習会で原告訴訟代理人の松村弁護士は、まず提出した訴状の内容を説明。
松村弁護士は訴状内の土地開発公社に対して庁舎内の部屋の明渡しの請求を怠ることは違法であることを確認する項を裁判の争点の一つとしてあげ「被告の答えとして、見積もり入札は問題があるとしても、公社がやっている全体としてはごく一部。公社全体が違法なことをやっていると考えるのはおかしい。ちょっと間違えただけで、全部が悪いから出ていけというのはいきすぎじゃないか、というような答えが予想される」と話していた。
その後、松村弁護士は裁判の流れや仕組みを説明。裁判は書類で進められていく。被告側の答弁書が出た段階で話し合いをし、準備書面を整えることになるため被告側がギリギリに答弁書を提出することも考えられる、など。
松村弁護士は「事実についてはみなさんの方が知っている。こういう書類があるはずとか、疑問に思っていることなど、どんどんあげて欲しい」と参加者たちに呼びかけていた。 -
長野県長寿社会開発センター伊那支部ふるさとを学ぶ会パネルディスカッション
長野県長寿社会開発センター伊那支部ふるさとを学ぶ会(中島重治代表)は21日、パネルディスカッション「伝説の豊かなふるさと上伊那」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。
同会は17縲・9年度の「ふるさと講座」のまとめとして、3カ年計画によるパネルディスカッションを予定しており、今回がその1年次となる。
基調講演を行った竹入弘元さんはふるさとの代表的な伝説として、各地区の名前の由来や、孝行猿や早太郎伝説などを紹介した。「こうした伝説を通して、昔の大自然や動物たちとの生活を知ることができる」と竹入さん。
基調講演のあとは、久保村覚人さん、小沢聡さん、柴登巳夫さんがパネリストとなり、参加者を交えての意見交換を行った。
##写真(たてよこ) -
中電伊那営業所ギャラリーで「絵手紙 楽しい仲間展」
JA絵手紙クラブ(だいこんの花)の作品展示会「絵手紙 楽しい仲間展」が22日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。絵手紙を今年のカレンダーにした「絵手紙カレンダー」11点と、はがき、扇子などに描いた絵手紙60点を展示。3月5日まで。
8年前に始まった同クラブは、日本絵手紙協会公認講師の坂本勇さんを講師としてJA上伊那本所で月1回絵手紙を学んでいる。現在は10人が在籍。
クラブ員は「絵手紙を始めてから、いろんなものを細かく見るようになった。新しい発見がたくさんある」と話していた。
絵手紙カレンダーにはクラブ員がそれぞれ昨年1年間に製作した作品の中から数点を選んで載せている。6年前から毎年製作しており、友人などからは「毎年楽しみにしている」と好評とのこと。
午前8時半縲恁゚後5時10分(最終日は午後4時半まで)、土日、祝日休館。 -
伊那朗読の会「朗読発表会」
伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は23日、朗読発表会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。
伊那朗読の会では毎年、2月に朗読発表会を、夏には「平和を願う朗読の集い」を開いている。現在17人が在籍。
23回目の今回は、会員14人が藤沢周平の「山桜」や民話「おばすて山」、ブラウニングの詩など15のプログラムを披露した。
観客たちは目を閉じて出演者の朗読に聞き入り、物語や詩を楽しんでいた。 -
【「グリーンオックス」オーナーシェフ宮下学さん】
駒ケ根市の中心商店街の一角に店を構える高級ステーキ店「グリーンオックス」。1984年の開店以来、客の目の前でステーキを焼く対面スタイルにこだわり続けている。
「お客さまがじいっと見ていらっしゃるわけですから、素材も調理の腕も、すべてにおいてごまかしがきかない。緊張しますよ」
生家は中沢で長く続いた食料品店。魚や肉などをはじめ、あらゆる食品を扱っていたが、創業からちょうど100年目に閉店した。
「長男だったが、店を継ごうという気はなかった。食品に囲まれて育ったためか、料理には関心が高かったですね。高校を卒業する時には、料理の道に進むと決めていました」
東京の調理師専門学校を修了し、都内のレストランに就職。その後帰郷し、伊那市のフランス料理レストランで働いていたところ「新しいスタイルのステーキ店を開店するからぜひ来てくれないか」とスカウトされて「グリーンオックス」に。23歳だった。
対面式の店はほとんどなかったため、開店に当たり、同様のスタイルをとる上田市のステーキ専門店に修業に出た。
「それまで料理人は作っているだけでいい竏窒ニ思っていたが、接客やお客さまへの気遣いなど、大切なことを教えられました。これは今でも大きな財産になっています」
オープンの日。新しい店での初仕事は「緊張でひざから下はガクガク」だった。
高級感と対面式が評判を呼び、店は毎日大勢の客でにぎわった。目の回るような忙しさが相変わらず続いていたある日のこと。
「お客さまに追加注文を受けたんです。『かしこまりました』とついお答えはしたものの、忙しくて忙しくてとても手が回らない。しばらくしてから『申し訳ありません。やはりお受けできないのですが…』と申し上げたところ、お客さまが激怒されました。『できないんなら最初からそう言え!』と。まったくその通りで、初めにはっきりと申し上げるべきだったんです。お客さまに対する心構えを考え直す上でとても貴重な経験になりました」
順調だった店も閉店の危機に直面したことがある。一名狂牛病ともいわれたBSE(牛海綿状脳症)問題の時期だ。
「客足がぱったり途絶えてしまって『これでもうおしまいだ』と思いました。それでも何とかしようと、ステーキ以外の新メニューの開発に取り組んだんです。魚料理にね。思えば開店最初は魚もやっていたんです。その意味では原点に帰ったともいえるのかな。あの時期を乗り越えられたからこそ今があると思います」
店はグリーンホテルの直営店として営業してきたが、3年前に独立。44歳でオーナーシェフとなった。
「自分の店になったというのは新鮮な気持ちでしたね。人間の心、気持ちのあり方というのは一晩でこんなにも変わるものかと自分でも驚いたくらいで本当に全然違う。この初心をずっと持ち続けたいと思います」
グリーンオックスのほか、同じ建物に展開する居酒屋「味鍔亭」(みつばてい)、フレンチ食堂「びすとろミーシャ」の3店舗も経営する。
「お客さまに楽しんで帰ってもらうことだけを考えています。有名店やフランスなどで学んでいない私は地元の人たちに育てていただいたと思っています。おかげで25年間も続けてこられた。昔揺りかごでいらっしゃったお客さまが今、成人しても来てくださる。年代、世代を超えたリピーターが多いのは本当にありがたくてうれしいことです」
(白鳥文男) -
貝殻のひな人形作り
南箕輪村公民館は23日、いろいろ物作り体験会「貝殻のひな人形作り」を開いた。15人が参加し、ハマグリの貝殻に千代紙で着物を着せてひな人形を作った。
3月のひな祭りに合わせた企画で、田畑の藤沢弥栄子さんが指導した。
貝殻に顔となる和紙と、髪になる黒い紙をボンドではり、十二単のように色無地の和紙や千代紙を襟元が少しずつ見えるように重ねてはっていく。下側になる貝にも千代紙をはり、上下の貝殻をはり合わせ、金や銀のひもを合わせ目を隠すようにはって完成する。
内裏びな、三人官女、五人囃子を作るだけの貝殻が用意されており、参加者はまず内裏びなから千代紙の色合わせを工夫しながら楽しく作った。
村内の女性は、「初めてなので要領が分かるまで大変だけど、自分で作ると思い入れが違う。玄関に飾りたい」と話していた。 -
第7回洋らんの花を咲かせる会展示会
洋ランの愛好家でつくる「洋らんの花を咲かせる会」の第7回展示会が23日、箕輪町富田のフラワーハウス「ガーデン和らぎ」で始まった。会員が愛情を注いで育てた見事な洋ラン約280点が並び、多くの来場者を楽しませている。
箕輪町を中心に上伊那地域の70人が、富田の向山高司さんの指導で洋ランを育てている。今年は寒さのため展示会時期を例年より1週間遅らせた。親ぼく会長の平松生男さんによると、「開花時期を合わせるのが難しかった」というが、会員約30人が、シンビジューム、カトレア、リカステ、キンギアナムなど極小さな花から大輪のものまで色鮮やかな花を咲かせた鉢を出品している。
40株全て種類の異なるクリスマスローズ(ヘレボルス)、サボテン、陶芸の展示もある。今年は、今後の栽培の参考にするため、来場者に展示花の人気投票もお願いしている。
24日は午前9時縲恁゚後4時。 -
「親子で水質調査」 夏休みの研究レポート発表
リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などは23日、箕輪町の伊那プリンスホテルで諏訪湖・天竜川水系健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会を開いた。親子約100人が出席し、代表6家族の報告に耳を傾けた。
水質調査は環境問題に関心の高い、地域の企業に参加を呼びかけて実施し、9年目。21企業の77家族が夏休み期間を利用し、天竜川水系などで簡易調査器具を使い、排水の汚水を評価する指標となるCOD(化学的酸素要求量)などを調べた。
清水麻希さん(箕輪中部小5年)家族は、昨年、岡谷市縲恟シ川町の天竜川の調査を行い、下流につれてCODが下がるなか伊那市で上昇した原因を今回、調査。市内を流れる天竜川支流4河川などを調べ、麻希さんは「原因は生活排水かもしれない。家の風呂の残り湯はCODが7と高かった。汚れた水を川に流してはいけないと思った」と考察した。
報告会ではこのほか、子どもたちが「川が濁って見えた」「魚が死んでいた」など、自分の目から得た情報を交えて報告。「家がたくさんあったり、人がたくさん通るような川が汚いということが分かった」「ごみは持ち帰って、きれいな川にしたい」などと話した。
県自然観察インストラクターの野口輝雄さん(伊那東小学校教諭)による講演会「川にほたるを呼び戻そう」もあった。 -
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が種苗交換会を開催
長野県、山梨県で有機農業に取り組む農家らでつくる2団体による「第15回種苗交換会」が23日、南箕輪村民センターであった。同会の会員ら約60人が、それぞれ有機農法で育てた種約100種類を持ち寄り、思い思いの種と交換した=写真。
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が毎年開催しているもので、自分たちで育てた種を共通の財産として多くの仲間に栽培してもらうとともに、栽培技術などに関する情報交換をしている。
種苗交換に先立ち、波田町にある自然農法国際研究開発センターの中河原敏雄さんが、試験的に取り組んでいる「自然生え育種」について説明。「自然生え育種」はその名の通り、肥料などを与えず、自然のままに生えてきた野菜の苗の中から、生命力の強い苗などを選び、そこから種を採取する方法で、中河原さんは「根の張りが強く、土壌条件に合った種が選抜できるのが特徴」と説明。また「有機農業は生産量を上げるということが非常に難しいと思うが、こうした栽培を目指すのであれば、野菜本来の持つ力を生かしたやり方が、より栽培しやすいのではないかと思う」と語った。 -
伊那市保育内容改善発表会
保育士の資質向上を目的とする「保育内容改善発表会」が22日夜、伊那市役所であった。市の保育士や子育て支援課職員など約200人が集まり、この1年の間に保育士でつくるグループがしてきた活動や現場での取り組みを発表。今後の保育のあり方について考えた=写真。
市では「生きる力のある子どもを育てる」を目標に、保育内容の充実、質の高い保育を提供するための取り組みを進めており、今年初めて企画したこの発表会もその一環。今回は専門的な知識を得るために活動してきた各種委員会や、特色ある運営を展開してきた保育園など7グループが、活動の成果などを発表。
そのうち、保育園運営について検討してきた委員会は、保育園の適正規模などを研究課題として取り組んできたことを説明。小規模園については、人間関係の固定化など、保育に限界があることに触れ、保育士を対象としたアンケート結果でも「園児の社会性を育てるには40人以上が必要とする声が多かった」と示した。また、「家庭の育児能力が低下し、外国籍園児も増えている中、親支援が必要となっているが、取り組みたくてもなかなかできないのが現状」と現場の実情について語った。そのほかにも読み聞かせ推進を積極的取り組んできた委員会や保育現場における食育への取り組みに関する発表もあった。 -
三峰川河川内樹木伐採
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は23日、伊那市高遠町下山田、小原の三峰川河川敷左岸に繁茂する河川内樹木を伐採した。三峰川の治水対策、河川環境、景観を取り戻すための活動で3年目。地域住民ら約50人が参加した。
樹木伐採は、地元自治会や国土交通省天竜川上流河川事務所、上伊那森林組合などの協力を得て実施。同左岸の約200メートル間にあるハリエンジュ(ニセアカシア)やヤナギを持参したチェーンソーなどを使って、切り倒していった。
織井代表は「ニセアカシアは外来種で、河川内の植生を変化させてしまう。河川環境を守りながら、流木による洪水を予防するのが目的。きれいな川を取り戻し、その川を未来の子どもたちに受け渡していきたい」と話した。
伐採した木は、地権者が必要とする分以外を参加者が持ち帰った。 -
給食レシピの「田舎汁」親子で味わって、公民館もちっこ大会
宮田村公民館のもちっこ大会は23日開き、地産地消の学校給食に取り組む関係者が、日ごろ村の子どもたちが親しんでいる給食のレシピでつくった地元産野菜ふんだんの「田舎汁」を約200人の来場者に振る舞った。親子で給食を一緒に食べる貴重な機会となり、一つひとつ野菜の名前を確かめながら味わう姿もみられた。
この日は参加した子どもたちが昔ながらにきねと臼で餅をつき、親と一緒に会食。
村内の学校給食に農産物を提供する学校給食を育てる会と村給食調理員が協力し、あったかな田舎汁を用意した。
宮田小6年2組が大豆から育てつくった仕込みみそを用いて、ニンジン、ダイコン、ゴボウなど計10種類の野菜で栄養満点。
「なかなか食材のことを考えて料理を食べることはないが、子どもたちが貴重な体験でつくったみそなど、作る人のことを考える機会にもなりました」とある父親。
給食調理員の石川康恵さんは「食の安全が問われる時代だが、村の給食は生産者の協力で地元のものを地元で食べられる。食を考えるひとつの機会になれば」と話した。 -
シンポジウムで雑穀の魅力を紹介
雑穀アマランサスの活用で地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会などは23日、伊那市内でシンポジウム「伊那アマランサスの魅力!作る・食べる・楽しむ!竏鋳n域の健康・観光・食文化の創出のために」を開いた。雑穀に関心を持つ地域住民ら約100人が参加。産学官が連携した研究会の取り組みやアマランサス加工品の試食などを通し、雑穀の魅力に触れた。
アマランサスの花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目される。市内の作付面積(07年度)は1・75ヘクタール。遊休農地を活用して作付面積を広げ、実の収穫量1トンを目標にしている。
研究会メンバーは、栽培方法や商品の開発など写真を交えながら活動を報告。課題として▽苗おこしや実の乾燥用のハウスが必要▽種の直播や刈り取りなどの作業に人手がいる竏窒ネどを挙げ、伊那アマランサスの地域ブランドの確立を目指したいとした。
試食では、アマランサスを加熱してポップした実などを使ったそばやギョーザ、甘酒、菓子の試作を含めた4品を用意。参加者は、アマランサスのつぶつぶ感やもちもち感を味わった。
また、記念講演で、食デザイナー大谷ゆみこさんは、40%を切る日本の穀物自給率を80%に高めるため、穀物をグルメにすることを提案。どんな料理にも合う雑穀を使った「つぶつぶベジタリアン」レシピを紹介し「『魂を養う食べ物』といわれる雑穀を食べてほしい」と呼びかけた。 -
伊那ロータリー顕彰 伊那華道会
伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)は21日、伊那市西町のプリエ・キャスレードで開いた「創立48周年記念例会」で、社会貢献活動に取り組んでいる伊那華道会を顕彰した。
伊那華道会は06年3月、市内の華道流派10派の有志で発足、会員は現在101人。ボランティア活動で、JR飯田線伊那市駅や市社会福祉協議会など公共の場に生花を展示している。
鈴木会長が「駅に花を飾り、利用者の心をホッと和ませている。これからも長く、この活動を続けて」とあいさつ。伊那華道会の平林由子会長は「これからも細く、長く活動していきたい」と話した。
顕彰は毎年1回の創立記念例会にあり、1977(昭和52)年に始まり29回目。地域社会で奉仕活動している団体や個人を対象に顕彰している。
顕彰を受けた伊那華道会の平林会長(左) -
シカ肉を使ったジビエ料理 仙流荘メニュー
伊那市長谷の仙流荘は23日から、地元のシカ肉を使った「鹿のカツフライ」など3品を料理メニューに追加する。個体数調整を進めるニホンジカを食肉として有効活用し、同施設の名物料理として売り出していく考えだ。
新メニュー3品は「鹿のカツフライ」「鹿のソースカツ丼」「鹿の空揚げ」。シカ肉独特の臭みを消すためカツはワインに浸し、ソバ粉を付けてから揚げ、空揚げはネギやショウガ入りのしょう油ベースのタレに一晩漬けてから調理するなど工夫した。
「低脂肪、低カロリーのシカ肉はあっさりとしていてヘルシー」と、料理を開発した料理長の高坂章さん(46)。シカ肉料理は年間を通じて販売する予定で、カツフライ900円、ソースカツ丼800円、空揚げ500円。
シカ肉料理3品を開発した料理長の高坂さん -
小坂市長 韓国大統領就任式に出席
伊那市の小坂樫男市長は25日、韓国ソウル市である李明博大統領の就任式に出席する。市長が顧問を務める「日韓親善伊那谷の会(キムの会)」の約20年続く活動が韓国政府に認められ、式典へ招待された。小坂市長は「とても光栄なこと。友好関係の一助になれば」と話している。
キムの会は、1990年、アニメ映画「キムの十字架」の上映を契に結成し、「市民レベルによる日韓親善」を目的に活動。特に、キリスト教を基盤に世界平和の実現を目指す女性の国際NGO(非政府組織)「ソウルYWCA」とは交流が深く、キムの会の存在は韓国で有名だという。
就任式には、世界各国の元首クラスが出席する。同会の唐木達雄代表(74)=宮田村=は「市民交流を進める上で新しい時代を開く弾みになれば」。通訳として市長に同行する鄭康雄運営委員長(64)=南箕輪村=は「地方自治体の長が招かれるのは異例。交流の活発化を期待されているのでは」と話す。
小坂市長は25日午前10時からソウル市内にある国会議事堂前で開く式典に出席。同日午後は、ソウルYWCAを訪問し、交流する予定だ。
「日韓友好」と書いた直筆の色紙を持参すると話す小坂市長とキムの会メンバー -
きたっせで料理講習会
伊那商工会議所伊那北周辺活性化委員会(矢野昌史委員長)などは22日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、米国料理の講習会を開いた。地域住民約30人が参加。アメリカ出身の上伊那地方事務所国際交流員パトリシア・ドーシャーさん(24)が指導した。
流ちょうな日本語で熱心に調理方法を説明するドーシャーさんに受講生らは積極的に質問。料理を通じ、交流を深めながら、「アメリカ米のスープ」「トウモロコシ粉のパン」「トマト、タマネギのサラダ」の3品を作っていった。
ドーシャーさんは「今日、学んだ料理を自宅でも作ってほしい。自分の国の食文化を紹介する機会をいただけてうれしいし、これをきっかけに国際交流が深まれば」と話した。
料理講習会は2005年度から始まった企画で、きたっせの有効活用が目的。年間2回のペースで開き、これまでに地域の飲食店経営者らを講師に招き、主婦を中心とした地域住民が料理を学んでいる。
ドーシャーさんに質問を投げかける受講生たち -
箕輪町で中学生模擬議会27日
箕輪町で27日、箕輪中学校生徒会役員の2年生による中学生模擬議会がある。議場で議員役の生徒10人が登壇し、町に対して一般質問する。
子ども議会は、88年11月の「婦人と子どもによる模擬議会」以来。町議会の議会活動活性化委員会の中で子ども議会の話があり、議会から中学校に申し入れた。
中学校では2年生の新役員による生徒会活動が2月から始まっている。学校側は、町議会を体験することで、今後の生徒会運営、生徒総会の質疑応答などの手順などを学ぶ機会になると考え、模擬議会開催を受け入れたという。
今回、40人を超える役員のうち22人が議員役で議場の議員席に座り、10人が質問する。議長役は、生徒会議長の細見涼斗君が務める。残りの生徒会役員は傍聴席から様子を見て学ぶ。
町側は理事者と課長が質問に答える。町議は傍聴する。
時間は午後3時半から5時15分まで。伊那ケーブルテレビジョンの町専用チャンネルでも生放送する。
一般質問の要旨は次の通り(敬称略、質問順)。
▽北原美咲=(1)道路関係について
▽浦野優花=(1)箕輪祭りポスターについて(2)交差点について
▽中野響子=(1)道路関係について(2)環境について
▽北原亜美=(1)道路について(2)地球温暖化について
▽藤田慧=(1)交通機関について(2)美化について
▽山口夕貴=(1)街灯について(2)バイクでの騒音、安全問題について
▽釜屋秀雄=(1)自転車道路整備について
▽高橋正幸=(1)町内の学習施設について
▽沢柳直樹=(1)食の安全について(2)青色防犯灯の設置について
▽那須野勇真=(1)清掃について(2)福祉について -
【記者室】大縄跳びで得られるもの
1月から2月にかけて大縄跳び大会が駒ケ根市の各小学校で行われる。大縄跳びには大人数が一斉に長縄を跳ぶものもあるが、駒ケ根では1列になった児童が1人ずつ順番に跳ぶ▼たかが子どもの縄跳び竏窒ニ侮るべからず。ある時など、5分間に628回跳んだのを見た。5分=300秒だから、1秒に2人以上跳ぶ超絶ペース。そのスピードとタイミングの見事さは芸術的でさえあった▼だが回数よりもっと大切なものがある。大会が近づくと休み時間などを使って練習が繰り返されるが、中にはうまく跳べない子もいる。しかし子どもたちは決して非難したりせず、励まし合い、助け合って1回、2回と回数を伸ばす…。人を思いやる優しい心こそが本当の成果なのだ。(白鳥文男)
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天神様記録誌発刊
110年間、1年も欠かさず続いている駒ケ根市北下平の天神様の祭りの歴史をまとめようと同地区の北下平伝統文化伝承委員会(福沢徹会長)はこのほど記録誌『宵祭り 子ども会が継承する伝統文化』を発刊した。
1898(明治31)年以来の年ごとの寄付の記録や祭りの歴史、祭りにまつわるエピソードなどのほか、祭りの様子を伝える写真や年表などを網羅した。A4判、122ページ。
210部印刷し、氏子に150冊を配布した。2月中に市内の小中学校や図書館、博物館などに寄贈する。
委員会顧問の小出勇さんは「100年の節目の時には記録誌をつくろうとは思いつかなかったが、5年ほど前から編集に取り組んできた。長く伝えられてきた伝統を形にできてうれしい。大切な地域文化として今後もずっと続いていってほしい」と話している。 -
駒ケ根市農業委員会と認定農業者が意見交換
駒ケ根市農業委員会(清水千博委員会長)と認定農業者の会(堺沢豊理事長)は20日、意見交換会を市役所南庁舎で開いた。約50人が参加し、農業を取り巻く課題や今後の取り組みなどについて考えを述べ合ったほか、それぞれの07年度の活動が報告された。
参加者は「政府の政策に振り回されてばかりでは地域農業の発展はない。何か独自の取り組みが必要だ」「米価は下がる一方で生活は苦しい。国が駄目なら市が補助をしてほしい」などと意見を交わした。
清水委員会長は「農業情勢はめまぐるしく変わってきていて、我々も大きな戸惑いを感じている。一番の問題は何といっても担い手の確保だ。元気の出る農業を目指して頑張ろう」と呼び掛けた。堺沢理事長は「今ほど、食の安全が注目されている時はない。ある意味では農業者にとってチャンスだ」と述べた。