-
たこ作り体験会
箕輪町郷土博物館は9日、「たこ作り体験会」を開いた。5組16人の親子が和紙と竹ひごでたこ作りに挑戦した。
博物館事業の「どきどき体験会」。今回はたこ作りを通じて竹を使った物作りに親しもうと開き、博物館協議会委員で趣味で竹細工をしている丸山平治さんが指導した。
材料の竹は、丸山さんがよく乾燥させたものを用意したが、すす竹を4つ割りにしてしごく行程も知ってほしいと、参加者に実演して見せた。
親子は、障子紙にトラや宝船など好きな絵や文字を書き、竹ひごをはり、糸を縛り、足をつけて作り上げると、早速外に出てたこ揚げを楽しんだ。
町内の本田豊晴さん、さおりさん家族は子ども2人と参加。卒業の記念に-という中部小6年の里佳さんは、愛らしいネズミの絵を描き「絵がよく描けた」と話し、竹の工作が好きな中部小4年の義法君は「いつもは竹を切ったり、弓矢を作る。たこはよく出来たと思う」とうれしそうに話していた。 -
リコーダーコンサート
東小3年生が2年生を招待箕輪町立箕輪東小学校の3年生31人が7日、リコーダーコンサートを音楽室で開いた。新年度からリコーダーを学ぶ2年生33人を招き、美しい音色を響かせて13曲を披露した。
3年生は、2年生の終わりからリコーダーを始め、昨年の11月からは進級カードを使って級別に曲を学んできた。せっかく吹けるようになった曲を披露しよう-とコンサートを計画し、各自が好きな曲3曲くらいを選び、曲ごとに演奏グループも作って一生懸命に練習した。
児童の司会でコンサートは進み、「いつもなんどでも」「ミッキーマウスマーチ」「小さな世界」「大きな古時計」などを次々に演奏。中にはレベルの高い曲もあったが、児童は心を込めて演奏し、難しい高音や低音もきれいな音で吹いた。
2年生は静かに演奏を聴き、「きれいだった」「楽しかった」と大きな拍手をしていた。 -
箕輪町議会一般質問から
◆グリーンツーリズムの取り組みについて複数の議員が質問した。
平沢豊満町長は、「健康グリーンツーリズムで健康を切り口にする。豊かな自然を満喫してもらい、健康、食、農業、環境教育を取り入れる。将来的には体験施設、加工施設も視野に入れているが、ステップ・バイ・ステップで実現可能なことから。08年度は東山ろくのセラピーロードに取り組む」と答えた。
◆箕輪町福与で今年1月に松くい虫被害の発生を確認したことから、被害防止の取り組みを松崎久司議員が質問した。
町長は、標高800メートル以下の枯れた松を調査した結果を説明。「95本の枯れた松のうち疑われる3本の検体調査をしたが3本とも白。今のところは福与だけで広がっていない。被害対策実施計画を立てて県と調整しながら取り組みたい」と述べた。
文化財指定などの樹木については、井内吉彦教育委員長が答弁。「対象は39本で、被害は認められない。急を要する場合は薬剤注入もやらなければいけないだろうと考えている」と述べた。
◆食育推進計画について大槻久人議員が尋ねた。
町長は、「食育は保育園や学校だけでは不十分。家庭、地域も含めて取り組まないといけない。昨年から食育推進委員会を立ち上げ、今年12月ころまでに食育推進計画を策定する。食育シンポジウムを開催し、パンフレットも作り各家庭に配る」と答えた。 -
ライオンズクラブ新会員オリエンテーション
ライオンズクラブ国際協会334竏脱地区(長野県)の1リジョン(南信地区)は10日、新会員のオリエンテーションを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。諏訪縲恃ム田地区の10クラブの新会員約20人が出席し、ライオンズクラブの起源や理念、活動などについて理解を深めた=写真。
講師はリジョン・チェアパーソンの松本光彦さん(諏訪湖ライオンズクラブ)と名誉顧問で元地区ガバナーの所沢千秀さん。松本さんは「心の中に自分なりのライオンズクラブをつくり、型にはまらない活動を心掛けていってほしい。奉仕活動を地域に理解してもらうためのアピールや、会員同士の交流も大切だ」などと話した。
ホスト役を務める駒ケ根ライオンズクラブの井口美義会長はあいさつで「新会員は大変に期待されている。勉強してクラブの未来のために活躍してほしい」と激励した。 -
赤穂中職場見学
駒ケ根市の赤穂中学校(杉田純治校長)は11日、1年生を対象にした職場見学を行った。生徒は数人縲恟数人の小グループに分かれ、市内31カ所の事業所や公共機関などのうち、希望した1カ所を訪問。半日間の見学や体験を通して仕事の大変さや働くことの意義などを肌で感じ取った。
赤穂中割の市立すずらん保育園(高見洋子園長)には男女13人が訪れ、園児たちとお遊戯をしたり歌を歌ったりするなどして、保育士の仕事の一端を体験した=写真。生徒らは緊張からか、園児たちを前にしての自己紹介の声もしぼみぎみだったが、次第に園児らのパワーに押されるように声も大きく弾むようになり、笑顔で交流を楽しんだ。
中には同園を卒園したという生徒もいて「懐かしい」などと言いながら周りを見回していた。 -
日本電産技術開発センター起工式
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は11日、駒ケ根市赤穂中山原に建設する新・長野技術開発センターの起工式を現地で開いた。関係者約30人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事を行って無事完成を祈願した。小部博志副社長は「センター立地によって地域への貢献と当社の発展にさらに役立つことを祈念する」とあいさつ。杉本幸治市長は「できる限りの支援をする。ぜひ地域経済のリーダーとなってほしい」と祝辞を述べた。
用地は中央自動車道の西側に沿った3万2800平方メートル。鉄骨2階建て、地下1階の述べ床面積1万6900平方メートルの建屋を建設し、現在飯島町田切にある同センターの機能を移転・拡大する。09年3月末にしゅん工、同年5月の連休明けに稼動の見通し。従業員数は3年後に600人規模になるという。
市は用地の引渡しに当たり、樹木の伐採や土地造成、連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成する。市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。07年3月期の連結売上高は6296億6700万円。資本金658億6800万円(07年3月末現在)。 -
宮田小5、6組が学習発表会
宮田村宮田小学校特別支援学級5組、6組は7日、学習発表会を開いた。全員で取り組んだ演劇や理科の実験、大縄とびのほか、算数や詩の朗読、とび箱など、児童1人ひとりが頑張った成果を保護者らの前で披露した。
一歩づつ着実に力を伸ばした学習成果。この日の子どもたちも失敗をおそれず果敢に挑戦した。
友人の跳躍をを見て、自分も絶対に跳ぶんだと繰り返し、とび箱に挑んだ男子児童の姿も。
今年1年間、校内外で精力的に上演した演劇は、全員が自信を持って臨んだ。
「迫力があってすばらしい動きだった」「初めて鑑賞したけど、とても元気で良かった」と、会場からは感想も聞かれた。
この日は2人の6年生を送る会も兼ね、ケーキを食べながらみんなで会食。思い出も振り返りつつ、新たな門出を祝福した。 -
宮田村消防団に「竿頭綬」
宮田村消防団は、業績が認められ日本消防協会長表彰の「竿頭綬(かんとうじゅ)」を受けた。自治体消防制度60周年記念式典(7日・日本武道館)で表彰があり、平澤成己団長が出席。天皇、皇后両陛下が臨席する会場で、栄誉を受けた。
竿頭綬を受けたのは今年度、全国89機関で県内は3機関。宮田村消防団は1963(昭和38)年以来、2回目の受章となった。
「この栄誉を励みに、より活発な消防活動を責任感持ってやっていきたい」と平澤団長は気持ちを新たに話した。
同消防団の上條雅典本部長は同じく日本消防協会長表彰の「精績章」を受けた。 -
大田切の県単農道、1カ月遅れて4月末の開通に
宮田村南部の大田切地区で国道153号と広域農道を接続させる総延長2キロ余りに及ぶ県単農道の開通が、障害物移転と天候不順の影響で当初予定より1カ月ほど遅れ、4月末の見通しとなった。13億円かけて着工から7年が経過した事業は、たび重なる工事変更の余韻(よいん)を引きずりながらも大詰めの段階を迎えている。
この県単農道をめぐっては、事業主体の県が貴重な動植物の保護を理由に、広域農道西側の331メートル区間を中止。さらに03年には財政難を理由に全線の2車線確保を見直して、一部待避所などを設ける「1・5車線」への格下げも公表した。
その後、村や地元が根気良く再考を県に促した結果、ほぼ全線2車線に復活した。
しかし、331メートル区間についての中止決定は覆らず、広域農道を経由して新田区の南平工業団地方面へ抜けるルートの一部が抜け落ちた格好となった。
清水靖夫村長は6日の村議会定例会一般質問で「中途半端な道路。(中止区間以外の)完成を契機に関係団体とさらに調整し、当初の目的が達成できるよう引き続き図っていきたい」と答弁した。 -
伊那公高齢者教室「すこやか学級」07年度終業式
伊那市の伊那公民館講座「高齢者教室すこやか学級」の07年度修業式が12日、同公民館であった。3年間の学習を終えた14人が修業。先輩学級の「福寿学級」や後輩ら約100人が見守るなか、それぞれが新たな旅立ちを心に決めた。
修業式で武田登公民館長は「3年間の学習、友との交流の中で人生の幅の広さ、潤いが持てたと思う。人は一生の間学び続ける。これからも楽しく学び、充実した日々が過ごせることを願う」と式辞を述べた。
高齢者教室の北原康孝会長(82)=同市日影=が「お互いに手を結び合い、これからも頑張っていこう」と祝辞。修業生代表の馬場武志さん(67)=同市狐島=は「これまで学んだ知識、教養、技能を生活に役立て、互いに思いやりの心を持ってこれからも歩んでいきたい」と答えた。
高齢者教室は3年間の「すこやか学級」と同学級を修業後に進級することができる「福寿学級」の2学級がある。それぞれマレット交流会や歴史、健康講座などの月に1回ある全体学習のほか、園芸、木彫、水墨画などのクラブ活動を展開しながら仲間づくりに励んでいる。
修業証書を受け取る卒業生 -
【記者室】花見の時期は間もなく
県外から引っ越してきた人に「タイヤはいつごろ変えればいいですかね」と聞かれた。10日朝、雪かきをしている人の姿を見かけたが、翌日は青空が広がり、車を運転していると暑いくらいで、開けた窓から入る風が心地よい。タイヤ交換を迷うのは無理もない。
1週間ほど前、桜の名所として知られる伊那市の高遠城址公園へ行った。花見客でにぎわう観桜期とは異なり、公園内は静まり返り、まだ雪が多く残っていた。ところが、昨日行ってみると、雪は大分解けていた。
長野地方気象台によると、開花予想は4月17日ごろと昨年より遅い。つぼみは硬く閉じているが、1日ごとに開花は近づいている。「花芽のつきは良く、楽しみ」と話す桜守。花見の時期は間もなく。(湯沢康江) -
宮田少年剣道大会
宮田村の07年度宮田少年剣道大会は9日、勤労者体育館であった。小学3年、小学5、6年、中学生男子の部、同女子の部の4部門に約20人が出場、気合のこもった好試合を展開した。
結果は次の通り(敬称略)
▽小学3年の部(1)小林聡(2)平沢優紀(3)小林良造▽小学5、6年の部(1)小林駿(2)小沢麻衣(3)山口皓平▽中学男子の部(1)小沢慶太郎(2)酒井悠希(3)尾上健▽同女子の部(1)古河原梨紗 -
春高伊那駅伝出場の中村選手 北京五輪代表決定
春の高校伊那駅伝に出場した経験のある、名古屋国際女子マラソン大会優勝の中村友梨香選手(21)=天満屋=が10日、北京五輪代表に正式決定した。当時2年だった中村選手は春高伊那駅伝2003大会で、西宮(兵庫)の第1走者として出場。区間順位10位、チームは8位だった。
08大会は23日、伊那市の陸上競技場を発着点としたコースで行い、男子87校(前年比6校増)、女子54校(同8校増)の計141校がエントリーしている。 -
北割営農組合、新組合長に本田さん
宮田村北割営農組合は8日に総会を開き、新たな組合長に本田幸達さんを選ぶなど役員改選した。
任期は2年。新役員は次の皆さん。
【組合長】本田幸達【副組合長】浦野正喜(営農企画)牧田正博(機械労働)庄村洋治(会計)【監事】太田武、唐木登 -
第26回伊那市長杯南信ジュニア卓球選手権大会
第26回伊那市長杯南信ジュニア卓球選手権大会は8日、県伊那勤労者福祉センター体育館で行った。31団体から小学生縲恪mZ2年の356人(男子207人、女子149人)が出場し、男女それぞれでシングルス、ダブルスのトーナメントを繰り広げた=写真。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス (1)川上哲平(下伊那農高)(2)塩沢大樹(下伊那農高)(3)小西良介(下伊那農高)下平晋也(南箕輪中)(5)矢沢拓斗(岡谷工高)諏訪宝(辰野JSC)沢田恵佑(下伊那農高)原崇久(飯田高)
▽ダブルス (1)塩沢大樹・川上哲平(下伊那農高)(2)小西良介・沢田恵佑(下伊那農高)(3)伊藤慈雨・矢沢拓斗(岡谷工高)原崇久・横山智(飯田高)
【女子】
▽シングルス (1)森岡彩乃(飯田長姫高)(2)松下静香(飯田長姫高)(3)牛山雅美(伊那西高)古瀬遥香(飯田風越高)(5)元島晶代(飯田高)熊谷春音(飯田風越高)林愛美(飯田高)鈴木彩華(赤穂高)
▽ダブルス (1)森岡彩乃・松下静香(飯田長姫高)(2)林愛美・元島晶代(飯田高)(3)古瀬遥香・熊谷春音(飯田風越高)牛山雅美・柴美由紀(伊那西高) -
来年度、検討委員会設置
伊那市教育委員会は来年度、現在の耐震基準を満たさず、建設から40年前後が経過する同市中央区の市民会館と伊那公民館の改築の在り方について検討する委員会を立ち上げる。08年度当初予算に委員会運営費など37万5千円を盛り込んだ。
生涯学習課によると、委員会の構成メンバーは、両施設の利用団体の代表者ら市民が中心で、来年度以降に詳細を決める予定。「両施設の今後の在り方について、市民と一から考えていきたい」とし、年度中を目標に方向付けしたいという。
市民会館は1963年の建築で、鉄骨コンクリート造り一部2階建て、延べ床面積2600平方メートル。伊那公民館は71年に建築し、鉄筋コンクリート造り、76年に4階部(講堂)を増築し、延べ床面積1500平方メートル。
市民会館は97年度に実施した耐力度測定で「経過年数とともにさらに耐力度が落ちる」、伊那公民館は98年度の耐震検査で「3階と4階の結合部分が老朽化。状況が悪い」とそれぞれ専門家が指摘。同課は「調査から約10年が経ち、早急に検討する必要がある」としている。
施設の利用者数が検討材料の一つとなる。市民会館は大小のホールを持つ県伊那文化会館の開館により、88年度10万2千人の利用は翌年度6万2千人に激減。ホールを備えた市生涯学習センターが供用開始した2003年度は2万3千人まで減り、その後は微増している。伊那公民館は急激な減少はみられず、06年度の利用者数は5万2千人。
伊那公民館(手前)と市民会館 -
もちつきボランティア交流会
駒ケ根市ボランティア連絡協議会の「もちつきボランティア交流会」は9日、駒ケ根市ふれあいセンターであった。同協議会に所属するボランティア35団体の140人余が参加し、交替しながらもちつきを楽しんだ。
今回は27キロのもち米を4基のうちでつきあげ、あんこやきなこ、大根おろしで味わった。
参加者はつきたてのもちを味わいながら、「心友ボランティア」「ぶらんこ」「華和クラブ」など新規グループの活動発表に耳を傾けたり、ナマステ体操を楽しんだ。
) -
のうさん味ネットフェアにぎわう
のうさん味ネット上伊那・上伊那農業改良普及センターは9日、
JA上伊那Aコープ駒ケ根店で、かあちゃん自慢のふるさと上伊那の味を集めて「のうさん味ネットフェア」を開いた。
上伊那地区で取れる農産物を加工した、みそや各種漬物、おやき、五平もち、パン、切り餅など20グループが出店。「米粉パン、おいしいよ」「ちょっと食べて、この漬物一味違うから」と盛んにPRし、熱心に販売。来場者は試食し、1品、2品と買い求めていた。
また、五平もちの「ふるさとの味いいじま」はみその焦げるこおばしい匂いを漂わせ、焼き立てを販売していた。 -
姫宮神社で祈念祭
宮田村南割の姫宮神社で9日、厳かに祈念祭が行われた。氏子総代ら20人余が参列し、五穀豊じょうや地域の安寧を祈った。
拝殿前に集まった参加者は宮司からお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が祈念の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
上伊那知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)総会
上伊那知的障害者育成会(手をつなぐ親の会、大槻正春会長)は07年度定期総会を飯島町の飯島文化館で開いた=写真。
会員約50人のほか、地元の高坂町長をはじめ、宮下一郎代議士、県議、織田町議会議長、西駒郷所長ら10人余が来賓として出席した。
06年度事業、会計報告を承認し、▽上伊那障害者スポーツ大会参加▽仲間づくりの会▽県知的障害者育成会大会参加▽全日本手をつなぐ育成会全国大会参加▽研修会-などを盛り込んだ08年度事業計画を決めた。予算額約52万円。
開会で、大槻会長はは「施設入所から障害者も健常者と一緒に地域で生活するように流れが変わってきた。子どもの障害の程度により、いろいろと考え方は違っても、制度を活用し、子どもたちの幸せを考えていこう」と呼び掛けた。 -
雪が雨に
夜半の雪は明け方には雨に変わり、糸のような細い雨が地面を潤し、日陰に残った雪をとかし、三寒四温を繰り返し、確実に春になる、この時期が1年中で1番好きだ。例え冬将軍が未練げに小雪をちらつかせても、真冬のような勢いはない。
季節が巡るということはなんといいことか。今年の冬、特に2月は雪が多く、灯油は高く、懐の寒さが身に染む、厳しい冬だっただけに、春の訪れは素直にうれしい。
今日、明日は高校の後期入試選抜試験が行われる。受験生や家族にとって、本物の春を手にするまで、もう1つ大きなハードルを越えなくてはならない。1度位の挫折は人生には必要という人もいるが、だれ1人として15の春を泣かせたくない、心から健闘を祈る(大口国江) -
箕輪町
みのわ少年少女合唱団01年度、学校週5日制の受け皿として健全育成を目的に発足した箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」。7年の活動を経て、まもなく8期生を迎える。
「学校の枠を超え歌を通して心の輪、友達の輪を広げよう」と、元教諭の荻原かほりさんと、ピアノ講師の小林祐子さんが指導している。小学3年生から中学生までを対象としてきた合唱団だが、07年度は小学1年生から受け入れをした。仲の良い18人の団員が月2回、町文化センターで練習している。
年間に歌う曲は6曲ほど。本年度は「気球にのってどこまでも」「世界がひとつになるまで」「すてきな友達」などの合唱曲に挑戦した。
ステージ発表もこなし、町の文化祭のほか町芸術文化協会の催しや警察音楽隊のコンサートなどにも依頼を受けて出演。緑色のユニフォームに身を包み、伸び伸びとした明るい歌声を披露した。
06年度からは町内の施設訪問もし、本年度も三日町にある特別養護老人ホームみのわ園を訪れ、歌で敬老のお祝いをし、おじいさんやおばあさんと交流した。
指導者の荻原さんは、「皆で心を一つにし、互いの声が響き合っていい声作りができる。皆の声が一つになってハーモニーになる」と言い、常に「お友達の声が聞こえるかな?」「溶け合っているかな?」と団員に問いかける。
中学2年生は、「施設の人やお客さんに聴いてもらえることがうれしい」。小学3年生から続けている中学1年生は、「皆で心を一つにして歌えるところがいい」という。小学1年生も、「楽しい。みんな優しくしてくれる」と通ってくる。
来年度は、「発表のときにもう少しうまく歌えるようになればいいなと思う」「今年よりもいっぱい歌えるようになりたい」と笑顔を見せた。
中学進学や、運動など別の活動のため退団していく団員もいる。メンバーの入れ替わりがあり、毎年度が新たな発足のようで、持続させる大変さもある。それでも、「何人でも来てくれることがうれしい」と指導者。「家の人の協力がないとできないが、皆楽しく来てくれる。違う地域の学校から集まる、学年も違うお友達なので、心を広く持ったかかわりができる。歌を通して仲間作りや助け合う心が育ってほしい」と願っている。(村上裕子) -
リボンでコサージュ作り講座
南箕輪村公民館は8日、3月のいろいろ物作り・体験会で恒例の「コサージュ作り」をした。21人がリボンを使った巻きバラのコサージュを楽しみながら作り上げた。
卒業・卒園、入学・入園の時期に合わせた講座。伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさんが、オーガンジーのリボンを使ったコサージュを教えた。
緑色のリボンで葉を、ベージュやピンク、オレンジなどのリボンでバラを作った。バラは、薄いリボンを花のように巻く作業に苦労する参加者も多く、「思ったよりも難しい」「きれいに巻けない」などと話し、講師に何度もやり方を聞きながら5本のバラを作り、バラと葉をリボンでまとめて仕上げた。
透けるリボンの柔らかな感じが美しいコサージュで、参加者は出来上がりを嬉しそうに見ていた。 -
箕輪町交通少年団入退団式
箕輪町交通少年団の入退団式が8日、松島コミュニティセンターであった。退団者43人を送り、新たに入団者65人を迎え、交通安全教室で交通ルールを守る大切さなどを確認した。
町内5小学校の5、6年生有志で組織。新年度は新6年生26人、新5年生39人の新入団員と在団27人の計92人という大所帯。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
団長の中村喜男町交通安全協会長は、「6年生は中学生になるが、交通事故に絶対遭わないように今まで学んだ交通ルールを守ってがんばってほしい。4、5年生は、団員としてルールをしっかり守り、安協役員と団員が心を一つにして活動しましょう」と訓示した。
退団する各小学校の代表は、「私たちの活動で少しでも多くの人に交通安全に気を付けてほしいと思った」「死亡事故0が続くことを願っている。そのためにぼくたちも交通安全に気を付けていきたい」などと感想を発表した。
交通安全教室では、伊那警察署の中山交通課長が、交通事故防止のため交差点ではしっかり止まって左右の確認をする、車に乗ったときはシートベルトを着用することなどを話した。 -
伊那市の子育て支援センター有料化案に対し、新日本婦人の会伊那支部が反対署名を提出
来年度から子育て支援センター有料化する方針の伊那市に対し10日、新日本婦人の会伊那支部(木内律子支部長)が、これまでに集めた536人分の反対署名と陳情書を小坂樫男市長に提出した。
子育て支援センターの有料化は来年度予算案の中に組み込まれており、市は3月議会の採択を受け、4月から有料化していく方針でいる。
同支部では3月1日から有料化反対も署名集めを開始。議案の中に有料化案が含まれているということで、これまでに集まった署名を急きょとりまとめ、市議会に提出することにした。
木内支部長は「『若いお母さんたちが安心して相談できる施設を』ということで設置のための活動をしてきた。登録制などになってしまうと行きたくても利用できない人も出てくると思う。気楽に誰でも利用できる施設であるため、ぜひ無料のままで続けてほしい」と訴える。
今回提出した署名は第1次分としており、署名活動は今後も続けていく。
また、伊那市の子育て支援団体「子どもネットいな」は、子育て支援センターの有料化の再検討を求める文書を伊那市議会社会委員会に提出している。 -
南信森林管理署、ワナにより8頭のニホンジカ捕獲
南信森林管理署は10日、先月18日から今月7日までに三峰川上流域の浦国有林で同署職員が仕掛けたワナにより、8頭のニホンジカを捕獲したと発表した。
これまでは防護ネットなど森林保護の面からのみシカ害対策をしてきた同署では今年、より積極的なシカ害対策に取り組むことを目的として職員30人がワナ捕獲のための免許を取得。先月18日から3週間の間、30個のワナを設置した。
同署では「今までやってこなかったことなので一定の成果があった」としており、今後は、全国の国有林を対象とした本格実施に向け、実施体制の整備、捕獲したニホンジカの有効利用などを検討していく。 -
伊那中病の救急救命センター指定の見直しや医師の確保を
伊那中央行政組合などは13日、県知事に安心できる地域医療体制保持のための要望書を提出する。
要望事項は▽伊那中央病院の地域医療救急センター医師の現状の体制を確保する▽伊那中病に救命救急センターを指定し、救急医療の集約化を図る竏窒フ2点。
伊那中病の地域医療救急センターは、3月末に退職する医師の後任の目途が立っておらず、4月以降、3人体制となる。救急医師は最低5人が必要だが、本年度は4人の配置で運営。準夜帯の一次救急は、上伊那医師会の協力を得て対応している。
要望書によると、全国的な勤務医不足の影響から、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)、辰野総合病院(辰野町)の医師が減り、伊那中病に急性期治療患者が増加する傾向。さらに整形外科、産婦人科、小児科の時間外の救急患者を受け入れており、実質的に救命救急センターの役割を果たさざるを得ない状況にある。そのため「3人体制では、上伊那医療圏どころか、構成市町村の救急医療保持も困難な非常事態」と医師確保、救命救急センター指定の見直しを求める。
要望書は伊那中央行政組合、伊那市、箕輪町、南箕輪村、伊那中央行政組合議会の連名で出し、県庁には組合長の小坂市長らが出向く。県議会議員も同席する。 -
映像祭で猿の絵物語を披露
伊那ビデオクラブなどが主催する「伊那映像祭2008」が9日、伊那市生涯学習センターであった。伊那市内に伝わる猿の民話をもとにした絵物語や3年間にわたるハッチョウトンボの記録など6作品を上映した。
猿の民話は全国各地で親子間の痛ましい事件が相次ぐ中、親と子のきずなを深めてほしいと願い、長谷の「孝行猿」と東春近殿島の「親子猿物語」を取り上げた。地域づくり事業の一環として市の委託を受け、伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)が制作した。
原画を紙芝居のようにビデオカメラで撮影し、語りなどは地元の高校生や劇団メンバーらの協力を得た。
会場には観客300人が詰めかけ、親子の愛情の深さを描いた作品に見入った。猿が動くなど静止画が映像のように流れる場面もあり、技術の高さをうかがわせた。
また、05縲・7年にかけて撮影した、新山区に生息する世界一小さいトンボの記録「ハッチョウトンボの生態と保護」や、クラブ員河野恒さんによる「俳人・井上井月」も上映。
飯島会長は「資料収集、シナリオ作成、撮影、編集など苦労したが、多くのことを学ぶことができた」と話し、民話の伝承やハッチョウトンボの保護育成につながることを期待した。
市は3月中に猿の絵物語などを収めたDVDを市内の小・中学校、保育園、図書館などへ配る。 -
小学生に野球指導
伊那市の伊那弥生ケ丘高校と伊那北高校グラウンドで9日、小学生への野球技術指導があった。市内のスポーツ少年団員が対象で、県高校野球連盟上伊那支部の野球部監督からボールの投げ方やバッティングを教わった。
野球指導は上伊那少年野球連盟の申し出で、小学生に基本技術や心構えを習得してもらおうと取り組んでいるもの。小学生を集めた野球指導は県内で上伊那だけで、本年6回目を数えた。
弥生の会場には、市内竜東地区の6スポ少から小学校4、5年生60人が集まった。
高校の野球部監督2人を講師に「ボールを握るときは、人差し指と中指を広げすぎない」「ボールを放すとき、中指を引っ掛けてボールに回転を加えて遠くに投げる」など指導。弥生の野球部員30人余もサポートした。
小学生はグラウンドに散らばり、ボールの握り方や腕の角度などを確認しながら繰り返し、ボールを投げて練習した。
野球指導は、16日に駒ケ根工業高校、23日に箕輪工業高校でもある。 -
バロックアンサンブル「リュストレ」が演奏
伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で9日、バロックアンサンブル「リュストレ」の演奏会があった。ドイツ留学する山寺出身の小池香織さんが出演。会場には知人や地域住民らが詰めかけ、古楽の響きに耳を傾けた。
「リュストレ」はブレーメン州立芸術大学に通う音楽家4人で構成され、17縲・8世紀のバロック時代に残された舞踏譜をもとに、宮廷で演奏されたバロックダンスとその音楽を再現、ドイツを中心に演奏活動をしている。
演奏会は「バロックの舞と音楽の調和」と題し、カスタネットを鳴らして踊るバロックダンスに合わせたスペインの「フォリア」をはじめ、「恋のうぐいす」「嘆き」など10曲を披露。
山梨県の工房から運び込んだチェンバロ、足で支えて弾く弦楽器ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートなどで優雅な音色を響かせた。
小池さん(26)は「地元で演奏できることを幸せに思う。なかなか触れる機会の少ないバロック音楽や楽器を知ってもらえれば」と話した。
日本公演は初めてで、春休みを利用し、東京など3カ所で公演をこなした。