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昭和伊南総合病院の上半期純損失2億円
伊南行政組合議会第6回定例会は22日、本会議を開き、地方公務員法の改正に伴う人事行政の運営等の状況の公表に関する条例制定など条例案件2、06年度一般会計補正予算1の計3議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
議会全員協議会では昭和伊南総合病院の上半期業務状況が報告された。4縲・月の実績をもとに減価償却費などを含めて計算した純損失は約2億円でほぼ昨年並み。述べ患者数は入院が4万7千人で微増だが、外来は7万8千人で昨年比2500人の減。
同病院は累積欠損金39億8千万円(05年度末時点)の解消のため、9月に同額の資本剰余金を取り崩してこれに充てた。同月末の剰余金の残高は5億1千万円となっている。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上。以降、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び4期連続の赤字経営を続けている。 -
アイデア貯金箱
駒ケ根郵便局(等々力勉局長)は22日、駒ケ根市の赤穂小学校を訪れ、児童が夏休みに製作したアイデア貯金箱の入選者表彰を行った。駒ケ根郵便局長賞1・2年の部に入選した石澤孔君(2年)、同5・6年の部入選の小池翼君(6年)、努力賞3・4年の部の大前翔君(4年)にそれぞれ賞状と副賞の図書券が贈られた=写真。等々力局長は「家に帰って家族に話し、一緒に喜んでください」と話した。作品を出品したすべての児童には後日各小学校を通じて参加賞が贈られる。
同局区内ではほかに赤穂東小2年生の下島頌皓君が努力賞に選ばれた。
同局区内の3小学校から寄せられた作品は214点。9月に同局で審査が行われ、上伊那、諏訪・岡谷地区審査に送る作品が1・2年生の部、3・4年生の部、5・6年生の部からそれぞれ5点ずつ選ばれた。 -
善意の竹筒募金寄付
駒ケ根市北町の焼肉店「やぶ」の店主藪原勇さんは22日、市役所を訪れ、店のカウンターに置いた「福祉善意の筒」への寄付金2万3千円を「福祉のために役立てて」と市に寄付した=写真。「福祉善意の筒」は重い腎臓病にかかった薮原さんの長女弥生さんが介護者慰労金などで市に世話になったことへの感謝の思いを込めて始めたもの。弥生さんは12年前に亡くなったが、寄付はその後も続けられ、今年で24年目になる。藪原さんや家族のほか来店客が小銭を入れるなどして募金に協力している。
受け取った中原正純市長は「毎年の心のこもった善意に感謝する。福祉のために志に沿った使い方をしたい」と礼を述べた。募金は市社会福祉協議会の善意銀行に積み立てられる。 -
飲酒運転防止パトロール
忘年会などで酒を飲む機会の多い年の瀬の21日夜、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)と駒ケ根警察署は飲酒運転防止のためのパトロールを駒ケ根市内の繁華街などを中心に行った。駒ケ根駅前交番(野口博美所長)前に整列した安協会員と駒ケ根署員ら13人に対し野口所長は「飲酒運転は相変わらず多い。酒を飲んだら絶対車に乗ってはならないことを強力にアピールしてほしい」と訓示した。会員らは数人ずつの班に分かれて飲食店が建ち並ぶ駅前の繁華街や駐車場などをパトロール。安全運転を呼び掛けるステッカーなどを店舗に配布したり=写真、駐車場の車の窓ガラスにチラシを挟むなどして飲酒運転の撲滅をアピールした。
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地域交流センター等建設事業基本構想を中間報告
箕輪町は21日の町議会全員協議会で、都市再生整備まちづくり交付金事業「地域交流センター等建設事業」基本構想の中間報告をした。既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場、地域交流センター、箕輪消防署の建設・整備計画を説明した。
町は、地域交流センターと交流広場の整備で子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点にし、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる目的。
交流広場、地域交流センター、消防署は町文化センター南側に建設、整備する。
交流広場と地域交流センターは1階で一体的に整備し、文化センターと吹き抜けの渡り廊下で接続する。主な施設は交流センター、多目的交流ホール、研修室、会議室、トイレ、倉庫。箕輪消防署は2階スペースで町道6号線へ直接出入りする。主な施設は事務室、車庫、初の個室化の仮眠室、会議室、食堂、倉庫、訓練棟など。災害に対応できる体力錬成、訓練ができる訓練棟は建物西側に高さ20メートルと、防災倉庫上に高さ7メートルの2棟。7、8項目の訓練ができる。
町道6号線は現在のままで、歩道を幅3・5メートルに拡幅して見通しをよくする。
敷地面積約4664平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造2階建(一部鉄骨造)。建築面積約1100平方メートル。延床面積は1階交流センター約600平方メートル、2階消防署約1100平方メートル。交流広場は約3千平方メートル。工事費の予算総額は6億9700万円(税込み)。
事業日程は、07年3月までに設計、4月から埋蔵文化財調査、6月ころに地域交流センターと消防署の建設工事着工、08年3月完成を目指す。消防署の移転後、現消防署を解体し交流広場を整備。08年10月完成予定。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
南箕輪村水田農業推進協議会が21日、村役場であり、06年度の水稲作付け・転作状況や07年度の事業方針などが示された。
南箕輪に示されていた来年度当初配分数量は1698トン。作付け面積に換算すると約258ヘクタールとなり、本年度実績の268ヘクタールを下回る。しかし上伊那では、米を中心とした産地作りを進めるために本年度の生産実績を来年度の当初目標として調整する合意がされており、不足分となる10ヘクタールは地域間調整や加工米で対応していく。
また、国の新しい経営所得安定対策に伴い南箕輪村では、担い手に位置付けられているまっくんファーム加入者への土地集積や作業依託を進め、転作田の解消、作業の効率化を図る方針。担い手育成に重点を置いた事業展開を図る。
唐木村長は「11月に一村一営農組織であるまっくんファームが設立した。これからはまっくんファームを中心として担い手の問題などに取り組んでいってほしい」と語った。 -
青パパイアの会が南大東島を訪ねる第3次伊那市民訪問団を募集
沖縄県南大東島と民間レベルの交流を続けている市民有志による「青パパイアの会」(小林史麿代表)は、2月始めに南大東島へ派遣する第3次訪問団の参加者を募集している。小林代表は「民間レベルの交流も新しい段階へと向かっている。化石の上につくられた小さな島との交流は魅力的。ぜひ訪問してほしい」と呼びかける。
南大東島の特産品である青パパイアをきっかけに、05年から交流を深めている両者。今年の10月には、島の小学生が伊那西小学校を訪れるなど、交流の輪は広がっている。
今回第3次訪問団は、新しい交流の形として農産物流通の可能性などを模索。また今後、伊那市の小学生を南大東島に派遣する構想もあり、前段として島の児童と交流している伊那西小の太田宏教頭が同行し、現地の小中学校を視察する。さらに、これまでの訪問団が持参した伊那谷の特産品が好評だったため、今回は伊那谷伝統のもち「白毛もち」を持参し、もちつきを体験をしてもらう。白毛もちを生産・販売する上伊那農民組合産直センターの渡辺光博事務局長が同行する。
募集人員は25人。日程は2月1縲・日の2泊3日。旅行代金は11万8千円、申込金3万円。
申し込み・問い合わせは青パパイアの会(TEL74・5351)へ。 -
伊那市で遊休農地解消と地元ブランドワインの生産に向けた土壌調査始まる
遊休農地解消と地域ブランドの特産品開発を目的とする「ヤマブドウワイン構想」の実現に向け伊那市は、市内の遊休農地の土壌調査を開始した。
市内でも深刻な問題となっている遊休農地を、ヤマブドウの栽培に活用するとともに、そのヤマブドウでワインをつくり、伊那市ブランドの特産品開発につなげようという試み。その前段として、信州大学農学部の協力のもと、ヤマブドウの栽培に適した環境があるか調査。山際の遊休農地など9カ所の土を採取し、養分やphの状態などを調べる。
土壌調査に当たる信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの春日重光助教授は「ヤマブドウの栽培には排水が良く、あまり肥沃でない土地が向いている。この辺はニホンヤマブドウの自生があり、作ってつくれないことはないと思う」と語る。
しかし、ヤマブドウは一般的なブドウより手間はかからないものの施肥の管理やつるの処理などが必要となるため、その作業を担う農業者をいかにして確保していくかを考える必要もあるという。 -
ながた荘年末恒例
日本酒と和食を楽しむ会箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘は19日夜、年末恒例「日本酒と和食を楽しむ会」を開いた。町内外から50人近くが参加し、年末の慌ただしさを一時忘れ、こだわりの酒と特別料理を堪能した。
伊那市の漆戸醸造の後援で、入手困難な貴重な酒も含め、新酒など6種類の酒を出した。会場には杉玉を飾り、枡酒で乾杯。味わった酒を4種類の中から当てる利き酒コンテストもあった。
料理は、楽しむ会のためだけに料理長が考えた特別コースで、「アワビ ウニソース」、和風の「フカヒレ姿煮」など凝った料理が並んだ。
NHK文化講座津軽三味線講師の小野寺晴山さんらによる津軽三味線演奏も楽しんだ。 -
区長会が村長要望、村議会定数削減の必要性盛り込む
宮田村区長会(会長・太田照夫町二区長)は、取り組むべき地域の課題5項目を清水靖夫村長に要望。村議会定数削減の必要性も盛り込んだ。
要望には区行政を運営するなかで気にかかったものを取り上げ、特に緊急を要するものをまとめた。
村議会の定数については「さらに削減を行なう必要があるのでは」と投げかけた。
太田会長は「議員数がまだ多すぎるとする区長の総意で要望に盛り込んだ。村が自立していくうえでさらなる削減が必要という考え方」と説明する。
村議会は先日、削減などを前提にしない形ながら、議員定数の適正規模を検討すると確認。今後内部的な研究に入るとみられるが、今回の要望のように住民からの意見をどのように反映していくかも注目される。
村内11区の区長は年末までが任期。毎年区長会は提言や要望を取りまとめ、村長に提出している。 -
米国人のサンタさん、西保育園のクリスマスに
サンタさんはやっぱりお鼻が高いんだ‐。宮田村西保育園は22日、クリスマス会を開いた。米国出身で駒ケ根市で英会話を教えるラルフ・グリーンさんが、妻のなおみさんとともにサンタクロースに扮して来園。大喜びの園児たちと握手を交わし、プレゼントを手渡した。
鈴の音とともに現れたサンタさんに、子どもたちはビックリ。「何歳ですか」「どうしてヒゲがあるんですか」と次々に質問をぶつけた。
真っ赤な衣装に身を包んだラルフ・サンタはやさしく笑顔で受け答え。一緒に歌ったり、踊ったり楽しい時間を過ごした。
お楽しみのプレゼント。サンタさんの温かで大きな手を握り、子どもたちは満面の笑顔で受け取っていた。 -
パーティー収益33万円余りを村商工会青年部が寄付
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は22日、先日開いた歳末慈善パーティーの収益金から33万8600円を村へ寄付した。
前林部長ら役員4人が役場を訪れ「住民の皆さんのため、本当に必要な部分に使ってほしい」と善意を手渡した。
清水靖夫村長は「毎年本当にありがとうございます。教育と福祉に有効に使わせて頂きます」と感謝した。
地域に還元する形で開く恒例の慈善パーティーをはじめ、同青年部は多彩な活動を展開。最近も名物丼の開発に取り組むなど、村おこしにも力を入れる。 席上、清水村長は若者たちの積極的な取り組みを高く評価し「もっと若い人が連携して何かが生まれてくるよう、我々も協力したい」とエールを送った。 -
クリスマス目前で洋菓子店は大忙し
各地でイルミネーションがともり、クリスマスムード一色。洋菓子店はクリスマスケーキ作りに追われている。
伊那市上牧の「菓匠Shimizu」は、いちご生クリームや生チョコ、レアチーズのホールケーキ、3種のロールケーキなど10種類を用意する。
なかでも、大粒のイチゴを敷き詰め、練乳ババロアを流し込んだ16センチ四方のスペシャルケーキが人気。限定200個で、すでに今月上旬に予約完売した。
ホールケーキは、8縲・0人分にあたる6号(直径18センチ)が売れ筋という。
ケーキ作りのピークは22、23日。従業員たちはケーキにサンタクロースやトナカイ、柊の葉を飾り付けて、手際よく黙々と仕上げている。 -
生保会社絵画コン 東部中生4人入賞
住友生命保険相互会社主催の「第30回こども絵画コンクール」に応募した、伊那市の伊那東部中学校の生徒4人の作品が入賞した。六波羅将太君(2年)の作品は銀賞を受賞する快挙。他の優秀作品約70点と一緒にフランス国立ルーブル美術館で展示される。
全国の0歳縲恍・w生を対象としたコンクールで、応募総数は約18万点あった。そのうち入賞作品は、各年代別などの部門ごと選出の特別賞、金賞、銀賞、銅賞、秀作賞の計543点。特別縲恚竢ワ作品については、来年3月16日縲・月16日、同美術館で展示する。
中学生が応募できるCG(コンピューターグラフィック)部門で
六波羅君のほか、宮原まりえさん(2年)、小嶋郁哉君(1年)、矢澤知也君(同)が秀作賞を受賞した。作品「武士と赤い者と」を出品した六波羅君は美術部で、CG制作は初めて。「まさか選ばれるとは。信じられない」と驚いている。
22日、住友生命保険会社松本支社伊那中央支部の椿和浩支部長らが同校を訪れ、入賞者に賞状などを受け渡した。椿支部長によると、同支部管内(塩尻縲恃ム田)で銀賞の受賞は初。三輪憲昭校長は「才能を生かすきかっけにしてほしい」と受賞者に呼び掛けた。 -
ザザ虫の生息数・調査 豪雨災害復旧工事に反映
国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は21日から、辰野町縲恚蘒枕ェ市の天竜川で、伊那谷の特産物ザザ虫の生息数を調べるための調査を始めた。ザザ虫の生態にできるだけ影響が少ないよう、7月豪雨災害の「諏訪湖・天竜川激甚災害対策特別緊急事業」本格工事の手法や工事時期に反映していく。
21日は、同激特事業で河床掘削をする新樋橋(辰野町)など、ザザ虫の主要漁場2カ所を含む辰野町縲怦ノ那市の4カ所で調査を実施。松本市の環境コンサルタント会社の3人が同じ網を使って、川底の一定範囲内にどれだけザザ虫が生息しているかを調べた=写真。
堤防が決壊した箕輪町松島付近など数カ所では12月末までに、「虫踏み」中の漁師から捕れ具合を聞き取ったり、それらの数や重さも調査する。
激特事業中の2010年までの間、同様の調査を数回実施していく予定になっている。 -
宮田で小5女児はねられ重傷
20日午後3時30分ごろ、宮田村の伊那西部広域農道の横断歩道のない交差点を横断していた同村団体職員小林久人さん(48)の次女で小学5年生の由佳さん(11)が直進してきた駒ケ根市上穂南の会社員米沢満さん(41)運転の普通トラックにはねられた。由佳さんは右肺挫傷、右目付近の顔面骨折などの重傷。米沢さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると由佳さんは1人で下校中だった。 -
中華レストラン募金寄付
駒ケ根市北割一区の中華ファミリーレストラン寿(中川正明代表取締役)は21日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ、店内に設置した募金箱に来店客らが寄せた現金4421円を寄付した=写真。中川さんは「ほんのささやかな気持ちだが少しでも役に立てればうれしい。この地域で商売させてもらっているので恩返しのつもり」と話している。
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箕輪町議選
現職の丸山善弘氏出馬を表明07年4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職の丸山善弘氏(67)=公明党、松島=が21日、出馬を表明した。現在2期目。
丸山氏は、公明党公認の予定候補として党の長野県本部から決定報告を受けている。「年齢のことはあるけれど、もう1期、頑張れるだけやりたい」と話している。 -
南箕輪村議選
現職の小坂泰夫氏出馬の意向07年4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職の小坂泰夫氏(40)=無所属、田畑=が21日、出馬の意向を明らかにした。現在1期目。
小坂氏は「前回選挙で最低得票数で当選し、4年間やってきた。自分の4年の成果を評価してもらう必要がある。頑張っていきたいと思っている。選挙は厳しいことは確かなので、皆さんにご批評いただくつもりも含め、出馬を決めた」と話している。 -
村内企業就職の3人に就職祝金を交付
中川村は20日、役場で村内企業に就職し、1年以上経過した3人に、就職祝金を交付した。
就職祝金は村内に住所があり、30歳未満で、村内企業に就職、1年以上経過した人に、5万円が贈られる。
今回は05年2月以降、12月までに就職した人が対象で、宮下良さん(24、寺平自動車)、中塚寛章さん(22、豊信合成)、古田亘さん(21、田島建設)。 曽我村長は「若い皆さんが経済活動のみならず、村のさまざまの場面で活躍を」と期待。宮下進商工会長は記念品を手渡し「村は若い人が少ない。活力ある村に向け、しっかりと根付いて」と激励した。
3人を代表し、宮下良さんは「企業や村の発展のために頑張りたい」と謝辞を述べた。##(写真)それぞれに就職祝金を交付 -
サツマイモ入りうどん「こがねうどん」を食す
飯島町の食品製造、販売、飲食業の有志でつくる「さつまいも夢プロジェクト(斉藤俊陽代表、4人)」が開発、11月に新発売したサツマイモをつなぎとして練り込んだ乾めん「こがねうどん」を試食する「食す会」が20日夜、町内であった。町や商工会のほか、町内外から16人が参加、ゆで立てのこがねうどんを「ざる」と「かけ」で味わった。
参加者は「もちっとした食感がいい」「もう少し太いといい」など批評しながら、たちまち掛けうどんを平らげ、大皿に山盛りしたざるうどんにも手を伸ばし「ざるが1番」などと味わっていた。
原料の芋、こがねせんがんの生産者の1人、松村寛次さん(飯島町)は「甘みがあり、こしがあっておいしい」。駒ケ根市の橋本英雄さんは豪快にうどんを口に運びながら「うどんらしいうどん。ぜひ、名物にして」と期待した。
また、メンバーの1人、池上明さんから上伊那産の芋焼酎の新酒や、飯島オリジナルの清酒などの差し入れもあり、会は盛り上がった。
同プロジェクトは昨年から、サツマイモの焼酎以外の二次的活用として、めん類に着目し、こがねうどんを開発。11月17日から、2000袋限定で、町内の道の駅やメンバーの店舗で販売、贈答用として、売れ行き好調、既に半分以上売れたとか。
代表の斉藤さんは「来年も新芋を使って、11月中旬にこがねうどんを販売し、飯島町の特産品として定着させたい」と話している。 ちなみに価格は1袋(250グラム)480円。詳細はヤナギヤ(090・4460・0841)マルイチフード(TEL86・3260)天七(TEL86・3055)、池上酒店(TEL86・2011) -
園児らが麦踏で交流
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「麦さん元気で大きくなって」-。中川村の2保育園の年長園児ら47人は21日、片桐のどんパンの会(荒井登志子会長)の小麦畑約10アールで麦踏みをした。会員や農村女性ネットワークの女性ら13人も参加した。
園児らはうねに沿って1列に並び、緑の葉を伸ばす麦の上を横にギチギチと歩き、しっかりと麦を踏んだ。
麦は東山3号、先月10日、どんパンの会が筋まきした。麦は生えそろい、10センチほどに伸びた。
作業に先だって、荒井会長は「麦の根を土の中に押し込むことで、丈夫に育つ。カニさん歩きで、踏み残しがないように、ゆっくり踏んで」と呼びかけた。
作業終了後、同畑で収穫した小麦を使ったおやきを味わいながら、互いに交流を深めた。
両園では、原料の小麦から生産する同会が焼いたパンを給食に利用していることから、園児らが麦踏体験を通じて、農や食に関心を持ってもらえればと、毎年、年長園児による麦踏みをしている。
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【記者室】アクセルとブレーキの踏み違え
高齢者を中心に車のアクセルとブレーキの踏み違えによる事故が多発している。この種の事故はクラッチ操作が必要ないオートマチック車で起きているが、運転を楽にしようと開発された機構が命を奪うとは皮肉なことだ▼オートマ車を運転する人のほとんどは右足だけでペダルを操作しているだろうが考えてみれば足は2本、ペダルも2つなのだから右足にはアクセルを、左足にはブレーキを担当させればよい▼右足だけをバタバタさせるからいけないので、これなら踏み違えはまず起こりようがない。現にF1をはじめ高度なレースではこれが常識となっている。損することは何もない。慣れるまで少し時間がかかるかもしれないが、身につける価値は十分あるはずだ。(白鳥文男)
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駒ケ根市議会12月定例会閉会
駒ケ根市議会12月定例会は21日開いた本会議で、初日の4日に提案された子ども交流施設条例の一部を改正する条例など条例5、06年度一般会計補正予算など補正予算4、JRとの都市計画道路中割経塚線こ道橋新設工事に関する協定の締結についてなど事件3の計12議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
一般会計補正予算は歳入、歳出それぞれに3億6700万円を追加し、総額145億5760万円とするもの。北の原工業団地誘致企業への立地資金預託金など1億3500万円、東中学校体育館の耐震補強工事費8630万円などが計上されている。
議員定数などについて審議してきた市議会議員定数問題特別委員会(福澤喜美委員長)は、定数削減に伴い議員報酬を増額すべき竏窒ネどとする最終報告書を議長に提出した。報告によると、議員定数が21から15に削減されることに伴う議員報酬などの余剰額は約3300万円。これを機にその一部を議員報酬の適正な引き上げに充てるべき竏窒ニしている。委員会の審議では、同市の月額議員報酬29万8千円は全国の人口5万人以下の市の平均33万2700円や県下19市の平均36万280円と比べても低い水準であることなどが考慮されたという。
同委員会は役割を終えたとして同日付けで廃止された。 -
受験生にソースかつ丼割引券
「受験にかつ(勝つ)竏虫ア生応援キャンペーン」として駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は駒ケ根市内の中学校、高校に通う受験生にソースかつ丼の割引券が付いたキャンペーンチラシ約760枚を贈った。21日、下平会長ら4人が赤穂高校を訪れ「ソースかつ丼を食べて受験に勝ってください」と生徒代表の松崎睦美さん(18)に定時制を含む同校3年生286人分の割引券を手渡した=写真。松崎さんは「センター試験の前にはかつ丼を食べて頑張ります」と笑顔で礼を述べた。下平勇会長は「はっきりいって値段的にはなかり厳しいが、受験生には頑張って合格してもらいたい」と話している。駒ケ根工業高校にも同日、人数分の割引券を届けた。中学3年生には市教育委員会を通じて届けるという。
受験生が駒ケ根ソースかつ丼会加盟の市内15店舗でチラシを提出するとソースかつ丼が1杯につき300円割り引きとなる。期間は1月10日縲・月20日。キャンペーンは今年1月に続いて2回目。 -
源泉4号井県の検査へ
駒ケ根市の中原正純市長は21日開いた市議会全員協議会で、駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)が揚湯試験中の駒ケ根高原温泉4号源泉の状況について「現在の試験で毎分100リットルを揚湯中。業者は毎分120リットル出るだろうと判断している。水温については34・8度から36度程度。地下1400メートル以下からの揚湯が多いため、高い温度が期待できる」とした上で「安堵し、うれしく思っている。湯量確保ができれば開発は大成功だったといえるのではないか」などと報告した。
26日には保健所立会いのもと、現地で湯量、水温などの検査が行われる。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始めた。 -
年末交通安全指導所
伊南交通安全協会駒ケ根支会、駒ケ根市、駒ケ根署は21日、年末交通安全指導所を駒ケ根市市場割の国道153号線伊南バイパスに設置。安協会員など約60人が出て、道行くドライバーらに交通安全をアピールした。飲酒運転の撲滅をテーマに歌ったオリジナル曲『「飲酒運転撲滅編」飲んだら乗らぬが人の道』のCDを伊南安協に600枚寄贈した元大相撲幕下力士で歌手の栃若清光さん(71)=宮田村大田切=も参加し、ティッシュなどとともにチラシを手渡して飲酒運転防止を呼び掛けた=写真。栃若さんは「1人でも2人でも多くの人にルールを守ってもらい、事故のない社会になってほしい」と話した。
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箕輪町議会12月定例会閉会
箕輪町議会12月定例会は21日、委員会に付託井していた06年度一般会計補正予算案など11議案と追加議案4件を可決し、閉会した。
議案「県後期高齢者医療広域連合の設置について」は、付帯決議を付けて可決した。付帯決議は▽市町村議会への報告義務▽後期高齢者の意志反映の仕組み▽情報公開の徹底▽議員の選出区分の見直し-を要望する。
追加議案は、道路特定財源制度の堅持に関する意見書の提出、陳情の採択に伴う意見書の提出。
請願・陳情の結果は▽大型小売店舗の進出阻止について請願書▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願-の2件を不採択、▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情書▽トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書の提出について-の3件を採択した。 -
箕輪北小3年生が消防署など見学
箕輪町の箕輪北小学校3年生は21日、社会科の授業で箕輪消防署を訪れ、消防車両を見学し、署の仕事を学んだ。
社会科の「暮らしを守る」という単元の学習で、消防署を中心に町図書館、町郷土博物館も見学した。
消防署では、署内を見学し、消防車や救急車に乗り、消防士が実際に着用している防火服も試着した。署員による放水の見学では、水が勢いよく出ると「うわぁー」と歓声を上げ、水で膨らんだホースに触るなどしていた。
児童は、「救急車に初めて乗った。中がすごい。人を守るための道具がいろいろあった」「防火服はすごく重い。脱いだ瞬間に自分が軽くなったみたい」「救急車が3千万円もすると聞いてびっくりした」と話していた。
児童は事前学習で「出動がないときは何をしているのか」など質問したいことなどを考えたり、家の近くに町消防団の屯所があることなどを学んできた。今後は警察の仕事なども学習するという。 -
箕輪町国際交流員
ニコラス・キンレッドさん「児童は皆すごい元気で英語に興味がある。毎日とても楽しい」
6月から箕輪町国際交流員として、箕輪北、南、東小学校の3校で英語を教えている。
「最初は緊張してたけど、すぐに緊張はなくなった」。学年ごとにカリキュラムを考えて単語や会話を教え、歌や本、ゲームなどを取り入れて楽しく学べるよう工夫している。
「もっと自然に英語が使えるといい。日本語を英語に訳すのではなくて、考えなくてもわかるようになるといいなと思う」
ニュージーランド出身。小さいころ、家に日本人がホームステイし、10歳の時には家族旅行で日本を訪れた。「秋葉原や京都に行って、金閣寺も見た。すごい感動した。日本はニュージーランドと全然違った」という。
兄が新潟県で働いた経験があった影響で、高校卒業後に来日し、新潟県で園芸の仕事に就いた。初めての一人暮らし、初めてのフルタイムの仕事。仕事は厳しく大変だったが、新潟での1年間は「面白かった」。雪が降るのも初めて見た。
帰国後、オークランド工科大学に進学。「正確な日本語を覚えたい」と日本語を専攻した。
新潟では友達に日本語を教わったが、当時は敬語を知らず、社長に「おい」と言ったことも。「社長は怒ってた。なんでだろうと思ってた」。大学で敬語を学び理由が分かったという。
大学では英語教授法も取得。卒業後は英語講師をしていたが、「ニュージーランドでは日本語はうまくなれない。日本で働いてもっと上達したい」と、箕輪町にやってきた。
日本に来て困ったことはATM。ニュージーランドでは24時間が当たり前。そのつもりで夜10時ころに行ったが閉まっていた。「セキュリティの問題だとは思うけど、夜閉まるのは不思議」。
生活の違いはあるが「日本での暮らしは楽しい」。日本食も大好きで、冷蔵庫には、いつも好きな梅干が入っている。
子どもの時の夢は俳優。演じることも、観ることも好き。「でも今は俳優は無理かな。だから仕事を頑張ってニュージーランドに家を建てて、日本に住みながら家を貸して…有意義にお金を使いたい」。そんな将来設計を立てている。(村上裕子)