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上伊那教育財政懇談会
上伊那教育七団体連絡協議会(唐木章議長)は4日、06年度上伊那教育財政懇談会を、伊那市の信州INAセミナーハウスで開いた。関係者約80人が参加し、本年度県と県教育委員会に提出する7要望事項につき、地元県議らを交えて懇談した。
協議会は本年度(1)高校制度・高校入試制度(2)教員の加配・配置(3)自律教育、家庭教育、社会教育の充実竏窒ノ関する7項目を要望事項に盛り込んだ。
高校の入試制度に関しては、上伊那における高校募集定員の受容率改善を要望。上伊那のの募集定員は現在、地区内中学生の約75%しか受け入れることができない。同じ第3通学区である諏訪、下諏訪と比べても最も低い受容率になっており、中学校関係者からは地域差是正を求める声があがったが、「上伊那の高校に魅力があれば流入する生徒も増えるが、魅力に欠けるため流出が多い」と魅力づくりが進んでいないことを指摘する人もいた。
高校改革プランの実施については、地域の声を重視した進行や適切な教員配置と施設・設備の充実などを要望していく。 -
伊那市勤労青少年ホームで若年者を対象とする就職支援講座を開講
伊那市勤労青少年ホームと働く婦人の家・女性プラザ伊那は、若年離職者やニート、フリーター支援などを視野に入れた「就職支援講座「あなたの就職のお手伝い」を06年度後期講座として新たに開講する。どんな職種でも必要とされるパソコン操作の基礎やオフィスマナーに加え、民間のキャリアコンサルタント会社から迎えた講師によるコミュニケーション講座も実施。若年層が悩む人間関係の不安解消も目指す。
全国的に、公共職業安定所に登録・相談に訪れる若年者は年々増加する傾向にあり、ハローワーク伊那でも、7月の登録者の約6割が39歳以下だった。一方、即戦力を求める企業からは中途採用の募集が増えてきているが、キャリアの少ない若年者にとっては、できる仕事とやりたい仕事のギャップもあるという。
講座は、就職基礎を身に付けながら自身の適性を見直してもらい、やりたいことが分からないという人には就職への糸口を提供することで就職活動をサポートする。
ハローワークの担当者は「こうした講座は自身を見つめ直すきっかけになるし、パソコン技術はできて当たり前とする企業がほとんど。就職を考える人は大いに活用してほしい」と話す。
対象はおおむね10代縲・0代の男女。講座は全10回。定員は10人だが、講義は5人ずつに分けて行う。伊那市勤労青少年ホームで、毎週水曜の午後2時から。受講料は無料(ただし利用者の会の会費600円と教材費千円が必要)。
申し込みは12日まで。
申し込み・問い合わせは勤労青少年ホーム(TEL72・3090)、女性プラザ(TEL78・8192)へ。 -
【記者室】花火を楽しんだあとは
道路や公園に捨てられるごみは、なかなか減らない。拾ってくれる人がいても、それを上回るように捨てる人がいる。天竜川の河川敷で、箕輪郵便局がごみ拾いをした。地域に愛される郵便局づくりの環境活動で、1日の仕事を終えた局員がボランティアで取り組んだ▼「結構ごみが捨てられている」と局員。天竜公園東側の階段になっている堤防には、花火の燃えかすが散らかっていた。局が2カ月ほど前にセンターパーク松島でごみ拾いをしたときも、花火の燃えかすはあった▼遊んだ後のごみを人に拾わせていることは、とても恥ずかしい。花火の美しさを楽しむ心があるのなら、楽しんだ場所もきれいにして帰ってほしい。燃えかすなんて夏の忘れ物はいらない。(村上記者)
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箕輪町農業委員会
農地パトロールで遊休農地確認箕輪町農業委員会は5日から11日まで「農地パトロール週間」とし、各営農組合単位で遊休農地の現状確認に取り組む。初日の5日は、中部営農組合と箕輪営農組合がパトロールした。
中部営農組合は5人が農業委員会の腕章を着け、「農地パトロール」のステッカーをつけた軽トラックで松島、上古田、中原地区を回った。昨年までのデータや地図と照らし合わせながら全農地を調べ、耕作放棄地や、遊休地から耕作地に戻った農地などを確認した。
今後、各営農組合のパトロール結果を集約し、遊休荒廃地の予防、減少に向け対策を検討する。
農業委員会農地部会の黒木一郎部長によると、町外在住者が所有する農地が遊休地になっていることもあり、なかには雑木や草が生い茂っている農地もあるという。「耕作放棄地になる前に農業委員や営農組合員に相談してほしい」と話している。 -
新刊「心の壁を壊す信州革命」
・ス信州学研究家・スで「田中康夫の真相」などの著書があるノンフィクション作家・角憲和氏=伊那市在住=がこのほど、痛快な信州改革プランを示した書「心の壁を壊す信州革命」を岳風書房(伊那市美篶)から発刊した。
小気味良い筆致で「脱南北格差」「脱地域型県議」などを提案し、「心の県庁が未来をひらく」と訴える。四六判、136ページ。
田中康夫前知事を詳細に観察し、冷静に評論し続けてきた著者だけあって、2期6年の田中県政を多面的に分析。「異端の変人だからこそ貫くことのできた改革」の意義などを面白く解説する一方で・ス地域型県議・スや南北格差が全県的な改革を阻害しているとして、広域型選挙区や知事室移転など、興味深い持論を展開している。
角氏は「信州改革の灯が消えようとしている今こそ必読の改革プラン」と強調する。
9月1日、村井県政がスタート。有権者は財政再建や県の組織・人事改革など、田中県政が進めてきた各種改善策をどう評価しているのか。
田中前知事が目指した「新しい時代の、日本の新しいあり方を提示できる長野モデル」の形成は過去の・ス悪夢・スとして葬り去られてしまうのか。
同書には、これから信州の進むべき方向を県民として真剣に考えるためのヒントが随所にちりばめられている。
定価1100円(税別)。問い合わせは岳風書房(TEL72・7778)へ。 -
全国消防長会が豪雨災害被災地を視察
全国消防長会が4日、箕輪町松島の天竜川右岸堤防決壊場所など、伊那消防組合管内の7月豪雨災害被災地の現地視察をした。被害実態や対応方法などを地元関係者から聞くなど、今後の活動参考に役立てる目的で実施した。
同会の任意団体として、東京消防庁、十日町地域消防本部(新潟県)など10団体、17人が参加。伊那消防組合からも11人が付き添い、辰野町の土砂崩落、箕輪町北小河内の土石流場所など4個所を視察した。
天竜川の堤防決壊場所では国土交通省・天竜川上流河川事務所員が、仮堤防の応急、緊急復旧工事の概要を説明。決壊原因は「河床が下がり、基礎部分が洗掘された」ことが想定できるとし、非出水期に計画の本復旧工事の内容も話していた。
全国消防長会事務局の森下立さんは「避難、被害状況を聞いて大変さが分かった。それぞれが地元に戻った時、今後の対応策に生かしてくれれば」と話していた。
5日は諏訪広域消防本部管内(岡谷市)を現地視察した。 -
伊那市民体育祭in太極拳
伊那市体育協議会・太極拳気功部(三沢清美部長)は3日、市民体育館で、「伊那市民体育祭in太極拳」を開き、本年初めてとなる交流表演大会をした。上伊那を中心に東京都などから約20サークル、100余人の愛好者が集まり、技術を披露し合った。
市民体育祭は3年目で、講習会を主に展開。表演会に先立って、2、3日の両日、NPO法人太極拳友好協会の小池義則さんら8人の指導があり、延べ約計200人が参加した。
表演は「簡化24式」「32式剣」「扇」などの種目で全員やサークルごとに披露。愛好者らは指先から足先まで意識を集中し、呼吸を整えながら流れるような動きを見せていた。
約20年前から普及活動に取り組んでいる三沢部長は「太極拳人口が増え、こんなに大勢の人が集まってくれたことに感謝。これからも正統派の太極拳を伊那谷に広げていきたい」と話していた。 -
コーラスグループ交歓会 美しい歌声で心豊かに
旧伊那市内の各公民館所属のコーラスグループによる発表交歓会が2日夜、市駅前ビルいなっせであった=写真。グループメンバーのほか、出演者の家族や地域住民など約160人が会場に集まり、日ごろの練習の成果を聞き合った。
29回目を迎える市内コーラスグループの合同発表会。5グループ(計約130人)がそれぞれ2、3曲ずつを歌ったほか、全員合唱などを加えた合計17曲を披露した。
ポップミュージックや歌劇など、思い思いの曲をそれぞれが発表。次々と始まるステージからは、メンバーらの透き通った美声が観客に向けられていた。
開会のあいさつで西春近公民館の唐木孝之館長は「歌うことで人間はストレスを発散し豊かな生活をおくっている。これからも豊かな人生、公民館活動をおくり、心豊かに生きてほしい」と話した。 -
高遠町女性団体連絡協議会が研修会
伊那市の高遠町女性団体連絡協議会(山川佳江会長)の定期研修会が2日、町総合福祉センター「やますそ」であった=写真。会員ら約150人が集まり、「笑って平和な暮しを…」をテーマに環境整備の感想発表、南信病院の近藤康治院長の講演などを聞いた。
婦人教育推進協議会、町婦人会、町商工会女性部など14団体でつくる連絡協議会。発足から29年目を迎え、定期研修会も同年を数える恒例行事となっている。
山川会長は「近い将来、同会も市内女団連との合併の岐路に立つ。男女共同参画を目的に、地域活動を元にして、未来を見据えていきたいと思う」とあいさつ。伊東義人町地域自治区長は「女性の元気さを市政の発展、地域の振興のために役立てて」と祝辞の言葉にした。
研修会では「豊かな家庭と住みよい町づくりのため、男女が共に輝き、元気に活躍できる町を目指す竏秩vとの宣言文の朗読もあった。 -
県市長会総会に村井県知事が出席
長野県市長会の総会が5日、伊那市であった。来賓として1日に就任した村井仁県知事が出席。対話を重視し、市町村が輝く長野県づくりを強調した。
村井県知事は「一番大事なことは、住民に身近な基礎自治体が力をつけること。多くの仕事は共同作業で、対話を重視したい。どのような形をとったら、住民の期待にこたえ、課題解決になるのか工夫してみたい。今まで発言する機会のなかった人たちの声をどう受け止めるかが課題」と力を合わせ、県民のために働くとした。
市長会長の矢崎和広茅野市長は「市町村が主役の長野県づくりを頼もしく、力強く感じている」とし「県と緊張感のある協調関係を構築しなければならない」と述べた。
そのあと、村井県知事は7月の梅雨前線による豪雨災害の現場を視察。コンクリートブロックなどが詰まれた天竜川堤防が決壊した箕輪町、土砂流出があった伊那市の柳沢、橋脚が沈下し、橋げた60メートルが取り除かれた殿島橋などを回り、国交省などから災害状況や対応策など説明を受けた。 -
レディーバード会長 平沢羊子さん(53)伊那市美篶
旧伊那市の女性海外研修の参加者51人でつくる「レディーバード」の会長を務める。
97年、女性の社会参画を目指す活動を通し、まちづくりに反映することを目的に発足。
本年度は、外国籍を持つ市内在住者を対象にした「日本の家庭料理講習会」、アレチウリ駆除大作戦への参加、福祉施設利用者との交流、メンバー同士の交流を兼ねた研修などの事業に取り組んでいる。
帰化植物アレチウリの駆除には、本年初めて参加。「つるはぐんぐん伸びているのに、根は短い。つるを引っ張るとすぐ抜け、すっきりする」と楽しみながら作業に当たった。河原を歩いていると「あれ、アレチウリかな」と気にかかるようになった。「1回でも参加すれば、興味の持ち方が違う。それに自分の体験を周囲の人にも伝えることができる」と参加する意義を感じた。
「活動はまちづくりというより、人と人とのつながりの中で、みんなが喜んでくれればいいかなと思っている。それぞれができることをすればいい」
海外研修では03年11月下旬縲・2月上旬の7日間、グリーンツーリズムの先進国ドイツを訪問した。「友達が頑張っている姿を見て、50歳になって自分も何かしなくちゃいけない」と意を決しての参加だった。
農家民宿への宿泊、農家レストランなどの見学、「我が村を美しく運動」を受賞したイルゼーなどを視察。「市民農園は低所得者が対象。休憩する小屋が整備されるなど精神的な憩いの場になっている」と歴史の重み、日本との考え方の違いを学んだ。
研修に参加して大きな収穫だったのは、レディーバードのメンバーと知り合えたこと。メンバーは手芸、踊り、写真、押し花などそれぞれ特技を持ち、一人ひとりが地域で活躍する。「『年だからできない』ではなく、やる気次第でどうにでもなる。怖がっていたら、何もできない」と人生の先輩の生き方を見ながら元気をもらう。
事業の一つ、家庭料理講習会は、いよいよ9日にスタートする。「外国から嫁いでも、日本料理を作ることができない」という女性の要望に応じ、4回コースで夏野菜や根菜類の家庭料理、正月料理などを教える。予想を上回る25組から申し込みがあり「また新しい出会いがあるんじゃないか」と楽しみにしている。
趣味は旅行。「自分が運転する自動車で、北海道まで行ってみたい」。ラッピングコーディネーターであり、ドライフラワーなども手がける。
(湯沢康江) -
美篶村小・最後の卒業生 校舎で同期会
昭和の大合併=1954(昭和29)年=の年、旧美篶村立美篶小学校最後の卒業生114人のうち20人が3日、現在の美篶小学校(伊那市立)に隣接の中学校校舎(現資料館)を訪れ、小中学校時代の思い出に浸った。半世紀ぶりに訪れる人もいて、見覚えのある木造校舎を懐かしがっていた。
クラスごとの同級会はそれぞれ毎年開いているが、同期会は2回目。中学時代3年の1年間だけ世話になった元校舎を訪問し、資料館専門委員会の矢島信之さん(62)から三峰川の「三六災害」や資料館の歴史などについての説明を聞いた。
同期生らは資料館に保存してある古民具などを見学しながら、懐かしの学び舎での出来事を回想した。男性らは「2階から飛び下りて遊んだ」「窓ガラスを割ってしまった」など、少年時代の思い出話に花を咲かせていた。
50年ぶりに訪れたという、上島紀さん(64)=東京都八王子市=は「先生の顔や、その当時の皆の姿を思い出した。周りの風景は変ってしまったが、桜並木は古木になり、場所はそのままだった」と話していた。 -
宮田村で住宅火災
4日午前9時ごろ、宮田村町三区のアパート「ライフステージJ」102号室の会社員勝野達也さん(33)方から出火。洗面台と付近の壁、天井など約15平方メートルを焼き、同9時半すぎに鎮火した。けが人はなかった。駒ケ根署は洗面台付近から出火したものとみて原因を調べている。
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商工会青年部ソフト大会
部員同士の親ぼくを図ろうと宮田村商工会青年部は3日、副部長対抗部長杯ソフトボール大会を宮田村の中央グラウンドで開いた。部員22人が参加し、2チームに分かれて対戦。和気あいあいでプレーを楽しんだ=写真。
参加者は互いに気の置けない者同士とあって遠慮のないやじが飛び交っていたが、プレーは真剣。時折ホームランやファインプレーも飛び出すなど、若さあふれる元気なプレーを見せていた。 -
小田切川草刈り
宮田村を流れる小田切川の環境美化を図ろうと3日、村の関係地区がそれぞれ一斉に草刈り作業を行った。
町二区(太田照夫区長)は村民会館近くの一帯などを担当。早朝から多くの住民が草刈り機やかまなどを手にして集まり、川原や土手の草を手際よく刈った=写真。参加者らが上流から下流に向けて移動しながら刈り進むにつれ、長く伸びた草でうっそうとした姿だった川は次第にすっきりとした風景に変わっていった。 -
駒ケ根市民ソフトボール大会
駒ケ根市ソフトボール協会は3日、第41回駒ケ根市民ソフトボール大会を駒ケ根市営グラウンド、丸塚グラウンドの2会場で開いた=写真。6チームが出場して2会場で予選リーグを行い、それぞれの1位同士が決勝戦を行った結果、市場割クラブが三和森クラブを8竏・で下して優勝した。
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教師に暴行の中学3年男子生徒を逮捕
伊那署は2日午後8時07分、傷害罪の疑いで、伊那市に住む中学3年生の男子生徒(14)を逮捕した。
調べによると男子生徒は、8月28日午後3時ごろ、市内の中学校で男性教諭(46)に対して交友関係などで因縁を付け、胸ぐらをつかみ壁に押し付けたり、足げりするなど全治2週間のけがを負わせた疑い。
同教諭からの届け出で事件が発覚した。 -
みのわ健康アカデミー
レクリエーション講座箕輪町の熟年者を対象にした「みのわ健康アカデミー」の集団健康講座がこのほど、町民体育館であり、学生43人が参加してレクリエーションで楽しく体を動かした。
個々のトレーニングに加え月1回の集団健康講座がある。今回はレクリエーション講座で、伊那市の介護支援センターひまわりのケアマネージャー春日晋治さんが指導した。
講師のまねをして1回、2回と手をたたき、笛が鳴るとその直前に手をたたいた回数と同じ人数でグループを作るゲームに挑戦した。
最初は近くにいる仲間とすぐにグループができたが、2回目以降は同じ人とは一緒になれないルールで、次にグループになる人を探して周りを見ながら手をたたき、笛の音を聞くと慌てて走って手をつなぎあった。素早くグループになった学生たちは互いにほっとして笑いあうなど、笑顔で楽しんでいた。 -
中川西小避難訓練、視界ゼロの怖さを全校児童が体感
中川村の中川西小学校は4日、地震発生後に校内から火災が発生したと想定して避難訓練を行った。全校児童が煙の中を歩行する体験もあり、火災の怖さを実感。突発的な災害にも冷静に対処できるよう、心構えを肌で学んだ。
伊南広域の南消防署の協力で、特殊な装置を使って発煙。煙が充満した校内の廊下25メートルほどを全校児童が歩いた。
マスクを口と鼻に当て、姿勢を低くして歩行。しかし、立ちこめる白い煙は子どもたちの視界を遮った。
6年生は1人づつ歩いたが、ある男子児童は「まわりや友達の姿が何も見えない。一人だったら怖い」と体験の感想を話した。
この日は、校舎東側の保健室から火災が発生したと想定し、普段とは違った避難経路の使用法も訓練。
防火戸も実際に閉め、非常階段などを使用して校庭へ逃げた。
気賀澤厚典校長は「今日の経験を活かして安全に避難してほしい。災害はいつ発生するか分からない。家族とも話し合い、自分の命は自分で守ってください」と全校に呼びかけた。 -
希望の旅、サファリを満喫
宮田村社会福祉協議会は2日、心身障害者と健常者がふれあい一緒に旅する「希望の旅」を開いた。78人が富士山麓にある富士サファリパークに出かけ、眼前に迫る猛獣の迫力も車窓から体感した。
家に閉じこもりがちな障害者に旅行を満喫してもらおうと、今年で12回目の開催。多くの参加があり、バスを連ねて目的地へ向った。
徐々に富士山の雄姿が大きくなると、高原の風も爽やかに。
サファリパークではライオンやキリン、ゾウやシマウマなど、普段はお目にかかれない動物たちを眼前で見学し、歓声もあがった、
天気にも恵まれ、富士山に見守られるようにして旅を満喫。道の駅ではおみやげを買うなどして、初秋の1日を和気あいあいと楽しんでいた。 -
信州みやだ連、東京高円寺の阿波おどりに参加
若者ハツラツ、キラリ光る演舞で観衆を魅了宮田村の「阿波踊り信州みやだ連」はこのほど、50回の歴史を数える東京高円寺の「阿波おどり」に参加。高校生ら若いメンバーが踊りの輪に加わり、本場の踊り手に交じって貴重な経験を積んだ。
同連は東京高円寺の菊水連から手ほどきを受けて18年前に発足。以来、2日間でのべ130団体ほどが出演する高円寺阿波おどりにも参加してきた。
会員の減少などで途切れた時期もあったが、ここ数年は子どもたちや若いメンバーも多く加入し、菊水連に混じる形で参加を続けている。
今回もやる気のある若手メンバーが連に参加し、多くの観衆の前で日ごろの練習の成果を披露。ハツラツとした踊りは、本場の踊り手と対等以上に光を放った。
「阿波踊りは日々形を変え、新しいものが取り入れられる。若い人にとって、本場の経験を積むことも大切と思う」と副連長の小木曽広子さん。
将来的には再び単独のみやだ連として、高円寺阿波おどりに参加できればと夢をふくらませた。 -
飯島町ふれあい広場
飯島町の第14回ふれあい広場が3日、町地域福祉センター「石楠花苑」を会場に開かれた。フリーマーケットやチャリティーバザーなどのテントが軒を並べ、訪れた多くの人たちが飲食や買い物などを楽しんだ=写真。福祉体験コーナーではアイマスク、車いす、点字体験などが行われた。
特設ステージで行われたふれあいステージでは、共同作業所こまくさ園、飯島小学校、七久保小学校、飯島中学校、町社会福祉協議会などが次々に登場し、楽器の演奏や踊りのほか、手話を交えた歌などを披露して会場からの大きな拍手を受けていた。 -
スポーツフェスティバル
気軽に楽しめるニュースポーツの普及を図ろうと上伊那スポーツ振興協議会は3日「上伊那スポーツフェスティバル06」を飯島町の飯島中学校体育館など2会場で開いた。伊南4市町村の住民や体育指導員など約70人が集まり、カローリング、ふわっとテニス、ペタンクの3種類のニュースポーツを体験した。
飯島体育館では、冬季オリンピックで注目を集めたカーリングに似たスポーツ「カローリング」が紹介された。カーリングのストーンに当たる「ジェットローラー」を目標に向かって1人ずつ投げ、チームの総得点を競うもの。「簡単そうだ」と試してみた参加者は、なかなか思う所に止まってくれないローラーに大苦戦。「けっこう難しいじゃないか」と言いながら何回も繰り返し練習していた=写真。 -
駒ケ根市議会9月定例会開会
駒ケ根市議会9月定例会は4日開会した。会期は9月4日縲・6日の23日間。人事3、条例5、決算13、予算2、事件1の計24議案が上程され、05年度一般会計決算など21議案が常任委員会に付託された。最終日の23日に採決される。
人事案件では、市教育委員会委員の任期満了に伴い、新たに任命される塩澤京子氏(49)=上穂栄町=の人事案に同意した。任期は10月1日から4年間。人権養護委員として推薦される福澤輝夫氏(63)=赤穂福岡、上村秀一氏(60)=中沢本曽倉=の人事案にいずれも同意した。任期は共に07年1月1日から3年間。
05年度普通会計(一般会計と用地取得事業特別会計の合計)では、歳入は149億7400万円で対前年度比3・4%増、歳出は147億2千万円で同3・6%増。繰越明許費などを差し引いた実質収支は2億4千万円の黒字で、実質単年度収支は1億7800万円の黒字。
06年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに4億6千万円を追加し、総額141億6千万円とするもので、精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産が赤穂中山原に技術開発センターを建設するのに伴う連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備費として1億2千万円、7月豪雨災害の復旧費として1億5千万円を計上している。
日程は次の通り。
▽4日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽13・14日=本会議(一般質問)▽15・19日=総務文教委員会▽19・20日=建設経済委員会▽20・21日=厚生委員会▽26日=本会議(委員長報告・質疑・討論・採決) -
駒ケ根市ふれあい広場
「ともに生きるふれあいのまち」をテーマに第22回ふれあい広場が3日、駒ケ根市の総合文化センターとすずらん公園を会場に開かれた。広い会場にはフリーマーケットやバザーなど、大小さまざまなブースが建ち並び、あちこちで「いらっしゃい」「いかがですか」と威勢のいい呼び声が聞かれた。小学生も多数参加し、手作りのアクセサリーなどを販売していた。文化会館大ホールでは演芸会が催され、各種の文化団体などが歌や演奏を披露した。訪れた市民らは「えらい人出だね」などと話し合いながらにぎわいの中を歩き、買い物をしたりゲームを楽しんだりしていた。
すずらん公園のあおぞら広場では日本聴導犬協会(有馬もと会長)が主催した犬のしつけ教室「プロ・ドッグ・スクール」の参加者らによる犬の訓練成果が披露され、見つめる観衆から大きな拍手が起きていた=写真。 -
駒ケ根ライオンズとスポ少ボランティア清掃
環境保全事業の一環として駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は3日、昨年に続き、スポーツ少年団などの協力を得て駒ケ根市内の公園など4カ所でボランティア清掃を行った。スポ少からは10団体・約500人の団員、保護者、指導者が参加し、駒ケ池周辺、すずらん公園と特別養護老人ホーム観成園、馬身塚公園、特別養護老人ホーム千寿園の4カ所に分かれて、落ちているごみなどをせっせと拾い集めた=写真。草むしりや落ち葉の清掃などもなども併せて行った。
同クラブは、子どもたちの心に環境と奉仕活動の理念を育むために来年以降も活動を続けていきたいと話している。 -
シンガー
伊那市
湯沢加代子さん伊那北高校卒業後に渡米。ボストンにあるバークリー音楽院で2年間、ボーカル科で学び7月に帰国した。
故郷伊那での最初のステージは、8月の伊那市生涯学習センターでの「ジャズライブコンサートin伊那 思い出の映画音楽」だった。
「リハーサルが数回だけ。当日までリハーサルできなかった曲もあって不安だった」。迎えた本番。「観客との距離が近くてすごい緊張したけと、『いいよ、楽しんじゃえ』という気持ちになれて、一番よくできた。課題も残ったけど、バンドの方からもお客さんからも助けられたコンサートだった」。7曲を歌い上げ、賞賛の言葉と温かな拍手が贈られた。
音楽大学出身の母親の影響で、幼いころから音楽に親しみ、小学6年から高校3年まで駒ヶ根市の「すずらん少年少女合唱団」に所属した。「合唱は皆と一緒になれる感じがして楽しかった」。中学3年から三沢照男さんに師事し、クラシックの声楽を学んだ。合唱団の仏への演奏旅行でソロも経験。「度胸もついたし、舞台慣れさせてもらった」と振り返る。
高校受験のときにはすでに歌の世界に進路を決めていた。留学への思いが強く、英会話教室にも通った。
高校時代にゴスペルに参加。「パワフルでソウルフルでリズミカル。本当に歌っていて楽しい。今までやってきた合唱と世界が違った」。強い衝撃を受けた。大学は日本の音大を勧められたが、「本場のブラックミュージックに触れたい」と留学を決めた。
米国では幅広くボーカルを学び、特にR&Bを追求した。授業は先生1人に生徒8人くらい。一人ずつ歌いたい曲を先生と生徒の前で1曲歌ってアドバイスを受ける。レストランやイベントでも歌った。
「自分には向こうの人間性が合っていてすぐに慣れた。自分のやりたい音はもちろん、聞いたことのない音楽も、いろいろ聞かせてもらえた。いい環境で勉強になった」
授業の一つにオーディションが必要なゴスペルグループもある。約80人という大所帯は95%が黒人で、昔はアジア人は入れなかった。どうしても参加したくて、「先生お願い」と頼み込み、唯一のアジア人として無理やり席に座らせてもらった。
最初は「何だお前、みたいに視線が痛かった」。歌詞を書き写させてもらったり、よくわからくても口を合わせて歌ったり。「お前だけ音が違う」と言われないよう必死に学び、仲間になれた。「日本人はシャイだと思われている。向こうの人ばりに押していかないと。周りの空気に合わせるのはできるほう。その性格が役に立った」。なかなか利用できない学校の大ホールで、一緒に歌うことができた。「すごくうれしかった」。貴重な経験もした。
今後は、「年内は県内でライブをしたい。松本や長野を攻めたいですね」。R&Bを中心にちょっと新しいことをしたいという。
「歌から地球の匂いがするオーガニックシンガー」。友達からもらったキャッチフレーズ。「田舎育ちだから土の匂いがするのかな。自分でも大きな規模で歌いたいと思ってる。まだまだひよっこなので場を踏んで、恥をたくさんかいて大きくなって、いずれ東京に行きたい」。
シンガーとしての一歩を踏み出した。(村上裕子) -
信州伊那路共選の果樹直売所オープン
箕輪町八乙女の広域農道沿いに3日、信州伊那路共選の果樹直売所がオープンした。サンつがる、幸水など秋の味覚を求めて地元や近隣から買い物客が訪れている。
品種は梨が幸水、リンゴはサンつがる、さんさ。いずれも1袋500円。今後、梨は20世紀、南水、リンゴはシナノスウィート、ジョナゴールド、紅玉、王林、ふじが順次出てくる。
選果場によると今年は梨、リンゴともに少し小玉。幸水は糖度、味はよく、今週末が出荷のピーク。サンつがるは熟度、糖度、硬度ともによく来週がピークの見込み。リンゴは今年、長雨後の晴天続きで日焼けがあり、鳥や害虫被害もあって出荷量は計画の3割減という。
直売所は午前9時縲恁゚後6時。贈答用も扱う。当面、売り切れの場合に閉店時間を繰り上げることもある。 -
箕輪町長選
平沢町長に後援会が出馬要請箕輪町の平沢豊満町長(65)の後援会(唐沢哲朗会長)は3日、臨時総会を松島コミュニティセンターで開き、平沢町長に11月28日の任期満了に伴う町長選挙への出馬を要請した。平沢町長は「要請を前向きに受け止め、できるだけ早く町長選への取り組み姿勢を表明したい」と答えた。町長選挙は11月14日告示、19日投票。
臨時総会は約200人が出席。唐沢会長は平沢町長の次期続投、町長選出馬の要請を提案した。平沢町政について「民意重視、利益を生み出し、私利私欲のない政治」と特長を挙げ、「新しい流れは着実に進んでいるが、まだ完成の域ではない」と説明。全会一致で提案を承認した。
決議後、唐沢会長が「町政刷新と構想定着のために次期の続投、町長選出馬を要請する。続投のために政策を十分に練り、しかるべきときの表明をお願いしたい」と要請した。
平沢町長は、「力強い要請は身に余る光栄。要請を前向きに受け止めてまいりたい。ご推薦をベースにできるだけ早く町長選への取り組み姿勢を表明したい」と話した。現在1期目。任期中最後の町議会となる9月議会で態度を明らかにしたい考えを示した。 -
高遠の武家屋敷遺跡で発掘調査の現地説明会
伊那市高遠町にある東高遠若宮武家屋敷遺跡で3日、発掘調査の現地説明会があった。武家屋敷は江戸時代後期とみられ、建物の柱を置く「礎石」が升目のように並び、当時のまま残る建物跡を確認した。
建物跡は、天保年間(1830竏・4年)に作成された「御家中屋鋪(ごかちゅうやしき)絵図」(歴史博物館所蔵)の間取りとほぼ一致。間取りは10・8メートル×12・6メートルで、座敷、いろりのある茶の間、土間、みそ部屋などがある。トイレは2つで、客用の陶器製、身内用の木製がある。武家屋敷では一般的という。
「礎石」は1・8メートルの等間隔で列をなして並び、石の上には測量基準線の墨が残っている。
説明会は2回開かれ、地元住民を中心に約100人が訪れた。伊那市と伊那建設事務所の委託で調査に当たっている県埋蔵文化財センターの職員が調査の概要などを説明。
昨年度の調査で出土した、県宝旧馬島家住宅を含めた遺物約20点を展示した。地鎮祭で使ったとみられる灯明皿、水をひくための高遠焼きの土管などが並び、参加者は興味深げに見入った。
センター調査研究員の広田和穂さんは「江戸時代から変わらない街並みが数多く残っている。江戸時代から現在まで人々の暮らしがつながっていておもしろい」と話した。
遺跡は国道152号バイパス建設にかかることから、05縲・6年度にかけて面積千平方メートルを調査。対象は武家屋敷3軒。家の建て替えがあったにもかかわらず、江戸時代から礎石がそのまま使われ、地表を掘り下げることなく、建物跡が見つかった。出土品は、陶磁器、胴突石、キセルなどコンテナ40箱分。
今後、床下調査で整地年号を特定するなどし、10月末に終了する。