-
箕輪北小3年生が消防署など見学
箕輪町の箕輪北小学校3年生は21日、社会科の授業で箕輪消防署を訪れ、消防車両を見学し、署の仕事を学んだ。
社会科の「暮らしを守る」という単元の学習で、消防署を中心に町図書館、町郷土博物館も見学した。
消防署では、署内を見学し、消防車や救急車に乗り、消防士が実際に着用している防火服も試着した。署員による放水の見学では、水が勢いよく出ると「うわぁー」と歓声を上げ、水で膨らんだホースに触るなどしていた。
児童は、「救急車に初めて乗った。中がすごい。人を守るための道具がいろいろあった」「防火服はすごく重い。脱いだ瞬間に自分が軽くなったみたい」「救急車が3千万円もすると聞いてびっくりした」と話していた。
児童は事前学習で「出動がないときは何をしているのか」など質問したいことなどを考えたり、家の近くに町消防団の屯所があることなどを学んできた。今後は警察の仕事なども学習するという。 -
箕輪町国際交流員
ニコラス・キンレッドさん「児童は皆すごい元気で英語に興味がある。毎日とても楽しい」
6月から箕輪町国際交流員として、箕輪北、南、東小学校の3校で英語を教えている。
「最初は緊張してたけど、すぐに緊張はなくなった」。学年ごとにカリキュラムを考えて単語や会話を教え、歌や本、ゲームなどを取り入れて楽しく学べるよう工夫している。
「もっと自然に英語が使えるといい。日本語を英語に訳すのではなくて、考えなくてもわかるようになるといいなと思う」
ニュージーランド出身。小さいころ、家に日本人がホームステイし、10歳の時には家族旅行で日本を訪れた。「秋葉原や京都に行って、金閣寺も見た。すごい感動した。日本はニュージーランドと全然違った」という。
兄が新潟県で働いた経験があった影響で、高校卒業後に来日し、新潟県で園芸の仕事に就いた。初めての一人暮らし、初めてのフルタイムの仕事。仕事は厳しく大変だったが、新潟での1年間は「面白かった」。雪が降るのも初めて見た。
帰国後、オークランド工科大学に進学。「正確な日本語を覚えたい」と日本語を専攻した。
新潟では友達に日本語を教わったが、当時は敬語を知らず、社長に「おい」と言ったことも。「社長は怒ってた。なんでだろうと思ってた」。大学で敬語を学び理由が分かったという。
大学では英語教授法も取得。卒業後は英語講師をしていたが、「ニュージーランドでは日本語はうまくなれない。日本で働いてもっと上達したい」と、箕輪町にやってきた。
日本に来て困ったことはATM。ニュージーランドでは24時間が当たり前。そのつもりで夜10時ころに行ったが閉まっていた。「セキュリティの問題だとは思うけど、夜閉まるのは不思議」。
生活の違いはあるが「日本での暮らしは楽しい」。日本食も大好きで、冷蔵庫には、いつも好きな梅干が入っている。
子どもの時の夢は俳優。演じることも、観ることも好き。「でも今は俳優は無理かな。だから仕事を頑張ってニュージーランドに家を建てて、日本に住みながら家を貸して…有意義にお金を使いたい」。そんな将来設計を立てている。(村上裕子) -
松くい虫対策募金
森林セラピー協議会が実施へ南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守るため、森林セラピー協議会が村に提案した「松くい虫対策募金」について唐木一直村長は21日、「協議会が主体となって実施してほしい」と、大熊恵二協議会長に返答した。今後、協議会が窓口となって募金を始める。
協議会は、松くい虫対策で村が方針を示している薬剤樹幹注入の処理費用にあてる「松くい虫対策募金」の実施を提案していた。
唐木村長は、検討の結果、「村が主体となって募金活動を実施するには条例整備、募金の管理、運用上の事務が多く長い時間が必要で早急に対応できない」とし、「協議会が主体となって実施し、村は後援者として協力したい」と述べた。
大熊会長は、「法的なことが分からずに村にお願いしたが、協議会のメンバーを中心に、村にも側面から応援いただき、村民が大切に守っているアカマツの保存に役立つよう、協議会が窓口になって一生懸命頑張りたい」と話した。
今後、来年1月の村報で募金を広報し、1月早々に役場、村民センター、JA南箕輪支所、大芝関連施設の6カ所に募金箱を設置する予定。窓口への直接の募金は役場産業課内の協議会事務局で受け付ける。 -
秋葉街道8割方道筋確認
伊那市長谷を南北に貫く古道、旧秋葉街道の復活を目指している「秋葉街道発掘調査隊」の調査も終盤に差し掛かり、年度内には全経路が明らかになる予定だ。これまでに8割方の道筋を確認したが
、道路改良やダム建設などによって不明確な部分に難航している。
秋葉街道は江戸中期以降、静岡県の秋葉神社参詣に使われた道で、長谷地区景観策定委員会がこの古道の復元による周辺部の景観づくり構想を打ち立て、今年2月に調査隊を組織。古文書や絵図と照らし合わせたり、点在する道標や石碑などをたどったほか、地元の高齢者から情報を収集しながら調査を進めてきた。
これまでに街道の姿をとどめる個所も多かった黒河内地区の旧平集落から、国道を外れた中尾地区を経由し、市野瀬、分杭峠の大鹿村境までおよそ12キロを確かめることができた。
ただ、非持は湖底に水没している部分があり、溝口は東への迂(う)回と直線の説があるなど、両地区には不明確な個所が多い。今後も、文化財研究者などを中心に探り、道筋を結びつけていく。
確認個所から除々に整備を進め、来年度にも復活した街道のポイントに案内板を設置し「江戸時代の人たちの目線で多くの人に歩いてもらいたい」。また、街道から地域の名所に誘致し、観光面から地域活性化につなげたい考えだ。 -
最首氏を招いた環境保全セミナー開催
長野県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)などによる「環境保全セミナー」が20日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールであった。エネルギー環境アドバイザーの最首公司氏を迎え、世界のエネルギー情勢からみる日本のエネルギー選択について考えた。環境保全協会伊那支部、上伊那電気主任技術者協会の共催。
最首氏は「石油などの天然資源は文明の繁栄をもたらした一方で、戦争、貧困、環境問題といった負の遺産も残した」と指摘。また日本は、エネルギー自給率の低さから、米国のイラク政策を支持せざるを得ない状況にあることを示し、今後のエネルギー政策では(1)炭素を発生させないエネルギーの導入(2)エネルギー自給率の向上竏窒lえる必要性を訴えた。
その上で最首氏は「日本がこれを実現するためには、風力や小水力など、地域に眠っている自然エネルギーを出来る限り活用しながら、核燃料を使わなければエネルギー自立はできない」と力説。原子力発電には高レベル核廃棄物の最終処分場所の選定など、さまざまな問題があるが「地球が危機的状況にある中、誰かが犠牲にならなければならない」と語った。
また、地元でバイオディーゼル燃料(BDF)を使った活動に取り組んでいるNPO法人「伊那谷菜の花楽舎」による事例紹介もあった。 -
ドリームエンジェルスのクリスマスパーティー
宮田村の園児、児童らを中心にするエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス&ワークス」は16日、クリスマスパーティーを村民会館ホールで開いた。150人ほどが参加。歌って踊って、冬の1日をみんなで楽しんだ。
一昨年までは各年代ごと別々にパーティーを開いていたが、昨年から合同で開催。より賑やかになった。
ステージ上で日ごろの練習の成果を仲間に披露。音楽に乗って、軽快にステップを刻んだ。
クリスマスソングを歌ったり、ゲーム大会も。プレゼントもあり、パーティー気分を満喫していた。 -
家計を応援、特賞は灯油400リットル
家計を応援します‐。宮田村商工会は高騰する原油価格を考慮し、実施中の年末年始大売出しの特賞景品に灯油400リットル(3万5千円相当)を6本用意した。年明け5日までの期間中、参加70店でお買い上げ300円ごとに補助券を進呈。1月7日午前9時から開く抽選会(同商工会館)で、補助券20枚につき1回の抽選ができる。
前回年末年始売り出しの特賞は液晶テレビだったが、「燃料関係の高値が続いているので、家計の一助になれば」(商工会事務局)と灯油を初めて選んだ。
1等は家具調コタツ、ふとん2点セット各1本、自動車タイヤ券、ファンヒーター、自転車が各2本。2等はお米や加湿器、時計など12本を用意した。
そのほか空クジなしで景品総額は例年並みの210万円分にのぼる。
売り出しについて詳しくは村商工会85・2213まで。 -
デイサービスお楽しみ会、職員熱演で利用者爆笑
宮田村社会福祉協議会は21日、年末恒例のお楽しみ会をデイサービスセンターで開いた。寸劇やダンスなど、職員が多彩な芸を披露。デイ利用者は穏やかな年の瀬に大笑いした。
衣装や小道具を手づくりするなど、手の凝った盛りだくさんの内容。数週間前から練習を積んできた力作を発表した。
女性介護員がちょんまげ姿の力士に扮した相撲ダンス、・スちょっぴり・ス懐かしいスーダラ節やヒゲダンスに、会場は爆笑の渦となった。
寸劇は講談風で、・ス本当・スに懐かしい「君の名は」と「金色夜叉」の名場面を上演。
コミカルにアレンジした内容だが「春樹と真知子」、「寛一、お宮」のラブシーンを再現した。
プロ顔負けの熱演におじいちゃん、おばあちゃんはクギ付け。昔を思い出すテーマ曲も郷愁を誘い「すごい良かった」と歓声も飛んだ。 -
伊那市高齢者権利擁護ネットワークを構築
本年4月の「高齢者の虐待予防・養護者に対する支援に関する法律」の施行に伴い、伊那市は、介護保険サービス事業者や行政機関などの関係者が連携を図る「市高齢者権利擁護ネットワーク」を構築した。20日、市役所で検討会を開き=写真、集まった同関係者らがネットワークの必要性を理解し、構築を認めた。
市は、同法律の施行により、相談窓口業務を責務とする地域包括支援センターを市役所高齢者福祉課内など6カ所に設置。法律でネットワークの構築を義務付けられた同センターは、ネットワーク事業の原案を検討会で提出し、関係者らと話し合った。
事業の概要は、各相談機関同士の有機的な連携と虐待、消費者被害などの高齢者の権利侵害への対応のための体制づくり。具体的な取り組みである、権利侵害の早期発見・通報体制、意識啓発による予防活動などのネットワークを構築した。
将来に向けての取り組みとして、子どもや障害者らの権利擁護システムとの統合についても話し合った。
来年以降、年2、3回の関係機関会議を開き、具体的な運営方法を検討していく。
支援センターに寄せられた相談は11月末現在、高齢者虐待相談17件、消費者被害相談3件、その他の相談5件となっている。 -
新春を寿ぐ「和」「洋」の寄せ植え
新春を寿ぐ寄せ植えといえば、格調高い「松竹梅」がポピュラーだが、万両や千両などおめでたい実物の寄せ植えもいい。洋花系は冬の代表的な鉢花、シンビジュームやコチョーラン、シクラメンなどが一般的だが、小花系オンシジューム、原種系のマスバリアなど、和の雰囲気を持つランをメーンにした寄せ植えも素敵だ。師走が半ばになり、正月用鉢花、寄せ植えの材料がそろう伊那市ますみケ丘の産直市場、グリーンファームの小林智幸さん、荻原直樹さんと、宮田村のフラワーユーズの浦野成人さんに、作り方、アレンジの仕方などをお聞きした(大口国江)
##中見だし
「松竹梅」の盆栽は庭を作る感覚で、小林さん
材料は冬至梅、黒松、ヤブコウジ、七福ナンテン、寒菊、福寿草、オシマザサ、マンジュゴケ、化粧砂、培養土、山野草鉢。
(1)底に金編を固定し、ごろ土を入れる(2)主木の梅の位置を決め、黒松やヤブコウジなどを配置し、バランスを見る(4)実際に植え込む(6)こけを張り、手前を低く、化粧砂で池を表現する。
小林さんは「溶岩石を配置すると風格が出る。福寿草は根を切らないように、梅は根鉢は周りを少し崩す程度」とポイントを。
「年末になると、既成の松竹梅の盆栽が出回るが、ガーデニング感覚で、好きな材料を入れて、自由に作ると楽しい」と話す。
##(見だし)
万両、千両、百両、十両、合わせていくら?おめでたい実物の寄せ植えで来福を、荻原さん。
赤実、白実が春まで楽しめる万両、正月用の切り花としても人気の高い千両は、赤実と黄色の実がある。百両は別名カラタチバナ、ササの葉のように、細長い葉が特徴、白実と赤実がある。十両はヤブコウジ、ヤマタチバナと呼ばれ、樹木の下などに自生しているが、園芸用は実が大きい、大実ヤブコウジが多い。
赤い実、緑の葉が映えるように、白の深鉢に、万両、千両、百両、十両合わせて1万1110両を植え込み、手前に、葉ボタンを配した。
荻原さんは「実物を集め、洋風に作った。寒さに弱い植物もあるので、冬場は玄関や室内で鑑賞を」と話す
【豆知識】万両、百両、十両はいずれもヤブコウジ科だが、千両だけはセンリョウ科。名前の由来は、千両は葉の上方に実をつけるので、鳥に食べられやすく、万両は葉の下に実をつけるため、食べられにくく、実がしっかり残るからとか、万両の実は垂れ下がり、千両は上向きにつくので、万両は重く、千両は軽いから。百両、十両は万両などと比べ、草丈も低く、実も少ないからなど諸説がある。
##(中みだし)
洋花を作った正月飾り、フラワーユーズの浦野さんに聞く
小輪系のオンシジュームスターダスト、オレンジの白の原種系のマスベリア、色合いの合うハボタン、へドラで組み合わせた、金の水引や武者たこなど、正月飾りで雰囲気を演出した。
紫とカラシ色、シックな色合いのジコベタラム、ピンク色のアッサムにおい桜、赤い実が5月頃まで楽しめるチェッカーベリーコーデリアを籠に盛った。におい桜もジコベタラムも香りがいい、ラッピングも和風にした作品。
浦野さんは「正月向けは洋ランを中心に、シクラメンなどを合わせる。正月飾りなど小物で演出するのもいい」と話す。 -
観成園しゅん工式
施設の老朽化などに伴って移転、新築工事が進められていた伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)が運営する特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)の新施設が完成し20日、しゅん工式が開かれた。関係者約120人が出席し、玄関前でテープカットを行うなどして完成を祝った=写真。中原理事長は「観成園がここに完成したことにより、昭和伊南病院、老人保健施設フラワーハイツ、伊南訪問看護ステーションが一つのエリアに集まった。今後互いに連携し、地域住民の声に応えていきたい」とあいさつした。
職員増で事務所が手狭になったことなどにより、観成園の敷地内に新たに移転新築した伊南訪問看護ステーション(樋掛裕美子所長)のしゅん工式も併せて行われた。
観成園は鉄筋コンクリート2階建てで述べ床面積約4670平方メートル。旧施設が4人部屋だったのに対し、全室が個室となった。定員80人。総事業費は約12億7630万円で、うち国、県などの補助金は3億3180万円、自己資金は9460万円。残りの8億5千万円は借入金を充てる。
伊南訪問看護ステーションは鉄骨平屋建てで述べ床面積約200平方メートル。総事業費は5100万円で全額自己資金。 -
小学生観劇
駒ケ根市文化財団と市教育委員会は駒ケ根総合文化センター開館20周年記念事業として20日、市内5小学校の児童を招待して文化芸術鑑賞会を文化会館で開いた。午前に1・2年生、午後に3・4年生がそれぞれ文化会館を訪れ、影絵劇団「かしの樹」による影絵劇「ピーター・パン」と「アンサンブル・オアーゼ」のバイオリン、チェロ、ピアノによる音楽演奏を楽しんだ。開演前にははしゃいで大騒ぎしていた児童らだったが、劇が始まるやいなやたちまち静かになり、夢中になってじっとステージを見詰めていた。
21日には市内幼稚園・保育園の年中・年長園児らが招待され、同劇団による「100万回生きた猫」を鑑賞する。 -
統計功労者表彰
長年にわたり各種の統計調査に協力したとして統計功労者表彰を受けた、いずれも駒ケ根市下平の小野一雄さんと長岡志げ子さんは18日、市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した=写真。中原市長は「社会経済の進展に欠かすことのできない大切な調査。苦労も多いことと思うが、今後も引き続きよろしくお願いしたい」と激励した。
小野さんは20年間にわたり工業統計、商業統計などの各種統計調査に51回従事して全国統計協会連合会会長表彰を受けたほか、労働力調査に6回従事して総務大臣表彰を受けた。長岡さんは10年間にわたり事業所・企業統計、工業統計などの各種統計調査に12回従事して県統計協会長表彰を受けた。 -
箕輪消防署の有賀晋消防士長が気管挿管技能認定受ける
伊那消防組合箕輪消防署の有賀晋消防士長(35)=沢=が、救急救命士の気管挿管技能認定を受けた。県メディカルコントロール協議会が11日付で認定した。伊那消防組合で6人目、箕輪消防署では2人目になる。
今年7月下旬から8月の約1カ月間、県消防学校での研修で講習、実習、試験を受けた。終了後の9月4日から11月7日まで、伊那中央病院で患者の協力を得て気管内チューブによる気道確保を実習し、成功30症例以上の条件を満たして認定された。今後、医師の具体的な指導の下で気管挿管ができるようになる。救急救命士の資格は02年に取得している。
救急搬送は、心肺停止で搬送する患者も少なくないといい、「対応の強化になる。助けられる命が多くなるように、自分一人ではできないので、隊の中で頑張って生きたい」と抱負を語った。
有賀消防士長は、実習に協力してくれた患者に折鶴と励ましの手紙を贈り、署には、患者からお礼の手紙が届いたという。
福島朝雄消防署長は、「気管挿管できる職員が2人になったので、頑張ってやってほしい」と期待を寄せている。 -
箕輪町国民保護協議会設置
箕輪町は20日、国民保護協議会を設置した。会長の平沢豊満町長が委員21人を委嘱し、町の国民保護計画案を示した。今後は、07年2月に第2回協議会を開き、町議会3月定例会で報告する予定。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、町は6月に国民保護協議会設置条例を制定した。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成する。
協議会は伊那警察署、町商工会、町議会、区長会、伊那ケーブルTV、NTT、中部電力、伊那バス、消防団、赤十字奉仕団、農協、自主防災会、女性団体連絡協議会、交通安全協会などの代表や町助役、課長らで構成。
平沢豊満町長は、「町以外の皆さんにも情報交換なりご協力いただかないといけないため、お集まりいただいた。町民の生命、安全をいかに守るか、方向付けをよろしくご審議いただきたい」とあいさつした。
第1回会議では、国民保護について説明するDVDを見たあと、町の計画案の説明を受けた。 -
箕輪町男女共同参画いろはかるた応募作品展
箕輪町の男女共同参画いろはかるたに応募のあった作品の展示が、町役場ロビーで始まった。多彩なかるたに来庁者が関心を寄せている。
「あなたが考える男女共同参画の姿や願いを寄せて」と、町のパートナーシップみのわが募集した。
応募作品は103点。「ぬくもりを めざして進む みのわ町 一人ひとりが主人公」「明日また みんなで約束 仲良し小道」などがある。理想の箕輪町、理想の社会、男女の姿、家族の姿、子育て、地域の輪、慣習、人権、福祉など項目ごとにまとめて展示した。
応募作品は現在選考中で、12月末には終了予定。その後、イラストを書いて07年2月ころ、かるたの完成を目指す。
展示は今月27日まで。 -
国保運営審議会
飯島町は19日、役場で飯島町国民健康保険運営協議会を開き、平均で15・9%、7年ぶりの改定を諮問した=写真。
飯島町は現行の国保税では07年度収支は介護分1400万円不足し、医療分を合わせると、約3200万円不足する見込みで、財源確保のため07年4月1日に税額を改正する。 諮問案では医療費分の所得割1・0%増、被保険者割3000円増、世帯平均割2000円増、介護納付金分は所得割0・52%増、資産割0・07%増、被保険者均等割2300円増、世帯別平等割400円増。これにより、医療費分の引き上げ額は3100万円、介護保険760万円とし、1世帯当りそれぞれ1万8796円、8789円、平均で15・9%増となる。
高坂町長は「6年間改定しなかったが、医療費の高騰で引き上げが必要となった。08年度に医療改革の抜本的組換えを控え、健全運営に必要な最小限の改定を」と諮問した。
答申は来月中旬の予定。 -
飯島町地域情報化計画策定委員会が初会議
飯島町は19日夜、役場で飯島町地域情報化計画(07-11年度)の策定に向け、公募を含む10人を策定委員に委嘱し、初会議を開いた=写真。
知識経験者や団体推薦、公募、役場の各課代表を委員に委嘱した後、山田助役は「町の中期総合計画の中で、情報化の推進が位置付けられている。どのように進めたらよいか、ともに考え、より良い計画の策定を」と期待を込めた。
この後、委員会構成を行ない、委員長に松村澄人さん(知識経験者)、同副に佐藤幸宏さん(エコーシティー駒ケ岳)を選び、事務局から策定の考えた方、計画策定の方法などの説明を受けた。
同計画は住民や地元企業、地域レベルの情報化と行政情報化-を対象に、情報の利用、提供、共有、基盤利用の方法について方向性を示し、情報化の視点から地域活性化、協働のまちづくりの一翼をになう目的で策定。
検討する素案の項目は「現況と課題」「目標と重点課題」「展開施策」などで、展開施策は具体的に▽ケーブルテレビの活用▽地域ポータルサイトの構築による情報発信場所の確保▽防災行政無線の更新と活用▽地域情報化への支援-などを掲げている。
委員会は月1から2回のペースで開き、来年3月下旬までに計画を策定し、町長に報告する。 -
バンビーニのクリスマス会
中川村片桐のつどいの広場バンビーニで18日、一足早くクリスマス会を開いた。鈴の音を響かせ、お母さんたちが扮した、サンタクロースとトナカイが登場し、オープニング。トナカイ姿の竹入サリーさん(中田島)は腹話術人形のタロー君を子どもたちに紹介し、折り紙の星探しや英語の歌「きらきら星」で会を盛り上げた。
また、絵本の読み聞かせ、ハンドベル体験もあり、習い覚えたばかりのハンドベルで「ジングルベル」などクリスマスソングを演奏した。
10月オープンしたバンビーニは現在の登録者は87人と予想を上回る利用で、うち村外者は約3割。飯島町や駒ケ根市、豊丘村、松川町など。 -
不審者女子児童を撮影か
19日午後3時ごろ、駒ケ根市北割一区にある馬場クラブの公園で赤穂小学校の2年生女子児童2人がブランコに乗って遊んでいたところ、軽トラックに乗って来た2人の男が相次いで写真を撮って走り去った。児童の証言によると男は40歳くらいで白いジャンパー、黒いズボン姿で白いマスクをしていた。ポケットからナイフらしい物を取り出してちらつかせたというが真偽は不明。後から来た別の男は40歳くらいで四角い眼鏡をかけ、口ひげを生やしていた。
同小は20日、各家庭に警戒を呼びかける文書を配布した。駒ケ根署は現場付近をパトロールするなどして警戒に当たっている。 -
異例、委員会審議覆す
伊那市議会は12月定例会最終日の20日、入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している風力発電計画に中止の陳情を採択した総務委員会の審議結果を少数差で否決、委員会の審議結果が本会議で覆される異例な結果となった。一方、議会閉会後の全員協議会で小坂樫男市長が見解を述べ、計画に反対の姿勢を示した。
本会議では、総務委員長の報告に続く討議で、賛否の観点からそれぞれ3人が意見。採決はきっこうし、議長を除く25人のうち中止を求める陳情を賛成11人、反対14人で否決、推進の陳情を賛成14人、反対11人で可決し、市議会として推進の方針を打ち出した格好となった。
しかし、全員協議会で小坂市長は計画に対し「観光や地域活性化の起爆剤になるとは一概には言えない」と否定。景観面からも「高台に巨大な建造物を立てるのはいささか疑問を抱く」と非難した。
市議会での結果を受けて、鹿嶺高原から入笠山の尾根伝いにかけて検討している三峰川電力の大西英一所長は「市議会の決定を真摯(し)に受け止めたい。反対意見にも耳を傾け、懸念される点について配慮しながらこれまで通り検討を進めたい」とした。
反対署名3万余人分を集めた山岳団体や自然保護団体などでつくる署名連絡会事務局の北原功さんは「市長が広い見識で決断されたことを歓迎する。賛否が問われる大きな問題で、計画には反対」と述べた。 -
漆戸醸造で東京農大の学生が日本酒の仕込みを実習
日本酒の仕込みが始まっている伊那市の漆戸醸造(漆戸正彦社長)で22日まで、東京農業大学の学生が仕込み作業を学んでいる。
実習に訪れているのは応用生命科学部醸造学科の3年生2人。醸造現場の実情を学ぶことを目的とした実習で、学生らは全国各地の醸造所で2週間を過ごしながら、仕込み作業を手伝う。漆戸醸造が学生を受け入れるのは5年目。
学生らは、杉玉づくりから始め、蒸し米、麹(こうじ)、水を混ぜる櫂(かい)入れなど、仕込み作業全般を体験。実習生の田中慎之介さん(23)は「大学でも小さい規模で作ったことがあるが、実際は力仕事がほとんどで大変。教科書に書いてあることを実体験を通して学べて良かった」と語った。
漆戸社長は「今は醸造を学んだからといって醸造の仕事に就く人は少ない。こういう仕事もあるんだと学んでもらえれば」と話していた。
漆戸醸造では3月までに200石(約2万本)の日本酒を仕込むという。 -
宮田村の小田切元治さん・スラストダンス・スで全日本連覇
宮田村南割区の小田切元治さん(50)は、中野市の障害者とペアを組んで出場した車イスダンススポーツ全日本選手権(17日・東京代々木)で連覇を達成。同大会限りで競技の第一線から引退したが、全力尽くして有終の美を飾った。今年は世界選手権にも日本代表として出場。傷んだ体をかばいながらのシーズンだったが「納得して辞めることができる」と笑顔をみせた。
10月の世界選手権は準決勝に進出したが、世界の壁も痛感。帰国後も休む間なく練習を積み、一緒に世界も戦った長島はつみさんと組んで最後の大会に臨んだ。
健常者と障害者によるペア・スタンダードの部。世界との差を感じたスピード感、表現力などを少しでも縮めようと、数分間の演技を終えた。
「上をみればきりがないですけど:」と振り返りつつ「今までにない豊かな表情で、緩急つけて踊ることができた」と満足感漂う。
全日本選手権は昨年初優勝し、3回目となる世界選手権の切符も手にした思い出深き大会。今回は日本チャンピオンの称号を再び得て、10年余りの競技人生にピリオドを打つ場所となった。
「体の痛みもあり以前から辞めようと考えていたが、何とか全日本選手権までとやってきた。今後はマイナーなこの競技を少しづづでも広めたい」。
競技からは退くが、障害者が特別視されない環境を目指して、今後も積極的に後進の指導にあたる。 -
不妊治療に助成
宮田村は子育て支援策として、来年度から不妊治療費の助成を始めようと検討している。年間10万円、最長5年間の補助を予定。同額助成している県の補助対象者に上乗せて支給する計画だ。
村内では3人程度が県の不妊治療費助成を受けているとみられ、村の補助対象者も同数程度を見込んでいる。
1回の不妊治療で数十万円かかるといわれるが、県と村の助成により、悩み治療を受ける村民にとって年間20万円の負担軽減になる。
補助対象者の条件などは3月までに練り上げ、4月から実施する予定だ。 -
駒工生が宮田村の学童保育で紙飛行機づくり指導
駒ケ根工業高校情報技術科3年の生徒6人が19日、宮田村の学童保育の児童に紙飛行機づくりを指導した。11月に宮田小学校3年生と行なった交流が縁で、児童たちの熱い・スラブコール・スを受けて実現。ものづくりの楽しさを味わいながら、ゲームや雑談も楽しみ、年齢を超えてコミュニケーションを深めた。
学童保育を利用する宮田小3年生の児童が、11月の交流時につくった紙飛行機を仲間の前で紹介したのがきっかけ。3年以外の児童も興味を深め「ぜひ高校生のお兄さんたちに、教えてもらいたい」という話になった。
交流を行なっている、連携授業班、ラジコン班の生徒たちは申し出を快諾。村を訪れ、心待ちにしていた小学校1年から4年までの児童19人を懇切丁寧に指導した。
つくりながら、生徒と児童はすぐに仲良しに。心も体も寄り添ってふれあいの時間を過ごした。
神林伸也君(17)は「みんな素直で本当にかわいい。交流を重ねる中で、コミュニケーションの大切さを感じています」と話した。 -
宮田駅前周辺整備に研究会発足
宮田村のJR宮田駅前の整備活性化に向けて19日夜、「中心市街地研究会」が発足した。地権者、借地借家の代表者5人で構成し、事務局は村産業建設課が担う。当面は権利関係など諸課題を精査。人が集える駅前も目指して事例研究も進め、長年の懸案になっている空洞化早期解決の糸口を探る。
村は昨年末から5月にかけて、駅前周辺の関係住民を対象に懇談会を実施。出席者は総意で、整備活性化に向けた具体的検討を進めるための研究会発足を承認していた。
初回のこの日は、代表世話人に宮下進八郎さんを選任。検討の進め方について議論した。
当面は駅に近い1万平方メートルについて調査。対象区域は10人の地権者となるが、借家など権利関係も入ってくることから、現状の把握に力を入れる。
同規模の駅前開発や市街地活性化など先進事例の研究も進め、地域の特性にあった手法を模索する。
話し合いでは、住民本位の形で事業を進めるのが前提とする声も。「きれいになっても、人が歩かないような街ではさみしい」との意見もあった。
今後は月に1回程度開くが、実行に移せる部分は早期に取り組む考え。必要に応じて専門家や多くの人の意見も参考にしていく。 -
遊ゆう広場、初めてのクリスマス
宮田村町2区仲なかふれあいセンター内にある乳幼児親子交流施設「遊ゆう広場」は20日、クリスマス会を開いた。28組の親子が参加。地域のボランティアの協力で、紙芝居やリトミック、バルーンアートを満喫した。
次々と創り出されるバルーンアートに子どもたちも大喜び。犬やトナカイまで飛び出し、親子自身も風船を使って動物をつくった。
クリスマスソングの演奏にあわせて体を動かしたり、静かに紙芝居に耳を傾けたり。仲間と一緒に、一足早い聖なる日を楽しんでいた。
同センターは今夏開設。現在は80組にまで利用登録世帯が増え、1日平均10組ほどの利用と若い親子に支持されている。 -
伊那東部中・PTA親子文庫 読み聞かせ
伊那市の東部中学校のPTA親子文庫「すず竹文庫会」の会員と地域ボランティアの5人は、前年度から、学校で朝の読み聞かせ会を開いている。秋の読書旬間(4日縲・最終日の20日、本年度最後の読み聞かせをした。
読み聞かせを通じて地域の人と出会い、心を育てようと始めた事業。今年度は、ボランティアが5縲・2月の毎週、順番に各クラスを回り、詩や絵本などを朗読した。同旬間中は毎日訪れ、3年生を対象にブラックシアターも披露した。
この日は、代表の金丸恵美子さんら3人が2クラスを訪問。金丸さんは、人間とキツネが雪遊びする話、宮沢賢二の「雪渡り」を読み聞かせた。生徒らは音を立てず、静に物語を聞き入った。
同中学校図書館司書の高見さゆりさんは「生徒たちに変化が出てきている。最初は騒いでいた子どもたちも今では聞く態度が整ってきた」とし、図書館を利用する回数も増えているという。
図書委員長の3年、白籏沙也加さんも「人の話をよく聞けるようになった」と話す。
金丸さんは「中学生の感性豊かな時期にいろんな本を読んでもらいたい。なかなか読み聞かせが出来ていない親が増えているなか、私たちが一冊でも多く読み聞かせれれば」とし、来年度も継続した活動にしたいという。
生徒に本を読み聞かせる親子文庫の金丸さんら -
田楽座が富県小公演
伊那市富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団・田楽座は20日、同地区の富県小学校体育館で公演を開いた。小学生向けに演目を組んだ新作公演「おまつりてれんどろん」を披露。獅子舞や太鼓演奏など、座員が繰り広げる民俗芸能が児童約150人を魅了した。
小学生向けの新作公演のお披露目の場として恒例になっている同小学校での公演。今回は7月、4年振りの開催予定だったが、豪雨災害の影響で延期になっていた。座員の訪問を児童たちは、待ちに待っていた。
新作「おまつりてれんどろん」は、座員を身近に感じれるよう、会場中央にステージを設置したのが特徴。演目は8つあり、太鼓と語りに合わせユーモラスな舞い、迫力ある曲芸獅子舞などを披露した。
演目の中には、観客参加の「盆踊り体験」もあった。児童たちは見て聞くだけでなく、座員と一緒に手を叩き、声を出して公演を満喫した。 -
上伊那中部校長・教頭会が合同研修
上伊那の伊那市、南箕輪村の小中学校の校長、教頭らは16日、同市駅前ビルいなっせで、年に一回の上伊那中部校長教頭合同研修会を開いた。元県中学校長会長の毛涯章平さん(84)=豊丘村=の講演を通じて、学校運営者に何が求められているかを確認した。
研修会には、約50人の校長、教頭が参加した。県内の小中学校長を歴任し、豊丘村教育委員長も務めた毛涯さんは「教師・その憧れと自戒」と題して、自分の教職生活で学んだことを坦々と話し、教育者に必要なことを伝えた。
毛涯さんは、教師として歩み出した時の目標を振り返り、教師に対する憧れとして掲げた▽不易なるもの▽豊かな人間性▽円熟への憧れ竏窒フ3つについて講話。円熟への憧れではユーモアが必要とし「子どもの悩みをちょっと高みから眺め、子どもの緊張を受け流す能力が大切」と話した。
また、それらの憧れに対しての「肩書きに合う中身を持て」との自戒の重要性も訴えた。
上伊那中部の小学校校長教頭を前に話す毛涯さん