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上伊那スポーツフェスティバル06北部地区
ニュースポーツ体験第11回上伊那スポーツフェスティバル06の北部地区イベントは27日、箕輪町武道館、駐車場を会場に開いた。ニコニコスポーツブースで、子どもから大人までが囲碁ボールやペタンクなどニュースポーツを楽しんだ。
スポーツ活動やスポーツ交流を通じて参加者の交流を深め、体力やマナーの向上、活力ある健康で生き生きとした生活を実現しようと、上伊那スポーツ振興協議会、上伊那スポーツフェスティバル実行委員会が開いた。北部地区は箕輪町、辰野町、南箕輪村が対象で、今年は箕輪町であった福祉の集い「ふれあい広場」の会場で同時開催した。
種目は囲碁ボール、ペタンク、ビーンボーリング、サッカーボーリングなど6つ。体育指導員らがルールを教えるなど指導した。
ビーンボーリングでは、子どもがボールを投げると同時に自分たちもピンに向かって走ったり、大人と子どもが囲碁ボールで対戦したりと、思い思いに楽しんでいた。 -
駒ケ根市議会9月定例会日程
駒ケ根市議会は9月定例会を9月4日縲・6日の23日間の日程で開く。提案される議案は人事3、条例5、決算13、予算2、事件1の計24件。
06年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに4億6千万円を追加し、総額141億6千万円とするもの。
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産が赤穂中山原に技術開発センターを建設するのに伴う連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備費として1億2千万円、7月豪雨災害の復旧費として1億5千万円を計上している。
日程は次の通り。
▽4日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽13・14日=本会議(一般質問)▽15・19日=総務文教委員会▽19・20日=建設経済委員会▽20・21日=厚生委員会▽26日=本会議(採決) -
伊南行政組合議会第4回定例会
伊南行政組合議会は29日、第4回定例会を開き、条例改正3、05年度決算2、06年度一般会計補正予算1など、計7議案を原案通り可決、認定して閉会した。中川村議会議員の改選に伴う正副議長の選挙が行われ、指名推薦により議長には前副議長の野村利夫氏(飯島町議会議長)が、副議長には小林茂氏(宮田村議会議長)がそれぞれ選出された。
05年度一般会計決算は、歳入が16億6800万円で対前年度比1200万円(0・7%)減、歳出は16億1千万円で、同1700万円(1・1%)増。繰越明許費を差し引いた実質収支は5800万円の黒字となった。
議会全員協議会が開かれ▽昭和伊南総合病院の累積欠損金の処理▽伊南行政組合3カ年計画▽消防本部・北消防署庁舎建設計画▽伊南福祉会決算報告竏窒ノついて説明が行われた。 -
オリジナルバードコール作り
箕輪町のみのわ振興公社は、ながた自然公園の利用客向け企画で今年初めて、「オリジナルバードコール作り」をした。子どもたちが小鳥を呼ぶバードコールを夢中になって作った。
3日間限定企画で15組が参加した。長さ7センチほどの角材に穴を開け、ボルトをねじ入れる。ボルトを回すと音が鳴る仕組みになっている。子どもたちは角材を切るところから体験し、好きな絵を描いて完成させた。
木製のネームストラップも作り、焼きペンで名前や絵を描いた。
キャンプ場で夕食準備までの午後のひととき、自然の中で工作をして楽しめる-と利用客に好評だった。 -
遊休農地利用で青い朝顔咲く
箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」が管理する上古田グラウンド東の農地で、青い朝顔が咲き始めた。日ごとに花の数が増し、10月上旬まで楽しめそうだという。
Eグループ(11人、唐沢光範グループ長)は、遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと活動。7アールの遊休農地を借り、観光農園を目指して柴桜など花を育てている。当初からスイセン栽培に取り組む計画だが、秋の球根植えまでの間、朝顔を育てようと6月に種をまいた。
品種は米国原産ヘブンリーブルー。朝開花し午後3時ころまで咲く。花が楽しめる期間も約1カ月と長い。
春先から早朝や夕方に4、5回の草取りなどに精を出してきたメンバーは、「咲いてくれてほっとした。手入れした甲斐があった」と喜び、「自分たちだけで見ても、もったいない。多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。 -
駒ケ根警察署員がAED講習
事故現場などで一刻を争う救急措置が必要になった場合に備えて駒ケ根警察署(山本修作署長)は31日まで、署員45人を対象にしたAED(自動体外式除細動器)の講習を同署で実施している。3日間の講習にそれぞれ十数人ずつが分かれて参加し、伊南行政組合北消防署員の指導でAEDの操作方法などを学んだ。
参加した署員は人工呼吸、心臓マッサージなどの心肺蘇生(そせい)法の指導を受けた後、1人ずつAED操作の実技に臨んだ=写真。署員はAEDから流れる音声の指示を聞きながら、ダミー人形の胸にパッドを張り付けるなど、迷うことなくテキパキと操作していた。
同署は今回都合で参加できなかった署員についても近いうちに受講させ、万一の際に署員全員が対応できるようにしたいとしている。署の主導で署員全員を対象に行うAED講習は県下でもあまり例がないという。 -
戦争の記憶今に残そう
教訓新たに、戦時品持ち寄りながら飯島町郷土研究会(桃沢匡行会長、60人)は29日、戦争体験を風化させないようにと、戦時中の品を持ち寄って思い出を語る会を開いた。旧日本軍の指揮命令が記された「作戦要務令」など貴重な資料もあり、国のために退却することを許さず、突き進んだ戦争の愚かさを改めて心に刻んだ。
終戦記念日を迎える8月に同会は、6年前から「戦争体験を語る会」を開いてきた。
昨年は休止したが、会員の高齢化も進み、体験とともに戦争資料も散逸すると危ぐ。悲惨な戦争の歴史を改めて振り返ろうと、初めて思い出の品を持ち寄る方式で開催した。
会員ら約20人が参加。出征時に肌身離さず持っていった「武運長久」の寄せ書きがされた日の丸、戦争を鼓舞する当時の雑誌、鉄製の戦闘帽など持ち寄り、当時の記憶をたどった。
「作戦要務令」を持参した男性は「これには部隊を前進させることは書いてあっても、退却することには全くふれていない。何でもかんでも進め、進め。日本軍の性格が良く現れている」と話した。
人道の優先を許さなかった、我が国の歴史の1ページ。戦争が残した教訓をもう1度見つめ直していた。 -
【記者室】大芝高原まつり
夏祭りの締めくくりともいえる南箕輪村の大芝高原まつりが終わった。今年は大芝高原音頭をアレンジした「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」がデビュー。この曲を使ったパレードは保育園児から大人まで15団体が参加し、手作りの鳴り物「舞竹(マイバンブー)」を手に踊った▼予想以上の参加数にパレードコースを変更したほどで、老若男女が踊れるように作ったアレンジ曲は、祭りの盛り上げに一役も二役も買う、うれしい結果となった▼振付は基本はあるがアレンジ自由で、信大農学部の学生は楽しそうな笑顔と派手な振りで会場の注目を集めた。アレンジ曲が発展し来年はどんな祭りを見せてくれるのか。団体独自の振付対決というのも楽しそうだ。(村上記者)
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上伊那8市町村で介護保険料300万円余を多く徴収
上伊那広域連合の上伊那情報センターは30日、事務的なミスで、介護保険の被保険者2万9637人(推定)から介護保険料を10縲・90円多く徴収したことを明らかにした。10月以降、対象者に還付する。
本年度の介護保険料改定に伴い、徴収の計算方法や年金から引き落とす特別徴収の連絡方法が変わったため、センター職員が社会保険庁へ変更連絡をしなかった。介護保険料は偶数月の徴収で、4月に6月分と一緒に8月分の徴収額を送ったと思い込んでいた。
対象者は上伊那8市町村の年金を受ける65歳以上。特別徴収する3万9660人のうち2万9千人余が影響を受けた。金額は約304万円と推定される。
対象者には9月8日付で、広域連合長と市町村長名でおわびの通知を出す。還付は口座振込みで、口座登録のない人は来年6月の徴収分で調整する。
8月中旬、年金受給者が辰野町役場へ「入金が少ない」と指摘、辰野町役場から情報センターに「おそらく介護保険料ではないか」と連絡が入ってわかった。
情報センターの中沢清明所長は「被保険者、各市町村に大変迷惑をかけ、申し訳ない。システムが変わり、複数でチェックすべきだった」と話し、再発防止につなげる。 -
柳家喬太郎独演会、300人が大爆笑
喬太郎寄席、師匠の高座が残暑をふっ飛ばす-。駒ケ根市の落語ファンでつくる「喬太郎を駒ケ根に呼ぶ会(略称喬駒会、唐沢亨会長)」は27日夜、「第7回柳家喬太郎独演会」を上穂栄町の安楽寺で開いた。約300人が来場、師匠の「松竹梅」「牡丹燈篭(とうろう)」、新作の「8月下旬」で大いに笑い、落語の楽しさをたん能した。
今回は7回目とあって、新作、古典織り交ぜての3演目。大家の後継ぎに嫁さんが来るということで、長屋の松さん、竹さん、梅さんというおめでたい連中がお祝いのあいさつに行くことになった。それぞれ割り台詞で、松さん「なったなったジャになった」。竹さん「なにジャになられた」までは良かったが、梅さんは「長者になった」と言うべきところを「大蛇になられた」「亡者になられた」:。3人の人物描写が見せ場の前座噺「松竹梅」でスタート。
色男の侍、萩原新三郎に恋焦がれて死んだお露、その看病で亡くなった女中のお米。ふたりは幽霊になって、牡丹の花を描いた燈篭を持ち、夜な夜な新三郎のもとに通ってきた。2人が幽霊とは知らない新三郎はお露と深い仲に:。おなじみ、怪談「牡丹燈篭」。たっぷりと聴衆を怖がらせた。
最後は10日前に作ったばかりの期間限定噺「8月下旬」。祖父の待つ田舎に電車で、1人旅をする少年と乗り合わせた乗客の悲喜こもごもの人生を語った。 -
「水」をテーマに少年ふるさと教室
中川村公民館の村の自然や文化に知識と理解を深める少年ふるさと教室が27日あり、浄水場や下水道処理施設を見学し、「水」について理解を深めた。
文化センター前に集合した小学4-6年生10人はバスで美里の沢入浄水場に移動。村水道課の小林好彦さんから、水道水ができるまでの説明を受け、実際に取水した水の大きな砂やごみを取り除く沈砂池や、小さなごみを薬を使って大きな固まりにして、沈める薬品沈澱池、約1メートルの砂の層で小さなごみを取り除くろ過池などを見て回った。
また、公共下水道の処理施設、大草浄化センター、片桐浄化センターも見学し、上下水道の大切さに理解を深めた。 -
村内生産農家と児童が給食交流
安全、安心な食のありがたさに感謝宮田村の宮田小学校は30日、日々の給食に農産物を提供している村内生産農家を招いて「地域食材100%の日」を開いた。いつもは提供する側の生産者と食べる側の児童が顔をあわせ、地域食材ふんだんの給食で交流。「安全、安心な食材を」と取り組む熱心な地域の姿を知り、子どもたちは食のありがたさ、大切さを改めて実感した。
地元の新鮮な農産物を届けてくれる「学校給食を育てる会」との交流で3年目。この日は同会から10人が訪れ、各学級で会食した。
当然、給食は会員が丹精込めた野菜や肉を使用した献立に。
ボリューム満点のソースカツ丼、ジャガイモ、ニンジン、シメジ、タマネギ、豆腐と地の食材が彩り豊かな、その名も「宮田汁」も登場した。
豆類豊富な「まめまめサラダ」、デザートはリンゴと、豊かな宮田の大地を実感するメニューとなった。
児童と会員が歓談しながら一緒に給食を満喫。モリモリたいらげる子どもたちの姿に、3年1組で会食した白鳥静子さん=町三区=は「喜んで食べてもらえて本当にうれしい」と話した。
6年3組で交流した大平一郎さん=中越区=は、リスクを負っても無農薬栽培に取り組んでいると説明。安全なものをつくろうと努力する農家の想いにふれ、児童は感謝しながら食べていた。 -
乳幼児親子が音楽に乗せて表現あそび満喫
宮田村町二区にある乳幼児とその親が集う交流施設・遊ゆう広場(仲なかふれあいセンター内)で30日、親子でスキンシップを図り体を動かす「音楽と表現あそび」が開かれた。約30人が参加。心と体をほぐしながら、絆、ふれあいも深めた。
三重県の知的障害児施設職員で音楽療法士の米倉恵里さんを講師に迎え、趣向を凝らした楽しい遊びが満載。心地良い音楽にあわせ、体を動かした。
ミュージックケアとも呼ばれ、運動感覚機能の促進と情緒の安定を図る音楽療法。
やさしく快い刺激を与えるのが特徴だが、参加親子は肌と肌をふれあわせ、楽しいひとときを過ごした。
また、センター内にある村福祉作業所の利用者も参加し、親子と交流する姿もみられた。 -
上伊那のいも焼酎を全国配信 伊那八峰・12月発売へ
全国へ発進できる焼酎をつくろう竏窒ニ、上伊那産のサツマイモを原料にしたいも焼酎「伊那八峰(仮称)」の販売店企画会議が29日、伊那市西春近の県酒類販売伊那支店であり、焼酎は市町村産地別に製造することが、企画立案者側からの発表された。
この日は、販売に関しての呼び掛けに集まった、上伊那の販売店主ら12人が参加。生産、製造、販売代表ら5人から、今までの経緯や今後の販売方法などの説明を聞いた。
いも焼酎は上伊那内の産地別の8本に加え、権兵衛トンネル開通記念の1本(産地は同トンネル出入口近くの同市西箕輪)の計9種類を製造予定。それぞれ、蒸留方法、アルコール度数、イモの種類の違いなどで、味に変化を持たせる。
本年度から販売に向け、全8市町内で生産者組合員、ボランティアらが原料のイモ「黄金千貫」などの苗を植えている。総収穫数量は200トン(推定)。その一部で9種類の計、約1万6千本(1本720ミリリットル)を「喜久水酒造」(飯田市)が製造する。
話し合いの中では、ラベルの図案となる水墨画(作者=上山仁司・飯島町)の披露=写真=もあり、販売店からは「ラベルには『無農薬』の表示を盛り込みたい」などの意見もあった。
企画立案者の池上明さん(50)=池上酒店社長・飯島町=は、遊休農地の活用、伊那谷のPRに役立てばと期待。今回集まった12人が中心となって販売していく考えで、「売りたいという意思のある店に置きたい」とし、イモの収穫に参加する意思のある人を条件としている。
9月中旬にも会議があり、価格や味などの決定について話し合う予定。収穫、焼酎の製造は10月中旬からで、12月上旬の発売を目指す。 -
伊那市街地にクマ 豪雨でえさ無くなったか…
30日午前10時53分、伊那市荒井区の荒井神社から北東の土手を駆け上がっているクマを見たとの通報が伊那署にあった。伊那市猟友会伊那支部の3人が駆除作業に取りかかり、午後0時30分、最初の発見場所から北西に約1キロの同区内で捕獲した。けが人は出なかった。
同支部の溝口文仁さん(65)らによると、クマは体長1メートル10センチ、体重40キロほどで、メスの2歳。通報後、警察官などが捜索作業を開始、市は消防無線や広報車などで戸締りなどの注意を促す放送、市街地でのクマの出没で一時、周囲が騒然とした。
クマの有害鳥獣駆除が解禁となった17日縲恁サ在、同支部の捕獲頭数は7頭目。40年の経験を持つ溝口さんは「市街地に出没したのは初めて。短期間で7頭は多い」と驚き。「(7月の)豪雨で山にえさが無くなったことが原因」と分析している。
荒井神社の近くに住む60代の男性は「昨日の夜、裏の土手でガサガサと音がするのが聞こえた。今考えるとクマだったのかも…。まさかこんなところ(市街地)に出てくるとは」と不安がっていた。 -
伊那市で「おはなしドキドキぱーく」
上伊那の読み聞かせグループなどでつくる、お話の会「エム&イー」はこのほど、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館で、県委託事業「おはなしドキドキぱーく」を開き、パネルシアターなどの企画を繰り広げた。
パネルシアター、歌、語りなどのコンサートのほか、折り紙、お手玉教室などを7団体が企画、地域の子供連れ家族などが参加。「くもの糸」「ヘンゼルとグレーテル」など7演目の歌やパネルシアターは人気で、約50人が会場に詰め寄せた。
大型絵本など約1200冊を積んだ、県移動絵本図書館車「おはなしぱけっと号」も玄関先に登場。子どもたちは自由に本を読んだり、県立長野図書館の司書の女性の読み聞かせを楽しんだりした。
「エム&イー」の金丸恵美子代表は「子どもが本に親しむことが目的。肉声で読み聞かせることは、子どもたちの心の発達に役立つ」と話していた。 -
ふれあい広場
箕輪町社会福祉協議会の恒例、福祉の集い「ふれあい広場」が27日、町民体育館と武道館であった。ステージ発表や福祉体験、展示など多彩なイベントがあり、多くの人でにぎわった。
人と人とのふれあいや交流を大切にし、「だれもが暮らしやすい福祉の町づくりについて考えよう」と開催。特別企画で「アツキヨ」のライブもあった。ギターとボーカル担当アツシと、聴覚障害のハンディを持ち手話を取り入れたサインボーカル担当kiyoによる音楽ユニット。会場の人たちは二人のライブを満喫し、曲に合わせて踊る「みんなでダンスダンス」の時間も楽しんでいた。
ステージでは箕輪中学校吹奏楽クラブや伊那養護学校舎子太鼓の演奏、手話ダンス、日本舞踊などの発表もあった。
福祉体験コーナーでは車いす、アイマスク、点字、要約筆記などを子どもたちも体験。車いすに初めて乗った伊那北小学校5年の鈴木マサコさんは、「段を上がるのが大変だった。車いすに乗っている人を見たことがあるけど、大変なんだなと思った」と話していた。 -
うみがめ放流体験会事前交流会
伊那青年会議所が主催する小学生対象の恒例「うみがめ放流体験会」の事前交流会が27日、伊那市の生涯学習センターであった。参加児童らが班ごとに自己紹介したり、諏訪湖から遠州灘までの天竜川の地図を見て学習した。
体験会は、遠州灘でアカウミガメの卵を保護し、ふ化した子ガメを海に帰す活動をするNPO「サンクチュアリジャパン」を手伝い、子どもたちがカメの放流をする。
これまでは体験会のみだったが、今年は「見て、聞いて、触れて、感じて、伝えよう!」をテーマに事前交流、体験、体験発表会の3回シリーズで、天竜川上流に暮らす子どもたちがウミガメの生息のために何ができるか一緒に考える機会にする。
伊那市近隣市町村の小学1年から6年まで68人が参加。青年会議所と一緒に体験会を準備してきた「地球っ子くらぶ」(小学6年から高校3年までの14人で構成)のメンバーが11班の各リーダーを務める。
事前交流会で唐木純哉理事長は、人間が出すごみなどがウミガメの生息地を汚している現状を説明し、「小さな動物も大きな動物も同じ命を持っている。命の大切さを感じとってもらいたい。ごみを出してはいけないことも感じてほしい」と話した。体験会を担当する青少年委員会の唐沢幸恵委員長は、「天竜川は怖いこともあるけれど、飲み水として使っている所もあり大切。皆で守っていきたい。私達が何ができるが一緒に考えたい」とあいさつした。
子どもたちは班ごとに自己紹介し、体験会のしおりを読み合わせた後、「天竜川散策絵巻」を見て天竜川を学んだ。
9月23日の体験会はバス2台で静岡県浜松市の遠州灘海浜公園・中田島砂丘に行き、放流する。体験発表会は10月15日、伊那市の富県ふるさと館で開く。 -
風の里で第1回クラフト市
みはらしファームに来た人たちに、別の角度から心の観光を提供しよう竏窒ニ27日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内にあるイベント広場「風の里」で、第1回クラフト市があった。流木クラフトや、手作りアクセサリーなどのブースが並び、訪れた観光客を楽しませた=写真。
これまで「風の里」では、フリーマーケットが定期的に開催されていたが、クラフト市は初めて。上・下伊那でクラフト作品に携わっている参加者9店舗が集った。また、7月の豪雨災害見舞金を募るチャリティーライブも開催。駒ヶ根市を拠点として活動するオカリナ奏者・彦音さんが、心和むオカリナの音色を披露し、集った人たちを楽しませた。 -
箕輪西小親子レク
6年間を一緒に過ごした友人たちとの思い出をつくろう竏窒ニ26日、箕輪町箕輪西小学校の6年生22人が、校内で宿泊学習をした。
6年生が卒業前に取り組む親子レクレーションの一環。児童らに要望をとったところ、学校に泊まりたいという声があり、校内に子どもたちだけで泊まることとなった。
児童と保護者、その兄弟などは午後4時ころ学校に集り、夕飯づくりを開始。父親らが、はんごうを使って校庭でご飯を炊いている間、児童と母親らは校内調理室でカレーをつくった。
保護者が帰宅した後は、児童と職員で花火や肝試しを実施。「スポーツ天国」のリレーで2年連続優勝したことと、合唱コンクールの銀賞受賞を祝うパーティーも開き、6年間の思い出を振り返った。 -
【英会話教室オーナー マルコ・メランソンさん】
3年前の8月に駒ケ根に移り住み、英会話教室を開いた。「世界に向けて橋を架けよう」との思いを込めて「ブリッジ・ラングィッジ・スクール」と命名。人柄を反映した楽しい指導や、喫茶店での多人数レッスンなど、数々のユニークなアイデアで人気を集めている。現在、一般と小・中学生それぞれ30縲・0人の生徒を持って多忙な毎日を送っている。
◇ ◇
米国南部のニューオーリンズに生まれ、西海岸のサンフランシスコの大学でテレビ放送や映画の制作を学んだ。卒業後は教師の勉強をする傍ら、ナイトクラブでDJ(ディスク・ジョッキー)やバーテンダーなどの仕事も経験した。
ある日のホーム・パーティで、妻・友枝さんと出会った。
「彼女はぼくに近寄って来なかった。怖い人と思ったらしい」
最初は友達として付き合っていたが互いにひかれ合うようになり、その後東欧のチェコで結婚。95年に夫婦そろって日本に来た。
友枝さんの実家のある横浜に住み、東京の英会話学校で講師をしていたが、もっと良い環境を求めて白馬や北海道などに家を探した。伊那にも数年間住んだが、駒ケ根の自然や環境などが気に入って転居を決めた。
◇ ◇
初めて訪れた日本の印象は「町がきれい。古い建物ばかりの国竏窒ニいうイメージだったが全然違った。それにたくさんの電車やバスが時間ピッタリに動いていることには驚かされた。素晴らしいのは四季。ベリー・ナイス! 美しい」。
生活習慣の違いにはさほど戸惑いは感じなかった。
「以前住んでいたチェコも玄関で靴を脱ぐ習慣だったし、自分自身も部屋ではだしやスリッパでいるのが好きだったから。温泉も大好き」
食文化も「スシが好きで、サンフランシスコのレストランでよく食べていた。でも日本のすし屋さん高いね。だから回転ずししか行けない。あと、サケも好き。熱燗(かん)はいいね。日本の食べ物はみんなOK」
ニューオーリンズには1年か2年に一度、家族で帰っている。
「駒ケ根は大好き。でもやっぱり時々故郷が恋しくなる。これからもずっとここに住むかどうかは分からない。子ども2人には大きくなったら米国の大学に行ってほしい。両方の国の文化を知ることが大事だと思うから。ぼくの希望だけど…」
スクールへの問い合わせ・申し込みはTEL81・5576へ。
(白鳥文男) -
多目的情報発信車両入魂式
箕輪町は28日、多目的情報発信車両を導入し、役場駐車場で入魂式をした。
災害時や防犯のための広報や、物資搬送を目的としたスピーカー搭載の小型貨物車両。公用車で同様の目的に使用できる車両が少ないため、今回新規に購入した。最大6人乗り。今後、防犯の広報のため、青色回転灯を装着したパトロールができるよう車両登録もする。
6月議会の補正予算で可決された桑沢昭一さん、遠藤寿子さん、唐沢千春さんから、それぞれ町に寄せられた親族の遺志金と町一般財源の計200万円で購入した。
入魂式で平沢豊満町長は、「安全を守るための広報車。有効な情報を町民に知ってもらう。災害時には物資の運搬を兼ねる。安全で安心なまちづくりのため最大限活用してほしい」とあいさつした。 -
ど根性ヒマワリ開花間近
宮田村にど根性ヒマワリ?!‐。JR宮田駅に近い町2区の青果店「マルヒロ」の玄関脇のコンクリートから、ヒマワリが芽を出して順調に生育している。つぼみもふくらみ、開花も間近。兵庫県ではアスファルト路面を割って生えた「ど根性大根」が全国的な話題となったが、同様の生命力の強さに村の人たちは驚いている。
「あれれ、こんな所から芽が出てるって、最初はビックリしました」と店主の伊藤博康さん。1カ月ほど前のことだ。
その後も順調に生育し、今では大人の背丈に迫るほどの高さに。成長を見守ってきた伊藤さんだが「葉の色も良く、もうじき花が咲くはず。自然の生命力って本当にすごいと思う」と話す。
伊藤さんは店の周辺で4年ほど前からヒマワリを栽培。その種の一部が風に舞って、コンクリートの下で根を生やしたとみられる。
今では近所の人たちや通行人が、気に留めて立ち止まるほどに。「無事に咲くといいね」と開花を心待ちにしている。 -
ピアノとビオラのセッション楽しくミニコンサート
宮田村町三区でピアノ教室を開く宮下和子さんは28日、友人で弦楽奏者の西薗真理さん=京都府在住=と一緒にミニコンサートを宮田村民会館で開いた。ピアノとビオラの楽しいセッションは、訪れた人たちを魅了。クラシックから唱歌まで幅広い曲目で盛りあがった。
コンサートは駒ケ根市内で開いた昨年に続き2回目。会場には乳児を連れた若い母親から高齢者まで幅広い年代の人たちが集まった。
シューベルトの名曲など、2人が息のあった演奏を披露。「やしの実」「夏の思い出」など耳なじみの曲では、演奏にあわせて聴衆も一緒に口ずさむ場面もあった。
1時間ほどのコンサートはあっという間。和やかな雰囲気で午後のひととき、みんなで音楽に親しんでいた。 -
決算監査報告書提出
経費削減の姿勢評価も宮田村監査委員はこのほど、2005年度村決算の監査報告書を清水靖夫村長に提出した。「適正処理」と認めたほか、経費削減に取り組んでいる村の姿勢を評価。長矢好幸、加藤恭一両委員は「良い点は認めあい、村民と村職員が協力して自立を前進していきたい」と話した。
報告書には05年度の監査報告するだけでなく、前年度と比較して決算内容で改善された点などにも言及。9月村議会で決算認定するが、資料として添付して議会報告する考えだ。
「我々は村に対して厳しいことも申し上げるが、経費削減に取り組んでいる職員の努力も評価しなければ」と長矢委員。
改善の努力を周知することで、一層のやる気や住民との協力関係も構築できると期待した。
清水村長は「評価してもらうことができ、職員の励みにもなる」と話した。 -
昭和病院累積欠損解消へ
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)を運営する伊南行政組合(中原正純組合長)は29日、同院が抱える累積欠損金39億8千万円(05年度末時点)の解消のため、同額の資本剰余金を取り崩して充てたいとする議案を伊南行政組合議会に提出し、承認された。これにより、剰余金の残高は5億1千万円となる。
決算発表によると05年度の純損失はこの16年間で最大の4億2800万円。これまでの累積と合わせた欠損金は39億8千万円に上った。同病院は90年度から10期連続で赤字を計上。以降、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び4期連続の赤字経営を続けている。 -
駒ケ根市05年度決算は2億4千万円の黒字
駒ケ根市は29日、05年度普通会計の決算を発表した。歳入は149億7400万円で対前年度比3・4%増、歳出は147億2千万円で同3・6%増。繰越明許費などを差し引いた実質収支は2億4千万円の黒字となった。実質単年度収支は1億7800万円の黒字。
歳入の約30%を占める市税は44億5100万円で対前年度比9300万円(2・1%)増。このうち市民税は税制改正や景気の回復などの影響により同7200万円(6・8%)増。法人税は同1100万円(2・2%)減となった。歳入の21%を占める地方交付税は31億4900万円で対前年度比300万円(0・1%減)。
歳出では土木費が23億9200万円で、対前年度比1億1100万円(4・9%)増となった。南田市場土地区画整理事業、伊南バイパス関連の市道整備事業費が増加したことなどによる。教育費は17億900万円で同1億4200万円(9・1%)増。赤穂小体育館改築事業費の増加などによる。商工費は16億5200万円で同6500万円(3・8%)減。企業立地に伴う補助や企業誘致関連経費、物産・観光などのイベント経費は増加したが、中小企業振興資金預託金が1億500万円減少したことなどによる。 -
トヨセットさらに土地取得へ
駒ケ根市赤穂町四区の北の原工業団地に新たに進出するトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)は同市大田原工業団地のトーハツに隣接する土地2・4ヘクタールを新たに取得する。29日に行われた会見で中原正純市長が明らかにした。9月6日に用地売買契約の調印式が行われる。同社の進出に伴って交渉が行われ、このほど合意に至った。同地には建築面積約1万1500平方メートルの倉庫と工場が建設される予定という。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約200人。 -
こまがね市民活動推進会議設立
駒ケ根市の市民によるさまざまな活動を支援しようと、市民有志による「こまがね市民活動推進会議」が28日、発足した。会員は市が04年に委嘱した「第1回駒ケ根改革と創造へのまちづくり推進市民会議」委員30人のうちの15人。駒ケ根駅前ビル・アルパで行われた設立総会では役員・委員の選任、会の名称、事業計画・予算案、規約などについて審議した。今後随時会議を開き、将来の市民活動の中心となる市民活動支援センター設立に向け、その基盤づくりとなる実態調査や啓発、援助などの活動を行っていく。
鈴木座長は「走りながら考え、考えながら走る竏秩B試行錯誤の連続かもしれないが、まず始めることが大切。目標に向かって頑張ろう」とあいさつした=写真。
委員は次の皆さん。
▽座長=鈴木明▽副座長=小原茂幸▽事務局長=宮澤敏幸▽総務委員長=鈴木明▽同委員=小原茂幸、加治木今、加藤道生、久保田満、宮澤敏幸▽組織委員長=加治木今▽同委員=赤羽明人、小平裕子、北原久爾▽事業委員長=加藤道生▽同委員=三井貞明、竹内滋一、竹村哲郎▽企画委員長=久保田満▽同委員=杉本雅史、倉田正清、春日源之 -
大曽倉市有林活用計画策定委員会
駒ケ根市は28日、市が05年に取得した大曽倉の山林、原野など約97ヘクタールの今後の活用計画などを審議する第1回大曽倉市有林活用計画策定委員会を市役所南庁舎で開いた。地元関係者、有識者、林業・教育関係者、公募など20人の委員のうち18人が出席。市が示した活用構想の素案についての説明を受け、現地を視察した。座長にコーディネーターとして参加している信州大農学部教授の伊藤精晤さんを選出した。
素案では同地を「市民がつくりだす安らぎの緑の空間」、「森林と遊ぶ緑の空間」を目指して市民の教育、交流などに活用していく竏窒ネどとしている。委員会は12月の活用計画策定に向け、全6回の会議を予定している。
同地は、所有していたカネボウ不動産の清算により処分されることとなったが、地域にとって将来好ましくない開発が行われる可能性などを考慮して市が約5670万円で取得した。