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箕輪手話サークルが消防講話を聞く
箕輪町の箕輪手話サークルは2日夜、耳の不自由な人達の災害時の避難や119番通報などについて、箕輪消防署で話を聞いた。
消防講話は、昨年度に引き続きサークルが申し込んだ。林正敏副署長が、質問事項に答えて話した。
7月の豪雨災害を受け、耳の不自由な人の避難時の窓口はどこか、避難所で誰に頼ったらいいのか-などの災害対応に関連した質問が多く、林副署長は「隣近所や若干離れていても親しい人との意思疎通を常に図ってもらうことが大切」とし、「プライバシーの問題もあるため、本人から区や常会に協力をお願いするなど意思表示をしておいてもらうのがいいのでは」と話した。
サークルからは「区長さんなどに本当に協力してもらえるのか」など不安の声もあり、区長会の場で、災害時に障害者の窓口を作るなど協力をお願いしてほしい-と要望。町の災害対策のガイドなどに手話ができる人の人数や居住区などの情報掲載も要望した。 -
昭和伊南病院防災訓練
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は3日夜、火災に備えて年に1回の消防・防災訓練を行った。職員、消防のほか、周辺の北割一区の住民など約350人が参加し、患者の非難誘導や初期消火などの訓練に当たった。
「地下の食堂湯沸し室付近から出火、病棟に延焼の恐れあり竏秩vとの想定で訓練開始。首に「骨折」「肺炎」「ぜんそく」などと書かれた札を下げた患者役の職員らが救助袋を使い、4、5階から3階バルコニーに次々に降下=写真。住民らの助けを受けながら、さらに非常階段、滑り台を使って1階までスムーズに避難していた。参加した職員は「救助袋は垂直に降りるので怖かった。使わなくてもいいように、絶対に火災を起こさないように注意しなければ」と話していた。 -
東小交通安全教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は4日、全校児童を対象にした交通安全教室を校庭で開いた。駒ケ根警察署員と伊南交通安全協会駒ケ根支会の役員ら約10人が同校を訪れ、自動車で人形をはねる実験などを行った=写真。衝突を目前で見た児童らは恐怖の悲鳴を上げて事故の恐ろしさを実感。「飛び出しは絶対にしません」と誓っていた。
横断歩道の正しい渡り方や自転車の安全な乗り方、自動車の死角などについての講習も行われた。駒ケ根署の渋谷保人交通課長は「駒ケ根市では子どもの事故が増えている。学校の行き帰りになどに事故に遭わないよう、ルールをしっかり守ってください」と呼び掛けた。 -
駒工強歩大会
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は4日、第43回強歩大会を行った。全校生徒約330人が参加し、男子は34・0キロ、女子は29・5キロのコースを走ったり歩いたりしてそれぞれの体力の限界に挑戦した。
男子は学校を、女子は上赤須集会所を午前9時にスタート=写真。一路中沢を目指し、吉瀬から大曽倉、東伊那、下平を経て学校へと戻るアップダウンの激しいコースを息を切らしながら完走・完歩を目指した。途中4カ所のチェックポイントが設けられ、規定時間内に通過できないと落伍扱いとなるため、生徒らは時計を見ながら懸命に歩いていた。 -
箕輪町ボランティアセンター検討委員会
箕輪町ボランティアセンター検討委員会が発足し、ボランティアセンターの原案作成に取り組んでいる。
ボランティアセンターが目指すところは▽住民パワーが生かせる場▽人と人、人と活動をつなぐ“架け橋”の場▽生きがいづくりの場▽地域で活動するNPOや地域活動団体との協働▽住民にとって使いやすく、必要とされるセンター-。
検討委員会は公募委員を含む25人で組織。現在のボランティアセンターの課題を検討し、利用団体の聞き取り調査結果も参考に多くの声を集約して運営方法、事業内容などの原案を作成する。11月に町長に提言する予定。
構想づくりのためこのほど、日本社会事業大学社会福祉学部の辻浩学部長を招き、町福祉センターで講演を聞いた。1970年代に過疎地域で地域づくりが話題になった背景、ボランティア活動組織化のパターン、ボランティアセンター作りなどの話を聞き、地域づくりの拠点となるボランティアセンターについて学んだ。 -
中国語落語のパイオニア
箕輪町
小倉伸裕さん「日本の文化、落語で世界を平和にしたい。日中関係が政治的にギクシャクしている中で、個人の力は小さなものですが、文化を通して日中友好の役に立ちたい」
箕輪町国際交流協会の主催で9月、中国語落語会が箕輪町であった。中国語落語だけでなく同時通訳落語も披露し、中国人や日本人を笑いの渦に巻き込んだ。
兵庫県出身。京都外国語大学で中国語を学び、落語研究会に所属していた。卒業後、仕事で2度中国に渡ったが、思うようにいかず帰国。大学では有名な存在だっただけに、「落差があって、立ち直ることができなかった」。1年ほど悶々とした日々を過ごし01年、日系印刷会社に就職し、上海に渡った。
娯楽が少ない上海で日本人サークル「上海OWARAI会」に入った。落語のビデオなどを見る会だが、落研の経験から落語をするようになった。
芸名は「梅津亭あんこう」。学生時代からの名前だ。「梅津」は大学のあった梅津町の地名からで、「あんこう」は苗字が小倉なので「あんこ」がいいだろうとの発想から、響きのよさで「う」を付け足し「あんこう」となった。皆は親しみを込め「梅あん」と呼ぶ。ずっと気に入っている芸名だ。
03年、桂福団治さんの上海公演で前座を務める話が舞い込んだ。「イチローとキャッチボールするような勢い」だった。04年に再び話があり、「変わったことをしよう」と考えたのが中国語落語だった。演題は「まんじゅうこわい」。中国人にわかりやすいように、まんじゅうとお茶をカニと紹興酒に替えた。
世界初の中国語落語は、日本人向け雑誌のカラー見開きで『夢はぼくのビタミン剤』のタイトルで紹介され話題になった。
「すごくうれしかった。このチャンスを生かしたい」。その後、「時そば」など自分流にアレンジを加えて中国語に訳した。
05年3月、上海の日本総領事館から声がかかり、観客の9割が中国人というイベントで中国語落語を披露する大舞台も経験した。今年2月に帰国し、現在は箕輪町内の企業に勤務する。
「日本と中国の笑いのツボは違う。未だに違いがわからない。日本は手の込んだ笑いが好まれるが、中国はシンプルな笑いがうける」
メリハリをつけて話し、紙吹雪などの視覚的要素や音を入れるなど独自の工夫も加え、いかに中国人を笑わせるか、研究が続く。
「関西人には変なDNAがあって、普通の会話でもボケないと申し訳ない。中国人を笑わせたい。DNAがそうさせてる」
今月7日にはNHKラジオ第1放送「地球ラジオイン上海」に生出演(午後2時ころ)する。
11月には香港での公演もある。香港中文大学の依頼で、ボランティアで落語をする。チケットの売上は恵まれない子どもたちのために寄付する計画だ。
中国語落語を披露する場が少しずつ増え、夢はさらに膨らむ。「僕にとって香港でやるのは、ブロードウェイと同じ。香港を制覇し、アメリカ、ヨーロッパと世界に出て行く」
ジャッキー・チェンに会うのも夢で、「香港はすぐに情報が広まる。そのうちジャッキーのパーティーに呼ばれる」と、自宅の風呂の中でパーティーでのあいさつを妄想しているという。
最後に目指すところは、「紫綬褒章を狙ってる。最低でも国民名誉賞がほしい」と冗談めいて笑った。(村上裕子) -
全国障害者スポーツ大会 木村保さん出場
第6回全国障害者スポーツ大会(14縲・6日・兵庫県)のソフトボール投げに出場する、木村保さん(68)=伊那市富県=が5日、市長訪問した=写真。小坂樫男市長と面談し、大会の意気込みを語った。
木村さんは12年前、脳梗塞で倒れて左半身不随となり、リハビリのためソフトボール投げを始めた。それまでスポーツとは縁がなかったというが、病気の翌年から出場する県大会では、常に優勝しているという。
今回は9月に松本市であった県予選で34メートルの記録で優勝し、出場権を獲得。全国出場は規制があるため、数年の間隔を空けて3度目の挑戦となる。
自己記録は38メートルで、トップレベルの選手との差は約2メートルある。年を取ると共に記録は落ちているというが「自分の力を発揮し、良い結果が残ればうれしい」と抱負を述べた。 -
西町クラブ 第1回全日本ハイシニアソフト出場
第1回全日本ハイシニアソフトボール大会(13縲・5日・徳島県)に出場の「伊那西町クラブ」の大木島登代表(71)=西春近=ら選手4人が5日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会の抱負を語った=写真。
65歳以上の選手を対象とした、日本ソフトボール協会が主催する初大会。ピッチャープレートとバッターとの距離が通常より2メートル近いハイシニアルールで、全国の41チームがトーナメントを戦う。
伊那西町クラブはメンバー16人で、若いころに国体出場の経験を持つ選手が2人所属の県内でも伝統のある古豪。県予選(7月8、9日・上田市)では対戦チームを大差で破り続け、力の差を見せつけて優勝した。
チーム内でも最年長の大木島代表は「生涯スポーツとして楽しみながら、初戦(シルバー球友会=広島県)を突破したい」との抱負を語った。
出場選手は次の皆さん。
▽代表=大木島登▽監督=伊藤易明(西町)▽主将=矢沢広人(西町)▽コーチ=三沢幸栄(西春近)溝上昭平(西箕輪)▽加藤尚(日影)井口勝義(福島)原壮内(西町)堀内四郎(下新田)花崎功(西町)城倉誠也(西春近)春日良一(西箕輪)溝上達(西春近)北原徳二(同)竹内勇(西町)梶村隆志(南箕輪村南原)▽スコアラー=宮沢みゆき(西春近) -
新地域食材の開発・ブランド化セミナー
上伊那で生産される新たな地域食材を活かした食べ方の提案を行い、学校給食への普及と特産品づくりの方向性を模索してもらおう竏窒ニ5日、「新地域食材の開発・ブランド化セミナー」が、伊那市の女性プラザであった。上伊那管内の学校栄養士など約70人が参加し、蓼科高原のフランス料理店・エスポワールのオーナーシェフ・藤木徳彦さんから、エゴマやダチョウ肉などの調理方法を学んだ=写真。
遊休荒廃農地の解消などを目的として新たに作られるようになったエゴマやアマランサスをはじめとする新食材などの食べ方を提案するセミナーで、今年は、上伊那が重点振興品目として生産しているブロッコリーや白ネギ、ブナシメジなどポピュラーな食材も用いたメニューとした。
藤木さんは、駒ヶ根市や中川村で生産されている信州黄金シャモのポワレに、アマランサスを合わせた料理など、7品目を紹介。
「地元食材を食べ方の提案方法の違いにより、いくらの付加価値を付けることができるかを考えてほしい」と語り、料理を提供する対象者によっても、その調理方法を変えていく必要があることを訴えた。
出来上がった料理は好評で、「ダチョウは少し癖があり淡白なイメージがあったが、調理方法でそれも解消することが分かった」などといった感想が挙がった。 -
南大東島の子どもたちが伊那西小学校の児童と交流
伊那のカエルは小さくて青くてかわいいね竏秩B青パパイヤをきっかけとして市民交流を深めてきた沖縄県南大東村の小学生が5日、伊那市の伊那西小学校を訪れ、同校児童とともに稲刈りに挑戦した。稲刈り初体験の児童たちは、稲の感触を確かめながら伊那の自然を楽しんだ。
民間レベルの交流が、教育レベルへと発展した形で実現した交流事業は「島の環境と異なる自然や農業を体験することを通して、生きる力を養うとともに改めて郷土を見つめてもらおう」と、準備を進めてきた。
今回訪れた児童は5、6年生8人。4縲・日を伊那市に滞在し、伊那西小学校の児童と交流するほか、島にはない自然や温泉を体験したり、農作業に挑戦する。
5日は、ホームステイ先から伊那西小児童らとともに登校し、伊那西小の5年生が育ててきた田んぼの稲刈りに挑戦=写真。島でサトウキビの収穫などを手伝っていることもあり、カマの使い方は手馴れた様子だったが、「キビと少し違う」と話しながら、稲刈りの感触を楽しんだ。また、田んぼのあちこちから姿を見せたアマカエルには興味津々。「島のカエルは大きいけど、ここのカエルはかわいい」と、手のひらに乗せ、その様子を観察していた。
5年生の川満愼君(10)は「大東では稲を作っていないから、稲刈りができて良かった」と話していた。
午後は、児童会が主催する交流パーティーなどがあり、島の児童らによる太鼓や三線演奏もあった。 -
伊那東部中2年・沖村貴弘君 全日本卓球選手権へ
11月10縲・2日、徳島県である、全日本卓球選手権カデットの部(14歳以下)のシングルス、ダブルスで出場の伊那東部中学校2年の沖村貴弘君(14)=伊那少年卓球クラブ=が4日夕、市役所を訪れ、小坂樫男市長に意気込みを語った=写真。
沖村君はシングルスの県予選(9月24日・長野市)で3位。ダブルス県予選(8月10日・小諸市)は下條村の下條中の森岡大樹君とペアを組み優勝し、それぞれの種目で全国大会への出場権を獲得した。
実業団に所属していた母親の影響で小学校入学以前から卓球をはじめ、各年代の全国大会へ出場する活躍を見せる。得意なプレーは、相手の攻撃を封じて攻めることだという。
全国大会シングルスについては、前方で積極的に仕掛けたいとし「初戦を突破して、できればベスト8まで進出したい」と抱負を語った。
沖村君は来年1月16縲・1日、東京都である全日本選手権ジュニアの部(17歳以下)のシングルスにも出場することになっている。 -
工場敷地内に日本庭園
宮田村新田区の製造業ユーエスアイ(旧社名浦野紙器)は新工場に日本庭園を併設し、地域にも開放している。散策できるほか、地下53メートルから湧き出る良質な天然水も自由に飲むことができ、従業員のほか近所の人が持ち帰る光景もみられる。
庭園は浦野勇社長の発案で造成。池やせせらぎ、植栽が見事だが、石や立派なマツなど地域の寄付も得ながら完成した。
周囲に壁などは一切なく、誰でも自由に立ち寄れる空間に。「地域の協力があってこそ。気軽に利用してもらえれば」と担当者は話す。
工場用に新たに採掘した井戸水は良質で、抜群のミネラルウォーターに。「延命水」と名付けて園内にも引水し、自由に試飲することも可能だ。 -
受け継ぎたい地域の風習
向山民俗資料館で十五夜のお供え特別展宮田村民会館内にある向山雅重民俗資料館で、村内に伝わる十五夜の風習「おからこ」のお供え物を再現した特別展示が十五夜の6日まで行われている。
十五夜のお供え物と言えば、団子が思い浮かぶが、宮田村では米をつぶして丸い鏡餅のようにした「おからこ」をお供えするのが昔からの風習。
しかし、今では村内でも忘れ去られるようになり、風習を継承している家庭はごくわずかとなった。
村教育委員会は「地元の身近な文化をもう1度見つめてもらおう」と特別展を企画。
昔ながらに、おからこと里芋などの根野菜、お神酒、ススキなどを並べ、満月浮かぶ風景も再現した。
さっそく見学者が訪れたが、「懐かしいねぇ」と話す人がいる一方で、「おからこなんて初めて聞いた」と話す村内の高齢者も。
小学生の見学もあり、もの珍しそうだったが、ムード満点の十五夜気分を味わっていた。 -
小学校存続の意味再確認へWS
統合問題が出ている、伊那市の新山小学校の存続を願う住民の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)の2回目の会合が4日夜、地元の集落センターであった。存続させることの意味を再確認するためのワークショップ(WS)を開いた=写真。
14常会の代表者、小学校と保育園の保護者ら22人の委員が参加。学校存続が「必要」「不要」のそれぞれの立場に立ったとして意見交換し、必要性を再認識すると共に課題を見つけた。
WSでは「自然を生かした独特の教育ができる」「小人数校だと学年を越えた交流が広がる」などの必要とする意見。若林会長は「小規模校でしか得られない教育が魅力としてある。しかし、小規模では競争力が養われないとの課題もある」とした。
存続に向けた方策についても話し合いもあり「若い家族が定住できる環境づくりを」「他地域からバス通学で呼び込む」などの意見が出ていた。
次回の会合では、新山小学校の魅力について、深く追求していく予定だ。 -
入笠牧場で下牧始まる
伊那市高遠町の入笠牧場で5日、牛の下牧が始まった。4カ月間伸び伸びと過ごした牛たちは広大な草地との別れを惜しむように下山した。
放牧は丈夫な乳牛の育成や種付け、酪農家の労力軽減が狙い。今季は南信地方の酪農家42軒から希望を受け、ホルスタインや黒毛和種162頭を放した。
降雨日が少なく高温が続いた影響で牧草の伸びが悪い上、鹿に食べられたことで乾草を与えて補ったため、「健康状態が良くない牛も見受けられた」。例年、下牧時には平均40縲・0キロ体重が増えるという。
JA上伊那職員や酪農家など関係者約50人が作業。妊娠鑑定や体重測定、駆虫剤の投与などをして下牧させた。初日は約70頭で、2日かけて全頭を下ろす。 -
北小河内中村地区住民対象に第2回健康診断
箕輪町役場保健福祉課は30日、7月の豪雨災害で被災した北小河内中村地区住民を対象に第2回健康診断と相談を中村集会所で開いた。
問診、診察、心電図、血圧測定、健康相談に加え今回は、認定心理士の伊藤隆さんによる個別相談もあり、9人が訪れた。
19人が訪れた第1回と比べ、今回は少なくなったが、お年寄りは「雨が降ると不安になる」「大雨が降れば困る」と保健師に話していた。 -
駒ケ根市教育委員辞令交付
駒ケ根市は2日、前任者の任期満了に伴う新任の教育委員に塩澤京子さん(49)=同市上穂栄町=を任命した=写真。任期は1日から4年間。塩澤さんは「子育ては一段落して一線から退いたつもりでいたが、母親の立場として教育にかかわってきて感じたことを生かし、母親の悩みを聞いて行政に少しでも反映させていきたい」と抱負を語った。中原正純市長は「一番若い委員。女性の立場から市の教育の向上のために力を尽くしてほしい」と期待を寄せた。
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箕輪町商工会で人材活用セミナー
箕輪町商工会はこのほど、上伊那地区の企業を対象に人材活用セミナーを町文化センターで開いた。リクルート松本支社長の金内康人さんが、「企業変革の担い手となる“若手人材”の採用」をテーマに話した=写真。
箕輪町内の企業を中心に社長や総務担当者17人が参加した。
能力・適性の高い人材を厳選して採用することが、結果的に早期に期待されるパフォーマンス・成果に到達する-との考え方に基づき、即戦力となる優秀な人材の採用のため、採用時のコストに戦力化にかかる時間と教育コストを加えた「戦力化コスト」を投資と考え、厳選採用することをアドバイスした。
「優秀な人材」は、企業が「求める人物像」によって異なり、「求める人物像」は職種やポジション、ミッションによって変わる、企業変革の中核となる人材採用では資質、志向、価値観、行動特性が重要になることなどを説明した。 -
長野県アコーディオンフェスティバル
第14回長野県アコーディオンフェスティバル(長野県アコーディオン愛好会主催)は30日、箕輪町文化センターホールであった。県内の8地区から35人が出演し、アコーディオンの優しく美しい音色をホールに響かせた。
長野県アコーディオン愛好会は会員49人。20歳代から70歳代と年齢層も広く、楽しく練習に励んでいる。フェスティバルは年1回、県内各地を回って開いている。
全員合奏の「真珠とりのタンゴ」「ドレミの歌」で開幕。合奏、2重奏、独奏など14プログラムで、チロルやスペイン、ペルーの民謡、日本の歌謡曲や映画音楽など幅広いジャンルの曲を演奏し、アコーディオンの魅力を披露した。
みのわ少年少女合唱団も賛助出演した。 -
【「アルプホルン駒ケ根」代表 福沢勇次さん】
心を癒す音色に魅せられた上伊那在住の男女9人でつくるアルプホルン駒ケ根。今年4月に発足し、千畳敷での中央アルプス開山祭でデビューを飾った。牧歌的な響きが高原のさわやかなイメージに合うためか、あちこちのイベントに引っ張りだこだ。
「今年になってもう13回も演奏している。うれしいんだけど、演奏には最低5人ぐらいは必要だから、それぞれ都合をつけるのがけっこう大変になってきてね。できればこれから20人ぐらいまで増やしたいんだ。興味のある人はぜひ一緒にやりましょう」
◇ ◇
5年前、大桑村でアルプホルンを演奏しているのをテレビで偶然見た。
「音も魅力的だったけど、聞けば楽器は演奏者一人ひとりが自分で作るんだっていうじゃないか。日曜大工は趣味でやっていたし、工芸が好きだったこともあってどうしてもアルプホルンを作ってみたくなってね。毎週土日曜日に木曽まで通って、教えてもらいながら夢中で作った」
ところが、ようやく出来上がった自分だけの楽器だが、いざ吹いてみても音が出ない竏秩B
「中学の時にトランペットをちょっといじったことがあるくらいで楽器はやったことなかったからね。いろいろと工夫してやっと音が出た時はうれしかったな」
だが、周りにアルプホルンを持っている人などいるはずもなく、独りだけの練習にもだんだん飽きて、しばらく放ったらかしになっていた。
ある時、駒ケ根市民吹奏楽団のホルン奏者ら数人がアルプホルンに興味を持ち、自分たちにも教えてくれ竏窒ニ言ってきた。
「さすがに楽器に慣れている人たちだから上達は早い。たちまちうまくなったね。楽器の作り方は教えたけど今度は自分が演奏を教えてもらうことになったよ」(笑)
5人で同好会をつくり、大桑村のグループと合同でイベントで演奏しながら、独立に備えて腕を磨いてきた。
◇ ◇
「アルプホルンは一つ一つが手作りだから音色は微妙に違う。全員の音が和音になって響き合うと本当に気持ちが良いね。魅力はね、ああいう音だから割と気楽に吹けることかな。聴く方も堅苦しくならないのがいい」
「日本中のアルプホルンのグループを集めて中央アルプスをバックに演奏できたら素晴らしいと思いませんか。そんなイベントをやってみたい。いや、夢なんかじゃなくて、そのうちにやれると思いますよ」
(白鳥文男)
問い合わせは福沢さん(TEL83・2282)へ。 -
日本山岳写真協会南信支部
第12回写真展「貌(かたち)・季節の中で」9日まで日本山岳写真協会南信支部(津野祐次支部長)の第12回写真展「貌(かたち)・季節の中で」が3日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。長野県内の山を中心に美しい大自然を撮影した写真が来場者を魅了している。
南信支部は会員20人。「貌」を課題に年1回、写真展を開いている。今年は17人が出品し、全紙、全倍を中心に61点を展示。昨年から今春にかけて撮影した成果を発表している。春から冬まで順番に並べ、写真1枚1枚はもちろん、微妙な季節の移り変わりも楽しめる。
会員は、各自のテーマを持って自分の求めるものを撮る人、山に行きながら楽しんでそのとき出合ったものを撮る人などそれぞれのスタイルがあり、「去年よりいいもの、今年よりもっといいもの」と創作活動している。
「山岳の自然は、自然という名の彫刻家が創り上げた造形的な被写体で、芸術的見地からも面白い被写体。1度しか見せない瞬間を捉え、発表している。ぜひ見てほしい」と話している。
展示は9日まで。9日午後2時から、津野祐次さんのライブトークもある。 -
駒ケ根市民ゴルフ大会チャリティ募金寄付
駒ケ根アマチュアゴルフ協会(北原功会長)は9月に信州駒ケ根カントリークラブで開い第10回駒ケ根市民ゴルフ大会で集まったチャリティ寄付金3万7500円を市社会福祉協議会に寄付した。2日、北原会長らが市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「ありがたいこと。皆さんの意を踏まえて大切に使わせていただく」と礼を述べた。
85人が出場した同大会では特別ルールとして16番ショートホールで1オンできなかった出場者に500円以上の寄付を募った。 -
ペットボトル貯金など寄付
「世話になった恩を地域に返したい」と駒ケ根市の会社員工藤恵治さん(56)=中沢中割=が2日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ、ペットボトルに貯めた現金約9万円やタオル60本などを寄付した=写真。現金は買い物のつり銭や「一杯飲んだつもり」の小銭などを少しずつ貯めて3年間で1リットルのペットボトル3本になった貯金のほか、アルミ缶の回収などで得たもの。タオルは贈答などで自宅に貯まった未使用品。工藤さんは5年前にも同様の寄付をしている。
寄付金は市社協の善意銀行に積み立て、タオルなどは市内のデイサービスセンターで使う。 -
駒ケ根郵便局に年賀はがき搬入
07年用のお年玉付き年賀はがきが4日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(等々力勉局長)に搬入された。トラックで到着したはがきはダンボール754箱・301万6千枚。待ち構えた約10人の局員らの手でコンテナから局内に次々に運び込まれた=写真。
はがきは18日にも搬入され、無地、インクジェット、絵入り(寄付金付き)などの年賀はがきの枚数は駒ケ根市と飯島町、中川村の特定局の分も含め合計921万6千枚になる。昨年の943万2千枚に比べ21万6千枚、率にして2・3%少なくなった。
年賀はがきの発売は11月1日、差し出し受け付けは12月15日から。 -
みはらしファームでフジの台木に懐かしいリンゴ3種類が実る
懐かしのリンゴはどんな味?竏秩Bフジの台木に昔懐かしい「国光」など3品種を接ぎ木したリンゴの木に今年、4種類のリンゴが一斉に実った=写真。接ぎ木は2000年から始めたが、実がなったのは初めて。担当者は「今年はどんな味かをみることができる」と笑顔を見せる。
「国光」は、約20年前まで上伊那で良く食べられていた品種。しかし、甘味の強いフジが台頭するにつれて徐々に作られなくなり、今では木そのものもなくなってしまったという。
そんな思い出の味をもう一度食べてみたい竏窒ニ、同公園事務所の職員らが思いたち、上伊那農業改良普及センターに依頼して2000年に国光を接ぎ木。その後、03年までに「大国光」「東光」など、いずれも現代では見かけなくなった品種を接木したが、花が咲いたことはなかった。
しかし、今年の春はすべての枝の花が開花。担当者は「昨年の秋、根の回りを掘り起こして肥料を上げた。それが刺激となって、今年は花が咲いたのでは」と話す。
現在は、約60個近い実がなっており、徐々に色付き始めている。大きさはやや小ぶり。収穫適期を迎え次第、試食会をする予定。 -
伊那市立図書館で第3回願いをかなえるプーキくん展はじまる
伊那市の障害福祉地域生活支援センター「キープ伊那」に通う子どもたちが日常の中で描いた絵やクラフト作品が並ぶ「願いをかなえるプーキくん展」が4日から、伊那市立図書館で開かれている。豊かな感性がうかがえる約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は3回目。今回の展示作品は、キープ伊那に通う小学生から高校生の約40人が、4月縲・月に製作した新作で、夏季イベントで取り組んだボディーペインティングの時に子どもたちが着用していたTシャツや、絵日記、木工・粘土細工なども並んでいる。
一人ひとりが独自の表現方法をもって作品づくりに取り組んでおり、作品を通して子どもたちの意外な一面ものぞくことができる。また、前回の作品展から今回までの間に作品づくりが変化してきた子どももおり、日々の成長を見ることもできる。
担当の赤沼正菜さん(23)は「子どもたちが素直に楽しんで描いていることを感じてもらえれば嬉しい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時。15日まで。 -
【記者室】遠くから眺める赤ソバも
多くの観光客が訪れている箕輪町上古田の「赤そばの里」。広域農道沿いのそば処留美庵周辺も、赤ソバが満開。遠くからでも一帯が赤く見えるほどで、車を止め散策する人々の姿を目にする▼萱野高原から赤そばの里が見えると聞き、行ってみた。山の緑や稲刈りを終えた田の黄土色の中に浮かぶ赤色。一目で分かる。道沿いの畑はもちろん森に囲まれた赤ソバもくっきり。間近で見る美しさとは趣が異なり、自然が作り出す色の世界が広がる▼赤そばの里を訪れた後、紅葉が始まった萱野高原で秋を楽しむと共に、違った角度から赤ソバを眺めるのもいい。そんな流れができれば、点在する町の観光地が線でつながる。秋の観光ルートとして紹介するのもいいのでは。(村上記者)
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天竜川の護岸など強化へ 激特・助成事業採択
7月豪雨災害で被害を出した諏訪湖、天竜川の治水対策として、「諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業」と「天竜川河川災害復旧助成事業」が4日、採択された。諏訪湖の水位上昇による浸水被害を防ぐため、天竜川の流下能力を高め、釜口水門の最大放流量をこれまでの毎秒400トンから同430トンへ引き上げる。
国土交通省・天竜川上流河川事務所の発表によると、激特事業は2010年までの5年間で採択事業費は142億円、助成事業は09年までの4年間で同34億円。関係者は「7月豪雨災害が再度襲来しても、家屋浸水被害は解消される」とした。
天竜川は水門からの放流と支流から流れ込む水の量に対応するため、横川川合流点(辰野町)までの県管理区間(約11・5キロ)を助成事業で、三峰川合流点(伊那市)までの国管理区間(約20キロ)を激特事業で改修。それぞれで河道掘削、護岸強化などの工事を実施する。
国管理区間では橋梁補強もあり、今のところ天竜橋(南箕輪村、伊那市の境)、明神橋、水神橋、中央橋(以上同市)など6個所を予定している。
天竜川上流河川事務所は大学教授など治水関係の専門家でつくる、箕輪町の堤防決壊などをはじめとする河川災害の対策検討組織「天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会」での提言を詳細設計に生かしていきたいとしている。 -
「まほらいな市民大学」第9期生 70人が入学
伊那市の「まほらいな市民大学」第9期生の入学式が3日、市駅前ビルいなっせであった=写真。新市発足で対象が広がり高遠町、長谷からも6人が入学。23縲・6歳の計70人の入学生らは2年間の学習に励むことを誓った。
小坂樫男市長は「これからの2年間で、幅広い分野の講座や体験で学習を深めることを期待する。出合いを大切に励んで」と式辞を述べた。
在校生代表の堀米昭利さん(77)=荒井区=が「人生は人と人との出合い。一つでも多く、心に刻めるものを得て」と歓迎のあいさつ。入学生代表の野澤伊代子さん(70)=中央区=は「市民大学の学生としての自覚と誇りを持って学習に励みたい」と誓っていた。
記念公演では無言館館主の窪島誠一郎さんが「絵のこと、生きること」と題して話した。
今期は高遠町、長谷村の「寺社めぐり」、信州大学の出前講座「雑穀の機能と健康」などの講座を予定している。 -
伊那接客業者防犯協会が飲酒啓発チラシ配布
旧伊那市の飲食店などでつくる伊那接客業者防犯協会(鈴木一比古協会長)は、秋の全国交通安全運動(21縲・0日)に合わせ、飲酒運転事故を予防する啓発チラシを同協会の営業店600店に配布した。
飲酒運転による死亡事故発生が社会問題となり、啓発のための活動に取り組む。併せて、「満月の会」の漫画家橋爪まんぷさん=伊那市境南=が描いた、一コマ漫画の啓発チラシも一緒に配布する。
満月の会は、市内の飲食店に集まる、頭の毛が薄くなった人たちの会。世の中を少しでも明るくしよう竏窒ニ、本年発足し、社会貢献活動を展開する。
漫画の内容は飲食店内で客と店主が「今夜は運転しないから飲めるんだョ」「乗る人には飲ませないからね…」とのやり取り。飲酒運転がなくなり、世の中が明るくなればとの思いが込められている。
それぞれのチラシを各営業者が店内に掲示して注意を呼び掛ける。協会の関係者は「気をつけないとと思ってもらい、事故がなくなれば」と期待している。