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いきいきフォーラム
「第11回あなたとわたしのいきいきフォーラム」が20日夜、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。駒ケ根市男女共同参画推進市民会議、女性団体連絡会、区長会などの会員らでつくる実行委員会と市教育委員会の主催。約100人が参加し、歌手で保護司の千葉紘子さんによる講演「心の扉を開けて 一人ひとりの輝きを見失わないで」を聞いた。
千葉さんは篤志面接委員として少年院で非行少女の声を聞いてきた経験などから「非行の原因は環境と本人の資質だ」とした上で「非行に走る少年、少女は精神構造が幼い。援助交際がなぜいけないかという意識もない。犯罪だと気づかせるために今からでも少女売春と言い直すべき。家庭や学校、地域の大人がしっかりと向き合って思いやりや優しさなどを教えなければならない」と語り掛けた=写真。 -
南箕輪村議会経済常任委員会
諏訪圏工業メッセ視察南箕輪村議会の経済常任委員会(5人、大熊恵二委員長)は19日、産業振興と企業誘致などを含め委員会活動として諏訪市で開いた諏訪圏工業メッセを視察した。
村議会6月定例会で企業振興条例を改正し上伊那郡内で最も手厚い条例になったこと、村内企業の工業メッセ参加の委託金が本年度から補助金になったこと、9月定例会一般質問で企業振興が健全財政維持のために大事との村長答弁があったことなどから、昨年に続き2度目の視察を決めた。
委員5人と議会事務局長、産業課長の計7人で訪れ、村商工会の共同ブースをはじめ各ブースを視察。出展した村内企業の社長から、メッセへの参加が刺激となり社員の意欲向上につながっている話なども聞いた。
大熊委員長は、「商工会の共同ブースは昨年より充実していた。村内企業が意欲を持って参加していただけるのはありがたい」とし、「わずかな補助金でも出展企業が増え、商談の機会を得て会社の業績が上がれば、村にとっても結果として法人税が増える。村の補助金が有効に使われ何倍にもなってかえってくることに期待している」と話した。 -
【記者室】受容的関与という対応方法
ホームヘルパー養成研修講座で、相手の気持ちを傷つけない対応の仕方「受容的関与」の話があった。受容と拒否という対応の中間に位置する「受容的関与」。相手の要求や欲求をまず受け止め、続いて「でもね」とヘルパーの考えを言う方法だ▼高齢者や子ども、特に小学生以下は受け止めてあげれば要求の90%は満たされる。お年寄りの要求に即座に拒否で返しては相手の気持ちがつぶれる。まずは、極力相手と同じ言葉を繰り返して要求を受け止めることがとても大事で、話を聞いてくれるとの認識ができるとその後の関係もよくなるという▼受容的関与には思いやりの気持ちや心のゆとりも大切な気がする。コミュニケーション法の一つとして心に留めておきたい。(村上記者)
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信大農学部で落葉松祭
南箕輪村の信州大学農学部で21日、「落葉松祭」があった。学生らが取り組んでいる研究成果報告会があったほか、さまざまな食べ物屋台や多彩なステージ発表が、訪れた人たちを楽しませた。
ロータリーでは、学生や地元農家がつくった地元農産物を販売。シロネギなど、この時期旬を迎えている新鮮な農産物がを安く購入できるとあって、地域客を中心とする多くの人でにぎわった。
また、ロータリー前の特設ステージでは、学生らがジャズ演奏などを披露。伊那スキーリゾートの平日休日宿泊券や、ダチョウに関する景品などが当たる大抽選会もあり、会場をわかせた。
祭りは22日も一般公開され、ステージでは、地元の子どもらが参加する催しもある。また、もちつき大会や、伊那市のイメージキャラクター「い縲怩ネちゃん」と、南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」と触れ合えるイベント「い縲怩ネちゃん、まっくんと遊ぼう」なども行う予定。 -
伊那谷うまいもん市を開催
伊那谷一帯にあるさまざまな地域農産物加工品を知ってもらおう竏窒ニ21、22日、「伊那谷うまいもん市」が伊那市のアピタ伊那店で開かれている。上・下伊那でで活動する17団体が、地元農産物を使った郷土料理や特色あるさまざまな農産物加工品を販売し、訪れた人たちを楽しませている。
上伊那の「のうさん味ネット上伊那」と、下伊那の「南信州特産加工開発連絡会」が合同企画した初イベントで、農産物加工品の販売と、消費者との交流を目的としている。今回は上伊那14団体、下伊那3団体が出店した。
喬木村からは、テレビ番組で注目されたトマトケチャップを加工する「小池てづくり農産加工所」や、地元の農村女性が摘んだヨモギを使った餅やまんじゅうを加工する下條村の「下條ふるさとうまい会」など出店。上伊那の団体も、おからドーナツや特産品である「シメジ」を使ったおやきなどを販売し、訪れた人たちを楽しませていた。
22日は午前10時縲恁゚後6時に開催する。 -
伊那養護学校でどんぐりの家のしゅん工式
伊那養護学校で21日、生徒や同窓生、保護者などが多目的に活用するコミュニケーションスペース「どんぐりの家」のしゅん工式があった=写真。倉田茂建設委員長は「40周年という年にしゅん工することができた。みなさんの期待が込められたもの。心の安らぐ場として多目的に利用してほしい」と語った。
卒業後の生徒などが気軽に集まれる場所を竏窒ニいう保護者からの要望を受け、PTAが主体的に検討を進めてきたもので、同校の文化祭「どんぐり祭り」に合わせてしゅん工することとなった。場所は旧職員宿舎を改築して活用。施設内には障害者用トイレ、スロープなどを新しく設置した。名称は生徒らに募集し、その中から最もふさわしいものを選んだ。
今後は、利用者からの要望に応じて運営方法を検討していく。 -
高校サッカー県大会準々決勝 伊那北・松商に惜敗
サッカーの第85回全国高校選手権県大会は21日、準々決勝4試合を南長野運動公園球技場(長野市)など2会場で開き、伊那北は0竏・で松商学園に敗れた。
前半の失点を追う伊那北は後半9分、右サイドにスピードのあるFW村田大地(2年)を投入。中盤を支配する松商に対し、村田は素早い飛び出しと、粘り強いドリブルでチャンスをつくるが、得点にはつながらなかった。
「守りを中心に流れの中で得点」を目指し、守備的布陣で強豪の松商を1失点に抑えたことに杉田勝徳監督は「守備は上出来だった」と称賛。「ここまで(ベスト8)くる力はなかったのに、気持ちでは負けていなかったので勝ち進めた」と大会を総括した。
○…1、2年生中心の新チームを支えたのは、精神的支柱となった、久保田雅子マネージャー(3年)の存在だった。同学年チームでは達成できなかった決勝・準決勝の会場、「アルウィン」進出の夢を託したが叶わなかった。
DF倉田直樹(2年)主将は「マネージャーのために勝ちたかったが、オレたちの頑張る姿を最後に見せれてよかった」。久保田マネージャーは「負けたけど嬉しい。こんな素敵なチームはない」と目を赤くして微笑んだ。 -
駒ケ根市の中沢12区が統合へ
駒ケ根市中沢地区の12区(合計890世帯、3100人)が07年1月1日付で統合されることが正式に決まった。新区の名称は「中沢区」。市内では、中沢と同じ竜東に位置する東伊那地区で03年1月、5区が統合して「東伊那区」になったが、それ以来の大型統合で、人口減少が続く地域での住民自治機能の充実、効率化に期待が寄せられている。
中沢区統合の話は03年末の区長会の席で持ち上がり、05年5月には中沢区統合推進委員会が発足。役員会や小委員会を重ねる一方で、区別説明懇談会、他団体からの意見徴収などを通じて方向を探ってきた。
本年8月末に、現行12区の区長らがそれぞれの区で統合賛否について議決した結果を持ち寄り、全区一致で統合を決めた。推進委はその時点で解散。代わって中沢区設立委員会(会長・木下眞中沢地区区長会長)が発足し、新区の規約、予算、下部組織などについて協議検討を進めている。現行各区も、それぞれ「自治組合」としてスタートするための新体制づくりに取り組んでいる。
設立委は、統合の理由について▽戸数・人口減で、区・自治組合間に格差が生じ、弊害となっている▽地域活性化のための生活基盤整備を一つの意志決定機関で効率的に進める必要がある▽厚生・文化・福祉活動などはすでに中沢全体で取り組んでいるものが多い竏窒ネどを掲げる。
木下会長は「現行区は120年の歴史があり、区によって習慣なども微妙に異なる。それゆえに課題は山積だが、統合してから少しずつ調整していくことになろう」としている。 -
いいちゃん文化祭
飯島町中央公民館主催の06年度いいちゃん文化祭が21、22日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンや折り紙、ちぎり絵、絵手紙など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「よく出来ている」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、映画会「明日の記憶」は午前、午後2回上映され、合わせて800人余が鑑賞。夫婦の愛と絆、心の響く物語に感動した。
22日は展示のほか、昔遊び、お手玉、ペーパークラフト、フラワーポット、草木染など各種体験。13団体が出演する芸能祭は午前10時から行なわれる。 -
ベル伊那・洋画決算バーゲン 24日まで
「洋画決算バーゲン竏註V鋭から人気作家まで竏秩vは24日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。人気作家約50人の風景、静物、人物画など100余点を展示販売している。
東郷清児の「望郷」(F20)、山口ひろみの「静物」(M40)などが注目となる。小田切訓の「ベニス」「プラハ城夕景」などの欧州風景のほか、萱ぶき民家や奥入瀬渓流などを描いた作家の作品も並ぶ。
地元出身者の大森祥吾の「春のジュラ風景」、野溝嘉彦の「伊那谷の暮色」などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
高遠高校で「進徳講座」 8人講師招き学ぶ
伊那市の高遠高校(福沢務校長、328人)で19日、各分野で活躍する地域の講師8人を招いた「進徳講座」があった。学年、専門コースごとに分かれ、各講師の話を聴講した。
生徒一人ひとりが目標を持って進路を切り開く手助けにする竏窒ネどの目的で開き、本年で6回目。伊那消防署消防士の飯島祐介さん、諏訪東京理科大学経営情報学部講師の井上義博さんらが学校を訪れた。
ギター製作者の大屋建さん=伊那市=は、35歳から職人の道を歩み出した自分の人生などについて講演。「いろんなものと出合うことで自分が努力したいものは見つかる。すぐに諦めるのでなく、何事も真剣に取り組むことが必要」と呼び掛けた。
手話ダンスパフォーマーの深澤美和さん=辰野町=は「歌が見えますか縲恷陂bダンスは人の心を結ぶ縲怐vと題してダンスを披露。「手話は聴覚障害者だけのものでなく、皆さんの交流の手段にもなる」とした。
1年の平澤亜由美さん(16)は「表現力の豊かさに、普通に音楽を聞くより感動が多かった。手話というと『真剣』『まじめに』との気持ちがあったが気軽に楽しめた」と感想を述べた。 -
伊那市福島
地蜂愛好会会長
小木曽大吉さん(63)毎日無心に飛び交うハチはかわいい。巣に出入りする様子で、その巣が栄えているかどうかが分かるし、活動しない巣があれば家族に病人がいる時みたいに心配になるんだよ竏秩B
父に連れられてハチを追った少年時代は、「良く見つけた」と誉められるのが嬉しかった。大人になるに連れ、いつしかハチ追いもしなくなっていたが、結婚後、妻と出かけたことをきっかけに、再びその魅力に引き込まれた。「あの時は子どものころのうろ覚えでやったから、目印が大きすぎてハチが飛んでいかなかった。かあちゃんは『こんなばかな遊びはない』って怒り出してね」と笑う。
回を重ね、一緒に行く人のやり方を見ながら目印のコツも覚えた。30年経った今では、飛んでいるハチを見て、その良し悪しが分かるようになった。
さまざまな場所にある巣を探すのは容易ではない。汗だくになりながら、必死で山を飛び回る。それでも見つからない日は見つからない。しかし、自然の深い懐で未知の世界に挑戦する楽しさに飽きることは無かった。
「若いころはすぐに答えがでないと納得できなかった。そりゃあ、巣が見つかるのが一番だけど、その過程をどうやって楽しんだかが大切だと思うようになった。何より『自然が遊んでくれた』ってことが有難い」
◇ ◇
子育てが一段落した10年前、ハチを飼うために人里を少し離れた山の近くに引っ越した。毎年自宅の庭には10縲・3の巣箱が並ぶ。そのうちいくつかは、来春に放す女王バチを育てるため、潰すことはない。
「ハチ追いはハチが主役。だから、それを根絶やしにするような行動はしてはいけない。取った巣の数をただ自慢するような会ならないほうがいい。女王を放すことで、1年の3分の1も一緒に遊んでくれるハチたちに、せめてもの恩返しと罪滅ぼしをしをするんだよ」
◇ ◇
しかし近年は、異常気象や里山の荒廃などが影響し、徐々にハチが減少してきている。豪雨災害に見舞われた今年は、特に発生が少なかった。
「人間にとっては何でもない1、2度の変化でも、虫にとっては命にかかわる。ハチが年々減少しているのは事実だから、なおさら健康な女王バチをいっぱい放して、女王が残るようにしていきたい。究極にハチが好きになってくると、ハチの未来が心配でね」 -
宮田小音楽会
宮田村宮田小学校は20日、音楽会を開いた。学級や学年ごとに合唱や合奏を披露。練習の成果を発揮し、澄んだ歌声、息のあった演奏で会場に集まった保護者や地域の人たちも魅了した。
オペレッタや音楽劇など趣向を凝らした演出も。5年3組は陽気な「テキーラ」を合奏し、軽快な音楽に会場全体が自然と手拍子する場面もあった。
最後の音楽会となる6年生は、115人全員で三部合唱。最高学年らしく堂々と、そして見事なハーモニーで、下級生も静かに聞き入っていた。 -
動物写真家宮崎学さん『ツキノワグマ』出版
「大型トラックが轟音をたててひっきりなしに行き交う高速道路の脇で、クルミやクリの木に登ってのんびりと時間をかけて餌を食っているツキノワグマは、鈴や笛を鳴らせば逃げていくような臆病者ではない」竏・『ツキノワグマ』「おわりに」から)。
「自然と野生動物の側から人間社会を見る」をモットーに活動する「自然界の報道写真家」宮崎学さん(57)=駒ケ根市=が10月『ツキノワグマ』(偕成社)を出版した。『いつ事故が起きてもおかしくない、クマと人間との危険な関係』『ボクが出会ったクマの野生』『なぜツキノワグマは人を襲うようになったのか』などの5章で構成。自ら撮影した生々しいカラー写真の数々と鋭い視点でツキノワグマの知られざる生態を明らかにしている。
「唐辛子スプレーを浴びせて放すお仕置き放獣はね、憎しみを植えつけて人間を襲うきっかけをつくっているようなもの。やめた方がいいよ」と宮崎さんは話す。
「自然豊かな環境ってことはクマにとっても生活圏だ竏窒ニ認識するべきだね。ちょっとした森にはクマが居るものだと思わないと。通学路だって安心じゃない。見ているとけっこう危なそうなところがたくさんあるよ。みんなあまりにも警戒心がなさすぎだね」
餌が豊富な高原や川筋のキャンプ場などは特に危ない場所だという。「夜なんか、クマがすぐ近くを歩いていても人間は気がつかない。音を出さずに歩けるからね、クマは。鈴やラジオの音に近づいて来ないというのも怪しい。クマに遭遇したくなければ人間が気をつけなければならないんですよ。クマと共存するためには人間の側にもっと自覚が必要だね」竏秩B安易な自然回帰の風潮に警鐘を鳴らしている。 -
盆栽の愛好クラブがチャリティ売上金寄付
駒ケ根市の盆栽愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長、20人)は7、8日に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた「第30回盆栽と山野草展」でのチャリティ売上金の全額2万1500円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。20日、飯田会長と藪原勇副会長が市役所を訪れ、寄付金を原寛恒助役に手渡した=写真。原助役は「ありがたい志に感謝する。社会福祉のために有意義に活用したい」と礼を述べた。
同会が展示会でチャリティ販売を行い、寄付をするのは6月に開いた「第8回サツキと山野草展」に続いて2回目。飯田会長らは、来年以降もチャリティ販売を行いたい竏窒ニ話している。 -
スポレクサッカー出場選手激励会
駒ケ根市教育委員会は19日、生涯スポーツの祭典第19回全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレク鳥取2006」(21縲・4日、鳥取県)の壮年サッカー(50歳以上)に県選抜チームの選手として出場する杉本雅史さん(52)=駒ケ根市上穂町=を激励する会を開いた。教育長室を訪れた杉本さんに対し、中原稲雄教育長が激励金を手渡して大会での活躍に期待した=写真。宮田村を中心に活動するクラブ「トップストーン」などでコーチを務める杉本さんは「自分も楽しんでプレーすることが、指導している子どもたちのためにもなると思う。精いっぱいやってきたい」と話した。
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中沢小音楽会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は20日、校内音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らは学年ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などそれぞれの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた。
2年生は鍵盤ハーモニカや木琴などを使った合奏で『森のポルカ』を披露=写真。迫力のある見事なアンサンブルを響かせて、大きな拍手を受けていた。
会場には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
南箕輪中生徒が落ち穂拾い
南箕輪村の南箕輪中学校は20日、稲刈りが終わった村内の田んぼで落ち穂拾いをした。1958(昭和33)年から続く伝統行事で、集めた落ち穂を脱穀、精米して飢餓に苦しむ国へ送る予定だ。
当初は米を売った収益金で学校の備品の購入費に充てるなどしていたが、生徒の発案により94年度以降は食料難に苦しむ各国へ支援米として送っている。新潟中越地震のあった一昨年度は、米を売って被災地への義援金にした。
今年度は全校で380キロを目標に、各地区に分散して作業。生徒たちは目を凝らして足元を探りながら、一つ一つ稲穂を拾った。
「(落ち穂を)残してくれている田んぼもあって、地域の人の協力があってこそできることですね」と3年の田中香奈子さんは感謝。清水ほのかさんは「貧しい人たちのために少しでも役に立てるなら」とくまなく拾い集めていた。 -
県文で星空マタニティー
伊那市の県伊那文化会館で20日から、妊婦や出産後の母親などを対象としたイベント「星空☆マタニティ縲怩「いお産の日inか見伊那縲怐vが開かれている。マタニティー・ヨガやプラネタリウムでの星空ヒーリングなどが、訪れた妊婦の心と体を和ませている。
生まれてくる赤ちゃんのことを理解してもらうとともに、孤立しがちな妊婦に助産師や同じ妊婦と情報交換できる場を提供し、不安やストレスを解消してもらおう竏窒ニいうイベントで3年目。会場にはよろず相談室や妊娠中のストレスや体の負担を緩和するお灸の体験コーナー、この時期重要な食事に関する展示などを設置。また、妊婦の血圧や赤ちゃんの心音を測定できるコーナーも設けた。
ヨガ体験では、国際ヨガ協会トレーナーの池上みな子さんが冷え性や肩こりに効くヨガを指導。また、日本助産師会長野県支部上伊那地区長の池上道子さんによるおなかの赤ちゃんの話もあり、参加者の心と体を和ませていた。
イベントは21日もある。時間は午前10時縲怩ニ午後2時縲怩フ2回。参加費450円(高校生以下無料)。申し込み不要。
問い合わせは県伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
箕輪工業高校が新しい多部制・単位制高校の構想を未来を育てる会に示す
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平澤豊満箕輪町長)が19日、箕輪町文化センターであり、高校改革プランに伴い、現在の箕工に代わり、08年4月から始まる新しい多部制・単位制高校の具体像が、箕工関係者から示された。
教育課程は午前部2学級、午後部1学級、夜間部1学級。県教委の実施計画は、科として工業科を設けることは想定していなかったが、地域的特色や地元からの強い要望を受け、午前部の1学級を総合工学科にしたいとする構想を示した。そのほかは普通科で、入学後、生徒が希望に応じて時間帯を移動できるよう、午前部、午後部の普通科2学級は一括で募集にする。夜間部は、現在の定時制生徒などが通える空間を確保するため、募集も独自で行う。
授業形態は、単位制の特色を活かし、進学から基礎力養成まで、さまざまなニーズに対応できるよう受講させ、総合工学科は、地元企業へのインターンシップや、高大連携による実践的な教育を実施。普通科は、少数精鋭の小グループ学習、1日7時限35単位履修を可能とし、難関大進学にも対応する。生徒会、クラブ活動などは全日制高校と同様に行う。
教室数不足となる設備面では、最低8、9億円をかけて旧校舎の改修と定時制専用教室、食堂・給食施設のある新校舎建設を求めていく。
育てる会関係者からは「箕工がなくなってしまうと思っていたが、希望がもてる内容だった」とする声があったが一方、依然として上伊那農業高校定時制関係者の一部に定時制の存続を求める動きがあることに触れ「箕工の多部制・単位制高校への転換に影響するのでは」と危惧する声もあった。 -
一松コーポレーションが外国人を対象としたごみの講習会
伊那市狐島の人材派遣会社・一松コーポレーションはこのほど、外国人派遣社員を対象としたごみの講習会を開いた=写真。
これまで同社は、寮から出されるごみを自己管理してきたが、今後、区の衛生自治会と話し合いながら、市のごみステーションを利用していこう竏窒ニ、移行する前段として講習会を企画。各班の代表約30人に、分別方法などを伝授した。
同社では、ブラジルから出稼ぎに来ている外国人労働者が中心。日本の制度をよく理解していない人も多いため、ごみのほかにも防犯、交通ルールに関する講習会も催しており、地域住民の理解も徐々に進んでいるという。 -
宮田中護身術講習会
宮田村宮田中学校は19日、護身術講習会を開いた。駒ケ根署員の指導で、全校生徒が身をもって体験。危険な目に遭わないためにも、日常の態度や服装などが重要なことも再認識した。
手や体をつかまれたり、引っ張られたりした時の対処法を数種類体験。生徒が2人1組になり、繰り返して実践した。
同署生活安全刑事課の署員は「護身術は身を守る一つの方法であり、本当は危険に遭わないようにすることが大切。優柔不断ではなく、ハッキリ断わることも重要」と話した。 -
桜まつり反省会
飯島町商工会館で19日夜、第21回信州いいじま桜まつり実行委員会役員会の反省会があった。来年度の千人塚桜まつりで花火を継続するか、中止するかで議論が白熱した。商工会は11月6日の理事会で一定の方向を出し、町と協議した上で、年内にも決定する。
桜まつりは昼間のイベント中心の与田切公園は4月15日に、花火がメーンの千人塚公園は22日に実施された。 反省会には町や商工会、各種団体代表ら12人が出席。各部の反省では花火部は「予算は110万円と削減したが、内容のいい花火と好評だった」。駐車場対策部は「220台満車になったが、スムーズにできた」と報告。
この後、来年度の千人塚桜まつりで花火を実施するか、中止するかについて意見を出し合った。「商工会としては費用対効果を考え、花火は1度止めて、新しい桜まつりを考えたい」「厳しい財政事情から、町と商工会でイベントを実施するのは難しい」「1度止めて、町民からの盛り上がりがあれば考えるということも必要」「夜の祭りから昼間の祭りに切り替えれば観光バスも呼べるのでは」など、「中止」を主張する意見も多数あったが、「花火は大イベント、予算があれば上げるべき」「お陣屋祭がなくなり、今度は花火が消えるのは寂しい。町の元気にも影響する」「花火がなくなると、祭りでなくなるのでは」など、継続を望む声も多く、山田助役は「行政としては、お陣屋祭がなくなることで、多少なりとも、予算を桜まつりに振り向けることができるのでは」と、町の予算増を示唆する発言もあったが、駐車場や交通安全など、予算以外の課題も多く、結論は持ち越した。 -
「えごま学校」3年目の収穫
エゴマ栽培に取り組む上伊那の「えごま学校」は20日、伊那市西箕輪のほ場7アールでエゴマを収穫した。
2年前から、県農業開発公社上伊那支所が保有する土地の有効活用や、食材の再発見などをねらいにエゴマを栽培。昨年からオーナー制に切り替え、本年は南箕輪村、伊那市などから24人が申し込んだ。栽培面積は20アール。
刈り取り作業には、オーナー14人が参加。5月に種まきしたエゴマの草丈は1メートルを超え、コンバインで刈り取り、軽トラックでハウスまで運んだ。
世話人の唐沢俊男さん=南箕輪村=は「まずまずの出来。乾燥させ、11月中旬ごろからえごま油を販売できるのでは」と話した。
エゴマ1キロから油300グラムができるといい、オーナーに分配したり、JA上伊那の生産物直売所「あじ縲怩ネ」で販売する。
エゴマは生活習慣病の予防に効果があるといわれ、オーナーの女性は「ゴマに比べてくせのある味だが、エゴマをいってふりかけにしたり、ヨーグルトにかけて食べている」と利用法を紹介した。 -
伊那文化会館企画展
生誕140年「中村不折のすべて展」伊那市の県伊那文化会館で20日、生誕140年「中村不折のすべて展」が始まった。近代日本洋画の巨匠・中村不折の芸術のすべてを紹介する本格的な回顧展で、出品点数の約半数が地元初展示という見ごたえある企画展になっている。
作品は、日本神話や歴史的出来事など歴史画を中心とした洋画、風景画、水彩画、現存する最初の油彩画「自画像」など初期の油彩画、パリ留学時代の前半期の人体デッサンと後半期の油彩画の習作、書、日本画、新聞挿絵、明治の文豪からの書簡など。
東京・台東区立書道博物館、東京国立近代美術館をはじめ各地の所蔵家の協力で80余点を、「どれもが重要な同じ価値をもった分野」とし、ジャンル別に展示している。会期は11月19日まで。 -
ニシザワ チェッカー技術向上大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は19日、同市中央区の伊那商工会館で、上伊那中心に展開する53店舗の中から主要13店舗のチェッカー(レジの接客担当者)を対象とした技術向上大会を開いた=写真。
接客技術の向上を目的とした大会で25回目。学生アルバイトを除くチェッカー54人が参加し、身だしなみ、登録商品の取り扱い、レジ打ちの速さ竏窒ネどの項目で腕を競った。
荒木社長以下同社幹部、伊那消費者の会の原静江会長ら16人が審査。緊張した面持ちの出場者らは、審査員が並ぶ前で、接客のあいさつやレジ打ちの実技を披露した。
受賞者は次の皆さん
▽最優秀賞=保科春枝(ベルシャイン伊那店)▽最優秀新人賞=松澤佳奈(ショッパーズ双葉店)▽お客様接客賞=田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)西野美紀(ショッパーズ双葉店)保科春枝▽団体賞 (1)ショッパーズ福岡食彩館(2)ショッパーズ双葉店(3)ショッパーズ信大前食彩館、努力賞=ベルシャイン駒ヶ根店 -
土木学会水工学委員会が豪雨災害個所視察
国土交通省・天竜川上流河川事務所、県土木部は20日、土木学会水工学委員会による、7月豪雨出水被災個所の視察会を開いた。諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業をはじめとする被災河川の本格復旧に向け、専門的な立場の助言を受けていくために開いた。
名古屋大学大学院教授の辻本哲郎同委員長ら5人に、国交省、県職員約15人が同行。諏訪湖、諏訪湖管内支流、横川川と天竜川の合流点(辰野町)、旧伊那中央病院付近の天竜川(伊那市)などを視察し、被災状況を把握した。
箕輪町松島の堤防決壊場所では、国交省から復旧工法などの説明があった=写真。辻本委員長は「天竜川は急流河川で流量も多いので、堤防は頑丈なものにしなければ、再度災害は防げない」と話していた。
天竜川上流河川事務所では、今後も土木学会水工学委員会との連携を取り、助言を受けながら本格復旧工事を進めていきたいとしている。 -
中京圏の旅行業者などが木曽竏宙ノ那観光に向けてみはらしファームを視察
木曽から伊那市への広域的観光プランを考えてもらおう竏窒ニ、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは18日、中京圏の旅行業者や雑誌社などを招いた現地視察会を開いた。中京圏の9社が参加。木曽を観光した後、権兵衛トンネルを通ってみはらしファームを訪れ、そば打ちやりんご狩りなどを体験した。
中京方面の観光客が、県外客の約8割を占めるみはらしファームでは、権兵衛トンネルトンネル開通後、中京圏の来場者が増加している。従来は、こちらから出向いて観光PRをしてきたが、今回は訪れてもらう中で、実際を知ってもらおうと1泊2日の視察会を企画した。
名古屋から木曽の奈良井宿などを見学した参加者は、トンネルをぬけてみはらしファームへ。そば打ちを体験した参加者は「初めは大変かと思ったが、楽しい。お客様に勧められる体験だと思う」と話していた。
懇親会では、「与地の伊那節」や「いなせ踊り」などの郷土芸能の披露もあった。 -
駒ケ根市民吹奏楽団定演に向け練習佳境
21日に第21回定期演奏会を開く駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)の練習が佳境を迎えている。通常週1回の全体練習はこのところ2、3回に増え、メンバーもそれぞれ個人練習に余念がない。18日夜には同市文化会館のリハーサル室で本番のステージを想定した練習を行った=写真。
当日の演奏曲はコンクール課題曲、ポピュラー、ミュージカル曲など全11曲。事務局の酒井隆志さんは「目玉はミュージカル『ミス・サイゴン』の劇中曲による18分間のメドレー。難曲だがウチは本番に強いからきっと大丈夫でしょう」と話している。
演奏会は駒ケ根市文化会館大ホールで21日午後6時30分開演。当日券は600円(小学生以下無料)。問い合わせは文化会館(TEL83・1131)へ。 -
独り暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は19日「駒ケ根市独り暮し高齢者の集い」をふれあいセンターで開いた。71歳以上の独り暮しのお年寄り約200人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼き鳥、五平もち、そば、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってもとても全部は食べられないね」などと笑顔で話しながらおいしそうに味わっていた。