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14日の伊那地域の最高気温は26.7度
14日の伊那地域の最高気温は26.7度となり、今年一番の暑さとなり7月上旬並みの陽気になりました。 伊那市の鳩吹公園では遠足で訪れた園児たちが青空の下遊んでいました。
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たかずやの里に善意の自転車
ビルメンテナンスなどをてがける伊那市東春近の株式会社南信美装伊那は、児童養護施設たかずやの里に自転車10台を寄付しました。 14日吉澤文男社長らが、たかずやの里を訪れ、埋橋良和理事長に目録を手渡しました。 今回贈られたのは、補助輪付の幼児用3台、小学生用5台、変速機付の中高生用2台の合わせて10台です。 去年行われた会社の30周年記念ゴルフコンペで集まった寄付金などを充てました。 南信美装は、移転新築に役立ててもらおうと今回とは別に30万円を去年寄付しています。 吉澤社長は、「大事なのはこれから。継続的な支援をしていきたい」と話しています。 たかずやの里出身で平成24年に入社した小林貴史さんも贈呈式に参加し、今回の寄付を喜んでいました。
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伊那市全小学校で「花育」スタート
花に親しむことにより、感情や情緒を育てようという「花育」の学習が14日から伊那市内の小学校でスタートしました。 このうち花卉栽培が盛んな東春近地区の東春近小学校では、364人の全校児童に1人2本ずつ上伊那産のアルストロメリアが贈られました。 アルストロメリアの生産量は、上伊那地域が日本一で、中でも伊那が1番です。 花育は、自分の住んでいる地域を子どもたちに知ってもらおうという狙いもあり、伊那市とJA上伊那、生産者が連携して行うものです。 体育館での贈呈式が終わると3年生は、近くの花卉生産者、橋爪恭治さんから花を長持ちさせるコツなどを学びました。 橋爪さんは、「花は、野菜や果物と違い、相手に気持ちを表すときに使われる気持ちが届く生き物です」と子どもたちに語りかけていました。 花育は、6月4日までの毎週水曜日に市内全ての小学校15校で実施される計画です。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集③
南アルプス開拓の父。竹澤長衛。 1889年明治22年に黒河内村。今の伊那市長谷戸台に生まれました。 狩猟と山案内を生業とし、南アルプスを誰もが安心して登れる山にしたいと登山道を整備し山小屋を建てました。 1958年昭和33年。 69歳でその生涯に幕を閉じるまで登山者の安全と山の開拓に尽力した功績は今も語り継がれています。 今から59年前の1955年、昭和30年に長衛とともに山に登りクマ撃ちに出かけたことがある、矢沢章一さんと、建石繁明さん。 矢澤さんはクマ撃ちの撮影のために同行。 長衛たちとは別に登山をしていた建石さんは長衛小屋に一泊。 翌朝仙丈に向かいましたが大雪のため引き返したところ長衛や矢澤さんたちといきあい長衛に怒鳴られたといいます。 そして建石さんも加わりクマ撃ちに出かけ途中一休みしたときの写真。 左から長衛の息子昭一。長衛。そして27歳のときの矢澤さんと21歳のときの建石さん。 この時クマは見つからず代わりにカモシカを見つけ射止めました。 矢澤さんの話ではこの時、長衛はカモシカの睾丸を切り取りそのまま食べてしまったということです。 今のように林道バスが走っていなかった当時は長谷戸台の赤河原から山頂を目指しました。 赤河原沿いの山を登った自宅跡近くに「長衛ここに眠る」と刻まれた碑が建立されています。 娘の五十嵐睦子さんは亡き父を思い、よくここを訪れます。 五十嵐さんは「父長衛には生前とても可愛がってもらった。偉大な父だったと今でも思う」と話していました。 長衛が亡くなってから6年後の1964年昭和39年に国立公園に指定された南アルプス。 その豊かな自然にひかれ毎年多くの登山者が訪れます。 長衛は生前「おれが死んだら仙丈の方へ向けて埋めろ。いつもここから山を見守っている」と遺言しその生涯を閉じたといいます。
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西駒山荘資材の最終確認
伊那市が建て替えを進めている西駒山荘は、今月20日頃から資材の荷あげが始まります。 それを前に、13日資材などの最終確認が駒ヶ根市で行われました。 13日は、駒ヶ根市の南割集会所に、西駒山荘の建替え作業をする伊那市や駒ヶ根市の大工5人が集まり荷あげ前の最終確認をしました。 山での作業をスムーズに行えるよう13日は、2階部分の土台の仮組をして風に耐えられるかなどをチェックしました。 これまでに、屋根部分の仮組が終わっていて今回の土台部分の仮組が最後の確認となります。 13日は、西駒山荘の管理人、宮下拓也さんも訪れ作業を手伝っていました。 宮下さんによると西駒山荘付近は雪がまだ3メートルほどあるということです。 今週17日には中央アルプスの西駒地域を盛り上げる団体「西駒こまくさ会」のメンバーらが山荘付近の雪かきを行うということです。 集会所近くの倉庫には、ヘリで運ぶ準備が整っていました。 今月20日頃から伊那市の鳩吹公園から資材をヘリで荷あげする予定で大工たちは、26日から現場で作業を行うことになっています。 西駒山荘は7月中の完成を予定しています。
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南箕輪村行政評価委員会 平成24年度の評価答申
南箕輪村行政評価委員会は、村が平成24年度に取り組んだ34の事業を評価し、31事業については必要性ありと評価しましたが、3事業については要検討と評価しました。 13日は、池上昭雄委員長らが役場を訪れ、唐木一直村長に答申書を手渡しました。 要検討と評価されたのは、電話催告業務委託事務、高齢者交流事業、教員住宅管理事務の3つです。 「電話催告業務委託事務」は、未納税者に対して電話で督促しても成果が表れないことから評価結果を「要検討」としました。 また、平成2年から続いている村内の高齢者を対象に講演会などを開いて交流する「高齢者交流事業」について、長年続いている事業ではあるが、参加者が固定されていて仲間内の交流会になっているのではという理由から「要検討」と評価しました。 教員に住宅を斡旋する「教員住宅管理事務」については、時代にそぐわなくなっていることから再検討の時期に入ったとして「要検討」と評価しました。 唐木村長は「住民に直接関わる事業については慎重に検討を重ね、その他の事業についても改善策を検討していきたい」と話しました。 なお、南箕輪村行政評価委員会の任期は6月いっぱいまでとなっていて、7月から2期目の委員会が発足することになっています。
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箕輪中学校 晴天の下強歩大会
箕輪町内を走る箕輪中学校の強歩大会が13日、行われました。 午前9時、スタートの合図とともに、3年生の男子からスタートし、3分おきに学年ごと男子女子の順にスタートしました。 箕輪中学校では体力と精神力の向上を目的に毎年この時期に強歩大会を行っていて、今年で22回目です。 コースは、中学校をスタートして県道与地辰野線を走り、学校の校庭がゴールとなっています。 男子は15キロ、女子は12キロを走りました。 道路では、保護者などが声援を送っていました。 大会の結果、男子は59分42秒でゴールした2年生の南郷隼翔くんが、女子は52分24秒でゴールした2年生の唐澤七瀬さんが1位になりました。 箕輪中学校によりますと、この日走ったほぼ全ての生徒が完走できたということです。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集②
藤井利衣子さん42歳。 去年9月、南アルプスジオパークを推進する専門臨時職員として採用されました。 宮城県仙台市出身の藤井さんは、13年にわたり大学で学び、全国各地で教員や会社勤め、ジオパーク関係の仕事などを経験した異色の経歴の持ち主。 去年まで鳥取県立博物館付属山陰海岸学習館職員として約2年半、山陰海岸ジオパークにかかわっていました。 藤井さんがジオパークに興味を持ったきっかけが大学時代の講義でした。 藤井さんが働く伊那市役所の世界自然遺産登録推進室。ジオパークとは地球の成り立ちや大地のでき方を知ることが出来る場所をいいます。平成20年12月に伊那市の一部を含む中央構造線エリアが日本ジオパークに認定されました。 藤井さんは各種イベントの企画、運営、ジオガイドの活動調整や育成など、南アルプスジオパークに関する仕事に携わっています。 今年3月には、藤井さんが中心となって企画した親子で楽しめるイベントが開かれました。 ジオパークについて感心をもってもらおうとアンモナイトの化石で型をとるストラップづくりや鹿肉を使ったシカケバブづくりなどのコーナーが設けられ大盛況でした。 また、4月からは南アルプスを授業に取り入れた教育プログラムが長谷中学校を皮切りにはじまりました。 講師は、藤井さんが務め、生徒たちにジオパークや南アルプスの成り立ちについて解説しました。 藤井さんは、名古屋に住む夫と離れて市内で単身生活をしています。 藤井さんが趣味としているのが手芸。ジオパークのオリジナルカーディガンを作りました。 休日には、もうひとつの趣味でもあるランニングを楽しんでいます。南アルプスを眺めながら走るのが爽快と話す藤井さん。 伊那での暮らしも半年が過ぎました。 今年9月には、伊那市で日本ジオパーク南アルプス大会が開かれます。 藤井さんは地元をはじめ全国各地の人たちにジオパークの魅力を伝えて行きたいと話します。
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県にリニアに関する要望書
上伊那広域連合の白鳥孝連合長らは12日、リニア中央新幹線環境影響評価書等に関する要望書を県に提出しました。 12日は上伊那広域連合、南信州広域連合、木曽広域連合の連合長3人が県庁を訪れ山本浩司環境部長にリニア中央新幹線環境影響評価書等に関する県への要望書を手渡しました。 出された要望は環境影響評価書、リニア工事で出る発生土の受け入れ、またJR飯田線に関するものの3項目です。 このうちJR飯田線については乗り換え新駅の建設を想定したリニアとJR飯田線の結節の確保などを求めています。 飯田線との結節についてJR東海では新駅建設は考えていないとしています。 白鳥連合長は「JR東海は交渉などの窓口は長野県だけだとはっきりと言っていますから私たちとしては県に頼るしかない。県にリーダーシップと市町村との連携ということの中できちんと進めてほしいと思っている。 リニアで長野県に来た時にそこから移動するときはバスか電車が多いはずなのでリニア駅と飯田線の結節は最小限あってしかるべき。」と話していました。 県ではJR東海に対し情報公開につとめ住民の不安を払拭するよう求めていくとしています。
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伊那養護と木曽青峰が相撲で交流
伊那養護学校の児童生徒と木曽町の木曽青峰高校相撲部が、7日、相撲で交流をしました。 以前伊那養護学校に勤務していた職員と、木曽青峰高校相撲部の前の監督が知り合いだったことがきっかけで、相撲の交流が始まり、今年で10年目です。 この日は、伊那養護学校の主に寄宿舎の児童生徒39人と、木曽青峰高校相撲部の生徒5人が、土俵で組み合いました。 体格のよい相撲部の生徒を相手に、養護学校の子ども達は何とか土俵の外に出そうと、果敢に勝負を挑んでいました。 途中、1人では勝ち目がないとわかると、2人がかりで挑む姿もありました。 伊那養護学校寄宿舎指導員の下島慎司さんは、「相撲の楽しさを体験すると同時に、礼儀作法を学んでほしい。競技に触れて、親睦を深めてもらいたい」と話していました。
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ジオパーク認定ガイド講座
南アルプスジオパークの魅力を案内するために必要となるスキルを身につける講座が12日、開講しました。 去年に引き続き高遠高校3年生、6人が参加しました。 12日は伊那市の創造館で講座が開かれ、高遠高校の生徒やこれまでにジオパークガイドの認定を受けた人など30人が参加しました。 ジオパークガイド講座はガイドのスキルアップを目的に南アルプスジオパーク協議会が開いているもので、今年で4年目です。 高遠高校では、去年から始まった科目「地域の科学」の一環で、地域の環境を学ぼうと3年生6人が参加しました。 初回のこの日はジオパークの概要や、ガイドの心構えなどを学習しました。 また、ジオパーク認定ガイドが受講生に実際にガイドの手本を見せました。 ジオパーク認定ガイド講座は、今年度7回開かれることになっていて、次回は熱田神社や高遠城址公園などの旧跡を巡ることになっています。
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恩徳寺のクロユリが見ごろ
南箕輪村沢尻の恩徳寺で、クロユリが見頃を迎えています。 境内にある200株ほどのクロユリが見頃を迎えています。 今年は、例年より5日ほど遅く開花しました。 背丈も花も小さめだということです。 恩徳寺のクロユリは、12日から1週間ほどは楽しめそうです。
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村全協 大芝観光企画推進員
南箕輪村は大芝高原のイベントの企画や運営などに携わる大芝観光企画推進員を新たに配置します。 これは12日村役場で開かれた村議会全員協議会で報告されたものです。 村ではこれまでに、大芝高原のイベントの企画・運営に携わる専門の職員の必要性を求められていました。 職員は、臨時職員で産業課商工観光係として1人で、雇用期間は6月9日から来年3月末までだということです。 主な職務は、大芝高原関連イベントの企画・運営や、観光PR、農商工連携などで、村観光協会設立に向けた準備も行います。
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出水期前に消防団が水防訓練
梅雨や台風などによる水害が発生しやすい時期を前に、消防団による水防訓練が、11日、箕輪町で行われました。 箕輪町、辰野町、南箕輪村の消防団員149人が参加しました。 訓練は、大雨や台風などによる水害を防ごうと毎年この時期に行われています。 伊那建設事務所の職員が講師となり、命綱の結び方や、土のうを積む時に必要な「イボ結び」の方法を指導しました。 上伊那北部消防連絡協議会の市川一人協議会長は、「もしもの時に最初に消防団ができる事は土のう積み。住民の安全を守れるよう訓練を重ねていきたい」と話していました。
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「芝田会」発足20周年記念「郷土をささえた書画展」始まる
上伊那の美術愛好者で作る「芝田会」は、発足20周年を記念した書画展を、11日から伊那文化会館で開き、伊那市出身の日本画家小坂芝田の作品を中心に展示しています。 会場には、小坂芝田の作品を中心に、中村不折や池上秀畝などの作品163点が展示されています。 芝田会は、個人の家で眠っている貴重な作品を多くの人に見てもらおうと平成6年に発足し、現在は80人ほどの会員がいます。 今回は発足20周年を記念した書画展となっていて、初日の今日は、芝田の四男で彫刻家の小坂昇平さんが、東京から訪れテープカットを行いました。 小坂芝田は、明治5年に伊那市小沢で生まれ、16歳の時に絵を始めました。 中国絵画の技法「南宗画」から影響を受けた、日本画の画法のひとつ「南画」を描き、大正6年に45歳で亡くなりました。 今回の書画展では、伊那市の文化財に指定されている「十六羅漢図」なども見る事ができます。 芝田会発足20周年記念「郷土をささえた書画展」は17日(土)まで伊那文化会館で開かれています。
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ローズガーデンスクール「薔薇空間」早咲きのバラが見頃
伊那市西春近のローズガーデンスクール「薔薇空間」で、早咲きのバラが見頃となっています。 見ごろとなっているのは、八重咲きのものと、一重咲きのものの2種類です。 普通のバラより1か月ほど早く咲き、見頃は5月いっぱいまでだということです。 薔薇空間を主催する春日千定さんは、「多くの人に見てもらいたい」と話していました。
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プロバスケットボール選手から学ぶイベント
伊那市内のバスケットボールチームに通う子ども達がプロの選手から指導を受けるイベントが11日、伊那市高遠町の高遠スポーツ公園文化体育館で開かれました。 これは、伊那市総合型地域スポーツクラブが主催したもので、プロのバスケットボール選手による指導は今回が初めてです。 この日は、伊那市内でバスケットボールを行っている小中学生およそ70人が参加しました。 指導したのは、新潟県の女子プロバスケットボールチーム「新潟アルビレックスBBラビッツ」の選手4人です。 イベントでは、全員でウォーミングアップをした後、選手が上手くなるための姿勢や動きのアドバイスをしていました。 クラブでは、プロの選手から学ぶ機会を大切にして子ども達の将来に繋げていきたいと話していました。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集①
「本当に好きでなければ来ませんよ、千葉から。でも本当にここの良さを知ってきているので、それをみなさんに分かってもらいたいというのもありますね。素敵でしょって思う」 南アルプス林道バスの営業所がある伊那市長谷黒河内に住む志村千恵子さん。 山登りが趣味の志村さんは、これまでに仙丈に80回以上登るなど手つかずの原生林が多く残る南アルプスが特に好きで、夫の裕幸さんと2人、11年前に千葉県千葉市から総世帯10戸の黒川集落に越してきました。 得意としている菓子づくりや料理の腕前を活かし、一昨年平成24年3月に自宅を改装しコーヒーとワッフルの店「木楽茶屋」をオープンさせました。 店内には、南アルプスに関する写真が飾られています。 山を眺めなるだけでなく山と共に生きていくことが夢だった志村さん夫妻は、4人の子どもを育て上げた後、この生活を始めました。 しかし、去年10月。毎年訪れているという仙丈ケ岳と北岳の間にある両俣小屋に向かう途中、夫の裕幸さんが突然倒れ帰らぬ人となってしまいました。 「あそこでなんで主人が突然倒れなくてはいけなかったのかって未だに理由が分からない。検死の時もどこも悪くないし立ち止まった時が亡くなった時。穏やかな顔をしているんですよね。主人が1番好きな場所で亡くなったということになるんですよね。 やっぱりこうやって涙が浮かんできてしまうんですけど、まだ気持ち的にはすっきりしてないので。でもこの景色が好きで来たのに何をやっているんだって言われているような気もするし」 20年以上にわたり南アルプスに登り続けてきた志村さん。 自身の豊富な登山経験と山での夫の死を通し、近年軽装で3千メートル級の山に挑戦する登山者が増えていることに警鐘を鳴らします。 「お父さんもいつも言っていたんですけど、人がいっぱい来てくれるのはいいんですけど南アルプスは南アルプスなので山に登るんだってことも含めて簡単に行けるところではないんだっていうこと、事故が起きてからでは遅いのでね」 最愛の夫の死を半年たった今でもなかなか受け入れられないと話す志村さん。 それでも、夫と2人で始めた今の生活を続けていく決意です。 「毎日この景色を眺めて暮らすことがお父さんの夢だったわけですから、それを私が続けていかなくてはいけないので。本当は2人で見ていたい景色だったんですけどね。1人になってしまったが山も登り続けるし店もやり続けたい」 都会での生活を捨て山で生きると決めた志村さん夫妻。大好きな南アルプスのふもとでお気に入りの景色を眺めます。
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アカマツ林再生し山の恵みを堪能するツアー
アカマツ林を再生し秋に山の恵みを堪能しようというツアーが10日、伊那市富県で開かれました。 1泊2日のツアーには、東京などからおよそ20人が参加し落ち葉掃きや枯れた木の伐採を行いました。 企画したのは、山火事の跡地の修復など森林保護活動に取り組んでいるNPO法人森のライフスタイル研究所です。 森のライフスタイル研究所によりますと、アカマツ林は栄養が少ない土壌を好むということですが、近年森林への関与が減り落ち葉が溜まることで土壌が肥沃化している傾向にあるということです。 そこで今回は、アカマツ林の手入れを継続的に行い、秋にマツタケなどの山の恵みを堪能しようとツアーを企画しました。 参加者らは、落ち葉の下にあるキノコの菌や天敵となる菌の説明をうけながら作業を進めていました。 ツアーは、一般企業からの支援を受けながら3年計画で開かれるということで、今年はあと2回予定されています。 作業は、11日も行われます。
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箕輪町安全安心の日制定 セーフコミュニティフォーラム
箕輪町は、WHO世界保健機関からセーフコミュニティを認証取得した5月12日を、箕輪町安全安心の日に制定しました。 10日は、制定を記念してフォーラムが開かれました。 フォーラムでは、みのわ少年少女合唱団とやまなみコーラスが箕輪町の歌を披露しました。 箕輪町は、全町民がセーフコミュニティ活動の推進を期する日として、認証取得した5月12日を、箕輪町安全安心の日に制定しました。 地域・子育てサークル・若手事業者の3人が安全安心に関する意見発表や提言をしました。 このうち、箕輪町商工会青年部長の山本勲さんは、20代から30代の若年層が、セーフコミュニティへの関心が低いと感じるとして、「街灯の設置やスクールバスの運行など、目に見えるハード面での取り組みがあれば、若い人たちにも認知されていくのではないか」と提言しました。 フォーラムは、箕輪町セーフコミュニティ推進協議会が開いたもので、地域住民などおよそ350人が参加しました。
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西駒山草会 山野草展示会
伊那市内の山野草愛好家でつくる、西駒山草会の山野草展示会が10日と11日の二日間、南箕輪村の南原コミュニティセンターで開かれています。 会場には、アツモリソウやユキザサなど80種類、およそ350鉢の山野草が並んでいます。 そのうちのほとんどに突然変異で現れる白いまだら模様の「斑(ふ)」が入っています。 山などで採取したものを交配させ、育て、増やしてきたということです。 こちらは、斑入りのヤマシャクヤクです。 白い花とまだら模様の葉を同時に楽しむことができます。 会場では、苗の販売も行われていて、斑入りのものも買うことができます。 西駒山草会の山野草展示会は、11日まで南箕輪村の南原コミュニティセンターで開かれています。
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桜守佐野藤右衛門さんのトークイベント
京都府在住で親子三代にわたる桜守佐野藤右衛門さんのトークイベントが10日、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれました。 会場には多くの人が訪れ、立ち見がでるほどでした。 イベントは、先月5日から開かれている佐野さんの展示会に合わせて企画されたものです。 佐野家は、祖父、父と3代にわたる桜守で、藤右衛門さんは桜保全のために全国から収集した珍しい品種の桜を育てています。 桜に関する美術品のコレクターでもあり、会場には佐野さんが所蔵する掛け軸や漆工芸品など78点が並べられています。 現代社会を桜に例えながら話すなど、佐野さんのユーモア溢れる話術に会場からは笑いがおきていました。 トークイベントでは、京都祇園の舞妓や芸妓による舞踊が披露され、会場を華やかに演出しました。 信州高遠美術館によりますと、花見シーズンを中心に4月5日からきのうまでに5,651人が訪れたということです。 展示会は、引き続き25日日曜日まで開かれています。
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芝平石灰岩採掘場跡の環境整備
昭和50年代に集団移住した伊那市高遠町芝平の元住民でつくる「芝平会」は、4日、伊那谷遺産に今年3月に追加登録された「芝平石灰岩採掘場跡」の環境整備作業を行いました。 この日は、芝平会のメンバー16人が参加し、立木の伐採を行いました。 ここは、かつて土壌改良のための肥料となる石灰岩が豊富に産出されました。 盛んに採掘が行われていたのは幕末から明治37年までの間で、昭和20年頃まで続いていたということです。 採掘場跡では、石灰岩の露頭が確認できます。 その周辺には、切り崩した石灰石を運ぶために敷かれたトロッコの道、焼いて粉状の石灰にするための窯の跡などがあります。 窯の周辺には、石灰石がまだ残されていました。 伊那谷遺産は、天竜川上流河川事務所などが取り組むプロジェクトで、土木、暮らし、自然にまつわる先人たちの足跡を残していこうと、これまで98件が登録されています。 子どもの頃、採掘場での作業を見たことのある北原厚さんは、採掘場と共に伊那谷遺産に登録された「芝平集落」の800年の歴史と、採掘作業に携わってきた先人へ、思いをはせていました。 芝平会では、今後、年に1回程度整備作業をする計画で、歴史の勉強をするために子ども達にも見に来て欲しいと話していました。
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箕輪町長選挙日程決まる
任期満了に伴う箕輪町長選挙は、11月11日告示、16日投票の日程で行われることが9日決まりました。 9日箕輪町役場で開かれた選挙管理委員会で決定されました。 任期満了に伴い実施される箕輪町長選挙は、11月11日告示、16日投票です。 3期目の平澤豊満町長は、就任当時今期を平澤町政の集大成と位置づけています。 5月1日現在の有権者数は、男性9,787人、女性9,989人の19,776人です。
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飯島勲内閣参与が伊那で講演
2月に伊那市のふるさと大使に委嘱された内閣参与の飯島勲さんの就任記念講演会が9日伊那文化会館で開かれました。 辰野町出身の飯島さんは、父親が伊那市東春近出身です。 小泉内閣首席総理秘書官をつとめ、現在は、安倍内閣参与です。 飯島さんは、内政、外交問題について幅広く触れました。 上伊那地域については、少子高齢化によりエネルギーや財政危機などさまざまな問題が持ち上がるだろうと前置きし、「各市町村単独では難しくなる事業もあるが、合併でなく政策により連携していくことが生き残る道だ」と話しました。 会場には、小ホールが満員となる400人の市民や自治体関係者が訪れ、内閣の中枢にいる人でなければ知りえない政治の裏話や考えについて耳を傾けていました。
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伊那産赤松炭 ブランド展開
伊那産のアカマツの炭を原料にしたダイエットサプリメントが4月から販売されています。 そのアカマツの炭は、伊那赤松妙炭としてブランド展開しています。 サプリメントの原料となる伊那赤松妙炭。 箕輪町にある伊那炭化研究所で生産されています。 代表の井上芳樹さん。 良質な炭づくりにこだわっています。 炭の原料は、伊那産の赤松で、間伐材を有効活用しています。 燃料用の炭は、ナラや樫など硬い木を使用しますが、食用の炭は、赤松や唐松など柔らかい木が適しています。 やわらかいぶん、密度が低く、汚れを取り込む面積が多くなります。 マツクイムシ被害の拡大で大量に排出される赤松の有効活用も考えました。 この炭に目をつけたのが、横浜のサプリメント販売会社で中央アルプスビジネスフェアがきっかけでした。 アルプス、ゼロ磁場、長寿の伊那をブランド化して、伊那赤松妙炭として売り出しました。 無数にあいている炭の穴に有害物質やガスなどの不要物を吸着させる効果があるとしています。 サプリメントには、4割の炭が使われていて、90粒入りで3,600円です。 インターネットの直販サイトで販売されています。 5月下旬には、伊那赤松妙炭を使った炭茶の販売も計画されています。
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平成26年度1回目 ふるさと就職説明会
来春大学や短大等を卒業する学生を対象にしたふるさと就職面接会が9日、伊那市のいなっせで開かれました。 面接会は、伊那職業安定協会などが毎年開いているもので、この日は今年度1回目です。 9日は、去年より3社多い上伊那の企業49社が参加しました。 参加した学生は、男性51人女性32人の合わせて83人で、去年と比べて21人減少しました。 学生は、メモを取るなどして真剣に話を聞いていました。 ハローワーク伊那では学生の参加数が減少したことについて「なるべく多くの学生に参加してもらい、地元企業に就職してもらえるように支援していきたい」と話していました。 次回のふるさと就職面接会は、8月22日(金)に開かれます。
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信州みのわ山野草クラブ 第22回春の山野草展示会
信州みのわ山野草クラブの「第22回春の山野草展示会」が10日から、箕輪町の木下公民館で開かれます。 9日は、会員があすから始まる展示会に向けて準備を行いました。 会場には、およそ200点の作品が並んでいます。 今回は、ユリ科のものや、根がエビの形に似ているエビネなどが多く並んでいるということです。 会では、数種類の山野草を1つの鉢にまとめる「寄せ植え」を主体にしていて、今回も寄せ植えの作品が多く、楽しめるということです。 展示会では、会員が持ち寄った余剰苗の販売や、抽選で苗のプレゼントも行われます。 信州みのわ山野草クラブの第22回春の山野草展示会は、10日(土)と11日(日)の2日間、箕輪町の木下公民館で開かれます。 時間は午前9時からで、入場は無料です。
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特殊詐欺被害を未然に防ぎ八十二銀行伊那支店に感謝状
使った覚えのないインターネットのサイトから架空の使用料を請求される特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、伊那警察署から八十二銀行伊那支店に感謝状が贈られました。 8日、伊那警察署の小山満彦署長から、八十二銀行伊那支店の酒井光一支店長に感謝状が手渡されました。 4月4日、銀行を訪れた女性が、現金18万円を2回に分け振り込もうとしている事を不審に思った窓口の行員が上司に相談して警察に連絡したところ、詐欺だとわかり被害を未然に防ぎました。 2回に分けて振り込もうとした事、振込先がカタカナ表記のみだった事で、行員が詐欺を疑ったということです。 この女性の60代の夫の元に、使った覚えのないインターネットのサイトから、架空の使用料の請求があったということです。 酒井支店長は、「これからも一人一人の意識を改めて未然防止を徹底していきたい」と話していました。 今年、伊那警察署管内で発生した特殊詐欺被害は5件で、被害額は約1,700万円となっています。
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母の日のカーネーション 出荷追い込み
11日の母の日を前に、南箕輪村田畑のカーネーション生産組合・清花園では、出荷作業が追いこみを迎えていました。 母の日を前に最後の出荷日となった8日。 ハウスでは、加藤 忠一さん・久江さん夫妻が、ラッパ状に蕾が開いたものを選んで、花を切り取る作業を行っていました。 母の日に間に合わせるため、今朝は朝5時から作業を行いました。 8日切った花は、千本ほどだということです。