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上伊那教育会 総研修会「仰望の日」
上伊那地域の教職員で構成する公益社団法人上伊那教育会の研修会が23日伊那文化会館で開かれました。 上伊那教育会には、上伊那の小中学校など52校が所属し、教職員1,155人が会員となっています。 会長で辰野東小学校の原宏校長は、「相次ぐ教職員の不祥事で信頼は失われた。今こそ真正面から受け止め、立ち向かわなければならない」とあいさつしました。 研修会では、会員の発表や合唱のほか、オペラ歌手、中島啓江さんによる講演もあり、参加した教職員約900人が耳を傾けました。
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西駒山荘で使う木材荷揚げ
伊那市が建て替えを進めている中央アルプス西駒山荘で使う木材のヘリコプターによる荷揚げ作業が25日行われました。 木材は伊那市の鳩吹公園から、標高およそ2690メートルの中央アルプス将棊頭山頂上直下にある西駒山荘まで運ばれました。 新しい西駒山荘は2階建てで延床面積はおよそ110平方メートルです。 1階は食堂や厨房などで2階に客室が設けられます。 歴史的価値が高い石室は残し木造部分の建て替えを進めます。 西駒山荘は1913年、大正2年に起きた中箕輪尋常高等小学校の遭難を教訓に、その2年後の1915年、大正4年に建設されました。 建設から100年ほど経過し老朽化していることから建て替えが行われるもので、木材の加工などは終えています。 今後は建設業者が泊まり込みで作業を行い、完成は7月末を予定しています。
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「まっくん田んぼ体験隊」が田植え作業
農業体験を通した観光振興と農業の発展などを目的に南箕輪村で始まった「まっくん田んぼ体験隊」の田植え作業が、25日に行われました。 「まっくん田んぼ体験隊」は、南箕輪村の農事組合法人まっくんファームや6次産業化検討ワーキングチームなどで組織する実行委員会が今年度から行っているものです。 農家ではない人たちにも田植えを体験してもらおうと参加を呼びかけ、伊那市や南箕輪村から13人が参加しました。 まっくんファームで、鶏糞を肥料とした米の減農薬栽培を行っているメンバーが講師となり、「コシヒカリ 森の大地」の苗を植えていきました。 10年前から減農薬栽培に取り組んでいる上伊那農業高校の、生産環境科の生徒2人も参加し、田植え機の運転を体験しました。 「まっくん田んぼ体験隊」では、6月に田んぼの草取り、8月に案山子作り、9月に収穫、10月に採れた米をつかった五平餅を作る計画です。
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南アルプス世界自然遺産登録推進協議会の総会
南アルプス世界自然遺産登録推進協議会の総会が24日、伊那市のいなっせで開かれ、地域連絡会議の開催など今年度の活動方針が決まりました。 総会には、伊那市や静岡市、南アルプス市など、関係する10の市町村からおよそ20人が出席しました。 今年度の活動については、南アルプスの保全促進に向けニホンジカによる高山植物被害の対策強化を国に求めることなどが決まりました。 他に、ユネスコエコパークによる自然環境の持続的な保全管理と利活用に、関係機関が協働で取り組むための新たな組織体制を検討していくための(仮称)地域連絡会議を開催することが決まりました。
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南アルプスの国立公園指定50周年を祝う記念式典
南アルプスの国立公園指定50周年を祝う記念式典が24日、伊那文化会館で開かれました。 式典では、功労者に表彰状が贈られた他、長谷小学校の児童が歌を披露しました。 記念式典には、伊那市を始め山梨県や静岡県などから関係者およそ500人が集まり、節目の年を祝いました。 東西15キロ、南北50キロに及ぶ南アルプスには、3千メートル級の山が連なります。 昭和39年6月に国立公園に指定され、今年は50年の節目の年となります。 式典で北川知克環境副大臣は「南アルプスの自然と特徴を活かし、保全と適正利用に向けた取り組みを進めていきたい」と式辞を述べました。 地元を代表し白鳥孝市長は「トイレや登山道の整備など取り組むべき課題がある。50年100年先を見据えて取り組んでいきたい」と挨拶しました。 式典では、自然公園の保護などに功績があった個人や団体が表彰されました。 受賞者を代表して南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊長の西村和美さんは「受賞を励みに、今後もアルプスの保全と利活用に務めたい」と話していました。 他に、静岡県出身で女優の市毛良枝さんによる講演が行われました。 山が嫌いだったという市毛さんは、24年前に知人に誘われて初めて経験した登山について「目からうろこの出会いだった」と話しました。
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吉沢麻由美さん 花の作品個展
駒ヶ根市在住で押し花やパッチワークの講師をしている吉沢麻由美さんの個展が23日から、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、花に関する7種類の作品およそ250点が並んでいます。 今回の個展は、2006年の1回目から8年ぶりに開催されました。 吉沢さんは、32年前、結婚を機に神奈川県から駒ヶ根市に引っ越してきました。 1987年からパッチワークを始め、押し花やドライフラワーなどの講師資格を取得し、現在は上伊那や県内外で講師を務めています。 会場に訪れた人達は、作品に見入っていました。 吉沢麻由美さんの個展「花びらたちのステージ」は、28日(水)まで、かんてんぱホールで開かれています。
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障がい者によるスポーツ大会開催
上伊那地域の障がい者によるスポーツ大会が24日、伊那市陸上競技場で行われました。 これは、上伊那地区障がい者スポーツ大会実行委員会が主催したもので、障がい者にスポーツを通じて自立と社会参加への意欲を高めてもらおうと行われました。 この日は、上伊那地域の福祉施設に通うおよそ240人がリレーや砲丸投げなどで競いました。 ソフトボールを遠くまで飛ばし距離を競うソフトボール投げでは、力いっぱいボールを投げていました。 この日は、市内の高校生を中心に、50人のボランティアが大会の準備や進行を手伝い、参加者と交流を深めていました。
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信州大学農学部 再建された門柱お披露目
南箕輪村の信州大学農学部では、62年前の門柱が再建され、キャンパス入り口に設置されました。 23日は、除幕式が行われ、大学関係者らおよそ30人が出席しました。 信大農学部によりますと、門柱が建てられたのは、62年前の昭和27年だということです。 当時の学生と教職員が小黒川から1,200個の石を運び、1つ1つに墨で名前を書き、積み上げたものをコンクリートで固め門柱にしたということです。 門柱は、道路整備のため3年前に一旦撤去し、建て直しました。 信大農学部の北澤秋司同窓会長は「石の1つ1つに当時の学生や職員の思いが託されている。門柱を見ることでその思いを繋げていきたい」と話しました。
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美鈴工房パッチワークキルト展
第18回美鈴工房パッチワークキルト作品展が23日から伊那市の伊那文化会館で始まりました。 会場には、タペストリーを中心に個性豊な作品100点が展示されています。 代表は、南箕輪村の磯千恵子さん。 伊那市高遠町出身の磯さんは、高遠城址公園の桜を題材にした作品を飾っています。 中には、世界自然遺産登録で話題となった富士山を表現したものも並んでいます。 美鈴工房キルト教室は、会員40人で1年半に1回のペースで作品展を開いています。 作品展は、25日日曜日まで、伊那文化会館美術展示ホールで開かれています。
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美味しんぼ議論にチェルノブイリからの手紙
チェルノブイリ原発事故の被災者を支援する特定非営利活動法人チェルノブイリ救援・中部の理事長で南箕輪村の原富男さんは、事故後にウクライナの子どもたちが鼻血を出して嘆く内容の手紙を公開しました。 チェルノブイリ救援・中部の理事長原富男さんは、1986年のチェルノブイリ原発事故から5年後の1991年に初めて被災地を訪問し、現地の小学校をまわりました。 手紙は、そのお礼に小学校の先生から届いたものです。 絵は、当時12歳の子どもが描きました。 手紙に書かれているのは1991年、チェルノブイリ原発から南西75キロにあるマカレビッチ村の子どもたちの様子です。 「そうです。私の生徒たちは鼻から血を出しています。私が朝学校に行く途中、私の小さな生徒たちは、小雀の群れのように私に向かって飛んできて何か困っていたことを言うのです。あっ私、又鼻血が出たよ。」 福島第一原発を訪問した後に主人公が鼻血を出すなどの場面が描写されいる漫画「美味しんぼ」が議論になっています。 原さんは、「美味しんぼの鼻血の描写部分のみで批判するのは良くない。今回公開した手紙が全てを物語っている。しっかりした取材に基づいた本だ。」と評価しています。
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伊那市西山でシカ捕獲数増加
伊那市の天竜川より西の地域で昨年度捕獲されたニホンジカは、31頭で、5頭だった前の年に比べて6倍に増えたことがわかりました。 23日市役所で開かれた伊那市有害鳥獣対策協議会で報告されました。 昨年度のニホンジカの捕獲量は、市全体で3,300頭とほぼ前年並みでした。 伊那地区は、308頭で、そのうち西春近や西箕輪地区の西山で捕獲されたのは、中央道沿いを中心に31頭でした。 伊那猟友会の牧田文男会長は、「西山でも一般の人がニホンジカの姿を見るようになってきている。北は辰野から、南は、竜東から川を渡って入ってきていて、間違いなく増えている。今年度は、くくり罠で、西山の捕獲を徹底的にやらなければならない」と話していました。 会長の白鳥孝市長も「ニホンジカが西山に広がっていて、ある日爆発的に被害が出ないか心配している」と述べました。 伊那市の昨年度の有害鳥獣による農作物被害は、213トン、2,900万円余りでした。
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JA上伊那 6次産業化に向け新会社設立へ
JA上伊那は、農作物に付加価値をつけて販売する6次産業化に向けた新しい会社をこの秋をめどに設立する考えです。 23日開かれた通常総代会で可決されました。 販売するのは、米に含まれるアミノ酸の一種ギャバを生かすよう加工したギャバ米と言われる白米で、上伊那産の米に機能性を高めた付加価値をつけます。 ギャバには、血圧を下げ、ストレスを緩和する効能があるといわれています。 営農部の片桐邦俊次長は、「加温・加湿でギャバを生かせる加工ができる。若い人に受けるのではないか」と話しています。 JA上伊那では、夏に関東方面などで試験販売を行い、事業の規模などを決め秋ごろに新しい会社を設立する考えです。 JA上伊那が設立発起人となり1億円を上限に出資し、政府の6次化ファンドの出資を受ける予定です。
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平澤豊満町長 8月頃進退明らかに
任期満了に伴い11月に予定されている箕輪町長選挙の出馬について、平澤豊満町長は「8月頃には進退を明らかにする」との考えを表明しました。 平澤町長は、23日に開かれた報道機関との定例懇談会、11月の町長選への出馬について「8月頃には進退を明らかにしたい」と話しました。 任期満了に伴い実施される箕輪町長選挙は、11月11日告示、16日投開票です。 5月1日現在の有権者数は、男性9,787人、女性9,989人となっています。
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青葉の会写真展 12人の作品並ぶ
伊那市内の写真愛好者でつくる青葉の会の写真展が23日から、伊那市の伊那図書館で開かれています。 会場には、会員12人の作品24点が並んでいます 青葉の会は、市内で開かれていた写真講座の生徒達が、講座が終わっても写真に親しもうと21年前に発足しました。 年に数回、会で全国に写真を撮りに足を運んでいて、今年は3月に愛知県内で撮影会を開いたということです。 今回は、今年の3月から4月に撮影した桜を中心に展示しています。 青葉の会写真展は、6月1日まで伊那図書館で開かれています。
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南箕輪中学校の伝統行事 経ヶ岳強歩大会
南箕輪中学校の伝統行事、経ヶ岳強歩大会が、22日に開かれました。 午前7時、大芝高原を一斉にスタートしました。 今年で62回目となるこの大会は毎年この時期に開かれている南箕輪中学校の伝統行事です。 1年生から3年生まで451人が参加しました。 ゴールの経ヶ岳8合目は標高2035mで、スタート地点との標高差は1235m、コースの全長は8.3キロです。 1合目までは平たんな道が多く軽快な走りをみせていましたが、2合目を過ぎると険しい道に多くの生徒が息をあげていました。 経ヶ岳の登山道は、生徒たちが登りやすいようにと、PTAや職員が事前に笹を刈るなどして整備したということです。 大会の結果、男子は1時間29分49秒で3年生の佐々木雄貴君が優勝、女子は2時間3分28秒で2年生の金森佑奈さんが優勝しました。
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伊那弥生高生徒がジオパーク学ぶ
独立行政法人・科学技術振興機構が学習活動を支援するサイエンスパートナーシッププロジェクトに今年度採択された伊那市の伊那弥生ヶ丘高校で、信州大学の教授を招いて、南アルプスジオパークについて学ぶ講座が、22日、開かれました。 1回目の講座となったこの日は、信州大学で地質学を専門としている大塚 勉教授が講師を務めました。 体育館には、1年生241人が集まり、講座を受けました。 サイエンスパートナーシッププロジェクトは、弥生ヶ丘高校は初採択で、県内では9件が採択されています。 南アルプスが日本ジオパークに登録され、全国大会が今年9月に伊那市で開かれる機運の中で、見慣れた風景の南アを、理科で学んだ事象に結び付けて欲しいと開かれました。 講座では、学校周辺を撮影した2枚の空中写真を、立体的にみえる特殊なメガネで見て、地形を学びました。 大塚教授は、学校の敷地のそばにも活断層が走っていて、地震への備えは必要などと話していました。 伊那弥生ヶ丘高校では、今回の講座で、関心を持った生徒有志を募り、フィールドワークなどを通して、南アルプスジオパークに主体的に係る生徒を育てたいとしています。
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シルバー人材センター 受託件数、契約金額とも前年度上回る
伊那広域シルバー人材センターの平成25年度の契約金額は、前年度を1,400万円余り上回る約3億9,500万円でした。 受託件数、契約金額ともに前年度を上回るのは4年ぶりとなっています。 15日、伊那文化会館で、伊那広域シルバー人材センターの定時総会が開かれ、前年度の事業報告が行われました。 それによりますと、平成25年度の受託件数は9,966件と、前年度と比べ295件の増、契約金額は、約3億9,500万円で1,400万円余りの増となっています。 内訳は、民間企業からの契約が約50件、1,000万円の増、一般家庭からが約300件、600万円の増となっています。 特に一般家庭からの受注件数が増加した要因については、就業開拓や広報に力を入れ、病院の付き添いや家の掃除、ゴミ出しなど多様化するニーズに対応してきた事などをあげています。 伊那広域シルバー人材センターの伊藤裕偉理事長は「日常生活に密着したシルバー人材センターの活用を地域に推進していきたい」と話していました。
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西春近南小学校 飯ごう炊さん
伊那市の西春近南小学校の児童は、15日、西春近の休み平キャンプ場で飯ごう炊さんを楽しみました。 1年生から6年生までの縦割り班で、6年生がリーダーとなってカレーを作りました。 お昼時には、出来上がったカレーを全員で味わいました。 下島弘子教頭は「自主的に活動する楽しさや協力する喜びを学んで欲しい」と話していました。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑩
伊那市長谷の長谷中学校に伝わる南アルプス太鼓。 4月25日に行われた南アルプス開山祭では、魂のこもった太鼓の音が山に響きました。 演奏したのは、長谷中学校の3年生です。 5月上旬、生徒達が練習に励んでいました。 太鼓が初めて披露されたのは、発足した昭和61年の長谷中学校文化祭「くろゆり祭」です。 当時の赤羽敬一校長が、地域に根差した教育を取り入れようと、南アルプス太鼓を始めました。 昭和61年の発足当時から生徒達に指導しているのは伊那市長谷市野瀬の宮下由紀夫さんです。 宮下さんは、30年続く長谷太鼓・創龍会の打頭を務めています。 宮下さんが作曲した「仙丈」は、南アルプスの仙丈ケ岳の雄大さをイメージして作られました。 28年間、長谷中学校に伝わる南アルプス太鼓。 毎年3年生が伝統を受け継ぎ、1年間を通して様々なイベントで披露しています。 その年によって掛け声や曲の雰囲気が異なります。 バチを構えた瞬間、生徒達の表情が変わりました。 先輩から代々受け継がれている長谷中学校の南アルプス太鼓。 長谷中学校ではこれからもその伝統を引き継ぎ、太鼓の音に思いを込めて南アルプスへ響かせます。
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高遠高校福祉コース 「プレーパーク」を体験
自然の中で子供たちの自主性などを育む「プレーパーク」に、高遠高校福祉コース1年生の生徒が、運営ボランティアとして参加します。 8日、会場となっている伊那市高遠町のポレポレの丘で準備作業と体験を行いました。 プレーパークを運営している「チームポレポレ」のメンバーが講師をつとめ、環境整備などの会場の準備や、昼食作りを体験しました。 プレーパークは、自然の中で自由に遊ぶ事を通して、子ども達の自ら考え行動する力を養おうというもので、ポレポレの丘で毎月1回開かれています。 初めての薪割りに悪戦苦闘する姿もありました。 生徒らは、来週開かれるプレーパークに運営ボランティアとして参加し、小さな子ども達と触れ合います。 高遠高校では、地域のイベントに積極的に参加し、交流を図っていきたいと話していました。
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田楽座 創立50周年記念公演全国で
伊那市の歌舞劇団田楽座は創立50周年を記念し制作した「まつり芸能楽 信濃」の公演を駒ヶ根市を皮切りに山梨や名古屋などで行う計画です。 21日は来月8日の駒ヶ根市での公演を前に公開稽古が行われました。 作品は2部構成となっていて、1部は諏訪の木やりや伊那の獅子舞など県内の伝統芸能で構成されています。 2部は、東北から九州まで日本各地の太鼓や踊りと共に田楽座が創作した芸能を披露します。 田楽座は昭和39年に日本各地に伝わる民俗芸能を舞台で表現し多くの人達にその魅力を伝えていこうと伊那市富県で誕生しました。 各地の芸能を地元の人達から指導を受け、そこに暮らす人達から話を聞き、舞台で表現しています。 元代表でメンバー最古参の松田満夫さん。 松田さんは、創立した翌年の昭和40年に田楽座に入り活動してきました。 松田さんはこれまでを振り返り経営が苦しかった時、「新人の団員が田楽座をまってくれている人たちがいるんですよねという一言で救われた」と言い「50年という感激を忘れず作品に打ち込んできたい」と話していました。 去年代表に就任し、今回の舞台の構成と演出を務める中山洋介さん。 中山さんは今回の舞台について「目の前の演奏だけでなく、公演の間ずっと見てきたものを積み重ね、感動してもらえる作品にしたい」と話していました。 VTR 田楽座 創立50周年記念作品「まつり芸能楽 信濃」は6月8日駒ヶ根市文化会館で公演が行われます。 伊那市での公演は10月に予定されています。
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手良の登内さん宅の九輪草見頃
伊那市手良の登内嘉三さんの家の周りには1,000株の九輪草が植えられていて見頃を迎えています。 登内さんは、5~6年前10株の九輪草を植えて毎年種を取って増やし、今では1,000株が家の周りにあります。 九輪草は今が見頃で、2週間ほどは楽しめるということです。
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グループホーム「もみじの家」で開所式
社会福祉法人、長野県聴覚障害者協会が、ろうあ者のためのグループホームの運営を全国で初めて始めました。 21日は、南箕輪村神子柴のグループホーム「もみじの家」で開所式が行われました。 聴覚障害者協会がグループホームを運営するのは全国で初めてとなります。 協会によりますと、2006年に実施した、県内ろうあ高齢者実態調査で、やむを得ず「知的・精神障害者施設」で暮らすろうあ者が多いことがわかったということです。 上伊那の障害者自立支援協議会など関係団体の協力をえて、この日の開所を迎えました。 式で長野県聴覚障害者協会の井出萬成理事長は「もみじの家はもっとも、みんなが安心して楽しく、自由に暮らせる家となるよう、協力していって欲しい」とあいさつしていました。 「もみじの家」は聴覚障害者が安全安心に暮らせるように、緊急時や来客などを、光を使って知らせる「フラッシュランプ」や、緊急通報用の「ボタンや電話」が全室に設置されています。 定員は6人で現在男女3人が暮らしていて、ヘルパー4人が管理者やサービス管理責任者、世話人などを担当しています。 入所者は「手話で交流ができるため、生活が楽しい」と話していました。
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獣害対策など3つの柱 研究・調査
農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は今年度、獣害対策や伝統野菜の継承、規格外の野菜や果物の有効活用の3つを柱に研究や調査を行います。 20日は、信州大学農学部で総会が開かれ今年度の事業計画が示されました。 今年度の重点課題として伝統作物の探索、健康・長寿や新しい産業に結びつく未利用資源の調査研究を進めます。 活動の3つの柱として昨年度に引き続き、ニホンジカの被害を軽減するため個体数の管理やシカ肉の加工、流通、食品開発を目指し産業化への道筋を検討します。 新たに地域の伝統野菜を掘り起こし、健康効果や地域の特性、由来など歴史的背景を調査し、商品開発につなげる研究会を立ち上げます。 また、台風などで傷がついた果物や規格外の野菜などを有効活用して今、注目されている植物成分ポリフェノールを抽出して医療の分野の新製品を開発します。 今年度は、夏と冬にシンポジウムを開催する他、鹿肉の加工調理法の体験講座なども予定しています。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は信大農学部で行っている研究を活用し産学官が連携し産業の開発や発展を目指し去年10月に設立されました。
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手良小学校5年生 園児と泥遊びで交流
伊那市の手良小学校の5年生と手良保育園の年長園児が20日、小学校南側の田んぼで泥遊びをしました。 この日は、手良小学校の南側にある広さ13アールの田んぼで、手良小学校の5年生と手良保育園の年長園児合わせて50人が、泥遊びをしました。 手良小学校では、毎年5年生が米を育てていて、今年はその田んぼで園児と交流しようと泥遊びを計画しました。 この田んぼでは、5月29日に田植えを行い、10月に収穫する予定です。
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箕輪町まちづくり基本条例案 最終報告
箕輪町のまちづくり基本条例策定にむけ調査、研究をしてきた策定委員会は19日、平澤豊満町長に最終報告をしました。 19日は、箕輪町まちづくり基本条例策定委員会の唐澤荘介委員長らが役場を訪れ素案を平澤町長に手渡しました。 区や各種団体の代表など10人で組織する委員会は、これまで11回に渡り条例案について検討してきました。 まちづくりの基本理念や権利と責務、町政運営の基本原則などを定めています。 箕輪町らしさをだすため「安心安全な生活環境の確保」や「災害発生時の対応」などが盛り込まれました。 平澤町長は「町として特徴ある素案ができた。条例の制定により素晴らしい町になるよう進めていきたい」と話していました。 箕輪町では、まちづくり基本条例案を6月に開かれる町議会に提出し可決されれば、7月1日から施行されます。
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南ア国立公園指定50周年記念特集⑨
【平山】「『春の小仙丈ケ岳に行こう!』ということでこもれび山荘管理人の竹元直亮さんと、スタッフの狩野俊一さんに案内してもらいます。宜しくお願いします。竹元さん。春の小仙丈ケ岳の魅力はどんなところですか?」 【竹元さん】「仙丈ケ岳は駒ヶ岳と比べると雪が多く残る山なので冬山ほど気象条件は悪くなく雪山が楽しめると思います。」 竹元さんは、学生時代に山岳会に所属していて豊富な経験を持ちます。 春の山は危険も伴うということで、初心者は上級者と一緒にいく必要があります。 今回は、私達初心者にペースを合わせてゆっくりしたペースで登山してくれました。 会話を楽しみながら歩くのが「ゆる山」の鉄則だそうです。 4合目から5合目の間に、第一の関門があります。 【竹元さん】「両側が落ちているこういうところを立地というんでけど、狭いので1回と止まって装備を確認してみてください」 恐る恐る立地を越えていきます。ちらりと横を見ると断崖絶壁。もしも踏み外せば命はありません。 【竹元さん】「落ち着いて。蹴りこみながら、一歩一歩作りながら歩いていく感じで」 4合目を抜けた辺りで視界が開け、東駒ヶ岳や栗沢山などが一望できました。 【平山】「なんだか嬉しいです。今日始めてこんな風に山の姿を見ることができて」 5合目を抜けてしばらく歩くと樹林帯が終わります。 森林限界まで来ると、一面銀世界となり、これまでと景色が一変しました。 小仙丈直下の急登と呼ばれる最後の難関です。 初心者にはまっすぐに切り立つ崖に見えます。 【平山】「これ本当に登るんですよね?壁みたい。大丈夫かな」 登り始め、後ろを振り返るとその急勾配に足がすくみます。 【狩野さん・竹元さん】「着きました」 【平山】「オー。小仙丈ケ岳。着きました。着きました。2,864メートルです!」 3人でハイタッチをして登頂を喜びました。 【平山】「すごい眺めだな~本当に。」 【竹元さん】「北岳、仙丈ケ岳のカール、中央アルプスも見えます。八ヶ岳も見えてます。」 【平山】「本当、初体験なんで、こんな景色見たことないですね。ちょっと感動しちゃうな~」 3人で記念に万歳しました。 【竹元さん】「南アルプス国立公園指定50周年おめでとうございます。バンザーイ」 【竹元さん・狩野さん・平山】「バンザーイ」 初体験の春山登山。自らの足であるき到着した小仙丈の山頂からは、山々が織り成す奇跡の眺望が広がっていました。
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CATV杯信濃路クラブ初優勝
伊那ナイターソフトボール連盟のケーブルテレビ杯春季トーナメント大会の決勝戦が19日、伊那市営球場で開かれ、信濃路クラブが初優勝しました。 13チームが出場した今年の春季トーナメント大会。 決勝は、初優勝を目指す信濃路クラブと昨年度準優勝のGTエボリューションの顔合わせとなりました。 先行の信濃路クラブは初回、ツーアウト一塁二塁から5番の佐々木さんがスリーランホームランを放ち先制します。 3点を追いかけるGTエボリューション。 チャンスを作りますがあと1本がでません。 試合は、5対1で信濃路クラブが勝ち、初優勝しました。
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酒井一さんがオリジナルの花台製作
伊那市西春近諏訪形の酒井一さんは、趣味を活かして木で花を置く花台を作りました。 自宅の周りには数多くの花台を設置し、色鮮やかな花の鉢植えを飾っています。 酒井さんは、「通りすがりの地域のお年寄りが喜んでくれて嬉しい」と話していました。
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外来種ブラックバス釣り大会
天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が18日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。 大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ40人が参加しました。 ブラックバスは、特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていて、天竜川でも増加しています。 天竜川漁業協同組合によると、アカウオなどの在来種に影響が出ているということです。 大会に参加した釣り客は「バスは、引きが良いので楽しさはあるが、リリースしないなどマナーを守って欲しい」と話していました。 増加の原因は釣りを楽しむための密放流によるものと考えられています。 この日は、バスが産卵期を迎えていて、動きが少ないことや、水温が低いという悪条件ではありましたが、辰野町を中心に全体で80匹、およそ32.5キロのブラックバスが釣り上げられました。 大会の結果、最も多く釣った人で4キロ、最も大きかったバスは42センチでした。 釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。