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文化祭シーズン 伊那北・弥生で文化祭
高校の文化祭シーズンを迎え、伊那市内の伊那北高校と伊那弥生ヶ丘高校では22日から文化祭の一般公開が始まりました。
ステージ上に集まったのは、上伊那各地のゆるキャラなど14体です。
今年で54回目を迎える伊那弥生ヶ丘高校の文化祭「弥生祭」は「BIG BANG ~はじけろ弥生~」をスローガンに開催され、22日から一般公開が始まりました。
「上伊那ゆるキャラくいず」は、地域との関わりが少ないという生徒の声から生まれた初のイベントで、地域の人にも参加してもらおうと一般公開に合わせて行いました。
クイズの内容は生徒が地域住民や行政に取材してつくりました。
ゆるキャラや地域の特産品などを題材にしたクイズ18問が出題され、マルバツの2択で回答します。
クイズでは「イ~ナちゃんは米粒の妖精である、○か×か」「蕎麦の花は一般的に白だが、赤い花もある、○か×か」などといった質問に、参加者が答えていました。
最後まで残った人には、伊那市内の食事券やおかしの交換券が景品として贈呈されました。
ある参加者は「上伊那のゆるキャラがこれだけ集まることはめったにないので楽しめた」と話していました。
高田幸之介生徒会長は「こういった地域と関わるイベントをきっかけに、距離を縮めていけたら」と話していました。
伊那弥生ヶ丘高校の文化祭「弥生祭」の一般公開は23日までで、時間は午前9時30分から午後2時までとなっています。 -
この夏の節電対策は?世論調査
21日は夏至です。
1年でもっとも日照時間が長い日とされていて、これから本格的な夏を迎えます。
福島第一原発の事故以降、感心が高まっている節電対策。
この夏は、省エネ製品の利用に注目が集まっています。
長野県世論調査協会は、先月15日から今月5日までの22日間に、「この夏心がけたい節電」など環境とエネルギーに関する24の項目について電話調査しました。
調査は、県内31市町村の男女合わせて800人を対象に行われ403人が回答しました。
その結果、この夏心がけたい節電について「照明をこまめに消す」が89%、「冷房を控える」が71%、「使っていない電化製品の待機電源を切る」が62%で、去年の調査と比べ上位の順位に変動はありませんでした。
4位には「LED電球などの省エネ製品を利用する」が入り、58%と去年より7ポイント上昇しています。
特に男性より女性、若い世代より高年齢世代が前向きな傾向となっています。
地球温暖化を感じているかとの問いには「感じている」が73%、「少し感じている」が19%で9割以上の人が実感している結果となっています。
原発の今後については「できるだけ減らすべき」が55%、「全部廃止すべき」が28%、「推進すべき」が7%となっています。
職業別では、専業主婦の4割が全部廃止すべきと答えたのに対し、商工業・自営業の17%が推進すべきと答えています。 -
上伊那県税100億円超 4年ぶり
平成24年度の上伊那地方事務所管内の県税収入額は23年度に比べ9億2千万円・10パーセント増の101億1500万円となり、4年ぶりに100億円を超えました。
上伊那地方事務所が発表した、平成24年度の県税決算見込額によりますと、上伊那の県税収入額は23年度にくらべ、9億2092万円・10%増の101億1529万円となりました。
県税収入額が前年度を上回るのは5年ぶり、100億円を超えるのは4年ぶりです。
これは、法人県民税と法人事業税、個人県民税などが増収となったためです。
リーマンショックの影響で、平成21年度に県税収入が大きく落ち込み、以降減収が続いていましたが、今回増収に転じました。
増収となった理由について上伊那地方事務所では、法人ニ税は回復の兆しのある企業が増加したため、個人県民税は、年少扶養控除廃止による税金課税が増加したことによるものとみています。
なお未収金は滞納処分などにより、平成23年度にくらべ3,423万円減少の、3億6,337万円となっています。 -
高山植物保護取締件数 大幅減の434件
南アルプスや中央アルプスでの昨年度の高山植物保護取締件数は434件で、前の年度より半数近く減少したことが分かりました。
これは、伊那市の南信森林管理署で開かれた高山植物等保護対策協議会の南信地区協議会で報告されたものです。
昨年度の保護取締件数は、前年度と比較して45%少ない434件でした。
内わけは、「踏み荒らし」が248件、「ゴミ・たばこの投棄」が60件、禁止区域への侵入が56件などとなっています。
協議会では、入山者のマナーの定着により件数は減少したものの、ゴミの投棄やストックのカバー未着用に対する注意が増加したとして、引き続き啓発を行っていくとしています。
他に、平成23年度から行っている中央アルプスでのニホンジカ生息調査について、稜線部では確認できなかったものの、標高1,900メートル付近まで生息が確認されているとして、昨年度と同様にセンサーカメラを設置するなどし、生息状況の把握に努めるとしています。 -
JR東海 リニア駅位置・ルート9月公表
JR東海は、12日、飯田市内でリニア計画の説明会を開き9月を目途に正確なルートや駅の位置を公表する事などを説明しました。
飯田市の飯田文化会館で開かれた説明会には、地元、下伊那の住民を中心に、県内外からおよそ870人が出席しました。
JR東海は、去年4月、環境影響評価の調査に本格的に着手しました。
今年の夏、全ての調査を終え、9月頃に調査結果をまとめた準備書を公表する計画です。
この準備書には、正確なリニアのルートと駅の場所が示されます。
地元が懸念を示した水源域、「猿庫(さるくら)の泉」について、JR東海は、「浅い地層の地下水を起源としているため、深い地層を掘削するリニア工事での影響は少ない」と説明しました。
一部報道では、リニアの駅は、上郷(かみさと)から座光寺と言われています。
JR東海は、今年の9月ころに「準備書」を公表。
この段階で、ルートと駅の位置が判明します。
そして、2014年中に、国の認可を受け、工事に着工する予定です -
工作 宮原君、絵画 佐々木君 金賞
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館で開かれている「こんな時計があったらいいな!アイデア展」の入賞作品の表彰式が9日、行われました。
アイデア展は、子供たちが考える「夢の時計」をテーマに絵や工作を公募したもので、今回で4回目の開催となります。
作品は、上伊那の小学生や保育園児を中心に絵画171点。工作12点の、合わせて183点の応募がありました。
この日は、その中から選ばれた13点の入賞作品の表彰式が行われました。
工作で最高賞となる金賞には2年連続で伊那市の宮原直雄君の作品が選ばれました。
タイトルは「へんしんロボットとけい」で3時になると、メガネと時計をかけ、銃や剣をとり、変身するというユニークな作品です。
絵画では金賞に駒ヶ根市の佐々木智野君の作品が選ばれました。
タイトルは「ルフィー時計」でマンガワンピースに出てくる旗からイメージし作ったものです。
登内時計記念博物館では、「作品で描いたアイデアを大切に、将来はそれが、現実となるよう夢を持ち続けてほしい」と話していました。
「こんな時計があったらいいな!アイデア展」は6月30日まで登内時計記念博物館で展示されています。 -
大型バイク「ワルキューレ」伊那路に集う
全国各地から集まった、大型バイク「ワルキューレ」60台あまりが、初夏の伊那路を駆け抜けました。
ワルキューレは、本田技研工業が1995年から2002年にかけアメリカで製造した、大型バイクという事です。
排気量は1500ccあり、主に海外向けに販売された、アメリカンタイプのオートバイで、現在は絶版車となっています。
国内での所有者は少なく、情報交換と親睦を図ろうと、12年前から毎年各地で、「オーナーズ・ミーティング」が開催されています。
沿道では、ファンが走りさるバイクを写真におさめるなどしていました。
今年は、上伊那に愛好者がいる事から初めて伊那市で開かれ、関東や遠くは九州から、60台あまりのワルキューレが、一同に会しました。
参加した人たちは、青空の下、田園風景を眺めながら、伊那市から駒ヶ根市までを走りぬけていました。 -
伊那愛樹会 春の盆栽展
伊那愛樹会の春の盆栽展が伊那市のいなっせで開かれています。
会場には、20種類以上のさつき31席が飾られています。
春先の天候不順により苦労したということですが、白やピンク、赤などいろとりどりの花が訪れた人の目を楽しませています。
春の盆栽展は、9日まで、伊那市のいなっせで開かれています。 -
入笠牧場に放牧 牛のびのびと
夏の間、急斜面で足腰を鍛え、涼しく過ごしてもらおうと伊那市高遠町のJA上伊那が管理する入笠牧場に、6日、牛が放牧されました。
トラックに乗せられた牛が、次々と牧場に運ばれてきます。
上伊那のほか、諏訪や飯田の10軒の農家から、40頭の牛がこの夏をすごします。
去年は、80頭ほどが放牧されましたが、今年は、種をつける雄が入手できなかったため、牛の妊娠を希望する農家が別の牧場に預けたことから数が減りました。
牛は、一列に並べられ、一頭一頭、体重測定、衛生検査が行われます。
検査が終わった牛は、300ヘクタールの牧場に放たれます。
放牧されるのは、6ヶ月から1歳半の雌牛が中心で、初産を前に、体を鍛えさせるのが目的です。
預けている間はえさ代が浮き手間が省けるほか、夏の暑さをしのぐことにもつながります。
今年は、雨が少なく牧草の生育はあまりよくないということですが、牛たちは早速牧場を駆け回ったり草を食んだりしていました。
牛は、5か月間涼しい高原で過ごし、10月上旬に下牧する予定です。 -
トップストーンロゼッタ 北信越トレセンに
上伊那を中心とするサッカー女子のクラブチーム、トップストーンロゼッタのメンバー8人が、ユース育成の選抜チーム北信越トレセンに選ばれました。
選抜されたのは、15歳以下のU(アンダー)15に、赤穂中学校3年のゴールキーパー 宮下 菜緒貴さん
東部中学校3年のフォワード鈴木みのりさん
飯島中学校2年のミッドフィルダー中村 友香さん
東部中学校1年のフォワード池上 葵さんの4人です。
12歳以下のU12にも4人が選ばれました。
5日夜は、宮田村役場となりのグラウンドで小学5年生から中学生までの練習が行われていました。
このクラスは、週に4回練習を重ねています。
南信では女子サッカーのクラブチームはなく、遠くは下伊那からも通っています。
トレセン制度(=ナショナルトレーニングセンター制度)は、ユース育成のため日本サッカー協会が行っているもので、県トレセンに選抜されたメンバーの中から北信越メンバーが選抜されます。
県内10チームあるなかから、これだけ多くのメンバーが北信越に選抜されるのは初めてのことだということです。
北信越の上位に当たるU15のナショナルトレセンの選考会を兼ねたトレーニングが今月15日・16日の2日間行われます。
ナショナルトレセンはいずれはなでしこジャパンにもつながる道。選手達の活躍に期待がかかります。 -
上伊那 凍霜害 2億8千5百万の被害
長野県は、4月に発生した凍霜害による5月31日現在の農作物への被害状況を4日発表しました。
上伊那では、230ヘクタール、2億8千5百万円の被害となっています。
上伊那では、梨やりんごなどの果樹で225ヘクタール2億8千万円、野菜で5ヘクタール3百万円となっています。
全県では4千8百ヘクタール35億6千万円の被害となっていて、県では農業改良普及センターによる技術指導や、相談窓口を設置するなどの対応を行っています。 -
上伊那口腔保健センターまつり
口の中の健康を見直すきっかけにしてもりらおうと、2日伊那市の保健センターで上伊那口腔保健センターまつりが開かれました。
歯科医師10人による無料の歯科検診コーナーには、多くの市民が訪れ、子どもの歯の状態を診てもらっていました。
中には、虫歯の治療と勘違いして泣き出す子どももいました。
上伊那口腔保健センターまつりは、歯や口の中の健康について考えるきっかけにしてもらい、センターを広く一般にPRしようと毎年行われていて、今年で4回目になります。
会場内には、手形をとる体験コーナーや3歳から12歳児までを対象にした無料のフッ素塗布のコーナー、薬剤師による正しい薬の飲み方を紹介するコーナーなどが設けられ、多くの家族連れでにぎわっていました。 -
上伊那華道会 いけばな展
上伊那地域の11の流派で組織している上伊那華道会は、恒例のいけばな展を伊那市通り町のニシザワデパートで開いています。
ニシザワデパート4階催事場には、11の流派のいけばなが並んでいます。
上伊那華道会が2年に1回開いている恒例のいけばな展で、会期は、今日から6月3日までの4日間。
5月31日と6月1日が前期、2日と3日が後期です。
前期後期あわせて243作品が展示されます。
カキツバタやハナショウブなど季節を感じさせる花が多く並んでいます。
上伊那華道会の赤羽和子会長は、「いけばなは心をいけるもの。そんな意気込みを作品から感じとってもらえたらうれしい」と話し、多くの来場をよびかけています。
このいけばな展は、6月3日まで伊那市のニシザワデパートで開かれています。 -
新ごみ中間処理施設の事業方式「公設民営」で
上伊那広域連合が計画している新しいごみ中間処理施設の事業方式について、建設費用などを公共でまかない民間で運営を行う「公設民営」方式とする事が決まりました。
これは、30日に開かれた上伊那広域連合議会全員協議会で報告されたものです。
事業方式については、専門委員会が、自治体が施設の建設をする事で地域住民の信頼を得やすい事や、民間が長期的に運営する事で維持管理が安全かつ効率的に実施できるとして、公設民営方式が適当とする報告書をまとめていました。
これを受け広域連合では、正副連合長会で事業方式を「公設民営」とすることを決定しました。
今後は、公設民営方式の課題などを踏まえながら参入意向調査や経済性の視点からより詳細な検討を行っていくということです。 -
工科短大配置で「企業集まる地域に地の利」
県工科短期大学校の上伊那地域への配置について白鳥孝伊那市長は、最終的に決めるのは県としてうえで「企業が集まる地域に地の利がある」との考えを27日改めて示しました。
県工科短大の上伊那への配置について県は伊那市と南箕輪村の境にある伊那技術専門校を活用する案と新設する案を示し、伊那技専活用の場合は建設事業費が約16億円、新設の場合は38億円と試算していて新設は費用面からハードルが高いとしています。
上伊那南部の教育団体などは駒ヶ根工業高校との連携を視野に駒工近くへの新設を要望しています。
設置場所について、伊那技専の活用が有力との見方が広がるなか、上伊那南部の教育団体などは来月3日に駒ヶ根市で会合を開き今後の対応について協議することにしています。 -
JA上伊那第17回通常総代会
JA上伊那の第17回通常総代会が24日開かれ、27年度までの3年間の基本方針を示した中期計画など6議案が可決されました。
総代会は、一般企業の株主総会にあたるものです。
中期計画では、生産者が意欲をもって取り組める持続可能な上伊那農業の実現に取り組むとする基本目標が示されています。
JA上伊那の平成24年度の農産物の販売実績は、計画に対して97.5パーセント、前年対比105.8パーセントの148億6,717万円でした。
今年度の事業計画によりますと、買い物不便地域への対応として、新たにコンビニエンスストアのファミリーマート3店舗を建設する計画です。
TPPに断固反対するとした特別決議も決議されました。
県内のJAで相次いで不祥事が報道されていることについて御子柴茂樹組合長は、冒頭のあいさつで「新聞沙汰になるような事案は徹底的に排除するよう全力を挙げて取り組んでいきたい」と話しました。 -
広域で野生鳥獣による被害防止を協議
野生鳥獣による農林産物への被害防止に広域的に取り組む上伊那鳥獣被害対策協議会総会が13日、伊那市役所で開かれました。
総会は野生鳥獣による被害防止対策を実施することで農林業の経営安定を図ろうと開かれたものです。
総会には上伊那8市町村のほか農林業の関係者およそ30人が出席しました。
総会では今年度事業として、くくりわなや捕獲檻の購入設置、被害防止施設の調査のほか緩衝帯整備を推進していくことが了承され、事業費は928万円となっています。
協議会では野生鳥獣による農林産物に対する被害は依然として発生しているが対策を実施した地域では効果が着実に表れているとして今後も広域的、継続的な対策を進めていく必要があるとしています。 -
様々な視点から東日本大震災について考える
市民、行政、報道のそれぞれの視点から東日本大震災について考えるフォーラムが19日、伊那市の創造館で開かれました。
フォーラムは、上伊那の有志でつくる市民団体いななき学舎が開いたものです。
伊那市の白鳥孝市長、信濃毎日新聞編集委員の増田正昭さん、被災地で農地の放射能除去活動などを行っている原富男さんの3人がそれぞれの立場から「東日本大震災から見えてきたもの」をテーマに話をしました。
「これからの被災地支援について」白鳥市長は、日が経つにつれて風化してきているのが事実。日本中で再確認して自分達ができることをもう1回、2回も3回もやるべき と話しました。
増田さんは、個々別々のニーズに応じた支援をしていく必要がある と話しました。
「土壌汚染について」原さんは、国は汚染された土壌にメガソーラーを作らないかと農家に話を持ちかけている。土地をきれいにするよりもその方がいいのではと揺れてきている人もいる。元通り土地をきれいにしていく為に国はお金を使うべき と話しました。
「今後の備え」について白鳥市長は、医療関係や社会的インフラの確保に努めていく と話していました。 -
山雅後援会南信州支部来月設立
サッカーJ2の松本山雅FCを応援する南信地区の企業やファンなどで作る山雅後援会南信州支部が、来月設立されることになりました。
16日は、箕輪町内の飲食店で設立に向けた準備総会が開かれ、上下伊那を中心に南信地区の企業や山雅の社員など関係者およそ40人が集まりました。
後援会は、南信地区の会員同士のネットワーク構築や観客・スポンサーの拡大などを目的としています。
松本山雅FCは、平成17年に前身の山雅サッカークラブから名称を改め始動、去年からJ2に昇格しています。
現在、県内には地域支部が上田と塩尻にある他、企業などでつくる職域支部が2つあります。
総会では、地元サッカークラブや学校に選手を招く講習会や会員交流会の開催など事業計画を確認しました。
設立総会・支部認証式は、来月26日に箕輪町の伊那プリンスホテルで開かれます。 -
工科短大新設案「ハードル高い」
長野県は、平成29年度までに着工する計画の工科短大南信キャンパスの設置場所について、伊那技術専門校を活用する案が有力との見方を17日駒ヶ根市で開かれた説明会で示しました。
説明会は、駒ヶ根市への設置を要望している伊南地域の教育委員会で組織する上伊那南部市町村教育委員会連絡会が開いたものです。
県からは、商工労働部の西澤清人材育成課長らが出席し、設置場所を上伊那地域とすることが決まった経過や工科短大の内容が示されました。
建設事業費は、南箕輪村の伊那技術専門校を活用する場合が16億円、ほかの地域に新設する場合が38億円と試算されています。
出席した教育関係者からは、駒ヶ根工業高校との連携を視野に入れ、駒工周辺に新設して欲しいとする意見や質問が相次ぎました。
これに対し西澤課長は、「総合的な検討をして建設場所は決定するが、大きな争点は、経済的なもの。早期着工したい観点からも新設案はハードルが高い」として、伊那技専活用案が有力との見方を示しました。
建設場所の決定時期については、26年度当初予算案を作成する今年の秋頃までが一つ目安になると話し、今後は、上伊那広域連合や上伊那産業振興会との協議で絞込みが進むものと見られます。 -
たかずやチャリティー展 116万円寄付
伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」の移転改築を支援するため開かれたチャリティーアート展の売り上げおよそ116万円が、15日、たかずや福祉会に寄付されました。
15日は、チャリティーアート展の北原 勝史実行委員長などが、たかずやの里を訪れ、売上金の一部、116万7063円を、施設を運営するたかずや福祉会の埋橋良和理事長に手渡しました。
チャリティーアート展は、伊那美術協会・信州美術会上伊那支部・伊那市民美術会などが呼びかけ、3月29日から4月2日までの5日間開かれました。
出品者81人から177点が集まり、82人が、127点を購入しました。
額縁代などの材料費を除く収益と、寄付金を合わせ、116万円ほどが集まりました。
埋橋理事長は、「知恵を絞り汗を流していただいた寄付。子どもたちのために使わせていただきたい」と感謝していました。
北原実行委員長は、「大勢の人に作品を見てもらい、社会的にも貢献できてよかった」と話していました。
この寄付金は、移転改築の設備費として活用されるということです。 -
小中学生将棋大会 南信予選
全国小学生、中学生将棋選抜選手権大会の南信予選が12日、伊那市のいなっせで開かれました。
大会には、上伊那を中心に諏訪や下伊那などから、小学生の部に15人、中学生の部に7が出場しました。
大会は、各ブロック総当たり戦で行われ、上位2名が県大会出場の切符を手にします。
対局が始まると、子供たちは、真剣な眼差しで碁盤を見ては、慎重に自分の駒を動かしていました。
大会の結果、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、小学生の低学年の部は、増澤理久斗君、宮脇彬君、中学生の部は、鈴木麻修君が、19日に松本市で開かれる県大会に出場します。
また、会場では、11日から伊那市を訪れているプロ棋士、阿久津主税七段による指導対局が行われました。
阿久津さんは、試合を終えた子供達や保護者等、一度に6人を相手に将棋をさし、状況にあったさし方などを教えていました。 -
権兵衛トンネル補修工事につき片側交互通行に
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの補修工事のため、15日から6月21日まで片側交互通行となります。
規制により、通常時で12分、最大で20分ほどの片側通行の待ち時間が予想されます。
今回の補修工事は、全長4.4キロメートルのトンネル内の伊那側入り口から2.6キロメートル付近で見つかった長さ5メートルほどの亀裂の補修と補強のためです。
亀裂は、去年12月に起きた中央自動車道の笹子トンネルの事故を受け緊急点検を行い、見つかりました。
木曽建設事務所によりますと、特に危険な状況ではありませんが、重要な路線のため補修を行うということです。
現場は駐車帯があり、トンネルの壁が広がるところで、構造的に亀裂が発生しやすい場所だということです。
また、恵那山トンネルの通行規制が6月20日から始まることを受け、20日までには工事を終わらせたいとしています。
木曽建設事務所では、「通過に時間がかかるので余裕をもって出かけてほしい」と話していました。
通行規制の期間は今日から6月21日で、午前8時30分から午後5時までです。
土日と夜間は規制を行いません。
規制により、通常時で12分、最大で20分ほどの片側通行の待ち時間が予想されるということです。 -
ごみ減量・資源化 関心9割以上
上伊那広域連合が行ったごみ処理に関するアンケート結果によりますと、ごみの減量化や資源化に非常に関心がる、ある程度関心があると答えた人は合わせて、9割以上となっています。
これは15日、伊那市のいなっせで開かれた、上伊那広域連合の廃棄物政策審議会の中で報告されました。
アンケートは今年の1月から2月にかけ、抽出した3000件に郵送し、そのうち、54%にあたる1,632件から回答がありました。
このうち、ごみの減量化・資源化の関心度に関する質問では、非常に関心があると、ある程度関心があると答えたのは合わせて、94%となっています。
しかし、ごみの減量化や資源化を実践しているかとの問いに対し、いつも実践していると回答した人は37%に留まっています。
また、家庭内でごみの分別について理解していない人の年代については、60代以上の高齢者が全体の37%を占め、次いで20歳未満が全体の34%となっています。
委員からは「分別がこまかすぎると、高齢者は理解しにくい」や「年代にあった教育をすると共に、より簡単な分別の方法を検討し理解度を上げる事が大切」などの意見が出されていました。
審議会では今回まとめたアンケートを参考に、ごみの削減目標などを定めた、ごみ処理基本計画を12月までにまとめる予定です。 -
恵那山トンネル天上板撤去工事 6月20日から
中央自動車道恵那山トンネル下り線の天上板撤去工事が、6月20日から行われることが決まりました。
工事時期は、6月20日木曜日から7月10日水曜日までの21日間です。
期間中、名古屋方面の下り線は通行止めに、東京方面の上り線は岐阜県の中津川インターチェンジから長野県の飯田山本インターチェンジまでが対面通行となります。
工事は、去年12月に天上板が落下した山梨県の笹子トンネルと同様の作りであることから行われるもので、天井板の撤去と送風機の取り付けが行われます。
工事時期についてNEXCO中日本では、関係する自治体の観光施設や物流に影響が少ない時期を選んだと話しています。 -
峠の茶屋にタカトオコヒガンザクラ植樹
伊那市と茅野市は、広域観光を進めていこうと両市を結ぶ杖突峠にある観光施設「峠の茶屋」にタカトオコヒガンザクラの苗木を9日、植樹しました。
9日は、伊那市と茅野市の両市長をはじめ、峠の茶屋を運営する伸和コントロールズの幸島宏邦社長ら関係者およそ30人が集まり、タカトオコヒガンザクラの苗木2本を植えました。
これは、両市を結ぶこの場所に桜を植えてみてはどうかと幸島社長が白鳥孝市長に提案。観光の広域化を図りたい白鳥市長が柳平千代一茅野市長に話を持ちかけると、柳平市長は二つ返事で快諾したということです。
杖突峠の茅野市側にある峠の茶屋は、旧高遠町と茅野市が平成13年に買い取り維持・管理していて、費用は伊那市が2割茅野市が8割負担しています。
運営は、高遠町に工場がある伸和コントロールズが去年の4月から行っています。
昭和の始めにできた峠の茶屋からは、八ヶ岳や霧ケ峰、諏訪湖などが一望でき、県内外から多くの観光客が訪れます。
挨拶で柳平市長は「この場所が連携の象徴になれば」と話し、白鳥市長は「観光は1つの自治体で行う時代ではない。お互いの観光資源を上手く活用していきたい」と話し、連携強化を図る考えを示しました。
両市長は、「地質現象が観察できる場所として観光に活かしてみては」などと今後の活用方法について話していました。 -
ふるさと就職面接会
来春大学や短大などを卒業する学生を対象にしたふるさと就職面接就職会が10日、伊那市のいなっせで開かれました。
面接会は、伊那職業安定協会などが毎年この時期に開いているものです。
参加企業は、44社求人件数は256件で去年とほぼ同数となっています。
一方参加した学生は、男性62人、女性42人の合わせて104人で、去年より55人少なくなっています。
共催するハローワーク伊那では、「首都圏などでGW明け頃から入社選考を始めている企業が多いため来ることができなかったのではないか」とみています。
それでも、大手企業を中心に自分の番がまわってくるのを待っている学生の姿がありました。
企業側は、自社の製品を紹介するなど業務内容を説明していました。
2回目のふるさと面接会は、8月23日に開かれます。 -
防災行政無線 指令センターが制御
上伊那8市町村でつくる上伊那消防広域化協議会は、10日7回目の会合を伊那市のいなっせで開き、各市町村の防災行政無線を指令センターが制御することなどを決めました。
指令センターは、伊那市荒井の富士塚グラウンド北側に移転新築される伊那消防署に併設されます。
火事があった際にこれまでは、各消防署がそれぞれ対応していましたが、広域化後は、指令センターが一括して放送を行います。
10日の会議では、このほかに現在ある消防署や車両などの財産を広域化後の新組織に無償で引き継ぐことや広域化前の債務は、広域化前の各組織が負うことなどが決まりました。
事務局側は、次回会合の協議項目として、デジタル消防無線と指令センターの運用開始時期を提案しました。
なお、今日の会議で、上伊那地域は、県知事が認める消防広域化重点地域に指定される可能性が高いことがわかりました。
4月の消防組織法の基本指針の改正に伴い、県知事が広域化の気運が高い地域などを重点地域として指定する枠組みが設けられました。
指定されると国の補助金や有利な起債の対象となります。
オブザーバー参加している県危機管理部の町田消防課長は、「県内で広域化に取り組んでいる地域はほかになく、上伊那は指定に有力」との見方を示しています。 -
真夏日30.3度 8月上旬並み
9日の伊那地域の最高気温は、30.3度と、8月上旬並みの真夏日となりました。
伊那市役所南側のせせらぎ水路では、親子連れが水浴びをして涼んでいました。
9日の伊那地域の最高気温は30.3度。これは、今年最高の記録で、5月としては、観測史上2番目の暑さとなりました。
伊那市の中心市街地では、日傘を差す女性や、上着を脱いで暑さをしのぐ小学生の姿が見られました。
長野地方気象台によりますと、明日は、昼から天気が崩れ、雨のあとは平年並みになりそうだということです。 -
上伊那農作物霜被害 1億円
4月下旬からの霜による農作物の被害金額は、上伊那全体で、およそ1億円となる見込みです。
果樹の被害が大きく、ナシは6,000万円、リンゴは3,900万円となっています。
8日は、伊那市手良の梨畑でJA上伊那の職員が霜被害にあった畑の管理方法について指導していました。
JAの職員は、「今は受粉し実が着くどうかは判らない状況なので、通常どおり管理してほしい。
実が着かない畑であっても、病気の影響がでないよう消毒を欠かさないでほしい」と話していました。
4月下旬からの冷え込みは、ナシやリンゴの花の開花時期とも重なったこともあり、めしべ等が枯れてしまい、実を着けなくなるという事です。
伊那市や県、JAの調査によりますと、上伊那全体での農産物の被害は、およそ1億万円となる見込みです。
このうち、伊那市内の果樹被害は収穫量で147トン減収、被害金額は、2,500万円です。
JAでは、今後、農家に対し、聞き取り調査を行い、資金面など必要な援助について、検討していくという事です。