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中川村06年度当初予算案
一般会計6・1%減中川村は21日、06年度当初予算案を発表した。一般会計は総額30億1400万円で前年度当初比2・7%増。一般・特別会計・水道会計の総額は49億3761万円で、同0・2%減となった。前年は村長選挙による骨格予算で、6月補正後の予算32億1千万円と比較すると、実質的には6・1%減で、11年前の95年並の規模。「村長就任以来初めて、自立初年度の予算。無駄を省き、将来に向けて、着実な布石を打つ中で、村民活力を引き出し、人口増、産業の活性化を図る予算」(曽我村長)とした。
歳入は村税が4億2019万円で前年度当初比2・1%増、うち個人村民税は税制改革により1344万円(11・8%)増、固定資産税は評価替えにより1・4%、339万円減。地方譲与税は国の財源移譲に伴い30・3%の大幅増で、1億840万円。地方交付税は2・5%減の15億6千万円、うち普通交付税は15億円を計上。
減要素として、人口減、公債費減、下水道高資本対策経費減など。繰入金は財政調整基金からは1億円とした。(前年度1億5千万円計上も取り崩しなし)。村債は過疎債を基本に3億2990万円、前年が骨格予算のため68・1%増、6月補正後と比較すると6・9%減。新規事業のつどいの広場、ふれあい公園整備、村道改良などに活用する。
歳出の人件費は収入役廃止、特別職の削減、議員定数削減など4・8%減の7億1933万円。物件費は2・6%減の3億8668万円、扶助費は児童手当、福祉医療費増などで11・0%増の1億3395万円、補助費は2億7490万円。普通建設費は3億3802万円で42・5%増、つどいの広場事業、ふれあい公園整備、村道改良-など。公債費は前年度がピーク、4・6%減の6億8028万円。公債比率は22・6%。
特別会計関係では、国民健康保険が3億7700万円、介護保険は4億1800万円、老人医療は5億8780万円。公共下水道事業2億5670万円で17・3%の大幅減、南原地区を予定し、93年着工以来、14年間にわたる下水道事業は完了となる。農業集落排水事業は1億5750万円。水道事業は1億2661万円となっている。 -
家庭婦人バレー上伊那大会に16チーム出場
上伊那家庭婦人バレーボール連盟は19日、箕輪町民体育館・社会体育館で第26回上伊那大会を開いた。上伊那の16チームが出場、総合優勝は飯島町の「どんぐり」が決めた。
競技(9人制)は4ブロックに分かれ、21点の3セットマッチ、変則リーグ戦で競った。
参加チームの中には、監督らで構成する混合チームが初出場。3セットにもつれ込む試合展開もあり、大会を盛り上げた。
各ブロックの優勝チームは次の通り。
(1)どんぐり(2)あすか(駒ケ根市)(3)かやの(箕輪町)(4)みやだ(宮田村) -
初の防災ボランティアセンター立ち上げ訓練
飯島町文化館で18日、第22回上伊那ブロックボランティア交流研究集会があり、上伊那10市町村から317人が参加、分科会では災害時に備え本番さながらの緊張感で「災害ボランティア立ち上げ訓練」などをした。
訓練は飯島町に震度6弱の地震が発生、死者9人、けが人200人、全壊、半壊家屋多数、国道寸断-を想定。県社協職員の指導、協力のもと、スタッフ役とボランティア役に分かれ、ロールプレーイング方式で進めた。
実行委員や社協職員ら約30人のスタッフを前に、本部長(堀越社協会長)が「災害ボランティアセンターを設置します」と宣言。総務・ニーズ・ボランティア・マッチング・送出し、迎え入れの各係に分かれ、ボランティアに受入準備をした。
ニーズ係にはボランティアを要請する電話が次々と掛かり、緊張感が募った。ほどなく、ボランティアがどっと到着。受付を済ませ、名札を着け、マッチング係から「中学校にニーズ調査へ10人」「救援物資の仕分け15人」など活動内容や場所、注意事項などの説明を受け、送出し係から必要な道具、スコップや筆記用具などを受け取り、現場に出動した。
指導に当った県社協職員は「訓練を通じて、協力し合う心を育み、災害現場ばかりでなく、日常の場面でも、問題解決力が身につけば」と話していた。
訓練に先立ち、各地の災害で災害ボランティアセンターを設置しするなど、支援活動を展開するサポートコミュニティー飛騨理事長の川上哲也さんが、豊富な体験を交えた講演で、センターの役割や設置のノウハウを伝えた。
また「地域での課題にボランティアとして関わることができるか」-をテーマにした分科会では、宮田村の仁科智弘さん、駒ケ根市の片桐美登さんが活動発表をした。 -
「伊那谷田んぼの生き物」全国書店で販売開始
伊那谷を中心に自然に近い形での水稲や野菜の栽培を進め、田んぼや畑に集まる虫や小動物の観察をしているグループ「ひと・むし・たんぼの会」(代表・小川文昭さん)。このグループが調査・作成した図鑑、「伊那谷田んぼの生き物」(飯田市美術博物館編)がこのほど、東京の築地書館から再出版され、全国の書店で販売が始まった。「百姓仕事がつくるフィールドガイド竏駐cんぼの生き物」と名称も変った。
04年夏に飯田市美術博物館で開いた同会の企画写真展に合わせて1500部印刷されたが、予想以上の好評で05年秋には完売、品切れ状態になっていた。再出版の道を探っていたところ、築地書館から話があり、再出版となった。
図鑑では、春の田起しから、代掻き、田植え……と1年の農作業の進展を追いながら、四季折々の水田環境の変化とそこに暮らす生き物を写真と文章で紹介している。田んぼに棲む、昆虫類・爬虫類・魚類を網羅した決定版。写真や文章は、会員が実際の農作業のただ中で撮影し、綴ったものであることが最大の特徴。
農に生きる人の視線で虫を見、虫の視線で人を見ている。
本紙でも毎週金曜日(変動有り)に「ひと・むし・たんぼの会」のリレーエッセーを連載している。
定価は2000円+税。飯田市美術博物館、全国書店、AMAZONなどのネットショップで購入できる。 -
食肉の安全を考える
伊那食品衛生協会(御子柴誠一会長)は16日、食肉の安全について考えるシンポジウムを伊那市の県伊那文化会館で開いた。食肉に関わる国や県の機関職員3人が牛海綿状脳症(BSE)対策などについて講演。同協会員のほか一般住民ら約150人が話に耳を傾けた。
県伊那家畜保健衛生所防疫課長の小室徳宏さんはBSEの感染源となる肉骨紛の感染経路などについて説明し、「本来は草食動物の牛に動物性タンパク質の肉骨紛をエサとして与えてしまったことで問題が生じた」と話した。
県飯田食肉衛生検査所主任食肉衛生専門員の山下貞秀さんはBSE検査などについて解説。県内では2001年10月から本年1月までに検査した約5万頭のうち、陽性数、BSE確認数は1頭もなかったと報告した。
農水省長野農政事務所消費安全部安全管理課長の布施克哉さんは牛肉パックに表示された国産牛肉の個体識別番号から、出生や飼育情報などの生産履歴が消費者でも開示できる仕組みについて、「スーパーで肉を買う時に、携帯電話で検索することもできる」と紹介した。
ディスカッションでは講師3人に対して会場から、「県が全頭検査を今後も続けるか」「綿羊についても全頭検査をしているのか」「特定危険部位の除去、焼却処分は永久に続くのか」などの質問があがった。 -
05年分の所得税、消費税 確定申告始まる
所得税と個人事業者の消費税、地方消費税の確定申告がはじまった16日、伊那税務署が設置した伊那市駅前ビルいなっせ内の申告相談会場に、ぞくぞくと申告者らが訪れた=写真。申告者らは署員から助言をもらいながら、申告書を作成するなどして提出した。
昨年度の申し込み数は3万3千件。本年度以降は年金課税の見直しにより、年金控除額が引き下げられ、対象者が増える見込み。消費税の免税店の引き下げや老年者控除の廃止などの要因も合わさり、申し込み件数は大幅に増えることが予想される。
申告相談会場内は申告書を自分で作成する「自書申告」のサポート体制も充実している。国税庁のホームページを利用しての説明や、集合指導方式による相談などがある。
初日は雨の影響で例年に比べ申告者は少なかったものの、毎年多い日で約300人が訪れる。3月10日以降、2月中旬の月曜日は申告が集中するため、伊那税務署では早期提出を呼びかけている。
確定申告期間は次の通り。
▽所得税=3月15日▽個人事業者の消費税及び地方消費税=3月31日▽贈与税=3月15日 -
西箕輪ふるさと景観住民協定者会、乱開発を防止するPR看板の設置を検討
トンネルの開通に伴い、自然環境や景観への悪影響が懸念される伊那市西箕輪地区。西箕輪ふるさと景観住民協定者会(小池知志会長)は、同地区が景観形成住民協定区域であることを示す看板などを設置し、権兵衛峠道路沿線の乱開発や景観破壊などを防止したいとして準備を進めている。
同会は昨年3月、西箕輪地区の景観保全と生活環境の維持を目的として、住民協定を締結。建築物、屋外広告物に関する制限や、農地を荒廃させないなどといった土地利用を示した内容に、協定賛同者の約6割が同意した。しかし、協定はあくまでも協定者相互の連携協力によって守られる約束事。法的拘束力はない。
看板設置はこうした事情を背景とした乱開発が進まないようにPRするもので、現在は県のコモンズ支援金事業として申請する準備をしている。看板は権兵衛峠道路沿線で、自己用広告物ガイドラインに示された間伐材などを使った統一デザインでつくり、景観を阻害しないものにしたいとしている。
しかし、土地利用への取り組みは、一地域だけの問題として解決できるものでないため、山口通之事務局長は「市町村を越えた広域的取り組みとして共有していく必要がある」と話している。 -
全国紬サミット、10月駒ヶ根で開催へ
全国各地の紬(つむぎ)の産地から生産者が集まる「全国紬サミット」が10月、駒ヶ根市で開催される。市内で伊那紬を製造販売する久保田織染工業(久保田治秀社長)が中心になり、本格的準備を開始した。19竏・0日、アイパルいなん。
10月19日は、前夜祭と交流会、20日は、駒ヶ根シルクミュージアムの岩下嘉光名誉館長の講演と、地元伊那の関係者を中心にしたシンポジウムがある。
全国紬サミットは7回目。大島紬で有名な鹿児島や、結城紬の栃木県などで開催されてきた。県内の紬は上田地区が発祥の地だが、現在では県内の手織り紬の約半分を久保田織染工業が生産している状況で、「この際、駒ヶ根でやろうということになった」(久保田社長)。
紬は糸を先に染めてから織る織物で、かつては、絹糸にできない真綿を紡いで作った紬糸を使った。現在では絹糸を使用するものも紬と呼ばれている。奄美大島の大島紬、八丈島の黄八丈、石川県の能州紬、栃木県の結城紬などが有名。久保田織染工業が造る伊那紬も、伝統的な手織りの技術を引き継ぐものとして定評がある。
久保田社長は「多くの皆さんの協力をいただき、長野県初の全国紬サミットを成功させたい。これを機会に皆さん紬の着物を着ていただければ幸い」と話す。 -
合併祝い、新伊那市4蔵の酒を記念発売
3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併を記念して、新市内の4つの日本酒醸造会社の酒が記念酒としてセットで発売される。ラベルは伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんが新たに描く。3市町村の小売酒販組合の主催。16日には伊那市役所で、酒販組合・蔵元・まんぷさんによる企画会議があり、ラベルに何を盛り込むかなど、熱心に議論した。
新市の誕生を祝うと同時に、地元の酒を県内外にアピールしようという趣旨。まんぷさんは、「4つの酒に統一性がありながら、水や米にこだわるそれぞれの蔵の個性を生かしたラベルにしたい」と話し、製作に意欲を燃やした。
各蔵元が提供する酒は、すべてしぼりたてで、漆戸醸造が「井の頭」の生、大國酒造が「大國」も生、宮島酒店が「信濃錦」減農薬特別純米酒生、仙醸が「仙醸」特別純米酒生の予定。
各銘柄を単独でも買えるが、セットで買うと、まんぷさんの漫画が「起承転結」で楽しめる。
720ml(4合ビン)1本1050円(税込み)で、限定1000本(各蔵250)を予定。予約のみの販売で、3月1日から伊那市・高遠町・長谷村の組合加盟の酒店で受け付ける。発売は合併当日の3月31日から、予約を受付けた新市の酒店で。
詳しくは、事務局の井田屋酒店(TEL72・2331)中村さんまで。 -
春の足音 ロウバイ香る
春はすぐそこ?厳しい寒さの中、ロウバイ香る-。
中川村大草の溝口一夫さん宅のロウバイがようやく咲き始めた。ろう細工のような透き通った花は芳香を放ち、道行くの人の足を止めさせる。
溝口さんの話では、毎年暮れにつぼみが膨らみ、迎春の花として、飾っているが、今年は寒さが厳しいせいか、開花は1カ月以上遅れた。
飯田測候所によると、15日の管内の最高気温は18・2度で、4月中旬並みの温かさだった。 -
地域の特産物を給食に 栄養士らが研究会
地域の特産物を導入した学校給食のあり方を考える初めての試み、上伊那学校給食特産物研究会がこのほど、伊那市の伊那中学校であった。小中学校の栄養士ら約30人が参加し、調理実習などに取り組み、今後の参考に役立てた。上伊那学校栄養職員部会などの主催。
地域と連携を図りながら、生きた教材としての学校給食をより充実し、食に関する指導を進めよう竏窒ニ企画。上伊那を中心に、下伊那や権兵衛トンネル開通をきっかけに、木曽地域への参加も呼びかけた。
伊那市内の学校を中心に、給食で取り入れられているローメンの調理実習を実施した。シャトレの黒河内明夫社長を招き、ローメンづくりのコツについて学習。黒河内さんは「ローメンの麺は一度蒸しているので伸びず、給食には向いている」などと説明した。
試食会では各地の特産物など約20点を紹介。シメジ入り餃子(伊那市)、ほたる丼(辰野町)、気の里工房の豆腐(長谷村)、すんき漬け(木曽)、ゆべし(飯田)などが並び、参加者らは味わいながら、改めて各地域の食文化にふれた。
木曽の三岳小中学校給食センターの山田加奈子さん(28)は「トンネルが開通して食文化もいっそう身近になったので、子どもたちにも積極的に知らせていけたら」と感想。木曽でも6月4日のローメンの日に、給食に取り入れたいとも話していた。 -
利き酒・男の料理にチャレンジ
伊那と木曽の地酒を飲み比べ、あわせて信州産の食材を使った男の料理を学ぶ催しが12日、南箕輪村田畑区の公民館であった。同村商工会商業部(桜井高文部長)の販売促進事業=「チャレンジ05」の第4回で、酒販店小松屋商店が独自に仕入れた日本酒をPRすることで販売促進を図った。
試飲・利き酒コーナーに並んだのは、上伊那の信濃錦・仙醸・信濃鶴・井の頭のほかに、木曽の七笑。試飲で味を覚え、銘柄を隠さして出された酒の名をあてるという趣向。参加者は、「難しい」「みんなおいしい」などと楽しくチャレンジしていた。開田そばなど木曽の産物も合わせて販売した。
男の料理教室では、上伊那調理師会会長の山越信次さん(駒ヶ根グリーンホテル総料理長)を招き、信州黄金地鶏を使ったカツ丼、信州サーモンを使った昆布〆、信州牛のロースビーフなどを講習。酒のつまみに味わった。電気釜を使わないご飯の炊き方も。山越さんは、昆布茶を使って昆布〆を作る方法なども伝授。「男の料理は、手軽さも重要」との解説に参加者はさかんにうなずいていた。
チャレンジ05は、加盟商店と趣向を凝らしたイベントを共催して地元消費者の購買力を引き出すことを狙った通年イベントで、05年度から始めた。これまで、自動車販売店のフェア会場での海産物販売や、大型店舗軒先での木曽の物産販売などを開催。地元の消費者からも好評だった。
桜井商業部長は「力を合わせて何かをしようという意欲を生み出すいう当初の目的は果たすことはできた」と1年間を振り返った。 -
新谷志保美選手も模範の滑走
第25回上伊那地区スケート競技会が11日夜、岡谷市内山のやまびこ国際スケートセンターであった。園児から一般までの25人が集まり、それぞれが自己記録に挑戦した=写真。上伊那スポーツ振興協議会などの主催。
トリノ五輪代表を惜しくも逃した新谷志保美選手も、地元大会に出場。500、1000メートルの2種で、子どもたちの手本となる滑走を披露し、会場を沸かした。
結果は次の通り。
【園児】
▽100メートル (1)田中大雅18秒44(2)小野優太▽300メートル (1)田中大雅54秒82(2)小野優太
【小学4年生以下】
◆男子▽500メートル (1)小泉俊貴(箕輪中部3年)1分00秒33▽1000メートル (1)小泉俊貴2分03秒05
◆女子▽500メートル (1)小野和希(両小野2年)1分02秒57(2)田中翔子(宮田3年)(3)矢彦沢夏希(両小野小2年)(4)小澤誠世(両小野小2年)▽1000メートル (1)小野和希2分12秒07(2)田中翔子(3)矢彦沢夏希(4)小澤誠世
【小学5年生】
◆女子▽500メートル (1)牛丸未稀(両小野)55秒35(2)小泉玲菜(箕輪中部)▽1000メートル (1)牛丸未稀1分58秒67(2)小泉玲菜
【小学6年生】
◆男子▽300メートル (1)柴翔馬(箕輪西)41秒12▽500メートル (1)唐澤昌平(箕輪西)1分00秒68(2)柴翔馬(3)吉村昴平(箕輪西)▽1500メートル (1)唐澤昌平2分48秒37(2)吉村昴平
【中学生】
◆男子▽500メートル (1)唐澤郁弥(箕輪3年)43秒61(2)唐澤俊樹(箕輪2年)(3)岩原勇介(両小野1年)▽1500メートル 唐澤郁弥2分21秒89(2)唐澤俊樹(3)岩原勇介
◆女子▽500メートル (1)新谷千布美(宮田3年)45秒57▽1000メートル (1)新谷千布美1分33秒61
【高校生】
◆男子▽500メートル (1)武井博史(上伊那農業1年)39秒20=大会新(2)上原千宏(上伊那農業1年)(3)小林成光(上伊那農業1年)(4)武田英太(上伊那農業3年)(5)酒井秀雄(上伊那農業3年)▽1500メートル (1)武井博史2分02秒85(2)小林成光(3)上原千宏(4)武田英太(5)酒井秀雄
◆女子▽500メートル (1)中島綾佳(東海大三2年)45秒40(2)瀬戸彩奈絵(岡谷工業3年)▽1000メートル (1)中島綾佳1分31秒18(2)瀬戸彩奈絵
【成年1部】
◆女子▽500メートル (1)新谷志保美(宮田村)40秒49=大会新▽1000メートル 新谷志保美1分30秒23
【成年2部】
◆男子▽500メートル (1)新谷逸也(宮田村)42秒75▽1500メートル 新谷逸也2分08秒64=大会新 -
権兵衛開通・新市誕生 - 今後の観光振興の道探る
権兵衛トンネル開通と新伊那市の誕生以降の地域観光のあり方を探るセミナーが12日、伊那市役所であった。伊那観光協会の主催。観光業の経験が長く、現在伊那市名古屋観光案内所長を務める小島茂さんの「今後の観光振興の在り方について」と題する講演に、35人あまりの参加者が耳を傾けた。
小島さんは「観光協会・商工会議所だけでなく、各層から幅広く意見を吸収して、地域の観光資源を発見・開発が必要」として、想定される観光素材として豊かな自然環境・歴史的街並み・美術館・伝統芸能・温泉・民泊・農業体験竏窒ネどを上げた。伊那市については権兵衛トンネル出口一帯からの南アルプスの景観・農業体験・桜(花見)・産業観光竏窒フ4つを指摘した。
講演は全体として「観光資源発見のポイント」「イベント展開のポイント」「パンフレット作成のポイント」などの概論的提案と、ビジネス・接客マナーが中心だった。
伊那市の「第2のふるさとサポーター」に委嘱されている3人の名古屋・東京在住者から、これまでに2回来伊した体験をもとにした観光施設の視察の体験発表もあった。「日本中から出演者を集めた民謡大会を」「知名度を上げるために写真の有効利用を」などの意見が出された。既に出されている観光マップの出来栄えをべた誉めするサポーターの発言に、かんてんぱぱガーデンの関係者から「重要な観光ポイントが並ぶ広域農道が重視されていないのでは」との反論する一幕もあった。 -
上伊那総合・生活科教育研究会冬研修会
総合学習、生活科を教える小中学校の教員でつくる上伊那総合・生活科研究会は11日、南箕輪村の上伊那農業高校で冬期研修会をした。同校の生物工学科畜産班の1、2年生と共に牛の直腸検査などを体験するなどして、命の温もりをじかに感じた。
生活科、総合学習の取り組みは、体験学習が中心。しかし、教員が体験したことのないものも多くあるため、同会は教員自身がさまざまな事柄を体験する研修をしている。
上農の生徒は「牛は人間が不要としたワラやフスマなどを、肉やミルクなど、食べられるものにしてくれる。今、牛を飼う人は減少しているが、上伊那で牛を増やしたい」と説明した。
その後参加者は、直腸から子宮の位置を確認する直腸検査に挑戦。最初は牛のフンに少し戸惑っていた参加者も、思い切って直腸に腕を入れ「温かい」と、声を挙げていた。 -
フェンシング国体一次予選と合同練習会
第61回国民体育大会フェンシング競技の第1次予選会が11日、箕輪町の町民体育館であり、本大会を目指す男女17人の高校生が熱戦を繰り広げた。
上伊那の各校から男子7人、女子10人が参加。1次予選、2次予選で獲得したポイントの合計点が高かった上位3人が、男女とも本大会に参加できる。
今回は、小学生から一般までが参加する合同練習も同じ会場であった。箕輪町に本部を置く県フェンシング協会は「有力選手との交流を通して、フェンシングの面白さを子どもたちに知ってもらおう」と、昨年10月から合同練習を実施しており、町の小学生グクラブや、中学・高校のフェンシング部に所属する生徒たちが、国体やワールドカップに出場した経験を持つ一般の選手と共に練習する機会を、これまでもにも2回、開催した。予選大会と同時に行うのは初めて。
練習終了後にはトン汁を囲んだ親ぼく会もあり、さまざまな年代の選手たちが交流を深めていた。
1次予選の結果は次のとおり。
◇男子=(1)岩崎健太郎(伊那北)(2)大槻知也(伊那北)(3)唐澤司(伊那北)(4)井澤貴志(伊那北)
◇女子=(1)栗原夏佳(伊那北)(2)白鳥真弓(伊那北)(3)木村宏美(赤穂)(4)今井未央(赤穂) -
独自のアイデア・技術を競う
アイデアを凝らしたロボットを操り、得点を競う「第3回南信中学生ロボットコンテスト」が11日、伊那市の伊那中学校であった。上伊那の8校と下伊那の1校から、過去最多となる38チーム、150人が参加して熱戦を展開した=写真。上伊那家庭科、技術技術・家庭科教育研究会の主催。
独自のロボットで紙製の輪を運び、筒に掛けることができた数で競った。2本の腕で輪を挟むタイプや、腕を輪の中に差し込み持ち上げるタイプが主流だが、その仕組みや動き、デザインはさまざまで、生徒たちのアイデアの結集が披露された。
予選を勝ち抜いた8チームと審査員が推薦した4チームの計12チームで決勝トーナメント。優勝はゴム製のベルトが輪を取り込むタイプで出場した、春富中(伊那市)の「ハルジオン」。予選で今大会の1試合最高得点となる12点を記録するなど、非凡な得点能力が光った。
ロボットの操作を担当した3年の下平健君(15)は「平常心で望もうと思ってやっていたので勝てた。優勝できてすごくうれしい」と、メンバーらで喜びを分かち合った。 -
過去最多44チーム 創意工夫を競う
第3回南信中学生ロボットコンテストが11日、伊那市の伊那中学校第一体育館である。上伊那などの9校から過去最多の44チームが出場し、熱戦を繰り広げる。上伊那家庭科、技術技術・家庭科教育研究会の主催。
競技は「パニックリング」。生徒たちが創意工夫を凝らしたロボットを操り、紙製の輪を筒に掛けることができた数を競う。ロボットは腕を輪の中に差し込み持ち上げるタイプなどさまざまで、独自の仕組みや容姿を楽しめるのも見所だ。
箕輪4、伊那東部1、伊那6、春富6、宮田6、赤穂6、駒ヶ根東5、中川6、阿智4の計9校、44チームが出場する予定。
関係者は「ロボットには設計から材料選択までを考えた生徒たちの努力と才能が集まっている。中学生の一生懸命取り組んでいる姿を見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前8時50分から開会式。9時20分から予選、10時50分から決勝トーナメントを開始する。昼休みは高校生によるデモンストレーションもある。 -
株価と政治の相関関係を聞く
県中小企業団体中央会上伊那支部(橋爪利行支部長)の新春特別講演会・懇談会が9日、伊那市山寺区の料理屋「越後屋」であった。講師に経済ジャーナリストの須田慎一郎氏を招き、「日本経済のゆくえ」と題した講話に、約50人が耳を傾けた。
須田氏は1961年、東京生まれ。経済専門記者を経てフリージャーナリストへ。金融界、日本銀行、財務省などに豊富な人脈を持ち、経済紙、夕刊紙への執筆のほか、テレビ朝日「サンデープロジェクト」などのテレビ番組でも活躍する。
須田氏は株価と政治の動きについての相関関係を説明。「戦後一貫して、衆議院選挙の投開票月とその前後2カ月は、前月対比で株価が大きく下がっている」とし、「政権交代がおこるリスクをマーケットが嫌うから」と解説した。
しかし、唯一の例外が昨年9月の総選挙で発生し、「外国人投資家が買い当てて、利益を一手に握った」という。米国ニューヨークの投資家たちに取材したところ、「小泉構造改革が進展すれば買い、停滞すれば売りだ」との同じ回答があったという。
須田氏は「外国人投資家の動向が気になるのは、今年9月の総裁選」とし、「間違いなく安倍さんは小泉構造改革の継承者。その結果、株価は上がっていくであろう」と予想した。 -
JA上伊那合併10周年記念式典
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は9日、合併10周年記念式典を、伊那市狐島の本所で開いた。市町村長や、JA関係者らが祝福に訪れたほか、各分野で功績のあった個人・団体を表彰した。
96年、辰野町、箕輪町、伊那、伊南、上伊那東部の5農協が合併してJA上伊那となった。現在組合員は約2万4千人。国内農産物需要の低迷に伴い、農産物販売高はピーク時から徐々に減少し、厳しい局面を迎えているが、金融・共済事業、生活事業の充実を図り、地域密着型のサービス提供を目指している。
征矢福二組合長は「消費の伸び悩み、農産物の価格低迷が続いているが、農業生産の拡大や組合員サービスの向上に努め、地域とともに成長する21世紀にふさわしいJAを目指したい」と、思いを新たにしていた。
受賞者は次のみなさん。
◇営農事業▼個人=白鳥広明(元酪農部長会長)有賀肇(元花き部会長)唐沢勲(元花き部会長)唐木要(元稲作部会長)▼組織団体=農事組合法人田原、羽広いちご生産組合、飯島町営農センター、JA上伊那花き部会、
◇生活事業=畑好子(元生活部会長)中村重子(元生活部会長)小澤加代子(元生活部会長)宮崎甲子夫(元結婚相談委員長)唐澤久利(結婚相談委員長) -
第11回ウインター06信州フラワーショー開催
県内の冬花が集まる第11回ウインター06信州フラワーショーが9日、伊那市のJA南信会館で始まった。赤やピンクの鮮やかな花々326点が並び、豊かな香りに包まれた会場は、多くの来場者であふてれいる。JA全農長野など主催。
ショーは生産者の技術向上と消費者へのPRを目的としている。長野県が全国1位の生産量を誇るアルストロメリアは、その9割が上伊那で生産されていることもあり、冬のショーは例年、上伊那が会場になっている。
今年は、アルストロメリア、アネモネなど19種が並び、品評会で箕輪町の市川一人さんのアルストロメリアが最高賞を受賞した。
県野菜花器試験場の山本宗輝審査委員長は「寒いと花の色が出にくくなる。今年は厳寒であるにもかかわらす、品質、色彩ともに例年以上の出来栄え。生産者の努力がうかがえる」と話していた。
10日も午前9時縲恁゚後1時に一般公開される。展示品は一般公開終了後に販売される。購入希望者は、展示品の半券を切り、引き換え時間に持参する。価格は通常の半額ほどだという。 -
伊那谷が生んだコンデンサーの世界企業【IV】登内英夫さん
コンデンサーの世界企業=ルビコンの創設者、登内秀雄さんの素顔に迫るシリーズ最終回。青年期から企業経営の道に踏み出す過程、会社創成期の出会いを聞いた。
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伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【III】登内英夫さん
伊那谷が誇る世界企業ルビコンの創業者、登内英夫さん(88)の素顔に迫る特集の3回目。前号までは、「有用な物を提供し社会に資すること」を責務とする企業理念や、技術開発についての考え方、会社組織に関する経営哲学、さらには「いつもルビコン河を渡る気概で」という人生哲学について触れた。
では、登内さんは、どのようにしてこのような考え方を培ってきたのか? 「人との出会いに恵まれたんだよ」と語る、少年期から企業経営が軌道に乗る青年期までのエピソードを中心にまとめた。【毛賀沢明宏】 -
伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【II】 - 私の見た登内さん -
ルビコン株式会社■本社:長野県伊那市西箕輪1938竏・■設立:昭和27(1952)年■資本金3億9600万円■代表取締役社長:勝山修一■従業員550人■電話0265・72・7111(代)■http://www.rubycon.co.jp
ルビコンはコンデンサの分野で世界トップクラスの技術を誇る。事業フィールドは(1)アルミ電解コンデンサの一貫製造、(2)次世代コンデンサ(社内呼称PMLコンデンサ)の開発・製造、(3)自社製アルミ電解コンデンサを使用した各種電子機器の開発・製造・販売、(4)コンデンサ製造のための自動省力化設備の開発(製造はルビコンエンジニアリングが行う)、(5)社内で使用するコンピューターシステムの自社開発の5つ。 -
伊那谷が産んだコンデンサーの世界企業【I】- いつもルビコン河を渡る気概で - ルビコン会長 登内英夫さん(88)
伊那市西箕輪の森の中に本社を置くルビコンは、アルミ電解コンデンサーで世界トップクラスの技術を持つ業界のリーディングカンパニーだ。伊那市に開発拠点と工場を、国内11カ所・国外9ヵ所に営業所を構えるほか、約20のグループ会社を国内外に持つ。取引き先は全世界に広がり、売上高は666億円(2004年9月期)に上る。本社だけでも550人、グループ会社をあわせれば約3000人が働く、伊那谷が世界に誇る電子部品製造企業だ。
現会長の登内英夫(てるお)さんは、1952(昭和27)年に日本電解製作所を創設。以来一貫して技術開発・製造・営業の先頭に立ち、ルビコンの現在を切り開いてきた。
会社経営と同時に、1967(昭和42)年以来8期32年にわたり県議会議員(1977年から1年間は、県議会議長)を務めるなど、地方自治においても活躍した。
その政治家としての横顔も興味の引かれるところだが、この特集では、上伊那経済を牽引してきた経済人としての生き様に焦点をあて、伝承するべき企業経営の理念・手法と、その背後にある青年期の苦闘などを浮き彫りにしたい。 【毛賀沢明宏】 -
国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト05
上伊那農業高校が学校賞受賞国際協力機構(JICA)主催の国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト05で、上伊那農業高校が学校賞を受賞した。7日、同校で受賞式があった。
学校賞は、1校で40作品以上を応募した学校に贈られる。上農高は県内最多の145作品を応募。1学年は海外に目を向けよう-と全員が夏休みの課題で取り組んだ。
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長は、「国際理解教育に力を入れている証拠」と評し、代表の1年生3人に賞状と副賞のタンザニアの布を手渡した。
戸枝めぐみさん(園芸化学科)は世界のごみ問題を書き、「受賞を機に外国に関心を持ち理解を深めたい」、古田みずほさん(同)は、中国の留学生を受け入れ事前情報と実際の違いを経験したことから「実際に自分で見て、聞いて、話していろいろな人と関わりを持ちたい」、03、04年とモンゴルで遊牧民の生活を体験した御子柴すみれさん(生物工学科)は、「機会があればまたモンゴルに行って、もっとモンゴルに対する関心のあるところを深めたい」と抱負を語った。
北原光博校長は、「子どもたちが世界的な視野を広める励ましの表彰、言葉を頂きありがたい。国際協力をさらに充実させていきたい」とあいさつした。 -
三峰川みらい会議が風力発電を学習
三峰川みらい会議は7日夜、伊那市役所で風力発電の学習会を開いた。高遠町・長谷村に風力発電事業構想を持つ丸紅の子会社三峰川電力から事業概要を聞き、今後、会としての考え方をまとめる。
みらい会議は、三峰川の水源域を守る立場から、三峰川電力に対して事業の規模や野生動植物保護への対応、建設までの手続きなどの質問事項を提出。事業計画は固まっておらず、三峰川電力は現時点での入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根伝い約11キロ(半対峠辺り除く)に計画している事業概要、風力発電のメリット・デメリットなどを説明した。
計画では、高さ100メートルほどの風車を20数基取り付ける。3万キロワットの電力を作った場合、3万トンの二酸化炭素を削減できるという。
環境影響評価の結果は1縲・カ月のうちに縦覧できるように準備し、事業計画が固まった時点で説明会を開く。地域住民が判断できる材料を示し、意見を聞きたいとした。
参加者から「権兵衛トンネルを抜けると、南アルプスが見える。自然エネルギーも大事だが、雄大な風景を次世代に残したい」など環境や生態系への影響を心配する声が上がり、三峰川電力の大西英一副所長は「事業によって、森づくりにつなげたい」と強調。「中止要望書に配慮した事業計画にしたい。住民の同意が得られなければ、事業化はできないと考える」と答えた。
そのほか、取り付け道路の規模や運営主体、住民の意見の反映などに質問があり、夜行性動物の調査に要望が出た。
学習会にはメンバーのほか、一般にも参加を呼びかけ、約20人が集まった。 -
伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
加工組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶(おけ)に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしている。10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工の希望者は、JA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
NECライティング、県が助成対象に
伊那市美篶のNECライティング伊那工場(本社は東京都品川区)の生産設備増設が、県の信州ものづくり産業投資応援条例にもとづく「環境配慮型企業投資応援助成金」の対象事業に認定され、7日県庁で同社の階元輝征社長に認定通知書が手渡された。
同条例は、県が、地域経済の持続的発展と雇用確保を図って制定した。製造業などの企業が県内で工場を新増設する場合に、不動産取得税の課税免除や助成金を交付する。助成金交付の要件は(1)家屋・設備の取得額が10億円以上、(2)増加する雇用者数が10人以上、(3)操業後2年以内に環境ISO14001またはエコアクション21の認証を取得すること竏窒ネど。
NECライティングは、伊那工場にテレビやパソコンのバックライト製造工場増設を進めており、投資予定額は約39億円。6生産ラインを増設、従業員は3月末までに300人、将来的には5縲・00人を見込んでいる。グループ会社のNEC長野からの出向などで大半をまかない、新規常勤雇用者予定数は10人としている。
「環境配慮」の点では、生産系の水の再利用を徹底し、排水しないという。
これまで同助成金の対象に認定されたのは8件。上伊那では飯島町久根平工業団地に食酢工場を建設した内堀醸造(本社・岐阜県八百津町)、辰野町新町産業団地に自動車用過給機部品製造工場を増設した石川島汎用機械(本社・辰野町)に次いで、3件目。 -
宮島酒店「立春朝搾り」
立春の4日、伊那市元町の「信濃錦」宮島酒店で、「立春朝搾り」の催しがあった。同店では6回目。朝搾った酒をその日のうちに消費者に届け、新酒で春の到来を祝う催し。早朝から、伊那市をはじめ県内外から合計約30人の酒販店・料飲店関係者が集まった。
東京の本部をおく日本名門酒会が中心になり全国約30の蔵元で一斉に行われる催しの一環だが、宮島酒店では酒の原料米の栽培から、酒の仕込みまで、折につけて参加を募ってきたことが特徴、他に例がない。
この日搾った酒は、飯島町の契約農やが栽培した無農薬・無化学肥料の「美山錦」を使った特別純米生原酒。720ml入り2500本が瓶詰めされた。注文者の写真が刷り込まれた特別ラベルも貼られた。
この冬は寒かったこともあり熟成がゆっくり進み、「甘味の中に、米のコクが広がる、日本酒らしい味」と利き酒師で伊那市日影で酒店を営む中村修治さんは評した。
権兵衛トンネル開通日とも重なり、宮島酒店がみはらしファームで振舞い酒をしたほか、「きたっせ」や西町の串正でも振舞われた。
「おかげさまで反響も大きい。今後も継続し、伊那の風物詩の1つになればうれしい」と同店の宮島敏企画部長は話す。