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第21回南箕輪村長杯ゲートボール大会
第21回南箕輪村長杯ゲートボール大会が28日、同村の大芝高原屋内運動場であり、神子柴チームが優勝した。村主催、村ゲートボール連盟(伊藤聖人会長)主管。
大会は地区対抗戦で、1チーム5人ずつの計8チーム、40人が出場。2つのコートに4チームずつ分かれ、それぞれで1チーム2試合を戦い、勝ち数と得失点差で総合順位を決めた。
大会は屋内運動場が完成して1年後の1988年から続いている
結果は次の通り。
(1)神子柴(2)田畑(3)南殿
地区ごと団結し優勝を目指す会員ら -
芋焼酎南箕輪会 期待を込めて苗植え
南箕輪村の有志で集まり、地元ブランドのいも焼酎造りを目指す「芋焼酎南箕輪会」(藤沢久人会長)は27日、2年目となるサツマイモづくりを始めた。会員12人が集まり、焼酎に使うサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗植えに汗を流した。
活動は、上伊那各市町村で栽培した原料を喜久水酒造(飯田市)が醸造する「伊那八峰シリーズ」の同村産のサツマイモ作りを担う。発足2年目の同会は前年度、見込みを大きく越える3千本の苗から約5千キロのサツマイモを収穫し、「大芝の華」の名称で焼酎を販売した。
本年度は昨年より作付け面積約1・5倍の約30アールの畑に、5千本の苗を植え付ける。この日は、10月中旬の収穫を心待ちに、会員がまずは2200本を定植。藤沢会長は「昨年以上の収穫を期待したい。飲みやすくて、おいしい焼酎を造ってもらうため製造会社にもお願いし、ブランド化を進めたい」と話している。
6月12日午後3時から、一般から募った参加者とともに残りの苗を植え付ける予定。参加者には本年も「大芝の華」の新酒をプレゼントする。問い合わせは、事務局の大芝荘(TEL76・0048)へ。
秋の収穫を期待しながら苗を植え付ける会員ら -
伊那中央行政組合議会5月臨時会
伊那中央行政組合議会は28日、5月臨時会を開き、伊那中央病院料金条例の一部改正条例案、任期満了に伴う公平委員選任人事案の計2議案をいずれも原案通り可決、同意して閉会した。条例改正は、これまで料金表にないため無料としていたセカンド・オピニオン外来相談料金を1回1万円とすることなど。公平委員は黒田宣子さん(63)=伊那市坂下=が再任。任期4年。
全員協議会では、伊那中央病院の電子カルテシステム導入計画について、6縲・月にかけて業者を選定して契約し、09年度に稼動させる見通しであることなどが報告された。導入により、利用者満足度の向上、業務の効率化、カルテ共有によるチーム医療の実現などを図る。08年度予算として事業費7億8千万円が計上されている。財源は全額起債。
伊那市選出議員の改選に伴う議長選挙が行われ、指名推薦により北原幸彦氏が当選した。
小坂樫男組合長は冒頭のあいさつで07年度の病院事業決算について触れ、純損失約4億6千万円(前年度比9千万円減)となる見込みであることを明らかにした。 -
文化とは
活力に満ちたにぎわいの村づくりを目指す南箕輪村の新公民館長は「公民館の活動を元気のある村づくりにつなげたい」と願っている。集団生活の中でわれわれをつないでいるものが「文化」だとの考えに共感した▼衣、食、住などの日常生活に関わる慣習から、芸能、政治といった社会構造まで幅広い文化。技術進歩や社会体制の変化などに応じ、新しい文化を生み出してこれたのは、多様な環境に適応できる人間だから▼公民館を拠点に、各地域で多くの団体が生涯学習活動を繰り広げる。そこにいる人々の表情は朗らかだ。「心の豊かさがあれば・ス悲しい事件・スは起きない」と公民館長。若者には特に生涯学習に目を向けてもらいたいと願う。
(布袋宏之) -
南箕輪開発公社 07年度決算前年と比べ減収
南箕輪村開発公社は26日夜、理事会を開き、07年度決算を承認した。発表によると大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理の4事業の収入合計は約5億6362万円、支出合計は約5億6281万円で、当期利益は約53万円だった。灯油高騰による光熱水費の増大、原材料の値上がりなどの影響を受け、前年度と比べ約310万円減の利益となった。
味工房事業は開業以来最高となる約3865万円の売上となったが、近隣における類似宿泊施設の増加による宿泊客の減少、飲酒運転の罰則強化などによる飲酒売上の減少もあり、連結決算で約80万円の税引前当期利益に留まった。
部門別にみると、大芝荘事業は収益約2億9299万円、経費約2億9188万円で利益は約111万円。大芝の湯事業は収益約1億9280万円、経費約1億9277万円で利益は約3万円。味工房事業は収益約3888万円、経費約3852万円で利益は約36万円。公園管理事業は収益約3894万円、経費約3964万円で約69万円の損失だった。
「それぞれがギリギリの黒字で終わった。本年度も効率のよい経営を目指したい」と大芝荘の山崎文直支配人。味工房のパン、おやきの価格は5月から約10%の値上げを行っており、大芝荘では8月から、休日前日の宿泊料の値上げを予定する。入館料500円を維持していた大芝の湯についても、経営状態をみながら考えていく必要があるとした。 -
わくわくスポーツデイ スタンプラリー第1弾
南箕輪村の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人南箕輪わくわくクラブ」は27日夜、村民体育館でニュースポーツに親しむ企画「わくわくスポーツデイ」を行った。会員約50人が参加し、ワンバウンドしてからレシーブするバレーボールなどを楽しんだ。
ニュースポーツの楽しさを体感するための年間行事の一つ。取り組む競技は毎年異なり、今回は「ワンバウンドふらばーるバレー」「ストラックアウト」を紹介した。集まった保育園児から50代までの会員がグループに分かれ、初めて体験するスポーツに挑戦した。
「ワンバウンドふらばーるバレー」は、ゆがんだ形のボールを使い、バドミントンコートでラリーなどを楽しむスポーツ。ボールが予想とは違う方向に跳ねるため、参加者たちはみんなで声を掛け合いながら必死にボールを相手のコートへ返していた。
南箕輪わくわくクラブは本年度、イベント参加人数を促進するため、「スポーツデイ」を第1段としたスタンプラリーを実施。対象は8月の「べとリンピック」、11月の「体育館開放デイ」など全5イベントあり、皆勤者に賞品を贈呈する。
「ワンバウンドふらばーるバレー」を楽しむ会員 -
南箕輪村土地開発公社調印式
南箕輪村土地開発公社(理事長・唐木一直村長)は26日、同村塩ノ井の工場用地造成地約2560平方メートルを空気圧機器メーカー「日本ピスコ」(本社・岡谷市)に売却した。塩ノ井にある、同社伊那第2工場で調印式があり、唐木理事長と山崎清康社長が契約書に調印した。
工場用地の造成は同公社の07年度事業で、公募したところ日本ピスコが手を上げたため今回の調印となった。土地は伊那第2工場の西側にあり、価格は約9千万円。同社では今後、生産工場を建てるための土地として利用していきたいという。
調印式で唐木理事長は「健全財政のため企業誘致の振興に力を入れている。税政も順調に伸びており、前年度の税収は過去最高になる見込み。これからも企業に役立つ行政を進めるので協力を」と呼び掛けた。
山崎社長は「22年前、この地で第一歩を踏めたのも地元住民や行政の協力があったから。今回の用地取得を含むと(同村にある工場全体で)1万8千坪ほどになった。地域、社会へ感謝の気持ちが返せるよう、土地を活用していきたい」とあいさつした。
##(写真たてよこ)
契約書に調印を終えた唐木理事長と山崎社長 -
南箕輪村公民館で高齢者学級開講
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」の開講式が22日、同公民館であった。本年度は新入生2人を加えた48人でスタート。受講生らは、これから新たな気持ちで活動に取り組むことを決意した。
原俊朗公民館長は「学びつづけることが若さや元気の源となる。一人ではなくともに参加することが秘訣。みなさんで自主的に取り組み、自分たちで作り上げていく学級になることを願う」とあいさつした。
ゆずり葉学級は、5月縲恬・N3月の計21回あり、合唱や工作、調理実習、小学生との交流などを通じて、仲間づくりに励んでいく。
開講式で自己紹介する受講生 -
KID,Sエコロジーコンサート 南箕輪村で8月開催
南箕輪村は8月4日村民センターで、子どもと環境について考えるイベント「KID,Sエコロジーコンサート」を開催すると発表した。村は26日縲・月6日、イベントで宝塚歌劇団OGの但馬久美さんが特別出演するショートミュージカルの共演者として、村内外の小学3縲・年生を対象に募集する。
イベントは、「子ども地球サミット」(8月1縲・日、清内路村)の連動企画。南箕輪村でのイベント開催は、同サミットの企画制作に携わる会社「トリニティ」(飯田市)の社員で、同村南殿出身の清水環さん(32)が話を持ち掛けたのがきっかけとなった。
ショートミュージカル「蛍火の空の下」は村内の大芝高原や「半沢蛍の生息地」を舞台に、児童がホタル役となって環境問題を訴える内容。村内からは信州大学の学生も参加する。演出家のITOSANは「一緒に最高の思い出をつくろう」と、歌やダンスが大好きな子どもたちの参加を呼び掛けている。
イベントプロデューサーの清水さんは「村がもっとよくなるため、地元で何かやりたいとの思いで提案した」。唐木一直村長は「コンサートを通じて、村に元気や活力が生まれることを期待する」と話している。
児童の募集は先着50人で、問い合わせ先は、南箕輪村役場総務課(0265・72・2104)へ。
記者会見でコンサートの実施を発表した関係者たち -
村営農センター通常総会
南箕輪村全5保育園は、村内産の野菜を優先的に使っていくため、6月2日から、保育園給食で使用する食材を生産物直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」(同村)から購入し始める。農業振興組織である村営農センターが進めてきた事業。07年度、中部保育園で試験的に行い本年度から全園に拡大した。
22日夜、村役場であった同センター通常総会で、08年度事業計画の一つとして承認した。説明によると、出荷生産者977人のうち138人(14・1%)が村の生産者である同直売所を通じ、村内産の野菜を優先的に購入しながら地産地消を目指す。今後は供給に対応するため、地元農家で生産体制をつくりながら事業を進めていく。
将来的には学校給食への導入も検討している。
通常総会では、このほか、土地利用のあり方検討会議による有効利用の検討竏窒ネどを盛り込んだ本年度事業計画や規約の一部変更など3議案を承認した。
村役場で行った村営農センター通常総会 -
南箕輪わくわくクラブ08年度総会
南箕輪村の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人南箕輪わくわくクラブ」(有賀直実理事長)の08年度通常総会が23日夜、村民体育館内同クラブミーティング室であった=写真。本年度事業計画など4議案を原案通り承認した。
本年度は、会員のより多くの参加を期待し、「スポーツデイ」「べとリンピック」など5イベントをスタンプラリーの対象に。スクールとしては「フェンシング」を新設した。有賀理事長はあいさつで「今後も会員を増やせるよう努力したい」と話した。
07年度現在の会員数は男子780人、女子651人の計1431人で、同年度新規会員は306人だった。会員の年齢別構成は小学生、中学生がそれぞれ350人以上と多い。 -
大芝高原まつり実行委員会
8月23日開催の第23回大芝高原まつりに向け同実行委員会は23日夜、村役場で第1回委員会を開いた。高原まつりや各委員会の実施内容などについて協議した=写真。本年度の実行委員会は約1カ月早いスタートとなった。
実行委員会は村内の各種団体などをはじめ、イベントの趣旨に賛同する人でつくる。今年度は「親子ふれあい木工広場」が都合により行われないため、前年度より1委員会少ない19委員会で構成する。
初の会議で実行委員長の唐木一直村長は「この祭りは林の中、家族で楽しめるのが特長。年々盛大となっている。村の元気につながるよう、みなさんの協力をお願いします」とあいさつした。
前年度の反省、要望を受け、今回の祭りでは遊歩道への投光機の増設、大芝湖北側の未舗装道路のアスファルト化、当日のトイレ巡回清掃などを盛り込む予定だ。 -
南箕輪中経ヶ岳強歩大会 426人参加
南箕輪中学校(堀田実校長)の「経ヶ岳強歩大会」が23日あった。標高差約1300メートル、約9キロの道のりを「完歩」するタイムを競う伝統行事で56回目。全学年から426人が参加し、心身を鍛えながらゴールを目指し、眼下に広がる河岸段丘など村の自然を自分の目で確かめた。
雨のため順延となっていた強歩大会だったが、この日は晴天。午前7時、大芝高原プール前の駐車場をスタートした生徒たちは、ゴールのある8合目(標高2035メートル)を目指し、カラマツ林の登山道をそれぞれのペースで力強く進んだ。
登山道は毎年、事前にPTAらが笹刈りなどの整備をしており、各所には地区生徒会の地区長らが応援看板を設置した。「完歩目指して頑張ろう」「ベストをつくせ」などのメッセージが、顔を真っ赤にして登り続ける生徒たちの歩を助けた。
男子は3年の倉田龍馬君(14)=北殿=が1時間34分24秒、女子は2年の宮下優華さん(13)=北原=が1時間41分1秒で優勝。2連覇の宮下さんは「家族も応援してくれていたので家に帰ったらすぐ伝えたい」と笑顔だった。
2合目付近からは勾配がきつくなり、生徒たちは足をふんばって進んだ -
伊那ビデオクラブ会員の作品がコンクールに多数入賞
伊那市、箕輪町、南箕輪村など在住のアマチュアビデオ愛好者らでつくる伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、27人)の会員の作品が、NHK長野ビデオクラブ主催の第19回ビデオ作品コンクールに多数入賞した。入選14作品のうち10作品を同クラブが占めた快挙を報告しようと21日、会長以下8人が伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長と喜びを分かち合った=写真。飯島会長は「例年5縲・作品は入賞するが、こんなにたくさんの入賞は初めて。これまでの努力の成果だ」と喜びを語った。
最高賞の会長賞に次ぐ優秀賞に選ばれた石川はつめさん=伊那市美篶=は「クラブに入っていたから撮影や編集の技術を学べた。入賞は皆さんのおかげ」と話した。石川さんの作品「こいの季節」は、ニシキゴイの生態を3カ月にわたって撮影し、産卵や稚魚の成長の様子などを生き生きと描いた。「5分以内にまとめなければならないため、編集が大変だった」と言う。
同クラブは93年発足。クラブ内でコンクールを開くなどして作品のレベルアップに努めている。伊那市の委託を受け、民話の発掘や新山のハッチョウトンボの生態などを描いた作品の制作にも当たった。
同クラブからの入賞者は次の皆さん。
▼優秀賞=石川はつめ▼映像賞=赤羽伊三夫、飯島尚美▼ほのぼの賞=有賀光代▼努力賞=武田忠芳、赤羽仁▼入選=前田耕一、北原正、小島勇男、小山喜美子 -
南箕輪中2年の大塚君 「夢コン」2年連続入賞
プロのオーケストラと共演できるフリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル「夢コン」全国大会に出場した南箕輪中学校2年、大塚智哉君(13)=同村北殿=が2年連続の入賞を果たした。全国大会に出場するのは4年連続。「オーケストラとの共演は楽しい。来年も挑戦したい」と話している。
日本アーティストビューローが主催する今回で20回目の「夢コン」は4日、大阪・メルパルクOSAKAであった。年齢制限を問わず、ピアノの技量別の全4部門に全国から約100人が出場。大塚君はその中で、入賞の協賛賞「BMGファンハウス賞」を手にした。
大塚君はベートーベン「ソナタ第8番ハ短調Op. 13『悲愴』より第1楽章」の課題曲で、2番目に難易度が高いシニア・スチューデント・コンチェルト部門に挑戦。全国区テープ審査、地区本選大会を勝ち上がり臨んだ全国大会ではオーケストラとの共演を「とても楽しめた」という。
大塚君が保育園の年長時から通う、同村北殿の望月音楽教室伊那レッスン室の主宰、望月玲子さんは「部活動などで練習時間が少ない中、難しい課題曲を気持ちよく、上手にまとめていたと思う。よく頑張りました」と話していた。
「夢コン」全国大会で入賞した大塚君 -
パートナーシップ南みのわ 08年度総会
南箕輪村の男女共同参画推進団体「パートナーシップ南みのわ」は21日夜、村民センターで08年度総会を行った。本年度活動計画、収支予算など5議案を原案通り承認し、会長には清水伝之丞さん=同村大泉=を再任した。
本年度活動計画は、会員からの提案を受けながら、役員会で月々決めていく方針。主な事業内容として現在は、年2回の「パートナーシップ南みのわ通信」の作成・発行、県の出前講座などを活用した勉強会の実施などを予定する。
同会は、男女共同参画社会の実現に向け、男女の人権尊重と相互協力により、豊かな社会の創造を目指し、地域の団体・個人への男女共同参画思想の啓発、ネットワーク化の促進を図ることが目的。村食生活改善推進協議会、文化団体連絡協議会など18団体、村民22人でつくる。
08年度の役員のみなさん -
【記者室】ひとごとでは済まされない
中国・四川大地震の発生から約1週間がたった。新聞やテレビが現地の様子を伝えるたび、死亡者の数は増え続けている。同じアジアに住む日本人として、この事態は他人事では済まされない▼信大農学部の中国人留学生がキャンパス内で募金活動を始めた。母国を離れて暮らす彼らが自分たちに今できることとして選んだ活動には、バングラデシュ留学生の姿も。「手伝わない理由はない」と参加した▼「災害は人類すべての問題だと感じてくれる気持ちが温かい」と中国人留学生。国家には問題があっても、思いやりの気持ちに国籍は関係ないと強く実感した。自分にできることは何かと考え、募金活動する懸命な姿を伝えたいと、カメラのシャッターを何度も切った。(布袋宏之)
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中学人留学生が地震募金活動 信大農学部
信州大学農学部(南箕輪村)の中国人留学生約10人が19日から、中国・四川省における大地震への支援金募集活動を始めた。メンバーは「今できることは何か」と考え計画。募金は中国赤十字会へ送り、被災者のための食料や薬品の支援などに役立てるという。
メンバーは大学生協食堂前に募金箱を設置し、同施設を昼食で利用する学生らに義援金を求めた。昨年11月、バングラディッシュ・サイクロン災害で募金活動を行った同国出身の同大学研究者モハメド・ヌールさん(36)もメンバーに混じって協力を求めた。
ヌールさんは「災害はどこの国でも発生する。目の前で活動をしていて手伝わない理由はない」と参加。阪神・淡路大震災を知る兵庫県出身の森林科学科3年生、古川桂子さん(21)は「被災者の気持ちが分かるので何か手伝いたいと思った」と募金していた。
中国北部の黒龍省出身の大学院2年生、鄭鵬さん(26)は「周囲の学生も心配してくれ、こういうときに国籍は関係ないのだと感じた。みんなの暖かい思いがうれしい」と話している。募金活動は30日(祝日除く)までの正午縲恁゚後1時30分、生協食堂前で行っている。
募金活動を始めた信州大学農学部の中国人留学生たち -
上伊那北部消防連絡協議会 水防訓練
辰野、箕輪町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会(平沢久一協議会長)は18日、恒例の水防訓練を箕輪町のみのわ天竜公園で行った。伊那建設事務所職員を講師に招き、水防技術の向上と水防意識の高揚を図った。
例年、関係町村の持ち回りで開き、出水期を前に実施する訓練で、各団から部長以上の幹部団員計160人が参加。団員は3小隊に分かれ、土のうを結びつけた木を川に沈めて決壊場所に設置する「木流し工法」、「シート張り工法」、「積み土のう工法」などを講師から学んだ。
山浦直人伊那建設事務所長は「水防工法は緊急時、迅速に行う工法なので、日ごろからイメージして訓練を」と講評。平沢協議会長は「こういう機会にしっかりと工法を学び、有事の際は地域住民の生命、財産を守ってほしい」とあいさつ。
シート張り工法の訓練成果を披露する団員ら -
南箕輪村小中学校・保育園 AED設置
南箕輪村は08年度事業「児童生徒等の安全確保事業」として、村内全8小中学校、保育園に1台ずつのAED(自動体外式除細動器)を設置する。19日夕、村役場でメーカーからの引き渡しがあり、AEDを設置する村内の小中学校、保育園の関係者が取り扱い方法を学んだ。
AEDは、心室細動の正常化のため電気的除細動を施すための機器。村では村役場や村民体育館など村内4公共施設に設置しているが、教育施設への配置はまだだったため本年度、新規事業として機器8台の購入費用264万円を当初予算に盛り込んだ。
メーカーの説明によると、同社のAEDは「ふたを開けて電源を入れ、電極パットを体に張り、必要であれば放電ボタンを押す」の3手順を行えば使用できる。集まった関係者たちは、機器から流れる音声ガイダンスに従えば簡単に使えることを確認していた。
引渡しの後、AEDは各小中学校、保育園へ関係者が持ち帰った。村では今後、AEDを使った救命法の講習会を開き、使用方法や必要性を詳しく勉強していく考えだ。
##(写真たてよこ)
メーカーによる取り扱いの説明を聞く小中学校、保育園関係者 -
都会の中学生上農高で農業体験 高校生が講師役
南箕輪村の上伊那農業高校実習ほ場などで16日、東京・武蔵野市の第三中学校1年生122人が農業体験をした。同高3年生が中心に講師となり、日ごろの勉強内容をリンゴの摘果や加工トマトの播種などの体験メニューを通じ、都会の子どもたちに教えた。
メニュー6つのうち、牛舎で行った「動物たちとのふれあい」には中学生約20人が参加。高校生たちは、手作りのパネルを使うなどして、牛の胃の中にいる微生物の存在や、卵からダチョウのひながかえるまでの工程などを丁寧に説明した。
生物工学科3年の唐沢陽子さん(17)、高見春奈さん(18)は「今まで勉強してきたことをうまく説明するのが難しかった。でも、真剣に聞いてくれていたので、とてもやりやすかった」と話していた。
農業体験は、武蔵野市の小中学生自然体験長期宿泊学習の一環。取り組み内容は学校ごと異なり、第三中学校では10年以上前から、毎年、同高で実施している。
牛舎では牛のブラッシングを体験。初めて牛に触る中学生 -
伊那60歳ソフト開会式
伊那60歳ソフトボール連盟(伊藤易明会長)は08年度リーグ戦の開会式を伊那市の美篶六道原運動場で開いた。伊那市と南箕輪村の11チームが参加して開幕を祝い、互いの健闘を誓い合った。
「まっくん」チーム(南箕輪村)の主将加藤祐治さん(60)=田畑=は「60歳になっても青春。和気あいあいで楽しくゲームすることを誓う」と宣誓した=写真。
伊藤会長はあいさつで「リーグは今年で6年目。楽しみながらソフトの活性化にも取り組んでいこう」と呼び掛けた。
リーグ戦は8月末まで。総当りで各チーム10試合を戦う。試合会場は昨年まで使用した美篶、高遠、手良のほか、今年から南箕輪村の南原球場も加えて4会場とし、スムーズな日程運営を図る。 -
南箕輪村議会臨時議会
南箕輪村議会臨時議会は16日開き、専決処分1件と補正予算案3件の計4議案を原案通り可決した。村が改築を予定する大芝の農産物加工販売施設「味工房」の建設工事費用約3500万円増などを一般会計補正予算に計上した。
味工房の建設工事費用増額は、実施設計による変更点があったため。当初一室兼用を考えていた包装・充てん室を保健所から食品衛生法令に基づき、加工品目ごと置くよう指導を受けたため、床面積増加による約2千万円などを盛り込んだ。
このほか、主な変更点は、同工事に伴う電気・機械設備の増加など約800万円、60台分のアスファルト舗装駐車場スペースの確保など約700万円。
村介護保険事業特別会計補正予算では、上伊那8市町村で介護保険料の過誤徴収があった問題にかんし、村の還付額99万4千円をそれぞれ歳入歳出に追加した。村の保険料還付対象者数は96人、73世帯。還付は5月中に終了する予定となっている。 -
南箕輪村
花和里屋(かわりや)
代表・講師 吉村法子さん「自然のもので癒やされたら、なんてすてきだろうと思う。自然の中にある心地よい香りをいっぱい楽しみましょう-という気持ちで教室をしています」
フラワーデザイナー、アロマセラピスト、ティーアドバイザーの資格を持ち、昨年春、サロン・ド・フルールアカデミー認定教室「花和里屋」を開いた。教室名は「花」と「和み」にこだわり、里山のお茶屋さんでほっとしてほしいという思いを込めた。伊那市生涯学習センター、菓匠Shimizu、諏訪市のエコラボ・クラブの3会場で教えるほか、出張レッスンもしている。
「アロマでもハーブでも、自然の香りは人の心をすごく癒やす。レッスンの中でハーブティーを出していますが、皆さん一口飲んでほっとした表情になり、笑顔になって帰っていく。いろんな方と出会えて、仕事とはいえ貴重な時間を過ごさせてもらっています」
大阪出身で京都に実家がある。夫の転勤で、今は南箕輪村に暮らす。
母親の勧めで華道をしていた時期がある。10年前、母の死をきっかけに、「花をやっていると心が休まる。花に触ることを母が残してくれた」と感じ、自分の中に何かをやったというものを残したい-と、サロン・ド・フルールアカデミーに通い始めた。
癒しとゆとりをテーマにしたサロンと教室で、フラワーアレンジメント、紅茶、アロマセラピー、ハーブと次々と資格を取り、奈良のサロンで2年間、先生のアシスタントを務めた。結婚後は、イベントスタッフとして関わっていたが、先生の声かけで一念発起、教室を開いた。
アロマセラピー、フラワーリラクゼーション、オリジナルの「おうちに彩りレッスン」など趣味や資格の講座を開き、熱心に指導。「皆さんの暮らしに笑顔を増やしてほしいという思いがあったので、夢が少しずつ形になってきていると実感している」という。
自然に触れていることで、自然環境にも関心を持つようになった。長野に暮らし始め空気と水のきれいさを実感。「きれいにして自然に返したい」と衣料洗剤を石けんベースにすることから始め、台所洗剤にも気を使い、エコバッグ使用、化粧品も手作りするなど、できる範囲で楽しみながら取り組んでいる。
「普通の主婦である私がこうしてやっているのを見て、皆さんに私もできるかなと思っていただけるのでは。まだまだ小さい教室ですけど、皆さん喜んで来てくださるので、ずっと続けたいなと思う。私の生徒の中で先生になる人が出て、輪を広げてもらえたらうれしい」(村上裕子) -
南箕輪わくわくクラブ フェンシング教室新設
南箕輪村の総合型地域スポーツクラブ・NPO法人南箕輪わくわくクラブの小中学生を対象とした新教室「フェンシングスクール」が14日夜、村民体育館トレーニング室で始まった。初回はクラブ員5人が参加し、競技方法や剣の持ち方などを学んだ。
同教室は、競技人口拡大を目指す県フェンシング協会(事務局・箕輪町)からの要望を受け、同クラブが新設した教室。コーチは同協会競技力向上委員長の小池弘郷さん(36)=同村=ら2人で、これから毎週水曜日、午後7時から同所で練習していく。
教室で取り組むのは、胴体に着用したメタルジャケットと呼ばれる用具部分のみを剣で突くことができる種目「フルーレ」。欧州で生まれた同競技は練習動作をフランス語で指示するため、参加者はコーチの「マルシェ(前へ)」「ロンペ(後へ)」「アロンジェブラ(腕を伸ばす)」などの合図を聞き分けながら体を動かした。
それぞれが新鮮な気持ちで練習に取り組んだ。南箕輪中2年の福沢咲さん(13)は、「何か頑張れるものを見つけたい」と参加。「続ければ成果が結果として戻ってくる」と小池さんはみんなに呼び掛けた。
フェンシングの剣の持ち方を学ぶクラブ員たち -
女性農業委員への登用にかんして要請
県女性農業委員の会上伊那支部(宮崎美和子支部長、会員16人)は15日、農業委員選挙を7月に行う南箕輪村に対し、女性委員が選出されやすい環境づくりの推進を求めた。委員8人が村役場を訪れ、唐木一直村長、有賀彰司村議会議長、唐沢俊次農業委員会長に要請書を受け渡した。
現在、村農業委員は16人中女性が2人で、いずれも議会推薦枠から選出している。要請書によると、農業就業人口に占める女性の割合が6割を越える中、農業における女性の果たす役割は一層重要。女性農業者が農業委員に立候補しやすい環境づくりを進めてほしい竏窒ニ求めている。
要請に対し、唐木村長は「女性が元気な村は、全体で見ても元気だといわれる。地域で女性に頑張ってもらいたいと思っているので、議会とも話し合いながら要望に添えるよう考えていきたい」と話した。
唐木村長に要請書を受け渡す宮崎支部長 -
村道6号線沿線花壇 管理運営協働事業スタート
南箕輪村は村内美化活動「花いっぱい運動」の一環で、本年度初となる村道6号線沿線花壇の「管理運営協働事業」参加への一般公募を行い、全16区画の応募に村内9団体、企業、個人から14区画の申請があった。13日夜、村役場で打ち合わせ会があり、区画の場所分けなどを決めた。
花いっぱい運動は、10年ほど前から同運動推進協議会が大芝公園内を中心に花壇を設置し、四季折々の花で村内の美化に努めている活動。同事業はその一環で、花壇の管理者を公募し、「自治・協働の理念」のもと取り組むことが狙い。花壇は県道伊那・箕輪線(通称・春日街道)から西側の村道約200メートル間(両側)となる。
管理運営協働者は地区や保育士の有志団体や村職員互助会、村議会など7グループと2家族。管理運営期間は19日縲・9年3月31日で、年度ごと参加者を募集する。花の種や苗、用具などは自己調達となり、打ち合わせ会では、マリーゴールドや背丈の低いヒマワリなどを育てたいとの計画が聞かれた。
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これから花の苗が植えられる村道6号線沿い花壇 -
マレットゴルフまっくん大会 雨の中熱戦
第5回大芝高原マレットゴルフまっくん大会(伊那毎日新聞社など後援)は14日、南箕輪村の大芝高原MG場で行った。雨が降る中での開催となったが、上伊那を中心に松本市、波田村などから愛好者136人がエントリーし、36ホール、パー144のストロークプレーで優勝を競った。
大会は信州大芝高原マレットゴルフ親交会(荻原文博会長)主催。荻原会長はあいさつで同MG場のアカマツ林に触れ、「地域に貢献するため松を守るための募金活動をしながら、愛好者同士の健康維持や仲間づくりに取り組んでいきたい」と話した。
結果は次の通り。
▽総合優勝=小沢恒二郎(伊那市)107
▽男性 (1)大沼昭人(伊那市)109(2)竹若康彦(同)109(3)藤沢巻臣(南箕輪村)109(4)林茂良(伊那市)109(5)小山栄二(箕輪町)110(6)伊東幸人(南箕輪村)112(7)水田哲朗(伊那市)113(8)城取卓(南箕輪村)113(9)松川幸夫(伊那市)114(10)有賀明文(同)114
▽女性 (1)小沢かほる(南箕輪村)110(2)林清子(伊那市)111(3)向山元子(同)113(4)佐藤美知(同)113(5)倉田さだ子(南箕輪村)114(6)北沢ヒデ子(同)115(7)白鳥栄子(伊那市)116(8)浅井フミ子(同)116(9)端本治子(箕輪町)117(10)橋本八重子(辰野町)117
雨具を着ながらのプレーとなったまっくん大会 -
上農高の仏国出身留学生 初めての弓道体験
国際ロータリー第2600地区青少年交換プログラムで、南箕輪村にホームステイしている仏国出身の上伊那農業高校園芸科学3年、セリンヌ・デコナンクさん(18)が伊那市体育協会弓道部主催の弓道教室を受講した。13日夜、市武道館弓道場で初回があり、日本武道を初体験した。
古い歴史と近代文化が混在する日本に興味があり留学を決めたデコナンクさんは、上農高で担任を務める北嶋晋さんが体協弓道部員だったのを機に、弓道教室へ参加。フランスに帰国する7月中旬まで、週2回ずつの教室に通い精神と肉体を鍛錬する。
初回では、弓具の取り扱い方や注意事項などの講義が中心。流ちょうな日本語で「早く弓が打てるよう頑張りたい」と意気込むデコナンクさんは、床に正座し、背筋を正して関心深く説明に耳を傾けた。弓道部長の萩原秀紀さん(57)=同市東春近=は「日本の良い経験になれば」と熱心に指導した。
伊那市体育協会弓道部では、弓道教室の受講者を随時募集している。対象者は同市周辺に在住の初心者から経験者まで。開催期間は7月25日までの毎週火、金曜日の午後7時縲恣ッ8時30分で会場は市武道館弓道場。参加費4500円。問い合わせは、弓道部長の萩原さん(TEL0265・73・2686)へ。 -
南箕輪村商工会 通常総会
南箕輪村商工会の「第48回通常総会」は14日、村商工会館で行い、08年度事業計画・一般会計予算など3議案を承認した。本年度基本方針である商工会自立のための改革や、地域活性化の推進などに添って活動することを確認した。
あいさつで田中秀明会長は「地域の発展のため、行政を始めとした村民のみなさんとともに活動していける団体となって、一緒に頑張っていきたい」。唐木一直村長は「村の自立のためには商工業の発展が必要。これからも一緒に村づくりをお願いします」とした。
総会では永年勤続表彰(10年)があった。
表彰を受けたのは次のみなさん。
▽中村幸喜(アルゴル)▽大沢亮(創研)▽神田弘(創研)▽吉沢政樹(創研)▽花岡武富(アズクラフト)