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信大の大谷教授 日本農学賞受賞
信州大学大学院農学研究科の大谷元教授(58)=南箕輪村=がこのほど、日本農学賞を受賞した。牛乳たんぱく質の免疫調節機能を中心とした32年間の研究業績が認められ、同大学出身者として2人目の栄誉を手にした。
賞は日本農学会が授与する「日本の農学研究者間における最高の賞」とされ、本年度7人が受賞。5日、東京で受賞式があり、大谷教授は「信じられないこと。これまでの研究で大変だったことはない。すべて研究を支えてくれた人たちのおかげ」と語る。
大谷教授は、牛乳アレルギーを引き起こす原因となる抗体を作り出さないため、牛乳たんぱく質の分子を小さくする研究で、牛乳本来の風味を残し、アレルギー症状を起こさない領域を発見。この研究は、育児用調製乳の商品化に実用された。
また、アレルギーの原因物質となるたんぱく質を免疫調節し、健康維持に寄与するため、免疫力を高める家畜飼料を実用化した。
今後もアレルギー症状の解明に尽力する大谷教授は現在、花粉症低減化の食品素材の研究を進めている。
日本農学賞を受賞した大谷教授 -
【登場】南箕輪南部小学校長 日岐博子さん(57)
教員生活36年目の本年度、南箕輪南部小へ赴任。校長職は初めてとなる。「最初は不安な気持ちでいっぱいだったが、児童や先生、地域の人の顔を見たら不安が取れてきた。全校の触れ合いの輪がどんどんと広がっていければ」と期待で胸を膨らませている。
伊那市西春近の生まれ。信州大学教育学部を卒業し、1973(昭和48)年、下伊那郡阿智村の伍和小学校(現阿智第二小)で教員生活をスタート。その後は、宮田、西箕輪、西春近北など上伊那の小学校へ赴任し、前任校の新山小で教頭職に就く。南箕輪南部小は9校目となる。
ピアノ演奏の趣味を生かし、これまでの赴任先では児童たちと毎朝、校歌の練習に取り組んできた。低学年を担当することが多かったという理由もあり、入学直後の子どもたちとは歌を通じて交流してきた。「児童と接する中で、いつも心掛けていることは、子どもたちにとって学校が楽しい場所であること」
周辺に川が流れ、森に囲まれ、南アルプスの雄大な姿を望めることのできる南箕輪南部小は、素晴らしい環境竏窒ニ好印象。「木の温もりなど、自然豊かなこの環境を生かし、学校内外のコミュニケーションを大切にしていきたい。地域に学校の情報を発信し、地域に信頼される学校づくりを進めたい」
義母、夫、長男との4人暮らし。箕輪町木下。 -
フォーラム「発掘50年 歴史をゆるがす神子柴遺跡」
13日は基調報告、記念講演上伊那考古学会など主催のフォーラム「発掘50年 歴史をゆるがす神子柴遺跡」が12日、2日間の日程で伊那市生涯学習センターで始まった。1958年の南箕輪村の神子柴遺跡発掘から50年を記念し、刊行した神子柴遺跡の発掘報告書(林茂樹・上伊那考古学会編)の成果を広く公開するため開催。遺跡の石材利用や石器分布などの基調報告に、北海道から九州までの専門家や地域住民ら約100人が聞き入った。
国重要文化財指定の神子柴遺跡の石器群は、大型の尖頭器と石おので構成され、旧石器時代末期から縄文時代草創期と推定される。特殊な出土状況や優美な石器形態、年代的位置付けは「神子柴論争」とも呼ばれ議論を呼び起こしてきた。
50年前の発掘の当事者である御子柴泰正さんは、当時の発掘の様子を報告した。58年11月8日から土・日曜日の3日間で試掘。自然の地形がそのまま残っていたといい、3メートル×6メートルのわずかな場所で求めていたポイントが重なって出たという。
神子柴遺跡は住居跡か、石おのなどを一時的に保管した場所か、議論が分かれ結論が出ていないため、住居跡の可能性を示す炭化物は重要視される。
炭化物出土の有無についての質問に御子柴さんは、「炭化物的なものが出た」とし、発掘最終日の埋め戻し作業直前に、赤土の中に面的に黒いものが出たことを話した。
13日は午前9時半から基調報告と討論、午後1時半から新潟県立歴史博物館長で考古学者の小林達雄さんによる記念講演「日本列島の歴史を揺さぶる神子柴遺跡」がある。 -
南箕輪村おもしろ将棋塾
土曜日の昼下がり。南箕輪村公民館の一室で静かに将棋を指す仲間がいる。
「南箕輪村おもしろ将棋塾」。95年6月1日に活動が始まり、まもなく丸13年になる。
発足の1年前、将棋の総本山である日本将棋連盟が将棋普及指導員制度を始め、その公認指導員1期生となった村内在住の荻原文博さんが、最初の普及活動として立ち上げた。
発足時の会員は13人。将棋好きな前南箕輪村長の山口一男さんと、中川新聞店会長の中川澄雄さんを顧問に迎えてのスタートだった。
将棋塾の初代代表を務めた武井清純さんは発足のとき、「愛好家の要望で塾ができた。将棋を楽しみながら地域に貢献したい。愛好家を増やし親ぼくをより深めたい」と語ったのだという。現在、会員の中で最高齢の86歳。三度の飯より将棋が好きで、脳の活性化のために-と必ず例会にやってくる。
例会は毎月第1土曜日の午後1時から5時まで。相手を交代しながら1人でも多くの仲間と対局できるように心がけている。年3回程度、勝ち抜き戦の大会も開催。個々には各地の大会にも参加しているという。
会員は16人で、そのうち女性1人、中学生1人。会員ではないが小学生も訪れ、大人から指導を受けて楽しんでいる。
第3土曜日に村民体育館であるNPO法人南箕輪わくわくクラブカルチャースクールの将棋にも、会員の多くが参加している。
「愛好家の集いだから、皆で仲良く親ぼくを図るのが第一」と話すのは、4代目代表の野沢勝さん。「将棋は頭を使うのでボケ防止にもなる。よく考えることがすごくいいのかな。思考力が備わるので子どもたちにもいい」という。
事務局を担当する公認指導員の荻原さんも、「塾の中では勝敗にこだわらず、頭の体操のつもりでやっている。集中力や決断力が身につき、人と接することで礼儀や人への思いやりに効果がある。親子で参加することで触れ合いも広がる」と話す。
「将棋を通して人の輪を広げ、地方の自治体の活性にも役立てる」と、仲間も随時募集している。(村上裕子) -
危険業務従事者叙勲
著しく危険性の高い公共的な業務に長年従事し、功労を重ねたとして、政府は12日付けで第10回危険業務従事者叙勲の受章者を発表した。
全国で3625人、県外在住者を含む県内関係では73人が受章する。上伊那では、瑞宝双光章に上村章一さん(76)=南箕輪村(警察功労)、桜井朋幸さん(61)=伊那市美篶(防衛功労)、瑞宝単光章に内山寿さん(76)=伊那市伊那(警察功労)の3人が輝いた。
発令は29日。 -
南箕輪村 自然環境調査の会発足
南箕輪村は12日、村環境基本計画の施策展開への基本調査として、村内の自然環境の現況を把握するための調査会を立ち上げた。同日、村民センターで発足式があり、同会の趣旨に賛同した、植物や動物、野鳥などに知識のある上伊那の小中学校教諭ら会員14人に調査などの事業を委託した。
1975(昭和50)縲・9(同54)年、村誌の編さんに合わせて動植物などの自然環境調査が行われ、以後28年が経過。近年、宅地化の進む村内は、状況が変化しているため現況調査を目的とした組織を立ち上げた。前回の調査に携わった、県自然観察インストラクターの征矢哲雄会長=塩ノ井=が呼び掛け人となった。
調査は植物、動物、野鳥、陸水、地形の5分類に会員を分け、それぞれで基礎データの収集、分布の現状整理、地域別特性の把握などを調べ、前回資料との比較から減少した生物などの変化を考察する。調査期間は09年3月までで、委託料100万円。同9月までが原稿執筆期間となる。
征矢会長が「温暖化に伴った環境変異で外来植物、動物が入るなど村内の自然環境は変化している。それぞれの力を発揮してほしい」とあいさつ。唐木一直村長は「遅ればせながら本年度から、村として環境に力を入れていきたい。調査がこれからの土地利用や自然環境保全のために生かせれば」と期待した。
村長と委託契約を締結する征矢会長 -
上伊那建具協同組合青年部 修繕ボランティア
上伊那建具協同組合青年部(網野暁部長)は12日、「良い戸の日(4月10日)」のボランティア活動の一環で、南箕輪村の北部、西部両保育園の修繕作業をした。組合員15人がそれぞれの園に分かれ、老朽化したげた箱や引き戸などを、手馴れた手つきで直していった。
活動は組合への理解を深めてもらう目的で20年以上続く恒例事業。毎年、上伊那地方の各市町村を年回りで訪れている。今回は同村の順番となり、村役場から要望のあった2保育園の修繕作業を行った。
西部保育園では、壊れて使われなくなった木製滑り台や、動きにくくなったガラス戸などを修理した=写真。「あちこち修繕していただいてありがたい。滑り台が直ったことなどを早く園児たちに伝えたい」と北原和子園長。網野部長は「これをきっかけにわれわれの仕事に興味を持ってくれれば」と話した。
西部保育園の施設を修繕する組合員ら -
南箕輪村12区の08年度区長決定
南箕輪村12区の2008年度区長が決まった。11日、村役場で区長会初会合があり、区長会長に唐木達南殿区長、副会長に増沢宮雄北殿区長を選出した。
山口守夫久保区長
池上忠人中込区長
征矢保彦塩ノ井区長
増沢宮雄北殿区長
唐木達南殿区長
孕石勝市田畑区長
沖村文夫神子柴区長
唐沢四朗治沢尻区長
久保村義輝南原区長
小沢幸治大芝区長
原幸寛大泉区長
桜井和美北原区長 -
交通事故死ゼロを目指し 南箕輪村安協人波作戦
交通安全に対する意識を高める国民運動「交通事故死ゼロを目指す日」の活動が10日、春の交通安全運動に合わせて行われた。南箕輪村交通安全協会は雨が降りしきる中、田畑の村道沿いで人波作戦を繰り広げた。
村安協ら約10人が参加し、「シートベルト着用」などと記したのぼり旗約10本を村道両側に設置し、通行するドライバーに交通安全をPR。飯島英之協会長は「一人ひとりの自覚がないと交通事故は防止できない。まずは家庭の中から意識付けを」と話していた。
「交通事故死ゼロ竏秩vは、1968(昭和43)年以降、毎日、交通死亡事故が発生しているため、内閣府が決定した国民運動で、近年の交通事故死傷者数の減少傾向を確実なものにする狙い。本年から始まり、2月20日にも実施している。
上伊那各市町村の交通死亡事故ゼロ継続日数(9日現在)は、箕輪町574日、中川村559日、南箕輪村480日、駒ヶ根市314日、宮田村244日、伊那市116日、辰野町111日、飯島町53日。
南箕輪村田畑の村道で人波作戦を行う村安協ら -
南中造園委員会 地域に花のプランター配布
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の一環で、南箕輪村の南箕輪中学校造園委員会(中村昭彦教諭、40人)はこのほど、村内の役場や駐在所など4カ所に、花のプランターを配布した。例年取り組む地域の美化活動で、送り先からも喜ばれている。
コンクールに向け、造園委員会は昨年8月下旬、パンジーとビオラの種をプール西側の畑に貨殖。苗に育った計約2千株のうち、約200株を同11月下旬、プランター60個に植え替え、温室で丹誠込めて育ててきた。プランターは半数を3月下旬縲・月上旬、地域に配った。
また、残りのプランターや鉢植えを学校の玄関や各教室に飾り付け、花のポットを新入生171人に配布。このほか、花の苗を村公民館の庭に定植したり、村内全5保育園に送ったりした。
造園委員長の3年清水智成君(14)は「水やりや草取りなど大変だったが、地域のみなさんが喜んでくれたのでうれしかった。これからも花を育てながら学校や地域を明るくしていきたい」と感想。今後は秋のコンクールに向け、サビオラやマリーゴールドなどを育てていくという。
地域に花のプランターを配布した造園委員会のメンバー -
南箕輪村小中学校 給食費新学期から約1割値上げ
小麦など食材の値上がりを受け、南箕輪村の全3小中学校は本年度から、給食費を約1割引き上げた。村は上伊那全市町村で唯一の一人年額2千円の学校給食費の補助をしており、村教育委員会は「給食の質を落とさないための負担金の値上げ」と理解を求めている。
これまで長年にわたり、一食当たり小学校236円、中学校276円だった負担金は、それぞれ24円増しの260円、300円となった。昨年度末ごろから、学校給食運営委員会などで方針を定め、栄養士らが今後の物価指数を推計し、値上げ幅を決定した。
村教委は「今後も食材の値上がりが予想されるので早めの対応をした」と説明。値上げについては、各小中学校のPTA役員会などで検討決定し、新学期に合わせて各家庭に通知した。4月下旬のPTA総会でも経緯を説明し、理解を願っていく考えだ。 -
伊那消防署特別点検
伊那消防組合伊那消防署は8日、年度始めの特別点検を行った。庁舎屋上に署員約40人がきびきびと整列。訪れた小坂樫男組合長、唐木一直副組合長に服装や手帳などの点検を受け、新年度のスタートに当たって職務遂行の意気込みを新たにした=写真。
小坂組合長は「新しく署員も入って新年度が始まった。迅速、安全がわれわれに課せられた大きな使命だが、常日頃の訓練がものをいう。市民の期待に応えられるよう、訓練、勤務に励んでほしい」と訓示した。 -
高齢者・障害者交流施設完成
南箕輪村が障害者生きがいセンター「ひまわりの家」隣りに建設していた「高齢者・障害者交流施設」が完成した。5月に開所式を予定する。
国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金を受け、既存の「ひまわりの家」南側に延床面積約134平方メートルの平屋建物を増築した。交流室、畳スペースのあるサロン、相談室、ホール、給湯室などがあり、既存建物と通路で接続している。
南箕輪村社会福祉協議会が運営を受託し、スタッフが常駐する。障害を持つ人や高齢者、その家族、友人らが自由にのんびりとお茶を飲んだり、話したりと楽しく過ごせる「いこいの場」として利用できる。
「ひまわりの家」は98年4月に建設。障害者の自立支援と介護者の負担軽減を図る目的で、現在、知的障害者らが通所し、日中活動として村内事業所から組み立て材料の提供を受けて軽作業をし、社会参加をしている。
通所者は年々増加傾向で、特に精神障害者や身体障害者の中には日中の居場所がなく地域での場所の確保が急務になっていた。 -
南箕輪村ゲートボール連盟 08年度定期総会
南箕輪村ゲートボール連盟は9日、同村の大芝屋内運動場で2008年度定期総会を開いた。会員約30人が出席し、08、09年度役員の選出や本年度事業計画など3議案を承認した。会長には4期7年目となる、伊藤聖人さん(79)=神子柴=を再任した。
伊藤会長が「高齢化が進み、県内の愛好者が減ってきている。わが連盟も会員増員を目指し、健康づくりと親ぼくを図りたい」とあいさつ。来賓の唐木一直村長は「会員を増やしながら、みなさんが元気に活動が発展することを祈念する」と激励した。
同連盟の会員は53人で、4年ほど前から村内の身体障害者を会に迎えるなどして、会員の増員を目指している。活動は月2回で、23日、今シーズン初となる例会を開き活動をスタートする。
大芝屋内運動場で08年度定期総会を開く村ゲートボール連盟 -
「南箕輪村地域活動支援事業補助金」制度スタート
南箕輪村は本年度から、協働の村づくりを進めるための新規事業「地域活動支援事業補助金」制度を始めた。地域の魅力を高め、活性化することなどを目的とした事業で、4月1日から随時、補助金交付の申請手続きを受け付けている。
補助の対象となるのは団体で、「継続的に活動を行っている」、または「行う意志が認められる」団体に限る。対象事業は、団体構成員のみを対象に行う活動ではなく、地域コミュニティー活性化が期待できる地域活動事業などとなる。
補助金の額は、補助対象経費額の3分の2以内とし、30万円が限度。2年目以降の補助金は、対象経費の2分の1以内とし、20万円を限度とする。補助の継続は3年。
制度は事業を行う前に、所定の申請書など必要な書類を役場総務課企画係へ提出。書類の内容を審査し、補助金交付の適否について決定を通知する。補助金交付は原則として、事業実績の報告を受けた後となる。内容や手続き方法などの問い合わせは、総務課企画係(TEL72・2104)へ。 -
運動あそび・園児の生活アンケート結果
南箕輪村が村内の全5園に導入している運動あそびと、園児の生活についてのアンケート結果が、このほどまとまった。運動あそびは、保護者、保育士ともに「楽しみにしている」との回答が多く、子どもにも柔軟性が増す、集中する時間が長くなるなどの変化が見られるようになったとしている。
運動あそびは06年度に導入し2年が終了。年少以上児の保護者391人、各園の園長と年少以上児のクラス担任保育士26人を対象に運動保育士が調査した。
設問「運動あそびの日を楽しみにしている」では、「非常にそう思う」「そう思う」の回答合計は保護者が77・2%、保育士が92・3%。「体を動かすことが好きになった」は保護者65%、保育士84・6%。「屋外遊具に触れる機会が多くなった」は保護者45%、保育士61・6%。「自信をつけた」は保護者57・3%、保育士69・2%。「運動あそびを始めて子どもに何かしら変化を感じる」は保護者67%、保育士76・9%。
保育士から見た子どもの変化として「柔軟性が増した」という回答は80・8%と高く、このほか集中時間が長くなった、順番を待てないことが少なくなった-などがある。
保護者からは、「家でも喜んでやっている」「これからも続けてほしい」などの意見があった。
保護者対象の園児の生活アンケートでは、夜9時以降に寝る子どもが75%という結果で、昨年度のアンケートと比べ1・7%増加した。10時半以降に寝る回答も6件あった。
設問「朝食を抜くことがあるか」では、「食べないことがある」11・3%。前年度の7・4%と比べ、食べないことがある子どもの割合が増えた。
テレビの視聴時間は、見てもいいとされる時間が1時間30分に対し、2時間以上見ている子どもが46%だった。
調査をした運動保育士の金井仁美さんは、運動あそびについて、「幼児期の運動は体や脳、心の成長に欠かすことができない。少しずつ親子の触れ合いの時間を増やし、親も一緒に遊べる時間が増えたらいいと思う」という。また、園児の生活については、「子どもの生活リズムが親のリズムに合わされてきているように感じる。早寝早起きをし、朝ごはんは必ず食べさせてあげてほしい」と話している。 -
県伊那技術専門校 08年度入校式
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)で8日、2008年度入校式があった。県内外から集まった訓練期間1縲・年の普通課程45人、同6月の短期課程6人の計51人が入校。地域産業を支える技術、技能者を目指すため、それぞれが新たなスタートを切った。
入校を許可した遠藤校長は式辞で、「楽しく、明るい団体生活が送れるよう、規律ある訓練に励んでもらいたい。限られた期間の中で目標とする技術、技能者を目指すのは容易ではないが、みなさんには乗り越えるための能力と気合があることを期待する」とあいさつした。
入校生を代表して木造建築科の春日浩一さんが「校長先生をはじめとする、来賓のみなさんの励ましの言葉を胸に刻み、目標とする技能と知識を身に付け、社会で活躍できる技術者となるよう努力する」と誓いの言葉を述べた。
入校生は、メカトロニクス科10人、ソフトウェア設計科8人、木造建築科5人、木工科22人、機械科6人の計51人で、県内者36人、県外者15人。平均年齢27・2歳。
誓いの言葉を述べる入校生代表 -
世代間交流施設整備で村図書館増築工事
南箕輪村は、世代間交流施設の整備のため村図書館の増改築工事を始めた。
地域介護・福祉空間整備事業で、現在の図書館の南側に面積約108平方メートルの施設を増築し、既存図書館も改修。増築部分には、読み聞かせコーナーと伝承コーナーを設ける。
2つのコーナーを設けることで、高齢者と子どもなどの交流を図ると同時に、高齢者の生きがいの場を提供する。
伝承コーナーでは、村に伝わる昔話の本を活用して子どもに読み聞かせたり、高齢者クラブや村公民館高齢者学級で活用するなどして世代間交流の場にすると同時に、高齢者の利用で寝たきりや認知症防止につなげたい-とする。
工事の完成は7月下旬の予定。現在、通路を確保して図書館の利用が可能になっているが、6月から1カ月半ほど図書館は閉館する。その間は南部小学校図書館を利用できる。 -
南箕輪わくわくクラブオープニングセレモニー
NPO法人南箕輪わくわくクラブ(有賀直実理事長)の08年オープニングセレモニーが5日、南箕輪村民体育館であった。6年目の始動で、約70人が参加して各スクールの活動内容などの説明を聞いた。
本年度のスクールは屋外スポーツ8、屋内スポーツ14、カルチャー6。新スクールのフェンシングは、小学1年生から中学3年生までの男女を対象に5月14日から毎週水曜日に開く。
イベントは5月スポーツデイ、8月べとリンピック、11月体育館開放デー、1月新春イベント、2月ニュースポーツ大会の5つ。今年は5イベント全て参加して人に粗品をプレゼントする。年4回のマレットゴルフ大会、年2回の硬式テニスカップもある。
式で原副理事長は、「これからますます盛んになるため、皆さんのご協力で大きくなっていかないといけない。“いつでも、どこでも、だれとでも”というクラブ。一つのスクールではなく幅広く参加できるので、楽しくスクールに励んでほしい」とあいさつした。 -
神子柴水道組合 地元業者と災害時協定
南箕輪村の神子柴水道組合(原光治組合長、98人)は4日夕、神子柴公民館で災害などにおける応急復旧工事に関する協定を地元の建設機械販売業者ら2業者、1個人と結んだ。同水道を利用する住民の災害時における安心を確保する目的。有事の際は重機などを優先的に貸し出し、応急復旧に協力する。
同組合は2006年7月の豪雨災害、全国各地の大震災を教訓に、地元業者らと災害時協定を締結。今回、協定を結んだのは、建設機械販売レンタル業のフジヤ機工(花岡昇社長)、水道設備業の高木設備(高木篤社長)と、バックホーン3台などを所有する会社員登内明二さん(65)の2事業所、1個人。
調印式には組合理事13人が出席。フジヤ機工の花岡朗会長(74)が代表で「地元のみなさんを応援できるよう、できる限りの対応はしていきた。災害が起きては困るが、いざというときは全面的に支援していきたい」とあいさつした。
神子柴水道組合は1924(大正13)年、地元の簡易水道組合として発足した。83年間の歴史と伝統を受け継ぎ現在、個人と事業所の計245戸に水道水を供給。原組合長は「これからも自分たちの水道を守りながら住民の安心を確保していきたい」と話している。
災害時協定を結んだ(左から)登内さん、原組合長、花岡会長、高木社長 -
上伊那農高 08年度入学式
南箕輪村の上伊那農業高校(三井忠人校長)で5日、2008年度入学式があり、新入生159人が入学した。保護者らに見守られながら生徒たちは、期待と不安の気持ちを交差させ、新しい学校生活のスタートを切った。
新入生の入学を許可した三井校長は式辞で、「自然、命に学び、それを生かすことがこれからの時代に必要なこと。みなさんの初期の願いが、立派に果たされることを期待する」とあいさつした。
新入生代表の生産環境科の山田一樹さん(長谷中出身)は「輝かしい歴史と伝統ある上伊那農業高校に入学し、これからの高校生活を充実させるため、勉学をはじめ諸活動に励みたい」と宣誓した。
##写真(たてよこ)
期待と不安の気持ちを交差させながら入場する新入生たち -
斎場「虹のホール竜西」のしゅん工祝賀会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の出資会社で、斎場を運営するグレースは4日、南箕輪村のJA上伊那ライスセンター南側に新設した斎場「虹のホール竜西」のしゅん工祝賀会を現地で開いた。JA上伊那、工事関係者ら約70人が集まり、落慶法要をした=写真。
「虹のホール竜西」は斎場として、伊那市東春近、同高遠町、駒ヶ根市に続く4カ所目。敷地面積約3500平方メートル、建物は鉄骨造り平屋建てで、床面積約770平方メートル。総事業費1億4千万円。設計監理はJA全農長野一級建築士事務所(長野市)、開発造成監理は理財(伊那市)、建築工事は西武建工(同)、設備工事はエビヤ鉄工設備(同)、電気工事は東陽興業伊那支店(同)が行った。
宮下勝義組合長は祝賀会で、「地域の要望に応え、2年前から検討してきた。今後、北部と南部に建設を計画している計6施設で葬祭事業を行っていきたい。この施設は人生に安らかに別れを告げる場、法要の場として、利用していただきたい」とあいさつした。
同斎場は4日にオープン。5日午前10時縲恁゚後5時、6日午前10時縲恁゚後3時、内覧会がある。問い合わせは、虹のホール竜西(TEL0265・77・1109)へ。 -
中山間地の栽培に適した新品種のダッタンソバをタカノと信大が協同開発、伊那市内の遊休農地などで栽培開始
タカノの(本社・宮田村、鷹野準社長)保健福祉関連事業部と信州大学農学部の井上直人教授が共同開発してきた新種のダッタンソバ3品種がこのほど、種苗登録を完了し3日、報道関係者に公開された。今回開発したダッタンソバは、ルチンなどの栄養素を豊富に含むことに加え、収量が普通のソバの2倍確保できるが、普通のソバ同様、手間はかからない。また、表皮が固く、鳥害を受けにくいのが特徴。このことから、産学官連携の一環として同事業の栽培を担う伊那市は、農業者が高齢化し、野生動物の農作物被害が深刻化する中山間地でこのソバを普及したいと考えており、タカノとの契約栽培のもと、生産を進めることで、生産から販売、流通までの一環したルートを確立する。また、タカノは、ダッタンソバの栄養効果を生かした商品開発を進め、食品の安全性や健康を重視する消費者市場への参入を狙う。
今回種苗登録した新品種は成熟期が異なる3品種。2000年から開発に着手し、今年2月に「気の力」「気の宝」「気の豊」として品種登録された。
今後は伊那市内で試験栽培を開始するため、現在長谷、高遠地区などの中山間地を中心にこのソバを栽培してくれる農家を募集している。
昨年の市内のソバの作付けは約220ヘクタール。ソバの栽培は手間がかからないため、取り組む農家もいるが、市の交付金を受けてもほとんど収益はないのが現状。しかし、このソバを生産した場合、補助金を受けながら販売収入も得られるため、従来よりも収益性が高くなると見込まれる。
また、二次製品についても、現在国内に出回ってる生そばの8割が外国産のそば粉であることから、タカノの企画室臼井敏行室長は「現在国内には安心・安全を求める消費者ニーズがある。また、今回のソバは収量が一般の約2倍確保できるため、商品価格も一般のそばと同じくらいで販売できると思う。そう見ればニーズはあると思う」と話していた。
タカノでは今後、今年の収穫を待って新商品の開発を進める。 -
グランセローズ南箕輪キャンプ終了 壮行会
南箕輪村の大芝野球場で第2次キャンプを終えた、BC(ベースボール・チャレンジ)リーグの信濃グランセローズは3日、村を離れた。壮行会で同球団を受け入れた、唐木一直村長ら関係者は今シーズンの活躍を期待した。
同球団は3月23日、同村で第2次キャンプイン。11日間のキャンプにより、順調な仕上がりを見せる選手たちに対し、唐木村長は「目つきが去年と変わり、今年は優勝を目指して頑張れると思う。長いシーズンが始まるが、県民の期待を背負い頑張って」と激励した。
三沢今朝治球団社長は「短い期間だったがそれぞれ成果はあった思う。今年1年間、グランセローズをよろしくお願いします」とあいさつ。今井主将は「今シーズンの優勝で恩返しをしたい。シーズンが終わったとき、喜んでもらえるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
壮行会では選手らが宿泊した大芝荘、大芝の湯から球団に対し、ドリンク2ケースの贈呈があった。
2008年度シーズン、上伊那地方では5月5日(対戦チーム・新潟)、9月15日(同・石川)の2試合を県営伊那球場で行う。
バスに乗り込む選手たちを見送る村関係者や支援者たち -
南箕輪村消防団・赤十字奉仕団08年度任命式
南箕輪村消防団・村赤十字奉仕団の08年度任命式が1日、村民センターであった。学生を含む新入団員17人と幹部を任命し、消防団と奉仕団、それぞれの任務遂行を誓った。
唐木一直村長は、「新入団員、奉仕団幹部の皆さんは、1日も早く立派な団員になることを期待する。幹部は卓越した技術、優れた指導力で災害時には的確な判断をされ活躍されることを期待したい」と式辞を述べた。
新団長の松沢武夫さんは、「村民の生命、財産を守る大きな使命を授かり、これからの団活動に力を注いでほしい」。奉仕団の倉田和子委員長は、「人道、博愛の精神のもと災害時の団の役割は極めて重要。地域の全ての人と手を取り合って身近な奉仕の和を広げていこう」と訓示した。 -
南箕輪村で入園式 新しい集団生活スタート
南箕輪村の全5保育園は2日、各園で2008年度入園式を開いた。このうち南原保育園(原訓子園長)では22人が保護者と初登園。年長児のリズム体操や原園長のマジック披露などで新入児を歓迎し、新たな集団生活のスタートを切った。
式で原園長は「保育園には砂場やブロックなど、いっぱい遊べるよ。おいしいおやつもあるので、元気いっぱい遊びましょう」とあいさつ。進級した園児らには「もし、困っていたら優しく教えてあげてね」と呼び掛けた。
式を終えると未満児や年少などの学級に分かれ、初めてのおやつの時間。園児たちは一つのテーブルに仲良く椅子を並べると、みんな笑顔でおやつを食べた=写真。 -
村森林セラピー協議会が松くい虫対策募金を寄付
南箕輪村森林セラピー協議会は31日、07年度に集まった松くい虫対策募金112万255円を村に寄付した。
大芝高原の赤松を松くい虫から守るため、村は06年度から樹幹注入をしている。松くい虫対策の資金に-と、同協議会も06年度から募金活動に取り組んでいる。
募金は村内の一般家庭、公共施設など5カ所に設置した募金箱、2団体からの募金の合計。一般家庭には各戸に回覧で協力を呼びかけ89万77円集まった。
協議会の荻原文博会長と堀正秋副会長が村役場を訪れ、唐木一直村長に募金を手渡した。荻原会長は、「貴重なお金なので、ぜひ有効に使っていただきたい。これからも募金には真剣に取り組みたい」と話した。
唐木村長は、「大芝高原は村の貴重な財産で心のよりどころ。協議会が主体となって家庭の寄付まで取り組んでいただいたことは大変ありがたい。樹幹注入に毎年1千万円使っているが、募金はその一割分。村民に関心を持ってほしいという思いがあったのでありがたい」と、取り組みに感謝した。
協議会は08年度も引き続き募金箱を設置し、地域に協力を呼びかけていくという。 -
上農高校でISO14001内部監査員養成講習
南箕輪村の上伊那農業高校は27、28日、同校で初のISO14001内部監査員養成講習を開いている。2年生70人が、あいち建築デザイン専門学校土木科職員から講習を受けている。
ISO14001は環境マネジメントシステムの国際規格。認証を取得している企業は会社内や組織内で見直しや点検を行うため、ISOの知識を持つ人材が必要となる。講習会では「法規」「システムの作り方」「予想される自然環境」「環境破壊」「緊急事態の対応」などを学習する。
同講習を受けるのは県内の高校では上伊那農業高校が3校目。同校では農業高校のカリキュラムに関係していること、地元でもISO14001を取得する企業が出始めていることなどから、2年生から希望者を募り講習会を開いた。
27日の講習は規格解釈やシステム、法律の学習など。生徒たちが校内を事務室・職員室、教室、廊下や体育館など区域に分け、その運営状況を環境面から分析して発表する場面もあった。
28日には講習の最後に修了認定試験があり、合格者には修了証が発行される。 -
信濃グランセローズ 南箕輪村へAED寄贈
南箕輪村の大芝高原野球場で第2次キャンプ中のBC(ベースボール・チャレンジ)リーグ、信濃グランセローズは29日、地域貢献のため、同村にAED(自動体外式除細動器)を寄贈した。球場でセレモニーを開き、同球団の三沢今朝治社長が唐木一直村長に手渡した。
村への寄贈は、AEDの普及を目指す「MIKITO AED PROJECT」の一環。2006年、野球の試合中に急性心不全で亡くなった水島樹人君(当時9歳)=新潟県=の死をきっかけに、同リーグは水島君の名前が入ったシリコンバンドを販売し、収益金でAEDを購入、各球団を通じて地域に普及している。
セレモニーは、観客約300人が集まった、同キャンプ初となる紅白戦の休憩時間を使って実施。唐木村長は「スポーツ公園の利用者の安心、安全のため活用させてもらいたい」とあいさつした。その後、村消防団によるAEDのデモンストレーションがあった。 -
南箕輪村消防団第2分団第2部(南殿)機関誌作成
南箕輪村消防団第2分団第2部(南殿)が、07年度の活動をまとめた機関誌を作成した。消防団は各部ごとに工夫を凝らした活動報告書を作っているが、冊子にしているのは南殿のみ。写真やイラストを多く盛り込み、消防団の活動をより親しみのある文章で楽しく伝えている。
機関誌は、以前は用紙2、3枚で南殿地区に全戸配布していたが、3年前から冊子にして回覧している。
A4版で表紙を含め23ページ。分団長とラッパ長のあいさつに始まり、総員17人を紹介した任命式、春季・秋季演習、小型ポンプ操法の部で7連覇を達成した村操法大会、水防訓練、大芝まつり、地元区の祭り参加、中部保育園の防災訓練、夜警、出初式、団員募集など盛りだくさん。
機関誌作成は機関班の担当で、春から活動写真を撮りためてきた。執筆は班長の清水良業さん(30)が担当。「活動を区民に伝えたい。若い人にも見てもらえるように考えた」と言い、昨年10月ころから執筆を始め、漫画も自分で描き、春季演習の章では「5年サボりました」と正直な告白も。「ちょっと休憩」と題して、趣味のカブトムシとクワガタなどを紹介する欄も設けた。
「かなりいいものに仕上がった」と満足の出来で、特に「災害のいざ!というときに集合して災害に立ち向かう『村民の守人』」である消防団を紹介し仲間を募る「消防団員募集で縲怩「!」の章と、全員集合写真が気に入っているという。
すでに区内に回覧し、区民から反響もあったという。