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そば打ち名人 新たに3人認定
伊那市そば打ち名人の会による実技認定試験が30日、行われ、新たに3人が名人に認定されました。
実技認定試験は伊那市のみはらしファームにあるそばの家名人亭で行われました。
そば打ち名人の会会員68人の中から受験の資格を認められた4人が試験に臨みました。
採点は小林史麿会長ら5人が務めそば打ちの各工程の手際の良さや、姿勢、切ったそばがそろっているかどうかを審査しました。
審査の結果、箕輪町の松田篤さんと宮田村の安藤信子さん、木曽町の小林喜久雄さんの3人が新たに名人に認定されました。
名人の会会員のうち現在40人が名人に認定されていて、新たに認定された3人含め、そばのイベントでそば打ちを披露するということです。 -
路線価 18年連続下落
相続税などの算定基準となる、路線価が1日、国税庁から公表されました。
伊那税務署管内の最高路線価は伊那市のいなっせ付近で18年連続の下落となりました。
路線価は宅地に面している路線の1平方メートルあたりの標準額のことをいい相続税や贈与税の税額を算定する際の基準となります。
伊那税務署管内で最高路線価となるいなっせ付近は4万9千円で、率にして去年より3.9%下落しています。
箕輪町では国道153号八十二銀行箕輪支店付近が3万円で、3.2%の下落。
南箕輪村では伊那インターチェンジ付近が2万7千円で、
3.5%の下落となっています。
管内の最高路線価は18年連続で下落しているほか、県内10の税務署管内、全ての最高路線価が去年を下回っています。 -
夏の高校野球長野大会 組み合わせ決まる
夏の全国高校野球長野大会の組み合わせ抽選会が、29日に行われ、上伊那勢の初戦の対戦相手が決まりました。
この日は松本市勤労者福祉センターで抽選会が行われ、県内91校89チームの主将が抽選を行いました。
春の県大会でシード権を獲得した伊那弥生ヶ丘は、初戦、長野工業と北佐久農業の勝者と7月16日に諏訪湖スタジアムで対戦します。
また、伊那弥生ヶ丘のブロックでは、箕輪進修が、初戦、田川と15日に諏訪湖スタジアムで対戦します。
辰野は、地球環境のブロックで、初戦、長野と16日に諏訪湖スタジアムで対戦します。
上伊那農業は、春の県大会優勝の上田西のブロックで、初戦、上田東と15日に県営上田野球場で対戦します。
伊那北は、上田千曲のブロックで、初戦は白馬と飯山北の勝者と、17日に長野オリンピックスタジアムで対戦します。
高遠は、佐久長聖のブロックで、初戦は上田染谷丘と須坂商業の勝者と、18日に県営上田野球場で対戦します。
赤穂は、松商学園のブロックで、初戦、北部と14日に長野オリンピックスタジアムで対戦します。
駒ヶ根工業は、東京都市大学塩尻のブロックで、初戦、上田と14日に県営上田野球場で対戦します。
夏の全国高校野球長野大会は、7月13日に松本市野球場で開幕し、早ければ28日に代表校が決まることになっています。 -
長衛小屋完成 竣工式
竹澤長衛が昭和5年に建設し、去年から建て替えが進められていた「長衛小屋」が、このほど完成し、関係者が29日、テープカットなどで完成を祝いました。
長衞小屋は、南アルプス北部地区の開拓者、竹澤長衛が1930年、昭和5年に山梨県側の広河原に建設した山小屋です。
2006年から長衛の親族の意向により名前を北沢駒仙小屋としていましたが、今回の建て替えに合わせて、元の長衛小屋に戻しました。
老朽化が進んでいたことから、去年5月から建て替え工事を進め、このほど完成しました。
木造2階建てで延床面積はおよそ270平方メートル。2階の宿泊スペースにはこれまでよりも25人ほど多い56人が泊まれるようになりました。
近隣には冬場避難する場所が無かったことから、長衛小屋の横に避難小屋も建設されました。
建て替えは南アルプス市が行い、総事業費はおよそ9千500万円となっています。
白鳥孝伊那市長は「長衛翁の作った小屋が元の名前に戻ったことは本当に感無量。ジオパーク、ユネスコエコパークなど広がりは様々あるので、長衛荘と連携して集客をはかっていきたい」と話していました。
南アルプス市の中込博文市長は「多くの人の想いや協力があって完成した。大いに活用していただき南アルプスの自然を満喫してほしい」と話していました。 -
南アルプス開拓の功績を称える
南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を称える、第55回長衛祭が29日、北沢峠で行われました。
標高およそ2千メートルの北沢峠・広河原には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。
この日は、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者、登山客などおよそ250人が、長衛を偲んで献花を行いました。 -
リニア開業後の将来像考える勉強会発足へ
長野県は上下伊那や国土交通省と連携し、リニア中央新幹線開業後の地域の将来像について考える勉強会を設置する方針です。
28日は、勉強会設置に向けた事前の準備会が駒ヶ根市で開かれました。
準備会には長野県のほか、伊那市や飯田市、国土交通省などの担当職員7人が出席しました。
準備会は冒頭のみ公開され、県建設部の小林康成建設技監兼道路建設課長は「リニアを活かした地域の将来像とその実現のための課題解決に向けた社会基盤の整備などについて考えていきたい。」とあいさつしました。
リニア中央新幹線は2027年に東京、名古屋間で開業し、県内の中間駅はJR飯田線元善光寺駅付近とされています。
準備会では勉強会の設置時期や構成員などについて話し合いが行われ、時期については7月下旬から8月の上旬、構成員は、県の建設部長のほか伊那市長、飯田市長、中部地方整備局の企画部長などが予定されています。
また会の名称については「リニアを活かした地域づくり勉強会」とすることが決まりました。
勉強会では中間駅に通じる伊那谷幹線道路の国道153号の整備をはじめとする地域づくりについて協議を進め年度内に意見を集約していくとしています。 -
アルプス男声 「琵琶湖周航」コンクール3位
上伊那を中心に男性合唱愛好者が参加するアルプス男声合唱団は、23日(日)に滋賀県高島市で開かれた、琵琶湖周航の歌音楽祭合唱コンクールで、3位入賞を果たしました。
27日は、アルプス男声合唱団の北澤 理光団長ら2人が伊那市役所を訪れ、酒井茂副市長に、受賞の報告をしました。
アルプス男声合唱団は、2007年に発足、35人の団員が所属し、月2回の練習に励んでいます。
これは、定期公演で、アルプス男声合唱団が、琵琶湖周航の歌を歌った様子です。
「琵琶湖周航の歌」は、大正6年に、現在の京都大学の水上部員がボートで琵琶湖を周航しているときに、クルーにいた岡谷市出身の小口(おぐち)太郎(たろう)が曲にあわせて詩を発表した事から、学生の間で広まったとされています。
作詞者の小口が長野県出身であり、定期演奏会で歌ってきたことで、団員にとってなじみの深い歌であることから、今回初めてコンクールに参加しました。
コンクールには、関西を中心に少年少女から女声グループまでさまざまなメンバー構成の19グループが出演したなか、初出場のアルプス男声合唱団が、声の柔らかさなどが評価され3位入賞しました。
酒井副市長は、自身も京都大学出身なことから、「大変懐かしい。学生時代はよく歌いました」と話していました。 -
指揮者、柳澤寿男さんが高遠高校で講演会
東ヨーロッパの国コソボで、音楽を通して平和活動を行っている下諏訪町出身の指揮者、柳澤寿男さんの講演会が、20日、伊那市の高遠高校で開かれました。
高遠高校で年に1回行われている人権学習の一環で、1年生から3年生300人が参加しました。
柳澤さんは、2007年に、東ヨーロッパのバルカン半島にある国コソボで、バルカン室内管弦楽団を設立しました。
戦争による民族間の対立が今も続く中、音楽を通して人々をつなげようと、指揮者として活動しています。
柳澤さんは、「今、もし戦争が始まったら楽器を銃に持ち替えて戦いに行く」と言っていた現地の音楽家がコンサートで拍手をもらった後、「争いはいけない」と考えを改めたエピソードを紹介し、「音楽というものが言葉を抜きにして彼の心に入っていったのだと思う」と話していました。
バルカン室内管弦楽団は、多民族の音楽家で構成されています。
柳澤さんは、「日本人は規律や時間を守るので現地でも信頼され、民族間の接着剤のような役割を果たす事ができる。皆さんも、スポーツや文化など、何かで世界に出てほしい」と、生徒たちに呼びかけていました。 -
上伊那北部観光連携ウォーキングイベント
上伊那北部の3町村が連携した始めての観光イベント「飯田線と天竜まったり散歩」が16日行われ家族や友人同士などおよそ150人が参加しました。
このイベントは、辰野町、箕輪町、南箕輪村の3町村でつくる上伊那北部観光連絡協議会が初めて行ったものです。
3町村が連携した広域観光の推進とJR飯田線の利用促進を目的としていて事業費130万円のうち85万円が県の地域発元気づくり支援金となっています。
コースは主に天竜川沿いでJR辰野駅から伊那松島駅まで歩く、10キロと北殿駅までの15キロがあり参加者は思い思いのペースで歩きながら景色やおしゃべりを楽しんでいました。
コースの途中では箕輪町のキャラクターもみじちゃんや南箕輪村のまっくん、ほかに長野県のアルクマの応援もあり参加者を喜ばせていました。
イベントでは参加者全員にオリジナルピンバッジと辰野のほたるの鑑賞券そしてゴールした駅から辰野駅までの切符が贈られました。
参加者は飯田線で辰野に戻り夜はホタルを楽しみました。
イベントを企画した上伊那北部観光連絡協議会では地域の特色を生かした観光地づくりを進めていきたいとしています。 -
南ア鹿広域捕獲 両県の猟友会が目標確認
南アルプス林道の長野県側の全線開通に合わせ、15日に北沢峠で山梨県・長野県合同のニホンジカ広域捕獲の打ち合わせ会が開かれました。
この日は長野県側の伊那市から5人、山梨県側から21人の猟友会員と、それぞれの県の職員が集まりました。
南アルプスでは、高山植物をニホンジカの食害から守ろうと、2年前から合同で広域捕獲を行っています。
山梨県側では銃による捕獲、長野県側では罠による捕獲が行われていて、昨年度は山梨がおよそ360頭、長野がおよそ50頭を捕獲しました。
会ではお互いの会長があいさつし、食害を防ごうという目標をそれぞれ確認していました。
山梨県峡中地区猟友会の藤巻光美会長は「捕獲方法は違うが、共同で捕獲を進めていきたい」、伊那市長谷猟友会の北原幸彦会長は「方法や時期をお互いに相談しながら、県と一緒に進めていきたい」と話していました。
今後、山梨県側では10月以降、長野県側では6月下旬から捕獲をしていくということです。 -
「はるかのひまわり」富県小で種まき
伊那市の富県小学校の6年生は、東日本大震災の被災地、岩手県大船渡市の吉浜中学校からもらったひまわりの種を14日校庭西側にまきました。
ひまわりの種は、富県小が贈った本のお礼にと吉浜中学校からもらいました。
児童たち20人が校庭西側の花壇にまきました。
富県小の今の6年生は、震災被災地を支援しようと自分たちで育てた米を売って吉浜中学校の生徒が希望する本を購入。
今年2月、市役所の職員に本を届けてもらいました。
吉浜中学校の村上洋子校長。
村上校長の自宅は、岩手県陸前高田市にありましたが、震災で家を流されました。
そんなとき、一冊の絵本と出会います。
「はるかのひまわり」。
阪神・淡路大震災で亡くなった子どもと明るく咲いたひまわりの姿を重ねた作品で、実話に基づいています。
作者の指田さんから村上校長に絵本とともにそのひまわりの種が届けられたのです。
富県小学校に届けられた種は、阪神淡路大震災・東日本大震災の2つの大災害を経験しました。この種は、日本各地に広がっています。
ひまわりが咲く7月末頃、富県小の6年生は、夏休みを利用して吉浜中学校を訪れることにしています。 -
南ア 銃での捕獲8月下旬から
環境省は、ニホンジカによる高山植物への食害が問題となっている南アルプスで、今年8月下旬から9月にかけて全国でも初となる高山帯での銃による捕獲の実証実験を行います。
6日伊那市役所で開かれた南アルプス食害対策協議会で、環境省の北アルプス首席自然保護官の西尾(にしお) 治さんが講演し、南アルプスでの鹿の駆除について話しました。
南アルプスでは、高山植物に被害が出ているためシカの個体数調整が必要となっています。
これまでも、冬の間、里山に降りてくるシカの駆除は行われてきましたが、夏場の高山帯での対策が求められていました。
検討した結果、仙丈ケ岳の小千丈カールが銃による駆除の効果がもっとも高いとしています。
時期については、登山者が少なく、ライチョウの繁殖期ではない、8月下旬から9月にかけて行なうとしました。
駆除した鹿は、ヘリコプターなどで搬出するということです。
西尾さんは、「標高の高い場所でのシカの捕獲方法を確立したい」と話していました。
南アルプス食害対策協議会は、貴重な高山植物を絶滅させないため、国や信州大学農学部、関係する自治体などで組織され、平成19年度に発足しました。
協議会会長の白鳥孝伊那市長は「世界自然遺産の登録を目指す南アルプスは、食害対策でも先進的な取り組みが注目されている。正常なバランスの南アルプスに戻したい」と挨拶しました。 -
夏山シーズン本番 山開きの入笠山賑わい
6月に入り、夏山シーズンもいよいよ本番です。
伊那市高遠町、長谷、富士見町の堺にある入笠山が山開きとなり、多くの登山客が山歩きを楽しみました。
諏訪盆地から伊那谷まで、360度のパノラマを楽しむことができる入笠山山頂。
八ヶ岳、北アルプス、遠くにはうっすら富士山も見えます。
この日山開きとなった入笠山の山頂には、県内外から多くの登山客が訪れていました。
標高1955メートルの入笠山は、車で行くことができる御所平から、およそ30分ほどで頂上まで登ることができ、初心者でも登りやすい山です。
この日、登山客の中には、子どもや女性の姿も多く見られました。
山頂まで登ってきた小学生は「大変なところもあったけど、頂上まで来て綺麗な景色が見られて、また登りたいという気持ちになった」と話していました。
御所平では、山開きに合わせて安全祈願祭が行われ、伊那市と富士見町の関係者や登山客が、夏山シーズンの安全を祈願しました。
伊那市の酒井茂副市長は「南アルプスの中でも、仙丈などに比べて距離が短く安全も確保された山。大勢の人に登ってもらいたい」と話していました。
入笠山の登山期間は秋の雪が降り始める頃までとなっています -
大規模土砂災害想定の訓練
伊那市の天竜川流域で26日、豪雨による大規模土砂災害を想定した水防演習訓練が行われました。
訓練は天竜川上流河川事務所や伊那市などが行ったものです。
メイン会場の飯田市とサテライト会場の伊那市の2か所で行われ、伊那会場には、関係者およそ60人が参加しました。
ヘリによる緊急調査では、水位を観測するための投下型水位計が投下されました。
水位計からの情報により水がどの程度溜まっているかが分かり、監視することができます。
探査用無人飛行ロボットシステムによる情報収集では、搭載されたビデオカメラから地上の様子がモニターに写し出されていました。
訓練では他に通信手段のない山間部からの情報伝達に使われる衛星小型画像伝送装置の組み立ても行われました。
また危険な場所で土砂が撤去できる分解型遠隔操作式重機の実演も行われました。
この重機は分解でき、パーツごとヘリなどで運ぶことができるほか操作がリモートコントロールになっていて危険な場所で作業が行えます。
天竜川上流河川事務所では訓練を生かし万一のときには万全の体制がとれるよう備えたいと話していました。 -
安川保さん、博さん親子「父子展」
昭和初期に伊那美術協会の発足に携わった安川保さんと、その長男でフランス在住の洋画家安川博さん親子の「父子展」が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
フランス在住の洋画家、安川博さんは現在82歳です。
博さんは、昭和6年に伊那市中央で生まれ、多摩美術大学を卒業後、伊那北高校や高遠高校で美術の指導にあたり、35歳の時にフランスへ渡りました。
会場には、博さんがヨーロッパの風景を題材に制作した作品や、伊那の風景を描いた作品60点が展示されています。
父の保さんは、明治37年に伊那市荒井で生まれ、昭和62年に82歳で亡くなっています。
保さんは、司法書士の仕事の傍ら水彩画を描き、昭和8年の伊那美術協会設立に尽力しました。
会場には、伊那谷の風景を題材にした作品や静物画など
30点が展示されています。
伊那で父子展を開くのは今回が初めてです。
企画したはら美術では、「昭和初期の伊那谷の文化、芸術の発展に尽力した父、保さんと、フランスで活躍する博さんの作品を、合わせて楽しんでほしい」と話していました。
安川保さん、博さんの父子展は、26日(日)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 -
継続的な支援必要 約50万円を被災地へ
伊那商工会議所青年部は、平成24年度の復興支援リストバンドの収益およそ50万円を、東日本大震災で被災した福島県浪江町と宮城県気仙沼市に義援金として届けました。
伊那商工会議所青年部のメンバー18人は、15日・16日の2日間、5月例会として被災地を訪れました。
1日目に訪れた福島県二本松市にある浪江町役場仮庁舎では、義援金およそ25万円を、浪江町の檜野照行副町長に手渡しました。
青年部では、継続的な被災地支援を行っていこうと、平成23年度から復興支援リストバンドを製作・販売していて、その収益の全額を義援金にしています。
リストバンドは、伊那まつりなどのイベントで販売。平成24年度は約1,000本が売れ、収益は50万円になりました。
おととしの伊那まつりで被災地のご当地グルメを紹介したことが縁で、義援金は福島県浪江町と宮城県気仙沼市に届けています。
宮城県気仙沼市では、市役所の熊谷修一保健福祉部長に義援金およそ25万円を手渡しました。
視察を通して青年部では、復興が進んでいない現状や、支援の意識が薄れてきていることを目の当たりにしたと話します。
青年部の橋爪麻人部長は「喜んでもらいこちらも嬉しかった。復興は進んでいないが、支援する側の意識は薄くなってきている。現状を言葉で伝えるのは難しいので、行動で示してみんなが支援活動に協力してくれるような環境を作っていきたい」と話していました。
復興支援リストバンドは今年もイベントなどで販売され、集まった収益は今年度中に浪江町と気仙沼市に届けたいとしています。 -
根津八紘さんチャリティ展始まる
産婦人科医で書画家の根津 八紘さんによる障害者やその家族で作るパンセの会を支援するためのチャリティ作品展が、伊那市のいなっせで16日から始まりました。
根津さんは、下諏訪町にある医療法人登誠会・諏訪マタニティクリニック院長で、書画家です。
会場には、根津さんの絵画35点、書が5点あります。
根津さんは、左利きで、右手で書を、左手で絵画を描きます。
絵画はレプリカを販売することにしていて、原画サイズが約5万円です。
このチャリティ展は、社会福祉法人の設立を目指す上伊那地域の障害者やその家族でつくるパンセの会が企画したものです。
根津さんと縁があったことから、今回実現しました。
パンセの会は、こうした取り組みを通して、法人を設立し、障害者が地域の中で暮らせる施設の建設を目指しています。
根津さんのチャリティ書画展は21日(火)いなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
収益金は、全てパンセの会に寄付されることになっています。
18日には、いなっせ6階ホールで根津さんによる「社会といのち」と題した講演会も予定されています。 -
東京都新宿区の中学生 高遠町で田植え体験
伊那市と友好提携を結ぶ東京都新宿区の中学生が、16日、高遠町小原の田んぼで田植えを体験しました。
伊那市を訪れたのは、新宿区立西早稲田中学校の1年生137人です。
西早稲田中では、高遠町の農事組合法人らいふが生産している野菜や米を給食の食材として購入している事が縁で、毎年農業体験に訪れています。
一昨年まで、夏休みを利用して希望する生徒のみが来ていましたが、より多くの生徒に農業体験をしてもらおうと、去年から1年生全員で訪れることになりました。
指導は、らいふの組合員や地元の農家が行い、コシヒカリの苗を約40aの田んぼに植えました。
生徒らは、裸足で田んぼの中に入り、15センチ間隔で、2、3本ずつ苗を植えていました。
この日植えた苗は、らいふが管理し9月に収穫した後、西稲田中学校の給食で提供されることになっています。 -
桜守が高砂中学校の桜の管理方法を指導
伊那市高遠町の高遠城址公園の桜などを管理する桜守は13日、東日本大震災の被災地宮城県仙台市の高砂中学校で桜の管理方法を指導しました。
13日は、桜守や市の職員などが朝5時に伊那市を出発し、宮城県仙台市にある高砂中学校に向かいました。
高砂中学校の校門には学校のシンボルだった桜の木がありましたが、震災の津波で枯れてしまいました。
それを知った東部中学校の生徒たちは桜を贈ろうと生徒会が中心となって桜プロジェクトを立ち上げ、去年11月に高砂中でタカトオコヒガンザクラを植樹しました。
今回は、桜の状況の確認や今後の手入れの方法などについてアドバイスしようと高砂中を訪れました。
高砂中のよると4月17日に数輪の花が咲いたということで、生徒たちは大喜びだったといいます。
校舎のいたる所に、開花した時の様子が紹介されていました。
桜守たちは、桜の状況を確認し、栄養分を補うための肥料をあたえていました。
桜守の稲辺謙次郎さんは、「根の成長をさせるには桜を観察しながら水を与えていくことが大切」とアドバイスしていました。
稲辺さんは、今後も継続して桜の管理方法などについてアドバイスしていきたいと話していました。 -
春の高校野球県大会 弥生勝利、上農惜敗
春季・北信越高校野球・県大会の1回戦が11日、県営伊那野球場などで行われ、伊那弥生ケ丘は創造学園に延長で競り勝ち、上伊那農業は、東京都市大学塩尻に惜しくも敗れました。
夏の選手権大会のシード権をかけた春の県大会1回戦。このうち県営伊那野球場では上伊那農業がおととしの夏の優勝校、東京都市大塩尻と対戦しました。
球場には雨の中多くのファンが集まり、試合を観戦していました。
試合は序盤から都市大が優勢に進めます。
4対2で迎えた3回の裏、上伊那農業の攻撃。3番の3年生・松田がレフトスタンドに飛び込むソロホームランを放ち、1点差に詰め寄ります。
4回の表には、ピッチャー・2年生の八幡が1アウトからランナーを出しますが、相手打者を内野ゴロに打ち取り、ダブルプレーでピンチを切り抜けます。
しかし、4回以降は投手戦となり、最後まで点を奪うことができなかった上伊那農業は、4対3で惜しくも敗れました。
一方伊那弥生ケ丘は、諏訪市の諏訪湖スタジアムで創造学園と対戦し、延長11回に1点を奪った弥生が7対6で下し、夏の選手権大会のシード権を獲得しました。
勝利した弥生は12日、諏訪湖スタジアムで地球環境と対戦することになっています。 -
世界3位西藤選手 国体予選優勝
先月クロアチアで開かれたフェンシング世界大会で3位入賞を果たした、箕輪町出身の西藤俊哉さんが、11日、箕輪町で開かれた国体長野県予選に出場し、優勝しました。
この日は箕輪町民体育館でフェンシング国体長野県予選が行われ、中学3年生以上の男女およそ40人が出場しました。
西藤さんは箕輪町出身で、中学2年の時から、日本オリンピック協会のエリートアカデミーに所属しています。
現在は東京都の帝京高校1年生で、全国から選ばれた10人ほどの選手達とトレーニングをしています。
先月クロアチアで開かれたフェンシング世界カデ選手権大会フルーレの部では3位入賞を果たしています。
フェンシング国体予選は、各年代で上位3人までが北信越予選、または本大会に進むことができます。
西藤さんが出場した少年男子フルーレには17人が出場し、3グループに分かれて総当たりの予選を行いました。
西藤さんは、予選5試合を全て勝利し、決勝でも出場選手中最高の成績で、見事優勝しました。
西藤さんは「自分自身も箕輪町から出発した。いろんな大会で箕輪の人達から声をかけてもらったり応援してもらっている。国体でも長野県の選手として結果を残せるよう頑張りたい」と話していました。
国体県予選少年男子は、2回の予選の合計ポイント上位3人が北信越予選に進むことができ、次回の試合は7月13日に予定されています。 -
新規就農者支援協定 調印
茨城県の農業専門学校と、伊那市、JA上伊那は、新規就農者を支援する協定を9日締結しました。
就農に焦点をあてた、県下初、の珍しい取り組みです。
9日は、伊那市役所で調印式が行われました。
協定を結んだのは、茨城県水戸市にある「鯉淵学園農業栄養専門学校」と、伊那市、JA上伊那です。
農家の高齢化などにより農業の担い手が少なくなる中で、就農を希望する学生に、情報提供や実習の受け入れなどの支援を行い、地域の農業振興・担い手確保などを目的とするものです。
白鳥孝市長は、「農業を希望する若い人に、技術、資金、住む場所など、JAと協力して支援していきたい」
鯉淵学園の近藤博彦学園長は、「やる気のある学生が生計を立てられるようなバックアップ体制のある場所に学生を送り込みたい」
JA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長は「伊那市は、花・きのこ・酪農など特色ある農業を営む若い人がたくさんいる。3者そろって、全国発信したい」と挨拶しました。
9日は、鯉淵学園の研修生2人も調印式に参加しました。
そのうちの一人、学園研修生の丸山健太さん(21)は、6月から1ヶ月間、伊那市での農業研修を予定しています。丸山さんは、「顔の見える関係を築くことができありがたい。長野県への就農を希望している」と話していました。
今後は、3者で相互交流を行い、伊那市で就農する魅力を発信し、新規就農に結び付けたい考えです。 -
GWで県外客の入り込み始まる
ゴールデンウィークが始まりました。
伊那地域のレジャー施設では、連休を利用して県外の観光客の入り込みが始まりました。
「ゼロ磁場」として知られる伊那市長谷の分杭峠には、県外から観光客が訪れていました。
去年はゴールデンウィークだけで3千人以上が訪れたゼロ磁場。
シャトルバスの運行が始まった3年前からの集計では、1日千人以上が利用したこともあります。
この連休中は、シャトルバスを2台体制にして、通常30分間隔の運行を15分間隔に短縮しています。
東京から訪れた観光客は「空気がおいしい。どのくらい磁場にいれば効果があるのか・・・」と話し、観光を楽しんでいました。
バスの運転手は「今日は少し肌寒いので、出足が遅い。連休中客足が遠のかなければ良いが・・・」と話していました。 -
第42回日本画県展
第42回日本画県展が、25日から伊那文化会館で始まりました。
日本画県展は、長野県日本画会が開いているもので、会場には出品された、およそ80点の作品が並んでいます。
伊那支部からは11人が出品しました。
伊那市手良の竹内美幸さんの「かぞく」と伊那市高遠町の鈴木岬さんの「いぶき」は、奨励賞を受賞しています。
日本画は、鉱石などを砕いて、細かくなった粒子をにかわと混ぜて作る「岩絵の具」を、置くように何度も塗り重ねて色をつけています。
ある会員は、「年々出品数が減ってきているので、伝統ある日本画の技法を残していきたい」と、話していました。
日本画県展は4月29日月曜日まで、伊那文化会館で開かれています。 -
サイクリングツアーで外国人観光客誘致
伊那路木曽路広域観光連携会議は外国人観光客誘致事業の初めての取り組みとしてサイクリングツアーを実施しました。
サイクリングツアーには香港の30代から40代の男女およそ30人が参加しました。
一行は20日に日本に到着。飯田市から伊那市長谷まで自転車で走り22日は一泊した仙流荘から高遠などを周り駒ヶ根市に向かいました。
このサイクリングツアーは、伊那路木曽路広域観光連携会議の外国人観光客誘致事業として初めて行われたものです。
サイクリングの全行程はおよそ280キロで木曽の南木曽町もルートに入っています。
参加者は全員が自転車愛好家だということで、起伏の激しいルートを走りながら、伊那谷の景観を楽しんでいました。
連携会議では、伊那谷の豊かな自然いかし、今後も外国からのツアー客を誘致していきたいと話しています。 -
伊那市高遠町出身の洋画家 向山僚一さんの作品展
伊那市高遠町出身の洋画家、向山僚一さんの作品展が、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
会場には、「ふるさと伊那」をテーマに、高遠や県内の風景を題材にした油絵50点が展示されています。
向山さんは、現在85歳。3歳までを高遠で過ごし、昭和21年、17歳の時に上京、以来60年以上にわたり絵を描き続けています。
現在も、東京に住んでいますが、故里、高遠を想い、桜の咲く高遠城址公園や、南アルプスなどの風景を描いています。
向山さんは、絵を見てくれた人の何かの助けになればと思い、小さなキャンバスでも、迫力と感動のある作品作りを心がけているということです。
向山僚一さんの作品展「ふるさと伊那に思いをよせて」は、16日(火)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 -
4月27日に二胡コンサート
4月27日に伊那文化会館で中国伝統の楽器二胡のコンサートを行う劉胡会のメンバーは、本番を目前に控え練習に熱が入っています。
12日は、伊那文化会館でリハーサルが行われました。
27日にコンサートを開くのは、中国黒龍江省ハルピン出身で二胡奏者の劉鉄鋼さんが指導している劉胡会の伊那、諏訪、飯田の生徒たち75人です。
コンサートでは、洋楽や邦楽演奏家との競演も予定されています。
劉さんは、「二胡の大合奏や和太鼓との競演もあり見どころももりだくさん」と来場を呼び掛けています。
小学4年生から70代までが出演する「二胡の風かおる春の宵コンサート」は、今月27日午後6時30分から伊那文化会館で開かれる予定で入場料は、全席自由で1,000円となっています。 -
サクラコマ 東部中に
東日本大震災の被災地、宮城県仙台市の高砂中にタカトウコヒガンザクラを贈るなど支援活動をしている伊那市の東部中学校に市内の町工場が協同製作した完全地産のお土産サクラコマが12日に届けられました。
サクラコマは、市内の製造業6社と伊那市社会福祉協議会がご当地おみやげプロジェクトチームを立ち上げ協同開発した完全地産のお土産です。
12日は、そのうち3社の代表が東部中学校を訪れ、生徒にサクラコマ30個を贈りました。
東部中学校生徒会は、東日本大震災で桜が枯れてしまった仙台の高砂中学校に復興のシンボルにしてもりらおうと、タカトオコヒガンザクラを贈るなど去年4月からさくらプロジェクトとして支援・交流活動をしています。
今回、伊那市のお土産として誕生したサクラコマを贈ろうと計画し、30個のコマをおみやげプロジェクトチームから受け取りました。
高砂中のタカトオコヒガンザクラは、現在つぼみの状態だということです。
東部中学校では、今回贈るサクラコマが春風となってコヒガンザクラを咲かせられたらと期待しています。
ご当地おみやげプロジェクトチームでは、サクラコマでお互いの地域の絆がさらに深められたらと話しています。 -
信越花便り 国宝松本城 夜桜会
国宝松本城の本丸庭園では桜の開花に合わせ恒例の夜桜会が開かれていてライトアップされた桜が訪れた人を楽しませています。
国宝松本城夜桜会は城と夜桜を楽しみながら文化財保護への関心を高めてもらおうと毎年開かれています。
松本城の月見櫓ではフルートや琴の演奏が行われていて夜桜見物の雰囲気を盛り上げています。
7日現在本丸庭園の桜は散り始めていますが外堀沿いのソメイヨシノは満開です。
夜桜会は13日土曜日まで午後5時半から9時まで開かれていて期間中はおよそ3万人の人出が見込まれています。 -
キッズステーションクラブ第4回春の定期公演
株式会社トリニティが運営する、キッズステーションクラブ第4回春の定期公演が3月31日、南箕輪村の南殿コミュニティセンターで開かれました
公演には120人ほどが訪れました。
キッズステーションクラブは、南箕輪村で毎年行われている国際交流イベント「子ども地球サミット」などに出演する村内を中心とする小中高生が所属するチームで、サミットをプロデュースする株式会社トリニティが運営しています。
前半では「受験」をテーマに小学校1年生から高校生までが演劇を披露しました。
子どもたちは受験にあたり進路に悩む等身大の役柄を演じました。
劇の最後では、アドリブで将来の夢を一人ひとり発表しました。
後半にはライブが行われ、出演者がポップスや歌謡曲を熱唱しました。
司会を担当したある出演者は、「今回はすべてアドリブで行ったけれど、力が出し切れたと思う」と話していました。