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高山植物保護対策 人から獣へ
南信地域の高山植物の保護活動を行なっている保護対策協議会の南信地区協議会は、今年度から新たにニホンジカやイノシシの生息状況を調査します。
協議会の会長を務める南信森林管理署の竹内正比古署長は、「ここ数年で、ニホンジカを中心とする獣害が多くなってきている。人間に対する監視に加え、獣の対策を考えていかなくてはならない。」とあいさつしました。
協議会では、今年度から中央アルプスを対象にニホンジカやイノシシの生息情報の調査に取組みます。
中央アルプスには、年間のべ1,122人が保護指導のため入山していることから獣の情報収集にも一役かってもらおうと協議会で協力をよびかけました。
中央アルプスでは、高山植物の具体的な被害は、報告されていませんが、目撃情報などもあることから生息状況を把握し、他の協議会と連携して対策を講じたい考えです。
なお、昨年度の保護取締状況は、件数は、538件と前の年度の79パーセントと減少していて、協議会では、パトロールの効果が現れたとしています。
踏み荒らし件数は、227件、禁止区域への侵入が132件、ゴミやタバコの投棄が75件となっていて、厳重注意や、注意指導されたのは、343件にのぼりました。
協議会では、今年度しおりを作成し、登山客にマナーを守ってもらうよう啓発していきます。 -
リニア今後の対応決める
リニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会は3日幹事会を開き、リニア建設に関する整備計画の決定に伴う対応を決めました。
上伊那地区期成同盟会では、国が正式決定したことから整備計画を尊重するとしたうえで、今後は地域交通網の整備などを国などに働きかけていくとしています。
上伊那地区期成同盟会では、国がCルートを正式に決定した以上この整備計画を尊重し県内の他の同盟会や県協議会と連携を図り、リニア建設が地域振興につながるよう今後も国の積極的な関与を求めていくとしています。
また今後の対応としてリニアの中間駅のあり方のほか、JR飯田線や中央東線などの一層の利便性向上と高速化、また幹線道路網の整備促進や松本空港とのアクセスなど、新たなビジョンを早期に明確にするよう国土交通省や長野県など関係機関に働きかけていくとしています。
幹事会が決めた対応については、3日開かれた上伊那広域連合正副連合長会議で報告され、了承を得たということです。 -
そろばんグランプリ・長野
「そろばんグランプリ・長野」が29日、伊那市の伊那商工会館で開かれ、全県から集まった小学生から一般まで175人が腕を競いました。
県商工会議所連合会や県珠算連盟連合会が毎年開いている県大会で、伊那で開かれるのはH6年以来17年ぶりです。
大会には、小学生から一般まで175人が出場しました。
競技は、掛け算や割り算それぞれ20題を3分間で解く問題などが出題され、合計点で順位を決めます。
そろばんは計算力を養うとともに、脳を活性化し集中力も養えるという事で、最近はそろばんの良さが見直され大会に出場する人数も年々増加の傾向にあるという事です。
珠算連盟では、「大会を通してそろばんの良さを多くの人に知ってもらいたい」と話していました。
なお、大会の結果、スクール部門団体戦で箕輪中学校が5団体中2位となっています。 -
ユネスコ・エコパーク登録検討委員会設置
伊那市を含む、長野県、静岡県、山梨県内の10市町村で構成する、南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は、南アルプスの世界自然遺産登録に向けてユネスコ・エコパーク登録検討委員会を設置することを決めました。
29日は富士見町で協議会の総会が開かれ南アルプスの世界自然遺産登録に向けた取り組みについて協議しました。
登録は、クライテリア(登録基準)を満たすことが条件で「地形、地質」や、動植物の「生態系」「生物多様性」などで、世界的な価値を有することが必要となります。
ユネスコ・エコパークに登録されれば、クライテリア(登録基準)のうち「生態系」や「生物多様性」について南アルプスが価値を有しているということとなります。
協議会ではユネスコ・エコパーク登録検討委員会設置により、南アルプスの「生態系」および「生物多様性」についての調査研究を進め、世界自然遺産登録に弾みをつけたいとしています。 -
標高2,000メートルでシカを捕獲へ
ニホンジカの食害対策に取り組んでいる南アルプス食害対策協議会は、標高2,000メートルの北沢峠大平山荘周辺で初めてニホンジカの捕獲を行なう計画です。
27日、伊那市役所で開かれた協議会の総会で承認されました。
大平山荘周辺は、標高約2,000メートルで、この標高でのニホンジカの捕獲は、全国的に見てもあまり例がないということです。
協議会が伊那市の長谷猟友会に委託し実施します。
今年度は、更に、林野庁の予算260万円を活用し、協議会を構成する伊那市、飯田市、大鹿村、富士見町で各市町村の猟友会に委託して、捕獲を実施する計画が新たに示されました。
総会では、信州大学農学部の竹田謙一准教授が、22年度に南アルプスで行なった食害の実態調査の結果を報告しました。
防護柵の効果で植生が回復したことや、ニホンジカによる土壌の踏み荒らしで降雨による土砂の流出が起こりやすくなることなどが報告されました。
また、環境省がレッドリストに指定しているコヒョウモンモドキは、成虫が確認されず、「食害の影響で絶滅したものと考えられる」と報告されました。
竹田准教授は、「標高の高い所での捕獲が必要」「方法は、他の動物がかかってしまうくくり罠でない、小型の囲いワナが良い」と話しました。
協議会では、平成20年度から高山植物を食害から守る防護ネットを設置していて、昨年度までに馬の背などで0.47ヘクタールを保護しています。
防護ネットについては、今年度、ネットの補修を中心に、新たな設置個所の検討を進めるとしています。 -
リニアCルート決定で首長の反応
国土交通省は、南アルプスを貫く直線のCルートでのリニア中央新幹線の整備計画を決定し26日発表しました。
県南部の首長たちの反応です。
白鳥孝伊那市長は、「県全体で主張してきたBルートから、Cルートになり誠に残念。震災の影響で十分な議論がなされたか疑問が残る。
今後は、他の同盟会などと連携し、中間駅のあり方や在来線の高速化、道路網の整備、松本空港とのアクセスなど、県内の交通体系の新たなビジョンを早期に明確にするよう関係機関に働き掛けを行いたい。」とコメントを発表しました。
牧野光朗飯田市長は、「リニア実現に向けた大きな一歩であり感慨深いものがある。飯田地域としては、戦略的な地域づくりの重要性から現飯田駅併設を地域全体で合意している。早期実現に向けて最大限の協力をしていきたい」とのコメントを発表しました。
伊那地域と同様、伊那谷を通るBルートを主張してきた諏訪市の山田勝文市長は「残念だが、国の決定には従う。飯田市と諏訪市は考えが違っていたところもあったが、今後は長野県がひとつになって交通体系を考えていくべき。JR中央東線の高速化などで、山梨のリニア駅とのアクセスの向上を求めていきたい」とのべました。 -
シンポジウム「忘れまじ三六災害」
昭和36年に伊那谷を襲った「三六災害」についてのシンポジウム「忘れまじ三六災害」が21日、駒ヶ根市総合文化センターで開かれました。
シンポジウムは、三六災害からちょうど50年にあたる今年、その体験を伝承し、地域住民の防災力を向上させていこうと、NPO法人「天竜川ゆめ会議」が開きました。
シンポジウムでは、伊那市長谷、中川村四徳、大鹿村の大西山で起きた土砂崩落などについて、3人が体験談を話しました。
伊那市長谷の中山晶計総合支所長は、役場職員だった当時の体験談を話しました。
中山支所長は「災害の時に三峰川が氾濫して魚が堤防に打ち上げられた。それを拾いに行った職員が橋を渡ったところ、その直後に橋が落ちたと聞いた」と話していました。
中川村四徳出身の小松谷雄さんは、最も雨が降った6月27日の夜に見た光景について話しました。
小松さんは「山の上には居場所を合図する明りがいくつも見えた。四徳川を流れる大きな岩がぶつかりあう音で眠る事もできなかった。次の日外に出てみると、6・7畳ほどの大きな岩が蔵の下に落ちていて恐怖を感じた」と話していました。
大鹿村前村長の中川豊さんは、大西山が崩落していく様子について話しました。
中川さんは「大西山の崩落は、崩れると言うよりも真下に落ちていく感じだった。崩落の後、村の大きな水田の真ん中には大きな山ができていた」と話していました。
会場を訪れたある男性は「災害はひとごとではないということを感じた。災害対策について見つめ直してみたい」と話していました。
天竜川ゆめ会議の福澤浩代表理事は「三六災害であった体験談を絶やしてはいけない。天竜川流域は災害ととなりあっていることを学び、地域全体で防災力を高めていかなくてはいけない」と話していました。 -
ウッドフォーラム伊那 発足
木のおもちゃの企画・製造を通して、地域の木育の推進を図る団体、ウッドフォーラム伊那が13日、発足しました。
13日は、伊那市役所で、ウッドフォーラム伊那の設立総会が開かれ、伊那市内の木工職員やおもちゃ販売店など8人が参加しました。
総会にはウッドフォーラム伊那の設立に関係する、白鳥孝伊那市長や東京都新宿区、長野県の職員なども立ち会いました。
今年度から、新宿区では、赤ちゃんの誕生記念に、伊那市の職人がつくった木のおもちゃがプレゼントされています。
伊那市と新宿区が友好提携している事などが縁で始まったもので、更に活動を広げていこうと今回、木のおもちゃづくりを担当している木工職人などがあつまり、会を設立しました。
総会で、高遠町の宮原漆器工芸の宮原 勝さんが、会長に選ばれました。
来賓あいさつで、白鳥市長は、「木のおもちゃが、子供たちが環境や樹木や植物などに興味を持つきっかけになってほしい」と話していました。
また、新宿区の中山弘子(ひろこ)区長から「会の設立により伊那市との関係においても、絆を深めることになると期待している」とメッセージが届きました。
設立総会では、伊那市と新宿区に、記念品として木のおもちゃが贈られました。
ウッドフォーラム伊那では、新宿区に送る木のおもちゃを企画・開発していくと共に、伊那市の保育園や公民館で、木工教室などの出張イベントを行っていきたいとしています。
なお、今年度、新宿区の発注を受け、伊那市からおよそ2300個の木のおもちゃが送られる予定です。 -
震災被災地ボランティア活動報告会
東日本大震災の被災地で、ボランティア活動をした2人が10日、箕輪町文化センターで報告会を開きました。
報告会は、箕輪町でそば屋を経営する小田切和雄さんが、知人の建石さんと中村さんから、被災地での活動を聞き、多くの人にその体験を知ってもらおうと、開きました。 -
でんがく寺子屋 開講
伊那市富県を拠点に活動する、歌舞劇団田楽座の伝統芸能講習会「でんがく寺子屋」が30日、富県の稽古場で開かれました。
30日から一泊二日の日程で行われた講習会には、県内外から8人が参加しました。
でんがく寺子屋は、伝統芸能の楽しさや魅力を感じてもらおうと開かれました。
この日は、参加者が2つのグループに別れて、花笠踊りと南京玉すだれの指導を田楽座のメンバーから受けました。
花笠踊りでは、基礎の動きとなる足腰の動かし方や、花笠の動かし方などを指導していました。
また南京玉すだれでは、参加者がすだれを釣竿に見せる動きを学んでいました。
ある参加者は「日本の伝統芸能をプロから教わることができて良かった」と話していました。
でんがく寺子屋は、4日、5日にも一泊二日の日程で開かれることになっています。 -
信大の研究者 栄村の復興考える
県北部地震で被災した下水内郡栄村の復興を考える県北部地震・栄村現地報告会が4月29日に長野市の信州大学工学部で開かれました。
報告会は、学部の枠を超えた組織、「中山間地域プロジェクト」が主催したもので、それぞれの視点から復旧・復興について基調報告やパネルディスカッションが行なわれました。
村山研一人文学部教授は、「住民をいかに村につなぎとめるかが最優先課題」と述べ、内川義行農学部助教は、「目に見えない被害は、遡及できない。阪神淡路大震災では、災害復旧事業では、そうした被害に機能しなかったが、基金事業は対応できた」と述べました。
木村和弘特任教授は、「我々研究者が培ったノウハウを、県や市町村と協力しながら復興に役立てていきたい」と述べ、今後も継続的に栄村の復旧・復興にかかわっていきたいとしています。 -
アマランサス 研究発表会
雑穀アマランサスを伊那市の特産品にしようと活動している「アマランサス研究会」は28日、伊那商工会館で研究発表会を開きました。
研究発表会には、伊那市を中心に市内外からおよそ30人が集まりました。
アマランサス研究会は、今年で発足6年目を迎える会で、地域に情報を発信していこうと発表会を開きました。
発表会では質疑応答の時間が設けられ、参加者が研究会のメンバーに質問していました。
「収穫を効率化するには」との問いに「現在収穫の機械化を進めている。実現すれば今までよりも手軽に収穫できるようになる」と答えていました。
また虫による被害については「無農薬でできるのが一番だが、トウモロコシと同じ種類の殺虫剤を使えば防ぐことができる」と説明していました。
研究会の登内英雄会長は「これまでの経験を栽培者に発信し、アマランサス栽培の輪を広げていきたい」と話していました。 -
花粉 スギに変わりヒノキ多く
飯田保健福祉事務所は、飯田下伊那地域はスギ花粉の飛散に替わりヒノキ花粉の飛散が多くなっていると発表しました。
飯田保健福祉事務所ではスギ花粉は、先週22日を境に飛散量が減り、ピークを越えたとみています。
それに替わってヒノキの花粉飛散量は、22日を境に増加しているということです。
飯田保健福祉事務所は、今後、天気がよく風の強い日には、ヒノキ花粉が多く飛散するとして、花粉症の人は、引き続き対策するよう呼びかけています。 -
手作り品を販売 ふれあいバザール
南信地区の障害者就労支援センター利用者が手作り品を販売する「ふれあいバザール」が23日、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれました。
長野県では、障害者の工賃アップを目指し5か年計画で就労強化事業を進めていて、今回はその一環として、また活動を知ってもらう場として開かれました。
これまでは伊那市の就労センター「ゆめわーく」が単独で開催してきましたが、今回初めて、南信地区の8施設にも呼びかけて開催されました。
販売会場には、施設利用者が作った手芸品やお菓子などが並び、訪れた人たちが買い求めていました。
買い物に訪れたある女性は「素晴らしい品がたくさん並んでいる。少しでも応援できたら」と話していました。
ふれあいバザールはあすもベルシャイン伊那店で行われる予定で、あすは「ゆめわーく」が単独で販売を行うことになっています。 -
日本画県展90作品並ぶ
公募による日本画の展示会、日本画県展が、伊那文化会館で開かれています。
日本画県展は長野県日本画会が開いているもので、今年で40回目となります。
会場には、人物や、風景などを描いた作品90点が出品されています。
県日本画会によりますと岩絵具を使って描く日本画は、幾重にも塗り重ねることで、深みのある色あいが出せるということです。
県日本画会伊那支部からの出品作品のうち、入賞したのは、安藤知子さんの作品「野」です。
奨励賞を受賞した安藤さんの作品は、庭にある石像を描いたもので、石像の灰色と草の緑の対比のバランスが評価されたということです。
日本画県展は24日まで伊那文化会館で開かれていて、26日からは会場を松本市美術館に変えて開催されます。 -
信越花だより 小諸城址懐古園
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
コミュニティテレビ小諸から小諸城址懐古園の桜の開花情報です。
小諸城址懐古園は、「日本の桜百選」に選定されている桜の名所です。
園内の桜は、大正15年に植えられたもので、ソメイヨシノやヒガンザクラなど600本があります。
ここ数日の暖かさで、懐古園馬場のソメイヨシノが5輪以上咲き、17日に小諸市が開花宣言しました。
平年と比べ1週間遅く、去年より4日遅い開花です。
現在桜は、3分咲きで、満開は、24日頃の見通しです。
懐古園では、今月30日まで、桜まつりを開催しています。 -
信越花便り~あんずの里満開~
信越各地から桜などの開花情報をお伝えする信越花便り。
16日は、ケーブルネット千曲から、千曲市のあんずの里の情報です。
千曲市「森・倉科地区」のあんずの里は、連日の暖かさに誘われて開花が進み、15日現在、平地と中間で満開、山際で8分となったと、あんずまつり実行委員会が発表しました。
15日はよく晴れて、最高気温が長野で26・1度と今年初の夏日になりました。
あんずの里が一望できる上平展望台には、県内外からの花見客がピンク色に染まった展望台からの里の景色を眺めたり、花をバックに写真を撮ったりしていました。
花は、冷え込みが続いた影響で去年よりも一週間ほど遅れていましたが、11日の開花宣言以降、比較的気温の高い日が多く咲き急ぎました。
とはいえ、標高の高い山際などはこれからという木もあるので、あんずまつり実行委員会は、まつり終了の16日以降も、駐車場やあんずの里観光会館でのおもてなし食堂を20日まで延長して対応したいとしています。 -
信越花便り~飯田市美術博物館の安富桜~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
飯田市の飯田美術博物館の安富桜満開の情報です。
飯田市美術博物館の安富桜は満開を迎えています。
晴天に恵まれた12日、桜の木の下は県内外からの見物客や、写生大会で訪れた飯田市内の小学生など多くの人で賑わっていました。
飯田市美術博物館の安富桜は夜間ライトアップを行っているほか、これに合わせ博物館の開館時間も延長しています。 -
信越花便り~上田城跡公園のソメイヨシノ開花~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
上田市の上田城跡公園のソメイヨシノ開花の情報をお伝えします。
上田城跡公園の桜は11日に標本木のソメイヨシノが開花しました。
開花したのは公園内でも早い時期に咲き出す二の丸のソメイヨシノです。
上田市公園緑地課では去年より5日遅い11日に開花を確認しました。
このほか公園内では櫓門前のシダレザクラが三分咲き、櫓下芝生広場のオオヤマザクラが一分咲きとなっています。
上田城跡公園の桜は今週末から来週にかけて見頃を迎えそうです。 -
罠でニホンジカ捕獲83頭
平成22年度、南信森林管理署が取り組んだ、罠によるニホンジカの捕獲頭数は83頭でした。
南信森林管理署では、今後も関係機関との連携などによりニホンジカによる森林被害の拡大を防止していくとしています。
南信森林管理署の、罠によるニホンジカの捕獲は平成22年10月から23年3月まで、上伊那、下伊那、諏訪地域で実施されました。
設置した罠の数はおよそ150個、捕獲頭数は83頭でそのうち上伊那は23頭でした。
この捕獲は、平成19年度からはじまり、19年度は26頭、20年度は35頭でした。
平成21年度は、罠の設置方法や、取り付け場所を工夫するなどし、捕獲頭数が倍以上の84頭に増え、22年度は83頭でした。
南信森林管理署では今後も罠設置の実行体制強化や、猟友会への罠の貸し出しなどにより、ニホンジカの捕獲に努めていくとしています。 -
信越花便り~千曲市あんずの里~
信越各地から桜などの開花情報をお伝えする信越花便り。
12日はケーブルネット千曲から千曲市のあんずの里の情報が届いています。
あんずまつり実行委員会は、11日千曲市「森・倉科地区」のあんずの里の開花宣言をしました。
今年は、暖冬だった去年より9日遅い開花宣言となりました。
里全体をみると、咲き始めたのは入口の平地で、山沿いのアンズは、まだ、蕾の状態です。
このまま、暖かい陽気が続けば、今週末には、見ごろを迎えると実行員会では見ています。
あんずまつりは、今月16日で終了しますが、花が咲いている間は、観光客のもてなしや駐車場の管理などを続ける方針です。
まつり期間中に予定されていた、ライトアップやコンサート等のイベントについては、東日本大震災に配慮し、中止となっています。 -
ゴンベエワールドさんが日本一周の旅へ
伊那市の大道芸人ゴンベエワールドさんは、大道芸で日本を元気にしようと、10日、日本一周の旅に出発します。
9日には伊那市の春日公園で出発式が行われ、40人ほどが見送りに訪れました。
ゴンベエワールドさんは、伊那市を拠点に活動する大道芸人で、風船を使った大道芸を得意としています。
日本全国を、大道芸を披露しながらまわり、出会った人たちを元気にしようと日本一周の旅を企画しました。
ゴンベエワールドさんは、特製の愛車で、自炊をしながら日本を一周するということです。
最初に、震災で被害を受けた長野県の栄村を訪問する予定で、その後は日本各地をまわり、10月に伊那市に戻る予定だということです。
式が終わると、ゴンベエワールドさんは訪れた人たちから激励を受けていました。
ある男性は「日本全国元気にして無事に戻ってきてほしい」と話していました。
ゴンベエワールドさんは「集まってくれた人たちからたくさんの元気をもらった。日本中で大道芸を披露して多くの人を元気にしたい」と話していました。
ゴンベエワールドさんは10日の午前6時頃伊那市を出発するということです。 -
信越花便り~上田城跡公園櫓門前シダレザクラ~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
9日は、上田ケーブルビジョンから、上田市の上田城跡公園の桜情報が届きました。
暖かい日が続くなか、上田市内では桜が開花しました。
桜が咲き始めたのは、上田城跡公園櫓門前のシダレザクラです。
まだほとんど蕾ですが、よく見ると、10輪ほどの花が咲いていました。
上田市によると、例年より5日ほど遅い、8日朝に開花を確認したという事です。
例年通り開花が進めば、今月14日には満開となる見込みです。 -
信越花便り~飯田市松尾毛賀くよとのシダレザクラ~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
7日は、飯田ケーブルテレビから飯田市松尾毛賀にあるくよとのシダレザクラの情報が届きました。
飯田市松尾毛賀の高台にある、くよとのシダレザクラです。
最近の晴天によりつぼみが徐々に開きはじめ、三分咲きとなっています。
推定樹齢は300年以上。幹の周囲は3・8メートル、高さは15メートルを誇る、飯田市でも有数のサクラの古木です。
東にむかって張り出した枝は堂々として、シダレザクラの典型的な形を保っています。
「くよと」は供養塔のことで、小笠原氏がこのあたりを統治していた時代、戦いによって命を落とした武士たちを供養するための塔があった事に由来すると伝えられています。
現在この供養塔は移転されており、ありませんが、旧遠州街道沿いだったことから、秋葉様や天神様の石碑が現在も残り、当時の往来の賑やかさを今に伝えています。
地元住民およそ130戸でつくる、毛賀くよとのシダレザクラ愛護会が、サクラと周辺の保全活動を行っています。
毛賀くよとのシダレザクラは現在、午後6時30分から午後8時45分までライトアップを行っています。
今週末から来週にかけ満開となり見頃を迎えそうです -
17人が地域交通安全活動推進委員に
伊那警察署管内で交通安全推進などの活動を行う、地域交通安全活動推進委員に17人が委嘱されました。
6日は、伊那警察署で委嘱式が行われ、関原敬泰署長から委嘱状が手渡されました。
地域交通安全活動推進委員制度は、平成3年から全国ではじまり20年目となります。
車の駐車違反や交通安全など行政だけでなく、住民のモラルを高め、地域ぐるみで取り組んでもらおうと制度が設けられました。
主な活動として事故防止についての交通安全教育や啓発などがあり無報酬で行います。
関原署長は、「管内では死亡を含め交通事故が増加傾向にある。交通環境は厳しい状況だが、改善できるよう、力をおかりしたい。」とあいさつしました。
地域交通安全活動推進委員の任期は2年となっています。 -
花粉飛散量 昨シーズンの1.6倍
長野県の3月末時点での花粉の飛散量の実測値は、去年の1.6倍で、飛散は、5月上旬まで続くものと見られています。
ウェザーニューズが、3月末時点での観測データ結果と今後の予測を6日発表しました。
ウエザーニューズによりますと、花粉観測機による、長野県の花粉シーズン開始日から3月末までの総飛散数は、昨シーズンの1.6倍になっていますが、花粉シーズン終了日までの総飛散数は、3倍以上を見込んでいます。
花粉症の症状が非常に辛い、または、辛いと感じる人は、昨シーズンの9.3パーセントに対し、今シーズンは、17.3パーセントと2倍近くにのぼっています。
3月中旬にスギ花粉の飛散はピークを迎え、今後はヒノキが多くなり、4月中旬にピークを迎えそうです。
花粉シーズンの終了は、5月7日頃と予想しています。 -
信越花便り~天龍村の桜開花~
信越各地から桜の開花情報などをお伝えする信越花便り。
4日は、飯田ケーブルテレビから下伊那郡天龍村の桜の情報が届きました。
県内で一番先に咲くと言われる下伊那郡天龍村の桜が開花しました。
中部電力平岡発電所の桜並木は、去年より12日遅い3月31日に開花しました。
昭和27年に変電所の完成を記念して植えられた桜で、150メートルの道の両側に120本のソメイヨシノと10本のオオヤマザクラがあります。
見頃は、今週末です。
毎年提灯によるライトアップを行なっていますが、今年は震災の影響で自粛されます。 -
長野県議会議員選挙 期日前投票始まる
1日に告示された、長野県議会議員選挙の期日前投票が、2日から各市町村役場で始まりました。
期日前投票初日となった2日、伊那市役所には登記台や投票箱が設置され、訪れた人が投票していました。
伊那市選挙管理委員会によりますと、初日の午後4時現在でおよそ200人が投票に訪れたということです。
期日前投票の会場は、伊那市区は、伊那市役所で9日まで、高遠町総合福祉センターと長谷総合支所で6日から9日までとなっていて、いずれも午前8時30分から午後8時まで。
上伊那郡区は、箕輪町役場と南箕輪村役場で9日までで、いずれも午前8時30分から午後8時までとなっています。 -
ブラジル学校 今年度日本語教室閉講式
伊那市西春近のブラジル人学校コレージオ・デザフィーオで31日、今年度の日本語教室の閉講式が行われました。
式では、まず、東日本大震災の犠牲者に黙祷が捧げられました。
日本語教室は、文部科学省の委託をうけ伊那国際交流協会が開いているもので、子どもたちは、去年4月から1年間、毎日2時間、日本語を勉強してきました。
1年間で受講したのは52人ですが、そのうち、現在在校している35人が、31日、受講証を受け取りました。
教室では、ひらがなやカタカナといった日本語の基礎から、習字、日本の歴史や地理などを学びました。
伊那日本語教室代表の北原斉さんは、「皆さん、開講式と比べて日本語が上手になってびっくりしました。これからも日本語をしっかり勉強するとともに、ポルトガル語や他の科目もがんばってください」と挨拶しました。
受講生を代表して、バイオ・ユウジ・チアーゴさんは、「日本の文字は形が似ているものが多く難しかったが、意味や使い方を覚え、読み書きができるようになってきた。これからもがんばりたい」と日本語で挨拶しました。
閉講式のあとは、お茶などが振舞われ、みんなで味わっていました。
なお、日本国際教育支援協会などが行っている日本語能力試験で、去年は28人が受験し、16人が合格したということです。 -
伊那青年会議所公開例会 植松 努さん講演会
ロケットや人工衛星の開発を行っている北海道の植松電機の専務・植松 努さんの講演会が、25日夜、伊那市西春近のくぬぎの杜で開かれました。
講演会は、伊那青年会議所が企画し一般に公開され、150人ほどが訪れました。
植松努さんが専務を務める植松電機は、北海道赤平市にある社員20人ほどの町工場ですが、ロケットエンジンや人工衛星の開発を行っていて、アメリカの民間企業と宇宙開発の共同事業を行っています。
植松さんは、「責任から逃れる人が増えているから、日本ではゼロから1を生み出せなくなっている。『どうせ自分には無理・・・』とあきらめないで夢を追い続ける事が大切。」と話していました。