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浦国有林の一部、稀少植物の「保護林」に
伊那市長谷にある浦国有林の一部などがこのほど、貴重な植物を保護する目的の「保護林」となりました。
29日には、保護林設定の記念式典が、伊那市の南信森林管理署で開かれ、関係者10人ほどが出席しました。
保護林は、林野庁の森林法に基づき設定されるもので、動植物の保護などを目的に、国有林内の区域を定めためのものです。
南信森林管理署管内で、植物保護を対象とした保護林は、これまで1万812haあり、今回559haが新規設定されました。
設定箇所は、伊那市長谷の浦国有林の4ヶ所と、富士見町の西岳(にしだけ)国有林の1ヵ所の計5か所です。
この区域には、環境省の絶滅危惧種に指定されているマツ科の「ヤツガタケトウヒ」と「ヒメバラモミ」が分布しているところで、今回はその保護と育成のために保護林に設定されました。
南信森林管理署の竹内(たけうち)正比(まさひ)古(こ)署長は、「保護林を住民にも知ってもらい、地域をあげて保護してほしい」と挨拶しました。
南信森林管理署では、今後、保護林で間伐などを行うことにしています。
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県展審洋画の部、上伊那で8作品hが受賞
第61回県展のトップ会場は伊那市。その伊那市にある県伊那文化会館で、すべての作品の審査が行なわれました。4つの部門の中で一番作品数の多い洋画の部では、26の受賞作品のうち、伊那支部の作品が9つを占め、伊那支部のレベルの高さが目立つ結果となりました。
結果発表のまとめによりますと、日本画の部には110点、洋画の部には635点、彫刻の部には65点、工芸の部には127点のあわせて937点が搬入され、受賞作品は43点、入選作品は611点、選外が283点でした。
伊那ケーブルテレビ放送エリア関係分では、
日本画の部で、箕輪町の内田三智子さんの作品がJA長野中央会賞を受賞しました。
洋画の部では、伊那市の唐澤弥生さんの作品が県教育委員会賞、南箕輪村の前田博さんの作品が信州美術会賞、伊那市の北原恵子さんの作品が八十二文化財団賞、南箕輪村の丸山栄一さんの作品がSBC賞、伊那市の千田俊明さんの作品がNBS賞、伊那市の小林修一郎さんの作品がNBS賞、伊那市の伊東圭太さんの作品がTSB賞を受賞しました。
伊東さんは、高遠高校3年生です。
彫刻の部では、伊那市の中山隆文さんの作品が知事賞、伊那市の酒井勉さんの作品が信毎賞を受賞しています。
工芸の部では、箕輪町の中澤達彦さんの作品が県教育委員会賞を受賞しました。
第61回県展の伊那会場は、8月31日から9月7日までの日程で一般に公開されます。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
県展の彫刻の部、伊那市の中山隆文さん知事賞受賞
第61回県展の彫刻の部で、伊那市西春近の中山隆文さんが最高賞となる知事賞を受賞しました。
彫刻の部には、65作品が出品され、中山さんの作品が見事知事賞を受賞しました。
県展審査員で彫刻の部の審査長を務めた渋谷修平さんは、「黒みかげ石を生かして重量感と配置を活かした新しい方向を目指した作品」と講評しています。
中山さんは、西春近で石材業を営む傍ら、15年にわたり石の彫刻を制作していて自宅周辺の庭にも作品が見られます。県展には今回初めての出品で、知事賞受賞となりました。
中山さんの知事賞受賞作品、「群れるII(ツー)」は、31日の伊那会場を皮切りに9月の上田会場、10月の松本会場とすべての会場で展示されることになっています。
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医師不足対策、県会社会衛生委に要望
上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は、27日、長野県議会社会衛生委員会に、医師不足問題などについて要望しました。
27日は県議会社会衛生委員会のメンバーが伊那合同庁舎を訪れ、上伊那の課題について要望を聞きました。
小坂連合長は(1)公立3病院の経営安定と医師確保の支援(2)安心して子供を産める体制整備(3)障害者のリハビリテーション機能を持つ施設設置の3点を要望しました。
医療問題については、財政面、施設面からの県の協力な支援と、国に対する働きかけを求めました。
また、リハビリテーション施設は中南信に設置されていない事から通所が困難な点を挙げていました。
下村恭委員長は「地元選出の県議会議員とも十分に協議をし、今後の委員会審査の中で活かしていきたい」と話していました。
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県美術展、作品審査会始まる
今月31日から始まる、第61回県美術展の作品審査会が26日から、県伊那文化会館で始まりました。
61回となる今年は、県内在住・出身者から937点の応募がありました。審査は、今年の展覧会が伊那会場から始まることから伊那で行われました。
作品は、洋画・日本画・彫刻・工芸の4つの部門毎に審査され、26日は、635点と応募のおよそ7割を占める洋画の審査が行われました。
審査員は、展覧会を主催する信州美術会の会員や外部審査員が務めます。
会場に作品が運ばれると、札を上げ、一作品毎に点数をつけていきました。
審査は28日まで行われ、知事賞・県教育委員会賞など13の賞が決定します。
県美術展は、今月31日(日)から9月7日(日)まで、伊那市の県伊那文化会館で開かれ、その後上田、松本の会場でも開かれます。
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国有林の有る南信の市町村長、集まる
国有林がある南信地域の17の市町村による協議会の総会が、26日、伊那市の南信森林管理署で開かれました。総会では、中部森林管理局・南信森林管理署の今年度の事業について説明がありました。
今年度は、ニホンジカなどの被害に対する防衛策として、南信森林管理署で作るワナ捕獲チームと地元関係機関とが連携して捕獲を行うことや、間伐作業などを低コストで効率のよいものにするシステムの導入などを積極的に行う計画です。
また、鹿による被害と対策の現状について説明がありました。
それによると、伊那市長谷の国有林などに設置した防護柵は、効果があることが分かったものの、落石・倒木・積雪などで破損するところも多く、山など自然条件の厳しいところではメンテナンスの手間がかかるという課題が報告されました。
協議会代表世話人の小坂樫男伊那市長は、「南アルプスの食害は広く、山梨県側との協力も必要になってくると思う。これからもお互いに協力しあっていきたい」と挨拶しました。
なお、南信森林管理署では、伊那市や大鹿村などシカによる被害の大きい地域36haに、今年度新たに柵の設置を行う予定だということです。
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伊那と木曽創業者交流でビジネスマッチング
伊那市と木曽の創業者商品などをPRする伊那・木曽地域ビジネスマッチングプラザが26日、伊那市で開かれました。
これは、伊那商工会議所が開いたものです。
平成18年に権兵衛トンネルが開通したことにより伊那と木曽の生活圏と経済圏がひとつになりました。
今回、両地域の創業者が集まりビジネスチャンスにつなげていこうと開かれました。
今日は、伊那地域から7社・木曽地域から6社の事業所が参加し、一人5分ずつお店などを紹介しました。
伊那市西町で手作りのおはぎの販売をしている百瀬江子さんは、自分と同じように木曽でおはぎを販売してくれる人がでてきてくれるとうれしと発表しました。
また木曽で犬の訓練などを行っている宮田和久さんは、トンネルがあいて伊那が近くになったので企業同士の交流をしていきたいと話していました。
会場には、各事業所で持ち寄った商品も展示され、参加者同士商品の説明をしたりして会話を弾ませていました。
伊那商工会議所では、これで終わりにするのではなく今後も伊那・木曽で交流を続けていきたいとはなしていました。
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西箕輪「景観育成特区」指定前に研修会
伊那市西箕輪地区の、「景観育成特区」指定を前に、25日、建築業者や広告業者を対象とした、研修会が、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開かれました。来月、県下初の特区指定を前に、届出等の手続きが、円滑に導入できるよう開かれ、会場には、建築業者や広告業者などが参加しました。
最初に、県の担当者が、特区指定の経緯や、地区ごとの観育成の基準について、話をしました。
その後、新築や増築で床面積が20平方メートルを超える場合の工事や、表示面積が3平方メートル以上広告塔を設置する場合など工事の規模により、届出が義務付けられると説明しました。
また、特区になると、県の景観条例により、違反した場合には、工事の変更や中止の指導をする場合があると、説明していました。
県では、特区指定により地域独自の景観育成が行える事や、新しく住む人にも効力が及ぶ事など、その効果に期待を寄せています。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ニシザワ、県とレジ袋削減で協定締結
伊那市に本社のあるスーパーニシザワと長野県は、レジ袋削減のため10月に協定を結ぶことが決まりました。
ごみの排出抑制などを目的としたもので、ニシザワのほか、県内17の事業所が協定を結びます。
協定ではレジ袋削減のため、マイバッグを持って買い物する人の数を全体の60%とすることなどを目標としています。
県では今回の協定を県民スクラム運動として位置づけ消費者団体とも連携しながらレジ袋削減に取り組んでいくとしています。
ニシザワでは、ごみを出さないという意識が大切。ひとつひとつできることから実践していきたい。と話しています。
協定の締結式は各事業所の代表と村井知事、消費者団体が出席し、10月1日に県庁でおこなわれる予定です。 -
信大農学部で夏の林業教室始まる
信州大学農学部の公開講座「林業教室」が11日から3日間の日程で始まった。林業教室は森林に関する知識や技術を一般の人に身につけてもらおうと、平成11年から始めたもので今回で7回目。
今年のテーマは「地球環境と森の機能」で、県内外から25人が参加。将来林業に携わりたいという高校生や、自分の仕事に付加価値をつけたい林業関係者、森林公園でボランティアを行っている人など、年齢や職業も様々。
一日目の11日は、大学キャンパス内を歩き、樹木の種類や生き物などを見て身近な自然に触れた。
参加者は3日間の講座の中で、間伐作業や木材の加工を行いながら、森林の持つ役割について知識を深めていく。 -
遺伝子組み換え食品考える講演会開く
遺伝子組換えについて考える講演会が昨夜、伊那市役所で開かれた。食の安全性に対する関心が高まる中、遺伝子組換えについて考えてもらおうと、伊那市農業委員会が開いたもの。農業委員や一般など、およそ70人が集まり講演に耳を傾けた。
講師を務めたのは、上田市の信州大学ヒト環境科学研究支援センターの林田信明准教授。
遺伝子組換えは、有能な機能を持つ遺伝子を普通の機能を持つ個体に移植して、有能なものを生み出すもの。
これまでの技術革新で、農薬がなくても育つ強い野菜や、栄養価の高い穀物など、様々なものが開発されてきた。
その一方、消費者の遺伝子組換えに対する知識は非常に低く、遺伝子組換えに対する警戒が高まってきているのが実情だ。林田準教授は「理解の低さが遺伝子組換えへの不安を生んできた。正しい知識を持って、遺伝子組換えと正面から向き合ってほしい。」と話してた。 -
伊那・諏訪名物丼、連携の道探る
諏訪地域と上・下伊那地域にある9つの名物丼ぶりの会は、お互いの連携方法について、今後は、上伊那地域観光戦略会議に検討を委ねる事にした。6日、上伊那地方事務所の呼びかけで、各名物丼の会の代表が伊那技術形成センターに集まり、連携の方法について話し合いが行われた。
9つの名物丼の会は、お互いの連携を図り、県内外に広くPRする方法を探ろうと、今年5月に一回目の会議を開き、それぞれ意見を交わした。二回目の6日は、今後の進め方が話し合われましたが、連携方法について、今年6月に発足した上伊那地域観光戦略会議に検討を委ねる事になりました。
理由として、会員数や丼ぶりの認知度など各会で差があり、今の段階でまとまった組織を立ち上げるには、温度差がある事を挙げている。
戦略会議では、分科会を設け、諏訪、上下伊那の名物丼を観光資源として定着させる効果的な方法を検討する事になっている。また、構成員には会のメンバーも加える予定。
分科会では今後、年度内に9つの会の連携方法を検討し、提言としてまとめる。会ではそれを受けて、今後の方針を決めていくという事です。 -
伊那市赤十字奉仕団に村井県知事から感謝状
赤十字奉仕団への感謝状と委嘱書の伝達式が5日伊那市役所でおこなわれた。日本赤十字社長野県支部長、村井知事からの感謝状が昨年度の委員長、馬場茂子さんらに手渡された。
また今年度から委員長、副委員長になった4人に委嘱書が渡された。
委員長としての務めを終えた馬場さんは、「いろいろと勉強になりました。団の皆さんの協力のおかげです。」と話していた。
伊那市赤十字奉仕団は現在14分団あり、340人が活動している。08年度は伊那、高遠、長谷の分団の一体感を図るためあらたに、制服を作ることも計画しているという。 -
伊那毎日新聞休刊へ
伊那毎日新聞は31日付の発刊をもって休刊する。1955(昭和30)年2月の創刊から53年余。地域とともに歩んだ半世紀の歴史に幕を下ろす。
伊那毎日新聞は、伊那市本町で産声を上げ、以来社屋を伊那市西町区、南箕輪村と移転。1999年に現在地の伊那市室町に移ってからは、紙面のカラー化などを図るとともに、内容の充実に積極的に取り組んできた。
01年には、「地元の課題は世界にも共通する課題」を合言葉に、公共事業や教育、環境などの問題を通じて「真の豊かさ」について考えてみよう竏窒ニ、伊那毎日新聞社製作のケーブルテレビ番組「いなまいニューススタジオ」がスタート。紙面と映像が連携する新しいスタイルで、公共事業の決定プロセスの不透明性や矛盾などを指摘した。
02年には、県会でのダム論議を背景に「いなまいテーブル」を作成。ダム問題を「財政」「環境」「生活」「産業」「景観」「決定プロセス」など多面的視点で検証する“判断の枠組み”を提供した。「いなまいテーブル」のパンフレットは上下伊那のほぼ全戸に配布。いま問題にされている戸草ダム建設計画中止を議論する際に十分応用できる。
03年から05年にかけては「上伊那・輝く経営者キャンペーン」を展開。産学官でつくるキャンペーン推進委員会の事務局を伊那毎日新聞社が務め、上伊那で輝いている中小企業経営者約100人を紙面、映像、単行本で紹介した。さらに、05年からは、戦後の上伊那経済を牽引してきた大手企業の優れた経営者・創業者を上伊那の「産業史」「経営史」として後世に残す企画も展開している。
読者参加でつくる各種カラー企画や人物紹介も好評で、郷土愛醸成につながる、との声も多かった。
最近では広域ごみ処理施設建設計画の詳細な報道などが住民の関心を集め、伊那毎の記事が注目されている中での残念な休刊となってしまった。 -
東京・長野手話ダンス交流会
東京・長野手話ダンス交流会がこのほど、伊那市のJA上伊那本所であった。東京と地元の手話ダンスグループのメンバー約70人が参加し、日頃の練習の成果を発表しあった。
今回で9回目の同会は、上伊那の手話ダンスグループと東京の手話ダンスグループが親交を深めるもので、東京からは手話ダンスのグループ「アミカ」のメンバーらが、地元からは日本手話ダンス指導員の大槻一子さん(箕輪町)の教えている教室の生徒らが参加。
「年齢を問わず、手話ダンスの大好きな人たちが集まっている」と大槻さん。交流会では30代から80代まで、幅広い年齢層が、「今日の日はさよなら」「みかんの花咲く丘」など18曲を踊り、和気あいあいとしたひとときを楽しんだ。 -
マルコミ・コットンクラブ(竹中理恵子さん講師代表)
駒ケ根市すずらん通りのコットンショップ・マルコミ(小林好恵店主)が主宰するパッチワーク教室「マルコミ・コットンクラブ」は9月27、28日、駒ケ根市文化センター小ホールでクラブ結成25周年記念「パッチワークキルト展-リバティーに恋をして-」を開く。講師代表の竹中理恵子さん(宮田村)、講師の林和子さん(飯島町)、唐沢芳子さん(駒ケ根市)、宮沢公子さん(駒ケ根市)の4人にグループ顧問の下島みねさん(駒ケ根市)も加わり、5年振りの記念展に向けて、内容を検討している。
同グループは25年前、パッチワーク界をリードする東京の古矢美智子さんから直接指導を受けた竹中さんを講師に、本町にあったマルコミの旧店舗でスタート。竹中さんは古矢さんから繊細できれい、正確なパッチワークの技術を習得し、講師の資格を得て、月1回3教室で指導。店舗を現在地に移転してから、生徒数が増えたため、熱心でセンスのよい生徒の中から、古矢さんの推薦で新たに3人の講師が誕生。竹中さんを加え4人が交替で月1回、12教室を受持ち、生徒数は68人の大所帯に膨れ上がった。60代を中心に30代から80代と年齢幅は広い。
「リバティーに恋して」をテーマに開く同展では、全員がリバティープリントタナローンをふんだんに使用したビクトリア、アールヌーボー、オリエンタル風の作品を製作。120センチ四方の大作が68枚ずらりと並ぶとあって、見ごたえ十分。
「リバティー」とは針仕事をする女性なら1度は憧れる、イギリスの最も華やかで豊かなビクトリア時代に生れ、布に対するこだわりが百年以上経た今もますます、世界中の人々を魅了している。
ほかに、50センチ四方の作品48枚をつないだハワイアン調のキルト「フレンドシップ」も展示する。
パッチワーク歴30年の竹中さんは「単純な図形から複雑な造形美まで、奥が深い」。宮沢さんは「色々な布を使い、さまざまな作品ができる。色の組み合せにより、同じ布を使っても全く別な作品ができる」と、パッチワークの魅力を。
唐沢さんは「手を掛ければ掛けただけ、すばらしい作品ができる」。林さんは「物作りが好き、針と糸さえあれば、どこでもできる」。最年長の下島さんは「パッチワークは元気のもと、長生きの秘訣」とそれぞれ、パッチワークの楽しさを話した(大口国江)
かこみで
パッチワーク・キルト展
日時・27日午前10時縲恁゚後8時、28日午前9時縲恁゚後6時。
場所・駒ケ根文化センター小ホール。
入場無料。
詳細・コットンショップ・マルコミ(TEL83・2553) -
中央構造線サイクリング
伊那市高遠町から飯田市まで自転車で走る「第17回中央構造線サイクリング大会」が26、27日、開かれている。初日は高遠町から下伊那郡大鹿村までの45キロで、県内をはじめ、伊那市と友好提携を結ぶ新宿区、愛知県、福岡県などから小学生縲恃N配者の162人が参加した。
日本最大の断層、中央構造線に沿い、標高差680メートルの分杭峠、780メートルの地蔵峠を越えるコース。今回は土砂崩れ個所があったため、南信濃まで行かず、地蔵峠で折り返して大鹿村を回るコースに変更した。
速さは競わず、健脚向けで、参加者は中央・南アルプスに囲まれた景色を楽しみ、それぞれ自分のペースで走った。午前中から気温30度を超える暑さで、首にタオルをかけ、汗を流しながらゴールを目指した。
また、高遠領主・小坂市長から飛脚に「サイクリングを通じて地域が栄えるように」と記された親書が渡され、大鹿領、遠山領とつなぐ。
27日は127人が参加する予定。 -
南ア食害対策シンポ
南アルプス地域で拡大しているニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は26日「南アルプス食害対策シンポジウム できることから始めよう! 南アルプスの貴重な高山植物保護に向けて」を南箕輪村の信州大農学部で開いた。一般、学生など約200人が集まり、専門家による講演を聴くなどして、シカの食害への理解を深めた。
講演は元千葉県立博物館副館長・大場達之さんの「植生から見た赤石山系の特質」、信州大名誉教授・土田勝義さんの「高山植生の復元と高山植物の保全」、信州大農学部准教授・泉山茂之さんの「南アルプスを越えるシカ」。いずれも研究に裏打ちされた説得力のある内容で、集まった聴衆は熱心に話に耳を傾けていた。
同協議会によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は県内でも数年前から急速に拡大し、仙丈ケ岳の馬の背付近の花畑でもシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害防止のため、8月7縲・日の3日間、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に初めて設置する。作業は一般から募ったボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。 -
・スカミカミマシーン・ス一般発売
喬木村の喬木第二小学校養護教諭の安富和子さん=中川村大草=が駒ケ根市の赤穂南小学校に勤務していた当時「児童の健康づくりのため、かむ回数をカウントする装置が欲しい」との思いから発案した・スカミカミマシーン・スが7月、商品名「かみかみセンサー」として全国に向けて一般発売された。
発売したのは学校などに保健や理科実験関係の機器などを卸している日陶科学(山田光彦社長、本社名古屋市)。「かみかみセンサー」は、あごの動きを感知する器具を耳に掛けて装着。物を食べると、かんだ回数が魚の形の表示部にデジタル表示される。安富教諭のアイデアをもとに駒ケ根工業高校(当時)の高田直人教諭の技術協力で3年前に完成して以来、赤穂南小で使用されてきた・スカミカミマシーン・スの基本的な仕組みを踏襲した上で各部を改良、発展させた。
昨年12月、販売代理店を通じて初めてカミカミマシーンを見た同社の企画開発担当者は「きっと役に立つものになると直感」し、商品化に向けた開発がスタートした。同社によると、試作品は十数個に及び、さまざまな点で改良を重ねてきたという。最も重視したのはかんだ回数の正確性。あごの動きを間違いなく検知するためのセンサーの選定などに関連して数多くの試行錯誤を繰り返したほか、消費者に受け入れられやすいデザインにするよう気を配ったという。赤穂南小の児童にモニターを依頼するなどして開発を進め、6月に最終試作品が完成した。発売は今月11日。直後から問い合わせが相次ぎ、県内の学校や歯科医院などを中心に十数カ所から注文があったという。 -
伊那市出身・斉藤浩明さん 世界ベテラン卓球で活躍
ニッパツ(本社・横浜市)に勤める斉藤浩明さん(46)=伊那市出身=がこのほど、ブラジルのリオデジャネイロで開催された「第14回世界ベテラン卓球選手権大会」に出場した。2004年に初出場した横浜大会から3大会連続の出場となった。
大会は5月24縲・0日、世界50カ国以上から約1400人が参加し、40歳以上の各男女年代別のシングルス、ダブルスで競った。出場したシングルスは予選リーグ(2勝1敗)を突破し、決勝トーナメント1回戦で敗退。ダブルスは日本テレビ系の番組「笑点」でおなじみ、山田隆夫さんとペアを組んで挑んだ。結果は予選リーグ敗退だったが、日本人を中心に多くの応援を得て、会場を盛り上げたという。
斉藤さんは96年3月までニッパツ駒ヶ根工場で勤務し、同4月から現在の勤務先である本社・横浜市へ異動。その後も、上伊那卓球連盟の会員として、地元上伊那の卓球愛好者との交流を続けている。
次回大会は2年後の中国・モンゴル自治区で開催。「次こそは山田さんとペアで初勝利を」と斉藤さん。「世界各国の人たちと交流できることはすばらしい。今後、上伊那の卓球愛好者と世界の愛好者との掛け橋になれれば」と話している。
山田隆夫さんとのペアで会場を盛り上げた斉藤さん(写真=本人提供) -
伊那技専校学生 技能検定受検に取り組む
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)のメカトロニクス科1、2年と機械科の学生計22人が国家資格の技能検定受検に取り組んでいる。検定は7種あり、同校を会場に6月中旬から8月上旬にかけ、述べ46人が実技試験を受ける。
伊那技専では、今回の検定種にある「数値制御旋盤作業」「普通旋盤作業」「電気系保全作業」の2、3級受検を05年度から、必須学習カリキュラムとする。これらの一般合格率は3割程度。同校の前年度実績は各種5縲・0割と高く、就職へ有利に働いている。
実技試験は、図面通りに金属を切削加工し、規定の時間内に製品を製作する技術を評価するもの。7月下旬から8月下旬までの間にそれぞれ学科試験があり、10月までにいずれの合否が分かる。関係者は「学生自身が目標を持って取り組んでいる姿が見られる」と話す。
伊那技術専門校では28日、8月10日、見学説明会を開く。問い合わせは、同校(TEL72・2464)へ。
技能検定試験に取り組む受験生たち -
信州大学農学部で「観光立県長野」の再興に向けた学官連携推進会議
県と信州大学農学部は10日、「観光立県長野」の再興に向け、大学と県との連携を図るため、学官連携推進会議を同学部内食と緑の科学資料館「ゆりの木」で開いた。「学」として信州大学のほか、長野大学、松本大学、諏訪東京理科大学、信州豊南短期大学の観光や教育を専門とする教授らが、「官」として環境省、県、伊那市の職員ら約20人が出席。意見を交わしあった。
県では、観光客や観光消費額の減少などに対応するため、08年度から5年間に取り組む主な観光施策や達成目標を盛り込んだ「観光立県長野」再興計画を策定しており、今年2月には同計画を具体化していくためのフリーディスカッションを開催。話し合いの場を広げ情報発信を図るため、県内の大学でもちまわりでテーマを変え会議を開くこととなった。
第1回目の信州大学農学部では「ニューツーリズム その可能性と学官の関わり」をテーマに意見交換を行なった。
事例発表として信州大学農学部森林科学科講師の中堀謙二さんが同学部でのヴァンデルンク(森林散策会)の取り組みについて、伊那市長谷総合支所産業振興課の池上直彦課長が「子ども農村留学」への取り組みについてそれぞれ発表。
意見交換では「従来型の観光教育じゃあ駄目だということがわかってきている。福祉や環境などいろんな形のカリキュラムを盛り込んでいかなくては」「農村が特別なイベントを行わなくても観光が成り立つというところにどうやって落としていくか」など活発な意見が交わされた。 -
長野県陶芸展
長野県陶芸作家協会(水野雅史会長)の第29回長野県陶芸展が5日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。今年は各作家の仕事を見せる代表作コーナーを設け、日常使いの器など作家ごとの展示コーナーとあわせ、見ごたえある展示になっている。
長野県を代表するベテランから若手まで30人が所属する協会で、今回は25人の作品千点余を展示した。
一昨年から企画コーナーを設置。今回は、各作家の打ち込んでいる陶芸の世界を味わってもらえるよう、全員が大作、代表作を出品。来場者の関心を集めている。
同協会は、「それぞれ個性ある作家による現代の陶芸が集まっている」のが特徴で、染付け、信楽、唐津焼、クラフト的なものなどバリエーションがあり、「作風の違いを楽しんでほしい」という。
作家出品の小品の抽選会もある。会期は14日まで。午前10時縲恁゚後5時(最終日午後3時縲恍椛I会、4時閉場)。 -
仙丈ケ岳にシカ防護柵設置へ
拡大するニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は初めての事業としてこの夏、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に設置する。
南信森林管理署によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は管内でも数年前から急速に拡大し、馬の背付近の花畑ではシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害拡大を防止するため、7月に現地調査を行い、設置場所を選定した上で8縲・月にかけて柵を設置する計画。設置作業は、6縲・月にかけてインターネットなどを通じて一般から募るボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。
同地付近への柵設置は環境省もほぼ同時期に計画していることから、協議会はできるだけ連携して取り組んでいきたい考え。
併せて、シカによる被害の実態や生態についての調査を信州大農学部の竹田謙一助教を中心とした調査団に委託して行う。竹田助教は「どんな柵がどういう場所に適しているか、柵がどの程度効果があるかなどを、3縲・年かけて検証していきたい」としている。
協議会の08年度予算411万円全額は、東京農工大の奥富清名誉教授が理事長を務める財団法人「自然保護助成基金」の助成金を充てる。信大への調査委託費に90万円、防護柵などの資材購入費に204万円を予定している。 -
21日、22日に「2008信州反核平和自転車リレーいっちょこぎますか!」開催
長野県民主医療機関連合会に加盟している病院の有志職員らが21、22日、自転車をこぎ平和を訴える反核平和自転車リレー「いっちょこぎますか!」を行なう。長野市の長野中央病院から飯田市の健和会病院まで217キロを走る。
同イベントは松本市の松本協立病院に勤務する浅井弘道さんが中心となり、昨年から始まった。昨年は10月に安曇野市の老人保健施設「あずみの里」から下諏訪町の諏訪共立病院までの50キロを約50人が疾走した。
今年は規模を広げ、2日間にまたがり県内を縦断。実際に走るメンバー、裏方を務めるメンバーなど、総勢200人ほどがイベントに参加する。
21日は長野中央病院を午前7時半に出発し、上田生協診療所、松本協立病院などを経由し、午後6時半に塩尻協立病院へ到着予定。22日は塩尻協立病院から諏訪共立病院、上伊那生協病院を経由し、健和会病院に午後5時45分到着予定。
217キロ走破を目指すメンバーや、一定区間を走るメンバーなど、走行距離は各自さまざま。全員が同イベント用のそろいの白いTシャツを着て走る。
各病院など引き継ぎポイントでは引き継ぎ式を予定。それぞれの地区の病院に勤めるメンバーが考案した、コーラスグループやラッパ隊の演奏、手打ちそばなどのイベントを行なう。上伊那生協病院には正午に到着予定(昼休み、引き継ぎ式あり)。
実行委員の小池智さんは「もし沿道で見かけたら平和のために何かしなくてはいられなくなった若者の行動を、ぜひ応援してください。参加者も今こういうことができるという平和の喜びを感じ取れれば」と想いを語る。
諏訪市や松本市のメンバーを中心とした実行委員は、春から定期的に打ち合わせをして企画を煮詰めてきた。
打ち合わせでは深夜の0時過ぎまで話し合うこともしばしば。このイベントのために自転車を買うメンバーもいるなど参加者の意気込みは大きい。
小池さんは「全県でやるのは今回初めてなので、ぜひ成功させて来年は盛大にやりたい」と話していた。
上伊那での予定コースと時間は次の通り。
◇22日▽荒神山公園(辰野町)11時15分着、引き継ぎ式後発縲恟繹ノ那生協病院(箕輪町)正午着、引き継ぎ式・昼休み後発縲怎TークルK伊那中央第一店(伊那市)午後1時半着縲恚{田村役場セブンイレブン宮田北店(宮田村)午後2時10分着縲怎}ルダイストア(飯島町)午後3時10分着、セブンイレブン信州中川村店(中川村)午後4時10分着竏秩B -
根強い人気、可れんなウチョウラン
花の中央頭部が烏(カラス)の頭に似ているから「烏頂蘭」、舌弁が羽を広げた蝶のようだと「羽蝶蘭」とも書く、ラン科の小型ラン。中川村小渋峡の急斜面の林の下や岩場に数十万株と咲いていたというウチョウラン、乱獲され、ほとんど姿を消してしまったが、村の人々は「イワユリ」と呼んで親しみ、村花にもなっている。20数年前、上伊那では一大ブームが起き、銘花、稀少花が数万円で取り引きされた。その後、バイオ技術で大量生産が可能になると、「高嶺のユリ」から庶民の花に。花の時期には飯島町や中川村など各地で展示・即売会が開催され、愛好家でにぎわう。今回は飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで開催中の「天竜うちょうらん愛好会」のウチョウラン展に展示されている銘花や珍花を紹介し、同会の山本知善会長や、小渋産の山採りウチョウランを繁殖させる中川村の「村花うちょうらんを育てる会」の宮下明芳さんから、育て方や繁殖法、魅力についてお聞きした(大口国江)
◇銘花、珍花など丹精込めた200鉢を展示、即売品も多数、天竜うちょうらん愛好会
同会は駒ケ根市と宮田村の愛好家6人で組織。会場にはポピュラーな紫花から白花、ふ入りの「白紫点」「紅一点」のほか、舌弁が大きい「仁王系」、舌弁が開かない玉咲き、いくつもの花が固まって咲く「子宝咲き」、斑入り葉など銘花がずらり。
開催日は14、15、28、29日。即売は500円から5千円位まで多数用意。
◇開花時期が長く、花色、花の形も多彩、山本知善会長
駒ケ根市赤須東町のガラスハウスで3千鉢を育てる。自家採りの種を蒔いたり、極小の球根を植えつけて育てるが、開花までに4年かかる。「1万本に1本位、突然変異の花が出現することがある。これが1番うれしい」とか。
用土は鹿沼土を主に、山ゴケを混ぜる。鉢は朝日が当り、夕日が当らない場所に置き、乾燥気味に育てるのが失敗しないコツ。「根の周りに寒天状の保水膜があり、乾燥に強いが、過湿に弱い」
「開花時期は1カ月余と長く、花の色も白から濃い紫までと多彩。花の形も変化に富む」と魅力を。
◇小渋産のウチョウランは「派手さはないが清楚で可れん」
中川村発足50周年記念協賛事業として開催される「うちょうらん展示・即売会」は22日午前9時から午後5時まで、中川村片桐のショッピングセンターチャオ特設会場で開く。「村花うちょうらんを育てる会(中飯寿勝会長)」の会員がウチョウランを多数展示、販売する。国道を挟んで西側のJAたじまファームでも、今月末ころから、小渋産の展示即売会も予定。小渋産のウチョーランは園芸種のような派手さはないが、色は淡紫色、清そで可れんとか。
◇岩ヒバの中で自然に繁殖、「育てる会」の宮下明芳さん(大草飯沼)
自宅前庭のイワヒバ群生の中や、ざっと百年物のイワヒバとの寄せ植えの大鉢の中にも小渋産のウチョウランが咲いている。「昔、桑原の山中に、ウチョウランが赤紫色のじゅうたんのように咲いていたのを見た。バイオで銘花が量産されるようになり、魅力も薄れたが、それだけに、小渋の自生のウチョウランが貴重になった」。
イワヒバの中で自然に繁殖しているが、シュンランやモジズリなどラン菌のある鉢に種まきをすると、成績がよいとも。
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伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会が環境大臣賞受賞
地球環境保全の推進のため多年にわたり顕著な功績があったとして、伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会(会長・向山孝一KOA社長)は11日、環境大臣の地球環境保全功労者表彰を受ける。表彰は6月の環境月間に合わせたもので、受賞者は全国で110件(52団体、58人)、県内では3件(2団体、1人)。表彰式は11日に東京都港区のホテルで行われる。
同研究会は90年、循環型社会の構築を目指し「産業廃棄物等の適正処理についての研究会」として7社10人で発足した。93年に現在の名称となり、リサイクルグループ、システムグループ、天竜川水系生産革新グループ(後にリデュースグループに改称)に分けて活動を展開。「天竜川水系診断」、「親子で水質調査」、事業所を対象とした河川敷の清掃活動「天竜川水系ピクニック」などを継続的に開催してきたほか、伊那谷ブランドのリサイクルペーパー実現に向け、37の事業所や官公庁などを対象にコピー用紙を回収、再生、購入する「INAコピー用紙循環システム」の試行に取り組んでいる。07年度はエネルギーグループを新設し、08年度事業として「KIDS自然エネルギー活用コンテスト」の実施を計画している。
調査や研究の結果は報告書や講習会などを通じて地域企業に周知、啓蒙を図ってきた。現在の会員は上下伊那地域の20社28人。 -
伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村と観光協会、観光関連民間企業などでつくる伊那路観光連盟(会長・小坂樫男伊那市長)は5日、08年度総会を伊那市役所で開いた。関係者約20人が出席し、本年度の事業として、観光パンフレット『信州伊那路』の8万部増刷、ホームページ開設の検討、フォトコンテスト入選作品による写真展の開催などを承認した=写真。
出席者からは「観光宣伝費にもっと力を入れるべき」「パンフレットに宿泊施設数や伊那木曽連絡バスごんべえ号についての記載を」「観光施設の案内看板の整備を」などの意見が出た。
メリットがない竏窒ネどとして提出されていた伊那七福神会からの脱会届を承認した。
小坂会長はあいさつで「国、県とも観光にさらに力を入れ始め、権兵衛トンネルや三遠南信自動車道などの道路整備も進んできた。山岳観光や農村体験なども含め、今後伊那谷の観光客をどう増やしていくか考える必要がある」と述べた。 -
記者室大口
中川東小6年は村内の池からすくってきた天然メダカを繁殖させ、元の池に戻すという活動を始めた。先日はその前段として、水槽で生れたメダカを自然に慣らしてから、放流しようと、手作りの池に放した▼南信さくらそうの会は絶滅寸前の辰野町産の桜草を会員が株分けなどで繁殖させ、自生地に150株を植栽した。貴重な動植物を絶滅に追いやるのも人間だが、戻し、復元させることができるのも人間しかできない▼同会の小林省吾会長は種で増やす事も試みたいと言っていたが、種なら株分けよりも、時間はかかるが何10倍も増やす事ができる。山野草は1人が1種類、種で増やして、元あった場所に百倍にして戻せば、かつての花野の復元も夢でないと思う(大口国江)
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しだれ栗公園に桜草の群生の復活を夢見て、
飯島町や駒ケ根市などの愛好家でつくる南信さくらそう会(小林省吾会長)は17日、辰野町小野の国指定天然記念物しだれ栗公園の草地に、自生種の桜草150ポットを植栽した。
小林会長によると、10年前、公園の小川の側の湿地帯約7平方メートルには濃いピンクの桜草がぎっしりと咲き、その中に白花も混じっていたという。「こんなすばらしい群生は見たことがない、本当に感動した」。
しかし、1昨年、小林会長の案内で会員が現地を訪れたところ、ほとんどが姿を消し、絶滅の危機に瀕していた。そこで、小林会長は以前、知人から分けてもらった同公園の自生種の1鉢を繁殖させ、会員にも協力を呼びかけ、株分けで増やした。
植栽作業には会員6人のほか、地元、辰野町の赤羽敬一さん(元町議会議長)、公園関係者も参加。かつての群生地の雑草を取ると、わずか1、2株の白花とつぼみの紅色を発見した。会員は見事な群生地がよみがえることを願いながら、丁寧に植えつけた。
今後、早春の草取り、花後の管理、夏の草刈りなどは地元の協力を得ながら、会員が行う。また、会では辰野町にくい打ち、ロープ張りなど、踏み荒し防止策を講じらるようにお願いした。
小林会長は「天然記念物のしだれ栗の芽吹きを、その下を流れに沿って咲く、可れんな桜草が1段と引き立てくれるのでは」と期待する。