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【記者室】花見の時期は間もなく
県外から引っ越してきた人に「タイヤはいつごろ変えればいいですかね」と聞かれた。10日朝、雪かきをしている人の姿を見かけたが、翌日は青空が広がり、車を運転していると暑いくらいで、開けた窓から入る風が心地よい。タイヤ交換を迷うのは無理もない。
1週間ほど前、桜の名所として知られる伊那市の高遠城址公園へ行った。花見客でにぎわう観桜期とは異なり、公園内は静まり返り、まだ雪が多く残っていた。ところが、昨日行ってみると、雪は大分解けていた。
長野地方気象台によると、開花予想は4月17日ごろと昨年より遅い。つぼみは硬く閉じているが、1日ごとに開花は近づいている。「花芽のつきは良く、楽しみ」と話す桜守。花見の時期は間もなく。(湯沢康江) -
ライオンズクラブ新会員オリエンテーション
ライオンズクラブ国際協会334竏脱地区(長野県)の1リジョン(南信地区)は10日、新会員のオリエンテーションを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。諏訪縲恃ム田地区の10クラブの新会員約20人が出席し、ライオンズクラブの起源や理念、活動などについて理解を深めた=写真。
講師はリジョン・チェアパーソンの松本光彦さん(諏訪湖ライオンズクラブ)と名誉顧問で元地区ガバナーの所沢千秀さん。松本さんは「心の中に自分なりのライオンズクラブをつくり、型にはまらない活動を心掛けていってほしい。奉仕活動を地域に理解してもらうためのアピールや、会員同士の交流も大切だ」などと話した。
ホスト役を務める駒ケ根ライオンズクラブの井口美義会長はあいさつで「新会員は大変に期待されている。勉強してクラブの未来のために活躍してほしい」と激励した。 -
興亜エレクトロニクスが中学校で・スものづくり授業・ス
下伊那郡阿南町の中学校で、地元に本社のある興亜エレクトロニクスの社員が同社製造の抵抗器を教材に使い・スものづくり・スの楽しさを生徒らに教えている。
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伊那中病の救急救命センター指定の見直しや医師の確保を
伊那中央行政組合などは13日、県知事に安心できる地域医療体制保持のための要望書を提出する。
要望事項は▽伊那中央病院の地域医療救急センター医師の現状の体制を確保する▽伊那中病に救命救急センターを指定し、救急医療の集約化を図る竏窒フ2点。
伊那中病の地域医療救急センターは、3月末に退職する医師の後任の目途が立っておらず、4月以降、3人体制となる。救急医師は最低5人が必要だが、本年度は4人の配置で運営。準夜帯の一次救急は、上伊那医師会の協力を得て対応している。
要望書によると、全国的な勤務医不足の影響から、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)、辰野総合病院(辰野町)の医師が減り、伊那中病に急性期治療患者が増加する傾向。さらに整形外科、産婦人科、小児科の時間外の救急患者を受け入れており、実質的に救命救急センターの役割を果たさざるを得ない状況にある。そのため「3人体制では、上伊那医療圏どころか、構成市町村の救急医療保持も困難な非常事態」と医師確保、救命救急センター指定の見直しを求める。
要望書は伊那中央行政組合、伊那市、箕輪町、南箕輪村、伊那中央行政組合議会の連名で出し、県庁には組合長の小坂市長らが出向く。県議会議員も同席する。 -
雪が雨に
夜半の雪は明け方には雨に変わり、糸のような細い雨が地面を潤し、日陰に残った雪をとかし、三寒四温を繰り返し、確実に春になる、この時期が1年中で1番好きだ。例え冬将軍が未練げに小雪をちらつかせても、真冬のような勢いはない。
季節が巡るということはなんといいことか。今年の冬、特に2月は雪が多く、灯油は高く、懐の寒さが身に染む、厳しい冬だっただけに、春の訪れは素直にうれしい。
今日、明日は高校の後期入試選抜試験が行われる。受験生や家族にとって、本物の春を手にするまで、もう1つ大きなハードルを越えなくてはならない。1度位の挫折は人生には必要という人もいるが、だれ1人として15の春を泣かせたくない、心から健闘を祈る(大口国江) -
雪割草360点を展示
伊那市を中心に、飯田市、岡谷市などの雪割草を愛する伊那雪割草愛好会(久保田光紀会長、9人)の第8回雪割草展示会が8日、伊那市民会館で始まった。会員が丹精込めて育てた雪割草360点が並び、初日は郡内外から多くの愛好者が詰めかけた。9日まで。
雪割草はミスミソウ、スハマソウなどの総称で、会場には紫、ピンク、赤、白など色とりどりの花がそろう。咲き方は千重咲きや二段咲きなどさまざまで、会員が種を取って交配させたオリジナルも。福寿草などと一緒に寄せ植えした鉢もある。
開花時期が遅れ、出品数が少ないと心配したが、各会員が開花を展示会に合わせてきたため、昨年より倍近い点数がそろった。
久保田会長は「昨年夏の猛暑や冬の低温で、温度管理に苦労した。大株の鉢が増え、見ごたえがある。色の美しさ、形の繊細さなど雪割草の魅力を見てほしい」と話す。
会場の一角では、愛好者を増やす一助になればと会員が育てた雪割草を販売し、人気を集めている。価格は400円から。
9日は午前9時縲恁゚後4時。 -
【記者室】第一印象が決まるのは
知らず知らずのうちに、ぶっきらぼうになっていて、はっとすることがある。第一印象が決まるのはわずか数十秒で、視覚的、聴覚的な印象が9割を占めるそうだ。
接遇について講話を聞く機会があった。名刺交換のマナーや電話応対、話し方など実技を交えたもので、改めて自分自身の動作などを振り返った。相手に好感を持たれる応対というのは難しい。
ある店主から「悩みごとや心配ごとがあっても、店に立つ以上、一人ひとりが店の看板を背負うプロ意識を持つ」と聞いたことがある。例え、印象が悪かったのがたった1回であろうと、取り返しのつかないことになる。一人の社員をみて、相手はそれを会社の顔として判断する。常に、心しなければならない。(湯沢康江) -
県ソフトボール協会役員総会
県ソフトボール協会の2008年度役員総会は2日、伊那市生涯学習センターで行い、小坂樫男伊那市長を会長に再任するなど、来年度事業計画、予算など6議案を原案通り可決した。
08年度事業計画によると、9月6縲・日、伊那市で50歳以上の男子による全日本実年大会の全国大会を開催する予定。このほか、役員改選で児童のソフトボール普及に努める「小学生委員会」の新設を報告、本年度活躍したチームなどを表彰した。
表彰を受けたのは次の皆さん。
【日本ソフトボール協会】▽功労賞=松本守博、丸山直子
【県ソフトボール協会】▽協会表彰者=古沢賢二、木下貞昭、中村朝雄、春日要▽優秀チーム賞=KOA、松本大女子、信州大男子、松代中、高瀬中、八幡フラッパーズ、川田レインボーズ▽優秀選手賞=伊東摩耶(松本大)秋山清博(伊那シニア) -
南ア世界自然遺産登録推進協議会がHP開設
山梨県、長野県、静岡県の関係10市町村で構成する南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は28日、設立1周年を記念し、ホームページ(HP)を開設した。南アの魅力を伝える約200点の写真や関係市町村の情報などを発信している。
HPには▽推進協議会設立の経緯▽南ア学術図書館(南アに関する調査・研究報告書)▽南ア情報(イベントや会議)竏窒ネど8項目を掲載。写真集(市町村単位)で、伊那市は南アと高遠城址公園の桜、紅葉の南ア、シナノコザクラなどを紹介する。
協議会は、世界遺産登録に向け「南アの多面的な価値を磨き、特殊性や独自性をアピールすることで世界遺産登録の道が近づくと考える」とし、学術的知見の集積や国民的な合意形成などの課題に取り組む。
市は「関係市町村に限らず、世界遺産登録に向けて気運を盛り上げていきたい」と話す。
情報は随時、更新する。
ホームページアドレスはhttp://www.minamialps-wh.jp -
【記者室】猿の民話で親子のきずな伝える
伊那市内に伝わる猿の民話といえば、猟師に撃たれ、死んだ母を子が助けようとする「孝行猿」が思い浮かぶが、東春近にもあるという。伊那ビデオクラブは二つの民話を取り上げ、絵物語を制作中。3月の映像祭で披露する▼「獣といえども親を思う子、子を思う親の気持ちは人間と変わりない」。全国各地で親子間の痛ましい事件がニュースで流れる中、会員は親と子のきずなを深めてほしいと願いを込める▼20歳の半分、10歳を祝う「2分の1成人式」が上伊那の小学校でも行われる。取材した学校で、児童たちは家族や先生などいつも見守ってくれる人へ感謝の気持ちを伝えた。「ありがとう」の素直な言葉に、「心の架け橋を作ることの大切さ」を感じた。(湯沢康江)
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伊那ケーブル 3月から緊急地震速報サービス提供開始
伊那市西町区の伊那ケーブルテレビジョン(ICT、向山公人社長)は3月1日、エリア内の加入者を対象に、震度3前後以上の緊急地震速報サービスの提供を始める。災害速報サービスの発信で、地域の安心・安全を確保し、減災につなげる。
サービスは、緊急地震速報を配信する気象庁からデータを受け、ケーブルテレビのネットワーク網を活用し、エリア内を細分化して地震の予測到達時間と予測震度を伝えるもの。
昨年10月から4カ月間、エリア内の伊那市、箕輪町、南箕輪村の行政防災担当部署などで運用試験した。震度3以上の地震発生はなかったが、伊那ケーブルのセンター装置で震度3以下のエリア別の受信データを確認。誤報はほとんど生じなかった。
希望する世帯に専用端末機を設置し、音声で「あと10秒後に震度4の地震が来ます。10、9、8…」と揺れに合わせて告知。24時間、情報が流れ、避難経路の確保や火の元確認などにつなげることができる。
専用端末機の親機は1万9950円、子機(ワイヤレス)は1万500円。子機は電波の届く範囲30縲・0メートルであれば受信できる。
6月には、管内の希望する小・中学校や企業の放送設備と連動し、建物内に一斉放送できる装置を販売する予定。
誤報で混乱が生じないよう、加入者に対し、昨年末から自主放送チャンネルで地震速報の効果的な利活用を周知している。
伊那ケーブルの加入者(昨年9月末現在)は2万6千世帯余で、加入率は65%。
問い合わせ・申し込みは、伊那ケーブルテレビ(TEL73・2020)へ。 -
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が種苗交換会を開催
長野県、山梨県で有機農業に取り組む農家らでつくる2団体による「第15回種苗交換会」が23日、南箕輪村民センターであった。同会の会員ら約60人が、それぞれ有機農法で育てた種約100種類を持ち寄り、思い思いの種と交換した=写真。
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が毎年開催しているもので、自分たちで育てた種を共通の財産として多くの仲間に栽培してもらうとともに、栽培技術などに関する情報交換をしている。
種苗交換に先立ち、波田町にある自然農法国際研究開発センターの中河原敏雄さんが、試験的に取り組んでいる「自然生え育種」について説明。「自然生え育種」はその名の通り、肥料などを与えず、自然のままに生えてきた野菜の苗の中から、生命力の強い苗などを選び、そこから種を採取する方法で、中河原さんは「根の張りが強く、土壌条件に合った種が選抜できるのが特徴」と説明。また「有機農業は生産量を上げるということが非常に難しいと思うが、こうした栽培を目指すのであれば、野菜本来の持つ力を生かしたやり方が、より栽培しやすいのではないかと思う」と語った。 -
信州農村歌舞伎祭
伊那市の県伊那文化会館で16日、南信の歌舞伎4団体が公演する信州農村歌舞伎祭が始まった。同館や県、伊那市など主催。17日まで。
同祭は農村歌舞伎を一堂に紹介し、地域の文化交流と発展を図るため、昨年度から始まった。今回は木曽の上若連を加え、1日に2団体ずつ公演する。
16日は大鹿村の大鹿歌舞伎保存会が「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」を、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が「義経千本桜 鮨家の段」を公演した。およそ650人が地元に伝承されてきた歌舞伎を観賞。役者たちの熱演に、客席からは盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
17日は上若連が「佐倉惣五郎 子別れの段」(午後0時半開幕)を、下條村の下條歌舞伎保存会が「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」(午後2時半開幕)を公演予定。
「佐倉惣五郎 子別れの段」は、飢饉に苦しむ農民を思い将軍家へご法度とされる直訴をした名主の佐倉惣五郎の家族との別れを題材にしたもの。
「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」は平家物語の熊谷直美と平敦盛に題材をとった狂言。
入場料千円(当日券)、全席自由(一日限り有効)。
##写真(たてよこ) -
保科正之公大河ドラマ化実現に向け、全国組織立ち上げ
江戸時代の高遠藩主で、4代将軍家綱の補佐役として幕政を支え、徳川300年の礎を築いた保科正之公(1611縲・2年)の全国組織「大河ドラマをつくる会」の設立総会が12日、東京都であった。正之公生誕400年に当たる2011年を目標に、署名活動を展開することを決めた。会長には、小坂伊那市長が就いた。
伊那市のドラマをつくる会が中心となって署名活動を展開しているが、NHK大河ドラマ化実現に向けた気運を全国的に盛り上げていく。
委員は、正之公とかかわりがある長野市若穂、福島県の会津若松市や猪苗代町、長野県、福島県など商工関係者ら50人。
署名や要請活動を中心に進め、関係地域に組織を広げていく。事務局本部は伊那市観光協会に置く。
04年から旧高遠町で始まった署名は25万人を突破し、総会終了後、NHKへ出向き、署名を添えてドラマ化を要請した。
正之公は、3代将軍家光の弟で、高遠藩主・保科正光の養子となり、21歳で高遠藩主を務めた。会津藩の城主などを経て、幼少の家綱の後見役として幕閣を指導し▽江戸の水不足解消のための玉川上水開削▽明暦大火直後の江戸復興▽90歳以上の領民へ1日玄米支給竏窒ネど多大な功績を残した。 -
【記者室】美術館に親しむ
伊那市の信州高遠美術館は年間を通し、アートスクールを開いている。1人でも気軽に美術館へ来てほしいと人物画や俳画、陶芸など幅広くテーマを設定。館内の展示作品を見てから、制作に入るのが特徴で、プロを目指すというより、見て感じたものを楽しみながら作品にしている。6年間続いているそうで、住民が芸術に親しむきっかけになっている▼美術館ギャラリーで、受講生による作品展を開催中。人物や花、風景などを題材にした絵画、自宅で実際に使っている湯飲みや皿など30点余が並ぶ▼仲間と絵談義に花を咲かせるひととき。季節ごとに変わる館内からの風景を眺め、コーヒー一杯を飲んで制作に取りかかる受講生。そんな時間の過ごし方もいい。(湯沢康江)
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第2回県小学生長野米カップ上下伊那ブロック大会
中川村社会体育館など3会場で3日、第2回長野米カップ県小学生バレーボール大会上下伊那ブロック大会があった=写真。
上下伊那ブロック相互の交流、バレーボールによる小学生の体位向上と体力養成を目的にした同大会に、男子6チーム、女子23チームが出場。予選リーグ、決勝トーナメントで戦い、男子は松川町ジュニアが優勝、女子は伊賀良クラブAが優勝、たつえクラブAが準優勝し共に、県大会(3月2日長野市)に駒が進めた。上伊那勢は健闘したが、県代表にはなれなかった。
結果は次の通り
▽男子・優勝=松川町ジュニア(2)伊賀良ガッシュペルズ(3)辰野クラブ(4)なかがわ
▽女子・優勝=伊賀良クラブA(2)たつえクラブA(3)喬木ジュニア(4)辰野クラブ -
第13回ウィンター2008信州フラワーショーが伊那市で開催
県内各地で生産されている秋冬期の切花、花木を一堂に展示する「第13回ウィンター2008信州フラワーショー」が1月31日、伊那市狐島のJA南信会館で始まった。冬花を代表するアルストロメリアをはじめ、アネモネ、ダリアなど約20種類335点の花々が会場を彩り、芳しい香りとともに訪れた人の目を楽しませている。
花き園芸の発展や生産技術向上などを目的として毎年開催している取り組みで、特に長野県が全国一の出荷量を誇り、その約85%が上伊那で生産されているアルストロメリアについては200点以上が出そろう。
今年は、次世代を担う子どもたちにも小さい時から花と親しみ、花き園芸の将来を支えて欲しいとの願いを込め、地元の竜東保育園の年長園児58人を一般公開に招待=写真。鮮やかに咲きそろった花々を前に、園児らは「きれいだね」とそれぞれの花に見入っていた。
今年は、燃料費の高騰に加え、秋に高温期が続いたり、暖冬傾向だったことなど、生産者にとっては生産費面、品質管理面ともに厳しい年だったが、出品された花はいずれも発色が良く、茎、葉、花のバランスも良いなど、例年に劣らない品質だという。また、生産量が増えているダリアの新品種なども並んでいるが、審査の結果、最高賞には伊那市の中原睦男さんのアルストロメリア「アバランジェ」が選ばれた。
一般公開は2月1日の午前9時縲恁゚後1時にも行われる。 -
第13回ウインター2008信州フラワーショー開催
県内各地で生産されている秋冬期の切花、花木を一堂に展示する「第13回ウィンター2008信州フラワーショー」が1月31日、伊那市狐島のJA南信会館で始まった。冬花を代表するアルストロメリアをはじめ、アネモネ、ダリアなど約20種類335点の花々が会場を彩り、芳しい香りとともに訪れた人の目を楽しませている。
花き園芸の発展や生産技術向上などを目的として毎年開催している取り組みで、特に長野県が全国一の出荷量を誇り、その約85%が上伊那で生産されているアルストロメリアについては200点以上が出そろう。
今年は、次世代を担う子どもたちにも小さい時から花と親しみ、花き園芸の将来を支えて欲しいとの願いを込め、地元の竜東保育園の年長園児58人を一般公開に招待=写真。鮮やかに咲きそろった花々を前に、園児らは「きれいだね」とそれぞれの花に見入っていた。
今年は、燃料費の高騰に加え、秋に高温期が続いたり、暖冬傾向だったことなど、生産者にとっては生産費面、品質管理面ともに厳しい年だったが、出品された花はいずれも発色が良く、茎、葉、花のバランスも良いなど、例年に劣らない品質だという。また、生産量が増えているダリアの新品種なども並んでいるが、審査の結果、最高賞には伊那市の中原睦男さんのアルストロメリア「アバランジェ」が選ばれた。
一般公開は2月1日の午前9時縲恁゚後1時にも行われる。 -
花ろまん32
寒中に咲く花は凛として気高い。名もなき雑草でもいとおしい-。立春まで後4日、寒さは今が底。ものみな枯れて、あるいは雪の下でじっと春を待つ。しかし、日当たりの良い土手では、タンポポやホトケノザ、オオイヌフグリが咲き、落葉樹の下ではスノードロップが白く可憐な花をつける。
上伊那の南端、中川村渡場からは梅の便りも届いた。日差しは日毎伸びているが、まだ冬の真っ只中。雪は降るし、風も強い、それでも春はゆっくりと、そして確実に訪れる。今回は厳しい寒さの中で咲く花を特集した(大口国江)
◇福寿草 別名元旦草。「福寿」というめでたい名前を持ち、迎春花として珍重される。
キンポウゲ科の多年草。多数ある花弁は黄金色で光沢があり、陽が射すと輝く(中川村渡場)
◇白梅 「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」。竜峡小梅の産地、中川村渡場の梅林では、白梅が2、3輪とほころび始めた。百花に先んじて、高い香気を放って咲く白い花は、清澄の空に映え、凛として気高い。
◇スイセン 駒ケ根市の光前寺参道に植えられた、衝撃的に早いという名を持つ「ラインベルト アーリー センセーション」のつぼみが伸び始めた。まもなく、黄色のラッパ状の花を咲かせる。
東伊那の道路沿いに植えられた日本スイセンはもう花の色が見え始めている。今年は降雪が少なく、きれいな花が見られそうだ。
◇スノードロップ 「ユキノハナ」「マツユキソウ」とも呼ばれる。アダムとイブがエデンの園を追われた時、天使がイブを元気づけようと、雪に触れ、スノードロップに変えたという悲しい言い伝えがある花◇冬のクレマチス 壁を伝って、滝のように葉を広げ、ベル状の花を付けているのがコンナネンシス。内側に赤紫色の絞りがある花はシルホサフレックレス(駒ケ根市北割、手作りガーデン喫茶プチ)◇ツバキ 椿は木へんに春と書き、春の代表的な花木の1つ。一足早く、春の訪れを告げている(飯島町南町)
◇菜の花 アブラナ属の総称、花を賞美する菜の意味。黄色の十文字花を咲かせる(中川村渡場)
◇タイワンヒメサザンカ 台湾原産の低木、琉球列島の固有種。花は直径2センチと小ぶり、花弁の外側にはピンクのぼかしが入り、ほのかに甘い香りを放っている(中川村渡場)
タイワンヒメサザンカと花のアップ
◇ネコヤナギ 固い殻を破り、銀白色の花穂をのぞかせ、「春近し」を感じさせる春の使者。近年、ピンクの花をつける園芸種ピンクネコヤナギも人気。
##(写真)(13)
花屋の店先に並ぶピンクネコヤナギ
◇マンサク 「まず咲く」「豊年満作」から名付けられた落葉小高木。だ円形の葉に先立って、しんは褐色、黄色の細い花びらの花が咲く(駒ケ根市上穂町)。
##(写真)(14)
◇ロウバイ 別名唐梅、ろう細工のような透きとおった花は芳香を放つ。淡黄色の花弁の中央部分が暗紫色になっているが、この部分が黄色の花もある(中川村大草)
◇タンポポ、オオイヌフグリ、ホトケノザ
日当たりの良い土手には、ルリ色の星屑のようなオオイヌフグリ、光集めて輝くタンポポ、よく見るとピンクの愛らしい花は春の七草の1つ、ホトケノザが見られる(飯島町)。
##(写真)(17)タンポポとオオイヌフグリ
##(写真)(18)ホトケノザ
◇フキノトウ フキのつぼみ、食べるとほろ苦く、早春の味覚。フキは「富貴」に通じ、正月の鉢物にも珍重される(駒ケ根市福岡)
◇シバザクラ 陽春4月には白や濃いピンク、薄紫のじゅうたんで彩られ、シバザクラの名所となる中川村柳沢の土手だが、今は白花の中にわずかにピンクの花が混じる。 -
南ア世界遺産登録に向け、学術調査検討委員会を設置
南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会に、長野県地域の傑出した自然などの学術的知見の集積を図る学術調査検討委員会を設置し、18日、伊那市役所で第1回会議を開いた。登録基準となる地形・地質、生態系、自然環境、生物多様性の観点からデータを集め、夏までに報告書をまとめる。
長野県連絡協は飯田市、伊那市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村で構成。03年の環境省の世界自然遺産候補地に関する検討会で、南アは学術的知見が不足しているとして推薦に至らなかった。そのため、学術的・客観的に顕著で普遍的価値を証明する必要がある。
委員は、信州大学農学部、飯田市美術博物館など学識経験者や関係行政機関職員ら9人。委員長に、信大農学部付属アルプス圏フィールド科学教育研究センター長の中村寛志さんを選んだ。
範囲は南ア国立公園に限らず、幅広くとらえ、委員の専門性に合わせて地質、植物、昆虫、動物など各分野でデータを収集し、特徴的なキーワードを添えたリストを作る。検討委員会に持ち寄り、登録基準に沿ってまとめる。他分野で足りない場合、委員の補充を検討する。
会議では、学術調査の流れや文献収集の方法などを協議。
次回は2月下旬ごろで、文献収集のまとめ方などを話し合う。
中村委員長は「南アにしたかないデータを集めていきたい」と話した。
南アは日本の中央に位置し、標高3、000メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ライチョウ、南ア固有種キタダケソウなどがある。
伊那市は全国の自治体関係者で構成する「日本ジオパーク連絡協議会」に加盟。地質遺産を含む自然公園「ジオパーク」への登録を目指すことで、世界遺産登録に生かせると説明した。 -
蘭ミュージアム
国内随1の展示数を誇る高森町の蘭ミュージアムを見学。ランは不思議がいっぱい。巧妙な受粉機構を持つバケツラン。小人たちがそろいのマントで行列しているようなクレセンティラビア。強い香りでハチを酔わしたり、雌ハチそっくりな花の形で雄ハチをダマすランなど、いくら見ていてもあきない▼昼夜の温度差が大きく、冬の日照時間の長い伊那谷(高森)はラン栽培適地である。しかし、同館は今年、規模縮小され、貴重な野生ランの多くが沖縄海洋博記念公園に寄贈されるという▼経費高騰で施設維持が1自治体では無理なのか、残念だ。伊那谷全体で同館を支援できないのだろうか。文化的、観光面でも伊那谷にとって重要施設と思うが(大口国江)
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【新年号】天竜川水系健康診断10年のまとめ
「『澄んだ諏訪湖・泳げる天竜川』は、これからも私たちの合言葉です」竏秩B上下伊那の企業20社でつくるリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などによる、諏訪湖流入河川と天竜川の本・支流の水質調査「諏訪湖・天竜川水系健康診断」が当初計画した10年間の継続調査を終えた。
天竜川の環境基準項目の一つとしてBOD(生物化学的酸素要求量)が設定されている。BODはCOD(化学的酸素要求量)と同様、排水の汚水を評価するバロメーター。諏訪湖から流れ出る水は伊那市付近までに自然の浄化作用で浄化されていることが同調査で分かったが、10年前までの同川上流部の水質は環境基準値をクリアしておらず、全国の河川の中でも水質的に問題があった。
諏訪湖の水質改善とともに釜口水門(岡谷市)付近も4縲・年前から水質基準値をクリアするようになっている。しかし、新樋橋(辰野町)から下流の各測定地点については、ここ5年間のBODの推移を見ると、どの測定地点でも暫増傾向が認められている。天竜川中流域では早急に汚染源対策を見直すことが必要になるという。
諏訪湖・天竜川水系健康診断の目的は、身の回りの河川の水質が自分たちの生活とどのような関係にあるかを自分たちの目で確かめることにあった。97年から始まった診断には10年間で延べ約3500人が参加。毎年、河川の各個所の水質を2時間ごとに24時間連続で検査し、水系全体の汚染の種類や工業、生活排水などが時間的にどのような影響を及ぼすかを把握。その結果を昨年11月、「水系の仲間たちによる諏訪湖・天竜川水系健康診断10年の軌跡」と題した小冊子にまとめた。
結果を分析した沖野外輝夫信州大学名誉教授によると、天竜川支流の定点調査でまとめたCODの時間変化の積み上げ図などで、生活排水などにより汚染数値が変化していることが分かった。「水質を改善する鍵は生活の中にあった」
「玄関の前、窓の下の水を測ろう」から始まった同調査。沖野名誉教授は「これで天竜川の水質がよくなるわけではないが、生活の中で水の使い方を気にするなど一人ひとりが関心を高めること。生き物は水がなければ生きられないことを再確認してほしい」と訴えている。
向山会長は「人間の利便性や人間の産業活動の考え方が人間がコントロールできない臨界点に達し、数十年がたっていると感じる。このままの状況を継続するのか違った選択肢に挑戦するのか意識の大きな転換点にさしかかっている。私たちの果たす役割、責任は重大。このような取り組を一つひとつベースにしながら、生命の共存の意識の拡大ができる活動を地域のなかで継続していきたい」と話している。 -
伊那中央行政組合議会 07年度補正予算など可決
伊那中央行政組合議会12月定例会が27日、伊那市役所であった。専決処分1件、06年度決算2件を承認、07年度補正予算2件を可決した。
伊那中央病院事業会計の07年度補正予算は、企業債に5560万円を追加。医師不足に伴う産科問題対応で、伊那中病の産科病棟の改修、08年度に増築する産婦人科外来診療棟の実施設計を盛った。産科病棟は4階にある分娩(ぶんべん)室を2室から3室に増やすなど改修。分娩台や監視モニターなど分娩に必要な医療機器もそろえる。
伊那中央行政組合の一般会計補正予算は、19万円を追加し、総額を16億3300万円とした。
伊那中央病院事業の06年度決算は、病院事業収益84億600万円(前年度比2・1%増)、病院事業費用89億4300万円(同4・9%増)だった。
5億4900万円の赤字決算で、主な要因は伊那中病の建設や医療機器の購入にかかる償還。
償還ピークが07年度であることから、監査委員から「07年度も赤字決算が予想されるため、10年度の黒字化に向け、経営改善と経営基盤の安定化に努めてほしい」と意見があった。
1日平均の入院患者数は335人(前年度比16人増)。06年度に増床して394床としたが、4縲・月は前年度並みにとどまり、一般病床の利用率は85・9%と前年度の92・7%を下回った。
外来患者は907人(同10人増)で、地域救急医療センターの時間外患者数は43人(同1人減)。
未収金は10億2300万円。個人未収金は前年度比430万円の減少で、職員の取り組みに成果があった。 -
県のホームページに団塊世代支援ページを開設
県はこのほど、団塊世代や高齢者などを対象とする「団塊世代支援ページ」を県のホームページ上に開設した=写真。
団塊世代や高齢者に、これまでに培った知識、経験を生かしながら地域の担い手として活躍してもらうことを目的として開設したもので、ホームページには働くこと、学び、暮らしなど、地域で活動するための情報を各分野ごとに掲載しているほか、地域活動に参加するためのコツ、団塊世代、高齢者世代が活用できる県内施設や市町村の支援窓口、ボランティアセンターなどを示した一覧表などもある。
そのほかにも団塊世代向けイベント情報なども掲載している。
ホームページアドレスは(http://www.pref.nagano.jp/syakai/koufuku/dankai/dankai.htm)。 -
記者室
先日、地震に遭うという悪夢を見て、1日中なんとなく不安。そんな折、友人からブラジルの的中率90%の予言者、ジュセリーノ予言集「未来からの警告」を借りた。彼は予知夢で、9・11テロ、ダイアナ妃事故死、スマトラ沖大地震など天災や大事件を予言したといわれる▼その彼は2011年に新しい戦争が起こると予言し「人類が07年12月までに過ちに気付き、温暖化や環境問題に真剣に取り組まねば、翌年から、大地震や病気が発生し、多くの人が亡くなるなど取り返しのつかない状況になる」と警告▼私自身は予言には半信半疑だったが、昨今の世界的な天変地異、末世を思わせる親族殺し事件の続発を見聞きするにつけ、運命の12月、彼の予言が気になりだした(大口国江)
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森林づくり県民税の意見交換
県は26日夜、伊那合同庁舎で「みんなで支える森林づくり県民集会」を開いた。08年度からの導入を目指す「長野県森林づくり県民税(案)」について意見を交換。参加者から個人所有の山に税金を投入することへの住民理解、県民税の使途、人材育成の考えなどに質問が出たが、反対意見はなかった。
集会には、地域内外から約60人が出席。
参加者からの質問に対し、県側は森林・林業の現状や課題などを踏まえ「森林は個人の財産だが、一方で県民も恩恵を受けている公共的な財産。投資してでも整備は必要」「間伐作業は、山の状況によって住民、森林組合、林業事業体などが行うケースがある」「税投入は5年間で、その後、見直す。事業の透明性の確保を図るため、第三者機関などで事業の成果を検証する」などと答えた。
林業関係者からは「補助金に頼らない林業経営を促すことが前提」と指摘もあった。
森林は、林業の採算性の悪化や担い手の減少などで荒廃が進行。土砂災害や地球温暖化の防止、再生産可能な資源である木材の供給など多面的な機能を発揮させるための森林づくりは先送りできない時期を迎えている。
県民税は、財源が継続的、安定的に確保でき、県民が公平に負担する課税方式が適当とし、活用については手入れが遅れている里山の間伐を重点的に支援する。税額(年額)は個人が500円、法人は現行の均等割額の5%相当額で、低所得者などには課税されない。
集会は県内4会場で開催し、伊那が最終。県議会12月定例会で、県民税導入に関する条例が提案される。 -
新カードへの移行手続き開始つれてってカード
つれてってカード協同組合(事務局・駒ケ根市上穂栄町)は新カードへの移行手続きを23日から30日まで、駒ケ根・飯島・中川の3特設会場で実施している。
初日は祝日とあって、駒ケ根会場の駅前ビルアルパ2階には次々と会員が訪れ、移行手続きを済ませていた。
新カードは黄色の「つれてってカード」とシルバーの「住民基本台帳カード」の2種類。サービス機能はポイントサービス、プリペイトサービス。住民基本台帳カードはまず、市町村役場で機能付加の手続きをした後、特設会場で移行手続きをする。
また、キャッシュカード併用型つれてってカードは、引き続き、アルプス中央信金キャッシュカードとして利用できる。
新カードは12月1日スタートで、21日縲・0日までカード利用は停止する。
各会場では移行手続きに合わせ、新カード発行者を対象にお買物券がもれなく当る、大抽選会、ポイントお買物券交換会も開催している。
会場は駒ケ根会場はアルパ2階、飯島会場は町商工会、中川はチャオ内、時間はいずれも午前10時縲恁゚後6時。詳細はサービスカウンター(TEL81・7300) -
第1回北信越中学校駅伝競走大会
第1回北信越中学校駅伝競走大会は23日、松本市の松本平広域公園陸上競技場発着の公園内周回コースで開き、北信越5県の各予選を通過した代表68チーム(男子35校、女子33校)が熱戦を展開した。県中学駅伝(3日)でアベック優勝し、全国大会男女出場を決めている駒ケ根東(駒ケ根市)は、有力メンバーを故障で欠きながらも、男子が2位、女子は3位だった。そのほかの上伊那関係では男子の中川(中川村)が6位と健闘、女子は赤穂(駒ケ根市)が16位だった。優勝は男子が中央(福井)、女子は長野西部(長野市)。
男子は1区間3キロの6区間(合計18キロ)で争った。
駒ケ根東は1区を得意としてきたエース福沢潤一(3年)を故障で欠き、これまでの先行逃げ切り型と異なる追うレース展開。5区で一度トップに立ったが、わずかの差で惜しくも優勝を逃した。
女子は1、5区が3キロ、2縲・区が2キロの5区間(合計12キロ)。駒ケ根東は2区でエース篠田美樹(3年)が区間賞を取ったが、全体に低調だった。
駒ケ根東の竹田正樹監督は「男子は福沢が抜けて、他の選手に気負いがあったが、ほぼイメージ通り。女子は、追って競ることができなかった。モチベーションが低かった」と振り返った。
駒ケ根東男子チームの福沢潤一主将は「県中優勝で安心していたかも。(追う立場になって)詰めるためにはどういうレース展開をすればいいか、皆分かったと思う。良い勉強をさせてもらった」、女子チームの篠田美樹主将は「気の緩みが全員にあった。満足のいかない結果を反省することでチームがまとまれば、弾みをつけて全国へ行ける」と話していた。
【1位記録と上伊那関係チームの結果】
◆男子 (1)中央(57分56秒)(2)駒ケ根東(58分2秒)小林純平、竹村亮作、久保田光、草野智徳、寺沢尚之、天野進(6)中川(58分44秒)桃沢大祐、伊藤順平、南沢延輝、片桐佑太、森本樹、矮松草野
◆女子 (1)長野西部(42分23秒)(3)駒ケ根東(42分53秒)福沢志穂、篠田美樹、寺平稚博、竹村知世、湯沢ほのか(16)赤穂(45分13秒)森田遥、蟹沢未来、山田咲織、池上萌、伊東玲奈 -
高遠高校と長野大学社会福祉学部が高大連携調印式
伊那市の高遠高校と上田市の長野大学社会福祉学部は19日、相互交流と教育内容のいっそうの充実を図るための協定を締結した。調印式には、両校の関係者など17人が出席し、新たな絆の誕生を見守った。協定期間は09年3月31日まで。
協定書には▽高遠高校は長野大学社会福祉学部学生を教科「福祉」の教育実習生として受け入れ、実習指導を行う▽長野大学社会福祉学部は、高遠高校福祉コースの教育内容と教員の資質向上にむけて情報交換、特別講義および教材研究協議を行う▽長野大学社会福祉学部は、指定校推薦入学試験にかかわり、高遠高校福祉コース枠を設定する竏窒ネど3つの具体的な連携事項が明示されている。
高遠高校の福沢務校長と長野大学社会福祉学部の中島豊学部長は協定書を交換し、ガッチリと握手を交わした。
福沢校長は「ともに地域に根ざした高校と大学が手を携えるのは、大変有益なことだと思う」と述べた。
また長野大学の嶋田力夫学長は「今回の協定をきっかけとして、今後ほかの学部も高遠高校と連携していければ」と両校の交流のさらなる可能性を語った。 -
権兵衛トンネル防災訓練 伊那・木曽谷の連携確認
伊那谷と木曽谷を結ぶ国道361号権兵衛トンネル(約4・5キロ)で15日、両地域の消防、警察、建設事務所の非常時における相互連携を確認するための防災訓練があった。開通後3回目。約80人、救急車やポンプ車など26台が出動し、救急救助や消火、情報伝達など7項目の訓練を行った。
トンネルを全面通行止めにし、木曽側坑口から350メートル付近で訓練をした。トラックに追突された乗用車が対向車線を走行中の乗用車と衝突し、2台の乗用車の運転手が重傷。さらに、両乗用車から漏れた燃料に引火して車両火災が発生する竏酎z定でそれぞれの訓練を繰り広げた。
救急救助訓練では、事故により、トンネル内の火災探知機などが作動し、通報があったとし、トンネル両側から各消防署の車両が進入。事故車両の中に閉じ込められた負傷者を油圧式救助器具などを使って救出、救急車で搬送するなど迅速な対応を見せた。
木曽広域消防本部の織田佳樹消防長は「訓練を反省、検証し、いざという時に備えてほしい」。木曽警察署の宮尾仁署長は「災害、事故はいつなんどき発生するか分からないので、日ごろのイメージ訓練が必要」と講評した。
開通後、トンネル内での人身事故、火災の発生はない。