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小学生らの歌声響く
伊那市の小学生らが出演する「スプリングコンサート」(NPOクラシックワールド主催)が4日、伊那市生涯学習センターであった。合唱団など7団体約250人がステージに立ち、元気いっぱいの歌声を響かせた。
コンサートには、地元や31日に合併する高遠町の小学校合唱団らに加え、2月に権兵衛トンネルが開通したことから、木曽町の上田小学校4縲・年生約60人が初参加した。
曲目は「さくら」「ハレルヤ」「友情の歌」など。伊那西小の手話点字音楽クラブは手話を交えたり、トーンチャームで演奏したりして発表した。
上田小は「今日から明日へ」など2曲を披露。体を左右に動かしながら、息のあったステージを見せた。
斎藤久夫校長は「伊那での発表は初めてで、子どもたちは張り切っていた。伊那の子どもたちのレベルは高く、参考になる」と話していた。
会場の300席はほぼ埋まり、木曽から来た児童の保護者らも多かった。
また、招待した春富中学校合唱部の発表や、全員合唱「翼をください」などもあり、音楽を通した交流を図った。 -
伊那市で「地産地消」の菓子づくりへ
伊那市の菓子店有志でつくる「やまびこ会」(橋都喜三郎会長、8人)が発足した。地元産の米や農産物などを使った創作菓子を開発し、将来的に「地域ブランド」として売り込んでいく。
第1弾の素材は上伊那特産のシメジ。シメジ入りのギョーザやローメンを売り出していることから、伊那商工会議所側が有志に菓子にも生かせないかと話を持ちかけた。駒ケ根市で創作菓子づくりに取り組む経験者を交え、アドバイスを受けながら素材の生かし方などを研究している。
3月中旬には、会員がそれぞれ作った和・洋菓子を持ち寄って品評する。その商品をどうするかは今後の課題。
橋都会長は「これまで個々のプレーが多かったが、和・洋の枠を超え、職人同士でアイデアを出している。おもしろい商品ができるのでは」と意欲を見せる。
商議所は、開発した商品を各種イベントや東京都などの物産展へ積極的に出かけて売り込み、地域活性化に結びつけたいとする。
会の名は、素材となる「スーパーやまびこしめじ」と、中央・南アルプスに抱かれていることから付けた。 -
ブロンズの部は「O・G・S」が初V
伊那市を中心としたソフトバレーボール愛好者らで競う「第7回リーグ戦」のブロンズの部(50歳以下)の全日程が終了した3日夜、伊那中学校体育館で表彰式があった。2年目の参加となる「O・G・S」が10勝1敗で初優勝した。市体協ソフトバレーボール部主催。
上伊那各地から12チームが集まり、1月下旬から同体育館を会場に夜間、総当りで熱戦を展開。同部の三沢岩視部長は「今年は特別寒い冬だったが、長い間ご苦労さま」と選手らを労った。
「O・G・S」主将の戸田孝行さん(33)=伊那市川北=は「皆が楽しくプレーすることを心がけていた。これからシーズンが始まるのでこの勢いで、各市町村主催の大会などでも優勝したい」と話していた。
リーグ戦のゴールドの部(50歳以上)の最終戦は6日にある。
ブロンズの部の最終結果は次の通り(勝敗数が同じ場合は得失セット率・得失点率による)。
(1)O・G・S(2)BeeKing(9勝2敗)(3)ハイジー(9勝2敗)(4)SPB(9勝2敗)(5)てんとうむし(7勝4敗)(6)まっくん(6勝5敗)(7)美女と野獣(4勝7敗)(8)リバース(4勝7敗)(9)こまちゃんZ(3勝8敗)(10)はるウララ!?(3勝8敗)(11)アンタラス(1勝10敗)(12)あんな(1勝10敗) -
日韓陶芸交流展 ベル伊那7日まで
日本陶磁器の原点といわれる高麗・李朝陶磁器と、桃山時代から独自の進化を遂げた日本陶芸に精通する陶芸家の作品が集まる「日韓陶芸交流展」は7日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
日韓陶芸の巨匠、柳海剛、安東五、伊勢崎淳、浜田庄司、島岡達三など約50人が作り出した、湯のみ、花入れ、とっくり、皿など250点を展示販売。今回は特別企画として特価コーナーで処分品を破格値でも売り出している。
関係者は「日本の焼き物の原点である韓国の焼き物と独自で発展した日本の焼き物を同時にみてほしい」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
2年連続「日本一」市長に報告 19日に記念コンサート
「こども音楽コンクール」中学校合唱部門の最優秀賞となる文部科学大臣奨励賞を、2年連続受賞した伊那東部中合唱部(登内志保部長、83人)が2日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞の喜びを報告し、歌声も披露した。
賞状やトロフィーを持った登内部長ら7人の生徒が、三輪憲昭同中学校長、顧問の唐澤流美子教諭の引率で来庁。代表者3人による歌の披露には、市職員ら約20人も仕事を中断して集まり、日本一の歌声に耳を澄ませた。
登内部長は「合唱を通して学んできたことや感謝の気持ちを忘れず今後も生活していきたい」と3年間を振り返り、受賞を報告。小坂市長は連続受賞という快挙に驚き「来年も期待したい」とエールを送った。
コンクールの受賞は全国各地の予選を勝ち抜いた7校のブロック大会の模様を録音したテープで選考。同合唱部はブロック大会で2・3年生53人が組曲・御柱祭の情景より「深(み)山にて」「里曳き」の2曲を混声4部合唱で披露した。
伊那東部中合唱部は受賞報告を兼ねた記念コンサートを19日、市駅前ビルいなっせで開く。プログラムは2部構成で、受賞曲を含めた14曲を歌う予定。開場は午前10時30分、開演は11時縲恊ウ午。入場無料。 -
トンネル開通で交流再開
伊那少年卓球クラブ(阿部凱人監督)は1日夜、伊那市の伊那東小学校体育館で、木曽全域の子どもたちでつくるクラブ「楢川スポーツ少年団卓球部」との合同練習会を開いた。今まで近くて遠かった近隣の両クラブが、権兵衛トンネル開通を契機に交流の輪を広げた。
県内でも老舗の両クラブは以前にも合同練習を開いていたが、トンネル開通をきっかけに実施は10年ぶり。今までは休日などの日中を使って交互の地域に出向いていたが、今回は平日夜の練習に参加できたことを喜んだ。
練習には伊那少年卓球クラブから11人、楢川スポ少卓球部から11人の計22人の小中学生などが参加。同じレベル同士の選手が5セットマッチの交流試合を4回戦った。県大会で顔合わせが多い両クラブは練習ながら熱戦を繰り広げていた。
同スポ少卓球部の田中学監督は「トンネルを通って30分で来れました。地域は中信と南信ですが、今後も交流を通じてお互いに練習に励み、県大会で会いましょう」とあいさつ。伊那に初めて来たという清水孝貴君(14)=木祖村=は「タイプの違う選手と戦えてよい経験になった。今度は木曽にもきてほしい」と話していた。
阿部監督は年に2回ほどの合同練習を実施したい考え。次回は秋ころ、紅葉を見ながら楢川の練習場に出向きたいという。 -
高校卒業式
上伊那の公立高校で卒業式のシーズンを迎えている。伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では3日にあり、在校生や保護者などに祝福される中、卒業生244人が新たな一歩を踏み出した。
一ノ澤澄夫校長は「弥生で過ごした3年間はかつてない激動の日々だったと思う。一生の間では幾たびとなく課題と直面することもあるが、日々を学び、柔軟に対応してほしい。未来へ羽ばたいてほしい」と祝福した。
卒業生代表は「3年間を振り返るとさまざまな思い出がよみがえるが、何を思い出すにしても仲間の存在がある。真の友として心を通わせた仲間だからこそ、心の底からありがとうといえる。社会には不正、虚偽などもあふれているが、ここで学んだことを胸に、虚偽や不正のない新生活を送っていきたい」と答辞した。
式が終了すると、卒業生に花束や色紙を渡そうとする在校生が玄関前に集まり、それぞれ別れを惜しんだ。 -
SO開催1年を記念した交流会
スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会開催から1年が経過したことを記念して2日、SO日本の細川佳代子理事長や参加選手などが伊那市西箕輪の伊那養護学校を訪れた=写真。
SOの魅力や感動に再び触れてもらおう竏窒ニ、SO日本・長野は、1月縲・月に県内各地でメモリアルイベントを展開しており、交流もその一環。この日訪れたのはバスケットボールやボーリングの選手3人で、自分たちの手でSOの様子も撮影した。知的障害者9人による撮影クルーの取り組みは、ドキュメンタリーとして映画化されている。
細川理事長は「たくさんの人たちに楽しいフロアホッケーを知ってもらいたい。スポーツを通して健康で元気になってもらえるよう、長野県中に普及させたい」と語った。
高等部の学生たちとフロアホッケーで交流。参加した生徒の約半分は、昨年12月ころからフロアホッケーを練習しているが、初めて体験する生徒も多く、スティックの扱い方からゴールの仕方までを学びながら交流を楽しんだ。 -
新伊那市の人事異動内示
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う3月31日付の新伊那市の人事異動の内示が2日あった。3市町村の異なる職名を統一。新市へのスムーズな移行を考慮し、最小限の異動にとどめた。5月中旬ごろ、新市長が決まってから、管理職を中心に第2次異動を予定している。
人事異動は部長級15人、課長級61人、課長補佐級53人、係長級157人、主査級194人、主任級137人、主事級等197人、職員35人、消防81人の計930人。
本庁は754人(本年度比8人増)、高遠町総合支所は105人(34人減)、長谷総合支所63人(15人減)。現伊那市から高遠町へ7人、長谷へ8人を、町村から44人を本庁へ配置する。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、政策推進、税務、社会福祉、農林振興、建設、学校教育など36課を設ける。課は、まちづくり対策室や子育て支援課を新設。生涯学習とスポーツを分けたほか、選挙管理委員会事務局兼監査・公平委員会事務局の行政委員会を1つにまとめた。 -
乗用車にはねられ頭蓋骨骨折で重傷
2日午前0時30分ころ、伊那市坂下区入舟町の県道・南箕輪沢渡線を運転中の同市御園の大学生・小川明穂さん(21)の普通乗用車が、横断歩行中の南箕輪村沢尻の会社員・杉江陽一さん(37)をはねた。この事故で杉江さんが頭蓋骨骨折などの重傷で市内の病院に搬送された。
事故は同県道を宮田方面から南箕輪方面へ向けて運転していた小川さんが、左から右に道路を横断していた杉江さんをはねたもの。現場は信号機のある4差路交差点で、横断歩道が設置されていた。
伊那署では事故の原因について捜査を進めている。 -
長年尽力4人・1団体を表彰
05年度伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)が1日夜、市役所であり、長年に渡り青少年健全育成に尽力してきた4人の個人と1団体に同協議会表彰を授与した。
表彰された4人1団体は伊那市荒井区をはじめ、地域の青少年の育成に取り組んできた市嘱託職員・伊藤元郎さん(72)=荒井区上荒井=。「美篶小ランナーズクラブ」を発足し、10年間に渡り子どもたちにランニングを指導する会社員・白鳥博文さん(45)=美篶上川手=。陸上やミニバス(西駒チーム)の監督コーチとして、地元西箕輪の子どもたちの指導育成に貢献する自営業・有賀答志文さん(56)=西箕輪吹上=。同じく西駒チームのコーチとして地域の青少年スポーツ活動を指導し、上戸育成会推進員兼理事の農業・鈴木光市さん(51)=西箕輪上戸=。児童たちの防災意識を高めるために1981年に発足し、防火啓発を中心に活動を展開する「荒井区少年少女消防クラブ」。
席上で畑会長は「今後も私たちの活動を支えてもらいたい。たくましく心豊かな子どもに成長するようお願いします」と表彰者へ感謝。代表して有賀さんが「家族の協力があったからこそ頂けた表彰。家に持ち返り家族に感謝し、今後も自分の身が許す限り活動を続けたい」とあいさつした。 -
個性豊か、メッセージ温かく
伊那公民館の絵手紙教室は1日から、同館1階ロビーで、一年間の学習成果を並べる「修了展」を開いている。味わいのある線と心温まるメッセージに人々の関心が集まっている。31日まで。
伊那市内の60代主婦を中心とした生徒11人が、一人5縲・0点の合計約100を出品。くり、ざくろ、りんごなど季節の到来を喜ぶものから、ダンスシューズを描き「幾つになっても身も心も踊っていたい」と心情を表現したものまでのさまざまな個性が並ぶ。
同教室は昨年5月縲恂{年2月の計10回の講座を実施。筆の使い方などの基礎から、花や果物を題材とした実践練習を日本絵手紙協会公認講師の倉科照子さん(同市西町)から学んできた。年末の講座では年賀状に挑戦し、一人40枚ほどの絵手紙を描いて送ったという。
初日は生徒らで作品を飾り付け。それぞれの力作を批評し合い、一年間の思い出にも浸った。生徒の山岸弘子さん(64)=伊那市小澤=は「漠然と見ていた花にしても目を止めるようになり、心も豊かになった気分」と振り返っていた。 -
南ア北部遭対協臨時総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は1日、臨時総会を長谷村の仙流荘で開き、伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う会則の改正と、05年度後期表彰をした。
会則の改正で、役員は会長を長谷村長から伊那市長に、副会長を高遠町長と伊那市長から伊那市長谷総合支所長に変更する。事務局はこれまでの長谷村役場と同じ伊那市長谷総合支所に置く。
本年度勇退した救助隊前副隊長の宮下三千彦さん(60)=溝口=に感謝状を贈った。宮下さんは1964(昭和39)年に入隊し、42年間にわたって山岳遭難救助活動に従事。遭難防止対策、若手の育成などにも尽力した。
宮下さんは「団結して活躍してもらうことを願っている」と述べた。 -
新伊那市議選まで2カ月 - 高遠は激戦
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う新伊那市議会議員選挙(4月23日告示、30日投開票)まで2カ月を切った。議員定数は26で、初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられている。高遠町と長谷村の動きを探ってみた。(文中の名前は五十音順)
定数5の高遠町は現職町議(14人)のうち6人が出馬を表明し、選挙戦は確実になりそうだ。
出馬を表明している現職はいずれも無所属で西高遠の飯島進(52)、伊東實(70)、春日嗣彦(51)、原浩(68)、下山田の野々田高芳(69)、共産党で西高遠の関森照敏(65)の各氏。
西高遠は現職5人全員が出馬を表明しており、混戦を極めそうな一方で、新市発足により停滞も懸念されている周辺部の三義、長藤、藤沢地区では新市議に大きな期待が寄せられているが依然として沈黙が続いている。年齢を理由に後進に道を譲りたいとしている現職もいるが、新人の擁立に苦戦しているようだ。「昨春の町議選のときこそ、新市に向けて(新人の)擁立をするべきだったのでは」と指摘する声もある。
唯一、前林賢一氏(69)=無所属・小原、が引退を決意している。
定数3の長谷村は周囲の動向を探っている現職が多く、現在のところ出馬を正式に表明しているのは宮下金典氏(55)=共産党・溝口、のみ。
「若い人が出るようなら押しのけるわけにはいかない」としながらも「長谷地域の方向性を示す大事な時となる」とし、出馬に前向きな姿勢をみせる現職もいて、3月議会終了後に動きが活発化しそう。
いずれも無所属の窪田清彦(66)=黒河内、中山達得(73)=非持、吉田由季子(38)=同、の3氏が引退を決めていて、年齢などを理由に退く考えの現職も数人いる。 -
リサイクル着物の店「からころ」代表 橋倉一江さん
たんすに眠ったままの着物をもう一度、よみがえらせたい竏秩Bそんな思いで、昨年7月、伊那市西春近にリサイクル着物の店「からころ」を構えた。店内には、留袖、訪問着、つけさげ、小紋、紬に加え、着物をほどいて作った洋服やベスト、バック、アクセサリー、かんざしなどがそろう。染みやほつれがあるものの、手芸などに活用できる布も豊富。
「亡くなった母の着物でバックを作って、きょうだいで分けたい」「嫁入り道具で持ってきた羽織をお父さんのベストに仕立てたい」などリフォームの要望にも応じる。
蚕を飼い、絹糸をつむいで織った当時の着物が手ごろな価格で買えるとあって、茶道、華道、手芸をする女性が多く訪れる。「『リサイクル』というと、隠しておきたいものだが、時代の流れからか、こんないいものを安く買えた」と口コミで広がり、南信地区を中心に、東京などからも利用者が足を運ぶ。一人で数枚を買い求めるケースもあり、着物を着る楽しさが増しているようだ。中には「羽織・はかまを着たい」とやって来る若い男の子、琴を習っているとブラジルから来た女性も。
「着物は日本の文化。気楽に着てほしい」と願う。着物は高いイメージだが、ここでは普段着800円から用意。「洋服の上に、はおることから始めてみては」と提案する。
また、定期的に着付教室や着物のリフォーム教室を開いている。リフォーム教室には20縲・0代の女性が通い、眠ったままの着物を生かし、新たな形に作り上げる。
全国には、着物姿を参加条件にした飲み会もあるそうで「そういう企画ができればおもしろい」と話す。
市内で30年間ほど食堂を営んでいたが、02年に夫を亡くし、年齢的にも体力が続かないと閉店を決めた。10年ほど前から、着物をなんとか再利用できないかと考え、集めていたこともあって、自然な流れで店を始めた。
「着物はあっても着ないから」「引っ越すから」と持ち込まれる着物。「何千枚もあるのに、同じ柄が一つもない。着物には洋服にない、柄や刺しゅう、色合いがある」と良さを語る。
隣接する蔵の店「唐古呂堂」には、骨とう品などがある。
もともと美容師で、店が軌道に乗ったら、老人ホームに出向いてボランティアできたらと考えている。
(湯沢康江) -
KOA 1日付で組織変更・人事異動
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)は、1日付の組織変更と人事異動を発表した。
組織変更は、新製品の開発や事業化促進、基盤技術力を強化するもので、ものづくりIV(イニシアティブ)に「LTCC(低温焼成セラミックス多層基板)事業化センター」「基盤技術事業化センター」を新設した。
人事異動は次の通り(カッコ内は旧職)。
▽取締役ものづくりIV担当兼技創りセンターGM(ゼネラルマネージャー)兼LTCC事業化センターGM(取締役ものづくりIV担当兼技創りセンターGM)林琢夫▽ものづくりIV・基盤技術事業化センターGM(事業構造改革IV・テクニカルソリューションセンターGM)横手公博▽業務監査センターGM(上海代表所代表)谷橋三千蔵 -
伊那市環境審議会・環境保護条例を一本化
伊那市環境審議会が28日、市役所であり、高遠町・長谷村との合併に伴う環境条例の改正案や組織のあり方、市長への具申などについて意見を交わした。
伊那市環境条例、高遠町いきいき環境保全条例、長谷村自然環境保全条例を一本化した新たな環境保全条例案を示した。伊那市環境審議会は本年度で終了、新市発足後の新たな審議会の設置は6月以降を予定することを報告。3月31日に専決する。
3市町村合同で新しく作成したごみの分別方法などを記したパンフレットと、これを基に作ったビデオも紹介。パンフレットは、ごみの分別早見表の項目をこれまでより2倍に増やし、よりわかりやすくするなど内容を充実させた。ビデオは各地区でのごみ処理の説明会で活用する予定。「ごみ処理の有料化によって減量していたが、再び増え始めている。分別の徹底を図って、ごみの減量に役立ててもらいたい」とした。
市民が取り組みやすい分別、リサイクルを進め、ごみを限りなくゼロに近づける方策の検討など5項目を盛った環境行政の推進改善案を確認。新市発足までに市長に具申する。 -
手良で宅幼老所「福○家(ふくわうち)」4月にオープン
第2の我が家をつくっていきたい竏窒ニ、伊那市手良野口に4月、「宅幼老所福○家(ふくわうち)」がオープンする。子どもからお年寄りまでが集う昔ながらの空間で、それぞれが主体的に日常生活を送る。利用者らと畑づくりも進めていく予定。信州大学農学部教授の協力を得て、園芸セラピーを通した認知症ケアなども模索していく。
代表の桐山みどりさんは介護福祉士。市街地に近いデイケア施設に勤務していた時、遠隔地から通う高齢者にかかる送迎の負担を知った。また「地域に戻り、自分の力で何かできることをしたい」という思いもあり、地域のお年寄りが地元で心地よく過ごせ、一人にならない居場所となるような宅幼老所を立ち上げたいと考えた。
施設は手良野口の民家を利用。送迎サービスや生活援助などに加え、自主事業として緊急時の宿泊、子どもの一時預かり、訪問・食事サービスなどをしていく。要望にはできる限りこたえていきたいとしている。
利用するお年寄り、子ども、障害者だけでなく、地域の人が誰でも気軽に集う場にしたいとしている。
桐山さんは「誰もが日常生活を普通に過ごすことを通して生きる喜びを実感できるようにしたい。人と人のつながりを大切にしたい」と話していた。
11日に説明会、27日縲・月1日は見学会と試し会をする。
問い合わせは宅幼老所福○家(TEL76・2140)へ。 -
地産地消に結ぶ遊休農地の利活用シンポジウム
「食と農を考える集いin上伊那」が28日、伊那市の上伊那農業協同組合本所であった。農業者など約100人が集まり、遊休農地の活用事例などから地産地消を通した農業振興を学んだ。上伊那農業改良普及センターなど主催。
世代間交流や横のつながりが希薄になる中、楽しみながら村おこしをしよう竏窒ニ集落全体が参加する「桜柿羊(おうしょう)の里農事組合」(松本市)を作り上げた飯沼頼久代表が、ユニークなアイディアを駆使した遊休農地の利活用、農業学校への取り組みなどを紹介した。
飯沼さんは「日本の食料自給率が4割となる一方で、地球温暖化の影響などで限りなく食料が不足する可能性があり、子どもたちに食料の尊さを伝えていく必要がある」と語り、生命の重みにじかに触れる農業学校が親子に及ぼす影響の大きさを訴えた。
遊休農地で収穫した農産物を使った料理の試食会や地元農業者によるパネルディスカッションもあり、参加者それぞれが自分たちの地域にあった地域振興策を模索した。 -
かんてんぱぱで西春近中央保育所の園児が太鼓演奏
太鼓のお礼に演奏を竏窒ニ28日、伊那市の西春近中央保育所(池上三枝子所長)の園児が伊那食品工業(塚越寛社長)を訪れた=写真。手作りの法被をまとった5人の年長園児は、本物の太鼓の響きを全身で感じながら演奏を楽しんだ。
同保育所は昨年、伊那食品工業から提供してもらった廃材で手作り太鼓を作成。年少から年長までが太鼓演奏に挑戦し、敬老会でその腕前を披露した。
園児らの取り組みを知った伊那食品工業は「本物の太鼓の感触を子どもたちに知ってもらおう」と、和太鼓2台を寄贈。演奏会はそのお返しとして企画した。
保育士の太鼓サークル「美舞打」のメンバーも演奏会に参加。自分の体よりも大きい太鼓に向かい、精いっぱいばちを振り上げる園児たちを見た観客からは笑顔がこぼれた。 -
お世話になった伊藤さん夫婦招き感謝
伊那市の東春近小学校4年生を対象とした「りんご学習」のまとめの会が28日、同小学校であった。一年間の学習に携わった東春近田原のりんご農家・伊藤一路さん(78)と妻の豊子さん(74)に感謝するため、児童たちはりんごを使ったケーキやゼリーなどで2人をもてなした。
4年生(2クラス、54人)は昨年の4月から11月にかけて、伊藤さん夫婦の農園で摘果や収穫作業を3度実施した。本年度は10月の雨と、その後の陽気ですくすくと成長した実は大きくたわわ。児童たちは作業の過程を体験しながら、農家の苦労を実感した。
リンゴケーキなどの料理には伊藤さん夫婦の農園で取れたりんご(品種・ふじ)を使用。児童たちは2人に喜んでもらえるよう、給食の調理師などから作り方を学び、事前に調理。でき上がりを食べた一路さんは「皆さんの気持ちが伝わってきておいしい」と満足顔だった。
食事会では児童たちがりんご作りの苦労などについて質問し、水利が悪いなかでの旱害や、雪が降るなかでの枝の剪定(せんてい)などの大変さも知った。
2クラスは伊藤さん夫婦に歌声もプレゼント。2人は「りんごの体験学習を生かして勉強も頑張り、生き物を大切にするいいお兄さん、お姉さんになって」とエールを贈った。 -
なつかしのシネマ上映会
伊那市のきたっせ活性化委員会は月1回、「なつかしのシネマ上映会」を定期的に開く。伊那北地域活性化センター(きたっせ)の利用度を高めるねらい。
委員会でDVDを借り、プロジェクターに映す。会場は200人近くが入ることができる。茶、またはジュース代の300円が必要。
当面の日程は3月3日午後1時半から、大川橋蔵主演の時代劇「銭形平次」、4月15日は上原謙主演の「愛染かつら」。上映会の日にちは不定期。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通の記念イベントとして、2月4日、きたっせで第1回のシネマ上映会を開いた。石原裕次郎、浅丘ルリ子主演の「銀座の恋の物語」を上映したところ、区内外から60代を中心に約70人が集まった。「楽しみにしているから、続けてほしい」「懐かしいものを見たい」と好評だった。
参加者のアンケートから、小林旭、美空ひばり、寅さんシリーズなどの要望が多く、委員会ではそれらを参考にして作品を選ぶ。
イベント企画の矢野昌史委員長は、反響の大きさを喜び「入場者数に関係なく、定着するように続けたい」と話し、地域住民らのコミュニケーションの場になることを期待。
上映日程は山寺区の回覧板で知らせているが、だれでも入場できる。
昨年秋、伊那商工会議所で視察した栃木県足利商工会議所のまちなか再生イベント「懐かしシネマ上映会」をヒントにした。 -
キッズ王国
本の読み聞かせや遊びがいっぱい詰まった「キッズ王国」が26日、伊那市の伊那公民館であった。会場は身動きがとれないほど親子連れでにぎわい、子どもたちは目を輝かせて遊びに熱中した。
市内7公民館と、各種団体やサークルなどでつくる実行委員会の主催。読み聞かせや手作りの遊びを通して読書を啓発し、物づくりの楽しさを体験させようと今年で14回目。
催しは、絵本や紙芝居などの「おはなしのひろば」、影絵劇、魚釣り、ダンボールで作った家やブロックでの遊び、スライム作り、春富中学校の生徒による寸劇や吹奏楽演奏など盛りだくさん。
子どもたちは、小麦粉粘土でお菓子を作ったり、紙のプールに入って頭から紙をかぶったり投げたり、ダンボールの家に入って窓から顔を出したりと、次々にコーナーを体験してはしゃいでいた。 -
合併する2町村の福祉施設にタオルなど寄贈
伊那市内の12女性団体でつくる同市女性団体連絡協議会(有賀喜志子会長代行、3400人)は27日、各団体の会員が集めた古布や新しいタオルなどを福祉施設の「さくらの里」(高遠町)、「サンハート美和」(長谷村)へ寄贈した。
福祉に役立ててほしい竏窒ニ、3年前からはじまったボランティア活動。昨年は市内の6個所の施設に寄付したが、本年は高遠町と長谷村が伊那市と合併するので、同町村の2施設へ送った。
寄付するにあたって同市役所で午前中、約15人の代表者が集まり、タオルなどを施設ごとに仕分け。集まった物資は「昨年とほぼ同じ量(前回は約150キロ)」(有賀会長代行)。大きなシーツなどは、30センチの大きさにそろえて切ったりもした。
代表者らはその後、各施設を回って手渡し、施設内の見学もした。
同市女性団体連絡協議会では、合併後もボランティア活動を続けていきたいという。 -
第2回いな歌謡祭
第2回いな歌謡祭が26日、伊那市生涯学習センターホールであった。上伊那の歌謡教室で学ぶ生徒らが出演して熱唱、熱演した。
昨年開催し好評だったことから計画。今年は歌に踊りや手品なども盛り込んだ51プログラムを繰り広げた。
出演者は着物やドレスなど華やかなステージ衣装に身を包み、スポットライトを浴びて熱唱。日ごろの練習の成果を存分に発揮して自慢ののどを披露した。会場は満席で、素晴らしい歌声や踊りに大きな拍手を送った。
今井愛子パッショングループ、藤華流・藤華久三社中、東原とし歌謡教室などのダンスや踊りも歌謡祭をより一層盛り上げた。 -
伊那商議所女性会が中華料理の講習会
伊那商工会議所女性会(久保田育子会長、41人)は24日、伊那北地域活性化センター(きたっせ)で中華料理の講習会を開いた。会員15人が水ギョーザなど3品に挑戦し、試食した。
市内で「地産地消」として地元産シメジを使ったギョーザを売り出していることから、家庭料理に生かしてもらおうと企画。講師に、飲食店有志でつくる「伊那手づくり餃子(ギョーザ)愛好会」のメンバー3人を迎え、ギョーザに加えて酢豚、カニ玉も作った。
ギョーザの具はひき肉、ハクサイ、タマネギ、ショウガなど。生地を伸ばすときは「中心に指を置き、生地を回しながら伸ばす」などポイントを交えて説明した。
具を入れすぎて皮からはみ出し、やり直す場面もあり、和気あいあいと楽しんだ。
参加者は「厚さを均等にしたり、丸く形を整えるのが難しい。皮は無理だが、家で作ってみたい」と話していた。 -
アド・コマーシャル 伊那市に屋外用テント寄贈
アド・コマーシャルは24日、伊那市教育員会へ屋外用テント3張り(65万円相当)を寄贈した。赤羽通代表取締役が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した。
「春の高校伊那駅伝06」(3月19日、同教育委員会など主催)の企画協力をするアド・コマーシャルは、同駅伝や他の屋外イベントで役立ててほしい竏窒ニテントを寄贈した。
テントの面積は縦3・6メートル、横5・4メートル(2×3間)で、高さは3メートル。「いままでのテントは風が吹きぬけていて寒そうだったから」(赤羽代表取締役)と風を防げる4面張りで、手軽に折り畳められるのが特長だ。
伊那市教育委員会ではテントを市陸上競技場へ常備する考え。初おろしは春の高校伊那駅伝になる予定だ。
27日に実物が同教育委員会へ贈られる。 -
健康体験会「京都西川健康紀行」 ベル伊那27日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て25日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「京都西川健康紀行」を開いている=写真。27日まで。
昨年9月末に続き、好評につき2度目の開催。温熱・電位の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、掛け布団やまくらなど、血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を紹介している。
羽毛掛け布団には「N型ゲルマニウム」と備長炭を使用。N型ゲルマニウムは摂氏(せっし)32℃以上になると原子核からマイナス自由電子が飛び出し、血液浄化や自律神経を調節する。同様の効果があるまくらは、自分が使いやすい高さを体感しながら選べる。
極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の高級羽毛布団や、ムートンラグもある。
関係者は「眠っている時間を健康のために有効活用できる商品を集めました。ぜひ来場していただき体感した上で、一緒に快眠について話し合いましょう」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
現金返還率60・3%、物品返還率37・2%
伊那警察署は05(平成17)年に管内で届けられた遺失・拾得物の取り扱い状況をまとめた。遺失物の件数は1867件(前年比32件減)、拾得物は3114件(同57件減)、遺失者返還は731件(同43件増)、拾得者交付は1830件(同6件減)、県帰属は824件(同280件増)だった。
現金の遺失額は2169万6674円(同614万2863円減)、拾得額は704万664円(同128万9580円増)、遺失者返還額は424万5930円(同55万128円増)。遺失届けの最高金額は93万6059円(前年は230万円)、拾得届けは32万3394円(同22万円)だった。
物品の遺失数は1954点(前年比63点減)、拾得数は2781点(同440点減)、遺失者返還数は1034点(同278点増)。特異な拾得物としては、工事現場に置き忘れられた木箱(土力計)があり、記名などから遺失者が判明し返還した。
拾得物3114件のうち遺失者に返還されたのは731件で、現金の返還率は60・3%、物品は37・2%と現金のほうが返還率が高かった。理由は財布などのなかに持ち主の手がかりとなるカードなどが入っていて、警察から連絡が取れたため。
遺失物の内訳は財布類が733点、免許証類が224点、機械器具が179点、かばん・袋ものが161点の順に多い。機械器具については179点のうち173点が携帯電話で、前年と比べて携帯電話は37点も増えている。
月別の遺失・拾得物の届け出状況は、夏休みの8月、何かと慌ただしい1月、12月にともに多い。
伊那署では▼大切な物には住所、氏名、電話番号など連絡先が分かるようにする▼諦めないで警察に届出をする▼手荷物を多く持って歩かない▼いつも自分の物がどこにあるかを確認する竏窒ネどと注意を呼びかけている。 -
伊那市防犯協会の定期総会
伊那市防犯協会(会長・小坂樫男市長)は22日、市役所で定期総会を開いた=写真。約30人の役員が出席。新市誕生による会則改正や06年度の事業計画、歳入歳出決算などの5議案すべてを可決した。
同協会会則の役員については、各地区の防犯協会長から選任する理事は、7人から高遠地区を加えた8人に増員、評議委員には高遠消防署長を加えるなど改正。3月31日から施行する。
06年度の事業計画は▼各地区防犯協会による防犯活動▼伊那防犯協会連合会との連携による防犯活動▼暴力団追放活動▼女性部員の活動竏窒フ4項目の推進を掲げた。
小坂会長「子どもを狙った犯罪や高齢者を狙った振り込め詐欺などあるが、犯罪は未然に防ぐことが必要。その意味でも防協の果す役割は大きい」とあいさつした。