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大萱で戦没者慰霊祭
伊那市西箕輪の大萱高齢者クラブは、日清、日露戦争から第二次世界大戦までに出征して命を落とした人たちの霊を慰める戦没者慰霊祭を、8日に行いました。
大萱公民館に高齢者クラブのメンバー12人が集まり慰霊祭を行いました。
大萱高齢者クラブでは毎年8月の始めに慰霊祭を行っています。
大萱では、日清、日露、第二次世界大戦で33人が命を落としました。
参列者は読経のあと焼香し手を合わせていました。
クラブでは「平和である事に感謝し、尊い命を落とした先輩方にはいつまでもこの地域を見守ってもらいたい」と話して -
ワイン・シードル特区
伊那市は8日付けで、ワイン・シードル特区の認定を内閣府から受けました。
伊那市が受けた構造改革特別区域の名称は「信州伊那ワイン・シードル特区」で、特区の範囲は市内全域です。
認定を受ける事により、ワイン・シードルに限り製造免許取得に必要な年間の最低製造量が6キロから2キロに引き下げられます。
伊那市では、小規模な事業者でも参入しやすくなる事で伊那産のワイン・シードルに多様性が生まれ、ブランド化につながる効果を期待しています。
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ニホンジカ効率的に捕獲へ
伊那市の南信森林管理署は、ニホンジカの効率的な捕獲をするため、上伊那猟友会と宮下建設㈱の3者で「ついで見回り・通報」の基本合意書に8日、調印しました。
「ついで見回り・通報」は、南信森林管理署の請負事業所の宮下建設が、ニホンジカがワナにかかっているのを見つけたら、上伊那猟友会に通報するというものです。
猟友会の負担を少なくし、効率的にシカを捕獲する狙いです。
宮下建設は、伊那市長谷の浦国有林内の船形沢地すべり工事を行っていて、作業場所へ向かう通勤時や休憩時間にワナの見回りを行います。
通報を受けた上伊那猟友会は、ニホンジカを捕獲し処理します。
今後は、作業場所へ向かう道路周辺にワナを設置する計画です。
期間は工事が終了する来年1月29日までとなっていて、南信森林管理署では、この取り組みを拡大していきたいとしています。
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アオギリ2世の前で黙祷
伊那市山寺の高尾公園に植えられた、広島の原爆投下に耐えたアオギリの2世の前で7日、伊那中央ロータリークラブのメンバーが黙祷を捧げました。
この日は、クラブのメンバーおよそ15人が黙祷を捧げました。
アオギリの木は、昭和20年の広島への原爆投下の時に、樹皮の半分が焼けてえぐられたものの、現在も枯れることなく成長し続けています。
高尾公園にあるのは原爆に耐えたそのアオギリの2世にあたる木で、平和を願って全国各地に苗分けされたものです。
唐澤稔会長は「今年は国内で大きな災害があった。平和を願うとともに、被災者のみなさんの冥福を祈りましょう」とメンバーに呼びかけていました。 -
夏休みの小学生 ゼリー作りに挑戦
夏休みの小学生を対象にした、伊那食品工業株式会社の夏休み体験企画が7日に行われました。
地元の子どもたちに体験を通じて様々なことを学んでもらおうと伊那食品が毎年行っているもので、上伊那地域の小学3年生から6年生まで23人が参加しました。
この日は子どもたちが寒天を使って「金魚鉢ゼリー」づくりに挑戦しました。
用意された金魚の形のゼリーを、 溶かした色付きの寒天に沈めて、金魚鉢ゼリーを完成させていました。
伊那食品工業では「体験を通じて、県の名産品でもある寒天を身近に感じてもらいたい」と話していました。 -
2018信州総文祭 開幕
高校の文化系クラブの全国大会、全国高校総合文化祭「2018信州総文祭」の総合開会式が7日、松本市のまつもと市民芸術館で行われ、県内各地で11日まで行われる文化の祭典が開幕しました。
松本市のまつもと市民芸術館では総合開会式が行われました。
開会式では、実行委員長で伊那北高校3年の桐山尚子(なおこ)さんが「私たちにしかできないハーモニーをつくりましょう。この瞬間の想いを伝えましょう。あふれる情熱を作品に、舞台に込めましょう。そして、日々の活動の成果を発揮し、お互いに讃え合い、最高の総文祭にしましょう」と、全国から集まった高校生に呼びかけました。
開会式では大会のイメージソングが披露されたほか、部門ごとのステージ発表も行われました。
「信州総文祭」は7日から11日までの5日間、県内各地で28部門が行われます。 -
七夕の奇祭 さんよりこより
三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県桜井の天伯社で月遅れの七夕の奇祭「さんよりこより」が7日行われました。
さんよりこよりでは美篶の下川手、上川手の境にある川手天伯社に七夕飾りを手にした子どもたちが集まりました。
真ん中に川の氾濫を起こす鬼にみたてた大人の周りを「さんよりこより」と唱えながら3周練り歩きます。
合図で子どもたちは七夕飾りで鬼をめった打ちにしていました。
この行事は三峰川の氾濫を治め無病息災を祈る行事です。
その昔高遠の藤沢片倉にあった天伯様が大洪水で流されて桜井に
流れ着いた後、再び流されて対岸の川手に付いたといわれています。
このことから双方に天伯社が祀られました。
7日はご神体が神輿におさめられ川手から桜井の天伯社に運ばれました。
三峰川を天の川にみたて神輿が渡る様子は七夕の織姫と彦星の
1年に1度の逢瀬になぞられています。
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たんぽぽカフェで子ども食堂
伊那市内で3か所の介護施設を運営する㈱ウェルケアは、無料で栄養のある食事を提供する子ども食堂を6日、開きました。
子ども食堂は、2年前に美篶中県にオープンした小規模多機能型居宅介護施設「たんぽぽの家」に併設されたカフェで初めて開かれました。
昼食を食べ施設の利用者と交流し楽しい時間を過ごしてもらうもので、美篶小学校の児童14人が参加しました。
6日は、地元産の野菜を使ったカレーやサラダなどが提供されました。
ウェルケアでは、「同じ地域で暮らす大人やお年寄り、子どもの知り合いが増える機会になれば」と話しています。
カフェは、平日は一般向けに500円でランチを提供しています。
今後、ウェルケアでは毎月第1日曜日に子ども食堂を開くことにしています。
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伊那まつり 猛暑に負けず盛況
第61回伊那まつりが、4日と5日の2日間行われ、市内は熱気に包まれました。
伊那まつり初日の4日は、山寺から西町までのおよそ1.5キロが歩行者天国となり、市民おどりが行われました。
98連およそ6,100人が参加し、ダンシングオンザロードをはじめ、勘太郎月夜唄と伊那節をおどりました。
連日続く暑さを考慮し、18回予定されていたダンシングオンザロードを2回減らし、休憩時間にあてました。
この日の最高気温は、36.7度まで上がり暑い1日となりましたが、熱気あふれる踊りで盛り上がりを見せていました。
5日に開かれた花火大会では、92番組4,500発の花火が伊那の夜空に打ちあがりました。
今年は、音楽花火が過去最多の3番組行われました。
フィナーレでは、バンドグループWANIMAの曲に合わせて花火が打ち上げられました。
今年は、初めて市内全戸を対象に100円の協賛金を募り、128万円が集まりました。 -
原爆投下から73年 平和のいのり
広島に原爆が投下されてから73年目の6日、核兵器廃絶を訴える平和のいのりが伊那市山寺の丸山公園で行われました。
原爆が投下された午前8時15分にサイレンが鳴ると、全員で黙とうを捧げました。
市民レベルで平和運動を行おうと、1987年に「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」が発足しました。
その3年後に、この場所に原爆の火を灯した平和の塔が建立され、以来毎年式典を実施しています。
黙とうが終わると、集まった人達は花を手向けて手を合わせていました。
市民の会では、「思想・信条に関わりなく核兵器がこの世からなくなるまでこの運動を続けていきたい」と話していました。
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芳澤さん空手で全国大会へ
伊那市の伊那東小学校1年の芳澤香乃子さんは、8月に東京都で開かれる全日本少年少女空手道選手権大会に県代表として出場します。
7月30日は、芳澤さんらが市役所を訪れ、白鳥孝市長に全国大会出場を報告しました。
芳澤さんは、小学4年の兄の慶士郎君の影響を受け、保育園の時から空手を始めました。
週に2回塩尻市で開かれている教室に通っているということです。
5月に開かれた県大会の形競技1年女子の部で優勝し全国大会出場を決めました。
白鳥市長は、「長野県代表として頑張ってください」とエールを送っていました。
全日本少年少女空手道選手権大会は、4日から東京都で開かれ、芳澤さんが出場する形競技には、86人が出場します。
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4日・5日伊那まつり
4日と5日は第61回伊那まつりが行われます。
まつり本番に向け、市内では準備が進んでいます。
2日市役所では職員有志が浴衣姿で伊那節の練習を行っていました。
浴衣連のメンバー25人は4日の市民おどり大休止の時いなっせ前で伊那節を披露します。
江戸時代から伝わる伊那節の魅力を再認識し、多くの人に見てもらおうと行うもので、去年に続き2回目です。
きのうは、姿勢や視線、指は伸ばすなど踊りでの基本を確認し練習をしていました。
浴衣連は、4日の午後6時40分頃いなっせ前で踊りを披露します。
3日は祭り会場となる中心商店街で準備が行われていました。
伊那ケーブルテレビでは
4日午後4時15分から8時15分まで市民おどりを中心に祭りの様子を生中継します。
5日は午後7時から9時30分まで花火大会の模様をお伝えします。
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長谷中の地域おこし カレーフェス
中学生にできる地域おこしを掲げる伊那市の長谷中学校の生徒は、地域食材を使って作ったカレーなどを提供するフェスティバルを、29日、学校で開きました。
本来は、鹿嶺高原の魅力をPRするため、カレーフェスと銘打って現地での開催を企画していましたが、台風12号の影響で、校舎で開催することにしました。
3年生は、これまでの学習の中で育ててきた内藤とうがらしや、地元長谷の鹿肉を使った2種類のカレーを作りました。
そこに、地元の2団体が作ったものも加え、4種類の味が楽しめる長谷カレーを、500円のカンパをもらって提供しました。
内藤とうがらしのトッピングも用意され、訪れた人がふりかけていました。
中学生の長谷カレーを食べようと、長い行列ができていました。
長谷カレーは好評で、当初用意していた250人分は終了したことから追加分も作り、372人分を提供したということです。
会場では、ほかに信州大学の留学生のカレーやジビエ料理なども提供されました。
会場には多くの人が訪れ、中学生が企画した地域おこしイベントを楽しんでいました。
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青野恭典さん写真展
東京都出身で2年前に亡くなった山岳写真家、青野恭典さんの写真展「四季の山々」が、3日から伊那市のかんてんぱぱホールで始まります。
会場には、生前、青野さんが日本各地の山で撮影した写真49点が並んでいます。
青野さんは日本山岳写真協会副会長などを務めた写真家で、2年前に78歳で亡くなりました。
長野県には年間を通じて訪れていて、中央アルプスや上高地によく足を運んでいたということです。
かんてんぱぱホールには常設のフォトギャラリーがあり、季節ごとに写真を入れ替えています。
この写真展は12月3日まで、かんてんぱぱホールで開かれます。 -
東部中科学部生徒が講師 科学教室
伊那市の東部中学校科学部の生徒が講師を務める小学生向けの科学教室が、2日、いなっせで開かれました。
この日は、つかめる水を作る体験が行われました。東部中の科学部の生徒15人が講師を務め、小学生に作り方を紹介していました。小学生は4年生以上が対象で市内から7人が参加しました。
まず、乳酸カルシウムの水溶液を作ります。
そこにアルギン酸ナトリウムをゆっくりと流し込むと水溶液との境界部分が膜になり、手で触れることができるようになるという実験です。
人工いくらは同じ原理で作られているほか、イギリスでは、ペットボトルの代わりとして持ち歩ける水として活用できないか学生が研究を行っているということです。
他に、同じ方法で色を付けた粒をたくさん作り、小瓶に入れる飾り物も制作しました。
講座は伊那市生涯学習センターの自主事業で、東部中の科学部が講師を務めるようになり5年目になります。
9月9日にも予定されていて空気砲づくりを行うことになっています。
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夏休みの子ども様々な体験
夏休み中の子どもたちが、様々な体験活動を通して思い思いの時間を過ごしています。
伊那市長谷の美和湖では、カヌー体験が1日、行われました。
カヌー体験は、夏休み中の子どもたちに、普段経験のできない野外スポーツを楽しんでもらおうと伊那市総合型地域スポーツクラブが企画したもので、上伊那の小中学生21人が参加しました。
パドルの扱い方や乗り方を教わったあと、子どもたちは湖で実際にカヌーを体験しました。
子どもたちは、3、4人ずつのグループで手作りのカヌーに乗って、およそ1キロ先を目指しました。
およそ20分後、長谷中学校北側にある露頭に上陸です。
露頭では、小学校の教諭が地球の成り立ちや大地の仕組みについて子どもたちに説明していました。
伊那市総合型地域スポーツクラブでは、「子どもたちに伊那の豊かな自然を見直す機会にしてもらいたい」と話していました。
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商議所メディアミックスで店紹介
伊那商工会議所は、ケーブルテレビ、新聞、インターネットを活用したメディア・ミックスによる情報発信を始めます。
伊那商工会議所が企画し、伊那ケーブルテレビで8月19日から放送する番組の収録が30日、市内で行われました。
このうち、西町の文正堂スポーツでは、店主の北澤利文さんから専門店ならではの技術やこだわりの商品について話を聞きました。
約20分番組で、番組名は「伊那のホットdeコアな専門店ナビ」です。
1回の放送で伊那商工会議所の加盟店舗4店舗を紹介します。
30日は、収録に合わせて長野日報社が取材に訪れました。
長野日報では、毎週日曜日の特集紙面に店舗の情報が紹介されます。
他に、制作した動画は無料動画サイトYou Tubeで配信されます。
伊那ケーブルテレビの放送は8月19日日曜日から、長野日報の特集紙面も同じく19日日曜日となっています。 -
園児がひまわり迷路楽しむ
西箕輪南部保育園の園児は31日、およそ1万本のひまわりでつくられた迷路を楽しみました。
ひまわりの迷路は、保育園近くのおよそ12アールの遊休荒廃地を活用してつくられました。
この日は、西箕輪南部保育園の年少から年長までおよそ50人が迷路を楽しみました。
子どもたちは、自分の背丈よりも大きいひまわりの間につくられた通路をすり抜けて、ゴールを目指していました。
中には通路ではないところをかき分けて行ってしまう子どももいました。
迷路を体験した園児は「楽しかった」「葉っぱをかき分けて道をさがすところがおもしろかった」と話していました。
子どもたちに、土や植物と触れ合ってもらおうと、JA上伊那青壮年部西箕輪支部が毎年つくっているもので、今年で3年目になります。
5月末におよそ1万本分の種を撒き、7月中旬に通路を整備しました。
泉澤幸雄支部長は「楽しんでもらえて良かった。植物や土に触れて遊ぶきっかけにしてもらえたら嬉しい」と話していました。
ひまわりの迷路は、誰でも自由に体験することができるということです。 -
五輪「金」小平さん 母校凱旋
2月に韓国で開催された冬季オリンピックのスピードスケート500メートルで金メダル、1,000メートルで銀メダルを獲得した小平奈緒さんが31日、母校の伊那西高校を訪れ、メダル獲得を報告しました。
小平さんが姿を現すと、生徒やその保護者およそ400人が拍手で迎えました。
この日は、小平さんと、コーチの結城匡啓(ゆうきまさひろ)さんが伊那市の伊那西高校を訪れました。
小平さんは1986年生まれの32歳。茅野市出身で、高校時代は伊那西高校で過ごしました。
今年2月に開かれた平昌オリンピックのスピードスケート500メートルでは36秒94の大会記録で金メダル、1,000メートルでは銀メダルを獲得しました。
平昌オリンピックについて小平さんは「ようやく地元にメダルを持ってくることができた。これもお世話になった人たちのおかげだと思います」と話していました。
質疑応答では、生徒から小平さんに高校時代のことやつらいときどうやって乗り越えたかなど質問があがっていました。
高校時代の苦しいとき、どんな風に乗り越えたかという質問に対して小平さんは「2年生のときから一人暮らしをして生活や食事がうまくいかず、それと同時にスケートもなかなかうまくいかなかった。そんな時に学校に居場所があって友達がいてくれたから乗り越えることができた」と話していました。
小平さんの話を聞いた生徒は「小学生のときから応援していた小平さんの話を聞くことができ、勇気をもらえた」「高校時代苦しい時に同じように友達に救われたという話を聞いて、私たちと同じなんだな、と感じた」と話していました。
この日はこの他、伊那市から、市民に大きな感動を与えたとして表彰状が贈られました。 -
7月で最多 猛暑日12日
31日の伊那地域の最高気温は午後2時53分に36.2度を記録し猛暑日となりました。
7月1か月間で猛暑日となったのは31日を含め12日でした。長野地方気象台によりますと、伊那地域の今月の猛暑日の日数は、1993年の統計開始以降7月としては最多となる12日でした。
上伊那広域消防本部によりますと、今日午後4時半現在、熱中症とみられる症状で2人が搬送されました。
伊那市の70代男性と南箕輪村の30代男性で、いずれも室内で具合が悪くなったということですが、軽症だということです。
6月1日からきのうまでに熱中症の症状で搬送されたのは85人で、去年の4倍以上になっているということです。
このうち23日に搬送された中川村の70代の女性は、搬送された駒ヶ根市内の病院で死亡が確認されたということです。
長野地方気象台では、今後1週間は30度を超える暑い日が続くと予想しています。
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農作業にアシストスーツ 試着
最先端技術を活用し、省力化や品質の向上を図るスマート農業を推進する伊那市は、アシストスーツのデモンストレーションを、30日に行いました。
30日は、伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷でデモンストレーションが行われ、農家やJA上伊那の職員などおよそ50人が集まりました。
参加者は、米を使ってアシストスーツの着用前と着用後の違いを確かめていました。
装着型ロボット「HAL(r)腰タイプ作業支援用」は、茨城県のベンチャー企業サイバーダイン株式会社が開発したもので、農作業での腰への負担軽減を目的としています。
介護現場で開発されたものを農作業でも活用できるよう防水仕様にしたものです。
物流現場ではすでに取り入れている企業もあるということで、価格はレンタルのみで月額14万8千円(1台 12か月レンタルの場合)です。
スーツの効果を引き出すための専用パットを使い、確かめていました。
伊那市では、農地の管理システムや圃場センサーを活用した実証実験を今年度中に行う計画で、8月7日、8日に勉強会を開くとしています。
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自動運転車両導入に6割賛成
国土交通省は,今年2月に伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷を拠点とした自動運転サービスの実証実験のアンケート結果を公表しました。
自動運転を用いた公共交通を地域に導入することについて6割以上が賛成と回答しています。
30日、伊那市長谷の気の里ヘルスセンター栃の木で国土交通省や伊那市、地元交通機関などでつくる地域実験協議会の中で報告されたものです。
乗車モニターと近隣住民213人に対して自動運転車両の乗り心地や導入の賛否などについてアンケートを行い184人の回答がありました。
アンケートの結果、自動運転を用いた公共交通を地域に導入することについて6割以上が賛成と回答し地域への導入の期待が大きいとしています。
自動運転への期待として高齢者の移動支援、過疎地における公共交通機関の代替を挙げています。
一方懸念することとして交通事故の発生、サイバー攻撃、自動運転車両の暴走が挙げられています。
自動運転の実証実験は今年2月に、国土交通省が伊那市長谷の道の駅「南アルプス村長谷」を拠点に、行いました。
ハンドル操作や速度調整を自動で制御する実証実験には213人が乗車しました。
実証実験は、高齢化が進む中山間地域の物や人の流れを支援しようと国土交通省が全国13か所で行っていて中部地方では伊那市のみとなっています。
国土交通省では、昨年度実証実験を実施した13か所のうち5・6か所で長期の実証実験を行う計画です。
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中尾歌舞伎後援会設立
伊那市長谷に伝わる農村歌舞伎・中尾歌舞伎が継続的に活動できるよう応援するための後援会が、29日、発足しました。
後援会の設立総会には、前伊那市教育委員長の松田泰俊さんや、伊那商工会議所の川上健夫会頭などの発起人のほか、歌舞伎保存会、地元関係者などおよそ20人が出席して開かれました。
会の名称は、「信州伊那中尾歌舞伎後援会」に、会長は松田泰俊さん、副会長は、元長谷地域自治区長の中山晶計さんに決まりました。
後援会は、賛助会員を募るなどの資金的なバックアップや、保存会の活動の負担を軽減するための組織として活動していくということです。
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能独特の節回し謡を学ぶ
日本の伝統芸能、能を楽しむ講座が27日伊那市の防災コミュニティセンターで開かれ参加者が能独特の節回しの謡を体験しました。
謡は七五調の12文字を一文としていて舞に合わせ歌われます。
指導したのは伊那市西箕輪の能楽師観世流師範、中家美千代さんです。
中家さんは「謡は物語の背景や出演者の心情を語るもので江戸時代には能の舞台とは別に庶民にも親しまれていた」
と話していました。
伊那市では毎年「伊那能」が行われていて中家さんはその実行委員も務めています。
講座は能に親しんでもらおうと伊那市が開いたもので市民10人が集まりました。 -
出征兵士と家族の肖像展
伊那市高遠町歴史博物館は、8月15日の終戦記念日に合わせて、市民から寄せられた出征兵士と家族の写真展を開いています。
会場には、26の家族から寄せられた写真32点が展示されています。
こちらは、高遠町から特攻隊員として飛び立ち命を落とした北原吉男さんとその家族の写真です。
尋常高等小学校2年生、現在の中学2年生のころ、神風特攻隊に入隊しました。
北原さんの一つ下で、幼友達だった郷土史研究家の矢澤章一さん89歳です。
高遠町歴史博物館では、平成27年から戦争に関する写真を市民から募りデジタル化するアーカイブ作業を進めていて、展示会は今回で2回目です。
この出征兵士と家族の肖像展は8月19日まで、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。
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創造館で伊那地域の学校教育企画展
江戸時代から昭和までの伊那地域の学校教育についてまとめた企画展「学校のはじまり・はじめて博覧会」が、伊那市の創造館で開かれています。
この展示会は、今年が明治150年にあたることから、明治時代に作られた日本の学校の仕組みを振り返ろうと企画されました。
会場では明治時代に「学校」ができるまで、江戸時代の教育を担っていた藩校や寺子屋から紹介されています。
会場には寺子屋の様子が再現され、乾くと字が消える特殊な和紙に筆で字を書く体験コーナーもあります。
江戸時代の長野県には、1341の寺子屋があり、これは全国で一位でした。
その中でも上伊那は、寺子屋の師匠の数が多い地域で、どんな身分の人にも学問の道を開いた高遠の学が浸透した結果だといえるということです。
和服・洋服が入り混じった生徒たちにちょんまげ姿の先生が指導する明治時代の小学校の様子が描かれています。
昭和初めの教室も再現され、ノートの代わりに当時使っていた石盤や石筆で、実際に字を書いてみることができます。
大正・昭和のオルガンも設置されていて演奏も可能です。
この明治150年記念学校のはじまり・はじめて博覧会は、来年1月末まで、伊那市の創造館で開かれています。
観覧は無料です。
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白山社天神祭で絵馬奉納
伊那市御園の子ども達は、願い事を書いた絵馬を15日白山社に奉納しました。
白山社の境内にある天満天神宮の祠の前では、児童やその保護者などおよそ50人が参加し、天神祭が行われました。
白山社と御園PTAでは、子ども達に地域の氏神様に興味をもってもらい、親しんでもらおうと初めて天神祭を行いました。
神職の伊藤光森さんは「天神様にお参りし、立派な大人に育って下さい」と話していました。
神事がおわると集まった子供たちは祠の周囲に張られた縄に絵馬をくくりつけました。
絵馬には「字が上手になりたい」「足が速くなりたい」などと書かれていました。
御園PTAは「今後も子供たちが地域の行事に少しでも関われるきっかけを作っていきたいです」と話していました。
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南ア林道沿いの外来植物駆除
南アルプスの高山植物や景観を保護するため、林道沿いに生えている外来植物の除去活動が、26日行われました。
除去活動には、市内外の小学生6人を含む、合わせて26人が参加しました。
林道沿いに生えているヒメジョオンやクスダマツメクサを探し根から抜いていました。
これは、伊那市や信州大学農学部などで作る南アルプス食害対策協議会が、5年前から行っているものです。
この日は、標高1960mの大平山荘から、標高1680mの歌宿までを下りながら作業をしました。
外来植物は、登山客の靴や工事車両などに種がついて運ばれ、林道沿いでも確認されるようになりました。
除去作業を継続していることで効果があり、目立たなくなってきているということです。
信州大学農学部では、どれくらいの標高まで、外来植物が侵入しているかどうかなども調査していくということです。
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進徳館 夏の学校始まる
江戸時代の高遠藩の藩校・進徳館で、夏休み中の子どもたちが自習や論語の素読に取り組む、進徳館・夏の学校が26日から始まりました。
進徳館は、江戸時代に高遠藩の学校として創設されたもので、建物は国指定の史跡となっています。
その建物の中で、子どもたちが夏休み中の午前中、学習を行っています。鈴を鳴らすと休憩も終わり学習の時間です。
今年で10年目となる進徳館夏の学校の特色は、論語を素読することです。
孔子など五聖像が奉られた部屋で、高遠公民館館長の原和男さんに合わせて子どもたちが素読を行います。
高遠藩の8歳から15歳くらいの子どもたちも、当時、漢字のみの教科書で素読を行っていたということです。
この体験は、高遠の歴史を子どもたちに感じてもらう場にもなっています。
今年は高遠小、高遠北小の1年生から6年生まで66人が参加しています。
この日から始まった夏の学校は31日までの4日間予定されています。
今年は10年目の節目ということで、子どもたちが好きな論語を選んで字を書いた灯ろうを作る予定です。
最終日は、夕方にその灯ろうに明かりをともして楽しむということです。
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弥生高 総文祭マップ配布
伊那市の伊那弥生ケ丘高校の1年生は、8月8日から始まる信州総文祭・郷土芸能部門大会で伊那市を訪れた人たちに配布する「伊那谷紹介マップ」を作りました。
こちらが完成したマップです。
この日は、1年生で総文祭当日は会場案内などで大会に関わる平井捺都美さんと宮﨑琉那さんが駒瀬隆校長にマップの完成を報告しました。
伊那市では、8月8日から伊那文化会館を会場に、文化系クラブの全国大会・信州総文祭の郷土芸能部門大会が開かれることになっています。
1年生244人は、地元の菓子店や温泉施設、飲食店などに聞き取りを行いマップを作りました。
総文祭開催期間中は全国から1万人以上の来場が見込まれています。
マップは3,000部作られ、来月の総文祭の会場で生徒たちが配布することになっています。
また28日に行われる飯田線リレー号の運行に合わせて駒ヶ根駅でも配布するということです。