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針供養
古針を供養しと裁縫の上達を願う「針供養」が8日、伊那市の常円寺であった。上伊那の和裁士ら約50人が集まり、コンニャクに針を刺しながら役目を終えた針に感謝した=写真。上伊那和裁連盟(竹入良子会長)主催。
針供養は全国各地で開かれる伝統行事の一つ。1年の間に使用していて折れたり曲がったりした針を集め、供養する。
日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子区長)との共催で行う同会の針供養は40年近く続いている。従来は2月8日に行ってきたが、高齢化した会員らに配慮して6年前から温かくなる3月8日に開くようになった。
参列者は着物のえりにまち針刺して前に進み、焼香の時に祭壇に置いてあるコンニャクにその針を刺す。豆腐やコンニャクなど、柔らかいものに刺すことで針をねぎらうほか、この日一日は針の使用を謹むこととなっている。
供養を終えた古針は、同寺院にある針塚に収める。 -
新ごみ処理施設建設計画・用地検討組織来年度設置
上伊那広域連合の新ごみ処理施設建設計画の用地選定について、伊那市の小坂樫男市長は8日、市議会3月定例会の一般質問の答弁で、市議員らを交えた用地検討組織を来年度立ち上げる方針を示した。
小坂市長は施設の建設を受け入れる地区は具体的に明らかにしなかったものの、建設候補地が出そろったことを説明。「周辺も含めきちんと説明して、納得してもらってから決めていくことが必要」と述べた。
候補地から最終用地を絞り込む検討組織については「地元の条件等もあり、どこがふさわしいか議員らも入ってもらって検討していきたい」とし、立ち上げ時期については「住民説明が終わったあと。新年度に入ってからになる」とした。市議員をはじめ、候補地域の住民代表者や、有識者、公募などにで構成させる考え。
また、「選定幅を市外へ広げるのも一つの選択ではないか」との意見に対しては、「市は上伊那の位置的にも中心地。上伊那全体のごみ量のうち約半分を市で占めている。受けざるを得ないだろうと思う」とした。 -
新山小でキノコの駒打ち体験
伊那市の新山小学校(行田喜信校長、55人)で8日、地域住民を講師に招いたシイタケなどのキノコの駒打ち体験学習があった。児童らは、今秋の収穫を期待しながら、木槌などを使ってトントンと小気味よいリズムで種駒を植菌していった。
キノコ栽培をしている地元住民からの呼び掛けで開いた、同小学校では初めての取り組み。農家の北原好道さん(68)ら5人が学校を訪れ、児童たちに作業方法を教えながら一緒に駒打ちを楽しんだ。
ナメコ、クリタケ、シイタケの3種類を植菌した。6年の間沢亮太君(12)は「自分の家でも栽培しているが、学校の皆や地域の人とできたことが嬉しい」と感想。北原さんらが用意したクルミ、ヤマザクラ、クリなどの木65本に種駒約2500個を打ち付けていった。
原木からは早ければ本年秋にはナメコが収穫できる予定。クリタケ、シイタケは、来年の秋の収穫になるという。 -
愛知県岩倉市民が伊那市青島の桜並木視察
伊那市美篶の三峰川右岸の堤防にある桜並木を保護している「青島堤防桜保存の会」(橋爪正昭会長)は7日、愛知県岩倉市から視察研修で訪れた市民ら約20人と交流した。堤防の歴史や会の立ち上げ、桜の管理方法などについて紹介した。
岩倉市は、ソメイヨシノを中心とした約1500本が五条川沿い、約7・6キロに渡り植わっている桜の名所。同市は、住民と共に桜の保存に取り組みたいと、昨年7月に有志を集い、10回講座の「五条川桜並木の保存会設立準備勉強会」を開催した。この日は、メンバーらがさらに知識を深めるための研修で同堤防のほか高遠城址(じょうし)公園も訪れた。
青島の保存会では、樹齢約90歳のソメイヨシノの古木約40本を同区全約90戸で守っていることなどを紹介。また、同堤防から高遠城址公園までの道沿いに桜並木を広げたい竏窒ニの夢も語った。
研修に同行した岩倉市の行政関係者は「区民全員が桜を守るために同じ意識で活動していることはすごい。私たちも参考にして、これから保存会を立ち上げていきたい」と話した。
三峰川の右岸堤防にある桜並木を見学する岩倉市民 -
掛軸表装承り会 ベル伊那で13日まで
「掛軸表装承り会竏忠ニ法を守るために竏秩vは13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。同時開催として、書画骨董蔵出し市もある=写真。
自宅などにある掛軸、屏風、額などの表装仕立て替えに関する相談会。しみ、汚れの洗濯、表装の折れや破れなどを修復する。見積もりは無料。表装の出来上がりまでは、2カ月ほどかかるという。
書画骨董蔵出し市は、横山大観の「雨中飛燕」や鳩山一郎、北村西望の書など約40点を展示販売している。
10、11日の両日は、表具師が会場を訪れ表装の実演をする。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
公衆衛生専門学校で卒業式
歯科衛生士を育成する伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校で7日、06年度卒業式があった。保護者や教員、後輩などが見守る中、16人の卒業生が卒業証書と専門士称号を受け、友人との別れを惜しんだ。
白井祐二学校長は「学校で学んだものは基礎。これから更なる勉強を重ね、医療人として成長してほしい。ともに学んできた友は貴重な財産。壁にぶち当たった時には自分を信じ、焦らずに一歩一歩切り開いていってほしい」と卒業生を祝福。
卒業生代表の土橋茜さんは友人と励まし合いながら成長してきた2年間を振り返り「大変だったこともあったが一つひとつできるようになり、喜びも増えていった。これからは社会人として今まで以上に大変なこともあると思うが、ここで学んだことを思い出してがんばっていきたい」と語った。
卒業生のうち、上伊那出身者は10人。地元に戻って就職する人が圧倒的に多く、上伊那でも7人が就職を決めているが、総合病院などで働くことを希望する人もおり、16人中4人は中信地域での就職を決めている。 -
高校後期選抜試験
県内の公立高校は7日、07年度公立高校後期選抜学力検査を一斉実施した。上伊那の公立8校でも寒さ対策をした受験生らが朝から続々と会場に集まり、志望校合格を目指してテストに臨んだ=写真。
志願者が最も多かった伊那市の伊那北高校には、電車やバスなどを使って受験生が登校参集。同じ中学校の仲間同士でまとまり、受付時間に余裕を持ちながら会場に入り、励まし合いながら緊張をほぐしていた。
県教育委員会が1日に発表した上伊那の最終志願者数は1012人。平均倍率は0・98倍となっている。
県内の受験者数は1日の最終志願者数から283人少ない12166人。平均倍率は0・99倍となった。 -
伝統文化こども教室の西箕輪教室を主宰
伊那市西箕輪
重盛栄子さん(63)地元の西箕輪支所を借りて小学生に茶道・華道を教える「伝統文化こどもいけばな教室」に取り組んでいる。本年度で3年目。何も知らない状態で通い始める子どもたちは6月から3月にかけてともに学びながら、基本の作法や思いやりの気持ちを習得していく。
「子どもたちは本当に素直で、わくわくした気持ちが伝わってくる。においや形に感動している姿は素晴らしいです」
◇ ◇
茶道と華道をはじめたのは18歳の時。何気なくはじめたことだったが、立ち居振舞いの美しさ、もてなしの気持ちが込もった言葉のしなやかさに魅了され、その世界に引き込まれた。
自宅の一角を使って大人を対象とした教室を開くなどもしてきたが、年を重ねるに連れ、「こんなに素晴らしい日本文化を次世代を担う子どもたちにも伝えていけたら」という思いが募っていった。
ちょうどそんな時、伝統文化の継承などを目的とする文化庁の「伝統文化こども教室」が始まることを知る。自分の思い重なる趣旨に賛同し、思い切って応募してみたところ見事採択され、子ども教室の一歩を踏み出すこととなった。
◇ ◇
教室をはじめるのはいいが、果たして本当に子どもたちは来てくれるのだろうか竏秩B期待とは裏腹に最初はそんな不安もあった。しかし、本番当日には目を輝かせた子どもたちが集まってくれ、不安は一気に払拭された。
何も知らない子どもたちにまず教えたことは、道具の扱い方。特に生け花に使う剣山は強烈な印象を与えたようで「わー、何これ」など驚きの声が挙がった。それから順を追って生け方の基本などを指導。できるだけ季節の草花を用い、「四季」を感じてもらえるように心がけた。
「大人は『こう使わなければいけない』っていう既成概念ができてしまうけど、子どもたちはいろんな感性で作品をつくる。作品を見ると『ああ、この子はこういうことを表現したかったんだ』ってそれぞれの子どもからメッセージが返ってくる。それが何よりも嬉しいです」
子どもたちそれぞれに書いてもらった作文には「最初は正座が大変だったけどできるようになった」「これからはたくさんの人に茶道の楽しさを知ってもらいたい」など、自身の成長への喜びやメッセージが綴られていた。
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「本当にやってて良かったと思います。子どもたちからエネルギーをもらいながら、学ばせてもらっている。一人ひとりが違うけど、それぞれの良さがある。『この子はどう応えてくれるかな』『どう思ってくれるのかな』って向き合いながら、子どもたちの心を伸ばしてあげたいと思ってます」 -
保育園に新エネ導入
新エネルギーの積極的な利活用の推進を目指す伊那市は、老朽化に伴う保育園の改築に合わせ、新エネルギーの導入を積極的に進める。
地域に即した新エネルギーの導入・利活用に取り組むための方針「地域新エネルギービジョン」を2月に策定した市では、重点プロジェクトの一つとして公共施設における新エネルギーの導入を掲げている。保育園における新エネルギー導入もその一環で、老朽化などに伴い増改築を進める園から徐々に導入していくことを予定している。
現在増改築を進めている西春近北保育園では、遊戯室と未満児室でペレットボイラー式の床暖房を導入。安全性、効率性への配慮から、ペレットボイラーを選択した。新エネルギーはペレットボイラーに限らず、各園に最も適した新エネルギーを導入していきたいとしており、太陽光エネルギーなども検討していく。 -
伊那小3年秋組 飼育してきた5頭のヤギと別れ
伊那市山寺の伊那小学校3年秋組(伊藤道彦教諭・32人)は6日、1年生の時から総合活動で飼育してきた5頭のヤギ「メイメイ家族」とのお別れ会を開いた。4年生になるとクラス替えで活動が継続できないため、最初のヤギを譲り受けた、同市ますみケ丘の産直市場グリーンファームへ5頭を引き取ってもらった。
秋組は1年生の夏、雌ヤギの「メイちゃん」を飼い始めてから、生命の尊さを学んできた。子ヤギの出産に立ち会ったこと、エサ代を捻出するために野菜を育てて販売したこと、父親ヤギが病気になったこと竏窒ネどの思い出は一冊の本にまとめ、2月に自費出版した。
児童たちは、学校からグリーンファームまでの約4キロの道を約2時間かけ、5頭のヤギと最後の散歩をした=写真。到着すると代表児童2人が同市場の小林史麿代表に向けて感謝の気持ちを感想文で発表した。
代表者の一人の白井香帆ちゃんが「メイメイ家族を引き取ってくれて皆、大喜びしている。この3年間はよい思い出になった」と発表。小林代表は「動物との触れ合い、命の尊さを知った皆さんにとっては一生の思い出になったと思う。大人になっても思い出して」と呼び掛けた。 -
春の高校伊那駅伝 中心市街地にタペストリー
18日にある春の高校伊那駅伝に向けて「伊那市商店街活性化イベント委員会」が中心商店街の沿道約2キロに渡って、大会の実施をPRするタペストリーを設置し始めた。男子30回の記念大会となり、同商店街をランナーが走る新コースになるため、地元の店主らも盛り上がっている。
タペストリーは、横40センチ、縦65センチ。赤色の生地に白色で「歓迎 春の高校伊那駅伝」と記してある。市の委託事業で、3日に635枚が完成し、6日から順次、各商店街の実業団が取り付け始めている。そのほか、選手が宿泊する施設や市役所などでも飾る。
同委員会は11日、横6メートル、縦0・9メートルの横断幕2枚を中心商店街の沿道へ設置する予定。これに合わせ、坂下商工会も独自で制作した、横7メートル、縦0・8メートルの横断幕2枚を取り付け、大会をPRすることにしている。
春の高校伊那駅伝をPRするため中心商店街にタペストリーを設置(市駅前ビルいなっせ前) -
山寺っ子10周年記念イベント
未就園児親子の子育て支援に取り組む伊那市の山寺子育てサークル(井口ゆき子代表)は4日、発足10周年記念イベントを春近郷ふれ愛館で開いた。集まった親子は、演劇グループ「ぽこ・あぽこ」の劇やパネルシアターを楽しんだ=写真。
山寺地区の母親が中心となって発足した同サークルは現在、ほぼ月1度のペースでさまざまなイベントを企画。市内から多くの母子が参加し、交流を深めている。
今回は10周年ということで、活動を開始した当初に招いたことのある箕輪町の母親などでつくる「ぽこ・あ・ぽこ」に再度公演を依頼。会場には子育て支援センターが設置された当時、利用率を上げるために催しを開いたことがある春近郷ふれ愛館を選んだ。
ぽこ・あ・ぽこのメンバーはキャラクターが登場する劇や一緒に参加できるパネルシアターなどを披露。会場に集まった親子は多彩な催しを笑顔で楽しんでいた。 -
手良地区が新ごみ処理施設の対策委員会を設置して要望書を提出
伊那市手良地区の「新ごみ処理場建設問題対策委員会」(北原斉委員長)は6日、上伊那広域連合の計画する新ごみ処理場の建設には手良地区にも十分配慮することを求めた要望書を小坂伊那市長あてに提出した=写真。
隣接する野底区が新施設の候補地になることを承認したこと受けて手良地区は、区長会が早々に建設反対の意志を表明。対策委員会を設置するための準備を進めていた。
それに伴い4日、農業、環境、商工業関係団体や小学校PTAなど約30団体の代表と各地区の区長11人で組織する対策委委員会が発足。同地区への配慮と新施設に関する詳しい情報提供を求めて活動していくことを決めた。
取材に対し向山卓郎副委員長は「少なくとも、さまざまなことが分からない現状では反対。正直なところを説明してもらったうえで、委員会としての賛否を再度判断したい」としている。
今後の活動方針については役員会の中で決める予定。 -
グリーンファームでラン展
250種、1500鉢が並ぶ「ラン展」が11日まで、伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム産直市場(小林史麿代表)で開かれている。色鮮やかなランの数々が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
ラン展は6年目。今年は特に原種を抱負にそろえた。目玉は黄色の花をつけるクリサトキサムで、初心者にも育てやすいデンドロビュームやギンギアナナムなどが人気。日本ミツバチが寄ってくるという「金陵辺」は、県外から買い求めに来る人もいるという。
値段は一般的なラン展と比べて破格となっており、初日から多くのラン愛好家が会場に足を運んでいる。
花の担当者は「お客さんに喜んでもらうことをモットーに安く提供している。来てびっくりして、喜んでもらえれば」と話していた。
営業時間は午前8時縲恁゚後7時。 -
女声コーラス「ザ・シワクチャーズ伊那」が6月発足へ
伊那市名誉市民第1号、作曲家故高木東六さんの遺志を引き継ぐ女声コーラス「ザ・シワクチャーズ伊那」が6月、発足する。5月30日まで、団員を募集している。
高木さんは1945(昭和20)年、東京で空襲にあい、伊那町(現伊那市)に7年半、疎開。「伊那市の歌」や「水色のワルツ」など数多く作曲した。
昨年8月、102歳で死去したが、市役所西側駐車場付近に高木東六さんの記念碑が建つなど伊那市との関わりは深く、いつまでも心のつながりを持って活動していこうと願い、合唱団を立ち上げることになった。
横浜では87年、高木さんの呼びかけで合唱団「ザ・シワクチャーズ横浜」が発足。今も長女緑さんが指導に当たる。
いずれ横浜などの合唱団と交歓会をしたいと考えている。
対象は、歌が好きな60歳以上の女性。市内外は問わない。月会費は2千円。
練習は月2回(月曜日午前10時から)で、伊那市生涯学習センターが会場。指揮者も、ピアノ伴奏者も女性が務め、高木東六さんの作品などを歌う。
希望者は、申し込み用紙に必要事項を記入し、市生涯学習センターの北沢さん(TEL78・5801)へ申し込む。 -
市立伊那図書館長に平賀研也さん決定
伊那市教育委員会は6日、同市西箕輪羽広の自営業平賀研也さん(48)=写真=を、公募していた市立伊那図書館長に決定したと発表した。市では、一般市民の目で新たな視点に立って図書館経営を展開していくことを目的に図書館長を全国公募していた。
平賀さんは、宮城県仙台市の生まれ。最終学歴は、中央大学法学部卒で、車の輸入卸業者や、総合研究開発機構に勤めた経歴のある人材。米国での勤務中には、事業改革などに興味を持ちイリノイ大学の経営学修士を修めてもいる。
長男が小学校へ入学するのを契機に、教育環境に優れている場所として5年前に伊那市に移り住んだ平賀さん。「自分の経験を地域でも使えないか」と書館長に応募し、これからの図書館運営は、利用者のニーズに応える必要がある竏窒ニ主張。「多くの地域住民と協議しながら進める公共施設づくりに寄与できれば」と豊富を語った。
本との付き合いは、10代後半、特に本を読み親しみがあると話し、そのペースは、毎日1冊ずつの読破だったという。
図書館長の応募人数は、市内20人、上伊那郡内4人、県内4人、県外8人の計36人。図書館長は、書類審査で残った7人の候補者と面接して決定した。北原明教育長は「立派な人材を迎えることができた。図書館の改革へ大いに腕を振るってもらいたい」と期待した。 -
県議選 木下茂人氏が拡大役員会
県議選伊那市区(定数2)に出馬する木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=は4日、拡大役員会を伊那市上大島地域交流センターで開いた。支援者など246人が集まる中、選対組織を発足させ、選挙を想定した臨戦体制に入った。
木下氏は「南信にとっては北との格差が問題」として交通面などにおける格差是正の必要性を指摘=写真。また、都市部と山間地の格差問題にも触れ、高遠、長谷地区の過疎化については「個人の責任でどうにかできるものではなく、政治の責任」と県会で問いただした経緯などを示した。
村井県政については「収支の合った予算を短期間で作り上げた」と07年度予算編成を高く評価する一方、「個々の問題は是々非々。県議として一つひとつをチェックし、悪いことは止めさせる必要がある」とした。
選対本部は上大島の後援会事務所に設置し、後援会役員がそのまま移行する形で役員を務める。 -
ガースルスカウトわくわく体験会
スカウトの取り組みを知ってもらおう竏窒ニ、ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は4日、「わくわく体験会」を伊那市の伊那公民館で開いた。4歳から小学生まで12人のが集まり、約40人のスカウトらとともに万華鏡づくりなどに挑戦した=写真。
新入団員を迎えるこの時期に入団希望者などを対象として開催している体験会。子どもの居場所事業の一環として広く一般からの参加も募った。
万華鏡づくりはグループごとに分かれて挑戦。年上のスカウトの指導を受けながら万華鏡の筒の中に色紙やカラフルなプラスチック板を入れ、自分だけのオリジナルの万華鏡を完成させた。また、ガールスカウトの制服着用体験もあり、さまざまな面からガールスカウトの取り組みに触れた。
同団では現在、新入団員を募集している。
申し込み・問い合わせはガールスカウト長野第26団(TEL78・2350)木部団委員長へ。 -
かんてんぱぱで第2回信州の古布作家十五人衆竏駐鱒「華競市展
古布を新たな魅力を持った作品に作り上げる南信地区の古布作家15人による「第2回当世華競市(とうせいはなくらべいち)」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。人形や洋服、裂き織りなど、さまざまな作品約6千点が訪れた人を楽しませている=写真。
古布に魅せられた作家らがそれぞれの形で古布作品を発表する作品展で2年目。古布・骨董市も同時開催している。
2年目となる作品展。古布・骨董市も同時開催している。今回は20代縲・0代の作家が作品を出展。各作家の個性で古布がさまざまな作品に変化しており、人形一つ見ても日本人形から動物キャラクターの人形まで、多彩な作品がところ狭しと並んでいる。
手作り人形ひなを手掛ける駒ヶ根市の下平美智子さんは「母親が着ていた着物を『タンスで眠っているだけではもったいないのでひな人形にしてほしい』という人もいる。古い着物をどうやって生き返らせようかと考えるのが楽しい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。11日まで。
また、5日縲・0日には古布手芸教室も開催する。受講料一人500円、教材費は千円、2千円、3千円の中から選べる。 -
県議選 伊那市区
合併に伴い選挙区が拡大した伊那市区(定数2)は、現在までに現職2人が出馬を表明。一部では新人擁立の動きもささやかれるが、今のところ新たな候補者は現れない。
4年前の激戦と一変し、今回は無投票の見方も強まる。現職2氏とも、逆風だった前回のような緊張感は感じられないが、「選挙は水物。最後まで選挙戦があるつもりで臨みたい」として臨戦体制を整えている。
向山公人氏(64)=政信会、西町=は県会定例会開会前に事務所開きをした。会期中も地元に戻る土日を使って今回選から選挙区に加わる高遠、長谷地区であいさつ回りをしている。
木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=は、今月4日の拡大役員会で選対組織を立ち上げた。向山氏同様、高遠、長谷地区を皮切りに活動を展開。同地区でのあいさつ回りはすでに完了しており、今後は電話戦術などを駆使して支持を固める。
村井県政については両氏ともに一定の評価を示しているが、今後の政策については是々非々の姿勢で臨みたいとしている。
両陣営とも、早い段階から支部組織を発足させるなどして高遠、長谷地区での支持者集めを進めているが、もともと保守基盤が強い地域ということもあり、保守系の両氏はともに一定の手ごたえを感じている。
村井県政スタートから半年。今回は、前回選で田中前知事支持を打ち出した新人候補を後押しした追い風はない。伊那市区の場合、保守基盤の強い高遠、長谷地区が選挙区に加わったことも重なり、現職に対抗する候補が一層でにくい環境となっていることも事実だ。
前回は新人候補を擁立した共産党は今回、激戦区となる上伊那郡区や駒ヶ根市区の現職死守に力を注ぐため、伊那市区では候補者を擁立しない。民主党も伊那市区は想定していない。また、前回「田中氏支持」を打ち出して、田中氏批判の現職2氏に迫った自営業・若林敏明氏(51)=富県新山=は、周囲からのアプローチを受けながらも出馬は「白紙」として態度を明確にはしていない。
昨年8月の知事選で伊那市区は、村井氏が1万9800票、田中氏が1万8200票を集めた。両者の差はわずか1500票。田中前県政の方針を支持する層は間違いなくある。
前回選では現職批判の新人2人が票を分け合った結果、約1万票ずつ獲得した現職2氏が当選したが、新人2人の前回票の合計は、、現職一人ひとりの獲得票数を上回った。
知事選の結果から見ると、現職の対立候補を一本化して擁立すれば2氏の批判票がそれなりに集まると見る向きもある。
しかし、前回選も昨年の知事選も無党派層の田中氏支持の盛り上がりがあった。無党派田中層が熱も覚めた今回は、投票率が落ちることは十分予想され、そうなると対立候補には不利な情勢となる。
また、前回選で対立候補の擁立に動いた市民有志も、ここへきて疲れを見せており、具体的なアクションを起こす気運の高まりはない。 -
「やますそ」50号達成祝う
伊那市の高遠町婦人会(黒河内文江会長、120人)が年一回発行している文集「やますそ」の50号発刊を記念した式典が4日、高遠町総合福祉センターであった。会員、来賓ら約80人が出席。会場には、これまでの歩みを記した年表や文集などを展示するなどして節目を皆で祝った。
同会は、1945(昭和20)年10月、高遠町(旧)の女性約890人が集まり県内初となる婦人会を発足。日ごろ感じたことを書こう竏窒ニ57年、随筆、短歌、俳句、詩などの会員の寄稿を収めた同文集を創刊し、毎年3月に発行し続け創刊50周年の節目を迎えた。
文集は、日々あったことを素直につづった会員の寄稿と、その年の事業報告が主な内容で、正副会長ら4人が編集してきた。この日に発行した50号は、歴代の会長約20人の思い出や、市長、元町長、地元小中学校長らの祝福の言葉なども掲載している。
黒河内会長は「一生懸命つくってきた先輩たちの熱意があったからこそ、50号の発行まで続けられたと思う。これからも10年、20年といつまでも続くことを願う」とあいさつした。
50年の歩みを記した展示物を眺める会員ら -
たすけあいグループ「うつぐみ」が10周年式典
伊那市手良で宅老所・おおにしを運営するNPO法人「たすけあいグループうつぐみ」(倉田節子理事長)は4日、グループ立ち上げ10周年の記念式典を同市山寺の伊那北地域活性化センター・きたっせで開いた。会員ら約40人が集まり、節目を祝った。
うつぐみは、有償在宅福祉サービスを目指し、市内の介護経験者、ボランティア実践者らで任意団体を96年5月に設立。2003年には、NPO法人格を取得し、翌年に同宅老所を開設している。
倉田理事長は「介護保険は破たん状況にある。地域住民が支え合ってゆくことが大切」などとあいさつし、10年間を振り返った。
その後、NPO法人やじろべーの中沢純一理事長が「介護保険制度と地域の支え合い」と題し、介護問題について講演したほか、アマチュアサックス奏者の伊藤KGさんの演奏もあった。
伊藤KGさんのサックス演奏に耳をすませる出席者ら -
第19回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場
長野県芸術文化協会主催の第19回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場が3日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。芸術文化の普及のため音楽、舞踊、美術の各団体が日ごろの成果を発表し合った。
大ホールでは、大正琴、詩吟、民踊、舞踊の9ステージがあった。子ども達の寸劇を交えた構成吟、「マイアミ・ビーチ・ルンバ」をリズミカルに演奏した大正琴など多彩なステージに会場から大きな拍手が起きていた。
4日はフラメンコ、ダンス、バレエのステージがある。午後零時半から午後5時10分まで。華道展と水墨画展は午前10時縲恁゚後4時。入場料(全日程、全催し共通券)一般千円、小・中・高校生500円。 -
橋爪まんぷさんがチャリティーオークションの収益を寄付
伊那市在住の漫画家・橋爪まんぷさん(66)が2日、伊那市社会福祉協議会を訪れ、チャリティーまんが絵展の収益金の一部(2万円)を市福祉基金に寄付した=写真。
チャリティーまんが絵展は6年前から橋爪さんが伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーを使って開催している。今回は昨年末から今年1月にかけて開催。今年のえとである亥(いのしし)が井上井月の俳句を演じたコミカルなまんが絵の原画12枚を展示し、希望者に1枚5千円で落札してもらった。また、今回は初の試みとして12枚を1セットにまとめた卓上カレンダーを1部500円で販売。用意した120部が完売した。
橋爪さんは「福祉のために活用してほしい」と語り、今後は十二支をを一周したいと話していた。 -
伊那市子ども会育成会連絡協議会
伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)は1日夜、市役所で年度末総会を開き、長年に渡り青少年健全育成に尽力してきたミニバスケットボールクラブ「高遠キャットミンツ」の監督を務める会社員の野溝なつきさん(38)=同市東春近中殿島=を表彰した=写真。
野溝さんは夫婦で02年、高遠小学校のミニバスチームを設立。5年間に渡りクラブ員の週3回の技術指導などで健全育成に寄与してきた。6年目の本年、初の県大会出場を果たすなどの好成績も残している。
畑会長は「子どもたちの技術だけでなく心も鍛えている。健全育成に寄与している」と感謝。野溝さんは「子どもたちと接することは大人にとっても勉強になる。我が子への教育にも役立っている」と話した。
総会では、各地区の子ども会・育成会長ら約20人が出席し、本年度の事業、会計報告があった。あいさつに立った北原明教育長は「地域の子どもたちは地域で育てることが今後の課題。その課題を意識しながら活動を展開してほしい」と呼び掛けた。 -
伊那ビジネス専門学校で卒業式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で3日、06年度の卒業式があった。上伊那を中心に集まった情報経理学科3人、OAビジネス科3人の計6人が卒業。修了生らは、学校生活の思い出を胸に新たな旅立ちの門出を祝った。
三沢岩視理事長は「社会生活に慣れる努力が大切」と式辞。三沢校長は「新たなチャレンジ精神をそれぞれの場で発揮して」と、それぞれがエールを送った。
情報経理学科1年の堀内志織さん(19)=辰野町=が「社会人になることに不安もあると思うが学校で学んだことを思い出して」と送辞。同学科卒業の藤森一也さん(20)=諏訪市=は「学校での体験は今後の人生に役立つと思う。一日も早く自立することを努力したい」と答えた。
報経理学科は2年制、OAビジネス学科は1年制。同校は、少人数教育でパソコンや簿記、秘書などを学び各種資格の習得ができる。卒業生は、一人を除き上伊那や諏訪、飯田市の製造業社、会計事務所などに就職が内定している。 -
ベル伊那で現代陶芸掘出し市 6日まで
現代日本陶芸界に大きな足跡を残した物故作家から現存の人気作家の作品が集まる展示即売会「現代陶芸掘出市」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
青磁で有名な三浦小平二、色絵磁器の藤本能道、鉄釉陶器の原清ら人間国宝作家約20人の作品を含む約90点を出品。加藤卓男の「三彩貼花文手付花瓶」、鈴木茂の「志野湯呑」などの名品が数多く並ぶ。
関係者は「日本の焼き物がひと通り見られる展示になっている。1万円から400万円の名品、珍品に巡り合える特別企画展」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
上伊那各地の高校で卒業式
卒業シーズンを迎え2日、上伊那の高校でも卒業式が開かれた。その一つ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、卒業生274人に卒業証書を受け取り、ともに3年間を過ごした友人や恩師との別れを惜しんだ。
安藤貴幸校長は「弥生で学んだことを誇りとし、堂々と胸を張って社会に一歩を踏み出してほしい。自分の欲することだけでなく、人生の果たすべき使命を考えて行動していってほしい」と卒業生を激励。
卒業生代表の岡泰樹君は「弥生祭は苦難の連続だったが、目的に向かってみんなで頑張ればこれだけのことが実現するのだと実感した。さまざまな困難があると思うが、弥生で培ったものをもとに真実を見抜き、自らが主体的に行動できるようになりたい」と新生活に向けた志を示した。
上伊那でこの日に卒業式をした高校は3校。ほか5校は3日に予定している。伊那北高校は必須科目未履修問題に対応し、21日に延期している。 -
上伊那図書館の後利用は「市民のための思索・学習の場」
上伊那図書館後利用基本計画策定委員会(春日博人委員長、16人)は2日、後利用基本計画の報告書をまとめた。基本理念に「市民のための思索・学習の場」をすえ、博物館的用途に活用し、文化・教育の発信地とする。近く、正副委員長が小坂市長へ報告する。
「博物館的施設として整備保存し、隣接する上伊那郷土館は老朽化に伴い、取り壊すこと」を前提に、利活用・保存や周辺整備などを検討。
歴史的建造物であることから、構造やデザインはそのままの雰囲気を保ち、耐震改修と保存再生の整備をする。建物内部の部屋割りは大幅に変更せず、体験学習室、喫茶談話室、講堂、会議室など各階の利用を示した。
また、収蔵物を材料に、先人たちの足跡を学べるよう、市民を対象にした講座や展示を開くことも盛った。
郷土館跡地には、空調設備のある収蔵庫棟(延べ床面積千平方メートル)を建設し、古文書や考古資料を収める。
敷地は緑地化し、市民が憩える空間を作る。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那部宿、セントラルパークなどとも連携し、周遊に結びつける。
整備は07縲・9年度を予定。年内に郷土館を取り壊し、07年度中に収蔵庫棟の建設に着工する見通し。
想定事業は、耐震補強や改修工事、収蔵庫棟の建設など8億円。財源は、合併特例債を充てる考え。
委員会は昨年8月下旬から6回の会議を重ね、市民の提言を踏まえて報告書をまとめた。
上伊那図書館は、昭和初期に建てられた歴史的建造物。一部4階建ての鉄筋コンクリート造り。蔵書は2万冊ある。 -
伊那東部中 学校給食でアマランサスパン
伊那市の東部中学校は2日、栄養価が高い穀物「アマランサス」を使ったパンを給食で生徒たちに提供した。初めて並ぶ緑色のパンに生徒はびっくり。恐る恐る匂いを嗅いだり、一口大にちぎって味わうなどしてアマランサスについて関心を深めた。
学校給食で休耕地の活用に役立っている穀物の普及をしたい竏窒ニ同校の栄養士が提案。栽培などを目指す伊那地域研究会やパンの製造会社の協力で、ペースト状にしたアマランサスの葉を練り込んだパンが給食に並んだ。
栄養士によると、種は穀物として、葉や花は野菜として活用ができる。たんぱく質、カルシウム、鉄分、繊維質を多く含み、コレステロールを下げ、代謝を良くする機能があるという。
1年5組の向村繁君(13)は「外見にはびっくりするが、味は普段食べているコッペパンと同じ。うまい」と感想を述べていた。
同学校では昨年11月末、種を使った鳥肉料理も給食で提供されている。