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アルストロメリア 出荷本格化
出荷量全国一を誇る上伊那の冬の花「アルストロメリア」。
伊那市内のビニールハウスでは、需要の多いクリスマスと正月用を前に出荷作業に追われています。
伊那市美篶の中原睦男さんのビニールハウスでは、中原さん夫妻とパート7人が出荷作業を行っていました。
アルストロメリアは、夏場を除きシーズンを通して出荷していますが、クリスマスや正月前のこの時期は出荷量が多くなるということです。
13棟あるハウス内では、今年から栽培を始めたサンマリノやサフロンなど13品種を栽培しています。
作業は、ハウス内で出荷できる花を選び、機械で同じ長さごとに分けた後、束ねて箱詰めしていきます。
花は、15日に選花場に運ばれ関東や中京方面に出荷されるということです。 -
岡谷工業松田龍之介君 ラグビーで全国へ
伊那市日影在住で岡谷工業高校3年の松田龍之介君は、27日から大阪府で開かれる全国高校ラグビー大会に出場します。
13日は、松田君と両親が伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に出場の挨拶をしました。
ラグビーのエースナンバーといわれている背番号8番をつける松田君。
ポジションはフォワードで、攻撃の起点となります。
身長177センチ体重86キロ、ベンチプレスで115キロを持ちあげるチーム1のパワーと、100メートルを12秒で走る俊足が武器です。
2年ぶり25回目の出場となる岡谷工業は、2回戦を突破したことがないということで「岡工の歴史をぬりかえたい」と話します。
全国高校ラグビー大会は、27日から大阪府で開かれます。
岡谷工業の初戦は、広島県代表の尾道高校となっています。 -
来年度から「地域の科学」導入へ
高遠高校将来像検討委員会の専門部会が7日に開かれ、来年度から地域を教材として活用する「地域の科学」を授業に取り入れることが報告されました。
この日は高遠高校で2回目の専門部会が開かれ、高校の関係者や校外の有識者などおよそ30人が出席しました。
高遠高校将来像検討委員会は、定員割れが続いている高遠高校が、県が策定する第2期高校再編計画の廃止対象になる可能性が高いことから、学校の存続を目的に設置されました。
専門部会では、今すぐに始められることとして、PR活動や文理進学コースの充実など8項目について意見を出し合いました。
その中で「文理進学コース」の充実については「進学を目指す生徒と就職を目指す生徒が混在している。それぞれの希望にあった指導ができる環境が必要」といった意見などが出されていました。
また、地域の教材化・地域との連携について石城正志校長から、ジオパークなど地域の自然を活用した「地域の科学」という授業を来年度から始めることが報告されました。
石城校長は「実際に現場に出向き実地で学ぶことができる授業。高遠高校の新たな魅力として発信できれば」と話していました。
来年1月には、石城校長が上伊那郡内の中学校に出向き、学校のPRをすることも計画されているということです。 -
おもちゃ遊びをリハビリに 玩具療法
おもちゃ遊びをリハビリに役立てる玩具療法。
伊那市の玩具療法士古畑愛さんが10日、東春近の生協ケアセンター春近なないろの家を訪れ、玩具療法を行いました。
古畑さんは、今年10月に玩具福祉学会から玩具療法士に認定されました。
玩具療法は、障害者や高齢者がおもちゃで遊び、楽しみながらリハビリに役立てる方法です。
玩具福祉学会によりますと、玩具療法士の資格を持つ人は現在全国に30人ほどで、長野県内では古畑さんだけだということです。
玩具療法では簡単な動作で繰り返し遊べるおもちゃを使います。
おもちゃをつかんだり、手を伸ばす動作を繰り返すことがリハビリになるということです。
この日遊んだ棒を倒さずに引き抜いていくゲームでは、バランス感覚が養われるということです。
古畑さんは、おもちゃを使った療法の講座も開いていて、人材育成に力を入れていきたいとしています。 -
戸草ダムの今後について意見交わす
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が、13日に開かれ、多目的ダムとしての建設中止が決定している伊那市長谷の戸草ダムについて、治水ダムとしての早期建設を求めていこうと、意見交換が行われました。
この日開かれた対策協議会では、三峰川総合開発工事事務所から、多目的ダムとしての建設中止となった経緯の説明があり、治水ダムとしての戸草ダム早期建設について意見が交わされました。
委員からは、「戸草ダムは、上流域だけでなく天竜川流域全体の治水対策として必要であることを具体的に訴えていくべき」「飯田下伊那地域も含めた問題としてとらえてもらうためにも情報発信をしていくべき」「地元の生の声を直接国に届ける機会が必要」「県民の安全を守る立場として県の取り組み方も検討が必要」などの意見が出されていました。
協議会会長の白鳥孝伊那市長は「早期に建設が実現できるよう、期成同盟会などを中心にしっかり国に要望していきたい」と話していました。 -
高遠美術館に響く生の音楽堪能
伊那市のサン工業(株)の社員教育の一環で二胡&ポップスコンサートが8日、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれました。
サン工業では社員教育の一環として、生の音楽を聴こうと毎年コンサートを開いています。
出演したのは、歌手で元H2Oの赤塩正樹さんです。
赤塩さんは駒ヶ根市在住で、サン工業が行っている英語教育の講師をしていることが縁で今回出演することになりました。
赤塩さんはジャズやクリスマスソングなどを歌ったほか、H2Oのヒット曲も披露しました。
会場には社員や地域住民などおよそ140人が訪れ、美術館に響くプロの歌声を堪能していました。 -
新西箕輪公民館の概要示す
伊那市が老朽化により移転建替を計画している西箕輪公民館の新たな建設位置や基本設計の内容が12日示されました
これは市役所で開かれた、伊那市議会総務委員会協議会の中で市から示めされたものです。
それによりますと、建設場所はJA上伊那西箕輪支所の南側で、敷地面積は約3500平方メートルとなっています。
建物は、平屋建で延床面積は約1200平方メートルあり、現在の公民館の1.5倍の広さだということです。
建設位置や、基本設計についてはこれまで、市と地域住民の代表者が6回にわたり協議し決定したという事です。
市では来年度、新しい公民館の工事に着手し平成26年度の完成を目指します。
また、今日開かれた、総務委員会では、地域協議会の委員の任期を変更する条例改正案が賛成1、継続審査5で、継続審査となっています。 -
仙丈ヶ岳で遭難していた静岡県の兄弟ともに死亡
南アルプスの仙丈ヶ岳で遭難していた静岡県の兄弟が2人ともなくなっていたことが12日、分かりました。
伊那警察署の発表によりますと、遭難したのは静岡県浜松市の兄弟、井上務さん53歳と井上和弘さん47歳です。
行方不明のままだった和弘さんが12日新たに発見されました。
2人の母親の届け出を受け10日から警察などが捜索にあたったところ、昨日午後0時半ころ兄の務さんが六合目付近で、心肺停止状態で見つかりました。
死因は低体温症でした。
弟の和弘さんが見つかったのは、12日午前9時半ころで、兄の務さんの発見現場から北沢峠方面へ約100メートル下った地点です。
長野県側に滑落し、心肺停止状態で発見されたもので、死因は多発外傷だということです。 -
中国の反日運動の影響 県内17社「ある」
長野県は尖閣諸島国有化以降の中国の反日運動の影響調査の結果をまとめました。
それによりますと、県内62社のうち17社が日本製品不買の影響があると答えました。
12日は、伊那市の伊那合同庁舎で上伊那地域経済情報交換会が開かれました。
上伊那の自治体や金融機関など29団体が出席し、情報の共有を図りました。
調査は、長野県が10月に県内の62社にアンケートを行ったものです。
調査によりますと、日本製品不買運動の影響について「ある」と答えたのは17社の27.4%で、「ないが、ある見込み」「ないが、今後に不安あり」と答えた企業は27社で43.6%でした。
また、日本製品不買以外の影響については、「ある」と答えた企業が12社の19.4%で、「通関の遅れにより業務に支障がでている」「現地企業との密な連携が困難」などといった影響があるということです。
情報交換で伊那市は「領土問題があってからすぐに影響がでて、先行きの見通しがたっていない企業もある」と報告しました。 -
東農大生 漆戸醸造で酒造り学ぶ
東京農業大学醸造科学科の学生が、伊那市西町の酒蔵・漆戸醸造で、泊り込みで酒造りを学んでいます。
今年は、醸造科学科の3年生2人が、漆戸醸造でインターンシップ体験をしています。
13日は、もろみの水分や温度などを均一化させるための櫂入れや、現在、酒がどのような状態かをチェックするなどの作業を行っていました。
漆戸醸造の社長漆戸正彦さんが、東京農業大学の卒業生であることが縁で、受け入れを始めて10年になります。
全国で50ほどの醸造会社が学生を受け入れていて、上下伊那では、漆戸醸造のみが受け入れているということです。
受け入れは、21日までの12日間で、学生達は、蒸した米とこうじを合わせる作業から、酒を搾る作業まで、酒造りに関るほぼ全ての工程を泊り込みで学びます。
学生達が仕込んだ南箕輪村産のひとごこちという酒米を使った純米酒は、年明けから楽しめそうだということです。 -
上伊那医師会付属准看護学院の実習室完成
上伊那医師会付属准看護学院実習室の竣工式が12日伊那市狐島の上伊那医師会館で行われました。
実習室は鉄骨平屋建てで、延べ床面積は189平方メートル、総事業費は約5千600万円で、全額を国の補助金である地域医療再生基金で賄いました。
実習室にはベッド10床を入れることになっていて、1学年の定員40人が一度に実習できます。
竣工式には23人が参加しました。
実習室の増築は、上伊那地域医療再生計画に基づき看護師不足の解消のため行われたものです。
上伊那医師会の北原敏久会長は、「引き続き上伊那の看護職員不足への対応を考えていきたい」と話していました。
実習室は、12日から使用されました。 -
赤穂浪士が交通安全呼びかけ
11日から年末の交通安全運動がはじまりました。
伊那市役所前のナイスロードでは、山寺義士踊り保存会のメンバーが赤穂浪士の姿で道行くドラーバーに交通安全を呼びかけました。
11日は、山寺義士踊り保存会のメンバーや伊那交通安全協会など、およそ60人が参加しました。
交通安全運動は飲酒の機会が増えたり、路面が凍結して事故が起きやすいこの時期に毎年行われています。
運動の重点は高齢者の事故防止、飲酒運転の根絶などとなっています。
参加者たちは、ドライバーに「安全運転でお願いします。」などと呼びかけながら啓発チラシを配っていました。
伊那警察署管内の今年1月から12月10日までの交通死亡事故件数は5件で6人が亡くなっています。
年末の交通安全運動は12月31日まで行われます。 -
桜の冬支度本格化
11日の伊那地域の最低気温はマイナス8.7度とこの冬一番の寒さとなりました。
伊那市の高遠城址公園では来年の観桜期に向け桜の冬支度が本格化しています。
11日は、桜守の稲辺謙次郎さんら3人が高所作業車を使って作業を行っていました。
冬支度は、毎年11月中旬からはじまり公園内にある桜およそ1500本の手入れを行います。
作業は雪の重みで枝が折れないよう枯れた枝を払い、切り口には殺菌防腐剤が塗られていました。
この他にも枝を支える支柱の取り替えや木を叩いて中に空洞がないかチェックしていました。
稲辺さんはこの時期に桜の手入れをすることが大切と話していました。
高所作業車を使った作業は今月20日まで行われることになっています。
年明けからは市内各地の桜の木を見て回るということです。 -
南ア仙丈ヶ岳で遭難 1人見つかる
南アルプスの仙丈ケ岳で遭難した静岡県の兄弟2人の捜索が今朝から行われ、11日の午後0時25分に男性1人が心肺停止状態で見つかりました。
伊那警察署の発表によりますと遭難したのは静岡県浜松市の井上務さん53歳と井上和弘さん47歳です。
2人は7日から9日までの予定で仙丈ケ岳に登山に出かけたまま連絡がとれなくなり10日、家族が警察に届け出ました。
11日の朝、警察や南アルプス遭難防止対策協会のメンバーなど20人が捜索に向かい、午後0時25分頃、仙丈ケ岳へ通じる登山道で男性1人を発見しました。
男性は心肺停止の状態だということです。
現場は悪天候のため天候の回復を待って12日の朝から捜索を再開する予定です。 -
飯田線利活用について協議
JR飯田線の駅無人化への対応などについて考えるJR飯田線伊那市利活用検討協議会の初会合が10日、伊那市役所で開かれました。
協議会は学校関係者や商工団体、商店街関係者など25人で構成されています。
10日はJR東海の方針により来年4月から伊那北駅や沢渡駅などが無人化となることについてその対応を協議しました。
委員からは「飯田線は学生の利用者が多く防犯上心配。定期券の購入も不便になる。」
「利用者が減少については観光シーズンに合わせた臨時列車の運行など利用促進対策をとってもらいたい。」
「電車の遅れが常態化するのではないか。」といった声があがっていました。
協議会では駅の無人化対策のほか、駅の利活用、踏切問題、安全対策など、テーマ別に意見を集約するとしています。
駅無人化への対応については、関係自治体がそれぞれ、意見をまとめることになっていて、上伊那と下伊那地域が連携し要望しているJR東海との交渉の場にあげていきたいとしています。 -
高齢者福祉施設で伊那・高遠消防署が合同訓練
伊那消防署と高遠消防署は、高齢者福祉施設での火災を想定し、伊那市長谷の特別養護老人ホームサンハート美和で合同訓練を10日行いました。
訓練はサンハート美和の4階から火災が発生したという想定で行われました。
訓練には消防署の署員とサンハート美和の職員50人ほどが参加しました。
合同訓練は、伊那消防署と高遠消防署が災害時に的確に連携できるよう3年前から行われているもので、高齢者福祉施設で行われるのは初めてです。
署員らは、4階のベランダから利用者に見立てた人形をはしご車を使って救助していました。
煙が充満した建物の中に人が取り残されているとの想定で、署員が退路確保のためのロープと空気呼吸器を付けて捜索を行っていました。
伊那署と高遠署では、今後も合同訓練を行い、連携を強化していきたいとしています。 -
衆院選投票者数中間報告
長野県選挙管理委員会は、5日から9日までの中間投票者数を発表しました。
発表によりますと長野5区では、3日現在の有権者数は28万8947人で、昨日までに期日前投票を済ませた人は前回選挙の同じ時期と比べて2,739人少ない6,521人で、有権者数に対する割合は2.26%となっています。
伊那市は有権者数56,411人のうち、前回選挙の同じ時期と比べ266人少ない1,873人が投票し、割合は3.32%となっています。
箕輪町は有権者数20,085人のうち、前回選挙の同じ時期と比べ309人少ない329人が投票し割合は1.64%となっています。
南箕輪村は有権者数11,412人のうち前回選挙の同じ時期と比べ56人少ない294人が投票し、割合は2.58%となっています。
5区はほとんどの市町村で前回選挙の同じ時期より少なくなっていて、出足が鈍い状況です。
期日前投票は、15日まで行われています。 -
5人のパパが絵本んお読み聞かせ
伊那市の男性5人でつくるパパ,S絵本プロジェクト伊那によるイベントが9日、南箕輪村の村民センターで開かれました。
パパ,S絵本プロジェクト伊那は、医師、小学校教諭、幼稚園の先生、市の職員、本屋とそれぞれ別の仕事をしている5人組グループで、休みの日に読み聞かせを行っています。
2004年に結成し、現在は県内外で活動しています。
9日は、サンタクロースとトナカイに扮したメンバーが絵本10冊を読んだ他、歌を歌いました。
訪れた母親は「ユーモアがあってお腹の底から笑えた。子どもも集中して聞いていたので来てよかった」と話していました。
会場には、親子連れおよそ100人が訪れ、休日のひと時を楽しんでいました。 -
保育園児が平和教育
12月8日の開戦記念日にあわせ、旧陸軍伊那飛行場の跡地に建っている上の原保育園で7日、年長児を対象にした平和学習会が開かれました。
講師は、近くに住む伊那飛行場研究の第一人者久保田誼さんです。
上の原保育園では、伊那飛行場跡地に建設されていることもあり、子どもの時から戦争を考えるきっかけにしてもらおうと、昨年度から年長園児を対象にしたこの平和学習会を開いています。
久保田さんは、小さな子ども用に親しみやすい画面構成で話をしました。
「戦争の時には、ここに飛行機の練習場があったんだよ」と久保田さんが話すと、子どもたちからは「え縲怐vといった驚きの声があがっていました。
学習会は、1時間近くありましたが、子どもたちは、集中力を切らさず話に耳を傾けていました。
板山ひとし園長は、「難しい話だが、やるのとやらないとでは全く違う。こんな場所にも戦争の跡が残っていることを少しでも知ってもらいたい」と話していました。
上の原保育園では、保育士を対象に伊那飛行場の学習会も開いていて、板山園長は、これからもずっと続けて平和の大切さを子どもたちと一緒に学んでいきたいとしています。 -
手良歌会が歌集「山あぢさゐ」を出版
伊那市手良の短歌の愛好家で作る手良歌会の歌集「山あぢさゐ」が出版されました。
8日は手良憩いの家で歌会が開かれ、手良歌会の会員など16人が参加しました。
公民館教室、手良歌会は5年に一度歌集を出版していて、今回で4回目の発行です。
歌集には、講師の宮脇瑞穂さんによる短歌「初夏の通り雨に手良の里 山あぢさゐは色を増したり」のほか、会員の作品などおよそ400首が掲載されています。
手良歌会代表の向山文昭さんは、「歌を続けていくことで、それぞれの生活の変化を残していくことが大事」と話していました。
歌集は180部出版され、希望者に1,000円で販売されます。 -
荒井区住民がしめ縄作りを楽しむ会
伊那市の荒井区公民館によるしめ縄作りを楽しむ会が8日いなっせの荒井区事務所で開かれました。
8日は荒井区の住民などおよそ40人が参加しました。
しめ縄作りを楽しむ会は、手作りのしめ縄で新年を迎えてもらおうと荒井区公民館が毎年開いているものです。
参加者は、家族で協力するなどしてしめ縄をつくっていました。
形が出来上がると、押し切りという道具を使って藁の長さを切り揃えました。
押し切りは農家で家畜のえさとなる藁を細かく切るのに使われる道具です。
切り口がまっすぐになるため、はさみを使うよりもきれいに揃えられるということです。
ある参加者は、「しめ縄を買うのは簡単だが、伝統を受け継いでいくのは大切だと思った。上手に作れるようになるまで毎年通いたい」と話していました。 -
読書感想文 小中学生18人を表彰
上伊那の小中学生を対象にした読書感想文のコンクール、ニシザワ文芸コンクールの表彰式が8日、伊那市の創造館で行われました。
この日は受賞した18人の小中学生に、(株)ニシザワの荒木康雄社長から賞状が手渡されました。
最優秀賞には、小学生低学年の部に箕輪東小2年の福澤怜久くん、高学年の部に赤穂小6年の林和花さん、中学生の部に東部中1年の古畑花音さんが選ばれました。
コンクールは、伊那市で本屋として創業した(株)ニシザワが、地域の小中学生に本から様々なことを学んでもらいたいと毎年開いているもので、今年で9回目になります。
今年は上伊那郡内の小中学校27校から、過去最高の1430点の応募がありました。
荒木社長は「本をたくさん読んで、いろんなことを学び、文章にすることで自分の気づきを持ってもらいたい」と話していました。 -
伊那小2年森組にアルパカがやってきた
児童が自発的に課題学習に取り組む総合的学習の時間。
伊那市の伊那小学校では、いくつかのクラスが動物を飼っています。
そんな伊那小学校に、珍しい動物が仲間入りしました。
茶色いモコモコの毛、ツンと立った耳、この動物は・・・アルパカです。
アルパカは、南アメリカ大陸原産でラクダ科の動物です。
4日は、栃木県内の牧場から2頭のアルパカが伊那小学校に来ました。
名前は「タビ」と「いふ」です。
アルパカを飼うことになったのは、2年森組。
森組では、総合的学習の時間にこれまでサワガニなど小さな生き物を飼っていましたが、もっと大きな動物を飼ってみたいという思いから、全員で話し合いアルパカを飼うことになりました。
4日は、タビといふの入学式が行われました。
森組では、飼育環境や与える餌などを事前に学んでいて「餌の量を同じにする」「ビニールを食べさせないように気を付ける」など、児童全員で12の約束を誓いました。
本多俊夫校長は「命を預かることは難しいこと。1人ひとりが真剣に取り組んで下さい」と話し、タビといふの入学を許可しました。
小学校でのアルパカの飼育は、全国で3例目ということです。 -
係長級昇任試験の概要示す
伊那市が初めて実施する係長級への昇任試験の概略が7日市議会に示されました。
市議会一般質問で、議員の質問に市側が答えました。
伊那市が初めて行う係長級への昇任試験は、職員のやる気や質的な向上、組織の活性化を目的に導入されるもので、来年度からの人事異動に反映されます。
示された概要によりますと、主査を5年以上経験していること、25年以上務めていること、50歳以上であることのいずれかの要件を満たしていることが条件で、対象者は、200人いるということです。
試験は、筆記中心の一次試験が1月下旬、面接中心の2次試験が2月上旬のスケジュールです。
これまでは、管理職や理事者が経験年数などで昇任を決めていました。
白鳥孝市長は、「研鑽の結果を人事に反映させることで、適材適所の人材配置をさらに進めることができる」と答弁しました。
伊那市によりますと、県内19市の中では、一部の市でこうした昇任試験制度を取り入れているということで、今後は、課長補佐級への昇任にも採用したい考えです。 -
二十四節気~大雪~ 伊那リ銀世界
7日は二十四節気の1つ大雪です。
標高千メートルにある伊那市の伊那スキーリゾートのゲレンデには、人工雪が積もり銀世界が広がっています。
二十四節気の1つ大雪は、雪が激しく降り始める頃とされています。
伊那スキーリゾートでは、昨夜から今朝にかけ今季初めての雪まきが行われました。
雪まきは、毎年気温がマイナス2度以下になるのを待って行われます。
昨夜は、マイナス5度まで冷え込んだということで、関係者は良質な雪ができたと胸をなでおろしていました。
伊那スキーリゾートの昨シーズンの利用者数は、前のシーズンより2割多い4万5,700人でした。
今シーズンは、タイヤチューブのコースや、スノーボードのアトラクションが新設されます。
オープンは22日を予定していて、初日には豚汁やケーキが振舞われるということです。 -
ふるさとCM大賞NAGANO 西箕輪中知事賞
長野朝日放送が主催するCMコンテスト「ふるさとCM大賞NAGANO」で、西箕輪中学校が制作した伊那市のCMが2位にあたる知事賞に選ばれました。
西箕輪中学校のCMは、総合学習でCM制作コースを選んだ3年生12人が制作しました。
今年5月から取り掛かり、およそ4か月かけてつくりました。
コンテストは、市町村が地元の魅力をPRするもので、伊那市の作品として応募した西箕輪中の作品は、見事知事賞を受賞しました。
CMのタイトルは「ウマウマ動画」馬刺しの魅力をPRするものです。
構成から撮影までを全て生徒が行いました。
今年の、コンテストには県内から91作品の応募がありました。
伊那市のCMが知事賞に選ばれたのは今回が初めてということです。
西箕輪中生徒が制作したCMは、長野朝日放送で来年50回放送されることになっています。 -
企業などを対象に障害者雇用促進セミナー
障害者の雇用を推進しようと、上伊那地方事務所は、6日、企業などを対象にしたセミナーを開きました。
セミナーには、上伊那の企業や市町村など40団体が出席しました。
県は今年4月、上伊那地方事務所を含む県内4か所に「障害者職域拡大アドバイザー」を設置し雇用の促進を行っていて、セミナーもその一環で初めて開かれました。
この日は、南箕輪村田畑で和菓子を製造している(株)ダンヅカが、障害者雇用の事例を発表しました。
従業員22人のダンヅカは、2人の障害者を雇用しています。
ダンヅカ専務の有賀英之さんは「短所の裏返しは長所になる。障害者の性格をしっかり理解しているので問題なくやっていける」と話していした。
伊那養護学校を卒業しダンヅカに就職して14年になる守屋章さんは、「自分の稼いだお金で買った自転車で通勤できていることがうれしいが、車の免許を持っていないので、雨の日や冬の間は通勤が大変」と話していました。
今年6月1日現在、労働者の総数に占める障害者の割合を示す障害者雇用率は、長野県が1.83%、上伊那は1.62%となっています。 -
障害者福祉施設で製作した製品の販売会
9日までの障害者週間に合わせ、上伊那地域の障害者福祉施設で製作した製品の販売会が伊那市の伊那合同庁舎で開かれています。
3日は伊那市の障害者社会就労センターゆめわーくなどが、織物や食べ物を販売しました。
販売会は、障害者福祉施設の製品を多くの人に知ってもらい、工賃アップにつなげようと伊那保健福祉事務所が行っているもので、今年で6回目です。
販売会は年々定着し、平成19年の1回目の売り上げはおよそ5万円でしたが、5回目となった去年はおよそ11万円と2倍以上になりました。
伊那保健福祉事務所では、「工賃は伸びてきているところもあるが、小規模な施設ではいまだ厳しい状況。障害者が当たり前に暮らせるような社会づくりに理解をしてほしい」と話していました。
販売会は、7日まで伊那市の伊那合同庁舎で開かれていて、上伊那にある10の施設が日替わりで販売します。 -
子どもの体に触れて育てるワークショップ
伊那市のNPO法人山の遊び舎はらぺこによる第5回子育てを考える集いが1日西春近のくぬぎの杜ホールでひらかれました。
ワークショップには、50組ほどの親子が参加しました。
野外保育所を運営するNPO法人山の遊び舎はらぺこは、毎年子育てに関する講演会やワークショップを開いていて、今年で5回目です。
ワークショップでは、東京都在住の整体師山上亮さんが、子どもの体に触れて育てる子育て法について指導しました。
子どもが甲高い声で騒いでいるときは、目や神経の緊張が原因の時があるとして、「頭の上の部分に手を当てると緊張が緩む」など、触れ方を指導していました。
ある参加者は、「触れることで子どもとのコミュニケーションができよかった。家でも実践したい」と話していました。 -
白鳥市長「TPP参加は反対」
伊那市の白鳥孝市長は、環太平洋パートナーシップ協定・TPPについて、参加に反対との自身の考えを明らかにしました。
これは、6日開かれた伊那市議会12月定例会の一般質問で、議員の質問に答えたものです。
白鳥市長は、「衆院選の争点ともなっているが、充分な議論がされていないのが問題。慎重に検討、議論し、国民の合意を得る事が必要」とした上で、「個人的にはTPPへの参加は反対。国益に反するところが多い」との考えを明らかにしました。
白鳥市長は、「農業出荷額が1/4になるとの試算も出ている。工業にはメリットがあるともいわれているが、資本力の弱い地方の中小企業では淘汰が進むのではないか。医療分野でも、市場原理が医療に持ちこまれると崩壊につながるとの声もある。地方がどうなるかを第一にTPPを考えなければならない」と述べました。