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駒ケ根で重傷交通事故
16日午前7時45分ごろ、駒ケ根市赤穂北割一区の市道交差点で伊那市伊那部の会社員神山奈穂美さん(25)運転の普通乗用車と宮田村の会社員前沢稔さん(39)運転の普通乗用車が出会い頭に衝突。神山さんが右腕の骨を折るなどの重傷、前沢さんがひざを打つ軽傷を負った。
交差点に信号はないが見通しは良い。駒ケ根署が原因を調べている。 -
上伊那医師会の乳がんの早期発見のための健康講座
上伊那医師会が主催する健康講座「乳がんの早期発見にむけて」が13日、伊那市の生涯学習センターであった。、県内の病院で乳がん診療に当たる医師らを講師に迎え、乳がんの検査や診断、治療に関する現在の状況を説明=写真。乳がんの予防、早期発見への理解を深めた。
信州大学医学部附属病院乳腺内分泌外科診療教授の藤森実さんは、生活習慣、特に食事の欧米化に伴ない、乳がんが増えてきたと言われていることなどを紹介。しかし、マンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)診断が進んでいる米国に比べ、日本ではマンモグラフィーを受ける人がいまだに少ないため、確実な安心を得るためにも、進んで検診を受けることを促した。
会場からは「乳がんは遺伝する確率が高いのか」などという質問があり、「遺伝性乳がんと診断される人は15パーセントほど。また、隔世遺伝することはないため、遺伝で乳がんになる確率は高いわけではない。しかし、可能性としてのリスクは高くなるため、乳房検診は早く受診した方がよい」などと答えていた。 -
よりあい東春近会議がオオムラサキの郷づくりに向けた取り組みを開始
国チョウ「オオムラサキ」の舞う郷を実現しよう竏秩B東春近地区の有志でつくる「よりあい東春近会議(会員20人、戸田政光会長)は本年度、「オオムラサキの郷づくり」に向けた検討・調査を開始する。
田原区で確認されたことを皮切りに、東春近では松くい虫被害が徐々に進行。被害の拡大を防ぐため、各地で枯れたアカマツを伐採してきたが、そのあと地利用が課題の一つとなっていた。同会議でも、あと地について検討。その中でオオムラサキの幼虫のえさになるエノキを中心とした広葉樹を植樹し、オオムラサキの生息できる里山づくりができないかという話が浮上した。
オオムラサキは一部を除く日本全土に生息分布するタテハチョウ科のチョウ。クヌギやコナラなどの樹液をエサとし、広葉樹の多い里山などに多く生息している。
本年度の元気づくり支援金事業としても内定し、まずは地区内の松くい虫被害状況の把握や実際にオオムラサキが生息できる環境が整うのかなどを調査し、土地の所有者と交渉しながら試験的にエノキを植えていきたいとしている。今後は地区内の団体にも参加を呼びかけ、取り組みの輪を拡大していく。
戸田会長は「東春近は10地区の集合体だが、取り組みを通して地域が一つにまとまっていけたら」と話していた。
また、同地区には「日本鱗翅(りんし)学会」に所属してチョウの生態観測に取り組んでいる窪田勝好さんがいるため、窪田さんを講師に迎えた講演会を開催することも計画している。 -
油絵3人展 ギャラリー喫茶「花鳥四季彩」で
伊那市内に住む油絵愛好者の小松公明さん(64)らによる展示「油彩3人展」は27日まで、同市東春近車屋のギャラリー喫茶「花鳥四季彩」で開いている。油絵を始めて2、3年と間もない3人が作品を批評してもらおうと考えた展示で、風景や花などを題材にした力作20点が並ぶ。
出展者は小松さん、平沢孝一さん、小林茂さんの3人で、市内で開いている油彩教室「おひさまクラブ」で学ぶ同学年の仲間。月2回、同教室で講師の造形画家碓井伍一さんの指導を受けている。今回、碓井さんも賛助作品3点を出展した。
作品は南アルプスの残雪に映える桜の花を描いた風景や、誘惑されそうな雰囲気を持つ真紅のバラなどさまざま。3人の感性が織り成す個性豊かな見ごたえのある展示になっている。
小松さんは「ようやくこれだけの作品を描き貯めることができた。それぞれが自分のお気に入りの作品を持ちよったので、これが次のステップにつながるよう、来場者に批評してもらいたい」と来場を呼びかけている。
月曜日は休み。午前10時30分縲恁゚後8時30分(最終日は4時まで)。
ギャラリーに並んだ作品を眺める小松さんと平沢さん -
長芋・ゴボウオーナー開園祭
伊那市西箕輪はびろ農業公園みはらしファームの「長芋・ゴボウオーナー」開園祭が13日、羽広の畑であった。16家族が収穫を楽しみに種まきをした。
応募は16家族30区画。約半分はリピーターで、地元のほか東京、大阪、岐阜、静岡、愛知など県外からも参加した。
農業の西村勇一さん=羽広=の畑で、1区画約3・5メートルの畝に長芋は種イモ13個を植え、ゴボウは種をまいた。子ども連れで参加した家族もあり、子どもたちは楽しそうに種まきをしていた。収穫までの草取りなど管理は西村さんがする。
今年で3年目の参加となる南箕輪村の夫婦は、「ほかの野菜は作れるけど、長芋は出来ないので参加している。自分達で食べて、さらに子どもに送るのにちょうどいい量が収穫できる」と話していた。
収穫祭は11月初旬の予定で、掘りたての長芋とゴボウを使った料理も味わう。 -
コメリが手良保育園で園児らとともにシバザクラ植え
ホームセンターなどを展開するチェーンストア・コメリ(本社・新潟県、捧雄一郎社長)のコメリH&G伊那店(美篶、大塚良幸店長)は15日、伊那市の手良保育園(伊藤正子園長)を訪れ、シバザクラ100株を園児らとともに園内の一角に植えた。
地域貢献を目的とする「緑資金ボランティア活動」の一環。伊那店では7年前から地元の保育園や小学校に花の苗を寄贈し、子どもたちとともに植付け作業を行う中で交流を深めてきた。
今年は手良保育園をはじめ7つの小中学校へ花の苗を寄贈。昨年は店舗のある美篶地区のみで実施したが、好評だったことを受けて今回は実施個所を増やした。
手良保育園では年長、年中園児が作業に参加。店長の大塚さんの指示に従いながら、ポットから出したシバザクラを丁寧に植え付けた=写真。
伊藤園長は「子どもにとってもすごく良い経験なのでありがたい」と話していた。 -
青葉給食
伊那市の伊那東小学校(山本一夫校長、706人)で15日、青葉給食があった。新緑に萌える桜の木に囲まれた校庭で全校児童が給食を楽しむ企画。姉妹学級同士でグループをつくった児童たちは、青空の下、5月の日差しを浴びながら給食を楽しんだ。
1年生は6年生、2年生は4年生、3年生は5年生とともに会食した。この日の献立は鳥の唐揚げやおにぎり、ゼリーなど子供たちに人気のメニューばかり。朝からくもり空だったが給食の時間になると晴れ間も現れ、会話もはずんだ。
4年生の牧内さんごちゃん(10)は「外で食べる給食はおいしいし、姉妹学級の友達とも仲良くなれた。天気になってよかった」と笑顔で話した。 -
仲仙寺の仁王門 一世紀ぶりの建て替えへ
伊那市西箕輪羽広の仲仙寺(師田香雪住職)は、県宝・木造金剛力士像を安置している仁王門を建て替える。老朽化に伴う1世紀ぶりの新築で、今夏着工し、年内に完成させる予定。
##本文
仲仙寺は平安時代の高僧慈覚大師の開基、817(弘仁7)年の開創とされる天台宗の古刹(こさつ)。金剛力士像は室町時代の主流仏師の作で、日本彫刻史における意義は高く、05年に県宝の指定を受けている。昨年春の総代会で新改築が決定した。仁王門は明治初期の建立と推定され、これまでにも改修が繰り返されてきたが、雨漏りや、かわら屋根のたわみなど傷みが激しく、直射日光や風雨による金剛力士像への影響が心配されている。
新しい仁王門は木造の本格的な一層式楼門で、「銅板本がわら棒ぶき屋根」の入母屋作り。規模はこれまでとほぼ同じで幅7メートル奥行3・5メートル高さ7・3メートルほど。消火栓の関係があって現在地から南・西へそれぞれ2メートル寄せ、芭蕉の句碑や参道の石段なども移動する。事業費は約4000万円。檀信徒や有縁者らを中心に浄財・寄進などでまかなう方針。
師田住職は「大切な像でもあり、ふさわしい門になれば」と話している。 -
光風会員 横山光一さん(76) 伊那市西春近
陶芸を始めたのは、30年ほど前。企業を経営し、正月と盆以外は仕事に追われる毎日。「このまま働くだけで、人生が終わるのは寂しい。何か趣味を持とう」と考えていたとき、伊那市西春近公民館で陶芸教室の受講者を募集していると知り「これだ!」と早速、申し込んだ。教室へ通い、高遠焼の唐木米之助さんから陶芸の基礎を学んだ。
企業経営のほか、西春近商工会役員も務め、やることばかりだったが「人に勧められたことじゃないから、苦痛と思わなかったし、楽しかった。忙しい、忙しいと言いながら、時間は作れるんですよね」。自らのかまを設け、午前4時半に起き、仕事へ行くまでの間、ろくろに向かって作品を作った。仕事から帰ってきても、夕飯を食べ終わると、また作品作りに取りかかるという繰り返し。
ゆう薬は、原料の石の粉、ゆう薬、酸化銅を買い、自分で調合して色を作り出す。
失敗率が高く、焼き物の中で出しにくい色の一つとされる赤色の「辰砂(しんしゃ)」。ゆう薬の調合、焼き方の還元具合など条件がそろわなければ良い色は出ない。
仲間と一緒に訪問した、ある窯元から「辰砂はやめなさい」と言われたほど。それでも「何とか安定した色を出したい」と追求している。
「原点に返れ」と自分の作品にしかられたことがある。知人の家を訪ねたときのことだ。床の間に飾ってあった作品を手に取り、ふと、裏に自分の名を刻んだ銘「光」を見て衝撃を受けた。作品が仕上がり、命を託すように書いた一文字。20年、30年と経験を重ねるうち、精神の入れ方が初期と違うことに気づいた。作品は、自分自身を映し出す。「形や色がよければ良いだけでは、人の心に響くような感動する作品は生まれない。一つひとつに心を込めて作らなければ」と初心を忘れず、自分を律する。
伊那市高遠町の信州高遠美術館で開く陶芸展(6月4日縲・月1日)を控える。これまでの集大成として、つぼや花器など約20点を展示する予定。
精根込めて作った作品を多くの人に見てもらえることを楽しみにしている。
光風会員のほか、信州美術会、伊那美術会などに所属する。
(湯沢康江) -
全国陶器祭り
伊那市西町の春日公園で20日まで、全国陶器祭りが開かれている。会場には信楽、有田、伊万里、瀬戸、益子、九谷など、全国各地の陶器など15万点以上が並び、気に入った一品を探し求める来場者でにぎわっている=写真。
産地直送の安くて良い商品を竏窒ニ今回始めて伊那市での開催を決めた同陶器祭りは、参加8社が合同の行っているもの。全国各地で年間で約25回ほど市を開催している。
今回は人間国宝の三代徳田八重吉が手掛けた九谷焼をはじめ、庄村建、川崎誠一など有名作家による作品もあるほか、市価の20縲・0パーセントまで割り引かれた一品が多数並んでいる。
陶器市実行委員会代表の草野博司さんは「それぞれの地元で売っているような値段でやっており、特価品もある。足を運んでいただければ話をしながら値段交渉もできるので、楽しんで購入できるので、ぜひ一度見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは陶器市実行委員会(TEL090・3072・5621)草野さんへ。 -
第16回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人、井上井月をしのんで毎年開催している「第16回信州伊那井月俳句大会」が13日、伊那市高遠町の高遠閣であった。一般1865句、小中学生9478句の中から選ばれた入賞者を表彰したほか、当日句吟行などもあり、参加者は歴史のある高遠城址を歩きながらそれぞれの思いを作品につづった。
井月没後120年に当たる今年は、昨年の合併で新伊那市となり、歴史的な出来事とのゆかりが深い高遠町での開催を企画。今回は一般、小中学生の部ともに投句者数が前回を上回り、一般の部に380人、小中学生の部に3529人からの応募があった。特に小中学生の応募は過去最多。地域別では県内の他地域からの応募が多く247人。県外からの応募もあった。
小中学生の応募作品は、子どもの感性で見つめた発想豊かな作品が主に入選作に選ばれ、春日愚良子信州井月会会長は「子どもの場合、言葉の中に大人のあかがついていないことが大切。周りにこだわらず、子どもの発想で自由に詠んだものほど読む人に新鮮な印象を与える」と講評。また、一般では伊那市の河野ふさ子さんの作品「井月の墓に立ち寄る雪婆」が大賞を受賞したほか、岡谷市の宮下白泉さんの「泳ぎゐて海と一緒に祓はるる」が伊那毎日新聞社賞を受賞している。 -
第4回さわやかウォーキングイン西町
伊那市西町区は13日、「第4回さわやかウォーキングイン西町」を開いた。区民約140人が参加。カルチャーセンターを発着として約7・5キロの道のりを歩き、新緑の季節を楽しんだ=写真。
もともと西町区ではこの時期に運動会を開催していたが、年々参加者が少なくなっていたこともあり、4年前にウォーキングイベントに切り替えた。
参加者はますみヶ丘マレットゴルフ場を目的地に会話を楽しみながら歩行。また、マレットゴルフ場では元信州大学農学部教授の建石繁明さんによる講話「身近な自然を感じてみよう」もあり、大人も子どもも身近な生き物についての関心を深めていた。 -
第72回伊那市スポーツ少年団春季球技大会
第72回伊那市スポーツ少年団春季球技大会が13日、伊那市の美すずスポーツ公園運動場などであり、軟式野球とミニバスケットボールに励む小学生たちが、南信大会への出場権をかけて競い合った。
市内の14チームが参加した軟式野球では、南信大会の出場権を手にする上位8チームの座をかけてトーナメント戦を展開。決勝戦は、1回戦から各チームにかなりの点差をつけて勝ち進んできた伊那北スポーツ少年団が西友クラブに19点対0で圧勝した。男子に混ざって女子が活躍しているチームもあり、大きな声を掛け合いながら熱戦を繰り広げていた。
伊那市スポーツ少年団は南信地区内でもレベルが高く、地区大会を勝ち抜いて県大会に進むことも多い。
南信大会に進む上位8チームは次の通り。
(1)伊那北スポーツ少年団(2)東春近南スポーツ少年団(3)竜東スポーツ少年団(4)西友クラブ(5)手良スポーツ少年団(6)美篶野球スポーツ少年団(7)伊那中部スポーツ少年団(8)西春近スポーツ少年団 -
高遠町婦人会総会
伊那市高遠町婦人会(会員110人)は13日、07年度総会を高遠町福祉センターで開いた。本年度の事業計画と予算案を承認したほか、丸田南枝会長をはじめとした本年度の役員体制を紹介した。
本年度同会では、高遠っ子みまもり隊への参加やプールの草取りなどといったボランティア活動などに重点を置きながら公民館学級、盆踊り大会などといった活動に参加し、地域づくりの主体として、さまざまな取り組みを進めていく。
丸田会長は、行政に頼ることなく、金銭的メリットもないが、地域のために活動するのが本来の婦人会ではないかという過去に聞いた話を紹介し「会員の減少、高齢化、若い人が入ってくれないなど、悩みは尽きないが、自然体で楽しみながら高遠町婦人会としてやっていけたらと思う」と語った。
本年度の役員は次のみなさん。
◇会長=丸田南枝(番匠)
◇副会長=福沢初子(常盤)
◇総務=春日日出子(小原)
◇会計=安部幸子(五番)
◇監事=黒河内文江(本町)春日悦子(新町) -
第14回県柔道整復師会南信支部少年柔道大会
第14回県柔道整復師会南信支部少年柔道大会が13日、伊那市武道館であった。南信地区で練習に励む小学生でつくる25チームが集まり、日ごろの成果を競い合った=写真。
小学校高学年を対象とする同大会は、心身の健全育成と親ぼくを深めることを目的に毎年5月に開催している。チームは4年生1人、5年生2人、6年生2人で編成。上位3チームは7月8日に開かれる県大会への出場することとなる。
上伊那から7チームが出場した今大会では、伊那市の創武館道場が準優勝したほか、辰野町の辰野町柔道協会Aと飯島町の飯島柔道クラブが3位に入賞する健闘を見せた。また、3位2チームは県大会への出場権をかけて対戦。結果、2対1で辰野町柔道協会Aが勝利し、創武館道場とともに県大会に進むこととなった。 -
伊那市ふるさと大使の後藤純雄さんが死去
ゴトウ・プロジェクトの代表で伊那市のふるさと大使としても活躍してきた後藤純雄さん(72)が12日、死去した。
後藤さんは1935年3月10日生まれ。伊那市山寺区の出身で、現在大鹿歌舞伎を題材とした映画「Beauty竏樗・オきもの」の撮影をしている後藤俊雄映画監督(67)=飯島町=の兄にあたる。
1958年にNHKサービスセンターに入社。スタジオパークの館長などを務めた後、2001年、自身の会社「ゴトウ・プロジェクト」を設立した。96年から伊那市のふるさと大使を務めており、市政施行40周年記念NHK公開番組「ふたりのビッグショー」や、伊那市制施行50周年記念「NHKのど自慢」の全国中継実現のために尽力したほか、NHK交響楽団、講師の派遣などを通して伊那市の文化活動に貢献した。
17日の午前11時から東京都三鷹市の法専寺で告別式を行った後、伊那市の常円寺で埋骨式を行う。 -
第29回プロドライバー事故防止コンクールで最優秀賞を受賞した伊那バスの運行管理責任者
伊那市東春近
小林金俊さん(63)車両の運行状況把握、運転者の指揮監督、事故防止対策など運行にかかわるあらゆることを管理する運行管理を統括している。一般路線バス、高速バス、観光路線バスなどに加え、各市町村の委託運行バス、貸切バス、観光バスなど、多い時には1日に100台以上を送り出すことになる。
「ここは伊那バスの心臓部。24時間体制で運行状況をチェックしたり、これから出発するバスの運転手がここで健康状態やアルコールが残っていないかなどをチェックしていく。24時間はえらいことだが、お客さんに安全で快適に乗ってもらうことが第一」と語る。
◇ ◇
18歳で伊那バスに入社。その後、車掌や夜行バスのガイド、スキー場の管理者、営業など、あらゆる部門を経験してきた。
夜行バスのガイドの時にはお客さんに楽しんでもらうための雰囲気づくりに奮闘。当時は高速道路も自家用車もなく、伊豆に行くにも夜行バスを利用するのが一般的だった。
「お客さんは楽しみで旅行に行くのだから、少しでも楽しんでもらいたいと思ってね。でも、昔は今のバスと違ってカラオケやビデオもなく、マイク一つでどうにかしなければならなかったから、先輩の運転手に教えてもらいながら全国の名所や旧跡を覚えた。今でも、日本中の名所や旧跡が分かるし、上伊那でも路線バスが通っているところの地理なら大体分かるよ」
◇ ◇
運行管理責任者となってからは交通事故防止を第一の目的として安全で快適な運行のために尽力。交通事故防止やマナーに関する研修会を開いたり、目標月間を設定するなどして、直接運転に携わる運転手だけでなく、すべての社員が一丸となって交通事故防止に高い意識を持ち、お客さんには快適に乗車してもらうための環境づくりに努めてきた。
「バスはドライバーとガイド、車両の3つがそろわないと走らない。運転手の場合、入社しても路線バスに乗るまでにはかなりの時間をかけて研修をし、高速に乗れるようになるには2、3年かかる。ガイドだって一人前になるには数年かかるけど、やっとこさ高速を走れるようになって、お客さんからいい意味での声が返ってくるとすごく嬉しい」
◇ ◇
今月8日には、県内のバス、タクシー、トラック事業所の中で交通事故防止や交通安全に高い意識をもって取り組んでいる事業所を表彰する「第29回プロドライバー事故防止コンテスト」(県交通安全協会連合会、県警など主催)伊那バスがで7回目の最優秀賞を受賞した。
「社員が一丸となって交通事故防止に努めてこなければこういう表彰は受けられないと思う。価値ある表彰を受けられたのは嬉しいこと。安全で事故防止のための目標を達成するためにこれからも最大限の努力で取り組んでいきたい」 -
西駒山野草展示会13日まで
西駒山草会(13人、網野幸治代表)の第6回西駒山野草展示会が12日、南箕輪村南原の南原公民館で始まった。斑入り植物など珍品ぞろいで、多くの来場者がじっくりと鑑賞している。展示は13日まで。
アツモリソウをはじめヤマシャクヤク、エンレイソウ、ヤブレガサ、ハッカクレンなど会員が大切に育てた約150種類、400鉢を展示している。今年は、ゆっくり鑑賞してほしい-と廊下にも山野草を並べた。
同会の展示会は、斑入り植物などの珍品がそろうことで知られ、「これだけの展示品は全国的にもない」と言われるほど。年々訪れる人が増えているという。
網野代表は、「珍しいものがいっぱいあるので、一人でも多く方に見てほしい」と話している。午前7時縲恁゚後4時。 -
高遠高校同窓会代議委員会が校名検討を承認
高遠高校同窓会代議員会(井口公雄会長)は12日、総会を開き、08年度から導入する新カリキュラムに合わせ、校名検討を進めたいとする学校側の提案を承認した。
高校改革プランに伴う高校の再編整備が進む中、同校では今後の生き残りをかけて新カリキュラムの導入を検討してきた。校名についても、検討を求める声が挙がっており、今年2月の「将来の高遠高校を考える会」で校名検討を提案。しかし、一部から「なぜ変える必要があるのか」といった声が挙がったため、進行をストップし、同窓会の役員会など話し合いを行いながら校名検討実施に向けた調整を図ってきた。
学校は「校名検討は何が何でも変更しようとするものではない」と強調。今後、25日に開く高遠高校振興会理事会と将来の高遠高校を考える会で再び校名検討の是非を問い、承認が得られれば一般から広く校名を募集していく。しかし、現状のままが良い場合には現在の名前をそのまま書いて応募することもできる。 -
八幡町商店会の新名称は八幡町ロマン通り商店会に決定
八幡町実業団協同組合を解散し、今年2月から新組織をスタートをした伊那市の衣料店や飲食店でつくる八幡町商店会(仮)は11日夜、役員会を開き、新しい組織の名称を「八幡町ロマン通り商店会」(尾崎晃一会長)とすることを決定した。
新しい名称は加盟各店から募集。全部で15点の応募があり、それらを商工会役員などで検討した結果、「昔懐かしいロマンを感じさせる」などといった理由で今回の新名称に決定した。
解散した協同組合は、地元のイベントなどの企画・運営などを事業として取り組んでいたため、新組織でもこれらの事業は継続して行っていく方針を固めており、新組織となって始めてのイベントとなる7月8日の「祇園まつり」では、“ロマン”という時代を連想する当時に流行った「ポン菓子」や「米ゴマ」などを取り入れたイベンを行う。
尾崎会長は「ロマンを探りながら商店で買い物してもらえれば」と話していた。 -
つつじ祭に合わせて第75回高尾神社例大祭が開催
伊那市山寺区の高尾神社で12日、第75回高尾神社例大祭があった。約500本のツツジが見ごろを迎える中、境内にはさまざまな出店が並び、地元の小学生が神事「裏安の舞」を披露。また、特設部隊では地元の太鼓グループや伊那小学校の児童らによる発表があり、訪れた地元住民を楽しませた。
高尾神社は1933年に山梨県の南アルプス市から遷宮したもので、それ以来、公園内にツツジを植え、毎年ツツジの花の時期に合わせて神社の例祭を行ってきた。
例年訪れる人が限られてきていることもあり、今年は家族連れをターゲットとして子どもに人気のアニメキャラクターが登場するイベントを企画。また、午後は子どもみこしもあり、祭りに活気を添えていた。
今年は花雨が少なかったことから花の咲きは今ひとつだというが、園内では赤や紫色のツツジが徐々に咲き始めており、訪れた人の目を楽しませている。 -
5月臨時県会で決定した常任委員会・議会運営委員会における上伊那選出県議の委員会、役職
5月臨時県会で決定した常任委員会・議会運営委員会における上伊那選出県議の委員会、役職は次の通り。
◇向山公人(伊那市、創志会)=総務警察委員会、委員長
◇佐々木祥二(駒ヶ根市、創志会)=文教企業委員会、委員長
◇垣内基良(辰野町、自民党県議団)=商工観光生活環境委員会、副委員長
◇小林伸陽(箕輪町、共産党)=土木住宅委員会、副委員長
◇木下茂人(伊那市、自民党県議団)=文教企業委員会 -
かんてんぱぱで第7回木曽の29人展
木曽地域に住む芸術家らでつくる木曽作家協会(桝田千秋代表)は14日まで、「第7回木曽の29人展」を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。油彩、水彩、アクリル画、漆芸などの約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は木曽地域で芸術活動していたグループや個人が集まって発足。さまざまな分野に携わる50代縲・0代のメンバーが所属しており、ともに作品発表などを行いながら互いの技術向上に努めてきた。
グループ展は今回で7回目。これまでは塩尻市や松本市などのギャラリーで行ってきたが、権兵衛トンネルが開通したことで今回初めて伊那市での作品展を企画した。
会場には4号から100号までの多彩な作品があり、「御嶽」「御岳参道」などといった地元風景をテーマとした作品や、自身の内面を見つめた抽象画などが展示されているほか、木曽を代表する伝統工芸の一つ、漆工芸も並んでいる。
出展者の一人古畑多美枝さん(77)は「作品は本当にさまざま。それぞれの作品の違いを楽しんでもらえれば」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那市応援協定関係者会議
伊那市は11日、市役所で、災害時に応援協定を結ぶ団体関係者との連携を深めるための会議を開いた。災害発生の恐れのある梅雨期を前に、協定を結ぶ15団体の各担当者と市職員の計60人が集まり、昼夜の連絡先や協定内容の情報交換などをした=写真。
昨年7月の豪雨災害時に市と協定団体間で円滑に連携が取れなかったため、具体的な連携方法や応援手段などを確認するために開いた。あいさつに立った小坂樫男市長は「いざという時に向け、連絡形態の整備が必要となる。梅雨期に向けてこの会議で準備をしていきたい」と話した。
市は、95年から災害時の医療救護、緊急情報などの放送、応急生活物資供給などに関し、23団体と協定を結んでいる。 -
「春の全国交通安全運動」始まる
「春の全国交通安全運動」が11日、全国一斉に始まった。20日までの10日間、県や警察が協力し「子どもと高齢者の交通事故防止」を基本テーマに交通事故防止を呼びかける。
伊那市では初日、市役所前の市道環状南線に交通安全指導所を開設した。伊那警察署、上伊那地方事務所、市、市交通安全協会連合会などの関係者約70人が啓発チラシなど200セットを信号待ちのドライバーに配布した=写真。
伊那署の小嶋惣逸署長は「年間の交通事故抑止を占う重要な季節の運動。身近な事故が減るよう働きかけたい」とあいさつ。同指導所の開設中、参加者たちは「交通安全運動に協力を。お気をつけて」と呼びかけて無事故を祈った。
同署によると、管内の人身事故件数(本年から10日現在)は、187件(同期比1件増)、けが人は250人(同30人増)、死者0人(同1人減)。事故は交差点付近で多く、自動車を運転していたけが人の1割は、シートベルト不着用だったという。 -
伊那60歳ソフトボールリーグ開幕
伊那市と南箕輪村の愛好者でつくる「伊那60歳ソフトボール連盟」(松川文夫会長)のリーグ戦開幕式が10日夕、伊那市の美篶公民館であった。昨年より1チーム多い11チームから約80人の選手らが集まり、熟年ソフトボールの開幕に胸を高ぶらせた。
会長代理で事務局の飯島豊さんが「待ちに待った60歳ソフトボールの開幕となった。長い1年間だがけがのないように和気あいあいと楽しむことを期待する」とあいさつ。
昨年の優勝チーム「西町クラブ」の主将、大木島登さん(72)は「年を取ってもグラウンドに立っていられる喜びを噛み締め、スポーツマンとして勝負にこだわりながらものびのびと楽しくプレーする」と力強く選手宣誓した。
本年は南箕輪村のチーム「まっくん」が参加。全11チームで総当たり戦を5竏・0月、高遠、手良、美篶のグラウンドで展開する。
この日は、雨天のため開幕戦を順延した。 -
男女共同参画研修会 伊那市の北福地区で開く
伊那市富県の北福地区(斉藤喜啓区長)は9日夜、同集落センターで、市の呼び掛けに対し、区内の役員に女性を積極的に登用していくため「男女共同参画研修会」を開いた=写真。区会役員や一般住民ら約30人が集まり、市の男女共同参画推進関係者らの話を聞いて、男女共同参画について知識を深めた。
市政策推進課男女共同参画係の馬場よし子指導員は「県、市議会議員に女性がいるのに身近な区会に女性がいないのはおかしい。もっと女性の意見を生かせる場所を」と主張し、市男女共同参画推進委員で山寺区で初めて区会議員を務めた唐沢敬子さんは「女性が一歩踏み出す勇気がほしい」と訴えた。
話を聞き終わった区民らは「区の役員は年功序列であったり、回り役になっているので役員の選任規約を改正する必要がある」「女性の登用に関して、皆が同じ意識を持っていなければ叶えられない」などの意見が活発的に交わされた。
斉藤区長は「鋭い意見が言える女性のセンスを区会の中で生かせるようになれば、もっと豊かな地域に変れるはず」と感想。今後も少しずつ勉強をしながら住民の意識改革を進めて、区内の役員に女性登用ができるように努めたいという。 -
登場
伊那東小校長
山本一夫さん(58)毎朝の日課は校舎内を歩き、子どもたちに「おはようございます」と声をかけること。掃除の時間も児童らとともに草取りなどに精を出している。
「ここへきたばかりの時は桜が咲き始めていてきれいな学校だなと思った。子どもたちはあいさつも掃除もよくやってくれている」
初任地は阿智西小学校。大町小、箕輪東小、中川中などで教べんをとり、千栄小、高遠小では教頭を務めた。新任地の伊那東小は大規模校だが「700人いれば700人一人ひとりの良さがある。担任の先生にはその一人ひとりの良さを見つめて伸ばしてもらいたい」と語る。
中川中学校では、緑化委員会の顧問として生徒たちとともに学校花壇作りに取り組んだ。全校から公募したデザインで花を植え、夏休み中も生徒たちと一緒になって水やりや草取り、花摘みに専念。結果、春花壇、秋花壇ともコンクールで入賞を果たした。咲きそろった花の姿も美しかったが、何よりも生徒たちが一生懸命に取り組む姿に感動した。
「子どもと接するのは楽しいが、子どもが何を欲しているのかを理解するのは一番難しい。言葉では素直に言ってくれないこともあるから。今の子どもたちは当たり前のように生きているが、自分たちは自然や人に生かされているということを学んでもらえるような取り組みをしていきたい」
駒ヶ根市出身。趣味は読書と花づくり。現在は実家で妻、母と3人で暮らす。 -
小田切恵子さん「私の井月」を彫る
ほほえみ地蔵や民話をテーマにした人間味ある作品で親しまれている伊那市西春近の木彫家、小田切恵子さんはこのほど、一刀彫「私の井月」を完成させ、13日の「井月俳句大会」で披露される。
「私の井月」は高さ65センチ、直径約1メートル、岡崎産の楠(クスノキ)の丸太から彫り出した。風呂敷包を乗せた竹行李を担ぎ、杖をつき、前屈みに歩く井月の姿は、俳人で医者の下島空谷の絵「井月の面影」を基に、小田切さんの木彫の師、西村公朝さん、良寛さんの面影を重ねて「とろんとして切れ長の目、『にかっ』とちょっと斜に笑った顔の表情を決めたという。
旅をねぐらにした漂泊の俳人らしく、手や足は、人の手足、ギリシャ彫刻を観察して、力強く表現した。
武士の生まれとも裕福な酒屋の出とも聞き、プライドも高かったのだろうと、羽二重の着物を着せ、行李には、自分も亡き父親も好きだった、組ひもをおしゃれに結んだ。
3年前、知人から「井月を彫って見ないか」と空谷の絵を渡され、昨年12月、井月の「父恋し、みのかさ持たぬ、裸虫」に出会い、「しがらみを離れ、思うがままに生きた亡き父と井月の生き方を重ねた。今年は59歳で亡くなった父の33回忌に当り、自分も59歳、伊那市に嫁いで33年と数字が重なったのも何かの縁か」と、彫り始めたという。
彫り始めると、実在の人を彫ることの責任、難しさに直面し、1時のみが持てなくなった。俳句の勉強し、俳句を作っているうちに、再び、仕事場に座ることができたという。
「彫っていると、亡き父をはじめ、木彫や仏教など、自分が出会った様々の人生の師が現れ、『自分の思うまま、素直に彫れば、それでいい』と励ましてくれた。父の遺品ののみが自由に動いて、楽しく彫ることができた」。
彫り終えて「(仏師の)父親に植え付けられた自分の感性は、これだったのかと感じ、常に問い続けてきた自己の原点、生存の意義に答えが出たような気がした」という。
この作品は13日の伊那市高遠の高遠閣で開く「井月俳句大会」で披露され、その後は、俳人、春日愚良子さんが主宰する句会の会場、清水庵の片隅にでも置いてもらえれば、うれしいと話す。 -
伊那消防組合が県消防救助大会「ロープブリッジ救出」の選考会を実施
伊那消防組合(早川正行消防長)は10日、6月23日にある第26回長野県消防救助技術大会の1種目「ロープブリッジ救出」の選考会を伊那市の伊那消防署で開いた。伊那、箕輪、辰野消防署の各1チームが参加し、訓練の成果を披露。結果、競技タイムで57・87秒を記録した箕輪消防署が代表チームに決定した。
消防救助技術大会は救助技術の高度化を図る基礎的な要素を身につけるとともに体力、精神力、技術力などを養うことなどを目的とするもの。県大会は毎年6月にあり、上位に入賞すると全国大会や関東地区指導会への出場することになる。
ロープブリッジ救出は大会競技種目の一つで、例年は各消防署ごとで出場していたが、今回は各消防組合ごとで1チームを選出することとなり、組合内の選考会を開いた。
各チームは4人一組(要救助者を含む)で競技に臨み、水平に張ったロープをつたって対面の塔上にいる要救助者を救出。いずれも的確な判断で、安全かつ迅速な救助に当たっていた。