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美和ダムの内部を探検
伊那市長谷の美和ダムで、普段は入れないダムの内部を見ることができるダム探検が行われました。 ダム探検は、国土交通省美和ダム管理支所などが、ダムの機能などについて知ってもらおうと毎年行っているものです。 探検は、午前と午後の2回行われ、ダムの内部や、水力発電所などを見学しました。 今年は、初めて洪水バイパストンネルの中でミニコンサートが開かれ、弦楽器の音がトンネル内に響いていました。 美和湖では巡視船に乗って湖上巡視体験も行われ、訪れた人が湖上からの眺めを楽しんでいました。 26日の伊那地域の最高気温は、35度で、25日に引き続き猛暑日でした。
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南ア地形の立体モデルを展示
伊那市観光協会は、南アルプスの地形を立体的に表現した模型を南アルプス長谷ビジターセンターに25日展示しました。 硬質ウレタン製で、諏訪から塩見岳までの南アルプスが、1/64,400分の一の縮尺で立体的に作られています。 純白の立体モデルにプロジェクションマッピングで画像が投影され、説明の内容により切り替わります。 内容は、南アルプスのなりたちや中央構造線、自然や植物などが4分で見られるようになっています。 伊那市の製品設計会社スワニーが切削技術を駆使して製作しました。 谷が深い独特な地形のため、削るのに苦労したということです。 この立体モデルは、午前9時30分から午後3時まで南アルプス長谷ビジターセンターで見ることができます。
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信大農学部 井上教授が穀物の本を出版
作物や植物栄養学について研究している、信州大学農学部の井上直人教授はその成果をまとめた「おいしい穀物の科学」を出版しました。 16日は、井上教授が伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に本を寄贈しました。 この本は、伊那市の米の美味しさを科学的根拠に基づき説明しているほか、米をはじめとした三大穀物やソバ、雑穀に関する研究成果を紹介しています。 井上教授は、伊那市の「米」は、硬さ、粘りなどを物理的に数値化した食味値が、ブランド米と同等かそれ以上だとしています。 美味しい米ができる理由は、「南アルプスなどの山岳地帯から流れ出る水がミネラルを豊富に含んでいるため」としています。 白鳥市長は「伊那市の川の水にはミネラルを豊富に含んでいる事などを小中学校で教えていきたい」と話していました。
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上の原保育園 年長児が川遊び
伊那市の上の原保育園の園児は伊那市長谷の黒川で川遊びを楽しみました。 16日は上の原保育園の年長児50人がライフジャケットをみにつけると浮き輪に乗って川下りを楽しんでいました。
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美和湖で水難救助訓練
夏の本格的なウォーターシーズンを控え、高遠消防署と美和ダム管理支所は美和湖で水難救助訓練を行いました。 訓練は美和湖で人がおぼれたとの想定で行われました。 消防署員らは、ボートを使い、おぼれた人役の署員にロープを投げ、船に引き寄せていました。 高遠消防署管内に高遠、美和のダム湖がありモーターボートやカヌーなどが楽しめることから水難事故が発生した場合、適切な救助活動ができるよう定期的に訓練に取り組んでいます。 高遠消防署の下平晃さんは、「救助の手順を確認できた。万が一のときには迅速に救助できるよう備えたい。」と話していました。 美和ダム管理支所によりますと、昨年度の美和湖で水上バイクやボートの利用台数はおよそ500台で、そのうちの半数が7月と8月となっていて、水難事故は無かったという事です。
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一般向けのジオツアー
9月に伊那市で開かれる第5回日本ジオパーク全国大会を前に、一般向けのジオツアーが6日行われました。 これは、全国大会を前にジオパークについて市民にも関心をもってもらおうと南アルプスジオパークガイドの会が一般を対象にするものとしては初めて開きました。 南アルプスジオパーク中央構造線エリアは飯田市、伊那市、富士見町、大鹿村にまたがるエリアです。 9月の全国大会では、大会参加者向けに南アルプスジオパークエリア全体で8コースのジオツアーを実施する計画でその8コースのうち6日は市内で実施するコースのひとつを案内しました。 ジオパークツアーでは、中央構造線以外にもその地域にある旧跡なども巡ります。 6日は、市内から15人が参加し、北沢峠周辺を散策したり、国の重要文化財に指定されている熱田神社などを訪れました。 ジオパークは、地層や地形、断層などの地質現象を観察できる場所をいいます。 ツアーでは、ジオパークガイドの2人が参加者にわかりやすく解説しました。 このうち伊那市長谷の溝口露頭では総延長1000キロを超えると言われる中央構造線を見ることができます。 参加者たちは、ガイドの話に耳を傾け中央構造線の成り立ちなどについて理解を深めていました。 一般向けのジオツアーは20日と27日にも予定されていて、次回は、高遠城址公園や秋葉街道を巡るということです。
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長谷小学校で音楽会
伊那市長谷の長谷小学校で2日、音楽会が開かれました。 音楽会は学年ごとに合唱や、合奏が披露されました。 6年生の合奏、ベートーベンの「運命」では、下級生もリズムをとっていました。 小学校最後の音楽会となる6年生は、保護者にメッセージを送っていました。
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竹澤長衛偲び300人が献花
南アルプス開拓の父竹澤長衛の功績を称える第56回長衛祭が28日、北沢峠で行われ、登山者などおよそ300人が長衛を偲び献花しました。 標高およそ2千mの位置にある長衛小屋の前には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。 長衛祭には、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者の他、登山者など去年より50人ほど多い300人が訪れました。 長衛は、明治22年に長谷戸台に生まれ、山の案内人を始め多くの登山道を拓き、山小屋の建設や案内板の設置など南アルプスの開発に尽力しました。 長衛祭は、その功績を讃えようと毎年開かれていて、今年で56回目になります。 大会長の白鳥孝市長は「自然と人との共存という永遠のテーマに向かって最大限の努力をしていきたい」と話していました。 長衛祭では、登山道や高山植物の保護を目的に、ストックキャップを着用することを参加者に義務付けました。
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江副さん江口さん二人の熔壌ガラス展
ガラス工芸の第一人者、江副 行昭さんと、その継承者、江口 智子さんのガラス展が、伊那市坂下のはら美術で始まりました。 江副さんが考案した、熔壌ガラスです。 土を高温で溶かしてつくるもので、土壌に含まれる金属が、その土特有の文様を描き、神秘的な光を放ちます。 江副さんは、佐賀県に生まれ、金属が豊富に含まれる土壌を探して高遠に工房を構え、長谷を拠点に作品作りを行っています。 その熔壌ガラスの唯一の伝承者が、江口(えぐち) 智子(ともこ)さんです。 はら美術で江副さんが作品展を開くのは、5回目で、江口さんとの二人展は、4年ぶりです。 今回は、江副さんが150点、江口さんが100点を出品しています。 今回江副さんは、真言宗の改組・空海が修行の場として開いた高野山の土を使って焼いた新作を出品しました。 特別な許可を得て高野山の5か所から土を取り、焼いたところ、採取した場所により、色や文様が異なる作品が出来上がったということです。 江口さんの熔壌ガラスは、デザインがあしらわれています。 江副さんに師事して34年になります。 熔壌ガラス以外の技法でつくられた、グラスや皿などの小物も並びます。 江副さんと江口さんのガラス展は、来月1日まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
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石ころウォッチング 親子が岩石について学ぶ
川に落ちている石を観察し、その違いについて学ぶイベント「石ころウォッチング」が21日、伊那市長谷で開かれました。 イベントには、市内を中心に親子連れなど12組26人が参加しました。 主催した戸台の化石保存会では、化石について学ぶ学習会を年に3回開いていて、石ころウォッチングは基本学習として毎年この時期に開かれています。 参加者らはまず、1メートルの棒を地面に置きその範囲でとれる石を色分けします。 それを、三峰川の上流と黒川の上流、2つの川の合流点の3か所で行い、採取できる石の違いを調べていきました。 保存会の北村健治会長は「三峰川では赤色のチャート、黒川では戸台層の岩石が多いなど違いが分かる。石を知ることは化石を扱う上で重要なこと」などと話していました。 保存会では、8月と11月に化石採集会を開くということです。
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長衛小屋の廃材で木札
伊那市長谷溝口の西村和美さんは、山梨県北沢峠にある長衛小屋を解体した際の廃材を活用して、28日、29日に行われる長衛祭に向け、木札を制作しました。 配布される木札には28日、29日に行われる第56回長衛祭の文字と、反対側には、駒ケ岳が焼印されています。 制作したのは、伊那市長谷溝口の西村和美さんです。 南アルプス北部地区遭難防止対策協会の隊長を務める西村さんは木工が趣味で、自宅には、電動ノコギリなどの機械がずらりと並びます。 一昨年、長衛小屋が建て替えられた際に出た廃材を生かせないかと相談され、木札を作るようになりました。 一昨年の長衛祭から木札を配布していて、毎年300個ほど作っています。 長衛小屋の廃材は、南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を伝える貴重なもので、あと2年ほど木札を作ればなくなってしまうということです。 木札は、28日、29日に行われる長衛祭で参加者に配布されます。
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茅野⇔仙流荘 路線バス運行
今年度から新たに夏山の登山シーズンに合わせてJRバス関東による、茅野と仙流荘間の路線バスの運行が始まります。 これは16日伊那市役所で開かれた、伊那市地域公共交通会議と協議会で報告されたものです。 去年までJRバス関東が試験的に導入していた、夏の茅野、仙流荘間の路線バスが、今年から新たに路線に加わることになりました。 これは今年、南アルプス国立公園指定50周年を迎えたことと日本ジオパーク全国大会が9月に予定され、エコパーク登録も決まったことから、伊那市観光課とJRバス関東が協議し決定したものです。 バスは、7月5日(土)から、11月3日(月)までの土日祝日の運行予定で、8月2日(土)から17日(日)までの間は、毎日運行します。 伊那市観光課によりますと、1日の乗車人数が往復で18人に満たない場合、市が補助をするということです。 この他、会議では市内循環バスや路線バス、デマンドタクシーの利用者が減少していることなどから、運行計画の見直しが承認され、7月中には住民アンケートを実施したいとしました。
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南アルプスの歴史“井筋”を後世に
南アルプスジオパークの認定ガイドは南アルプスに残る田んぼに引く水路「井筋」を知ってもらおうと整備作業を行っています。 16日は認定ガイドの穴澤辰幸さんが井筋に興味のある地域住民2人を連れその歴史や先人の苦労について説明していました。 穴澤さんが案内したのは伊那市長谷黒河内の和泉原井筋です。 この井筋は戸台発電所近くの川から和泉原集落までおよそ9キロにわたり作られたものです。 1939年昭和14年から工事を始め、およそ5年の月日をかけて 完成させ和泉原集落でも米をつくることができるようになりました。 急な斜面での作業に加え硬い岩盤があるなど難工事だったということです。 穴澤さんはこの歴史を知ってもらおうと井筋跡まで歩いていけるように道を作ったり看板を設置するなど整備を行っています。 穴澤さんらは「井筋跡を知ることで先人の苦労やこの地域の歴史を伝えていきたい。」と話しています。
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北沢峠こもれび山荘 看板除幕
去年、12月に決定した南アルプスの旧長衛荘の新しい名称「北沢峠こもれび山荘」の看板の除幕式が今日、行われました。 15日は、伊那市の関係者や新しい名称の採用者など20人が参加し看板の除幕式が行われました。 伊那市では、長衛荘の近くにある北沢駒仙小屋の名称を長衛小屋に戻したことから登山客の混乱を避けるため新しい名称を募集しました。 応募総数は1,301点で、名称が採用されたのは6人でした。 15日は、6人のうち5人が訪れ、酒井茂副市長から表彰状などが贈られました。 受賞者を代表して富山県黒部市の中康行さんは「これから先に名前が残ることに、ほこらしい気持ちです。今まで以上にみなさんに愛される山荘になってほしい」と話していました。 看板の背景は、針葉樹に囲まれた仙丈ヶ岳のふもとにある小屋をイメージし、字体は歴史を感じられ、みんなに親しまれるデザインにしたということです。 北沢峠こもれび山荘は11月中旬まで利用できます。 また、南アルプス林道バスは15日から北沢峠までの運行が始まりました。
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長谷中音楽部 花壇の前で演奏披露
伊那市長谷の長谷中学校の音楽部の生徒7人は、全校生徒で作りあげた花壇を多くの人に見てもらおうと、地域の人に歌を披露しました。 コンサートを開いたのは、長谷中学校音楽部の生徒7人です。 音楽部では、毎月昼休みにコンサートを開いたり、老人ホームで演奏をしたりするなどの活動をしています。 今回は、全校生徒で作った花壇を多くの人に見てもらおうと、初めて企画しました。 花壇は、春と秋に全校生徒全員で整備しています。 長谷中学校は今年度、学校花壇の美を競うフラワーブラボーコンクールで3位にあたる優秀賞に選ばれました。 パンジーやビオラなど5種類の花で作った花壇は、輝きをテーマに「1人ひとりの個性が輝いている」ことをイメージしているということです。 保護者や地域住民などおよそ40人を前に、生徒らはアニメソングやJポップなど8曲を披露しました。 部部長) 音楽部では今後、合唱コンクールに出場する他、老人ホームなど地域での演奏も引き続き行っていくということです。
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ユネスコエコパーク 11日深夜登録か
伊那市は11日の深夜に登録の可否が決まる、南アルプスのユネスコエコパークと、9月に開かれる日本ジオパーク全国大会に向けて、ジオパーク・エコパークサポーター講座を11日、伊那市創造館で開きました。 サポーター講座は伊那市世界自然遺産登録推進室が地元の山や川など自然と繋がる暮らしを地域の人や子どもたちに伝えてもらう応援団になってもらおうと開いたものです。 講座には、伊那市を中心に上伊那から14人が参加しました。 この日は、伊那市世界自然遺産登録推進室の藤井利衣子さんが講師をつとめ、ジオパークとエコパークの基礎について説明しました。 藤井さんは、「ジオパークの開始時期はエコパークに比べまだ新しく、2006年。エコパークは1972年からある」などと話していました。 伊那市世界自然遺産登録推進室の春日博実室長は、「日常生活の中で多くの人たちに、南アルプスの魅力を発信して欲しい」と受講者にお願いしていました。 エコパーク正式登録は、11日の深夜、スウェーデンで開かれるユネスコの理事会で審議され、正式決定される見通しです。 サポーター講座は今月22日にも予定されていて、9月までに月に2回のペースで開かれる計画です。 伊那市世界自然遺産推進室では、「要望があれば、地域の公民館や集会所でも講座を開きたい」としています。
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飲食店組合と山小屋組合 連携
伊那市飲食店組合と山小屋組合は登山客やジオパーク見学者など山を訪れた客を街に呼び寄せようと9日、南アルプスについて研修を行いました。 これは、伊那市飲食店組合と山小屋組合が連携を図ろうと行われたものです。 街にきた観光客を、散策や、避暑地として山に案内し、山を訪れた登山客には地元の食べ物や、お酒がある街に、互いに案内し合うというものです。 この日は、飲食店組合の組合員が山の魅力を学ぶため研修が行われ、南アルプス林道バスで歌宿まで行きました。 ジオパークガイドの片桐勝さんがジオパークについて説明していました。 片桐さんは、「南アルプスの多くの山はもともと海の底にあった。日本列島の土台を作ったプレートが作り出した貴重な地質を観察する事ができる」と話していました。 歌宿では、山の名前や気候についての説明がありました。 北沢峠こもれび山荘の竹元直亮さんは「山で一泊、街で一泊を実現できるよう連携をとっていきましょう」と挨拶しました。 帰りは南アルプスの植物の説明を受けていました。 出席者は、南アルプスの自然を写真におさめたりしていました。 今月24日には第3回企画検討会が予定されていて、夏山シーズンに向けて具体的な話し合いが行われます。
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長谷を走った森林鉄道学ぶ
昭和30年代まで伊那市長谷で木材を運び出す為に動いていた森林鉄道の歴史を学ぶ学習会が6日伊那図書館で開かれました。 この日は、高校卒業から定年を迎える平成5年まで営林署に勤務した伊那市の飯島尚美さんが講師を務めました。 長谷の森林鉄道は、山から切り出した木材を運搬する目的で昭和14年に建設されました。 現在の仙流荘から戸台を抜けて入笠方面を結ぶ総延長およそ19キロの黒河内線と、浦国有林の開発の為、杉島から南荒川を結ぶ総延長23キロの浦線がありました。 しかし、昭和36年の三六災害により沿線に壊滅的な被害を受けた事や林道の整備が進みトラックでの搬出へとシフトした事により、昭和39年までに全線が廃止となりました。 飯島さんは「森林鉄道は、木材の運搬ばかりでなく、地域住民の足としても使われた。 戦後は、復興のための建築資材として東京方面に長谷の木材が出荷されていた」と当時を振り返り「少しでも多くの人に森林鉄道が走っていた事を知ってもらいたい」と話していました。 この学習会は、性別や年齢を問わず地域の歴史などについて学ぶ、伊那谷自由雑学大学の一環で開かれました。
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南ア林道沿いで帰化植物除去へ
南アルプスの高山植物を守る活動をしている南アルプス食害対策協議会は、この夏に南アルプス林道沿いで帰化植物の除去作業を行います。 6日市役所で開かれた協議会の総会で決まりました。 南アルプス林道沿いでは、ヨーロッパや北アフリカなどが原産のビロードモウズイカや北アメリカ原産のヒメジョオンなどの帰化植物が確認されています。 7月までに生育分布範囲のデータを集め検証し、7月下旬から8月10日頃にかけて除去作業を行います。 帰化植物の抜き取り作業は、南アルプス林道沿いの戸台大橋から歌宿までの間で実施します。 平成20年度から設置していて効果をあげている仙丈ヶ岳馬の背の防鹿柵は、今年度馬の背上部の5か所に総延長203メートルを新設する計画です。 協議会では、去年129頭のニホンジカを駆除しましたが、信州大学農学部の竹田謙一准教授は、「馬の背に設置したセンサーカメラには、去年8月に100頭を越えるシカが写っている。22年度と比べて2割から3割程度減っているが、さらに効果的な方法の検討も必要だ」と話しています。 会長の白鳥孝市長は、「南アルプスが国立公園指定50周年の今年、高山帯がどういう状況に追い込まれているかを広く発信していきたい」とあいさつしました。
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健康づくり教室 長谷で始まる
伊那市の高遠町・長谷地域の前期高齢者を対象にした介護予防・健康づくりのための教室が、長谷健康増進センターで、5日から始まりました。 教室には、高遠町・長谷・美篶から7人が参加しました。 このはせ健康教室は、これまで春と冬に3ヶ月間のコースで毎年開かれてきました。 しかし、春は農繁期と重なり、教室に参加しにくいとの声を受けて、今回、1ヶ月全5回の短期間にして、初めて開きました。 参加者は、理学療法士の説明を受けながらストレッチなどを行っていました。 長谷健康増進センターには、6種類のトレーニングマシーンがあり、教室では、その使い方の指導も行われます。 健康増進センターは、市民の場合、1ヶ月1000円で、何度でも利用することができます。 教室では、参加者が自主的にトレーニングできるようになることで、介護予防、生活習慣病予防につなげたいとしています。
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伊那地域 2日連続の真夏日
1日の伊那地域は、最高気温が33.6度と5月31日に引き続き2日連続の真夏日となりました。 伊那市役所南側にあるせせらぎ水路です。 子どもたちが水遊びを楽しんでいました。 1日の伊那地域の最高気温は、平年に比べ10度以上高い33.6度で、今年最高を記録し、6月の気温としては過去2番目で、8月上旬並みでした。 長野地方気象台によりますと、この暑さは、4日水曜日ころまで続くということで、水分補給など熱中症対策に注意するよう呼びかけています。 伊那消防署によりますと、午後3時現在、伊那消防組合管内で熱中症で搬送された人はいないということです。
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入笠山山開き 登山客で賑わう
伊那市と富士見町にまたがる入笠山が31日山開きとなり、子どもからお年寄りまで多くの登山客で賑わいました。 標高1,955メートルの入笠山は、登山口から山頂まで30分ほどで登れることから、女性や子どもでも登山が楽しめます。 山開きとなった31日は、県内外から多くの登山客が訪れ、仲間と会話を楽しんだり草花を眺めたりしながら歩いていました。 入笠山の山頂です。 南アルプスの仙丈ケ岳をはじめ、八ヶ岳連峰や中央アルプスなど360度のパノラマが広がります。 また、31日の伊那地域は真夏日となりましたが、午後1時の山頂の気温は24度で、時折心地よい風が吹いていました。 登山客らは、写真をとったり弁当を広げて味わうなどして楽しんでいました。 山開きに合わせ安全祈願祭が行われ、伊那市と富士見町などでつくる入笠山観光連絡協議会の関係者の他、登山客など150人が参加しました。 協議会会長の小林一彦富士見町長は「今年はジオパーク全国大会に合わせ様々なイベントが開かれる。ローカルな入笠山から全国で有名な入笠山になるよう取り組んでいきたい」と話していました。 入笠山観光連絡協議会によりますと、入笠を訪れる観光客は年々増えていて、昨年度はおよそ30万人が訪れたということです。
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長谷中生徒 露頭の名づけ親に
伊那市の長谷中学校の生徒は、美和湖にある2か所の露頭に名前をつけるため、学習に励んでいます。 30日は、長谷公民館で前の地域自治区長、中山晶計さんから長谷の地名について話を聞きました。 中山さんは、現在72歳。 長谷の歴史とともに歩んできました。 生徒たちは、中山さんから地名の由来を聞きながら、露頭にふさわしい名前を思いめぐらしている様子でした。 長谷中の生徒たちが名前をつける露頭は、2つあり、一つは、学校北側にあります。 もう一つは、長谷総合グラウンド南側です。 露頭は、地層や地質が露出した場所のことで、長谷では、溝口露頭が有名です。 長谷中学校の生徒たちは、6月末までに名前を考え、7月に1か所につき2、3の案を市側に伝える予定です。 伊那市は、その案を基に、9月の日本ジオパーク南アルプス大会までに決定する予定です。
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黒河内線・戸台線で土砂崩落
土砂崩落で通行止めとなっている伊那市長谷の市道・黒河内線の迂回路となっている市道戸台線で、29日朝、土砂崩落がありました。 復旧には時間が必要で2つの道路は、現在通行止めとなっています。 土砂崩落があったのは、市道戸台線の橋本山荘付近です。 土砂崩落を予防していたネットやコンクリート塀も崩れ、道路を塞いでいます。 21日に、市道黒河内線の戸台大橋から発電所手前で土砂崩落があり、通行止めになっています。 黒河内線は、現在は、土砂が除去されていますが、更に崩落する危険があります。 その迂回路として使用されていた戸台線ですが、29日未明、土砂崩落があったことが伊那市に報告されました。 現場では、地元の建設業者が、現場の確認作業を行っていました。 通行止めに関係するのは戸台集落の1戸1人です。 伊那市では、31日までには、通行できるよう作業を行いたいとしています。
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南ア北部遭対協 総会
南アルプスでの遭難防止や救助活動などを行っている南ア北部地区山岳遭難防止対策協会の定期総会が21日伊那市の長谷総合支所で開かれました。 総会では、新しい救助隊副隊長や班長に任命書が交付されました。 新たに副隊長に任命されたのは、市役所高遠長谷水道課の宮下健吾さんです。 宮下さんは、「二次遭難で家族を悲しませないよう訓練に精進し、チームワークを大切に活動していきたい。」と誓っていました。 平成25年度の南アルプス北部での山岳遭難件数は、6件で内救助隊が出動したのは3件でした。 愛知県と神奈川県の2人が亡くなっています。 会長をつとめる白鳥孝伊那市長は、「今年は山の日制定などで登山者が増えることが予想される。先人が残してくれた山を大切に、遭難事故防止対策に取り組んでもらいたい。」と出席者に呼びかけていました。
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伊那市西山でシカ捕獲数増加
伊那市の天竜川より西の地域で昨年度捕獲されたニホンジカは、31頭で、5頭だった前の年に比べて6倍に増えたことがわかりました。 23日市役所で開かれた伊那市有害鳥獣対策協議会で報告されました。 昨年度のニホンジカの捕獲量は、市全体で3,300頭とほぼ前年並みでした。 伊那地区は、308頭で、そのうち西春近や西箕輪地区の西山で捕獲されたのは、中央道沿いを中心に31頭でした。 伊那猟友会の牧田文男会長は、「西山でも一般の人がニホンジカの姿を見るようになってきている。北は辰野から、南は、竜東から川を渡って入ってきていて、間違いなく増えている。今年度は、くくり罠で、西山の捕獲を徹底的にやらなければならない」と話していました。 会長の白鳥孝市長も「ニホンジカが西山に広がっていて、ある日爆発的に被害が出ないか心配している」と述べました。 伊那市の昨年度の有害鳥獣による農作物被害は、213トン、2,900万円余りでした。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑩
伊那市長谷の長谷中学校に伝わる南アルプス太鼓。 4月25日に行われた南アルプス開山祭では、魂のこもった太鼓の音が山に響きました。 演奏したのは、長谷中学校の3年生です。 5月上旬、生徒達が練習に励んでいました。 太鼓が初めて披露されたのは、発足した昭和61年の長谷中学校文化祭「くろゆり祭」です。 当時の赤羽敬一校長が、地域に根差した教育を取り入れようと、南アルプス太鼓を始めました。 昭和61年の発足当時から生徒達に指導しているのは伊那市長谷市野瀬の宮下由紀夫さんです。 宮下さんは、30年続く長谷太鼓・創龍会の打頭を務めています。 宮下さんが作曲した「仙丈」は、南アルプスの仙丈ケ岳の雄大さをイメージして作られました。 28年間、長谷中学校に伝わる南アルプス太鼓。 毎年3年生が伝統を受け継ぎ、1年間を通して様々なイベントで披露しています。 その年によって掛け声や曲の雰囲気が異なります。 バチを構えた瞬間、生徒達の表情が変わりました。 先輩から代々受け継がれている長谷中学校の南アルプス太鼓。 長谷中学校ではこれからもその伝統を引き継ぎ、太鼓の音に思いを込めて南アルプスへ響かせます。
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南ア国立公園指定50周年記念特集⑨
【平山】「『春の小仙丈ケ岳に行こう!』ということでこもれび山荘管理人の竹元直亮さんと、スタッフの狩野俊一さんに案内してもらいます。宜しくお願いします。竹元さん。春の小仙丈ケ岳の魅力はどんなところですか?」 【竹元さん】「仙丈ケ岳は駒ヶ岳と比べると雪が多く残る山なので冬山ほど気象条件は悪くなく雪山が楽しめると思います。」 竹元さんは、学生時代に山岳会に所属していて豊富な経験を持ちます。 春の山は危険も伴うということで、初心者は上級者と一緒にいく必要があります。 今回は、私達初心者にペースを合わせてゆっくりしたペースで登山してくれました。 会話を楽しみながら歩くのが「ゆる山」の鉄則だそうです。 4合目から5合目の間に、第一の関門があります。 【竹元さん】「両側が落ちているこういうところを立地というんでけど、狭いので1回と止まって装備を確認してみてください」 恐る恐る立地を越えていきます。ちらりと横を見ると断崖絶壁。もしも踏み外せば命はありません。 【竹元さん】「落ち着いて。蹴りこみながら、一歩一歩作りながら歩いていく感じで」 4合目を抜けた辺りで視界が開け、東駒ヶ岳や栗沢山などが一望できました。 【平山】「なんだか嬉しいです。今日始めてこんな風に山の姿を見ることができて」 5合目を抜けてしばらく歩くと樹林帯が終わります。 森林限界まで来ると、一面銀世界となり、これまでと景色が一変しました。 小仙丈直下の急登と呼ばれる最後の難関です。 初心者にはまっすぐに切り立つ崖に見えます。 【平山】「これ本当に登るんですよね?壁みたい。大丈夫かな」 登り始め、後ろを振り返るとその急勾配に足がすくみます。 【狩野さん・竹元さん】「着きました」 【平山】「オー。小仙丈ケ岳。着きました。着きました。2,864メートルです!」 3人でハイタッチをして登頂を喜びました。 【平山】「すごい眺めだな~本当に。」 【竹元さん】「北岳、仙丈ケ岳のカール、中央アルプスも見えます。八ヶ岳も見えてます。」 【平山】「本当、初体験なんで、こんな景色見たことないですね。ちょっと感動しちゃうな~」 3人で記念に万歳しました。 【竹元さん】「南アルプス国立公園指定50周年おめでとうございます。バンザーイ」 【竹元さん・狩野さん・平山】「バンザーイ」 初体験の春山登山。自らの足であるき到着した小仙丈の山頂からは、山々が織り成す奇跡の眺望が広がっていました。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑦
手紙「先月の甲斐駒ヶ岳での当方会員の遭難事故に際しましては、ひとかたならぬお世話になりましてありがとうございます。 せっかくの連休にもかかわらず私共のために危険な救助活動に力を尽くしてくださいました。 突然のでき事に驚きと悲しみと不安でいっぱいだった私たちにとってどんなに心強く救われた思いがしたことか・・・ ご家族の手でご葬儀を終えられまして、私共もお別れをいたしました。 本人は、まだまだ大好きな山登りを続けていきたかったのだろうと思うと胸がいたむばかりです。 今後は、各自1人1人が万全の準備を怠ることなく安全登山を楽しむよう留意するつもりでおります。 南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊長 西村和美様」 登山者の遭難救助活動をしている南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は、昭和37年1962年12月に旧長谷村の浦公民館で発足しました。 協会は、南アルプスの北部、鋸岳から塩見岳までが主な管轄エリア。 隊員は、80人で、市役所職員がその大半を占めています。 山岳遭難が発生した場合は、消防団と同様24時間365日出動を求められます。 おととし、創立50周年を迎えた協会は、南アルプスの歴史とともに歩んできました。 4代目隊長の西村さんは「一番の自慢は、二次遭難を出していないこと」と話します。 長谷溝口の西村和美さん69歳。 仕事は第一線を退き趣味の木工を楽しんでいます。 平成5年から隊長となり、今も現役で隊を指揮しています。 南ア北部を知り尽くし、守ってきました。自然と動物、酒と自由をこよなく愛する山男で、その気さくな人柄は、隊員から厚い信頼を受けています。 隊長就任以来の出動回数は70回以上。 救助活動には常に危険がつきまといます。 隊の発足当時から現在まで活動を見守ってきた長谷総合支所長の中山晶計さん。 隊員を山に送り出す家族にも寄り添いました。 中高年を中心とした登山ブーム、軽装備の登山者の増加、技術やモラルの低下で遭難事故も増加傾向にあります。 登山者には遭難者にはなるなと呼びかけ、二次遭難は出さない。 南アルプス北部遭難対策協会のプライドです。
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高遠・長谷総合支所長 交代へ
伊那市は、任期満了に伴う高遠町地区と長谷地区の総合支所長の人事異動を今日内示しました。 高遠町地区の新しい総合支所長には、高遠町総合支所産業振興課主査の広瀬源司さん。 長谷地区の新しい総合支所長には、伊那市観光協会の観光プロモーター池上直彦さんが就任します。 合併後の平成20年5月23日以来、高遠町総合支所長をつとめてきた伊藤俊規さんと長谷総合支所長の中山晶計さんは、任期満了となる22日で退任します。 新しい総合支所長の任期は、23日から平成28年3月31日までとなっています。