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哲学者内山節さんが伊那市の食育を視察
哲学者で田舎暮らしを実践している内山節(たかし)さんが、伊那市の保育園や小中学校の学校給食や農業体験の取り組みを、14日視察しました。 内山さんは、東京と群馬県上野村を往復しながら、田舎暮らしを実践している哲学者です。 今日は、伊那市教育委員とともに市内の保育園や小中学校、4か所を訪れました。 そのうち、長谷保育園では、年間を通して、地域の住民から協力を得て農業や食について学んでいると説明を受けました。 そのあと、園舎の隣にある、今年から保育園が借りている畑を視察しました。 畑は、地域住民が管理していて、栽培された野菜は、子どもたちが収穫したり、給食として提供されています。 伊那市教育委員会では、市内のすべての小中学校で給食や食・農業を学ぶ体験事業を実施していて、今後も事業に力を入れていくとしています。
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木曽と南アルプスを結ぶ パノラマライナー運行開始
JR中央本線が通る木曽町の木曽福島駅と南アルプスの玄関口となる伊那市長谷の仙流荘を結ぶバス「パノラマライナー」が16日から運行を開始しました。 第1便の出発式が起点となる伊那市駅前で行われ、パノラマライナーが木曽福島駅に向かいました。 木曽福島駅前には専用のバス停が設置されました。 午前9時40分にバスが到着すると、JR中央本線のワイドビューしなのを利用して関西から来た登山客がさっそく乗り込んでいました。 パノラマライナーは中京や関西方面の登山客に南アルプスに来てもらうとともに、伊那と木曽の地域交流を図ろうと運行されます。 伊那市駅を起点に、木曽町の木曽福島駅と長谷の仙流荘を結びます。 期間は7月の土日祝日と、8月1日~16日までの23日間で、1日2往復します。 料金は木曽福島駅から仙流荘が2千円、木曽福島駅から伊那市駅が1,200円、伊那市駅から仙流荘が800円です。 運行はジェイアールバス関東が行います。 16日の木曽福島駅からの利用者は12人でした。 今後は、利用状況を見ながら秋や春のシーズンにも運行を検討していく考えです。
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三峰川電力の発電所竣工
水力発電事業を行っている三峰川電力株式会社の第一・第二発電所の更新工事が完了し15日、伊那市長谷の第一発電所で竣工式が行われました。 東京に本社を置く三峰川電力は1963年から水力発電事業を行っていて伊那市に4か所、茅野市に2か所など県内外合わせて15か所に発電所があります。 伊那市長谷の第一第二発電所は運転を開始してから50年以上が経過していたことから今回設備を新しくしました。 2つの発電所の年間発電量は合わせておよそ1億8,000キロワットを見込んでいます。 一般家庭5万世帯分の年間電力消費量に相当し発電した電気は丸紅新電力株式会社に売電されるということです。 竣工式には関係者およそ80人が集まり施設の完成を祝い安全な操業を願いました。 三峰川電力では平成32年までに国内30か所での中・小水力発電所の開発を目指していて再生可能エネルギーの普及に努めていきたいとしています。
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長谷中で登山前に事前勉強会
19日の南アルプス仙丈ヶ岳登山を前に伊那市長谷の長谷中学校で高山植物の保護についての事前勉強会が11日に開かれました。 長谷中学校では1年おきに1、2年生が仙丈ヶ岳の登山を行っています。 事前勉強会は、生徒たちに南アルプスの高山植物や、食害について知ってもらおうと南アルプス食害対策協議会が開いているものです。 講師は、南アルプスの高山植物について研究している信州大学農学部の渡邉修准教授が務めました。 渡邉准教授は、「被害にあった植生を全て元に戻すことは不可能。 今度の登山を貴重な高山植物について知るきっかけにしてほしい。」と話していました。 長谷中学校の南アルプス仙丈ヶ岳登山は19日と20日に行われます。
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高遠在来種のそば守る 柵設置
幻となっている高遠在来種のそば復活を目指す伊那そば振興会などは、栽培を行う伊那市長谷浦の畑の周りに、野生鳥獣の被害を防ぐための柵を、7日設置しました。 この日は、そば店の経営者などで作る伊那そば振興会と伊那市の職員20人ほどが参加し、栽培の拠点となる、長谷浦の畑の周りに柵を設置しました。 畑は、仙丈ケ岳のふもとで300平方メートルほどです。 高遠在来種のそばは、長野県野菜花卉試験場から譲り受けた300グラムで、この畑に種をまきます。 20グラムから徐々に増やした大変貴重なもので、野生鳥獣の食害に遭わないようにと柵が設置されました。 最初は草だらけだった畑も今回で3回目の掘り起こしで畑らしくなっていました。 そばが発芽した時に、雨に流されたりするなどのリスクを避けるために、数回に分けて種をまきます。 播種作業は、今月20日と27日に行われる予定です。
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南アルプス仙丈ヶ岳 高山植物見ごろ
南アルプスの仙丈ヶ岳では、様々な高山植物が見ごろを迎え登山客が花などを楽しんでいます。 登山道の近くには、雪が残っているところもあります。 およそ標高2500mの藪沢小屋周辺ではヤマガラシやゴゼンタチバナなどの花が楽しめます。 北沢峠こもれび山荘の管理人によりますと花は例年より10日ほど早いということです。 国民の祝日山の日が制定されるなど山への関心が高まっていて、4日も多くの登山者が花や景色を楽しんでいました。 馬ノ背ヒュッテ周辺には高山植物を鹿の食害から守る防護柵が設置されていて4日は、市の職員が植生の回復について調査を行いました。 防護柵は平成20年から南アルプス食害対策協議会が設置していて、高山植物の植生が回復しています。 今年は、12日に防護柵の設置作業が予定されています。 標高3000m周辺の岩場にはオヤマノエンドウが群生しています。 伊那市では、「可憐な花がたくさん楽しめるので、仙丈ヶ岳に登ってもらいたい」と話していました。
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南アルプス塩見小屋新築オープン
南アルプスの塩見岳山頂直下にある塩見小屋の竣工式が、1日に行われ、関係者が施設の完成を祝いました。 南アルプス塩見岳は、標高3,047メートルで日本百名山の1つに選ばれています。 塩見小屋の新築は、平成26年度からの2か年計画で行われ、宿泊棟が1棟から2棟に増えたことで30人だった定員が40人となっています。 塩見小屋は、1962年に建設されましたが、風雨により倒壊しました。 その後、1967年に再建されましたが、40年以上がたち老朽化が進んでいたため、今回新たに建てられたものです。 塩見小屋管理人を務める岡和宣さんも、施設の完成を喜びます。 塩見小屋の営業は、10月16日までで、素泊まりが1泊5,000円、1泊2食付きが8,500円となっています。 (塩見小屋070-4231-3164) 運営する伊那市観光株式会社によりますと、7月の土日はほぼ満室、8月は週末を中心にすでに予約が入っているということで、利用する際は事前予約を呼び掛けています。
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長谷中生徒が地震観測点見学
伊那市長谷の長谷中学校で地震に関する授業と学校近くにある地震観測点の見学が行われました。 1日に長谷中学校の全校生徒36人が授業を受け、地震観測点を見学しました。 講師を務めたのは、茨城県つくば市で地震の観測や研究を行う防災科学技術研究所の主任研究員松原誠さんです。 地震観測点は、地震が起こった時に揺れの大きさなどを観測し、専門機関にデータを送る設備が設置された場所で、全国におよそ3,000か所あります。 伊那市内では下新田や高遠町などに8か所あります。 松原さんは「ここで地震を観測すると、0.5秒でデータが送られ、緊急地震速報などに使われています。」と説明していました。 生徒は初めて見る設備を興味深そうに見学していました。 松原さんは、「身近にある設備のことを知って、地震について勉強してもらいたい。」と話していました。
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竹澤長衛を偲ぶ第58回長衛祭
南アルプスの開拓者として知られる竹澤長衛を偲ぶ第58回長衛祭が25日に北沢峠で開かれました。 この日は、伊那市、山梨県南アルプス市などから、山岳関係者や一般登山客およそ250人が参加し、献花台に花を手向けました。 竹澤長衛は伊那市長谷出身で、登山道の整備や山小屋の建設など南アルプスの開拓に尽力しました。 長衛祭は、その功績をたたえ伝えていこうと実行委員会が毎年開いています。 最後に全員で黙とうを捧げ登山の安全を願いました。 会場では、猪や鹿の肉が入った成敗汁が訪れた人に無料で配られました。 26日は仙丈ケ岳の記念登山が行われます。
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美和土地改良区発電所竣工
伊那市長谷の農家などでつくる上伊那美和土地改良区は、長野県の土地改良区としては初めて、小水力発電施設を建設し、23日、現地で竣工式が行われました。 この日は、関係者が出席し、起動スイッチを押して竣工を祝いました。 小水力発電施設は、伊那市長谷非持に完成しました。 一昨年11月に着工し、今年3月に完成しました。 三峰川支流の鷹岩(たかいわ)砂防ダムから非持山までの13.5キロの農業用水路を使って発電する設備です。 上水槽から地下を通って発電機のある建物まで結び、13.1メートルの有効落差でスクリュー水車を回し発電します。 発電出力は最大12.2キロワットです。 建設費用は9,750万円で、90%を国・県・市が補助し、10%を上伊那美和土地改良区が負担しました。 この日は竣工式が行われ、土地改良区や施工業者などが完成を祝い、今後の運用の安全を祈願しました。 発電した電力は、中部電力に全て売電し、収入は、農業用水路や揚水ポンプ場の維持管理にあてられます。
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戸台の化石保存が長谷で石ころウォッチング
伊那市長谷の戸台の化石保存会は、化石収集の基礎知識を学ぶための石ころウォッチングを18日、黒川と三峰川の合流点で行いました。 伊那市長谷黒河内の、黒川と三峰川の合流点で石ころウォッチングが行われ、市内14組の親子30人が参加しました。 戸台の化石保存会は、年に3回親子むけの講座を開いていて、1回目のこの日は、化石収集の基礎知識を学ぶため石の観察を行いました。 河原では、黒川で多くみられるマグマがゆっくり固まってできた花崗岩や、三峰川本流で多くみられる赤い色をした岩石、赤色チャートなどがみつかりました。 指導した保存会の前の会長、北村健治さんは、「身近にいろいろな種類の岩石がある事を知ってもらい伊那谷の豊かな自然を感じ取ってもらいたいです」と話していました。 次回は8月に開かれ、長谷の戸台で化石の収集を行う予定です。
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伊那市観光ボラガイド第3期生開講式
伊那市の観光スポットを案内する観光ボランティアガイドの第3期養成講座が、開講しました。 第3期には、15人が申し込みました。 初日の16日は、ガイドの心構えや、伊那地区、高遠町地区、長谷地区の3地区について現役のガイドが説明しました。 ボランティアガイドは、高遠城址公園の桜まつりや秋まつりを中心に、観光客の要望に応えて観光案内を行っています。 これまで講座を修了し活動しているのは38人となっています。 受講生は12月までに全6回の講座を受けます。受講生は、高遠や長谷など、現地で詳しい内容について学ぶということです。
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北沢峠に休憩所 開所式
夏山シーズンを前に、登山者の休憩所が南アルプスの北沢峠に作られ、開所式が14日行われました。 休憩所は、安全登山に向けた普及啓発の拠点にしようと環境省が北沢峠の山梨県側と長野県側の2か所に整備したものです。 14日は、伊那市や国の関係者など20人が出席し、テープカットで完成を祝いました。 建物は木造平屋建て、延床面積は51㎡となっています。 およそ40人が腰かけられるベンチが設置されている他、登山情報を見る掲示板も設置されています。 この他、山岳写真家の津野祐次さんが南アルプスの四季を映した写真も展示されています。 2か所の総事業費はおよそ3800万円となっています。 休憩所がつくられたことにより、悪天候でも安心できる環境となりました。 施設の管理は、伊那市が行うことになっています。 利用出来るのは、バスの運行時間のみとなっていて、伊那市では「自然を楽しむ人たちに快適に利用していただきたいです」と話していました。 北沢峠周辺では、高山植物のクリン草が咲き始めています。 伊那市営南アルプス林道バスは、あすから北沢峠までの全線が運行開始となります。
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向山県議会議長 就任祝賀会
3月15日付で長野県議会議長に就任した伊那市区選出で5期目の向山公人さんの就任祝賀会が12日、箕輪町の伊那プリンスホテルで開かれました。 祝賀会には阿部守一知事や市町村長、各種団体の代表など270人が出席し、向山さんの第90代議長就任を祝いました。 発起人代表の白鳥孝伊那市長は、「伊那谷の大きな転換期に就任された。上伊那全体の発展に尽力していただきたい」とあいさつしました。 阿部知事は、県議との昔のエピソードを披露しつつ、車の両輪として県政発展を誓い、「今年度は大きなイベントが目白押しなので、ともに長野のおもてなしをしていきたい」と祝辞をのべました。 孫3人から花束の贈呈を受けた向山さんは、表情をほころばせ議長就任の抱負を述べました。 向山さんは、「県民が安心して生活できる真の地方創生に実現を目標に取り組んでいきたい。信条としている普段着のままの政治姿勢を原点に今後も精一杯努力していきたい」と謝辞をのべました。
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高遠在来種のそば 信大井上教授と栽培方法確認
高遠の在来種のそばを復活させる取り組みを行っている伊那そば振興会は、信州大学農学部の協力を得て、種をまく時期や畑の管理など栽培方法の確認を拠点となる長谷浦の畑で10日行いました。 高遠在来種のそばの種です。 これは9日、振興会のメンバーが塩尻市の長野県野菜花き試験場から譲りうけたもので、全部で300グラムあります。 10日は、栽培のアドバイスを行う信州大学農学部の井上直人教授が拠点となる畑を訪れ、種の取り扱いの指導や栽培環境の確認をしました。 高遠在来種のそばは、一般の物と比べ小さい実です。 今年は、種を増やす事を目的に栽培し、今後は収量が安定してきたら小粒で色が良い物を選別していくとしています。 栽培初年度となる今年は、種をまく時期を2回に分けたり、一部は冷蔵で保存して、リスク回避を図るという事です。
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仙丈小屋 15日の本格営業に向け荷揚げ
南アルプスの仙丈小屋は今シーズンの営業開始に向け、ヘリコプターで食料や燃料などを輸送する荷揚げを10日行いました。 午前7時、伊那市長谷の標高1,680メートルにある歌宿から、仙丈ケ岳直下にある仙丈小屋への荷揚げが行われました。 荷揚げしたのは、食料や燃料などで約4.5トンを8往復して小屋に届けました。 仙丈小屋は南アルプスの標高2,900メートルにあり、去年の宿泊客は3,646人でした。 小屋のスタッフによりますと、今年は、残雪が少ないという事ですが、谷筋には雪渓があるので注意して上ってほしいという事です。 今シーズンの本格的な営業は今月15日から10月末までを予定しています。
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仙丈小屋へ天候で荷揚げできず
15日の南アルプス林道バスの全線開通を前に、仙丈ヶ岳の仙丈小屋を開くための荷揚げが9日に行われる予定でしたが、あいにくの天候のため、10日に延期となりました。 9日は、仙丈小屋を運営する伊那市観光株式会社や、管理人夫婦、電気など設備の点検をする技術者など10人ほどが歌宿に集まりました。 ヘリで飛ぶために、軽油やガスなどの燃料、野菜や米などの食料、消耗品など4.5トンが荷造りされています。 朝6時頃から荷揚げをするヘリコプターを待ちました。 雲が開けたため、午前8時半ごろ、八ヶ岳から歌宿にヘリが飛んできました。 ニホンジカの食害対策のための防護柵を設置する馬の背までは荷を積んで飛行することができました。 しかし、仙丈ヶ岳の山頂付近は、雲がかかってしまい荷揚げは10日に延期となりました。 参加者はヘリを見送ったあと、荷物が濡れないように、近くの小屋に移す作業などを行っていました。 10日の早朝は晴れる見込みで、関係者たちは明日こそ荷揚げができることを期待しています。
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伊那市長谷で住宅が全焼
6日の午後11時20分頃、伊那市長谷で住宅が全焼する火事がありました。 この火事によるけが人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと火事があったのは、伊那市長谷市野瀬の宮下房子さん宅です。 火はおよそ1時間30分後に消し止められましたが、この火事で木造平屋建ての住宅が全焼し、隣接する蔵の一部を焼きました。 この火事によるケガ人はいませんでした。 伊那署では屋内から出火したものとみて現在調べを進めています。
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長谷中の和室を開放し地域交流
伊那市長谷地区では学校を中心とした地域交流の場所づくりを進めています。 6日にその第一弾イベントとして長谷中学校の和室を地域住民に開放し交流しました。 長谷地区では、今年度より保育園、小中学校、伊那市社会福祉協議会が連携して、地域全体で子育てを行う信州型コミュニティスクールの組織づくりを進めています。 今回その第一弾のイベントとして、長谷中学校の和室を社協が認定する「まちの縁側」として地域住民に開放しました。 社協では、地域交流の拠点となる場所を「まちの縁側」として認定しています。 今回の長谷中学校で25か所目の認定で、学校の敷地を利用するのは初めてだということです。 この日は地域住民およそ20人が学校を訪れ、和室でお茶を飲んだあと生徒と花の移植作業を行いました。 マリーゴールドやサルビアの苗をトレイからポットに移し替えました。 長谷中学校では、7月にも和室を開放する予定で、将来的には常時開放できるよう安全面などの課題に取り組んでいきたいとしています。
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地域を知る入野谷学習
地域のことを知る総合学習、入野谷学習が3日、伊那市長谷の長谷中学校で行われました。 入野谷学習は「ふるさと長谷」をキーワードに学年の枠を越えて行われる総合学習です。 全校生徒36人が伝統文化や食文化、地域探索の3つの講座に分かれて地域の人たちを講師に招き学習します。 このうち伝統文化講座では、地元のざんざ節保存会会員が地域に伝わる民謡のざんざ節やキンニョンニョの振り付けを指導していました。 また食文化講座では雑穀アマランサスを使ったスパゲティが作られました。 生徒たちはこの学習体験を秋に開かれる文化祭で発表することにしています。
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さくらの家利用者がエゴマの種まき
伊那市長谷の障害者社会就労支援センターさくらの家の利用者が3日に施設近くの畑で、「エゴマ」の種まきを行いました。 さくらの家では、利用者の工賃アップに繋げようと毎年この時期にエゴマの種まきを行っています。 この日は施設の利用者と、活動を支援している伊那ライオンズクラブのメンバーら合わせて30人が、専用の手押し種まき機で作業を行いました。 収穫したエゴマは、毎年春に高遠城址公園のさくら祭りで販売され、売り上げの一部が利用者の工賃として支払われています。 さくらの家の小松幸子所長は「エゴマは毎年完売するほど好評なので、これからも継続して利用者の工賃アップに繋げていきたい。」と話していました。 この日まいたエゴマは9月に収穫するということです。
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遭対協 西村救助隊長が勇退
19歳で南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会に入り53年間にわたり遭難者の救助活動に尽力してきた西村和美救助隊長が3日、勇退しました。 3日伊那市長谷総合支所で協会の総会が開かれ協会会長の白鳥孝伊那市長から西村さんに感謝状が贈られました。 現在71歳の西村さんは平成5年から4代目の隊長となりました。 それ以降救助隊をまとめ遭難防止や救助活動に尽力してきました。 隊長の後任にはこれまで副隊長だった宮下健吾さんが選ばれました。 西村さんは今後、名誉隊長として顧問の立場で救助隊を支えていきます。
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幻の高遠在来のそば栽培現地確認
幻となっている高遠の在来種のそばを復活させる取り組みを行っている伊那そば振興会は、きょう、栽培の拠点となる長谷浦の畑を確認しました。 30日は、伊那そば振興会と伊那市の職員など6人が、伊那市長谷浦の畑を訪れました。 畑は、300平方メートルほどで、現在は何も栽培されていません。 1年目に増やすことに成功すれば、畑を広げていく考えで、その畑も確認しました。 振興会のメンバーは、幻となっていた高遠在来種を5年ほど前から探していて、 長野県野菜花卉試験場に20グラムだけ保管されていることが分かりました。 在来種は現在、1キロほどに増えていて、今回、そのうちの300グラムの種を提供してもらいます。 浦は、国道152号から3キロほど山道を登った標高1150メートルにあり、他の品種のそばと交配する心配がありません。 伊那市も事業を応援していて、有害鳥獣の対策や、重機が入るための道路整備などを行う予定です。 高遠在来種は、貴重な種であり失敗できないとして、信州大学農学部の協力を取り付けました。 振興会では、7月初旬に畑を耕す作業や、獣害防護柵の設置を行い、下旬に種をまく計画です。 収穫は10月中下旬を見込んでいます。
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入笠山 山開き
伊那市長谷と富士見町にまたがる標高1955メートルの入笠山で、28日、夏山シーズンの到来をつげる山開きが行われました。 28日は、県内外から多くの登山客が訪れ、山登りを楽しんでいました。 南アルプス最北部に位置する入笠山は、山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じていて、登山口から頂上までは30分ほどで登ることができます。 登山道は、途中岩場コースと迂回コースに分かれていて、お年寄りや子ども、初心者にも比較的登りやすい山とされています。 また、登山道の脇には自生している草花があり、登山者の目を楽しませています。 標高1955メートルの入笠山頂上です。 28日は、あいにくの曇り空となりましたが、晴れていると中央南の両アルプスの他、八ヶ岳など360度のパノラマを楽しむことができます。 それでも、時折雲の隙間から顔を出す山の頂を見ながら、登山者らはお昼を食べたり写真を撮るなどして楽しんでいました。
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長谷地区で6月に地域住民と花づくりイベント
伊那市長谷地区では、地域全体で子育てを行う「信州型コミュニティスクール」の組織作りに向けた取り組みが進められています。 その第1段のイベントとして、6月に地域住民との花づくりイベントを行うことが決まりました。 19日は、組織作りに向けたプランニングチームの会議が伊那市長谷の長谷中学校で開かれました。 信州型コミュニティスクールは、地域と学校が連携して開かれた学校づくりを目指そうと県教育委員会が行っている事業です。 長谷地区では、保育園、小中学校、伊那市社会福祉協議会が協力して取り組んでいることが特徴です。 子どもを中心に、世代間交流をはかり、少子高齢化や過疎化にも対応していきたいとしています。 会議には地域住民や教育関係者17人が出席し、今年度の取り組みについて意見を交わしました。 出された意見の中から地区の花壇を使った地域住民との花づくりイベントを6月に実施することが決まりました。 またその際、中学校の一部を社協が実施している縁側カフェとして開放する計画です。 プランニングチームでは組織の体制を作り、正式な信州型コミュニティスクールの発足を目指すということです。
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中尾歌舞伎春季定期公演
伊那市長谷の伝統芸能「中尾歌舞伎」の春季定期公演が29日中尾座で行われました。会場は満席で、名場面ではおひねりが飛んでいました。 今回の演目は「人情噺 文七元結」です。 江戸時代の義理と人情を描いたコミカルな芝居です。 ばくち好きの男・長兵衛の娘・お久が、父の借金を返すために自ら吉原に身売りしました。 長兵衛は吉原からの帰り、身なげをしようとしている文七に出あい、そのお金を渡してしまいます。 中尾歌舞伎は江戸時代に旅芸人が神社で演じたのが起源とされています。 しかし、太平洋戦争で一旦は途絶えましたが昭和61年に地域の若者が中心となって復活させました。 芝居の最後は、長兵衛に命を救われた文七が長兵衛の家を訪れ、お久を嫁に貰う事となり、ハッピーエンドで幕を閉じます。 春季定期公演の模様は、伊那ケーブルテレビ(121チャンネル)で5月3日午後2時、5日午後3時から放送します。
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中尾歌舞伎 29日の定演に向け稽古
中尾歌舞伎保存会の春季定期公演が29日に行われます。 本番を間近にひかえ会員らは稽古に熱が入っています。 26日は伊那市長谷の中尾座で稽古が行われました。 今回の演目は「人情噺 文七元結(にんじょうばなし ぶんしちもっとい)」です。 ばくち好きの男、長兵衛とその娘で父の借金を返すために身売りするお久など江戸時代の町民の気質と人情が表現されています。 中尾歌舞伎は江戸時代にはじまり地域の人たちにより、伝えられていましたが、太平洋戦争で一旦途絶えてしまいました。 しかし地元の若者が昭和61年に復活させ平成18年に伊那市無形民俗文化財に指定されています。 中尾歌舞伎の春季定期公演は今月29日金曜日、午後1時30分から伊那市長谷の中尾座で行われます。 伊那ケーブルテレビでは公演の模様を122チャンネルで生中継します。
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穴澤さんの写真 林道バスに掲載
南アルプスジオパーク認定ガイドなどとして活動し、去年亡くなった穴澤辰幸さんの写真が掲載された林道バスの新車が25日、お披露目されました。 バスの側面には、生前穴澤さんが撮影したライチョウの写真が、背面には仙水峠からみた東駒ヶ岳の写真が掲載されています。 穴澤さんは、伊那市長谷出身で、南アルプスの魅力の発信や、ニホンジカの食害対策など幅広く活動していました。 林道バスを管理する伊那市では、南アルプスの為に尽力した穴澤さんを供養しようと写真を掲載する事にしました。
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春山シーズン到来 南アルプル北部開山祭
いよいよ春山シーズンの到来です。南アルプスの登山者や観光客の安全を祈願する南アルプス北部開山祭が25日、伊那市長谷の歌宿で行われました。 開山祭には、市や山岳関係者らおよそ50人が出席しました。 伊那市は、春山シーズンの幕開けを山岳愛好者にPRしようと標高1,680メートルの歌宿で毎年式典を行っています。 式で白鳥孝市長は「山に親しみ恩恵に感謝し、全国に南アルプスの自然を発信していきたいです」と挨拶しました。 開山祭では、市役所の職員などでつくるイーナちゃんカルテットが弦楽四重奏を披露しました。
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長谷小学校 1年生と友達になる会
伊那市長谷の長谷小学校で22日、1年生と友だちになる会が開かれました。 今年度、長谷小学校には12人が入学しました。 6年生の児童会を中心に2週間程前から会の計画を立ててきました。 始めに、1年生の自己紹介が行われ、「長谷小学校では勉強や歌を頑張りたい」など、1人ずつ抱負を発表しました。 その後、学校に関するクイズや、フラフープを使ったゲームなどが行われました。 酒井謙一校長は「長谷小学校には楽しいことがいっぱいあります。早く全校のみんなと仲良くなって楽しい学校生活を送りましょう」と一年生に呼びかけました。 長谷小学校では、5月に全校児童が参加するよもぎ採りが行われる予定です。