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北割区の高齢者死亡の交通事故受けて現地診断
宮田村北割区の広域農道交差点でバイクに乗った近くの女性=当時(88)=が出会い頭にトラックと衝突し死亡した8月9日の交通事故を受け18日、再発防止に向け現地診断が行われた。警察や地元関係者のほか、高齢者の事故という点を重視し、村内の高齢者クラブも参加。身体機能の衰えによる運転自粛など、周囲も含めた自覚と意識の徹底を中心に意見を交わし、安協宮田支会は高齢者への声かけ訪問を全村で実施する考えを示した。
現場は一時停止標識が設置された見通しのよい交差点。バイクの女性は農道を東から西に横切ろうとして、伊那市方面に向っていたトラックと衝突した。
診断で山本修作駒ケ根署長は「高齢の方が自ら決断して運転をやめるのは難しい。これ以上無理だと判断したら家族、地域の人が止めてほしい」と指摘。
県警中南信運転免許センターの小林富勇所長は今年の県下交通事故による死者の半数が65歳以上と報告した。
さらにその半数近くが車やバイクを運転していて事故に遭ったと示し、「今回も県下で多発しているパターンと同じ」と語った。
席上、安協宮田支会の橋爪利夫支会長は21日から始まる秋の交通安全運動期間中に、啓発チラシを全戸配布し、高齢者宅へは各地区の会員が訪問して声かけを行うと説明。
宮田村駐在所は、村内全区長に高齢者参加のミニ集会開催を呼びかけており、今回の事故や免許と身体機能の関係などについて、お年寄りと直接対話していきたい考えだ。 -
宮田観光開発依然として赤字も収益改善
4期連続の赤字から脱却し黒字への転換を目指している宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は19日、4月から7月までの経常収支が1137万円の赤字だったと明らかにした。一方で赤字額は前年同期に比べ44・7%縮小し、常勤役員報酬の50%カットや購入物品の仕入原価の削減など、収益改善策の効果も現れており、村民を優待するなど、伸び悩む客の獲得へ力を注ぐ。
経営する観光ホテル、温泉施設のこまゆき荘、中央アルプスの山荘の利用客総数は、日帰りが前年同期比約10%増の4763人。しかし、宿泊は6355人と逆に1割ほど減っている。
より客単価が高くなる宿泊客の減少は売り上げ面の苦戦に直結。8月までで観光ホテルは前年同期に比べ548万円売り上げが減っており、こまゆき荘も40万円ほど減らしている。
山荘は815万円ほど増やしており、他の減少をカバーする格好にもなっている。
ただ、7月末から開設したホームページの予約が1カ月余りで150件にのぼるなど好調。
団体ツアーに頼らない個人客の獲得に向けた取り組みも徐々に効果を現しているといい、シーズンオフの誘客も含めて改めてサービスのてこ入れを図る。
また、収益改善を受けて、村民に温泉入浴の割引券を配布し、より地元に親しんでもらう施設運営も目指す。 -
議員定数問題20日に決着へ
宮田村議会9月定例会は最終日の20日、一部議員から提出された議員定数を現行の12から10に削減する条例改正案を議事日程に追加する見通しとなり、午後1時半から開く本会議の採決の可否により来春行う村議選の定数が事実上確定する。
同議会は昨年末から議会改革のひとつとして、区長会との懇談や村広報紙に資料を掲載するなど、村民にも投げかけながら定数の議論を深めてきた。
先月22日には議会全員協議会を開催。議会運営委員会が「定数維持」を叩き台として示したが、結論には至らず、「削減派」の議員は条例改正案提出を示唆していた。
自身の考えを私報などを用いて村民に訴えている、ある議員は「村の行く末を決めることでもあり、皆さんに関心を寄せてもらいたい」と話す。
小林茂議長は「分かりやすい形で、来春の選挙に向けてひとまずの決着が図られると思う」と語った。 -
実りの秋たわわに、駒ケ原でブドウ農園が開園
宮田村駒ケ原にある平沢秋人さん、明子さん夫妻のブドウ農園が収獲期を迎え、直売やもぎとり体験を始めた。甘さも抜群。夫妻との会話も楽しみつつ、多くの客が実りの秋を味わっている。
敬老の日の17日も「おじいちゃん、おばあちゃんに食べさせたくて」と、買いに訪れる人たちなどで盛況。
中央道の小黒川パーキングエリア売店や村内の温泉施設こまゆき荘へも毎日、朝どりのブドウを出荷し、人気を集めている。
10月初旬まで開くが、期間中は村デイサービス利用者がブドウ狩りを楽しむなど、園内は連日賑やかに。
1キロでナイアガラが500円、マスカットベリーAが600円。問い合わせは平沢さん85・2744まで。 -
伊那技専から受託の職業訓練修了
宮田村商工会(前林善一会長)運営の宮田ビジネス学院が、県伊那技術専門校から受託した求職者対象のITビジネス応用力養成コースがこのほど、366時間に及ぶすべての日程を終えた。11人の受講者全員が修了し、それぞれ次のステップへ向かった。
閉講式で、石川秀延伊那技専校長が「これからが勝負。努力を重ね、意欲あふれる頼もしい人材になることを期待しています」とあいさつ。一人ひとりに修了証を手渡した。
受講者は20代から50代の女性。年齢もキャリアもさまざまだが、3カ月に及ぶ訓練は全員にとって新たな転機となったようだ。
「若い人たちからいろいろ学ばせてもらった。この頑張りを胸に就職活動に励みたい」などと語り合い、パソコン技術や各種資格を取得するだけでなく、仲間の輪もはぐくんだ3カ月間を振り返った。
##写真
修了証を受け取り3カ月間を振り返った -
職員採用の1次試験を実施
宮田村の職員採用の1次試験は16日に役場で行った。正規職員の採用は6年ぶりとなる保育士には、4人が受験。同じく2年ぶりの一般事務職は3人が受験した。
保育士、一般事務とも若干名の採用。この日、受験者は教養と作文の試験に臨んだ。
2次試験は10月11日で、理事者との面接を行う。 -
秋色満載、森の演奏会
宮田村の音楽指導者らでつくる宮田ミュージックサークル(MMC、瀧澤智恵子代表)は17日、森の演奏会を駒ケ根市福岡の養命酒駒ケ根工場ロビーで開いた。地元や工場見学の観光客ら100人余りが、趣向を凝らした・ス秋色・ス満載のコンサートを堪能した。
緑の木々に囲まれたガラス張りのロビーが会場。電子ピアノの伴奏で、吹き抜けの天井にも届く清らかな歌声も響き渡らせた。
モーツアルトからミュージカルの名曲まで多彩な演目。「千の風になって」は会場と一緒に歌ったほか、童謡の「里の秋」や「赤とんぼ」など秋を感じさせる曲も散りばめた。
各所で演奏活動を行っているMMCだが、同工場で開くのは初めてで、敬老の日にちなんで誰もが楽しめるようにと企画。訪れた人たちは風薫る初秋の風景に包まれながら、音楽の楽しさを五感で味わっていた。 -
不当要求に役場組織で対応、長崎市の事件教訓に
宮田村は不当要求行為等の防止に関する要項を20日付けで制定する。暴力団幹部の不当要求が市長の殺害にまで発展した長崎市の事件を教訓に、職員の安全と適正な職務執行を守るために役場組織として迅速な対応を図る。
村総務課によると、物品購入の強要を中心に呼び出しや嫌がらせ電話など、不当要求に準ずる行為が年に数件あるという。いずれも大きなトラブルには発展していないが、村長に対するものもある。
要項では行為が発生した場合に、副村長を会長とする対策委員会を召集すると盛り込んだ。緊急を要する時は、所属長が速やかに警察などへ通報するよう明記もしている。
要項の制定については14日の村議会総務文教委員会に報告した。 -
ビオトープ体験会
宮田村の「自然を呼び戻す会」(加藤一彦会長)は16日、管理している南割区のビオトープを一般に開放した。小雨交じりのあいにくの天候にもかかわらず、朝から多くの親子連れなどが訪れ、魚や虫などの採集を楽しんだ。網を持ってそっと水に足を踏み入れた子どもたちは水中に魚の影を見つけると、何とか捕まえようと歓声を上げながら懸命に追い掛け回した=写真。土手の草むらを歩いていた子どもは「イモリがいたよ」とうれしそうに保護者に報告していた。
ビオトープは会員が9年前から整備している。メダカやフナなどの魚や水生昆虫などが観察できるという。 -
宮田小学校運動会
宮田村の宮田小学校はさわやかな秋晴れとなった15日、校庭で運動会を開いた。学年ごとのかけっこや綱引き、全校での大玉送りなどが次々に行われ、張り切って登場した児童らは応援に駆けつけた保護者らの大きな声援を受けながら懸命に競技に取り組んだ。
組体操「ふるさと宮田」では6年生児童が最上級生らしい見事な演技の数々を披露し、見詰める保護者や下級生らの大きな拍手を受けていた。
運動会の最後を飾る代表選手のリレーでは手に汗握る熱戦が展開され、校庭に大歓声が響いた。 -
年間医療費38万円台で過去最高に、宮田村の国保被保険者1人あたり
宮田村の国民健康保険被保険者の1人あたりの年間医療費は2006年度、前年度に比べ2万8600円も多い38万5200円にのぼっていたことが13日、村住民福祉課のまとめで分かった。過去最高額を更新。その結果06年度の国保給付費は前年度に比べ14%増加し、国保特別会計決算は479万円の単年度赤字を計上するなど、厳しい状況は続いている。
1人あたりの年間医療費は右肩あがりの傾向で、過去5年間では7万円余り上昇。
06年度は特に入院費が前年度に比べ19・3%増加し、一般の外来診療は2%ほどの伸びだった。
13日に開いた村の国保運営協議会で報告したが、委員の医師は「高度医療が増えていることも影響していると思う。日常からの生活習慣病予防に力を入れるしかない」と意見した。
また、国保全体のうち老人の年間医療費の伸びも顕著で、06年度は前年度比3万8千円増の71万3100円だった。 -
村議会一般質問
宮田村議会9月定例会一般質問は12日に行い、複数の議員が西山山麓の観光開発について取り挙げた。
加藤恭一議員は、西山山麓エリア内にあり、5月末で閉鎖された旧宮田養魚場と観光活性の関連性について質問。
清水靖夫村長は、旧養魚場の跡地利用の事業者が決まった場合には、住民有志らが参加して発足した「西山山麓観光開発研究会」に加わってもらい、同エリアの観光活性につながるよう整合性をとっていくと示した。 -
三セクの宮田観光ホテル、支配人を公募へ
宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長を務める清水靖夫村長は12日の村議会一般質問で、同社が経営する宮田観光ホテルの支配人を公募する考えを明らかにした。
同ホテルは利用者が伸び悩み、施設老朽化の問題も抱える。現在は支配人という役職は設けておらず、コンサルタントを入れて、経営の立て直しを模索中だ。
経営改革について聞いた春日元議員の質問に対し、「意欲とノウハウのある人を求めていきたい」と清水村長は答弁。本紙の取材に「早急に要項などを練りたい」と話した。 -
ふれあい広場一帯の指定管理者導入も検討
宮田村は新田区にある村の総合公園「ふれあい広場」とその周辺にある文化、体育施設の管理について指定管理者の導入も含めて検討を進めている。12日の村議会一般質問で明らかにし、新年度にも移行する。
同公園は親水や遊具、芝生広場なども整い、休日にもなると村内外の家族連れらで賑わう。また、宮田球場や農業者体育館も各種大会に活用されている。
質問した清水正康議員は、村が住民も巻き込んで検討している周辺の西山山麓の観光活性化と連帯感を持ち、管理者選定なども慎重に取り組んでほしいと求めた。
村教育委員会は「施設の役割を明確にしながら、検討を深めていきたい」としている。 -
来年3月中旬の開通へ、紆余曲折の農道事業が最終段階
宮田村南部の大田切区で国道153号と広域農道を接続させる延長約2キロの県単農道事業が、事業着手から7年を経て最終段階を迎えた。11日夜に地権者らを集めた説明会があり、県は「来年3月中旬が開通目標」と明示。財政難や貴重な動植物保護を理由に当初計画から二転三転したが、地元の強い要望で整備が・ス復活・スした区間もあり「ようやく地域の悲願が実を結ぶ」と関係者は期待を寄せる。
全幅9・2メートル(うち歩道2・5メートル)の2車線で01年度に着工。当初は広域農道を経由して、新田区のふれあい広場西側の村道までつなぐ約2・4キロの計画で始まったが、貴重な動植物保護を理由に県は331メートルの区間を事業中止に。
さらに03年には財政難を理由に全線の2車線確保を見直し、区間の一部は「待避所」などを設ける1・5車線に格下げした。
これらの事業縮小に対し、地元住民や地権者ら28世帯でつくる整備推進委員会は安全面や経済に影響が大きいと懸念。村と連携しながら、根気良く再考を求めてきた。
その結果、県は中止区間を除いた全線2車線と歩道の確保を決め、5月には事業最大の工事となるJR飯田線と農道が立体交差する線路高架橋が完成。
今後は国道接続部分から高架橋をくぐる250メートルをはじめ、1・5車線区間の改良に着手する。
田中幸平推進委員長、初崎常利区長は「計画が浮上してからは丸9年。念願である開通に向け、無事に工事が終わるよう我々も協力したい」と話す。 -
春日真一さんが商工会青年部主張発表関東大会で準優勝
宮田村商工会青年部員の春日真一さん(36)が、11日に東京都内で開かれた関東ブロック商工会青年部連絡協議会主張大会で準優勝に輝いた。悲願の全国出場にはあと一歩届かなかったが、「多くの人に元気な宮田村をアピールできたと思う」と充実感を手にした。
南信、県大会で優勝し、県代表として1都10県の代表が集まる関東ブロック大会に臨んだ春日さん。
今までと同様に、青年部の仲間と一緒に地域活性のために取り組んでいる村の・ス名物丼・スを題材に発表した。
途方もなく思えた名物丼開発が、多くの協力で実現していく過程を10分間に凝縮。400人余りが見守る前で、開発の熱意を言葉に乗せた。
自宅や会社で鏡を前に練習を積んできた毎日。その成果は存分に発揮され、会場を埋めた他都県の青年部員たちを惹きつけた。
当日は青年部員約15人と、名物丼から誕生したどんぶりレンジャーも駆けつけ声援。
会場の反応とは違って優勝を逃したが「結果は正直くやしい。しかし、こんなにも多くの仲間が遠くまで応援に来てくれて本当にうれしかった。今度は後輩に全国を目指してもらいたいですね」と笑顔がこぼれた。 -
地域の伝統を敬老会で
敬老の日を前に宮田村では9日、7地区で敬老会が開かれた。各分館の主催で楽しい演芸や会食などで盛りあがったが、町二区、町三区、大田切区では地域に根づき、愛される伝統芸能が出演。高齢者の目を楽しませた。
町二区の敬老会では、区民有志でつくる「信州宮田長持ち会」が披露。40人のお年寄りが、20周年を迎えた同会の勇壮な練り歩きを堪能した。
町三区では、「祇園ばやしの会」の子どもたちが元気に発表。涼しげな音色で95人の高齢者を楽しませた。
大田切区では大田切獅子保存会が演舞。軽快なはやしに乗って「悪魔払い」を演じ、57人のおじいちゃん、おばあちゃんは地域に古くから伝わる獅子舞の姿を笑顔で満喫していた。 -
安心して出産、子育てを宮田村議会が意見書採択
来年4月から昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産科が休止する問題を受け、宮田村議会は9月定例会初日の11日、安心して妊娠、出産、子育てができる環境整備を求める意見書を全会一致で採択した。県知事に提出する。
宮田村内では年平均90人の出産があるが、その7割が同病院で出産している。
9月定例会にはこのほか、村が2006年度決算認定など12議案を提出。
そのうち固定資産評価審査委員に土地家屋調査士の小町谷勝也さん(46)=町一区=、村教育委員に村公民館長の白鳥剛さん(72)=町三区=を選任する案について同意した。
2人はいずれも新任で、任期は小町谷さんが11月1日から3年間、白鳥さんは10月1日から4年間。
その他の議案については最終日の20日に採決する。
また、村内の男性から提出があった議会改革に対する陳情書については、議員の一部に今会期中に議員定数削減の条例改正案提出を模索する動きもあり、それらも踏まえたうえで最終日までに文書で男性に回答すると全会一致で確認した。 -
世界一「高い」手打ちそば?!
中央アルプス駒ケ岳にある標高2870メートルの宝剣山荘で、その場で打った手打ちそばを今夏から客に提供している。「他にもそばを提供する高所の山小屋もあるかもしれないが、手打ちはないはず。世界一だと確信している」と関係者も自信満々。冗談混じりに「ギネスブックへの登録も夢じゃない」と、山荘の・ス目玉・スにしていく考えだ。
経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発が、伸び悩み傾向の利用者を増やし、食でも楽しんでもらおうと企画した。
同山荘主任の千島浩聡さんが、シーズンオフの昨年冬に下界のそば教室に通い修業。その後も自己流で研さんを積み、8月から客に振舞っている。
1食800円で1日限定20食だが、1カ月余りで200食以上を提供。「アルプスで手打ちのそばが食べれるとは」と好評だ。
ざるに加え、9月からは温ソバも。山荘が閉まる11月まで提供を続ける。 -
中央アルプスに注目
中央アルプス駒ケ岳にある標高2870メートルの宝剣山荘で、その場で打った手打ちそばを今夏から客に提供している。「ほかにも、そばを提供する高所の山小屋があるかもしれないが、手打ちはないはず。世界一だと確信している」と関係者も自信満々。冗談混じりに「ギネスブックへの登録も夢じゃない」と、山荘の“目玉”にしていく考えだ。
経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発が、伸び悩み傾向の利用者を増やし、食でも楽しんでもらおうと企画した。
山荘主任の千島浩聡さんが、シーズンオフの昨年冬、下界のそば教室に通い修業。その後も自己流で研さんを積み、8月から客に振舞っている。
1食800円で1日限定20食だが、1カ月余りで200食以上を提供。「アルプスで手打ちのそばが食べれるとは」と好評だ。
ざるに加え、9月からは温ソバも。山荘が閉まる11月まで提供を続ける。 -
駒ケ根高原美化清掃
夏の観光シーズンに観光客が捨てていったごみを拾い、秋を迎える高原に再び美しさを取り戻そうと10日、観光関係者らによるボランティア美化清掃が駒ケ根高原一帯で行われた。十数年前から毎年行っている恒例行事。旅館、民宿、食堂、商店など地元の観光関係者らを中心に約70人が参加し、袋を片手にごみを拾い集めた。
参加者らは「意外とごみが少ないな」「マナーが向上したのならいいが、観光客が減ったとしたら喜べないぞ」などと話し合いながら、手バサミでごみをつまんではせっせと袋に入れていた=写真。
約1時間の作業で集まったごみは燃えるごみ5袋、廃プラスチック類9袋、空きカンなど金属類5袋、空き瓶などガラス類1袋だった。 -
駒ケ根署が女性、子どもに防犯チラシ配布
抱きつき、声掛け、つきまといなどの事案が増えていることから女性や子どもに対する犯罪を未然に防ごうと駒ケ根署は10日夜、管内のJR飯田線の11駅で防犯を呼び掛けるチラシを列車の乗降客らに配布した=写真。同署員13人のほか、伊南防犯連合会員12人も協力し「なるべく1人で歩かない」、「明るい道を選んで帰宅する」、「不審を感じたら全力で逃げる」など5項目を記したチラシ500枚を女性らに手渡した。受け取った女性らは「気をつけないといけないね」などと話しながら帰宅の途についていた。
同署では初めての取り組み。 -
伊南消防が大規模救助訓練
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は11日、ヘリコプターや救助工作車などを駆使した大規模な救助訓練を市内で実施した。署員60人のうち当直勤務者などを除いた約40人が参加し、万一の大事故発生に備えた。
7人が乗ったワゴン車が林道のがけから転落し、2人が車外に放り出されて意識不明となっている竏窒ニの想定。駒ケ根高原スキー場の駐車場の段差を利用した訓練地で署員らはロープと救助工作車を使って2人のけが人を平地に搬送し、県消防防災ヘリコプター「アルプス」の出動を要請。飛来したものの着陸適地がないため、ゲレンデ上空でホバリングしているヘリコプターに、担架に固定したけが人を慎重に収容した=写真。署員らは時折小雨の降る天候の下、指令に従ってテキパキと行動していた。
竹上消防長は「管内にはしらび平に続く駒ケ根駒ケ岳公園線などの林道があるから車の転落事故は本当に怖い。この訓練が万一の際に少しでも役に立てば」と話した。 -
敬老会で・ス歌声喫茶・ス
今年3月に発足した宮田村大原区の「歌声喫茶」のメンバーが9日、同区敬老会に出演。童謡や懐メロなど数曲を披露し、会場の高齢者と一緒になって楽しい歌声を響かせた。
赤とんぼや星影のワルツなど、懐かしい曲の数々。出席した44人の高齢者は耳なじみのメロディに体を揺らし、楽しいひとときを過ごした。
歌声喫茶は毎月第1、3土曜日の午後1時から区公民館で開設。音楽教室を主宰する区内の瀧澤智恵子さんの指導で、お茶を飲みながら交流も深め現在は15人ほどが通っている。
「私たちも年を重ね、ちょっとオシャレに暮らしたいと思って歌声喫茶を考えた。うまく歌う会ではありません。気軽にコーヒーでも飲んで楽しむ会です」と代表の辰野恭子さん。敬老会の会場でも参加を呼びかけていた。 -
北川製菓駒ケ岳工場竣工、誘客も視野に宮田村の西山山麓に
ドーナツなど製造の北川製菓(駒ケ根市)が宮田村新田区のマウンテンバイク場跡地に建設を進めていた駒ケ岳工場が10日、竣工した。11日からリングドーナツの製造ラインが稼動し、18日からは焼き菓子も始める。将来的には誘客も視野に入れており、村が観光エリア化に取り組み始めた西山山麓地域の活性化にもつなげる。
全国菓子組合連合会が認証する高度な管理衛生システム「HACCP」(ハサップ)で、全国8番目の認証工場。自然、労働の両環境や衛生面に力を入れ、北川浩一社長は「絶対的な信頼を誇れる工場」と胸を張る。
2階建て総床面積は1400平方メートル。1時間あたりリングドーナツは本社工場の2倍にあたる1万2800個、焼き菓子は3倍の1万2600個が製造可能な設備を設けた。
従業員は25人ほど。全国の生協やスーパー、量販店などに出荷し、本社工場とあわせて今期は前期売上の1・5倍にあたる9億5千万円を目標にしている。
3年をめどに同社製品などを直売するアンテナショップを工場前に開設予定。村は同社を観光と産業の両面で誘致した経緯もあり、北川社長は「お客様に来てもらえるよう努めたい」と話した。 -
資産家に何が?宮田村の刺殺事件
「兄弟間でうまくいっていないとは聞いていたが、まさか殺すなんて」。宮田村でも1、2を争う大地主。名の通った資産家の中でおきた凶行に、誰もが驚きを隠せないでいる。
けたたましく鳴るパトカーや救急車のサイレン。兄の容疑者と弟の被害者宅は100メートル足らずの至近距離。閑静なJR宮田駅前の住宅街で惨劇は発生した。
兄の進八郎容疑者は親から継いだ肥料などを取り扱う会社を経営し、学校PTA会長を務めるなど村内の各種活動に積極的に参加。今も商工会商業部会長、社会教育委員などをこなし、村内では幅広く顔が知れている。
近所や商工会の仲間、旧知の知り合いの多くが「言葉づかいも丁寧で、人付きあいもいい。資産家ということをハナにかけていない」と口を揃える。
殺された弟の秀啓さんには、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアの経営を任せたが、長続きせずうまくいっていなかったという。
「単純なお金の問題ではない。長年のうっ積や家族間のこともあったはず。しかし、激高する何かがあったんだと思う」と親しい人たち。
同容疑者は犯行当時酒に酔った状態だったとみられる。多くの人が「いつも酒を飲んでもじょう舌になるくらいで、感情的になることは決してなかった」と話すが、若い頃に飲酒でトラブルがあったとの証言もある。
最近、宮田駅前の再開発に地権者として主導的な役割で関わっていた同容疑者。夢や希望も抱いたその土地の近くで犯行に及んでしまった。 -
宮田村で殺人事件
8日午後8時35分ごろ、宮田村町一区の無職宮下秀啓さん(49)が近くに住む会社役員で兄の宮下進八郎容疑者(57)と自宅で口論となり、進八郎容疑者に包丁で胸などを刺された。秀啓さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが同日午後9時59分、出血性ショックで死亡した。進八郎容疑者は動機について「弟は仕事もせず、度々生活費を要求してきたので腹が立った」などと話しているという。
進八郎容疑者は自宅から包丁を持って秀啓さん宅を訪れていた。
進八郎容疑者は10日午後、身柄を地検飯田支部に送られた。 -
辰野さんと創作仲間が上高地で10月に「茜織展」
物語や風景など感じたイメージを豊かな色彩で表現する・ス茜織り・スを提唱する宮田村大原区の辰野恭子さんと、村内外の創作仲間11人が来月、上高地の自然を題材にした展覧会「茜織展」を同所の上高地アルペンホテルで約1ヵ月に渡り開く。宮田村の自然をイメージした作品も並べ、北、中央両アルプスの夢のコラボレーションが・ス織物・スで実現する。
以前から上高地で作品を発表したいと考えていた辰野さん。同ホテルの全面的な協力で、松本市制施行100周年記念事業として開催が実現した。
辰野さんらは伊那谷の100人から聞いた上高地のイメージも織物に。カラマツやコナシなど、四季の変遷を印象深く感じる作品も数多い。
宮田村を題材にした作品も展示。山ぶどうをはじめ、中央アルプス山麓の豊かな村の自然をイメージした力作を多数出品する。
かつて伊那市共同作業所長も務めた辰野さんは、15年以上前に下伊那郡喬木村の在宅障害者の活動支援として織物教室を開講。同村出身の児童文学作家・椋鳩十の作品からイメージをふくらませ、・ス茜織り・スは始まった。
今は宮田村にも教室を開き、展覧会には須坂市や東京の仲間も作品を寄せる。
「全国の人が集まる上高地。素晴らしい出会いがあるはず」と辰野さん。期間は10月3日から同31日まで。 -
縄文人の造形美を再現、おやじ倶楽部が土器づくり
熟年男性が集う宮田村公民館のおやじ倶楽部は7日、縄文土器づくりに挑戦した。4500年前の素朴な造形美を再現。独特の文様(もんよう)や形に個性を発揮した。
土器づくりに詳しい伊那市富県公民館長の伊藤恒良さんが指導。 縄文時代の素材に近いテラコッタ粘土を直径2センチほどのヒモ状にし、積み上げるように成形した。
「何でもそうだけど、積み上げることは大変なことだ」と冗談も。「ゆがんでいるのが、またイイ感じになるんな」と、せっせと手を動かしながら会話も弾んだ。
さらにヒゴや割りばし、木片などで縄文らしい文様を刻み込み、縄文人顔負けの本格的な土器に仕上がった。
「皆さん初めてにしては素晴らしい。みんなが見たらビックリしますよ」と伊藤さん。近く素焼きにして、11月の村文化祭で展示発表する予定だ。 -
小中学生防犯ポスター審査会
県防犯協会連合会、県警察本部が県内の小学4縲恍・w3年生を対象に募集した防犯ポスターの駒ケ根警察署管内の審査会が6日、駒ケ根署で行われた。寄せられた143点の作品をアイデア、オリジナリティなどを基準にして審査した結果、県審査に推薦する6点と、伊南防犯連合会入選作40点を選んだ。
審査に当たったのは赤穂高校美術科教諭の加藤千恵里さんのほか駒ケ根署の山本修作署長、山田久登次長ら5人。審査員らは「標語がいいね」「よく目立つ色だ」「良いポスターが多すぎて困るな」などと話しながら苦労して作品を選び出していた=写真。
県審査は10月に行われる。伊南防犯連合会賞入選作品は年末特別警戒期間中、管内の市町村を巡回するポスター展に展示される。
入選したのは次の皆さん。
◆県審査推薦作品=横山芽似美(赤穂小4)小山竜矢(飯島小5)白鳥知佳(飯島小6)星野純(赤穂中1)前沢優圭(赤穂中2)横山茜(赤穂中3)
◆伊南防犯連合会入選▼金賞=宮沢拓陽(赤穂小4)三枝洸喬(赤穂東小5)村沢茉美(宮田小6)伊東玲奈(赤穂中1)下島仁美(赤穂中2)長谷川隆貴(赤穂中3)▼銀賞=田中弘樹(赤穂小4)坂本飛馬(赤穂東小5)倉沢あや(飯島小6)君島颯太(赤穂中1)鈴木明日香(赤穂中2)小林さぎり(赤穂中3)▼銅賞=百瀬朱里(赤穂小4)小沢友哉(赤穂東小5)宮下雄樹(七久保小5)宮下祐美(宮田小5)市村渉(飯島小5)中島成美(中川西小5)藤沢拓也(飯島小6)板倉徹矢(駒ケ根東中1)山本さくら(赤穂中2)窪田高哉(赤穂中3)▼佳作=伊東湧也(赤穂小4)原和歩(赤穂小4)吉沢健太(赤穂東小5)竹村勇哉(赤穂東小5)田中颯馬(赤穂南小5)宮下大河(七久保小5)片桐亜耶(七久保小5)酒井由美(宮田小5)中村瞳(飯島小5)地田衣里(中川西小5)浦上さやか(飯島小6)坂野晴香(赤穂中1)伊藤峰水(赤穂中2)湯沢隆弘、小沢智文、井沢達也、近藤みか、唐沢航平(以上赤穂中3)