-
民生児童委員会が要望書
宮田村民生児童委員会(浦野勝人会長)は4日、子どもから高齢者までが関わる村内の福祉向上のための要望をまとめ、清水靖夫村長に提出した。児童支援センター設置、福祉巡回バスの運行など10項目。厳しい財政状況も考慮する中で、実現を求めた。
児童支援センターは会員制ではなく、帰宅時に家族が不在だったり、遊び場所のない子どもたちが自由に使える場所として設置をと要望。
巡回バスは限られた交通手段の高齢者や障害者に有効とし、要望も強いと検討を促した。
村の幹線道路の歩道に点字ブロック設置を求めるなど、生活弱者に配慮した交通設備の改良も要望。
精神障害者のための作業所設置も求めた。 -
手話ダンスの会がデイサービスへ
宮田村の「手話ダンスの会」(橋倉栄子代表)は5日、村社会福祉協議会のデイサービスセンターを訪問。軽快な手話ダンスを演じ、利用者を楽しませた。
5年前に発足した同会は、3年前から同センターを訪問。恒例のふれあいとして定着してきた。
この日も村内のメンバーと、指導者の大槻一子さん=箕輪町=の9人が出演。多彩な楽曲でダンスを披露した。
耳なじみの曲も多く、デイ利用者も一緒に手や体を動かしたり。最後はふるさとを全員で歌って踊り、「楽しかった。ありがとう」と喜ぶおじいちゃん、おばあちゃんの姿があった。
「皆さんの顔を見て、我々の励みにもなった。また来年お会いしましょう」と橋倉さんがあいさつ。楽しい余韻を残し、再会を約束した。 -
宮田村の機構再編、係の統廃合で5課13係体制へ
宮田村は来年度当初からの実施予定で、教育委員会教育総務係に保育関連を加えて「こども室」に改組するなど、係の統廃合で5課13係体制(教委、議会事務局含む)への機構再編を計画。現行より2つ係が少なくなるが、村は「教育の充実とともに、職員数も減っている現状でさらに行政改革を進めるため実状にあった体制にする」と説明する。6日開会の村議会12月定例会に、再編に向けた担当業務見直しに関する改正条例案を提出した。
廃止予定の係は総務課生活環境係と住民福祉課国保児童係。
生活環境係の消防、防犯、防災に関わる業務は総務課総務係に移管し、ゴミなどの環境関連は住民福祉課へ移す。
国保児童係の保育関連は村教委のこども室が受け継ぎ、その他の業務は住民福祉課の他の係に移る。
また、総務課税務係は、住民福祉課に異動する。
村教委のこども室は、保育、小学、中学と各担当を設けることも視野に調整。公民館関連の生涯学習係との2係体制は変わらない。
2002(平成14)年度に10課21係あった村の体制は、課、係の数からみると5年ほどで半減する格好だ。 -
片桐村議に県町村議長会表彰
宮田村の片桐敏良村議(70)=中越区=が、村議在籍10年の自治功労で、県町村議長会表彰を受けた。6日の村議会12月定例会冒頭で伝達式があった。
片桐氏は村議3期目。伝達式では小林茂議長から表彰状を受け取った。
同僚議員の祝福を受け「地域の皆さんのおかげで表彰を受けることができた。村のため、地域のために今後も頑張りたい」とあいさつした。
同村議会の現職では、8期目の小田切敏明氏、4期目の山浦正弘氏が同表彰を受けている。 -
12月村議会開会、北の城橋改修補正予算可決
宮田村議会12月定例会は6日開会し、村は体育・文化施設の使用料を来年度から時間制に統一改定する条例制定案、本年度一般会計補正予算案など15件を提出。橋げたの一部損傷で通行止めにしている北の城橋の全面改修工事費用2041万円についての補正予算案など2件は即決し、全会一致で承認した。
同橋の改修事業は来年度にもまたがり、概算総額で2941万ほどになる見込み。
清水靖夫村長はこの日の議会で改めて、再開通の見通しが4月末頃と説明。
橋の利用者が多い対岸の伊那市や県伊那建設事務所に事業費も含めた支援、協力を要請していることも明らかにした。
開会冒頭、清水村長は社会問題化している子どものいじめ問題について言及。
学校や保護者に任せるだけでなく、「ほめたり、戒めたり、地域の理解と協力をお願いしたい」と呼びかけた。
会期は15日まで。一般質問は12日午前9時から行なう。 -
西保育園でもちつき
宮田村西保育園は5日、年末恒例もちつき会を開いた。年長園児が杵と臼を使って、昔ながらに「ペッタンペッタン」。きな粉とあんこにまぶし、全園児で美味しく食べた。
年少、年中園児が見守る前で、年長がもちつきに挑戦。まわりのかけ声にあわせて、杵を振り下ろした。
33人みんなで協力して、モッチモチのお餅が立派に完成。さらにきな粉をつけて、年下の園児に振る舞った。
弾力ある歯ごたえに全員笑顔。餅のように粘り強く、風邪にも負けず元気に新年を迎えようと、モリモリ食べた。 -
親切運動作文コンクール表彰
小さな親切運動上伊那支部(山田益支部長)は、児童、生徒を対象に募集した作文コンクールの表彰式を開いた。今年は地区の学校を代表して、宮田村の宮田小学校の入賞者を対象に実施。金賞の小椋智幸君=5年=を含む9人に表彰状を手渡した。
山田支部長が同校を訪問。入賞児童を祝福し「小さな親切を、これからの生活にも生かしていってください」と呼びかけた。
今年のコンクールには、支部管内から小学生の部には8校76点の応募があり、優秀1、金、銀賞各2、銅賞11、佳作17点、中学生の部には7校168点の応募があり、優秀2、金賞1、銀賞2、銅賞23、佳作22点がそれぞれ選ばれた。
宮田小からは小学生の部では管内で最も多い31点の応募があった。同校の入賞者は次の皆さん。
▽金賞=小椋智幸(5年)▽銀賞=伊藤貴保(6年)▽銅賞=小池優穏(同)下平まどか、藤浪久美子、和田華澄(以上5年)▽佳作=田口茉優、友野裕太、加々美弥子(以上6年) -
振り込め詐欺防止に感謝状
振り込め詐欺の被害を水際で防いだとして駒ケ根署は5日、八十二銀行宮田支店(三井哲支店長)に対し感謝状を贈った=写真。三井支店長は「運良く気が付いて本当に良かった。今後も被害防止に務めたい」と話した。
三井支店長によると11月17日午後1時半ごろ同支店を訪れた駒ケ根市の女性(87)が100万円を振り込もうとしているのを不審に思った職員が女性に話を聞いたところ、県外に住むおいが女性問題を起こして100万円必要になったと電話してきた、などと話したため、宮田村駐在所に通報するとともに女性の説得に当たった。同所員がおいに電話して確認したところ、詐欺だったことが発覚した。
同署管内では今年になって3件の振り込め詐欺被害があった。被害額は計約240万円。 -
上伊那ラージボウル卓球大会
)
卓球のボールよりも一回り大きい直径44ミリのボールを使って競技する第2回上伊那ラージボール卓球大会が3日、宮田村新田の農業者トレーニングセンターであった。上伊那各地から前回よりも10人多い31人が参加、1部、2部に分れ、予選リーグと決勝トーナメントで優勝を目指した=写真。
ラージボール卓球は幅広い卓球競技の普及にと、1988年に日本卓球協会が考案。ボールサイズを大きく、軽くし、スピートが出にくくしたため、ボールの変化が少なく、高度の技術がなくてもラリーが続き、初心者や高齢者も楽しむことができる。
結果は次の通り(敬称略)
◇シングルス第1部・優勝=北沢要市(2)中村正巳(以上箕輪町卓)(3)井ノ上八代美(箕輪母親卓)◇同第2部・優勝=小沢清史(南箕輪卓)(2)佐藤勇介(4)西尾和子(5)杉浦博男(以上駒ケ根卓ク)
◇ダブルス第1部・優勝=北沢要市・田中晃子(箕輪町卓・宮田卓ク)(2)小池清史・西尾和子(南箕輪卓・駒ケ根卓ク)(3)丸山温・向山初美(箕輪町卓・箕輪母親卓)、佐藤勇介・井上節子(駒ケ根卓ク・箕輪母親卓)◇同第2部・優勝=田中岩人・西藤なをみ(箕輪町卓・南箕輪ママ)(2)小池士郎・井ノ上八代美(南箕輪卓・箕輪母親卓)(3)木下文明・堀治子(宮田卓ク・箕輪母親卓)、小池智之・赤池和代(南箕輪卓・箕輪ラージボール) -
体育、文化施設の使用料、時間制に統一へ
宮田村教育委員会は村内体育、文化施設の使用料を来年4月から時間制に統一改定しようと、6日開会の村議会12月定例会に条例案を提出する。従来は1日、半日などの料金設定も併用しており、煩雑だった。登録団体の使用料減免は継続し、同教委は「基本は今までの料金を時間平均で割って改定するため、利用者への影響は少ない」とみている。
新たな料金は、大部分の施設で1日、半日料金を1時間単位で割って算出。一部には使用時間によって現行よりも負担が増えたり、逆に減る場合もあるが「利用実態にできるだけあわせたと考えている」と同教委は説明している。
村公民館(同教委)に登録する村内利用団体への概略説明は今年2月の「登録団体連絡会」で行っているが、現在までに意見などは寄せられていないという。 -
・ス光の力・スを村の安全、安心に、公用車に青色回転灯
宮田村は村公用車20台を青色回転灯装着のパトロール車に指定し、巡視活動などで交通安全や防犯に目を光らせることになった。4日に出発式を開き、村内をパレード。村の全職員が講習を受けて、パトロールできるよう資格を取得しており、安全の・ス光・スで住民生活を見守る。
村内の今年の交通事故(人身)は3日現在で、昨年同期比51・4%増の53件と急増。村は関係機関と連携して、青色回転灯の導入を決めた。
村のほぼ全ての公用車を回転灯装着車に登録し、村の全職員と小中学校の教職員数人、防犯女性部の一部が資格を取得して、130人体制で巡視活動が可能になった。
出発式で清水靖夫村長は「住民の安全安心を守っていこう」とあいさつ。山本修作駒ケ根署長は「交通事故や子どもの安全など、油断を許さない社会状況。安心の光になるよう、活動して」と呼びかけた。
関係者によると、これほど多くのパトロール資格者がいる体制は、伊那谷の町村部としては最大規模。
業務移動以外にも、18日から22日は夕方の巡回を実施。交通や防犯など各安全期間中にも定期的なパトロールを展開していく考えだ。 -
商工会青年部歳末慈善パーティー
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)は2日夜、第41回歳末慈善パーティーを村民会館で開いた。約300人が集まり、恒例のオークションや抽選会。2人の人気お笑い芸人によるモノマネショーもあり、年末の忙しさを一時忘れて楽しんだ。
会場には新名物丼・ス鶏の山ぶどう酒煮丼・スをはじめ、美味しい料理などで青年部員が来場者をもてなした。
多彩なものまねでおなじみのホリさんとイジリー岡田さんは楽しいショーを展開。
2人は引き続き開いたオークションにも登場し、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
楽しみながら競り落とす来場者に、鋭いツッコミも。「来年もぜひ呼んでほしい。テレビですきがあれば、宮田って叫びます」とも話し、会場を喜ばせた。
同青年部はパーティ収益金のうち33万8600円を、村へ寄付する。 -
新・ス名物丼・スのふるさとCMが入賞
県内各地から93作品の応募があったふるさとCM大賞NAGANO(長野朝日放送主催)の最終選考が3日行われ、宮田村商工会青年部が名物丼開発をコミカルに演出収録した「信州宮田・ス丼ぶり物語・ス」が企画賞を受賞した。一昨年大賞の飯島町が演技賞、駒ケ根市も味覚賞を獲得するなど、16の入賞作品のうち3作品を伊南地域で占めた。
村民からアイデアやレシピを募り、名物丼の開発に取り組む宮田村商工会青年部。
2日に新名物丼「鶏の山ぶどう酒煮丼」を発表したばかりだが、そのPRも兼ねようと、3年ぶりにふるさとCM大賞に応募した。
CMには、丼をアピールしようと誕生した「どんぶりレンジャー」が出演。部員が自ら演出、カメラをまわし、名物丼の誕生を楽しく伝える内容に仕上がった。
3日に長野市で開かれた最終選考には、部員扮するどんぶりレンジャーが新名物丼とともに会場へ。
CMを見てもらうだけでなく、審査委員で作家の内田康夫さんらに試食してもらった。
味、映像、パフォーマンスいずれも好評で、委員のひとりで辛口評論で有名なやくみつるさんも絶賛。
審査委員全体からも「周辺の丼に負けないという意気込み、企画がCMによく現れている」と評価を受けた。
前林裕一部長ら青年部員は「名物丼にもさらに弾みがつく」と大喜びした。
飯島町の作品は「おそるべし越百の水」。3人の子どもたちが主人公で「子どもたちが頑張り、演技、演出ともに良かった」と評価を受けた。
両町村と駒ケ根市の「くせになりそー」の3作品は、来年1月下旬から8月にかけて長野朝日放送で30回放映。34作品による最終選考の模様は1月8日午後3時半から放送する。 -
山ぶどうワイン祭りに500人余
宮田村の特産品山ぶどうワインの新酒解禁を祝う「中央アルプス山ぶどうワイン祭り」が3日、新田区の本坊酒造であった。この日発売の村内産の山ブドウ「ヤマソービニヨン」で造ったヌーボータイプワイン「紫輝(しき)」が無料で振舞われ、来場者は出来たての新酒の味と香りを堪能した。品種名のヤマソービニヨンを記した新ラベルの披露もあった。
好天に恵まれ、村内外から500人余の家族連れが訪れ、マスのくんせいやチーズ、焼き鳥など村内の各種団体や有志が用意したおつまみを食べながら、新酒を心ゆくまで味わった。
祭りは栽培農家や村、醸造元の本坊酒造などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫村長)」が主催。「紫輝」の解禁に合わせ毎年開き、今年で7回目。
清水会長は「7月の天候不順の影響が心配されたが、酸味と糖度のバランスの良いワインになった。多くの人に飲んでほしい」とあいさつした。
村内から訪れた男性は「山ブドウ独特の味、香りもいい」と話していた。
「紫輝」は上伊那を中心に約6000本出荷。酒販店で1本(720ミリリットル)1900円で販売。 -
伊那養護学校の宮田村PTAが、村に要請書
伊那養護学校の宮田村PTAは、同校小、中学部と村内同級生との交流を積極的に継続することなど、児童、生徒の社会参加への協力を盛り込んだ要請書を清水靖夫村長に提出した。
村内の保護者と学校教職員が役場を訪問。清水村長、新井洋一教育長らと懇談した。
「同じ年の村内の子どもたちと、関わりの機会を多く持たせたい。一緒にいる時間を増やして、成人式もみんなで迎えられるようにさせてほしい」と要望。
学校は違っても友情を深めることで、助け合う、支え合う社会環境づくりにもつながると訴えた。
同校教員も「日常的な交流が大切。大きく構えるのではなく、作業したり一緒に給食を食べるなどで良いと思う」と、理解を促した。
職場実習の受け入れについても要望し、村内企業などへの働きかけに協力を求めた。
同校PTAは各市町村ごとに要請活動を行っている。 -
宮田の名物丼は・ス鶏の山ぶどう酒煮丼・スに決定
宮田村商工会青年部(前林裕一部長)が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、半年かけて選考した同村の・ス名物丼・スに、「鶏の山ぶどう酒煮丼」が決定した。10月の村商工祭で行った食べ比べ投票の結果を基に選び、2日開いた青年部歳末慈善パーティーで披露。今年度中に青年部所属の数ヵ所の飲食店で発売する予定で、今後はさらに拡大し、名実ともに村の名物として広めていく考えだ。
村内産の山ぶどうワインをふんだんに使い、鶏肉にしみ込む味わいが絶妙な酒煮丼。数回の選考の後に行われた「地ビール丼」との食べ比べでも、試食した地域の人たちの支持を受け、公募169点の頂点に立った。
アイデアを考案した町1区の学生、池上智絵さん(20)は「ボリューム感と、他にはないものとして村の名物ワインを組み合わせてみた。これを契機に、宮田の味が広がれば」と期待を寄せる。
慈善パーティでは今までの経過を報告し、華々しく発表。来場者がさっそく試食し、新名物の誕生を祝った。 -
伊南防犯連合会職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒体制初日の1日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約70人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いたほか、ビデオ『サイバー犯罪事件簿竏虫pなき侵入者』を見て詐欺の実態や防止法などについて学んだ。
伊南防犯連合会の山浦義人副会長は「事件、事故のない安全な地域づくりのため、防犯体制の確立に先頭に立って尽力を」とあいさつした=写真。 -
村民会館前にトーテムポール
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ・芽ぶきの会(細田悦子代表)は、「地域で子どもを育むシンボルに」とトーテムポールを手作りし、村民会館前の広場に設置した。
木の伐採から、デザイン、製作まで全て11人のメンバーが協力して手がけた力作。親子3代を絵柄にし、子どもたちの健やかな育成の願いを込めた。
設置作業もみんなで汗を流し、立派に完成。子どもから大人まで多くの人が利用する村民会館を見守るように立った。
今後も村内各地に設置したい考えもあり、育成団体など関係者の希望を募りながら、活動を広めていく方針だ。 -
松崎さん県内2人目、全日本剣道連盟から有功賞
剣道の普及を通じて青少年の健全育成に尽力する宮田村南割区の松崎友善さん(89)が、全日本剣道連盟の剣道有功賞を受賞した。功績が著しかった人にしか与えられない特別な賞で、県内で2人目。今も現役で後進の指導、育成にあたっているが「体の続く限り、剣道をやっていきたい」と話している。
松崎さんは1931(昭和6)年から剣道を始め、村の剣道少年部を1978(昭和53)年から指導。上伊那の剣道連盟の会長も今年の3月まで務めるなど、剣道の素晴らしさを地域に伝えてきた。
23日に長野市で開かれた県剣道大会の席上で受賞伝達式があり、次代を担う後輩たちから祝福を受けた。
「子どもたちに言うのは、相手を敬う気持ちを常に持つこと」と松崎さん。「剣道は相手がいないと勝負できないが、自分を鍛錬する場でもある」と続ける。
今も教える村剣道少年部の教え子たちへの報告はこれからだが、受賞を励みにこれからも温かい目で後輩の育成にあたる。 -
栽培から調理まで・ス一貫・ス手作りコンニャク
宮田村の農村女性グループ・野ひばりの会(田中みち子会長)は、新しい味覚の開発に手作りコンニャクを研究。30日に丹精込めて育てたコンニャクイモを調理した。12月3日に村内で開かれる山ぶどうワイン祭りに出店。おでんの具材として来場者に振る舞うが、おふくろの味として定着させたいと期待を寄せている。
同会は地元農産物を使って、スープや梅おこわなど料理を開発。村内の各種イベントで提供し好評だ。
コンニャクは以前に会員のひとりが試験的に販売したところ人気で、今年から会として本格的に取り組むことに。種イモを購入し、各会員が育てた。
この日は約20人の会員が村文化会館調理室に集まり、育ったイモを持ち寄って調理。
ミキサーで砕き、弱火の鍋でじっくりと煮立てる。根気よくかき混ぜ、消石灰を投入。栽培から調理まで一貫した手作りコンニャクが完成した。
「種イモをコンニャクにするまでに成長させるには2、3年が必要。冬場の保存など課題もあるが、今後も手作りしてイベントなどで提供していければ」と田中会長。
山ぶどうの新酒「紫輝」の解禁を祝い3日午前11時から新田区の本坊酒造信州工場で開かれるワイン祭りでは、梅おこわやスープとともに、コンニャク入りのあつあつおでんを用意する。 -
AED導入で全職員対象の救急救命法講習会
宮田村は、心肺蘇生に用いる持ち運び可能な電気ショック式医療器具AED(自動体外式除細動器)1台を村民会館に整備した。緊急時に1人でも多く対応できるようにと29日、全職員対象の救急救命法講習会を役場で開いた。
伊南消防の救急隊員の指導で、ダミー人形を使ってAEDの使用法を学習。基本となる人工呼吸や心臓マッサージとAEDを組み合わせ、心肺蘇生法を体験した。
村は万が一の事態に備えて約30万円でAEDを購入。
各地区にある自主防災組織の訓練や講習などで積極的に活用してもらい、多くの住民が救急法を習得するきっかけにもしたいと考えている。 -
宮田小3年生が駅伝大会
宮田村の宮田小学校3年生は29日、駅伝大会を同校庭で開いた。10人1組でチームを組み、ゴール目指してタスキをつないだ。
冬場を中心に1年生の時から朝のランニングを続ける3年生。マラソン大会は今までも開いたが、助け合いの中で走る楽しさを知ろうと、初めて駅伝大会を開いた。
9月の運動会以降、本格的に練習。チームメイト同士で誘いあって走る機会も多くなったが、この日の大会ではその成果を発揮しようと力走した。
練習の時よりも記録を伸ばして喜んだり、逆に結果を残せず少し肩を落としたり。個人で戦うのとは全く違う、団体競技の楽しさ、難しさも肌で味わった。
今後はマラソン大会も予定しており、励まし合いながら自己の目標に向って走り続ける。 -
ますます上質、山ぶどうワイン新酒「紫輝」
12月3日のワイン祭りで解禁宮田村特産の山ぶどうワイン新酒「紫輝」のビン詰め作業が29日、新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込んだヌーボータイプ。「糖度も酸度も絶妙で、しっかりとした味」と関係者は期待を寄せる。無料試飲ができる12月3日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6千本を出荷する。
村内農家14戸が育てた山ぶどう交配種・ヤマソービニオンが原料。今年は史上最高の約32トンの収獲で、樽熟成や甘口など数種類のワイン生産を予定する。
最も発売が早い「紫輝」は、1999年の醸造開始当初からある定番商品。近年は県の原産地呼称制度に認められるなど、上質ワインとして人気が高い。
この日は、ろ過したばかりのワインをビン詰め。フレッシュな味わいと香りをビンの中に封じ込めた。
「山ぶどう独特の香りと色、さらに交配するカベルネの渋みが上手に調和した」と藤野公宏工場長は話す。
ワイン祭りは生産者や村でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売もある。
村役場を午前10時半に出発し、JR宮田駅前や農道を経由する2路線の会場送迎バスも用意している。
発売は祭りにあわせて開始し、上伊那各地の酒販店で取り扱う。1本1900円(税込み)。問い合わせは役場産業建設課(85・5864)へ。 -
農業委員会が村長に建議書
宮田村農業委員会(小田切信樹会長)は、活力ある農村の確立に向けて15項目の施策要望をまとめ、27日に清水靖夫村長に建議書を提出した。来年度から大きく変わる米の需給調整制度や後継者問題など、未来に展望を持って対応できる施策を求め、開発に対する優良農地の保護明確化も要望に盛り込んだ。
水田協議会や農業関係者組織の強化整備、農協との連携による実態に即した地域密着の農業施策を強く要望。
若い世代や定年退職者への農業に対する意識を高め、新たな組織体制や育成支援などによる後継者、担い手対策も求めた。
村内では若手後継者が参加する「壮年連盟(壮連)」があるが、若者の農業離れなどで組織維持など難しい問題も抱えている。
委員会役員3人から建議を受けた清水靖夫村長は、後継者、担い手問題に関心を示し、行政としても改めて協力していく考えを示した。 -
育てた農産物、おいしく「いただきます」
かかし隊、収獲祭にぎやかに農作物の栽培を通じて、季節の行事にもふれる宮田村公民館の親子学級「われら、かかし隊」は27日、収獲祭を村民会館で開いた。丹精込めて育てた農産物を調理。おはぎや汁物にして会食し、大地に根を生やした1年間の活動を振り返った。
春に発隊して、町3区の田畑で農産物の栽培に挑戦。収獲祭のメインディシュは、豊作だったもち米を使っておはぎにした。
青バタ大豆を煎って、きな粉づくりからチャレンジ。小豆やゴマなど全て自分たちで育てた農産物を調理し、美味しいおはぎが完成した。
いもっこ汁の里芋も、みんなで育てた野菜のひとつ。この日は活動に協力してくれた地域の人たちも招待し、みんなで天の恵みに感謝した。
好評だったかかし隊の今年の活動は終了。同公民館は来年も親子体験を継続していこうと計画している。 -
飲酒運転防止に夜間バス検討を
宮田村商工会と同村議会との懇談会は27日、商工会館で開いた。商工会側は、飲酒運転防止と地域活性化の両面から、夜間に村内でバスを運行できないか提案。村や議会などと一緒に研究していきたいと投げかけた。
夜間バスの運行は、以前に同商工会で研究しようと試みた経緯がある。
当時は夜の中心商店街を活気づける観点だったが、最近になり飲酒運転が全国的な社会問題として大きく取り挙げられ、懇談会で再び議題に乗せた。
「経費面など単純に結論が出る話ではない」(関係者)が、懇談で前林善一商工会長らは商工会としても前向きに研究していきたい考えを示し、村側の協力も求めた。
懇談会は商工会役員、村議会産業建設委員会の約30人が出席。商工会各部会が各業種の厳しい現状を説明したうえで、村や議会に理解と協力を要請した。
建設部会は「工事数が減り続け厳しい。国や県の補助を積極的に活用して、新規の公共事業を充実してほしい」と要望。
商業部会は権兵衛トンネル開通による村の経済活性化策、工業部会は新製品開発の支援などを求めた。
他に、「村が物品などを購入する場合、村内業者が受注に参加できるよう配慮を」と意見も。商工業にとらわれず、若者の結婚対策、地域活性化のための住民組織強化なども提案した。 -
もっと野鳥とふれあいたい
宮田小1年2組、イメージふくらませエサ台づくりに宮田村宮田小学校1年2組は、野鳥を目の前で見たいと取り組みを始めた。28日は日本野鳥の会の小口泰人さん=駒ケ根市福岡=を迎え、村周辺に生息する野鳥の生態をビデオなどで学習。どのようなエサ台を作れば鳥たちが寄って来るか、考えをふくらませた。
同学級は5月と10月に、県野生鳥獣救護ボランティアも務める小口さんから保護しているフクロウなどを見せてもらい、野鳥に興味を持った。
しかし、普段の生活では野鳥を見ることが難しく、児童たちは「もっと目の前で見てみたい。鳥に近付くには、どうしたらいいんだろう」と疑問が深まった。
小口さんにお願いして、野鳥と接する方法をアドバイスしてもらうことに。この日は、弱い鳥、強い鳥で食べるものも違えば、エサの取り方も様々であることを学んだ。
台を作ったり、吊るすなどエサによって近付く方法があることも知ったが、小口さんは「どんな風にしたら鳥が来るか、一人ひとりアイデアを考えてみて」と呼びかけた。
今後は各児童が工夫してエサ台を作成し、家庭に設置する予定。さらにみんなで協力して校内にも設け、鳥との距離を近づけようと子どもたちの夢は広がっている。 -
バドミントン交流会
宮田村公民館(白鳥剛館長)は26日、バドミントン交流会を村農業者トレーニングセンターで開いた。村内の愛好家ら約30人が集まり、思い思いにシングルスやダブルスの試合をしたりするなど、バドミントン好き同士で伸び伸びと思い切りプレーを楽しんだ。
小学生ら初心者にはラケットの握り方やシャトル(羽根)の打ち方などの基本をコーチ=写真。初めは思うように打てなかった参加者も練習のかいあってしばらくすると笑顔を見せながら楽しそうに打ち合っていた。 -
おしゃべりミュージックコンサート
上伊那の音楽指導者らでつくるMMC(宮田ミュージックサークル)は26日「おしゃべりミュージックコンサート」を宮田村の村民会館で開いた。MMCが指導する2つの小学生グループ、宮田村の「サタデーシンガーズ」と飯島町の「音のカーニバル」が加わって演じるオペレッタ「夜行列車のあとで」が第1部で上演され、観客の盛んな拍手を受けた。第2部では「モーツァルト特集」、第3部では「テレビ、映画、CMなどでおなじみの曲特集」としてMMCのメンバーがそれぞれ得意のピアノやエレクトーン、フルート、ソプラノの歌声などを披露=写真。見事な演奏に聴衆はうっとりと聴き入っていた。
-
北の城橋、大規模改修へ
橋げたの一部に損傷が見つかり、通行止めになっている宮田村中越区の北の城橋について、管理する村は27日、約3千万円かけて大規模改修する計画を村議会産業建設委員会に示した。12月議会に補正予算案を提出する考え。来年4月末までの工期を予定している。
交通量もあることから、当初は損傷部分の応急修復で、年内に一時的な交通解除をする案も検討。
しかし、「一気に全てを改修したほうが、最終的には経費も工期も軽減できる」(同課)ため、応急ではなく最初から全面的に改修することにした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、伊那市竜東地域につながる生活道路として需要が高い。
改修では橋げたを含め木製の床板を全て交換。橋を吊っているワイヤー類などは防錆対策など施す。
事業費は村単独となるため、基金を取り崩すなどして対応。本年度予算に追加計上するほか、一部は来年度予算にも及ぶ見通し。