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祇園祭あばれ神輿の打ち壊し
宮田村津島神社祇園祭は15、16日、同神社と周辺商店街で開いた。宵祭りは重さ200キロに及ぶ神輿(みこし)を神社石段から投げ落とす「あばれ神輿の打ち壊し」で最高潮。宮田太鼓、阿波踊りも華を添え、本祭は町2区有志らが長持ち行列で練り歩いた。
5時間ほど練り歩き、午後10時前に神輿が神社前に到着。男衆は最後の力を振り絞り、高さ5メートルほどの石段から神輿を投げ落とした。
簡単には壊れず、何度も何度も繰り返し、踏みつけたり、叩いたりした。
壊れた木片は厄除けになるとされ、350年もの歴史ある祭りは、観客も巻き込んで熱気に満ちた。 -
村長のアイデアで、軽油と水の新燃料が開発
金属表面処理の宮田アルマイト工業(宮田村大田切区)が提案し、化学プラントメーカーの日本テクノ(東京)と東京工業大学が共同研究している軽油に水を加える混合燃料について、分離せず安定した品質を得る技術の開発に成功したと発表した。17日に宮田村で行ったディーゼル市販車の実走実験にも成功。同村は今後、公用車に同燃料を試験導入したい考えも明らかにした。
数年前、宮田アルマイト工業の社長だった清水靖夫宮田村長が、日本テクノの攪拌(かくはん)による脱脂技術に着目。
発想を転換して、「油と水を混ぜて燃料化できないか」と持ちかけた。
その後、日本テクノと東京工業大学が共同研究。軽油7に対して水を3にする混合比や使用する界面活性体(洗剤)の種類、量などの技術を開発した。
宮田村役場で行った実走実験には、村職員や商工会員ら約30人が参加。混合燃料を搭載したディーゼル車が駐車場を走った。
軽油に水を混合すれば、油が硬直してエンジンは動かないのが常識だったが、日本テクノの大政龍晋社長は「分離せず安定する技術は世界初。研究により、二酸化炭素の削減や燃料効率のアップにもつながる」と説明した。
清水村長は「省エネを村から発信できれば」と話し、今後は公用車に新燃料を試験的に導入し、効果を見極めていく考えも示した。 -
津島神社祇園祭、子どもたちが屋台巡行
350年の歴史があるとされる、宮田村津島神社祇園祭宵祭りが15日あった。浴衣やハッピに身を包んだ子どもたちが祇園囃子の屋台を巡行。本格的な夏の訪れを告げた。
みんなで力をあわせて綱で屋台を引っ張り、神社周辺の中心商店街を巡行。小学生から高校生まで50人ほどで囃子を編成し、笛や太鼓で涼しげな音色を響かせた。
また、浴衣を着た子どもたちが各所で踊りも披露。蒸し暑さも吹き飛ばす、爽やかな風を吹き込み、観衆の目を楽しませていた。 -
勇壮無比あばれ神輿ここにあり、宮田村津島神社祇園祭
・ス天下の奇祭・スとも呼ばれる宮田村津島神社祇園祭宵祭りが15日あり、名物のあばれ神輿(みこし)が神社周辺の中心商店街を勇壮に練り歩いた。梅雨空も吹き飛ばし、会場を埋めた観客も巻き込んで熱気に満ちた。
あばれ神輿は5時間近く練り歩き、男たちが神社石段から神輿を投げ落とす「打ち壊し」で最高潮。
壊れた神輿の破片は厄除けになるともされ、見物客も一緒になって奪い合う光景が今年もみられた。 -
福祉大生が祇園祭を全世界へインターネットで生中継
宮田村津島神社の祇園祭宵祭り(15日)の模様を、今年も日本福祉大学の学生がインターネット放送で生中継する。13人がカメラ5台を駆使。正午過ぎの祭りの始まりから、午後10時過ぎのあばれ神輿の打ち壊しまで、余すことなく全世界に向けて配信する。
同村と同大学が友好協力宣言を結んでいる縁で、7年前から中継を開始。今年は中心だった情報社会科学部だけでなく、様々な学部、大学院生、卒業生と有志が集まり、4月から準備を進めてきた。
「地域の皆さんが温かく迎え入れてくれ、毎回満足いく取材ができる」と話すのは6回目の中継となる大学院生の棚田一諭さん。
中継では今まで撮りだめてきた村の紹介なども放映する。
放送を見るためのアドレスはhttp://www.475.jp/miyada2006/ -
宮田中1年宿泊学習
宮田村宮田中学校の1年生は13、14日、松川町の県松川青年の家で宿泊学習をした。力をあわせて寝食をともにし、友情を深めた。
班ごとに夕食の準備。調理、火の管理など役割分担し、野外での料理を満喫した。
ウォークラリー、キャンプファイアー、川遊びなど、ふれあいながら友人の新たな一面を垣間見る場面も。自然体験のなかで協力する大切さも感じ取っていた。 -
宮田小5年1組、夏まつりに向け最後の稽古
昨年から太鼓演奏に取り組む宮田村宮田小学校5年1組「どんどこ幸せ隊」は16日、みやだ夏まつりに出演する。大きな舞台は昨年の村商工祭以来だが、自分たちでアレンジを加えた2曲を披露するなど、成長した姿を多くの人に見てほしいと期待を寄せている。
昨年は村内の宮田太鼓の指導を仰いだが、今年はビデオなどを見て独学で練習。
竜神太鼓の2曲に挑戦し、かけ声や叩き方、フォームなど、36人全員で話し合いながら手を加えた。
4月から週1回、2時間と限られた期間だったが、子どもたちは集中。
14日の最終練習も最後までより良い演奏にしようと、本番さながらの緊張感で調整を続けた。
夏まつりは2年に1度のため、5年1組にとって来年はないが、それだけに全員やる気満々。
当日は津島神社前で午後4時前後と午後6時頃からの2回公演する。 -
心こめた製品、兄弟の結婚式に
通所利用者の手作りの品を製品化し、販売している宮田村福祉作業所。昨年から通う20歳の男性は、近く結婚する兄弟のために、式の引き出物に使ってもらおうと、ハンディモップ40個を心こめて仕上げた。作る喜び、使ってもらえる幸せ。黙々とものづくりに励む利用者にとって、今回の出来事は新たな意欲にもつながっている。
アクリル毛糸を使ったハンディモップ。作業所の人気商品のひとつで、この男性が主に製作を担当している。
兄弟の結婚式用とはいえ、今回のような大量注文は作業所にとっても初めて。
普段よりラッピングを華やかにするなど、工夫も凝らした。
「自分のつくったものを贈れるのは、本当にうれしい」。
毛糸を均等に切り、しばりつけていく根気のいる作業だが、喜んでもらおうと、一つとして妥協はない。
「今回は家族のためだが、目的があって誰かのために作るということは利用者にとっても張り合いになる」と作業所のスタッフ。
古布の再生、香り袋、ビーズアクセサリー
など同作業所は利用者の創作意欲を伸ばして製品化しており、今後は記念品用としても幅広く受注していきたい考えだ。
製品に関する問い合わせ、注文などは同作業所85・5808まで。 -
網の目状の地域の目で子どもを守れ!
宮田村宮田小学校PTAの呼びかけで12日夜、「子どもの安全を考える会」が同小で開かれた。地域全体で児童、生徒らを守ろうと、小中PTA、区長、防犯担当者、村、警察など約50人が出席。課題などを出しあったが「情報交換による意識の底上げで、網の目状の防犯体制を築こう」と、今後も考える会を継続的に開くことを確認した。
宮田小、中学校の担当者が現状の安全の取り組みについて説明。
2人以上の登下校、教職員による巡視などを強化していると話したが「地域の皆さんに頼らざるえない」と改めて協力を求めた。
宮田村駐在所の雨宮則彦所長も「地域の活動に支えられ、村内では子どもたちが不安になる事例が最小限にとどまっている。今後も関心の目を少しでも向けて」と話した。
宮田小PTAの小野章会長は、あいさつが交わせる地域関係が防犯につながると指摘。
「村の大人全員が父親、母親という立場で、子どもたちに接してほしい」と続けた。
また、危険個所の把握など含め情報共有化の大切さも意見として挙がり、村教委が呼びかけて発足した子どもの安全見守り隊との連携強化などを呼びかける声もあった。 -
祇園祭本番控え、長持ち保存会が練習に熱
宮田村津島神社の祇園祭本祭に奉納し、みやだ夏まつりにも出演する「宮田長持ち保存会」(花井茂治会長)は16日の本番を前に、練習を積んでいる。
祇園祭は宵祭りの「あばれ神輿(みこし)」が有名だが、翌日の本祭も盛り上げようと、19年前に町2区の有志が長持ち行列を初めて行った。
今年は本祭と同日に2年に1度の夏まつりもあり、仕事が終わった夜に集まり練習を続けている。
11日夜も宮田小学校校庭に約20人が集合。独特の長持ち唄にあわせ、勇壮に隊列を組んだ。
また、行列とともに練り歩く花笠踊りには、県看護大学=駒ケ根市=の学生が今年も協力する。 -
うぶ声講座
出産を控えた若い夫婦らが、親になる準備を学ぶ宮田村のうぶ声講座。定期的に開いているが、本年度4月から始まった講座が、計4回の内容を終えて閉講した。
最終回は戸枝順子助産師=駒ケ根市=が、出産時の対処について指導。
「母親が苦しい時は、お腹の中の赤ちゃんも苦しい。ちゃんと呼吸して酸素を送ってやることが大切」と、陣痛の深さによって呼吸の強弱をつけるラマーズ法を教えた。
今回の講座の参加者も半数ほどは初産。近く新たな講座も始まる予定で、村住民福祉課保健福祉係85・4128は参加を呼びかけている。 -
めいきん生協、ブルーベリーやアスパラの収獲体験
名古屋勤労市民生協(めいきん生協)の会員約30家族が8、9日、宮田村でブルーベリーやアスパラの収獲体験を楽しんだ。都会では味わうことの難しい・ス大地の恵み・スを肌で実感。歓声をあげた。
村内農家7戸が受け入れ。各家族はそれぞれのほ場に分かれて体験した。
前にも来村してアスパラを収獲したことがある瀬戸市の佐野元さんは、一家6人で再び参加。
「あのアスパラの味の良さが忘れられなくて。ブルーベリーは初めてだけど、色々な種類があって本当に美味しい」と、子どもたちも大喜びでもぎ取っていた。
宮田村内では7年ほど前からブルーベリーを本格的に栽培。現在は20戸ほどが生産しているが、一般希望者の収獲体験も8月まで受け入れている。
問い合わせは村営農組合事務局の農協グリーンセンター84・1201まで。 -
中学生も鑑賞『松竹大歌舞伎』
駒ケ根市文化センターの開館20周年を記念して駒ケ根市文化財団は12日、松本幸四郎・市川染五郎親子が共演する松竹大歌舞伎を文化会館で開いた。昼の部の公演には伊南地区の中学3年生約680人が招待され、一流の伝統芸能に親しんだ。
開演に先立って舞台に松本幸四郎が登場すると満員の観衆から大きな拍手と歓声が起こった。松本さんは「弁慶を初めて演じたのは皆さんと同じ中学生の時だった。歌舞伎は決して難しくない。楽しんでください」とあいさつした。
歌舞伎の成り立ちや歴史を分かりやすく見てもらおうと松本さんが監修したという「歌舞伎噺(ばなし)」には客席の中学生2人が飛び入りで登場。それぞれ役をもらい、せりふや立ち回りを演じて見せた=写真。堂々とした演技に、見守る同級生からは大きな笑いと拍手が送られていた。 -
新サンマ早くも入荷
宮田村の生鮮スーパー「こいち」に11日、新サンマが入荷。秋の味覚をひと足早く味わおうと、品定めする買い物客の姿がみられた。
一昨日に北海道根室沖で水揚げされた初物で、同店では480円と例年並の初値で店頭に並んだ。
前林善一社長は「今の時期は刺身にするのが一番美味しい」と話していた。
現在は刺し網漁だが、8月のお盆前後の最盛期には価格も下がり、庶民も口にできそうだ。 -
児童、生徒が演奏会成功支える
宮田村を拠点に国内外の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の定期演奏会が8日あったが、宮田小、中学校の子どもたちが司会進行したり、裏方で手伝うなど、会の成功を支えた。
「子どもたちに本物の音楽を」と4回目を迎えた定演。昼の部は村内外の小中学生千人を無料招待したが、地元の宮田小、中学校は吹奏楽部などが中心になり、会場の受付窓口を担うなど運営を支援した。
宮田中吹奏楽部の塩沢直緒部長(3年)と、宮田小6年の小田切瞳さんが演奏会の司会を担当。
曲の合間にはバイオリンの竹中勇人さんと会話形式で進行し、クラシックの楽しさを会場に伝えていた。 -
AET迎え、児童が英語に親しむ
宮田村宮田小学校は11日、英語指導助手(AET)のイアン・ジェームズ・フリーマンさん=赤穂高校勤務=を迎えて、5年生など10学級で英語の授業を行った。
イアンさんは月に1回ほど来校し、各学級を巡回して授業。1学級で年に2時間程度教わる。
ゲーム感覚で、英会話に親しむなど趣向を凝らした内容。5年生もイアンさんとふれあいながら、英語の世界を楽しんでいた。 -
なごみ家で流しそうめん
宮田村町二区の福祉交流施設「なごみ家」で10日、恒例の流しそうめんが振る舞われ、訪れた利用者らが「夏の味」に舌鼓を打った。昼時の強い日差しが照りつける芝生の庭に集まった約20人の利用者らはそれぞれ薬味を入れたおわんを持ち、流れてくる白いそうめんをはしでさっとすくっては「冷たい」「おいしいね」などと笑顔で話しながら次々と口に運んでいた=写真。
流しそうめんはなごみ家がオープンした3年前から、夏の行事として毎年欠かさず行われてきた。そうめんの流れる仕掛けは昨年まで竹で作っていたというが、今年は金属製の材料を使って半円形に加工した。担当者によると「竹だとどうしても直線コースになっちゃうでしょ。せっかくの機会だから、みんなで丸く輪になって食べたかった」という。 -
宮田駅周辺で美化活動
祇園祭を前に、村の玄関口であるJR宮田駅をきれいにしようと、宮田村ボランティア連絡協議会(仁科智弘会長)は9日朝、宮田駅構内と周辺の草刈や清掃など美化活動をした。
約20人が参加、雑草を抜いたり、草刈りかまで伸びた草を刈ったほか、トイレ内外の掃除に取り組んだ。
同協議会は「宮田村の環境を美しくする活動」として、毎年、村内の施設の美化活動に取り組んでいる。 -
あいさつ運動の看板づくり
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宮田村青少年健全育成会(中原憲視会長)は9日、勤労者体育館で、駒ケ原・新田・大田切など6地区の中学生120人が参加し、あいさつ運動の看板づくりをした。
看板は横40センチ、縦150センチ、板にトタンを張ったもので、生徒らは地区ごとに分かれ、デザインやスローガンなどを話し合い、鉛筆で下書きし、水性ペンキで慎重に色を塗ったり、文字を書いた。
看板には「アイサツしよう」「みんなであいさつ」「1日のスタートはあいさつから」などのスローガンや、雲と太陽を描いた。
看板は乾かした後、各地区の通学路などに設置する。
中原会長は「看板を見ることで、あいさつをするきっかけになれば。あいさつは安全な地域づくりの第1歩」と話していた。
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大原地区で介護教室
宮田村の大原区女性部と保健補導員会は9日、大原区集会所で、講師に下伊那日赤の細江久子看護師を招き、介護教室を開いた。
20人余の参加者を前に、細江さんは「ベッドの方が介護しやすいが、慣れない人は落ちる恐怖もある。介護ベッドは買うよりも借りる方が経済的。介護保険適用で、負担は1カ月1000円から1500円程度で済む」とアドバイスした。
参加者が交代にモデルになった実習で、細江さんは「まず、○○さん、着替えましょうと声かけが大切。手を胸の上で組ませ、ひざを曲げ、体をコンパクトにすると、動かしやすい。ひじや手首、肩など関節を持つと安定する」とした。
また「自立に向け、1から10まで介護者が全部世話するのでなく、やれることは自分でやってもらうことが大切」と介護のポイントも。 -
ふれあい喫茶「ありがとう」オープン
宮田村福祉作業所は8日、通所利用者の新しい働く場として喫茶コーナーを入居する町2区の仲なかふれあいセンター内にオープンした。公募で決まった名称はふれあい喫茶「ありがとう」。地域とのふれあいを持ちたいと、多くの利用を呼びかけている。
コーヒー、ジュースなどドリンク類が充実。トーストやクッキーなどの軽食も用意し、価格は100円から250円と抑えてある。
火、水、金曜日の午前10時から午後4時まで営業。通所利用者のうち希望者が交替で店員として勤務する。
名称を考えたのは矢澤悟さん=駒ケ根市赤穂=。佳作には吉川加奈子さん=宮田村=の「フレンドリー」を選んだ。
この日は、地域の人も数多く見守るなか、作業所メンバーがテープカット。
「素敵な名前に決まった。地域に親しみを持ってもらえる場所にしたい」と、期待を寄せていた。 -
愛称は「遊ゆう広場」
乳幼児親子が自由に遊び、ふれあえる場所として6月に開所した宮田村のつどいの広場(町2区仲なかふれあいセンター1階)の愛称が、「遊ゆう広場」に決まった。8日の開所記念イベントで発表。利用登録する親子は現在までに28組と順調で、関係者は「さらに多く利用してほしい」と期待を寄せている。
一般公募した21点から、町3区の牧田加代子さんの作品を選び、イベント席上で表彰。
「孫と一緒に毎日のように広場を利用している。みんなで遊ぶ場所ができて、本当にうれしい」と牧田さんは話した。
広場の利用は有料の年間登録制(千円、ただし7月登録は750円、10月は500円)。
有料のため利用動向に影響も懸念されたが、多い日には10組程度の利用もあるという。
村国保児童係は「予想以上の出足。さらに周知し、利用を促進していきたい」と話す。 -
最高の演奏、子どもたちを魅了
宮田村を拠点に国内外の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は8日、第4回定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開いた。設立趣旨でもある「子どもたちに最高の音楽を届けよう」と、昼の部は上伊那の小中学生千人を無料招待。一流の演奏で、音楽の楽しさも伝えた。
モーツァルトをはじめとした名曲を演奏。バイオリンの竹中勇人さんが1曲ごとに解説を加え、分かりやすくクラシックの世界を伝えた。
生音の迫力は子どもたちを圧倒。情熱的に楽器を奏でる姿にも見入っていた。
住民有志らの熱意で発足した同合奏団。賛同した兎束俊之東京音楽大学前学長が音楽芸術監督に就き、今回も伊那市出身のビオラ奏者宮坂千夏さんをはじめ、実力ある24人の奏者が結集した。
夜の部も数多くのファンが詰めかけ、地方では機会の少ない一流の演奏会に酔いしれていた。 -
さらに美味しく、山ぶどう栽培組合が学習会
宮田村山ぶどう栽培組合(春日伊平組合長、14戸)は6日、さらに品質を高め、村特産の山ぶどうワインを美味しくしようと学習会を開いた。品質、収獲量とも過去最高となった昨季同様、今季も順調に生育。「よりレベルの高いワインにしたい」と組合員の意気も上がっている。
洋酒製造大手の元メルシャン軽井沢工場長の丸山敏彦さんを講師に、収獲から仕込みまでのぶどうの品質低下について学習。
「菌が繁殖するので、収獲したものを仕込むのは早ければ、早いだけ良い。原料の新鮮さがワインをつくるうえで最も重要」と丸山さんは話した。
村特産の山ぶどうワインは、高品質を証明する県原産地呼称管理制度で3年連続認定されるなど、評価は年々高まっている。
この日は、各組合員のほ場も巡回。着粒状況を点検したが、昨年以上の豊作も期待できる結果が出た。
ただ、9月末の収獲前まで予断はできず、各農家にとって休めない夏が続く。 -
アンサンブル信州in宮田がリハーサル開始
宮田村を拠点に国内外の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は6日、24人の団員が同村に入り、8日の定期演奏会(駒ケ根市文化会館)に向けて村民会館でリハーサルを開始した。7日も午前10時から午後6時まで無料公開しており、演奏会とは違った迫力を味わってほしいと、歓迎している。
到着早々、団員は熱のこもった練習。音楽芸術監督で指揮する兎束俊之さん=東京音楽大学前学長=からは、多くの注文も飛んだ。
熱心な地元の子どもたちや村民が、緊張感あるリハーサル風景を見学。妥協を許さないプロの厳しい一面も垣間見た。
団員は兎束さんが見込む、若手実力派ばかり。伊那市出身のバイオリン奏者宮坂千夏さんも、4年前の初回から加わっている。
「自分の育った地で演奏できるのは、他でやるよりもやはり感慨深い。迫力ある演奏を届けたい」と話した。
同合奏団は、子どもたちに本物の音楽を届けたいと、宮田村民有志らでつくる「アンサンブル信州in宮田を育てる会」が支援して設立した。
演奏会ではチャイコフスキーやモーツァルトなどクラッシックの名曲を演奏し、午後2時からの昼の部は小中学生千人を無料招待する。午後6時からの夜の部は一般向けで、前売り3千円。当日3500円。
問い合わせは昼の部が宮田中学校の瀧澤教諭85・2004、夜の部は育てる会事務局加藤さん85・4220へ。 -
宮田小3年3組が駒工生の指導でオリジナルうちわ製作
宮田村宮田小学校3年3組はこのほど、駒ケ根工業高校情報技術科3年J組の指導で、パソコンによる写真加工技術を駆使してオリジナルうちわを製作した。児童、生徒がふれあいながら、ものづくりの楽しさを味わった。
デジタルカメラで撮影した自分の顔などを加工して、うちわの絵柄にデザイン。J組の生徒がマンツーマンで手ほどきした。
お兄さん、お姉さんのやさしい教えに、児童も夢中。パソコンに向かって、世界に一つしかない、オリジナルうちわを完成させた。
豊かな学習社会の実現を目指し、信濃教育会が駒ケ根市で開いた「生涯学習フォーラム」の一環。
児童にとって進路を決めるのは先だが、技術を持っている駒工生に羨望(せんぼう)の眼差しだった。 -
なごみ家で七夕飾り
7日の七夕を前に宮田村の福祉交流施設なごみ家では、利用者らの手で七夕の飾り付けが行われた。
介護予防教室の高齢者も願いごとを短冊に。「健康に暮らしたい」など願いながら、ササにつけていった。
ここ数日、雨模様の天候が続いていることから「七夕の日は晴れて、織姫と彦星が出会えたらいいな」と、利用者は空を仰いでいた。 -
福祉作業所ラベンダー収獲
宮田村福祉作業所は4日、香り袋や枕などの製品用として栽培しているラベンダーを収獲した。今年は枯れてしまったものが多く、少し肩を落としつつも、通所利用者は熱心に作業した。
香り袋などは同作業所の人気製品のひとつ。3年前から役場横の畑でラベンダーを栽培して、用いているが、今年はなぜか半分以上が枯れてしまった。
「天候などが良くなかったのかなぁ」と利用者も残念顔。それでも残ったラベンダーを収獲した。
1週間ほど乾燥させた後に、ほぐして、製品の材料として使う。 -
県町村教育長会研修総会
県町村教育長会研修総会は6、7日、宮田村の宮田観光ホテルで開いている。上伊那を含む県内62町村の教育長が一堂に会し、子どもの安全対策をはじめ学校教育を取り巻く諸問題について意見を交わしている。
開会式で会長の伊藤修南箕輪村教育長は、数年で転換する国の教育方針を疑問視。
「週5日制、総合学習など鳴り物いりで始めたのに、数年でぐらついて良いものか疑問」と話した。
高校改革プランや30人規模学級などについては「県教委と連携し、良い方向を見出していきたい」と述べるなど、子どものために幅広く力を結集しようと求めた。
来賓あいさつした県教委の義務教育担当者は、高校改革プランについて「中学生や保護者に不安を与えないよう、進めていきたい」とふれた。
引き続き分科会を行い、通学路の安全確保、軽度発達障害児の支援など3つに分かれてグループ討議した。
7日は中川村の蜂研究家、富永朝和さんの講演、閉会式では宣言決議を行う。 -
宮田村の名水地ビール「伊勢滝の風」が7日発売
7日に発売される宮田村の名水を使った特注地ビール「伊勢滝の風」のビン詰め作業が5日、製造元の南信州ビール駒ケ岳醸造所(同村新田区)で行われた。2年目の今季も1000リットルを生産。新鮮な味わいを楽しんでほしいと、全量を1度にビン詰めせず、数回にわけて出荷する。
村酒販店活性化委員会(細田健一会長)の企画で、加盟7店舗で販売。生樽も出荷し、村内の飲食店などでも味わえる。
この日はタンクの中の新鮮さそのままに、初回出荷分の300リットルをビン詰め。昨年は8月末には完売しており、細田会長は「新鮮な味わいを楽しんでもらえれば」と期待を込めた。
標高1900メートルの伊勢滝近くに湧き出る水が原料。6月に酒販店主や住民有志が現地に足を運び、協力して採水した貴重な水だ。
硬度12度の「超軟水」をいかして、スッキリとしたのどごしが特徴。今年はさらにコクが加わり、より味わい深くなった。
将来的には地元産の麦も使いたいと、夢は広がる。「酒販店の皆さんの努力は、私たち現場の人間にとっても励みになる。地元のメーカーとして、今後も協力していきたい」と同醸造所の竹平考輝所長は話した。
330ミリリットル瓶1本500円。入田細田酒店、伊東酒店、正木屋本店、正木屋バイパス店、こいち、喜多屋酒店、Aコープ宮田店で取り扱う。問い合わせは入田細田酒店85・2105まで。