-
つつじが丘区クリスマス会
クリスマスの25日、宮田村のつつじが丘区PTAは子どもクリスマス会を村勤労者研修センターで開いた。小学生約30人が集まり、ゲームとケーキづくりを楽しんだ。
子どもたちは伝言ゲームなどをにぎやかに楽しんだ後、5班に分かれてクリスマスケーキづくりに挑戦。生クリームの泡立てに取り組んだ子どもたちはハンドミキサーを手に持って牛乳を泡立てながら、時折指先についたクリームをなめて「おいしい」と笑い合っていた=写真。協力してつくった生クリームを、あらかじめ用意したスポンジケーキに塗ってからイチゴなどのフルーツを乗せて苦心作のでき上がり。皆で「おいしい」と言いながら夢中でほお張っていた。 -
昭和伊南総合病院の今後などただす
伊南行政組合議会は22日、第4回定例会を開き、一般質問で2議員が昭和伊南総合病院の今後などについてただしたほか、火葬場条例の一部を改正する条例など条例案4件と05年度一般会計補正予算案1件を可決して閉会した。
昭和伊南総合病院救急救命センターの存続問題の経緯と今後の見通しについて坂本裕彦議員が質問したのに対し中原正純組合長は「県の一方的な発言に端を発した問題だが、再三撤回を申し入れた結果、県との話し合いが緒についたところ。今後協議していく」として存続に向けて努力していく考えを示した。
小原恒敏議員が同病院の経営状態について質問したのに答えて千葉茂俊病院長は「上半期(4縲・月)は純利益が前年比約30%と厳しい状況だったが、今年開設した人間ドック検診センターの受診者数が順調に伸びているなど下半期は回復の兆しが見えている」と述べた。 -
宮田郵便局でそば振る舞い
宮田村の宮田郵便局(中村文昭局長)は20日、来局者に無料でそばを振る舞った。訪れた人たちは、年の瀬の忙しさを一瞬忘れてホット一息。あたたかなそばに舌鼓を打った。
10年以上続く年末の恒例行事で、村内のそば店「「そば蔵」が全面的に協力。約200食を用意した。
近くの主婦がボランティアで調理し、温かいそばを提供。年賀状の投かんや入金などで来局した人たちをもてなした。
「本当にあったまる」とみんな笑顔。子どもたちも「2杯もおかわりしちゃった」と大喜びしていた。
同局ではそば蔵のそば詰め合わせをゆうパックで発売中。問い合わせは同局85・2049まで。 -
地域包括支援センター運営協議会を設置
宮田村は19日、地域包括支援センター運営協議会を設置。介護保険制度の改正に伴い来春発足する同センターの事業内容をチェックする外部評価機関で、高齢者問題に精通する村内の7人を委員に委嘱した。
同センターは、「要介護」の状態になる前の比較的軽度な「要支援」の高齢者をサポート。宮田村の場合は保健師と主任ケアマネージャーの2人で構成し、予防マネジメントにあたるほか、幅広い相談、助言も行なう。
運営協議会は、センターの公正な運営をチェックするほか、業務を外部委託するケースについて個々に判断する役割も持つ。
委員は保健補導員、ボランティア連絡協議会、介護者代表などで構成。会長には民生児童委員の浦野勝人さんを選んだ。 -
JR宮田駅前周辺の整備活性化に向け、前向きに議論
宮田村で長年懸案となっているJR宮田駅前周辺の整備と活性化について19日夜、村と地権者が初めて懇談した。前向きな意見が多く、一帯の空洞化解消に向けて具体的に動き始めた。
周辺の土地の大半を所有する地権者も出席し、清水靖夫村長らと意見交換した。
双方ともに個人や村単独での事業化は難しいと話したが、国の交付金や民間の活力導入なども視野に入れながら、検討を進めていくことで一致。
地権者だけではなく、地域を幅広く巻き込んだ議論が必要との認識も示し、年明けからは周辺住民にも呼びかけて懇談を継続する。
「現段階で具体的な計画があるわけではないが、地権者と同じテーブルにつけたことは大きな前進」と平沢正典産業建設課長。
地権者のひとりは「駅前は宮田村の顔でもあり、何とかしたいとみんな考えている。今日は前向きな話しができて本当にうれしい」と話した。
同駅前は空き地、空き家が目立ち、防犯、防災上の課題も浮上。村が1993年に住民2000人を対象に実施した調査では、9割ほどが駅前の整備が必要と答えている。
この日の懇談では福祉施設や集積商業施設建設など・ス夢・スも語り合ったが、清水村長は「地元の皆さんが本当に真剣に考えてくれている。ぜひ実現にむけてビジョンを深めたい」と話した。 -
もちつきとしめ縄づくり
宮田村の新田地区育成会は18日、転作促進研修センターで「手づくりを学ぶ会」を開き、しめ縄づくりともちつきを楽しんだ。
約50組の親子が参加、講師の平沢善栄さんと酒井春美さんの指導を受け、〆(しめ)の子を4本編み、輪じめを作った。
また、庭ではもちつき、8割がた大人がつき、子どもたちにバトンタッチ。交替で大人用の重いきねを持ち上げ、3キロのもちをつき、汁粉やごまもち、きなこもちに調理した。
小学6年の次男、小学2年の3男と3人で参加した原正一さんは「しめ縄は毎年はここで作るので、最近、家で作ったことがない」と話していた。 -
育てたそばでゆでたてを味わう
宮田村の大田切育成会は18日、大田切集落センターで、自分たちが育てたソバで約50人が参加し、そば打ちをした。
育成会の子どもたちは8月、10アールの畑にソバをまき、10月刈り取り、脱穀し、20キロを収穫した。
この日は石臼を使って粉引きを体験した後、大田切そば打ちの会、野ひばりの会の会員らの指導では二八そばに挑戦した。
そば粉と小麦粉をふるい、水を入れ、水分が全ての粉の粒子に行き渡るように、丁寧に水回しを行ない、全体重を掛けるように、力を込めてこね、サツマイモの形にし、薄く均等に、四角に伸ばした。
大なべでゆで、自分たちが栽培したネギを添えて、ゆでたてを味わった。
また、そば打ちに先だって、高齢者クラブ「あけぼの会」の指導でしめ縄づくりもした。 -
南割分館でしめ縄づくり講習会
宮田村の南割分館(加藤瞳分館長)は育成会と共催で18日、南割集落センターで、地域の高齢者を講師に迎え、70人が参加し、しめ飾り作り講習会を開いた。
わらや紙四手、末広、おかめなど縁起物は分館役員が用意した。 わらのもとをひもでしばり、足で固定し、ギチギチと左なわをしっかりと編み、3本の〆(しめ)の子を編み上げた。
左なわを丸め、3本の〆の子さし込み、紙四手を飾って、シンプルで力強いしめ飾りの出来あがり。
加藤分館長は「和気あいあいと、楽しく編んでいる。子どもたちが参加することで、伝統の継承になれば」と話していた。 -
住民と行政の協働を意識した新たな総合計画後期基本計画を答申
宮田村総合計画審議会(前林善一会長)は18日、来年度から5年間の村政運営の指針となる「第4次総合計画後期基本計画」を清水靖夫村長に答申した。村民と行政の・ス協働・スを強調。役割分担も含め、新たな信頼関係の構築を明記した。持続的な自立を目指して、行政の効率化に加え、施設使用料など住民負担の適正化にも踏み込んでいる。
今までの計画にはなかった「住民参画による村政推進」を盛り込むなど、・ス協働・スを強く意識。
各種公的サービスの住民活動転換も視野に入れるなど、役割分担の見直しを求めた。
一方で村職員の地域活動参加促進や行政機構の効率化を明記。
厳しい財政運営のなかで、痛みをともに分かちあい、協力関係を深める内容とした。
答申を受けた清水村長は「自立は村民一致で決め、さまざまな角度から検討頂いた。村の来年度予算も全てゼロから見直しており、厳しくても元気のでる村のビジョンにしたい」とあいさつ。
前林会長は審議会を今後も定期的に開き、計画の進ちょく状況をチェックする考えを改めて示した。
答申した計画は村議会に示し、1月の全員協議会で意見聴取。3月定例会で議決する。 -
そば打ち女性グループ「そばの実の会」発足
宮田村のそば打ちを愛好する女性有志が、地域に幅広く広めようと「そばの実の会」を設立した。メンバーはベテラン揃いで、既に学校や地域のイベントなどでそば打ちを指導しているが、さらに技術を高めようと切磋たく磨している。
村の農業女性グループ「野ひばりの会」のそば班として活動してきたが、より特化した取り組みをしようと、新たに組織化。22人が参加した。
会長に就いた酒井昌子さん=大田切区=は「野ひばりの会の活動は従来通り続けながら、そば打ちでも多くの人に喜んでもらえたら」と話す。
前身のそば班は4年前からそば打ちに取り組み、飯田まで修行に出かけるなど、技術は高い。現在は村内の各種イベントなどに、そば打ちの講師として呼ばれる人気ぶりだ。
15日夜には多くの会員が集まり学習会。忙しくなる年越しに向けて、互いに技術を高めようと、そば打ちに励んでいた。 -
武器では平和は守れない 沖縄戦経験者の親里さんが講演
太平洋戦争で沖縄戦に巻き込まれた経験を持つ長野市在住の親里千津子さんがこのほど、宮田村で講演。自身の体験から平和の尊さを説き「武器では平和は守れない」と強く訴えた。
上伊那地区労組会議などでつくる憲法を守る会が「不戦を誓う集い」として開催。約200人が参加した。
沖縄県生まれで高等女学校の時に、地上戦を経験した親里さん。何もかもを国に捧げようとした当時の時代背景にふれながら、戦争の悲惨さを伝えた。
「戦争に負けた時はみんなが平和を守らなきゃと心に誓った。なのに私たちは戦後60年のなかで、平和をつくってこなかった」と、憲法改正が議論される現在の情勢を憂いた。
「今からでも遅くない。皆さんが語り部となって平和の想いをつないでいってほしい」とも呼びかけた。 -
宮田村議会12月定例会閉会
宮田村議会12月定例会は16日、指定管理者制度を来年度から適用する11施設についての一部条例改正案、下水道料金を4月から平均15・1%引き上げる条例改正案など23議案を全会一致で可決、閉会した。全員協議会では聴導犬協会の村内移転について意見が出た。
県教委が進める高校再編について、県民合意のうえで進めるよう求めた意見書も採択。「拙速に結論をだすことなく十分な時間をかけて検討すること」とした。
定例会終了後の全員協議会では、社会福祉法人日本聴導犬協会の村内移転新築について議論となった。
今後村の土地開発公社が所有する村民会館東隣の土地を同協会に売却、賃貸するにあたり、地元住民へ情報開示を徹底するよう、複数の議員が要望。
住民の合意形成を図ったうえで、本契約の交渉を進めるようにも求めた。 -
本年最後の区長会
本年最後の宮田村の区長会はこのほど、役場で開いた。11地区の区長は年末で任期を終えるが、今後も村政に協力していくことを確認した。
区長会長の榎本義男町一区長は「今後も自立のむらづくりに精一杯協力していきたい」とあいさつ。
清水村長は「地域のために心配りして働いてもらい、感謝しています」と労をねぎらった。
今年の区長会は昨年に引き続き、毎月定例会を開くなど積極的に活動。地域の問題を共有し、16日には提言書を村長に提出した。 -
区長会が村に提言
宮田村区長会は16日、村政の課題について清水靖夫村長に提言した。村職員と地域との協働、村財政のきめ細かな情報公開、駅前の空き地利用など12項目。村長は「私の考えと共通している部分が多く、優先順位をつけなが取り組んでいく」と話した。
特に村職員の地区担当制が機能するよう望み、積極的に地域と接点を持つよう求めた。
そのほか、会議日当の見直し、むらづくり支援事業の継続、村の遊休資産の有効活用なども盛り込んだ。
この日は、会長の榎本義男町一区長らが役場を訪れ、村長に提言書を手渡した。 -
小規模事業者の融資資金の貸し出しが1億円突破
商工会を通じて小規模事業所に貸し出す国の「小企業等経営改善融資資金」で、宮田村商工会関係分の本年度融資額が1億円を突破した。商工会議所を除き上伊那郡下トップ。設備投資に7割が使われており、「仕事量の増大に伴う設備の更新などで、前向きな融資が多くなっている」と同商工会は説明している。
15日現在の融資額は1億670万円。24事業所が利用した。
うち設備投資が6940万円、運転資金が3730万円だった。
同融資は1973年に制度化。従業員数が20人以下の小規模事業所が対象で、商工会の経営指導を受けた場合に利用できる。
「金利は1・55%で無担保、無保証と他の融資よりも優遇されている」と同商工会。チラシなどを使って積極的にPRも展開し、かつてない早いペースで1億円を突破した。 -
宮田村営農組合1月26日に発足
宮田村営農組合の設立準備会が15日夜にあり、新年1月26日に設立総会を開いて発足することを決めた。大規模農家や営農組織に補助を限定する国の新たな農業政策に対応するため、旧来の・ス宮田方式・スと呼ばれる集団営農を再編。各農家への浸透が進まず先延ばしになっていたが、当初の予定より半年以上遅れて誕生する。
営農組合は、農地利用委員会と集団耕作組合を一元化。担い手を確保し、農業の維持を図る。
「一村一農場」を掲げ、農地の所有と利用を分離する宮田方式。自作農が当たり前の時代に画期的な集落営農として全国的にも注目を浴びたが、今回の組織再編で2007年から始まる国の新施策に対応する。
当初は今春にも発足する予定だったが、再編しなければならない理由が各農家に浸透せず、懇談会を繰り返し実施する事態になっていた。
村内農家の9割以上は兼業。関係者は「農業の収入なんて多くの農家がほんのわずか。だから余計に、再編の理由が浸透しなかった。しかし、国の補助をもらわなければ、赤字になって続けることすらできない」と話す。 -
保健補導員会終了式
宮田村保健補導員会(宮木まさ子会長、30人)は14日、今年1年間を振り返り、終了式を開いた。半数の委員が2年の任期を終えるが、今後も継続して地域の保健活動に協力していくことを確認。全員で救急法の講習を受け、仕事納めした。
今年は各地区で積極的な活動を展開。新田区やつつじが丘区は補導員0B、大原区は女性部と協力して健康教室などの事業を積極的に繰り広げた。
大田切区は広報活動に力を入れたほか、自主防災組織の救護班に協力。町1区は認知症の学習会、町3区は料理教室を開くなど、新たな事業も実施した。
町2区、北割区、南割区、中越区、大久保区も住民に参加を呼びかけて「歩け歩け運動」などを精力的に実施。ふれあいを通じた住民の健康増進に力を入れた。
終了式では各事業を報告し、地域に根ざした活動の重要性を再確認。来年の役員も決め、会長に新谷秀子さん=中越区=、副会長に宮本碧さん=町1区=、森田美津子さん=大田切区=を選出した。
引き続き救急法の講習会を開き、伊南行政組合北消防署の職員から心肺マッサージなどの手ほどきを受けた。 -
町1区で認知症理解の学習会
宮田村町1区で13日、認知症の理解を深めようと学習会が開かれた。区内で宅幼老所「わが家」を運営する大石ひとみさん、村高齢者福祉係の高山可代子さんが、認知症高齢者との接し方について説明。笑い声が絶えないわが家の日常生活をビデオで紹介し、「否定するのではなく受けとめる。聞き役になってあげて」と呼びかけた。
区と保健補導員、民生員が共催。「正しい知識を学びたい」と初めて開き、約30人が参加した。
利用者の半数以上が認知症の「わが家」。「昼寝の時には、添い寝しようと若いスタッフのとりあいになる」と大石さんがビデオで紹介すると、「やっぱり若い人がいいんだねぇ」と参加者からは笑い声も漏れた。
「認知症の人たちは、不安と葛藤と戦っている。私たちは気持ちで寄り添い、孤独にさせないようにと心がけている」と大石さん。
一人ひとりの記憶にあわせて、時には娘になったり、孫になったりもすると説明し、「私たちの仕事は女優かな」とも続けた。
また、介護者がひとりで問題を抱え込むのではなく、息抜きをすることが大切と指摘。宅老所やデイサービス、村の相談窓口などの積極的な活用を呼びかけた。
高山さんも「早く認知症に周囲が気付き、あたたかい声かけとまなざしが大切」と訴えた。
主催した区保健補導員の宮木まさ子さんは「これが突破口になって、さらに理解を進めたい」と話していた。 -
宮田観光開発の4施設「改築の考えはない」と清水村長答弁
宮田村の第3セクター・宮田観光開発が経営する観光ホテルと駒ケ岳の3つの山荘(山小屋)について、清水靖夫村長は13日、現時点で改築する考えがないことを明らかにした。村議会12月定例会一般質問で答え、当面はサービスの見直しなども含め社内の体質改善に取り組んでいくと改めて示した。
牧田茂成議員が、各施設の老朽化が観光客の減少を招いている一因ではと指摘。「旧態依然ではお客様に満足してもらえない。ニーズに応じた施設整備も必要」と質問した。
清水村長は「具体的にどうこうする段階にない」と言及。「企業経営として成り立ってこなかった過去を振り返り、会社が自立するための体質改善、債務の償還が当面の対応」と答えた。
同社は村などが出資し、今年3月期決算における金融機関からの借入残高は5億円4600万円にのぼる。
社内外には施設の改築で経営向上を図りたいとする意見もあるが、同社の債務は全額村が保証していることもあり、村民からは経営そのものに対して厳しい目が注がれている。
村長の答弁は、経営に対する信頼回復を優先し、ソフト面の充実を改めて内外に示す格好となった。 -
中央保育園お楽しみ会
宮田村の中央保育園はこのほど、園児が歌や劇、手遊びなどを披露する「お楽しみ会」を開いた。多数の保護者らが詰めかけ、我が子、我が孫が楽しげに取り組む姿に声援を送った。
多彩な発表で、各園児の個性がでるように演出。大きな声で歌ったり、体全体使って表現したり、誰もが主人公になった。
パパやママを前にして、いつも以上に張りきる子どもたち。元気な声が会場いっぱいにこだましていた。 -
来年度予算、子育て支援を重点に
宮田村議会12月定例会一般質問は13日開き、清水靖夫村長は来年度予算の重点に子育て支援を示した。庁内では保育園と小中学校で分かれていた担当部署の一元化も視野に入れるなど教育支援体制の再整備も検討しているが、新たな事業も盛り込んで充実を図る考えだ。
専任職員を配置して子育ての相談や交流の場所とする「つどいの広場」など、新規の子育て支援策を検討中。清水村長は本紙の取材に「村の次世代支援計画に基づき、優先順位をつけて事業化したい」と説明した。
保育園は住民福祉課国保児童係、小、中学校は教育委員会と担当部署が分かれている体制についても、村長は「再構築も含めて効果的な支援になるよう検討していく」と取材に答えた。 -
昔なつかしのすいとん汁に舌鼓
寒さに負けず心も体もあったかに‐。宮田村町2区の地域ボランティアグループ・ともいきの会は10日、「すいとん汁」をつくり、高齢者らをもてなした。昔懐かしい味にみんな大喜び。会話も食欲も弾んだ。
村の福祉交流施設なごみ家に地域の有志が集まり調理。小麦粉を水に溶き、ニンジンや玉ネギなど野菜がふんだんの汁のなかに入れた。
ポッポと湯気が立ちあがる出来立てを全員で会食。訪れたお年寄りたちは「戦時中は、すいとんがごちそうだったもんさ」と懐かしがり、あったまった。
汁のほかにも、大根やカボチャの煮つけ、おにぎりや漬物など、心尽くしの料理の数々がテーブルに。いずれも住民が食材を持ち寄って調理したもので、ワイワイにぎやかに舌鼓を打った。
同会は今春発足し、住民がふれあうことで地域の支え合いを広めようと活動。メンバーを固定するのではなく、高齢者を含め全区民に参加を呼びかけて毎月開いている。 -
町一区しめ縄づくり
宮田村町一区の青少年健全育成会、分館、PTAは11日、年末恒例のしめ縄つくり講座を町一区公民館で開いた。親子ら約40人が参加し、正月に向けて輪締めやおやすなどを作った。
指導する木下文明さんは「普通の縄は右ないだが、正月飾りは左ないだからこれを間違えないように」と注意しながら作り方を説明した=写真。参加者らは「毎年作っているはずなのにこれがよく分からないんだ」などと笑い合いながらも「良い年を迎えられますように」と、懸命にしめ縄づくりに取り組んでいた。 -
町二区しめ縄づくり
宮田村の町二区青少年健全育成会(中原憲視会長)は11日、正月のしめ飾りをつくる講習会を町二区公民館で開いた。約20人の親子らが集まり、玄関を飾る伝統的なしめ縄をつくった=写真。
指導に当たった福村武さんは「最近は飾りがたくさん付いたきらびやかなしめ飾りが多いが、昔ながらの質素な物も落ち着きがあってとても良いものだ」と伝統的なしめ縄づくりの作り方を伝授した。福村さんの説明を聞いた参加者らは「買った方が早いけど、手づくりのしめ飾りの方が心がこもっていて正月を迎えるのにはふさわしい気がするね」などと話し合いながら、それぞれしめ縄づくりに取り組んでいた。 -
町2区の役員忘年会
宮田村町2区の組長役員忘年会はこのほど、区公民館で開いた。師走の忙しさをひととき忘れて、1年間の地域活動を振り返った。
区役員と隣組の組長約50人が出席。小木曽光明区長は「皆さんのおかげで、今年1年間円滑に行政運営ができた。年末に向けて防犯、防災に気をつけ、良い新年を迎えたい」と、一人ひとりの労をねぎらった。
美味しい料理と酒を酌み交わし、より一層の地域連携を確認。新年からはまた新たな役員体制で臨む。 -
公民館しめ縄づくり講座
宮田村公民館は10日、年末恒例のしめ縄づくり講座を村民会館で開いた。新田区の平沢善栄さんが講師。良き新年になるよう願いもこめて、参加者は手づくりしていた。
全くの初心者から、講座常連のベテランまで。既製品ではなく、手作りのしめ縄で新年を飾りたいと、約30人が参加した。
平沢さんが丁寧に指導。一人ひとりの具合をみながら、適切にアドバイスしていた。
村内では年末に向けて、各地区の育成会などがしめ縄づくりの講習会を開き、多くの子どもたちも挑戦する。 -
歳末防犯会議
宮田村の歳末防犯会議は9日開き、児童生徒の安全確保を含め防犯体制の徹底を確認。年末に向けて連日、防犯診断や夜警を展開する。
議会や消防委員会、消防団、区長、防犯女性部など約70人が出席。村駐在所の雨宮則彦所長は、大事には至っていないが、村内でも児童生徒に関わる不審事案が発生していると説明した。
「村内でも大きな事件が発生しない保証はどこにもない」とも指摘。村民が一致団結して危機管理を徹底するよう呼びかけた。
また、住宅のほか、車や自転車の無施錠も犯罪の温床になるため、協力体制で防犯に取り組むことを確認した。 -
安全見守り隊にパトロールの強化を
児童が狙われる事件が全国的に多発していることを受けて、宮田村教育委員会は村民約150人が隊員の「子どもの安全見守り隊」にパトロール活動の強化要請を文書で通知した。
新井洋一教育長は「村内では幸いなことに重大な事件が発生していないが、学校の対応だけでは限界がある」と説明。
児童生徒の登下校時や校外活動などボランティアで巡視している見守り隊に、一層の協力を求めていくことにした。
学校の行事予定などを全隊員に配布。懇談会などで下校時間が早まる場合などもあるため、それに応じて街頭パトロールを行なってもらう考えだ。 -
西保育園の餅つき
宮田村西保育園は8日、恒例のもちつき大会を開いた。年長園児が昔ながらの杵と臼を使って、ペッタン、ペッタン。つきたてのお餅を全園児に振る舞った。
年長がもちをつくのが同保育園の伝統。お兄さん、お姉さんらしく元気に挑戦した。
年少や年中の園児はそれを見守り、「大きくなったら、僕もやるんだ」と話す姿もあった。
あんこときな粉にまぶして完成。年長が年少、年中の園児をもてなしながら、一緒に会食した。
「美味しい」「もちもちしてる」と大喜び。自分たちでついた味に年長の子どもたちも満足気だった。 -
大田切人形を復活させたい
宮田小4年2組が古田人形に学ぶ昭和30年代に途絶えた宮田村の大田切人形について学んでいる宮田小学校4年2組は9日、箕輪町古田人形保存会の柴登巳夫さんを招き、人形の操りに挑戦した。学習を進めるうちに芽生えた・ス復活・スへの想い。40年以上も前に消えた村の伝統を取り戻そうと、34人の夢はより一層ふくらんでいる。
柴さんが貴重な古田人形2体を持参。人形の由来や3人で操ることを学んだ子どもたちは、さっそく実物にふれた。
手先を動かしたり、歩く動作や抱き合う動作を表現したり。息をあわせる難しさも感じながら、繊細な人形芝居の一端にふれた。
伊那谷の人形芝居は江戸から明治にかけて大阪から伝わり、一時は28の人形座があった。しかし、後継者や資金面などの問題を抱えて大田切をはじめ多くが途絶えた。
上伊那で唯一続いている古田人形も一時は存続の危機に立ったが、柴さんは箕輪中学校の部活動をきっかけに再興したと語り「大田切人形も頑張れば、復活するかもしれない」と4年2組を励ました。
「想像してたより人形は重かった」「難しいけど、もっとやってみたい」と目を輝かした子どもたち。
担任の鈴木由美子教諭は「復活が容易でないことは子どもたちも感じている。しかし、村の伝統を肌で感じ、夢を持つことは無駄ではないはず」と話していた。