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消防団秋季訓練
宮田村消防団(有賀健一団長)は30日、秋季訓練を宮田村の中央グラウンドと寺沢林道などで行った。水防・山林火災訓練や長距離ポンプ中継訓練などのほか、隊形変換、方向転換など行進の訓練を行って、身に付けてきた技能にさらに磨きをかけた。
水防・山林火災に備える訓練では、もやい結びなど、災害現場で必要となるロープの結束方法などを学んだほか、土のうを積み上げる訓練、背中にタンクを背負って放水するジェットシューターの訓練などが行われた=写真。団の幹部は、団員らに実践的な動作を身に付けさせようと、大きな声できびきびと指示を出していた。 -
町二区道普請
宮田村町二区(小木曽光明区長)は30日朝、区内の道路にたまった砂利や小石、枯草などを取り除いたり、側溝の泥をさらうなどの作業を行った。早朝から住民らが出て各班ごとに作業を進め、道路際には多くの土砂や草などが山のように積み上げられた。
小木曽区長はじめ区の役員ら12人はトラック2台に分乗して区内を回り、道路に積まれた草などを次々にトラックの荷台に積み込んだ=写真。
作業の終わった道路は見通しも良くなり、路肩の小石などもなくなって隅々まですっかりきれいになった。集めたごみは午前中いっぱいかかって役員らが分別した。土砂は村内の建設会社の敷地に埋め立て、草などは燃えるごみとして出すという。 -
建設リサイクル法に係る一斉パトロール実施
上伊那地方事務所は29日、上伊那の2市2村で、建設リサイクル法に伴う対象工事現場の巡視をした。
パトロールは全国一斉に春と秋のに行われ、今回は、伊那市、駒ケ根市、南箕輪村、宮田村の4市村16件の解体現場で、届出や標識設置有無、分別解体の実施状況などを確認した。
2000年に公布された建設リサイクル法は、建設現場の届出や分別解体、再資源化などについて定めたもので、法律の周知が行き届いてきた現在、届出は定着してきた。しかし、標識の設置は見落とされがちで、今回も2件で未設置を確認。口頭で指導を行った。
県は引き続き、標識の設置など、法律内容の周知に務める。
また、吹付けアスベストやアスベスト含有建材を使用した建設物解体に関して国は、一定の規模要件を満たす場合のみ、届出を義務付けているが、県は独自に基準を設け、それ以下の場合にも届出を求めているため、こうした点の周知にも当たりたいとしていた。 -
南信町村交通共済で宮田村の加入者が減少
南信地域の各町村が共同の事務組合を設け、低額な掛け金で住民の加入を進めている「交通災害共済」で、宮田村の加入者数が最近3年間で463人、8・8%も減少していることが分かった。村は26日開いた共済推進協議会で、各区長らに改めて加入促進を呼びかけた。
生活様式の変化や保険商品の競争なども要因として考えられるが、金融機関の口座振替が使えなくなった影響が最も大きいとみられる。
同共済の掛け金は350円で、最高120万円(死亡)が支払われる。手数料を入れると低額な掛け金のメリットが消えてしまうことなどから、3年ほど前に口座振替は廃止となった。
各区や班を通じて加入申込書を配っているが、回収方法はそれぞれ違う。現金を取り扱うため契約者自身が役場へ持参するケースが主流となっている。
04年度の加入者数は4823人。全人口に占める加入率は52・7%で、前年度より2ポイント低下した。人口の半数を割りこむのは目前の状況だ。
「振替ではないため、ついうっかり忘れてしまっている人も多いと思う。万が一のために加入してもらえれば」と村生活環境係。
南信地域全体でも93年度をピークに加入者は減り続けている。 -
どろんこクラブが収獲祭
宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」は29日、春から育てたコメとフナを料理して味わう収獲祭を村民会館で開いた。みんなで餅つきし、舌鼓を打った。
臼と杵を使って昔ながらの餅つき。子どもたちも挑戦し、収獲した9キロのもち米をペッタン、ペッタンとついた。
湯気あがるつきたての餅に、きな粉や大根おろしをまぶして出来あがり。約20組の親子は手作りの味に歓声をあげた。
同クラブは、宮田小学校近くの水田を借りて春先からコメづくり。この日は田んぼで飼育していたフナも調理され、味わっていた。 -
宮田村大原区女性部のバザーが盛況
宮田村大原区の女性部(城倉八重子部長)は29日、地区公民館でバザーとフリーマーケットを開いた。各家庭で眠っている衣料や日用雑貨を提供してもらい、安価で販売。会場では区内の大工3人が包丁研ぎのボランティアを行なうなど、多くの区民で賑わった。
隣近所の交流を深める機会にもしようと、昨年に続き2回目の開催。服や靴、かばん、日用品など多数の商品が集まった。
格安の値段とあって、会場は熱気ムンムン。主婦仲間が「これいいねぇ」と楽しみながら品定めする姿もみられた。
今回初めて設けた「包丁研ぎコーナー」も大人気。来場者が持参した各家庭の包丁を職人が丁寧に研ぎ、買い物が終わるまでに仕上げていた。
バザーの収益金は区の活動費や購入費などに充てられる。 -
宮田村で交通事故
28日午後5時35分ごろ、宮田村大田切の信号のない村道交差点で、近くに住む農業後藤茂幸さん(52)の運転する軽自動車と同村の少年(16)運転のオートバイが出会い頭に衝突した。少年は駒ケ根市内の病院に運ばれたが左手首の骨を折る重傷。後藤さんにけがはなかったが、車に同乗していた2人が軽傷を負ったもよう。
駒ケ根署によると、後藤さんが私道から右折して村道へ出たところ、直進して来た少年のオートバイに衝突した。同署で詳しく原因を調べている。 -
宮田小で音楽会
宮田村の宮田小学校は28日、音楽会を同校体育館で開いた。各学級が合唱や合奏で練習の成果を披露。元気な歌声を響かせた。
趣向を凝らした演出も。身振り手振り全身使って、音楽の楽しさを表現する姿もみられた。
全校合唱の「もみじ」は教職員の楽器演奏にあわせて、児童が歌声をひとつに。保護者らも数多く訪れ、会場一体となって文化の秋を満喫していた。 -
宮田村育樹祭
第20回宮田村育樹祭は28日、新田区の上の宮浄水場周辺の村有林で開いた。大切な森林を次世代に引き継ごうと、約50人が間伐などの整備作業に汗を流した。
同祭は毎年場所を変えながら開催。今回は村の水源となる重要な村有林を選び、改めて森林機能を見つめ直した。
参加した村議や区長、造林班ら関係者は、さっそく下草を刈るなど作業を開始。カエデやクリなど水を蓄える働きを持つ広葉樹を残し、気を配りながら育林していた。 -
【記者室】高いか安いか-災害対策品の費用
伊南行政組合消防本部が大規模災害に備えて現地対策用の大型テント一式を購入した。費用は約480万円。9月には孤立した地域との通信・連絡などに使用するオフロードバイク4台と衛星携帯電話を購入した。費用は約244万円▼金額を示したのは「高い買い物をするな」と非難するためではない。むしろ、費用を惜しんでこの程度の物を備えずにいたことに驚いたからだ。災害が来なかったら無駄になるから-という考えがあったとしたらあまりにも甘い観測だろう▼「時期は断定できないが100パーセント来る」といわれる東海地震。伊那谷はその対策強化地域に指定されている。その日は今日かもしれない。我が家でもせめて家具の転倒防止対策ぐらいやっておこう。(白鳥記者)
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南部小学校音楽会
05年度上伊那南部小学校音楽会が26日、駒ケ根市文化会館で開かれた。伊南4市町村の10小学校の6年生児童が一堂に会し、それぞれが練習を積み重ねて仕上げた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、先頭を切って東伊那小の児童がステージに上がった。この日唯一の器楽合奏の曲目は『ハンガリア舞曲第5番』。児童らは緊張した表情でアコーディオンや木琴などそれぞれの担当楽器を構え、教諭の振り下ろす指揮棒に合わせて演奏を開始した。小人数ながら見事にまとまった演奏に会場からは大きな拍手が起こっていた。
赤穂南小は大曲『阿蘇』を同声3部合唱で披露。大人数のメリットを生かした迫力満点の美しいハーモニーをホールいっぱいに大きく響かせた。 -
チャリティマレットゴルフで村社協へ寄付
宮田村マレットゴルフ同好会は26日、第15回チャリティー大会を新田区の村マレットゴルフ場で開いた。参加者などから集まった善意5万円を村社会福祉協議会に寄付した。
大会の1カ月前から同ゴルフ場に募金箱を設置。今年も愛好者から幅広く善意が寄せられた。
この日は大会終了後に、小林修村助役に募金を手渡し。大会も例年通りに白熱し、健康で元気にプレーできる有り難さを改めて見つめ直していた。
結果は次の通り
(1)太田正(町1区)112(2)倉田東亜(南割区)113(3)小田切康一(町2区)117
【特別入賞】(8)今井麻男(大原区)(18)江口友幸(伊那市)28羽場勝美(町1区)
【ホールインワン】中塚和己、山口勇、村井敏男、白石文江、鈴木末男 -
ワイン祭り例年通り12月に 内容はより一般客重視に
宮田村の特産品山ぶどうワインの生産関係者らでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」は27日に幹事会を行ない、新酒の発表会を兼ねて開くワイン祭りを今年も例年通り12月に実施すると決定した。発表会と祭りを分散する案も浮上していたが、消費者に与えるインパクトを考慮。式典色が強かった内容も、一般客がより楽しめる形に刷新する。
祭りは毎年新酒の解禁にあわせて開いてきたが、内容や時期を見直そうと昨年あたりから検討。
良質を認める県の原産地呼称管理制度に出品する関係から、「年明けの認定を待って、ワイン祭りを開いては」という意見が当初は有力だった。
しかし、栽培者などからは「山ぶどうの収獲を喜び、より多くの人に楽しんでもらうのが本来の祭りの目的」など、新酒としての価値観を優先すべきとの声が聞かれていた。
この日の幹事会でも「祭りの時期は定着してきており、従来通りの日程がベスト」と意見が一致。12月3日にワインを醸造する村内新田区の本坊酒造信州工場で開くことを決めた。
一方、来賓など招待のあり方も改め、式典も縮小する方向で確認。より一般客を重視した祭りに変更する。 -
子どもの育成願う想いを看板に
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ「芽吹きの会」は、育成の願いを記した木製の看板1基を手作りで完成させた。村民会館に常設するが持ち運びも可能で、各種行事など活用してもらう。今後は各地区の集会施設にも設置を予定し、子どもたちを見守る想いを村内全域に広げていく考えだ。
7月から製作に入り、11人のメンバーが協力しながら手作り。会のスローガンである「うちの子、よその子、宮田の子」を木板に刻んだ。
同会は住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)が移行して発足。手始めとして看板づくりに取り組んでいる。
26日夜にようやく完成。予想以上の出来映えに「いい感じでできた」「手作りして良かった」と喜んだ。
11月5、6日の村文化祭に出展後、村へ寄贈。細田悦子会長は「地域の気持ちがひとつになる、良いきっかけになれば」と話す。
今後は育成会や子どもたちと協力しながら作業し、村内全11地区に設置予定。健全育成のシンボルにしたいと、期待はふくらむ。 -
ひとり暮らし交流会で紅葉や温泉楽しむ
宮田村社会福祉協議会はこのほど、ひとり暮らし高齢者の交流会を開いた。阿智村の「ヘブンスそのはら」で紅葉を楽しみ、温泉につかる日帰り旅行を満喫。21人が秋の1日を楽しんだ。
ヘブンスそのはらではロープウェーに乗って山頂へ。まだ紅葉には少し早かったが、雄大な景色を堪能した。
昼神温泉に立ち寄り、入浴と昼食。ちょうど温泉をまつる「湯屋権現」で例祭が行なわれており、飛び入りで参加した。
無病息災などを願う湯かけの神事なども特別に体験。偶然の出来事だったが、みんな喜び、ご利益に与っていた。
交流会は年に2回実施。ちょっと足を伸ばしてバス旅行を楽しみ、ふれあう機会にしている。 -
宮田村の保育園で保護者の保育参加が好評
宮田村の3保育園は24日から3日間、保護者に園の生活を肌で味わってもらおうと「保育参加」を実施している。「自分の子どもだけを見るのではなく、周囲の友達との関わりなど、お父さん、お母さん方に幅広く学んでほしい」と3年前から導入。保護者にも好評だ。
参観するだけでなく、保育士の仕事を手伝ったり、一緒に遊んだり。中央保育園では24日に芋掘りを体験したが、保育参加で来ていた母親たちも一緒に汗を流した。
保育参加は3日間随時実施しており、自由に体験が可能。例年、仕事の合間を見ながら父親が来園することもあるという。
年中園児の母親=町3区=は「家では知らない子どもの一面を見ることができた」と、保育参加を評価した。
同園の関礼子園長は「普通の参観はただ傍観するだけ。園の生活に一緒に入り、子どもたちの様子、保育士の仕事を知ってもらうことも大切だと思う」と説明する。 -
昭和コレクションの展示準備
昭和30、40年代の生活雑貨を来月開く宮田村の文化祭に展示しようとこのほど、村民有志が準備作業を行なった。収集品を提供した東京都在住の山本豊之さん(64)と、仲介した村町2区出身で都内で通信社を営む酒井平内さん(61)も参加。「使い捨ての時代だが、モノの大切さを見直すきっかけにしてもらえれば」と話した。
酒井さんが知人の山本さんの収集品を宮田村の活性化に使えないかと提案したのがきっかけ。
賛同した村民有志が文化祭出展を調整。この日は会場となる村老人福祉センターで、数千点にも及ぶ収集品の展示準備を進めた。
飲食品のラベルや包装など紙類が多いため、段ボールに貼り付けてディスプレイ。
ボランティアで作業を手伝おうと駆けつける村民もいて、膨大な収集品は順調に展示するまでにこぎつけた。
往年のスターのブロマイドなどもあり、参加者は「懐かしいなぁ」と会話しながら作業。思い出をよみがえらせていた。
「多くの人たちに懐かしんでもらい、村が元気になる源になれば」と酒井さん。
山本さんは「子どもにも見てほしい。私の収集品は本来捨てられるものばかりだが、消えていくモノから社会を見る目を育ててもらえれば」と話した。展示は11月5、6日。 -
宮田村ナイター野球閉幕
宮田村のナイター野球リーグは24日、宮田球場で閉幕。11チームが半年にわたって総当りで戦った結果、選手層の厚い「愛球クラブ」が全勝で2連覇を飾った。
同クラブは2人の投手陣を軸に、攻守ともに安定。勝負強さをみせて接戦も制した。
春日金夫監督のもとに集まった、20代から50代までの新旧の力がシーズン通じて機能。
代表の松下宏さんは結束力を勝因に挙げ、「まわりが支えてくれたおかげ。3連覇を目指したい」と丸山正徳投手は次の目標を見据えた。
前身の早起き野球を受け継ぎ、10数年続く同リーグ戦。今季は2チーム減ったが、例年以上の熱戦を繰り広げた。
この日の閉幕式にも全チームが参加。上位チームに優勝旗やトロフィー、賞状を渡して健闘をたたえ、下平誠会長は「しっかりと疲れをとって来季に向けて充電を」とあいさつした。
結果は次の通り。
(1)愛球クラブ(2)Gs(3)JA(4)里宮クラブ(5)新田クラブ(6)一撃(7)昭和病院(8)クレイジーモンキーズ(9)JETs(10)ナイトホークス(11)大原クラブ -
田原市民まつりで特産品を販売し、宮田をPR
宮田村は23日、友好都市の愛知県田原市で開かれた市民まつりに参加した。リンゴなど特産品を販売したが、持ち込んだ全商品を完売。村の良さをアピールしながら、絆を深めた。
村役場企画係の職員2人が同市を訪れ、特設のテント村で物販。試食もふんだんに振る舞い、リンゴジュースや地ビール、マスの燻製、大豆のドーナツなど多彩な特産品を販売した。
農業が盛んな田原市だが、特にリンゴは大人気。用意していった6ケース分は、短時間のうちに売り切れた。
田原市は今月1日に旧渥美町を編入で合併。新市になって初めての大規模イベントとなったが、宮田村の物販会場にも例年以上の人が訪れた。
「リンゴオーナーで来月に宮田へ行くよ」「スキーで冬に行くからね」など2人の村職員に気軽に声をかけてくる市民の姿も。PRだけでなく、草の根的なふれあいもあった。
両市村は育成会をきっかけに交流が広がり、99年に友好都市提携を締結。各種行事などで相互に行き来している。 -
「おさべ親王と梅が里」の大型紙芝居をゆかりの奈良五條市で上演
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は22日、村にゆかりがある奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を描いた手づくりの大型紙芝居を2年ぶりに現地で上演。信州と奈良を結ぶ歴史上の人物に想いを馳せながら、互いに交流を深めた。
委員と村内の朗読グループ「お話宅Q便」の7人が訪れ、神社境内で紙芝居を披露。氏子をはじめ集まった多くの地元住民に、遠く離れた信州に・ス親王伝説・スが根づいていることを伝えた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌が残り、同委員会は6年前から村おこしに生かそうと思案。伝承をもとに創作した物語「おさべ親王と梅が里」を作り、学校などで活用している。
あわせて史実の研究も進めてきたが、五條市で没し、御霊神社に母親の井上内親王らと一緒にまつられていることも分かった。
「親王を縁にして、新たなつながりを持てれば」と2年前に初めて同神社の例祭に参加。物語を大型紙芝居にして初上演し、交流が始まった。
今回は2年ぶりの上演となったが、委員らは「熱心に見てくれてうれしい。今後も交流の輪を広げていけたら」と話していた。 -
福祉ふれあいまつりのバザー売り上げを社協へ寄付
宮田村ボランティア連絡協議会は24日、先月の福祉ふれあいまつりで行なったバザー売り上げ金7万1605円を村社会福祉協議会へ全額寄付した。
村民に不要な品を提供してほしいと呼びかけ、実施したバザー。生活用品や衣料など589点もの品々が集まり、会場で販売した。
この日は、まつりの実施主体である同協議会の仁科智弘会長が村役場を訪問。応対した小林修助役は「毎年ありがたい。大切に使わせてもらう」と善意を受け取った。
「今年のまつりは小中学生をはじめ多くの人が協力、参加した。この輪をますます広げていきたい。村も側面から支援して」と仁科さん。
小林助役は「ボランティアは言葉でいうより難しい。世代を超えた交流、参加が大切と痛感している」と答えていた。 -
宮田中生徒が車イス体験
宮田村宮田中学校の生徒約30人が22日、村内をめぐる約4キロのコースで車イス体験を行なった。少しの道路の段差が、身体障害者や高齢者には大きな負担になることを体感。いつもとは違った目線で、誰もが住みやすい環境を見つめた。
障害者やボランティアでつくる「ひまわり号宮田地区実行委員会」が主催し、12年前から実施。この日は、生徒会ボランティアサービス委員会とサッカー部員が参加した。
車イスに乗ったり、押したり交互に体験。下り坂で予想以上にスピードが出たり、段差のたびに大きなショックがあることを肌で味わった。
終了後、全員で車イスを清掃。3年生の有賀駿君は「段差がとてもこわかった。自分の足で歩けるということが、とても素晴らしいことだと感じた」と体験を振り返っていた。
ひまわり号宮田地区の三浦次郎代表は「これを機会に、少しでも障害者の立場になって考え、ボランティアなどにも関心を持ってもらえたら」と話していた。 -
プラムの里でサンルチンを使ってそば打ち
宮田村新田区の介護老人保健施設・プラムの里は22日、健康に良い成分が多く含まれるそばの新品種「サンルチン」を使ってそば打ちを行なった。入所利用者も挑戦。昔の思い出に浸りながら体験し、さっそく昼食で舌鼓を打った。
村内企業のタカノが自社で開発したサンルチンを寄贈。同施設で配食を請け負う日清医療食品の調理師酒井甲輔さんが、利用者を前にそば打ちを実演した。
酒井さんの指導で、意欲ある利用者がそばを切る場面も。「昔はよくやったもんだ」と、懐かしみながら包丁に力をこめた。
「母がとてもそば打ちが上手だった。体験してみて、思い出がよみがえった」と、喜ぶおばあちゃん。
昼食で打ちたてのそばが振る舞われ、「感激の味だ」と満面の笑顔で食べていた。
サンルチンは、血圧を維持する働きを持つ成分「ルチン」が通常品種の3倍以上。動脈硬化予防などで注目されている。
同施設は毎年そば打ちを行なっているが、開発元のタカノが利用者に喜んでもらおうと、初めてサンルチンを送った。 -
障害者家族の心の受け皿にと、おーぷんはーとが発足
宮田村の障害児の母親2人が、障害者家族の相談や交流の受け皿になろうと、新たなグループ「おーぷんはーと」を発足した。「当事者にしか分からない悩みも多い。おしゃべりをきっかけに、ひとりで考えないで助け合う場所にしたい」と話している。
昨年まで活動していた子育てサークル「どーなつの会」を発展的に解消して、町1区の加藤恵美子さんと大田切区の石澤礼子さんが発起人となった。
障害児が将来にわたって、自立できる環境づくりが最終的な目標。当面はお茶などを飲みながら気軽に話す「おしゃべりサロン」を定期的に村の福祉交流施設なごみ家で開き、講演会や勉強会なども予定している。
「行政の相談員などではなく、当事者でなければ分からないこともある。日ごろ思っていることを語り合えれば」と2人。
おしゃべりサロンは毎月第一月曜日(変更あり、要確認)午前9時半から。詳しくはなごみ家内の事務局85・2922まで。 -
昭和のコレクションを村文化祭に展示
村民に準備作業への協力呼びかけも東京の男性が収集し、宮田村の活性化にいかしてほしいと提案している昭和30、40年代の膨大な生活雑貨のコレクションの一部が、来月5、6日に開く村の文化祭で展示されることになった。新聞の切抜きや飲食品のラベル、おもちゃなど数千点。活用法を模索する村民有志が展示にむけて準備作業を行なうが、住民の協力参加を広く求めている。
宮田村出身の男性の仲介で6月、雑貨コレクターの山本豊之さんが収集品の活用を村に打診。村や村議会は収集品がある群馬県大間々町を訪れ見学した。
その後、村民有志が中心になり活用法を検討。「とにかく村民に見てもらって、その反響を今後の判断材料にしよう」と村文化祭への展示を決めた。
高度経済成長時の庶民の文化を物語る収集品だが、紙類が多いため展示には編さん作業が必要。
多くの人手を要するため、村の広報なども使ってボランティアを広く呼びかけている。
収集品を取りまとめる準備作業は22日午後1時半と23日午前10時から。展示作業は11月4日午後2時、5、6日の午前9時から。片付け作業は6日の午後4時からで、いずれも展示会場の老人福祉センター2階で行なう。
「貴重な収集品をどのように活かすのか、作業も通じて皆さんと一緒に考えたい」と有志のひとりでもある赤羽正村議。参加申し込み、問い合わせは役場企画情報係85・3181、赤羽さん85・3270まで。 -
宮田村子育て学級が先輩主婦から話し聞く
宮田村公民館子育て学級は19日、障害児を含む4人の子どもの母である大田切区の主婦石澤礼子さんから話しを聞いた。約10人の若い母親が参加。社会とのつながりを積極的に持たせる石澤さんの子育て術に耳を傾け、排除したり閉じこもるのではなく、互いに見つめあうことから助け合いが生まれることを感じ取った。
家業と子育てを両立しながら、障害者の社会参加活動に取り組む石澤さん。障害を持つ我が子もあえて養護学校に入れず、地元の小学校に通わせた。
「学校って教科書を使って読み書きするだけではない。生の経験で心を学ぶはず。障害者と接する意味をみんなに知って欲しいとも思い、今までやってきた」と話した。
大人が垣根をつくるのではなく、同じ社会環境で育つことで、子どものうちから認めあい、助けあう精神が育まれると指摘。
「体が不自由な人がいれば、健康な人が寄り添えばいい。私は障害の子どもを持てて本当に幸せ。いろんな人と出会い前向きな力をもらった」と話した。
母親の先輩として子育てについてもアドバイス。「1日3分間、子どもをギュッと抱きしめて会話している」と話したが、「みんなが同じことをやらなくてもいい。ただ、信念をひとつ持って、曲げないでやってほしい」と呼びかけた。 -
ビッグハットで開かれたふるさと自慢で宮田をPR
県内各地の特産品が一堂に集まった「ふるさと自慢大集合」(15、16日長野市ビッグハット)に今年も、宮田村がブースを出展。手作り豆腐やマスの燻製などを販売し、宮田村をアピールした。
同村内で特産品の開発に取り組む5社が、自慢の味を会場に持参。試食もふんだんに用意して対面販売した。
マスダの豆腐、ときわのドレッシングとソース、スモークウッドくるみの燻製、南信州ビール、本坊酒造の山ぶどうワインなど、・ス宮田のうまいもん・スが勢揃い。
くるみの燻製は、先日民放のニュースでも取りあげられ、「テレビで見ましたよ」と買い求めに来る人の姿もみられた。
昨年よりも来場者は少なめだったが、じかにふれあうことで遠く離れた北信の地で宮田村を強くPR。南信州ビールなどに興味を持つ飲食店関係者も訪れ、新たなつながりを持つ機会にもしていた。 -
野ひばりの会が梅おこわを使ったおやきの開発に着手
宮田村の農業女性グループ「野ひばりの会」は、村のシンボルでもある「梅」などを使って新たな味の開発を始めた。梅干し入りのおこわが入ったおやきを試作。今後も研究を進め、イベントなどで提供したい考えだ。
農産物の直売や加工に取り組む同会。おやきにも力を入れ、カレー入りのおからを具材にするなど意欲的に研究を進めている。
村には「梅」に関する伝説が残っていることから、具材に使えないかと思案。会の研修旅行で食べた赤飯まんじゅうにヒントを得て、試作することになった。
このほど村民会館の調理室に約20人のメンバーが集合。炊きあがったおこわの中に刻んだ梅干しを入れ、適当な大きさに丸めた。
おやきの皮も小麦粉と重曹、小麦粉と蒸しパンミックスなど数種類を用意。何が一番マッチするか、出来あがったおこわを具材にして試食した。
「ちょっとパサつく」「皮が厚いかな。具はもっと少なくてもいい」など、積極的に意見を交換した。
この日は、切干大根やナス味噌などの具材を使ったおやきもあわせて試作。
会長の橋爪千春さんは「梅はさっぱりしていて使えそう。色んな皮や具にチャレンジしていきたい」と話していた。 -
村民運動会3千人が楽しむ
宮田村は16日、2年に1度の秋の大イベント、第15回村民運動会を中央グランドで開いた。11地区から村民延べ3千人が参加し、定番の大玉送りや玉入れ、満水リレー、踊りなど、老若男女が楽しめる、得点10種目を含む23プログラムで盛り上がった。
全員で「大玉送り」でスタート。男女ペアが棒2本でソフトバレーボールを運ぶ「しあわせ運んで」、転んでも走ってもかわいい保育園児の「はたひろい」。引いたテープの長さが勝敗を決める「むすんでのばして」、なじみ「ムカデ競争」。4人1組になって、空き缶を運ぶ、タイミングと4人の呼吸が勝負の「踊る井戸端会議」「愛情物語」など、思わせぶりなネーミングのユニーク競技が続いた。
また、今年は信州みやだ梅舞会が「よさこいソーラン」を披露し、運動会を盛り上げた。
結果は次の通り
▽優勝=大久保区(2)中越区(3)南割区 -
校歌にうたわれる滝を見に
感激の赤穂南小6年3組総合学習で自分たちの校歌について調べている駒ケ根市赤穂南小学校6年3組の31人。歌詞の1節に「不動滝」が出てくるが、どこにあるのかも知らない児童が多く、「この目で見てみたい」と興味を持った。
宮田村商工会が滝で例祭を行なうことを知り、6年3組も一緒に参加することに。バスに揺られて宮田村の山中に足をのばした。
黒川渓谷にかかる橋を渡り、少し歩くと荘厳な滝が出現。あいにくの雨で滝上部には霧もかかったが「思ったより、すごい迫力」と歓声をあげた。
前田蓮太郎君、広野正士君、松尾暢晃君、日下大雅君らは滝の直下まで近寄って大喜び。「初めて見たけど、きれい。来れて良かった」と話した。同学級はこの日の体験もあわせてまとめ、学習に活かす。