-
宮田村不動滝で神仏習合の例祭
宮田村黒川渓谷上流の不動滝近くにまつる不動明王と金山彦大明神の例祭が17日、現地で行なわれた。神仏習合の珍しい祭りで、僧侶と神主が並んで祭事。商工会や村関係者約30人が、産業の発展を祈願した。
一行はバスに乗り、林道を走ること約30分。標高約1450メートルの不動滝に到着し、滝正面の大岩頂上まで登って祭りにのぞんだ。
仲良く肩を並べている金山彦大明神と不動明王。神主と僧侶も並んで玉ぐしを奉てんし、お経を唱えた。
時折雨もぱらつくあいにくの空模様だったが、30分ほどで厳粛なうちに終わった。
30日には、この不動滝を目指す「不動滝の水巡りウォーキング」が開かれる。村商工会などでつくる実行委員会の主催。
午前9時にふもとの黒川林道入口から出発し、往復5時間ほどかけて紅葉真っ盛りの山道を歩く。参加申し込みは26日まで。詳しくは同商工会85・2213まで。 -
防火ポスター審査
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は14日、小中学生を対象にした05年度防火ポスターコンクールの審査を同本部で行った。管内の小中学生から寄せられた141点の作品を竹上消防長ら署の幹部が審査し、学年ごとに金・銀・銅賞を選んだ=写真。
入賞作品は11月に開かれるこども消防広場で北署に展示されるほか、管内の大型店や事業所などでも展示される。
入賞者は次の皆さん。
◇小学5年▽金=宮沢啓太(赤穂東)▽銀=宮下倫子(宮田)▽銅=北林麻里(赤穂)
◇小学6年▽金=小木曽梓(赤穂)▽銀=加藤龍(宮田)▽銅=田口瑠莉(宮田)
◇中学1年▽金=酒井優花▽銀=平賀愛美▽銅=下平勇太(以上赤穂)
◇中学2年▽金=山崎恵▽銀=岩牧あいり▽銅=上田美咲(以上赤穂)
◇中学3年▽金=平賀翔太▽銀=西沢尚平▽銅=市瀬仁美(以上赤穂) -
交通事故の重体死亡
8日に宮田村の県道交差点で軽自動車にはねられて頭を強く打ち、意識不明の重体となっていた宮田村南割の無職坂駄あき子さん(75)が14日午後5時5分、多臓器不全により駒ケ根市内の病院で死亡した。
坂駄さんは8日午前9時55分ごろ、宮田村の県道交差点の横断歩道を歩いていたところ、伊那市西春近の無職溝上康時さん(80)が運転する軽自動車にはねられた。 -
宮田村の鞍成さん親子が少林寺拳法国際大会で優秀賞
宮田村町1区の鞍成栄治さん(41)健人君(9)親子が、少林寺拳法国際大会(9、10日福井県サンドーム福井)親子の部に出場。国内外の強豪が集まる4年に1度の大会で、堂々とした演舞を披露し、優秀賞を獲得した。初めて参加した県大会で優勝し、世界の舞台を踏んだ快挙に2人は「今後もペアを組んでいきたい」と話している。
親子がペアになって、互いに技をかけあう同部門。鞍成親子は国内のほか、ニュージーランド、アメリカなどの代表に交じって技の冴えを披露した。
最優秀を獲りたいと臨んだ健人君に対し、栄治さんは「バチバチ緊張しました」と対称的。しかし、約2分間の本番は無心で、経験の薄さを感じさせない息のあった演舞をみせた。
少林寺拳法を始めたのは、健人君が先で4歳の時。横浜から宮田村に引っ越してきてからも村の教室に通っていたが、2年前から栄治さんも一緒に習い始めた。
親子で大会に出場したのは今年7月の県大会が初めて。「こんなに順調にいくとは」と話すが、国際大会の前も連日のように稽古を積んだ。
「純粋に親子が同じ趣味を持てるのは最高で、楽しい」と栄治さん。来年は国際大会がなく全国大会が目標となるが、健人君は「また来年も一緒に出場したい」と話した。 -
宮田中の文化祭で運動会と音楽会
宮田村の宮田中学校は14、15日に開いた文化祭「梅樹祭」のなかで運動会と音楽会、講演会を開いた。互いに支えあいながら絆の尊さを感じ、友情を確かめあった。
運動会はタイヤ引き、クラス対抗の大なわとび、2人3脚満水リレーを実施。歓声をあげながら、ともに汗を流した。
音楽会は各学年、学級などに分かれて合唱を披露。気持ちをひとつにして、歌声を響かせた。
また、昨年のスペシャルオリンピックスで公式サポートソングを唄った女性デュオ「ma」の2人が講演。
知的障害を持つアスリートとのふれあいを語り「言葉が通じなくても心がかよう。人ってお互いに与えあっていることを知った」と話した。
2人は仕事を辞め、県内各地をまわりながら音楽活動をしているが、多くの人の支えで活動が成り立っていると説明。
「私たちは歌に存在価値をみつけた。皆さんも未来にむかって自由に夢を描くことができる。楽しかったり、苦しかったり色んなことがあるけど、大事にできる何かを見つけて」と生徒を励ました。 -
宮田村女子バレーブロックトーナメント開幕
宮田村女子バレーボール会の第15回ブロックトーナメント戦が13日、村農業者体育館で開幕した。昨年と同じ12チームが参加。4ブロックで戦い、各上位が11月10日の決勝トーナメントに進出する。
同大会は既婚者が主な対象。先週まで半年に渡って繰り広げたリーグ戦とは、またひと味違う短期戦だ。
昨年覇者のミューズもベテラン勢の活躍が目立ったが、主力メンバーの一部が新チーム「エアロール」に移籍。「美北」や「ツーオー」「里宮」なども短期戦に強く、リーグ戦を5連覇した「しんでん」なども交えて激戦が予想される。
開幕式ではトロフィー返還などを行ない、「大田切」の後藤幸恵さんが「日ごろの練習と経験を発揮して正々堂々と戦う」と選手宣誓。小田切千恵子会長は「けがのないよう、元気に優勝目指して」とあいさつした。 -
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」の活動に反響
「全国公民館研究集会」で発表宮田村公民館の上條雅典主事が13日、兵庫県神戸市で開かれた「全国公民館研究集会」に発表者として参加した。全国の公民館関係者約250人を前に、同公民館の親子学級「どろんこクラブ」について活動内容を説明。出席者は地域の協力と環境の良さを羨望(せんぼう)のまなざしで聞き入っていた。
コメづくりをはじめ野外体験を中心に活動する「どろんこクラブ」。上條さんは地域の支えで成り立っていることを説明し、楽しむ親子の姿などを写真で紹介した。
質問の時間もあったが、特に都会の公民館関係者を中心に反響。土があり、泥があり、そして地域が支える宮田村の取り組みが新鮮に映った様子で、活動について詳しく聞いていた。
上條さんは「上伊那から離れた場所で話しをしてみて、改めて宮田村の環境や地域が豊かで、元気があると感じた。人のつながりも含め田舎の良さを活かしながら、今後の公民館事業に活かしていきたい」と振り返っていた。 -
宮田中文化祭で弁論会
宮田村宮田中学校の文化祭「梅樹祭」が14日始まり、多彩な展示などで賑わっている。恒例の弁論会は各学級の代表者が弁士となり、全校生徒の前で発表。自分の置かれている状況を見つめ、命や生きることについて主張する姿が目立った。
1年2組の石倉みほさんは、死を簡単に考えてしまう風潮に対して反論。「嫌なことがあってもほんの一瞬。小さな積み重ねが未来を変えていくはず」と主張し、生きていることが一番大切で意味があるとも語った。
2年1組の小林紗枝さんは祖父の戦争体験談から、命を粗末に扱う戦争に無意味さを感じたと発表。
「私は戦争を体験したことがないから、どんなに苦しいかは分からない。けど、話しをしてくれたおじいちゃんの顔を見たら、戦争はしてはいけないことだと感じた。みんなにも分かってほしい」と訴えた。
何にでも順位がつく競争社会について主張したのは3年1組の伊藤穂菜美さん。競争は努力につながると、肯定的にとらえ「生まれた時から順位がつく世の中。現実から目を離さないようにしたい」と話した。
15日は午前8時40分から講演会、午前10時40分からは音楽会を開き、午前9時から午後1時まで一般公開する。 -
野ひばりの会が視察
宮田村の農業女性グループ「野ひばりの会」はこのほど、山梨県の清里や小淵沢に出かけ、加工所や農産物直売所などを視察。観光客らで賑わっている様子を見て、「宮田にも加工所や気軽に立ち寄れる施設がほしいね」と夢を語り合った。
同会は宮田村内の温泉施設で定期的に農産物の直売を行なったり、おやきなど特産品の研究にも力を入れている。
この日は、清里の清泉寮内にあるハーブ園やジャム加工所、常設の直売所がある小淵沢の道の駅などを視察。少しでも活動に活かせたらと熱心に見聞きした。
道の駅の足湯につかりながら、全員で反省会。「飯島町を最後に、箕輪町まで道の駅がない。宮田に施設ができたらいいねー」など意見が出たが、現状の活動を一歩一歩積み重ねようと確認した。 -
日本福祉大理事が宮田村長を表敬訪問、官学交流に一層の期待
日本福祉大学(愛知県)の黒川道男常任理事ら3人が12日、友好協力宣言を結ぶ宮田村を訪れた。7月に就任した清水靖夫村長を表敬訪問したもの。村長は「さまざまな面で行政は行き詰まっている。色々な角度で知恵をかしてほしい」と、官学の交流が一層深まることを期待した。
同大学は現在までに全国5つの自治体と宣言を締結しているが、その第一号が宮田村。2001年8月に結んで以来、各種の交流が進んでいる。
村が福祉実習や就業体験、研究活動などで学生を積極的に受け入れる一方で、大学側は蓄積したノウハウを村側に提供。
教授陣らがむらづくり協議会や情報化計画策定にオブザーバーとして参加するなど、幅広い分野でむらづくりのアドバイスをしている。
この日の懇談で黒川理事は「宮田村との取り組みが、大学にとってもモデルケースになっている。今後も双方に有益な形で関係をつくっていきたい」とあいさつ。
清水村長は「これからは外部の知恵や労力、若いエネルギーと発想を行政に生かしたい」と村の立場を説明し、理解と協力を求めた。
「私どもが持っている資源で協力できるものがあれば」と黒川理事は答え、早い時期に大学を訪問してほしいと村長に要請した。
村内出身の同大学在籍者は25人。うち宣言を結ぶ市町村で実施している特別推薦枠「自治体推薦」による学生は6人に及ぶ。 -
宮田中学校梅樹祭きょうから
宮田村の宮田中学校は14、15日、文化祭「第47回梅樹祭」を開く。「扉縲恚・ッだそう 新しい明日への扉開けて」をテーマに、学校生活の成果をさまざまな形で発表。平和の願いを込めて全校生徒が折った千羽鶴のモニュメントも完成し、会場で披露する。
習字や美術など個人作品の展示のほか、調査、研究したことを展示発表する。
生徒会は平和の気持ちを千羽鶴のモニュメントにして展示。生徒会役員だけでなく、全校がひとり2縲・羽折ったものを集めたもので、生徒がひとつになって願いを表現した力作だ。
「折り鶴をはじめ、全校が協力して準備してきた。弁論会や音楽会など、ひとりひとりの良い思い出にしたい」と同祭実行委員長の小原美沙さん。
同祭は一部を除いて、一般公開する。
14日は午前8時40分からの開祭式の後、生徒が主張する弁論会。午後12時50分からは学年合唱、引き続き演劇、恒例の運動会を行なう。
15日は午前8時40分から、スペシャルオリンピックスで公式サポートソングを唄ったデュオグループ「ma」を迎えて講演会。午前10時半からは音楽会を開く。
校内展示の一般公開は午前9時から午後3時半(15日は午後1時まで)。 -
宮田壮連が軟式野球関東甲信越大会で3位に
宮田村の農業男性でつくる宮田壮年連盟(浦野広委員長)は12日、神奈川県で開かれた関東甲信越地区JA青年部親善球技大会の軟式野球に県代表として出場。3年連続で3位に入賞した。
平塚市の運動公園で開かれ、1回戦は群馬県代表と対戦した。
グラウンド状態が悪く、初回に3点を失ったが、すぐさま反撃。長短打で7点とって快勝した。
準決勝は昨年も対戦して敗れている茨城県代表が相手。雪辱を期して臨んだが、またも立ちあがりに猛攻に遭い、優勝の夢は途絶えた。
それでも3年連続の3位に遠征した12人のメンバーは充実した表情。「1回戦は初回に攻められて負けたと思ったが、よく逆転できた。茨城には勝てなかったが、来年は優勝を目指したい」と、帰りの車中で大会を振り返っていた。 -
宮田村で地域安全運動の街頭啓発
全国地域安全運動にあわせて11日、宮田村内のスーパー店頭でも街頭啓発活動が行なわれた。防犯指導員や同女性部員が買い物客にチラシなどを配布。地域ぐるみで安全を守ろうと、協力を求めた。
指導員らでつくるホワイトエンジェルス隊が実施。急増している新手の犯罪に関心を高めてもらおうと、「オレオレ詐欺」や「架空請求」について書かれたチラシを配った。
買い物客らは快く呼びかけに応じ、配られたチラシに目を配っていた。 -
村民運動会に向けて練習に熱
宮田村の各地区は、16日に開かれる村民運動会に向けて競技や応援合戦の練習に熱が入っている。
運動会は2年に1度。役場横の中央グラウンドで開き、多彩な競技種目を用意している。
中越区やつつじが丘区など、多くの地区が事前に練習。一緒に汗を流すことで、隣近所が絆を深める機会にもなっている。
近年は昼食時間中に行なう応援合戦も派手で、各地区趣向を凝らした出し物が目立つ。そのうち大原区は楽しい踊りを披露しようと、区公民館に集まってレッスンを積んでいる。
当日は午前8時から宮田太鼓などのアトラクション、同8時半から開会式。雨天の場合は23日に順延する。 -
宮田小の教室にアスベスト含まれず
2年生の3学級、約1カ月ぶりに本来の教室へアスベスト(石綿)を含む疑いのあったロックウールが天井に露出していた宮田村宮田小学校の3つの教室と中階段で、素材を採取して検体分析した結果、アスベストが含まれていないことが12日までに分かった。村教委は「安全を確認できた」として、閉鎖していた該当の教室と階段の使用を再開する。
アスベスト含有が疑われた教室を使っていた2年生の3学級は、先月6日から校内の別の教室に移って授業を行なっていた。約1カ月ぶりに本来の教室に戻ることになる。
このほか、天井裏にロックウールが吹き付けてあった放送室からもアスベストは検出されなかった。
同小では音楽室と児童昇降口の天井裏にもロックウールが使われていることが分かっているが、密閉状態で点検口もない。
「今回の結果からもアスベストが含まれたり、飛散している可能性は低い」としているが、音楽室については近く空気中の濃度検査を実施する予定だ。
また、天井や壁などに露出する形でロックウールが吹き付けてあった村文化会館機械室、村老人福祉センターボイラー室についても、アスベストは未検出だった。 -
アンサンブル信州in宮田定期演奏会、来年も7月に
子どもたちに一流の音楽を聞かそうと、国内の若手奏者らを集めて弦楽合奏団を運営している宮田村の「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は8日、定期総会を開いた。音楽文化の定着に向けて活動を展開することを再確認。来年も7月8日に4回目の定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開くことを決めた。
定期演奏会には村内をはじめ、地域の小中学生を招待。前日には宮田小、中学校で団員と生徒との交流会も予定している。
また、2月にはスプリングコンサートも計画。音楽をより多くの人に親しんでもらう。
総会では演奏会の日程を含めた今期の事業計画を承認。
役員改選も行ない、赤尾義道会長ら主要の理事は留任した。役員は次の皆さん。
▽会長=赤尾義道▽副会長=加藤一彦▽理事=赤羽正、小木曽宏一郎、奥田憲一、春日幹夫、加藤英明、田中一男、西川政義、宮下進八郎、野溝和人、新津吉明、山田弘之▽監事=春日範昭、古藤崇志▽顧問=兎束俊之、中村栄三 -
第5回
地域の力で発信! 宮田村のものづくり【下】13日からの諏訪圏工業メッセに出展する宮田村のものづくり企業4社に、地域ぐるみの製造業活性化の課題と展望を話し合ってもらった。その後編。
-
宮田村役場と田原市役所が野球で対戦
宮田村役場野球部は9日、友好都市の愛知県田原市役所野球部を同村に迎えて対戦した。5回目となる交流戦。宮田村は逆転で敗れたが、プレーを通じて互いの親交を深めあった。
田原市は今月1日に渥美町と合併したばかり。11人のメンバーが来村し、雨中のゲームに臨んだ。
迎え撃つ宮田村は昨年の雪辱を果たそうと、本気でプレー。初回に7点を先攻した。
しかし、その後は一進一退。雨が強くなった6回に宮田村は投手陣が制球を乱して、逆転負けを喫した。
試合の後は交流会で仲良く歓談。合併して大きくなった田原市、厳しくても自立を選んだ宮田村と立場は違うが、情報や意見を交換していた。
宮田村役場野球部の平沢敦士監督は「行政的な交流だけでなく、職員相互のお付き合いも大切なはず。今回も貴重なふれあいの機会となった」と話した。
交流戦は年に一度で、両市村で交互に開催。対戦成績は2勝2敗1分けとなった。 -
宮田村民ゴルフ大会
第10回宮田村民ゴルフ大会(村教委など主催)が9日、伊那国際ゴルフクラブで開かれた。村内在住、在勤者ら166人がラウンド。一般は渡辺誠さん(駒ケ根市)、シニアは長矢好幸さん(同村町3区)、レディースは綾野寿美枝さん(同)が優勝した。
渡辺さんは昨年の大会に続いてベストグロスも獲得。分館対抗でも成績を争い、町3区が優勝、2位大田切区、3位南割区だった。
大会では2番ホールをチャリティホールとして、表彰式でも募金箱をまわした。今年も村社会福祉協議会に贈る。
上位成績は次の通り。
【一般】(1)渡辺誠(駒ケ根市)(2)向山利雄(村外)(3)春日博幸(町3区)(4)近藤健一(中越区)(5)唐木好昭(町3区)【ベストグロス】(1)渡辺誠(2)豊岡悟(町3区)(3)北原幹明(大原区)【シニア】(1)長矢好幸(町3区)(2)小田切英夫(新田区)(3)野々村利治(町2区)【レディース】(1)綾野寿美枝(2)加藤弘子(3)矢沢あつ子(以上町3区) -
宮田村福祉作業所の家族旅行
宮田村福祉作業所はこのほど、利用者とその家族、スタッフら約20人が参加して1泊2日で横浜、鎌倉方面へ旅行した。事前にガイドブックを見て、やってみたいことや行きたい所をチェック。初めての体験や挑戦もあり、楽しみながら視野を広げた。
1日目は八景島へ。水族館ではイルカやさまざまな魚と出会い歓声をあげた。
併設する遊園地では絶叫マシーンの体験も。高さ100メートルから垂直に落下する「フリーフォール」に挑戦した人もいた。
「人生の中で一番怖かった」とポツリ。しかし、勇気をふりしぼってのチャレンジに充実した表情をみせた。
2日目は鎌倉へ行き、鶴ケ岡八幡宮と鎌倉の大仏を参拝。予想以上に大きくて柔和な顔の大仏に、・スひとめぼれ・スする参加者もいた。 -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られているスズキ・メソードに基づき、幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(森川富美子支部長)は10日、伊那・駒ケ根教室の生徒らによる05年度バイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約60人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ウェーバーなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり、「失敗しなければいいが…」などとささやき合ったりしながら、心配そうな表情で舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
第5回 地域の力で発信! 宮田村のものづくり【上】
13日から諏訪市の諏訪湖イベントホールで諏訪圏工業メッセが始まる。出展企業255社、地方では最大級のこのメッセに、上伊那からも、伊那市・箕輪町・南箕輪村・宮田村・飯島町・辰野町の商工団体や複数の企業が参加する。
宮田村商工会は、工業部会に加盟する4社が共同出展。部会としての出展は、2月に東京都新宿区で開催のテクノメッセ、6月に東京都お台場で開催の全国機械要素展に続いて05年だけで3回目だ。
大手メーカーがコストの削減を求めて生産拠点を海外にシフトする中で、部品製造を中心とした地方のものづくり企業には、新しい取引先を独自に開拓することが問われている。宮田村商工会の動きは、これを地域の力で進めていくためのものだといえよう。
もちろん、伊那市・駒ヶ根市・箕輪町など上伊那の他の市町村でも同様の動きが見られるが、展示会用の専門ブース製作への力の入れようなどからすると、宮田村の企業の結束が一歩抜き出ているようにも見受けられる。
力を合わせて企業展・工業メッセに出展する意図とメリットはどのようなところにあるか? 地域のものづくりに問われているものはなにか?-諏訪圏工業メッセに出展する宮田村の4社の社長に語り合ってもらった。 -
兎束さんのビオラリサイタル
宮田村が拠点の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の音楽芸術総監督で、世界的なビオラ奏者の兎束俊之さんが8日、同村民会館でリサイタルを開いた。ビオラを始めて50周年にあたり、思い入れがある名曲の数々を披露。この日のために書き下ろしたオリジナル曲も演奏し、観客を魅了した。
同合奏団専属のピアニスト石井克典さんを客演に迎え、大学卒業後初めて開いたリサイタルで演奏したロカテッリやブラームスのソナタなど織りませた。
オリジナル曲の「ビオラと琵琶のための幽玄」も初披露。約400人で満員の会場は、音楽にかける情熱にふれた。
兎束さんは前東京音楽大学学長。「一流の音楽を子どもたちに聞かせたい」という宮田村有志の願いに賛同して、アンサンブルの設立に尽力。定期的に来村して演奏会を開いている。
半世紀をたどるリサイタルは宮田と東京(28日)のみの公演。 -
被爆者で広島平和会館の坪井さんが講演
「どんな戦争であれ、おろかで馬鹿げている」原爆被爆者で広島平和会館館長の坪井直さんが8日、宮田村民会館で講演した。今も後遺症に悩む悲惨な体験を振り返りながら、国の利害が市民を不幸にすると指摘。「どんな戦争であれ、おろかで馬鹿げている」と訴えた。
上伊那地区労働組合会議の主催。戦後60年を経て歴史を風化させず、語り継ごうと開いた。
子どもを含め約100人が聴講。皮膚が焼けただれた被爆直後の様子から、放射線による後遺症で何度もガンなどを発病した体験談に耳を傾けた。
「目が飛び出したまま逃げている女学生、ガラスが頭に突き刺さり血だらけの男性もいた。思い出すとつらいことばかり」と惨劇を赤裸々に話す坪井さん。
救助に来た日本軍は、子どもや女性、高齢者を見捨てて、若い男性だけをトラックに乗せて搬送した、とも説明。「役に立つかどうかだけで決める。それが戦争」とも語った。
国の利害だけで動く戦争のおろかさを繰り返し訴え「何が人類を幸せにするのか考えてほしい」と話した。 -
宮田村内企業の外国人研修生新たに4人が来日
宮田村商工会の外国人研修生受け入れ事業で、今月新たに4人の研修生が中国から来日。2つの企業に分かれて働いている。8日は日本語教室の開講式があり、語学の勉強も始まった。
4人は大連市の20歳代の女性たちで、野溝製作所、万里プランニングの2社で3年間研修を積む。
式では受け入れ企業でつくる「外国人研修生受け入れ協議会」の原田和愛会長や前林善一商工会長らが出席。
両会長らは「日本に来てまだ1週間。これからは日本語の勉強も始まるが、健康には気をつけて日本の文化、そして仕事をしっかりと学んでください」と激励した。
研修生たちはハッキリとした日本語であいさつ。年齢や趣味などを披露した。
同事業は01年から始まり、商工会員の8社が参加。大連市の意欲ある若者を面接で選び、現在は56人が各企業で働きながら技術をみがいている。
日本の文化を学ぶことも研修の一環。専門のスタッフをつけて来日後3カ月間は語学の研修も積む。
この日は6月に来日した9人の日本語教室修了式も行なわれた。原田さんや前林さんらは「日本語を習得することは、仕事を早く覚えることにもつながる」と呼びかけていた。 -
大原区の歩け歩けと健康教室
宮田村大原区の歩け歩け大会と健康教室がこのほど、区保健補導員が主催して開いた。約40人が参加。元気に歩いた後は、健康チェックも行ない、自分の体と向きあった。
歩け歩けは区公民館を発着点にした2・6キロのコース。秋空の下、体調にあわせてそれぞれのペースで歩いた。
ゴール後は、村保健師の講話。補導員の山岸千世子さんや永井八代美さんが参加者の健康相談にものり、血圧なども測定した。 -
宮田で意識不明の重体
8日午前9時55分ごろ、宮田村の県道交差点で伊那市西春近の無職溝上康時さん(80)が運転する軽自動車が横断歩道を歩いていた宮田村南割の無職坂駄あき子さん(75)をはねた。坂駄さんは頭を強く打ち、意識不明の重体となっている。溝上さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると、溝上さんの軽ワンボックス車は駒ケ根市方面から伊那市方面に向かって走っていた。同署で原因を調べている。 -
タカノ社員が、村内歩いてゴミ拾い
宮田村の製造業タカノは6日夕、村内各所で環境美化の奉仕作業を行なった。本社の社員約90人が3つのグループに分かれ、ゴミ拾いなどした。
労働衛生週間にあわせて毎年実施。「職場だけでなく、地域の環境美化にも協力しよう」と会社を出て、3つのルートで村内を巡回した。
目立ったゴミはなく、「昔に比べたら格段にきれいになっている」と男性社員。ただ、タバコの吸い殻や空き缶など、ポイ捨てとみられるゴミは所々で目立ち、丁寧にひとつひとつ拾っていた。 -
宮田小5年が稲刈り
宮田村の宮田小学校5年生は7日、近くの学校田で稲刈りを行なった。春から取り組んできたコメづくりも最終盤を迎え、収獲の秋を喜んだ。
鎌を使って手作業。見事に育った稲穂を次々と刈っていった。
豊作に目を輝かせる子どもたち。休憩もせずに、友だちと協力しながらせっせと体を動かしていた。
保護者の一部も作業に協力。ある父親は「ウチが農家でも、稲刈りを体験している子はほとんどいないと思う。良い機会になった」と話していた。
学習が始まる前は、田んぼに入ることも、苗の存在さえ知らない子どもがいたが、半年間で多くの知識を身につけた。
栽培したのは全てもち米。12月に収獲祭を開き、みんなで味わう計画だ。 -
しんでんが5連覇、活況の宮田村女子バレーリーグ戦が閉幕
半年にわたり13チームが熱戦を展開した宮田村女子バレーボール会のリーグ戦が6日、村農業者体育館で閉幕。新田区の16人で構成する「しんでん」が全勝優勝を飾り、5連覇を達成した。50歳以上ばかりでリーグ戦に新規参入した「エアロール」は惜しくも最下位。しかし、若者とベテランがとけあい、リーグ戦は例年にもまして活気づいた。
「しんでん」は昨年に続いて全勝で、3セットしか失わない完璧な内容。田中郁子主将は「勝因はチームワークの良さ。どんなピンチでも、大丈夫って声が出る」と話す。
連覇が始まった01年から、ほとんどメンバーは変わっていない。20代から50代。若いパワーとベテランの技術、試合勘が上手に組み合った。
13日からはすぐに同会主催のトーナメント戦が始まるが「苦手なトーナメントでも、優勝を狙いたい」と次の目標を見すえた。
閉幕式では、上位チームを表彰。トロフィーなども贈り、小田切千恵子会長は「新たなベテランチームの影響を受けて、ラリーが続く好試合が多かった」と講評した。
リーグ戦に新風を吹かせた「エアロール」の平澤美代志代表は、「最下位は悔しいけど、楽しかった。まわりのチームも応援してくれた」と振り返った。
結果は次の通り。
(1)しんでん(2)里宮(3)河原町(4)ふじ(5)ミューズ(6)みなみ(7)若葉(8)ツーオー(9)美北(10)駒ケ原(11)ひまわり(12)大田切(13)エアロール