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大田切が5年ぶりに優勝、宮田村ゲートボールリーグ戦
宮田村ゲートボール協会主催で4月から行なってきた今季のゲートボールリーグ戦が7日、村民グラウンドで閉幕した。「大田切」が5年ぶりに優勝。90歳代を2人も含む最高齢のチームが、半年に及ぶ長丁場の戦いを制した。
リーグ戦には村内6チームが参加。毎週行ない、各50試合もこなしてきた。
大田切は前半戦が特に好調で、町1区の4連覇を阻止。32勝の好成績をあげた。
他チームも4月から元気ハツラツプレー。90歳以上が4人も参戦したほか、新たに加わった人たちもゲートボールの楽しさを満喫した。
同協会長で大田切の主将も務める塩沢健さんは「親睦が一番の目的。これからも和気あいあいとプレーしたい」と話していた。
結果は次の通り。
(1)大田切(2)町1区(3)つつじが丘(4)大原(5)町3区(6)町2区 -
宮田村でマスの燻製づくり始まる
宮田村特産のニジマスの燻製(くんせい)づくりが5日から、新田区の工房「スモークウッドくるみ」で始まった。年末までに数千匹のマスを燻製にして、村内外で販売する。
村内で農業を営む平沢秋人さん、明子さん夫妻が個人で工房を経営。稲刈りやワインにする山ぶどうの収獲を終えて、毎年この時期から燻製づくりを始める。
数種類のハーブやワインに漬け、小骨を取り除く下ごしらえで2日間。樽を再利用したスモーカーで約8時間から10時間いぶし、4日間かけてひとつの工程がようやく終了する。
1回に100匹ほどしか燻製できないため、年末まで根気のいる作業の連続となる。
15、16日には県内各地の物産を集めて長野市のビッグハットで開く「ふるさと自慢大集合」に出品。現在はその準備に追われて大忙しだ。
「みんな毎年楽しみにしてくれている。山ぶどうワインもそうだけど、食べて喜んでもらって宮田を知ってもらえたら最高」と同夫妻。
今年も会場に自ら足を運び、来てくれる人たちをもてなそうと考えている。
燻製は山ぶどうワインに良く合うチーズもあり、同工房などで入手可能。問い合わせは090・9359・7757まで。 -
宮田村土地開発公社が住宅分譲地の価格引き下げ
宮田村土地開発公社は10月から、売れ残っている全ての住宅分譲地の価格を引き下げた。17区画で1%から5・9%の値下げ。一部の区画で価格変更を行なった前例はあるが、一斉の見直しは初めて。金利負担の軽減のほか、村が掲げる「人口1万人施策」を見据えて早期完売を目指す。
「00年以降、公示価格は下落が続いており、それにあわせて価格を見直した」と同公社。県のホームページに分譲情報を初めて掲載するなど、積極的な売り込みも行なう。
99年から03年までに造成した河原町、大久保など7カ所の住宅地で、売れ残り年数や周辺整備費用などを勘案して、各区画ごと値下げ率を設定した。
5・9%と最も引き下げたのは中越区の西原住宅地の1区画。
同公社は1980年代から宅地造成を進め、現在までに360区画を整備。99年以前の宅地は全て完売している。
売れ残っている住宅分譲地を全て販売すると、約1億5千万円に及ぶ。公社が抱える借入金約12億円のの1割に満たないが「宅地以外の必要な土地も所有している」と同公社は説明する。
04年以降住宅分譲地の造成は凍結しているが、村は人口1万人を目指しており、宅地造成は今後も進めたい考え。売れ残りを売却し、新規分譲の開発に着手したい考えだ。 -
宮田村の保育園が遠足
宮田村の3保育園は6日、秋の遠足を行なった。自然にふれながら目的地まで歩き、昼食は美味しいお弁当。公園遊びなども満喫した。
中央保育園の年中、年長園児は新田区のふれあい広場へ。東、西の両保育園の園児も同広場に来ており、園内で元気に遊んだ。
滑り台に乗ったり、芝生をかけまわったり。昼食は家族がつくってくれたお弁当に、全員ニッコニコ。食欲モリモリ、食べ終えるとさっそく遊びに繰り出す光景がみられた。 -
リフレッシュ体操教室開講
宮田村公民館のリフレッシュ体操教室が4日、村民会館で開講した。来年1月まで全8回にわたって、体に無理な負担をかけない「頑張らない体操」に挑戦。3年目を迎えたが、心身の痛みやゆがみ解消にも効果があると、人気を集めている。
サンライフ伊那のトレーナー山岸洋子さんが指導。年々参加希望者は増え続け、今年も定員を上回る56人が申し込み。リピーターが多いのも特徴だ。
人気の秘密は「頑張らないこと」。自分の体をいじめて鍛えるのではなく、心と対話しながら体をゆっくりと動かす。「動きの改善体操」などと呼ばれ、注目も浴びている。
この日もさっそく、前屈したり背筋を伸ばすストレッチに取り組んだが、山岸さんは「自分自身にやさしい言葉をかけながら、ゆっくりじっくりやってみて」とアドバイスしていた。 -
駒工の生徒が紙飛行機指導
駒ケ根工業高校の情報技術科でラジコン研究と地域連携に取り組むグループの生徒6人が2日、宮田村商工祭のイベントに参加。子ども向けの紙飛行機教室を開き、来場したチビッコに作り方などを教えた。
同科は生徒たち自身が課題を持って研究。「ラジコン班」の2人は、紙飛行機を使って飛行機の特性について研究を進めている。
今回、地域連携に取り組む「連携授業班」も協力しながら、商工祭の一角にブースを出展した。
作り方を教えるだけでなく、良く飛ぶための翼の調整なども熱心に指導。子どもたちはお兄さんのやさしいアドバイスに目を輝かせながら、ものづくりの一端にふれていた。
「今の高校生は家の中に閉じこもる傾向もあり、このようなふれあいは大切な機会だと思う」と同校の竹内浩一教諭は話していた。 -
宮田小4年1組の太鼓公演大成功
宮田村の宮田小学校4年1組は2日、新田区のふれあい広場で開かれた村商工祭に出演し、太鼓演奏を披露した。多くの観衆の前で堂々と演奏。初の公演は成功をおさめた。
6月から関心を持った太鼓の練習に全員で取り組んできたが、「多くの人に聞いてもらいたい」と商工祭に出演することに。
この日は、数えきれないほどの人が見守る野外のステージだったが、子どもたちは威勢良く演奏。元気な音色に、訪れた人たちは聞き入っていた。
児童を指導してきた宮田太鼓の北原健一さんは「声も出ていて本当に良かった。拍手を送ってやりたい」とほめていた。 -
宮田村で園児や低学年児童がサッカーで熱戦
宮田村のサッカークラブチーム「トップストーン」は1、2日、第6回チャイルドカップを村民グラウンドで開いた。園児から小学生2年生以下の大会で、県内各地の60チームが参加。対外試合が限られる低学年の選手たちが、貴重な経験を積んだ。
幼い頃から試合の経験を積んで欲しい、と毎年開催。中南信が主体だが、東北信からの出場もあった。
キッズ(幼稚園、保育園)、小学1年、2年と各年代分かれて対戦。
小学1年はトップストーンAが見事に優勝し、地元の声援に応えた。小学2年のEブロックもトップストーンAが優勝、Bブロックも箕輪が優勝するなど、上伊那勢が大活躍した。
ドリブル競争やダッシュ、リフティングなどの個人種目もあり、上位入賞者にはメダルを贈った。本戦上位の結果は次の通り。
【1年A】(1)トップストーンA(2)サンチル(3)開智【同B】(1)鉢盛(2)山形(3)明善【2年A】(1)山形(2)南箕輪(3)開智【同B】(1)箕輪(2)塩尻西A(3)トップストーンB【同C】(1)NPICB(2)松本松島(3)塩尻東【同D】(1)諏訪(2)鉢盛A(3)飯島B【同E】(1)トップストーンA(2)辰野A(3)神川 -
宮田村少年野球大会
秋季宮田村少年野球大会は2日、宮田球場で開いた。上伊那各地から8チームが参加。伊那市の西友クラブが、地元の河原町リバースに逆転で勝利して優勝した。
46回目を迎えた伝統の大会。以前は宮田村内にも複数のチームがあり争ってきたが、今は河原町と西駒ウイングスの2チームになり、村外のチームを招いてトーナメント戦を行なっている。
優勝した西友クラブは西駒、飯島ウイングスに連続で零封勝ち。
決勝戦は初回に河原町に2点を許したが、すぐに逆転して追撃を断った。 -
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」が全国集会で活動発表へ
全国の公民館関係者が集まる「全国公民館研究集会」(13日兵庫県神戸市)で、宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」が取りあげられることになった。同公民館主事の上條雅典さんが会場に足を運び、活動内容を発表。「地域が協力して成り立っている宮田の取り組みを全国にアピールできれば」と話している。
「どろんこクラブ」はその名の通り、田んぼ遊びなど野外体験を中心に活動。園児や小学生とその保護者らが参加して、通年で実施している。
コメづくりなどにも挑戦しているが、地域の有志がボランティアで協力。手伝ったり、時には指導するなどして支えている。
研究集会は分科会形式で、テーマごと全国20の公民館が活動を報告。どろんこクラブは地域を巻き込み、子どもの独創性を豊かにする活動が評価され、・ス白羽の矢・スが立った。
村民運動会などが重なり村公民館は忙しい時期だが、「せっかくの機会。地域の人が関わるなかで子どもたちがどう活動しているか、伝えてきたい」と上條さんは発表の準備を進めている。 -
宮田村山ぶどうワイン仕込み式
宮田村の特産品・山ぶどうワインの仕込み式が3日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場で開かれた。今季は昨季の2倍近い約2万本の生産を予定。過去最高になる見通しだが、増産分は新たな需要の掘り起こしが必要で、消費拡大に向けた販売戦略が急務となる。
仕込み式には原料の山ぶどうを生産する栽培農家や村など関係者20人が出席。茎を取り除く破砕機に期待を込めながら山ぶどうを投入した。
ワイン醸造は6年目。式では質量とも過去最高の出来映えになりそうだと報告があり、和やかな雰囲気で進んだ。
反面、増産分の消費拡大が最重要課題となることから、清水靖夫村長、藤野公宏同酒造信州工場長は「村が一つになってワインを育ててほしい。村をあげてブランド力強化を」とあいさつした。
14軒の栽培農家は今年も収量制限を実施し、品質本位で生産を徹底。厳選した山ぶどうだけをワインに使う。
本坊酒造信州工場は、山ぶどうワインを主力商品に設定。増産分を熟成や樽熟成の商品にまわす計画で、ワインセラー(貯蔵庫)を新設してハード面を強化した。また、販売のPR活動にも例年以上に力を入れる予定だ。
藤野工場長は「昨季までは生産量と需要がマッチしていたが、今後はさらに積極的にアピールしたい」と話した。 -
信州みやだ梅舞会ソーラン初公演
宮田村に発足したよさこいソーラン踊りのグループ「信州みやだ梅舞会(うめぶかい」は2日、村商工祭に参加。多くの観衆の前で初公演した。
同グループは昨年度の宮田小学校6年2組が取り組んだソーラン踊りに影響を受け、村商工会青年部が村民に呼びかけて今春発足。
子どもから大人まで約60人が毎週末集まり、練習に励んでいる。
この日は新調した揃いの衣装に身を包み、軽快に踊りを披露。心をひとつにまとまり、商工祭に花を添えた。 -
多彩なイベントで盛りあがった宮田村商工祭
宮田村商工会は2日、商工祭を新田区のふれあい広場で開いた。商工会員の出店販売のほか、村内グループの踊りや太鼓などイベントが目白押し。来場した約6千人が秋の休日を満喫した。
ステージ周辺では、宮田太鼓や宮田小学校4年1組の児童が太鼓を勇壮に披露。
村内で活動するエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス」も、楽しいダンスを披露して会場を沸かせた。
メンバーは小学生や保育園の女子が大半。発足から8年になるが、現在は約130人の大所帯だ。
この日は練習の成果を発揮。多くの人に見てもらおうと、音楽に乗せて全身を使って表現した。指導する加藤千代子さんは「ちょっとおとなしかったが、良い経験になった」と話していた。
軽食や農産物、会員企業の製品販売なども多彩。クイズ大会などもあり、訪れた人たちは広場内をめぐりながら、イベントを楽しんでいた。
商工会の前林善一会長は「出演発表などもにぎやかで、本当に多くの人に来てもらえて良かった」と、地域一緒になって盛りあがった商工祭の成功を喜んでいた。 -
宮田村保育園の運動会
宮田村の3つの村立保育園は1日、各園で運動会を開いた。過去数年間は悪天候だったが、今年は好天の秋空の下、子どもたちが元気に競技に挑戦した。
◆西保育園
改築後、雨に泣かされて村内の体育館で運動会を開いてきた西保育園は、3年目にして初めて屋外で運動会が開けた。園庭に家族や地域の人たちが多数訪れ、園児の頑張りに声援を送った。
練習をしてきたリズムダンスも各年代ごとに披露。可愛らしい姿を記録に残そうと、親たちはカメラやビデオで撮影していた。
◆中央保育園
中央保育園も園庭で開き、多彩なプログラムを用意。親子で参加する競技も各年代ごと設け、会場一体となり運動会を盛りあげた。
年中の親子は帽子取りに挑戦。親におんぶされた園児たちが紅白帽子を取り合った。
逃げたり追いかけたり。帽子をとって得意げな子どもの姿の反面、お父さんは走り疲れてクッタクタ。しかし、一緒に流した汗は良い思い出になった。
◆東保育園
東保育園の運動会も熱気に包まれ、各競技に園児はひたむきに取り組んだ。
年長、年中、年少が3人1組となり、輪の中に入って一緒に走る「仲良しリレー」。4つのグループに分かれて、タスキならぬ輪をつないだ。
年長のお兄さん、お姉さんがリードしながら懸命に走る、走る。途中で転ぶチームもあったが、再び元気に走り出した。
見守る家族も手に汗握りながら声援。子どもの成長した姿に目を細めていた。 -
宮田村なごみ家の作品展3日に
宮田村の福祉交流施設なごみ家は3日午前10時から、利用者や地域の人の作品を一堂に集め「第2回なごみ家作品展」を同所で開く。昨年も好評だった手作りの大型紙芝居の上演もあるほか、午後1時からは三浦史郎さん、みをさん親子(塩尻市)の講演会も開く。
作品展には絵や書道、写真、手芸、折り紙など約100点にも及ぶ多彩な手づくり作品が集合。
大型紙芝居は「浦島太郎」を題材に選び、利用者や施設スタッフが作成した。今年は村の介護予防教室の高齢者も協力し、見事な出来映えで完成。当日は午前中の時間帯に上演する予定だ。
三浦史郎さんは事故のために体が不自由になったが、芸術など多彩な活動を展開。母親のみをさんは介護にあたりながら、史郎さんの口頭詩を記録し続けている。 -
宮田小4年1組が村商工祭で太鼓を披露
6月から太鼓の練習に取り組んできた宮田村の宮田小学校4年1組は2日、新田区のふれあい広場で開かれる村の商工祭に出演する。11月の村文化祭にも参加予定。「多くの人に聞いてもらいたい」と成果を披露する。
太鼓の存在を知り、自分たちもやってみたいと挑戦。やるからには村の人たちに聞かせたいと本気で取り組んできた。
村の団体「宮田太鼓」の北原健一さんに指導を仰ぎ、定期的に練習。大半が初めてバチを持つ初心者だったが、4カ月の間にみるみる腕をあげた。
商工祭の晴れ舞台にむけて、村民会館の大ホールも使って練習。「はずかしがらず、思いっきり」と北原さんのゲキが飛ぶと、子どもたちは引き締まった表情で本番さながらに演奏を続けた。
商工祭当日は午後12時25分ころから、出演を予定している。 -
村内経済に閉そく感も
宮田村商工業振興資金審議委員会(増田清委員長)は30日開き、金融機関や商工会が村内経済の状況を報告した。「親会社に吸い取られ、下請けは利益があがらない」と、景気動向以前に問題があると指摘。中小企業が主体の地方の閉そく感が改めて浮き彫りになった。
村商工会の代表と村、2つの金融機関、県信用保証協会伊那支店が出席。
アルプス中央信用金庫宮田支店の担当者は村内の経済動向について「特に商業、建設業が受注、売り上げとも厳しい。工業は元気が良い企業もあるが、利益があがらないのが実情」と説明。
「国内の景気は踊り場を脱出したといわれるが、地域はまだまだ」とも続けた。
商工会の増田清副会長も「親会社の方針ですぐに状況が変わり、単価も引き下げられ、下請けは利益が出ない」と指摘。
割安な海外への生産シフトもあり、中小企業はより厳しい現実に直面していると訴え、「だまって待っているような企業は生き残れない」と話した。
八十二銀行宮田支店は、周辺の企業誘致の動きについて「企業は進出する際に、税金補助など(自治体の)支援を求めている。簡単に誘致は決まらないが、上伊那では具体的な動きもあり我々も協力したい」と報告した。 -
宮田観光開発が経営改善推進委員会(仮称)の設置先送り
観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化している宮田村の第3セクター「宮田観光開発」は29日取締役会を開き、9月中の発足を予定していた外部チェック機関「経営改善推進委員会」(仮称)の設置を先送りした。組織の目的をより明確にするよう、意見がでたもの。会長の清水靖夫村長は「今までの延長線にならないためにも、議論の煮詰めが必要」と指摘した。
同社は経営監視や地域も巻き込んだ活性化策を検討しようと、推進委員会の設置を計画。取締役4人で選考委員会を構成し、社外から人選を進めてきた。
当初はこの日の取締役会で承認し、発足する運びだったが、もう少し議論してからでも遅くないと一致した。
本紙の取材に清水会長は「選考した人選に問題はないが、中途半端な形で発足しても、お願いしたい人に失礼になる」と説明。取締役会では、名称も含め委員会の機能や意義の練り直しを現場サイドに求めたという。
来月の取締役会で再度、練り直した案をもとに議論して、設置の手順を進める考え。
村は同社に50%出資し、債務は全額補償する立場。今年3月末現在の金融機関からの借入残高は5億4千万円余りにのぼる。 -
宮田小教室と中階段でアスベスト飛散は確認されず
宮田村宮田小学校の3つの教室と中階段の天井にアスベスト(石綿)を含むとみられるロックウールが露出している問題で30日、大気中にはアスベストが飛散していないことが分かった。
空気中の濃度調査で判明。ロックウール本体にアスベストが含まれているかは不明で、調査結果は出ていない。対象の教室と階段は使用を中止している。
同小では他にも飛散の可能性の少ない天井裏などにアスベストが使われている可能性があるが、村教委は同じく濃度調査、固体の分析を進めている。 -
「南大東島で働けよ」
中古トラクタ、再生利用へ伊那谷で古くなった中古トラクタを再生・改造して、南大東島で利用する試みが始まった。
中古トラクタの修理をしたのは宮田村中越の加藤保男さん(68)。8月に伊那を訪問した南大東島青パパイア生産組合の平安山正治さんの依頼を受け、知り合いのディーラーを介して手に入れた4WD11馬力の中古トラクタを新品同様に生まれ変わらせた。
南大東島はじめ沖縄の離島は強い潮風のためトラクタなどの大型農業機械の損傷が激しい。新品を買っても中古を買っても、すぐサビが出てしまい、使用できるのはほぼ同じ期間。当然安価な中古品を求める農家が多いという。
加藤さんは以前から機械いじりが好きで、中古の農機具を自分で修理するなどしてきたが、7月に所用で立ち寄った伊那市の産直市場グリーンファームで、偶然、南大東島からの要望を聞き、「面白いと思って」引き受けた。
8月に島民が来た際にも島唄コンサートなどに出かけるなどして交流を深め、意見を聞いて、島のサトウキビ畑に適するように車輪とロータリーの幅が調節できる機能なども付加した。塩害に注意して、冬場の融雪剤エンカルに強い塗料を選び、普通以上に入念に塗り上げた。
加藤さんは「島に行ったことはないが、このトラクタが良く働いて島の人を助けてくれるのが夢。伊那谷の夕陽のオレンジと、島の青パパイアの緑で塗り分けた」と話す。
中古トラクタは近く梱包して発送。船便で島に送られる予定だ。 -
宮田村の特産品・山ぶどうの収穫始まる
ワインに加工する宮田村の特産品「山ぶどう」の収獲が28日、始まった。昨年と比べ1週間遅いが平年並み。病害もほとんどなく、昨年を8トン上回る23トンの収量を予想する。糖度も高く、房も例年以上に大きいため、栽培農家は「今年も良いワインができそう」と最高の状態で・ス実りの秋・スを迎えた。
14軒の栽培農家のトップをきって、新田区の平沢秋人さんが酵母をつくるための山ぶどうを収獲。
妻の明子さんと一緒に汗を流し、たわわに実をつけた房を手作業で一つひとつ丁寧にもぎとった。
美味しいワインにするには糖度と酸のバランスが重要。26日の検査で糖度が20度を超えたため、収獲を開始した。
「天候も良く、どの農家も病害がほとんどなかった。最高の出来映え。美味しいワインができる」と平沢さん夫妻。
さっそくワインを醸造する村内の本坊酒造信州工場に持ち込み、仕込みの準備を進めた。収獲は今週末がピークで、10月12日頃まで続く。
山ぶどうを使ったワイン「紫輝」と「駒が原」の2銘柄は、県原産地呼称管理制度の認定を受けるなど、高い評価を得ている。最も早い新酒は12月に発売予定だ。 -
災害対策バイク入魂式
伊南行政組合は大規模災害発生時に孤立した地域の情報収集・調査や通信・連絡用などに使用するオフロードバイク4台をこのほど購入し28日、入魂式を駒ケ根市役所駐車場で行った。災害対策本部用として駒ケ根市も同じくバイク1台を購入した。非常通信用として衛星携帯電話3台も購入し、連携して万一の災害発生に備えることにしている。
関係者ら約20人が出席して清めの神事を行った後、消防署員がお披露目の初乗りをした=写真。出席した中原正純市長もバイクにまたがり、エンジン始動。予定にないハプニングにあっけにとられる関係者を尻目にさっそうと駐車場を1周。「(バイクは)40年ぶりかな。今のバイクはなかなか力があるね」と満足そうに話した。
バイクは排気量223cc。北・南消防署にそれぞれ2台ずつが配備され、バイク隊員の訓練も併せて行っていく。
伊南行政組合分の事業費はバイク160万円、ヘルメットなど45万円、隊員養成費20万円、保険など19万円の計約244万円。市購入分は62万円。うち41万円は県コモンズ支援金事業として採択されている。 -
清水村長が合併控えた田原市を表敬訪問
宮田村の清水靖夫村長は26日、友好都市で10月に合併を控える愛知県田原市を表敬訪問。7月に村長に就任したあいさつもかねて、白井孝市市長と面談した。
渥美半島にあり自動車産業が盛んな田原市は、10月1日に隣接する渥美町を編入で合併。人口6万6千人ほどになる。
清水村長は1日の合併記念式典に所用のため参加できないため、ひと足早く白井市長に会い合併を祝った。
友好都市であることに変わりはなく、両首長は「引き続き、お互いに仲良くやりましょう」と言葉を交わした。 -
京都府立大生が宮田村で調査研究
住民と行政の関わり方を研究している京都府立大学の学生ら10人が26日から、宮田村で調査を行なっている。「多くの住民の総意で合併せず自立を決めた宮田村で、どのように協働が進んでいるのか学びたい」と、村やむらづくりに取り組む各種団体などと懇談している。
訪れているのは同大学福祉社会学部小沢修司教授のゼミ生。28日まで3日間の日程で、村の様子を見聞きしている。
到着早々、農業集落排水の汚泥処理のために設けたコンポストセンターを見学。下水道を含む環境整備の面からも、宮田村が自立に至った経緯などを探った。
27日は村の担当者や村商工会、住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」などと懇談し、住民の暮らしと行政の役割などについて調べを深めた。
同ゼミは宮田村と同様の小規模自治体を研究のフィールドとして、学生自身の目で住民と行政の関係を探っている。 -
村の良さを再発見したいと、散策マップ「宮田村散歩」が完成
住民自主のむらづくりに取り組む宮田村のNPO法人「みやだみらい」が、宮田村市街地の隠れた魅力を紹介する散策マップ「宮田村散歩」を発刊。村の地域づくり支援事業の補助を受けながら、1年かけて完成させた。初版は1千部用意し、役場や公共施設、宮田観光ホテルなどで無料配布。「村の良さを再発見し、観光にも役立てば」と話し、続編の発行も予定している。
歴史、自然、人的の各資源を結びつけ、宮田村の魅力を見つめ直そうと、昨年から準備。古い街並みを今に残す中心商店街一帯を中心に、メンバーが地道に取材した。
A3版両面カラーで、イラスト付きの地図により価値のある建造物や寺社、公園などを明示。村民も知らない歴史的ないわれや特産品なども散りばめ、紹介している。
「観光客はもちろん、村民や近隣の人たちにもぜひ手にとってもらい、宮田村を歩いてもらえれば」と同法人理事長の天野早人さんは話す。
マップは村内のほか、同法人のホームページhttp://www.miyada.net/npo/からもデータをダウンロードで入手可能。
今後は第3号まで発刊予定で、市街地以外の宮田村も取りあげていく考えだ。 -
宮田高原で放牧していた雌牛が帰郷
本格的な秋の色を濃くしている宮田村の宮田高原で27日、3カ月間放牧されていた雌牛16頭が下牧(げぼく)して各地の飼育農家に帰った。夏の間、冷涼な高原で牧草を食べて育ち、元気そのもの。受胎や出産を控え、美味しいミルクが出るための基礎体力が備わった。
放牧していたのは生後8カ月から10数カ月ほどの牛。雌牛は生後14カ月で種付けして乳牛となるため、放牧は生涯に一度きりの体験だ。
この日は、村や農協など関係者が立ち会って1頭ずつ健康診断。放牧前より平均で約20キロ増え、60キロ太った牛もいた。
「放牧すると足腰が強くなり、ミルクを長い期間出せるしっかりとした体になる。今年はどの牛も良好」と県家畜保健衛生所の担当者は話していた。
標高1500メートルの同高原は、10月初めでキャンプ場も閉鎖。来春まで長い冬を迎える。 -
福祉作業所の利用者にボランティアで調理指導
宮田村に住む元給食調理員の3人が、村福祉作業所の利用者に料理の作り方を指導するボランティアを始めた。教えてもらったメニューを家庭でも実践した利用者がいるなど、好評だ。
同作業所は昨年まで、村の栄養士の指導で定期的に調理実習。今年からは月に1回ほど、ひとりの利用者が責任を持って全員の昼食を調理することになった。
メニューを決めることから始まるが、その介助をするのが3人のボランティア。今までの経験を活かして、美味しい調理法を利用者に教えている。
「食べるものって誰でも興味あるでしょ。自分の手で調理することで、少しでも満足感を感じてもらえれば」とボランティアの女性たち。
同作業所は「調理指導も含め、この施設は地域のボランティアが大きな支えとなって成り立っている。本当にありがたい」と喜んでいる。 -
職業訓練2期目が閉講
求職者を対象にした国の職業訓練事業を昨年から受託している宮田村商工会運営の「宮田ビジネス学院」はこのほど、2期目の訓練事業が閉講。20人が情報処理や簿記会計など幅広く習得し、新たな就業機会に備えた。来月からは3期目がスタートする。
この日、受講生は4班に分かれて職場環境についてのプレゼンテーション。3カ月間学んだ集大成として、成果などを発表した。
同事業は職安(ハローワーク)が登録求職者に対して受講生を募集。従来は伊那市のビジネス学校が独占的に受託していたが、収益もにらんで同商工会は新規参入している。 -
世代を超えて伝統受け継ぐ宮田村元宮神社祭典
宮田村北割区の元宮神社例祭宵祭りは24日開き、屋台曳(ひ)きと獅子舞を奉納。3年に1度の余興もあり、地域がひとつになって盛りあがった。
お囃子(はやし)の大人たちを乗せ1トンにも及ぶ屋台。約50人の子どもたちが力をあわせて数十メートル引っ張りあげ、祭りは始まった。
さらに子どもたちの踊りやお囃子によって獅子舞が招き入れられ、境内で勇壮に演舞。世代を超えた協力で、祭りは最高潮に達した。
獅子舞は明治から、屋台曳きは一度途絶えたが、5年前に復活。祭典保存会が中心となって守り続けている。
「子どもが参加するから祭りもにぎやかになる」と保存会長の唐木登さん。
境内舞台の余興では、区内11すべての班が出し物を披露。踊りや歌など楽しい内容で、隣近所同士が互いの絆を深めあった。 -
さわやかサイクリング
大田切サイクリング協会は23日「秋のさわやかサイクリング」を駒ケ根市の大田切サイクリングコースで開いた。駒ケ根市と宮田村の小学生と保護者ら約20人が参加し、親子や友達同士でサイクリングを楽しんだほか、7種類の変わり種自転車に挑戦した。
ミニ自転車に乗ってのタイムレースでは、参加した子どもたちはバランスを崩して転んだり、コースからはみ出したりしながらも楽しそうにペダルを踏んだ=写真。
用意された変わり種自転車には、ペダルがなくステップの上下スイングで進む物▽電気モーターで進む物▽ペダルが同じ方向に付いた物▽前後ギア比が1対1の物窶狽ネどがあり、参加者らは珍しい自転車を次々に乗り替えては「面白い」「難しくて乗れない」などと歓声を上げて楽しんでいた。