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福祉大の実習終了
宮田村内の各施設で福祉実習を行っていた日本福祉大学の学生7人がこのほど、2週間の日程を終了。本来は社会福祉士の受験資格を得るのが実習の目的だが、泊まりこみで学んだ貴重な体験に「地域が色々なことを教えてくれた」と充実したプログラムを振り返った。
同大学は幅広い視野を持った福祉士を養成しようと、友好関係にある宮田村に協力を打診。昨年から村がプログラムを組み、学生を受け入れている。
ひとつの施設に限定せず、複数の施設や村の地区行事にも参加できるよう配慮。
期間中、在宅介護訪問に同行したり、ミニデイサービス、宅幼老所、福祉作業所など、あらゆる福祉の現場で実習した。また、大原区の夏祭りにも参加し、手伝いやイベントで盛り上げた。
最終日に報告会を開き、学生は村での体験を一人ひとり発表。
多くが福祉の生の姿を知ることができたと話したが「利用者などの声を、どうサービスに反映していくのか考えさせられる」と、問題意識を持った学生の声もあった。
別の女子学生は「夏休みがまだ残っているので、障害者や児童の施設などをたくさんまわってみたい。利用者と信頼関係が築ける福祉士になりたい」と抱負を語った。 -
思い出が詰まったタイムカプセル開封
新成人を迎えた96年度の宮田村宮田小学校6年3組の卒業生が15日、小学校卒業時に校庭に埋めた「タイムカプセル」を掘り出した。日記帳や通知表など思い出の品物が入っており、記憶とともに開封した。
当時、村内全戸に呼びかけて、廃品回収をしてまで購入したカプセル。「成人式の日にみんなで開けよう」と決めていた。
この日は、式を終えて大半の同級生がカプセルを埋めた学校正門横に集合。掘り出すと、作文や連絡帳など、一人ひとり記念に詰めた品物が出てきた。
当時の日記帳を読み返していた加藤尚子さん、矢田香織さんは「漢字の間違いが一杯あった。もっと勉強しておけばよかったな」と笑顔で懐かしんだ。
同組の担任だった掛川美智子さんは「本当にすごい思い出。これからも大切にして」と、立派に成長した教え子たちに話しかけていた。
「みんなで飲もう」と一緒に埋めておいたワインも開けて、全員で乾杯。
金沢で大学生活を送っている吉沢秀朗さんは「何を埋めたか忘れてたけど、懐かしい感じがしますね」と、思い出の品を肴(さかな)に旧友と久しぶりの会話を楽しんでいた。 -
町1区の盆踊り大会
宮田村町1区は14日、恒例の盆踊り大会を役場駐車場で開いた。老若男女問わず多くの区民や帰省客も参加。踊りで交流の輪を広げた。
今年初めて子どものダンス披露などもあり、例年以上の盛りあがり。屋台も設け、輪になって踊った。
花火大会もあり、踊らない人たちもビールや軽食片手に風情を満喫。榎本義男区長は「今は近所のコミュニケーションをとるのも難しい時代だが、このような機会を通じて交流を深めたい」と話していた。
この日は新田区、15日には北割区でも盆踊り大会があったほか、大田切区は納涼祭を開いた。 -
小田切川魚つり大会
宮田村の自然を呼び戻す会は14日、恒例の小田切川魚釣り大会を村民会館周辺の同河川で開いた。天候にも恵まれ、親子連れなど約250人が参加。ふるさとの自然に親しみながら、盆の休日を楽しんでいた。
同会はアマゴやニジマスを約1300匹放流。参加費無料とあって、帰省者も含め村内外から多くの太公望が集まった。
水温が例年に比べて低く、エサの食いも抜群。子どもたちも釣りあげ「大物だ」と歓声がわいた。
大会後は魚のつかみどりも。子どもたちは水の中に入り、魚を追っていた。
加藤一彦会長は「毎年楽しみにしてくれてうれしい。今後も続けていきたい」と話していた。 -
ふるさとお盆野球大会
子どもから大人までが2チームに分かれ、7時間ぶっ続けで試合する宮田村のふるさとお盆野球大会が14日、宮田球場で開かれた。帰省中の若者らも数多く参加。のべ100人ほどが暑さを忘れて熱戦を繰り広げた。
実行委員会と村ナイター野球会の主催で、10回目を迎える恒例の大会。中央アルプスと南アルプスの2チームに分かれ、小中学生が各2時間、高校生以上の大人が3時間対戦した。
24回まで進んだが1点を争う好試合。結局24‐22で中央アルプスが制した。
スタンドでは家族らが熱心に声援。参加者はプレーを通じて、親睦を深めていた。 -
今年も母校で成人式
宮田村の成人式は15日開き、・ス母校・スで人生の節目を祝おうと、昨年に続いて宮田中学校を会場にした。昼食会は給食を再現。思い出を語りあいながら、大人としての一歩を踏み出した。
117人の新成人のうち82人が出席。中学校の時と同様にみんな一緒にランチルームで給食をとった。
地元産の食材にこだわり、15品目の半分は宮田村で採れた野菜や果物。当時を思い出しながら、「成人式に給食なんて変わっていておもしろい」と喜んでいた。
式典は体育館で開き、清水靖夫村長は「社会の一員としての自覚を持って力強く歩んで」とあいさつ。自立のむらづくりに積極的に参加してほしいとも呼びかけた。
新成人を代表して三好征司さん=町3区=は「私たちは可能性を秘め、大きな夢を持ってはばたけると信じている。これからも見守ってください」とあいさつした。 -
見守り隊が意見交換会
宮田村の住民有志が隊員となり、4月に発足したボランティア組織「子どもの安全見守り隊」は11日、初の意見交換会を村民会館で開いた。見守ってきた児童、生徒の登下校の様子を発表し、通学路など危険な場所を指摘。「子どもたちがあいさつしてくれるようになった」と、活動の浸透を裏付けるうれしい報告もあった。
村教育委員会が呼びかけて発足した見守り隊だが、春以降隊員の数が徐々に増え現在は142人が登録。散歩や仕事の合間に、子どもたちの校外活動に気を配っている。
意見交換会では、「ヘビが出没するので川に入って遊んでいる子どもを注意した」「塾で待っている子どもの道路飛び出しが危険」など、注意すべき点を自由に出し合った。
夕方遅くまで遊んでいる報告もあったほか、登下校の時間帯に狭い道路を一方通行にできないかと、交通規制に踏みこんだ提案もあった。
一方で見守り隊の活動が子どもたちにも浸透し、「顔を覚えてくれて、あいさつしてくれる」といった意見も。保護者から「見守り隊がいるから心強い」という意見が寄せられているとも報告した。
新井洋一教育長、雨宮則彦村駐在署長は「声をかけあえる関係を築くことは非常に大切。子どもは地域が育てるという目標を持ち、村民一人ひとりに運動を定着させてほしい」と、さらなる協力を呼びかけていた。 -
火災の消火と人命救助で消防署長が感謝状
宮田村町3区で発生した火災で、人命救助と初期消火にあたった同村大原区の井上武弘さん(59)雄史さん(28)親子と、友人の太田聖治さん(27)=伊那市西春近出身=の3人に12日、伊南行政組合消防本部北消防署長から感謝状が手渡された。「当たり前のことをしただけ」と話したが、同署は「的確な行動で消防の模範」とたたえた。
3人は先月16日夜、村内で行われた祇園祭を一緒に見物して帰宅途中に火災を発見。携帯電話ですぐに消防へ通報した。
さらに家の中にいた老人を屋外へ救出。風呂場の水を使って消火に務めた。
天ぷら鍋のかけ忘れが出火原因だったが、消防到着時には既に鎮火。的確な判断により延焼はなく、老人も無事だった。
この日は村役場で感謝状の贈呈式があり、井上武弘さんが出席。古澤正則北消防署長は「皆さんの活躍で被害は最小限に食い止められた」と感謝した。
「とにかく火を消すことしか頭になかった」と井上さん。当たり前のことをしただけと繰り返したが、3人の勇敢で迅速な行動が地域を守った。 -
むらづくりネット宮田設立
夢を持ってできる所から自分たちの手で自立のむらづくりを進めようと11日、宮田村に「むらづくりネット宮田」が発足した。村長の諮問機関として5月末の提言後に解散した「むらづくり協議会」の有志が、活動を継続、発展させたいと集まったのがきっかけ。児童育成の看板づくりや福祉マップなど既に具体化する取り組みもあり、多くの住民に参加を呼びかけ・ス協働・スの輪を広げたい考えだ。
住民と村職員が同じ目線で議論した同協議会の良さを活かし、行政との・ス協働・スも積極的に推進する計画。発足メンバー約25人のうち村職員が8人ほど、村議が3人加わった。
「村が住民参加の機関を設けても、提言後の展開がない場合が多い。宮田の取り組みはモデルケースにもなるはず」と同会事務局は期待を寄せる。
協議会に引き続き参加した村職員は「住民と一緒に協力することは、行政職員が意識を持って動くことにつながる。職員の立場を最大限に活用し、役に立ちたい」と話す。
活動の基本は「自分たちがやってみたいことをやってみる」。プロジェクトを立ち上げて賛同者を募るほか、実現に向けて他団体との連携も図る。
既に準備会の段階で「福祉マップ」の作成を計画。協議会の教育文化ワーキンググループが立ち上げた新たな組織と協力し、児童育成の看板もつくろうと動き出している。
この日開いた設立総会でも「宮田の水を利用して水力発電を設けたい」など、計画案を自由に出し合った。
役員も決め、代表にはむらづくり協議会長だった保科治男さん=町3区=、副代表に仁科智弘さん=大原区=を選んだ。 -
宮田小でアスベスト含有の可能性があるロックウールが露出
宮田村の宮田小学校の校舎内の一部で、アスベストが含まれている可能性があるロックウールが露出していることが12日までに分かった。村教育委員会は、アスベストが含まれているか成分の分析など対応を検討する。
露出しているのは、児童玄関入口から続く階段の天井部分。1階から2階まで吹きつけて固めてあり、「現状で飛散する可能性は少ない」(村教委)とみている。
また、一部の教室の天井も同様の固めた状態で露出している。
ロックウールは人工素材だが1980年頃までに施工したものについては、アスベストが含まれている可能性がある。宮田小は80年に改築しており、使われたロックウールにアスベストが含まれているかどうか分かっていない。
村は全ての公共施設でアスベストの使用調査を実施したが、文化会館、老人福祉センターで密閉された状態でロックウールが使われていることが分かった。 -
宮田村の山ぶどうワイン04年産樽熟成「紫輝」が完成
宮田村の特産品山ぶどうワイン「紫輝」(しき)の04年産樽熟成タイプの完成発表会が11日、醸造する村内の本坊酒造信州工場で開かれた。駆けつけた日本ソムリエ協会常務理事の高野豊さんは「ブドウの良さが分かる。将来性のあるワイン」と好評価。上伊那各地の酒販店で882本限定で発売するが、村内ではワイン文化をさらに定着させようと新たな動きも出ている。
昨年秋に収獲した山ぶどうを7カ月間、3種類のオーク樽で熟成。例年よりも寝かす期間を1カ月ほど伸ばすなど、改良も施した。
藤野公宏工場長は「従来に比べ酸味と渋みが増し、樽の香りもついて本格的に仕上がった」と説明する。
発表会には村内14戸の栽培農家、村、商工会、農協などの関係者約30人が出席。全員で試飲したが「最高」と、栽培農家も納得の表情を浮かべた。
山ぶどうワインにかねてから関心を寄せている高野さんは「将来を見据えて、村全体にワイン文化を定着させることが大切」とも呼びかけた。
関係者でつくる中央アルプス山ぶどうの里づくり推進会議は23日、高野さんを村民会館に招き、料理を組み合わせたワインの楽しみ方の講演会を開く。
村飲食店組合に参加を呼びかけたほか、一般の参加も自由。同会議事務局の村産業課は「地域食材の活用なども提案してもらい、ワイン文化を定着させたい」と期待を寄せる。
樽熟成の価格は1本2625円(税込み)。講演会は午後2時からで参加無料。問い合わせは村産業課85・5864、本坊酒造85・4633まで。 -
宮田村が職員の採用を再開
宮田村は、行政改革により3年間募集を停止していた新規職員の採用を再開する。来春の採用で、一般事務職1人。詳しい募集要項は近く決まる。
村は予算のうち人件費が占める割合が25%近くを占めたことから、定年退職による自然減を中心にして職員の削減に着手。
03年度から本年度まで新規採用を見送った結果、職員数はピークの02年度から19人減の102人(10日現在)となった。
今回は職員の年齢構成を幅広く維持するため、新規に職員を募集。「空白の年代ができることは、将来的な行政運営で好ましくない」と判断した。
村は2015年までに職員数を88人にまで減らそうと計画しているが、次年度以降の採用計画は白紙だ。
職員募集に関する問い合わせは、村総務課総務係85・3181まで。 -
宮田高原にアスレチック遊具を手作りで
宮田村商工会青年部はこのほど、宮田高原にアスレチック遊具を整備した。村の補助で材料を購入し、手作りしたもの。夏休みで高原を訪れた子どもたちの人気を集めており「苦労はあったが、作って良かった」と喜んでいる。
昨年から高原の活性化に取り組み、都会の家族が参加するキャンプを企画。子どもの遊び場が欲しいと、遊具の設置も計画した。
5月から毎週末、高原に集まって作業。建設、土木関係の仕事に就く部員らが指導し、高原内の間伐材なども再利用した。
丸太を組み上げるなど本格的。中心となって作業した青年部ふるさと創造委員会の春日真一委員長は「最初は安易に考えていたが、いざやってみると大変だった」と振り返る。
夏休み直前にようやく、冒険心満載の遊具が完成。高原を訪れた人たちが自由に利用している。
笑顔で遊ぶ子どもの姿に「涙がでるほどうれしい」と青年部員。「せっかく宮田村にはこんなに良い高原がある。みんなで一緒になって活性化を考えたい」と話していた。 -
高齢者の14%が介護保険制度「ほとんど知らない」
宮田村の高齢者の実態調査で、介護保険を受けていないお年寄りの14%が介護保険制度について「ほとんど知らない」と答えていたことが、分かった。介護が必要になった場合は6割ほどが自宅介護を希望したが、既に介護を受けている高齢者はそれを上回る74%が「(今後も)可能な限り自宅で生活したい」と答えた。村住民福祉課は意見を分析し、次期介護保険事業計画などの検討材料にする。
居宅で介護を受けている介護保険認定者107人全員とその家族(介護者)、65歳以上の高齢者から170人を抽出して調査。
認定者のうち83%は「必要なサービスを十分に利用している」と答えたが、10%は「不十分ながら利用している」とした。
一方で、介護者のうち22%は「心身の負担が大きい」と答え、旅行などリフレッシュの時間が持てないことに21%が不満も。
「施設入所や通所サービスを勧めても、本人がいやがって利用しない」というケースも9%あった。
また、12%は「高齢者虐待」の事例を近隣で見聞きしたことがあるとも答えた。
介護保険を受けていない高齢者への調査では、介護保険制度について61%が「よく知っている」と回答。20%は「ほとんど知っている」と答えた。
介護が必要になった場合の生活は「可能な限り自宅で」が61%、「自宅意外の施設」が20%、「分からない」は14%だった。
村はミニデイサービスなどの機会を利用して、元気な高齢者にも介護保険制度について説明しているが「少数だが知らないと答えており、さらに周知を図りたい」としている。 -
住民手作りの梅公園にせせらぎ整備
住民の手作りで4月に開園した宮田村新田区の梅公園で6日、新たにせせらぎをつくろうと、10人ほどの有志が汗を流した。石を配置するなど本格的。セメントが乾く数日後には水を流す予定で、メンバーは「水辺もでき、さらに多くの人の憩いの場になれば」と期待を寄せている。
村商工会が呼びかけ、村民参加で活動する「村おこし事業実行委員会」が中心となり作業。炎天下の下、大粒の汗を流しながらも黙々と体を動かした。
園内から掘り起こした石を再利用。大小の石を運び、形などを選びながら配置した。
地元の建設、造園業者は機材や技術を無償提供。せせらぎの河床にはセメントも打ち、滝や堰(せき)もある立派なせせらぎが完成した。
「こんな暑い日だけど、いい汗かけた」と田中一男委員長。全員ヘトヘトになりながらも、充実感に浸った。
今後は園内に掘った井戸から引水し、常時せせらぎに流す。山野草の植栽などさらに整備も進め、イベントなども開きたい考えだ。
村商工会は県の補助金を活用し、村民手作りの公園を計画。村有地を借りて、村のシンボルでもある梅を植栽するなど、整備を進めている。 -
どうぞのいすスタッフ、なごみ家で講演
隠すのではなく、自分の抱える障害と向き合いながら、一歩一歩前進していこう窶蝿ノ那市の福祉事業所「どうぞのいす」で働く小口真理子さん(19)が1日、宮田村にある障害者や高齢者のための住民参加型福祉施設"なごみ家"で講演した。
「自分と向き合うとき窶箔搓㍽ク調症はじめまして窶煤vと題した講演で、施設利用者など約30人が聞いた。
緑内障や統合失調症など、さまざまな障害を抱える小口さん。過去にはいじめを受けたこともあり、必死にそれを隠そうとしたこともあった。
しかし「どうぞのいす」との出会いが、小口さんの心境に劇的変化をもたらす。責任ある仕事の中で、信頼できる仲間や、自分のため、時には厳しくしかってくれる人と出会ったことで"人の支え"を実感し、病気をオープンにすることは決して恥ずかしいことではないことに気付いたという。
小口さんは「これまでの自分は気付いていても変わろうとしなかった。今は変わろうとする自分がいて、日々成長している」と、自身の変化を生き生きと語った。 -
宮田中花壇がコンクール中央審査
県などが主催する学校花壇コンクール(FBC)の地方審査で推薦校に選ばれた宮田中学校の花壇で6日、中央審査が行われた。緑化委員の生徒がデザインや管理の状況を説明。手入れが行き届いた花壇に、審査員は「立体的で迫力がある」など評価していた。
同中は一時コンクールを見送ってきたが、一昨年から再び参加。昨年も推薦校に選ばれ、2年連続で中央審査まで進出した。
緑化委員が中心となって整備。全校に募集したデザインのなから、3年3組伊藤蓮見さんの作品を選び、春から花壇づくりを進めてきた。
デザインは大きな花。降り注ぐ太陽の光と恵みの雨も、サルビアやマリーゴールドなど色とりどりの花で表現した。
この日は、花も色鮮やかに満開となり、審査員は「充実して色合いもいい」「どこから見ても、動きかある」など好評価。
緑化委員長の松田恵さんは「夏休みの水やり当番など休みがなくて大変だったが、きれいに咲いてうれしい。花が生き生きしていると思う」と話した。
審査は9日まで県内各推薦校で行われ、結果は来週に発表する。 -
ゲートボールで交流
夏合宿中の宮田村のサッカークラブチーム「トップストーン」の子どもたちが3日朝、村ゲートボール協会のメンバーと交流。ゲートボールの指導を受け、ゲームを楽しんだ。
同クラブ4縲・年生の55人は2日から4日まで、村内の真慶寺に宿泊して合宿。座禅を取り入れるなど、体力面、精神面ともに高めている。
ゲートボール協会との交流も3年目。打ち方やルールなどを学び、実戦にも挑戦した。
4年生の斎藤輝君(9)は「初めてだったけど、おもしろい」と、友人と一緒にステッィクを振っていた。
同協会の塩澤健会長は「子どもたちが喜んでくれて、本当にうれしい。気分転換にもなり、我々も若返る」と、世代を超えたふれあいを楽しんでいた。 -
ミニデイ支援ボランティアが中越区に
宮田村社会福祉協議会のミニデイサービスに協力しようと3日、中越区にボランティア組織が発足した。区の呼びかけに10人の女性が参加。地区内で開くミニデイを支援し、高齢者の話し相手になったり、送迎の手伝いなどもする。「地域の実情を理解している住民が参加してくれるのは心強い」と、関係者は期待している。
村社協は地域福祉を支えるボランティアの組織化を目指しており、現在までに大原区や大田切区などで住民グループが発足。中越区は「ミニデイを手始めに、活動を広げていきたい」と、区主導で住民に参加を募った。
ミニデイは介護保険を受けていない75歳以上の高齢者が対象。社協職員が村内を巡回し、10地区ごと毎月2回実施している。
中越区は集落センターが会場。10人ほどの高齢者がふれあいを楽しみに集まって来る。
この日はミニデイの開催にあわせて発足会を開き、女性たちはさっそく高齢者と交流。世間話や困っていることなどを聞いた。
「何かできることがあればと思い参加した。少しでも喜んでもらえたら」とメンバーのひとり。
社協の職員は「顔見知りだと気軽に相談できる面もある。高齢者の様子を知ってもらうよい機会。ひとり暮らしの老人も多く、一緒に支えあうことができたら」と話していた。 -
駒工の存続を求め、育てる会宮田支会が発足して署名活動
県教育委員会が統廃合の対象とした駒ケ根工業高校(駒ケ根市)の存続を求め1日、宮田村の関係者が「駒ケ根工業高校を育てる会宮田支会」を設立した。同校PTA、同窓会に加え、村と小中学校PTA、商工会などが連携。全村的な署名活動を展開し、白紙撤回を求める。
設立総会には約15人が出席。会長に清水靖夫村長、副会長に山浦正弘村議会議長、春日親夫教育委員長、吉沢和男駒工同窓会宮田支部長を選出した。
清水村長は「大変深刻な事態。宮田としても結束し、断固たる反対をしていきたい」とあいさつ。
駒工の教諭も駆けつけ、「駒工の卒業生が管内の製造業を大きく担っている。ぜひ皆さんで応援して、存続できるようにお願いしたい」と協力を求めた。
伊南4市町村で始まっている署名活動を推進。参加団体が分担して、各家庭単位まで浸透を図る考えだ。
また、宮田村議会では、5日の臨時議会に駒工の存続を求める意見書案が議員提案される予定。
本年度、駒工へ通う生徒は、駒ケ根市、伊那市に次いで宮田村が3番目に多い。 -
宮田村少林寺拳法教室自然体験学習教室
宮田村少林寺拳法教室は31日、駒ケ根市赤穂の山林で自然体験学習教室を開いた。約30人の親子が参加し、牧場の見学やシイタケ取り、炭焼き体験などを楽しみながら森と水のありがたさなど、大自然の大切さを肌で学んだ。
参加者らが「一番楽しみにしていた」というシイタケ取りは教室の指導者水上平八郎さん所有のシイタケ栽培場で行われた。「さあ、どんどん取っていいよ」と水上さんの許しを得た参加者らは、積まれたホダ木のあちこちに生えた見事なシイタケを見つけると「あった」「これ大きいぞ」などと歓声を上げて次々と取っていた。
駒ケ根林業青年会議の炭窯「森遊窯」での炭焼き体験では材料のナツツバキの木を1本ずつ持ち、狭い入口をくぐって窯の中に入れた。子どもたちは「これは何の木?」「どのくらいで炭ができるの?」などと質問していた。 -
マスのつかみ取り大会
宮田村青少年健全育成会(田中賢一会長)は31日、小学生の夏休みイベントとしてマスのつかみ取り大会を村内各地で開いた。照りつける夏の日差しを浴び、水しぶきを上げながらマスを追う子どもたちの歓声が水辺に響いた。
つつじが丘区では約60人の親子らが参加し、大田原橋近くの太田切川の浅瀬で放流したマスを追った。水着になった子どもたちは「そっちに行ったぞ」「そこそこ!」「あー、逃げられた」などと大きな声を上げながら、すばしこく泳ぎまわるマスを懸命に追いかけた。
皆で苦労して捕まえたマスは岸辺のかまどで早速串焼きにした。子どもたちは焼きたての熱いマスにかじりつき、口々に「おいしい」と言いながら夢中でほお張っていた。 -
リンゴオーナー契約会
宮田村とJA上伊那は31日、今年で12年目となるリンゴオーナー契約会を村内各地の農園で行った。主に中京方面から訪れた契約者らは「この辺りは日当たりが良さそうだ」「この木は実が大きいぞ」などと家族で話し合いながらリンゴ園内を歩き、ようやく気に入った木を決めると家族の名前を書いた名札を枝にぶら下げ、代わる代わる記念写真を撮ったりしていた=写真。
名古屋市から来たという家族連れは「ここのリンゴは味が良いので気に入ってもう5年も来ている。年によって出来に差があるのは自然相手だから仕方ない。天候にはらはらするのもまた楽しみのうちですよ」と笑顔で話していた。
リンゴ園主らによると、春先の凍霜害で大きな被害を受けた昨年と比べ、今年の生育状況はほぼ順調だという。「あとは収穫前に大きな台風が来ないでくれたらね」と話す。
契約者らはそれぞれ「我が家」の木を選んだ後はスイートコーンやアスパラなどの収穫体験を楽しんでいた。 -
林寂本の生い立ちを学ぶ
宮田村公民館の第2回ふるさと発見講座が30日、村民会館で開かれた。地域住民ら20人が集まり、宝剣岳に鉄製の錫杖(しゃくじょう)を奉納した江戸時代の行者・林寂本の生い立ちと駒ケ岳とのかかわりを学んだ。
村教育委員会に3月、寂本が宝剣岳に奉納したとされる石仏の一部と錫杖の保管が託されたこともあり、今回のテーマに「駒ケ岳登山史に学ぶ」を取り上げ、寂本の子孫である林登志喜さん=岡谷市=を講師に迎えた。
寂本は84歳で亡くなった説もあるが、63歳(1750窶・813年)説で説明。年表を追いながら「県内の山岳信仰は御岳信仰からで、御岳開山のとき、木曽に出入りしていたのではないか」と推測した。1804年に駒ケ岳までの登拝ルートを開き、1811年に錫杖を奉納。
寂本の青年期に20年ほどの空白期間があり、林さんは「業績の解明をしていかなければならない」と述べた。
会場には、錫杖などが展示され、参加者は興味深く見入っていた。 -
役場で全体朝礼始まる
先月末に就任した宮田村の清水靖夫村長は1日、信頼関係構築と意識改革の一環として、役場の全体朝礼を始めた。今後も月初めに開く。
職員を前に村長は、仕事に対する意識の持ち方を投げかけ、全員が参加し、協力する必要性を指摘。担当部署以外の業務にも関心を持ち、視野を広げてほしいと求めた。
村役場では昨年夏から、各課ごとに朝礼を毎朝実施。日程の確認やあいさつの練習などを取り入れている。
ただ、開庁時間の午前8時半前後に朝礼を行っている例もあり、同時刻に始まったこの日の全体朝礼でも窓口には住民の姿があった。
村長は「開庁時間の10分から15分前には業務を開始できる体制が自然と身につくように」と指摘した。 -
福祉大の学生が宮田村で実習
社会福祉士を目指す日本福祉大学(愛知県美浜町)の学生8人が1日から、宮田村内の各施設で資格取得のための現場実習に入った。同大と友好協力宣言を結ぶ宮田村が、昨年から地域挙げて受け入れているもの。施設だけでなく地域の実情も知ることで、幅広い視野を持った福祉士の養成につながると、期待が高い。
国家資格の社会福祉士は、受験資格を得るために4週間の実習が必要。通常は自宅などから近い施設を選び、実習する場合が多い。
対して日本福祉大学の試みは、宮田村のほか友好関係にある下伊那郡阿智村や秋田県最上町など全国5カ所ほどの自治体と協力。期間中はその地域に泊まりこんで複数の施設で実習する。
石川満同大学福祉学科長は「(施設と自宅を往復するだけでなく)泊まりこみで実習する意義は大きい、丸ごと地域を理解することは、福祉の仕事をするうえで必要」と指摘する。
今回、宮田村を訪れたのは福祉学部3、4年の7人。13日まで班ごとに分かれ、村社会福祉協議会や老人保健施設プラムの里、宅幼老所わが家などで、日替りで実習する。
今週末には、大原区の夏祭りの準備も手伝う予定。「実習以外にも、地域を実際に歩き、さまざまなものを見て感じてほしい」と石川学科長は話す。
7人のうち6人は、残りの2週間の実習を阿智村社協で行う。 -
ともいきの会がそば打ち体験
宮田村町2区の地域ボランティア「ともいきの会」は29日、30人ほどの高齢者らを集めてそば打ち体験を行った。会話を楽しみながらにぎやかに、手打ちの味を満喫した。
町3区の松尾清光さんが手ほどきし、さっそく挑戦。粉から練り、生地を伸ばした。
初めての人も多かったが、なかなかの腕前。調子をつかむと「力がいるけどおもしろい」と話していた。
熱湯でさっと茹でてみんなで会食。メンバーがつくってきた極上の天ぷらなどをのせて、美味しく食べた。
ともいきの会は毎月交流会を開き、歌や体操なども交え、高齢者らを支援している。 -
高原の活性化にと、商工会青年部がリンゴオーナー家族対象にキャンプ
宮田村商工会青年部は30日、「リンゴオーナー制度」の契約会で来村した県外家族を対象に1泊2日のキャンプを宮田高原で開いた。多彩ななイベントを用意。都会の子どもたちは目を輝かせて、自然体験を満喫した。
高原の活性化を図ろうと、青年部のふるさと創造委員会が中心になって実施。2年目の今回はアスレチック遊具を整備するなど、全て手作りで7家族45人を迎えた。
火おこしや薪割(まきわり)、くんせいづくりなど、日常の生活では体験できない企画を用意。木こり体験は人気を集め、高原に生い茂ったカラマツの間伐に挑戦した。
のこぎりを使って枝打ちしたり、高さ五メートルほどの木を伐採。「メキメキバキン」と倒れる木に歓声も。親子が作業に汗を流し、貴重な思い出をつくった。
愛知県春日井市の酒匂憲さん家族は8人で参加。「いつもリンゴオーナーで宮田には来ていたが、高原があることは初めて知った。別天地ですね」と楽しんでいた。
創造委員会の春日真一委員長は「このような機会に自然に親しみ、心豊かになってもらえれば」と話した。 -
カナダ研修に宮田から5人が出発
カナダの一般家庭でホームステイし、研修する宮田村の宮田中学校2年生5人が26日、村役場を訪れて、小林修助役に出発のあいさつをした。きょう31日、中部国際空港から出発する。
研修は同村と伊那市箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村が毎年合同で実施。13日間の行程で、カナダ南部のレスブリッジ市に滞在する。
生徒たちは「ホスト家族とたくさん話がしたい」「(福祉)施設に興味があるので、日本と比べてみたい」と抱負。
小林助役は「海外へ行くことは大きなプラスになり、自分の成長につながるはず。健康だけには気を付け、楽しい旅にして」と激励した。 -
ともいきの会がそば打ち体験
宮田村町2区の地域ボランティア「ともいきの会」は29日、30人ほどの高齢者らを集めてそば打ち体験を行った。会話を楽しみながらにぎやかに、手打ちの味を満喫した。
町3区の松尾清光さんが手ほどきし、さっそく挑戦。粉から練り、生地を伸ばした。
初めての人も多かったが、なかなかの腕前。調子をつかむと「力がいるけどおもしろい」と話していた。
熱湯でさっと茹でてみんなで会食。メンバーがつくってきた極上の天ぷらなどをのせて、美味しく食べた。
ともいきの会は毎月交流会を開き、歌や体操なども交え、高齢者らを支援している。