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【記者室】駒ケ根市長選で公開討論会を
駒ケ根市長選の投票日1月20日まで2カ月余り。ここへきてようやく動きが表面化してきた。現在1人が出馬を表明しているほか少なくとも2人が立候補を模索中。選挙戦となるのは確実な情勢だ▼選挙戦といえば車を走らせながら名前を連呼するのが昔から見慣れた光景だが、よく考えればこれはただ騒々しいだけで有権者にとっては何の意味もない。それよりも候補全員が顔をそろえて丁々発止の舌戦を繰り広げる公開討論会をぜひ開いてもらいたい。それぞれの考えが理解できる貴重な機会になるはずだ▼日本ではほとんど定着していないが、最近になって一部の選挙で行われて好評を博している。もっとも、政策論争に自信のない候補は絶対に承知しないだろうが。(白鳥文男)
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駒ヶ根東 県中学校駅伝男女初優勝・全国へ
第18回県中学校駅伝競走大会(長野陸上競技協会など主催)は3日、松本平広域公園内周回コースの男子6区間18キロ、女子5区間12キロで行い、男女ともに駒ヶ根東が初優勝した。男子は2位真田と1分42秒差の57分21秒、女子は2位長野西部と1分02秒差の42分34秒の圧勝だった。
大会は男子113校、女子94校が参加。駒ヶ根東は12月15日、山口県で開かれる「第15回全国中学校駅伝大会」に出場する。上伊那勢はそのほか男子の中川が5位、女子の赤穂が3位入賞。男女各上位20校が23日、松本平広域公園陸上競技場である「第1回北信越中学校駅伝大会」への出場資格を手にした。 -
東伊那文化祭
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は07年度東伊那文化祭を4日まで同館で開いている。公民館の講座・教室の生徒や各種文化団体の会員らによる書道、絵画、手芸などの作品が多数展示されている=写真。訪れた人たちは「大したもんだねえ」「うまいもんじゃんけ」などと感心しながら作品を見て回っている。
1階にはキルトやセーターなどの手芸作品や絵画、書道、盆栽などが、2階には保育園児や小中学生の絵や書道作品などのほか、特別企画「私の珍品・名(迷)品コレクション」として、時代を感じさせる真空管ラジオ、SPレコード、そろばんや、アイロンなどの品が展示されている。 4日は午前10時から伊那マジッククラブによるマジックショー、午前10時45分から紙芝居の会が催される。午前11時にはすいとんが無料で振る舞われる予定。 -
駒ケ根市勤労青少年ホーム祭
駒ケ根市勤労青少年ホーム、駒ケ根女性ふれあい館と利用者の会は3、4日、第22回ホーム祭を駒ケ根市の総合文化センターで開いている。ホーム登録クラブの展示ブースが会場いっぱいに設置され、会員らが制作した書道、華道、写真、手芸、美術などの作品を展示。多くの来場者でにぎわっている=写真。
4日は午前9時開場。午後1時からは大ホールで大正琴、吹奏楽などの演奏や合唱、詩吟、演舞、ダンス、エアロビクス、ファッションショーなど各クラブのステージ発表が披露される。 -
赤穂小ロードレース大会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は2、全校ロードレース大会を行った。1・2年生は約1・2キロ、3・4年生は約1・7キロ、5・6年生は約2・9キロのコースをそれぞれ懸命に走り、タイムと順位を競った。
肌寒い曇天の下、まず5・6年生の女子がグラウンドに整列し、号砲とともに一斉にスタート=写真。5分後、同男子もスタートを切った。児童らは足取りも軽くトラックを2周した後、列になってグラウンドから一般道へ飛び出した。
十数分後、早くも先頭の児童がゴールインし、後続の児童も次々にグラウンドに姿を現したが、多くはスタート時の余裕の表情とは打って変わって、息を切らした苦しそうな様子。ゴールラインを目前にした児童らは最後の気力を振り絞って懸命の力走を見せていた。
校庭や沿道には保護者や近くの住民らが多数応援に出て「頑張れ」「もう少し」などと手をたたきながら児童を励ましていた。 -
かやぶき家屋写真展
現存するかやぶき屋根の建物を撮影した写真展が駒ケ根市北割一区の市重要文化財旧竹村家で18日まで開かれている。指定管理者として施設を管理しているビジニナル・サービスセンター主催。写真は06、07年度、伊那毎日新聞の発刊50周年記念企画「失われゆく日本の美景 上伊那のかやぶき民家」として紙上に連載された写真の中から東伊那、中沢、赤穂など駒ケ根市内各地に現存する建物の写真9枚を選んで展示している。撮影した同市福岡の木下一一さんはかやぶき屋根にひかれ、上伊那を巡って約120棟を写真に収めた。3、4日は来場者に抹茶が振る舞われる。 午前9時縲恁゚後5時。入場料は大人200円、子ども100円。問い合わせは管理事務所(83・5011)へ。
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駒ケ根市長選に北沢洋氏出馬表明
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選に、新人の前市議会議長北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が2日、立候補することを明らかにした。北沢氏は会見で「中原市長が取り組んできた社会基盤整備など、その良いところは継続したい。財政が厳しい中、必要なものを取捨選択し、市民と相談しながら政策を実行していきたい」として、基本的に中原路線を踏襲しながら独自色を出していきたいとする方針を示した。後援会「洋光会」会長の渋谷敦士氏は「経験があり、地方自治に精通している即戦力の候補。性格は温厚で市政への強い信念も持っている」と話した。中原正純市長(67)が10月に今期限りでの引退を発表して以降、初めての立候補表明。
北沢氏は1999年4月の市議選で初当選し、2期8年務めた。うち2年(1期)は議長。6月から市社会福祉協議会会長。自営業。明治学院大卒。
前回選で当選まであと一歩と迫った元県教育次長の杉本幸治氏(58)=上穂町=もすでに立候補の意向を固めていることから近く表明するとみられる。共産党などでつくる市民団体も候補擁立を模索していることから、選挙戦になるのは確実な情勢。
選挙日程は告示が1月13日、投票は同20日に決定している。立候補手続き説明会は12月中旬に、立候補届け出書類の事前審査は1月上旬に行う予定。 -
リンゴの巨木、今年もたわわに
駒ケ根市中沢吉瀬の片桐義明さんの果樹園ではふじリンゴの巨木も今年もたわわに実った。
樹高4・5メートル、枝張りは東西、南北約15メートル、幹の直径は55センチとまれに見る巨木。
戦後まもなく、リンゴが病人食、貴重品であった頃、約3メートルの紅玉の苗木を宮田村の親せきからもらい受け、リヤカーで運んで、植栽した。その後、「ふじ」を接ぎ木し、今では1本で、600キロほど収穫できるとか。
片桐さんは「木が古いため、味は特別いいように思う」と話す。 -
駒ケ根の行方不明男性遺体で発見
28日午前9時ごろに自宅を出たまま行方が分からなくなっていた駒ケ根市赤穂市場割のアルバイト小倉一実さん(73)は2日午後3時5分、捜索に当たっていた駒ケ根署と飯田署、消防団や家族などにより、中川村地籍の山中で遺体で発見された。死因は警察が調べている。
31日夜、大鹿村の滝沢橋上流の村道に小倉さんのミニバイクが放置されているのが見つかったため、警察などが1日から周辺を捜索していた。バイクが見つかった付近には小倉さんが所有し、毎年キノコ採りに出掛ける山林がある。 -
地域医療を学ぶ研究集会
昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の産科が来年3月いっぱいで休止となる事態を受けて駒ケ根市職員労働組合(竹内啓剛執行委員長)は31日夜、自治研究集会「地域医療の現状と課題を学ぶ 危機的状況の地域医療を崩壊させないために」を市役所南庁舎で開いた。市職員のほか一般市民など約50人が集まり、千葉院長の説明を聞いて意見を述べ合った。
千葉院長は産科医師の全国的な不足や産科休止に至るまでの経緯について詳しく説明=写真。「すべての原因は医師不足。特に産科は激務や訴訟の多さからなり手がない状態だ。昭和病院では医師確保に全力を挙げているが、信大にも産科医師が足りない状況でどうにもならない」と切実な医師不足の現状を説明し、産科休止についての理解を求めた上で「上伊那の医療を守るためには医療人全員の協力が不可欠。今後は病院同士や地域の開業医との連携がどうしても必要になる」と訴えた。
参加者は「知らないうちにこんなことになってしまってショック」、「何とかしてほしい」などと話し合っていた。 -
赤穂中27年会が寄付
駒ケ根市の赤穂中学校を1952(昭和27)年に卒業した同窓生らでつくる赤穂中学校同窓会27会(横山信之会長)は現金約4万円を市社会福祉協議会(北沢洋会長)に寄付した。1日、横山会長ら3人がふれあいセンターを訪れ、「社会福祉のために役立てて」と寄付金を北沢会長に手渡した=写真。北沢会長は「お気持ちを受けてありがたく使わせていただく」と礼を述べた。
寄付金は10月14日に開いた古希記念同年会会費の余剰金。 -
南部中学校音楽会
上伊那南部教職員会(会長・竹沢代蔵飯島中校長)は31日、07年度南部中学校音楽会を駒ケ根市の市文化会館で開いた。伊南4市町村の5中学校の3年生が一堂に会し、3年間積み重ねてきた練習の成果を互いに発表し合った=写真。代わる代わるステージに上がった生徒らは中学生らしい迫力のある合唱のほか、琴などの見事な演奏を披露。客席で見詰める生徒らはステージの熱演に惜しみない拍手を送っていた。
開会式で『夢の世界を』、閉会式では『翼をください』をそれぞれ全員で歌い、巨大なハーモニーを大ホールいっぱいに響かせた。 -
花ろまん28菊
厚物の小さな爪のような花弁500縲・00枚が中心の1点に向かって寸分の狂いもなく組まれ、盛り上がっていく様は、息詰るような緊張感さえ覚える。菊は芸術品であり、作る人はアーティスト。今回は駒ケ根市の菊づくり名人、菊の造形で話題を提供する井口晴人さん(76)=小町屋=、大掛りな細工物で菊を見せる北沢嘉夫さん(74)=吉瀬=、千輪菊と菊すだれの片桐義明さん(69)=吉瀬=の3人にスポットを当てた。それぞれ見ごろを迎え、11月中旬頃まで、3人の自宅前の菊花壇は市内外から菊見客で昼間も夜もにぎわう。(大口国江)
##(中見だし)
今年のテーマは「仙丈ケ岳」だるま、福助、ドーム菊と多彩、井口晴人さん
菊づくり40年、大菊の3本立盆養から菊づくりを始め、ロープウエーが開通した74年に菊でロープウエーを作り、電動でゴンドラを動かせて話題を呼んだ。以来、毎年テーマを決め、菊の造形づくりに励む。今年は赤、白、黄色など7種類の懸がい用の菊、150本で「仙丈ケ岳」を創作。高さ3メートル、延長6メートル、頂は白菊で冠雪を中腹は黄色、赤、エンジ色の菊で紅葉を表現した。
また、総務大臣賞を受賞したこともある懸がいも圧巻、ボリウムのある花を咲かせている。
このほか、わい化剤でコンパクトに仕立てただるま、福助が約50鉢、自然と丸くなるドーム菊などが名脇役として、菊の造形を引き立てている。
「菊は構想通り、自分の思うように動いてくれる。菊は本当の友だち」と話す。
##(見出し(2))
過去最大級の細工物「吉瀬田切大橋(仮称)」と西駒ケ岳、仙丈ケ岳を作る、北沢嘉夫さん
菊づくり40年余の北沢さんは、今年は全容を現した「吉瀬田切大橋(仮称)」に挑戦。高さ3メートル幅5メートル5種類20鉢を使った。早々と、菊でくす玉も作り、しゅん工を祝うという手回しの良さ。欄干は夜になると電飾で華やかに彩られるとか。
また、白菊で冠雪を、赤や黄色で中腹の紅葉を表現した西駒ケ岳、仙丈ケ岳も圧巻、ほかに懸がい、木付け、盆栽づくりもある。 「今年は開花がそろわず、出来映えは今1つ」とか。
##(中見だし)
千輪菊と懸がい、盆栽づくりにも挑戦、片桐義明さん
菊づくり12年目、千輪菊づくりは7年目。冬至芽を育て、摘芯し、側枝を出させ、9月に枠組し,全体の形を整えた。約500個余の花をつけた。白と黄色のほか、上部に黄色を接ぎ木した2色づくりも試作した。
今年始めて手掛けた盆栽づくりは「吉瀬のしだれ桜」を表現した。片桐さんオリジナルの菊すだれも健在、延長は20メートルに及ぶ。
長男の秀樹・由美夫妻の特設花壇もあり、ハートやかさなど若い感性が目を引いている。
「開花は遅れ気味だったが、花色は例年になく濃く、鮮やか」と話している。 -
駒ケ根の男性行方不明
28日午前9時ごろに自宅を出た駒ケ根市赤穂市場割のアルバイト小倉一実さん(73)の行方が分からなくなっている。31日夜に大鹿村の滝沢橋上流の村道で放置されているのか見つかったミニバイクが小倉さんの物とみられるため、駒ケ根署と飯田署は1日、消防団などとともに周辺の捜索を始めた。
バイクが見つかった付近には小倉さんが所有し、毎年キノコ採りに出掛ける山林がある。小倉さんは身長160センチくらいで白髪交じりの短髪。緑色のジャンパー、茶色っぽい作業ズボンに黒の地下たびを身に着け、黒のリュックサックを持っていると思われる。
駒ケ根署によると、家族には「ちょっと行ってくる」などと言ってミニバイクに乗ってで出掛けたが、目的地などは告げなかったらしい。 -
「玉駒水墨画会」展
駒ケ根市中沢在住の水墨画家中山玉駒(ぎょくく)=本名・貞義=さん(77)を師と仰ぐ会員ら約120人が10月に新たに設立した玉駒水墨画会は初めての展覧会を駒ケ根市の赤穂公民館で1日まで開いている。玉駒さんの作品4点をはじめ、会員の力作約100点が展示されている。山河や渓流、民家、花などを思い思いに描いた個性的な作品の数々に、訪れた人たちは「素晴らしいね」などと話しながらじっくりと鑑賞している。
玉駒さんは40歳を過ぎてから独学で水墨画を始めた。後、山田玉雲さんに師事。現在駒ケ根市、伊那市などに12の教室を持ち、120人を指導している。日本墨絵会副会長、駒ケ根水墨画会会長。 -
駒ケ根秋香会菊花まつり
駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は第47回菊花まつりを4日まで駒ケ根市の三和森クラブ広場で開いている。3本立、ダルマ、福助、懸崖、盆栽、特作花壇など、会員らが丹精込めた作品約800点が展示されている=写真。3日には野だての茶も振る舞われる。入場無料。
31日には開会式が同会場で開かれた。赤穂南小学校5年1組の児童ら約30人が太鼓の演奏を勇壮に披露し、まつりに花を添えた。本間会長は「菊花展も歴史を重ねて47回目。皆さんの協力に感謝する」とあいさつした。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=飯塚礼子▽駒ケ根市長賞=北原・ス一▽同市議会議長賞=松崎和男▽駒ケ根商工会議所会頭賞=飯塚礼子▽駒ケ根市教育長賞=北原康平▽全菊連会長賞=飯塚礼子▽町部自治会長賞=大木島富雄▽秋香会会長賞=北原康平▽伊那毎日新聞社賞=田中勝美▽信濃毎日新聞社賞=大木島富雄▽中日新聞社賞=北原康平▽読売新聞社賞=塩澤春夫▽長野日報社賞=北原康平▽大中屋賞=中西利幸▽長生社賞=唐沢雅雄羽場一雄▽秋香会賞=小原文男▽池上賞=松崎和男▽しらかば賞=北原・ス一▽米沢賞=北原康平▽克水賞=唐沢雅雄▽MANABU賞=本間秋男▽サンケイ技研賞=塩澤春夫▽新世紀賞=松崎和男▽有賀芳郎賞=飯塚礼子▽ビーナイン賞=北原・ス一 -
いきいきフォーラム
「第12回あなたとわたしのいきいきフォーラム 男女共同参画社会づくりに向けて」が30日夜、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。駒ケ根市男女共同参画推進市民会議、女性団体連絡会、区長会などの会員らでつくる実行委員会と市教育委員会の主催。市民約120人が参加し、家族カウンセラー、エッセイストの宮本まき子さんによる講演「男と女の人間学」を聴いた。
宮本さんはニート、学級崩壊、いじめ、ストーカーなど現代日本社会にはびこる問題点について「私たち団塊の世代が家庭づくりと子育てを失敗したことが大きな要因のひとつ」とした上で「60歳代はこれからの10年間で孫育てをして社会を立て直していく義務がある。そば打ちをしている場合ではない」などとユーモアを交えて語り掛けた=写真。 -
駒ケ根市農集排しゅん工プレ・イベント
約20年をかけて市内8地区で進めてきた農業集落排水整備事業が今年ですべてしゅん工することから11月に総合しゅん工式を行う駒ケ根市は30日、プレ・イベントとして上穂沢川にアマゴの稚魚約500匹を放流した。近くの赤穂南小学校の3年生児童約90人が参加し「大きくなってね」「元気でね」などと言いながら、一人数匹ずつのアマゴを川に放した=写真。上穂沢川には中割、南割、赤穂南部の3地区の農集排施設から処理水が放流されている。
関係者約10人と児童らが出席した式典で原寛恒副市長は「以前は大変に汚れていた川の水が、農集排を整備してきたおかげでようやくよみがえった。これからも魚がすくすく育つような水環境を守っていこう」と呼び掛けた。
市は農集排整備事業に1983年度に着手した。処理施設、管路、汚泥処理合計の総事業費は152億6千万円。 -
認知症を考える講座
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は31日、一般市民を対象にした「認知症を知る講座 基礎編」の第1回講座を市役所南庁舎で開いた。約50人が集まり、諏訪市の県介護センター所長丸山直道さんによる講義「認知症高齢者の正しい理解と私たちの役割 大切な一人ひとり」を聴いた=写真。「88歳になる母がアルツハイマー性認知症。誰にとっても人ごとではない」という丸山さんは認知症の現状や原因などについて説明した上で、認知症の人への対応について「介護する側からされる側に立場が変わったつもりで考え、かけがえのない一人の人間として接する気持ちが大切だ」と訴えた。
講座は11月15日にも開かれ「認知症支援劇」や「認知症の方への接し方」などの講習が同会場で行われる。 -
【クラフト作家 松本卓さん】
何もないところから原型を起こし、型取りをしてオリジナル作品を製作する。作品のメーンは照明器具。素材は木材や樹脂で、独創的な飛行船やロケット型が多い。
「飛行船はもともと好きだった。その飛行船が暗い夜空を飛んでいて、明々と電気がついていたらきれいだろうな竏窒ニ思ったのが制作を思い立った始まり」
作品を見ると簡単な形に思えるが「この紡錘型にたどり着くまでが苦労だった。いろいろと試行錯誤を重ねてね。これだ竏窒ニいうアイデアをひねり出すのが一番大変なんです」。
ユーモラスなペンギンのフィギュア。ポリウレタン樹脂製で、1つ作るのに約1カ月かかる。
「2本足で立っているから人間っぽくて擬人化しやすい。面白くて遊びで作っているうちに数が増えて、気がつけばこんなに…という感じですね」
全国各地で開くクラフト展に必ず買いに来る固定ファンもいる。中には1人で10個もまとめ買いする人もいるほどの人気だ。客層は20縲・0歳代が中心。男女はあまり関係ない。
「見た瞬間に笑ってもらえるような感じを心掛けている。もっとリアルにしようと思えばできるが、やりすぎるとユーモラスなイメージが薄れてしまう。どこまでデフォルメするかが難しいところです」
さまざまなポーズが笑いを誘うペンギンたちだが「アイデアは日常生活の中で自然と浮かんでくる」という。
◇ ◇
兵庫県生まれ。子どものころはプラモデル作りに夢中だった。幼心に「将来は自分で何か物を作って生活できたら」と漠然と考えていたという。だが、その夢はいつか心の奥深くにしまい込まれ、大人になるまで忘れられたままだった。
大学卒業後、住宅メーカーに就職して営業の仕事をしていたが、自分の人生はこのままででいいのか、と思えてきた。
「働く中で本当にやりたいことを思い出した。昔の夢がまた見えてきたような気がしたんです」
好きな物作りで生きていこうと意を決して退職。松本市の技術専門校で木工を学んだ後、三郷村の家具製造業に職を得て職人として働いた。
個人的な趣味として照明器具を作り始めたのはその数年後。たまたま手に取った本で、ある照明作家の作品を見て感心した。
「照明は本来周りを照らす道具ですが、そういう実用的なイメージでなく、造形としてすごく面白いと思った。照明という概念にとらわれない面白さに感動しました」
本に紹介されていた作り方を見て自分でも作ってみた。同じころ、ペンギンのフィギュアも制作を開始。作品は欲しいという人にプレゼントしていたが、口コミで評判が広がってだんだんと注文が増えてきた。
「最初は小遣い稼ぎぐらいのつもりだった」が、これこそが本当にやりたいことだと気がつき、家具店を退職して工房を起こした。
◇ ◇
作品は小売店に卸していた時もあったが、経費が思ったよりも大きく、売り上げをめぐってのトラブルもあってやめることにした。
「注文に追われて、じっくり作ることができなくなったことも大きい。これからは一品物というか、自分の思った物をストレートに作っていきたい。温めているアイデアもあるし、どんな作品に仕上がるか、自分でも楽しみです」
(白鳥文男)
作品は各地のクラフト展やイベントなどで販売中。希望者にはウェブサイト(http://ameblo.jp/airship1192)を通じての販売もする -
駒ケ根市民吹奏楽団定演
駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)は27日夜、第22回定期演奏会を駒ケ根市の市文化会館大ホールで開いた=写真。団員らはそろいのユニフォームを着てステージに登場し、さまざまなジャンルの曲を自在に演奏。大編成の迫力ある見事なアンサンブルを満員のホールいっぱいに響かせた。
行進曲やコンクール課題曲、ジャズ、スクリーンミュージックの3部に分けて全14曲を演奏した。第2部のジャズではリラックスした雰囲気で往年のスタンダード・ナンバーを披露=写真。第3部のラストでは映画『スター・ウォーズ』のメドレー。迫力ある演奏を響かせ、聴衆の大きな拍手を受けていた。 -
こまがね国際広場
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊との1週間にわたる共同イベント「第14回協力隊週間2007inこまがね」(実行委員会主催)最終日の28日、駒ケ根駅前の広小路と銀座通りなどで「みなこい地球市民 こまがね国際広場」が開かれた。歩行者天国となった通りには協力隊OG、OBのほか、訓練所の候補者らが運営する世界各国の民芸品販売の露店や地域の文化などを紹介するブースがずらりと軒を連ね、特設ステージでは世界の音楽やダンスなどがにぎやかに披露された。会場には多くの親子連れなどが詰め掛け、世界の料理の食べ歩きのほかスタンプラリーなどを楽しんだ。
一番人気は世界の国旗を顔に描くフェイスペイントのコーナー。多くの子どもたちが列をつくり、カラフルな国旗の中から好きなデザインを選んで頬や手などに筆でペイントしてもらった=写真。駅前ビル・アルパでは、世界の遊びや言葉に親しむコーナーが設けられ、訪れた来場者は訓練所の外国人語学講師らの案内でさまざまな異国文化を楽しんだ。 -
ログプランター講座
駒ケ根市は28日、今年度第2回の駒ケ根自然楽校「ログプランター講座」を同市東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。市民ら約20人が参加し、丸太をチェーンソーで加工するプランターといす作りに挑戦した。
チェーンソーを持つのは初めて竏窒ニいう参加者もあり、作業にかかる前には講師から機械の安全な取り扱い方について詳しい説明を受けた。素材の丸太は林道などで伐採したヒノキの不要木で、直径は約20縲・0センチ。参加者は丸太を約50センチの長さに切った後、中をくり抜く作業にかかったがチェーンソーの扱いに四苦八苦。仲間同士で助け合いながら慎重に作業を進めた。慣れるに従って道具の扱い方も徐々に上達し、全体の形を整えて見事に完成。「苦労したが、思ったよりもうまくできた」と満足そうに持ち帰っていた。
講座は一昨年春の第1回以降、春と秋の年2回開かれ、今回が6回目。 -
【記者室】ハロウィーン 楽しみながら国際理解を
駒ケ根市に青年海外協力隊訓練所があることから14年前に始まった協力隊週間のメーン・イベント「こまがね国際広場」が今年も開催された。世界の民俗文化を紹介するブースや料理を味わうコーナーのほか音楽を楽しむステージもあり、多くの家族連れなどが訪れた▼ほとんどの来場者の目的は楽しむことだろうが、主催者の本当の意図はといえば、まずは興味を持ってもらい、これをきっかけにいずれは世界の国々の厳しい現実を知ってほしい竏窒ニいうことだろう▼明日はハロウィーン。毎年の行事として日本でも一部で定着しつつある。子どもが無邪気に楽しむのは大いに結構ではあるが、その由来や意味を教えてやることが正しい国際理解への一歩になるはずだ。(白鳥文男)
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赤穂文化祭
第40回記念赤穂文化祭が28日まで駒ケ根市の赤穂公民館で開かれている。赤穂公民館と同館文化団体協議会主催。陶芸、写真、絵画、書道、工芸、生け花など、各種文化団体らによる見事な作品が会場いっぱいに展示されている=写真。訪れた市民らは「すごいね」「大したもんだ」「よくできてるね」などと感心しながら作品を鑑賞していた。27日には煎茶、そば打ち、針金細工などの無料ワンポイント体験コーナーが設けられ、連れ立って訪れた親子などでにぎわった。
28日は午前10時から古田人形芝居が上演されるほか、午後1時からは歌や踊り、詩吟などのステージ発表が行われる。 -
こころの病気について学ぶフォーラム
精神障害と心の健康について理解を深めてもらおうと県伊那保健所、上伊那郡市精神保健福祉協議会と駒ケ根市は27日「こころの講演会 社会復帰推進フォーラム」を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。保健補導員、民生委員など約100人が集まり、精神科医で上田市の滝沢病院院長吉田朋孝さんの講演「こころの病気について学びましょう うつ病について、メンタルヘルスって」を聴いたほか、駒ケ根市の精神保健福祉施設の発表を聞いた。
精神鑑定が専門という吉田さんは「現代のようにストレスの要因が多い時代では誰もが心の病気を持つ可能性がある」とした上で「一番大切なのは予防。ストレスを発散してリラックスした生活を送ることが重要」と話した=写真。
フォーラムは伊那保健所管内で年2回行われていて、11月には箕輪町でも同様の内容で開く。 -
赤石会文化展
飯田高校同窓会上伊那南部支部「赤石会」(高坂保会長、195人)は文化作品展「趣味悠遊」を駒ケ根市の市博物館で11月10日まで開いている。会員11人がそれぞれ腕を振るった得意の書、陶芸、刻字、写真、油絵など計36点を展示。訪れた人は個性あふれる作品の見事な出来栄えに感心しながらじっくりと眺めている=写真。
出品しているのは旧制中学45期縲恊V制高校43期生までと幅広い年齢層の同窓生ら。一昨年、駒ケ根市在住の有志3人で作品展を開いたのをきっかけに「これを機会に参加者を増やし、さらに輪を広げてもっと大きな展覧会を開こう」と意気投合し、趣味を持つ同窓生に呼び掛けて今回の開催にこぎつけた。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終日は4時)。月曜休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
献血ルーム
秋の献血推進運動月間に合わせ、県、上伊那郡市献血推進対策協議会、県赤十字血液センターは臨時献血ルームを28日まで駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の2階ニシザワギャラリーで開設している。上伊那地区ライオンズクラブもボランティアで参加している会場には献血の啓発ポスターが掲示され、担当者が啓発パンフレットや記念品などを配布するなどして献血への理解と協力を求めている。
初日の26日は午後1時から約2時間開設された。買い物に訪れた人たちは、献血への協力を訴える担当者らの呼び掛けに快く応じて積極的に採血に協力していた=写真。
同会場での開催は2000年以降6回目。県内では年に2、3回程度行っている。 -
健康づくり運動教室
生活の中に運動を取り入れて市民に健康な生活を送ってもらおうと駒ケ根市教育委員会は26日、健康づくり運動教室の第1回を開いた。事前に申し込んだ中高年の男女9人が参加し、健康運動指導士の指導でストレッチやウォーキングに取り組んだ=写真。参加者は普段運動の必要性を感じながらも「きっかけがない」、「どんな運動をすればいいのか分からない」などの理由で運動不足を実感している人たちが中心。「血圧が高めなので、教室で教わることをこれからの健康づくりに生かしたい」などと話し合いながら、指導に従ってきびきびと体を動かしていた。
教室は昼、夜、土曜日の3コースで、内容は同じ。それぞれ12月にかけて全5回開かれ、いすに座って行うエクササイズ、タオルやボールなどを使った体操などに順次取り組んでいく。 -
駒ケ根市の作業所兼住宅全焼
26日午後4時35分ごろ、駒ケ根市赤穂町四区の自営業宮下尚武さん(68)方から出火。木造一部2階建ての作業所兼住宅を全焼して午後6時9分に鎮火した。けが人はいなかった。
駒ケ根署は、家人がてんぷら油を火にかけたまま台所を離れている間に火が出たものとみて原因を詳しく調べている。