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「魅力 伝わっていくこと楽しい」
中央アルプスの権現山のすそ野から、伊那盆地を眼下に眺める伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」。地元客のほか、愛知県、岐阜県、三重県の中京方面から訪れる家族連れなどが、スキーやスノーボード、そり滑りと思い思いに楽しんでいる。
「中ア山麓スキー学校」は、同スキー場を含め、駒ヶ根高原、治部坂など4スキー場に開設している。インストラクターの顔ぶれは、個性的なメンバーばかり。冗談を言い合う仲の良さを見せながらも、基本に忠実な指導を提供する。
今冬はインストラクターとして初シーズンとなる。埼玉県出身の元エステシャン。人懐っこい笑顔は周囲を和ませる魅力がある。「ボードスクールのメンバーは気さくな人が多くて、和気あいあい」と、新しい人生を満喫している。
レッスン希望者は、小中学校の団体客から年配までと幅広い。初めてのレッスンは少し緊張したというが、後は慣れ。なんといっても、自分の好きなスノーボードの魅力が生徒に伝わっていくことが楽しいのだ。
「教えていたターンが出来たりと、自分が指導した通りに上達していく様子が楽しい」。先日、講習を受けた40代の女性は、スノーボードって本当に楽しい竏窒ニ、午前のレッスンに続いて、ナイターレッスンも受講した。「魅力が伝えられた」ことを実感し、嬉しかったという。 -
こまくさの湯200万人
18日、駒ケ根市菅の台の早太郎温泉「こまくさの湯」への入館者数が累計200万人となり、記念のセレモニーが同館のロビーで行われた。幸運の200万人目となったのは伊那市西春近の主婦原美幸さん(31)。惜しくも前後賞となった南箕輪村大泉の清水文子さん、宮田村町三区の藤澤よしゑさんらとともにくす玉を割って思いがけない幸運を喜んだ。原さんは施設を運営する駒ケ根観光開発の中原正純社長から記念品のハンドクリーナーを贈られ「びっくりした。ここは景色もお風呂も良いので気に入って家族でしょっちゅう来ている。これからも利用したい」と笑顔で話した=写真。
同館は96年7月1日に営業を開始。入館者数は年間22万人前後で推移し、01年8月には累計100万人を達成している。改装のため3カ月間休業したほかは順調に営業し、9年4カ月目、営業日数で3010日目での記録達成となった。
200万人達成記念として同館は2月を感謝サービス月間とし、ビューホテル四季の無料宿泊招待券などが当たる謝恩抽選会や特別回数券などの記念売り出しを行う。 -
赤穂中入学説明会
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は17日、来年度入学する児童と保護者らに対する入学説明会を同校で開いた。赤穂、赤穂東、赤穂南の児童約320人が体育館に整列し、先輩の生徒らから中学での生活などについて説明を受けた。
来年度生徒会長の小池綱希君は「入学したらいじめや嫌がらせを絶対にしないように。生徒全員でみんなを待っているから、4月には笑顔で入学してきてください」とあいさつした=写真。
1年生の生徒が代わる代わる児童らの前に立って授業や委員会、部活動、行事などについて紹介し、生徒会係の藤井篤徳教諭が生活全般の心構えなどについて説明した。
児童らは新生活への不安からか誰一人として無駄口もきかず、緊張した表情で一心に説明を聞いていた。
同じ時間、視聴覚室では保護者らが担当教諭らから入学までの準備や心構えのほか、中学での生活などについて説明を受けた。
06年度の同校への入学予定者は319人で県下一。 -
スクールガード養成講習会
各地で相次ぐ学校への不審者侵入や児童殺害事件などを重くみた文部科学省が05年度から新たに取り組みを始めた「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」を受けて創設されたスクールガードの任務について理解を深めようと県教育委員会は18日、スクールガード養成講習会を駒ケ根市の県看護大で開いた。上伊那各地のスクールガードのほか、小中学校や市町村の担当者ら約40人が参加。スクールガードの役割や責任などについての説明を聞き、実技講習として護身術の指導を受けた。スクールガード・リーダーの小出光恵さんと篠原昭夫さんは通学路パトロールの方法やポイントなどについて体験を交えて詳しく説明した。
護身術の講習では、襲われた時の対応について駒ケ根警察署生活安全刑事課の前島昭文係長らが「腕をつかまれたらまず手の指を開くこと。腕が太くなり、振りほどきやすくなる」などと説明しながら実技指導をした=写真。2人組みになって言われた通りやってみた参加者らは「本当だ」などと感心しながら何度も繰り返し練習していた。 -
国際教育実績発表会
高校生が海外研修や国際協力などの体験を発表する県国際教育実績発表会が17日、駒ケ根市の文化会館で行われた。県国際教育研究協議会主催。上伊那農業高校をはじめ、県内6校の生徒約30人が参加し、意見発表の部、記録・研究発表の部に分かれてそれぞれの思いや成果を発表した。
上伊那農業緑地工学科2年の武田英太君、古川智君、竹村大志君は林業専攻国際交流研修会でインドネシアを訪問した時の体験について「現地での炭焼きや植林を通じて日本と異なる文化や環境について学んだ。今後の人生に生かしていきたい」などとスライド写真を使って発表した=写真。会場からの「どんなことが大変だったか」との質問に対して「インドネシアはとても暑くて汗が止まらなかった」などと笑顔で答えていた。
審査結果は次の通り。
▽県教育委員会賞=大塚麻美(須坂園芸2年)▽国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所長賞=高橋彩夏(北佐久農業1年)▽JA長野中央会長賞=御子柴すみれ・有賀大地(上伊那農業)▽県高等学校国際教育研究協議会長賞=ウィアンロー・ウォーラワット(北佐久農業2年)▽伊那ライオンズクラブ会長賞=吉田知宏・塩原章太・太田覚・瀧澤まなみ(南安曇農業) -
ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクール表彰
県安全運転管理者協会主催の第16回ヤングドライバークラブ交通事故防止コンクールの入賞者に対する表彰状の伝達式が17日、駒ケ根警察署で行われた。優秀クラブに選ばれた飯島セラミックヤングドライバークラブ(原田哲会長・67人)と、交通安全メッセージの部佳作に選ばれたタカノヤングドライバークラブの小笠原いづみさん(21)が県安全運転管理者協会の小林紀玄副会長らから表彰状を受け取った=写真。
飯島セラミックヤングドライバークラブは3回目の受賞。会社周辺の道路で通勤者のシートベルト着用や速度などをチェックしたり、新入社員を対象にした交通安全講習や標語募集などを実施しているほか、交通KYTで危険予知の訓練を行うなどの活動が評価された。
免許を取って3年目という小笠原さんは、運転中にヒヤッとすることもあった竏窒ニの思いから「初心者マークはもう外してしまったけれど、いつも心に初心者マークをつけていたい」などとするメッセージを書いた。 -
東伊那子どもを守る会発足
小学生の安全を地域で守ろうと駒ケ根市の東伊那地区で小学校が中心となって「東伊那の子どもを守る会」が発足した。17日夜、小学校教諭、PTAなどのほか、子どもを守るサポート隊、子どもを守る安心の家、警察、消防など約60人が東伊那小に集まって発足式が行われ、今後の活動方針などについて確認した。
児童の安全について学校などに対して指導・助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんはあいさつで「子どもたちの下校時にはメモ用紙とペンを持ち歩き、不審な人や車を見たらすぐにメモして通報してほしい」と呼び掛けた=写真。
同会の会員は小学校職員、PTA、警察のほか、正副区長、各自治組合長、民生児童委員、青少年育成委員、高齢者クラブ、子どもを守るサポート隊、子どもを守る安心の家、消防団第5分団長など多岐にわたる。今後、学校、PTA、地域が互いに連携を取りながら通学路のパトロールなどを地域ぐるみで行っていく。 -
【記者室】よくかんで脳を活性化
歯の痛みはつらく、耐え難いものだ。幸いにしてここ数年間は虫歯の痛みに縁がないが、昔親知らずが出てきた時には激痛で3日間ほど満足に口も開けられなかったものだ▼駒ケ根市の赤穂南小学校で歯の授業があり、かむことで脳が活性化されることを証明するために記憶力を調べる実験が行われた。詳細は省くが、児童らに同じテストを2回繰り返させ、2度目はガムをかませながら行った結果、全員が1回目と同じか良い成績を挙げた▼講師の歯科医師によると「高齢者が対象なら成績の違いはさらに顕著に現れる」ということだ。ガムをかみながら授業というわけにはいくまいが、仕事には採り入れられそうだ。今度原稿に詰まったら何か食べてみることにしよう。(白鳥記者)
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上伊那岳風会駒ケ根地区初吟会
上伊那岳風会駒ケ根地区の初吟会が15日、赤穂公民館であり、市内18教室の160人が参加、約100プログラムで鍛錬した喉を披露した。
全員で「富士山」を吟じて幕開け。堀内岳茂会長が朗朗ときよめ吟を行った後、独吟や教室単位の合吟で漢詩、漢文の1節、和歌、新体詩などを吟じた。
また、勇壮な剣舞、扇をかざして舞う扇舞などが舞台を新春らしく華やかに彩った。 -
井坪建設が飯島町に進出、主要生産ラインを移転
駒ケ根市赤穂の井坪建設(井坪義幸社長)は飯島町赤坂の下平製作所長野工場を用地ごと買取、住宅部材加工部門を移転する。昨年末、工場の大規模改修に着手、5月に完成予定で、4月から順次、断熱パネル製造、プレカット生産ラインなど主要生産部門を移転し、稼働開始する。合わせて、敷地内にある老朽化した社宅を共同住宅に再生する。将来的には本社機能を含め、全面移転の考え。
仮称井坪建設飯島工場は敷地面積は1万5300平方メートル余、東西に長い3300平方メートル余の工場、事務所、厚生施設のほか335平方メートルの社宅もある。
社宅は補強コンクリートブロック造鉄板ぶき2階建、築37年。無断熱コンクリート住宅を徹底した高断熱化と設備やデザインを一新し、高性能で快適な共同住宅(10世帯、2LDK、1LDK各5室)に大改造する。具体的には外壁、天井に断熱材(厚さ10センチの発泡スチロール)を張り、開口部にはペアガラスを、水周りをグレードアップし、オール電化で省エネ、快適住宅を目指す。入居は5月を予定、入居者を募集している。
井坪社長は「建物は古いが躯体がしっかりしている。解体すれば、大量の廃棄物が出るが、改修すれば、環境に優しく、費用も新築の約半分で済む」と話している。 -
駒ケ根市スポーツ少年団交流大会
駒ケ根市スポーツ少年団は15日、市民体育館で第14回駒ケ根市スポーツ少年団交流会を開いた。11団約400人が参加し、キンボールともちつき大会で団員相互の親ぼくと交流を深めた。
団員らは3チームごとコートに入り混じり、直径1メートル20センチ、1キロのピンクの大きなボールを落とさないようにレシーブしたり、ヒット(手や腕で打撃)するなどして、競技に熱中した。
この後、11基のうすを並べ、にぎやかにもちつき大会。50キロをつき上げ、保護者と一緒にきなことあんこもちで味わった。
競技に先だって開いた開会式で、駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は活動費として10万円を贈呈した。 -
東小スキー教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は16日、そり・スキー教室を駒ケ根高原スキー場で行った。ここ数日緩んだ冷え込みや雨のせいで雪質はもうひとつだったものの、晴天のゲレンデで2年生はそり、5・6年生はスキーをそれぞれ楽しんだ。
5・6年生の児童らはスキーの習熟度別にグループに分かれてそれぞれインストラクターの指導を受けた。初心者グループではまずスキーの付け外しや転び方の練習から。児童らは苦労しながら次第に雪の感触をつかみ、すぐにターンもできるようになるなど、子どもならではの上達ぶりを見せていた。上級者グループではストックを横にして抱えたり、ターンのたびに内側の足を浮かせたり、ストックを持たずに滑るなど、レベルの高い技にも挑戦した=写真。
同小は1年生のそり教室と3・4年生のスキー教室を26日に予定している。 -
学級編制懇談会
駒ケ根市教育委員会は赤穂南小学校(白鳥彰政校長)の06年度の新5年生(現4年生)の学級編制に当たり、現行の3学級を2学級とする方針を固め、16日夜、赤穂南小学校で懇談会を開いて保護者らの理解と協力を求めた。
懇談会には中原稲雄教育長、小林晃一教育次長、小松政文こども課長、白鳥校長が出席し、集まった保護者約70人に対しスライドなどで説明した=写真。説明された案は、06年4月からの新年度に際して現状の3学級を37人ずつの2学級とした上で、担任1人が学級を受け持つ現体制から、2学級に各1人の担任がつき、1人のTT(ティーム・ティーチング)教諭が両学級を指導する3人体制に移行する竏窒ニいうもの。3人体制の利点として▽一学級の人数が多い中学に進学する際の不適応=中1ギャップ=が緩和される▽各教諭の得意分野を生かした授業ができる▽複数の教諭によるきめ細かな指導が可能になる竏窒ネどが挙げられた。同小4年生の児童数は現在74人。
保護者からは「2学級では担任の目が行き届くか不安。今の3学級でせっかくうまくいっているのにわざわざ変える必要があるのか疑問だ」「複数の目で子どもを見てもらえるメリットもあり、2学級でもよいのでは」など、賛否双方の立場から意見が交わされたが、大筋では示された案に合意した。市教委は「基本的な方針は決定済みだが、今後新しい体制を運用していく上で意見や要望などがあれば検討して採り入れていきたい」としている。
市教委は今後の小学校の学級編制の基本的な方針として▽3年生までは30人規模学級▽3年生・5年生への進級時にクラス替えを実施▽高学年は40人学級とし、小人数指導やTTを実施▽6年進級時にはクラス替えをしない竏窒ネどを併せて示した。 -
赤穂南小で歯の授業
80歳になっても自分の歯を20本維持しよう竏窒ニ日本歯科医師会などが中心になって呼び掛けるキャンペーン「こども8020推進事業」の対象校として上伊那で唯一指定されている駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)で16日、5年3組の児童を対象にした歯の授業があった。講師は辰野町の歯科医で県歯科医師会地域保健部員の村上順彦さん。村上さんは歯の役割や、よくかむことの大切さをユーモアを交えながら説明し、かむことで脳が活性化される証明として記憶力のテストを行った。児童らに風景や動物などのスライド写真15枚を2セット見せ、この中に違うものが何枚あったかをチェックさせる。1回目のテストの後、2回目は児童らにガムをかませながら、別の写真を使って同じテストをすると、全員が1回目と同じか良い成績を挙げた。児童や見守る教諭らは「不思議」「これからはガムをかみながら勉強しよう」などと感心した様子で話し合っていた=写真。
5年生の残る2クラスも19日に同様の授業を受ける。同小は「歯の日」や「歯ッピータイム」を設けるなどして児童の虫歯予防に力を入れていて、05年には県歯科医師会が選ぶ「良い歯の学校」最優秀校にも選ばれた。 -
剣道部初けい古
宮田村剣道部(松崎
友善部長)の初けい古は15日、小学2年から一般までの部員、指導者約40人が参加し、宮田村体育館で行った。
正座、黙想、上座礼、相互礼に続き、松崎部長は「すばらしい天気のもと、初けい古ができ、お日さまや父兄に感謝したい。大きな声を出し、元気に、力いっぱいけい古に励み、06年をスタートさせよう」と気を引き締めさせた。部員を代表し、田中朝陽君(小学6年)は「練習を休まず、頑張ります」と新年の決意を述べた。
「礼儀を正しく、時間を守る、約束を守る」-など5つの誓いを唱和し、発声けい古や準備運動を行った。
また、素振り30回、面と小手をつけ、学年別に、打ちこみ、切り返し、基本打突などの気合の入ったけい古で汗を流した。 -
環境美化推進連合組合長会
駒ケ根市は13日、06年の第1回環境美化推進連合組合長会を市役所で開いた。市内各区の新組合長ら26人が出席して市職員らと初顔合わせをし、中原正純市長から委嘱状を受けた=写真。出席者はそれぞれ自己紹介をした後、担当者から廃棄物の処理体制などについて詳しく説明を受けた。選考の結果、同組合長会の会長に松下政久さん=町三区、副会長に鈴木忠良さん=菅沼、監事に大沼光明さん=北割一=がそれぞれ選出された。
環境美化推進連合組合長は次の皆さん。
◇赤穂▽南割=小林勝▽中割=小林善泰▽北割二=伊藤一一▽北割一=大沼光明▽小町屋=小林成烝▽福岡=久保田治彦▽市場割=清水弘▽上赤須=伊藤和明▽下平=小田原稔▽町一=松本靖夫▽町二=清水茂夫▽町三=松下政久▽町四=大木島勝宣▽上穂町=春日賢治
◇中沢▽吉瀬=鎌倉幸雄▽永見山=北原幸男▽菅沼=鈴木忠良▽下割=林正俊▽中割=竹村啓治▽上割=北澤統▽中山=伊藤喜彦▽大曽倉=下平稔▽中曽倉=宮脇義徳▽本曽倉=國枝文永▽原=瀧澤茂明▽南入=小島美洋
◇東伊那▽東伊那=市村重實 -
青少年ふくしの集い
駒ケ根市社会福祉協議会は14日、青少年ふくしの集いをふれあいセンターで開いた。市内の小中学校・高校生ら約120人が参加し、この1年間に取り組んできた福祉活動などについてそれぞれステージで発表した。
中沢小3年生は総合的な学習の時間に老人介護施設竜東やまびこ園を訪問したことについてスライドを交えながら「お年寄りの喜ぶ顔がうれしかった」「体の不自由なお年寄りのことが少し分かった。これからも続けたい」などと代わる代わる感想を発表した。
赤穂小のふれあい交流委員会と4年3組は、全校ふれあいの日で身体障害者を学校に招いて話をしてもらったこと、特別養護老人ホーム・エーデルこまがねを訪問したことなどを発表し、アルミの空き缶回収で得た1万円を社協に寄付した。受け取った堀勝福事務局長は「皆さんの気持ちに感謝します。善意銀行に積み立て、困っている人たちのために有効に使います」と礼を述べた。 -
町一区子ども会お汁粉会
駒ケ根市の町一区子ども会(堺沢良枝会長)は14日、今年最初の行事、お汁粉会を赤須町地域交流センターで開いた。区内の親子ら約70人が参加し、母親らの手づくりの甘い汁粉をたっぷりと味わった=写真。子ども達は「おいしい」と言いながら無中になって汁粉をほお張り「たくさんつくったからいっぱい食べてね」との呼び掛けに応じて何杯もお代わりを繰り返していた。
汁粉ができるまでの間、子ども達は数人ずつ集まってはトランプやかるた、百人一首などで遊び、歓声を上げながら正月の一日を楽しく過ごした。
汁粉会は子ども会が創設された1975年の翌年から30年以上にわたって途切れることなく続いている正月の行事。時に雑煮会に形を変えながらも、毎年連綿と受け継がれてきている。 -
赤穂小宿泊体験学習
駒ケ根市の赤穂小学校5年3組(担任・浦野紀子教諭)は13・14日、同市東伊那の農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」で宿泊体験学習を行った。30人の児童が参加し、もちつきや繭玉づくり、どんど焼きなど正月の伝統行事を通じて地域の文化に親しんだ。
13日の夕食は全員で協力してカレーライスを作った=写真。「クラスの行事などで何度も作った」と言うだけあって、包丁を持った児童らは慣れた手つきで野菜を切ったり皮をむいたりしていた。
14日は朝から保護者も合流してもちつきをした。もち米は昨年、児童らが学校の田んぼで育てた伝説の米といわれる白毛もち米。代わる代わるきねを振るってもちをつき上げ、昼食にあんやきな粉でほお張った。
親子らは繭の豊作を願う小正月の伝統行事、繭玉つくりも体験。できた上がった繭玉はクラスと各家庭に思い出の土産として持ち帰った。 -
シルクミュージアムで繭玉つくり
駒ケ根市のシルクミュージアムで13日、繭の豊作を祈る小正月の伝統行事、繭玉つくりが行われた。館内の体験工房で繭を使った工芸作品づくりの指導をしている桑の実の会(矢沢たえ子会長、6人)のメンバーや、竜東やまびこ園の利用者の家族など約20人が参加。米の粉を丸めて繭玉をつくり、カシノキの枝に刺して蚕の無事成長と繭の豊作を祈った=写真。繭玉は18日ごろまで館内に展示される。
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第1回農政組合長会
駒ケ根市は13日、06年第1回の農政組合長会を市役所南庁舎で開いた。市内34農政組合から32人の新組合長が出席。市職員らとの初顔合わせをし、担当者から営農センター事業や06年度の生産調整、災害時の対応などについて説明を受けた。赤穂地区、中沢・東伊那地区の各正副会長らによる選考の結果、会長に金田伊佐男さん=赤穂北割一、副会長に中村利明さん=東伊那=がそれぞれ選出された。
農政組合長は次の皆さん。
◇赤穂▽南割=竹上俊隆▽中割=北村信之▽北割二=清水丈明▽北割一=金田伊佐男▽小町屋=米山良司▽福岡=小林卓爾▽市場割=小松俊三▽上赤須=原羊八▽南下平=中城数久▽北下平=宮澤佑一▽町一=松崎彰▽町二=宮澤幸夫▽町三=宮澤基和▽町四=井上順次▽上穂町=久保村宗平
◇中沢▽吉瀬=遠山弘幸▽永見山=林正一▽菅沼下=滝澤正男▽菅沼上=寺平傳▽下割=北原淳三▽中割下=宮下兼秋▽中割上=平沢智明▽上割=佐藤豊▽中山=滝澤誠▽大曽倉=下平茂隆▽中曽倉=竹村勝美▽本曽倉=堀内幸一▽原=下島修▽南入=北沢和昭
◇東伊那▽伊那耕地=村上英登▽栗林=草深正芳▽火山=下平卓史▽塩田=森田稔▽大久保=中村利明 -
紅白シクラメン、新春からめでたいね
駒ケ根市福岡の民家で育てている白いシクラメンに1つだけ赤い花が咲き「紅白とは、新春からめでたい」と家人を喜ばせている。
このシクラメンは04年12月飯田市内の花店から購入したもので、最初の年は赤い線が1本入った変わり花が1つ咲き、夏は上部は枯れたが、秋、水を与えると復活し、11月末ころから白い中輪の花が次々と咲き、年末には、白花の中から赤い花が1つだけ咲いたという。 -
小学生声掛け事案解決
11日午後、駒ケ根市の赤穂高校西の路上を下校していた赤穂小学校の3年生と4年生の女子児童が、通りかかった高校生風の男2人にすれ違いざまに脅すようなことを言われ、驚いて近くの自宅に逃げ込んだ事案を捜査していた駒ケ根署は13日、この高校生が近くにいた友人に向かってしゃべった言葉を小学生らが勘違いしたものと断定した。高校生らは危害を加えるつもりはまったくなかったという。
同署は学校関係者に対し、児童へのあいさつなどの際には言動が誤解を受けないように指導するよう文書で通達した。 -
禁煙貯金を寄付
駒ケ根市赤穂市場割の農業福澤哲男さん(80)は12日、市役所を訪れ「たばこを吸ったつもりで」1日300円ずつ1年間貯金した10万円を市社会福祉協議会に寄付した。福澤さんは「市長には嫌みになるかもしれないが竏秩vと話しながら笑顔で寄付金を手渡した=写真。ヘビースモーカーの中原正純市長は「禁煙の努力と寄付の志に敬服する。市は健康づくりに力を入れているが、その模範だ。これからもご自愛を」と感謝の言葉を述べた。
福澤さんは18歳からたばこを吸い始め、毎日40本を吸っていたが23年前、初孫ができたのをきっかけに一念発起して禁煙に成功した。貯金は05年の正月から焼酎の空き瓶を使って始め、今年も続けている。 -
高原美術館で年賀状展
駒ケ根高原美術館は06年年賀状展「芸術(アート)事始めExhibition2006・明日に向かってほえろ!」を29日まで本館1階ロビーで開いている。入場無料。
美術館の募集に応募した中学生から一般の年賀状約160枚が展示されている=写真。ちぎり絵や木版画などそれぞれ工夫を凝らした美しい作品に交じって、草間弥生、木下五郎、浜田知明、安達博文ら館内展示作品の作家から寄せられた芸術的な年賀状も並ぶ。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
第1回区長会
駒ケ根市は12日、06年第1回の区長会を市役所で開いた。市内全27区のうち26区の新区長が出席。中原正純市長はじめ市の幹部職員らと初の顔合わせをし、担当課長らから行政全般にわたっての説明を受けた。区長会長には山田近美さん=町四区=が、副会長には木下眞さん=中沢中割、唐澤一夫さん=東伊那=がそれぞれ選出された。木下さんは「浅学非才で務まるかどうか心配だが、皆さんの力をいただき、地域と行政のパイプ役として一生懸命務めたい」とあいさつした。
中原市長は「今、市は協働のまちづくりを進めている。各地域を代表する区長の皆さんには大いに助言、提言をいただきたい」と述べた。
06年の各区長は次の皆さん。
◇赤穂地区▽南割=堺澤清人▽中割=中村雅典▽北割二=小林治男▽北割一=福島紀六▽小町屋=伊藤智敏▽福岡=福澤千里▽市場割=清水春雄▽上赤須=気賀澤幸一▽下平=宮下定雄▽町一=澤田正一▽町二=小松愼司▽町三=山田佳正▽町四=山田近美▽上穂町=気賀澤徳義
◇中沢地区▽吉瀬=吉瀬修▽永見山=北原秀美▽菅沼=塩澤昌壽▽下割=竹村政利▽中割=木下眞▽上割=竹村澄男▽中山=北澤喬夫▽大曽倉=木下健一▽中曽倉=宮脇博一▽本曽倉=上村秀一▽原=下島健治▽南入=小島美洋
◇東伊那地区▽東伊那=唐澤一夫 -
小学生に声掛け
11日午後3時30分ごろ、駒ケ根市の赤穂高校西の路上を下校していた赤穂小学校の3年生と4年生の女子児童が、通りかかった高校生風の男2人にすれ違いざまに脅すようなことを言われたため、驚いて近くの自宅に逃げ込んだ。2人に実害はなかった。
駒ケ根署によると児童らに声を掛けた2人組はいずれも身長175縲・80センチぐらいの高校生風で、一人は胸に白の龍か怪獣のような絵が入った黒色ジャージに黒のだぶだぶのズボンをはき、頭髪はスポーツ刈り。もう一人は胸にアルファベットのプリント文字が入った黒のトレーナーに黒ズボン、頭髪は茶色混じりで濃紺の手提げかばんを持っていた。
赤穂小は12日に終了する予定だった学期始めの集団登下校を27日まで延長することを決め、12日保護者らに文書で連絡した。
管内では1年前の1月25日、赤穂小の男子児童が何者かに刃物で切り付けられる事件が起きているほか、児童などへの声掛け事案が度々発生していることから、同署は学校関係者などに対し注意するよう呼び掛けている。 -
赤穂小体育館工事順調
駒ケ根市立赤穂小学校(高野普校長)の新体育館建設工事が順調に進んでいる。3月23日に予定している卒業式には何とか間に合う見込み。
05年5月に始まった工事は終盤に入って既に外観は完成に近く、現在内装などの工事にかかっている=写真。市教育委員会は「工事は12月にやや遅れ気味だったほかはまったく順調。3月の卒業式までには予定通り完成できそうだ」と話している。
新体育館は延べ床面積1560平方メートル。アリーナのほか更衣室、トイレ、器具庫、2階ギャラリーなどを備える。総事業費は4億1340万円。
1966年から使用されていた旧体育館は耐震基準に満たないため05年4月に取り壊された。 -
赤穂小4・6年スキー教室
駒ケ根市の赤穂小学校4・6年生のスキー教室が12日、駒ケ根高原スキー場で行われた。色とりどりのスキーウエアに身を包んだ児童らは快晴・無風の絶好のコンディションに恵まれた白銀のゲレンデで、歓声を上げながら雪の上に思い思いのシュプールを描いていた=写真。
習熟度別にグループに分かれた児童らはそれぞれインストラクターの指導を受けながらスキーを楽しんだ。初心者はスキーの付け外しや転び方の練習から。慣れないスキーとあって、雪の上に倒れたまま起き上がれない児童の姿も見られた。
上級者は早速リフトに乗ってゲレンデ頂上へ。「気持ちいいー」などと叫びながらスピードを出して友達と競争しながら何度も滑り降りていた。
同小は2月1日に3・5年生のスキー教室を、10日に1年生のそり教室を、24日に2年生のスケート教室をそれぞれ予定している。 -
自ら歌った1547曲のCDを寄贈
施設にいるお年寄りたちに少しでも楽しんでもらえたら竏窒ニカラオケに合わせて歌った1547曲収録のCDを製作。昨年末、駒ケ根市社会福祉協議会などに7セット寄贈した。曲は1895(明治28)年から04年までの日本の曲。歌謡曲を中心に軍歌、フォーク、ポップスなど幅広い。
◇ ◇
駒ケ根市の中心商店街の一角にあるカラオケハウス「アリーナ」の店主。
「以前は電子部品製造企業の品質管理部門で働いていました。ところが海外への転勤の話が出てきた。どうしてもそれが嫌で」94年に退職。自宅の敷地内で駐車場がなくてもできる商売を竏窒ニ考えた末に今の店を開店した。「もともと音楽は好きだったから良い選択だったと思ってます。若いころは喫茶店の経営にあこがれたこともあったしね。親に反対されてあきらめましたが…」
歌は以前から好きで、カラオケ大会に出て優勝を争ったこともある。店を始めてからは商売柄、毎晩歌うので持ち前の柔らかな美声にさらに磨きがかかった。
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人前で歌うのは平気だが、録音のために誰もいない店の中で一人マイクに向かって歌う時は、間違えてはいけない、聴く人のために少しでも良い歌を歌いたい竏窒ニ極度に緊張するという。「それに年のせいか最近涙もろくなってきてね。戦争の歌を歌う時なんか、体験もないのに情景が目の前に浮かんできて感極まり、声が震えて歌えなくなっては何度も何度も録音し直したこともある。沖縄戦の悲惨さを歌った『さとうきび畑』なんかがそうでした」
個人的に好きなのは昭和30年前後の歌。美空ひばり、フランク永井、春日八郎、三橋美智也などだ。「本当はポップス調の曲はなるべく避けたかったんですよ。つい演歌調の小節が出てしまうものですからね」
明治や大正などの古い曲はもう聴くことができないものも多く、メロディーは記憶が頼りだったが「父が音楽が好きでよく聴いていたせいか、けっこう知っていました。今になって感謝しています」。
「2年前にも約1千曲入りのCDを6セット寄贈したんです。その時に録音できなかった曲や新しい曲を加えて今回の1547曲になった。でもこれ以上増やすのはもう無理でしょうね。近頃の新しい歌はあんまり歌う気にならないから」
(白鳥文男)