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シェフの求める食材は
中川村文化センターで19日、大阪市のイタリアンレストラン「トラットリア パッパ」のオーナーシェフ、松本喜宏さんを講師に「こだわりのシェフの求める食材」講演会があった。中川村営農センター主催。
約30人が聴講。この中で、松本さんは「料理人が欲しいのは安全でおいしい野菜、つまり生産者が食べている物。おいしい野菜とは、味がはっきりしていること。マイルドでなく酸味が強い、苦味があるとか、甘みのある、味の濃いもの」と述べ、中川村の食材について「リンゴ、モモはデザートに、アスパラはサラダ、パスタに利用している」と話した。
また、「大企業の薄利多売の安売り合戦に対し、個性的な店づくりで差別化している」と最近のレストラン業界の動向に触れた。
農業生産者への要望に▽安全でおいしい野菜▽運送会社との交渉し、送料を安く▽包装の簡素化▽こまめな情報発信-などを挙げた。
この後、農家が持ち込んだ食材のサンプル、ブナシメジやドラゴンフルーツ、トウガンなどについて、食材としての可能性を示唆した。 -
わらぞうりづくり講座
地域に伝わる文化を青年海外協力隊の候補生らに知ってもらおうと駒ケ根青年会議所(塩澤和彦理事長)国際化まちづくり委員会は15日、駒ケ根青年海外協力隊の候補生を対象にした「わらぞうりづくり講座」を協力隊訓練所で開いた。候補生ら約50人が参加し、昔ながらのわらぞうりの作り方を学んだ。
講師として指導に当たったのは、わら細工を通じて地域に貢献する活動を行う「わらじクラブ」の北原甲子三代表ら3人。北原さんは「皆さんが派遣国に行った時にこのぞうりづくりが何かの役に立つといいね」と話し、わら製よりも丈夫で外観もきれいな、細布を使ったぞうりの作り方を指導した。
候補生らは北原さんらが教える縄の巻き方などに「分からない窶煤vと四苦八苦しながらも懸命にわらぞうりづくりに取り組んでいた=写真。 -
飯島区議が林道でボランティア
飯島町飯島区(竹俣栄二郎区長)の区会議員16人は11日、横根山林道や御座松キャンプ場で投げ捨てられたごみや空き缶拾いをした。
夏の行楽シーズンが終わり、与田切渓谷の紅葉が始まる前に行われる、区議の環境整備活動は、15年以上続いている恒例のボランティア。
大正新田公園に集合した区議らは、3班に分かれ、キャンプ場内、マス池南から浄水池まで2キロ余の林道、両サイドの区有林に不法投棄されたごみを拾い集めた。
集まった軽トラック2台分のごみは分別し、処理した。
竹俣区長は「年々ごみが減っている。周りの区有林をきれいにしておくと、不法投棄も少なくなる」と話していた。 -
100歳の敬老訪問
飯島町の高坂宗昭町長は15日、今年100歳を迎える町内の2人を敬老訪問。本人に国や県、町からの祝い状、記念品などを手渡し、長寿を祝った。
岩間の横山よ志美さんは7月に100歳を迎えたばかり。在宅としては町内最高齢になったが、足腰も元気で、自宅玄関まで町長を出迎えた。
「100歳には見えない」と町長もびっくり。少し耳は遠くなったが、ハッキリと受け答えしていた。
ジャイアンツのファンで、テレビで野球観戦するのが日課。相撲中継や歌番組も楽しむ。天気が良い時は庭に落ちた葉なども拾う。
早くに1人息子や夫を亡くしたが、現在は7人家族。小学校や保育園に通うひ孫たちのことに話しが及ぶと「かわいい」と目を細めた。
「立派な明治女だと思う」と嫁の純子さん。町長は「体に気をつけて、これからもお元気で」と話しかけた。
この日は、親町の大野カンさん宅へも訪問し、100歳の節目を祝福した。 -
県最古の二十世紀梨たわわに
飯島町本郷の桃沢匡行さんの果樹園では、1926年(大正15年)に植栽した、長野県では最も古い、樹齢80年余の二十世紀梨が今年も収穫の時期を迎えた。
長野の梨を興したといわれる匡行さんの父、匡勝さんが農林省園芸試験場で研修し、帰郷後、植栽し、風に強く、花付きの良い桃沢式杯状棚仕立てを確立し、全国に普及させた。
当時、植えられた二十世紀梨は現在、18本残っている。写真の木は樹間18メートル×14メートル、幹周1・9メートル。着果数は最盛期は3000個余だったが、今は2000個弱に抑えているとか。
桃沢さんは「近年、みずみずしく、さわやかな甘さの二十世紀梨が見直され、作付けが増え始めた。今年は玉伸びもよく、糖度も十分」と話していた。 -
小・中学生防犯ポスター審査会
県防犯連合会、県警察本部が小学4年窶白・w3年生を対象に募集した防犯ポスターの審査会(駒ケ根警察署管内)が13日、駒ケ根署で行われた。寄せられた227点の作品をアイデア、オリジナリティなどを基準にして審査した結果、県審査に送付する6点と、伊南防犯連合会賞入選作46点が選ばれた。
審査に当たったのは赤穂高校美術科教諭の宮尾千恵里さんのほか駒ケ根署の向山静雄署長、大日向明次長ら5人。審査員は「これは標語がいいね」「よく目立つ色だ」「良いポスターが多すぎて困るな」などと話しながら苦労して作品を選び出していた=写真。
県審査は10月に行われる。伊南防犯連合会賞入選作品は年末特別警戒期間中、管内の市町村を巡回するポスター展に展示される。
入選したのは次の皆さん。
◇県出品作品=桐山はるか(飯島小4)百瀬大夢(赤穂小5)林聖也(飯島小6)田中咲貴(飯島中1)松下菜美(宮田中2)川頭匠(赤穂中3)
◇伊南防犯連合会賞▼金賞=藤澤拓也(飯島小4)門平真歩(中沢小5)湯沢かりん(赤穂南小6)北澤杏奈(宮田中1)保科蘭(宮田中2)冨田実花(赤穂中3)▼銀賞=金堂茜音、芦部賢太(以上飯島小4)馬場彩乃、伊東玲菜、那須野美月(以上赤穂小5)下島仁美、前沢優圭(以上赤穂小6)亀田明希(赤穂南小6)酒井佑貴(飯島小6)佐々木亜依(赤穂中1)木下沙弥佳(宮田中1)久保口聡(飯島中2)湯沢奈央美(宮田中2)中原景、中嶋智貴(以上赤穂中3)▼銅賞=高坂道明、池上美和、小林亮輔(以上飯島小4)吉美桃子、米澤実花(以上中沢小5)原夢芽帆、小田切春香(以上赤穂小5)北原結奈(赤穂東小5)飯塚優帆(赤穂小6)北原芙那美(中沢小6)野中将大、田中みどり(以上宮田中1)横山今日子(飯島中2)松尾沙紀(赤穂中3)▼佳作=吉岡祐貴(飯島小4)竹内珠陽(七久保小5)丹羽夏輝(飯島小5)望月愛里(赤穂小5)宮下穂波(中川西小6)石口真衣(赤穂小6)竹村歩(中沢小6)池田匠太(赤穂中1)倉田廉(赤穂中2)片桐夕貴、小松由季(以上飯島中3) -
風の谷絵本館の津金明さん
飯島町の広域農道、与田切橋手前を東に下ると、白いとんがり屋根、風見鳥がちょっこんと乗ったメルヘンチックな建物が目を引く、風の谷絵本館である。
「絵本のすばらしさを子どもたちに知ってもらいたい。子どもがが絵本を読むきっかけになれば」と8年余りの歳月をかけて、リサイクル品を集め、ほぼ手作りで建設、00年秋開館。20年がかりで集めた3000冊の絵本を並べた。
「ほそぼそやっているうちに丸4年。親子連れを中心にいろいろの人が訪れ、絵本の世界を楽しみ、絵本を通して、人と人とのつながりが広がっている」と笑顔。
黒光りのする床は、旧飯島保育園舎の床のリサイクル「何千人もの子どもたちの思いが染み込んでいる」。民家の座卓、公民館の解体材や、旧役場の下駄箱、文書箱などをもらい受け、むくの木にこだわった癒しの空間は、だれでも優しく受け入れ、楽しい読書への入口になっている。
中川村生まれ、子どもの頃は天竜川や野山を駈け回って遊んだ。高校卒業後、上京し、結婚し子どもに恵まれたが「山に見える、自然環境豊かな場所で子育てをしたい」とUターン、25年前、飯島町山久に移り住んだ。
絵本との出会いは23年前、「伊南子どもの喜ぶ本の普及会」で絵本の読み聞かせを聞き「絵本の中にすごいものがある」と気付き「絵本は奥深く、じわと胸に染みる。かわいく、しっかり書けている」と感動。以来、絵本作家の講演会があると聞けば、長野でも松本にでも出掛け、好きな絵本を手当たり次第買い集めた。絵本がどんどん増え「絵本館を作りたいと妻に相談したところ、『つくればいいじゃん』の一言で心が決まった」
資金がなく、基礎工事から手作りで始めた。本業が住宅サッシの販売で、多少、建築方面に知識もあり、友人に協力してもらいながら、建設を進めた。途中、中だるみの時期もあったが、00年秋に、編集者で絵本作家の松井友さんの講演会を予定しており「最後は友だち5、6人がかけつけ、壁を塗ってくれて、オープンにこぎつけた。建物が完成したことで、達成感を味わった」と話す。
長男が8カ月の時から「お父さんの読み方は遅いから自分で読む」といいだすまで、毎晩読み聞かせをしたという経験から「お父さんやお母さんが自然の声で、毎晩、絵本の読み聞かせをしていると、子どもは本好きになる。字を習っているから、自分で読みなさいというのは禁物。読んでもらうと、心に深く入る」。
3千冊余の蔵書の中から好きな本、心の残る絵本を数冊挙げるのは難しいとしながら「『ちいさなおうち』は40年前に書かれたアメリカの本、時間の流れがゆっくりとまらず、しっかり書けている。『もこもこ』は擬音の面白さ。『おおはくちょうのそら』は家族愛を描いた秀作」。
また、絵本館では人と人とのつながりの中から絵本作家、編集者の講演、インド音楽など各種コンサートなどにも取り組む。維持費を捻出するために、軽食喫茶も営む。メニューは飲物と日替わりランチ。有機栽培の米、野菜、天然酵母のパンなど野菜中心に安全、安心にこだわった食事を提供する。
開館は午前11時-午後6時(夏は7時まで)。休館は水・木曜日。(大口国江) -
一般質問から
##(見出し(1))
水中花火は継続を一般質問飯島
##(見出し(2))
飯島町の高坂町長は12日、町議会一般質問で「財政は厳しいが、千人塚さくら祭りの水中花火は継続できるように努力したい」などの考えを示した。
竹沢秀幸議員が「町商工会の千人塚桜祭り反省会で、財政事情やメリットがダイレクトに見えにくい、駐車場問題もある。06年は一旦中止したらどうかという意見もあり、会員の意向を聞き、方向づけると聞いたが、町長の考えは」と質問。高坂町長は「水中花火をメーンとする千人塚桜祭りは、町内外の人々に人気があり、飯島の春の風物詩として、定着している。財政的には厳しいが、継続できるように努力したい」と答えた。 -
一般質問から
##(見出し(1))
大課大係制導入を検討、一般質問飯島
##(見出し(2))
飯島町の高坂町長は12日の町議会一般質問で、機構改革に触れ「06年度から大課大係制の導入を検討」などの考えを示した。
織田信行議員が自立のまちづくり選択後の町民の意識と今後の町政について質問。高坂町長は「ふるさとづくり計画の中で、05年度は内部努力による改革を進めている。住民負担増や町単独給付の廃止などが始めれば、厳しさを実感してもらえるのでは」と話した。
また、「少子高齢化に伴う経費の増加、一般財源の減少、特に地方交付税が厳しくなる。25%人員を削減し、職員百人体制に持っていく。大課大係制を導入し、産業振興課を本庁舎に移し、教育委員会を文化館にまとめ、連携強化し、経費削減に努める」などの考えを示した。 -
2園で運動会
さわやかな秋晴れとなった11日、飯島町の保育園のトップを切って、東部保育園と本郷保育園で運動会を行った。
このうち、東部保育園は準備体操に続き、年少から年長までそろって「かごをめがけて(玉入れ)」。年少親子が馬になって走り、ニンジン(菓子パン)をゲットする「走れ、マキバオー」。年中親子が手を見て、お父さん、お母さんを当てる「みーつけた」と続き、全園児が心を1本の綱に託し、懸命に引いた「綱引」など、15プログラムを楽しんだ。 一方、本郷保育園では、子どもを1輪車に乗せて走ったり、ストローが菓子を吸い寄せ、子どもに食べさせる「ごはんですよ-」。園児と小学生が協力しあった「玉入れ」、リズム「なかよし音頭」など14プログラムに快い汗を流した。
両園の保護者らは親子競技や保護者競技に駆り出されたり、ビデオを回し、我が子のベストショットを狙って、シャッターを押すなど、大忙しだった。 -
いいちゃんまちづくり協議会研究集会
飯島町のいいちゃんまちづくり連絡協議会は10日、飯島文化館で、研究集会を開き、飯島中学校AET、マシュー・キング・マットさんのギター演奏を交えた講演に耳を傾け、分科会に分かれ、「環境」「世代間交流」「男女共同社会」をテーマに話しあった。
男女共同参画社会づくりに向け、諸問題に取り組み、住みよい飯島町を目指す同集会に、中学生を含む男女50人が参加した。
「飯島大好き」と題した講演で、マシューさんは「飯島町に住んで2年。美しい町をテーマに音楽を作った」とし、季節の移り変わりに感動し、生命の誕生から終わるまでを表現した曲を披露。次いで、三味線や琴など邦楽に共鳴し作曲した「夢」を演奏し「この曲は眠りの誘い、夢、パラダイスの3つのパートで構成している」と解説を加えた。
ほかに、ふるさとシカゴへの思いをつづった曲、飯島町の田園風景をイメージした曲などを演奏した。
参加者は1曲終わるごとに拍手を送り、美しい飯島町への思いを共有した。
この後、3会場に分かれ分科会。「環境」分科会では、町住民税務課の滝本英司課長を、「世代間交流」では、飯島保育園の森下鈴子園長を、「男女共同参画」は男女共同参画推進懇話会の湯沢敏美さんを助言者に熱心に話し合った。 -
七久保敬老会
飯島町七久保公民館は11日、05年度(第32回)七久保地区敬老会を七久保林業センターで開いた。招待された75歳以上482人中、140人の元気なお年寄りが出席、会食したり、演芸を見て楽しい一時を過ごした。
会には招待者をはじめ、高坂町長や地元町議らが出席。着席したお年寄りを前に、浜田安雄公民館長は「戦中、戦後の困難な時代を力強く生き抜き、地域の発展の礎を築いていただいた」と感謝し「今日の会が仲間づくり、友だちづくり、生きがいづくりにお役に立てれば」とあいさつ。
地元町議を代表し、宮下覚一議員の発声で乾杯、祝宴に移った。
お年寄りの嗜好に合わせて用意した料理にはしを運び、隣同士、杯を交わしながら、近況や体調について歓談した。
舞台では同区の趣味のグループの踊りや演歌体操、高齢者のカラオケが披露されたほか、大久保小学校3年生がパンチのきいた歌声で「運動会の歌」、ゆびあそびなど楽しいステージを繰り広げ、参加者からたくさんのおひねりが投げられた。 -
飯島中が球技クラスマッチ
飯島町の飯島中学校は9日、体育館などで3年生の球技クラスマッチを行い、体育授業の成果を披露するとともに、クラスの団結と意気を示した=写真。種目はバレーボールやバスケットボール、卓球、バドミントンの4種類。
選手らは懸命にボールを追い掛けて走りまわり、得点の度にハイタッチで仲間同士喜びを分かちあいながら、ゲームを進めた。
ギャラリーには級友が陣取り、クラス旗を掲げ「○○さん頑張って」「声を出して」と声援を送っていた。
2年生は12日、1年生は13日の予定。 -
EPОコンサート、満席の聴衆酔う
EPОデビュー25周年&小蕪亭コンサート10回記念の「EPОコンサート2005秋」が10、11日、飯島町七久保千人塚公園ギャラリー小蕪亭で開かれた。満席の聴衆は、声という楽器を生かし、時代や世代を越えた歌のあり方を模索し、進化し続けるEPОさんの歌に魅了された。
ギター伴奏の秋元カヲルさん作曲の「ウォールデン」でスタート。今の季節にぴったりの曲「音楽のような風」「小さな秋」。秋元さんのボーカルで「ことう」と続いた。
セラピストでもあるEPОさんは「だれにも言えない悩み、心の中に大きな固まりを持っていた。自分が乗り越えた体験を歌にした」と話し、「あの恋は二度と帰らない。死ん方がまし。愛をなくしても、でも生きている」と切々と訴え「生きていることは大丈夫」と「でも生きている」を歌い、聴衆を癒し、勇気づけた。
マイクなしの響きある声に、スリムでしなやかな動きが彩りを添え、秋元さんのギターがEPОさんの歌と一体になって至福の時を刻んだ。 -
飯島町議会9月定例会開会
飯島町議会は9日開会し、20日まで12日間開く。初日は条例3、決算認定7、補正予算7、組合規約の変更2の計20件を提案した。
このうち、一般会計補正予算は歳入歳出の総額に6000万円を追加し、歳入歳出のそれぞれを43億2600万円とするもの。
主な内容は地域防災計画策定業務230万円、財政調整基金積立2000万円、社会福祉基金積立1400万円、飯島東部保育園建設△8900万円(05、06年度事業割合変更による次年度繰越)、開発公社費2000万円(土地開発公社の赤字解消、健全財政維持に伴う補助金)-など。 -
飯島町老人クラブ連合ゲートボール大会
台風一過青空が広がった8日、飯島町本郷の本郷上グランドで、飯島町老人クラブ連合ゲートボール大会が行われ、8チームが参加、監督の指示のもと、1打1打真剣にスティックを振るい、優勝を目指した。
結果は次の通り
▽優勝=北街道(2)荒田(3)南街道(4)本郷(5)北町 -
高齢者敬愛訪問
「敬老の日」を前に
7日、飯島町の高坂町長と山田助役らは、2班に分かれ、米寿(88歳)を迎える55人の高齢者宅を訪問し、町からの福祉金、町社会福祉協議会の祝い金を贈り、長寿を祝った。
このうち、高坂町長の訪問を受けた中村美寿々さん(岩間)は「足の具合が悪いくらい。気が向けば、草むしりをしているので、『草かきばば』と言われている。若い人たちが、野菜を作るなど、健康に気遣ってくれる」と笑顔。
高坂町長は「戦前、戦後を一生懸命働いてきたのが、長寿の秘訣では。これからも、転倒しないように気をつけ、元気で長生きを」と激励した。
なお、15日には、百歳を迎える2人を訪問。国、県からの祝い状、記念品に合わせ、町、社協からの祝い金を手渡す。 -
亀山福治・ちず子夫妻
「子どもたちはお手玉を通じて、集中力が高まり、脳の働きが活発になる。体全体を使うので、高齢者の機能回復にも役立つ。お手玉は心と体を癒す」と効用を。
昨年4月、「伊那谷お手玉の会」を立ち上げ、福治さんが会長を務め、ちず子さんが技術指導に当り、2人3脚で、お手玉を通じて、青少年の健全育成に励む。
ちず子さんのお手玉との出会いは古い。子どものころ、姉や近所の同世代の友だちと「いちれつだんぱんはれつして:」と歌いながら、お手玉をつかむ「ちょっきり」、「3つ玉」などで、暗くなるまで遊んだ。
再び、柔らかい布の感触、軽やかなお手玉の音色に触れたのは、足を傷め、動けなくなった98年のこと。中川村の望岳荘で同病の女性に会ったことがきっかけ。「お手玉がリハビリにいいよと勧められ、日本お手玉の会の篠田啓子さん(飯田市)を紹介された」。
「お手玉が足のリハビリに役立つなんて」と半信半疑ながらも、以後、篠田さんが主宰するお手玉教室「南信おしなご会」に入り、すっかり、お手玉にのめりこんだ。
「篠田先生について、飯田市内の小学校に指導に行っているうちに、特注の杖でよろよろ歩いていたのが、杖なしで歩けるまでに回復した。病院では足しかマッサージしないが、お手玉の全身運動が効いたのでは」と分析する。
お手玉の腕も見る見る上達し、おしなご会では最上級の1級(上下伊那で2人のみ)、
全国お手玉協会の3段を取得した。これを機に、飯島町で「お手玉の会」を立ち上げたらどうかと、篠田さんに勧められ、福治さんが中心になって、2月準備会を持ち、広く会員を募った。
「反響が大きく、町内はもとより、伊那市、駒ケ根市からも集まり、うれしかったが、一方では責任も感じた」。4月に会員40人で設立。会の名称を「伊那谷お手玉の会」とした。
第3日曜日の「お手玉教室」を中心に、飯島町の子育て広場、フレッシュセミナー、飯島小学校の飯小タイム、駒ケ根市・岡谷市の移動図書館など、活動の範囲は広がり、お手玉愛好者は増加した。
今年3月、町教育委員会と共催で初めての「町民お手玉大会」を開催、子ども・一般合わせて120人が参加する大イベントになった。「よく、ここまで、輪が広がった。技術も格段に向上した。これも、会員をはじめ、支えてくださった皆さんのお陰と感無量だった」。
また、「障害を持つ男児がお手玉をすることで、改善された。おばあちゃんにお手玉を握らせているうちに、はしが持てるようになったという、喜びの声を聞くのが、1番うれしい」。
10月31日に、東京で、国際大会が開かれる。お手玉を通じて、世界の人々と交流できるのが、今から楽しみとか。
夫婦2人暮らし(大口国江) -
花のある風景コンクール
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「第12回花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。雨の中、花機構企画情報部会委員や写楽会の代表など委員9人が、町内26団体・個人(地域17、事業所5、個人4)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。結果は各部門を通じて、最も優秀な町長賞に土村幸子さん(田切)の花壇が輝いた。
▽花の美観性(美観性・デザイン)▽花壇の規模▽生育状況▽徐草等の状況▽景観との調和-の5項目で審査、各部門で金、銀、努力賞のほか、審査員奨励賞を選んだ。
結果は次の通り
◇個人の部▽金賞=林基司▽銀賞=中村昇子▽努力賞=森脇眞一◇地域の部▽金賞=岩間花の会▽銀賞=北河原耕地、飯島小学校▽努力賞=田切公民館、七久保小学校緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館、JA上伊那飯島給油所▽努力賞=こまくさ園、芳和精機◇審査員奨励賞=25点
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ふれあい広場にぎやかに
飯島町社会福祉協議会などが主催する「第13回飯島町ふれあい広場」が4日、飯島町地域福祉センター「石楠花苑」で開かれ、残暑の中、多くの町民が訪れ、ステージ発表やちびっこ広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、「福祉の心」を培った。
食改や母子協、身障協、こまくさ園家族会など各種団体が物品や食べ物を販売するテントを並べた。養護学校や特殊学級の児童が手作り品のブースを開設、ちびっこ広場ではマジックプレートづくり、かなづちの音を響かせていすづくりなどもにぎやかに行われた。
軽食、喫茶コーナーでは無料サービスのかき氷、わたあめに長い列ができ、多くの町民はカレーで食欲を満たした。
ふれあいステージは伊那養舎子太鼓の勇壮な「弾打」で幕開け、飯島中学校の吹奏楽、車いすダンスグループは軽快に車いすでルンバ、チャチャチャを踊った。ほかに大正琴や踊り、歌、手話、マジックなど18プログラムを楽しんだ。 -
蟹沢かつひろさんコンサート
伊那谷を中心に活動するシンガーソングライター、蟹沢かつひろさんは27日夜、飯島町七久保ギャラリー小蕪亭で「平和を永遠に愛す」-をテーマに「ギター弾き語りコンサート」を開いた。平和を愛する会主催。
「人はひとりで生きていかなくてはならないのか」と切々と訴える「ひとり」でスタート。「昔のことを思い出す、君の澄んだ瞳」と呼び掛ける「ひとみ」と続いた。
永久に平和を希求する「時を越えて」、湾岸戦争をきっかけに作ったという反戦歌「NО WAR」を披露した。
ほかに、すばらしい自然に恥ないように、しっかり生きていこうと歌う「伊那谷に生まれ育ち」、ハーモニカが入り、元気の出る「旅立ち歌」など17曲をたっぷり聞かせた。 -
アートクラフト展
#飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で7日まで「花と緑で楽しむアートクラフト展」が開かれている。主催・吉沢麻由美と仲間たち。
自然の美しさをそのまま写しとって、デザインする新しいアート、ネイチャープリントの開発者、杉野宣雄さんの新作作品や、インストラクター、受講生ら24人の160点がずらり。
原色の押し花を専用の転写シートに加工し、びんやハンカチ、インテリアフレームに取り入れたアイデアいっぱいの作品が並んだ。
また、会場ではネイチャープリントワークショップ、吉沢麻由美さんを講師に、ネイチャープリント体験会もあり、多くの来場者が色素だけを台紙に染める不思議な世界を体感している。
体験会は毎日午前11時-午後1時、参加費1500円。事前申し込みが必要。
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本郷地区住民協定説明会
飯島町の本郷公民館で1日夜、本郷地区伊南バイパス沿道景観形成等住民協定の初めての説明会があった=写真。協定案対象者やバイパス建設事業本郷地区対策委員ら約40人が出席し、町から先進の飯島地区の状況の説明を受け、本郷地区の方向や協定者の範囲、策定委員の選任について話しあった。
協定区域(案)は南は本郷ふるさと農道・国道交差点、北は与田切橋南までの約680メートル、バイパス敷地から両サイド60メートル以内で、面積約6・6ヘクタール、地権者31人。
説明会では町建設課が、昨年12月に締結した飯島地区景観形成・土地利用住民協定書を例に、住民協定の目的、協定区域、協定内容、土地利用基準、協定者の組織について説明した。
参加者からは「バイパスがらみで、家の移転新築をはじめたが、協定に該当するのか」「既存の野立て看板はどうなるのか」などの質問があった。
今後、今回選出された策定委員7人を中心に、協定区域、対象者の決定、協定内容を協議し、来年3月、締結を目指す。 -
地域食材の日
飯島町の3小中学校は1日、新鮮で安心、県産ほぼ百%の食材を用いた給食で、長野県や飯島町の良さを実感し、児童、生徒の食べ物や農業への関心を高める「地域食材の日」を実施した。
このうち、飯島小学校では、キュウリ生産者の杉原和男さん=山久=、スイカ栽培の羽生章二さん=岩間=、カボチャを低農薬で栽培する米山節子さん=本郷=、ニンジンをぼかし堆肥で栽培する唐沢義一さん=石曽根=を招き、4クラスに分かれ、野菜中心の給食を囲んで交流を深めた。
この日の献立は、米山さんのカボチャ、唐沢さんのニンジンがたっぷり入った夏野菜カレー、塩イカのサラダ、すずらんハウス(駒ケ根市)の飲むヨーグルト、ごはんは飯島町産のコシヒカリを用い、デザートは飯島町の幸水ナシを用意した。
このうち、カボチャ生産者の米山さんを迎えた4年1組(土橋浩一郎教諭、28人)では、自分たちも畑でキャベツを栽培しているとあって、「野菜を作る時、気をつけていることは」「虫がついたら、どうするの」など、日ごろ疑問に思っていること、困っていることなどを率直に聞いた。
米山さんは「野菜栽培は土が大事、化学肥料を使わず、堆肥で栽培している。危険でない農薬を使って、回数は2回までとしている」と具体的に答えた。
この後、児童らはおいしい給食を味わいながら、生産者の苦労、食べ物の大切さをかみ締めた。 -
駒工の存続を求める伊南地区決起集会
県教育委員会が6月、駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するなどとした高校再編整備候補案を公表したことを受け、伊南4市町村と各教育委員会、議会、小中学校PTA、駒工同窓会らでつくる「駒ケ根工業高校を育てる会」は31日「駒工の存続を求める伊南地区決起集会」を駒ケ根市文化会館で開いた。呼び掛けに応じた市民ら約200人が集まって意見を交わし、県教委に対して再編案の白紙撤回を強く求めることなどを柱とする集会宣言を採択した。
参加者からは「県教委は地域の状況をまったく考えていない。一刻も早く再編案の白紙撤回を」「製造品出荷額が県下10地区で2位という上伊那の物づくりを支えてきた工業高校をなくしてしまうわけにはいかない」「第3通学区推進委員の14人中6人が諏訪地区というのは不公平だ。到底納得できない」など、統合は絶対反対とする意見が相次いだ。
駒ケ根工業高校は1942年、赤穂農商学校福岡農場として発足、61年に工業課程が新設され、64年に赤穂高から分離独立した。現在は機械、電気、情報技術の3科に計約330人の生徒が学ぶ。卒業生の進路はこの10年間進学と就職はほぼ半数ずつで推移し、就職先の大半は地元の製造企業。 -
魚道新設で勉強会
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伊那建設事務所は30日、中田切川の飯島町国道橋下災害復旧工事現場で、魚道新設のための勉強会を開いた。
信州大学農学部の平松晋也教授を座長に、天竜川漁協、地元の田切区、天竜川ゆめ会議、天竜川上流河川事務所、飯島町、工事受注者ら13人が参加。
勉強会は来年3月まで3回を予定。生態系(主に魚類)における河床の連続性を確保し、防災と親水性に配慮した工事を施工するために、必要な知識をそれぞれの立場で話題提供し、その結果を工事に反映させる。
中田切川は延長12・3キロ、標高2300メートルの激流。昨年の23号台風で、99年に災害復旧工事で施工した巨石張護岸工事と根固工がわずか5年で再度被災したため、原形復旧による護岸工は技術的に不適当と判断し、横断工作物である床止工の新設を選定、6月に着工した。
また、地域住民と有識者による渓流整備構想案が策定され、生態系に配慮することが地域のコンセンサスとして定着していることから魚類に配慮した床止工とした。
新設される床止工は、現地発生材を用いた巨石張付けの全断面斜路式の構造とし、取付護岸にも現地発生材を用いた巨石石張工とする。
第1回勉強会では、趣旨説明に続き、工事現場で工事概要の説明を受けたり、川の様子を観察し、どのような魚道形状が適しているか、意見を出し合った。
次回は9月下旬ころ、魚道形状の確認、工事施工状況の確認。第3回は来年3月中旬、勉強会で出された意見が反映されているか確認する。
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第3回定例会
伊南行政組合議会は29日、第3回定例会を開き、04年度の一般会計決算、昭和伊南総合病院事業決算のほか、05年度補正予算案、条例改正案など5議案を認定・可決して閉会した。併せて行われた全員協議会では、04年度伊南福祉会決算、伊南行政組合3カ年実施計画、吉瀬地区最終処分場の計画延期などが報告された。
04年度伊南行政組合一般会計決算は歳入16億8040万円、歳出15億9280万円で、繰越明許費を差し引いた実質収支は6173万円の黒字。
04年度昭和伊南総合病院事業決算は9800万円の純損失を計上し、累積赤字は35億5200万円となった。伊那中央病院開設の影響を大きく受けた03年度に比べ入院患者数は増加したが、外来患者数は依然減少が続いている。
駒ケ根市吉瀬に建設する計画の最終処分場については、箕輪町八乙女の最終処分場が稼動する場合などを考慮し、今年度実施する計画だった環境影響調査(アセスメント)を見送って08年度実施の計画としている。 -
飯島氏顕彰会が設立
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再飯島町の飯島氏顕彰会の発会式と総会が27日、飯島町成人大学センターで開かれた。名称を「飯島氏顕彰会」とし、会の趣旨、目的を盛り込んだ会則を確認、役員選出を行い、会長に北原甲子三さんを、同副に大島三嗣さん、小林章吾さんを選んだ。
同会準備委員会長の北原甲子三さんは、3年前から、飯島氏の分かれ、島根県奥出雲町三沢と相互交流が始まり、7月の飯島紘さんの歴史講演会を機に、顕彰会発足の気運が高まった-と経過に触れ「広く、町内外に会員を募ったところ、現在、町内39人、町外18人、出雲21人の計78人の賛同を得た」と報告した。
飯島家29代目当主、飯島紘さんは「準備会のみなさんの骨折りで発足の運びとなった。飯島姓発祥の地として、顕彰会が町の発展に寄与できるように」とあいさつした。
同会は▽会員相互の親ぼくを図る▽飯島町の歴史を顕彰し、飯島姓発祥の地として、飯島町を全国にアピールする▽飯島氏の歴史の顕彰と関係地域との交流、史跡探訪や研究を行い、歴史の正しい継承を図る-などを目的とした。
会場には飯島家所蔵の系図や家訓、飯島城の模型のほか、軍扇、毘沙門天像、刀のつばなど伝来の家宝が展示され、会員の目を引いた。
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お化けナス
飯島町役場の玄関ロビーに、グローブのようなお化けナスが飾られ、来庁者の目を楽しませている=写真=。
1つのつるから4つの大きなナスがついているお化けナスを栽培したのは、飯島町田切の森脇いく子さん(60)。
4個のうち大きいものは長さ約25センチ、幅15センチ位。4個とも押しつぶしたような扁平な形をしている。
宮脇さんは自家用にミズナスや長ナスなど60本を植えたが、その1本からお化けナスがなった。
「茎が平たくなり、これは面白いナスがなりそうと取らずに大きくした」とか。
家族も「こんなナス見たことがない」とびっくり。多くの人に見てもらおうと、役場に持ちこんだという。 -
伊南金融機関防犯連絡協議会
巧妙な手口の振り込め詐欺事件が各地で多発している現状に危機感が強まっていることから伊南金融機関防犯連絡協議会(会長・赤田伊佐雄八十二銀行駒ケ根支店長)は25日、駒ケ根警察署で臨時会議を開いた。管内の金融機関の代表者ら26人が出席し、振り込め詐欺や強盗の防止と対応などについて駒ケ根署員の説明を聞いた。
大杉元文生活安全・刑事課長は「振り込んだ後に届け出ても金の保護はできない。以前は被害者はお年寄りが多く、金融機関で気がつくことも多かったが、今は手口も変化して若者の被害者も増えてきた。見極めは難しいと思うが少しでも様子がおかしいと感じたらすぐに警察に通報を」と話し、振り込め詐欺の防止について協力を求めた。
強盗への対応については、金融機関で実際に起きた事件に基づいて制作されたビデオを上映。出席者らは犯人への対応の成功・失敗例から教訓を学ぼうと真剣な表情でスクリーンに見入っていた。
赤田会長はあいさつで「詐欺は身近でも起きているし決して他人事ではない。対策をしっかり勉強したい」と述べた。