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男の料理教室開講
箕輪町公民館主催の「男の料理教室」が5日、町保健センターで始まった。男性7人が、参加者同士会話を楽しみながら混ぜご飯やみそ汁などを調理し、皆で作った料理の味と共に作ることの楽しさも味わった。
9月から来年2月まで月1回、全6回開く。町食生活改善推進協議会の会員が講師となり、献立作りから調理方法の指導までを担当。初回は料理したことのない男性のために食事の基礎となるご飯、みそ汁に、簡単に作れる副菜として「ゆで豚肉のわさび和え」、季節の野菜を使って「焼きなす」の4品を作った。
初参加の釜屋正隆さん(62)=沢=は、「女房に行ってこいと言われて来た。エプロンも初めて。料理はほとんどしたことがないので難しい。女房の苦労がよくわかりました」と話し、「定年になったので、自分が追い出されないように」と笑いながら、野菜を切るなど調理を楽しんでいた。
教室は今後、煮物、炒め物、そば打ち、揚げ物、魚料理を予定。各回ごとに参加を募る。 -
農集排処理水利用で小水力発電を研究開発
箕輪ニュービジネス研究会箕輪町内の9事業所でつくる異業種交流グループ「箕輪ニュービジネス研究会」(小松稔会長)が、農業集落排水処理施設の処理水を利用した小水力発電の研究開発を進めている。4日夜、試作機の水車の回転を調べるため箕輪町商工会館前で初の実験をした。
同研究会は96年発足。異業種の交流により先端技術、最新情報を個々の分野に導入しながら革新の産業を追及している。
06年2月、会員の一人が農集排施設での小水力発電を提案。処理水の有効活用を考え、一定量の水が毎日放流されるため安定的な発電ができること、ごみがなくメンテナンスが容易なことに着目し、技術開発を進めてきた。
計画は、北小河内農集排施設の浄化処理後の水を利用。放流は1分間に200リットルの見込みで、放流ポンプ槽に水車を設置して発電し、地元区と相談の後、敷地内の公園に外灯を設置して点灯する。いずれは護岸道路沿いに外灯をつけたい考え。
今回、水車部分の回転を実験。最大で1分間に200回転を確認した。水車は直径1メートル、羽根部分の幅30センチ。鉄板製で羽根にはステンレス製ボールを使用している。会員は「思ったより回転数が得られる」と好感触の様子だった。
発電機の回転数は1分あたり約500回転で350ミリアンペア程度の発電をするため、今後、水車部分の回転を500回転に調整する。充放電コントローラーはすでに完成。仕組みの面白さを体験するため車両用バッテリーも使う。あとは動力伝達装置の製作のみで、10月中に設置し、約3ワットのランプの外灯2、3基の点灯を目指したいとしている。 -
ED19-1保存会長
箕輪町
松田典年さん(66)「蒸気機関車はどこにもあるが、電気機関車の保存は全国でも珍しい」
箕輪町郷土博物館の前庭に展示している「電気機関車(ED19-1)」。1926(大正15)年10月から約50年間、貨車を引き活躍した。伊那松島運輸区には60年に配属され辰野-飯田間を15年間走り続け、75年に引退し博物館に展示された。
展示が始まった翌年の76年2月、元国鉄OBが「ED19-1保存会」を発足。会員は箕輪町在住者を中心に現在24人。5月と11月の年2回、車両内部の掃除、台車磨きなど手入れを続けている。
6両あったED19型のうち、唯一残る貴重な車両。「ED19-1は一番親しまれていた。掃除に集まると思い出話になる。自分もこれで機関士の一本試験を受けて、運転していたから愛着がある」
64年に国鉄に入り、整備係、機関助士を経て機関士になった。鉄道教習所で6カ月間学び、3カ月間の見習い期間の後、試験を受けて機関士になった。JRになった後は、電車の運転士の資格を取り、機関士と運転士を兼務した。
「飯田線は140度のカーブがあるから動輪を通すために先台車がついてる」「雨の降り始めや霜があるときは、勾配があると空転し始める。防止ペダルを踏むと砂箱から砂が出て空転を防ぐようにできてる」。機関車を前にすると、生き生きと説明が始まる。
「沢渡から宮田は、うんと勾配になってるから、あまり車両が多いと登らない。換算両数があって、辰野から伊那北までの両数とその先の両数を調整して動かしたんだよ」。沢渡を登るとき、機関車が空転して途中で止まってしまい、結局沢渡駅まで戻って車両の数を減らして出発したこともあるという。
冬は架線に氷がつくと通電しないため、午前2時から3時ころに機関車を霜取り列車として走らせた。「霜があるとバチバチ音がして火花がどんどん落ちてくる。おっかない。天竜峡とか、川のあるところは特に霜が多いんだよ」。思い出話は尽きない。
「国鉄時代、機関士や運転士になるのが一番のあこがれだった。自分で動かすということはだれでもなれるものではない。責任も感じながら誇りを持ってた。だから、機関車が残っているのはうれしい。これがあるから皆で語り合える」
今春、24年ぶりに機関車を塗装し直し、一般公開した。運転室、機械室、台車を会員が案内した。
「ED19-1は、交通、産業発展のため物資を運んだ。中央道を造るときはセメント材を運ぶのに便を増やした。伊那谷の産業発展のために本当に働いた」。次の公開では、エアーで汽笛を鳴らすことも思案中。楽しみも交えながら、子どもたちの社会教育のために定期的な公開をしたいと考えている。(村上裕子) -
箕輪町議会9月定例会開会
箕輪町議会9月定例会は4日開会し、町が17議案を提出し、土地の取得など3議案を即決した。
提出議案は、06年度一般会計などの歳入歳出決算認定7件、条例案2件、07年度一般会計などの補正予算案5件、中部小施設耐震補強・大規模改造工事の変更請負契約、まちづくり交付金事業地域交流センター・消防署建築本体工事の変更請負契約、土地の取得について。報告は町土地開発公社、みのわ振興公社の各経営状況について。
06年度一般会計の歳入歳出決算は歳入総額88億8460万1千円(前年度比0・3%増)、歳出総額84億2453万5千円(同1・9%増)、実質収支額は4億674万3千円。
即決した工事の変更請負契約2件はいずれも工事内容の変更によるもので、中部小施設耐震補強・大規模改造工事の変更請負契約は174万6150円の減額、まちづくり交付金事業地域交流センター・消防署建築本体工事の変更請負契約は678万3千円の増額。
土地の取得は、町内企業の拡張用地として提供するためリズム時計工業(本社・埼玉県さいたま市、大川康寛社長)が木下中条地区に所有する土地6064・78平方メートルを1億8345万9595円で取得。
請願・陳情は次の通り。
◇請願=▽高齢者の医療制度に関する請願▽6カ所再処理工場の本格稼働に反対し、その中止を求める意見書の決議を求める請願書
◇陳情=▽非核日本宣言の意見書提出に関する陳情書 -
子どもたちがフナとりに夢中
箕輪町の松島分館(市川隆男分館長)は2日、区内の減反した水田400平方メートルでフナとりをした。子どもたちが泥だらけになりながら、フナを捕まえた。
フナとりは野外体験をするフリースクールの一環で、4年目の取り組み。6月下旬に親フナ10匹を放したが、ゴイサギに食べられ、再度、ネットを張って親フナ10縲・5匹を追加した。
半そで、半ずぼん姿の子どもたちは、軍手をしたり、虫捕りあみを持ったりしてフナを捕まえた。
土手から、体長3センチほどのフナが動く様子を見ることができ、父親らが我が子に「右にいるよ」と指示を出していた。
会場には、ながたの湯の温泉が持ち込まれ、終了後、汚れを洗い流した。 -
ポニーレース 会場を沸かす
箕輪町のNPO法人伊那ハーレンバレーパカパカ塾が主催する全日本ポニーレース大会「第6回パカパカ杯」が2日、町内一の宮のパカパカ塾馬場であった。地元をはじめ、松本市、愛知県などから27頭が出場し、1周約200メートルのコースで速さ、技などを競った。
大会では、コース途中にあるパンとニンジンを騎手と馬がそれぞれ食べてゴールする、高さの違う障害物をクリアする、郡内の共同作業所利用者が騎手となるなど9レースを展開。
速さを競うポニーレース(距離800メートル)の決勝には、4頭が出場。勢いよくスタートしたものの、騎手が馬から落ちたり、馬が逆走したりと先が読めず、会場を沸かせた。騎手は必死で、ポニーに乗り直し、ゴールを目指した。
体験乗馬などもあり、訪れた子どもたちが馬と触れ合った。 -
箕工の井上大樹君がマイクロロボコン高校生大会で優勝
箕輪工業高校ロボット部(顧問・山岸和夫教諭)の1年生、井上大樹君(16)=下諏訪町=が、9月1日に埼玉県で開かれた第1回日本工業大学マイクロロボコン高校生大会で優勝した。井上君は「上位に上がれるとは思っていなかったので、優勝できて嬉しい。今回のことでロボットを作る喜びができた。今度こういう機会があったらぜひ頑張りたい」と喜びを語る。
同大会は将来を担う高校生に先端技術の一端に触れてもらうことなどを目的として日本工業大学が今年初めて開催したもので、全国から約200人が集まった。
生徒たちが作成するのは通称「1インチマシーン」と呼ばれる2・54ミリ四方のマイクロロボット。黒と白を判別するICを組み込み、黒い紙に書かれた5ミリ幅の白いコースの上を正確かつ迅速に走るように調節する。これらの技術は普段の授業では習わないもので、小さい分だけ難しさも伴なうという。
大会では、タイムトライアルを勝ち抜いた上位8人がトーナメントで対戦。今大会のために初めて製作した井上君の「Roblt Industries」が、見事優勝した。
井上君は「製作期間は約1カ月ほどしかなかったが、学校で用意した仮のコースを使って直線をまっすぐ走るようにしたり、カーブで停まってしまわないよう、調節を重ねた」と振り返る。
今回箕工からは井上君のほか、北原奨太郎君(15)=南箕輪村=、原裕也君(15)=箕輪町=も出場。北原君は9位、原君は16位と好成績を残した。 -
箕輪町消防団第6分団
小型動力ポンプ付積載車更新箕輪町は3日、町消防団第6分団1班(長岡)の小型動力ポンプ付積載車を更新し、箕輪消防署前で入魂式をした。
07年度防災基盤整備事業。新車両は全長4・97メートル、全高2・34メートル、全幅1・77メートル。排気量3000cc。乗車定員6人。小型動力ポンプのほか小型動力ポンプ電動昇降装置、吸管積載装置、筒先積載装置、ホース収納ボックス、散光式警光灯(スピーカー内臓)、電子サイレン、アルミはしご積載、発電機を装備。伊那コニーが納入した。購入価格は488万円。
式で平沢豊満町長は、「今年は火災も少なく消防団の皆さんのお力添えと喜んでいる。心緩めることなく防災消防に徹してほしい。第6分団には東の守りをしっかりしてほしい」とあいさつ。町消防団の平沢久一団長はお礼あいさつで、「すばらしい車両を配備していただく中で、災害に強いまちづくりにまい進していく」と話した。 -
箕輪町立体書画の会作品展
箕輪町の文化サークル「箕輪町立体書画の会」は2日まで、作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。
立体書画は静岡県浜松市で生まれた工芸。板や竹に書いた書や絵を切り抜き、浮き出るように切り抜き部分を押し出して仕上げる。
町が浜松市の庄内地区と「友好交流推進協定」を結んでいることから、庄内の人が町の文化祭に立体書画を出展したことがきっかけで町に伝えられ、サークルが発足して10年経った。今回、作品発表の場を設けて活動の様子を広く会員以外の人にも知ってもらい、今後の励みにしようと作品展をしている。
「愛」「夢」など1文字の作品から「信濃の国」「般若心経(絵心経)」など大きな作品、「七福神」「龍」など絵の作品もある。2日の展示は午前9時から4時まで。 -
箕輪町議会9月定例会日程
箕輪町議会9月定例会は4日開会し、18日までの15日間開く。
提出議案は、06年度一般会計などの歳入歳出決算認定7件、条例案2件、07年度一般会計などの補正予算案5件、中部小施設耐震補強・大規模改造工事の変更請負契約、まちづくり交付金事業地域交流センター・消防署建築本体工事の変更請負契約、土地の取得について。報告は町土地開発公社、みのわ振興公社の各経営状況について。
日程は次の通り。
▽4日午前9時=本会議開会▽5縲・日=休会▽10、11日=一般質問▽12縲・4日=常任委員会審査▽15縲・7日=休会▽18日午後1時半=本会議、全員協議会 -
少年指導委員による立ち入り補導活動
伊那署は1日夕、同署管内の少年指導委員5人とともに、伊那市、箕輪町、南箕輪村のゲームセンターとパチンコ店計4店で、立ち入り補導活動をした。少年らの健全育成に障害を及ぼす行為を防止するため、委員らは営業者に対して適切な指導をした=写真。
パチンコ店、ゲームセンターへは、抜き打ちの立ち入り補導をした。パチンコ店では、店内外に18歳未満・高校生の入店を禁止することを示した掲示があるか、営業許可があるかなどを確認した。
この日の活動で、補導対象となる少年らはいなかった。
少年指導委員は、無報酬。非行少年などの補導、営業者、成人などによる少年の健全育成阻害行為に対する注意、助言などの協力要請などを目的に活動する。 -
新しい校名案「箕輪進修高等学校」を箕輪工業高校の未来を育てる会が承認
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平沢豊満箕輪町長)が30日夜、町文化センターであり、学校側が提案した来年4月から始まる新しい多部制・単位制高校の校名を「箕輪進修高等学校」とする案を承認した。今後、同案は学校から県教育委員会に示し、県教育委員会9月定例会で報告される。最終的には県会の可決をもって正式決定することとなる。
前回の会合では新しい高校の校名を「みのわ進修高等学校」とする案が学校側から提案された。しかし、「みのわ」を漢字とした方が良いのではないかといった意見が多数あったため、学校は一度提案を取り下げ、校内や同窓会、PTA関係者、未来を育てる会の小委員会などに意見を求めた。
その中で、「箕輪」という歴史のある漢字を用いるべきとする統一意見がまとまり、再度未来を育てる会に提案するにいたった。 -
箕輪町沢上にベイシア出店計画
地権者が箕輪町長に計画推進を要望箕輪町沢上へのベイシア(本社・群馬県前橋市)出店計画で地権者が30日、「出店計画推進をお願いしたい」と平沢豊満町長に要望書を提出した。ベイシアは、農地転用許可など開発可能な状態になれば、早くて1年後のオープンを目指している。町長は、「上伊那中が反対運動になっている。商圏を見ると広域的影響が出る。慎重にならざるを得ない町の立場をご理解いただきたい」と答え、町が積極的に推進することはできない旨を伝えた。
地権者は沢、大出、北小河内、下古田在住の16人。06年10月にベイシアとの賃借契約を締結している。要望書は地権者一同として提出。役場には地権者7人とベイシアの開発担当者2人が訪れた。
ベイシアは生鮮、衣料、生活雑貨品を扱う総合スーパー。説明によると出店計画は、沢上地籍の春日街道沿い。交通の便を重視し、商圏は箕輪町と辰野町が中心。敷地面積約2万平方メートル、店舗面積6280平方メートル、売り場面積4980平方メートル。駐車場は約400台分。計画地内の農地はすべて農業振興地域除外済み。従業員はパート主体に120人を地元で新規雇用する。施設は災害時の避難場所として利用できる。県内に10店舗あり、箕輪町に出店すると南信で初。
地権者は、「箕輪町発展のため」と推進を要望。消費者の利便性の向上、箕輪町北部と伊北インター周辺の地域振興や地域活性化への期待も挙げた。
町長は「法律的に禁止は不可能と思うが、町として積極的に賛成はできない。地権者とベイシアの契約の問題なので、町の立場をご理解いただきながらベイシアと話をしてほしい」と答えた。
出店計画は、05年にベイシアが地権者に話をし、06年9月に農用地区除外申込を町に申請したが、10月27日の農業振興地域整備促進協議会で認められなかった。今回の計画は、当初より売り場面積を約2500平方メートル縮小し、農振の土地も外すなど変更している。 -
【記者室】搾りたての乳と子どもの学習
小学校の児童が酪農体験をした。「乳用牛に触っちゃおう」という企画で、牛とふれあい、乳搾りを初体験。乳が温かいことを驚きとともに知った▼牛が鳴いた、振り向いた。その一つひとつに反応する児童。「いつもの授業と表情が違う」という先生の言葉のように、本当に生き生きとして楽しそうだった▼残念だったのは、自分で搾った乳を飲めないこと。保健所などの許可の問題は理解できるが、少量でも搾りたての乳を飲む経験をさせてあげたい。牛乳の加工方法を学ぶことも大切だが、乳が子牛の命をはぐくんでいることも感じてほしい。それには紙パックの牛乳では無理。より生きた学習のために「駄目」ではなく、何かよい方法を考えていただけないものか。(村上裕子)
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箕輪町公民館リトミック教室・後期開講
箕輪町公民館の「おかあさんといっしょ!リトミック教室・後期」が29日、町文化センターで始まった。30組の親子がスキンシップを図りながらリズムに乗ってリトミックを楽しんだ。
ピアノに合わせて体を動かしたり、カスタネットや鈴を使ってリズム感覚を育てる入門講座。04年4月2日縲・5年4月1日生まれの子どもと保護者が対象で、辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんが指導する。
子どもたちはお母さんと「ぎったんばっこん」をしたり、足の上に乗って飛行機のまねをしたほか、輪をハンドルに見立ててバスの運転手になって歩く、止まる、輪の中をくぐるなど、軽快なピアノの音に合わせて笑い声を上げながら元気いっぱいに体を動かしていた。 -
下古田長寿クラブで交通安全教室
箕輪町の下古田長寿クラブは24日、交通安全教室を下古田公民館で開き、交通安全の注意点を再確認した。
町交通安全協会の小林交石会長が講話。町内は65歳以上の高齢者がかかわる交通事故が多く、特に自宅から200メートルの範囲で発生していることを話し、注意点として▽自分の目の中に自動車が入ったら道路は横断しない▽夜間の運転は避ける▽運転時は早めにウインカーを出す▽夜出かけるときは反射材を身に付ける▽70歳以上は高齢者運転マークを自動車につける-などを挙げた。
昨年、長寿クラブで作った「ヒヤリマップ」を活用し、危険と思われる場所にシールを張って危険カ所を確認しあうことも勧めた。 -
0から3歳の親子を対象に親育ち元気アップ講座
箕輪町子どもセンターは28日、0から3歳の親子を対象に親育ち元気アップ講座「心豊かにお話しの世界を」を町文化センターで開いた。親子が絵本の読み聞かせなどお話の世界を楽しんだ。
「親子でお話しの世界を楽しみながら心に栄養を与えてほしい」と、お母さんに読み聞かせの大切さを知ってもらい、親子のコミュニケーションを深め子育てをより豊かにしていくための講座。0・1歳親子対象と2・3歳親子対象の2回あった。
講師は、「ことばで心をはぐくむ」をテーマに語りの場のステージや講座の指導に取り組んでいるオフィス蘭主宰の美咲蘭さんを招き、箕輪星の会が協力した。
0・1歳親子の時間には11組が訪れ、「くっついた」「どうぞのいす」「おっぱい」などの読み聞かせや手遊びを楽しんだ。
美咲さんは、「耳で聞くお母様の言葉、声かけ、絵本の言葉一つひとつが、子どもの心も体も健やかにはぐくむ。おっぱいの一滴一滴に、一つひとつの言葉、お話に愛情をいっぱい込めてお話の世界を届けてください」と語った。 -
第31回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会
初出場で入賞社団法人全日本ピアノ指導者協会主催の第31回ピティナ・ピアノコンペティションの全国決勝大会(24-26日、東京都)で、連弾初級Aに出場した箕輪西小4年の垣内夕さん(9)と箕輪中部小4年の三沢文香さん(9)が奨励賞、ソロ部門B級の伊那小4年唐沢佑季さん(10)がベスト35賞を受賞した。いずれも全国大会初出場での入賞に喜んでいる。
3人は南箕輪村北殿の望月音楽教室(主宰・望月玲子さん)の生徒。連弾の垣内さんと三沢さんは25日に日本大学カザルスホールで、「はやおき」「3つのコントルダンス」を演奏。本番前はとても緊張したというが、「笑顔で楽しく弾けた」と三沢さん。垣内さんも「すごく楽しく弾けてよかった」と話し、2人の息の合った演奏ができたという。
ソロ部門の唐沢さんは26日に津田ホールで「リゴドン」「メヌエット ハ長調」「ウィンナーワルツ」を演奏。「笑顔で楽しく弾けた。演奏より表彰のほうがドキドキしたので名前がよばれたときはうれしかった」と話した。
毎年県内から数人しか出場できないという難関の大会。4月から課題曲の練習を始め地区予選、地区本選を通過し全国出場を決めた。夏休み中はそれぞれ多い日で5時間から7時間の練習に励み、教室にも2日に1回通うなど猛特訓をして全国に臨んだ。
全国大会入賞を機に三沢さんは「もっと上の賞をとってみたい」、唐沢さんは「きれいな音で弾きたい」など、それぞれ新たな目標ができたようだ。 -
初めてのHIP HOP エアロビクス教室(夜の部)開講
箕輪町教育委員会主催の「初めてのHIP HOP エアロビクス教室(夜の部)」が27日、町民武道館で始まった。町民15人が参加し、軽快な音楽に乗って基本的なステップを学びながら体を動かした。
音楽に合わせて歩く、走る、跳ぶなどの運動により身体能力を高めると同時に、心と身体をリラックスさせストレス解消をし、自己をコントロールしながら健康で体力のある身体づくりを目的に開いた。
9月末までの全5回。スポーツ指導員の木下順子さんが、基本的なステップに始まり、毎回ウォーキングを中心としたエクササイズ、音楽に乗ったエクササイズなどを指導する。今回はエアロビ初挑戦の人、男性や子どもも参加。指導員の動きを真似しながら掛け声に合わせてステップを踏み、腕を伸ばしたり、足を曲げたりと1時間運動した。 -
箕輪町文化財保護審議会長
蟹沢廣美さん箕輪町文化財保護審議委員になって13年目。現在、会長を務める。「文化財をもっと知るべき。また、知らせるべき。現地に足を向けて見てもらう機会をとらえることが大事」という。保護だけでなく活用の大切さも強調し、「公開できることは公開し、地元の人が見聞きすることで大事だと気付き、子へ、孫へと知らしていくことで愛着、郷土愛ができる。それが大切」と語る。
昔から歴史や民俗学が好きだった。中部電力に勤め上下伊那を仕事で動いていたころから、神社や寺、墓や城跡を見て歩いた。
民俗学専門の学校時代の恩師に話を聞き、史跡を見に出かけた。「あそこに古い石塔があったけど…」と地元の人に話を聞いたことは数知れず。下伊那に化石が出ると聞けば出かけ、ミイラがご神体の神社を知ると、ご神体は見られないとわかっていても、見たくて見たくて神社まで行った。会社の出張所に泊めてもらい、伝統の祭りも見物した。
昭和30年代前半、県の未点灯部落解消政策により、山間部の電気のない地域で設計をしていた。測量で集落に数日滞在するが、平家の落人の家に泊まったときは鎧を置く床の間付きの広いトイレを見てますます興味が沸き、家人に話を聞かせてもらったこともあるという。
「現地を歩いて、見て、耳から聞いたら、自然に興味が出ちゃう。ますます面白くなって、その興味が今日まで続いているのかと思う」
学校時代の恩師、荻原貞利さんが関わった伊那市誌の編集を手伝い、箕輪町の木下区誌編集では編集委員を務めた。
戦時中に寺の鐘を供出を避けるため火の見櫓につけた話を聞き、91年から、消防署の許可を得て町内全29の半鐘を一人で調査。木下2基と中原、八乙女の計4基にお堂にあった鐘などの内容が寄付した人の名前と一緒に記されていることがわかり、この調査は「伊那路」に発表した。
95年に町文化財保護審議委員になり、最初の調査が大出上村と北小河内漆戸の「大文字」の町無形文化財指定。大文字を作る話し合い段階から記録を取り徹底的に調査した。
「現役時代、上司に凝り性だと言われた。文化的なことは1+1は2にならない。でも2にならないと気持ちが悪い。それは技術者の宿命。電気は答えが出ないとだめだからね」
箕輪町沢にある西光寺の延命地蔵の調査も、作った人物は向山重左衛門とわかっても、「名前だけでは価値がない」と通い続け、ついに名前、年代が書かれた石塔を見つけ出したほど。「何がある?、何かあると調べる。やってるときは夢中で面白いな」。筋金入りの凝り性だ。
「目先だけを捉えたのではだめ。本質を見ないと本当の歴史は出てこない」
これから調査したいことはいくつもある。木下南宮神社の鹿頭行列もその一つ。伊那市福島、あるいは南箕輪村大泉から行列が歩いたと思われる道を自分の足でたどり、400年も昔、子どもの足で何時間かけて歩いたのかなどを調べたいという。(村上裕子) -
箕輪町猟友会が鳥獣慰霊祭
箕輪町猟友会(小林弘人会長)による鳥獣慰霊祭が25日、萱野高原の鳥獣供養塔前であった。猟友会会員や行政、JA上伊那の関係者など約30人が参列し、この1年で捕獲された鳥獣の供養をした=写真。
狩猟従事者などによる年に1度の慰霊祭で毎年この時期に開かれている。狩猟期間内の捕獲のほか、最近は有害鳥獣駆除も増えており、この1年では狩猟期間外におけるクマなどの捕獲もあった。
神事の後、小林会長は「趣味としての狩猟のほか、有害鳥獣駆除への協力の中で多くの鳥獣の命を絶ってきたが、自然と人間と動物が共存するための手段の一つだと考えている。ここに犠牲になった御霊の慰霊と、猟友会員の安全を願いたい」とあいさつ。その後、参列者一人ひとりが玉ぐしをささげた。 -
【記者室】もみじマークをペイント?
通称「もみじマーク」と呼ばれる自動車に張る「高齢者運転標識」。70歳以上を対象にしたこのマーク。運転者の保護が目的で現在は表示は義務ではないが、将来、表示が義務付けられ、表示しないと罰金になるなど法制化されるという▼「罰金となると、つけないわけにいかないな」と交通安全教室で話を聞いた参加者。もみじマークは、盗難に遭うこともあるようで、車の内部に張っておく方法を同じ参加者がアドバイスしていた▼そんな中で男性が一言。「75歳以上の人の車にマークを印刷したらどうだい」。車にペイントする日が来るかどうかは別だが、間違いなく表示され、違反も盗難もない。対象外の人が運転する場合は困るが、アイデアとしては面白い。(村上裕子)
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箕輪西小4年生が乳搾り体験
箕輪町農業者クラブ(根橋英一会長)と上伊那畜産振興協議会による「酪農1日体験学習縲恣菶p牛に触っちゃおう縲怐vが23日、箕輪町の箕輪西小学校であり、4年生(17人、山本三奈教諭)が乳搾りや牛乳を使った料理作りなどに挑戦した。
箕輪町農業者クラブが、伊那市手良の酪農家・酒井秀明さんが子ども向けに搾乳体験をしていることから、箕輪でもやりたいと初めて計画。地域の人に牛とふれあい、牛や牛乳の知識と理解を深めてもらうと同時に、食育の一環として子どもたちに食や命の大切さを考える場を提供したい-と学校に呼びかけ実現した。
4年生は今年、総合的な学習でアイガモを飼う計画で、命に触れる機会にしようと今回の体験に取り組んだ。
学校にやってきたのは酪農家の根橋会長の家の4歳のホルスタインと4カ月の子牛。児童は一人ずつ乳搾りに初挑戦し、乳を手のひらに受け「あったかい」と驚いた様子。「もう一度体験したい人は?」と聞かれると大急ぎで牛の周りに集まっていた。植田涼太君は「搾るのは少し難しいけど牛は怖くない。乳があったかいのは知らなかった」と話した。
児童は機械搾乳を見た後、搾りたての乳を入れたペットボトルを振り続けてバター作りもした。牛を怖がることなく優しくなでる児童もいれば、牛に向かって「モー、モー」と鳴き続ける児童も。子牛が排尿すると「しっこした!」と大騒ぎ。「牛はなんでモーっと鳴くのか」など、専門家を困らせる質問も飛び出し、牛とふれあいながらの学習を楽しんだ。
根橋会長は、「小さいころから牛とふれあい、酪農に関心を深めてほしい」と話していた。 -
地域中小企業育成プロジェクト事業の対象企業にミカドテクノスが決定
長野県産業振興戦略プランの重点プロジェクト「地域中小企業育成プロジェクト事業」の対象企業が24日、決定し、「瞬間真空プレス新技術の開発と事業化」をテーマとした箕輪町のプレス加工・専用機製造、ミカドテクノス(伊藤英敏社長)が選ばれた。
同事業は次世代を担う中小企業の育成を目的とするもので、有望な固有技術や特徴を持つ企業を発掘し、その企業に対して必要な専門家からなるプロジェクトチームが集中的な支援を行っていく。
今回は候補企業22社の中から8社を選定された。 -
箕輪町長寿者訪問
箕輪町の平沢豊満町長は23日、敬老の祝いで88歳以上の町民宅を訪問して記念品を贈り、長寿を祝った。本年度中に88歳以上になる長寿者は467人。9月5日まで町長が訪問する。
88歳は72人、89歳以上は395人。最高齢者は101歳の小野美知子さん、100歳は北川センさん。
10月に88歳の誕生日を迎える木下の西沢かつみさんを訪ねた町長は、「朝晩のおみそ汁に使ってください。どうぞお元気で」と、祝い品のケヤキの椀を手渡した。
西沢さんは大正8年生まれ。「おかげさまでどこも悪いところはない。健康のために毎日散歩をしている」という。庭先で野菜を育て、趣味で手まりも作る。1日おきに日帰り温泉施設ながたの湯に出かけ、知り合いとのおしゃべりも楽しんでいるという。
町は88歳の人に町木のケヤキの椀、89歳以上の人にバスタオルとバスマットのセットを贈る。 -
箕輪町スイミングプール利用まとめ
箕輪町教育委員会は、町スイミングプールの今季の利用状況をまとめた。今年は50メートルプールを老朽化により開放しなかったこともあり、利用者は前年度より896人減少し3419人だった。
今季は7月14日縲・月19日の28日間営業。そのうち雨天中止が4日間。入場者は一般448人、高校生16人、中学生193人、小学生1203人、付き添い者626人、保育園・幼児933人。入場料は27万8050円。
町教委では、プールの忘れ物を町文化センター事務室に保管している。タオル、帽子、浮き輪、水中眼鏡など段ボール1箱分ある。心当たりのある人は、町文化センターへ。 -
国際ロータリー交換留学生出発・受け入れ式
07年度の国際ロータリー第2600地区青少年交換プログラムで、箕輪ロータリークラブでは、上伊那農業高校生産環境科2年の山口美枝子さん(16)=箕輪町大出=が渡仏し、フランスのモンテビル高校2年のデコナンク・セリンヌさん(17)を受け入れる。上農高で21日、山口さんの出発式とセリンヌさんの受け入れ式があった。
山口さんは23日に渡仏。クティッシュ村のセリンヌさんの家に最初の3カ月間ホームステイし、その後も別の家庭に滞在しながらセリンヌさんと同じモンテビル高校で学ぶ。
セリンヌさんは17日に来日し、山口さんの家に滞在。3カ月間ずつロータリーの会員の家に滞在し、上農高園芸科学科2年に在籍する。交換留学は来年7月までの1年間。
山口さんは、「芸術の街なので音楽、美術、ファッションなどを見てきたい。日本の良さも伝え、自分も自立し少しでも今より大きくなれたらと思う」と抱負を語った。高校で日本語を勉強しているというセリンヌさんは、「日本人はとてもやさしい。日本人といい1年を過ごしたい」と日本語で話した。
上農高の早川孝志教頭は、出発する山口さんに「歴史、伝統、文化、農業関係など大いに学んできてほしい」と激励。セリンヌさんを「日本のいい所を学んでいってほしい。フランスの学校と違う点が多々あると思うが全力で応援したい」と歓迎した。 -
伊那養護学校PTAが市町村に要請
伊那養護学校PTA(小林正昭会長)は22日、箕輪町役場を訪れ、重度心身障害者が生活訓練を受けられる通所施設の充実などを要請し、文書での回答を求めた。
同PTAは毎年、同校に通う児童、生徒が暮らす市町村に要請活動をしている。本年度は中川村を除く上伊那7市町村に要請する。予算編成前に訪問しようと例年より要請時期を早め、各市町村ごとに保護者の要望をまとめた。
町にはPTA3役、成沢恒美校長、保護者ら計12人が訪れた。要請事項は広域的には▽重度心身障害者の通所施設の充実▽各自治体の共同作業所に重度心身障害者に通所できるような職員配置・施設整備▽企業・作業所などでの知的障害者の雇用拡大-の3項目。
箕輪町への要請は6項目で▽町の福祉施策などの連絡を養護学校にも確実に届けてほしい▽就学指導での連絡調整をしっかりしてほし▽町の施設でリハビリを受けられる体制をつくってほしい▽三日町に移転後の若草園の場所に重度心身障害者のための通所施設の設置を要望する-など。
箕輪町からは、伊那養護学校の小学部に11人、中学部に2人、高等部に9人通っている。成沢校長は「地元校との交流に力を入れていきたい」と協力を求めた。
桑沢副町長は、「切実な実態をお聞きした。できるだけ早く回答したい」と答えた。 -
子育てサークル「木下プチキッズ」がフリーマーケット
箕輪町の木下公民館で活動する子育てサークル「木下プチキッズ」は21日、会員が子ども服などを持ち寄り、フリーマーケットを同公民館で開いた。
木下地区在住の0歳から3歳までの子どもとその親の30組が参加し、月2回活動している。一昨年のサークル反省会でフリーマーケット開催の要望があり、昨年初めて開いたところ好評だったため、今年も計画した。
洋服類、帽子、靴、子育てグッズなどを各自が10円から300円の間で値段をつけ、洋服はサイズも記入して販売した。
お母さんたちは、並んだ品物の中から我が子に似合う服などを探して買い物し、「ほかのお母さんと話をしながら交流の場にもなり、安く手に入るのでいい」「1、2回しか着ていなくてたんすの肥やしになっている服もある。こういう機会があるといい」と話していた。 -
箕輪町文化センター付属「劇団歩」公演「狐の婿入り」26日
箕輪町文化センター付属「劇団歩」は26日、民話シリーズ第1回「狐の婿入り」を同センターで上演する。本番に向け団員は連日のけいこに励んでいる。
結成5年目の今年、新たに「民話シリーズ」に取り組む。今回の作品は、町内在住の大槻武治さんの初戯曲「狐の婿入り」。02年に町内の明音寺で発見された伝承「古田奇談狐乃婿入」を題材に書き下ろした。江戸時代「天保飢きん」の中で困窮を極めたに違いない村人たちが、その険しさを逆手にとって、欲を絡めながら底抜けに明るく生き抜く姿を描いているという。
演出の飯島岱さんは、「単純なストーリーの民話は、より役者の技量が試される。集中力と想像力が必要。人一倍努力しないといけない」といい、「作品の素朴さをなくさないで、いろんなキャラクターが交ざりあって生活を営む姿が出せればと思う。腹の底から笑い声がいただければ、役者の苦労も報われると期待している」と話している。
団員は13人。今回は進学などで県外在住の団員3人も俳優として参加する。県外団員の山崎泰裕さん(20)=東京都=は、「高校卒業後、演劇に触れる機会が少なくなっているので、数少ないチャンス。頑張っていきたい」。役者を目指し勉強中の宮下智菜さん(20)=東京都=は、「学校でやるのと雰囲気が違う。週2回しか出られないので難しいが、皆のおかげで楽しくできている。いい公演になると思う」。浦野美樹さん(19)=京都府=は、「久しぶりに大声を出し、動けて楽しい。今回は今までと違う役。また新しい演技の仕方を身に付けていけたらと思う」と話している。
公演は26日午後7時から(午後6時半開場)。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。