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箕輪町内保育園で秋の交通安全教室
箕輪町の木下南保育園で18日、秋の交通安全教室があった。箕輪町警部交番所長の講話や町交通安全協会女性部役員による大型紙芝居などで道路の渡り方などを確認し、交通安全に気を付けるよう園児が約束をした。
全園児と保護者が参加。倉田千明交番所長は盗難被害、交通事故、痴漢出没の3点について注意を促し、保護者に対して▽道路の渡り方の手本を子どもに見せる▽チャイルドシートに乗せる▽子どもは後を追うため車で家を出るときは気を付ける-など注意点を話した。
園児は、所長と一緒に手を上げ右、左、もう一度右を見て、車が来ないことを確認して道路を横断する方法を練習した。
町安協女性部役員は、大型紙芝居で道路の渡り方を説明。人形を使った実験でチャイルドシートを着用しないと人形が落ちてしまい危険なことを示し、園児4人も実験を体験した。役員が「歩いて出かけるとき、車で出かけるときの2つの約束を忘れないでね」と言うと、園児は「はーい」と大きな声で返事をしていた。
町の全保育園が10月中に交通安全教室を開く。毎年恒例になっている女性部員手作りの交通安全マスコットも全園児と保育士に配る。 -
【危険業務従事者叙勲】
瑞宝単光章(警察功労)
唐沢忠一さん(78)「非常に名誉なこと。38年勤めて、世の中のためにいくらかでも役に立ったかな」と顔をほころばせる。
岡谷市出身。岡谷工業高校卒業後、同校の助手などを務めた後に上京。1950年4月、22歳で警視庁に入り早稲田警察署(現・神楽坂警察署)に2年間勤務した。長野県に戻り伊那警察署で3年間の外勤の後、刑事課に配属され、県内各地を回り、伊那警察署箕輪町警部交番所長を最後に退職した。
新人巡査だった早稲田署勤務時代に、巡査部長と殺人犯を逮捕。飯田署では傷害とばくわいせつ文書図画販売で暴力団幹部を検挙したことなどが強く記憶に残っている。
激務の中、家庭を顧みる間はなかった。「今度の章は女房の内助の功があってもらえた。授章式は同席していって栄誉を共にしてやりたい」という。
趣味はマレットゴルフ。箕輪町月曜会の事務局長で、ながた自然公園でプレーを楽しんでいる。現在は妻、長男の3人暮らし。箕輪町松島大道。 -
箕輪町上古田運動場トイレ完成
箕輪町が老朽化に伴い新築工事を進めていた上古田運動場の公衆トイレが完成した。18日にしゅん工検査があり、同日から使用可能になった。
グラウンド周辺は箕輪西小学校、神社、公民館もあり地域住民が集う場で、グラウンドは冬期間もスケート場として開放するなど利用があるため、トイレを新築した。
木造平屋建て建築面積18・75平方メートル、延床面積12・90平方メートル。男子トイレは大便器(洋式)1、小便器2、女子トイレは大便器2(和式、洋式各1)。センサーライトを設置し、凍結防止対応もしている。
06年度コミュニティ助成事業(宝くじ助成金)で250万円の助成を受けた。設計者はエーアンドユー設計事務所、請負者は箕輪建設工業で請負額は約555万円。 -
【危険業務従事者叙勲】
瑞宝双光章(警察功労)原文雄さん(78)警察は住民の奉仕者。そういう活動を通じて表彰を受けたのは嬉しく、名誉なこと竏秩B
箕輪町出身。1945年、初任地となる長野市の大門町交番へ。その後、県内を中心に各地で務め、東京警察学校の刑事教官なども経験した。駒ヶ根署、岡谷署、松本署で副署長となり、1985年、豊科警察署長を最後に退職。刑事畑が長く、中野警察署の刑事課長時代には浅間山荘事件の被疑者の取り調べも担当した。
事実が明らかになっていても、なかなか自供しない容疑者に対しては、「どうしてなのだろう」と常に考えてきた。「調査は脅すものではなく人間性を取り戻させるもの。多くの被疑者が涙を流して反省する姿を見てきた」と当時を振り返る。
現在の一線で任務に励む後輩には「今は子どもの誘拐など、いろんな事件があって大変だが、地域の人と協力しながら、事件解決に全力を傾けてほしい」とエールを送る。
現在は箕輪町の実家で妻と二人暮し。 -
箕輪町ホームヘルパー2級養成研修講座開講
箕輪町社会福祉協議会の06年度ホームヘルパー2級養成研修講座は16日、町福祉センターで開講した。07年1月中旬まで19人が講義や実習で学ぶ。
介護を必要とする人が、適切な介護サービスを受けられるように、基本的な知識と技術を身につけ、今後の介護福祉活動に貢献できるホームヘルパーを養成するねらい。
研修は講義58時間、実技講習42時間、実習30時間。在宅介護に従事している人や、今後ホームヘルパーサービスに従事する予定の人が対象で、カリキュラムをすべて履修した人に修了証書、携帯用の修了証明書を交付する。
開講式後の講義「福祉理念とケアサービスの意義」で、相手の気持ちを傷つけない対応の仕方などを話した。
対応には「受容」と「拒否」の間に「受容的関与」があり、相手の要求や欲求をまず受け止め、続いて「でもね」とヘルパーの考えを言う方法を示し、「高齢者や子ども、特に小学生以下は受け止めてあげれば要求の90%は満たされる。まず受け止めることが大事」と話した。 -
箕輪町長選立候補届出説明会
2派が出席任期満了に伴う11月14日告示、19日投票の箕輪町長選挙の立候補届出説明会が16日、箕輪町役場であった。2派が出席し、町選挙管理委員会から立候補届出の手続きに関する説明を受けた。出席したのは現職で再選を目指す平沢豊満氏(65)=無所属、沢=の後援会と、「政策論争をしたほうがいい」と候補擁立に動いている住民有志グループの2派。対抗馬の具体的名前は挙がっていないが、選挙戦になる可能性も高まっている。
平沢氏は、9月13日の町議会9月定例会一般質問の答弁で、「町内全域の後援会、地元の区、常会、多数の町民から力強いご推薦をいただいた」として、2期目に向け出馬を表明した。
有志グループは、「分権の時代で大事なとき。首長の考えを町民が知らないといけない。無投票にしてはいけないという危機感がある」とし、「行政に明るい人」に絞り込んで擁立に動いているという。
民主党上伊那支部の寺平秀行支部長も説明会に出席。推薦要請などがあった場合などの対応も考え「準備のための出席」で、町長選について上伊那支部では「議論に上がっていない」と話した。
前回選挙で平沢氏を支持した共産党は、今回の選挙について現在のところ「検討中。正式決定はまだしていない」(桑沢幸好共産党箕輪町委員長)としている。
立候補届出書類事前審査は11月8日午前8時30分から午後5時まで、町役場2階の大会議室である。 -
切り絵がやりがい
箕輪町
高橋修司さん「切り絵のすばらしさ、魅力を皆がわかってくれたらうれしい」
長野県長寿社会開発センターの「2006信州ねんりんピック」高齢者作品展の手工芸部門で、初出品した切り絵作品「白浪五人男」が、県知事賞に次ぐ県長寿社会開発センター理事長賞を受賞した。
「ほかに立派な人がいるのに、おれが賞をもらった?ってびっくりしたね」。受賞の報告が信じられず、9月の上田市丸子文化会館での表彰式・作品展に妻と行き、展示されている自分の作品を見て初めて実感した。「賞状なんて、消防団のポンプ操法県大会で優勝して以来。この年になってもらうことなんてないから、うれしかった。これからの励みになる。やる気が沸いてきた」という。
切り絵との出合いは3年前。岡谷市で兄弟で精密業をしていたが、03年に突然の病に襲われた。病名は急性横断性脊髄炎。両足が麻ひし、車いす生活を余儀なくされた。鹿教湯に行き、教わったのが切り絵だった。その後、長野市のリハビリセンターに入所し、切り絵の先生に勧められ、本格的に学び始めた。
「始めのころは手を切りそうでおっかなくてね。だんだんやるうちに、これはすばらしいと思った。面白くてはまっちゃった」
箕輪町の自宅に戻ってからも、リハビリを続けながら先生とやりとりし、切り絵に取り組んでいる。
切り絵は黒い紙に下絵を張り、20センチの小刀1本で切り込んでいく。切った紙を白い画用紙に張って完成する。
「実際やってみると細かい作業。集中してやらないと、ちょっとほかのことを考えると違う所を切ってしまう。根気はいるけど、だれでも出来るさね」
1日2時間ほど、窓辺の指定席で作業する。これまで山野草や人物画にも挑戦したが、一番好きなのは風景画。今は、非常に細かい「花火」の作品を制作中だ。
「切り絵は白と黒のコントラストの美しさが魅力。細かいところまで表現できるのも良さ」。切り絵に色を塗る作品や色紙もやってはみたが、「やはり白黒がいい」という。
「おれは山と歌うことが好きで、病気にならなければ切り絵なんて知らなかった」。岡谷の合唱団で15年間、バスのパートで歌っていたほどの音楽好きだが、車いすでは仲間に迷惑がかかると、音楽から離れてしまった。
「今は切り絵がやりがい。朝起きて、今日はまた切り絵をやって、あそこまでやろうとか、もう少しで完成すると思うと張り合いになる」
作品は人気があり、「欲しい」と言われて近所の人や親戚に何十枚とあげた。切り絵を教えてほしいと頼まれ、「教えるなんて生意気なことはできないけど、一緒に楽しむなら…」とボランティアで教えてもいる。
切り絵だけでなくビーズ工芸、パソコン、20年も続けているハーモニカなど、1日の中でさまざまな楽しみがある。「いろいろやりすぎだけど、趣味があるっていいことだと思うよ」。24時間治まることのない足のしびれも、趣味に取り組むことで少しは気がまぎれるという。
「家族皆が協力してくれるから、おれもできる。病気になっておしまいじゃなく、やればいろいろある」
沢区の文化祭に切り絵、町の文化祭にビーズ工芸を出品する。「やったら、人にみてもらうのも大切だよね」(村上裕子) -
米村でんじろうサイエンスプロダクション
チャーリー西村のサイエンスショー米村でんじろうサイエンスプロダクションのチャーリー西村によるサイエンスショーが15日、箕輪町文化センターであった。午前と午後の2回公演で、子どもたちは空気砲やブーメランなどの不思議で楽しい実験に夢中になっていた。
町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2006の一環。町商工会青年部、町、町教育委員会共催。工業の町、箕輪の将来を担う子どもたちの創造力を伸ばし、科学への関心を高めてほしいと計画した。
ペーパーブーメランの実験は、3枚の羽にわずかなひねりを加えることで、ブーメランが円を描くように投げた手元に戻ってくることを実験。会場の子ども2人もステージで一緒にブーメランを投げた。
テレビなどでおなじみのダンボール箱の空気砲の実験では、スペシャルな大型ダンボールを使い、空気砲の正体を見せた。ダンボールの丸い穴から出る空気は強力で安定した渦のリングで、観客はステージから会場の後方に向かって飛んでいく渦のリングに歓声を上げて見入った。 -
わくわくひろば「おはなしの部屋」
箕輪町の生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2006のイベント、わくわくひろば「おはなしの部屋」は14日、松島コミュニティセンターであった。親子約100人が集まり、子どもたちは楽しいお話の世界に引き込まれて夢中になっていた。
町内の読み聞かせボランティアら4団体がカーテンシアター「だごだご ころころ」、大型紙芝居「たべられたやまんば」、スライド「サラダとまほうのおみせ」などを次々と演じたり、読み聞かせた。
腹話術「しょうちゃんと仲間たち」は、花笠音頭をかわいらしく踊った。会場の子どもたちも手拍子に加え、「ちょいちょい」と合いの手を入れて楽しんだ。 -
信州みのわ山野草クラブ第7回山野草展示会
箕輪町の木下公民館クラブとして活動する信州みのわ山野草クラブ(白鳥征男会長)の第7回山野草展示会が14日、木下公民館で始まった。菊など秋の花をはじめとする200点もの作品が、来場者の目を楽しませている。
会員24人が月1回の定例会で学び、愛情を注いで育てたノジギク、リュウノウギク、ダイモンジソウ、アキノキリンソウ、アキチョウジ、シャジン、斑入り植物などで、寄せ植えを中心に石付き、コケ球、流木植えなどがある。
今年は、実の数が少ない、花のサイズが小さいなど春先の天候が影響しているが、夏以降の好天で花色はいい色が出ているという。
展示は15日まで。午前9時縲恁゚後4時。会員が持ち寄った余剰苗の販売や来場者に抽選で苗のプレゼントもある。 -
北小を考える会が教育環境整備を要望
箕輪町立箕輪北小学校の関係区でつくる北小を考える会(北沢昌美会長)は12日、学校諸施設の教育環境整備を町に要望した。
考える会は、沢、大出、八乙女の各区長、民生委員、健全育成会、PTA、学校長、教頭らで組織。毎年、町の新年度予算編成前に要望に訪れている。今回は会長の沢区長、副会長の大出区長、八乙女区長、学校長の4人が役場を訪れ、平沢豊満町長に要望書を渡した。
要望事項は▽児童玄関全面に屋根の設置▽南校舎2階西隅に非常階段の設置▽中校舎外壁の修繕▽児童の下駄箱修繕工事-。
町長は、「来年度の予算の中で考えたい。我慢できるところは我慢をお願いしたい」と話した。 -
伸光製作所で総合防災訓練 有毒ガス発生の対応も
箕輪町木下のプリント配線板製造「伸光製作所」(河野哲郎社長)で12日、総合防災訓練があった。社員約410人が参加。震度5以上の地震が発生したとの想定で、放水、初期消火、避難などの訓練を実施し、有事にそなえた。
全国労働安全衛生週間に合わせての恒例訓練。05年3月に屋外にある塩酸タンクから塩酸ガスが発生した事故を契機に、昨年からは「有毒ガス発生」による対応もシナリオに入れ、防災訓練をしている。
本年度は箕輪消防署員が参加し、有毒ガスの発生で逃げ遅れた社員を救護する訓練を初実施。昨年度同署へ配備した化学防護服をまとった署員2人が工場内を探索し、床に倒れていた社員を救出した=写真。
河野社長は「訓練をきっかけに、日ごろのイメージトレーニングで想像力を豊かにし、いろいろな状況に対応できるように準備してほしい」と総評した。
05年の事故は塩酸タンク上部の排風配管が落下し、破損した塩酸配管からガスが発生した。配管は強固なものに付替え、排風配管の下には落下防止のネットを設置するなどの対策を講じた。 -
シートベルト県内着用率調査結果
長野県は11日、9月25日から29日に県内の各市町村で実施したシートベルト調査結果を発表した。上伊那地区の市町村では、箕輪町が総合着用率ベスト10に100%で同率1位8町村の一つ、南箕輪村は93・9%でワースト10の10位だった。
調査は各市町村で地域内交通の多い地点1カ所(人口5万人以上の市は原則2カ所以上)、計97カ所で車両1万2508台を対象にした。着用率の最高は100%、最低は上田市で89・7%だった。
着用率ワースト10位の結果に対し南箕輪村の加藤久樹助役は、「村や村交通安全協会がマナーを守るよう呼びかけているが、なかなか徹底されず大変に残念な結果。自分のためだと思って着用してほしい。今後も呼びかけをし、徹底を図りたい」と話した。 -
ブランドづくりネットワーク信州が箕輪町の赤そばブランド化へ視察
長野県内のブランドづくりを支援する長野県デザイン振興協会のブランドづくりネットワーク信州(鈴木進委員長)が、支援モデルの第1弾に箕輪町の赤ソバを取り上げ、11日に上古田金原地区の赤そばの里や留美庵などを視察した。今後、ブランド化に向け検討し、07年1月ころに町へプログラムの提案を予定している。
ブランドづくりネットワーク信州は、05年に県内の産・学・官の代表機関が集まり策定した「信州ブランド戦略」に沿って、商品や販促のデザイン、宣伝・広告など専門性の支援を担う。長野県デザイン振興協会を母体に本年5月に設立した。
ブランドづくりのテーマ募集に箕輪町が赤ソバを申し込み、9月28日の検討会で第1弾テーマに選ばれた。
メンバー8人が箕輪町を訪れ、赤そばの里や広域農道沿いなどに咲く赤ソバを視察。留美庵で「赤そば十割そば」も試食した。五味英紀副委員長は、「赤ソバといういいものがある。作って、伝えて、売る仕組みを作りたい」と話した。
町は、農業や観光を通じて町全体のPRを図るなかで、町独自のブランド作りの一つとして赤ソバをネットワーク信州に依頼した。プログラム提案を受けた後は、予算化も含め検討し、実施する場合には継続的にサポートを受けることができる。町産業振興課は、「今回のプロジェクトを足がかりに、さらなるブランド化の参考にしたい」としている。 -
農事組合法人
名称「みのわ営農」に決まる箕輪町の農事組合法人みのわ営農(仮称)設立発起人会は11日夜、第3回会議を町役場で開き、設立趣意書案を承認し、法人名を「農事組合法人みのわ営農」に決定した。
「みのわ営農」は、町内を一円とする農事組合法人。設立の趣意は▽国の農政大転換に対応した受け皿づくり▽農業機械への過剰投資を抑え競争力のある米産地づくり▽荒廃農地の防止と担い手育成の基盤づくり▽地域農業者の協同組織としての農事組合法人づくり-。担い手組織要件をクリアし、税制度や経営面でメリット追求がより期待できる農事組合法人を選択した。
今後は、加入申込みに向け17日から19日まで町内15地区で集落懇談会を開き、31日までに第1次申込みを取りまとめる。設立総会は12月10日に伊那プリンスホテルで開く。 -
箕輪町勢要覧2006できる
箕輪町の2006町勢要覧が完成した。
内容は地勢、人口、産業、保健・福祉、生活環境、交通・防災、教育・文化、行財政。人口と世帯数など国勢調査結果を用いるものは05年調査結果がまとまっていないため2000年までの数値で掲載している。
町によると、今回の町勢要覧の中で最も目立った変化は、住民基本台帳年報に基づく人口動態で、出生数から死亡数を引いた自然増加が05年に初めて減少に転じた。00年度から04年度までは23人から57人で増加傾向にあったが、05年はマイナス4人だった。
表紙は戸沢地蔵尊の写真を掲載。A4版で2千冊作成した。町議会議員をはじめ上伊那郡内市町村、広域連合、一部事務組合、町内小・中学校などに配った。 -
箕輪北小PTAが大型パチンコ店進出反対の嘆願書を町と町農業委員会に提出
箕輪町大出地区への大型パチンコ店進出計画に反対する箕輪北小学校PTAは11日、進出反対の嘆願書を4290人の署名と共に箕輪町長と町農業委員会長に提出した。
出店業者はオーギヤ(本社・愛知県豊橋市)。出店予定地は広域農道の大出宮の西交差点北東の田で、面積は約1万5千平方メートル。駐車台数は数百台の計画。
予定地が北小学区内で、大出山口地区児童の通学路に接していることもあり、「風俗営業法の許可を必要とする遊戯施設の新規建設を断固阻止する」としてPTAの理事会で署名活動を決定し、学校を通じて各家庭に用紙を配った。
町農業委員会が農業振興地域農用地区域の除外について意見をまとめる16日の会議に間に合わせるため、署名活動期間はわずか2週間だったが、4290人分を集めた。
反対理由に▽未成年者への不要な遊戯心の扇動▽交通量の増加や入店車による巻き込み事故の危険性の増加▽大型パチンコ店は隣接地域も含め昨年から4店舗(工事中1店舗含む)開業していることから、既存店舗を含めた廃業撤退と跡地の放置に対する懸念▽治安、犯罪上の問題▽騒音・夜間照明など地域住民の居住に及ぼす弊害-などを挙げている。
PTAの泉沢利夫会長が平沢豊満町長に嘆願書と署名用紙を手渡し、「出店に断固反対したい」と許認可審議の関係者の理解を求めた。平沢町長は、「行政は、反対運動があるので慎重にせざるをえない」とした。
PTAは今後、伊那警察署生活安全課にも嘆願書を提出し、出店業者には白紙撤回を求める文書を送る予定。 -
日ごろの成果力強く 岳風会箕輪吟詠会が吟道大会
日本詩吟学院岳風会県本部箕輪吟詠会が主催する、第34回箕輪吟道大会が8日、箕輪町の松島コミュニティーセンターであった=写真。町内にある17教室の生徒約130人らが日ごろの成果を発表した。
複数で吟詠する「合吟」を各教室単位で発表したり、県内にある12支部の会長らが舞台に上がって詩吟を披露するなどの全72プログラム。剣や扇を使った舞と一緒に詠む演目もあり、響き渡る声と見事な演舞に、観客から大きな拍手が送られた。
箕輪吟詠会の板倉岳紀会長は「吟道の素晴らしさを後世にPRし、地域文化の向上にまい進する覚悟である」とあいさつした。 -
地球温暖化防止へ できること考える
箕輪町と県地球温暖化防止活動推進センター共催の「地球温暖化防止フォーラム」が9日、町文化センターであった。気象キャスターの村山貢司さん=写真=らの講演に町内外から約300人が参加。温暖化と集中豪雨などの異常気象の関係、温暖化防止策などについて理解を深めた。
村山さん温暖化で引き起こされたといわれる県内の7月豪雨災害のメカニズムなどを説明。梅雨前線が九州から流れ込む時に、陸地を通らず、勢いを持ったまま日本海側を回ってきたことが原因とした。
地球温暖化が進めば、降水量が多い場所多く洪水に、少ない場所は少なく渇水になり、発生は短周期になると指摘。気温も上昇し2060年には、県内でのリンゴ栽培は標高千メートル以上の高地でなければできなくなるとも話した。
温暖化の大きな原因となる、空気中に増えすぎた二酸化炭素をこれ以上出さないためにも、砂漠化が進む地域への植樹の手助けや、生活を見直し省エネに心掛けることが重要と主張。「庭にあと1本、木を植える」などの努力が必要だと訴えた。 -
【記者室】夜道に注意
箕輪町警部交番は、帰宅途中の女性を狙った痴漢が出没しているとして、交番速報で注意を呼びかけている。若い女性や女子小・中・高生のいる家庭や学校に、送り迎えなどの防犯措置と、危険な道は通らせないなどの指導をお願いしている▼護身術などを学んでいる人はそうはいない。何回か護身術講習などを取材したことはあるが、見ただけではさっぱりわからない。自分の身を守れるのかと聞かれると、少しばかり不安になる▼痴漢に限らず暗い夜道は危険。交番では未然防止のために家族の迎えや、通勤・通学路の死角や危険な場所を子どもたちに教えること、もし被害にあった場合には大声で周囲に助けを求めることをアドバイスしている。皆さん、ご注意を。(村上記者)
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箕輪町の生涯学習まつり「まなびピア06」開幕
箕輪町の生涯学習フェスティバル「まなびピア06」が7日、町文化センターで開幕し、その第1弾となる「生涯学習町民のつどい」で、現在の箕輪中学校に当たる中箕輪尋常高等小学校が1913年に駒ケ岳集団登山で遭難した出来事を題材とした映画「聖職の碑」を上映。当時、子役として地元から出演した長岡在住の三井清一さん(40)によるエピソードトークもあり、参加者を楽しませた=写真。
生涯学習活動に携わる各団体が、一定期間にそれぞれの活動発表やイベント開催を行うフェスティバルで7年目。今年は11月末までの約1カ月半で、図書館や博物館を中心とした10事業を展開する。
桑沢昭一助役は「文化の香高い箕輪で、取り組み内容も充実してきた。みなさんの力で、その取り組みを一層高めてほしい」とあいさつ。
「聖職の碑」の撮影エピソードを語った三井さんは「消防ポンプの放水とファンによる暴風は容赦がなくて苦しんだ」などと話し、会場の笑いを誘った。 -
明日葉の会がクッキングなどで交流
箕輪町内の一人暮らしの65歳以上を対象にした明日葉の会は5日、23人が参加し、町保健センターでクッキングとニュースポーツで交流を深めた。
一人暮らしをしている町民同士の情報交換や交流を目的に年3回開く。1回目はバスハイクに出かけた。今回が2回目で、町内の地区で3日間に分け10、13日にも開く。
料理でおいしい秋を満喫してもらおうと、「お手軽クッキング」を計画。野菜を多く使い、栄養のバランスを考えた「豆腐のステーキきのこソース」「里いものわさびマヨネーズ」「ヘルシー牛乳みそ汁」「ぎんなん入り炊き込みご飯」の4品を皆で協力して手際よく調理し、昼食に味わった。
参加者は「一人でぽつんと食べるよりおいしい。食欲が出る」「今日の料理を参考にしたい」と話していた。
町の栄養士による栄養講座のほか、心と体のリフレッシュのためニュースポーツにも挑戦し楽しく過ごした。 -
箕輪町でファミリークッキング
箕輪町食生活改善推進協議会と町は1日、小学生とその家族を対象とした「ファミリークッキング」を保健センターで開いた。11組約25人の親子が参加し、町民から寄せられた健康レシピなどを取り入れた調理に挑戦した。
子どもたちに料理体験を通して食習慣や地域食材について学んでもらうことを目的として昨年から始めた取り組みを、今年は町の健康づくり推進週間に合わせて企画。今回は、前日に行った「わがやの味自慢縲恁注Nレシピ発表縲怐vで、住民から寄せられた健康レシピ「混ぜ混ぜえびピラフ」のほか、コールスローサラダ、さまざまな具が入ったカレースープなど4品の調理に取り組んだ。
児童らは、母親などから手ほどきを受けながら野菜を切ったり鍋をかき混ぜ、出来上がった料理をおいしく味わった。 -
中国語落語のパイオニア
箕輪町
小倉伸裕さん「日本の文化、落語で世界を平和にしたい。日中関係が政治的にギクシャクしている中で、個人の力は小さなものですが、文化を通して日中友好の役に立ちたい」
箕輪町国際交流協会の主催で9月、中国語落語会が箕輪町であった。中国語落語だけでなく同時通訳落語も披露し、中国人や日本人を笑いの渦に巻き込んだ。
兵庫県出身。京都外国語大学で中国語を学び、落語研究会に所属していた。卒業後、仕事で2度中国に渡ったが、思うようにいかず帰国。大学では有名な存在だっただけに、「落差があって、立ち直ることができなかった」。1年ほど悶々とした日々を過ごし01年、日系印刷会社に就職し、上海に渡った。
娯楽が少ない上海で日本人サークル「上海OWARAI会」に入った。落語のビデオなどを見る会だが、落研の経験から落語をするようになった。
芸名は「梅津亭あんこう」。学生時代からの名前だ。「梅津」は大学のあった梅津町の地名からで、「あんこう」は苗字が小倉なので「あんこ」がいいだろうとの発想から、響きのよさで「う」を付け足し「あんこう」となった。皆は親しみを込め「梅あん」と呼ぶ。ずっと気に入っている芸名だ。
03年、桂福団治さんの上海公演で前座を務める話が舞い込んだ。「イチローとキャッチボールするような勢い」だった。04年に再び話があり、「変わったことをしよう」と考えたのが中国語落語だった。演題は「まんじゅうこわい」。中国人にわかりやすいように、まんじゅうとお茶をカニと紹興酒に替えた。
世界初の中国語落語は、日本人向け雑誌のカラー見開きで『夢はぼくのビタミン剤』のタイトルで紹介され話題になった。
「すごくうれしかった。このチャンスを生かしたい」。その後、「時そば」など自分流にアレンジを加えて中国語に訳した。
05年3月、上海の日本総領事館から声がかかり、観客の9割が中国人というイベントで中国語落語を披露する大舞台も経験した。今年2月に帰国し、現在は箕輪町内の企業に勤務する。
「日本と中国の笑いのツボは違う。未だに違いがわからない。日本は手の込んだ笑いが好まれるが、中国はシンプルな笑いがうける」
メリハリをつけて話し、紙吹雪などの視覚的要素や音を入れるなど独自の工夫も加え、いかに中国人を笑わせるか、研究が続く。
「関西人には変なDNAがあって、普通の会話でもボケないと申し訳ない。中国人を笑わせたい。DNAがそうさせてる」
今月7日にはNHKラジオ第1放送「地球ラジオイン上海」に生出演(午後2時ころ)する。
11月には香港での公演もある。香港中文大学の依頼で、ボランティアで落語をする。チケットの売上は恵まれない子どもたちのために寄付する計画だ。
中国語落語を披露する場が少しずつ増え、夢はさらに膨らむ。「僕にとって香港でやるのは、ブロードウェイと同じ。香港を制覇し、アメリカ、ヨーロッパと世界に出て行く」
ジャッキー・チェンに会うのも夢で、「香港はすぐに情報が広まる。そのうちジャッキーのパーティーに呼ばれる」と、自宅の風呂の中でパーティーでのあいさつを妄想しているという。
最後に目指すところは、「紫綬褒章を狙ってる。最低でも国民名誉賞がほしい」と冗談めいて笑った。(村上裕子) -
箕輪町ボランティアセンター検討委員会
箕輪町ボランティアセンター検討委員会が発足し、ボランティアセンターの原案作成に取り組んでいる。
ボランティアセンターが目指すところは▽住民パワーが生かせる場▽人と人、人と活動をつなぐ“架け橋”の場▽生きがいづくりの場▽地域で活動するNPOや地域活動団体との協働▽住民にとって使いやすく、必要とされるセンター-。
検討委員会は公募委員を含む25人で組織。現在のボランティアセンターの課題を検討し、利用団体の聞き取り調査結果も参考に多くの声を集約して運営方法、事業内容などの原案を作成する。11月に町長に提言する予定。
構想づくりのためこのほど、日本社会事業大学社会福祉学部の辻浩学部長を招き、町福祉センターで講演を聞いた。1970年代に過疎地域で地域づくりが話題になった背景、ボランティア活動組織化のパターン、ボランティアセンター作りなどの話を聞き、地域づくりの拠点となるボランティアセンターについて学んだ。 -
箕輪手話サークルが消防講話を聞く
箕輪町の箕輪手話サークルは2日夜、耳の不自由な人達の災害時の避難や119番通報などについて、箕輪消防署で話を聞いた。
消防講話は、昨年度に引き続きサークルが申し込んだ。林正敏副署長が、質問事項に答えて話した。
7月の豪雨災害を受け、耳の不自由な人の避難時の窓口はどこか、避難所で誰に頼ったらいいのか-などの災害対応に関連した質問が多く、林副署長は「隣近所や若干離れていても親しい人との意思疎通を常に図ってもらうことが大切」とし、「プライバシーの問題もあるため、本人から区や常会に協力をお願いするなど意思表示をしておいてもらうのがいいのでは」と話した。
サークルからは「区長さんなどに本当に協力してもらえるのか」など不安の声もあり、区長会の場で、災害時に障害者の窓口を作るなど協力をお願いしてほしい-と要望。町の災害対策のガイドなどに手話ができる人の人数や居住区などの情報掲載も要望した。 -
箕輪町防犯協会が防犯講習会
箕輪町防犯協会(会長・平沢豊満町長)はこのほど、安全・安心のまちづくりのため防犯講習会を町役場で開いた。約120人が参加し、町の治安情勢を聞き、護身術や防犯パトロールの注意点を学んだ。
町内各地区の防犯指導員らを対象に年1回開いている。
箕輪町警部交番の倉田千明所長が町の治安情勢を説明した。刑法犯の発生は05年が282件で10年前の96年と比べ22・1%増加。06年8月末の状況は、刑法犯137件で前年同期と比べ55件(28・6%)減少している。地域別では松島、沢、木下の順に発生件数が多く、にぎやかな地域、道路が発達している地域に多い。
被害防止のため、施錠の徹底、自転車の二重ロック、悪質情報ははっきり断る、通勤・通学路は遠回りでも安全な道を通るなどの注意点を挙げた。
交通事故防止については、町内で3件の死亡事故が発生していることから、法令順守、安全確認・安全運転を呼びかけた。 -
りんどう、仏花から喜びのシーンにも似合う花に
高原の空のように青く、水のように涼しげな「青」、ブライダルにも似合う華やかな「ピンク」-。県花リンドウのりんと咲く、清楚で日本的な姿にひかれ、そのリンドウを仏花から脱皮させ、洋花にもマッチする華やかな花に改良、50種類余を品種登録した瀬戸尭穂さん、日本一のリンドウ育種家である。
花の色はブルー、ピンク、パステル、ホワイト系。筒咲きから花弁が外反転するもの。豪華な3倍体、アレンジしやすいスプレー咲きなど、リンドウのイメージを一新、多彩な花を次々と世に送り出した。 -
伊那署管内「交通安全運動」期間中の事故
06年度「秋の全国交通安全運動」(9月21竏・0日)の10日間、伊那署管内で発生した人身事故は11件で昨年と同数だった。死亡者は0人(前年比同数)、けが人は13人(同1人減)。期間中は、車の出合い頭の交通事故が6件と、目立っている。
重点目標の飲酒運転による事故はなかったが、飲酒運転の検挙は2人。同運動の事前にした「全国飲酒運転強化週間(12縲・8日)」実施の効果もあり、検挙数は少なかったという。同目標の高齢者が関わる事故は2件(前年比1件減)だった。
県下の交通事故の発生は、人身事故299件(前年比81件減)、死者数1人(同4人減)、けが人387人(同107人減)と減少傾向。特に死者数は18年ぶりに1人に抑えた。重点目標に掲げた、いずれの事故も前年と比べて減少した。 -
【記者室】遠くから眺める赤ソバも
多くの観光客が訪れている箕輪町上古田の「赤そばの里」。広域農道沿いのそば処留美庵周辺も、赤ソバが満開。遠くからでも一帯が赤く見えるほどで、車を止め散策する人々の姿を目にする▼萱野高原から赤そばの里が見えると聞き、行ってみた。山の緑や稲刈りを終えた田の黄土色の中に浮かぶ赤色。一目で分かる。道沿いの畑はもちろん森に囲まれた赤ソバもくっきり。間近で見る美しさとは趣が異なり、自然が作り出す色の世界が広がる▼赤そばの里を訪れた後、紅葉が始まった萱野高原で秋を楽しむと共に、違った角度から赤ソバを眺めるのもいい。そんな流れができれば、点在する町の観光地が線でつながる。秋の観光ルートとして紹介するのもいいのでは。(村上記者)